あなた「聖杯戦争!?」(583)



此からあなたが巻き込まれるのは月の聖杯戦争と似通った聖杯戦争

仕組みは同じ、されど役者が違う生存競争


ルール

あなたは月の聖杯戦争に巻き込まれたマスターの一人――128人が争うトーナメントに於いてあなたは頂を目指します

あなたはタスクをクリアして頂点を目指します


あなたのサーヴァントは>>3が以下の中から選びます

1 生真面目な職人

2 寡黙な射手

3 穏やかな剣士


あなたの名前と性別は>>6が定めます







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371861371

1

遠浅 遥 

>>3

今回のサーヴァントは『起源』が深く関わってきます

あなたの起源を>>15が以下の中から選んで下さい

1 支配

2 威風

3 即断


2



すいません

今回告知をすっからかんに忘れてました

次回以降このような不手際が無いように注意します




遠浅遥「――此はなんだ!?」



ヤバいなぁ――山籠りしてたら変な空間に迷い込み、更にわけの分からない人形が襲ってきたぞ……


遠浅遥「ていやぁぁぁぁぁぁっ!!」

湧き出す人形を砕いて倒して戦うが、人形は一行に減らない



遠浅遥「ちっ――もう百体は壊してるぞ?」

流石にお腹が減ってきた

まずいなぁ……この人形食えねぇし疲れた


後200体程――全部砕けるかなぁ?







遠浅遥「ていやぁっ!!」


木刀は確実に人形の頭を砕く


遠浅遥「ちぇすとっ」



渾身の一撃が人形を粉砕する



遠浅遥「行ける!!」



何とか破壊できるか


そう考えた時だった











「ふむ――君が俺のマスター」












いきなり人形が俺の前から消えて、一人の男が現れた



赤い鎧にでかい金槌――



「さて、君とマスターのブルグァッ!!」




俺はとりあえず親玉っぽい赤い鎧の男をぶっ飛ばした






「ちょっまて俺は君のゴブルァ」

俺はしゃべる前にとりあえず赤い鎧の男を木刀で殴る

遠浅遥「ふん、騙されないぞ――人形の親玉よ」


「だからちヘブッ!!」


遠浅遥「とりあえず死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」



先手必勝!!







一時間後


遠浅遥「本当にすまない」


「――まぁわかってくれたらいい」ボロ



まさか――赤い鎧の男が味方だったとは



遠浅遥一生の不覚!!



因みに、とりあえず赤い鎧の男のおかげで俺が聖杯戦争とやらに巻き込まれたことだけは理解できた



「さて」


俺を見ながら赤い鎧の男は言う


「自己紹介をしよう」


男は威圧感を出しながら名乗った










キャスター「俺のクラスはキャスター、君のサーヴァントにしてマスターだ」







遠浅遥「宜しくな、キャスター――俺と一緒に最強を目指そうぜ」




こうして、俺の聖杯戦争が始まった







キャスターの真名を当てよ






一回戦

『遥か彼方の黄金時代』






聖杯戦争一回戦 一日目









キャスター「さて、遥。遂に聖杯戦争が始まったな」

遠浅遥「おう」ブンブン

キャスター「とりあえず素振りしながらで良いから聞いてくれ」


因みにキャスターは俺を名前で呼ぶ

理由は、俺がマスターって呼ばれるのが嫌だったからだ


キャスター「今から君をサーヴァントとする」

遠浅遥「ふんふん」ブンブン

キャスター「だから君に宝具を渡そう」


遠浅遥「とりあえずそれで俺がサーヴァントと殴りあえるんだな?」

キャスター「そうだ」

そしてキャスターは大小二本の日本刀を渡した


キャスター「専門ではなかったが、君の適性を考えると日本刀が的確だと判断し、日本刀を作った」

遠浅遥「大小二本だなぁ」

キャスター「大きい日本刀は普段から使え、小さい日本刀はここぞと云うときに使え」


遠浅遥「おう」


とりあえず俺はキャスターから貰った刀を腰に差した







とりあえず一回戦の対戦相手を確認しに行ったら……



「イッツゴージャス!!ヒャッハー!!」


金ぴかが居た


遠浅遥「先手必勝!!」


「ブルグァ!!」


何となくウザいからぶっ飛ばした


ゴージャス「むおおおっ!!このゴージャスな俺様を吹き飛ばすとはプワーやろブルグァ!!」


ウザいからもう一回吹き飛ばした


キャスター「遥、退け……こいつが一回戦の対戦相手みたいだ」


遠浅遥「了解だ」



キャスターの指示に従い俺は退いた






1 ゴージャスの真名を当てよ


2 ゴージャスの本当のクラスを当てよ


3 ゴージャスの願いを当てよ


4 ゴージャスのマスターはFATEキャラクターの誰かだが、誰か当てよ




アリーナ



遠浅遥「つえぃっ!!」


キャスター「雑魚エネミーを十分で二十匹倒すか……末恐ろしいマスターだな」




とりあえずエネミー殺しが楽しい





マンサ・ムーア

>>45

タスククリア

クラスはキャスター

マスターは…時臣とかもありえそう

>>50

クラス&マスタークリア!!






遠浅遥「とりあえず俺が今サーヴァントなのか?」


今気がついた事をキャスターに問う

俺にパラメータ表示が有るからだ


キャスター「それは俺の宝具の効果だ」


キャスターは語る


キャスター「とりあえず俺が作った刀はマスターが育てる宝具だ」

キャスター「俺は唯の鍛冶屋、マスターが戦闘勝利の鍵となる」


遠浅遥「ふうん……」


成る程、育てる刀――か





クラス セイバー

真名 遠浅遥

ステータス
筋力 C
耐久 D
敏捷 C
魔力 E
幸運 C

スキル
対魔力 C
魔除けのアミュレット程度の対魔力

騎乗 C
馬に上手く乗れるレベル

気合 B
大ダメージに怯まない


宝具

刀・無銘
大きめの刀

脇差し・無銘
普通の脇差し。使ってはいけない




聖杯戦争一回戦 二日目







遠浅遥「きぇぇぇえええいっ!!」

俺はキャスターから貰った刀を試してみた

遠浅遥「不思議な刀だな……まるで生きてるみたいだ……」


そう――キャスターが作った刀は本当に生きているみたいだった


呼吸するかの如く、俺と息を合わせる


なんたる不可思議――


遠浅遥「此の刀が有れば確かに天下に敵は居ないな」


俺はずっと刀を振っていた







遠浅遥「む?」

俺はなんか変な爺さんを見つけた


遠浅遥「おーい、爺さんなにしてんだ?」

「ん、何してんだとは口の聞き方が成ってないな」

その爺さんは俺に向き合って言った










ゼルレッチ「儂はこの聖杯戦争監督役――キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグだ」








遠浅遥「へぇ、爺さん監督役なのか」

ゼルレッチ「そうだ、儂はこの聖杯戦争の監督役――にされた」

遠浅遥「された?」

ゼルレッチ「そうだ、平行世界をぶらついていたら巻き込まれ、ムーンセルに勝手に監督役にされた」


遠浅遥「へぇ、爺さんドンマイ」


ゼルレッチ「本当に不幸だ……」




ゼルレッチ「ん?」


遠浅遥「どうした爺さん?」


ゼルレッチ「もしかしたら君は魔術師じゃないのか?」

遠浅遥「ああ、なんか山籠りしてたら巻き込まれた」


ゼルレッチ「ほう――一般人なのに魔力回路が在る……」


暫く爺さんは考え込んでいた








ゼルレッチ「よし、暇なときに来い、青年よ」



ゼルレッチ「少し魔術を教えてやろう」




遠浅遥「まじか!!サンキュー爺さん、俺魔術とか全然わかんないんだよ」


ゼルレッチ「いいぞ、何となく良い暇つぶしに成りそうだ」



なんか魔術については何とか成りそうだ





今回のヒロイン(?)ぱキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグです

ゼルレッチの所に遊びに行けば、ゼルレッチの好感度タスクが出ます

ゼルレッチの好感度を上げるとゼルレッチがスキルを教えてくれます


頑張ってゼルレッチの好感度を上げましょう




ホモは有りません

おじいちゃんと孫のふれ合いを見る目で見て下さい

でも、別ヒロイン枠に女の子出す位してくれてもいいじゃないですかぁ!

>>67

一応女性ヒロインは出ますよー



アリーナ




遠浅遥「ヒャーッハァァァァァァァァァァァァッ!!」


キャスター「俺のマスターは本当に人間か?」




アリーナで趣味の実戦を楽しんだ







キャスター「とりあえず、ゴージャスの正体は分かったぞ」

遠浅遥「へぇ、誰だ?」

キャスター「マンサ・ムーサ、マリ帝国の最盛期の王にして人類史最大の金持ちだ」


遠浅遥「ふぅん」




ちょっと悪巧みを思い付いてしまった






明日の昼までにマンサ・ムーサの願いを当てるとイベント発生


もっと金が欲しい?

>>79



タスククリア!!







