～楽屋～

ゆかり「うかない顔ね、歌唄？」

歌唄「あたし、確かにエンブリオ探しは引き受けたけどでも…こんな事のために歌いたかったわけじゃ…」

ﾄﾝﾄﾝ

ゆかり「あらっ、出番はまだなんだけれど、誰かしら鍵なら開いてるわ。入って頂戴」

「失礼します」ｶﾞﾁｬｯ

歌唄「あなたは…」

歌唄「あなた…巴マミ？」

マミ「あらぁ…私のことをご存知なんですか？」

歌唄「あなたの事、知らない人なんている？見滝原でスカウトされて、異例のスピードでデビュー」

ゆかり「最近ますます活躍の場を広めて今じゃトップアイドルじゃない」

マミ「トップアイドルだなんて…歌唄さんに比べたら私なんて」

歌唄「…それでわざわざどうしたのかしら？視察でもしに来たの？」

マミ「そんなんじゃないんですよ。ただ挨拶をしたくって」

歌唄「挨拶？」

マミ「えぇ、お互い最高の舞台にしましょう」

歌唄「あなたに言われなくてもわかってるわ。それにわかってるの？今日の最後に」

マミ「えぇっ、ファンの人気投票があることも知ってますよ。あなたに勝てれば」

歌唄「…私に勝つ気でいるの？」

マミ「えぇ、でもそれだけじゃないんだけど」

歌唄「？」

マミ「私たちの舞台だけじゃなく、お互いのファンの為に、忘れられない舞台にしましょう」

歌唄「………」

マミ「では、失礼します」

歌唄「（ファンの為にか…もうそんな気持ちで歌えないのかな）」

マミ「（……あの子……まさかね…）」

スタッフ「…あっマミちゃん、そろそろ出番だよ…」

マミ「あっ今向かうところですって！」

スタッフ「今日はね…とびっきりの演出があるんだよ…」

マミ「演出…ですか？（間違いない、この人）」

スタッフ「………うん…楽しみにしててよ…」

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

ゆかり「何っ、随分乱暴ね、今向かわせるから」

歌唄「…三条さん…下がってて」

ゆかり「歌唄？」

スタッフa「出番です…」

歌唄「……今いくところ…随分なお出迎えの人数ね」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

スタッフｂ「はい…」

スタッフｃ「…出番といっても…」

スタッフｄ「…あの世…にですが…」ｽﾁｬｯ

ゆかり「あなたたち！」

歌唄「イル！」

イル「あいよっ！」

歌唄「私の心…アンロック！！」ﾋﾟｶｧ

http://www.youtube.com/watch?v=BsUDi183YAg#t=18

歌唄・イル「キャラなり、ルナティックチャーム！」

歌唄「ナイトメアローレライ！」

スタッフｃ「」ﾊﾞﾀｯ

スタッフｄ「」ﾊﾞﾀｯ

ゆかり「なっ…何！？」

歌唄「わからないけど、すぐにここから出たほうがかも、三条さん、私のそばから離れないで！」

歌唄「ナイトメアローレライ！！」

スタッフｆ「」ﾊﾞﾀｯ

スタッフｈ「」ﾊﾞﾀｯ

ゆかり「さっきから何なのこれ！？バツキャラ！？」

歌唄「たぶん違うと思う、この首のマーク見て」

ゆかり「何これ？」

歌唄「わからないけど、バツキャラならこんなマークつけない」

マミ「それは魔女の口付けよ」

歌唄「巴マミ！？」

マミ「…あなたその格好…やっぱり同業者かしら？」

歌唄「同業者？あなたもアイドルでしょ？ところで魔女って！」

マミ「そっちじゃなくってね…やっぱり私の勘違いかしら？」

歌唄「どういう事？」

マミ「それよりも気をつけて、もうじき近いわ」

ゆかり「近いって何がって何か道がどんどんかわってく！？」

ゲルトルート「……」

ゆかり「…なにあれ…グロッ」

歌唄「…何あれ…」

マミ「あれが魔女よ…でも…あの魔女の周りにいる黒い卵は何かしら…結構数が多いけど」

歌唄「あれなら知っているわ。あれはバツタマ」

マミ「バツタマ？」

歌唄「あっちの相手ならなんとか出来るけど」

マミ「そう、ならそっちの相手はあなたに任せるわ」

歌唄「…あなた…戦えるの？」

マミ「魔女の相手なら任せて！」ﾍﾝｼｰﾝ

歌唄「…キャラなり！？」

イル「でもあいつキャラ持ちじゃないぜ！」

マミ「私はキュゥべぇと契約した魔法少女よ」

歌唄「キュゥべぇ？それってしゅごキャラ？」

マミ「しゅごキャラ？」

ゆかり「話はあと、早くこの場何とかして！！」

歌唄「ナイトメアローレライ！！」

バツタマ「」ﾊﾟﾘｰﾝ

マミ「へぇ…やるじゃない…それじゃあこっちも…ティロ・フィナーレ！」

ゲルトルート「！！！！」ｽﾞﾄﾞｫｫｫｫﾝ

歌唄「…すごい…」

ゆかり「元に戻った…（バツタマ壊しちゃったけど、仕方ないか。なんか結構凶暴化してたしね）」

第0話「マミしゅごキャラ？」完