男「はっはー!! 犯してやるぜー!!」 (95)

〜屋上 昼休み〜

「ふぁ〜 ねむい......」

「バイトの疲れがま〜だ残ってるよ......」

「だが......ふっふっふ、もう少しだ、もう少しで......」

         バン!

「ん?」

「アナタ......男ね?」

男「そうだけど、おたくはどちらさま?」

女「私は女、学籍番号は3424」

男「三年四組二十四番......か」

男「俺は三年五組二十四番だ、奇遇だな」

女「番号が同じなのはどうでもいいわ」

男「へいへい、で俺になんか用か?」

女「話が早くて助かるわ」

女「男、アンタ、アルバイトを止めなさい」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368271131


男「......は?」

女「聴こえなかった?」

女「アルバイトを止めなさい、といったのよ」

男「なんで?」

女「なんで!?」

女「アンタ生徒手帳見た!? 校則ではアルバイトは禁止になっているのよ!!」

男「まあ、知ってるけど......」

女「だったら今すぐ止めなさい」

女「そうしないと、生徒指導委員会<委員長>として黙ってないわよ」

男「生徒指導委員会......」

女「そうよ、アンタは校則違反をしているの」

女「だからこうして、委員長としての義務を私は果たそうとしているのよ!」

男「............」

女「何よ、その呆れたような顔は?」

男「あのさ、聞いていいか?」

女「な、なによ......」

男「女ってさ、転校生?」

女「なによ...突然...」

男「で、転校生?」

女「そ、そうだけど......」

男「あ〜やっぱり......」

女「やっぱりって何がよ!」

男「その生徒指導委員会ってのはな」

男「文字通り、生徒の素行に指導をする委員会だ」

男「まあ、指導されることで、よく思わない奴もいる」

女「そ、そんなの百も承知よ!」

男「そうか、じゃあ前の委員長のように恨みもらってリンチにされんようにな」

女「え」

男「じゃあな、授業始まるからよ」

女「あ......ちょっと! 話は終わってないわよ!」

女「コラ!! まちなさーい!!」

〜数週間後〜

〜昼休み 屋上〜

「......はあ」

ダダダダダ!!

「ああ、また来たな」

バン!!

女「男ー! 今日こそ首を縦にふってもらうわよ!!」

男「ああ、もう! しつこい!!」

女「ふ、順調にダメージは蓄積しているようね」

男「あのさぁ、俺がアルバイトしてるのは」

男「学校公認なんだからさ、問題ないんだぞ?」

女「だったらその学校公認になった理由を教えてもらおうじゃない!!」

男「ああ、無理」

女「ということは、しょうもない理由でアルバイトしているということ!!」

女「許すまじ!!」

男「クソ! 人の気もしらないで!!」

男「ああ、もう、わかった!」

男「言えばいいんだろ?」

女「あら、喋るの?」

男「そうだよ」

女「なら聞かせてもらおうじゃない!!」

男「なんでそんなに偉そうな態度なんだよ......」


男「はぁ......まあいいや」

女「ほら、はやく言いなさいよ」

男「あ〜、俺にはな、叶えたい夢がある」

女「え、そうなの?」

男「最後まで聞け」

     ぺし

女「イタ!?」

男「でだその夢を叶えるのに金がいる」

男「だからバイトして金を貯めているんだ」

女「そ、そうだったんだ......」

男「な? 俺にはちゃんとした理由があってバイトしてるんだ」

男「変わりに学校の美化運動を任されたがな」

投下終了

こんなかんじで投下していきます。

スレタイはノリでつけたから、深い意味はない。


女「......」

男「ん? どうしたよ黙りこんでさ」

女「......なさい」

男「は?」

女「ごめんなさい!!」

男「うぉ!?」

女「アンタがそんな志しを持ってバイトしてるとは思わなかった」

女「勘違いしてごめんね、男」

男「......」

女「なによ、その鳩に豆鉄砲があたったような顔は......」

女「な、なんか言いなさいよ......」

男「.......態度変わりすぎだろ」


女「べ、別に、男が以外にも真面目な理由でバイトしていたことに驚いただけよ!」

女「見直してなんかないんだからね!?」

男「ああ、そう......」

女「そ、それに私も夢があるから......」

男「ふーん」

女「ねぇ、男の夢って何?」

男「やだ、教えない」

女「なんでよ!」!

