ホリィ「あら、私にスタンドが……?」(31)

ホリィ「……承太郎、エジプトから帰ってきたけど……」

ホリィ「あんまり元気がないわね」

ホリィ「でも、DIOを倒してくれたから体も良くなったし、私が元気づけてあげないと……」

ホリィ「承太郎ッ!おはよう!朝ごはんは何がいいかしら?ハムエッグ?鮭の塩焼き?それともハンバーグ?」ガラッ

承太郎「やかましい!うっとおしいぞこのアマ!!」

承太郎「ったく……あさっぱらからハンバーグ何て重っ苦しいもんが喰えるかってんだ」

承太郎「鮭の塩焼きでいい」

ホリィ「はーい」

ホリィ「あら……?」

承太郎「どうした?」

ホリィ「いや……なんか体が軽いのよね……」

承太郎「あぁ?軽いんだったら喜ばしいことじゃあねぇか。熱で頭までやられちまったのか」

ホリィ「あら!失礼な子」

承太郎「やかましい。飯を作るならとっとと作ってこい」

ホリィ「はーい……」

台所

ホリィ「……やっぱりちがうわ」

ホリィ「体は軽くなったんだけど、心の奥に刺が引っかかってるような……」

ホリィ「……なにか、やり残したことあったかしらね……」

『――――その血の運命』

ホリィ「え?」

『承太郎は、打ち損じた』

ホリィ「……打ち損じた……ってまさか!」

『そう……DIOは生きている』

『DIOの飛び散った肉片は、その恐るべき再生力で、いまや元の形を取り戻そうとしている』

ホリィ「あなたは……なんなの?一体誰なの?」

『我か?……空条ホリィ。お主の、「そばに現れ立つもの」さ……』

ドドドドドドドドド

ホリィ「(そばに現れ立つもの……承太郎のあの背後にいた……)」

ホリィ「(でも、ワタシは其れに耐えきれなかったのではないの?)」

『お主は母よ……』

『息子の打ち損じは、母が片付けてやらぬといけぬ』

『承太郎は、かなり精神的に参っている』

『仲間の死―――花京院、アヴドゥル……それが、承太郎の心を苛み、お主の息子はふさぎこんでおるのじゃ』

ホリィ「……」

『無論、お主が戦いたくないというならかまわぬさ……今すぐに、承太郎のとこへ行けば我が説明する』

ホリィ「……」

ホリィ「承太郎……」

承太郎『休んでろッ!!』

ホリィ「……わたしは、お母さんだものね……」

ホリィ「……戦うわ」

『……後悔は、ないな?』

ホリィ「ええ」

ドドドドドドドドド

空気が震える。
ホリィの背中からゆらりとオーラが立ち上り――――少しづつ、人を形作っていく。
――――胸にかかるは巨大な銀のロザリオ、体に纏うは白のシスターが着るような聖衣。
顔は、まるでマリア像を踏襲するような、優しさと包容力に満ちたもの――――

『我が名は、マザーズロザリオ(聖母の十字架)……お主が死ぬその時まで、戦うことを誓おう……』

ホリィ「平気よ」

ホリィ「息子残して、死ねるわけ無いでしょ?」

???

「フゥ……」

「まったく、執念深い一族だ……」

「疼く……」

「傷が、疼く……」

「空条ホリィ……貴様の息子には随分世話になった……」

「礼をするのは、別段不貞に当たることでもない……」

「クックックッ……」

ゴゴゴゴゴゴ……

ドイツ、とある山中。

ホリィ「さ、寒いー!!」

ホリィ「ねえロザリオ!ホントにこんなところにDIOが居るの?」

聖母十字『間違いない……彼奴は体温を極限までさげてエネルギーの消費を抑えている』

聖母十字『……おそらく』

ホリィ「……なんでおそらくなのかしら?なんで自身なさげに今なったのかしら?」

聖母十字『……』

ホリィ「ここに来るのがどれだけ大変だったか解ってるのかしらねぇ?承太郎を説き伏せるのには苦労したし、旅費だってバカにならないし……」

……ヂュルルル……ヂュルルル……

ホリィ「ここがハズレだったらまたしばらくは動けないわよ……?ん……?」

聖母十字『……待て、熊だ……』

ホリィ「ほ、ほんとだ……しかもでっかい……に、逃げなきゃ」

聖母十字『待て!「血」だッ!!あのクマ、仲間の血を啜っておる!!』

バァーン!!

