湾内泡浮「お兄ちゃん!」上条「え?」(1000)

思いつきだけで

寮監「今日からこの寮に住み込みで働く事になった上条当麻君だ」

上条「上条当麻、高校生ですよろしくお願いします」

御坂「な!」

白井「る、類人猿がこの寮に!危険ですの!」

湾内「上条・・・」

泡浮「当麻・・・」

湾内「どこかで聞き覚えがあるんですけど」ヒソヒソ

泡浮「ええ私も・・・」

寮監「えー上条君はまだ知らない事ばかりだろうからみんなも手伝ってあげてくれ」

学生達「はーい」

寮監「それじゃあ解散」

学生A「上条さん、好きなタイプは?」

学生B「好きな食べ物は?」

学生C「彼女は?」

上条「ええっと・・・」

寮監「いっぺんにそんなに聞かれたら答えられないだろう!それにお前たちは用事があるんじゃなかったのか?」

学生ABC「じゃあ寮監行ってきまーす。上条さん後で会いましょうね」

上条「行っててらっしゃーい」

寮監「全く・・・じゃあ私は部屋に戻っているから」

上条「はい、わかりました」

上条「あ、そうだ女の子達にも挨拶しておこうかな・・・」

・・・・・・・

湾内「万彬ちゃん、上条さんの事ですけど・・・」

泡浮「どこかで見た気がするのですけど・・・」

湾内「えっと・・・あっ!封筒です、封筒!」

泡浮「封筒?」

湾内「えっとこの辺に・・・これじゃなくて・・・これも違う・・・」

泡浮「あ、これですか?」

湾内「そう、それです!ちょっとあけてみてください!」

泡浮「えっと・・・万彬ちゃんと絹保ちゃんにはお母さんが違うお兄ちゃんがいます・・・」

湾内「学園都市のある高校に通っていて・・・」

泡浮「近いうちに二人の寮で会うはずだから」

湾内「いろいろ話をしてみたらどうかな?・・・」

湾内泡浮「わ、私たちのお兄ちゃん?!」

湾内「私たちこんなに大事な事を忘れていたなんて!」

泡浮「で、でも急にお兄ちゃんだなんて言われてもどうしたら・・・」

湾内「万彬ちゃんと私が姉妹だったことを知ったのも最近だったのに」

泡浮「今度はお兄ちゃんですか・・・」

湾内「お兄ちゃん優しそうな人でしたね」

泡浮「女の子にももてそうな」

湾内「・・・お兄ちゃんと話してみましょうか?」

泡浮「そうしましょう」

湾内「じゃあ会いに行きましょう」

泡浮「ええ」

泡浮「でもお兄ちゃんってどこいいるんでしょう?」

湾内「寮監に聞いてみればわかるかも知れません」

コンコン

湾内泡浮「どうぞ」

上条「お邪魔します」

湾内泡浮「あ、あ・・・」

上条「あ・・・なんかマズかったかな?じゃあ出直して・・・」

湾内泡浮「お兄ちゃん!」

上条「え?」

湾内「私たちの!」

泡浮「お兄ちゃんですよね!」

上条「え・・・なんのことかな?」

上条「上条さんこんなお嬢様学校の、しかも愛らしい女の子が妹なんてありえないって」

湾内「私男性に愛らしいだなんてそんな・・・照れちゃいます///」もじもじ

泡浮「えっ、えっと!そうじゃなくてそうなんです!私達も最近知ったことなんです」

上条「いやいや、ドッキリでしょ?カメラはどこかな?」

湾内「カメラなんてありません!私たちの話を聞いてください」

上条「あ、うんごめん」

湾内「まず私たちの自己紹介からしますね。私は湾内絹保っていいます」

泡浮「私は泡浮万彬です」

上条「じゃあ絹保ちゃんと万彬ちゃんでいいかな?」

湾内「はい」

泡浮「まずはこれを見てください」

上条「ちょっと待った。仮に兄弟とするけど二人とも苗字違うの?」

湾内「はいお母さんが違います」

泡浮「お父さんは一緒ですよ」

上条「そうなんだ」

泡浮「じゃあこの手紙を読んでみてください」

上条「ああ」

上条「なになに?・・・なーんか読み慣れた字だな」

湾内「お父さんが書いたものです」

泡浮「やっぱり血が繋がってるんですね」

上条「読みました」

湾内「どうですか?」

泡浮「分かってもらえました?」

上条「いやもう何がなんだか」

湾内「しょうがないですよ」

泡浮「そのうち慣れますよお兄ちゃん」

上条「お兄ちゃんと呼ばれるのもなんかなあ」

湾内「大丈夫です慣れますよ」

泡浮「私たちだけのときはこうしましょう?」

上条「分かった。じゃあそろそろお仕事に戻るよ。またね」

湾内「がんばってくださいね」

泡浮「暇になったらいつでも来てくださいね」

ガチャ



上条「父さんに電話してみるか・・・」brrrrr

刀夜「当麻か、どうしたんだ?」

上条「どうもこうも俺の妹だっていう子に会ったよ」

刀夜「そうか、仲良くしてるか?」

上条「いやまだそこまでは」

刀夜「そうか・・・で、どうしたんだ?」

上条「父さん、三股してたの?」

刀夜「当麻には話してなかったな・・・」

上条「どういう・・・?」

刀夜「父さんにはそのつもりはなかったんだが」

刀夜「当麻の不幸をどうにかしたいと思っていろんなものを集めていたんだが」

上条「うん」

刀夜「そういうのを集めている最中に思ったんだよ」

上条「?」

刀夜「当麻に兄弟がいたら不幸が緩和されるんじゃないかと思ってたんだが」

上条「うん」

刀夜「そんなこんなでいろいろ集めてる内に万彬と絹保のお母さんにあって、それで」

当麻「それで?」

刀夜「父さんが集めたものが暴走して・・・」

当麻「まさか・・・」

刀夜「父さんのごにょごにょが二人の中に・・・」

当麻「そ、そんなことが・・・」

刀夜「まさか見ず知らずの女性に・・・父さんどうしたものかと思ったんだけど」

刀夜「二人はなんでかはよくわからないんだけど産みたいってなって」

刀夜「ということなんだ」

上条「なんだかなあ」

上条「母さん・・・怒った?」

刀夜「ああ・・・今でもよく覚えてるよ」

上条「わかった・・・じゃあ切るよ」

刀夜「そうそう、当麻」

上条「何?」

刀夜「女の子達と仲良くなるにはな?」

上条「うん」

刀夜「一緒にお風呂入るといいぞ?」

上条「なななな何言ってんだー!じゃあ!」ブツッ

上条「全く!」

上条「お仕事しよう・・・」

上条「・・・あれ?お仕事ってなにすればいいんだ?」

上条「寮監さん、俺のお仕事って何をすればいいんですか?」

寮監「ああ、言い忘れてた。すまない。基本はまず寮の掃除、夕食作り、それから」

上条「それからなんですか?」

寮監「寮生の話し相手にでもなってあげてくれ」

上条「俺なんかで大丈夫ですかね?」

寮監「大丈夫だ問題ない」

上条「やれるだけがんばります」

・・・・・・・・・

上条「どうしたらいいんだぁ・・・。ん?あそこ水で濡れて・・・」

婚后「・・・まぁ私にかかれば?あれぐらいなんでもありませんわ!」

湾内泡浮「さすがです」

婚后湾内泡浮「キャ!」ズルッ

上条「あぶねぇ!」

上条「!!!」ギュッ

婚后湾内泡浮「っ!!!」

上条「あ、危なかった・・・三人とも大丈夫か?」イケメンAA

婚后「あ・・・上条様が・・・ええあなたのおかげで・・・大丈夫ですか?」

湾内泡浮(かっこいい・・・///)

上条「ああ・・・三人が無事でよかった」

婚后湾内泡浮「!!!」ズキューン

上条(は!つい助けるためとはいえ女の子を抱きしめてしまった!)

上条「えっと・・・三人とも大丈夫かな?」

婚后「ええ・・・(もうちょっとあのままでも)」

湾内「///」

泡浮「///」

上条「ん?二人とも顔赤いけど大丈夫か?」

湾内「あっ、えっ

泡浮「そ、その」

上条「もしかして熱とか・・・ちょっと見てみようか」

湾内「あ///(お兄ちゃんの顔がこんなに・・・)」

上条「んー熱はないなあ。万彬ちゃんは?」

泡浮「ふにゃあ///」

上条「ん?」

湾内泡浮「」フシュー

上条「だ、大丈夫か?ちょっと保健室に連れて行くから婚后さん・・・だったかな?またあとで!」

婚后「え、ええ・・・」

上条「よっこらしょっと」

湾内「は、はふぅ、私お兄ちゃんに」

泡浮「抱っこされちゃってます」

上条「さ、さすがに二人同時はきついなあ」

上条「保健室保健室・・・あった。ここか・・・失礼しまーす」

上条「あれ?誰もいないな。じゃあベッド借りようか。にしても3人は一緒に寝れそうなベッドだ」

上条「はい、万彬ちゃん、絹保ちゃんベッドだよ」

湾内「ありがとうございました」

泡浮「重たく・・・なかったですか?」

上条「ちょっとだけね」

上条「二人とも熱は大丈夫か?」

湾内「大丈夫です。ちょっと・・・」

泡浮「どきどきしちゃっただけです」

上条「そっか。じゃあ二人はゆっくり休んでて」

湾内「あの、一緒にサボりませんか?」

泡浮「私たちと一緒のベッドで兄弟仲良く」

上条「いやいや、それはマズいと・・・」

湾内「お兄ちゃんと一緒に寝るのはダメなことでしょうか?」

泡浮「これもまた神様のお導きだと思います」

上条「・・・そうかもな。じゃあそうしよっか」


上条さん寮生全員とフラグたてそうな勢いだな


寮長も攻りry

絹保万彬「当麻お兄ちゃん・・・」

当麻「万彬・・・絹保・・・」

絹保「当麻お兄ちゃん大好きです」ギュッ

万彬「私も当麻お兄ちゃんがお兄ちゃんでよかったです」ギュッ

当麻「俺も二人が妹でよかった」ギュッ

絹保「おやすみなさい、万彬ちゃん、当麻お兄ちゃん」

当麻「おやすみ。絹保」ナデナデ

万彬「おやすみなさい、絹保ちゃん、当麻お兄ちゃん」

当麻「おやすみ、万彬」ナデナデ

・・・・・・

今日はここまでにします

>>42


┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。

       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ

    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

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 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ

カァーカァーカァー

当麻「あー久しぶりによく寝た」

絹保「お兄様・・・」

当麻「可愛いな絹保は」

絹保「んん・・・」ぎゅっ

当麻「落ち着け・・・上条当麻・・・相手は妹だ・・・」

万彬「お兄様行っちゃだめです」ギュウ

当麻「俺はどこにも行かないよ?」

万彬「・・・すーすー」

当麻「寝言か・・・」

当麻「腕が痺れるけどなんか嬉しいな。もうちょっとだけこのままでもいいよな」


当麻「絹保?万彬?そろそろ起きてくれないか?上条さん腕が」

絹保「んっ・・・お兄様・・・?」うとうと

当麻「絹保、そろそろ起きようか?」

絹保「はい・・・お兄様・・・きゃ!」

当麻「ど、どうした?」

絹保「わ、私お兄様と密着して?!」

当麻「絹保が寝ぼけて抱きついてきたんだよ」

絹保「は、はしたないことをしてしまいました///」

当麻「いいって、兄弟なんだから普通のことじゃないか?」

絹保「・・・兄弟って素敵ですね///」

当麻「ん?なんか言ったか?」

絹保「い、いえ!なんでもないです!」

当麻「ほら、万彬?起きて」ゆさゆさ

万彬「んっ・・・?」

当麻「万彬?そろそろ起きるぞ?」

万彬「お兄様・・・私変な夢を見てしまいました」

当麻「俺がいなくなっちゃう夢?」

万彬「どうして分かったのですか?」

当麻「万彬が寝言で「行っちゃだめ」って。俺に抱きついて放してくれなかったよ」

万彬「私はしたないです///」

当麻「やっぱり姉妹だな」

万彬「どういう意味ですか?」

当麻「絹保も万彬も同じことをしてたんだよ」

絹保「///」こくり

当麻「可愛い妹だからいつでも歓迎するよ?」

万彬「は、はい///」

当麻「じゃあ戻ろうか」

万彬「手・・・」

当麻「ん?」

万彬「手をつないでも・・・いいですか?」

当麻「ああもちろん」にぎ

万彬「あ、ありがとうございます」ぽっ

絹保「私も握ってくださいませんか?」

当麻「いいよ」にぎ

絹保「お兄様と・・・嬉しいです」

当麻「俺も二人とこうしていられて嬉しいよ」

お出かけしてくるのでまた夕方に


絹保「そういえばお兄様」

当麻「なんだ?」

絹保「お兄様の携帯電話の番号まだ知らないので教えてください」

当麻「そういえばまだ教えてなかったな。俺まだ操作に慣れてないからやってもらえるかな?」つ

絹保万彬「はい!」

絹保「えっとアドレス帳」

ポチポチ

絹保「これ・・・」

万彬「女の人ばっかり・・・」

当麻「どうした、二人とも?」

絹保「いえ、なんでもありません」

万彬「今登録しますので」

当麻「うんわかった」

絹保「出来ましたよ」

当麻「絹保も万彬もありがとな」

万彬「いえ。あの、お兄様、もう一つよろしいでしょうか?」

当麻「なんだ?」

万彬「お兄様とその・・・写真、撮ってもいいですか?

当麻「写真?」

万彬「まだお兄様との写真がありませんから」

当麻「そうだな。構わないよ」

万彬「絹保ちゃんも一緒に」

絹保「はい」

万彬「それではいきますよ、せーの・・・」

かしゃっ

万彬「お兄様との思いでまた一つ」

絹保「また一緒に撮ってくださいね?」

当麻「ああいいぜ」


学生A「いたいた、上条さん」

学生B「あ、湾内さんも泡浮さんも」

学生C「お二人とも嬉しそうな顔をしてますけど何かありました?」

湾内泡浮「いいえ、なんでもありませんわ。ふふふ」

学生ABC「???」

当麻「じゃあ俺は夕食作りのお手伝いに行かないと」

絹保「お兄様はお料理もお作りに?」

当麻「たいしたものは出来ないよ」

絹保「いつか時間がある時に私たちにお兄様のお料理を頂かせてくださいね?」

当麻「そんなにおいしくないかも知れないぜ?」

万彬「いつかと言わず今すぐにでもお兄様の手料理を頂きたいですわ」

当麻「今日はあれだけど今度の日曜日に俺の寮でよかったらどうかな?」

絹保「本当ですか?それでは楽しみにしてますわ」

万彬「約束ですわ」

当麻「ああ、じゃあまた後で」

絹保万彬「行ってらっしゃいませ」

夕食

「いただきます」

当麻「お隣いいかな?」

万彬「あ、どうぞお座りになってください」

当麻「それじゃ失礼して」

絹保「お疲れ様ですわ」

当麻「そんなたいしたことしてないよ」

婚后「私たちのお食事をお作りになってくださったのでしょう?たいしたことではありませんか?」

当麻「そ、そうかな?」

絹保「おにい・・・上条さんはどのお料理をお作りに?」

当麻「シチューを作ったよ」

絹保「それではいただきますね」

当麻「口に合うといいんだけど」

絹保「・・・いつもと違いますわ」

婚后「なんていうか」

万彬「家庭の味というものでしょうか?」

当麻「それはつまり・・・?」

絹保「とてもおいしい、ですわ」

万彬「ええとっても」

婚后「ま、毎日食べてあげてもよろしくてよ!」

当麻「そ、そうか?それなら良かった」

御坂「今日のシチューいつもと違うわよね?なんというか愛のあるお説教を受けた時の気分に」

白井「何を言っているかさっぱりですわ」

・・・・・・・・

「ごちそうさまでした」

当麻「じゃあ俺は皿洗いがあるからこれで」


絹保「お兄様のお料理おいしかったですわね?」ひそひそ

万彬「お兄様のお料理のフルコースをぜひいただきたいですわ」ひそひそ

婚后「湾内さん、泡浮さん、何をお話に?」

絹保万彬「いえ、なんでもありませんの!」

婚后「お二人とも今日はなんだか変ですわね?」

当麻「ふぅ・・・お仕事とはいえプール掃除ってきついなあ」

当麻「ちょっと喉が渇いたな」

「お飲みになられますか?」

当麻「え?」

絹保「ご苦労様です」

万彬「少しお休みになられては?」

当麻「二人ともどうしてここに?」

絹保「私たち水泳部員ですから」

万彬「それを口実にお兄様にお会いできたらと思いまして」

当麻「そっか」

絹保「お兄様、私スポーツドリンクを持ってきていますのでよろしかったらお飲みになります?」

当麻「ああ、ありがとう。それじゃあお飲みに・・・じゃなくてもらおうかな」

絹保「どうぞお兄様」

当麻「ごくごく・・・」

絹保「私の飲みかけですけど」

当麻「ぶはぁ!」

万彬「お兄様いかがなさいましたの?」

当麻「い、いやなんでもない!」

絹保「もしかしてお口に合いませんでした?」

当麻「そうじゃないよ!そうじゃなくてさ」

絹保「そうではなくて?」

当麻「絹保が自分の飲みかけだって言っただろ?」

絹保「ええたしかに言いました」

当麻「ということはさ、間接的に俺と絹保がキスした訳じゃない?」

絹保「お、お兄様と接吻///」

当麻「だからびっくりしちゃって吹いちゃったんだよ」

絹保「お兄様は・・・私と接吻をするのはお嫌ですか(わ、私変な事を!)」

当麻「え!あ、いや、そういうわけじゃないんだけど・・・あーこの話はなしで」

絹保「ごめんなさい。お兄様を困らせてしまって」もじもじ

当麻「いや、絹保は何も悪くない!悪いのは俺だから」



絹保「いえ、悪いのは私です」

当麻「いいや、俺が悪い!」

万彬(私も今度スポーツドリンクを・・・わ、私ったら何を!)