女「私も言うから! 教えなさいよ!」


男「あ〜わかった、ジャンケンで負けた方が言うということで」

女「ジャンケン? いいわよ、のぞむところよ!」

男「よしいくぞ、ジャ〜ンケ〜ン」

女「ポン!」

男「ああ、ぐーね。じゃあ俺パーな。ポン」

女「は?」

男「はい、俺の勝ち〜」

女「ちゃんとジャンケンしなさいよ!!」

男「いいじゃん、どのみち喋るんだからさ」

女「ジャンケンで反則したから反則まけ!!」

男「へいへい、わかったよ。俺の夢は日本一週だ」

男「はい、終わり」

女「ちょっと! 真面目に答えなさい!」

男「いや、これが俺の夢だ」

女「え!? それが男の夢?」

男「そうだよ」

つづく


女「日本一週......」

男「そ、それが俺の最終的な夢の形だな」

女「? どういうこと?」

男「自転車で日本一週するのは定年退職したあとの夢なんだ」

女「え、自転車で日本一週するの!?」

男「そうだ、自分で作った自転車でな」

女「......」

男「日本をまわる自転車を、作るための技術を学ぶ学校へいく」

男「これが俺の目標」

男「で夢は自転車業界に勤めて、定年退職したあとに日本一週する!」

男「完璧だろ?」


女「......」

男「まぁ、俺の夢はこんな子供みたいな夢なんだ」

男「笑いたきゃ笑えよ」

女「......とない」

男「ん?」

女「そんなことない!!」

男「え......」

女「男はすごいよ、ここまで自分の将来を見通している」

女「そしてその夢を叶えるための努力をしている」

男「女......」

女「だから笑わない」

女「夢に向かって努力している男を」

女「私は笑わない」


男「......!!」

男「そんな風に言ってくれたの、女が初めてだよ」

男「ありがとな」

女「な!? か、勘違いしないでよ!!」

女「私はただ男の夢に対する姿勢に感銘を受けただけで」

女「男自身のことはこれっぽっちも、気になんてしてないんだから!!」

男「はいはい」

男「さて授業の準備しないとな」

男「じゃあな、バイトする理由は言ったんだ」

男「俺にもう、かまうなよ」

        バタン

女「あ......」

女「......」

女「............」

女「......日本一周か」

女「........大きいな」

〜数週間後 教室 昼休み〜

女「男ー!! 一緒にお昼食べよ!!」

男「なんだまた来たのか」

男「かまうなって言ったのに」

女「ええ、生徒指導委員としてはね」

男「......そうですか」

女「ほらいくわよ」

      グイグイ

男「わかったから服を引っ張るな」

〜屋上〜

男「いただきます」

女「いただきま〜す」

     モシャ パク モグリン

女「ねぇねぇ」

男「ふぁ?」

女「男のお弁当、美味しそうね」

男「なんだ突然」

女「いや、ただ思ったことを言っただけで......」

男「そんなに気になるなら食うか?」

女「え?」

男「ほれ」

女「まぁ......くれるなら食べてやるわよ」

      パク

女「......!!」

女「美味しい......!!」


男「おお、そうかそうか」

女「男のお母さん料理上手なのね!!」

男「いや、これは俺が作った弁当だ」

女「え!?」

男「なんだよ、その驚きっぷりは......」

女「お、男のくせに......生意気じゃない......」

男「おい、なぜ睨む」


男「さては、女は料理が苦手なのか?」

女「はぁ!? そんなわけないでしょ!!」

女「私だってお弁当くらい作れるんだから!!」

男「ほう、なら明日、お弁当を作ってこいよ」

女「のぞむところよ!!」


〜女の家〜

女「いったぁ......」

女母「ちょっと、大丈夫ー?」

女「ふ、こんなのへっちゃらよ」

女「男に私が料理できるということを」

女「証明するんだから!!」

女母「今まで作ったことないのに......」

      プス

女「いったぁ!?」

女母「......絆創膏たりるかしら?」

休憩

〜翌日〜

男「.......」

女「ふっふーん」

男「俺の目の前には何がある?」

男「弁当だ」

男「まさか本当に作ってくるとは......」

女「私にかかれば、こんなのちょいちょいよ!!」

女「さぁ、食べなさい男!!」

男「まぁ、作ってくれたのはいいが味はどうかな?」