ホリィ「吸血熊、か……」

聖母十字『……あたりじゃな』

ホリィ「ええ」ザッザッザッ

聖母十字『まて、あのクマをどうするつもりじゃ』

ホリィ「決まってるわ、『戦う』のよ。あなたをどう使うかトレーニングしたいしね」

聖母十字『承太郎の母じゃの……やるときはきっちりやるやつじゃ……』

吸血熊「……グルゥッ!?」

ホリィ「ハーイプーさん。貴方は血なんかじゃなくてハチミツがお似合いよ……悪いけど、練習台になってね?」

吸血熊「……グルルァァ!!」

ホリィ「……マザーズロザリオッ!!」

「オォォォォラァー!!」

注(聖母十字のラッシュボイスはスタプラとおなじだよ)

注(ついでに言わせてもらうと近距離パワー型だよ。肝っ玉母さんだね!!)

ホリィ「……それじゃ!いっちょやりますか!」

熊が豪爪を振るう。
空を裂いて襲いかかってくるそれを、マザーズロザリオは拳で受けた。
「オラッ!」
ホリィ

マザーズロザリオと熊のパンチがぶつかり合い、ゴッ!!と衝撃の余波が空気を震わす。
「んッ……!!」
ホリィの右腕がきしりと痛むが、攻撃の手は休めない。
「……ッラァ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
びすびすとマザーズロザリオの拳が熊の肉厚の腹を穿つが、熊はさして気にした様子もない。
「(承太郎のスタンドは『時を止める』……私のスタンドは、どんな能力があるのかしら……この戦いで、それをみつけないと……)」
ぶお、とホリィの頭上に影がかかる。
――――熊の、豊富な体格を利用したボディプレスだ。
「っ!!オォォォォォラァ!」
マザーズロザリオがアッパーを放ち、辛うじて潰される事は無かったが――――
「……ッ、は……!重い……!」
「グォォォゴォォオ!!!!!!」
熊が丸太の様な足を振るい、ホリィはマザーズロザリオで辛うじてガードするもあえなく吹き飛ばされる。

眠い。また今日の昼辺りに掻くかも。

乗っとってもかまわんぞ

期待

ホリィさんが主役だやったー

激しく期待

>>15
>>16
>>17

ごめん夜まで待って

さあ書くぞ

遅いかもしれんけど、俺のオリジナルスタンドが盛りだくさん。

あの銀行員もあるよ?

吹き飛ばされ、雪の上をゴロゴロと転がるホリィ。
「熊だってだけでも充分な驚異なのに……!!吸血熊になって、知能とか力もアップしてるみたいね!」
熊が四つ這いになり、牙を剥き出して突進してくる。
人間の頭蓋など簡単に噛み砕く顎の力も、吸血鬼の血によって強化されてるに違いない。
「オラッ!」
突進を真正面から受け、がっぷりよつ、力比べの体制となる。
「……んッ!ぐぅぅぅぅ!!」
「ガルルルルァァァ!!」
ギリギリと互の筋肉が軋む音が響くが、ホリィは……
「(負けるわね……もともとの耐久性が違いすぎる……!何か手を討たないと!)」

