アルミン「復讐のホモ団」(684)

夜 食堂

ガヤガヤ

サシャ「うほぉぉぉぉぉ!! ひょおぉぉぉぉぉぉ!!」

クリスタ「ちょ、ちょっとサシャ…騒ぎすぎ…」

ユミル「黙れ芋女! と、言いたい所だが…」

アニ「まぁ…サシャの気持ちも解らなくはないね」

ミカサ「……」

エレン「うわ、すごいな! こんな御馳走見たの何年ぶりだよ」

コニー「へへっ これ食えるだけでも、訓練兵団に入ったかいがあるってもんだぜ」

アルミン「本当だね! 訓練兵三年間のうちに一度だけ豪華なパーティーがあるとは聞いていたけど」

マルコ「まさか滅多に手に入らない牛肉、豚肉、鶏肉までこんなにあるなんて…」

ライナー「おいおい、これ見てみろよ…酒だぜ?」

ジャン「酒まであるのかよ ここだけ見りゃ物資不足なんて嘘に思えちまうな」

ベルトルト「うん 本当に凄い…こんな食事、僕は初めてかも…」

サシャ「ヘイ…! ヘイヘイ! ヘイヘイヘイヘイ!!!」

ライナー「…だれかサシャを止めておけよ!」

ジャン「御馳走を前におかしくなってるじゃねぇか」

キース「貴様ら……全員揃っているか?」

一同「ハッ!」

キース「……本来なら、貴様ら犬以下の兵士にはこのような食事を食す権利などないのだが」

キース「王に心臓を捧げる兵士となった以上、いつ死んでもおかしくないその身…」

キース「まともな食事もとった事なく、巨人の餌になっても巨人の方が願い下げであろう…」

キース「…そこで、王の思し召しにより…訓練兵期間に一度だけ…このような食事が出されておる」

キース「貴様ら……心して食え そして、いつ野垂れ死んでも良い覚悟をしておけ」

一同「ハッ!」敬礼

キース「……以上だ 今日は特別に消灯時間までの行動は自由とする」

キース「ハメを外し過ぎぬようにな………」

コニー「……っふー 何もこんな日に脅しをかけなくてもいいじゃねぇか」

マルコ「まぁ…それが教官って仕事だからね」

アルミン「それに、この食事会の企画や費用集めはキース教官が中心になって行っているらしいから」

ジャン「マジかよ…想像できねぇな」

ライナー「鬼教官なのは仕事だからって事か…もう教官に足を向けて寝られんな」

サシャ「フッ! フッフッ! ソッオォイ!」ドタバタ

エレン「おい! 誰かサシャ押さえといてくれ!」

ライナー「…しかしだな、酒もあるってのは…」

アルミン「まぁ…大人が飲むものだけど、子供が飲んじゃいけない法律はないしね」

ジャン「俺たちは兵士なんだぜ? 誰に遠慮してんだよお前ら」

エレン「お…! 林檎やオレンジを絞ったジュースもあるみたいだ」

ジャン「へっ! エレンちゃんは酒も飲めないお子様だものなぁ」

エレン「ああ? 突っかかる言い方じゃねーか」

アルミン「ちょ…ちょっとやめようよ せっかく教官が開いてくれた食事会なんだからさ…」

エレン「ああ…そうだなアルミン とりあえず席に座るか」

ミカサ「エレン、アルミン…こっち」

エレン「お、ミカサ ほらアルミン、ミカサが席取ってくれてるみたいだぜ」

アルミン「本当だ じゃあ行こ…うっ!」

ジャン「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

エレン「ん? どうしたアルミン? 早く行こうぜ」

アルミン「う、うん! 早く行こうエレン!」イソイソ…

ジャン(クソっ! エレン……またミカサと……ふざけんじゃねぇ!!)

ライナー「んん…俺たちはどうするか…」

ベルトルト「……出来れば、女神の隣に座りたい…よね」

ライナー「ああ…だが、あれを見てみろ」


ユミル「ほら 飲んでみなって」

クリスタ「う…うん …うぇ!」

ユミル「ははははは! なんだ飲めないのかクリスタ?」

クリスタ「むっ! 飲めるよこのくらい!」ゴクゴクッ

クリスタ「……ううう」

ユミル「なんだぁ? 辛そうな顔してるな?」

クリスタ「う…うるさいよユミル!」

アニ「……」チビッ

ベルトルト「………番犬付きだね」

ライナー「ああ…あいつがいる限り、俺たちは女神と話す事すらままならん」

ベルトルト「アニもあの席にいるし、あまり目立った行動は出来ない どうしようか…?」

ライナー「しばらく様子を見よう …チャンスは来るはずだ」

ベルトルト「うん… そうだね とりあえず開いている席に座ろう」

ライナー「そうだな」


サシャ「うほぉぉぉぉぉ!!」ガツガツッ!

コニー「て、てめぇ! 俺のチキン取るんじゃねぇ!」

サシャ「はい! これあげます!」ポイッ!

コニー「………骨じゃねーーか!!」

サシャ「うひょぉぉぉぉぉ!!!」ガツガツガツッ!

コニー「お前もう他の席いけよぉぉぉ!!」

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____
_

エレンたちの席

エレン「…案外、酒ってのも美味いもんだな」ゴクッ

ミカサ「…本当 おいしい」

アルミン「前に一度、エレンの家で飲んだ事があるよね」

エレン「あー あの時はすぐに吐き出しちまったけどな」

ミカサ「エレンは昔から無茶しすぎる その後お母さんに怒られて…」

エレン「お! おい! 恥ずかしいだろ! 言うなよ!」

アルミン「あはは! 確かにあのお酒はキツかっ……たっ!」


ジャン「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

アルミン(ミカサの隣にこっそり座ったジャン…なんて目をしているんだ…!)

アルミン(あの目…言いたい事は…)

ジャン(俺も会話に混ぜろォォォォォォォォォォ!!!)

アルミン(…恐らくそんな所だろう…うう、しょうがない)

アルミン「ジャンは、今までお酒を飲んだ事はある…のかな?」

ジャン「!! あ…ああ! あるぜぇ! メチャクチャあるぜぇ!!!」パァァァ

エレン「ん? なんだ、居たのかよ」

ジャン「う、うるせぇ! 居たんだよ! 文句あんのか!?」

アルミン「ま…まぁまぁ! 楽しく飲もうよ!」

エレン「ああ、そうだな で、いつ飲んだんだよ?」

ジャン「はっ そんな事覚えてねぇな! てめぇが鼻水垂らしてた頃じゃねーか?」ニヤッ

アルミン(うわー…)

ジャン「まぁ ガキには解らないだろうがな! ははは!」

アルミン(い…痛々しい この言葉しか見つからない…)

ミカサ「……」シラー

アルミン(大人な所を見せてミカサの気を惹きたいんだろうけど…だめだっ!)

ジャン「11歳の時の口癖が『あー二日酔いだわ、俺』だったんだぜ」

アルミン(…やめろ! やめるんだ! これ以上は致命傷だ!)

エレン「へぇー ジャン、凄いんだな それじゃ酒に強いのか?」

ジャン「あ、当たり前だろ! お前とは違うんだよ!」

ジャン「おら、見てろ! こんな瓶なんてな…」ゴクゴクゴクッ

ジャン「…っぷはぁぁぁぁ …どうよ」キリッ

エレン「おお! すげぇ! じゃ俺も!」

ミカサ「エレンは駄目」パシッ

エレン「な…なにすんだ! 返せよ!」

ミカサ「駄目なものは駄目」

ジャン「へへ…! ガキには無理だ無理! …うっぷ」

アルミン(ジャン……)

クリスタたちの席

アニ「……」チビッ

ユミル「ほらほら! これも美味いぞ!」

クリスタ「んん? あ、本当だ! 美味しい!」

ユミル「だろう? ほら、こっちも美味いぜ」

アニ「……」チビッ


ライナー「……」

ベルトルト「……なかなか状況が変わらないね」

ライナー「ああ…しかし、アニの奴はいつにも増して静かだな」

ベルトルト「うん どこかを見つめながら酒を煽ってるね」

ライナー「まぁ……視線の先にはエレンか」

ベルトルト「エレンのテーブルに行きたいけど、中々タイミングがない…そんな所だろうね」

ライナー「あいつも俺たちと同じ状況ってわけか ミカサの目も光ってるしな」

ベルトルト「うん …なんだか席も固まっちゃたし、大きく流れが変わらない事には…」

ライナー「……いや、まだだ まだ時間はある」


コニーたちの席

コニー「ふざけんなぁぁぁぁ!!! 俺のロ、ローストビーフがぁぁぁ!!」ダンッ!

サシャ「まぁまぁ 他にも料理はあるんですし…」

コニー「俺の目には真っ白な皿の山しか映ってねぇよ!」

サシャ「はい! そこにもう一枚!」カチャ

コニー「ぐあああああああああああ!!!!!」

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エレンたちの席

アルミン「それにしても凄いなぁ こんなに肉を食べたのなんて、久しぶりだよ」

エレン「ああ… 肉料理なんてシガンシナ以来じゃないか?」

ミカサ「……」///スッ

エレン「ん? どうしたミカサ? 何処か行くのか?」

ミカサ「…そ、それは」モジッ

アルミン「…ちょっとエレン!」

ジャン「へっ! 気遣いも出来ないガキだな」

エレン「ああ? お前ら何言って…ああ、トイレか」

ミカサ「う…」///

アルミン「エレン! デリカシー無さすぎるよ!」

ミカサ「……行ってくる」///スタスタ

ジャン「信じらんねぇ野郎だな…マジかよ」

エレン「な、なんだよお前ら…トイレくらい言って行けばいいじゃねーかよ…」

アルミン「…まぁ、エレンだからね」

ジャン「クソむかつくぜ… なんでこんな奴と…」

クリスタたちの席

アニ「――!」ガタッ

クリスタ「! アニ、どうしたの?」

アニ「…いや、なんでもない」

アニ「…ちょっと席を変えるから」スタスタッ

ユミル「おお 行け行け! この席は私と女神専用なんだよ」

クリスタ「ちょ、ちょっとユミル!」


ライナー「む! …アニが動いたな」

ベルトルト「うん! …でもユミルは動かない」

ライナー「あの女…どこまで邪魔する気だ…」

ベルトルト「ユミルが離れない限り、向こうに行っても追い払われてしまうよ…」

ライナー「うむ …だが流れが変わりつつあるな いつでも動けるよう準備しておけよ」

ベルトルト「うん …寸分のチャンスも逃さない!」


コニーたちの席

コニー「……」

コニー「お前、それどっから持ってきた?」

サシャ「このチキンですか? 隣の席で余ってたみたいなので…」モグモグ

コニー「……まぁいいや 俺にもくれよ」

サシャ「はい! どうぞ!」ポイッ!

コニー「……俺はゴミ箱じゃねぇんだよ! 肉付いてる骨をよこせ!」

サシャ「そんな勿体ない事、できません!」

コニー「この野郎! この…この野郎!」グヌヌ

エレンたちの席

アニ「…ここ、開いてるね?」スッ

エレン「お、アニ こっち来たのか?」

ジャン「そっち側の椅子ならどこに座っても良いぜ ただし、俺の隣はミカサのもんだ」フンッ!

アルミン(アニ…か ミカサが席を立ったタイミングでここに…)

アルミン(…これは一波乱ありそうな予感…)

エレン「ほら これ飲んでみろよ 意外と美味いぜ」

アニ「ん…」チビッ

ジャン「なんだその鶏みてーな飲み方は! ガキばっかだなぁ! ははは!」

アニ「……」ギロリッ

ジャン「……じょ、冗談、冗談だろ! 本気になるなよ…」ビクビク

アルミン(問題は…ミカサが帰ってきてから…うーむ、どうしよう)

アルミン(アニとミカサは険悪な雰囲気になる事が多い…上手く回避するには…あっ!)

ミカサ「……」スタスタッ

アルミン(もう帰ってきた…! これは…まずいか…!?)

アニ「……」

ミカサ「……」

アルミン(ううう…)

ジャン「ほら、ミカサ! 席は取っておいたぞ!」グビッ

ミカサ「……」

ミカサ「…ありがとう、ジャン」ポー///

アルミン「…―え!」ガタッ

アニ「…―!」

ジャン「―ブフゥ!!!」

エレン「お! ミカサ、早かったな!」

ミカサ「う…」ポー///

アルミン(…な…なんだ! 何が起きた!?)

アルミン(アニと険悪になるどころか…ミカサが…ジャンに…お礼を言った!?)

アルミン(ど、動揺しすぎて…手元のお酒を自分の皿にぶちまけてしまったよ…!)

アルミン(ジャンも口に含んでいたお酒を噴き出しているし…!)

アルミン(うわ…アニがあんなに目を見開いた表情…初めて見た!)

エレン「…なんだよジャン 汚いよ 早く拭けって」

ジャン「え!? あ、ああ! すまねぇ」

エレン「あー… アルミンも酒をこぼして…もったいないだろ アニは何に驚いてんだ?」

アニ「!… い、いや、なんでもない」

アルミン「え!? あ…そ、そうだね! どうしちゃったのかなぁー…はは」

ミカサ「……」///ストッ

エレン「……ん、ミカサ なんかお前、顔赤くないか?」

ミカサ「え…そう?」///

エレン「ああ なんか…熱でもあるような…」

ミカサ「そう…かな?」///ファサ

エレン「!」ドキッ!

アルミン「!」ドキッ!

アニ「!」ドキッ!

ジャン「!!!」ドキドキドキッ!!!

アルミン(な、なんだ今のは! ミカサの髪を少し弄る動作から滲み出た…この感覚はっ!)

アルミン(こ、これは………艶めかしい…そう、『艶めかしい』だっ!)

アルミン(ミカサの顔が赤いのは、恐らく軽く酔いがまわっている為…つまりほろ酔い…)

アルミン(ほろ酔いでミカサから近寄りがたいオーラや毒気が抜けているんだっ!)

アルミン(…そして、その軽く酔ったミカサの一挙手一足全てから…普段にはない…色気が放たれているっ!)

アルミン(赤らめた頬に伏せがちな瞳…普段は見せない無防備な物腰っ…!)

アルミン(ミカサの黒髪も相まって…なんというか…お淑やかで情緒的で…どこか官能的な美少女がそこに…!)

ジャン「」ボタ…ボタ…

アルミン(その色気をモロに浴びたジャンが、口から酒を垂らしながら白目をむいて…!)

アニ「…っ!」

アルミン(アニも動揺を隠せないようだね…僕もさっきから手の震えが止まらないよ)

エレン「あ…ああ ちょっといつもとは雰囲気が違うって…いうか」///

ミカサ「そんなことはない 私は普通」ポー///

エレン「そ、そうか まあミカサが酔っぱらうなんてな…そんなこと…」///

ミカサ「…もし、私が酔ったら………エレンは私の看病……してくれる?」上目づかい

エレン「!!!」ドキドキッ!

アルミン「!!!」ドキドキッ!

アニ「!!!」ドキドキッ!

ジャン「」ビクッビクッ

アルミン(こ…これは…卑怯だ! これはキレ気味に卑怯と叫んでもいい! 計算か!? 計算なのか!?)

アルミン(思わず元気よく『はいっ!』って言いそうになっちゃったよ!)

アルミン(ああ……駄目だ駄目だ! 何を考えているんだ! 僕にはクリスタが!!)

アルミン(でも…あのエレンでさえも意識せざるをえないこの色気…これはもはや兵器っ!)

アニ「……くぅ…!」プルプル

アルミン(アニ…あんな悔しさと絶望が入り混じった表情をして…しかもその裏でちょっとミカサに萌えている!)

ジャン「」ビクッビクビクッ

アルミン(ジャンは…もうだめだ! これはもうだめだよ! ジャンがミカサにオシャカにされた!)

ミカサ「……? みんな どうしたの?」ポー///

クリスタたちの席

ユミル「…あー クリスタ、ちょっと待っててくれよぉ」

クリスタ「うっ ユミルお酒臭い… 何なの?」

ユミル「ふふふ… トイレだよトイレ!」

クリスタ「…そういうのは、大声で言うものじゃ…」

ユミル「なーに良い子ぶってんだよ!」

クリスタ「もう! 早く行ってきてよ!」

ユミル「あいよー 私のかわいいクリスタちゃん!」スタスタッ

クリスタ「もう…」


ライナー「!」ガタッ

ベルトルト「!」ガタッ

ライナー「…来た …ついに来たぞ! うぉぉぉ!!」

ベルトルト「ああ! ついにチャンスが…!」

ライナー「あのレズ番犬が離れた今…チャンスは今しかない!」

ベルトルト「ライナー…! ……僕はもう我慢できない! 突撃するよ!」スクッ!

ライナー「ああ! 勝負は今! ここで……待てぇ!」ピタッ

ベルトルト「うわ! な、何!? どうしたのさ!?」ビクッ

ライナー「見ろ…! クリスタが席を立った…」

ベルトルト「え!? …本当だ」

ライナー「向かう先は…エレンの居るテーブル…だと?」

ベルトルト「な、なんだって!? おかしいよこれは!」


クリスタ(アニがグラス置いてっちゃった…届けないと)トテトテトテ

ライナー「どういうことかわからんが…目標変更だ! …俺たちもエレンたちの席へ向かう!」

ベルトルト「あ、ああ! ふた…三人で飲みたかったが、しょうがない!」

ライナー「よし! …グラスを持て! 移動するぞ!」ダッ!


コニーたちの席

コニー「……」

サシャ「はむっ! ふぐっ! むっむ!」ガツガツッ

コニー「…なぁ、サシャ」

サシャ「ん? なんですか?」

コニー「……いや、なんでもねぇわ」

サシャ「そうですか! はい! これあげます!」ポイッ

コニー「……」

エレンたちの席

クリスタ「アニー! グラス忘れてるよ!」トトトッ

アニ「―! …クリスタ」

アルミン「―ハッ! エ、エレン! クリスタ、クリスタが来たよ!」ユサユサ

エレン「え……あ…! お、おう! クリスタ!」

ミカサ「……」ポー///

アルミン(――危ない! 危なかった! クリスタが来なければ、僕たちはミカサに飲まれていたっ!)

クリスタ「……? みんなどうしたの?」

アルミン「いや…! なんでもないよ! ははっ!」

エレン「お、おう! せっかく来たんだから、クリスタもアニの横に座れよ!」

クリスタ「…うーん でもユミルがいるし…」

アルミン(…ここでクリスタを逃がしたら駄目だ! 僕ら三人じゃミカサに太刀打ちできない!)

アルミン(雰囲気を変える為にも、クリスタにはこのテーブルに…!)

アニ「…こっちに座っていれば、ユミルも後からくるさ 遠慮しなくていいよ」

アルミン(…! ナイスアニ! 僕と同じ意見のようだね!)

クリスタ「…それもそうね それじゃアニの隣に…」ストッ

ベルトルト「もらった――!」ズサァァァ!!

クリスタ「きゃあっ!」

アルミン(クリスタが座った瞬間、その隣の席にベルトルトが勢いよく座り込んできたっ!)

エレン「お、ベルトルトとライナーも来たのか」

ライナー「ベ…ベルトルト! お前!」ドカッ! ←ベルトルトの隣の席に座る

ベルトルト「恨みっこはなしだよ! ライナー!」

ライナー「…っく! 仕方あるまい…!」

アルミン(…なるほど 二人ともクリスタを追って来たんだね… それにしてもベルトルト…意外と抜け目ない…)

ベルトルト「や、やぁクリスタっ! 奇遇だね! 僕もエレンたちのテーブルに来ようと思ってたんだ!」ニコッ!

ライナー「俺『たち』だろうが! ……そ、それよりクリスタ! 一緒に飲まないか…!?」ニカッ!

クリスタ「…え…えぇ そうね… 皆で飲みましょう…」ビクッ

ベルトルト「うん、うんうん! そうだ! 僕らの席にあったこのお酒が中々美味しいんだよ!」

ライナー「おいっ! それは俺が持って来たんだろうが!」

ベルトルト「何を言ってるんだライナー! そんな事、今はどうでもいいじゃないか!」

ライナー「ぐぅっ…! ベルトルトォ!」

アルミン(…普段は仲が良いのに…クリスタ…君はなんて罪な人なんだ…)

アルミン「…人も増えたし、ここらでもう一度乾杯ってのはどうかな?」

エレン「おー、いいな!」

ミカサ「エレンが…言うなら」ポー///

エレン「うっ!」ドキドキッ!///

アニ「―っ! いいね 凄くいいよアルミン すぐやろう」ギリッ

ベルトルト「うん! 是非やろう!」ニコニコッ! 

クリスタ「そうね でも…そこで白目むいているジャンは?」

ライナー「おい…! ジャン! 起きろ!」ユサユサ

ジャン「……う、ぅえ? ん?」

アルミン(良かった、死んでなかった)

ジャン「んん? 何だ? 俺、寝てたのか…?」

アルミン「う、うん! ちょっと飲み過ぎてたみたいだからね」

ジャン「…そ、そうか 悪かったな」

ミカサ「…ジャン 大丈夫?」ポー///

ジャン「!!??」クラッ

アルミン「――ジャン!! ほら、これで口の周りを拭きなよ!」ポイッ

ジャン「へ……あ…お、おう!」パシッ

アルミン(危なかった! タオルで気を逸らさなかったら、ジャンの意識がまた刈り取られる所だった…!)