男「では.......試食!!」

      パカ

男「からあげ、たまごやき、プチトマト、サラダ」

男「中身はいたって普通だな」

男「さて、味はいかほど......」

        パク

男「............」


女「.......ど、どう?」

男「........不味い」

女「え.......」

男「不味い」

     パク

女「なによ、だったら食べなくていいわよ!!」

男「不味い」

     パク

女「だから食べなくて.......」

男「不味い」
   
    パク

女「なによ......なんなのよ.......」



男「うん........不味い」

パク パク パク

女「.......うぅ」

男「ふぅ......ごちになりました」

男「おう、なに泣いてんだ」

女「はぁ!? あんたが私のお弁当を不味いって言ったからでしょ!?」

男「うーん、まぁちょっと言い過ぎた」

男「でよ、お前料理したことないだろ?」

女「ない.......ないわよ!!」

男「はぁ......味見とかしてないだろ?」

女「してないわよ!!」

男「開き直るな」
  
     ぺし

女「イタ!?」


男「でも、まぁ、初めてなら許す」

女「は?」

男「なんにでも、最初から完璧にできる奴はいないからな」

男「これからの頑張りに期待するよ」

女「.............」 

男「じゃあ、俺戻るわ」
  
男「じゃあな」

     バタン


〜帰り道〜

女「これからの.......頑張り.......か」

女「たしかにぶっつけでお弁当作るのはだめ.......だよね」

女「でも、あそこまで言うことないじゃないのよ......」


〜女の家〜

女「ただいまー」

女母「あ、女、おかえり......」

女「ちょ、どうしたのお母さん!? 顔真っ青よ!?」

女母「女の作ったお弁当のあまりを食べたら......ね」

女「......え」

女「............」

 タタタタタ

〜数分後〜


女「.......うぇ」

女「不味い.......」

女「まさか、こんなに不味いとは思わなかった........」

女「............はぁ、最悪」

女「でも..........」

女「男は、これを全部食べてくれたんだよね?」

女「食べて.......くれた」

女「全部......」

女「...............」

女「ふん、別に感謝なんてしてないんだから.......」

女「このままじゃかっこ悪いから、練習するだけなんだから.......」


〜数週間後 学校〜


男「持ち物チェーック」

女「チェック」

男「はい、軍手」

女「つけてる、チェック」

男「次、ゴミ袋」

女「持ってるわよ、チェック」

男「ティッシュ」

女「確認、あるわよ、チェック」

男「最後に......えーと、これなんだっけ、しゃもじ?」

女「それはガムとり用のへらよ、チェック」

男「よし確認終わり、じゃあいくぞ」

男「月に一度の校内ゴミ拾いをな」


〜廊下〜

女「めんどくさい役、押し付けられてるわね」

男「バイトしていい変わりに、これをしろって言われたんだ、仕方なし」

男「慣れるとけっこう楽しいぞ?」

女「ふーん」

男「で、今更だが、なんで女は付いてくるんだ?」

女「なによ.......私と一緒にいるのは不満なの?」

男「いや、むしろ嬉しいな」

女「へ?」

男「だってよ、いつも一人でやってたからさ」

男「隣に話し相手がいるだけでも、いいもんだ」

女「ああ、そう.......」


男「あ、ゴミ発見」

  スタスタ

女「.......」

女「........期待させんな、バカ.......」

〜数分後〜


女「あ、男、ゴミ発見」

男「まて、女、お前が指を差しているものは人間だ、ゴミじゃない」

女「テラスからガム吐き捨ててた」

男「あ〜、生ゴミ用のゴミ袋持ってくればよかったな」

女「そうね」

男「.............」

女「.............」

男「女」

女「ん?」

男「俺な、こういうときにピッタリな漢字、思いついたぞ」

女「どんな漢字?」

男「抹殺」

女「物騒な響きね」

男「...........」

女「...........」

男「ガムをしゃもじで取るの大変なんだからな!!」

       ダ!!!