当麻「万彬どうかした?」

万彬「あ、いえ、なんでもありませんわ!」

当麻「それならいいんだ」

絹保「わ、私そろそろいかないと!」

当麻「ん、もう行くのか?」

絹保「お兄様とお話できて楽しかったですわ(これ以上お兄様と一緒にいたらどうにかなってしまいますわ!)」

万彬「わ、私もこれで!」

当麻「ああ、飲み物ありがとうな」

当麻「あーしんどかった。絹保と万彬のおかげかな」

「お疲れ様」

当麻「この声は・・・ビリビリか?」

御坂「ビリビリじゃなくて御坂美琴って名前があるって言ってんでしょーが」

当麻「んで何の用でしょうか?」

御坂「ちょっとアンタに聞きたいことがあるのよね」

当麻「上条さんに聞きたいこととは何でせうか?」

御坂「湾内さんと泡浮さんの事よ」

当麻(もしや御坂・・・)

御坂「男が苦手な湾内さんが男に積極的に話しかけているの見たことないわ」

当麻「え、そうなの?」

御坂「それに初対面のアンタに急に仲良くなるなんて変でしょうが」

当麻「それで俺を疑ってるのか・・・」

御坂「アンタあの二人に変なことしたり妙な事を言ったりしてないでしょうね?」

当麻「俺がそんなことをすると思ってるのか?」

御坂「・・・ないわよね。でも後者はありえると思うのよね」

当麻「たとえばどんな?」

御坂「たとえば・・・「君みたいな可愛い子が俺のお嫁さんになってくれたらなー」とか」

当麻「上条さんは間違ってもそんなことを言ったりしませんよ?」

御坂「嘘つきなさい!一日一回言ってるような男でしょうがアンタは!」

当麻「上条さんそんな軽い男じゃありません!」

御坂「嘘!」

当麻「嘘じゃない!」

御坂「嘘!」

当麻「嘘!」

御坂「ほら、嘘じゃない!」

当麻「今のは無しだろ!」

「あら?」

絹保「まだお残りになっていたのですか?」

当麻「これからあがる所だったんだけどビリビリが話しかけてきてさ」

絹保「上条さんは御坂様とお知り合いなのですか?」

当麻「知り合いっちゃ知り合いだな」

万彬「お二人の声が響いてましたけどなにかありましたのですか?」

御坂「二人とも正直に言っていいの。こいつに変なこと言われなかった?」

絹保「変なこと・・・ですか?」

万彬「特に言われていませんわ」

御坂「本当に言われてないの?」

絹保「ええ」

御坂「そう、それならいいわ。呼び止めて悪かったわね。二人ともこいつには気をつけなさいよ。それじゃ」

当麻「じゃあな」

絹保「・・・お兄様?」

当麻「なんだ?」

絹保「先ほど御坂様が言っていた変なこととはどのような事なのですか?」

当麻「あー、あれは気にしないでいいよ」

万彬「気にするなと言われるほうが気になりますわ」

当麻「んーまあいいか」

当麻「御坂が言うには俺と二人が急に仲良くなったのは俺が二人に「君みたいな可愛い子が俺のお嫁さんになってくれたらなー」みたいな事を思ったらしいんだ」

万彬「そうでしたの」

当麻「全く迷惑な話だよなー。二人がそんなの言われたからってOKするとは思えないな」

絹保「そうとは限りませんわ」

万彬「ええ」

当麻「そうなの?」

当麻「絹保は男が苦手って聞いたぞ?」

絹保「粗暴な殿方は、ですわ。それに・・・」

当麻「それに?」

絹保「お兄様にそのような言葉をかけられたら断れませんわ」もじもじ

当麻「普通断るんじゃないのか?」

万彬「お兄様は乙女心という物が分かっていませんわ」

当麻「万彬は分かるのか?」

万彬「ええ」

当麻「つまりどういう事なんだ?」

万彬「それは」

当麻「それは?」

万彬「内緒ですわ」

当麻「教えてくれないのか?」

万彬「お兄様が私たちの事をもっと知ってくださいましたら教えて差し上げますわ」

当麻「ちぇっ」

万彬「ふふふ」

当麻「あ、そうだ二人ともこれから俺の寮にこないか?」

絹保「よろしいのですか?」

当麻「ああ。それにこの間俺の料理を食べさせてあげるって約束したしな」

万彬「それではお言葉に甘えて」

当麻「じゃあ部屋少し待っててくれ」

絹保「はい、お兄様!」

万彬「お兄様の事をたくさん知りたいですわ」

当麻「おおげさだなー」

おやすみなさい

コンコン

絹保万彬「はーい」

当麻「ごめん、待ったかな?」

絹保「いいえ、お兄様。今準備が出来た所ですわ」

当麻「じゃあ行こうか」

万彬「お兄様、一つお願いがあるのですがよろしいですか?」

当麻「なんだ?」

万彬「腕を組ませていただけませんか?」

当麻「誰かに見られたらマズくないか?」

万彬「むしろ見られたいような気分ですわ」ポッ

当麻「絹保はどう思う?」

絹保「私もお兄様としたいですわ」ポッ

当麻「寮から離れるまではダメだぞ?」

万彬「それでも構いませんわ」

絹保「お兄様と腕組み出来るなら我慢しますわ」

当麻「じゃあ行こうか」

・・・・・・・

当麻「・・・」

万彬「・・・」ぺたぺた

絹保「・・・」ぺたぺた

当麻「二人ともそんなにくっついたら歩きづらい・・・」

絹保「お兄様と離れるのが怖いですわ」

万彬「お願いですからこのままでいてくださいませんか?」

当麻「寮から離れたし腕組むか?」

万彬「よろしいのですか?それでは失礼しますね」

絹保「お兄様暖かい・・・」

絹保「お兄様ぁ」

万彬「この腕放しませんわ」

当麻(土御門の気持ちが分かってきた気がする)

絹保「お兄様、あの建物ですか?」

当麻「ああ、そうだよ」

万彬「これからお兄様のお部屋に足を踏み入れるのですね。心臓の鼓動が止まりませんわ」

当麻「そんなたいした部屋じゃないけどな」



絹保「・・・」ペタペタ

万彬「・・・」ペタペタ

当麻「ここが俺の部屋なんだけどそろそろ離れてくれないと誰かに見られ」

「カミやんお帰りだにゃー」

当麻「間の悪いところに」

土御門「カミやん親友に対してひどい言い方だにゃー・・・ん?」

当麻「どうした?」

土御門「カミやん今度はどこの女の子を拾ってきたんだにゃー?」

当麻「拾ってねーよ」

土御門「この制服は常盤台の・・・。カミやんとうとうお嬢様にも手を出しちゃったぜよ」

当麻「出してない!」

土御門「しかもさっきお兄様って呼ばせてたのも聞かせてもらったにゃー」

当麻「いつからいたんだよ?」

土御門「カミやんのことはなんでも知ってるんだにゃー」

当麻「気持ち悪いこと言うな!」

土御門「ところでカミやん」

当麻「なんだよ?」

土御門「カミやんも兄弟で愛し合う事のよさが分かってきたみたいだにゃー」

当麻「はいいいい?」

土御門「お兄様って呼ばせてるって事はそういうことだぜい」

当麻「ち、違う!断じて!俺はそんなことしない!」

土御門「まーそういうことにしておくにゃー。それじゃあにゃー。お嬢様達もまたにゃー」

絹保「今の方はお兄様のご友人ですか?」

当麻「そうだよ」

万彬「先ほどの兄弟で愛し合う事というのはどのような事でしょうか?」

当麻「二人にはまだ早い!」

万彬「そうなのですか?」

当麻「ダメ、ゼッタイ!」

万彬「は、はい!」

当麻「じゃあ、入ろうか」ガチャ

絹保「ここがお兄様のお部屋ですのね?」

万彬「ぁぁ、お兄様の香り」

当麻「自分の部屋なのに緊張してきた」

お出かけしてきます

万彬「お兄様のお部屋お綺麗ですね」

当麻「家を出る前に片付けたからな。お茶入れてくるからベッドにでも座って待っててくれ」

絹保「はい、お兄様」

万彬「これが毎日お兄様がお休みになられているベッドですのね」

絹保「すー・・・とってもいい匂いですわ」

万彬「わ、私にも・・・すー、はぁぁ、お兄様ぁ」

当麻「今呼んだ?」

万彬「なんでもありませんの!」

当麻「気のせいか、ごめんな」

万彬「いえ、お気になさらないでください」

絹保「あら?」

万彬「どうなさいました?」

絹保「お兄様のベッドになにか・・・」もぞもぞ

万彬「?」

絹保「・・・」

万彬「何かありました?」

絹保「万彬さん、これ・・・」つ女子の下着

万彬「お兄様の・・・ではありませんね」

当麻「はい、お茶もって来ました・・・みなさんどうかいたしました?」

絹保「お兄様、この下着は・・・?」

当麻(げっ、あれインデックスのか?!全部持っていったんじゃなかったのか!)

万彬「これは一体どういう・・・?」

当麻「あー、それはですね・・・」



当麻(なんて言い訳すれば・・・風で飛んできたってことにするか?それとも正直に・・・)

万彬「もしかしてお兄様の彼女の方の物でしょうか?」

当麻「え、あの、えっと・・・そう!彼女が忘れていっちゃったんだよ」

絹保「でもなぜお兄様のお部屋で下着をお脱ぎになられたのでしょう?」

当麻(絹保ちゃん、万彬ちゃん、お願いだからもうやめて!)

当麻「き、絹保ちゃん?それお洗濯してお返ししたいのですが?」

絹保「あ、はい、お兄様」つ

当麻「これからはもっと気をつけないと」

万彬「何かおっしゃいました?」

当麻「いえ!一言も!」

絹保「お兄様?」

当麻「ん?」

絹保「お兄様にぜひして頂きたい事があるのですがよろしいでしょうか?」

当麻「してほしい事?」

絹保「お兄様、膝枕をしていただけないでしょうか?」じーっ

万彬「寮ではなかなか機会がありませんから・・・」

当麻「それぐらいいつでも歓迎するよ!」

当麻(ああああああ可愛い!絹保の上目遣いも万彬の照れてる顔も可愛い!)

当麻「じゃあ・・・よっと。おいで、絹保、万彬」

絹保「我侭を聞いて下さってありがとうございます」

万彬「お兄様・・・」ごろん

絹保「私、夢のようですわ」

当麻「絹保の髪ってふわふわしてるんだな」なでなで

絹保「髪の毛を褒めてくださったのはお兄様がはじめてですわ。嬉しいです」

当麻「本当か?こんなに綺麗なのになあ」なでー

絹保「お兄様の手、温かくて大好きですわ」うっとり

万彬「お兄様、私にも・・・」

当麻「ごめんな万彬」さらさら

万彬「お兄様のお膝もお手も柔らかくて温かくて眠ってしまいそうですわ」

当麻「万彬の髪の毛は長くてサラサラして艶々なんだな」

万彬「顔から火を噴いてしまいそうですわ///」

当麻「こんなことぐらいでいいならいつでもしてあげるからな」

・・・・・・・


土御門「おーおー、カミやんなかなかやるぜよー」

舞夏「兄貴ー、様子はどうだー?」

土御門「よくやってるにゃー。舞夏も見るといいんだにゃー」

舞夏「おー、マタタビをもらったネコみたいだなー。90点ぐらいだなー」

土御門「残りの10点は何だにゃー?」

舞夏「ただ甘甘なだけじゃ物足りないのだよー。もう少しドロドロした感じがほしいなー」

土御門「そうだにゃー、もう少しそういうのがほしいぜよ」

舞夏「で、なんで私たちは見張っているんだー?」

土御門「あの二人とカミやんが仲良くやっているかを調査するのが仕事なんだにゃー」

舞夏「そうなのかー」

・・・・・・・

当麻「」なでなで

ぐー

絹保万彬「・・・///」

当麻「ははっ、そろそろご飯作ろうかな」

絹保「お手伝いいたしますわ」

万彬「私もお手伝いしますわ」

当麻「お腹がすいているのに働かせたら倒れちゃうから待っててな」

当麻「よし、出来た!」

当麻「はい、お待たせしましたよ~」

玉子焼き 味噌汁 ご飯

絹保「すべてお兄様の手料理・・・」

万彬「いただいてもよろしいでしょうか?」

当麻「それじゃ、いただきます」

「いただきます」

絹保「それでは玉子焼きを・・・ぱく」

当麻「どう、かな?」

絹保「甘くて美味しいですわ。お兄様の愛を頂いているみたいですわ」

当麻「そんなに褒めたって何も出ないぞ?」

万彬「お世辞などではありません。このお味噌汁も、こんなに美味しいのですから毎日頂きたいですわ」

当麻「それは男の台詞な気がするなあ」


当麻「ご飯粒一つ残さず綺麗に食べたな」

絹保「お兄様のお料理が美味しかったものですから。ねえ、万彬さん?」

万彬「ええ、その通りですわ。残すだなんて罰が当たりますわ」

当麻「そ、そうか。それじゃあ皿洗いしようかな」

絹保「今度は私にもお手伝いさせてくださいね?」

万彬「仲良くお皿洗いというのもよろしいでしょう?」

当麻「それじゃ、一緒にやろうか

絹保「お兄様、私の能力は水流操作というのですけれど」

当麻「水流操作?」

絹保「はい、見ててくださいね?」バシャー

当麻「おー」

絹保「お皿綺麗になりましたわ」

万彬「私も」バシャー

当麻「万彬もやるなあ。二人ともいいお嫁さんになれるんじゃないか?」

絹保万彬「!!!」ドッパーン

当麻「あばばっ!」

絹保「お、お兄様?!ごめんなさい、取り乱してしまって!」

万彬「お洋服濡らしてしまってごめんなさい!」

当麻「二人も取り乱すことがあるんだな。発見っと」

当麻「よし、終わり。二人ともお疲れ様」

万彬「協力したから早く終わりましたね」

絹保「お皿洗いとは楽しいものなのですね」

当麻「二人の花嫁修業にちょうど良かったな」

絹保万彬「も、もうお兄様!///」

今日はここまでです

当麻「二人はこの後用事はあるのか?」

絹保「ありませんわお兄様」

万彬「私もありません」

当麻「もしよかったらさ、俺と一緒にお買い物しないか?」

絹保「それって・・・」

万彬「デートというものでしょうか?」

当麻「デート・・・でいいのかな?」

絹保「お兄様とデートできるなら喜んでイカせていただきますわ」

万彬「エスコートよろしくお願いいたしますわ」

当麻「まさか上条さんの初デートが妹とは。でもこれはこれでなかなか」

絹保「お兄様?」

当麻「なんでもない!ちょっと考え事を」

絹保「変なお兄様」

当麻「んじゃ行こうか」

絹保「腕、組ませてくださいね?」

万彬「デートですから」

当麻「二人とも甘えん坊さんだなあ」

絹保「お兄様がいけないのですわ」

当麻「なんで?」

万彬「お兄様がこんなにお優しいから甘えたくなってしまうのです」

当麻「俺そんなに優しいか?」

絹保「十二分にお優しいと思いますわ」

万彬「私が出会った方の中で最もお優しい部類に入るかと」

当麻「それって自信持っていい?」

万彬「お兄様は自覚を持たれた方がよろしいかと思いますわね」

絹保「全く自覚というものがないのですわね」

当麻「二人は何かほしいものあるか?服とか?」

絹保「ほしいものですか?特にほしいものは・・・」

当麻「万彬は?」

万彬「私も特には。あえて言うならお兄様の愛がほしいですわ」

当麻「俺の愛?」

万彬「///」こくり

当麻「愛ってなんだろうなー」

絹保「きっとこうしていられる事だと思いますわ」

当麻「こういうのでいいのか?」

万彬「こういうのがいいのですよお兄様」

当麻「そんなもんなのか」

当麻(あそこにクレープ屋があるな。ちょっと寄っていくか)

当麻「なぁ、あそこにクレープ屋があるから食べないか?」

万彬「いいですわね」

絹保「いただきます」

当麻「すみませーん、クレープ3つ下さい」

店員「種類はどれにいたしましょう?」

当麻「えっと俺はこれで。二人はどうする?」

絹保万彬「お兄様と同じものがいいですわ」

店員「かしこまりましたー。3つで\1050です」

当麻「お願いします」

店員「\1050丁度ですねー。ありがとうございましたー」

当麻「じゃああそこに座って食べようか」

絹保「落ち着いた所ですわね」

万彬「ええ」

当麻「前にビリビリと来たっけな」

絹保「お兄様御坂様とデートをなされたのですか?」

万彬「初耳ですわ」

当麻「一緒にクレープ食べただけだからデートとはいえないな」

絹保「まぁお兄様ったら!」

万彬「お兄様は手の施しようがないぐらい鈍いのですね」

当麻「まぁ、今は二人とのデートだからビリビリの話は置いておこう」

絹保「うまくかわされましたね」

当麻「んじゃあ頂いて。んー、おいしいな」

絹保「初めて食べましたがおいしいですわ」ぱくぱく

万彬「甘いものを食べると幸せになりますわ」

当麻「そうだな」

・・・・・

御坂「あそこにいるのアイツじゃない。しかも湾内さんと泡浮さんと一緒にクレープ食べてるじゃない?!」

御坂「しかも前に一緒に食べたところと同じ場所で・・・」

御坂「ちょっと、ちょっとだけ話を聞くだけ。そう話を聞くだけ」


絹保「甘くておいしいですわね」

万彬「甘いものを食べると幸せになるってよく言いますわね」

御坂「ちょっと、アンタ!」

当麻「あ、二人ともクリームついてるぞ」

二人の口元に指を這わせてクリームを舐める

絹保「ひゃぁ?!お兄様!」

万彬「い、今?!」

御坂「ちょ、何やってんの!」

当麻「うわっ、ビリビリ!」


御坂「あ、アンタ今湾内さんと泡浮さんに?!それに今アンタの事お兄様って・・・一体どういう関係なの?」

絹保「御坂様・・・これは・・・」チラッ

万彬「・・・」チラッ

当麻「絹保、万彬、ビリビリには・・・話していいと思う」

絹保「お兄様・・・」

万彬「よろしいのですか?」

当麻「ああ。それにビリビリならいいと思う」

絹保「そうですわね。御坂様なら」

万彬「お兄様がお話になってください」

御坂「ちょ、ちょっとどういう・・・?」


当麻「ビリビリ、俺と二人は兄弟なんだ」

絹保の髪の毛を掻き分け万彬を抱き寄せる

絹保「お兄様、御坂様が見てらっしゃいますのに///」

万彬「恥ずかしくて顔を上げられませんわ」

当麻の腋に顔をうずめる

御坂「アンタたちが兄弟?・・・兄弟ぃぃぃぃ?!」

当麻「まぁ、そうなるよな普通」

御坂「ほ、本当なの?」

当麻「ああ、父さんにも聞いたよ」

御坂「でも苗字が違うじゃない」

当麻「まぁ、簡単に説明すると父さんが集めてたモノが暴走して父さんのほにゃららと絹保と万彬のお母さんのごにょごにょがピーしちゃったというわけだ」

御坂「無茶苦茶ね・・・」

当麻「全くだ」

御坂「アンタと二人が一緒にいたとき上条さんって言ってなかった?」

当麻「寮のみんなには黙っておこうと思ったんだ。二人に変な噂が流れないようにと思ってさ」

御坂「そうだったんだ」

御坂「湾内さんと泡浮さんが懐く訳よね」

当麻「へ?