エレン「おい、本当に大丈夫か? 医務室行った方がいいんじゃないか?」

ジャン「う…うるせぇな 大丈夫だって言ってるだろうが…」ゴシゴシ

ベルトルト「ほら! 早く乾杯しようよぉ!!」ニコニコッ!

ライナー「ぐっ…! ああ、そうだ! 誰が音頭を取るんだ!?」イライラ

アルミン「じゃあ僕が…みんなグラスを上げてー!」

アルミン「はい…! かんぱーい!」

ベルトルト「はーい! クリスタ! カンパーイ!」ニコニコッ!

クリスタ「う、うん かんぱーい…」カチャ

ライナー「お、俺もかんぱーいっ!!」ズイッ

クリスタ「ひっ…! かんぱーい…」カチャ

ベルトルト「邪魔だよライナー! どいてくれ!」ドンッ!

ライナー「べ、ベルトルトォォォォ!!」プルプル

アニ「……ほら、エレ」

ミカサ「エレン 乾杯」ポー///

エレン「お、おう 乾杯」/// カチャ

アニ「――ぐぅ!」ギリッ

ミカサ「アニも 乾杯」ポー///

アニ「!!」カチャ

アニ「……」

アニ「うぅ」///

ミカサ「ジャン 乾杯」ポー///

ジャン「――え!? ん! ふぇ!?」カチャ …クラッ

アルミン「ジャン! ほら! チキンだよっ!」ポイッ

ジャン「――お、おう!」パシッ

アルミン(ふぅー… 人間兵器と化したミカサと、クリスタを取りあうライナー・ベルトルトか…)

アルミン(なんて混沌としたテーブルになってしまったんだ…)

コニーたちの席

コニー「……」ボー

サシャ「はむっ! はむはむっ! がつがつ! …」

コニー「……」ボー

サシャ「……あのー、コニー?」

コニー「…なんだよ」

サシャ「これ、どうぞ」スッ

コニー「ああ? ……!! チ、チキンじゃねーか!! 俺にくれんのか!?」

サシャ「私ひとりだけ食べてるのも悪いんで…うへへ」

コニー「……お前、案外いい所あんだな」

コニー「……」

コニー「おい このチキン、裏側がねぇ …おぉい!!!」ガタッ

サシャ「た、食べかけですみません! また取って来ます!」スタコラッ

_________
____
_
エレンたちの席

ライナー「……」グビッ

ベルトルト「そうなんだよ! だからね! 立体機動のコツっていうのはね…!」ニコニコッ!

クリスタ「へ…へぇ そうなんだ…」

ベルトルト「うん! 今度良かったら、僕が教えてあげるよ!」ニコニコッ!

クリスタ「う、うん… 時間があったらね…」

ベルトルト「時間ならいつでもokだよ! なんだったら、今すぐにでも!!」ニコニコッ!

ライナー「……ぐぬぬ」イライライライラ

ライナー(ベルトルトォォォ! こいつこんな奴だったか!? クソッ! クリスタとまったくお話できん!)

ライナー(このチャラノッポが居ては俺とクリスタの甘い時間が……!)

ライナー(ううむ……ここは、アルミンに何か策を考えて貰うか……)

ライナー「……」ジーーーッ

アルミン「…うっ!!」ビクッ!

アルミン(な…なんだ!? 凄い視線を感じる…!)

ライナー「……」ジーーーッ

アルミン(…ライナーか… 鬼の様な眼をして… 差し詰め、クリスタがベルトルトばかりと話しているから)

アルミン(なんとかこの状況を打開する方法がないかって所だろう……)

ライナー「……」クイックイッ

アルミン(……あの合図…ちょっと表で話したいって事かな…)

アルミン(……うーん どうしようかな…)チラッ

ミカサ「エレン たべかす付いてる」スッ///

エレン「―ひゃっ! …お、おい! いきなり頬を触るな!」///

アニ「――ぐ、ぐぐぅ!」///

ジャン「ぬぅぅぅぅ!!!!」///フラッ

アルミン(……エレンとミカサのおのろけ劇場にも困ってた所だし…)

アルミン(ちょっと席を外すのも悪くはないかな…)

アルミン「ああー ちょっと酔っちゃったなぁ」

ライナー「!」

エレン「ん? アルミン大丈夫か?」///

アルミン「うん 少し夜風に当たれば持ち直すと思うよ…」スッ

ミカサ「アルミン 外は暗いから気をつけて」ポー///

アルミン「う……/// わ、解ったよ じゃあ行ってくるね」スタスタッ

ライナー「……ちょっとトイレに行ってくる」スッ

ベルトルト「ん? ああそう」

ライナー「ぐぬっ…!」スタスタッ

ベルトルト「……」

ベルトルト(ライナーが席を立つ前、アルミンが外へ向かうのが見えた…)

ベルトルト(恐らくライナーはアルミンと結託して、この席を奪うつもりなんだな…!)

ベルトルト(そんな事…させないよっ! アルミンと組むのは僕だ、ライナー!)

ベルトルト「…あ、ちょっと僕も外の空気が吸いたくなったなぁー」

ベルトルト「クリスタ 悪いけどちょっと席を外すね!」ニコッ!

クリスタ「え! うん! 行ってきて!」

ベルトルト「うん! またね!」スタスタッ

クリスタ「………ふぅ」

ユミル「――おいクリスタ! 探したぞ! なんでこんな所にいるんだ?」 

クリスタ「ユミル! ごめんね、アニにグラスを届けた流れでつい…」

ユミル「まぁいいよ もうここで飲もうぜ」ドカッ! ←ベルトルトの席に座る



アルミン「…やあライナー」

ライナー「おう わざわざ付きあってもらって悪いな」

アルミン「まぁ、あの席もちょっとキツいものを感じ始めてたから大丈夫だよ」

ライナー「そうか …で、アイコンタクトした訳はな…」

アルミン「なんとかベルトルトを抑えて、クリスタと話がしたい…って事だよね?」

ライナー「さすがアルミンだな 話が早くて助かる」

アルミン「…はぁ あの状況を見るとね」

ライナー「ああ… ベルトルトの野郎、クリスタを前にした途端、豹変しちまいやがって…」

アルミン「うーん… そうだなぁ」

ライナー「アルミン、頼む!」

ベルトルト「二人とも、ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バンッ!

アルミン「ひっ!」ビクッ!

ライナー「ベ、ベルトルトォォォォ!!」

ベルトルト「談合なんて卑怯だよ、ライナー! …アルミン! 僕と組むんだ!!」

ライナー「何言ってやがるんだ!! 俺が先に…!!」

ベルトルト「僕と組んでアルミン、クリスタ、僕と三人仲良くお話しようじゃないか!」

ライナー「お、おおおおいい!! 俺はどこいったぁぁぁぁ!!!」

ベルトルト「ユミルとでも話てなよ! ゴリラとブスでお似合いさ!!」

ライナー「べ、ベルトルトォォォォォォォォォォ!!!」

ベルトルト「ライナァァァァァァァァァァァァ!!!」

アルミン「ふ、二人とも! 落ち着いて! 落ち着いてぇぇぇ!!」

エレンたちの席

ユミル「…ん? 誰のグラスだ?」カランッ

クリスタ「あ、ライナーとベルトルトのグラスだよ さっきまでそこに座ってたから」

ユミル「クリスタに近寄る野良犬がいたわけだ」

クリスタ「の、野良犬って… でも、二人とも遅いね」

ユミル「ん? その二人なら外に居るみたいだな ほら、窓の外」

クリスタ「あ、本当だ… なんだか楽しそうにしてるね」

クリスタ「そうだ…ユミル、ちょっと待ってて 二人にグラス届けてくるね」

ユミル「ああ? 別にいいだろ ほっとけって」

クリスタ「ううん あの二人って仲が良いから、二人で外で飲みたいのかもしれないし…」

ユミル「ん? もう一人居るみたいだぜ アルミンか?」

クリスタ「本当? じゃあグラスみっつだね …よっと」

ユミル「ったく、クリスタ様はお優しい事で…」

クリスタ「もう! 茶化さないでよ… じゃ、行ってくるね」トトトッ



クリスタ「…おーい みんなー…」トトッ…


ライナー「ふざけるなぁ!! アルミンは俺のもんだ!!」

ベルトルト「ふんっ! 何を言ってるんだ!! アルミンは僕を選ぶに決まっているさ!!」

ライナー「な、なにぃぃ!? 後から追いかけて来た癖しやがって!!」

アルミン「ちょ、ちょっと落ち着いてよ二人とも!! 僕は…どっちでも…」


クリスタ「」

ユミル「…ん? クリスタ、なに固まってんだ?」スタスタッ ガチャ ←窓を開ける

ユミル「おーい クリスタ!! 早く…」


ベルトルト「大体ライナーと一緒なんてアルミンも楽しくないよ! そうに決まっている!!」

ライナー「な、なんだとぉぉぉ!! お前なんかよりな!! アルミンは俺と一緒の方がいいんだよ!」


エレン「ぶっ!! な、何だ!?」

アルミン「二人とも、落ち着いて!! 二人の話を聞くから!!」

ライナー「こいつの話なんて聞く必要はない!! 先にアルミンに目を付けたのは、俺だぁぁぁ!!!」

ベルトルト「順番なんて関係ない!! そんな強引な話でアルミンがなびくと思ってるのか!?」


ミカサ「……どういう…こと?」ポー///

アニ「…あ、あいつら…!」

アルミン「そ、そんな大声あげないでよ! 二人とも!!」

ライナー「アルミン!! 俺と目があった時の事を思い出せぇぇぇ!! どっちがお前を必要としてるか解るだろ!」


ジャン「あいつら…マジかよ…」ゾゾゾッ

マルコ「…驚いたな」

ベルトルト「ライナーなんかより僕の方がアルミンを必要としているんだ! 絶対に、そうだっ!!!」

アルミン「待って!! ストップ! ストーーーップ!!」


コニー「うわぁ きもちわりぃ…」

フランツ「…色々な愛の形があるんだね」

ハンナ「そうね…フランツ」

アルミン「二人とも前はもっと仲が良かったじゃないか! 一体どうしたんだ!?」

ライナー「アルミン!! もうこんな奴は信じられん!! 信じられるのはお前だけなんだ!!!」

ベルトルト「それは僕のセリフだよ!! 抜け駆けしてアルミンを取ろうなんて…!!!」

アルミン「………解った」

アルミン「僕は………ライナーとベルトルト、どちらかを選ぶなんて事……出来ない!」

アルミン「僕たち三人で……(クリスタと)仲良くしよう!!!」

ライナー「………………アルミンがそう言うなら、しょうがあるまい」

ベルトルト「ああ………不本意だけど……アルミンには従うよ」

アルミン「はぁ………良かった それじゃ中にはいろう……か……」


104期生一同「……」ジーーーーーーーッ

ライナー「…ん? なんだお前ら? 何窓から覗いてるんだ?」

ベルトルト「ライナーが騒ぎすぎるからだよ…でも、なんか変だね…」

アルミン「……なんだ、この視線は……まるで珍しい動物でも見るかのような…」

クリスタ「あ……あの……」

ライナー「く、クリスタ!/// どうしたんだ?」

ベルトルト「あ、わざわざここまでグラスを運んでくれたんだね!」

クリスタ「え……えっと、その……」

アルミン「………なんだ、何かがおかしいよ……」

クリスタ「その……愛の形って…多分、人それぞれだから……」

ライナー「あ、愛!/// そ、そうだな! うん! 確かにそうだ!」

ベルトルト「もちろんだよ! 愛の形は人それぞれだからね!!」

クリスタ「だから…その…三人が恋人同士でも、変じゃないと思うよ…!」ニコッ

ライナー「こ、恋人……!!!//// 三人が恋……ん、三人?」

ベルトルト「え、ええ? ど、どういう事…?」

クリスタ「と、とりあえずここにグラスとお酒置いておくね! 後は三人で…その…楽しんで!」タタタッ!



ユミル「ひゅーーーーーーー!!! お前ら仲良くしろよ!!!」

コニー「寮で変な事しだしたら追い出すからな!!!」

ジャン「まさかお前らがそういう仲だったとは思わなかったぜーーー!!!」

マルコ「お幸せにーーーーー!!!」

アルミン「ちょ……ちょっと待ってくれ…」

ライナー「あ、ああ……これは」

ベルトルト「もしかして、僕たちは皆に…」


エレン「おーーーーい!! アルミーン!!」


アルミン「エ、エレン!!」


エレン「アルミンが…その、ホモでもな!!! 俺はお前の親友だからなーーー!!!」

エレン「ライナー!! ベルトルト!! アルミンを頼んだぞーーー!!!」


アルミン「」

ライナー「」

ベルトルト「」

アルミン「こ、これは誤解だ 誤解なんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ライナー「そ、そうだっ!! 俺たちはホモなんかじゃない!!!」

ベルトルト「そうだよ!!! 皆、勘違いだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


ユミル「何言ってんだ!! 『俺にはアルミンが必要』だっけかぁ? ぶふ!!」

コニー「おー恥ずかしがらなくてもいーぞ! 理解はしねーけどなぁ!!」

アニ「………ライナー、ベルトルト」


ライナー「ア、アニィ!!」

ベルトルト「ちょ…ちょっと話を…!!」


アニ「………もう何も言う事はないよ 好きにしな」


ライナー「う、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

ベルトルト「うああああああああああああ!!!」

アルミン「……なんで…なんで……こんな事に……」

アルミン「ぼ、僕は…座学トップから……一夜にしてあだ名が…インテリホモに転落してしまうのか……!」

ライナー「……お、俺はなんだ! 何て呼ばれるんだ!!」

ベルトルト「ふん!! ホモゴリラかゲイの兄貴って所だよっ!!!」

ライナー「ベ、ベルトルトォォォォ!!! お前はホモノッポかゲイ山脈がお似合いだ!!」

ベルトルト「な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

アルミン「二人とも!! 止めるんだ!!!!!」

ライナー「むっ!!」

ベルトルト「ぐっ!!」

アルミン「…ホモ同士の喧嘩なんて…傍から見れば良い見世物だよ ほら」

ユミル「……」ニヤニヤ

ジャン「……」ニヤニヤ

コニー「……」ニヤニヤ


アルミン「……悔しいけれど、これ以上騒いだり弁解した所で…傷口を広げるだけだ…」

アルミン「とりあえず…中に入ろうか…」

ベルトルト「な…! 無理だよ!!」

ライナー「ああ! 今、中に入ったら…後ろ指を指されてどんな事言われるか…!」

アルミン「このまま三人で姿を消した方が…とんでもない噂が流れると思うよ…」

ライナー「うっ! …むむ」

ベルトルト「ぐぅ… わかったよ…」

アルミン「うぅぅ……この世界は……残酷だ……」

食堂

アルミン「……」

ライナー「……」

ベルトルト「……」


「お、ホモ三人組が飲んでるぜ!」

「ぶふっ! 仲良さそうだなぁ!!」


アルミン「…っく!」

ライナー「ぐぬっ!」

ベルトルト「う…うぅ!」

ジャン「へへ…まさかあいつらがそんな仲だったなんてなぁ…」

エレン「確かにアルミンがそういう趣味だとは気がつかなかったな」

ミカサ「うん …幼馴染の私たちでも 気がつかなかった」ポー///

クリスタ「でも、こっちのテーブルに呼ばなくて良いの?」

エレン「三人で積もる話もあるだろ 邪魔するのは良くないんじゃないか?」

ユミル「っく…くく! ああその通りその通り! ホモはホモ同士、仲良くさせてやろう!」



ライナー「…なんてアウェー感だ」

アルミン「うん…さっきから視線が痛いよ…」

ベルトルト「…なんとか誤解を解く方法はないかな?」

アルミン「…それは…恐らく無理だよ」

ライナー「な…! ちゃんと説明すれば解ってもらえるだろう!」

アルミン「…聞いていたのがクリスタだけだったら、それも可能だったろう」

アルミン「でも、この誤解はすでに104期生全員に広まっている…」

アルミン「それに性質の悪い事に…ユミルやジャン、コニーといった茶化す事が大好きな連中にも広まっているんだ…」

アルミン「ユミル達にとって、僕たちが本当にホモかどうかって事は重要じゃない」

アルミン「ホモネタで茶化せる玩具を、そう易々と手放す気はないだろう…」

ライナー「―っく! なんで…なんだってこんな事に…ベルトルトォ!」

ライナー「お前が空気も読まず割り込んで来やがるからっ!!」

ベルトルト「な…何言ってんだぁ! そっちがアルミンを独り占めしようとしたんじゃないか!!」


「お! また痴話喧嘩だぜ!」

「まだアルミンを取りあってるのかよ!」


ライナー「ぐぅぅ!!」

ベルトルト「うぅぅ!!」

アルミン「…もう僕たちの成績上位者や座学トップとしてのアイデンティティは失われた…」

アルミン「僕らはもう…彼らにとって…頭の良いホモとガタイの良いホモと背の高いホモでしかない…」

ベルトルト「う…うぅぅ…」グスッ

ライナー「何か…! 何か救いはないのか!? 俺はホモになる為に故郷から来たわけじゃないぞぉ!!」

ベルトルト「僕だってそうさ! ゲイカップルで里帰りなんて……うぅぅぅぅ」グスグスッ

アルミン「……」

アルミン「……こうなったら、もう……破れかぶれだ…!」

アルミン「ライナー! ベルトルト! よく聞いてくれ!」

ライナー「お…おう!」ビクッ!

ベルトルト「……なんだい?」グスッ

アルミン「もう……ホモになろう!!」ドンッ!

ベルトルト「ちょっとアルミン! どうしたの!?」

ライナー「な、何言ってやがるんだ…! イカれちまったのか!?」

アルミン「そして…一人でも多く…こちら側に引きずりこんでやるっ!」

ライナー「ちょ…ちょっと、ちょっと待て!」

アルミン「なんだい、ライナー!!」

ライナー「お、俺にはアルミンの考えが良くわからないんだが…!」

アルミン「だって考えても見てみなよ! 僕は今日、突然……ホモにされた!」

アルミン「騒いで原因を作ったライナーやベルトルトはともかく…僕は完全にとばっちりだよっ!」ドンッ!

ライナー「う…」

ベルトルト「いや…その」

アルミン「いや…別に二人を責めるつもりはないよ! でもね、この怒りはそうそうには収まらない…!」

アルミン「皆が僕をホモだと言うなら……なってやろうじゃないかっっ!」ダンッ!

アルミン「だけど…そのかわり、今日この場で一人でも多く……道連れにしてやるよっ!」

アルミン「そうだ! 僕らは……復讐のホモ団だ!」ドンッ!!

ライナー「ひっ! し、しかしだな、どうやって…道連れにするんだ?」ビクビクッ!

アルミン「…簡単な事さ、僕らがやられた事をしてやればいいんだよ」

ベルトルト「ぼ、僕らのやられた事…?」

アルミン「そう…出来れば女子と楽しく飲んでいる男がいいね…そうだな…」


マルコ「うん! そうそう! だからね…」

ミーナ「あーなるほどね 流石マルコだね!」

マルコ「え! いやぁ…」///


アルミン「……よし、最初の標的はマルコにしようか……」

アルミン「いいかい…二人ともよく聞いて…」

_________
____
_

ミーナ「ふふっ マルコって意外と面白い事いうのね」

マルコ「そ、そうかな」///

ミーナ「うん! マルコと話してると楽しいよ…それに、ちょっと落ち着くっていうか…」///

マルコ「え? 落ち着く…?」///

ミーナ「う…うん なんていうのかな? すっごく、安心するっていうか…」///

ライナー「あー それ俺もよく解るよ ベッドの中で聞くマルコの声もいいもんだぜ」カランッ

ミーナ「!!」ビックゥゥ!!

マルコ「!!」ビックゥゥ!!

ベルトルト「やあ! 二人とも、お邪魔するよ!」

アルミン「ふふっ! 僕らも話に混ぜて!」

マルコ「い、いつの間に…!」

アルミン「気がつかなかったのかい? やだなぁ…僕らの仲なのに」

ベルトルト「そうだよマルコ… それにしても驚いたなぁ」

ライナー「ああ… まさかマルコが女と仲良くしてるなんてなぁ」カランッ

ミーナ「え……えっ!?」

マルコ「っぶ! ちょ…ちょっと! ど、どういう意味なの!?」

マルコ「っぶ! ちょ…ちょっと! ど、どういう意味なの!?」 

ベルトルト「どういう意味…? そんなの一つしかないよ」ニコッ!

アルミン「うん…… 昨日の夜だって、僕をあんなに激しく…」///

ライナー「ああ… その後は俺とも燃え上がったじゃないか…」カランッ

ミーナ「えっ……」

マルコ「な、何言ってんだこいつら!! ミ、ミーナ! 誤解!! 誤解だよ!!」

ミーナ「い、いや!」パシッ

マルコ「えっ!? ちょ、ちょっと話を聞いてよ!!」

ライナー「なんだよ、振られちまったなぁ マルコ」ニヤッ

アルミン「……大体、マルコも女には興味ないでしょ?」フフッ

ベルトルト「だよね… だって僕たちがいるから」ニコッ

ミーナ「――っ! わ、私、別の席に行くから!」ガタッ!!