女「ちょっと! しゃもじじゃなくて、ヘラだってば! 待ちなさいよ!!」


〜おい糞餓鬼!! まちやがれ!!〜

〜やべ!!〜

  ダ!!!

〜待てって言ってるだろうが!!〜

〜待てと言って、待つ奴はいないわよ!!〜

〜よし、だったらこれでもくらえ!!〜

〜ブラックボード・イ・レイザー!!〜

       ブン!!

〜黒板消し!?〜

〜うわ!? なんだ......〜

      ズドーーーーン!!

〜あぶち!?〜

       バタン!!

〜あ! 男凄いわね! 仕留めたわよ! 〜

〜ぎゃぁぁぁぁ!? 〜

〜て、なんでアンタまで倒れてんのよ!! 〜

〜うでつったーーー!!?〜

〜よわ!!〜


女「もう、ほら腕だして、伸ばしてあげないと」

男「くそ、あの糞餓鬼やりやがる.......」

女「物理的なことはなに一つされてないわよ.......フン!!」

男「痛い!!」

女「我慢しなさい」

※数分後、ガムを吐き捨てた糞餓鬼はもれなく生徒指導の教師に連行した

休憩


〜数ヶ月後 昼休み 屋上〜

男「女〜」

女「なに?」

男「俺さ、女の夢まだ聞いてないんだけど」

女「......あ」

男「俺の夢教えたんだから、女の夢も教えろよ」

女「わ、笑わない?」

男「内容による」

女「そこは笑わないって言いなさいよ!!」

男「へいへい、で女の夢はなんだ?」

女「......マン」

男「ん?」

女「プロの......カメラマン......」


男「カメラマンか......」

男「いい夢じゃないか」

女「笑わないの?」

男「なんで?」

女「だって......みんななれっこないって言うし......」

女「プロになるまで貧しい生活だし......」

女「男みたいに堅実とは言いがたいし......」

女「だから......」

男「バカたれ」

      ぺし

女「イタ!?」


男「その夢はお前の物だ」

男「お前がそれを自分の夢と思っている間はな」

男「その間に誰も入ることはできない」

男「お前の道は自分自身で開くものだからだ」

男「そうだろ?」

女「男......」

女「...........ありがとう」

男「分かればいい」

女「...............」


女「男」

男「ん?」

女「あの......隣でお昼食べてもいいかな?」

男「.......いいぞ」

女「.......!!」

女「男にしては....上出来ね......!!」

     いそいそ

男「それ褒めてんのか?」

女「褒めてるわよ」

男「てか、ちょっと近いぞ」

女「うっさぃ......男は黙って座っていればいいの......!」

男「ああ、もう、わかったよ......」

女「ふん!」

男「......はぁ......近い」


〜数週間後 放課後 教室〜

女「男ー! 帰ろー!」

男「ん、ちょっと待ってろ」

女「なにしてるの?」

男「日記書いてる」

女「へ〜! どんなこと書いてるの?」

男「その日に強く印象に残ったことを極限まで突き詰めて、書き記している」

女「そうなんだ......」

女「ねぇ、その日記、私にも見せてよ!!」

男「いやだ」

女「なによ! 見せてくれたっていいじゃない!」

男「人のプライバシーを見る奴は嫌いだ」

女「はぁ? 何よそれぇ......」

女「もう......わかったわよ、見ないわよ......バカ」

男「分かればよろしい」

       ナデナデ

女「何よ......頭撫でないでよ......」

男「嫌なら手を払えよ」

女「......嫌なら手ぇどけてるわよ......アホ」     

男「そうか」

女「そうよ......」

男「.........」

女「.........」

男「帰るか?」

女「............うん」


〜数時間後 女の家〜

女「ただいまー」

女母「おかえり、今日は帰ってくるの随分遅かったわね?」

女「うん......まぁ、ちょっとね?」

女母「もしかして......男君絡み?」

        二ヤ二ヤ

女「ちょ、なんで知ってるのよ!?」

女母「あら図星?」

女「あ..........///」

女母「だって女ったら、最近男君の話ばかりなんだもの〜」

女「あ.......あう......///」

