ちひろ「で、どういうことをするんですかこれ?」
モバP「簡単に言うと寸劇ですね」
モバP「演技力とトーク力を鍛えるため、アイドル達に演じてもらいます」
モバP「ただし! セリフは全てアドリブ!」
ちひろ「収集つくんですかそれ」
モバP「まあ何とかなるでしょう」
モバP「そして寸劇のテーマは裁判!」
ちひろ「また堅苦しい感じのテーマにしましたね」
モバP「まあ裁判と言っても実際は討論くらいなものなんじゃないですかね」
モバP「じゃあアイドルの方も準備が出来ているので、早速やりますか!」
ちひろ「なんか心配だなあ」
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ちひろ「ところで、配役はどうなってましたっけ」
モバP「そうですね」
モバP「弁護士が↓1」
モバP「検察官が↓2」
モバP「被告人が↓3ですね」
カンカン
ちひろ「えー、これより、被告人棟方愛海の審議を始めます」
ちひろ「あ、わたくし裁判長を務める千川ちひろです、よろしくお願いします」
愛海「何故だ……何故あたしが!」
ちひろ「(愛海ちゃんには悪いけど、納得の采配だと思わざるを得ない)」
ちひろ「さて、準備は出来ていますか?」
舞「えーと、弁護側、準備できてますっ!」
藍子「検察側、準備オーケーです」
ちひろ「……えー、現在被告人には↓1の容疑がかけられています」
ちひろ「ご理解できていますか?」
愛海「そ、そこまで馬鹿じゃないよあたしは……」
舞「わ、わいせつ?」
ちひろ「(小さい子供もいるのになんて、罪状なのよ!)」
ちひろ「(……あ、言ったの私だった)」
愛海「でもあたしは! も、揉むことは、あるかもしれないけれど!」
愛海「それで傷つけるようなことはしない!」
舞「揉むのは認めちゃうの!?」
藍子「……被告人はまだ18も行かない女の子です」
藍子「若きの至り……ということがあっても不思議では無いでしょう」
愛海「だからー! 違うんだよー!」
ちひろ「ふむ……それで、被害者は?」
藍子「被害者は↓1という方です」
※↓1のコンマ以下で死傷の程度
90以上で死亡
藍子「日野茜さんという方です」
藍子「怪我は軽い打撲で済みましたが……」
藍子「心に負った傷はそれ以上でしょうね」
ちひろ「ふむふむ……」
藍子「その被害者である日野さんに来てもらっています」
ちひろ「話が出来る状態なのですか?」
藍子「精神状態は、今のところは落ち着いています」
ちひろ「分かりました、それでは証言台に立ってもらいましょう」
茜「……」
ちひろ「……えー、日野茜さんですね?」
茜「……はい」
ちひろ「お怪我は大丈夫ですか?」
茜「はい……大丈夫です」
ちひろ「それは良かった」
ちひろ「……さて、辛いかもしれませんが、アナタがされた事を証言してくれますか?」
茜「…………」
茜「ああああああああああ!!」
ちひろ「!?」
舞「ひゃ!?」
藍子「わっ!?」
茜「こんなしおらしいのは私らしくないです!」
茜「なんかさっきまでブルーな気分だったのに、今になってムカついてきました!」
ちひろ「あの……ご静かに、お願いしますね」
茜「あ、すみません!」
ちひろ「(思った以上に元気だったわ……)」
証言開始
茜「その日私は仕事終わりで事務所に戻ってきてたんです」
茜「で、ソファー座ってゆっくりしてたんですが」
茜「後ろからいきなりガッて! む、胸を揉まれたんです!」
茜「こんな性格ですけども、そういうのは流石に慣れていないのですごくびっくりしちゃって!」
茜「で、必死で抵抗したんですけど、すごい力で床に叩きつけられたんです!」