マルコ「え!? えぇ!? ちょっとミーナ!! 待って!! 待ってよぉ!!」

ミーナ「ラ、ライナーたちと仲良く飲めばっ!!」タタタッ!!

マルコ「ち、違う!! 誤解だ!!! 誤解なんだぁぁぁぁ!!!」

ベルトルト「……ミッション」

アルミン「……コンプ」

ライナー「……リィィィィィト……」カランッ

明日の夕方か夜に再開します

マルコ「な…何がミッションコンプリートだよっ! 君たち一体、何なんだぁ!!」

ライナー「ああ? 俺たちか? 俺たちはな…」

ベルトルト「ホモという冤罪を着せられた…哀れな男たちさ…」

マルコ「な、何を言ってるんだよぉぉ…!」

アルミン「すまないね、マルコ… でも、君ももう…こちら側の人間だよ」

マルコ「な…! ちょ、ちょっとミーナ! 誤解なんだぁ! 話を…!」

ライナー「ミーナならもう他の女子にお前の事を話しているみたいだぜ ほら、見てみな」

マルコ「う、うわああああああ!! 待ってくれぇ!!!」

アルミン「それだけじゃないよ…周りを見てごらん」

マルコ「え!? ま、周り…!?」


「…おいおい、マルコもホモだったのかよ!」

「うわー、そうは見えなかったけどなぁ」

「ライナー達と仲良く話してるぜ…やっぱり…」

「さ、さっきアルミンと激しくとか…言ってたよね」


マルコ「ぎゃああああああああああああ!!!!」

ベルトルト「…マルコもわかってくれたようだね」

アルミン「うん… 僕らの受けた屈辱を」

マルコ「ふ、ふざけるなぁぁぁ!!! 君たちのせいだろうがぁ!!」

ライナー「まぁ、確かに俺たちのせいではあるが…世間にとってそんな事は重要じゃない」

アルミン「そうだね マルコ、君の皆からの評価はもう…指揮官タイプの成績上位者ではなくて…」

ベルトルト「ただ周りが良く見えてるホモだよ!」

マルコ「うるさいよ!! うるさいんだよ!!! どうしてくれるんだ!!」

ベルトルト「マルコ 君が取れる選択は二つに一つ…」

アルミン「僕たちの仲間になるか…」

ライナー「ひとりで…はぐれホモとして生き抜いていくかだ」

マルコ「き、君たちの仲間だって……!!?」

ベルトルト「そう、僕らとともに…今夜、一人でも多くこちら側に引きずり込む!」

ライナー「その手伝いをしてもらおう」

マルコ「な…なんでそんな事を……!」

アルミン「それはもちろん、僕らをホモに仕立て上げた奴らに復讐するためさ!」

マルコ「いや、僕は関係ないだろう!! なんで僕が…!!」

ライナー「ああ? そりゃあ…まあな」

ベルトルト「うん…なんか女の子と仲良くしてるのがイラッとしたっていうか…」

マルコ(この………クズどもが………!)

マルコ「ふ、ふん! そんなテロみたいな事に、僕は加担できないよっ!!」

ライナー「…まぁ 一人で生き抜くって選択も自由だが」

ベルトルト「マルコ 君にそれが出来るとは、僕には思えないな」

アルミン「うん… はっきり言って…一人でホモとして白い目を向けられながら生活を続けるのは、地獄だよ」

ライナー「本当はホモじゃない だが、誰も理解してくれず…周りからはホモ呼ばわりされ…退け者にされ…」

ベルトルト「やがて君は…成績上位という立場を捨て…開拓地へと帰って行くんだ…」

マルコ「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! 何勝手に僕の人生を決めてるんだぁ!!」

ライナー「だが…俺たちと共に行くなら…違うっ!」

ベルトルト「少なくとも、一人じゃない!」

アルミン「さぁ…僕たちとともに、ここに居る『自分だけは大丈夫』と錯覚した鈍愚たちを…目覚めさせてやるんだっ!」

ライナー「ああっ! 俺たちと共に来いっ!! そしてっ!」

ベルトルト「ホモを増やして増やして増やして…ホモだらけにしてやるんだっ!!」

マルコ(だめだっ! こいつらの主張は誰が見てもおかしい!! でも…)チラッ


「うわ、なんかホモどもが盛り上がってるぞ!」

「ぶふぅ! きっもちわりぃなぁ!!」

「うわー… マルコって…なぁ」


マルコ「…っく!」

マルコ(アルミンたちが言っている事も事実…! この選択肢…これは……)

マルコ(アルミンたちと共に行く選択しか…選びようが…)

ライナー「さぁ! どうするんだ!?」

ベルトルト「時間は常に流れていく…いつまでも悩んではいられないよっ!」

アルミン「マルコ……いま、決めるんだ!」

マルコ「…………」

マルコ「……わかった …君たちに…ついていくよ」

マルコ「……色々言いたい事はあるけれど…仕方がないっ! 君らの野望に…尽力するっ!」ギリッ

アルミン「……よく決めたよ マルコ!」

ライナー「………ウェルカム!」カランッ

ベルトルト「…歓迎するよ マルコ」ニコッ…

アルミン「……ようこそ 復讐のホモ団へ……!」ニヤリッ

マルコ「……うん 君らの仲間になった以上、皆もホモの身分におとしてやるっ!!」

マルコ「僕の受けたこの理不尽な仕打ち…皆にも味あわせてやるよっ……!」

ライナー「マルコ、その息だ! 期待しているぞ!」

ベルトルト「そうだね…! さぁ次は誰にしようか」

アルミン「うーん… できれば成績上位者からがいいな その方が絶望感が強いだろうから」

マルコ「成績上位者か… 男子で残っているのはエレン、ジャン、コニーだね…」

ライナー「ううむ… その三人、誰から墜としてやろうか…んん?」

ベルトルト「…なんだ どこからか…凄く甘ったるい会話が…」


ハンナ「うふふふ! フランツったらー!」///

フランツ「ははは! ほら、ここにもたべかすついてるぞー!」///

ハンナ「やだっ! もう…お返しっ!」///

フランツ「やったなー!」///


アルミン「…」イラッ

ライナー「…」イラッ

ベルトルト「…」イラッ

マルコ「…」イラッ

遂に最強の布陣がそろった(ノ´・ω・)ノ

遂に最強の布陣がそろった(ノ´・ω・)ノ

アルミン「……次の標的は決まったようだね」

ライナー「ああ… まぁ成績上位ってわけではないが…皆、異論はないだろう」

ベルトルト「うん、むしろ望むところだよ」

マルコ「あれは看過できないね 墜とすべきだ」

アルミン「……よし、みんな! 早速会議をはじめようか…」

ベルトルト「マルコ…期待しているよ」

マルコ「任せてくれ… アルミンと僕がいれば…どのようにでも料理できるさ」

ライナー「ふふふ… さぁ始めるとするか…」

一同「…おうっ!」

_________
____
_

ハンナ「うふふ! ねぇ、フランツ…」///

フランツ「なんだい…ハンナ」///

ハンナ「…私、いまとても幸せよ…」///

ハンナ「訓練兵団に入ったのは…私にとって運命だったのね」///

ハンナ「だって…フランツ、あなたに出会えたから…」///

フランツ「ハンナ…! 僕だってそうさ! 僕は…君に会う為にここに来たんだ!」///

ハンナ「フランツ…嬉しい」///

フランツ「ハンナ……目を…閉じてくれるかい?」///

ハンナ「どうしたの…フランツ?」///

フランツ「大丈夫…僕を信じて…さぁ、目を閉じて…」///

ハンナ「…わかったわ」///

フランツ(この間、街にデートに出かけた時にこっそり買っておいたこの指輪…)ゴソゴソ

フランツ(今日、ふたりでディナーを楽しみながら渡そうと思っていたんだ)///

フランツ(ハンナが目を閉じている間に、彼女の指に付けたあげたら…喜ぶだろうな)///

フランツ(うう…なんだか恥ずかしくてハンナの顔が見れないよ…)///

フランツ(よし…ハンナの手を取って…)スッ

フランツ(そっと…ハンナの指に…指輪を嵌めてあげる…)///

フランツ(ああ…なんて繊細で…それでいて大きな手なんだ…美しいよ…)///

フランツ(…よし、嵌めたぞ…! ハンナ、喜んでくれるかな…)///

フランツ「…さぁ、目を開けて」///

ハンナ「う…うん」///

フランツ「どう…かな? その指輪は…」///

ベルトルト「うん… 凄く綺麗で…美しい 僕、嬉しいよ…フランツ」///

ハンナ「ぇあ!!??」ビックゥゥゥ!!

フランツ「ぶほぉぉ!!!?」ビックゥゥゥ!!

ハンナ「な…何!? え? べ、ベルトルト!?」ガタッ

フランツ「な! な、な!? ど、何処から沸いてきた!?」ガタッ

ベルトルト「フランツ…僕の為にこんな綺麗な指輪を…すごく、嬉しいよ」///

ハンナ「え、ええ!!? ゆ、指輪って…!?」

ライナー「……よかったなぁ…ベルトルト」カランッ

フランツ「う、うわ!? ラ、ライナー!!? いつからそこに!!?」

マルコ「ああ… まったく、フランツはベルトルトにはお熱いね…」

アルミン「うん… あー、僕も誰かから指輪とか欲しいなぁ…」

フランツ「ひ、ひぃえ!? き、君たちもどこから現れたんだ!!?」

ハンナ「ど、どういう事!? え、な、何!?」

アルミン「フランツ…何、驚いてるんだい?」

マルコ「うん… 今日は君とベルトルトが付き合ってから丁度一年目…」

ライナー「記念すべき日じゃないか… その指輪も…その為のものなんだろう?」

ベルトルト「うん… ふふっ、嬉しいなぁ」///

ハンナ「え……、えぇ…!!? つ、付き合って…一年!?」ガタッ

フランツ「ちょ、ちょ…!!! 君たち何いってるんだ!!? 頭…おかしいんじゃないか!?」

ベルトルト「え…えぇ…? ぼ、僕らは確かに一年前の今日…愛を誓い合ったじゃないか…」グスッ

マルコ「…ちょっとフランツ…それは酷いんじゃないかな?」

ライナー「ああ… ハンナの前だから恰好つけていたいのは解るが…」

アルミン「…そろそろハンナにも告白すべきなんじゃないかな…」

フランツ「な…ちょ! 何なんだよさっきから!? こ、告白って何のことさ!!?」

ライナー「何って…なぁ?」カランッ

マルコ「うん…そんなの決まってるでしょ?」ニヤッ

アルミン「君が………ホモって事をさ」フフッ

フランツ「は、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

ハンナ「え、ええ…? い、一年前って……私がフランツと…付き合い始めたのは半年前……!」

ライナー「…ああ まぁ…ハンナには悪い事をしたよなぁ…」

マルコ「うん… でも、フランツは優しいからねぇ…」

アルミン「フランツは…ハンナを傷つけまいと…あぁ、僕もフランツみたいな優しい男と付き合いたいなぁ…」

ライナー「おいおい…アルミン… 俺じゃ不満なのか?」カランッ

アルミン「そんなことないよ…ライナー…うふふっ」///

フランツ「な、なんだよこいつらぁぁぁぁ!!? ちょっと、ちょっと待ってぇぇぇぇ!!」

ベルトルト「う…うん 僕はフランツの…そういう優しさに惹かれたんだぁ」///

フランツ「なに頬を赤らめてるんだぁぁぁぁぁぁ!!!」

ハンナ「―――っ! フ……フランツっ! あ、あなた……っ!!!」

フランツ「――!!? ち、違うよ!!! これは誤解だ!! 本当だよ!!!」

ハンナ「だ、だって!!! そんな…そんなぁ!!」

フランツ「ハ、ハンナ!! ちょっと落ち着いて!!」

ハンナ「い、いやぁぁ!!」バシンッ!!

フランツ「ぶっ!!!!!」

ライナー「おいおい… 大丈夫かフランツ?」スッ

フランツ「ぼ、僕に触れるなぁぁぁ!!!」バシッ

ライナー「うっ! ……はは、まいったな……元彼の俺でも触れちゃ駄目なのか…?」フフッ

ハンナ「も……元彼ぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

フランツ「おぉぉぉぉぉぉぉい!! 何言ってんだよォォォォ!!!!」

マルコ「フランツ…落ち着きなって…」

フランツ「うるせぇぇぇぇぇ!!!」

ハンナ「――も、もう嫌!! フランツ!! 信じてたのに…信じてたのにぃぃぃ!!!」ダダダッ!

フランツ「――!!? ハンナ!! 待って!! 待ってくれぇぇぇ!!!!」

ハンナ「嫌っ!! 嫌々!! 付いてこないで!! この、ホモォォォォォォォ!!!!」ダダダダダッ!!!

フランツ「ハンナァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」


マルコ「…ふふっ チェックメイトだね」ニヤッ

ベルトルト「……ミッション」

アルミン「……コンプ」

ライナー「……リィィィィィト……」カランッ

フランツ「お、お前らぁぁぁぁぁぁぁ!!! なんて事してくれたんだぁぁぁ!!!」

ライナー「おいおい… そんなに騒ぐなよ 目立つぞ」

フランツ「目立つ…!? 目立つだぁ!?」

マルコ「そう… 周りを見てみなよ」


「えぇー… フランツも…? さいってー」

「うわ! あいつもかよ! これは解らなったなぁ」

「うわー… ハンナと付き合ってた裏でベルトルトとも付き合ってたのかよ…」

「ひっど… 男と女の二股なんて…」


フランツ「う、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!??」

ベルトルト「まぁまぁ… そう取りみだすものじゃないよ…」

アルミン「そうだよ… 騒いだって何も変わらないさ…」

フランツ「う、うるさぁぁぁい!! 君たち…君たち、僕に……何の恨みがあるんだぁぁ!!!」

ライナー「恨み…? んー、恨みなぁ…」

マルコ「まぁ…強いて言えばハンナとのバカップルっぷりがちょっと…ね」

ベルトルト「うん…あ、指輪返すよ」ポイッ

アルミン「そうだね… 目立たなければ、僕らも標的にしなかったかも…」

フランツ「この……この!! クズどもがぁぁぁぁぁ!!!」

アルミン「…僕らをクズ呼ばわりするのは勝手だよ でも、周りは君をこれから何と呼ぶだろうね…」ニヤッ

フランツ「な…何ぃ!?」


「しっかし、フランツもホモだったのか…」

「なぁ、意外だよなぁ フランツがホモなんてな」

「でも…そういえば見た目ちょっと…ホモっぽいよな」


フランツ「!!? う、うわああぁ…!」

ライナー「…現実は非情だ フランツ…お前はもう世間にとって恋人に優しいナイスガイじゃない…」

ベルトルト「…男でも女でも食ってしまう…貪欲性欲坊主ホモだよ…」

アルミン「まぁ…… 俗に言うバイってやつだね」

フランツ「お、お前らがそうしたんだろうが!! 何冷静に言ってくれてんのさ!!?」

マルコ「フランツ…! 受け入れるんだ…これが、現実さ…」

ライナー「そう… 自分にはなんの落ち度もないのに、ある日突然ホモになっちまう」

ベルトルト「そんな事が…この世界では日常的に繰り広げられているんだ…」

アルミン「君の怒りや絶望感…僕たちにはよく解るよ…」

フランツ「だ! か! ら! お前らがやったんだろうがぁぁぁぁ!!」

アルミン「僕たちがやったとかやってないとか…もうそんな話ではないんだよ」

フランツ「な、何言ってんだ…この気狂いどもめ!! …うぅぅ!! 僕は…僕はこれからどうすればぁぁ!!」グスグスッ

マルコ「んん… そうだなぁ」ニヤリッ

ベルトルト「提案なんだけど…僕らと一緒に来ないかい…?」ニコッ…

フランツ「は、はぁ!? なんで仇の君たちと行動を共にしなくちゃ…!!」

アルミン「…そうは言っても、一人でどうするんだい? …君にはすでにホモのレッテルが貼られているんだよ…?」フフッ

ライナー「ああ… 一人ホモという名を背負って生きるのは…裸で巨人の群れに突っ込むようなもんだなぁ」カランッ

フランツ「う…ぐぅぅぅ!!! だ、大体、君たちについて行ってどうなるんだよぉ!?」

アルミン「ふふふ… それはね…」

ベルトルト「僕らは『仲間』を…増やそうと思っていてね…」

フランツ「な、仲間ぁ……!?」

マルコ「そう…僕らと同じ…ホモのレッテルを貼られた仲間たちをね…」

ライナー「ああ… フランツ…! 俺たちと共に来い…! そして思い知らせてやろう…!」

アルミン「そう…『自分だけは大丈夫』と…根拠のない安心の上にあぐらをかいている、凡夫たちに…!」

ベルトルト「僕たちで…ホモを増やして増やして増やしまくって…!」

マルコ「この104期生を…ホモだらけにしてやるんだっ!!」

フランツ「!!!!」

フランツ(……こいつらの言ってる事は全て反社会的で…賛成できる点は皆無だ…しかし…)

フランツ(ハンナを失った今…僕が…僕が守るものなんてもう……)

フランツ(それに……この胸の底からこみあげる怒り…憎しみ…!)

フランツ(……くそっ!! 僕は………僕はぁ…………!!)

フランツ「…………」

フランツ「……………やる」

ライナー「…んん? なんだって…?」ニヤァ…

フランツ「………………協力してやる、と………言ったんだ……!」

フランツ「僕が受けた…この屈辱、憎しみ、怒り! 全部、ぶつけてやる! ぶつけてやるぅぅ!!」

フランツ「いいかっ! お前ら仲間じゃない!! でもな……協力してやるよ……!!」

マルコ「…ありがとう、フランツ」ニヤ…

ライナー「………ウェルカム!」カランッ

ベルトルト「…ふふっ 共に来てくれて嬉しいよ」ニコッ…

アルミン「……ようこそ 復讐のホモ団へ……!」ニヤリッ

明日の夜か夕方再開します

フランツ「いいかっ! お前ら仲間じゃない!! でもな……協力してやるよ……!!」

フランツ「いいかっ! お前らは仲間じゃない!! でもな……協力してやるよ……!!」

文字抜けしてました すいません

フランツ「さぁ、さっそく動こうじゃないかっ!! 全員こっち側に落としてやる!!」

ライナー「凄い意気込みだな まるでホモの戦士だ」

ベルトルト「うん 僕はフランツを尊敬するよ」

マルコ「…さて、次は誰にしようか?」

下げてました すみません

フランツ「さぁ、さっそく動こうじゃないかっ!! 全員こっち側に落としてやる!!」

ライナー「凄い意気込みだな まるでホモの戦士だ」

ベルトルト「うん 僕はフランツを尊敬するよ」

マルコ「…さて、次は誰にしようか?」

アルミン「うーん… 目下の目標はエレン、ジャン、コニーなんだけど」

アルミン「エレンとジャンのテーブルにはミカサとアニ…それにクリスタたちがいる」

フランツ「女子が多くて好都合じゃないか…! ハンナに振られたこの悲しみ…味あわせてやるよっ!」

アルミン「僕もそうしたい所なんだけど…ジャンとエレンが固まっているからね」

マルコ「アルミン、幼馴染だからといって手心を加えるのはどうかと思うよ」

アルミン「そういう意味じゃないんだ 僕らのやり方は基本的に男が一人の時じゃないと効果が薄いんだよ」

アルミン「二人同時にホモ疑惑をかけるのは、ちょっと勝算が低くなるかな…と思うんだ」

ライナー「…なるほど 疑惑をかけられた二人が同時に否定し始めたら、周りも流されにくくなるだろうな」

アルミン「それに、ミカサは必ずエレンを庇うと思うし、アニの目が光っているのも動きづらい」

アルミン「ユミルはうまく使えば頼りになりそうだけど…正直あのメンバーが少しバラけるのを待った方がいいだろう」

マルコ「…となると、次の標的はコニーか…」

ライナー「…コニーか 一筋縄ではいかない相手だな」

ベルトルト「そうだね いままでとは違って、コニーは女子と良い雰囲気になりづらい」

アルミン「うん… それにあのテーブルに居るのはサシャだ」

ライナー「サシャか… …ううむ あいつも他の女子とは違って色恋沙汰には無頓着だからな」

アルミン「そうだね……… でも、これまでの様に男女の間に入って勘違いを誘う方法は、コニーには効かないだろう…」

アルミン「……だからここは、上手くサシャを使うしかないんだ…」 

アルミン「そう……サシャの、疑う事を知らない純粋な性格は…大いに使える」ニヤッ…

アルミン「………僕は、サシャにはメッセンジャーになってもらおうと思ってる」

マルコ「……メッセンジャー? どういう意味だい?」

アルミン「……これから説明するよ みんな、よく聞いてくれ……」

_________
____
_


コニー「……おい! お、俺の持ってきた料理まで食ってんじゃねぇぞ!!」

サシャ「ええ!? そんなの関係ありませんよ! 料理はみんなの物です!!」

コニー「お前しか食ってねぇぇぇぇだろ!!!」


ライナー「……おいおい、お前ら何喧嘩してるんだ?」

ベルトルト「そうだよ 喧嘩はよくないね」

コニー「ああ? っぶ! 誰かと思えばホモのライナーじゃねぇか お仲間連れてどうしたんだ?」

サシャ「お……おや!? アルミン…フランツ…マルコ…! そ、その手に持った大量の料理は…!」

アルミン「ははは… 僕らのテーブルにあった料理だよ」

マルコ「うん… 僕らだけで食べるのもどうかと思ってね」

フランツ「そうだ… サシャ、コニー…一緒に食べないかい…?」ニコッ!