女母「男が〜とか、男とね〜とか、男ってね〜とか」

女母「あんなニンマリした顔で話されたら、そりゃ感ずくわよ」

女「だ、だって......」

女母「まったく男性になんて目もくれない娘だったのに......」

女母「いまじゃこんなに色気づいちゃって」

女「う、うっさい......」

女母「あとはその性格をどうにかしないとね?」

女「ぐぬぅ.......」

休憩、10時くらいに再開する
多分今日中に書き終わる


〜数ヶ月後〜

男「ふぅ、相変わらずこの学校ゴミが多い......許すまじ」

男「あ、またあったよ」

ペットボトル「......」

男「お前も悲しいよな......」

男「すぐそこにゴミ箱があるのに、ここに置き去りにされてよ」

ペットボトル「......」

男「まったく......」

     ポイ

女「男ー」

男「ん?」

     パシャ

男「ぐはぁ!? 目が!?」

女「あ、ごめん! 眩しかった?」

男「いや、大丈夫だ。いきなりでびっくりしただけだ」

男「てか、また写真とってるのか」

女「だって私の夢はカメラマンだもん!!」

女「日常の何気ない一コマを撮っているのよ!!」


男「日常ねぇ.......」

男「だったら俺ばっかり撮らんでもいいだろ?」

女「......は?」

男「バレてないとでも思ったか?」

女「............」

女「だったら何よ......悪い?」

男「いや、別に......俺で良かったらいくらでも撮れよ」

女「え.......」

男「女に撮られんの......けっこう好きだ......」

女「.......!!」





〜あとはその性格をどうにかしないとね?〜




女「.......」

男「そんじゃあな、まぁ頑張れよ」

         ポン ナデナデ

女「..........たい.......」

男「ん?」

女「男のこともっと撮りたい......」

男「いやだから撮ってもいいってーー」 女「気づけバカ!!」










               ガバ!!!











男「うぉ!? どうしたんだ突然......」

女「うっさい! バカ! バカ! バカ!」

男「イテ......おいこら叩くな」  

女「この数ヶ月!! 散々、アンタにアプローチしてたのに!!」

女「気づかないなんて.......ニブすぎよ!!」

男「ああ? なんだと?」

男「そういうお前だって気づいてないだろ?」

女「は?」


男「お前の頭撫でたり......」

男「お前との帰り道、もっと一緒にいたいから遠回りしたり......」

女「わかりずらいわよ!!」

女「もっとマシなアプローチはなかったの!?」

男「ああ、もう、うるせぇ!!」

           ギュ!!

女「ちょ!? 男...くるし....」

男「好きだよ!! お前のことが大好きだよ!! バカ野郎ーー!!」

女「なぁ!?」


男「見た目も! 性格も! 声も! 匂いも! 全部もれなく大好きだーー!!」

女「ちょっと!! なに恥ずしいこと言ってんのよ!?」

男「なんだよ、不満か? ええ!?」

女「え、いや......別に不満じゃ......」

女「むしろ、嬉し......かったり.......///」

男「お? なんだ女、頭に血でものぼったか? 顔真っ赤だぞ?」

女「なぁ......!! み、見るな......バカぁ......」

男「女.......」

女「な、なによ......」

男「好きだ」

女「〜〜〜〜〜///」

女「ああーーー!!! もう! 離れなさいよ!」

         ジタバタ


男「いやだね、返事を聞くまで離さなねーよ」

女「はぁ!?」

男「俺は......女、お前のことが好きだ」

女「........ぁ」

男「お前の返事、聞かせてくれ」

女「.............」


女「..........」

女「.........だって」

女「.........私だって......男のこと......」

女「前からずっと......」

女「ずっと.........」











女「うぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!」





          ギュゥウ!!