聖杯戦争一回戦 三日目










遠浅遥「キャスター、あの金ぴかを暗殺しよう」

キャスター「」

遠浅遥「いや、監督役の後で一応爺さんに聞くんだけどさ、多分サーヴァント同時はペナルティーかかるけど人間とサーヴァントの戦闘はペナルティーかからないと思うのさ」

キャスター「その発想は無かった……」

遠浅遥「とりあえずゼルレッチ爺さんに聞いて見るぜ」


キャスター「ゼ、ゼルレッチ?現存する魔法使いの一人かよ!?」

遠浅遥「とりあえず魔術教えてくれるらしいぜ」

キャスター「」




玄関


遠浅遥「爺さん爺さん」

ゼルレッチ「どうした?」

遠浅遥「マスターがサーヴァントをぶち殺すのありか?」

ゼルレッチ「うむ、良いぞ」

遠浅遥「よし!!」




イベント マスターによるサーヴァントの暗殺 を開始します

下三つの内どれか一つの,以下が60以上ならばマンサ・ムーサの暗殺に成功します







マンサ・ムーサ「がははは」

遠浅遥「隙がないな――」

キャスター「ああ……」




アリーナ


遠浅遥「むぁっ」

キャスター「遥ー、暗殺失敗したからって雑魚エネミー相手に無双は止めような」


遠浅遥「こんちくしょうがぁぁぁぁっ!!」








キャスター「不味いな」

遠浅遥「ああ……あのゴージャス野郎を殴り飛ばせない」

キャスター「そうじゃない!!」

遠浅遥「ん?」











キャスター「マスターが姿を見せないだろうが!!」



遠浅遥「――確かに、マスターが姿を見せたら首をへし折れるのに」


キャスター「」






明日、トッキーが現れるか否かを,以下で判別します

下三つの,以下で40以上が一つでもあったら明日トッキー出現します


尚、数値に依ってはトッキー死にます






聖杯戦争一回戦 四日目







遠浅遥「マスター見つけ次第倒す、思いっきり倒す」


キャスター「遥落ち着け」

遠浅遥「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」







ゼルレッチ「どうした、イライラしてるな」

遠浅遥「俺はマスターを倒したいんだよ」


ゼルレッチ「ならば今日アリーナに来れば良いぞ」

遠浅遥「よし!アリーナ行ってくる」




アリーナ


キャスター「――っ、遥!!」

遠浅遥「む!?」


俺はキャスターが指差す方向を見た







遠坂時臣「キャスター、此処で奴等を待ち伏せるぞ」


ゴージャス「おう」





――居た















遠浅遥「首落としてやる!!」






俺はキャスターが作った日本刀を抜き、一気に走った


遠浅遥「けぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」



遠坂時臣「なっ!?」

都合よくあの赤野郎が此方を見た

遠浅遥「死に腐れぇっ!!」

ゴージャス「てめっ――」


敵のサーヴァントを突き飛ばす



遠坂時臣「燃やし尽くしてブペッ」



何か魔術を使おうとした赤野郎を突き飛ばす





遠坂時臣「貴様――っ」



赤野郎は憎しみを込めて俺を睨む



遠浅遥「死に腐れ」




俺は躊躇無く赤野郎の首を落とした





ゴージャス「クソッタレ……何処の世界にマスターの首を狩りにかかるマスターが居るんだっての」


敵のサーヴァントは悪態を吐きながら消えた



貴方は此れよりゼルレッチから魔術を学びます

あなたが学ぶ魔術の系統は>>105です


神話をなぞって発動する魔術






「へえ……結構面白そうだな」




赤い奴の首を放り投げたら、なんか革ジャンに和服の少女が居た


遠浅遥「モンスター?」

俺は表示されたクラス名を読む


キャスター「――っ、退くぞ遥!!」



キャスターがいきなりリターンクリスタルを投げる



俺たちはアリーナから抜け出した






ランダムにもう一人のヒロイン?であるモンスターが絡んできます





明日の朝、ゼルレッチにプレゼントするお菓子は>>114



ごま蜜団子




聖杯戦争一回戦 五日目








遠浅遥「爺さん、魔術教えてさ、あとお土産の胡麻蜜団子」

ゼルレッチ「ん、良いぞ。あと胡麻蜜団子は好物だ、ありがとうな」


そう言いながら爺さんはどっかりと座る


ゼルレッチ「どれ、先ずは魔術回路を見てみるか」

爺さんは俺をじろじろと見た


ゼルレッチ「ほう――著しく神話と攻撃に偏った魔術回路だな」

ゼルレッチ「固有結界を操る者の魔術回路並みの偏在性」


ゼルレッチ「よし、遠浅遥――君には神話魔術を教えよう」


遠浅遥「神話魔術?」

ゼルレッチ「恐ろしく偏在的な魔術師に教える魔術で、神話を再現する魔術だな」


ゼルレッチ「>>117の神話エピソードの魔術を教えようか」


スサノオ




ゼルレッチ「スサノオはヤマタノオロチをぶったぎった英雄だな」

ゼルレッチ「龍殺しの英雄――と云われてるが、彼の特色は龍殺しではない」

ゼルレッチ「ヤマタノオロチを斬り倒す程の怪力」

ゼルレッチ「それを常にその身に宿せば、岩をも断ち切る」


ゼルレッチ「では学ぼうか」




ゼルレッチ「筋細胞の一つ一つに糸をを通し、血管の中に芯を通し骨の真ん中に鉄を差し込むイメージを持て」

遠浅遥「――ああ、やってみるよ爺さん」


ゼルレッチ「うむ、ならば儂はあっちで胡麻蜜団子食っとくから、一時間頑張れよ」


遠浅遥「おう!!」







筋肉に糸を――



ムム、コレハサイコウキュウゴマミツダンゴ!!


ナカナカヨイシンビガンダナ


ムフフ、イタダクカ



血管に芯を――



イタダキマース


モッチャモッチャ



骨に鉄を――



ンマイナアアアアッ




――力が俺の五体を巡る


ヌファァァァァ


――肉は軋み骨は叫び血管は歪む



ムヒョォォォ






そうだ――






此は俺向きだ












遠浅遥「――馴染んだ!!」





ゼルレッチ「ファッ!?」




俺は力が馴染んだのを確認し、叫んだ


ゼルレッチ「――ほう、やはり適性が合うと習得は早いな」



ゼルレッチ「四十分二十三秒、か」


ゼルレッチ「時人の百倍素質があるな」


爺さんは玩具を見つけた子供のように眼を輝かせる


遠浅遥「――疲れた……」


ゼルレッチ「まぁそうだろうな、まぁ此から確り体に魔力を通せば肉体に怪力が宿るだろう」


遠浅遥「サンキュー爺さん」



なんか一つ魔術を習得したようだ








キャスター「……どうやら遥、君は師匠に恵まれる星のようだな」

遠浅遥「ああ、爺さんのおかげで体が軽いぜ」

キャスター「末恐ろしいマスターだな」





クラス セイバー

真名 遠浅遥

ステータス
筋力 B
耐久 D
敏捷 C
魔力 E
幸運 C

スキル
対魔力 C
魔除けのアミュレット程度の対魔力

騎乗 C
馬に上手く乗れるレベル

気合 B
大ダメージに怯まない

蛇切りの魔術 C
スサノオの怪力を魔術で再現能う

宝具

刀・無銘(切れ味良好)
大きめの刀。切れ味は現存する名刀並み

脇差し・無銘
普通の脇差し。使ってはいけない





キャスターへの質問>>131


ゼルレッチへの質問>>133

その赤い鎧格好良いな。俺も鎧欲しい!

爺ちゃんの武勇伝きかせてー



聖杯戦争一回戦 六日目








遠浅遥「キャスター。その赤い鎧くれ」

キャスター「10000ゼニーで創ってやる、金出せ金、因みに20000ゼニーならフルオーダーだ」


遠浅遥「なら>>137色にしてくれ」

キャスター「毎度ありー」チャリリーン


玉虫






遠浅遥「爺さんの武勇伝教えてー」

ゼルレッチ「ん?儂の武勇伝か」


ゼルレッチ「――月を落とした話をしようか」


遠浅遥「月を落とした?」


ゼルレッチ「ああ、朱い月を落とした話だ」




――十分後



ゼルレッチ「そこで儂は」


遠浅遥「……」






遠浅遥(なげぇ……)











キャスター「」カーンカーンカーン


キャスターがなんかやってるから暇だ





七日目 特に何も無し――






クラス キャスター

マスター 遠坂時臣

真名 マンサ・ムーサ

ステータス
筋力 C
耐久 B
敏捷 C
魔力 B
幸運 A


スキル
道具作成 B
黄金関係の道具なら作成可能

黄金率 A
金には困らない

対魔力(物理) A
アフリカの魔術による対魔力。魔力が込められた攻撃を無効化する(宝具除く)


宝具
使いきれない程壮大な我が黄金
生前キャスターが保有していた黄金が宝具と化したもの。莫大な黄金に魔力を通してそれらを手足のように扱える。


人物背景
マリ帝国の最盛期を作り上げた黄金王。ぶっちゃけギルより金持ち。敬虔なムスリムであり、メッカ巡礼の時にカイロで史上最大の散財をした。それによりカイロの金相場は十年近く下落したと言われる。その保有財産は35兆円とも言われてる。



キャスターは日本刀が専門じゃないって言ってるから日本人じゃないのかな?
干将とか欧治子とか

>>142

キャスタークリアー


>>143
え? どっち??

>>144

其れは二回戦で





聖杯戦争二回戦

『姿無き恐怖』








聖杯戦争二回戦 一日目









キャスター「遥――要望通り、玉虫色の鎧が出来たぞ」

遠浅遥「うをっ!?めちゃめちゃ綺麗だ」

キャスター「とりあえず軽い付加効果を着けておいた」

遠浅遥「サンキュー、キャスター」


とりあえず俺は鎧を着る



軽くて良い感じだ




サーヴァントステータス更新



クラス セイバー

真名 遠浅遥

ステータス
筋力 B
耐久 D
敏捷 C
魔力 E
幸運 C

スキル
対魔力 C
魔除けのアミュレット程度の対魔力

騎乗 C
馬に上手く乗れるレベル

気合 B
大ダメージに怯まない

蛇切りの魔術 C
スサノオの怪力を魔術で再現能う

宝具

刀・無銘(切れ味良好)
大きめの刀。切れ味は現存する名刀並み

脇差し・無銘
普通の脇差し。使ってはいけない

玉虫色の鎧
キャスターが戯れに作った鎧。幸運上昇。






遠浅遥「――二回戦の掲示板が破壊されてる……」

キャスター「何と……」


ヤバいな、二回戦の相手が分からない


ゼルレッチ「しかも、アリーナのドアも破壊されとる――今日はアリーナ使用不可だな」


遠浅遥「」



鍛錬出来ない……だと?








遠浅遥「――なあなあキャスター」

キャスター「どうした遥?」


遠浅遥「もしかしてお前の真名って干将?」

俺の言葉にキャスターは目を丸めた


キャスター「ふむ――当たりと言っても過言ではないな、良いだろう、俺のステータスを開示しよう」




クラス キャスター

マスター 遠浅遥

真名 干将?