サシャ「ぜ…是非! 是非是非!! 是非お願いします!!」ガタッ!

コニー「あー? 俺はホモと飲む気は俺にはねぇぞ」

ライナー「ふふ… まあそう言うな、コニー サシャに横取りされて、ろくに食えてないんだろ…?」

ベルトルト「ほら、お酒も沢山持って来たよ!」ニコニコッ!

コニー「……んー しょうがねぇな… お前ら、ホモ同士で変な事しだすんじゃねーぞ」

フランツ「ふふふ… 大丈夫、コニーに迷惑はかけないよ」ニコッ…

マルコ「そうだね… 僕らは礼儀を知っているホモだから…」ニヤッ…

アルミン「ふふっ 安心していいよ……コニー……」フフ…

アルミン「さー カンパーイ!!」

ライナー「おうっ! ほら、ベルトルト」カチャ

ベルトルト「うん! ふふ、ライナー」///

マルコ「ふふ… 二人とも熱いね… フランツ、僕らも…」カチャ

フランツ「うん…マルコ…」///


コニー「ぶっ……っくくく! ホ、ホモ同士で乾杯してやがるぜ! きもちわりぃ!」

サシャ「うわー 皆さん、やっぱり仲良いんですねぇ!」

アルミン「コニー! 僕らも乾杯しよっ!」

コニー「冗談いうなよ ホモと乾杯なんて想像するだけで鳥肌がたつわ」

アルミン「そ…そうだよね」シュン…

サシャ「それでは私は…このチキンの山を……!!」グフフ


ライナー(……コニーの奴、やっぱりあの事気にしてるみたいだなぁ)ボソッ

ベルトルト(……そうだね アルミンの乾杯を断ってたし…)ボソッ


サシャ「!?」ピクッ

マルコ(……コニー やっぱりアルミンに振られた事を根に持ってるのかなぁ)ボソッ

フランツ(……しょうがないよ コニー、本気だったんだもの)ボソッ


サシャ「!??」ピクピクッ


サシャ「………あ、あのー ……皆さん」

ライナー「ん? どうした?」

フランツ「サシャ、どうしたの?」

サシャ「い、いえ! …その ……な、なんでもありません……」

コニー「ああ? 変な奴だな」

アルミン「……ふふっ 変なサシャ ……そ、そうだ! コニー、あまり料理食べれてないんでしょ?」

アルミン「ほら、僕が取ってあげ…」

コニー「へっ! ホモが取った料理なんて気持ち悪くて食えねぇな!」

アルミン「う…うぅ… そ、そうだよね……」シュン…


ライナー(……おいおい これは酷過ぎるだろ アルミンだって、悪いと思って気を使ってるんだろうが)ボソッ

ベルトルト(うん…… それに、自分だって……ホモなのにね……)ボソッ


サシャ「!!??」ピクピクピクッ

マルコ(……でも、無理もないよね…… あんなに好きだったんだもの)ボソッ

フランツ(振られた事がショックで……自分がホモである事まで否定したいんだろうね……)ボソッ


サシャ「!???」ピクピクピクピクッ


サシャ「……あ、あの! コ、コニー…!?」

コニー「なんだよさっきから どうしたんだよ?」

サシャ「そ……その…… コニーって…ホモ…なんですか?」

コニー「あ、ああ!??」

アルミン「ち、違うよ!! コニーはホモなんかじゃないよ!!」

ライナー「ああ、そうだ コニーは俺たちとは違う」

フランツ「そうだよ ……そんなこと言ったらコニーが可哀想だよ」

コニー「お前、どこをどう見れば俺がホモになるんだよ!」

サシャ「そ、そうですよね…! すみません…」


ライナー(……見たか? コニーの奴、やっぱり自分がホモである事を否定しちまってるな)ボソッ

ベルトルト(うん… もう昔のコニーじゃないんだね)ボソッ


サシャ「っ……!」

マルコ(……なんだか……コニーがちょっと可哀想だよ 自分の気持ちを裏切っているようで…)ボソッ

フランツ(……そうだね コニーも、自分がホモだとカミングアウト出来たら…楽になれるのにね)ボソッ


サシャ「…」


コニー「……珍しい事もあるもんだな サシャが料理に手を付けてないなんて」

フランツ「本当だね サシャ、食べないのかい?」

サシャ「え!? あ…そ、そうですね! 頂きます!! ……」


ライナー(……………………サシャ 聞いているんだろう?)ボソッ


サシャ「!!!?」ビクッ!

サシャ「え…あ…!」


ベルトルト(コニーには気づかれないように……傷つけてしまうから)ボソッ


サシャ「……っ!」コクコクッ!


マルコ(……サシャ、聞いていたなら解るはず…コニーを救えるのは君だけだ)ボソッ

フランツ(……コニーはアルミンに振られた事で、自分を否定してしまっている)ボソッ

ライナー(……サシャ コニーは今、辛い思い出に振り回されて…自分を閉じてしまっているんだ)ボソッ

ベルトルト(……これを解決できるのは君だけだ……サシャ!)ボソッ

マルコ(……サシャ、君がみんなに……コニーがホモである事を教えてあげるんだ!)ボソッ

ライナー(……それで、コニーは救われる さぁ、サシャ! コニーを解放してやってくれ!)ボソッ

フランツ(……コニーを……昔のコニーに戻してやってくれ!)ボソッ


サシャ「……!」


サシャ「……あ、あの! 私、ちょっと料理を取って来ます!」ガタッ!

コニー「何言ってんだ…? まだ沢山あるじゃねーか」

サシャ「コニー……」


ライナー(サシャ… コニーに気付かれては駄目だ…)ボソッ


サシャ「…! え、ええ! ……ちょっとローストビーフが食べたくなりまして……」

アルミン「あ、そうだね… 確かにローストビーフは持ってこなかったや…」ニヤッ…

ライナー「悪いなぁ… 持ってきてくれるか…?」カランッ

サシャ「は、はい! 皆さん! 私に任せてください!!」

サシャ「必ず……必ず成功させます!!」

マルコ「うん……頼んだよ」フフ…

ベルトルト「サシャ…期待してるからね」ニコッ…

フランツ「さぁ… 行っておいで」クク…

コニー「さっさと帰ってこいよ ホモに囲まれてちゃ気が変になりそうだわ」

サシャ「はい! 行ってきます…!!」ダダダッ!!

_________
____
_


フランツ「いやぁ! 楽しいなぁ!!」

マルコ「そうだね フランツ…」///

ベルトルト「ははは! コニーもホモなら良かったのに…」///

コニー「っぶ! きもちわりぃ…テーブルから追い出すぞ」

ライナー(アルミン… サシャの奴、上手くやってそうか?)ボソッ

アルミン(うん… ほら、あそこでも話しているみたいだよ)ボソッ



サシャ「ええ! ですから、コニーはアルミンの事が好きで…」

「え、ええ!? それ本当…!?」

「……本当だ アルミンの横で楽しそうにしてる……」

サシャ「そうなんです! コニーはアルミンに振られて…それ以来…」

「そうなんだ… なんだか可哀想ね」

「うん ……私、コニーの事応援したくなっちゃった」

アルミン(……ふふっ 大成功みたいだね)

ライナー(そうか… ふふふ……)

ベルトルト(……よし もう良い頃合いだね)

ベルトルト「……ミッション」

アルミン「……コンプ」

ライナー「……リィィィィィト……」カランッ

コニー「………は? 何言ってんだ?」

マルコ「ふふふ… 上手く行ったようだね」

フランツ「うん… アルミン立案『サイレント・キル作戦』…成功だ…!」

コニー「……はぁぁ? 突然どうした? お前ら頭大丈夫か…?」

アルミン「……コニー!!」

コニー「!!? な、何だよ!! 突然でかい声出して…!」ビクッ

ライナー「お前は……今日から…! ホモだ!」ドンッ

コニー「……だから、さっきからどうしたんだよおい!?」

ベルトルト「コニー… 周りの声に耳を傾けて」

コニー「ああ? …」


「コニーにはアルミンと上手く行ってほしいなぁ」

「そうね! あの二人、なんだか小柄でかわいいし!」

「コニーもホモォ!? おいおい本当かよ!」

「うっわー… あそこでライナー達と仲良くしてるぜ…」


コニー「な!? ど、どういう事だよ! おいっ!!?」ガタッ

ライナー「………ウェルカム!」カランッ

ベルトルト「…ふふっ 歓迎するよ ホモのコニー」ニコッ…

アルミン「……ようこそ 復讐のホモ団へ……!」ニヤリッ

コニー「!!? あぁ!? この状況が解らねーのは、俺の頭が悪いからじゃねーよな!?」

マルコ「混乱するのも無理はない…でもコニー! 君はホモだ!!」ドンッ

フランツ「そうだっ! お前も地獄に来い!!」クワッ!!

コニー「な、なんなんだよ!? おい!! 誰か説明しろっ!!」

ライナー「説明する事はないっ!! コニー!! お前はホモなんだ!!」

ベルトルト「そうだよっ!! 他の皆もそう言っているじゃないか!!」

アルミン「皆も僕たちもそう言っている!! 間違いなく、君はホモだよっ!!」

コニー「あ…ああ!? おい!! 頭こんがらがって来たぞ!!」

フランツ「四の五の言うなっ! コニーはホモ! ホモはコニーなんだっ!!」

ライナー「コニー!! お前はホモ!! それだけ覚えておけばいいっ!!」

アルミン「さぁ!! コニー!! 君はなんだ!?」

コニー「あ? ん…んん…?? ……ホモ?」

ライナー「よしっ!!」

フランツ「さぁ立て! このホモ!」

ベルトルト(まさか、本当にホモのゴリ押しで通せるとは…)

マルコ(その為に、コニーには沢山お酒も飲ませているしね…)

ライナー(しかしアルミン コニーを洗脳するまでが計画の内とは、本当に恐ろしい男だ…)

アルミン(ふふふっ… 酔っている所を大勢で言いくるめれば…人は簡単に認めてしまうものなんだよ…)ニヤッ…


コニー「ん…んん? なぁ、やっぱちょっとおかしいだろ…」

ライナー「そんなことはないっ!! お前はホモだっ!! 自信を持てっ!!」

コニー「お、おう…」

アルミン「さぁ… 次行こうか…」ニヤァ……

明日の昼間くらいに再開できると思います

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____
_

アルミン「…さて、次はエレンかジャンなんだけど…」

アルミン「……ひとつ、皆に注意してもらいたい事があるんだ」

ライナー「注意…?」

マルコ「どうしたの、アルミン…?」

コニー「…おい、なんで俺はここにいるんだよ?」

フランツ「疑問に思うなっ! いいから黙ってるんだっ!!」

ベルトルト「コニーっ!! 何も心配する事はないよっ! 疑問も持っちゃいけないっ!」

コニー「お、おう…?」

アルミン「そう……それは、ミカサの存在だ」

マルコ「…なるほど、ジャンはともかく、エレン陥落への大きな障害になりえるね」

ライナー「ああ… あの超過保護体質とエレンへの心酔っぷりは脅威だな…」

ベルトルト「おまけに腕も立つ… どうにか排除しておきたい所だね」

アルミン「……問題はそれだけじゃないんだ」

フランツ「問題があるからといって、エレンやジャンを墜とさないと言うなら…僕は容赦しないよっ!」

ライナー「フランツ、まぁ落ち着け …で、その問題ってのは?」

アルミン「うん… 実は…ミカサの状態がちょっと…いや、かなりマズいんだ」

マルコ「話が見えないな… 体調でも崩しているなら、むしろ好都合だと思うけど」

アルミン「その…なんていうのかな アルコールが入っているせいで、いつもと雰囲気が違うんだよ」

ベルトルト「そうだったかい? クリスタに夢中で気がつかなったのかな?」

ライナー「ああ… 確かに俺たちはミカサの変化には気がつかなかった… いつもと、どう雰囲気が違うんだ?」

アルミン「その……単純に……可愛いんだ」

マルコ「ミカサが…」

ライナー「…可愛い?」

フランツ「……なんの冗談かな? あのミカサが可愛いだなんて」

ベルトルト「いや、確かに美人な顔立ちではあると思うけど…近付きがたいオーラがあるというか」

マルコ「うん… 少なくとも、僕はミカサの事を可愛らしいとは思った事は殆どないね」

ライナー「ああ… 無表情で無口…いつも何考えてるかわからん奴だ…」

フランツ「それに、ミカサが可愛い事が…一体なんの障害になるっていうんだい?」

アルミン「……君たちは、今のミカサの放つ『可愛らしさ』について…認識を改めた方がいい」

アルミン「魅力的だとか可憐だとか…そんな言葉で表せられるものじゃないよ」

アルミン「あれは、もうすでに……兵器だ」

マルコ「兵器… ますます要領を得ないね」

アルミン「説明するのが難しくて、上手く表現できないんだけど…あのエレンでさえも、ミカサを意識しているんだ」

ライナー「――!? あのエレンがか…?」

ベルトルト「いや、それが本当だとしたら驚いたな…」

アルミン「そう、あの鈍感朴念仁が意識せざる負えないその可愛さ…もっと言えば艶っぽさというのか」

アルミン「常人の感性をもった僕らがモロに浴びたら……恐らく一瞬で思考停止……」

アルミン「最悪……心を奪われてしまうよ」

フランツ「ふんっ! 僕の心は今でもハンナの物だ…! アルミン、何を怖気づいてるんだ…!」

アルミン「……百聞は一見にしかず エレンたちのテーブルをちょっと観察してみて欲しい」 

ライナー「……うむ、そうだな」

ベルトルト「エレンたちの席は…あそこだね…」

_________
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エレン「…だからさ、アニ 蹴り技の体重移動のコツを教えてくれよ」

アニ「…言葉で教えられるものじゃないよ」

ジャン「対人格闘なんざ、適当に流しきゃいいだろ」

クリスタ「…でも、訓練で手を抜くのは良くないよ 使う時があるかもしれないし…」

ユミル「なーにクリスタ、安心しなって 私が守ってやるよぉ」

クリスタ「ユ、ユミルに守ってもらわなくても、自分で出来るわよ!」

ジャン「そのちっこい体でか? ははっ 大人しく隣のデカ女に守ってもらいな」

クリスタ「ジャ、ジャンまで…! うぅ…」ウルッ

ユミル「おーし、ジャン! よく言った! まずはお前からブチのめすか」

ジャン「なっ!? …へっ! 冗談の通じない奴らだぜ…」

ミカサ「……」ポー///


マルコ「……確かにいつもとは雰囲気が違うね」

フランツ「うん 瞳が潤んでいるし、頬も赤みを帯びている…」

ライナー「…それにいつもの、どこか険のある表情ではなく…おっとりとした顔をしているな」

ベルトルト「でも…そんなに脅威的とは思えないけどね」

アルミン「まだ、これからだよ……」

アニ「……そ、その、エレン……」

エレン「ん、なんだ?」

アニ「……説明する事は出来ないけれど…よければ……わた」

ミカサ「……私がエレンに……格闘術を、教えたい」上目づかい


ライナー「――!?」ドキッ!

ベルトルト「――!?」ドキッ!

マルコ「――!?」ドキッ!

フランツ「――!?」ドキッ!

コニー「…あー そう言えばローストビーフ食ってねぇな」

アルミン「……みんな、解ってくれたみたいだね」ドキドキッ…

ライナー「なっ! なんだぁ…今のは……!!?」

ベルトルト「ミカサが声を発した瞬間……体に電流が……!?」

マルコ「っ!! こ、これは……!!」

フランツ「な、なんだあの上目づかいは……っ!! ぅぐっ!! ぼ、僕には…ハンナが…!!」

アルミン「この距離でこれだけの威力…これを至近距離で受けたら…ほら、見てごらん」


ジャン「――ふぉ!!? っぐ!? ん! ぅんん……!!!」///ギリギリッ


フランツ「――! ジャンが苦しそうにして…!」

マルコ「…! 意識が飛ばないようにと……左手をフォークで刺してる…!?」

アニ「―――っつぅぅぅ!」////


ベルトルト「――!!? え、えぇぇ!? ア、アニが……頬を赤らめて……!?」

ライナー「お、おいおい…… あんなアニ……初めてみたぞ……」


クリスタ「――はぁ……ぅ」///

ユミル「――!!? う、うぅあっ!! 違う!! 違う違う!!」///ブルンブルンッ


アルミン「クリスタは、ミカサに見惚れ……ユミルは、一瞬揺らいだ自分の心を必死に否定し…そしてエレンは……」

エレン「えっ…! あっ… ミ、ミカサがお、教えて…くれるって?」/// ドギマギ

ミカサ「うん… 駄目?」ポー///

アニ「――っぁ!!」//////

ジャン「――っずぁぁ!! ぎぃぃぃ!!!」/////ギリギリギリ

エレン「い、いや! いいっ! お、教えてくれっ!! ミカサ!!!」////

ミカサ「本当? …エレン、嬉しい…!」パァァ///

アニ「――! ――!? ぅぅ!!」//////

ジャン「――ぐぅぅぅぎぃ、ぎぃやぁぁ……!!!」/////ギリギリギリギリ


アルミン「まるで…片思いの相手と話しているかのような反応…」

ライナー「お、おいおい… ジャンの左手……大丈夫か……?」

ベルトルト「うわっ…… あれ、結構深く刺さってるよ……!」

フランツ「う、うぅぉ! うぉぉ!! ハンナが…!! 僕にはハンナが!!」ガンッ!ガンッ!

マルコ「――っ! ……こ、これは確かにアルミンの言うとおり…兵器だ…っ!」

アルミン「そうなんだ… 恐らく僕らの野望最大の障害…それはミカサだ」

ライナー「あ、ああ… あんなのモロに受けちまったら、ホモの演技なんか出来んぞ…!」

演技じゃダメなんだ!ライナー!
演技じゃ……

ベルトルト「うん…! これは是が非にでもミカサを回避しないと…!」

マルコ「となると… ミカサが席を立った瞬間が勝負だね…!」

アルミン「……そうも言えないんだ ミカサだけが席を立ったとしても…エレンとジャン、二人がテーブルに残ってしまう」

フランツ「となると、ミカサとエレンかジャンのどちらか、二人が席を離れる状況じゃないといけないって訳かい?」

マルコ「……そんな上手い状況、訪れるとは思えないな」

アルミン「僕もそう思う…… だからちょっと確実性に欠けるけど、まずはユミルに……」

ライナー「――!! お、おい! エレンが席を離れるみたいだぞっ!」

エレン「あ、ああ…! そんな心配すんなって…! トイレに行くだけだ」///

ミカサ「本当…? 一人で大丈夫?」涙目

アニ「―ふぅ! ――ふぅぅっ!!」////

ジャン「………っうぅぅぅぅぉぉおお」ギリギリギリギリ

エレン「じゃ、じゃあ、ちょっと行ってくるからな!」スタスタッ

ミカサ「気を付けてね……エレン」ポー///


アルミン「――! しまった! ユミルに話を通して、ミカサとエレンをテーブルから離そうと思ってたのに…!」

ベルトルト「ど、どうするの!? エレンが帰ってきてから、ユミルに……!」

アルミン「いや…! どうしても確実性に欠けるっ! ユミルが僕らの提案を飲んで動いてくれるとは限らないんだ……!」

ライナー「一人離れたエレンを狙うってのは…!?」

アルミン「それも最善の手ではないよ…! 仲の良いアニやクリスタの前でなければ、ホモに仕立て上げても効果が薄いっ!!」

アルミン「でも…テーブルにはジャンが一人残っている…! この状況は、ある意味チャンスだ…!」

フランツ「チャンス…!? ま、まだ、あのテーブルにはミカサが居るんだよ!?」

アルミン「うん…! 確かにミカサは人間兵器…僕らにとって大きな脅威だ…!」

アルミン「しかし……ミカサを上手く使う事が出来れば……! ジャンに再起不能の大ダメージを与える事が出来るはずっ!」

ライナー「再起不能の…!」

マルコ「大ダメージ…!」ゴクリッ

コニー「……あー 肩いてぇー」

アルミン「そう…! 幼馴染の、僕であれば…!!」

アルミン「兎に角、僕らは早急に動かなくちゃいけないっ! それも今回は…少数でだっ!」

アルミン「ライナー! ベルトルト! 共に来てくれ!!」

ライナー「お、おう!」

ベルトルト「わ、わかったよ!」

マルコ「ぼ、僕らはどうすれば…!?」

アルミン「今回の作戦…これは多数で取り囲んだら逆に効果が薄い…! すまないけど、ここでコニーの洗脳を続けていてくれっ!」

フランツ「あ、ああ! わかったよ!」

コニー「あん? 俺がなんだって?」

マルコ「こら! コニー!! 質問するな!! ホモは質問なんてしないっ!!」

フランツ「そうだっ!! もし質問がしたいなら、する前にホモと三十回言え!!」

コニー「あぁ…? なんで…」

フランツ「三十回っ!! ホモとっ!! 言えっ!!」クワッ!!

コニー「ん…? んー……ホモホモホモホモ……」ブツブツ…

アルミン「さあ! 二人とも! 行くよっ!!」ダッ!

ライナー「ああっ!!」ダッ!