男「ぐほぁ!! ちょ、くるし......」

女「好きよ!! 好きに決まってるじゃない!!」

女「男の全部が全部、もれなく大好きなんだからー!!」

男「嬉しいが、頼むから力緩めて......」

女「責任取りなさいよ!! 男のバカ野郎ーーーーー!!!」  

男「あだだだだだ」

女「はぁ.....はぁ.....はぁ」

男「うぁ、はぁ.......はぁ......やっと解放された......」


女「ふぅ......どう、満足した?」

男「あ、ああ、大いに満足したぞ......」

女「す、すごく恥ずかしかったんだからね......」

男「いや、いい告白だった」

女「え......そ、そう......?」

男「ああ、俺メロメロ」

女「ふふ、男が言うと気持ち悪いわよ?」

男「すまん、俺も思った」

女「でも嬉しいよ」

男「それはなにより」


女「男.......」

男「ん?」

女「浮気したら許さないからね?」

男「それはこっちのセリフだ」

      ギュ ナデナデ

女「へへ......///」

男「ふぅ.......よしよし」


















〜半年後 屋上 放課後〜




女「男」

男「なんだ?」

女「もう卒業だね」

男「そうだな」

女「男と出会って.......一年だね」

男「はやいな」

女「うん......」

男「......」

女「......」

女「ねぇ、男」

男「ん?」

女「日本一周するって夢、私も入れてよ」

男「オイオイ、それは俺が定年退職した後の夢で.......」

女「......」

男「......」

男「はぁ......本気なのか?」

女「本気よ」

男「つまり俺とその.......」

女「そうよ」


男「女ってさ、たまにすごいことを言うよな」

女「でも......悪くないでしょ?」

男「まあ......そうだな」

男「でもまずは、当面の目標を叶えようぜ」

女「うん、私はプロのカメラマン!」

男「俺は、えっと、自転車業界で働く!」

男「で、一人前になったら......迎えにいくよ」

女「ん、待ってる、約束よ?」

男「ああ、約束だ」


男「さて今日はもう帰るか」

女「うん」

男「あ、わりぃ今日バイトだった......」

女「え、そうなの? むぅ......」

男「まあ、そう拗ねるなって」

男「じゃあ女、また明日な」

女「うん、じゃあね男」

男「女、好きだからなー」

女「....../// バイト遅れるわよ?」

男「わかってるよ、そんじゃあな」

女「ん、また明日」





















               しかし、明日はこなかった


















〜翌日〜


女「......え」

女「お、男が.......」

女「登校中に車に跳ねられて.......」

女「そ、即死.......?」



〜〜〜〜〜〜〜



〜遺体安置室〜



運転手「すいません.......でした.......」

女「返してよ.......!! 男を返してよぉ!!」

運転手「すべて私の不注意です......」

女「謝ってないで早く男を返しなさいよ!!」

運転手「.......本当に......申し訳......ありませんでした......!!」

女「土下座なんていらないわよ!!」

運転手「すいません............」

女「なにアンタまで泣いてんのよ!!」

運転手「お嬢さん.....すいませんでした.....」

運転手「本当に.....すまなかった.....」


女「また明日って言ったのよ!!」

女「夢を叶えるって約束したのよ!!」

女「日本一周するって約束したのよ!!」


女「今ならまだ許してあげるから.......」 ポロ


女「男を.......男を返してよ......」 ポロ ポロ


女「おねがい.......だから......」 ポロ ポロ ポロ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