ステータス
筋力 E
耐久 E
敏捷 D
魔力 C
幸運 E


スキル
道具作成 EX
彼は宝具を創りうる程の腕前

サーヴァント化(セイバー) EX
マスターをサーヴァントにするスキル。このスキルの場合マスターをセイバーにする。

補助魔術 A
彼は戦闘魔術を使うことは出来ないが補助魔術は使える。

スキル付加(セイバー) EX
自らのマスターにセイバーとしてのスキルを付加する。



宝具

莫耶の剣
莫耶の魂を込めた剣。キャスターはマスターにあわせこの剣を成型する。マスターにこの剣を譲渡し、マスターが剣を受け取った瞬間マスターはセイバーと成る。


王者の剣
彼の中に組み込まれた欧治子の逸話が剣と化したもの。マスターに必要な資質を見つけたら、その資質をコピーする剣。発動条件は抜刀。故によく考えて抜くべし。


人物背景
彼は正確には干将ではない (以下非公開)




遠浅遥「真名おかしくないか?」

キャスター「まぁ、その辺りはおいおい話すさ」



なんか腑に落ちないが今は納得しよう











とりあえず適当に『世界の名刀列伝』から選んだ名前が当たるとは思わなかった








聖杯戦争二回戦 二日目










遠浅遥「――っ」

ゼルレッチ「――くっ」

キャスター「なんと……」


朝起きて、学園内部が騒がしいと思いマイルームから出ると、皆が一ヶ所に集まっていた

何事かと覗いた俺たちの目に写ったのは――死体であった


ゼルレッチ「死体は葛木総一郎、サーヴァントはカリグラ――優勝候補に挙げられているコンビだった」

爺さんの言葉が耳に残らない

何故ならその死体の横にこう書いて在ったからだ








遠浅遥を殺すまで後六人











キャスター「遥……」

遠浅遥「わかっている、キャスター」











遠浅遥「この殺人鬼が俺たちの敵だ」








1 殺人鬼の真名を当てよ

2 殺人鬼のクラスを当てよ

3 殺人鬼のマスターはどうしている?





今回に限り、サーヴァントの真名が余りにも難し過ぎるので、2と3のタスクをクリアしたら勝利を確定させます

もし1がクリア出来たら、貴方に特殊イベントが発生します


2アサシン

>>169

2タスククリアー!






遠浅遥「苛々するなぁ」

キャスター「何がだ?」

遠浅遥「敵が姿を見せない事だ」

キャスター「確かに、今回の敵は不気味だな」

遠浅遥「とりあえず出会い頭に斬り倒せない」

キャスター「成る程確かにな」

遠浅遥「不気味過ぎる」

キャスター「ああ、不気味過ぎるな」

遠浅遥「キャスターは索敵魔術とか使えるのか?」

キャスター「生憎俺は唯の刀鍛冶――ぶっちゃけ何が起きてもそんなもんは作れんよ」



遠浅遥「――っ」





アリーナ



遠浅遥「こんちくしょうがぁぁぁぁっ!!」


俺は姿見せない敵に苛々し、刀を振るう


キャスター「うむ、それでいい――激情は刀に込めよ」



アリーナで俺は敵を討つ







遠浅遥「――っ」

キャスター「当て付けだな」

俺たちは部屋の前でとんでもない物を見た








キャスター「俺らのマイルーム前で殺すとはな」








マイルーム前で、一人の少女が死んでいた



夜は過ぎる

殺人鬼と共に





キャスターの真名が 干将? である理由を当てよ




可能性としては

干将の逸話が二つ、大きく異なるものが存在することが所以か

もしくは全く別の理由から他の英霊か概念が混ざっているのか
こっちはホメロスという前例があるから可能性が高い

とりあえず俺は、子の眉間尺が干将の生まれ変わりと言う出鱈目を押すぜ

>>181の後者がかなり近いのでタスクが変化します



キャスターは干将を中心にとある概念が集まった複合サーヴァントである。では、如何なる概念が干将に組み込まれたか




まさかイリギウス・アトモスか?

>>189


ちょっとこのスレの皆のレベル舐めてました……タスククリア!!

明日からまた再開します

>>189
イリギウス・アトモスって誰?
ググっても出てこないんだけど

>>191

イリギリウス・アトモスです




聖杯戦争二回戦 三日目








ゼルレッチ「ふむ――此はまずいな」

遠浅遥「」オエッ

キャスター「とち狂ってるな」


俺は朝からとんでもない物を見てしまった



五つの死体



其が丁寧に並べられ、それぞれの死体の横にはこう書いてあった




遠浅遥を殺すまで後

遠浅遥を殺すまで後四人

遠浅遥を殺すまで後三人

遠浅遥を殺すまで後二人

遠浅遥を殺すまで後一人

遠浅遥は殺す





キャスター「殺人鬼めが」


キャスターは毒を吐く





イベント イリギリウス・アトモスの来襲 が発生します

下三つの,以下で、誰か一人でも30以上を出したら成功です








――――


遠浅遥「何と……」

キャスター「遥よ、殺気が張りつめている――アリーナへ逃げるぞ」

遠浅遥「ああ!!」


俺たちはアリーナへ逃げる



アリーナ


遠浅遥「成る程、あの殺気は罠か」

キャスター「みたいだな」

俺たちは目の前に佇む殺人鬼を睨む




アサシン「初めまして――ワタクシはイリギリウス・アトモス――何処にでも居る唯の殺人鬼デス」




不気味な影――性別は分からない


遠浅遥「マスター不在、か」


俺は一言愚痴る、が、アサシンは返答する。

アサシン「否、ワタクシのマスターはいマスよ?」


アサシンは影を祓う







遠浅遥「」オエッ


キャスター「」オエッ



俺たちは影の中をみて吐きそうになった



アサシン「此がワタクシのマスターデス」


影の中には肉塊が居た――胎動しているが故にまだ生きているだろう


然し、肉塊だ

アサシン「ワタクシは愛しいマスターをずたぼろにして取り込みマシた――おかげで人を殺しやすいデス」



狂ってる――このアサシンは狂ってる



アサシン「狂ってる――ええワタクシは狂ってマス」




アサシンは七本の血塗れナイフを取り出す。

アサシン「ソレではワタクシの宝具を御覧クダサイ」


アサシンは七本のナイフを展開する












アサシン「ワタクシは世界最古のサイコキラー、イリギリウス・アトモス――コロシは七人サツガイは一人――コロシは満ちた―コロシはサツガイを是より執行スル――ワタクシは遠浅遥に絶対殺人権を行使スル――殺害審判」











瞬間、俺の鎧が砕けた


アサシン「むっ!?」

アサシンは戸惑う――今だ!!






遠浅遥「貴様の首をかっ斬ってやる!!」


俺は刀を抜き放ち、迫る――


アサシン「キサマァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」



俺はアサシンの首を叩き斬った



――――










パタン






そんな音がした


俺の意識は沈む






是にて二回戦終了デス

以下の二つから二回戦と三回戦の間のシナリオ選択可能です


→ 1 キャスターの夢

→ 2 キャスターの最期


どちらを選びますか?



クラス アサシン

マスター 肉塊の少女

真名 イリギリウス・アトモス


ステータス
筋力 C
耐久 E
敏捷 A
魔力 E
幸運 B


スキル

気配遮断 EX
規格外の気配遮断。格下の殺害時には気配その物が完全に消え、天地と一体になる。

殺害聖数 B
アサシンの殺害人数に関する制限スキル。一つの標的(自らより格上の人物に限る)に対して、アサシンは標的以外の人間を八人以上殺してはいけないと云う絶対ルール。破るとアサシンは死ぬ。

殺人限定 EX
デメリットスキル。人間に対して『絶対殺人権利』を有する変わりに、サーヴァントや死徒、ホムンクルス等の人外は殺せない。

精神汚染 EX
アサシンの精神は汚れ歪み狂ってる。意思疏通はアサシンが『絶対殺人権利』を執行するときのみ行える。


宝具
殺害審判
アサシン――イリギリウス・アトモスの生前の伝承が宝具となった物。『人間に対して絶対殺人権利』を発動する対人宝具である。七人の無関係な者を殺し、その血に濡れたナイフ七本を展開して発動する。『絶対的な死の概念』が標的に襲いかかる。しかし、岸波白野のようなNPC、42号&52号&セラ&リズ&アイリ&イリヤのような人造生命、遠浅遥のような半分サーヴァントが混ざっている人間には余り効かない。その特性上サーヴァントにもノーダメージ。


人物背景
世界最古のサイコキラー。ギリシャ社会を震え上がらせた連続殺人犯。一つの町で必ず七人殺し、次の町に向かう渡り殺人鬼でもある。原初のサイコキラー、始まりのシリアスキラーとして、最高クラスの殺害能力を誇る。本来性別は不明だが、此処では便宜上『彼』とする。尚、彼は最後の町では八人殺しそれ以降現れていない。是に関しては、『最後の町の八人の中に本当に殺したい人物が居た』説と、『八人目は自分だった』説、『終わりを示した』説がある。この物語では『最後の町の八人の中に本当に殺したい人物が居た』説を採用している。


余談だか、アサシンのマスターは契約時に瀕死の名もなき少女だった。アサシンは再び殺人を行う機会を与えてくれた少女に感謝し、彼女をズタズタにして自らに組み込んだ。それは彼なりの歪んだ愛だったのかもしれない。

今日夜更新までに多かった方を採用します



更新は夜十一時からにします

このシリーズの英雄チョイスは是で大丈夫ですかね?