ベルトルト「うんっ!!」ダッ!

今日はここまでです ちょっと短めですみません
明日は投稿できないと思うので、続きは月曜の夕方か夜に再開します
読んでくれている方々、ありがとうございます

アルミン「さあ! 二人とも! 行くよっ!!」ダッ!

ライナー「ああっ!!」ダッ!

ベルトルト「うんっ!!」ダッ!

何この無駄なかっこよさ

_________
____
_

ミカサ「気を付けてね …エレン」ポー///

ジャン(……よしっ! よしよしっ!! 死に急ぎ野郎が席を離れたっ!)グッ!

ジャン(ミカサを見てると何故か意識が吹っ飛んじまうから、フォークを刺した痛みで耐え抜いてきたが…)ギリギリ…

ジャン(ついに……ついにきたぜぇぇ…! チャンスってやつがよぉぉぉ!!)

アニ「……ミカサ 私が最初にエレンに格闘術を教える…と、言ったんだけど」ジロッ

ミカサ「えっ…ごめんなさい どうしても…私がエレンに教えたくて…」涙目///

アニ「――っつぅう!!」/////

ミカサ「迷惑……だった?」ポー///

アニ「――っくぅ!? も、もういい! もういいよっ!」////

アニ「あんたが…教えてやればいいよ」////

ミカサ「―! ありがとう、アニ!」パァァァ///

アニ「!!!! ――っ!!」プルプル///

クリスタ「そ、それにしてもミカサ… 今日はなんだか雰囲気が違うね」

ユミル「あ、ああ どうしちまったんだ? まるでミカサじゃねぇよなぁ」

ミカサ「そんな事はない 私は普通」ポー///

ジャン「――い、いや…! いつにも増して……き、綺麗だ…ぜ」///

ミカサ「…そう?」ポー///

ジャン「――っ!! ぬぅぅぅぅ…!!」ギリギリギリギリ

ジャン「――あ…ああ!! 本当だ!! へへっ…」

ミカサ「……ふふ うれしい」ニコッ///

ジャン「!!!!?」ガタッ!

アニ「!!!??」ガタッ!

クリスタ「!!??」ガタッ!

ユミル「!?!?!?」ガタッ!

アニ「――っふぅぅ!!! っふぅぅ!!!」///

クリスタ「――ひゃう!! う、うわぁ」///

ユミル「―――っつぅぅ! お、おいクリスタっ! せ、席を変えるぞっ!!」///

クリスタ「――えっ!? な、なんで……私はもっとミカ」

ユミル「なんでもだよっ!! ほら、はやく行くぞっ!!」グイッ!!

クリスタ「わっ!! …ちょ、ちょっとユミルっ!!」ズルズルッ

ジャン(ぐぉぉぉ!! こ、この天使のように無垢なミカサの笑顔…!!) 

ジャン(こ、こんなもん見ちまっていいのかよ…! ぎゃあああ、左手がぁぁぁ!!)ギリギリギリギリ

ジャン(だ、駄目だっ! 意識が途切れてきやがった…! ミカサを直視できねぇ!)フイッ

ミカサ「…ジャン 左手にフォークが刺さってるけれど…大丈夫なの?」ポー///

ジャン「あ、ああ! こんなもん、なんてことねぇよ…! お…?」

ジャン(お…? おお? ミカサが視線を外したら…意識がはっきりしてきやがった…)

ジャン(…これなら、会話くらいなら何とかなりそうだぜ…)

アニ「……っくぅ!」///

アニ(ミカサの奴…今日は一体どうしたっていうの…?)

アニ(見ているだけで…む、胸が……キュンって……!)///

アニ「――!」…ブンブンッ!

アニ(な、なにを考えてるんだ、私は……! 気でも違ったの…!?)///

アニ(と、とにかく…今のミカサはマズイ…! このままじゃ…エレンと…何も話せない…!)

アニ(でも、今のミカサを抑えてエレンに近づくなんて……うぅ……)

アニ「―っ!」トクトクトクッ

アニ「―んん!」ゴクゴクゴクッ

アニ「っふぅー…」

アニ(……もう、どうにでもなれ! 酔い潰れてやる…)グスッ…

ジャン「……」

ジャン(……ユミルとクリスタはテーブルを離れた)

ジャン(アニは狂ったように酒を飲んでいて、こっちに気が向いていない……今が、チャンスだな!)

ジャン(ふ、ふふふ… 今日の為にイメトレしてきた、対ミカサ用会話術…実践してやるぜ!)

ジャン「あ、あのよ…ミカサ」

ミカサ「なに?」ポー///

ジャン「ちょっとな…話があってよ 聞いてくれるか?」

ミカサ「…何の話?」ポー///

ジャン「…エレンの事なんだがな」

ジャン「俺は…あいつに嫉妬しているのかもしれねぇな」

ミカサ「…! ジャンがエレンに…嫉妬?」ポー///

ジャン(…おしっ! むかつく事だが、ミカサは死に急ぎ野郎の話なら食いついてくるってのは計算済みだ)

ジャン(後は、エレンの事を褒めちぎって…俺の好感度を上げるっ!)

ジャン「ああ…俺はあいつの事を、『死に急ぎ野郎』だなんて馬鹿にしてきたが…」

ジャン「あいつは…俺なんかより いや、ここに居る誰よりも努力してやがる」

ジャン「そういう姿を見てると…何もしてねぇ自分が惨めに思えちまってな…」

ミカサ「…ジャン」ポー///

ジャン「あいつは…凄ぇよ 誰よりも努力してる癖に、目標は調査兵団ときやがった」

ジャン「俺には考えられねぇぜ… 安全で楽できる憲兵団って選択肢を無視して…」

ジャン「自ら死にに行くような所目指してるなんてよ…」

ジャン「……俺はあいつの…そういう真っ直ぐな所に…嫉妬しちまってるんだろうな」

ジャン「……っへ 柄にもねぇ… 今の話、忘れてくれ」

ミカサ「……ジャン 私はあなたの事を誤解していた」ポー///

ジャン「!」

ミカサ「…あなたは、エレンの事が本当に嫌いなだけだと思っていた」ポー///

ミカサ「でも、そうじゃなかった …あなたはエレンを認めてくれている」ポー///

ミカサ「今の話を聞いて…私も凄く…嬉しい」ニコッ///

ジャン「!!?」

ジャン(う、うぉぉぉぉぉ!? 視線を合わせてねぇのにビリビリきやがるぜぇ!!)ギリギリ

ジャン(こ、これは今、すげぇ良いムードじゃねぇか? こ、このまま行っちまうか…!?)ギリギリ

ジャン(ミ、ミカサに…あ、愛の告白をよぉ!!)///ギリギリ

ジャン「は、はは! そうか、喜んでもらえたのか…!」

ジャン「…だ、だからよ 俺も…エレンみたいに 自分の好きな事に…命を賭けてみたくなったんだ」

ミカサ「ジャンの…好きな事?」

ジャン「いや… 正確には……好きな『人』…なんだがな」///

ミカサ「ジャン… 誰か好きな人がいるの?」ポー///

ジャン(お、おっし! もうこのまま行っちまうぞ! 俺はこのまま行くからな!!)

ジャン「ああ… それは、いつもエレンの近くにいてよ…」///

ジャン「いつもあいつを気遣っている…優しい人なんだ…」///

カウントダウンスタート

ジャン「その姿を見た時に…なんていうか…」

ジャン「そ、その人と恋人になれたらいいなって…思ったりしてな」///

ミカサ「いつも… エレンの近くに居る…」ポー///

ジャン「…ああ それはな… ……ミ、ミカ――」///


アルミン「―――ジャァァァァァァァァァァァァン!!」ダダッ!


ジャン「――うぉ!!??」ビックゥゥゥ!!

ミカサ「――! アル…ミン…?」

くっそ分かってたのにwwwwww

アルミン「…ジャン!!」ハァ…ハァ…

ジャン「…な、なんだよいきなり! ビビっちまったじゃねーかよ!!」ドキドキッ

ライナー「――おい…ジャン! 話が…あるっ!」ハァ…ハァ…

ベルトルト「――うんっ! 話を…聞いてくれっ!」ハァ…ハァ…

ジャン「…ライナー達まで 息切らして何事だよ!?」


アルミン(…二人とも、ここに来る途中で話した通りにしてくれ)ボソッ

アルミン(それと、ミカサからは常に視線を外すように… 最重要事項だよ)ボソッ

ライナー(…ああ、わかった しかし、ミカサのオーラが凄いな… いつもと違う意味で)ボソッ

ベルトルト(…うん この雰囲気だけで、心を持っていかれそうだ…)ボソッ

ライナー(いかんぞベルトルト! 俺たちはホモ! ホモなんだ!)ボソッ

ベルトルト(…うん、わかってる 視線さえ合わせなければ…なんとか!)ボソッ

ジャン(…なんだこいつら… いきなり現れて、俺の告白を邪魔しやがってよぉ…!!)イライラッ

ジャン「…で、話ってなんだよ さっさと言ってどこかへ行けよ」イライラッ

ライナー「…ほら、アルミン」

ベルトルト「…アルミン 頑張って!」

アルミン「う、うん!」

ジャン「話があるのはアルミンか…? オラ、早く言――」

アルミン「――ジャン!! 君の事が…好きですっ!!」

アルミン「僕と! 恋人になってくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」///

ジャン「っぶぅぅぅぅぅ!!??」ガタッ!

ミカサ「――アルミン!?」ポー///

お前らさ、ssとは関係なしに

アルミン「――○○○!! 君の事 が…好きですっ!!」

アルミン「僕と! 恋人になってく だ さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁい!!」///

をやられて、断る自信ある?
俺はない

ジャン「な、何を言ってんだてめぇ!!」

アルミン「ぼ、僕は、訓練兵団に入ってから、ずっと君の事を見てきましたっ!!」

アルミン「いつもは憎まれ口しか言わないのに、本当は凄く優しかったり…!!」

アルミン「普段は他人なんて興味なさそうにしているのに、面倒見が凄く良かったり…!!」

アルミン「そんな…そんなジャンを見ているうちに…! 僕はっ! 君の事がっ! 好きになってしまいましたぁぁぁぁ!!」///

ジャン「ま、待て待てぇぇぇ!! お前らさっき三人で外で――!!」

ライナー「ああ… それは俺たちが…ちょっと勇み過ぎちまったんだ」

ベルトルト「実はあの後、アルミンが泣き出してしまってね…」

ライナー「どうしても、諦められない人がいるんだと… だから俺たちとは、付き合えないってなぁ」

ベルトルト「アルミンは一人で君に告白するつもりだったけど…心配になって、僕らも付いて来たんだ」

ジャン「は、はぁ!? お、おいおい!! だからお前ら! 何を言って――!」

ライナー「ジャン!! 頼む!! アルミンは本気なんだ!!」ズサッ!!

ベルトルト「僕らだって…アルミンとネンゴロになりたかったさ! でもね、アルミンの心は…君のものなんだっ!!」ズサッ!!

ライナー「…俺らの気持ちも理解してくれ!! 好きな人が、自分に振り向いてくれないこの辛さ…!」

ベルトルト「ジャン…!! 君にも…理解できるだろうっ!!」

ライナー「そして…好きだからこそ…応援したい……この気持ちもよぉ!!!」

ジャン「!!!?」

ジャン(な、なんだ…何がどうなってやがる…!?)

ジャン(あともう少しで…もう少しでミカサに、思いを伝えらると思っていたのに…!)

ジャン(何がどうなって俺はホモの告白を受けてるんだよっ!?)

ジャン(完全に俺の理解を超えちまってるぞ!!)

ジャン「――っ!?」


「お、おい! アルミンがジャンに告白してるぞっ!!」

「うわっ! ホモの告白なんて初めてみたぞ…」

「アルミン… 頑張って、アルミーーン!」

「ぶっふふぅぅ!! ジャン!! 答えてやれよぉぉ!!」


ジャン(…っち! 周りの奴らも見てやがるぜ… 野次馬どもがっ!)

ジャン「…いいか、よく聞けよ! 俺は男と恋愛する趣味なんてな――」

アルミン「――っ!」ダキッ!

ジャン「――うおぉ!? 馬鹿っ…やめろっ! だ、抱きつくんじゃねぇ…!!」グギギ…

アルミン「ジャン!! 君の事が好きだ!! 大好きなんだ!! 諦められるもんかぁぁ!!」涙ポロポロ

アルミン「この気持ちを…受け入れて貰えなかったら… 僕はぁ…っ! 僕はぁぁぁ!!」涙ダラダラ


「ひゅーーー! 熱いなぁ!!」

「おいジャン!! 返事してやれよぉ!!」

「いいぞーアルミーン!! 頑張れ―!!」


ジャン(お、おいおいおい… なんだよこの空気は…!?)

ジャン(ふざけんじゃねーぞ!! あいつら完全に楽しんでやがるな…!)ギリッ

ミカサ「……ジャン」ポー///

ジャン「――!! ミ、ミカサ…! おいアルミン! もう離れろって…!」

ジャン(――っ! ちっくしょう…! よりによってミカサの前でこんな事しやがって…)

ジャン(アルミン、ライナー、ベルトルト…! 覚えてろよっ!!)

ミカサ「……ジャンの言っていた人って…もしかして…アルミンの事だったの?」ポー///

ジャン「ぅええ!!!??」ビックゥゥ!

ジャン(ちょ…! どんな勘違いだよっ!? ま、待て待て待てぇぇぇ!!!)

ジャン「ち、ちが…! そうじゃな… ……うぎっ!?」ギギギ…

ジャン(な、なんだ!? アルミンの野郎…急に強く締め付けてきやがって…!)

ジャン(し、しかもこいつ……!! 左手のフォークを……お、押し込んでっ!!)ギリギリギリ

アルミン(……)ニヤッ…

ミカサ「…エレンの近くにいて…いつも気遣っている…優しい人…」ポー///

ミカサ「ジャンも……アルミンの事が好きだったのね」ポー///

ジャン「――っちょ! ちょ…!! ちが……っぅぐぅぅ!?」ギギギ…

アルミン「ジャァァァン!!」グスグス

アルミン(ふふ… 弁解する余地は与えないよ…!)

ミカサ「…アルミンは、私とエレンの大切な幼馴染」ポー///

ミカサ「ジャン、こっちを…向いて」ポー///


ジャン「――ぅおう!?」←目がバッチリ合う

アルミン(二人ともっ! 来るよっ!! 気を付けて!!!)アイコンタクト!

ライナー「――!!」フイッ

ベルトルト「――!!」フイッ


ミカサ「……アルミンの事」ポー///

ミカサ「……幸せに……してあげて……!!」涙目上目づかい&懇願////

ジャン「おうよっ!! アルミンの事は俺に任せろぉっ!!!」キリッ!!


ジャン「――――っはぁ!!!?」

ジャン(お、俺は今…何て言った…!!? 何て言ったんだ…!!?)

ジャン(ま、待て待て待て!! お、落ち着けジャン・キルシュタインっ!!)


「おおーーー!! ジャンがアルミンの告白を受けたぞぉぉぉ!!」

「おおおーーい! アルミーーン!! 良かったなぁぁぁぁ!!」

「おいおい!! 今夜だけでいくつホモカップルが出来るんだよ!!」

「きゃーーー!! 二人ともーーー!! お幸せにーーー!!」


ジャン「――っだぁあ!? ちょ、ち、違う!! これは…これはなぁ!!」

アルミン「――っ!」(ここで、駄目押しの一撃!!)ズイッ!!

ジャン「――っア、アルミン!! 何、顔近付けて――!!」


アルジャン「――ちゅ!」///

「わ、わぁぁぁぁぁ!!! キスだぁぁぁぁぁ!!!!」

「お、男同士で……キスしやがった……!!!」

「きゃーーーーーー!!!」

「いいぞぉぉぉぉ!!! ホモ同士でもっとやれぇぇぇぇぇ!!!」


ライナー(ア、アルミン…そこまでやるか… なんて男だ……)ゾクッ

ベルトルト(……アルミンが敵じゃなくて…心底良かった……)ゾクッ



アルミン「――…っぷは… ジャン…僕…嬉しいよ」///

ジャン「――…っぷふぅ! う、うああああ!!?」

ミカサ「アルミン…ジャン… 幸せにね…」ニコッ///

アルミン「ミカサ、ありがとう! じゃ、僕たちは行くね…」///

ジャン「――えっ!? ぼ、僕たちっ!!?」

ライナー「おう! めでたいなぁ!! さ、あっちで飲もうぜ!!」ガシッ!!

ベルトルト「アルミン! ジャン! おめでとう!!! 僕も嬉しいよっ!!」ガシッ!!

ジャン「な、お前らなんで俺の腕掴んでんだよっ!? お、俺はホモなんかじゃ…!」

ライナー「あ……? お前、さっき言っただろうが……」ニヤッ…

ベルトルト「そう…『アルミンの事は俺に任せろ』……ってね」ニコッ…

ジャン「―――っあ、ち、違う!! こ、これは違げぇんだよっ!」ガタガタ 

アルミン「……っふふ ジャン… 君自身が認めてくれて嬉しいよ」ニコリッ…

ライナー「ああ… お前が…ホモだってなぁ…」

ベルトルト「それとも何かい? 告白を受けておいて…『今のは嘘でした』なんて言うのかい?」

ライナー「そんな事は…俺たちが許さんぞ」

ベルトルト「それに…周りのみんなもね…」

「ジャン!! 男らしくねーぞ!!」

「ちゃんと責任とれよぉぉぉぉぉ!!!」

「男同士で……きっもちわっりぃぃぃぃ!!!!」

「ジャーーン!! アルミンと幸せになぁぁぁ!!!」


ジャン「う、うわ!! こ、こんなの嘘だぁぁぁぁぁぁ……!!!!」

ベルトルト「……ミッション」

アルミン「……コンプ」

ライナー「……リィィィィィト……」カランッ

ジャン「ち、違うんだぁぁ…っ! 俺はホモなんかじゃ…っ! てめぇ、片手でグラス揺らしてんじゃねぇぇぇ!!!」ドタバタ!

ミカサ「…行ってらっしゃい アルミン、ジャン…」手フリフリ///

明日の夕方か夜再開します

ちょっと書き貯めがあったので、投下します

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マルコ「おかえり、みんな! ナイスホモ!」

フランツ「アルミン!! 素晴らしかったよ!! グットハンティング!」

ライナー「おう! お前らも変わりないか?」

マルコ「うん! コニーの洗脳も順調だよ!」

ベルトルト「どれどれ… コニー、君はなんだ!?」

コニー「ああ? んー……ホモ?」

アルミン「うん、良い感じに仕上がってきてるね」

ジャン「お、俺はちがああああう!! ホモなんかじゃねぇぇぇぇぇ!!」ドタバタ!