御坂「アンタみたいな兄がいたらってコト」

当麻「?」

御坂「鈍いから気づくわけないか。あ、それと一つ言っておくわね」

当麻「ん?」

御坂「アンタ達のコトを変に噂をする人なんて寮にいないと思うわよ?」

当麻「なんでそう言えるんだ?」

御坂「だってここは学園都市なんだから」

当麻「それが?」

御坂「だーかーら!学園都市なんてなんでもアリなんだから、苗字の一つや二つ違うぐらいで誰もキニしないわよ」

当麻「なるほどな」

御坂「じゃあ私はそろそろ帰るわ。兄弟水入らずで仲良くしなさい」

当麻「ああ、ありがとう」

御坂「いいわよ礼なんて。でも一つ言っておきたいことがあるわ」

当麻「なんだ、言いたいことって?」

御坂「もうちょっと信用しなさいよ私たちを」

当麻「・・・ありがとうビリビリ」

御坂「だから礼はいいわよ。じゃ」

当麻「バレちゃったな?」

絹保「でも不思議と気分がいい気がしますわ」

当麻「堂々と兄弟をやれってことかな?」

万彬「仰る通りかもしれませんわね。みなさんの前で他人のように装うのは大変でしたわ」

当麻「そうだな。それじゃクレープも食べ終わった事だしそろそろお買い物するか」

絹保「はいお兄様」

万彬「楽しみですわ」

今日はここまで




当麻「すぐ近くにセブンスミストがあるから行かないか?」

絹保「パジャマが古くなってきたので新調しようと思っていた所ですので良い機会ですわ」

万彬「そうですわね。お兄様、見ていただけませんか?」

当麻「俺なんかで参考になるのか?」

万彬「お兄様が可愛らしいと思ったものが着たいのです」

当麻「二人ならなんでも似合うと思うけどな」

絹保「そんなことはありませんわ」

万彬「本当にお兄様はお上手なのですから」

店員「いらっしゃいませ」

当麻(絹保と万彬のパジャマ姿・・・やべえ抱きしめてえ。ひざの上に乗っけて抱きしめたくなってきた)

絹保(お兄様?」

万彬「いかがなさいました?」

当麻「え?ううん!絹保と万彬のパジャマ姿を想像したら可愛くて仕方ないとかそういうんじゃないぞ」

絹保「お、お兄様///」

万彬「恥ずかしいですから仰らないでくださいね?///」

当麻「やってしまった・・・軽蔑・・・してますよね?」

絹保「軽蔑だなんて。1ミリたりとも思っていませんわ」

万彬「お兄様が私達の事をそのように思ってくださっているなんて。嬉しいです///」

当麻「なんて優しい子達なんだ」

絹保「さあお兄様、パジャマ選びしましょう?」

当麻「ああ」

絹保「お兄様、このピンクのは似合いますか?」

当麻「絹保にピッタリだと思うぞ」

絹保「それでは試着してみますね」

当麻「きっと似合うぜ」

絹保「それでは・・・」

絹保がスカートに手をかけて脱ぎかける

当麻「ストップストップ!カーテンカーテン!」

絹保「え?・・・きゃぁ!お兄様のお目を汚してしまって申し訳ございません!」

当麻「いやそんなに誤る事じゃないって!ほら、着替えちゃいな」

絹保「そ、そうですね///」

絹保「・・・お兄様?着替え終わったので見てくださいます?」

当麻「ああいいぞ」

絹保「お兄様・・・いかがでしょう?」

当麻「・・・すごくいい。ピンクと花柄が絹保の可愛さを引き立ててるよ」

絹保「本当ですか?それなら私、これがいいですわ」

当麻「他のは着てみないのか?」

絹保「お兄様が似合うと言ってくださったのですからこれが一番だと思いますわ」

当麻「そっか。じゃあ次は万彬の方か」

当麻「万彬、いいのあったか?」

万彬「今試着している所ですわ。お兄様、着替え終わったのでよろしいですか?」

当麻「大丈夫だ」

万彬「いかが・・・でしょうか?」

恥ずかしくてやや内股になる

当麻「万彬は大人っぽいから柄無しがよく似合うな」

万彬「そ、そうですか?じゃあ私これで・・・」

絹保「お兄様?それってつまり私が子供っぽいということでしょうか?」

当麻「違うんだ絹保!そうじゃなくて絹保は華やか方が似合うって事だから!」じー

絹保「・・・」じー

当麻「・・・」じー

絹保「・・・そんなに見つめられたら恥ずかしいです///」ぽっ

当麻「ご、ごめん///」

当麻「それじゃお会計を」

店員「お会計の方\5000になりまーす」

当麻(インデックスがいたらお支払いできなかっただろうな。よかったよかった)

店員「丁度お預かりしたしました。ありがとうございましたー」

当麻「じゃ、寮にかえろっか?」

絹保「もうそんな時間ですか。帰りたくありません・・・」

万彬「もっとお兄様とご一緒したいです・・・」

当麻「寮の時間は守らないと。それに今日しか一緒にいられないわけじゃないんだから。な?」

絹保「・・・はい、お兄様」

万彬「お兄様を困らせてしまうなんて。・・・妹失格ですわ」

当麻「そんなに落ち込むなよ。二人が悲しそうにしてるのが俺は一番悲しいんだ」

当麻「だから二人とも笑顔でいてほしいな」

絹保万彬「お兄様大好きです!」ギュッ

当麻「こ、こら、公衆の面前で抱きつかないの!」

当麻「もうそろそろ寮に着くな。二人ともそろそろ離れようか」

絹保「・・・嫌ですわ」

万彬「私も、離しませんわ」

当麻「お二人さんまさか反抗期ですか?」

絹保「そうではありませんわ。隠し事はしないことに決めましたの」

当麻「いいのか?」

万彬「隠すような事は一切ありませんから」



絹保「ですから、このままにしていただけませんか?」

当麻「本当に、いいのか?」

万彬「ええ、ですからこのままお願いします」

当麻「分かった。二人が本気なら俺もその気持ちに応えてあげないとな」

絹保「お兄様、ありがとうございます」

当麻「気にするなよ。俺は二人の兄なんだからさ」

絹保「お兄様、私、胸がドキドキします・・・」

万彬「じ、実は私も・・・」

当麻「大丈夫だよ、俺が付いてるから」

絹保「お兄様」

万彬「ありがとうございます」

・・・・・・・

寮監「話は以上だ」

寮監「私からの話は以上だが湾内と泡浮と上条君から話があるそうだ」

湾内「実は私たちみなさんに黙っていた事があるのです」

泡浮「実は・・・」

湾内「私と泡浮さんと上条さんは・・・兄弟なんです」

・・・・・・・

みんな「ええええええええええええええええ」


当麻「やっぱり驚くよなあ」

婚后「湾内さんも泡浮さんも上条さんも何故お話にならなかったのです?」

絹保「それは・・・」

当麻「俺も絹保も万彬もみんなに話すのをためらったんだ」

万彬「お話ししたら変な噂とかされるのが怖かったのです・・・」

白井「あの湾内さんと泡浮さんが姉妹でしかもお二人のお兄様があの殿方とは・・・」

御坂「いーんじゃない?」

白井「お姉さま驚かれませんわね?」

御坂「だって知ってたし」

白井「お姉さまご存知でしたの?」

御坂「まあね」

絹保万彬「お兄様・・・」

当麻「大丈夫だよ、みんなを信じるんだ」

絹保万彬「はい、お兄様」


「そういえば似てるといえば似てますわね」

「お食事中とかよく一緒にいたりとか」

婚后「お二人とも私の事を器の小さい女だと思われていたなんてショックですわ、全く!」

婚后「あなたたちの悩みぐらい私が解決して差し上げますわよ?」

今日はここまで


絹保「みなさん、ありがとうございます」

万彬「緊張しました・・・」

当麻「がんばったな二人とも。えらかったぞ」ぎゅう

絹保「お兄様・・・うっ、うっ」

万彬「ぐすっ、ぐすっ」

当麻「え、どうした・・・?」

絹保「ふええええええん」

万彬「おっ、おっ、お兄様あああああ」



当麻「泣いてちゃわかんないぞ。どうしたんだ?」

絹保「ひっく、ひっく」

万彬「うっ、うっ」

当麻「どうした?」

絹保「あ、安心したら、ひっく、涙が出てきて・・・」

万彬「な、泣くつ、つもりは、ひっく、あ、ありませんでした。で、でも」

当麻「いいよ、言わなくても。好きなだけ泣けばいい」

絹保万彬「お兄様ぁ!」ドン

当麻「お、押し倒すなぁ!」






「まぁ」

白井「あの大人しそうなお二人が押し倒しましたわよ、お姉様?」

御坂「兄弟なら・・・兄弟なら仕方ないわね」

白井「悔しいのですわね・・・」

当麻「重いからどいてください・・・」

絹保「お兄様!お兄様!」

当麻「分かった分かった。分かったから後で!万彬も」

万彬「・・・お兄様がお望みなら従いますわ」

当麻「二人ともいい子」なでなで





寮監「ふむ。そういうことなら上条君、湾内と泡浮の部屋で一緒に住まないか?」

当麻「思春期の男と年頃の女の子二人と同棲するということですよね?それは教育上よろしくないと」

絹保「よろしいのですか?本当によろしいのですか?」

万彬「はい、是非よろしくおねがいします」

当麻「それは危険だと思います。一夜の間違いというかそういう間違いが起こるかもしれないわけで」

寮監「君は本当に男か?男なら間違いの一つや二つするものだとは思わないか?」

当麻「なんかひどい・・・」

寮監「そういうわけで今日から上条君は湾内と泡浮の部屋に移動になったから用があったら二人の部屋に行くように」

「はい」

寮監「そういえばベッドはどうする?」

当麻「ベッドが何か?」

寮監「3つにすると部屋が狭くなるがいいか?」

当麻「いや自分は床で寝ますから」

寮監「ベッドにしないなら湾内か泡浮と一緒に寝るという選択肢があるがどうする?」

当麻「だから床で」

寮監「3つのベッドにするか一緒に寝るという選択肢だけだ。どうする?」

当麻「絹保、万彬、どっちがいい?」

絹保「前者でお願いします///」

万彬「私もそちらのほうが///」

当麻「じゃあ後者でお願いします」

絹保「お兄様、前者が良いですわ///」

万彬「ぜひそちらにしてくださいませんか?///」

当麻「めっ!ダメったらダメ!」

寮監「分かった。冗談はこれぐらいにしてこれから搬入しておく」

当麻「ふぅ、よかった」

絹保万彬「・・・」

当麻「あの・・・」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「お願いだから失望した目でみないで」

寮監「話は以上。解散」

「はーい」

「湾内さん、上条さんの電話番号教えてくださいません?」

「泡浮さん、上条さんはお優しいのですか?」

「上条さんの好きな女性は?」

絹保「いやあのそれは」

万彬「あ、あ、お兄様ああああ」

当麻「なんですかこの有様は」

おやすみ

当麻「引越し完了っと」

絹保「いらっしゃいませ、お兄様」

万彬「一緒に暮らせてとても嬉しく思いますわ」

当麻「前よりちょっと狭くなるけどごめんな」

絹保「そう思われるなら私達の部屋のベッドをお使いになればよろしかったのに」

万彬「お兄様には少し裏切られた気分ですわ」

当麻「二人とも怒ってらっしゃいます?」

絹保「怒ってなどいません」

万彬「ただ少しがっがりしたといいましょうか、残念ではありますわね」

当麻「それ怒ってるって言うんじゃ・・・」

絹保「お兄様、なぜですか?なぜ一緒にお休みになっていただけないのですか?」

万彬「私たちお兄様に何かいたしましたか?もし私たちに原因があるのなら仰ってください」

当麻「まあ待て、落ち着けって」

当麻「なんで一緒に寝ないかって言ったら二人が中学生だからだよ」

絹保「私たちが中学生だと何が問題なのです?兄弟ではありませんか?」

当麻「兄弟だからだよ」

当麻「兄弟だからっていつまでも一緒に寝るなんてよくないだろ?」

絹保「・・・私たちまだお兄様と一緒にお休みさせていただいたのは一度しかありませんわ」

当麻「うっ、確かにそうだけど」

万彬「どうしても嫌ですか?」

当麻「嫌とかそういうのじゃなくてさ」

絹保「お兄様、私の目を見てください」

当麻「いやあの・・・」

絹保「お兄様」

当麻「・・・」

絹保「どうしても、できませんか?」

当麻「・・・」

絹保「・・・」

当麻「その、どうしてもって訳じゃ・・・ないというか」

万彬「どのようにしたら、ご一緒させていただけるのですか?」

当麻「・・・俺の忍耐次第、かな?」

絹保「それはどのような基準ですか?」

当麻「雑念で頭がいっぱいにならなければ、一緒に寝れるかも」

万彬「それなら私たちがその雑念というものを取り除いて差し上げればよろしいのですね?」

当麻「え、いやその、まあそうだけど・・・無理だろ」

絹保「無理という言葉は聞きませんわ」

万彬「お兄様を思う私達に出来ない事などありませんわ」

当麻(二人が原因だ、なんて言えないよなあ)

絹保「お兄様、私たち精一杯努力いたしますから」

万彬「よろしいでしょうか?」

当麻「う、うん」

絹保「万彬さん、がんばりましょう!」

万彬「ええ!」

当麻(やる気がすごいなあ)


当麻「そろそろお風呂掃除と夕食作りの時間だな」

絹保「お部屋には戻られますか?」

当麻「たぶん戻らないから待たなくていいぞ」

万彬「わかりました」

当麻「じゃあ行ってくるよ」

絹保万彬「行ってらっしゃいませ」

当麻「・・・掃除大変だ」

当麻「こんなにでかいなんて聞いてなかったぞ」

当麻「しかも全く汚れてるようには見えないし」

当麻「愚痴を行っても仕方ないな。お給料のためだ、頑張ろう」

・・・・・・・・・・

万彬「絹保さん?」

絹保「なんです、万彬さん?」

万彬「私先ほどからお兄様のベッドに入りたくて仕方がありませんわ」

絹保「万彬さんもですか?実は私も・・・///」

万彬「絹保さんも・・・」

万彬「入ってしまいましょうか?」

絹保「・・・そうしましょう///」

万彬「お兄様、失礼いたします///」

絹保「お兄様ごめんなさい///」

当麻「くしゅん!あー風邪引いたかな?」

当麻「あと少しだ、頑張ろう」

当麻「上条当麻、根性をだせ、おりゃああああああ」

当麻「はあはあ、終わった・・・」

当麻「次は夕食作りだ・・・待ってろよ~」

・・・・・・・・・・

絹保「んっ、・・・お兄様・・・」

万彬「すー、すー・・・お慕いしてます・・・すー」


万彬「んっ・・・ふぁぁ。・・・お兄様?」

万彬「夢・・・でしたのね。今何時でしょうか・・・」

万彬「もうそろそろお夕食の時間ですわ。絹保さん、起きてください」

絹保「んん、お兄様・・・」

万彬「絹保さん、お夕食の時間になりそうですから起きてください」

絹保「万彬さん・・・?」

万彬「少し眠り過ぎてしまったようですわ」

絹保「私たちお兄様のベッドで・・・///」

万彬「お兄様とご一緒させていただいたような気分で・・・気持ちよかったですわ///」

絹保「名残惜しいですが、行きましょうか」

万彬「そういたしましょう」

たぶん本日の営業は終了いたしました

「いただきます」

当麻「はぁ・・・」

絹保「お兄様、お疲れですか?」

当麻「ああ、ちょっと張り切りすぎて」

万彬「お体大丈夫ですか?」

当麻「二人の顔を見たら元気が出たよ」

絹保「お兄様・・・」

万彬「お兄様」

当麻「ん?」

万彬「あーん、してください」

当麻「・・・あーん?」

万彬「はい、あーんです」

当麻「妹にあーんされるの?」

万彬「させていただけませんか?」

当麻「個人的にかなり恥ずかしい部類に入るのですが」

絹保「お兄様、私にもあーんさせてください!」

当麻(なんか断りにくくなったぞ)

絹保「よろしいでしょう?お兄様?」

万彬「あーんさせてくださいお兄様!」

当麻「あ、うん!」

絹保「ありがとうございます、お兄様!」

万彬「お兄様はやはり心の広い方ですのね」

当麻「そんなに大げさなもんじゃないんだがな」

絹保「さあお兄様」

絹保万彬「あーん」

当麻「本当にするの?みんな見てるっぽいんだけど?」

絹保「もう公認ではありませんか」

万彬「周りは気にせずあーんなさってください」

当麻「・・・あーん」

万彬「はいお兄様、あーん」

当麻「んぐんぐ・・・」

当麻(視線が痛い・・・みんなこっち見ないでえええ)

万彬「お兄様、美味しいですか?」

当麻「うん、万彬が食べさせてくれたから美味しいぞ」

万彬「まあお兄様ったら」

絹保「お兄様、次は私ですわ。はい、あーん」

当麻「あーん・・・もぐもぐ」

絹保「いかがですか?」

当麻「お、美味しい!」

絹保「本当ですか?それはよかったですわ」

当麻(うわあビリビリすんげえ睨んでる・・・あれ?でも白井は怒ってないな。むしろ好意的というか温かい目をしてるな。なんでだ?)

絹保「お兄様、今度は私にもあーんしてください」

当麻「今なんと?」

絹保「ですから、私にもあーんをしていただけたらと」

当麻「お返しみたいな?」

絹保「ええ、お願いします///」

当麻「ま、まあいいか」

万彬「絹保さんの次は私にもお願いしますね」

当麻「うん分かってます」


当麻「あーん・・・」

絹保「あーん・・・」

当麻「絹保、どうだ?」

絹保「とても美味しいですわ///」

当麻「じゃあ次は万彬だな。ほい、あーん」

万彬「あーん・・・」

当麻「どうだ?」

万彬「とっても美味しいですわ」

当麻「じゃ、じゃあもういいかな?」



絹保「はい、満足ですわ」

万彬「ありがとうございました」

当麻「ふぅ、上条さんの危機は去った」

絹保「お兄様、またお願いしますね」

当麻「・・・え?」

万彬「私味を占めてしまいましたわ///」

当麻「マジですか」

おやすみ

絹保万彬「ふぁ~」

当麻「二人とも眠いのか?」

絹保「はい、少し・・・」

万彬「お部屋が暖かいので・・・」

当麻「じゃあ歯磨きして寝るか」

絹保「お兄様」

当麻「まさか・・・」

万彬「はい、そのまさかですわ」





当麻「万彬お前もか」

絹保「お兄様、歯みがきを」

万彬「していただけませんか?」

当麻「やらないとダメ?」

絹保「はい」

当麻「他の人に頼んだら?」

絹保万彬「お兄様にしていただきたいですわ」

当麻「ゼッタイに?」

絹保「絶対です」

当麻「どうしても?」

万彬「どうしてもです」

当麻「・・・」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「仕方ないな、じゃあ一人ずつ俺の太ももに座ってくれ」

万彬「絹保さん、どうしましょう?」

絹保「万彬さんに譲りますわ、お先にどうぞ」

万彬「絹保さんこそお先に」

絹保「いいえ、万彬さんどうぞお先に」

万彬「それではお兄様、よろしくお願いします」

当麻「うぉ!」

万彬「お兄様?」

当麻「気にするな、なんでもない!」

当麻(万彬の体が柔らかくてびっくりしたなんていえないぞ!)