夢を見る



「問おう」

尊大な男が問う





「貴様の人生とは何ぞや」



ひざまづく男は答えた



「唯刀を作る人生だ」




其は頑迷な男の最期だった









夢は覚める






ああ――涙が







三回戦


『絶える事無き道』







聖杯戦争三回戦 一日目








キャスター「漸く起きたか、遥」

遠浅遥「済まないな、キャスター」


俺が起きたのは聖杯戦争三回戦の一日目だった






今回ゼルレッチからなんの神話のどんなエピソードから取る?>>225

アーサー王の神話からランスロットとアーサー王関連






三回戦の対戦相手を確認するために、俺たちは掲示板へと向かった



「ふぅん、君たちが俺の敵か」

「そうみたいですね」



――爽やかな風と共に敵のサーヴァントは現れた

傍らには一人の女性


久宇舞弥「初めまして。私の名前は久宇舞弥――このサーヴァントのマスターです」

久宇舞弥――そう名乗った女性は俺たちに背を向けた



久宇舞弥「それではまた戦場で」



彼女はサーヴァントと共に去る




遠浅遥「あのマスター、かなりの猛者だな」

キャスター「遥もそう思うか」



どうやら一筋縄では行きそうにない





1 久宇舞弥のサーヴァントのクラスを当てよ


2 久宇舞弥のサーヴァントの真名を当てよ


3 久宇舞弥の願いを当てよ




ライダー



アリーナ


遠浅遥「」

キャスター「」


アリーナで俺達は信じられない物をみた





「従え――エネミー達よ、そしてアリーナに来るキャスター主従を殺してくれ」


エネミー達『キュァァァァァァ』




遠浅遥「一旦退くぞ」

キャスター「同意だな」








遠浅遥「凄まじいレベルのカリスマだな」

キャスター「ああ――理性なきエネミーに理性を与えるレベルのカリスマ――あれは本当にカリスマか?」



頭を悩まさせながら夜は更ける






聖杯戦争三回戦 二日目








あのサーヴァント――不気味だ

正直あのサーヴァントの支配はカリスマでは無いような気がする


キャスター「遥、君は何を悩んでいるのか?」

遠浅遥「ああ――あのサーヴァントの在り方に悩んでいる。あれはカリスマか否かだ」

キャスター「遥、武人としての勘は鋭いな」

キャスターは荘厳に言う


キャスター「では其れを確認しよう」



キャスターはニヤリと笑う








キャスター「――遥、是を君に渡す」

キャスターは俺に投げナイフを渡した

遠浅遥「此は?」

キャスター「此はカリスマに対応して爆発する投げナイフだ」

遠浅遥「要するに首にブチ刺せば良いんだな」

キャスター「……ただあのサーヴァントに投げつければ良いぞ」

遠浅遥「了解だ」




アリーナ


アリーナの床を破壊し、俺達は潜む

暫く索敵をしながら俺は待つ

一時間程待っていると影が動く



――いた――




久宇舞弥とサーヴァントだ


今だ――

キャスター「――待て遥、まだはや」


キャスターの制止を無視して投げナイフを投げた




遠浅遥「こなっくそがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」






ヒョウと投げナイフが風を斬る












久宇舞弥「ぐっ!!」





ナイフが久宇舞弥の腹に刺さる

久宇舞弥のサーヴァントが俺達を見た


「舞弥!? ――なんてサーヴァントだ!! あの距離から投げナイフを当てるだと!? 本当にキャスターか?」



キャスター「……俺じゃなくて遥だけどなー」





久宇舞弥とサーヴァントは退いた








遠浅遥「投げナイフが爆発しなかったな」

キャスター「即ちあのサーヴァントはカリスマ持ちじゃないな」










遠浅遥「ちっ――爆発してたら臓物をブチマケレタのに……」

キャスター「ハルカコワイ……」



孔子とかかなぁ……

 あと要望としては、登場した英霊のもうちょっと充実した解説ほしいかなー

>>248

孔子は近いです


登場英霊の説明ですか……考えときます




>>231

すいません、タスククリアです




孔子との繋がりは『縦』





聖杯戦争三回戦 三日目








朝、鍛錬の為に走り込んで居たら、久宇舞弥のサーヴァントが居た


「やぁ、キャスターのマスター」


久宇舞弥のサーヴァントは花に囲まれ穏やかに座る

ライダー「俺はライダー、今日君達と戦いたい――アリーナに来てくれるか?」


穏やかな微笑み――




遠浅遥「カリスマではなく人徳、否、王聖か」

俺は察する

ライダーは笑った

ライダー「成る程、どうやら君は馬鹿では無いようだ」

ライダーは不気味に去った



中国の偉人だとして、孔子の関係者かつ時代的には・・・武王もしくは周公旦

てかそもそも中国の偉人か如何か怪しいか?

>>258

武王でタスククリア






キャスター「武王だな――」


キャスターに久宇舞弥のサーヴァント――ライダーの情報を伝えたら、キャスターはそう言った

遠浅遥「武王?」

キャスター「周の武王、驚くべき人徳によって太公望、周公旦を従えて中華を支配した王だな」


キャスター「その治世は後に儒家によって理想化されている」


キャスター「気をつけろ、遥――敵は人徳でエネミーを従える王だ」


遠浅遥「更に戦場慣れしているマスターか……」


頭が痛いな……






アリーナ


遠浅遥「ていやっ」


俺はとりあえずライダーに従うエネミーをぶったぎった




キャスター「敵は姿見せずか」









遠浅遥「明日――仕掛けるか」

キャスター「性急だな――遥」

遠浅遥「ああ――」


俺は考えてみる




下三つで一つでも,以下80以上ならば奇襲クリア




聖杯戦争三回戦 四日目









遠浅遥「殺す、敵は殺す」



キャスター「……」


俺は猛る


久宇舞弥を打ち倒す決意が総身に満つ








遠浅遥「」グルルルル


キャスター「落ち着け遥」


遠浅遥「」グルルルル



キャスター「どうしよう遥が怖い」





アリーナ



久宇舞弥「ライダー、其れでは準備をお願いします」

ライダー「おう、任せとけ」


――居た






遠浅遥「――キャスター、援護を」



キャスター「ああ」




俺は刀を抜く準備をし、重心を前にかける














遠浅遥「けぇぇぇぇぇぇぇっ!!」











俺は一気に走り刀を抜き放つ

敵を伐ち斬る為に防御を捨て去り走り出す


久宇舞弥「――撤退を、ライダー」

ライダー「おう」



俺の姿をみた久宇舞弥は退く


なにか釈然としない








遠浅遥「得体が知れないな」

キャスター「うむ」





タスククリア期限は明日の朝までです






聖杯戦争三回戦 五日目









遠浅遥「首を刈る」



俺は刀を研ぎながらキャスターに宣告する


キャスター「待て遥、いくら久宇舞弥の首が刈れないからといって俺の首を刈ろうとするな!」


遠浅遥「……久宇舞弥の首だぞ?」

キャスター「あ、ああ……そうか」


キャスターはほっとしたように肩を下ろす




こいつ俺を何だと思っているんだ?










