桶屋「風が吹いたな…時代の風が…」 (6)

座頭「あの日、俺は歩いていただけなんだ。何か理由があったのではない。
いや、あったのかも知れないが、今となってはどうでもいい。ただ確実なのは、
その時、風が吹き、俺の目に砂が入ったのだ。以来俺の目は見えなくなってしまったのだ」

桶屋「そんなことで、罪もない猫を殺したのか!」

座頭「生きるためには仕方がなかった」

桶屋「貴様のおかげで鼠は増え、民家の屋根には穴が開くようになったのだぞ」

座頭「それでお前は儲かった」

桶屋「そんな理屈!」

――桶屋はついに座頭を追い詰めた。
――次回、宿命の戦いの火蓋が切って落とされる・・・!

ブラジリアン・バタフライ「くっくっく、テキサス・トルネード計画発動まであと少し・・・
待っていろよ愚かなる人類ども、トルネードで砂を飛ばして座頭を増やし、猫を絶滅させ
全ての家は屋根を鼠に齧られることとなるのだ。向後貴様らは雨を防ぐ手段もなく
水浸しの床で寝ることとなるのだ」

桶屋「そんなことはさせるものか! 雨漏りならば下に桶を置けばいい。人類の叡智を思い知れ!」

――ブラジリアン・バタフライの野望を突き止めた桶屋
――しかし待っていたのはカオス理論によって生み出された10億8000の蝶の眷属
――果たして桶屋はトルネード計画を阻止することが出来るのか
――次回を待て

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