当麻(実はやってみたかったり)


当麻「・・・」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「仕方ないな、じゃあ一人ずつ俺の太ももに座ってくれ」

当麻(実はやってみたかったり)

万彬「絹保さん、どうしましょう?」

絹保「万彬さんに譲りますわ、お先にどうぞ」

万彬「絹保さんこそお先に」

絹保「いいえ、万彬さんどうぞお先に」

万彬「それではお兄様、よろしくお願いします」

当麻「うぉ!」

万彬「お兄様?」

当麻「気にするな、なんでもない!」

当麻(万彬の体が柔らかくてびっくりしたなんていえないぞ!)

当麻「じゃあ歯ブラシを・・・」

万彬「どうぞ」

当麻「よ、用意がいいな・・・」

万彬「ずっと持っていましたので」

当麻「ははは、準備がよろしいな」

万彬「お兄様」

当麻「じゃあ口開けて」

万彬「あー・・・」

当麻「・・・」シャカシャカ

万彬「んっ」

当麻「・・・」シャカシャカ

当麻「どうだ?痛いか?」

万彬「・・・」ふるふる

当麻「じゃあもうちょっと続けるな」

万彬「・・・」こくり

当麻「万彬の歯って綺麗だなあ」

万彬「///」ぎゅっ

当麻「ど、どうした!急に抱きついてきて?」

万彬「・・・」ふるふる

当麻「じゃあもう少し・・・よし、これでいいな。漱いでおいで」

万彬「」ぺこり

当麻「じゃあ絹保おいで」

絹保「はいお兄様」ぽふっ

当麻(絹保も絹保でやわらけええええ)

当麻「ふぅー、ふぅー・・・よし、歯ブラシプリーズ」

絹保「どうぞ、お兄様」

当麻「歯ブラシが温まってるぞ・・・」

絹保「ずっと握り締めていましたので」

当麻「そうなのか・・・」


当麻「じゃあ口開けてー」

絹保「あー・・・」

当麻「よーし」シャカシャカ

絹保「んん・・・」

当麻(お願いだからそういう色っぽい声出さないでー!上条さん落ち着かないんですが!)



当麻「・・・」しゃかしゃか

絹保「んふぅ・・・」

当麻(俺歯みがきうまいのかな?歯みがき屋さんやったらうまくいったりして)

絹保「・・・」うっつら

当麻(もう限界かな?)

当麻「もうちょっとしたら終わるからな」シャカシャカ

絹保「・・・」

当麻「・・・」シャカシャカ

絹保「・・・」

当麻「よし、こんな感じかな。絹保、終わったぞ?」

絹保「・・・」

当麻「絹保?」

絹保「」ぎゅう

当麻「・・・絹保?」

絹保「・・・すー、すー」ぽたぽた

当麻「あらー寝ちゃったか」

当麻(歯磨き粉垂らしてる所撮るか)カシャ


絹保「んぅー」ぎゅっ

当麻「どわっ!」

万彬「お兄様?いかがなさいました?」

当麻「なんでもないぞ!」

万彬「?」

当麻(絹保さん、なんか当たってる!あたってますよ!)

当麻「絹保ー起きてー」ゆさゆさ

絹保「ん・・・?」ぼけー

当麻「起きた?」

絹保「お兄様・・・」

当麻「歯みがき終わったから漱いでおいで」

絹保「あ・・・私眠ってしまったのですか?」

当麻「ああ、ぐっすり」

絹保「寝顔・・・見られました?///」

当麻「可愛かったぞ?」

絹保「口すすいで来ますわ///」

当麻「いてら~」

絹保「口を漱いで参りましたのでそろそろお休みにしましょうか」

当麻「そうだな、じゃあ俺が明かりを消すからベッドに入って」

絹保万彬「はい、お兄様」もぞもぞ

当麻「そこは俺のベッド・・・」

絹保「今日はお兄様と一緒に寝ると約束したではありませんか」

当麻「・・・そういえば」

万彬「明かりを消して寝ましょう?」

かちっ

当麻「・・・天国と地獄だな」

絹保「何か仰いました?」

当麻「何でもないです。じゃあ・・・」もそもそ

当麻「・・・」

絹保「お兄様」

当麻(耳元で囁かれたらドキドキするでしょーが!)

万彬「寒いときはこうするのが一番ですわ」ぎゅっ

絹保「それなら私も」ぎゅっ

当麻(だから二人とも抱きつかないでええ!しかも二人の柔らかいものが当たったりしてるんですけど!)

絹保「お兄様、おやすみなさい」

当麻「あ、ああおやすみ」

万彬「おやすみなさい、お兄様」

当麻「お、おやすみ、万彬・・・」





当麻「・・・」

絹保「・・・んふぅ」

当麻「」びくっ

万彬「んっ、・・・ふぅ」

当麻(両耳に息が掛かってて寝られたもんじゃないぞ!)

当麻(不幸じゃないが不幸だー!)

おやすみ

当麻「一睡も出来ずに朝になっちまった・・・」ゲッソリ

当麻「まぁ仕方ないがここまで凶悪とは思わなかったな。さて、起こすか」

当麻「おーい絹保?万彬?朝だぞ」

絹保「ぅうん、お兄様、おはようございます・・・」

万彬「お兄様おはようございます。お早いですね」

当麻「早いって言うか寝れなかったんだよなあ」

万彬「何かあったのですか?」

当麻「あったようなないような・・・」

万彬「よくわかりませんがお兄様顔色がよくありませんわ」

当麻「気にするな、寝れば直るから。それより二人とも着替えて朝食に行こうぜ」

絹保「そうですわね、着替えましょうか」

万彬「お兄様もお着替えくださいね」

絹保が上条の目を気にせずパジャマを脱ぎ始めた

当麻「ま、待て!ちょっと待った!」

絹保「お兄様?いかがなさいました?」

当麻「脱ぐのちょっとだけ待ってくれ!廊下に出てから着替えてくれ!」

絹保「?」

バタン

当麻「き、着替えていいぞ。二人とも着替え終わったら教えてくれ」

絹保「わかりましたわ」

絹保「お兄様いかがなさったのでしょう?」

万彬「さあ・・・」

絹保「お兄様?」

当麻「着替え終わったのか?」

絹保「いえ、そうではなくて。今日身につけるブラジャーの事なのですが」

当麻「はい?」

絹保「何色がよいでしょうか?」

当麻「・・・白」

絹保「白ですか?じゃあそれにします」

万彬「お兄様、私のも選んでいただけませんか?」

当麻「万彬は・・・水色・・・かな?」

万彬「水色は・・・ありましたわ。それではこれにしますね」

当麻(下着選びか・・・小萌先生にでも聞いてみようか)


絹保「お兄様、着替え終わりましたのでお入りください」

当麻「じゃあ着替えるか」

上条が上から脱ぎ始め素っ裸になる

絹保(まぁ///)

万彬(お兄様素敵ですわ///)

当麻「よっと」

次に下の方を脱ぎトランクス一丁になる

絹保「お兄様///」

万彬「見てはいけないような見たいような妙な気分ですわ///」

当麻「な!二人ともいたのか!」

当麻「二人とも顔を隠すか廊下で待ってなさい!」

絹保「は、はい」

万彬「廊下で待っていますね」

バタン

絹保「・・・はぅ///」

万彬「お兄様///」

当麻「危なかったな。二人がいるのを忘れてたら汚い物を見せるところだったぞ」

当麻「今日は学校があるから朝食食べたらそのまま学校だな。・・・よし」

バタ

当麻「じゃあ行こうか」

「上条さんおはようございま・・・す」

当麻「あ、みんなおはよう。・・・どうしたんだ?」

「///」

当麻「ど、どうした?」

絹保「あ・・・///」

当麻「どうしたんだ、絹保まで?」

万彬「お兄様、Yシャツのほうが・・・///」

当麻「Yシャツ?Yシャツがどうかした・・・」

当麻「げ・・・」

上条は素肌の上にYシャツを半開きにして着ていたので女子の視線を集めてしまった

「上条さんってセクシーな方ですわね」

御坂「あ、アイツなんて格好してるのよ!全くもう・・・///」

婚后「私ほどではありませんがまあエレガントですわね///」

当麻「この格好は非常にまずいからちょっとシャツ着てくる」

当麻「みんないろいろごめん・・・」

絹保「謝らないでください。その・・・格好良かったですわ///」

万彬「普段はとてもお優しいお兄様の違う一面が見る事が出来て私は嬉しいですわ」

当麻「妹に言われて嬉しいんだか困るんだか・・・なんだかなあ」

食事

絹保「お兄様、学校からはいつ頃お帰りですか?」

当麻「んー3時ぐらいだな。なんでだ?」

絹保「もしよろしかったらプールの所に来てください」

当麻「ああ、いいけど」

絹保「それは良かったですわ。お待ちしていますね」

万彬(緊張してきましたわ・・・)

「ごちそうさまでした」

当麻「じゃあ行ってくるから」

絹保「はい。お気をつけて」

万彬「お兄様・・・」

当麻「どうしたんだ?」

万彬「お兄様、その、抱きしめてくださいませんか?」

当麻「ああ」ぎゅっ

万彬「ありがとうございます///」

当麻「じゃあ行ってくる」

万彬「行ってらっしゃいませ」

土御門「カミやんおはようだにゃー」

当麻「おっす」

土御門「で、どうなんだにゃー?心配はしてないんだが聞いてみるんだにゃー」

当麻「何が?」

土御門「隠さなくてもいいんだにゃー。妹さんとは仲良くやっているかにゃー?」

当麻「まあまあだと思う。心配してくれてありがとな」

土御門「まあまあか、カミやんのまあまあは彼女たちにとってのとってもに相当すると思うにゃー」

当麻「そうなのか?」

土御門「これだからカミやんは困るんだにゃー」



土御門「で、妹さんとはどんなことをしてるんだにゃー?」

当麻「どんなことって・・・こないだデートしたな。絹保と万彬にパジャマ買ってあげたりクレープを食べたり」

土御門「出会ってすぐに妹とデートとはカミやんにしか出来ないにゃー。で他には何をしたんだにゃー?」

当麻「んー昨日の夜に絹保と万彬の歯みがきをしたな」

土御門「歯みがきプレイかにゃー?なかなかレベルが高いにゃー」

当麻「プレイって言うな!そんなやらしい気持ちでやったんじゃねえよ」

土御門「わかってるんだにゃー」

土御門「じゃあ一緒に寝ちゃってたりしてるかにゃー?」

当麻「ああ寝てきたけど・・・」

土御門「完璧だにゃー。全国のお兄ちゃんランキングトップ3には入れそうだにゃー」

当麻「それって褒めてるのか?」

土御門「もちろん褒めてるにゃー」

当麻「土御門が言うと怪しく聞こえるんだが」

土御門「カミやんならもう理解してると思ったがにゃー」

当麻「何を?」

土御門「なんでもないんだにゃー」

青ピ「カミやんもそっちの世界に行ってしまったんやなあ・・・」

当麻「青ピいたのか」

青ピ「二人が堂々と妹とのあんなことやこんなことの話をするから入れなかったんよ」

当麻「あんなことやこんなことの話はしてねえ!と思う・・・」

放課後

当麻「じゃあ俺は妹と約束があるから」

土御門「妹との約束は必ず守るのは正しい選択だにゃー」

青ピ「カミやんまたなー」

当麻「ああ、また明日」

今日はここまで

絹保「・・・」ぷかぷか

万彬「・・・」ぷかぷか

絹保「そろそろでしょうか?」

万彬「そうだと思いますが・・・待つのも大変ですわね」

絹保「お兄様早くいらしてほしいですわ」

絹保「・・・」ぷかぷか

万彬「・・・」ぷかぷか

当麻「絹保、万彬、おまたせ」

絹保「お兄様、お待ちしてましたわ」

万彬「今上がりますね」

絹保「んっ・・・」ぱしゃ

万彬「ふぅ・・・」ぱしゃ

当麻「二人とも水着・・・ぅぅぉ」


絹保

当麻(やっぱ二人とも胸大きいよなあ。婚后さんにしてもやっぱり最近の中学生は将来有望だよなあうん)

絹保「お兄様・・・あの」

万彬「そのようにじっと見つめられると恥ずかしいですわ・・・」

当麻「あ、わ、悪い、悪気はなかったんだ」

絹保「攻めているつもりはありませんわ。むしろ・・・」

万彬「お兄様に見ていただけるのは名誉といいましょうか、光栄に思いますわ」

当麻「んな大げさな・・・」

絹保「変なところがなければよいのですが・・・」

当麻「体がか?んなもんある訳ないだろ。二人に限ってさ」

絹保「本当ですか?・・・嬉しいです///」

万彬「身に余る光栄ですわ///」

当麻「そ、そうだ二人とも体拭かないと風邪引くぞ?」

絹保「そうですわね、お兄様、そこにあるタオル取ってくださいますか?」

万彬「お兄様、私のもお願いします」

当麻「ああ、これか。はい」

絹保「ありがとうございます」

万彬「ありがとうございます」

当麻「体拭いてあげようか?」

当麻(馬鹿!俺の馬鹿!)

絹保「・・・よろしいのですか?」

万彬「お兄様から言ってくださるなんて初めてですわ。ぜひお願いします」

当麻「じゃあ絹保から」

絹保「近づきすぎますと身に着けているものが濡れてしまいますわ」

当麻「いいよ、どうせ後で脱ぐし」ぎゅぅ

絹保「お兄様ぁ」ぷにゅ

当麻(今ぷにゅって言ったぞ。何がかは言わなくても分かるんだが)

当麻「どうだ?気持ちいいか?」

絹保「はいとても」

当麻「じゃあ次は前な」

絹保「はい」


当麻「」ふきふき

絹保「///」むにむに

当麻(これってある意味合法セクハラじゃね?)

当麻「」ふきふきふきふきふき

絹保「・・・お兄様」

当麻「はい!」

絹保「・・・先ほどから同じ場所ばかりお拭きになられてますわ///」

当麻「す、すまん!」

ご飯食べてからまた描きます

当麻「次は太もも!」むにょむにょ

絹保「お兄様、くすぐったいですわ!」

当麻「はっ、つい夢中になってしまった。・・・はい、次万彬」

絹保「ありがとうございました///」

万彬「よろしくお願いしますね」

当麻「最近の子は育ちがいいなホント」

万彬「胸ばかり見ないで体をお拭きになってくださいね?///」

当麻「わわわ分かってますよー」ふきふき

当麻「」ふきふきもにょもにょ

万彬「お兄様、くすぐったいです///」

当麻「ま、間違えました!」

当麻「」ふきふき

万彬「///」

当麻(ヤバい土御門化してきたな)

当麻(はあ、はあ、ラストは最後の関門太ももだ・・・よーし)

当麻「ごくり・・・」

当麻「」ふきふきさわさわ

万彬「ぅぅ///」

当麻「ごめん、もう終わるから!はいおしまい!」

万彬「ありがとうございました///」

当麻「いえ失礼しました」

当麻「ふぁー」うとうと

当麻「えっと、用があって呼んだろ?なんだ?」

絹保「お兄様、よろしかったら私の膝の上でお休みになられますか?」

当麻「いやいや、妹の膝枕っていいのか?っていうか二人とも生足状態だし生太ももは気持ちよさそう・・・じゃなくて用事あるんじゃないのか?」

絹保「お兄様に膝枕をさせる用事が出来ましたわ。お兄様、こちらにどうぞ」

当麻「じゃあお言葉に甘えて」

万彬「それでは私はお兄様のお足を揉ませていただきますわね」

絹保「お兄様、いかがでしょうか?」

当麻「うん・・・メチャクチャ気持ちいい。生足が癖になりそう」さわさわ

絹保「そのような触り方なさらないでください///」

万彬「お兄様、いかがですか?」

当麻「あぁ、丁度いい力加減だ」

万彬「よかったですわ」

当麻(土御門・・・妹っていいもんだなあ)

絹保「・・・すぅ」

当麻「・・・すぅ?」

絹保「すぅー、すぅー・・・」

当麻「はは、寝ちゃったな」

万彬「しばらくこのままにしましょうか?」

当麻「いや、このままじゃ風邪引いちゃうから起こさないと」

万彬「そうですわね」

当麻「んっ!」伸びー

当麻「ふぅ・・・」もみ

絹保「ん・・・」

万彬「お兄様、今絹保さんの胸を揉まれませんでした?」

当麻「揉んでません揉んでません!事故が事故です!」

万彬「は、はい、それなら・・・」

当麻「絹保、起きろー風邪引くぞ」

絹保「すぅー、すぅー」

当麻「仕方がない。俺が抱っこして部屋まで連れてくよ」

万彬「それではお荷物は私が」

当麻「ああ頼むよ」

当麻「よっこいしょっと」

絹保「んー・・・」

当麻「あー柔らかい。イタズラしたくなるなあ」

万彬「お兄様?」

当麻「なんでもないです」

万彬「?」

当麻「あ、そういえば絹保水着着たままだから更衣室で着替えさせてくれるか?俺男だし」

万彬「もう誰もいらっしゃられないと思いますが」

当麻「いやいやそういう意味じゃなくって!」

当麻「兄が妹の着替えをさせるのは社会的にマズイだろ!その点万彬なら女の子同士だし大丈夫だろ?というかお願いします!」

万彬「よくわかりませんがわかりました」

当麻「着替え終わったらまた運ぶからさ」

・・・・・

当麻「じゃあ頼むよ」

万彬「わかりました」

万彬「お兄様、終わりました」

当麻「絹保は起きた?」

万彬「いえ、お着替え中もよく眠られてました」

当麻「じゃあ入っていいか?」

万彬「どうぞ」

がちゃ

当麻「寝てるしお姫様抱っこで運ぶのが簡単だな。よっ」ひょい

万彬「・・・絹保さん羨ましいですわ」

当麻「ん?」

万彬「あ、なんでもないですわ」

当麻「そう?ならいいけど」



今日はここまです

当麻「部屋に着いたわけだが」

絹保「Zzz」

当麻「全然起きる気配がないな」

万彬「お兄様の腕を気に入られたのでしょうね」

当麻「分かるのか?」

万彬「推測です。でも気持ちいいと思いますわ」

当麻「そうかなあ」

当麻「少しベッドで休むか」

万彬「お兄様、よろしかったらお隣に座ってもよろしいですか?」

当麻「ああいいぞ」

万彬「ありがとうございます。それでは失礼します」

当麻「絹保は膝の上に乗せるか」


当麻「こうやって頭を撫でたり出来るのは兄貴の特権だよなあ」

万彬「お兄様、私の事もお忘れにならないでくださいね?」

当麻「忘れてなんかいないぞ?」

万彬「本当ですか?」

当麻「当たり前だろ。俺の大事な妹なんだから」なでなで

万彬「ふふ///」

当麻「」ぎゅううう

絹保「すう、すう」

当麻(腕の位置がちょうどいい所に)

万彬「お兄様」

当麻「な、なんだ?」

当麻(もしやバレたか?)