女「..............」

女「............男」

女「おとこぉ......ヒック........おとこぉ.......グスン」

「あの........」

女「?」

「もしかして女ちゃん?」

女「え?」

女「あのどちら......さまですか?」

「そうね、まずは自己紹介ね」

男母「私は男母、男の母よ」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




〜女の家 自室〜

女「...........」

女「...........」



〜男がよくあなたのこと話してたわ〜

〜そう、ですか......〜

〜ええ、それと女ちゃんにこれを〜

〜これって、男の日記........〜

〜私がもっているより、女ちゃん、あなたがもっていた方が〜

〜息子も喜ぶと思うの〜

〜...................〜


女「男の日記......」

     ペラ







○月○日 変なやつに会った。名前は女。胸がない。<小丘>

女「みじか!? しかもなによ、この漢字ムカつく......!!」

            ペラ

○月○日 女に自分の夢を言った。初めて笑わない奴に会った。<意外>

女「い、意外で悪かったわね.......」

            ペラ


○月○日 女の料理を食べた。不味いを超越した味だった。 <天災>

「うまいこと言ってんじゃないわよ.......」

          ペラ

○月○日 女とゴミ拾いした。うでをつった。女のマッサージが容赦ない。<忍耐>

女「アンタがほぐせって、いったからでしょ......」

            ペラ

○月○日 女の夢を聞いた。応援したいと思った。<支援>

女「う、嬉しくなんかないわよ.....///」

ペラ

○月○日 女と一緒に帰った。あと頭を撫でた。心地よかった。<思慕>

女「................///」


      ペラ

○月○日 女に告白した。相思相愛だった。<抱擁>

女「.....................」

     ペラペラペラ

○月○日 女と夢を叶えると約束を交わした。責任重大だ。<決意>

女「ここで日記は終わってるわね......」




女「.............」

女「みじかい、みじかいわよ男......」

女「.........男」ポロ ポロ

         スル バサ

女「あ、落としちゃった......」












                  女へ









  


女「え?」

女「最後のページに........」






女へ 

俺がこの日記を書いている間は、お前にいつか見られるというリスクを
   
背負っていることになる。だから俺は、いつか俺の日記を見るであろう
   
お前に、とびっきりのメッセージを送ろう。
   
まぁ長くは書かない。安っぽくなるからな。
             











             女、大好きだよ。ずっと一緒にいてくれ。










女「.........」

女「........」

女「.......バカ」
     
     パタン

女「男のバカ.......」

女「私も.......」

女「私も大好きだよ...........男」

女「...........グスン.......グス.......」

女「..............グス、ん..........」

        グイグイ

女「..............よし」

女「..............」

女「男............」

女「.............見ててね?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜数十年後 あるTV番組〜

「皆さん、こんにちは」

「今日はあるカメラマンについてお話したいと思います」

「そのカメラマンの名は女」

「雑誌、業界紙、広告、ブライダルなど」

「様々な分野で活躍し、その溢れんばかりの才能をふるっていました」

「しかし、彼女は突然とこの業界から姿を消しました」

「後に彼女の知人から聞いた情報ですが」

「彼女はある夢があるのだそうです」

「それは、日本をまわるのだとか」

「自分の自転車を作るだとか」

「どれが本当に夢かは定かではありません」

「しかし、どんな夢であれ彼女は輝いていることでしょう」

「それが夢を追いかける者の特権なのだから」


       パシャ

のどかな陽光が照らす野原にカメラのシャッター音が響く

「よし、いい写真がとれた」

そう言い、満足気に彼女は頷き、カメラから顔を離す。

「うん、この県もあらかた見て回ったし、そろそろ違う県にいこうかな」

彼女は踵を返す

そして彼女の視線に自転車が映る。

フレームには3524と刻まれている。

彼女は自転車にまたがり、おもむろに胸のロケットをとりだす。

ロケットの中には、こちらを眩しそうに見ている男性の写真があった。

彼女はロケットの中の男性に優しく微笑みかけ

「さぁ、行こっか」

自転車のペダルを漕ぎ出した。

「今度はどこにいく?」

彼女はペダルに乗せている脚に力を入れ、漕ぎ出す。

流れるゆく風を一身に受け、彼女は前へ、前へと漕ぎ出す。

強く、力強く


彼女は進む。

彼との夢を叶えるために


強く、ただ強く









終わり


これにて終わります

ROM専の人もレスくれた人もみんなありがとう!!

見てくれてありがとう!!


誤字脱字が多くて途中ていやになりましたが
なんとか書けた。良かったよ。


スレタイは適当につけました。

乙ー。次スレあるならここにかいてくれー


もとは、短編書きたいな、という気持ちから
このSSを書いた。だからこれはおしまい。
駆け足でかいてしまったから読んでいる人を置いてけぼりにしか感がある。
色々突っ込みどころがあるとは思う、自分でも思う所があるからな
それは今後の課題にするよ

>>90

男「私と猫娘こと東さんとの結婚過程」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362757449/)

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