茜「そこで気を失っちゃったんですね、私……」
ちひろ「ふむ……気を失ったと?」
茜「そうです、気がついたら仮眠室でした」
ちひろ「何故犯人は棟方さんだと?」
茜「私が帰ってきた時、事務所には愛海ちゃんしかいなかったんです」
藍子「そうです、犯行に及ぶことができるのは、その時そこにいた愛海ちゃんだけということです」
ちひろ「なるほど……」
舞「えーと……そのとき、愛海さんは何を?」
愛海「茜さんが帰ってきたのは知ってたよ、挨拶したから」
愛海「でもその後私はトイレに言ってたから、事件のことなんて何も知らないよ!」
藍子「ふむ……そうは言ってもあなたの行動を証明することは出来ないでしょう?」
愛海「うぐ……」
ちひろ「ふーむ……弁護人」
舞「は、はい!」
ちひろ「日野茜さんに何か質問はありますか?」
舞「そ、そうですね……」
舞「↓1」
舞「(え、えっとえっと!)」
舞「(何聞いたらいいんだろ……)」
舞「……そ、その!」
舞「カップサイズと、その時のブラジャーは何でしたか!」
茜「へ、え?」
ちひろ「ちょ」
ちひろ「(舞ちゃんテンパっとる!)」
茜「(こ、これがアドリブの怖さ……!)」
舞「……は!? 私ったら何を!?」
茜「あー、その……」
藍子「日野茜さんはアイドルをやっていますので、事務所のホームページにスリーサイズが記載されていますね」
茜「!?」
藍子「身長148cm、スリーサイズは上から80-60-82」
藍子「推定として、Bカップかと」
茜「あ、あう……」カァァ
藍子「……Bカップかあ」
藍子「(それに比べて私は……)」
藍子「(……悲しくなってきました……)」
藍子「……ゴホン」
藍子「その時身に着けていたブラジャーとのことですが」
藍子「今も身に着けている状態でしょうね」
茜「ぅぁぅぁ」
ちひろ「……そのブラジャーはどんなものですか?」
茜「へぇえ!?」
愛海「あ、私も気になる!」
茜「……そ、その……」
茜「……お、オレンジ色の、スポブラ、です……」
舞「(茜さんごめんなさい……!)」
ちひろ「……さて、弁護人」
ちひろ「何か気付いた事はありますか?」
舞「えっ!?」
舞「(この質問から何に気付いたらいいの!?)」
舞「え、えっと……あ!」
舞「その、ガッて、胸を揉まれた時なんですけども!」
舞「どど、どんな感じでしたか!?」
茜「な、なな!?」
茜「え、えっとその……そう! 鷲掴み、されました!」
舞「……なるほど!」
ちひろ「どうかしましたか?」
舞「先程高森検事が言いましたように、茜さんのバストは身長にしてはそこそこ大きいです!」
舞「そして、被告人の愛海さんはまだ14才です!」
舞「……はたして、その小柄な手で大きい胸を『鷲掴み』できたのでしょうか!」
茜「え!」
藍子「なっ!」
ちひろ「なるほど……!」
藍子「そ、そんなこと! どう証明するっていうの!?」
舞「簡単なことですよ」
舞「揉ませるんです! 愛海さんが! 茜さんを!」
茜「えええ!?」
愛海「おおお!」
舞「確かに、後ろから揉まれたのでは犯人の顔は見ていないでしょう」
舞「しかし! 胸を掴まれた感触ならば!」
舞「鮮明に覚えているはずです!」
藍子「っ……あ、あなた、それがどういうことなのか、分かってて言ってるんですか!?」
藍子「トラウマを再現するんですよ!?」
ちひろ「ふむ」
ちひろ「じゃ、やってみましょ」
茜「ちょ!?」
藍子「(ちひろさん、諦めているのかノリが軽くなってる……)」
舞「それじゃあ、お願いします!」
茜「あ」
茜「ピッタリですね」
愛海「えっ」
茜「あの時の感触と」
茜「カンペキに同じですね!」
愛海「」
舞「」
事件の全貌