遠浅遥「――」


心身を清め俺は備える



アリーナ


――俺達はアリーナに入る


ライダー「来たぞ」

久宇舞弥「ええ」


――成る程、正面から伐ち据えるつもりか


遠浅遥「キャスター、援護を」

キャスター「ああ」


俺は刀を抜く










遠浅遥「俺の名は遠浅遥――いざ尋常に」



ライダー「我こそは周の武王――来な、首刈り夷狄」




俺は駆け出しライダーは構える


まるで王者に挑む暗殺者の図――





だが其が良い







ライダー「我が王聖に惹かれ導かれた物――貴賤老若男女一切問わぬ、故に我が覇道を支えよ――周之大義夷狄蛮族悉軍下招集」





雑魚エネミー『キピィィィィィィィッ』


NPC『あァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ』






ライダーは一切の出し惜しみ無く宝具を繰り出した


遠浅遥「周の武王――あんた最高だ、その潔さ――美しい!」


俺はついつい敵を賞賛する。


一回戦、二回戦、何れも俺を満足させてくれなかった



だから――俺は叫ぶ










遠浅遥「周の武王――俺を満足させろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」




俺の叫びに武王は答える





ライダー「ああ――貴様の全てを掛けて俺と戦え!」








俺は武王の前に立ち塞がる雑魚エネミーとNPCに刃を向ける




遠浅遥「さぁさぁさぁ、首を俺にぶった切られたくねぇ奴は逃げな!!」



俺はハイな状況で武王の軍勢に向かい合う




遠浅遥「ヒャッハーっ!!」




掛け声と共に俺は切りかかる


雑魚エネミーやNPCの首が飛んだ




ライダー「狂人だな!!」




ライダーは笑っていた







遠浅遥「あぁ、そりゃ狂うさ!!」



楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい




いつ以来だ――










狂喜に身を任せ、狂気に身を委ね、ただ一心なる在り方で戦ったのは――







――ならば、貴方は夫の刀を使いこなせますね





声がした








瞬間――刀が光った



ライダー「なっ!?」


久宇舞弥「えっ!?」


キャスター「なっ――早すぎないか?」





戦場に居た俺以外の三人は驚く


だが、俺は何故か全く驚かなかった


この刀が自らで在るような錯覚さえ抱きながら


俺は刀の名を呼ぶ








遠浅遥「我が威風快刀の如く」






瞬間、刀は風を纏う


その刀を俺は思いっきり振った――







ライダー「――見事――」



振った刀から風が吹き荒れ、武王を切り裂く


武王「その刀、宝具だったか」


武王はからから笑いながら言った

それは嘗て周の王として、儒家の鏡として有り続けた王の威厳だった




ライダー「俺からもぎ取った勝利を糧にし、精進しろよ、キャスターのマスターよ」


俺に其だけ言った後、武王は消え行く自らのマスターにひざまづく



ライダー「済まないな」

久宇舞弥「いいですよ」




人徳備えた王と、硝煙にまみれた少女の戦いは是で終わったのだ








キャスター「見事な腕前だ、遥」


キャスターは俺を褒め称えた


遠浅遥「ありがとうな、キャスター」


俺はくすりと笑う



前に進もう



強さを求めて







聖杯戦争三回戦 六日目









遠浅遥「じいちゃん、魔術教えて」

ゼルレッチ「……毎度思うのだが、よくそんなタイムアタックじみた戦闘が出来るな……」

遠浅遥「タイムアタック?」


ゼルレッチ「そりゃそうだ。ムーンセルアリーナでは一定時間以上戦闘をすると、強制ログアウトだぞ」


遠浅遥「……まじで?」

ゼルレッチ「まじだ」

なんて会話をしていると、いきなりキャスターが実体化してきた





キャスター「宝石翁、其は勘違いだ」





ゼルレッチ「勘違い?」








キャスター「私は『一切』戦闘をしていない――故に、マスターとサーヴァントの戦闘になるので、強制ログアウトなど起きない」




ゼルレッチ「」



なんかじいちゃんがポカーンとしていた





ゼルレッチ「コワイ……コノココワイ」



じいちゃんはなんかチップを落として引きこもった


キャスター「どうやら此は魔術のチップみたいだな、受け取っとけ」

遠浅遥「ふむ」


とりあえず貰っておこう




クラス セイバー

真名 遠浅遥

ステータス
筋力 B
耐久 C
敏捷 B
魔力 D
幸運 C

スキル
対魔力 C
魔除けのアミュレット程度の対魔力

騎乗 C
馬に上手く乗れるレベル

気合 B
大ダメージに怯まない

蛇切りの魔術 C
スサノオの怪力を魔術で再現能う

失恋狂乱 A
女性相手にクリティカルダメージを与えれる。

慈愛の酷 A
不義を犯した敵を無条件に許すと、敵の防御が一ランク下がる

宝具

我が威風快刀の如く
遠浅遥の根源を体現した宝具と化した刀。日本刀の刀身に嵐を纏い、全てを打ち砕く嵐の一撃を放つ事が出来る。

脇差し・無銘
普通の脇差し。使ってはいけない

玉虫色の鎧
キャスターが戯れに作った鎧。幸運上昇。







遠浅遥「とりあえず眠いから寝る」


キャスター「其がいい、君は疲れているだろう」




キャスターの言葉に甘えて俺は寝た








聖杯戦争四回戦

『勇猛果敢成るかなその皇帝は』










聖杯戦争四回戦 一日目










遠浅遥「ぐっすり寝過ぎたな」


キャスター「おはよう遥、次の対戦相手を見ようか」



俺達は掲示板へと向かう







「ほう――貴様たちが我様の敵か」


衛宮切嗣「落ち着けよ、セイバー」


セイバー「ああ――落ち着けるか落ち着けるか、このような状況で落ち着けるか我がマスター、平和を求めた哀れな道化よ」


遠浅遥「――あいつ等、強いぞ」

キャスター「解っている、遥」

俺とキャスターはよく敵を見る


セイバー「さて かの哀れな贄は此処にあらんか此処にあらん――天元の力を以て決戦日にくびり殺そう」



キャスター「ふむ――先の戦いで得た筈のサーヴァントデータが見えないのはどうやらあのセイバーのマスターによるものらしいな」

遠浅遥「即ち――」

キャスター「ああ――ライダーのマスターとセイバーのマスターはグルだな」


セイバー「くはは、マスターゆ退くぞ」


衛宮切嗣「あぁ」



こうして、噛み合わない対面は行われた





1 セイバーの真名を当てよ

2 セイバーの願いを当てよ

3 衛宮切嗣の願いは二つあり、一つは久宇舞弥と同じ願い。ではもう一つは?








遠浅遥「なんなんだあの威圧感は」

キャスター「本当だ――今までの誰よりもあのサーヴァントは威圧感を出していた」


俺達は考える――あのサーヴァントの招待を




アリーナ


遠浅遥「とりあえず敵の首を取る!!」


アリーナに入ると同時に俺は走る


目指すは敵の首









セイバー「させぬ」










瞬間――俺は吹き飛ばされた







聖杯戦争四回戦 二日目












聖杯戦争四回戦 三日目








遠浅遥「――っ!!?」ガバッ


キャスター「やっと起きたか――遥」


体に痛みを感じながら、俺は起きた

キャスター「全く、あのセイバーは化物だ――まさか君を吹き飛ばし、丸一日昏倒させるとはな」

遠浅遥「俺は丸一日昏倒していたのか?」

キャスター「ああ――まったく意識を戻さなかった」

遠浅遥「――俺は負けたのか?」

キャスター「まだ負けていない、挽回しよう」


遠浅遥「ああ……」




体と心が痛い



化け物染みた強さ・・・ヘラクレスの化身と謳われた、コンモドゥス帝?

>>337

タスククリア






遠浅遥「キャスター、コンモドゥスだ」

キャスター「ん?剣闘士皇帝がどうしたんだ?」

遠浅遥「だから――あのセイバーはコンモドゥスだ」

キャスター「ほぅ、なるほど確かにヘラクレスの再来と詠われた彼ならば――遥、君を一撃で昏倒させる事が出来るな」


遠浅遥「あの服装は剣闘士の服装だ、だから――きっと奴はコンモドゥスだ」



キャスター「ふむふむ、試す価値在るな」



キャスターはニヤリと笑う




アリーナ


遠浅遥「さて、ここでコンモドゥスを待ち構える、と」

キャスター「そうだ、あのセイバーが本当にコンモドゥスならば、何かしらの動きを今から見せる」




キャスターはアリーナに、鉄を錬成して作り上げた剣闘士の鉄人形を設置した




すると




セイバー「くははははははっ、このコンモドゥスに挑もうとする勇壮なる剣闘士よ――その愚を知れっ!!」




ガシャーン




直ぐに引っかかった


セイバー「む?鉄人形?」

衛宮切嗣「セイバー……お前馬鹿だろう……」


衛宮切嗣は頭を抱えていた


キャスター「やはり遥、君の予想は正しかったな」

遠浅遥「ああ、キャスター」


俺達は一旦リターンクリスタルで戻る









遠浅遥「コンモドゥス……馬鹿だな」

キャスター「遥……君が言うか」


俺達はコンモドゥスの対策を考える必要が出てきた




聖杯戦争四回戦 四日目







遠浅遥「――ふんっ!!」


朝の鍛錬

校庭で剣を振るう




タン




不気味な音が響き、俺は咄嗟に迫る『何か』を掴んだ




遠浅遥「――銃弾?物騒な物が飛んできたなぁ」


全く、校舎内の戦闘の流れ弾か……危ない危ない


朝の鍛錬を続ける









一人で沖縄蕎麦を食べていると――

セイバー「ほう、キャスターのマスターか」

コンモドゥスが居た

遠浅遥「何のようだ、コンモドゥス」

俺はサーヴァントを連れていないマスター、奴はマスターを連れていないサーヴァント――緊張が走った


セイバー「いや、やっと全力で戦えるマスターが出てきたからな、語り合いたいのだよ」



遠浅遥「どういう事だ?」


それは思わぬ申し出


セイバー「何、一回戦の関羽、二回戦のピョートル大帝、三回戦のガウェイン、何れも我様のマスターが敵マスターをぶち殺したからな……我様は思う存分戦えなかったのだよ」


――まさか、衛宮切嗣は俺と同じ戦うマスター?



セイバー「固く構えるな、好敵手よ――我様のマスターは唯の暗殺者だ」

セイバー――剣闘士皇帝と詠われたコンモドゥス――はワインを飲みながら語る


セイバー「我様のマスターは歪みきった狂信者だ、正義に殉じ在り方を求めた唯のヒーローだ」


セイバーは立ち上がる

セイバー「好敵手よ――我様のマスターの在り方を見抜き、全てを懸けて剣闘士皇帝と呼び伝えられた我様を満足させろ」



セイバーは去る

その在り方はまさに剣闘士皇帝だった






アリーナ


遠浅遥「何か敵のマスターは暗殺者らしい」

キャスター「ほう――正面から堂々とマスターやサーヴァントをくびり殺す戦いをする遥とは対極だな」


遠浅遥「ああ」



ターン


パシッ


遠浅遥「また流れ弾か……迷惑だなぁ」


キャスター「……」










キャスター「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇっ!?思いっきり暗殺防いでんじゃないかぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


遠浅遥「え、これ流れ弾じゃないのか?」


キャスター「コノマスターコワイ」









キャスター「……まさか此処までマスターがサーヴァント並に成長するとはな」


キャスターはなんか感慨深そうに言った



遠浅遥「いや、俺はまだまだ弱いよ」

キャスター「遥は謙虚だな」

夜は更ける


セイバーの願いはヘラクレスとの戦いか?

どこへ行くつもりだお前はww

>>357


遠浅遥「強さの極地まで」


>>356

タスククリア




聖杯戦争四回戦 五日目








遠浅遥「――ふんっ」

一撃入魂、示現流の在り方を復習する

コンモドゥス――彼は立派な戦士だ。

故に、礼を失わないように戦わなくては行けないだろう



ターン


パシッ


また銃弾だ

遠浅遥「よし、投げ返してみるか」


遠浅遥「ていやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」




ウワッ、アイツニンゲンカ!?

ダカライッタダロウ、マスター。カノユウシャニアンサツハアタワヌト



遠浅遥「よし。鍛錬を続けよう」



弾よりも先に音が届くのか?

>>362


遠距離狙撃なら





衛宮切嗣「」ドヨーン



……なんか衛宮切嗣が負のオーラを纏って体育座りしていた


無視しよう





キャスター「……ドンマイ」


遠浅遥「ん?どうしたキャスター?」

キャスター「いや、何でもない」



アリーナ


アリーナに入った瞬間、強烈な殺意に体が叩かれる


遠浅遥「キャスター」

キャスター「解っている」


キャスターは俺の後ろに立つ



衛宮切嗣「……化物めが」


衛宮切嗣が憎悪を露に現れた



衛宮切嗣「令呪を以て命じる――セイバー、僕を止めるな」



遠浅遥「!?」

いきなり令呪を用いた?