ライナー「おいおい、いい加減にしとけよ…ジャン」

フランツ「まったく! 喚いたりなんかして、男らしくない奴だ!!」

マルコ「しかし、あの急な状況からよく成功させたね 本当にアルミンは凄いよ!」

アルミン「まあね ミカサは必ず僕の見方をしてくれるし、ジャンはミカサの願いを聞かないわけはない」

アルミン「それも今のミカサだ アニは酔い潰れてたし、ジャンがミカサと二人になった時点で、勝負は決まっていたよ」

マルコ「……それにしてもアルミン ジャンと…キスまでするなんて」

アルミン「ふふ… 野望の為なら男とキスなんて…いくらでもしてやるよ」ニヤァ…

マルコ「そ、そうか いや、本当にアルミンが見方で良かった…」ゾクッ

ジャン「て、てめぇら、ホモのフリなんかしやがって! 俺を嵌めやがったなっ!! この悪魔どもがぁぁ!!」

アルミン「……やれやれ、悪魔か 酷い言われようだね」フフ…

ライナー「ああ… 俺たちをこんなにした悪魔は、どこの誰だろうなぁ」ニヤ…

ジャン「な、何言ってやがる… お前らを茶化したのは俺だけじゃねーだろ!!」

ベルトルト「そう、君だけじゃない …でも、君もその内の一人さ」

フランツ「僕らはここに居る男子を一人でも多く…ホモに仕立て上げる…!」

アルミン「僕らに与えた屈辱、憎しみ、怒り… 全て返してやるんだ!」

ジャン「て、てめぇら…気が狂っちまったのか……!?」

ライナー「まぁ…そういうなよ」カランッ

マルコ「ジャン… 君も僕たちと共に来ないかい?」フフ…

ジャン「ふ、ふざけんじゃねぇ…! 誰がお前らなんかと…!」ギリッ

アルミン「………いいのかい? エレンをこのままにしておいて」ニヤッ…

フランツ「あーそうだねぇ 今のミカサなら、今夜このままエレンと付き合っちゃうかもなぁ」

ジャン「――っ!? な…お、お前ら……!!」

ベルトルト「ジャン……次の標的は……エレンだよ」ニコッ…

ジャン「!!!」

ライナー「ああ… なんの努力もなく、女子からの好感度はウナギ登りの天然ジゴロ…」

フランツ「彼を見過ごすわけにはいかないね…! 確実に墜とす!」

ジャン「ア、アルミン…! てめぇはあいつの幼馴染だろうが!?」

アルミン「……幼馴染なんて、僕にはもういない」

アルミン「いるのは…共に野望の為に戦ってくれる…ホモたちだけだよ」ニヤッ…

ジャン「……お前ら…やっぱり悪魔だぜ…」

ライナー「で、だ! …どうするんだ? ジャン?」

ベルトルト「このまま、はぐれホモとして生きるのも良いと思うけど」

フランツ「ホモとして食堂の片隅から…エレンとミカサが付き合うのを、指をくわえて見てるかい?」

マルコ「君がミカサと恋人になれる確率は0になった」

アルミン「なら、エレンの確率も0にしてやろうじゃないか…!」

ライナー「そうだ… ジャン、共に悪魔になろう!」

ベルトルト「君の力が必要なんだよ… ジャン!!」

ジャン「…………」

ジャン「……アルミン ひとつ聞きてぇ……」

アルミン「……なにかな?」

ジャン「……エレンをホモに仕立て上げられる確率…いくらぐらいだ?」

アルミン「100% 確実な手があるよ」

ジャン「……わかった」

ジャン「……いいだろう 手をかしてやるぜ 一人ミカサと良い関係になるなんて…許されねぇよな」

フランツ「もちろん」ニヤッ…

マルコ「その通りだ」ニコッ…

ジャン「……っへ! お前らについて行く エレン…確実に…墜としてやるぜ!」ギリッ

ライナー「………ウェルカム!」カランッ

ベルトルト「…ふふっ 共に闘えて嬉しいよ ジャン」ニコッ…

アルミン「……ようこそ 復讐のホモ団へ……!」ニヤリッ

今日はここまでです
明日の夕方か夜、再開します

>>303
ジャン(お…? おお? ミカサが視線を外したら…意識がはっきりしてきやがった…)

ジャン(お…? おお? ミカサから視線を外したら…意識がはっきりしてきやがった…)

誤字ありました すみません

「おおホモなり」 歌・104訓練兵団(ホモ) 作詞・イェーガー民謡

おおホモなり あなたのウォールマリアはどこ
わたしのおまたは 超大型巨チンよ
きれいな菊門(ア●ル)が 好物なのよ

やーっ♂ ほーっ♂
ホーモなかまっ♂

ヤッホ ホーモなかまっ♂
ヤッホ ホーモーなーかーまー♪

ヤッホッホ┌(┌^o^)┐

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フランツ「…ついに、ここまで来たね」

マルコ「うん 成績上位者も…残すはエレンのみだ」

ジャン「俺をこんな目に合わせたんだ …失敗したら容赦しねぇからな」

アルミン「任せてくれ 算段は出来ているよ」

ライナー「聞かせてもらおうか、アルミン」

アルミン「うん ジャンの時を見ても解るとおり…最大の障害はミカサだ」

アルミン「しかも、僕らがエレンのテーブルを離れた時より…ミカサは強力になっている」

ベルトルト「確かにね 目を合わせなければなんとかなるけど…」

ライナー「ふいに合っちまったら終わりだろうな…」

ジャン「ああ… あれはもう魔眼みたいなもんだぜ…」

アルミン「…だから ここらでミカサには退場してもらう事にするよ」フフフ…

マルコ「…そんな事、出来るのかい?」

アルミン「うん …今ならユミルなら…僕の言うとおりに動いてくれるはずさ」スクッ

ライナー「あのユミルがか…? ん? アルミン、何処へ行くんだ?」

アルミン「ちょっとユミルの所へね …ふふっ すぐ戻るよ」ニコッ…

ベルトルト「……行ってしまったね」

ジャン「おいおい…本当に大丈夫なのかよ? あの不細工が俺らの話を聞くか?」

マルコ「……いや、アルミンを信じよう 彼のこれまでの作戦は…全て完璧だった」

フランツ「うん …それに、もう僕らには後へ引くなんて選択肢はないんだ」

コニー「なぁ? 俺がホモだって事は解ったんだがよ なんでここに居るんだ?」

ベルトルト「コニー、いいかい? ホモってのは僕らのそばに居るものなんだよ」

ライナー「そうだぞ、コニー ホモってのはそういうもんなんだ」

コニー「ああ、そうなのか わかった」

ジャン「……コニーの奴、どうしたんだ?」

マルコ「コニーは教育中なんだよ そっとしておいてあげて」

フランツ「うん だんだん安定してきてるしね」

ジャン(こ、こいつら…洗脳まがいの事までしてるのか)ゾゾゾッ

_________
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クリスタ「もうっ! なんで突然席を変えたりしたのっ!?」

ユミル「…あー まぁ気分転換だ、気分転換」

クリスタ「私はあのテーブルで十分楽しかったのよっ!」

ユミル「悪かったって! 何をそんなに怒ってるんだよ…!」

クリスタ「な、何をって…その…」///

ユミル「……ッチ」

ユミル(…やっぱり、クリスタがミカサに少し…惹かれてるな)

ユミル(よくも、私の天使を……だいたい、今日のミカサのあれは何だよ!?)イライラッ

ユミル(…この私でさえ…ちょ、ちょっと…)///

ユミル「―っ!」

ユミル(だぁぁぁぁ!! …何を考えているんだ、私は…!)

クリスタ「ユ、ユミル…? 怒ってるの?」

ユミル「―! い、いや…なんでもないよ 心配すんなって」

アルミン「いやぁ… 僕はユミルが心配だね」フフフ…

ユミル「―!!?」

クリスタ「―!? ア、アルミン!?」

ユミル「てめぇ…! 何勝手に私の隣に座ってるんだ!!」

クリスタ「ア、アルミンはライナー達と一緒じゃなかったの?」

アルミン「ちょっと…ユミルに話があってね…」

ユミル「私に話だぁ? 私はホモと話す話なんてないね!」

クリスタ「ちょっとユミル! そんな事言っちゃだめでしょ!」

アルミン(…いいのかい? ミカサに取られちゃうよ…?)ボソッ

ユミル「!!?」

アルミン(君のかわいい天使が…ミカサに取られちゃうよ…?)ボソッ

ユミル「…ア、アルミン…! てめぇ…!!」

クリスタ「な、何? どうしたの?」

アルミン「いや、なんでもないよ! クリスタ!」ニコッ!

アルミン「ただ…ちょっとユミルと二人で話がしたいんだ…少しユミルを借りてもいいかい?」

ユミル「な、なに話を進めてんだ!! 私は行くなんて…!!」

アルミン(僕なら…クリスタの心変わりを止める事が出来る)ボソッ

ユミル「―っ!!」

ユミル(…なんだ、こいつ…! 私の心を…見透かしてるってのか!?)

アルミン「どうしても今じゃなきゃ駄目なんだ… お願いだよ、ユミル!」

ユミル「……クリスタ、ちょっとここで待っててくれ」

クリスタ「え… う、うん…」

アルミン「ごめんね、クリスタ すぐに終わるからさ!」ニコッ!

ユミル「…ぐだぐだ言ってないで、さっさと行くぞ」

クリスタ「い、いってらっしゃーい…」

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ユミル「…で、話ってなんだよ」

アルミン「単刀直入に言おう… ミカサをあのテーブルから離してもらいたい」

ユミル「ああ? なんだそれは? 大体、なんで私がお前の言う事を聞かなきゃならないんだ?」

アルミン「……このままミカサをこの食堂に置いておいたら」

アルミン「……クリスタはいずれ、ミカサの元に向かうだろうね」

ユミル「……なんでそう思う」

アルミン「……なぜそう思うかなんて、君が一番よく解ってるんじゃないかな?」ニヤ…

アルミン「君はさっきまで座っていたミカサのテーブルから、突然席を変えた…」

アルミン「その理由は一つ… クリスタがミカサに食いつき始めたからだ」

アルミン「普段、クリスタの隣というポジションをキープしている君にとって」

アルミン「今日のミカサと、それに惹かれ始めたクリスタは…大きな脅威だった事だろう」

ユミル「…おい! それとミカサをあのテーブルから離す事が、どう繋がるんだよ!」

ユミル「私たちはもうミカサのテーブルから離れた! …お前の言っている事が本当だとしても」

ユミル「私がアルミンの使いっぱしりをする理由なんかねぇなぁ…!」

アルミン「……さっきも言ったように……その理由は君が一番解っていると思うよ…」

アルミン「ユミル……君も……ミカサに惹かれているね」ニヤッ…

ユミル「――!!?」ビクッ!

ユミル「な、何を言って――!!」

アルミン「無理もないよ… 今のミカサはホモがノーマルに、ノーマルがレズになってしまうような魔力がある」

アルミン「ミカサ相手にアブノーマルな性癖に目覚めてしまっても…不思議じゃないよ」

ユミル「だ、だから何を言ってるんだ!! 私は――!」

アルミン「今のミカサだ…酔っていて足腰もおぼつかないだろう…」

アルミン「……君の……好きにするといいよ」

ユミル「――!!? お、お前……本当にアルミンか……!?」ゾクッ!

アルミン「……確かに、昔の僕ではないね」

アルミン「僕はもう…ホモなんだ」ニコッ…

アルミン「…さあ! エレンの居ない今がチャンスだよ!! ユミル!!!」

ユミル「!!」

アルミン「エレンが倒れているとかなんとか…適当に理由を付けて…寮にでも誘いこむといい」

アルミン「あのミカサを独り占めにできるんだ…! 今しかないよ、ユミル!!!」ドンッ!!

ユミル「――っく!! くぅぅぅ!!!」

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アルミン「みんなっ! おまたせっ!」タタッ!

マルコ「アルミン! おかえり!」

フランツ「ユミルの方はどうなったんだい?」

アルミン「…ふふっ まぁ大丈夫だろうね」

ジャン「へっ、そうか! どんな話であの偏屈女を丸めこんだんだよ?」

アルミン「それは秘密だよっ! あ、ライナー達も頑張ってるね!」

ライナー「ホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモ…」

ベルトルト「ホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモホモ…」

コニー「うあああああああああああああああああああああ…」

ジャン「ああ、右耳と左耳からホモの連打だぜ」

ライナー「ホモホモホモホモホホモホモ… よし、お前はなんだ!?」

コニー「おう! ホモだぜ!!」

ベルトルト「うんっ! 完璧だねっ!」

マルコ「これでコニーも戦力としてつかえ……おや? ユミルがミカサに近づいていくよ」

アルミン「……ふふっ やはり動くよね…ユミル」ニヤァ…

エレンたちの席

ユミル「……お、おう」///

ミカサ「ユミル…? どうしたの?」ポー///

ユミル「じ、実はな…エレンの奴が…」

ミカサ「――エ、エレンに何かあったの!?」ガタッ!

ユミル「あ、ああ! そうなんだ…! わ、私に…ついて来てくれ…!!」

ユミル(わ、私は……何をしているんだ…… こんなこと……許されるわけ……)

ミカサ「エ、エレン!! エレンは何処!? 何処なの!?」涙目オロオロ

ユミル「こ、こっちだ!! ついてこい!!!」ダダッ!!

ユミル(――ッ駄目! 駄目だ! この涙目でうろたえる可愛い生物を……私は……)

ユミル(私のものに……したいっ!!)ギラッ!

ミカサ「うん! 早く!! 早くエレンの所に!!!」ダダダッ!!


ライナー「…本当にユミルがミカサをどかしやがった!!」

ベルトルト「さ、流石だよアルミン!!」

アルミン「……ふふ 人間は意外と単純なものさ」ニヤ…

ジャン「っ…!」ゾクッ

フランツ「ん? ジャン、どうしたの?」

ジャン「い、いや…なんでもねぇ」

ジャン(な、何だ? 今、アルミンから…とんでもねぇ邪悪なオーラが…!!)

ベルトルト「……あっ! エレンが帰ってきたよっ!」

マルコ「今、ミカサ達が食堂を丁度出て行った… ふふっ、素晴らしいタイミングだね」ニヤッ…

ライナー「…よしっ! 早速……!」

アルミン「いや、まだだよ… アニが動いてからだ」

フランツ「アニ? あそこで酔い潰れてるよ…?」

アルミン「今、テーブルには誰も居ない… エレンはアニを起こして、理由を聞こうとするだろう…」

アルミン「そして……酔ったアニは、いつもより大胆になっているはずさ」ニヤ…

マルコ「なるほど… 二人が良い雰囲気になった所で…だね?」フフ…

ジャン「……へへっ 本当にアルミンには恐れ入るぜ……!」

ライナー「そうだな… それじゃあ…暫し待つとするか…!」カランッ

フランツ「そうだね… 最高潮から…どん底へたたき落としてやるよ…!」ニヤ…

ベルトルト「うん… 僕らの受けた屈辱…思い知ってもらう!」

コニー「俺は!! ホモ!!!」ドンッ!


アルミン「ふふふ… 全ては僕の…手の中さ…!」ククク…

_________
____
_

エレン「……何だ? 誰もいないな…? ん?」

アニ「……」グデー

エレン「お、おい! アニ! お前、何してんだ!?」ユサユサ

アニ「……ん? んぅ?」

エレン「大丈夫か!? おい、どうしたんだよっ!?」

アニ「――!? ぃあ…!? な、なんでもない!」バッ!

エレン「何でもないって…! あー、ほら! よだれ付いてるぞ!」

アニ「――!!」ズビッ!

アニ「……悪い ちょっと飲み過ぎたみたい」///

エレン「お前がか? ……にしても、なんでアニしか居ないんだ?」

アニ「え…? ……本当だね」

エレン「んー? ジャンもミカサも、クリスタたちも何処行ったんだ…?」

アニ「……」

アニ(……私が酔い潰れている内に…何かあったの? ……でも)

エレン「はぁー わけわかんねぇー…」

アニ(これは……チャンスかも……しれない)///

アニ(ミカサが居なくなった事は大きい…今なら、エレンと…色々話が…出来るかも)///

アニ「……ま、待っていれば…そのうち帰ってくるさ」///

エレン「ん…まぁ、そうか そうだな!」

エレン「で、お前はなんで酔い潰れてたりしてたんだ?」

アニ「そ、それは……まぁ、ちょっとね」///

アニ(言えない……あんたと中々話が出来なかったからとは…言えない)

エレン「……にしても、大丈夫か? 顔も真っ赤だし…具合悪いんじゃないか?」

アニ「だ、大丈夫! 大丈夫だから…」///

エレン「…本当か? なんか今日は、ミカサの様子も変だったしな…」

アニ「……」ピクッ

エレン「なんかいつもと違ったんだよなぁ… やっぱり酒なんて、俺たちには早いのかな」///

アニ「……あんたがミカサの事を話すなんて、珍しいね」

エレン「そ、そうか? そんな事ないだろ」///

アニ「……それも、頬を赤らめながらね」フイッ

エレン「な…! んなことねぇよ!! 頬なんて赤らめてねぇ!!」

エレン「大体、アニだって赤らめてるじゃねーか!!」

アニ「――!? な、何を言って…」///

エレン「ほら、赤いじゃねーか!!」

アニ「――っく! そ、それはあんたと、話してるからだろうが!!」

エレン「ふん! 俺と話してるからって……え? お、俺と!?」///

アニ「――!!? な、なんでもない!!」/// フイッ

エレン「え…! い、いや…さっき確かに…」///

アニ「う、うるさい!! 忘れろ!! 忘れてしまえ!!!」///ドンッ!

エレン「う、うわ! 押すなよ!!!」

アニ「だ、大体あんたが!! いつもミカサとべったりしているのが悪いんだ!!」///

エレン「はぁ!? あ、あれは勝手にミカサが…!」///

アニ「おかげで私は…あんたと話もできないじゃないかっ!!」/// グスッ

エレン「お、おい!! どうしちまったんだよ、アニ!」

アニ「……私だって、あんたの横にいたいさ…」///

アニ「なのに、いつもそこにはミカサがいる… 私は…どうすればいいの」グスッグスッ

エレン「……アニ お前」///

アニ「……いま、ここにミカサはいない だから、あんたと話が出来ると思ってた」

アニ「なのにあんたは…ミカサの心配をして… まるで私が、悪い事を考えていたみたいで」グスッグスッ

アニ「あんたにとってミカサが大切な人なのは解るよ でも……でも!」グスッグスッ

アニ「私にとっても…あんたは……大切な…人……なんだ」グスッグスッ

エレン「………ア、ニ」///

ライナー「……お願い、エレン 今だけは、俺をミカサだと思ってれ」涙ポロポロ

エレン「………わかった、アニ …お、俺は……ん?」///


アニ「――っだぁ!!!??!?」ガタッ!

エレン「――っふぉお!!??!?!」ガタッ!

アニ「なのにあんたは…ミカサの心配をして… まるで私が、悪い事を考えていたみたいで」グスッグスッ

アニ「あんたにとってミカサが大切な人なのは解るよ でも……でも!」グスッグスッ

アニ「私にとっても…あんたは……大切な…人……なんだ」グスッグスッ

エレン「………ア、ニ」///

ライナー「……お願い、エレン 今だけは、俺をミカサだと思ってくれ」涙ポロポロ

エレン「………わかった、アニ …お、俺は……ん?」///


アニ「――っだぁ!!!??!?」ガタッ!

エレン「――っふぉお!!??!?!」ガタッ!

肝心なところで脱字してしまいました すみません

アニ「え!? は!? な! …な…な…!!?」プルプルプル

エレン「う…!? ぃえ!? ええ……!? ラ……ラ……!!」プルプルプル

ライナー「ライナーだ」カランッ

エレン「そうだっ!! 違うっ!! そうじゃねぇ!!!」

アニ「な、なな、なんで……あんたが……!!」ガタガタッ

エレン「あ…ああ! なんで…ライナーがこ、ここに……ん!?」


やー…っ ほー…っ


アニ「っ!? こ、今度はな、なに…!? 何の声……!?」

ホー… モー… なー… かー… まー…


エレン「う…歌!? な、なんだ…!? 歌が……!?」


ヤッ… ホ… ホー… モ… な… か… まー…


アニ「……えっ!? だ、段々…音が……お、大きく……!?」


ヤッ… ホ… ヤッ…ホ ヤッホ ヤッホ!

アルミン「ホォォォォォォ!!!」

ジャン「モォォォォォォ!!!」

フランツ「なぁぁぁぁぁぁ!!!」

マルコ「かぁぁぁぁぁぁ!!!」

ベルトルト「まぁぁぁぁぁぁ!!!」

コニー「┌(┌^o^)┐」


アニ「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」ガタッ!

エレン「だ…! で…!? う、うああああああああ!!!?」ガタッ!

アルミン「やあ!! エレンーー!!」ダキッ!

エレン「うぁ!!? ア、アルミン…!!?」

マルコ「僕らも混ぜてよ!!」ニコッ!

フランツ「ここ、座るね!」

ジャン「おっす、お前ら!! よろしくな!!」

ベルトルト「やあ、アニ!! 元気!?」

アニ「…っ! べ、ベルトルトォォォォ!!」

ライナー「おう、コニー!! こっちきな!」

コニー「おう! 飯食わせろ!!」

エレン「お、お前ら!! え!? な、なんで来たんだよ!?」

アルミン「えーー? ひどいなぁーー」

ジャン「そうだぜぇ… 俺らの仲なのによぉ…!」

マルコ「エレンが一人ぼっちだったから、寂しいかと思ってきたのにね!」

フランツ「まったくだね! それに、僕らもエレンと話がしたかったし!」

アニ「――っ! あ、あんたら!! わ、私がいるか…」

アルミン「えーー? エレンは女の子と話しても、つまんないよねーー?」ニコッ!

エレン「はっ!? はぁ!!?」

ベルトルト「だよねぇ… やっぱり、僕らじゃなきゃねぇ…」ニヤ…

ジャン「そうだなぁ… 俺たち…ホモじゃなきゃなぁ…」クク…

アニ「な、なに言ってんのさ!! なんでエレンがホモなんかと…!!」

フランツ「ええー? それはねぇ…」ニヤ…

マルコ「ふふ… なんでだろうねぇ…」ニコッ…

エレン「ま、待てよおい! コニー、お前もホモなのか!?」

コニー「おう!! ホモだぜ!!!」

エレン「――っ!! ジャ、ジャン!! お前は…!!」

ジャン「ああ? ホモに決まってんだろうが」

アルミン「…っふふ エレンも嬉しそうだね!」

ベルトルト「うん! ホモの仲間が増えたからね!」

アニ「――っうう!!? ど、どういう事!!?」

アルミン「んーー? どういう事って、どういう事?」

ライナー「まったく、どうしちまったんだ? そんな抜けた事いう奴じゃないだろ、アニ」フフ…

アルミン「そうだよねーー 飲みすぎちゃったのかなぁ?」ニヤァ…

ライナー「ま、アニはほっといて、飲もうぜ! エレン!!」トクトクトク…

エレン「ぅえ!? あ…お、おう……」

ライナー「ふふ… 俺を、ミカサだと思ってよぉ…」カランッ

アルミン「ほら、エレン! 飲んで飲んでっ!」

エレン「あ、ああ! そう急かすなって…!」ゴクゴクッ

ジャン「いい飲みっぷりだなぁおい! …もう一杯どうだ?」トクトクトク…

エレン「お、おう!」ゴクゴクッ

ベルトルト「いやぁ、惚れ惚れするなぁ… ほら、もう一杯!」トクトクトク…

エレン「ぇえ!? そ、そんな一気には…」

アニ「そ、そうだよ! なに大量に酒を飲ましてんのさ!!」

アルミン「ええ? エレンはこれくらい普通に飲めるよね」

ライナー「ああ、そうだなぁ アニはエレンの事…何にもしらないんだなぁ」フフフ…

アニ「――っ… さっきからあんたら、やけに含みのある言い方をするね…!」

フランツ「含み…? どんな含みだい?」ニヤ…

マルコ「ああそうか! アニはエレンの事知らないから…含みがあるように聞こえるんだね」ニコッ…

アニ「……あんたらは、何を知っているっていうの?」イライラッ

ジャン「ああー そうだなぁ… 例えばよ」

ジャン(エレンの右太ももの内側には…ほくろがある…とかよ)ボソッ

アニ「―――!!?」ガタッ!