「グオオオォオオオ!!」
ぐおん!と熊の体が前進し、マザーズロザリオが押され始める。
「(考えろ……!考えるのよ!!この状況、どう打破する!?)」
ぐんぐんと熊の顔面がホリィに迫り、口から溢れるよだれが雪を溶かす。
「(……!!)ここっ!!」
瞬間、ホリィは突進を抑える力を解く。
「……グルルァァ!?」
鼻先まで迫った熊の口内に――――――マザーズロザリオの拳が叩き込まれる。
「オラァァァァァ!」
ベキベキベキ!と熊の歯が弾け飛ぶが、ラッシュはそれだけでは終わらない。
「オラッ!!オラオラオラァァァァァ!!」
二激目で鼻面が砕かれ、3、4撃目で両目が潰される。
―――――――ファイナルラッシュ
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
拳を顔面に集中して放たれ、原型を止めなくなった熊の顎に、アッパーが叩き込まれ―――――――
「オーーーーーーーーーーーーーラァァァァァァァァ!!!」
ドンッッッ!!と熊の巨体が空に打ち上げられた。

ドォォォォン!!と雪の積もった大地に熊の巨体が落下し、大量の雪を巻き上げた。

「……結局、能力は分からずじまいか……」

『仕方なかろうて、承太郎とて、初めは殴るだけのスタンドじゃったのだからな』

「へぇ」

『とりあえず、町へ戻らぬか?大分お主の体力も疲弊しておる。ただでさえこの雪じゃ……スタンドの実体化も危うくなりかねんぞい』

「そうね……幸い1週間は時間があるから……」

ドイツ、シュトゥットガルト市街地
ホリィ「あー寒い……ホントにもう勘弁してほしいわぁ……」
ホリィ「宿を取らなきゃ、ね」

ホテルダヨ―!!

ホリィ「……あったかいわー」
聖母十字『ふう、やっと喋れるぞい』
ホリィ「あらロザリオ。別に街中で喋っても構わなかったのに」
聖母十字『人が多いとこは好かぬ』
聖母十字『お主だって怪しまれてもいい気分はしなかろうに』

ホリィ「それはそうねー」

コンコン

ホリィ「……あら?ホテルの人かしら」

ホリィ「でも、ルームサービスも頼んで無いのに……」

聖母十字『待て……』

ホリィ「え?」

聖母十字『この気ッ!!ホリィ、「スタンド使い」じゃ!!』

ドォォォォォォオン

『構えろホリィ!「来る」ぞォォーッ!!』

ガシャァァァァン!!(ドアが削れる音)

ホリィ「いきなり過ぎるわよぉーッ!!」

「空条ホリィ……DIO様を一度殺した男の母か……殺す理由としては十二分だ……」

ヴァニラ「我が名はヴァニラ・アイス!!そして我がスタンドは『クリーム』粉微塵にしてくれるわァーッ!!」


>>1だよ
それじゃ本命書いてくる。

明日の夜にまた書くわ

           ,、、vi::L,__,
          r‐ァl::::::::({ {ヘ\二二ヽ
        ミv'::::::::::::::::\くノ::}二二二ヽ。 取り敢えずテキーラお持ちしましたァ~ん

.        ミ三三トトト≧zヘ:::::rェ、\\ \。
       _ミ三::ノ_/´rt::テ \l{リ|::::|\\
      / ̄//≧|   .:::  トQヽ:ハ ヽ \。          ___

.    ゜   / / / 弋フ  ::  ノ 8 jノト、__  _     ___,.ィ´--─レ=ミ
.      / / /  にア / l      } 「(__)⌒Y ̄ /-─\/:::::::::l|
       ゜ ゜ ゜    L ィ   l   i  〈/ ○ ーく  /--\/ヽ \_:::| __
       ,. -─--Y⌒ヽ  ト、  レ'ノ / ○、__,ノ  |l__\/  ノ ̄  `ヽ  `ヽ__
      /〈〉〈〉〈〉人__,ノに二にニィ^ / ○   \ l|\ / ̄   ゙̄''ヽ._ `ー / 、 \_
.      /〈〉       }ーく入 `ヽ.  //○    '^ヽ、‐l|   ` ー--   ̄/ /    } 〉
   /V 〉  \l   人_,人_(_)O\/○        ハ.l\         / /   i _ノ/|
  /  /\    \   /      ゚QO゚ヽ     /)(}ヽ:_`二ニ=─‐,ィ{{{{Nト、/  /j

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