セイバー「ふん、アレを使うのか」

セイバーは渋々と従う



キャスター「遥……」

キャスターの声が頭を素通りする










衛宮切嗣「死ね」








衛宮切嗣は歪な銃で俺を撃つ






――威力は高いから掴めないな

弾を視認して判断する

――刀で切り落とすか





そう判断した
















駄目だ















衛宮切嗣「……なっ……」



セイバー「く……くははははははは、当に壮士也!!」



遠浅遥「ふぉ……ふぉめひぃっふぁ!!」



結局俺はその弾を噛んで止めた


プッ


弾を吐き出す


遠浅遥「なんだ此の弾……やな予感しかしねぇ」




セイバー「くはは、切嗣よ――今まで数多くの魔術師を沈めた起源弾を噛み潰されるとはな」

愉悦そうにコンモドゥスは笑う


衛宮切嗣「まさか魔術回路が無い『歯』で止められたとは……」


衛宮切嗣は苦々しく愚痴る


衛宮切嗣「退くぞ、セイバー」


セイバー「ああ」



衛宮切嗣とコンモドゥスは引く


遠浅遥「逃げたか」



キャスター「ああ……」







遠浅遥「正面から堂々と来ないとは苛々するな」

キャスター「寧ろ遥を見て正面から来ないだろうよ」


輕口を叩きながら夜は過ぎる




聖杯戦争四回戦 六日目








遠浅遥「よくよく考えたら初めての決戦だな」


キャスター「普通は違うんだけどなー」


朝飯を食いながら俺達は語らう


――コンモドゥス――ヘラクレスの再来と言われた剣闘士皇帝との戦いに俺は心踊らせる




切嗣の願いは五回戦のルート分岐に関係します

聖杯の破壊

>>385

タスククリア




キャスター「うむ、今回の決戦は俺も戦おう」

遠浅遥「え――え、お前戦えたの?」

キャスター「……遥、幾らなんでも俺を馬鹿にしてないか?」

遠浅遥「だって……お前雑魚じゃん……」


キャスター「……いや、確かに遥よりかは弱いが……」

遠浅遥「自分のマスターより弱いサーヴァントってどうなのよ?」

キャスター「なんだろうこの理不尽……」




アリーナ


遠浅遥「ていやァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

決戦前の調整は上出来だ



キャスター「マスター、雑魚エネミー後何匹殺すんだ?」


遠浅遥「100匹だ!」







遠浅遥「初めての決戦か……」

キャスター「とりあえずTPOを考えるとツッコミしか無いな」

遠浅遥「?」




聖杯戦争四回戦 決勝戦




ゼルレッチ「さぁ――四度目の決戦が始まる」


ゼルレッチ「聖杯の探求者よ――己が力を示せ」



人々は決戦場に向かう



四回戦にして初めての決戦だ






エレベーター内部



セイバー「くはは!!遂に!!遂に来たぞ!!」

エレベーターに入るなり、コンモドゥスは豪快に叫ぶ



セイバー「血肉湧き躍り血で血を洗い流す殺戮祭の始まりだ!!」






ギリシャの彫刻を思わす肉体をコンモドゥスは誉れにする



セイバー「切殺す刺し殺すくびり殺す――やっと当たり前の戦闘が能うか!!」




狂いながらも気品を失わぬ皇帝は吼え猛る


セイバー「ヘラクレスの再来と詠われながらも全力で戦えぬ不幸――我様はその不幸故に切嗣に勝利を捧ぐ事を誓おう!!」

コンモドゥスは語る


勇者の言葉に耳を傾ける

セイバー「然り――戦う事でしか幸福を感じ得ぬ愚か者は――戦わぬ幸福を求めた正義の味方と轡を並べることを誓った」



セイバー「我が敵に相応しい勇者よ――我様を笑え――我様は愚かを極めた裸の皇帝なのだから」




其は悲痛な叫び


勇壮なる叫びに込められた悲しみに胸が痛む


戦えぬ不幸――其は確かに地獄だ






遠浅遥「――コンモドゥス、誓おう」

セイバー「ほう?」




俺は敵の勇士に誓う






遠浅遥「俺の全てをお前にぶつけてやる」





セイバー「くはははははははは、最高だ――遠浅遥!!矢張貴様は我様が見定めた勇者だ!!」



遠浅遥「あはは、ああ――楽しみだ!!」









衛宮切嗣「何かが……何かがおかしいな」

キャスター「敵マスターながら同感しよう……済まないな、俺のマスターがキチガイじみていて」

衛宮切嗣「ああ……こんな魔術師初めてみたよ」

キャスター「……そもそも遥は魔術師ではない」

衛宮切嗣「」




エレベーターは決戦場に至る



決戦場



初めての決戦場――俺達は降り立つ




セイバー「くはは、良い良い良い良い良い!!この緊張感――嘗てのコロッセオを思い出させる!!」


コンモドゥスは高らかに謳う



セイバー「今までは切嗣の弾で弾き殺された奴らばかり――虫けら以下の敵だった!!」

セイバー「しかし、今我様は真たる勇者と向かう名誉を得た――」









セイバー「大地を割って喜びを現そう」






瞬間――コンモドゥスはその剣を地面に叩きつける





バリン――






キャスター「何と――」

遠浅遥「すげぇな――地面を割るって」



コンモドゥスは決戦場の地面を割った





遠浅遥「その覇気に答えよう」


俺は刀を抜く――




遠浅遥「響け我が威風!!」




刀から出る嵐を以て、砕かれた地面の瓦礫を粉砕し――地均しする


セイバー「見事だ」


コンモドゥスは剣を――俺は刀を――構えた











セイバー「全てを懸けて――」



遠浅遥「いざ尋常に――」










遠浅遥&セイバー『勝負!!』





こうして決戦は始まった











ドッ







開戦直後――鈍い衝撃が走る


何かが飛んできて、咄嗟に防いだら――






遠浅遥「――っ、空!?」



俺は二十メートル程上空に吹き飛ばされていた


セイバー「矢張死なぬな」


眼下ではコンモドゥスが笑う



遠浅遥「――我が威風快刀の如く!!」




宝具の一撃を天より放つ



セイバー「ぬふぅん!!」


其れをセイバーは止めたが――







遠浅遥「懐――貰ったァァァァァァァァァァァァァァァァァァっ!!」




着地と同時に潜り込んだ




セイバー「くうっ!!」


刀はコンモドゥスを弾き飛ばした



遠浅遥「防がれたか」


セイバー「くっ……くはは!!見事也!!」



コンモドゥスは凄惨なる笑いを露にした


遠浅遥「あははははは」


俺も笑う

楽しい――俺達は戦いの快楽に溺れそうだった





セイバー「楽しい楽しい楽しいぞォっ!!」


再びコンモドゥスは筋肉を武器として迫る


遠浅遥「――全く!!」

俺は刀を前に構えて迎撃の意思を示す






ガインと音がし、体が後ろにもっていかれそうになる


遠浅遥「らぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」


だが、体勢を崩しながら何とかコンモドゥスを斬った



セイバー「む……我が肉を斬るか――」



その言葉の後に、衛宮切嗣が叫ぶのだった







衛宮切嗣「セイバー、宝具使用を許可する」


セイバー「くはは、承ったぞ切嗣!!」





瞬間――コンモドゥスから膨大な魔力が放出される






セイバー「我が武勇は蛮勇を遥かに越える――」


セイバー「我が力は神代に値する――」










セイバー「我皇帝にして大英雄の再来也!!」






コンモドゥスの肉体が肥大化し、全てのステータスが上がる




セイバー「我が剣、猛獣を切り裂き剣闘士を砕き最強を示さん――」





セイバー「玉座の武勇斯くの如く!!」






セイバーの剣は赤く輝く




セイバー「さぁ――ヘラクレスの再来と詠われた我様に勝てるか?」




セイバーは笑う――



コイツは強い――俺は悟り、唇をぎゅっと噛む





遠浅遥「――来いよ、皇帝」



威圧に負けない様に俺は刀を構える


そうだ――大丈夫


多分勝負は一瞬でつく





遠浅遥「全てをぶつけてやるよ」



セイバー「――そうか」




タン



と音がし、俺とコンモドゥスは駆け出した











遠浅遥「ケエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!!!!!!」



セイバー「ラアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」











交差し

触れ合い

一瞬で

勝負は着いた









セイバー「壮士也――見事だ」


コンモドゥスは血を吹き出し倒れた


セイバー「あの刹那で筋肉と筋肉の間を切り裂くとはなぁ……」


倒れた後にコンモドゥスはぼやく




セイバー「まぁ、最期に我様は良き戦いをしたな」


遠浅遥「あぁ――コンモドゥスよ、貴殿確かにローマ最強の皇帝だ」

俺は勇士に敬意を払う

セイバー「――去らば、宿敵よ――去らば、切嗣よ――良き現界であった」




コンモドゥスは笑って消えた




衛宮切嗣「――セイバー、君も良いサーヴァントだった」


こうして決戦は終わる



遠浅遥「――キャスター、帰ろう」

キャスター「ああ」




クラス ライダー

マスター 久宇舞弥

真名 武王


ステータス
筋力 D
耐久 C
敏捷 D
魔力 B
幸運 EX


スキル

騎乗 C
古代中華がジェットたる戦車に乗る事は出来る。

人徳 EX
儒教の理想である『徳』である。カリスマとは似て非なる存在。

君子 EX
儒教の加護。幸運に上方補正。更に相手の幸運に下方補正を与える。


宝具
周之大義夷狄蛮族悉軍下招集
人徳で従えたありとあらゆる存在を部下として招集する。人徳の極みたる彼がこの宝具を用いると、町さえも彼の軍下となる。


人物背景
周の武王。姓は姫、名は発。文王の息子で、兄がハンバーグになってしまったが故に後を嗣ぐ。太公望や周公旦を従え、暴虐たる殷の帝辛を倒した。弟と共に、儒教における理想であった。




クラス セイバー

マスター 衛宮切嗣

真名 コンモドゥス


ステータス
筋力 A+
耐久 A+
敏捷 B
魔力 E
幸運 C


スキル

対魔力 A
毒さえも効かぬ彼の肉体は、あらゆる魔術を弾く。

騎乗 C
普通の獣は乗りこなせる。

皇帝特権(物理) EX
あらゆる武器を自在に使えるスキル。このスキル故に彼の該当クラスは『セイバー』『ランサー』『アーチャー』『アサシン』『バーサーカー』である。

勇猛 A
自らの筋力に上方補正、相手のステータスに下方補正を与える。

魔力収縮 A
体内の魔力を収縮させ、皮膚を硬くするスキル。

魔力奔走 A
体内の魔力を暴走させ、筋力を上げるスキル。


宝具
我皇帝にして大英雄の再来也
空気中の魔力を取り込んで、己をヘラクレスに値するステータスに改造する宝具。此を使用すると、『筋力A++ 耐久A++ 敏捷A 魔力B 幸運B』となる。しかし、マスターに莫大な負担が掛かる。及び、狂化スキルが追加される。

玉座の武勇斯くの如く
コンモドゥスが愛用していた剣。真命解放と共に、剣が持つ斬撃に打撃属性を付与させ、一撃で打ち砕きながら切り裂くと云う矛盾を達成する。威力は単純に二倍となり、衝撃も凄まじい物となる。


人物背景
物理的にローマ最強の皇帝。文人皇帝たる父とは逆にヒャッハーしまくりな皇帝だった。剣闘士や獣位なら簡単に殺せたと言われる。その最期は暗殺による物だった。







聖杯戦争五回戦

『死徒と熊と新たなる座』







聖杯戦争五回戦 一日目








コンモドゥスとの決戦を終わらせ、掲示板に向かうと……



「――恥め増て、綿師の生江はネロ・カオス――気味の継ぎの大仙開いてだ」



――なんだ、この気持ち悪い話し方は?