アルミン「他にもねぇ…」

アルミン(エレンは…首筋が弱いとか…ね)ボソッ

アニ「――っつぅ!!?」

ライナー「お、エレン…汗かいてるなぁ…」ツツ…

エレン「ひゃう!!? お、おい!! いきなり首筋触るんじゃねぇ!!」

ライナー「ははは! すまんすまん… つい、いつもの癖でなぁ…」ニヤ…

アニ「――!!!??」ガタッ!

フランツ「……そういう事を、僕らはしっているんだよ」フフフ…

マルコ「そう……」

マルコ(肌と肌を合わせないと知り得ない…ことをね)ボソッ

アニ「――っくぅ!! っくぅぅぅぅ!!!」プルプル

アニ「な、何言ってるの!! そ、それじゃエレンがま、まるでホ…」

アルミン(…なら、聞いてごらん さっきの告白の返事を)ボソッ

アニ「――!!?」

アルミン(アニはさっき…エレンは『大切な人』と言って告白したよね)ボソッ

マルコ(エレンがホモじゃなかったら…ちゃんと答えてくれるはずだよ)ボソッ

フランツ(そう… 付き合うか…付き合ってくれないかってね)ボソッ

ベルトルト(でも… エレンがホモなら…そうは答えてくれないよねぇ)ボソッ

ジャン(ああ… ホモなら女は…友達どまりだもんなぁ)ボソッ

ライナー(まぁ… 良くて、親友だろうなぁ)ボソッ

アルミン(アニ…怖いのかな? 恋人になれるか、なれないか…もしくは)ボソッ

アルミン(エレンが……ホモかもしれないって事を…聞くのが…!)ボソッ

アニ「――っく!! ば、馬鹿にするなっ!!」ドンッ!

エレン「うわっ!! ど、どうしたんだアニ!?」ビクッ!

ライナー「おいおい… あんまり乱暴にするなよ」

ベルトルト「そうだよ… アニが暴れたら手に負えないんだからさ」

アニ「うるさいよ…あんたら! ……エレン!!」

エレン「な、なんだよ…怖い顔して……」

アニ「わ、私はさっき……あんたの事を……大切な人だと言った!」

アニ「私はまだ…その返事を聞いていない…! き、聞かせて欲しいっ!!」

アニ「エ、エレンは……私の事を……どう思っているの!?」

エレン「……ああ、そうだったな」

エレン「……正直、アニが俺の事をそんな風に思ってくれているなんて…驚いた」///

エレン「対人格闘を教えてくれる…なんていうのかな…師弟みたいなもんだと思っていた」///

エレン「で、でもよ… まさか、大切な人だなんて思ってくれてたなんてな」///

エレン「その…なんていうか… 嬉しかったよ!」///

アニ「!!!」

アニ「じゃ、じゃあ……!!」///

エレン「ああ! これからはもっとアニと話をしたい! …俺たちは、親友だっ!」ニコッ!

アニ「」


アルミン(勝った…………!!)グッ!

ライナー(さすが鈍感朴念仁…すばらしい思考回路だ)

ベルトルト(…本当にエレンの頭の中を開いて見てみたいよ)

明日の夕方か夜に再開します
読んでくれている方々、ありがとうございます


まさか替え歌をネタに使ってくれるとは思わなんだ。ありがとう

アニ「な……!! なん…で…?」

ジャン(ほら わかっただろ?)ボソッ

フランツ(エレンは……君の事を異性とは見ていない…!)ボソッ

マルコ(なぜなら……エレンは……!)ボソッ

アルミン(ホモ……だからね……!)ボソッ

アニ「――っ! っうぅぅ… うぅ…」

アニ「う、ううぇぇぇぇ…」涙ポロポロ

エレン「お、おい! アニ!? なんで泣いてるんだ…!!」

アニ(エ、エレンが…ホモ……だなんて……!)グスグスッ

アニ(……そんなの嘘っ! 嘘に決まっている……!)グスッ…

アニ(……そう……このライナー達……どこか、怪しい……!)

アニ(寄ってたかってエレンを囲んで…私には色々…疑惑を吹きこんで…!)ギロッ

ライナー(アニの奴… 感づいたな…)

アルミン(……さすがアニだね 他の女子と違って、簡単には信じてくれないか)

アルミン(……でも、これなら!)

エレン「ど、どうしちまったんだよ アニ…」オロオロッ

アルミン「エレン…ちょっと……アニが泣いているのは」

エレン「ん、なんだアルミン…? ん…?」ゴニョゴニョ

アルミン「……っていう事だと思うよ」ニヤッ…

エレン「…そうか、なるほどな! おい、アニ!!」

アニ「……何?」

アニ(エレン…! 私がこのホモどもから…救ってやるから…!!)

エレン「そ、その…俺と親友になったのが…な、泣くほど嬉しかったのかよ…」///

アニ「―はぁ!?」

エレン「ま、まぁ…俺も嬉しいけどさ! ははっ…! ったく、そんな事で泣くなよ!」ニコッ!///

アニ「…」

エレン「こ、これからは気兼ねなく話しかけてくれよなっ!」///

アニ「」ブチッ!

ベルトルト(アルミン… 君って奴は…)

ライナー(ここでそう来るか…! …アニの神経を逆なですると…やばいぞ)

エレン「…お、おいアニ… なんで肩を震わせてるんだよ さ、話そうぜ!」///

アニ「…」プルプルプル

アニ「…フンッ!!」ブンッ!

エレン「ふごっ!!?」ドガッ!

ジャン「ほげっ!!?」ベキッ!

マルコ(アニが繰り出した蹴りの、膝がエレンの顔面に…!!)

フランツ(つま先が、エレンの隣に座っていたジャンの顔面にめり込んだ…!!)

ベルトルト(ジャン…完全に流れ弾じゃないか…!!)

エレン「ぐあああああ!!?」ゴロゴロッ

ジャン「うおおおおお!!?」ゴロゴロッ

ライナー「お、おい!! 大丈夫か、エレン!!?」

ベルトルト「ジャン!! 鼻、大丈夫かい!? 折れてないかい!?」

アニ「………な、何が………何が親友だよっ!!!!」

アニ「何が……!! 親友になれて嬉し泣きだよっ!!!!」

アニ「エ、エレンの……エレンのッ!! ホモ野郎ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」涙ポロポロ

アルミン「……」ニヤッ…

アニ「お、お前なんて……お前なんてっ!! ライナー達とネンゴロしてろぉぉぉぉぉ!!!!」ダダダダダッ!

マルコ「……ふふっ …ありがたいね」ククッ!

フランツ「うん… 『ホモ野郎』……その叫びが欲しかった!」フフッ!


「うわっ!? な、何だ!?」

「お、おい! …アニが絶叫しながら走っていくぞ…!」

「…今、『エレンのホモ野郎』…とか叫んでたよな?」

「おい…エレンの周りにいるのって…ライナー達じゃねーか!」

「うわっ! エレンもホモだったのかよ!?」

ライナー「…ふふふ ついに…成ったな…!」

ベルトルト「うん… エレン…陥落だ……!」

アルミン「……今! 成績上位者男子はすべて…社会的にホモになった!!」

ベルトルト「……ミッション」

アルミン「……コンプ」

ライナー「……リィィィィィト……」カランッ

アルミン「…ふふふ 僕らは…ついにやり遂げた……!!」

ライナー「ああ… 冷酷な謀略を尽くし…無二の親友たちを犠牲にし……!!」

ベルトルト「その屍の山の果てに… 成績上位者に復讐するという…初期目的を!!」

マルコ「でも、まだ終わらないよ……!!」

フランツ「その通り…! 次は…影響力のある成績上位者たちを使い……!」

ジャン「っ痛っつっ… ああ…もっと広げてやるぜぇ…ホモの輪をなぁ……!」

コニー「おうよ!! 俺はホモ!! みんなもホモだぜ!!!」

エレン「っだぁ、痛ってぇ… …お、お前ら…さっきから…何の話をしてるんだ…?」

ライナー「……何の話?」カランッ

ベルトルト「そりゃあもちろん…ホモの話さ」ニコッ…

アルミン「さぁ… エレンも一緒に話そうよ…」フフ…

ジャン「あぁ… 俺たちと同じ…ホモなんだからよぉ…」ククク…

エレン「…どういう事だ? ア、アルミン、何を言ってるんだよ…」

マルコ「……どういう事って、そういう事さ」ニコッ…

フランツ「……ほら、エレン 周りを見てごらん」ニヤァ…

エレン「あ、ああ?」キョロキョロ


「うわー… エレンもホモなのかよぉー…」

「これ、男の成績上位者って全員ホモじゃないか?」

「ぶふっ! エレンが巨人だけじゃなく、男にも興味があったとはなぁ!!」

「そういや、あいつ…女に興味なさそうだったしなぁ…」


エレン「!? み、みんな何言ってるんだ!? どういう事だよおい!!」

ライナー「ふふ… どういう事ってなぁ… あいつらが言ってる通りのことだろ?」カランッ

エレン「何言ってんだよライナー! わけわかんねーぞ!!」ユサユサ!

ライナー「ははは… おいおい、俺の体を揺するなよ…」カランッカランッカランッカランッカランッ

ジャン「へへへ… お前はなっちまったんだよ、ホモになぁ…」

エレン「ち、違うだろ!! 俺はホモじゃねぇ!! お前らだって知っているだろ!!」

アルミン「エレンが違うと言おうが…僕らが知っていようが…もうすでに遅いんだよ…エレン」

エレン「ア……アルミン!!!」

アルミン「エレンはもう…社会的にホモとされたんだ そう、僕らのようにね」フフフ…

エレン「ア、アルミンたちのよう…に?」

ライナー「ああ、そうだ…! 俺たちは全員…お前ら大衆によってホモにされたんだ…!」

ベルトルト「この屈辱…晴らさずにはいられないよ…!」

マルコ「ある者は、女子にあらぬ疑いをかけられ…!」

フランツ「またある者は、恋人との仲を引き裂かれた…!」

ジャン「へっ! …愛しい人へ思いを告げるのを邪魔された奴だっているぜ…!」

アルミン「そしてコニーは…」

コニー「おう! ホモだぜ!!」

ベルトルト「…こんなになってしまった」

ライナー「…そしてエレン…お前もその一人となったんだ…!」

エレン「――っぐ…!! お、お前ら…!」

ライナー「………共に来い、エレン」カランッ

ベルトルト「僕たちと共に…思い知らせてやろうよ…」

マルコ「……君を茶化し、ホモに仕立て上げた奴らを…こちらへ引き摺りこんでやるんだ!」

フランツ「僕らから平穏な日常を奪った畜生どもに…復讐するんだ!」

ジャン「そうだぜ、エレン… あいつらは同期なんかじゃねぇ… 巨人と同じだ!」

アルミン「さあエレン! 僕の手を取るんだ…!!」

アルミン「僕らには…君が必要なんだよっ!!!」

エレン「ア…アルミン………」

アルミン「……僕たちは幼馴染だ、エレン 一緒に…行こうっ!!」

エレン「…………」

エレン「…正直、お前らが正しいとは思えない」

エレン「…でもな …お前らがそんなに苦しんでいるなんて…俺…知らなかった」

エレン「ああ、そうだよな… 俺も…お前らがホモになっちまった片棒を担いでたんだよな」

アルミン「……エレン」

エレン「……俺は…お前らに酷い事をしてんだ…」

エレン「だから俺には多分…お前らの手伝いをする義務があるんだと思う」

ライナー「…つまり、俺たちの仲間になるって事か…?」

エレン「ああ 俺も……お前らの仲間に入れてくれ」

ジャン「…よく言ったぜ 死に急ぎ野郎… いや! エレン!」

マルコ「うん! エレン…とても嬉しいよ…!」

フランツ「エレン…! 共に…闘おう!!」

コニー「おう! エレンもホモなんだな!」

ライナー「………ウェルカム!」カランッ

ベルトルト「…ふふっ 君がいれば百人力さ エレン」ニコッ…

アルミン「……ようこそ 復讐のホモ…」


「――エレェェェェン!!!」バンッ!!


ライナー「うおっ!?」ビクッ!

ベルトルト「うわ! だ、誰…!?」ビクッ!

エレン「な、何だ…!?」ビクッ!


ミカサ「……エレン!!!」ハァ…ハァ…


アルミン(――!! ミ……カ……サ……!?)

_________
____
_

少し前 宿舎の物陰

ミカサ「……ユミル! エ、エレンはどこなの…!?」///

ユミル「あ、ああ! もうすぐだ、もうすぐ!!」

ミカサ「で、でも…さっきから…同じ所ばかり周ってる…!」///

ユミル(……くそ……いざとなったら…踏ん切りがつかねぇ…)

ミカサ「お願い、ユミルッ!! エレン! エレンは何処!? 何処なの!?」涙ポロポロ

ユミル「――っくぅぅ!!? う、うう…」///

ユミル(あああ!!? っく、くそぉ!! 駄目! 駄目だ…!!)

ユミル「ミ、ミカサ!!!」

ミカサ「―!? どうしたのユミル…?」ビクッ!

ユミル「…あ、あのなぁ…私はなぁ…!」ハァ…ハァ…

ミカサ「…な、何? ユミル…怖い顔…してる」ビクビクッ…

ユミル「わ、私はな…お、お前の事を…っ!?」ハァ…ハァ…

ユミル(何で…こんな時に…クリスタの顔が浮かぶんだよぉ…!)ギリッ 

ミカサ「…? ど、どうしたの? ユミル…」オロオロ…

ユミル「…っぐ! っく…くぅ……!」ギリギリッ

ユミル(わ、私は…何をしているんだ… なんで…こんな…)



クリスタ「ユミルーーーー! どこーーーー!?」

ユミル「!?」

ミカサ「!? …クリスタの声がする」ポー///

ユミル(クリスタ… 私を探しにきて…くれたのか?)

ユミル(……なかなか戻らない私を…心配して……?)

ミカサ「…ユミル …なんで、泣いてるの?」ポー///

ユミル「!?」バッ!

ミカサ「ユ、ユミル…! 大丈夫…!? そしてエレンは何処!?」ポー///


クリスタ「ユミルーーーー!! 居ないのーーーー!?」

ユミル「…………」

ユミル「……ミカサ」

ミカサ「な、何…?」ポー///

ユミル「……エレンは……無事だ」

ミカサ「え…? ど、どういう事…なの?」オロオロッ

ユミル「……多分もう、自分のテーブルに帰っているはずだ」

ユミル「私は頼まれたんだ… アルミンに、お前をテーブルから離してほしいってな」

ミカサ「アルミンに…?」ポー///

ユミル「そうだ… あいつ…何か企んでやがるぞ! ミカサ、すぐエレンの所へ行きな!!」

ミカサ「――!!」

ユミル「ほら、早く行けよ!! …今日のアルミン、どこか変だった!」

ユミル「何を考えてるか知らねぇが……急いで戻った方がいい!」

ミカサ「――! わ、わかった!!」ダダダッ!

ユミル「…………」


クリスタ「おーーーい、ユミルーーー!! どこなのーーーー!?」


ユミル「………っふ」

ユミル「おーーーーい、ここだぞーーーー!! クリスターーーー!!!」

_________
____
_

アルミン「……」

マルコ「マ、マズイよ… ミカサが帰って来た…!!」

ジャン「お、おいアルミン!! どうすんだ!?」

ライナー「落ち着けお前ら! とにかく視線を合わせるな…!!」

フランツ「う、うん!」

ベルトルト「でも、このままじゃ…エレンが……!!」

エレン「ミ、ミカサ…!?」///

コニー「おうおうおう!! ホモだぜ!!!」


アルミン(…ユミル 心変わりしたのか… でも!)

アルミン(…良い時間稼ぎになってくれたよ…!)ニヤ…

ミカサ「エレン!! 怪我はない!? どこか痛くない!?」ダダダッ!

エレン「わ、わわ!! おいミカサ!! そんなに近寄るなよ…!」///

ジャン「ッぐぅぅぅぅぅ…!!! アルミン! どういうことだぁ!?」

ライナー「っく! お、俺たちには対ミカサ用の作戦なんてないぞ…!」

ベルトルト「ここでエレンを奪還されるのは痛いよ…!」

マルコ「う、うん…! エレンを取られれば…僕らのこれまでの手口も…皆にばれてしまう…!」

フランツ「た、多分アニが…凄い形相で突っ込んでくる事になるよ…!!」

アルミン「慌てる必要はないよ、みんな …僕に任せて」ニヤ…

アルミン「…ねぇ ミカサ」

ミカサ「―!? ア、アルミン…」ポー///

アルミン「……ちょっとね、話があるんだ」

アルミン「突然だけどね、ミカサ 僕らは君に…黙っていた事があるんだよ」

ミカサ「だ、黙っていた事…?」ポー///

アルミン「そう…僕たち幼馴染の中で……君だけが知らなかった事だよ」ククッ

ミカサ「―!? え…? エレンも知っているの!?」ポー///

エレン「え!? い、いや…何の事だ? アルミン…」///

アルミン「僕から説明するから…エレンは黙っていて欲しい」

アルミン「……エレン自ら言うのは……恥ずかしいだろうからね」

エレン「………!」

ミカサ「ア、アルミン…! エレン、どういう事なの!?」オロオロ///

アルミン「…ミカサ 君は僕らの幼馴染で…エレンとは寝食を共にしていた仲だ」

アルミン「恐らく…エレンについて、知らない事はないという自負があるだろう…」

アルミン「…でもね、ミカサ 君がエレンについて知らない事っていうのは…まだあるんだよ」ニヤァ…

ミカサ「…そ、そんな事ない…! 私はエレンの事なら…なんでも知っている…!」ポー///

アルミン「…ふふっ そうかなぁ…」ニヤニヤ…

アルミン「…例えばの話だよ? 男の子が一つ屋根の下で…かわいい女の子と暮らしていたとして…」

アルミン「…恋心が芽生えないのは…おかしいんじゃないかな?」

ミカサ「――っ!?」///

アルミン「…まぁ、年頃でなかったとしても…成長したら芽生えるものだよね…普通」

アルミン「もっと言えばその女の子は…男の子の事ばかり気にかけて…面倒をみていて…おまけに綺麗だ」

アルミン「…普通の男なら…ちょっとくらいその子の事が好きになっても…おかしくないよねぇ?」

アルミン「…そう 家族という誤魔化しの言葉なんて…その子に対して使わないんじゃないかな…?」

ミカサ「…それって」///

アルミン(そう…君とエレンの事だよ)ボソッ

ミカサ「っくぅ…!」///

アルミン「…まぁ…普通の男の子の話だからね… 普通じゃなければ…違うんじゃないかな…?」

ミカサ「っぐ…! …アルミン、どういう事…?」///

アルミン「…昔さ、僕とエレンがふたりで居なくなる事って…よくあったよね…?」

アルミン「そして…僕とジャンを見て知っている通り…僕はホモなんだよ?」フフフ…

ミカサ「――っえ…?  そ、それって…」///

アルミン「そう…エレンは……!」


ユミル「おいミカサ!! そいつの言葉に惑わされるんじゃねぇ!!!」バンッ!


ミカサ「――!?  ユ、ユミル…!」///

アルミン「……ユミル」ギロッ


ユミル「そいつはもうアルミンじゃねぇんだ!! 今は…人の心を惑わす、悪魔だぞ!!」

クリスタ「はぁ…はぁ…! もう、ユミル!! いきなり全速力で走りだして…どうしたのっ!?」

ユミル「クリスタ…悪いな 今はちょっと、ミカサに用事があるんだ…」

ユミル「――いいか!! そいつの話は聞くな…!! 知りたい事があるなら…本人に聞けっ!!!」


ミカサ「……ユミル」ポー///

アルミン「……いいね そうしようか」

支援。もとい私怨。

「自由への進撃」 歌・復讐のホモ団 歌詞・アナルミン・アナホレルト

ノーマルデス? イナ! ホモデースワー!!
ホッ! ホッ! ホッ! ホッ! ホッホッ! ホモイェーガー!
ホッ! ホッ! ホッ! ホッ! ホッホッ! ホモイェーガー!

疑うノンケは 否定も聞かずに
状況判断で ホモと拒絶する
(ノーマルだと)叫んだところで 何も変わらない
今を変えるのは 認めろよ「ホモだ┌(┌^o^)┐」

屈辱踏み越えて 誓う「ホモの仲間増やそう」
誤解が蔓延 無限ループ
死せるホモの地獄を!

疑われた性癖は ホモたちの報復だ
策略のその彼方 獲物にされるイェェェエエエガァァァアアア!!
増殖するホモ達に グラスを鳴らしながら(カランッ)
ミッションをコンプリート 復讐のホモ団

ホッ! ホッ! ホッ! ホッ! ホッホッ! ホモイェーガー!
ホッ! ホッ! ホッ! ホッ! ホッホッ! ホモイェーガー!