万彬「お兄様のお背中にもたれてもよろしいでしょうか?」

当麻「ああいいぞ」

当麻(よかったバレてない)

万彬「お兄様とこうしていられて幸せですわ」

当麻(今度は万彬の胸がああああ。たまんねえええ)

当麻(でも上条さん的にはこっちの太ももが好きなのですが)

当麻(ああ太ももって素晴らしい。いや絹保の太ももが素晴らしいんだろうな)

絹保「お兄様」

当麻「」びくっ

絹保「・・・すぅー」

当麻(あーびっくりした)

当麻(でもこうやって膝に乗っけてると気持ちがいいなあ)

絹保「ぅん・・・」

当麻「お?」

絹保「・・・おにいさま?」

当麻「おはよう、よく眠れたか?」

絹保「ここは、どこでしょう?」

当麻「部屋だよ」

絹保「私先ほどまで・・・」

当麻「絹保が寝ちゃったから部屋まで運んできたよ」

絹保「起こしてくださればよろしかったのに」

当麻「あんなに気持ちよさそうに寝てたら起こせないよ」

絹保「寝顔見られてしまいましたのね///」

当麻「もう何回か見てるけどな」

絹保「お兄様、私は何故お兄様のお膝の上にいるのですか?」

当麻「絹保を膝の上に乗っけたかったのと抱っこしたかったから」

絹保「私が寝ている間抱いて下さったのですか?・・・起こしてほしかったですわ///」

当麻「なんでだ?」

絹保「寝ていたらお兄様が優しくして下さったのが記憶に残らないではありませんか」

当麻「それって重要なのか?」

絹保「はい、とても重要なことですわ」

当麻「んーよくわかんねえな」

今日はここまで

絹保「突然ですがお兄様、質問があるのですがよろしいでしょうか?」

当麻「なんでも聞いていいぞ」

絹保「お兄様の彼女はどのような方なのですか?」

当麻「え?」

万彬「お兄様、私も知りたいですわ」

当麻「ぃゃ・・・」

絹保「お兄様、教えてください!」

万彬「なんでも答えるとおっしゃってくださいましたしぜひお聞かせください!」

当麻「ぁぁ、んー、ぇぇ・・・」


絹保「」じー

万彬「」じー

当麻(正直に話すかそれとも・・・うーん)

当麻(本当の事を言ったらインデックスの事がバレるし・・・)

当麻(かといってなあ。彼女がいないんだから誰かになってもらうか?でもそれは相手の女の子を傷つけちまうしなあ・・・)

当麻(どうすりゃいいんだ?)

絹保「お兄様、難しい顔をされていますがいかがなさいました?」

万彬「もしお話したくないのであれば・・・」

当麻「いや、話す!というか話させろ!」

当麻「悪い!二人に嘘をついてた!上条さんに彼女はいません!」

絹保「え?」

万彬「なぜそのような事を?」

当麻「とっさに言っちまったんだ。その・・・後ろめたさがあったからさ」

万彬「そうでしたか」

絹保「お兄様は正直な方ですわね」



絹保「よかったですわ、お兄様に彼女がいらっしゃらなくて」

当麻「え?」

万彬「はい、といったら誤解があるかも知れませんが私もいらっしゃらなくて嬉しいですわ」

当麻「なんでか聞いていいか?」

絹保「お兄様が彼女の方に取られてしまうのではないかと」

絹保「まだ出会って少ししか経っていないのにお兄様のお傍にいられないなんて寂しいですわ」

絹保「だから彼女がいないと知った時は嬉しかったですわ」

当麻「絹保・・・」

絹保「ですからもう忘れてくださいね、お兄様」

万彬「その代わり・・・私達の事をその、可愛がってくださると・・・。あ、お兄様が私達を大事にしてくださっていないと言ってる訳ではありませんわ。ただ・・・」

当麻「二人ともぉ!」ばっ

絹保「きゃ!」

万彬「お、お兄様?!」



・・・・・・・・

御坂「暇ねぇ・・・」

御坂「なにか面白いことでも・・・」

「二人ともぉ!」

「きゃ!」「お、お兄様?!」

御坂「・・・何かしら?」

御坂「ちょっとだけ。ちょっと覗くだけ・・・」

御坂「そぉー・・・」

絹保「お兄様、あの、・・・///」

万彬「あ、あ、・・・いかが・・なさいました?///」

御坂「み、見ちゃった・・・ど、どうしよう?」

当麻「二人の事、ずっと愛しているからな」

絹保「・・・はい///」

万彬「大事にしてください///」

御坂「・・・なんで私がドキドキしてんのよ!」


白井「お姉様?いかがなさい・・・」

御坂「!?」

白井「あら、そのお部屋は・・・」

御坂「あ、え、な、なん!なんでもないわよ、ほら行くわよ!」ぐっ

白井「な、何を動揺なされてますの?・・・でも積極的なお姉様も中々・・・ぐへへへ」

御坂「気持ち悪い事言うんじゃないわよ!」

当麻「今ビリビリの声がしなかったか?」

絹保「御坂様の?私には聞こえませんでしたが・・・?」

万彬「はい、私も」

当麻「そうか・・・ならいいけど」

当麻「まさか妹を押し倒すとは思わなかったな」

絹保「私も驚いてしまいましたわ///」

万彬「でも嫌ではなかったですわ///」

当麻「い、いやそこは嫌がるところだろう・・・」

今日はここまで

絹保「お兄様?」

当麻「んー?」

絹保「お兄様は彼女がいらっしゃらないとおっしゃいましたけど」

当麻「それがどうかしたか?」

絹保「それではお兄様のお部屋にあった下着はどなたの物になるのですか?」

当麻「そ、それは・・・」

万彬「まさかとは思いますがお兄様下着を盗んだりなど」

当麻「してません!あれはインデックスのだ!」

当麻「あ・・・」

絹保「インデックスって人の名前ですか?」

万彬「外国の方ですか?」

当麻「どこから話せばいいのか・・・」

絹保「それではインデックスという方のお話をお聞かせください」

当麻「んー、外国のシスターさんみたいでよく食べる人だな」

絹保「シスターということはその方は女性なのですか?」

当麻「ああそうだけど?」

絹保「そうですか・・・」

万彬「その方とは、どのようなご関係なのですか?」

当麻「どのようなご関係・・・」

当麻「俺の部屋に居候してるんだ」

絹保「居候・・・ど、同棲ですか?」

万彬「お兄様、ちなみにインデックスという方のお年を伺ってもよろしいですか?」

当麻「多分二人と同じくらいじゃないか?」

絹保「わ、私たちと近い年の女の子と同棲していらっしゃるのですか?」

当麻「ど、同棲って・・・」

万彬「お兄様・・・」

当麻「いや、これには深い事情が・・・」


絹保「事情ですか?」

当麻「その話をする前にもう一つ話さないといけないな」

万彬「どのようなことですか?」

当麻「えー、上条さんは実は記憶喪失なんです」

絹保「記憶喪失・・・」

万彬「どうしてお話ししてくださらなかったのですか?」

当麻「それは・・・会って間もないし話す機会もなかっただろ?」

万彬「それはその通りですが・・・」

当麻「それに二人に心配かけたくなかったから」

絹保「お兄様・・・」

当麻「大丈夫だ、これからは話せる事はなんでも話すからさ」なでなで

絹保万彬「はい」

当麻「話を簡単に説明するとインデックスの記憶がないんだけどなんか覚えてるような感じがしたんだ」

絹保「そうでしたの・・・」

当麻「で、一緒に暮らしてるんだ。今は上条さんの財政が崩壊してしまったから今は外国にいるんだ」

絹保「そうですか・・・」

万彬「お兄様はその方と結婚されようとは思わないのですか?」

当麻「結婚?!いやいや、それはないだろ」

万彬「信じてよろしいのですか?」

当麻「あ、ああ」

絹保「良かったですわね、お互いに」

万彬「ええ」

当麻「???」

おやすみ

当麻「うー、なんか肩凝ってきた」

絹保「きっとお疲れになっているのでしょう。少しお休みになられては?」

当麻「そうさせてもらうか。じゃあ少しベッドで横になるか」

絹保「そうされてください」


万彬「お兄様お方が凝っているとおっしゃいましたね」

絹保「きっとおつらいのでしょう」

万彬「私たちにできる事はないでしょうか?」

絹保「私たちにですか?」

万彬「きっと何かあると思うのですが・・・」





絹保「定番ですが肩を揉むのはいかがでしょうか?」

万彬「定番ですが一番良い方法ですわね。お兄様に少しでも楽になっていただきたいですし」

絹保「それでは早速」

万彬「そうしましょう」


絹保「お兄様?少しよろしいでしょうか?」

万彬「お兄様にマッサージをさせていただけませんか?」

当麻「マッサージ?二人がか?」

絹保「させていただけないでしょうか?」

万彬「お兄様に少しでも楽になっていただきたいのです」

当麻「そうだな、それじゃお願いしようかな」


絹保「それではお兄様、お洋服をお脱ぎになってください」

当麻「え、脱ぐの?脱がなきゃダメ?」

絹保「はい、ダメですわ」

当麻「ダメかー」

絹保「お兄様、シャツもお脱ぎになってくださいね」

当麻「こっちも?」

絹保「はい。そのほうがやりやすいですから」

当麻「そんなもんかな」

絹保「ぁ///」ぱっ

万彬「きゃっ///」ぱっ

当麻「おーい、顔隠してるつもりだろうけどしっかり見えてるぞ」

絹保「で、では次は下の方も・・・」

当麻「おい!それは必要じゃないだろ!」

絹保「そ、それはその・・・」

万彬「お兄様の下半身も揉ませていただきますので脱いでいただけると」

当麻「かなりやらしく聞こえるんだがまあいいけどさ、下着も脱ぐのか?」

万彬「し、下着ですか?下着は・・・お兄様にお任せいたします」

当麻「じゃあズボンまでな」

当麻「これでいいか?」

絹保「けっこうですわ。それではうつ伏せになっていただきますね」

当麻「ん・・・」

絹保「それでは万彬さん、始めましょうか」

万彬「いっぱい揉みましょう」

当麻「気のせいか?変な風に聞こえるんだが・・・」

絹保「お兄様、お肩におしぼりを乗せますね」

当麻「あぁ、おしぼりっていいなぁ(-ω-)」

万彬「では、失礼しますね」すっ

絹保「痛かったらおっしゃってくださって結構ですわ」すっ

当麻「うい」

当麻(なんか背中に当たってるような当たってないような。まあいいか)

絹保「痛くありませんか?」もみもみ

当麻「んー大丈夫」

絹保「どうでしょうか?気持ち良いですか?」

当麻「ああ、気持ちいいぞ」

万彬「では私も」もみもみ

当麻「あーいいぞー」

絹保「お兄様のお体って」

万彬「素敵ですわね」すりすり

当麻「こらーくすぐったい!」

絹保「お兄様、少しはよくなりましたか?」もみもみ

当麻「二人ともセンスあると思うぞ。将来マッサージ師にでもなったらどうだ?」

絹保「本当ですか?それなら私お兄様専属のマッサージ師になりたいですわ」

万彬「お兄様さえよろしければこれからもさせてください」

当麻「じゃあ頼もうかなー」

絹保万彬「はい!喜んで!」

絹保「お兄様、次は仰向けになってください」

当麻「え?終わりじゃないの?」

絹保「まだ終わりではありませんよ。さ、仰向けになってください」

当麻「ああ・・・」ごろん

絹保「・・・」じーっ

当麻「・・・」じーっ

絹保「・・・」

絹保「・・・ぅぅ///」

当麻「?」

万彬「・・・むっ」ぎゅ

当麻「いてっ!」

万彬「あ、も、申し訳ございません!」

当麻「いいって。それより続き、お願いできるかな?」

万彬「はい、お兄様!」

絹保「それでは・・・」ぺた

当麻「そんなにくっついたらやりにくくない?」

絹保「は、はい!」ぱっ

万彬「お兄様、太ももはいかがですか?」

当麻「すごくいいよ」

万彬「それはよかっ・・・きゃっ!」ずるっ

万彬「んー!」ぽふっ

当麻「だあああああ!」

絹保「ひゃあ!どうなさいましたの?大声を出されて?」

当麻「ま、万彬、早くそこから退きなさい!危険危険!」

万彬「は、はうう・・・」


当麻「ま、万彬・・・?大丈夫か?」

万彬「は、はい、大丈夫です///」

当麻「顔が真っ赤だぞ?」ずいっ

万彬「だだだだ大丈夫です!あ、安心してください!」

当麻「そ、そうか」

万彬「あ、あふう///」

万彬「・・・ふぅ///」もみもみ

絹保「お兄様、万彬さんどうなさったのです?」

当麻「い、いやなんでもない・・・」

当麻「つ、続き!続きお願い!」

絹保「あ、はい!」もみもみ

当麻「妹に揉まれるっていいもんだな」

絹保「そういってくださるとやりがいがあります」

当麻「あー気持ちいい」

当麻「ん・・・」

絹保「お兄様?」

当麻「すー」

万彬「お眠りになられましたね」

絹保「よほどお疲れなのでしょうね」

万彬「お兄様の寝顔、撮らせていただきましょうか?」

絹保「そうしましょうか」

かしゃかしゃ

絹保万彬「ふふ///」

尾張

当麻「うん・・・うん・・・」

絹保「お布団かけて差し上げないとお兄様風邪を引かれてしまいますわね」

万彬「あくまでついでなのですが、あくまでついでですよ?一緒にベッドに入らせていただいても大丈夫でしょうか?」

絹保「お兄様はお心が広い方ですから大丈夫かと思いますが・・・」

万彬「・・・入ってしまいましょうか」

絹保「さきほどから入りたくて仕方がないのです。入りましょう」

絹保「そー・・・」

万彬「お兄様?失礼いたしますねー・・・」

当麻「うん・・・」

絹保「お兄様、お手をお借りします」

絹保「こうお兄様のお手を頬に当てるとぬくもりを感じますわね」

万彬「温かい・・・」

当麻「ぅうん」ごろ

絹保「万彬さん、お背中とお腹、どちらの方にされますか?」

万彬「それではお腹の方で・・・」

絹保「では私はお背中に・・・」

当麻「ううう・・・」

当麻「うわあああああああああ」ばっ

絹保万彬「!!」びくっ

当麻「はぁ、はぁ、夢、か・・・ん?」

当麻「あれ俺どうしたんだっけ?」




絹保「お兄様のお体をお揉みしていたらいつの間にか寝ていらしたのです」

当麻「あ、そうだったっけか」

当麻「ところで服どこだ、服。ちょっと寒いんですが」

絹保「あ、はい、どうぞ」

当麻「ありがとさん」

当麻「ところでさ」

絹保万彬「はい?」

当麻「なんで二人は俺とくっついてたんでせうか?」

絹保「そ、それは・・・」

万彬「え、ええと・・・」

絹保「そのぉ・・・」

万彬「なんと申し上げたらよいか・・・」

当麻「ん?」

絹保「お兄様と、その、」

万彬「一緒に、眠りたかったのです///」

当麻「そっかそっか」

絹保「申し訳ありませんお兄様」

当麻「いや怒ってないよ。むしろいつも素直に言ってくれるのが感心するというかなんというか」

万彬「先ほどお兄様は大きなお声を出されましたが何か怖い夢でも見られたのですか?」

当麻「ああ、うん、まあそんな所だ」

万彬「ちなみにどのような夢を?」

当麻「あー、それは・・・」

絹保「お兄様、ぜひお聞かせください!」

当麻「・・・聞く?」

絹保「はい!」

当麻「えー・・・」

当麻「朝起きて絹保と万彬に見送られて学校に行くんだけどさ」

当麻「で、俺が弁当を忘れて戻ろうと後ろを振り向くと絹保と万彬が忘れてたのに気づいて持ってきてくれたんだよ」

当麻「で、今度は変な道に迷い込むんだよ。そしたらさ」

絹保「どうなさいましたの?」

当麻「絹保と万彬に出会ったんだよ」

万彬「まぁ」

当麻「でさ、いるはずのない所にいるから変だとは思ったんだけど気になって話しかけたんだよ」

当麻「・・・何があったと思う?」

万彬「何がありましたの?」

当麻「暗がりから絹保と万彬が一人づつ出てくるんだよ。ひとーり、ふたーり」

絹保「」ごくり

当麻「驚いて後ろを振り向かずに逃げたんだ。そしたら一方通行の場所にきちゃってさ。それで後ろを振り向いたら・・・」

当麻「絹保と万彬がいっぱいこっちにくるんだ。20人はいたな」

絹保「」ぶるぶる

万彬「」がくがく

当麻「まだまだ増えて俺は囲まれてパニックになってそれで」

当麻「・・・という訳で・・・二人とも?」

当麻「だ、大丈夫か?」

絹保「は、はひ!」

万彬「だいじょぶです!」

当麻「じゃねえよどっから見ても」

当麻「ほら、落ち着くまで背中さすってやるからさ」

絹保「ありがとうございます・・・」

万彬「はぁ・・・」

当麻「二人が怖がるとは思わなかったぞ」

当麻「どうだ、落ち着いたか?」

絹保「もう少し、もう少しだけお願いします」

当麻「万彬はどうだ?」

万彬「私ももう少しだけ・・・」

当麻「そうかじゃあもうちょっとな」すりすり

プチッ

当麻「あ」

絹保「きゃぁ///」

万彬「み、見ないでください///」

当麻「わ、わざとじゃないぞ!わざとじゃない!」

当麻「つつつ、付け直そう!手伝うぞ?