ネロ「堂舌?」


遠浅遥「――っ」


気持ち悪いから俺は逃げた






1 ネロのサーヴァントの真名を当てよ


2 ネロの願いを当てよ


3 ネロのサーヴァントの願いを当てよ


4 ネロがおかしい理由を当てよ


もはや単なるクイズ

>>422

ヒントは後々出ます






キャスター「次の対戦相手は確かに不気味だな」

遠浅遥「アレは人間なのか?」

キャスター「恐らく違うだろうな……あれは多分、魂の塊だろうよ」

遠浅遥「魂の塊?」

キャスター「何百もの魂がたゆたい集まり固まった歪な生命体擬き、俺が見た感想はこんなかんじだな」

遠浅遥「歪な生命体擬き、か……じいちゃんに聞いた方が良いかなぁ?」

キャスター「やめておけ――ゼルレッチ翁とて監督役だ、そう簡単に情報は漏らさんよ」

遠浅遥「そうだな――アリーナに行こうか」

キャスター「ああ」





アリーナ


アリーナに入った瞬間――




「ガルウァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」




アリーナの端から何かが迫る


遠浅遥「下がれキャスター!!」

キャスター「おう!!」

刀を抜き放ち迎撃の姿勢を取る



ギィィン



俺の体は弾き飛ばされる



「ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!」



俺を弾き飛ばした奴はどこからどうみても――

遠浅遥「熊だと!?」

熊だった

キャスター「違う、遥!!よく見ろ、あれは熊見たいな人間だ!!」

確かに、よくよく見ると其は熊見たいな人間だった

遠浅遥「ゲェッ、マジかよ……」

熊見たいな敵が相手か……


キャスター「一旦退くぞ、遥」

遠浅遥「了解!」


リターンクリスタルで俺達は退く








コンコン

とマイルームのドアを叩く音がした

遠浅遥「はい」

とりあえず刀に手を掛けて臨戦体勢をとる

ゼルレッチ「儂じゃ」

遠浅遥「じいちゃんか」

じいちゃんは一枚の紙を渡す

ゼルレッチ「明日、アリーナで『ラビリンス』を行う」

遠浅遥「ラビリンス?」

ゼルレッチ「勝てば相手のマトリクスを得るゲームだな」

遠浅遥「了解!」

なるほど、面白そうだなぁ



ラビリンス ルール

ラビリンス、は問題を解くゲームです

四択問題に正解してゆきながらゴールを目指します





聖杯戦争五回戦 二日目








とりあえず散歩していると――


ネロ「弥蛙、輪が的よ」


――不気味だ……やはり不気味だ


ネロ「黄身に貧屠を揚げ楊」


ヒント――なるほど、どうやらこの狂人、頭の中身がくるくるぱーな慢心やろうか



ネロ「和賀詐ーヴァン吐は、津倉レ太懈レ都な英雄雫」


作られた下劣な英雄?

意味が分からない


ネロ「歯羽播霸哈覇」

ネロ・カオスは笑いながら去る


檀君じゃね?

>>441

サーヴァント真名タスククリア






キャスター「アリーナで行われる『ラビリンス』とやらは試験らしい」

遠浅遥「試験?」

キャスター「アリーナ入口で配布される問題にまず答え、その結果現れた地図に従いアリーナを歩く――その先にマトリクスがあるらしい」


遠浅遥「メンドクサ」


キャスター「我慢しろ、遥」





アリーナ前


遠浅遥「此がラビリンスの問題か」

キャスター「そうだな、解こう」



以下の問題を解け

制限時間は本日夜十時まで


1 210を素因数分解せよ


2 ハプスブルク家はどの国出身の貴族?


3 共生説について述べよ


4 『狂喜乱舞』の意味を答えよ

5 日本史に於いて、帝の勅令によって開城した人は誰か


6 コンデンサーの仕組みを述べよ




おしまい




アリーナ


解いた問題から出てきたデータに従って進むと、じいちゃんが居た

遠浅遥「――クリア?」


ゼルレッチ「クリアだ」

遠浅遥「なぁなぁじいちゃん、あのバーサーカー檀君だよなぁ」

ゼルレッチ「え……気づいてたのか」


遠浅遥「うん」


ゼルレッチ「なら、檀君の願いのマトリクスじゃな」




――マトリクスゲット





マトリクス 檀君の願いヒント

檀君神話を調べ、日本神話や中国神話と比べて見よう







キャスター「遥――どうやら敵マスターは死徒だ」

遠浅遥「死徒?」

キャスター「人を辞めて人を超越した、ゼルレッチ翁の同類だ」

遠浅遥「……よーするに強いのか」

キャスター「あ……ああ」

遠浅遥「――」


血が昂る










――死徒


ゼルレッチのじいちゃんが死徒と聞いた時に、嫌な鼓動がした


思い出したくない何かを思い出しそうな感覚


俺は其れを考えないようにしていた

だけど――あのネロ・カオスのせいで思い出す






我が父の――我が母の――我が兄弟の――我が一族の――我が友の――仇を






父を殺した母を殺した兄弟を殺した一族を殺した友を殺した




殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい










プライミッツ・マーダー












聖杯戦争五回戦 三日目









朝起きると、キャスターが深刻な顔をしていた

キャスター「遥」

遠浅遥「どうした?」



キャスター「君はプライミッツ・マーダーを敵に回すつもりか?」


遠浅遥「ああ」


キャスター「そうか……」



キャスターは考える





イベント解放条件


明日朝十二時までにタスク全クリア







キャスター「」

遠浅遥「」










バーサーカー「」モグモグ





なんか檀君が蜂蜜食べてた……触らぬ神に祟りなし



放置しよう




バーサーカー「」ハチミツウマー






アリーナ



アリーナに入った瞬間――


遠浅遥「獣の殺気、隠すつもりも無しか」


キャスター「え?」








バーサーカー「がァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」




どうやら初めから容赦無しか


遠浅遥「はっ」


刀で檀君を弾く


体躯に合わぬ身軽な動きで檀君は飛ぶ

遠浅遥「熊と人の合の子よ――その悲劇を断ち切ろう」


ネロ「比せ婆詐痾蝦婀!!」

バーサーカー「グィィィィィィィィィィィィァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」


獣の咆哮がアリーナに響く


遠浅遥「五月蝿いな」


キッと刀を握り直し、熊と相対する







遠浅遥「来い、檀君!!」


檀君「グルァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」





獣が迫る




自身の復活

>>480

タスククリア




ガィン


遠浅遥「――」

重すぎる一撃


息が止まる程の重さはコンモドゥスと並ぶ――しかし、理性では無く、獣性で打ち込む檀君は在る意味コンモドゥスよりも厄介だ



バーサーカー「グルグアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」



檀君の連撃は息を削り力を奪い在り方を乱す


バーサーカー「ガァァァァァァァッ!!!!」




遠浅遥「しまった!!!!」




刀が吹き飛ばされる



ネロ「未だ婆裟堊靴鐚!!」



死ぬ――


















キャスター「鶴翼三連!!!!」








死を覚悟した瞬間、キャスターの声が響き俺の魔力はごっそり奪われた


バーサーカー「グルウァ?」



檀君は焦げた腕に気を取られた




キャスター「ふん――正義の味方の真似事も中々乙だな」





キャスターは笑う


遠浅遥「――チェストォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」



檀君が怯んだ隙に兜を割る勢いで俺は一撃を放つ




ネロ「蒼生の壌」




瞬間、俺は体を縛られる




ネロ「婢玖ぞ、場朝堊靴鐚」


バーサーカー「グル」




檀君とネロはいきなり退く







然し――ここで問題が出てきた




遠浅遥「なぁキャスター、なんか此はがれにゃい」


キャスター「どうするかだな」




そう、ネロのコードキャストが剥がれない動けない



頭を抱えた時だった




モンスター「ん?なにやってるんだ?」



遠浅遥「あ」




何か役に立ちそうなやつキター!!



――頼むか

遠浅遥「おい、勝負してやるから此を解いてくれ」



モンスター「断る!!」


遠浅遥「」


どうしよう……



モンスター「ハーゲンダッツイチゴ味」


遠浅遥「は?」


モンスター「ハーゲンダッツイチゴ味なら解いてやる」

遠浅遥「」

お前ハーゲンダッツイチゴ味なキャラだったの!?