ジバクダネッ!!

アルミン「ミカサ…! エレンに聞いてみるといいよ…!」

アルミン「エレンが…ホモなのかをね…!」

エレン「……!!」

ミカサ「……わ、わかった」ポー///

アルミン(……危ない橋だ 勝率は八割ほどだろうか? でも…!)

アルミン(僕は負けない…! 負けるはずはないのさ…!)

ミカサ(エレンがホモ…! そんなはず…そんなはずはないっ!!)///

ミカサ(私は誰よりも近くで…エレンを見てきた…! エレンがホモだなんて…そんな素振りはなかった!)///

エレン(っくっそ… ま、まさかミカサに聞かれちまうとは…)///

エレン(ミカサに嘘をつくってのは…いやでも、アルミン達を見捨てるのも…)///

ミカサ「…………エレン?」ポー///

エレン「お、おう!?」

ミカサ「エレンは………ホモなの?」ポー///

エレン「そ……それは………」ゴクリッ

ライナー(エレン…俺は信じてるぞ!!)

ベルトルト(ア、アニにこの事が知れたら…知れたら…!!)

ジャン(頼むぜぇぇぇ!! エレェェェェェン!!!)

マルコ(もう…エレンを信じるしかない! 頼むよ!)

フランツ(こんな所で…こんな所で僕たちの復讐を終わらせるもんか…!!)

コニー「俺はぁぁぁぁぁぁぁぁ……ホッモだぁぁぁぁぁ!!!」


エレン「お、俺は…俺は…な、ミカサ……」

ミカサ「うん…!」ポー///

アルミン「……」

エレン「俺はな…………………ホモ……だ」

ミカサ「――っえ…!?」

アルミン(………ふ、ふふ……ふは……ふはははははは!!!」

明日の夕方か夜、再開します


ここから終わりに向かっていくのか新展開になるのか楽しみにしてる

>>569
次回で終わらせられたらいいなぁ、と思っています

エレン(…すまねぇ、ミカサ… 俺はアルミン達を見捨てる事は出来ない…!)


ライナー「…はははは! そう、エレンはホモだ……!!」

ベルトルト「そ、そうだよ!! エレンはホモなんだよっ!!!」

ジャン「へへへ… その通りだぜ、エレン!!!」

マルコ「うん…! 間違いなくエレンはホモだね!!」

フランツ「どうだ、ミカサ!! エレンはホモなんだ!!!」

コニー「俺もホモなんだぜ!!!」

アルミン「ふははははははははははははははは!!!!」

アルミン(勝った…! 勝ったぞ…!! ミカサを下した今…! 恐れるものは…もう何もないよっ!)

ミカサ「ほ、本当なの…? 本当の事なの、エレン!?」ユサユサ!///

エレン「あ、ああ… 俺は…その…ホモだよ」

ミカサ「…嘘っ! そんなの嘘っ!」///涙ポロポロ

アルミン「ははは…! ミカサ…もうやめるんだ! エレンも困ってるよ…」ニヤ…

エレン「わ、悪いな…ミカサ…黙っててさ」

エレン「でもな……俺は本当に…ホモなんだ」

ミカサ「――エ、レン…!!」ガクッ!

ライナー「…さ、エレン 向こうで飲もうぜ…!!」カランッ!

ベルトルト「ああ… 次の計画を練ろうよ…!」

マルコ「そうだね… 忙しくなるぞ…!」

フランツ「ははは!! 僕らの復讐はまだまだ終わらないんだ…!」

コニー「おう! さっさといこうぜ!!」

ジャン「ほら、行こうぜ! エレン!」

エレン「あ、ああ…」

ミカサ「………………待ってっ!!」グスッ///

エレン「…なんだよ…ミカサ…もう話は」

ミカサ「………エレンが………ホモでもいいっ!」グスッグスッ///

エレン「―!?」ドキッ!!

ジャン「おい、立ち止まんなよ! はやく行く…」チラッ

ミカサ「エレンがホモでも……私はエレンの傍にいたいっ!!」////////

エレン「ミ、ミカサ―!」ドキドキッ!!////

ジャン「ぞ――っつぅぅぅぅう!!!?」ドキドキッ!!/////

ジャン「っつぅぅ!? っだ! ぃええ…」ドキドキッ!!/////

エレン「!? お、おいジャン…!? どうしたんだ!?」

ライナー「ん? どうしたおい… なんだ…?」

ベルトルト「ジャン…どうしたの…?」

ジャン「っぐ…! えっぐ…!!」/////

マルコ「!? ジャン!?」

フランツ「なんで…号泣してるんだ…!!?」

アルミン「――まさか!! ミカサの目を見たのか…!?」

ジャン「……うぉぉぉぉぉ!! エレンは…ホモなんかじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ドタバタッ!

ライナー「な、何を言ってやがるんだ!!?」

ジャン「だってよぉ!! ミカサが…可哀想じゃねぇぇぇかぁぁぁぁ!!!」グスグスッ

コニー「おい、ジャンの奴…どうしちまったんだ?」

ミカサ「ジャン!!? 本当なの!?」////

ジャン「ああ…!! 本当だ…!!! 俺たちは…エレンに…むぐっ!?」ガシッ!

ライナー「なにやってんだ、おい!! ジャン!!」ググッ!

ジャン「んーーーーー!! んんーーー!!」ジタバタッ

アルミン「ライナー!! そのままジャンの口を押さえてるんだ!! エレンは早くライナー達の後ろへ!!!」

エレン「あ、ああ!!」ダ゙ッ!!

アルミン(…肝心な所でっ!! これじゃ、計画が一気に遅れてしま)ガシッ!!

アルミン「――!?」バッ!

ミカサ「アルミン!! …ジャンの言っている事は…本当なの…!?」グスグスッ////

アルミン(しまっ――!? ぁぁぁぁぁぁあああああああ!?」ドキドキドキッ!!////

ライナー「ア、アルミーーーーン!!?」

エレン「お、おい!! アルミンが絶叫してるぞ!? 大丈夫なのか!?」

マルコ「まずい!! 早くアルミンを取り返すんだ!!」ダッ!

ベルトルト「うん!!」ダッ!

フランツ「ほら!! コニーも行くぞ!!!」ダッ!

コニー「おう!! 俺はホへぶっ!!?」バキッ!!


ユミル「ほぉー… エレンがホモじゃないってのは、お前らには随分と不都合みたいだなぁ?」ポキポキッ

アニ「……エレン……ホモじゃないんだってね?」ゴキゴキッ

コニー「ぎゃあああああああ!!!」ゴロゴロッ

エレン「コニーーーー!!?」

ライナー「ま、待て!! アニ! 落ち着け!!!」ガタガタッ

ベルトルト「あわ…あわわわわわわ…」ガタガタッ

フランツ「ちょっと…! こ、この二人を突破するなんて無理だよ!!」

マルコ「そ、それでも今はアルミはがっ!!?」ドゴッ!!

アニ「……次」

マルコ「あがががががががが!!?」ゴロゴロッ

フランツ「マルコ!? ま…待って!! 待ってくれよぉ!!!」ガタガタッ!

ベルトルト「そうだよ!! 暴力はいけないよ!! 暴力は!!!」ガタガタッ!

ライナー「ちょ…!! やめろアニ!! 止めるんだ!!!」ガタガタッ!

エレン「本気で蹴るなよ!! マルコが死んじゃうだろ!!」 

ユミル「おいおい… お前らの団結はそんなもんだったのかぁ?」ククク…

アルミン「あああああああああああ!?」ドキドキドキドキッ!!!////

アルミン(あ、ああ… 僕の…僕らのホモ団が……)

アルミン「あああああああああああ!!?」ドキドキドキドキッ!!!////

アルミン(こんな……こんな事で……終わってしまうのか……!?)

アルミン「あああああああああああ!!??」ドキドキドキドキッ!!!////

アルミン(……もう、何も考えられない…… 僕らの…野望は…復讐は…!)


ミカサ「アルミン!!! エレンは、ホモじゃないの!!?」///


アルミン「はいっ!! 違いまぁぁぁぁぁぁぁす!!! すいませんでしたぁぁぁ!!」涙ブワッ…

ライナー「――!! アル……ミン……ッ!!」

ジャン「んぐーーーー!!」バタバタッ!

エレン「…え!? な、なんでアルミンばらしてるんだよっ!? これじゃお前らの復讐は…」

フランツ「そ、そんな……」ガクッ…

ベルトルト「僕らの……復しゅあがっ!!?」ドスッ!!

アニ「……次」

ベルトルト「痛っでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」ゴロゴロッ

フランツ「ベルトルトォォォォォォ!!? …ちょ、ちょっと!! 僕はちがっほげ!!?」ガコッ!!

アルミン「ふぁい…エレンはホモじゃありません… すみませんでしたぁ…」涙ボロボロ

ミカサ「本当…!? 本当なのね…!!?」/////

アルミン「ほ、ほんとうです… 僕らが…嵌めましたぁ……」涙ボロボロ


アルミンの言葉を聞いた瞬間、ミカサは駈け出した――


ミカサ「―っ!! エレン!!!」ダダダッ!


愛しいエレンのもとへ――


エレン「ミ、ミカサ!」///


一度は同性愛者だと思った最愛の人が、本当はそうではなかった――

それはミカサの沈んだ心を、どれほど慰め、また安心させた事だろうか――

エレン「う、うわっ!?」ダキッ!///

ミカサ「本当に…本当に……よかった…エレンッ!!!」ニコッ!/////


ミカサがエレンに抱きついた時…ミカサは、その日一番の笑顔を見せた――

さくらんぼの様に染めた頬、宝石のように潤んだ瞳――

そして、普段からは想像のつかない、天使のように無垢な頬笑み――

酔ったミカサの放つ全ての者を虜にするオーラは光となり、食堂を駆け巡った――


エレン「―ミ、ミカサ!?」/// ドッキドキ!!

ライナー「―うがっ!?」/// ドッキドキ!!

アニ「―っくぅぅ!?」/// ドッキドキ!!

ユミル「―うわっ!?」/// ドッキドキ!!

クリスタ「―ふぇっ!?」/// ドッキドキ!!

104期一同「―わぁぁ!?」/// ドッキドキ!!

ライナー「……う、うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」号泣

ジャン「――っぷは!! うぉぉぉ!! ミカサァァァァ!! よかったなぁぁぁ…」号泣

ライナー「お、俺たちは……何て事をぉぉぉ……」涙ボロボロ

ベルトルト「痛つぅぅぅ…!! ラ、ライナー!?」

マルコ「痛てて…!! …ライナー…どうしたんだ…?」

フランツ「痛だ、だたた…!! …ラ、ライナーだけじゃなく…食堂全体が…なんか変だよ…?」


「ああああ…!! ミカサ、良かったなぁぁぁ」涙ボロボロッ

「ミ、ミカサ…ミカサ…」ハァハァ…

「……だ、駄目!! 私は女…私は女…」フゥ…フゥ…


コニー「ごっほ!! げほ…!! お、俺は…ホモ…だぜ」

アルミン「………みんなぁぁぁ」涙ボロボロ

ライナー「うぉぉぉぉ!! アルミーーン!!!」涙ボロボロ

ジャン「うあああああ!!! お前らぁぁぁぁ!!!」涙ボロボロ

ベルトルト「うわ!! 三人で抱き合ってるよ…!!」

フランツ「僕らが痛みで悶えてる間に…何が…!?」

マルコ「……きっと、あれだ」


ミカサ「エレンーー!!!」///グスグスッ

エレン「な、泣くなよミカサ…」///ドキドキ…!


ベルトルト「…ミカサ…!」

マルコ「…うん 多分エレンがホモじゃないと知ったミカサの魅力が…爆発を起こしたんだ」

マルコ「それに触れてしまった者達は…ミカサとエレンに感動するか…ミカサの虜となってしまった」

マルコ「そして、その爆発を直視したライナーや長時間ミカサを見続けたアルミン…もとからミカサの虜のジャンは」

マルコ「これまでの自分たちの行いの罪悪感に…苛まれてるんだと思う…」

フランツ「じゃ、じゃあ…僕らの復讐は…!?」

マルコ「……アルミンはもう、指揮をとる事は出来ないだろう アルミンを失った僕らの復讐は…」

ベルトルト「……本当に……終わってしまったんだね……」ガクッ…

アルミン「…みんな、聞いてくれ!!!」グスッグスッ

アルミン「僕は…どうかしていたんだ… 僕らがホモにされたからって…みんなもホモにしようなんて…」グスッグスッ

アルミン「そんな事…許されるはずがなかったんだ…」グスッグスッ 

アルミン「僕は、自分勝手な復讐心から…みんなを騙して…巻き込んでしまった」グスッグスッ

マルコ「……アルミン」

アルミン「…許してくれとは言えないよ …でも僕はこれ以上…復讐を続ける事は出来ない…」グスッグスッ

フランツ「……僕も同じさ ホモ仕立て上げられたとはいえ、ジャンたちを…嵌めてしまったんだ」

フランツ「……ハンナには…もう一度事情を話してみる事にするよ……」

ライナー「も、元はと言えば…俺たちが、あんなにいがみ合ってしまった事が原因なんだ…!」グスッグスッ

ベルトルト「…ライナー」

ライナー「同郷の親友であるベルトルトと…あんな小さな事で険悪にならなければ…!」グスッグスッ

ベルトルト「ライナー…僕も…すまなかったと思っているよ…」グスッ

ベルトルト「…もうクリスタとはお話できないかもしれないけど…ライナー!! 僕たちは…親友だ!」

ライナー「うぉぉぉぉ!! ベルトルトォォォォォ!!!」グスッグスッ

コニー「おい…みんなどうしちまったんだ…? 俺は…ホモなんだぜ…?」

ライナー「コニィィィィィィィ!!!」グスッグスッ

ベルトルト「コニー…! もういい…もういいんだよ…! 君は…ホモなんかじゃないんだ!」グスッグスッ

コニー「俺は…ホモじゃない? どういうことだ…?」

ジャン「…復讐なんて悲しみしか生み出さねぇんだ…!! もう…こんな酷ぇ事は終わりにしようぜ!」グスッグスッ

アルミン「……その通りだよ、ジャン! 復讐のホモ団は……今をもって解散するっ!!」

アルミン「……また、みんなで仲良くいこうよ……!」

ライナー「…おうっ!」

ベルトルト「そうだね…!」

マルコ「…うんっ!」

フランツ「僕らは酷い事をしてきたけど…なんだか僕らの関係は、一層深まったよね…!」

ジャン「…ああ、そうだな…! 今夜の俺たちのチームワークは…完璧だったぜ…!」

アルミン「…ふふ! そうだね…僕らは案外…良いチームになるかもしれないよ」

ライナー「ああ! 俺たちが集まれば…これからどんな困難があっても…乗り越えられるさ…!」

ベルトルト「うんっ! 僕らは復讐のホモ団から…親友になれたのかな?」

マルコ「ははっ! そうだね!!」

フランツ「…また、何かあったら一緒に乗り越えていこうよ!」

ジャン「そうだな…! 親友のホモ団って感じか?」

ライナー「ははは…! 結局ホモじゃないか!」

一同「ははははははははははははははははは!!」

コニー「…んん? 俺はホモじゃない? いや、ホモだろ ん? 違うのか? …」


アニ「………あんたら」

ユミル「何……笑ってんだい?」

クリスタ「……」

アルミン「ひぃ!!!」

ベルトルト「あ、あわわわわわわわわわわ…!!!」

ライナー「ま、待てアニ!!! 頼む!! ぼ、暴力だけは…!!!」

アニ「………」ジロッ

フランツ「わ、わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

マルコ「ちょ、ちょっと…僕はさっき蹴られたよ!? 僕じゃないでしょ!?」

ユミル「……何怯えてるんだ?」

ジャン「お、俺も違うよな!? 最初に改心したもんなぁ!?」

コニー「んーーー? わっかんねぇなぁ…」

クリスタ「あ、あの…アルミンに相談が…あって…」///

アルミン「ひぃぃぃぃぃぃ… …え、ええ? …僕?」

アニ「……そうだよ」

ユミル「ああ……実はな」

クリスタ「その……同性愛に目覚めさせる方法とか…ないかなって…」///

アルミン「ど、同性って…女同士って…事?」

クリスタ「そ…そうなの」///

アニ「…あんたらはホモ増やしてたんだからね」

ユミル「…そういう作戦考えるのは得意なんだろ?」

ライナー「お、おい… それって…」

ベルトルト「まさか…ミカサをって…事?」

クリスタ「……」コクッ///

アニ「…っく!」モジモジ///

ユミル「……クリスタが…そう言うから」ズーン

ライナー(……まずい)

ベルトルト(……こいつら)

アルミン(……ガチだ……!)

_________
____
_


アルミン「ハァ……! ハァ……!!」タタタッ!

アルミン(あれから数日が立った)

ライナー「おいアルミン!! そっちは大丈夫か!?」

アルミン「う、うん!! 誰も居ないみたいだ…!」

アルミン(結局、僕らは未だに社会的にはホモのままなのだが、僕らの周りには大きな変化が起こっていた)

ベルトルト「ああ…!! コニーが…!!」


「コニー!! 待ってくれよぉぉ!! ホモなんだろぉぉぉ!!?」

コニー「おう! ホモだぜ!! …違ぇよ、俺はホモなんかじゃねぇ!!!」タタタッ!

ジャン「コニー!! こっちだ、ついてこい!!!」

コニー「ジャン!! ありがてぇ!!!」

アルミン(成績上位者の殆どがホモだった事から、成績上位になる為にはホモでなければならないという噂が流布し)

アルミン(僕たち元復讐のホモ団のメンバーは、憲兵団を目指す層に重点的に狙われ)

アルミン(自由時間の度に、己の貞操を守らなければならなかった)


フランツ「おおーい! こっちは誰も居ないよ!!」

マルコ「みんな!! 急いで!!!」

ライナー「おうっ!!」

ジャン「ふぅぅぅ!! 助かったぜぇ…!!」

ベルトルト「あ…ミカサだ…」

ミカサ「ハァ…! ハァ……!! 着いて…来ないでっ!」タタタタッ!

クリスタ「ま、待ってミカサ…!!」タタタッ!///

アニ「ほらっ…! このお酒を…飲んでっ!!」タタタッ!///

ミカサ「嫌っ…! もう、本当に…着いてこないでっ!!」タタタッ!

ユミル「ま、待ってくれよクリスターー!!」タタタッ!


アルミン(あの日、魅力を爆発させて男女問わず多くの人間を虜にしたミカサは、僕らより酷い状況で…)

アルミン(毎日、多くのミカサ信者に追いかけまわされる日々を過ごしていた…)

ライナー「…ミカサの奴も、相当まいっているみたいだな…」

ジャン「…無理もねぇ 毎日あれだけの数から逃げてるんだ…」


「うぉぉぉぉ!! 待ってくれぇぇぇぇ!!」///

「ミッカッサ!! ミッカッサ!!!」///

「ミカサーーーー!! 待ってぇぇぇぇぇぇぇ!!」///

アルミン「…なんだか可哀想だね… エレンと満足に話も出来ないはずだよ」

ジャン「……っへ 死に急ぎ野郎だけはこの騒動とは無縁なんだよな…」

フランツ「うん …あの時、無理にでも引き摺りこんでやればよかったかな」

ベルトルト「ははっ… エレンは今や104期生で数少ないノーマルだからね」

コニー「ん…? お、おい… 誰か近づいてくるぞ…!」

マルコ「…アルミン!」

アルミン「うん…! …そうだね」


アルミン(僕たちは良いチームになる… そう言った時は、それはまだずっと先の事だと思っていたけど)

アルミン(それは、僕たちの予想を超えてはるかに近い将来の事だった)


アルミン「コニー、君は小回りを利かせて陽動を頼むよ…!」

アルミン「その間にライナーとベルトルト、ジャンが突進して道を開く!」

アルミン「フランツとマルコはまた安全そうな地点を探してくれっ!」


アルミン(僕ら元復讐のホモ団メンバーは、この困難を乗り越えるため再び集まった)


アルミン「さぁ…! 作戦開始だ…!!」


アルミン(はじまりは確かに褒められたものじゃない集まりだったけど…)

アルミン(僕らは確信している…あれだけの事が出来たのは…他でもない、僕らだったからだ)

アルミン(そう…僕らは復讐のホモ団から…親友のホモ団へと名を変え…戦い続けている)


一同「おうっ!!」


アルミン(…僕らが集まれば、どんな困難だって…乗り越えられるさ……!!)


                             おわり

以上です
本当はもっと短く終わらせるつもりでしたが、色々考えている内に異様に長いssになってしまいました
最後まで読んでくれた方々、マジでありがとうございます

次回作に期待 カランッ

>>662
次回はシュールな話か、もうだれもついて来れないくらいぶっ飛んだ話が書きたいです

乙ー面白かった!
今週はこのssを楽しみに生きてたわ
次回作も期待

>>665-666
そう言ってもらえると励みになります
その他にも面白いとレスしてくれた方々、最後まで読んでくれた方々、本当にありがとうございました
前回はライナー「ライナー×ライナー」というssなどを書いたので、よろしければ読んで貰えたら嬉しいです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月08日 (日) 23:32:00   ID: CrPfniBN

これは素晴らしい
是非とも加入したい

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