絹保「で、では背中をちょっと上げてくださいますか?」

当麻「こうか・・・///」

絹保「ホックの所をお持ちになって引っ掛けてください」

当麻「わ、分かった・・・」

当麻「・・・」

当麻「あれ・・・」カチャカチャ

ぽよん

当麻「ぉぉ///」

絹保「お兄様、あのぉ//」

当麻「そいやー!これでいいか?」

絹保「はい、大丈夫です」

万彬「お兄様、私のも同じタイプですので」

当麻「お、おう」





当麻「あー?なんでー?」ゆさゆさ

万彬「お兄様、あの、あまり擦らないでくださぃね?///」

当麻「すんません・・・」

万彬「もう一度当てなおしますから持っててください」

当麻「はいはい!」

当麻「ちらー・・・ぉぉぉ」

万彬「・・・お兄様?」

当麻「あばばばばば」

万彬「大丈夫ですから付けてください」

当麻「・・・できた」

万彬「ありがとうございます、お兄様」

当麻(見ちゃった・・・///)

絹保「お兄様、鼻から血が・・・」

当麻「ティ、ティッシュとって下さい・・・」

絹保「どうぞ」

当麻(おそろしい・・・)

おやすみ

当麻「止まったかな?」

絹保「もう少し休まれていた方がよろしいのでは?」

当麻「いや大丈夫みたいだからいいよ」

絹保「それならよいですが・・・」

当麻「じゃあちょっとシャワー浴びてくるわ」

絹保「分かりました」




当麻「俺の寮の風呂より絶対でかいな。うらやましい」

当麻「あー、お風呂に温水が溜まってるっていいなあ」

当麻「大体、浴槽を寝床に使うなんて間違ってるんだよな」

当麻「さてと、シャワーシャワー」


絹保「お兄様、お風呂に入られましたね」

万彬「それがなにか?」

絹保「以前白井さんが一緒にお風呂に入ると仲良くなれると言っていたような気がしまして」

万彬「そういえばそんなこともあったような気がしますが・・・」

絹保「お兄様とご一緒させていただいたらもっと仲を深められるような気がするのです」

万彬「裸のお付き合いという言葉もありますわね」

絹保「それですわ!ですからお兄様とご一緒させていただきましょう!」

万彬「断られたりって・・・しないでしょうか?」

絹保「主旨をご理解いただければきっと大丈夫だと思うのです」

万彬「そうですわね、お兄様ですもの。信じましょう」

絹保「善は急げといいますから早速入りましょう」

万彬「ええ」

当麻「なんかこのシャワー俺のと違う気がするんだが・・・まぁ、いっか」

当麻「ん、換気扇点け忘れたか?湯気が濃くなってきたぞ」

絹保「お兄様、失礼いたします」

万彬「ご一緒しましょう?」

当麻「いやああああ」ドッパーン

万彬「お兄様!もし転倒されてお怪我でもされたらどうなさるのです!」

絹保「そうですわ、お兄様!」

当麻「え、そっち?」

当麻「話は後だ!二人ともタオル巻いてきなさい!」

絹保「タオルを巻いてくればご一緒させていただいてもよろしいのですね?」

万彬「少々お待ちください」

当麻「そういう意味じゃないのですが・・・」

絹保「お待たせいたしました」

万彬「お兄様、裸のお付き合いなのになぜタオルを巻くのですか?」

当麻「裸のお付き合い?!」

絹保「私たちもっとお兄様との仲を深めたいのです。ご協力をお願いしますね」

万彬「さ、お兄様、早速」

当麻「そ、その前に二人ともまず目を瞑れ!」

絹保「こうでしょうか?」

万彬「なにをなさるのですか?」

当麻「俺もタオルをとってくる!」

絹保「それは必要なことなのですか?」

当麻「超必要です!」

絹保「それなら・・・」

当麻「ふぅ、びびった・・・」

当麻「換気扇点いてたら二人の裸を見ちゃってたんだよなあ・・・」

当麻「違う!俺は見たくなんかないぞ!」

当麻「クールになれ。クールになるんだ。よーし」

当麻「お待たせ・・・」

絹保「お兄様」ぎゅっ

万彬「お背中流しますね」ぎゅっ

当麻「二人とも当たってるんですけど!」

絹保「?何がですか?」

万彬「そんなことより早く流させてください」

当麻「気づいてくれー」

万彬「それではお兄様、始めさせていただきますね」

絹保「失礼しますね」

当麻「うい」

絹保「お兄様、お肌を洗うときは手で洗うのがよいのですよ」にゅるにゅる

当麻「く、くすぐったい!」じたばた

万彬「お兄様、暴れないでください。洗いずらくなりますわ」

当麻「いやでもくすぐったいのはどうしようもないのですが」

絹保「お兄様ってお背中広いのですね」

当麻「そうか?あまり気にしたことないんだけどな」

万彬「絹保さんがお背中を洗っている間に髪を洗いますわね」

当麻「じゃあ、頼む」

万彬「では、ちょっとお膝の上に失礼します」

当麻「あんだって?」

万彬「」ぴょこ

当麻「近すぎだろ!」

万彬「沁みますから目を瞑ってくださいね?」

当麻「いやでも目を開けたい気もして」

万彬「え?」

当麻「いやなんでもないです」

万彬「変なお兄様」

万彬「では洗いますね」ぶにゅっ

当麻「ううう!」

当麻(上条さん窒息しちゃううううう)

万彬「お兄様いかがですか?痛い所はありませんか?」

当麻「うー!大丈夫だけど大丈夫じゃない!窒息しそう!」

今日はここまで

万彬「苦しいですか?では・・・」ぬるっ

当麻「わわわ!」ずるっ

絹保「きゃー!」

当麻「痛っ!」ぷにゅん

当麻「・・・くない」

当麻(この感触はあれだな。二人のおかげで痛くなかったから感謝しないとな)

当麻「二人とも怪我ないか?」

絹保「はい、お兄様のお手がありましたので痛くありませんわ」

万彬「私はお兄様の上ですから全く。お兄様こそご無事ですか?」

当麻「俺も大丈夫だ。二人の胸・・・じゃなくて二人がクッションになったからさ」

絹保「お兄様にお怪我がなくて幸いですわ」

万彬「こういうのもいいものですね」

当麻「いや早く退いてくれないといろいろなものが見えそうになってるんだが」

当麻(主に胸と胸と胸が)

万彬「では失礼して」

当麻「風呂でこけたのは久しぶり・・・うぉっ!」ずるっ

絹保「お、お兄様?また滑られましたけど大丈夫ですか?」

当麻「ま、また胸に助けられた・・・」

当麻「今度はもう少し気をつけないとな」

絹保「いえ、お兄様でしたらいくらでも」

当麻「いくらでもはダメだろ。そのうち怪我するぞ?」

絹保「そう意味ではありません・・・」

万彬「あ、そういえば背中は洗いましたが前の方は洗いませんでしたね」

当麻「あ?」

絹保「そうでしたね、では前の方失礼しますね」

当麻「前はいい!後は自分で洗います!」

絹保「お兄様、私に不手際がありましたか?」

当麻「いや不手際がどうとかじゃなくて二人に見せちゃいけない?があってですね?」

当麻「お願いです、ここだけは!ご勘弁ください」OTL

絹保「お兄様、頭をお上げになってください!そこまでされては」

当麻「分かってくれたのか?よかった」

絹保「」

万彬「」

当麻「そんなに見られちゃいやん!目を隠してくれ」



絹保「わかりましたわ」

万彬「こうですか?」

当麻「いいっていうまでそのままだぞ」

当麻「・・・」

絹保万彬「」ちら

当麻「よく見えたか?」

絹保「いえ、よく見えません・・・はっ!」ぱっ

万彬「失礼いたしました!」ぱっ

当麻「もう!」



当麻「もういいぞ」

絹保「せっかく洗って差し上げようと思っていましたのに・・・」

万彬「残念でしたわね・・・」

当麻「本気だったのか・・・」

絹保「お兄様、私たちはいつでも本気ですわ」

万彬「手を抜くなどありえません」

当麻「どう考えても違うベクトルに向かってる気がする」

当麻「・・・」

絹保「お兄様、次は私達の背中を流していただけませんか?」

当麻「はぁ!?」

絹保「お兄様はインデックスさんという方の背中を流していらっしゃるのでしょう?」

当麻「なぜそのような結論に達したか理解できないんだが・・・」

絹保「お兄様はインデックスさんと仲がよろしいのでしょう?」

当麻「まあ悪くはないけどさ」

絹保「仲の良い方は裸のお付き合いという物をされているのでしょう?」

当麻「誰からそんな事吹き込まれた!」

絹保「インデックスさんと出来て私とは出来ないのですか?」

当麻「だからしてないって。上条さんがそんな男に見えますか?」

絹保「お兄様、嘘は感心いたしませんわ」

万彬「嘘をおっしゃるならもう少し上手におっしゃってくださいね?」

当麻「そんなあ!」

当麻「お願いだから信じてくれよ。上条さん本当に本当にしてないんです!」

絹保「お兄様は、私と一緒に入浴するのが嫌なのですか?」

当麻「嫌っていう話じゃなくてさ」

絹保「私お兄様ともっと親密になりたくて、ぐすっ」

万彬「お兄様は嘘を吐かれてまで、うっ、うぅっ」

当麻「ああああ泣かないでくれよ・・・」あわわ

当麻「入る!入るよ!入ります!三段活用!」

絹保「本当ですの?」

万彬「嘘ではないのですね?」

当麻「嘘泣きかい」

当麻「全く!じゃあどっちから洗う?」

絹保「お兄様にお任せします」

当麻「じゃあ・・・絹保から洗おうかな」

絹保「ありがとうございます」

絹保「ではタオルを取りますね」

当麻「待てえええ!全部取るな!半分!前は絶対隠せ!」

絹保「はぁ、分かりました」

当麻「心臓が飛び出る所だったぞ」

ちょっとお出かけしてきます

当麻「絹保、洗う前に確認したいんだが」

絹保「なんでしょう?」

当麻「まさかとは思うが手で洗うのか?」

絹保「それ以外にないと思いますが」

当麻「ドキがムネムネしてきた。二つの意味で」

絹保「それをおっしゃるならムネがドキドキですわ、お兄様」

当麻「ああ、そうだった」

当麻「そ、それじゃ、あ、あら、洗うぞ」

絹保「はいお兄様」

当麻「すごいスベスベだな」

絹保「うふふっ」

当麻「どうした?」

絹保「いーえ!なんでもありませんわ」

当麻「ぺろぺろ」

絹保「お兄様!変な所を舐めないでください!」

当麻「・・・俺今なにかした?」

絹保「肌をその・・・舐められました///」

当麻「具体的にどの辺り?」

絹保「腋、ですわ」

当麻「ひいいいいお許しください!」

絹保「私もいやではありませんでしたから、なんとも思っていませんわ」

当麻「上条さんおかしくなっちゃったみたいだな」

当麻「・・・」ぼー

絹保「お兄様?」

当麻「」スリスリ

絹保「またですかお兄様!」

当麻「つい無意識のうちにやってしまった」

当麻「ごほんごほん」

当麻「絹保の腕って綺麗だよなあ」

絹保「お兄様はそうやってたくさんの女性におっしゃっているのでしょう?」

当麻「言ってねえよ。本当に綺麗なんだって」

絹保「そう思うことにさせていただきますわ」

当麻「本当だってのに」

当麻「じゃあ次前な」

絹保「では全部取りますね」

当麻「胸の所以外は」

絹保「胸も洗わないといけませんわ」

当麻「それだけはご勘弁願います!上条さんそこまで出来ません!お年頃の女の子のお胸を触るなんて!」

絹保「私お兄様の事を信頼していますから触られても平気ですのに」

当麻「どうしようかな・・・」

絹保「お兄様、こういう時はジャンケンではないでしょうか?」

当麻「ああ、それがいいな」

絹保「では私が勝ちましたら洗う。お兄様が負けましたら自分で洗います」

当麻「ようし」

絹保「ジャンケン」

絹保当麻「ぽん」

絹保「あいこで」

当麻「しょ!」

絹保「・・・」

当麻「・・・」

絹保「あ・・・」

当麻「なんだと・・・」

絹保「私の勝ち、ですわね」にこにこ

当麻「なんでだろう。こんなに負けても悔しくないジャンケンは初めてだ」

絹保「ではお兄様」

当麻「はいはーいいっぱい洗っちゃいますよー」

当麻「それでは・・・」

当麻「無我の境地!」さわさわ

絹保「・・・にゃあ///」

当麻「ちゃんと洗えてたか?」

絹保「いえその、お触りされていただけだったような・・・」

当麻「も、もう一回やらせてくれ」

当麻「高速手洗い!」

絹保「////////」

当麻「はっ、はっ、や、やりきった・・・」

絹保「お兄様、次は下半身」

当麻「まだ敵がいたか」






当麻「ま、まあ都合よく異常に湯気が出てるから問題ないな。じゃあ洗っちゃうぞ」

当麻「・・・いい。実に素敵な太ももだ」

絹保「お兄様、私くすぐったい気分ですわ」

当麻「もうちょっと我慢な」

当麻「ふくらはぎももみもみしたいなー」

絹保「恥ずかしい///」

万彬「・・・」

当麻(ま、万彬が怒ってる・・・おふざけはやめたほうがよさそうだ)

当麻「もういいかな」じゃー

絹保「ありがとうございました。私たちこれで少し仲良しになれましたね」

当麻「もう十分仲良しだと思うのですが」


当麻「万彬おいでー」

万彬「・・・」

当麻「どうした暗い顔して?」

万彬「お兄様、私絹保さんとお兄様が楽しそうにしているのを見て少し嫉妬してしまいました・・・」

当麻「万彬もそういう事があるのか?」

万彬「私だって、女ですから。羨ましいなって思うことぐらいあります」

当麻「上条さんそういうのはよく分からないけど気にすんな。これからするんだから」

万彬「はい!」

当麻「ふふふふふ、いっぱい触っちゃう・・・じゃなくて洗っちゃうぞ」

眠いのでここまで

当麻「お湯かけるぞー」

万彬「どうぞ」

じゃー

当麻「万彬ってさ、水も滴るいい女って言葉がぴったりだな」

万彬「素直に受け取ってよろしいのですか?」

当麻「妹に言う言葉なのか疑問はあるけど素直に受け取ってくれよ」

万彬「一生の宝物にしますね」

当麻「ぺろり」

万彬「お兄様、今なにかなさいました?」

当麻「ううん、なんもしてません」

万彬「首筋を舐められた気がしたのですが気のせいだったのでしょうか・・・?」

当麻「じゃあ立ってくれるか?」

万彬「はい」

絹保「お兄様、私のときよりも熱心ですわね」

当麻「うっ・・・」

当麻「舐めたくなるような綺麗な体だよなー」

万彬「お兄様やはり舐められたのではないですか!」

当麻「あ、バレた?」

万彬「お兄様は変な所をお舐めになる癖があるのですね」

当麻「癖じゃねえよ。最近は舐めたくなる女の子がいないんだよなあ」

万彬「ということはお兄様が舐めたくなる女という事でしょうか?」

当麻「もちろん」イケメンAA

万彬「///」

当麻「お、俺は一体何を・・・」

当麻「そうだった、万彬の体を洗うんだった」

万彬「お兄様まだでしょうか?」

当麻「っておおおい!上条さんの視界にセクシーボディがあああ」びゅううう

万彬「お兄様また鼻血が・・・」

当麻「し、死ぬ・・・」

当麻「ふっかーつ!」

万彬「お兄様大丈夫ですか?」

当麻「大丈夫だ、問題ない。洗おうな」

当麻「万彬のスタイルいいなー」なでなで

当麻「万彬のお尻も綺麗だなー」さわさわ

万彬「お兄様・・///」

当麻「」もみもみ

万彬「

ちょっと離れます
もしかしたら続きは明日かもしれないです

当麻「ふっふっふ、イタズラしちゃうz」

ポカッ

当麻「いてて、自分で自分を殴るのってこんなに痛かったか?」

当麻「じゃあ前洗うぞ。嫌だったら嫌って言うんだぞ?」

万彬「嫌だなんて言いません」

当麻「じゃあ・・・」

絹保「お兄様、寒いのでお兄様のお背中で温まってもよろしいですか?」

当麻「寒いんだったら風呂に入ればいいのに」

絹保「一人で入っても寂しいですわ」

当麻「まあ減るもんじゃないし好きなだけくっついてていいぞ」

絹保「お兄様はなんでも許してくださいますね」ぎゅぎゅ

絹保「お兄様のお背中さえあればどこでも眠れそうです」

当麻「タオルが落っこちてるんですけど!」

絹保「はーい?」

当麻「タオル!胸!巻きなさい!」

絹保「あ、失礼しました」

当麻「

当麻「まさかとは思うけど他の子の時もそういう風にしてたりするのか?」

絹保「いいえ」

当麻「じゃあ俺の時だけ?」

絹保「お兄様とお風呂に入ったのは今日が初めてですわ」

当麻「まあそうだけど」

万彬「お兄様、寒くなってきたのですが」

当麻「万彬が風邪引いちゃうしこの話はまあいいや。よくないんだけど」

当麻「洗う前に絹保、洗濯バサミとってくれるか?」

絹保「どうぞ。でも何にお使いになるのですか?」

当麻「万彬の体を揉み揉み、じゃなくて洗ってたら鼻血が出るだろうから装備しておかないといけないからな」

当麻「よし、じゃあ腕を上にあげてくれるか?」

万彬「はいお兄様」

当麻「挟んでよかった洗濯バサミだな」

当麻「じゃあ次おなか回りに」

万彬「お兄様?さきほどから私の体に不自然に濃い湯気が・・・」

当麻「多分局部モザイクだと思う」

万彬「モザイクですか?」

当麻「よくあることだから気にするな」

当麻「どうだ?気持ちいいか?痛くないか?」

万彬「とても気持ちよいです」

当麻「後ろ向きだとちょっと洗いにくいから前向いてくれるか?」

万彬「はい、では」

当麻(ん?こっち向いたら・・・見えちゃう!)

当麻「ちょっと待っ」

万彬「何ですの?」

当麻「たなくて大丈夫だった」

万彬「?」

当麻(湯気さんありがとう!)