愛海「ふぅー、スッキリした!」
茜「全身全霊全然オッケー♪」
愛海「……おっ?」
愛海「(茜さん、音楽に夢中だ)」
愛海「(トイレから戻ってきた私に気付いていないみたいだね)」
愛海「……!」ティン
愛海「(いいこと思いついた! 後からそーっと近付いて脅かしちゃおう!)」
茜「元気があれば何でも出来る♪」
愛海「ヒャッホゥイ!!」ガッ
茜「ひいいやああああああああ!?」
愛海「うわ!」
茜「なな、なななななななななな!!?」バタバタ
愛海「ちょ、ちょ! 暴れ過ぎ!」ガタガタ
グラッ
愛海「あっ」
ゴンッ
愛海「あいたたた……」
愛海「床に倒れちった……」
茜「きゅう」
愛海「あっ……」
愛海「(気絶しとる……)」
愛海「……し、知ーらないっと……」スタコラ
愛海「ほんの出来心でした……」
愛海「あたし、結構皆のことを揉んでるけど」
愛海「その……きついお仕置きをくらったこともあるけども」
愛海「最後には全員笑って許してくれました」
愛海「……どこかで……調子に乗ってたんだと思います」
愛海「……きっと、許してくれると……」
舞「……」
ちひろ「……」
藍子「……」
ちひろ「なんて悲しい事件でしょう……」
藍子「(なんか綺麗に締めようとしてる!?)」
ちひろ「思えば、長く苦しいトークバトルでした……」
舞「(今になって、恥ずかしくなってきた……も、揉むって平気で言っちゃって……)」
ちひろ「今、判決を下します!」
有 罪
モバP「はいおつかれさまでーす」
ちひろ「被告人が愛海ちゃんの時点でこうなるだろうと思ってました」
藍子「私も」
舞「実を言えば私も……」
愛海「……」
愛海「ホントのこと言うと、自分でもそう思ってた……」
愛海「なんだかんだで犯人にされるんだろうなーって……」
茜「……」
モバP「おう、どうした茜」
茜「も、揉まれました……」
モバP「……そ、そうだな……」
モバP「とりあえずー」
モバP「飯食べに行こう!」
モバP「そこで反省会!」
舞「振り返りたくないです!」
藍子「皆で忘れましょう!」
モバP「おいおいおい! 何のためにやったと思ってるんだ!」
茜「……うひゃあ! 思い出すと恥ずかしいです!」
ちひろ「あれは忘れた方がみんなの為です、ね?」
モバP「……そ、そうか」
モバP「思えば、あれくらい日常茶飯事だもんな……」
愛海「今、猛烈な蔑みを受けた!」
愛海「私だって時と場所は選ぶよ! 相手は選ばないけど!」
モバP「ちひろさーん」
ちひろ「えーと、清良さんの番号は……」ピポパ
愛海「ごめんなさいそれだけは勘弁してください」
一回目終了
とりあえず今回はここまで
近いうちに2回目やります
モバP「さて、二回目やりますか」
ちひろ「また私が裁判長ですか?」
モバP「うん」
ちひろ「私だけ出張ってプロデューサーさんは何もしないってどうなんです?」
モバP「え? 俺が演技してどうすんの?」
ちひろ「私が演技するのはどうなんですか!」
モバP「そろそろやりましょうか」
ちひろ「(話の展開次第でこの人を引きずり出してやろうかしら)」
ちひろ「で、次はどんな人選なんです?」
モバP「えっとですね」
モバP「弁護士は↓1で」
モバP「検察官は↓2」
モバP「被告人が↓3ですよ」
カンカン
ちひろ「はい、これより被告人の高垣楓の審議を始めます」
巴「こっちは準備出来とる」
春菜「検察側の準備も出来てますよ!」
楓「犯人は何人? ……ふふ」
ちひろ「(被告人はこの人で大丈夫なのかしら……)」
ちひろ「えー、それじゃあ」
春菜「さて!」
春菜「お近づきの印に眼鏡どうぞ!」
巴「いらん。かけるほど目は悪くないんでの」
春菜「いいから、これ伊達ですから」