遠浅遥「お……おう」




こうして、俺は高い出費確定だった








モンスター「起きたら変な場所に居た、手当たり次第雑魚を殺した、後悔はしてない」モッチャモッチャ



ゼルレッチ「イリギリウス・アトモスに21人、久宇舞弥に12人、衛宮切嗣に31人PKされているのは知っていたが……死因不明の34人はお主か」


モンスター「ああ」




偉そうにハーゲンダッツイチゴ味を食べながらモンスターはじいちゃんと会話してた


キャスター「PK多すぎだな……」



モンスター「ぶっちゃけ幹也の所に帰りたい」

ゼルレッチ「とりあえず儂が保護しよう」





聖杯戦争五回戦 四日目









キャスター「遥、其処に座ってくれ」

遠浅遥「おう」

キャスター「俺は昨日君の夢を見た――」


遠浅遥「――っ」


見られたか……俺の原点を


キャスター「君はプライミッツ・マーダーを殺したいんだろう?」

遠浅遥「そうだ――あの狗野郎は俺の仇だ」

キャスター「そうか……ならば君に問おう――」















キャスター「君に人を辞める覚悟あるか?」










俺はすかさず答える



遠浅遥「ああ――在る」


其を聞き、キャスターは笑う



キャスター「そうか――ならばネロ・カオスを利用しようか」









――俺が『人』である最後の時間


静かに書を読み体を鍛える





アリーナ


キャスター「遥――来るぞ」


遠浅遥「ああ」








バーサーカー「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」






臓附を震わす怒号――檀君の襲来だ


ネロ「鼓櫓竸、刃安佐鴉鍜閼」


キャスター「鶴翼三連――狂った王を打ち砕く!!」


バーサーカー「グルグァ!!」


キャスターが魔力を用いて檀君を怯ます


キャスター「遥――行け!!」

遠浅遥「ああ――」



俺は走る

思い出せ――朝のキャスターとの会話を――





時は遡り朝――



キャスター「遥、君は未だにその小太刀を抜いてないな」

遠浅遥「ああ」

キャスター「その小太刀は物喰らいの小太刀だ」

遠浅遥「物喰らい?」

キャスター「敵の『特性』を喰らい、己が宝具とする小太刀だ」

遠浅遥「……なんで干将がそんな宝具を?」

キャスター「ああ――なに、干将莫耶の物語の続き――赤の復讐物語を引用しているだけだよ」

キャスターは語る

キャスター「干将死した後赤は復讐を企む――その念に答え刀は復讐の機会を与える」

キャスター「故に、外的要因を喰らう太刀となった」

遠浅遥「ふむ――で、その物喰らいの小太刀をどうつかうんだ?」


俺の問いにキャスターは答える












キャスター「ネロ・カオスを喰らい、遥――君が死徒に成れ」









それは思わぬ提言


遠浅遥「――ははははははは!!」


俺は笑った――



遠浅遥「分かった――ありがとう、キャスター」



俺は高揚する

人を辞めたら――プライミッツ・マーダーを殺せる






だから喰らう――


あのネロ・カオスを喰らって俺が死徒に成る


叶わぬ願いを叶える事能う


遠浅遥「頂きます」


ネロ「――っ!!」




俺はネロに小太刀を突き立てた







ヌブリ






そんな生々しい音を立てながら、ネロ・カオスは小太刀に吸い込まれ、俺の体は変質する




遠浅遥「――へぇ、此が死徒に成ると云う感覚か」



俺が死徒に成る感覚を感じながら体を動かして居たら――






バーサーカー「貴様ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」



檀君が言葉を発した


キャスター「なっ!?」

バーサーカー「貴様らっ!!斯くたる卑怯な手段を以て聖杯を欲するかァァァァァァァァァァァァッ!」


バーサーカー「劣等感から歪な産み出され方をし、其を唯直したいと云う哀れな獣の願いさえも踏みにじるかァァァァァァァァァァァァッ!」




檀君の叫びは天地に響いた


遠浅遥「――哀れだな」


ボトッ

俺は率直に其だけを言い、檀君の首をはねた



遠浅遥「同情はするが遠慮はしない。恨むなら貴様を産み出した民族を恨め」



こうして五回戦は案外呆気なく終わったのだった








キャスター「バーサーカーが叫ぶとは心臓に悪いな」

遠浅遥「ん?そうなのか」

キャスター「……遥、君はバーサーカーの意味を知ってるのか?」

遠浅遥「狂っても言葉くらいは話せるだろう?」

キャスター「……何も突っ込まない」






クラス バーサーカー

マスター ネロ・カオス

真名 檀君


ステータス
筋力 A+
耐久 A
敏捷 B
魔力 E
幸運 D


スキル
狂化 EX
強い望みにより狂った檀君のスキル。死に際に解除される謎性能

無辜の怪物 EX
後世にねじ曲げられた存在が得るスキル。彼は民族精神の為にねじ曲げられたが故に着いた。解除不可。

熊の暴威 A
熊の血脈に保証された怪力。霊的存在の熊を母とするが故のスキル。

神性 A
神を父に、熊を母に持つ英霊故のスキル。


宝具
檀君覇者の為に山に隠れんとす
―――――――



人物背景

―――――


なんかパッとしないマイナーな英霊ばっかやな

>>508

あれ……もしかして武王とコンモドゥスの知名度って低いですか?



orz……多分この後出てくる二体の英霊、コンモドゥスより知名度低いかもです……次回から気を付けます……




聖杯戦争五回戦 五日目









ゼルレッチ「……え、死徒になった?」

遠浅遥「うん。なんかなった」


ゼルレッチ「お……おう……」


遠浅遥「此でプライミッツ・マーダー殺せるぜヒャッハー!!」


ゼルレッチ「」


キャスター「突っ込みたいだろう、宝石翁……だがしかたがない、此が遥だ」








遠浅遥「666の獣の因子か……」

キャスター「どうした、遥?」

遠浅遥「いや、666の獣の因子を取り込んだって事は、666回死ねるなーってさ」

キャスター「一応補足しとくが、ネロ・カオスは直死の魔眼で無い限り死なない――正に不死の死徒だ」

遠浅遥「ふぅん、即ち死に放題万歳?」


キャスター「何故にその結論に至る!?」







アリーナ


――鍛錬の為にアリーナに入ったら、とんでもない物を見つけた

遠浅遥「……」


キャスター「え……マジ?」



バーサーカー「……グフウ」


死にかけのバーサーカーが居た


遠浅遥「……だから宝具の詳細見れなかったのか……」


キャスター「なんか徐々に回復してるし、切殺すべきだな」


遠浅遥「解っているよ」


とりあえず禍根を消すために首をはねた






クラス バーサーカー

マスター ネロ・カオス

真名 檀君


ステータス
筋力 A+
耐久 A
敏捷 B
魔力 E
幸運 D


スキル
狂化 EX
強い望みにより狂った檀君のスキル。死に際に解除される謎性能

無辜の怪物 EX
後世にねじ曲げられた存在が得るスキル。彼は民族精神の為にねじ曲げられたが故に着いた。解除不可。

熊の暴威 A
熊の血脈に保証された怪力。霊的存在の熊を母とするが故のスキル。

神性 A
神を父に、熊を母に持つ英霊故のスキル。


宝具
檀君覇者の為に山に隠れんとす
彼のマスターを彼が認めた時に発動する。マスター死した後、徐々に自らの霊核を回復させ、自らを蘇生する。後にマスターも徐々に蘇生させる。在る意味規格外の宝具であるが、如何せん回復速度が遅い。



人物背景
朝鮮の伝説的な王。神と熊のハーフ。要するに熊と神様がチョメチョメして出来た神様。檀君朝鮮を作り朝鮮半島を治めた。後に滅んだ殷の王族たる箕子が朝鮮半島にきたら彼は山に籠ったと云う――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――しかし、これらの神話は実は13世紀に急に現れた人造神話である。朝鮮民族の精神的結束の為に無理矢理作られた神であり、実体は無かったのだ。それ故に彼は己が存在を求め、聖杯戦争に参加した。熊の血を引いているが故に、パワフルな戦い方をするサーヴァントである。





結局その後は、モンスターがじいちゃんからハーゲンダッツをむしりとったりじいちゃんから死徒の使い方を教えて貰って終わったのであった






聖杯戦争六回戦

『高原の大英雄、信教を貫かん』







聖杯戦争六回戦 一日目








対戦相手を確認しに行ったら……



「キリスト様さいこォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォうっ!!!!」



なんか変な黒人がいた

キャスター「遥、一旦退くぞ」


遠浅遥「了解した」


俺達は一旦引いた




タスク


1今回のサーヴァントのクラスを当てよ

2今回のサーヴァントの真名は?

3彼は聖杯に何を願おうとする?



タスクは以上三つです



キング牧師

>>528

今回のサーヴァントはキング牧師程有名ではありません






キャスター「何だあのキモいテンションの黒人は……」

遠浅遥「確かに驚くべきハイテンションだな」

キャスター「しかも無駄に派手だ」

遠浅遥「因みに、パッと見かなりの強者だ」

キャスター「なん……だと?」



アリーナ


――居た


「おおっ!!偉大なるキリスト様よ、貴方に一度背いた私を許して下さい――キリスト様さいこォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォっ!!」


遠浅遥「とりあえず殺しにかかるか」


刀を抜き、わけわからんテンションの黒人に切りかかる




「――甘い!!」



黒人は俺の攻撃を避けた

遠浅遥「こいつ――矢張強者か!!」

「む、野婢成る青年よ――私の祈りを邪魔するな」


黒人は俺を睨む――この男、なんと涼やかな目をしている――



遠浅遥「お前、アメリカ人か?」


とりあえず聞いてみよう


「アメリカ?なんぞそれ?――貴様っ、よもやキリスト様に愛された我が国を知らんのか?」


遠浅遥「――っ!!」


なんだ、この男の今の殺気は!!

自らの国を知らないと云うだけでこれ程の殺気を放つだと?


「知らぬなら脳裏に刻み付けよ――我が国は彼のソロモン王とシバの女王の血を引き、尚且つ偽りなきキリスト様の教えを伝えた国――」




男は己の国の名を誇らしげに言った







「エチオピアだ」






それだけ宣言し、男は去った









キャスター「エチオピアの英雄か……」


遠浅遥「ほとんどシラネ……」


キャスター「とりあえず調べるしか無いな」

遠浅遥「だな」


アムラク王?



聖杯戦争六回戦 二日目








遠浅遥「666の獣――かなり体に馴染んだな」

とりあえずネロ・カオスの力はかなり馴染んだ

獣ショット撃ち込めるようになったし――あの黒人に勝ちたい――

>>549


タスククリアです






キャスター「イクノ・アムラクだ」

遠浅遥「は?」


キャスター「あのサーヴァントだ」

遠浅遥「だれ?」

キャスター「エチオピアソロモン朝初代皇帝だな」

遠浅遥「知らにゃい……」




すいません、アムラク王と云う記述に気がつくのが遅れました

(知らにゃい)

>>559


イクノ・アムラクとは

エチオピアソロモン朝を作り上げた王であり、ソロモンとシバの女王の末裔と宣言しエチオピア統一を果たしました


これだけ知っていたらこの六回戦にはついていけます




アリーナ


アリーナに入ると、一人の神父がいた


??「ごきげんよう」


褐色の肌の神父は丁寧にお辞儀をする

アブブ・セラシエ「私はランサーのマスター、アブブ・セラシエです」


女性のような語り口調

遠浅遥「……」


読めない

気配が読めない

アブブ・セラシエ「私はエチオピア正教会の神父です」

しばらくの沈黙

俺もキャスターも話さない

アブブ・セラシエ「そのご様子ならば、ランサーの真名を見抜いてますね?」



アブブ・セラシエは笑う






アブブ・セラシエ「楽しみにしております」







アブブ・セラシエはそのまま去った







遠浅遥「キャスター、お前はあのマスターをどう見る?」

キャスター「得体が知れぬな」

遠浅遥「お前もか」


一抹の不安が心を過る

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