当麻「いやでも下半身に湯気というのはむしろそそるというかなんというか」

万彬「何を仰っていますの?」

当麻「なんでもありません!」

当麻「万彬の綺麗な体を拝みつつ洗っちゃうぞ、っと」

万彬「そのように見られては恥ずかしいではありませんか」ぱっ

当麻「こら、隠したら見れないじゃなくて洗えないぞ」

万彬「ですが・・・///」

当麻「見せてくれよ」

万彬「はい・・・///」

当麻「変な言い方だった。これは訂正がいるな」

当麻「キレイキレイ~」

万彬「お兄様の触り方変ではありませんか?その・・・」

当麻「うん・・・自覚が少しありますの事よ」

万彬「私嫌ではありませんよ?お兄様なら・・・」

万彬「私ったらお兄様に変な事を」ポッ

当麻「可愛いなあ、写真とらせろお

当麻「ヤマザキ春のもも祭り~」

万彬「お兄様くすぐったいです///」

当麻「ラストは股間の水攻めー」

万彬「お兄様!」

当麻「わ、悪い!悪ノリしてしまった・・・」

万彬「い、いえ!その、実は楽しかったです///」

当麻「じゃあ流してお風呂はiいろうか」じゃー

万彬「楽しみです」

ちゃぽん

当麻「あーお風呂あったかーい」

万彬「お兄様お幸せそうですね」

当麻「上条さんの家の風呂は壊れたからこうして入られて感動してるんです」

万彬「お兄様ご苦労なされているのですね」

絹保「お兄様、私に出来る事はありませんか?」

当麻「そうだなー。じゃあギューしようか。ぎゅううう」

絹保万彬「おにいさまぁ///」ポロリ

当麻「うっ、堕ちそう・・・」

当麻「ちゃ、ちゃんと直そうな・・・」

絹保「お兄様お得意なのですか?手馴れたようにお見受けします」

当麻「上条さんも不思議で仕方ありません」

万彬「それにしても簡単に脱げてしまうのはなぜでしょうか?」

当麻「なんでだろうねー」

絹保「お兄様?」

当麻「なーに?」

絹保「お兄様抱っこしてくださいません?」

万彬「私も、お兄様にしていただきたいですわ」

当麻「いいよー」

絹保「ここは私たちだけの特等席ですね」

万彬「独り占めしたいですわ」

当麻「風呂だったら重くないしな」

絹保「どうでもよいのですがお兄様?」

当麻「うん・・・」

絹保「また胸をお掴みになってますわ」

万彬「私のもつかまれてますよ?」

当麻「なんか柔らかいなあとは思ってました」

おやすみ

当麻「さてと、上条さんが色情当魔なんてあだ名をつけられる前に上がるとしますよっと」

絹保「まだ上がるのには早いですわ」

万彬「もう少ししたら私も出ますからお待ちくださいませんか?」

当麻「少しだけだぞ?」

絹保「ええ」

万彬「入る時も出る時も一緒ですわ」

絹保「お兄様~」

当麻「なんだ?」

絹保「ただ呼んでみただけですわ」

当麻「なんだよー」

万彬「お兄様」

当麻「何?」

万彬「ただ呼んでみただけです」

当麻「またか」

絹保「お兄様、また一緒に入ってくださいますか?」

当麻「え、また入るのか?」

絹保「まさかこれきりにされるおつもりでしたの?」

当麻「違うのか?」

万彬「私大きくなってもお兄様と一緒に入りたいです」

絹保「私も同じですわ」

当麻「中学生の妹と一緒に入るってのは良くないと上条さんは思うのです」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「何か喋ってください・・・。無言で訴えるなんて上条さんの心が痛むのですが」

絹保万彬(もう一押しですわ)

当麻「痛い、胸が痛い、なんか上条さんの胸がチクチクするのですが」

当麻「分かったから!もう分かった!だから止めてー」

絹保「私達の思い届きましたか?」

当麻「思いっていうより呪いに近かったぞ」

万彬「呪いだなんてひどいですわ!」

当麻「だって本当に痛かったんだぞ?チクチクチクチク」


絹保「お兄様、温まりましたからそろそろ出ましょうか」

当麻「そうしようか」

万彬「また入りましょうね」

当麻「なんかそういうことになっちゃったな」

絹保「お兄様、一緒に入浴した記念に写真を撮りませんか?」

当麻「この格好でか?」

絹保「記念ですもの」

当麻「じゃあ・・・」

絹保「では取ってきますね」

絹保「では撮りましょうね」

当麻「どうせだから絹保一人と万彬一人と俺と絹保と俺と万彬と三人一緒のパターンも撮るか」

絹保「お兄様もその気になられたようですね」

当麻「まあな」

万彬「では・・・」

・・・・・・・

当麻「あ、そうだ」

絹保「どうされましたの?」

当麻「絹保、仰向けになってくれ」

絹保「いいですが・・・」

当麻「で、腕を頭の辺りに置いてくれ」

絹保「こうでしょうか・・・」

当麻「なかなかセクシーだ・・・」

当麻「じゃあ撮るぞ・・・よし。じゃあ万彬も同じポーズで頼む」

万彬「分かりました」

当麻「これはいいものだ」

カシャカシャ

当麻「高画質で相当撮ったのにまだまだ撮れるのか・・・」

絹保「大容量メモリですから」

当麻「やっぱすげえな」

絹保「あまり気にした事がないものですから良く分かりませんが・・・」

当麻「まあ話はそれぐらいにしてそろそろ体拭こうか」

絹保「お兄様」

万彬「お願いが」

当麻「体拭けってか?うすうす感づいてましたよ」

おやすみ

当麻「二人とも自分で拭こうぜ。そういうのが出来る年だろ?」

絹保「前にも拭いてくださいませんでしたか?」

当麻「あの時はあの時だ。それに二人は今までちゃんと一人でやってただろ?」

絹保「自分でするのとお兄様にしていただくのとでは全く違うのです」

万彬「お兄様にしていただくと安心できるのです。ゆりかごのような感じでしょうか?ゆりかごを知っているわけではありませんが」

当麻「簡単には食い下がらないな。どうやって説得するか・・・」

当麻「・・・」

当麻「よし!」

当麻「全く思い浮かばかない!」

当麻「だから俺らしく伝えよう」

当麻「なあ絹保、万彬?」

絹保「してくださるのですか?」

当麻「ううん。さっきも言ったけどダメだ」

万彬「そうですか・・・」しょぼーん

絹保「期待していましたのに・・・」しょぼーん

当麻「うう、許してくれ妹たち・・・」

当麻「俺は着替え終わったけど・・・」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「あそこまで落ち込む事はないだろ・・・」

当麻「なんて声かければ・・・」

当麻「ううん・・・」

当麻「元気になってくれるか分からねえけど言ってみるか」

当麻「あのー、二人とも?」

絹保万彬「なんですか?」

当麻「えぇっと、上条さんは身の回りの事とか一人で出来る子が好きだな」

絹保万彬「!」

当麻(こんなので元気になるわけ・・・)

万彬「お兄様、私一人で出来ますわ!」

絹保「お兄様の妹ですもの!一人で出来ないなんて恥ですわ!」

当麻「ああ、うん頑張ってー」

当麻「なんかさっきより元気になってる気がするけど良かった良かっ」

当麻「よくねえ!」

当麻「おい、ちょっと俺が出るまで・・・」

絹保「はい?」

当麻「・・うぐっ」

バタリ

絹保「お兄様!」

万彬「お兄様、しっかりなさってください!」


絹保「お兄様どうなされたのでしょう?」

万彬「分かりません・・・のぼせられたのかもしれませんね」

絹保「このまま動かさない方が良いかもしれません」

万彬「私たちも早く着替えましょう」

絹保「そうですね」

当麻「ぅぅ・・・」

絹保「お兄様、気がつかれましたか?」

当麻「俺どうしたんだ・・・?」

万彬「突然倒れられたのです。のぼせてしまったのかもしれません」

当麻「いやなんか違う・・・こう、もっと違うやつ」

絹保「お兄様、悪い所はありませんか?」

当麻「特になさそうだけど」

絹保「はぁ、良かったです」

当麻「心配させてごめんな絹保」なでなで

万彬「お兄様、私も心配したのですよ?」

当麻「悪い悪い。万彬もな」なでなで

当麻「さてと、じゃあ寝ようか」

絹保「お兄様、一緒のベッドで・・・」

万彬「良いでしょうか・・・?」

当麻「上条さん一人で寝たいんですけど・・・」

絹保「・・・」ショボーン

万彬「・・・」ショボーン

当麻「・・・上条さんのせいですか?」

当麻「じゃあ消すぞ」

パチッ

当麻「ふぅー、一人で寝るベッドってのは格別ですね」

当麻「早く寝れそうだ・・・」

ジロジロジロ

当麻「うぅっ、視線を感じる・・・」ゴロ

ジーーー

当麻「な、なんなんですかぁ」チラッ

絹保「<●><●>」

当麻「ひぃぃぃ」ゴロ

万彬「<●><●>」

当麻「コワイヨコワイヨォォォ」


絹保「オニイサマガイッショニネテクダサラナイ」

万彬「イッショニネテクダサラナイ」

当麻「タスケテタスケテ」

当麻「助けてーーーー」

当麻「!」

当麻「・・・夢か。夢でよかったあ」

絹保「お兄様、大丈夫ですか?」

当麻「大丈夫だ!」

絹保「お兄様、汗をかかれてますよ?」

当麻「そうだな!拭かないとな!」

万彬「お兄様、大丈夫ですか?」

当麻「大丈夫だ、健康健康!」

当麻「二人ともちゃんと一人で着替えたか?」

絹保「はいお兄様」

万彬「一人で着替えましたよ」

当麻「えらいえらい。じゃあ寝よう」



絹保「お兄様、一緒に寝ても良いですか?」

当麻(夢と同じ!)

当麻「上条さん今日は一人で寝たいからダメです」

絹保「どうしても、ですか?」

当麻「どうしても!天変地異がおこっても!」

絹保「そうですか・・・」ショボーン

万彬「楽しみにしてましたのに」ショボーン

当麻「明かり、消すぞ」

カチッ

当麻「・・・」

当麻「怖くなってきた・・・。違う違う!あれはただの夢だ。そうだ、ただの夢だ。ただ展開が似てるだけ・・・」

当麻「早く寝れば・・・」

当麻「・・・」

ジロジロジロジロ

当麻「やっぱきたあああ」

当麻「怖いよ怖いよ」

当麻「で、でも気のせいってこともあるし、確認だけ」

当麻「・・・」

絹保「お兄様・・・」

当麻「夢じゃなかったああ」

当麻「じゃ、じゃあ万彬も・・・」

万彬「・・・」

当麻「あうあう・・・」

当麻「」がちがちがち

絹保「お兄様・・・」

当麻「涙目・・・か?」

万彬「・・・」

当麻「万彬も・・・」

当麻「・・・ちょっとだけ添い寝に行ってやるか」

今日はココまで

当麻「ちょっとだけ添い寝に来たぞ。二人分添い寝するからほんとに少しだけだぞ」

万彬「まぁ嬉しい!」

当麻「絹保、少しだけ待ってくれよ」

絹保「もし私が寝てしまっても来て下さいますか?」

当麻「ちゃんと行くって」

絹保「寝ないようにしないと・・・」

当麻「張り切ってんなあ」



当麻「んじゃお邪魔するぞ」

万彬「早くいらしてくださいお兄様」

当麻「あわてないあわてない」

万彬「だってお兄様と一つベッドの下で二人きりになれるんですもの。少しでもお兄様と一緒にいたいと思いませんか?」

当麻「・・・ベッドの上じゃないのか?」

万彬「・・・細かい事はよいではありませんか」

当麻「まあいいんだけどな」

当麻「万彬の布団ポカポカしてるな」

当麻「クンカクンカ」

当麻「それに万彬のいい匂いがする」

万彬「そ、そうですか?///」

万彬「お兄様、もっとこっちに」

当麻「これぐらいか?」

万彬「もっと、です」

当麻「もっとって近すぎねえか?」

万彬「良いではありませんか。だって、お兄様と私の仲ですもの///」

当麻「万彬さんすごく際どいのですが・・・」

万彬「お兄様が来てくださらないなら私から」

当麻「ちかっ!」

万彬「お兄様、ハグしていただけませんか?」

当麻「万彬とか?」

万彬「はい、私と」

当麻「ハグか・・・」

万彬「ハグです」

当麻「ハグねえ・・・」

当麻「ハグぐらいなら、いいのか?」

万彬「ではしましょう!」

当麻「するって決めてない・・・」

万彬「お兄様、お体に乗りますね」

当麻「ちょっとしたら終わりだぞ」

万彬「ちょっとでもしてくださるのなら嬉しいです」

当麻[寝ながらだとやりにくいから体の上に乗っていいぞ」

万彬「お兄様、首浮かしてください。腕が」

当麻「あ、悪い」

万彬「もうよいですよ。お兄様も」

当麻「こうか」

当麻「・・・」

万彬「・・・」

当麻「顔、近いと思うのでもう少し下に・・・」

万彬「そ、そうですよね!」

当麻「・・・」

万彬「お兄様大好き」ひそっ

当麻「何か言ったか?小声でよく聞こえなかったぞ」

万彬「秘密、です」

当麻「女の子ってのは秘密が好きなのか?」

当麻「そろそろ絹保の所に行かないとな」

万彬「少しだけ、でしたものね」

当麻「じゃあおやすみ」

万彬「おやすみなさい」

当麻「絹保絹保っと」

万彬「・・・」

当麻「絹保、起きてるか?」

絹保「はい・・・」

当麻「もしかしなくても、眠いんだな」

絹保「お兄様約束を守ってくださったのですね」

当麻「当たり前だろ?妹との約束を守らないなんて男じゃねえ」

絹保「お兄様、万彬さんとその、ハグをされていたのですよね・・・」ひそひそ

当麻「まあ、な」

絹保「私ともしていただけますか?」

当麻「万彬として絹保にしないなんてことはないけど・・・」

絹保「うふっ、失礼します」

当麻「聞いてよー」

絹保「お兄様とハグが出来るなんて私!涙が出てきました・・・」

ペロッ

当麻「・・・ん、絹保の涙はしょっぱい。でもうまい」

絹保「お、おいしい・・・?」

当麻「あぁ、ミネラルたっぷりで健康によさそうだ」

絹保「お兄様って・・・変わった方です・・・」

当麻「そうか?」

絹保「はい。でも優しくて・・・私の事を心配してくださって・・・一緒にいると温かい気持ちになれて・・・それで・・・」

当麻「それで?」

絹保「大好き・・・」ひそ

当麻「よく聞こえなかったんだがもう一度言ってくれるか?」

絹保「こういうのはそう何度も話す事ではありません・・・」

絹保「お兄様・・・もう、ダメです」

当麻「何が、ダメなんだ?」

絹保「もう・・・眠くて」

当麻「じゃあもう寝て良いよ」

絹保「おやすみなさい、お兄様」

当麻「おやすみ」

絹保「・・・」

当麻「絹保が寝ちゃったら上条さんこのまま寝るんですか?困ったなあ・・・」

当麻「はぁぁ、なんか眠くなってきた・・・」

当麻「このまま寝るか・・・」

当麻「絹保あったけえ・・・」

絹保「・・・」

当麻「・・・」

今日はここまで

当麻「絹保ー!万彬ー!待てよー」

絹保「お兄様、こっちですよー」

万彬「捕まりませんよー」

当麻「逃がさないからな!待てえ」



当麻「絹保待てええ」

絹保「いやです!」キャッキャ

当麻「そらっ!捕まえ・・・うわっ」コケー

絹保「大丈夫ですか?」

当麻「あぁ」

絹保「それならよかったです」

当麻「捕まえた!」がし

絹保「・・・ふふふふ!」

当麻「はははは!」

当麻「花畑で寝転がるのはいいな」

絹保「お兄様と万彬さん以外誰もいませんね」

万彬「一面お花畑で素敵です」

当麻「二人も一緒に寝転がったらどうだ?」

絹保「お兄様のお顔を見ていればよく分かります」

万彬「とても気持ちよさそうです」

当麻「お花畑といえば」

絹保「何をなさっているのです?」

万彬「あ、分かりました」

当麻「ここをこうやって・・・よし出来た」

絹保「花飾りですね。可愛いです」

当麻「頭にのっけてみるか?」

絹保「似合いますか?」

当麻「すげえ可愛いな。お嬢様は伊達じゃないな」

絹保「///」

当麻「じゃあ万彬の分も作らないとな」

当麻「・・・よし出来た」

万彬「お兄様手際がよいですね」

当麻「上条さんも作った事がないんだけどな」

当麻「じゃかぶせるぞ」

万彬「似合うとよいのですが・・・」

当麻「心配いらねえよ。絶対似合うって」

万彬「どう、ですか?」

当麻「ほら、言ったとおりだろ。可愛いじゃねえか」

当麻「二人の姿を見てたら我慢できねえ!」

当麻「絹保と万彬に言いたいことがある」

絹保「どんなことでしょう?」

万彬「突然真剣なお顔をされていかがなさいました?」

当麻「二人とも俺の奥さんになってくれ!」

絹保「お、奥さんですか?お兄様の奥さんなら///」

万彬「その・・お受けいたします///」

当麻「いいのか?」

絹保「断る理由がありませんもの」

万彬「お兄様の事お慕い申しております」

当麻「好きだーーー」



・・・・

当麻「・・・なんつー夢を見てるんだ上条さん」

絹保「」

当麻「かわゆいなあ」

当麻「ほっぺたツンツンしてやるか」

ツンツン

絹保「ぅん・・・」

当麻「たまんねえなあ」








当麻「土御門に朝メールしてやるか」

か、み、じょ、う、さ、ん、は、妹、と、ウ、ハ、ウ、ハ、な、目、覚、め、で、す

当麻「送信っと」

当麻「なんか自然ににやけてくるなあ」

・・・・・

♪♪

小萌「上条ちゃんからメールとは珍しいですねー。なんでしょうかー?」

小萌「上条さんは妹とウハウハな目覚め・・・」

小萌「上条ちゃーーーーん!」

小萌「わ、私の上条ちゃんが土御門ちゃんみたいになっちゃったですよー!」

ピピピッ

当麻「お、きたきた・・・あれ、先生からだ。なんだ?」

「上条ちゃん、妹さんと仲良しなんですねー。ウハウハっていうのがとっても気になりますが・・・。ところで送信先を間違えてたりしてないですよねー?」

当麻「やっちゃった。よりによって先生に送っちまうなんて。どんな顔してあえばいいんだ・・・」

当麻「絹保、起きろー。万彬ー起きてー」

当麻「布団撤去だー」

万彬「あぁん、寒いです・・・」

当麻「おはよー万彬」

万彬「おはようございます・・・」

当麻「絹保ー、コアラじゃないんだから早く降りろー」

万彬「お兄様、なぜ絹保さんとそのような体制に?」

当麻「昨日絹保の所に行った後そのまま寝ちゃったからこんな事になってんだ」

万彬「お兄様は絹保さんと抱き合って寝たのですね・・・」

当麻「ああ・・・」

万彬「・・・」

当麻「なんて冷たい空気なんだ・・・」




絹保「お兄様・・・おはようございます・・・はぁぁ」

当麻「起きたか?起きたら早く降りてくれると助かるんだが」

絹保「お兄様・・・私お兄様の奥さん・・・」

当麻「絹保!それは夢だ夢!起きろー」

絹保「はい・・・」

絹保「・・・ですよね///」

絹保「お兄様、もしかして私と同じ夢を見られたのではありませんか?私と万彬さんがお兄様にプロポーズされ」

当麻「はあああああやく顔洗うぞおおおお」

絹保「お兄様の奥さ」

当麻「よおおおおおおおし一緒に洗おうなあ」

絹保「お兄様?」

万彬「プロポーズ?」

当麻「もういいのおおお」



当麻「さあ顔洗った洗った」

ばしゃばしゃ

当麻「ほいタオル」

絹保「ありがとうございます」

万彬「すっきりしました」

当麻「二人とも寝癖がすごいな」

絹保「あ、本当です」

万彬「直しませんといけませんね」

さっさっさ

当麻(女の子の日常を見るっていうのはなかなか貴重だよな)