巴「だから、いらんって言うとるに」
春菜「いいから!」
ちひろ「話が進まないので貰ってあげてください」
巴「…………仕方ないのう」
楓「眼鏡が欲しいのはおめえかね? ……ふふっ」
ちひろ「(不安が募るばかりですね……)」
巴「……眼鏡を貰ってどうしろっちゅーんじゃ」
ちひろ「落ち着いたところで、冒頭弁論をお願いします」
春菜「はい!」
春菜「被告人・高垣楓には↓1の容疑がかけられています」
春菜「重婚罪の容疑がかけられています」
巴「重婚とな? 浮気でもしたっちゅーのか」
楓「……浮気はうわキツ」
巴「さっきからダジャレばかり言うでないわ!」バンッ
ちひろ「まあまあ、続きをどうぞ」
春菜「今回は被告人が既に婚姻状態にあるにも関わらず」
春菜「新たに本人名義で婚姻届を提出されています」
春菜「こちらが以前提出された婚姻届」
春菜「そしてこちらが新しく提出された婚姻届です」
春菜「筆跡鑑定は済んでいます、名前を書いたのはどちらも被告人であると見て間違いないでしょう」
ちひろ「ふむ……」
巴「待った、以前の婚姻届が有効なら、新しい方の婚姻届は受理されないじゃろ?」
春菜「ところが、受理されていたのですよ」
巴「どういうことじゃ?」
春菜「書類上では離婚していた、そういうことです」
春菜「こちらをご覧下さい」
巴「……離婚届か?」
春菜「そうです、もちろん被告人の字で書かれたものです」
春菜「問題は、この離婚届が偽造されたものだということです!」
巴「なんじゃと?」
春菜「つまり!」
春菜「被告人の高垣さんは以前の配偶者と離婚しようとしたが、相手の同意が得られず、偽装に及んだのでしょう」
春菜「しかし、その上で新たに婚姻届を出してしまうとは、愚かなことをしましたね」
楓「……話がよく分かりません」
春菜「裁判長!」
春菜「この二枚の婚姻届と離婚届」
春菜「証拠品として提出します!」
春菜「ついでに眼鏡も!」
ちひろ「分かりました、眼鏡以外は受理しましょう」
巴「……ふむ」
巴「(婚姻届には……)」
巴「(以前の配偶者は↓1、新しい方の配偶者は↓2と書かれておるな)」
巴「(……この黒井とか言うの、961プロの社長ではなかったか?)」
巴「(何故この寸劇に出たんじゃ、物好きな奴じゃの……)」
春菜「婚約者であるお二人、黒井さんと間島さんに来てもらってます」
春菜「話を伺うとしましょう」
ちひろ「分かりました、連れてきてください」
黒井「……」
間島「……えーと……」
巴「(黒い奴に……なんじゃあいつの頭の形は?)」
黒井「……おい」
ちひろ「はい?」
黒井「なぜ私がこの茶番に付き合わんといけないのだ!」
巴「(好きで出たんと違うんかったのか)」
ちひろ「証言をお願いしますね」
黒井「こいつ……!」
間島P「あの、俺も暇じゃないんですけどね……律子にどやされるなあ……」
証言開始
黒井「証言だと?」
黒井「フン! 全てはそこの女が勝手にやったことだ!」
黒井「私のあずかり知らぬところでな!」
黒井「望むものは全て与えた! なのに私との生活の何が不満だったというのだ!」
間島P「……えーっとですね」
間島P「初めて知りました。楓さんがそこの黒い人と結婚してたなんて」
間島P「その上で……俺をそそのかしたんですね……」
間島P「ひどい! あんまりだぁ!」
※間島PはモバPと別人物です
黒井「楓! なぜこんなことをした!」
楓「……」
巴「……」
巴「(話を聞く限り、双方、何も知らなかったようじゃの)」
巴「(しかし、楓さんを信じるならば……どっちかが嘘をついとるという事じゃな)」
巴「(どっちを疑うべきか?)」
誰が怪しい?
↓1 黒井or間島Por楓
巴「(……二人共、嘘をついとるようには見えん……)」
巴「(そもそもこの離婚届、楓さんの字で書かれたことは検証済み……)」
巴「(となると、偽装したのは楓さんしかおらん……か)」
黒井「貴様かぁ!」
黒井「貴様が私の楓をそそのかしたんだなァ!?」
間島P「え、え!?」
黒井「そういえば貴様、765プロのプロデューサーだったな」
黒井「流石は三流事務所だな、人の妻に手を出すとは!」
間島P「ムッ」
間島P「そういう961プロこそ、前から散々嫌がらせしてきてるじゃないですか!」
間島P「今度は妻を利用して俺の評判を落とそうとしたんですね!」
間島P「なんて人だ! あなたは彼女を愛していないのか!?」
黒井「愛しているか、だと?」
黒井「しているに決まっているだろう!」
ちひろ「(なんだかんだで良い演技してくれてますね)」
「黙 り な ァ !」
黒井「!」
間島P「!」
春菜「!」
ちひろ「!」
巴「……」
ちひろ「(な、なんてドスの効いた声なの……)」
巴「……うちにはよう分かった」
巴「なぜこんなことをしたんじゃ……楓さん」
楓「……!」
春菜「おや? 弁護人なのに弁護を放棄するんですか?」
巴「うちの仕事は真実を突き止めることじゃけん」
巴「ならば、例え被告人だろうと疑うまでよ」
楓「……」
春菜「まあ……この離婚届、被告人が書いたことは筆跡鑑定で立証済ですからね」
春菜「偽装したのは被告人で間違いないでしょう」
巴「……訳を話してくれるか?」
楓「……」
楓「私には……確信が持てませんでした」
楓「あなたが本当に、私を愛してくれているのか」
黒井「何ぃ……?」
楓「確かにあなたは私が欲しい物を何でもプレゼントしてくれたわ」
楓「でも! あなたがくれたその全てに!」
楓「暖かみも何も無かった!」
楓「あなたの愛が、感じられなかった!」
楓「あなたはいつも仕事、仕事!」
楓「私の回りには、タダのモノばかりが溜まっていった!」
黒井「楓……」
楓「だから……こんなことをしたのよ」
楓「あなたが本当に私を愛しているのか、確かめる為に」
黒井「……随分と、回りくどいやり方をしたものだな」
楓「こうでもしないと、あなたは真面目に取り合ってくれないと思ったから……」
楓「でも、それは杞憂だったみたいね……」
楓「私が逮捕されたと聞いて、あなたはすぐに私の元に駆けつけてくれたわ」
楓「大事な仕事を放り出してまで、ね」
楓「あの時のあなたの目を見てやっと気づいたの」
楓「いえ、私が忘れていたのよ」
楓「あなたが不器用な人間だったってことを、ね」
黒井「……」
楓「ごめんなさい、あなた……」
楓「もし、こんな私に愛想を尽かしていないのならば」
楓「……待っててくれる?」
黒井「……フン」
黒井「手痛く、噛み付かれたものだな」
黒井「……だからこそ、お前を選んだのかもしれん」
黒井「……金しか取り柄の無い私だが」
黒井「私の隣は……いつまでもお前の指定席だ」
楓「……!」
黒井「何なら金を積んで釈放してやってもいいが!」
黒井「今回は私にも非がある……大人しくお前を待つことにしよう」
楓「……ふふ……相変わらず素直じゃない人ね」
楓「……ありがとう」
巴「……ふふ」
春菜「どうかしましたか?」
巴「見てみぃ、二人のあの顔を」
巴「あの心から笑い合える顔を見る為に、うちは弁護士をやっとるんじゃ」
春菜「まあ、今回は私達何もやってませんけどね」
巴「そうじゃな、とんだ茶番に付き合わされたものじゃの!」
ちひろ「イイハナシダナー」
ちひろ「じゃ、これにて閉廷!」
間島P「…………」
間島P「あれ?」
モバP「はいお疲れ様でーす」
黒井「見たか!」
黒井「これが超一流の演技というものだ!」
ちひろ「みんなの中で一番熱入ってましたもんね」
巴「中々難しいもんじゃの」
春菜「はい、お疲れ様の眼鏡をどうぞ!」
巴「さっきも貰ったんじゃが……」
楓「……ところで」
楓「何故黒井社長がここに?」
黒井「ん?」
冬馬「おいオッサン! いつまで待たせんだ!」
黒井「あ! そういえばジュピターの仕事が終わって事務所に帰るところだったのだ!」
黒井「フン、丁度いい、これから私達は一流レストランに行くのだが」
黒井「良かったら来るといい、この私が奢ってやろう!」
ちひろ「マジすか! ゴチになりまーす!」
楓「ラストランまでテストラン……イマイチ」
巴「ダジャレはもうええっちゅうに……」
冬馬「え、皆来んの? 車に入んねえぞ?」
黒井「タクシーを呼ぶまでだ!」
黒井「今日の私は機嫌がいい、タクシー代も負担してやろう」
モバP「マジで!? 何から何まですいませんホント」
春菜「これ、感謝の眼鏡です!」
黒井「ほう? 中々センスのある眼鏡ではないか?」
モバP「眼鏡の話題に乗った!?」
ワイワイガヤガヤ
二回目終了
間島P「…………」
間島P「…………」
間島P「あれ????」
おかしい、逆転要素が無い
今回はここまで
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