万彬「お兄様、綺麗になっているか見てくださいます?」

当麻「ちょっと跳ねちゃってるな」

万彬「どこですか?」

当麻「俺が直してあげるよ。ブラシ貸してくれ」

万彬「ありがとうございます///」

当麻「んじゃ直すからなあ」さっさっ

万彬「お兄様、お尻に何か当たって」

当麻「万彬には何にも触れていない触れていない触れていない」

万彬「そ、そうですね」

当麻「万彬の髪の毛って綺麗に手入れされてるなあ」

万彬「私の髪の毛を触ってくださった殿方はお兄様が初めてですわ」

当麻「へーそうなのか」

万彬「お兄様に私の初めてを差し上げたいです///」

当麻「誤解を生む表現はやめよう!」

当麻「うん、完璧」

万彬「とても気持ちよかったですわ。・・・これからずっとお兄様にしていただきましょうか?」

当麻「上条さんの気まぐれでな」

万彬「・・・はーい」

当麻「んー絹保は特にないかな」

絹保「絶対あります!」

当麻「いや結構綺麗だよ」

絹保「ありますわ!」ぶんぶん」

当麻「今出来たな。まあいいけどさ。ブラシは?」

絹保「はいお兄様」

当麻「じゃあ」

絹保「お兄様お優しい・・・」

当麻「直ったぞ」

絹保「ありがとうございます」

当麻「やっぱ絹保みたいな金髪美少女っていいよな」

絹保「そ、そうですか?///」

当麻「ああいいよ金髪」

絹保(嬉しい///)

万彬「どうせ私は金髪ではありませんもの・・・」どよーん

当麻「万彬ごめんよおおお。許してよおおお」

今日はここまで



絹保「♪」ぱくぱく

万彬「」ぱく・・・ぱく・・・

当麻「・・・」

当麻「万彬、ちゃんと食べなきゃダメだぞ」

万彬「お気遣いはありがたいですが食欲が・・・」

当麻「まだ朝の事を・・・」

万彬「・・・」

婚后「湾内さんと婚后さん一体どうなさいましたの?」

当麻「あー、いやなんと言い訳したら・・・」

絹保「うふふ///」ボタボタ

当麻「おい絹保、そこは口じゃないぞ。ほらこれで拭きな」

絹保「あ、申し訳ないです・・・」

婚后「一体何が・・・」

万彬「私には女性としての魅力が・・・」

当麻「しっかりしろ万彬!万彬は最高の女だ!自身を持て!」

婚后「湾内さんと泡浮さんを見ていると天国と地獄を見ているようです・・・」

当麻「上条さんのせいです・・・上条さんの馬鹿!無神経!」ゴンゴン!

婚后「上条さん!お行儀が悪いですわ!」

当麻「・・・そうだな。ごめん」

婚后「仕方ありませんわ、この婚后光子が解決して差し上げますわ」

当麻「ほ、本当か?頼む!婚后さんの力を貸してくれ」

婚后「では何があったのかお聞かせください」

当麻「実は・・・」

婚后「なるほど、良く分かりました」

当麻「本当か、光子ちゃん!」

婚后「み、みみみ光子ちゃん?!」

当麻「教えてくれ、どうしたらいいんだ?」

婚后「それは・・・」

当麻「それは・・・」

婚后「とにかく褒めれば良いのです。上条さんが思いつく限りの言葉で泡浮さんを褒めるのです」

当麻「そ、それで万彬は元気になるのか?」

婚后「私を誰だと思っていらっしゃいますの?この婚后光子に二言はありませんわ!」

当麻「おー」8888


当麻「早速万彬を褒めるぞ」

婚后「でも絶対にというわけでは・・・」

当麻「絶対大丈夫だ、光子ちゃんがあれだけ自身たっぷりに言ってくれたんだ。きっと元気になってくれるさ」

当麻「じゃあ行ってくる」

婚后「ど、どういたしましょう?」

当麻「絹保、ちょっといいか?」

万彬「・・・なんです?」

当麻「耳、貸してくれるか?」

万彬「はい・・・」

当麻「万彬」

万彬「?」

当麻「愛してる」

万彬「あ、あ、あい?」

当麻「俺は万彬の事をいつも愛してるぞ」

当麻「朝起きる時も万彬を愛してる」

当麻「俺が仕事をしてる時も愛してるぞ」

当麻「朝ごはんを食べてる時も、歯磨きしてる時も、着替えをしてる時も、顔を洗ってる時も、学校についても」

万彬「はっ、はっ・・・」

当麻「授業中でも、友達と喋ってる時も、下校してる時も」

当麻「風呂で体を洗ってる時もだ」

万彬「ふぅ、ふぅ・・・」

当麻「愛してる愛してる愛してる愛してる」

当麻「万彬、万彬、愛してるぞ万彬」

当麻「俺の万彬、俺の可愛い万彬」

当麻「万彬の髪の毛一本一本を愛してるぞ」

当麻「万彬を構築してる細胞の一つ一つを愛してるんだ」

万彬「・・・」プシュー

当麻「万彬、ごめんな」

万彬「い、いえ・・・」

当麻「ご飯食べれるか?」

万彬「はい!」パクパクパクパパク

当麻「良かった、すっかり元通りだ」

当麻「光子ちゃんがいなかったらダメだったよ」

婚后「・・・」

当麻「光子ちゃん?」

婚后「わ、私に出来ない事などありませんわ!また困ったことがあればいつでも相談に乗ってあげますわよ?」

当麻「頼りになるなあ光子ちゃんは」

婚后「ところで、そ、その光子ちゃんというのはその」

当麻「ン、ダメか?俺と光子ちゃんの仲じゃないか」

婚后「私と上条さんの仲・・・ですか?」

当麻「俺達兄弟の相談相手だよ」

婚后「そう・・・ですわよね」

当麻「というわけだからまたトラブルがあったらよろしくな、光子ちゃん」

婚后「構いませんが・・・」

当麻「さーて、俺も早く食わないとな」

当麻「ようし、食った食った。じゃあ今日は早めに帰ってくるからな」

絹保「お兄様、お気をつけてくださいね」

万彬「お兄様、先ほどの言葉ですが・・・とても嬉しかったです!」

当麻「おう、じゃあ行ってくる」

絹保万彬「いってらっしゃいませ」

おやすみ

当麻「あー、今日は飯がうまいな」

土御門「カミやんの癖に幸せそうな顔をしてるんだにゃー」

当麻「そうかー?へへっ」

青カビ「カミやん何かあったん?」

当麻「うぇっへっへ」

青髪「やっぱ遠慮しとくわ」

姫神「もしかして、妹さんと関係ある?」

当麻「姫神いたのか、ずっと気づかなかったぞ」

姫神「ふふふ、もう。慣れてるから」



姫神「それで。妹さんとはどうなの?」

当麻「ああ、まあまあうまくやってる」

姫神「そう。妹さんの写真。見せてもらってもいい?」

当麻「ああ、ほら」

姫神「君、この画像は・・・」

当麻「え?」

姫神「自分で見てみるといい」

当麻「何が問題・・・」

当麻「・・・問題だ」



土御門「カミやんどうしたんだにゃー?」

青髪「どうしたんや?」

当麻「見せる画像を間違えた」

姫神「間違えたどころでは済まないと思う・・・」

当麻「反省してます・・・」

当麻「じゃあこっちを・・・」

姫神「可愛い妹さん」

当麻「だろ?しかもめちゃくちゃいい子だからもうたまんない」

姫神「・・・シスコン」

今日はここまで

当麻「あー、早く放課後にならねえかな」

土御門「カミやん用事かにゃー?」

当麻「朝妹と色々あってさ、早めに帰ってあげようかと思ってさ」

姫神「シスコンじゃなかった。重度のシスコンみたい」

青ピ「カミやんがここまでになるとは。ボクもまだまだやねー」

土御門「カミやん、いい漢になったぜよ」

当麻「俺に限ってそんな事ねえだろ」


土御門「いやいや、カミやんこそ男の中の男、キングオブブラザーなんだにゃー」

当麻「男は全然関係ねーじゃねえか。それに嬉しくもなんともねえよ」

土御門「細かい事は気にしなくていいんだにゃー」

青ピ「全く理解できんやけど・・・」

・・・・・

小萌「じゃあ、みんな気をつけて帰るんですよー」

当麻「さようならー」

小萌「あ、上条ちゃん、ちょっと待ってほしいのです」

当麻「なんですか?」

小萌「朝のメールの事ですよー」

当麻「あ、あれですか」

小萌「メールは削除しておいたので安心してほしいのです」

当麻「先生ありがとうございます!」

小萌「いえいえなのです。今度から気をつけてくださいねー?」

当麻「分かってますよー。じゃあさようならー」

小萌「さようならなのです」

当麻「早く帰らないといけない気がする」

土御門「カミやん待つんだにゃー」

当麻「なんだ土御門?」

土御門「カミやんと妹さんに贈り物だにゃー」

当麻「本か?」

土御門「三人でゆっくり読むといいんだにゃー」

当麻「ああ、ありがとな」

当麻「風よりも早く走れ!早く早く!絹保たちの所に行くんだああ」

御坂「あ、ねえ、アン」

びゅーん

御坂「・・・」

御坂「また無視された・・・」

当麻「ただいまー!」

万彬「お兄様本当にお早かったのですね?」

当麻「ぜぇーっ、ぜぇーっ、走って、はぁーっ、来たから、げほっ」

絹保「お兄様、お水をご用意しますからお座りになってください」

当麻「助かるよ」

絹保「お兄様、お水です」

当麻「命の水・・・ごきゅごきゅ、ぷはー」

当麻「生き返ったー」

万彬「お兄様たくさん汗をかかれていますから拭いて差し上げますね」

当麻「悪いな」

当麻「ところで土御門、俺の友達の、前に二人も俺の寮で会ったただろ?」

絹保「ええ、覚えております」

万彬「その方がなにか?」

当麻「三人で読めって渡された本があるんだけど一緒に読まないか?」

絹保「本ですか?どのような内容なのですか?」

当麻「いやどんな本か見てないんだ」

万彬「それなら一緒に読みましょう」

当麻「そうだな、じゃあ・・・」ごそごそ

シスタープリンセス

当麻「シスター」

絹保「プリンセス?」

万彬「聞いたことの無い作品ですわ」

当麻「まあ読んでみるか」

・・・・・・・

今日はここまで

当麻「へえ、みんないろいろ個性があるなあ」パラパラ

絹保「お兄様ならどの妹と暮らしたいですか?」

当麻「そうだなあ、みんな可愛いから決められねえな」

万彬「12人全員と一緒にお暮らしになりますか?」

当麻「全員と共同生活か・・・。みんなで協力して生活するならそんなに大変じゃないかもな」

絹保「お兄様、お兄様はわたくしたちが12人いたらどうされます?」

当麻「絹保と万彬が12人・・・なんか心当たりがある」

絹保「お兄様?」

当麻「ん、なんでもねえ。絹保と万彬ならまあ大丈夫じゃないか?別の心配はあるだろうけど」

絹保「別の心配とはどのような?」

当麻「まあ二人は気にしなくても・・・いや、気にしてほしいか?」

当麻「「すんげえロリっ子・・・」

絹保「とても可愛いですわね」

当麻「他には・・・春歌ちゃん!」

万彬「どうされました?」

当麻「春歌ちゃんが可愛い!」

当麻「春歌ちゃんと結こ・・・妹にほしいな」

絹保万彬(お兄様の理想の女性ですのね・・・)

・・・・・・

当麻「じゃあこんなところかな。二人ともどうだった?」

絹保「わたくしお兄様の事、今よりももっと尊敬しました」

万彬「お兄様の事今までよりも大好きになりました!」

当麻「よ、よかったな」

絹保「お兄様はいかがでしたか?」

当麻「んーそうだなあ」

当麻「妹っていいなあって思った。もっと大事にしないとな」

絹保「それなら・・・」

万彬「もっと愛してくださいね、お兄様?」

当麻「あ、うん」

今日はここまで

カリカリ

当麻「バイト中とはいえ宿題は無くならねえなあ」

当麻「上条さん頭悪いから勉強しても頭よくならねえし」

当麻「しなかったらしなかったでもっと頭悪くなるし」

当麻「はぁ・・・」

当麻「こうか?いやなんか違う」

当麻「だー!」

当麻「疲れたー」

絹保「お兄様どうされたのです?」

万彬「お疲れになられてるようですが何をされているのですか?」

当麻「学校の宿題。全然進まなくてさ」

絹保「範囲をお見せいただけますか?」

当麻「いいけど」

万彬「もしかしたらお手伝いできるかもしれません」

当麻「分かるのか?」

絹保「見てみなければ分かりませんが・・・」

万彬「あ、これはこの間習った所です」

当麻「上条さん中学生以下ですか・・・」

万彬「お兄様、ここはこうやって」

当麻「待った!上条さんのためにもうちょっと分かりやすく」

万彬「でしたら、こうなってますよね?なので・・・」

当麻「ふむふむ」

万彬「こうすると、これが答えです」

当麻「なるほどなー」

万彬「いかがでしたか?」

当麻「万彬の説明が分かりやすかったから覚えられそうだな」

絹保「お兄様、他に、他に分からない所はありませんか?」

当麻「ある」

絹保「でしたら、わたくしが教えて差し上げます」

当麻「二人は宿題ないのか?」

絹保「もう済ませてあります」

万彬「宿題は早めに終えるようにしていますので」

当麻「そうか。じゃあ二人に教えてもらおうかな」

当麻(もうプライドなんているもんか)


当麻「えっとここなんだけど」

絹保「はい、そこはですね」

当麻「万彬ここは?」

万彬「はいそれは」

当麻「絹保、合ってるか?」

絹保「正解です」

万彬「お兄様、少し間違えています。ここは」

当麻「あ、そうか。こうだな」

万彬「そうです。これが正解です」


絹保「正解です」

当麻「よっしゃ」

万彬「正解ですわ」

当麻「ノッてきたー」

当麻「上条さん天災。やれば出来る子」

当麻「あー、終わった・・・」

当麻「もう一生分の頭を使ったな」

絹保「お兄様、休憩しましょう。休憩の後また続きをいたしましょう」

当麻「そうだな」

絹保「今日わたくし達クッキーを焼いてきたので召し上がりませんか?」

当麻「二人の手作り?じゃあもらおうかな」

万彬「クッキーですからお紅茶でよろしいでしょうか?」

当麻「ああ」

万彬「では入れてきますね」

当麻「いただきまーす。こっちが万彬ので」

絹保「これがわたくしのです」

当麻「まずは万彬のからもらおうかな」

当麻「ぽりぽり」

万彬「味見はしたのですが・・・」

当麻「ん、うまい!売ってるのより断然うまい!」

万彬「お兄様の為に作りましたから・・・作って良かったです!」

絹保「お兄様、わたくしのも・・・」

当麻「じゃあ」もぐもぐ

絹保「・・・」バクバク

当麻「・・・」モグモグ

当麻「うん、絹保のもめちゃくちゃうまいぞ」

絹保「本当ですか?」

当麻「ああ」

絹保「本当に、本当においしいですか?」

当麻「本当に、本当に本当にうまかった」

絹保「あ、あんしんしました・・・」ヘナヘナ

当麻「そんなに緊張してたのか」

当麻「んー、うまい」ボリボリボリボリ

絹保「そういえばそろそろバレンタインデーですね」

当麻「そうだな」ボリボリ

絹保「お兄様はその、わたくしがお兄様に作ったら、受け取ってくださいますか?///」

当麻「もちろん」

万彬「お兄様、わたくしのも、受け取ってくださいますか?///」

当麻「ああ、いいぞ」

絹保万彬「チョコレートとクッキーどちらがお好きですか?」

当麻「どっちも好きだけど?」

絹保「では少し練習しないといけませんね」

万彬「がんばって作りますね」

当麻「楽しみにしてるよ」


当麻「ごちそうさま」

万彬「では続きがんばりましょうね」

当麻「うへぇ」

絹保「一緒にやれば早く終わりますから。頑張りましょう」

当麻「そうだな。頑張ろう」

今日はここまで

当麻「嫌です、嫌です、もう勉強嫌なんです!」

絹保「お兄様、もう終わりました。終えられたのですよ」

当麻「勉強やりたくないです!」

万彬「お兄様、お外の空気をお吸いになって気分を落ち着けてください」

当麻「そうさせてもらう・・・」


絹保「お兄様お勉強アレルギーになられなければよいのですけど」

万彬「詰め込み過ぎもよくありませんし」

当麻「フー、いい気分転換になったな」

当麻「ん、あんな所に女の子が・・・」

当麻「おい、大丈夫か?」

学生「かみじょうさま・・・」

当麻「大丈夫か?なにかあったのか?」

学生「足を挫いてしまって歩けなくなってしまいました・・・」

当麻「そうだったのか、じゃあ保健室まで運ぶか」

学生「お手数おかけします」

当麻「けが人はおとなしくな」

当麻「抱っことおんぶどっちがいい?」

学生「あの・・・赤ちゃんを抱き上げるときのような感じでしていただけたら・・・」

当麻「赤ちゃん?こんな感じか?上条さんよく分からないんですが」

学生「ええ、よろしくお願いします」


学生「上条様、私、重くありませんか?」

当麻「そんなことねえよ。結構軽いぞ」ふわっ

学生「もうおろして下さっても構いません、後は自分で・・・」

当麻「無理しなくていいよ。けが人はおとなしくしてないとな」

学生「すみません・・・」

学生(上条様とこうすることが出来るのは運命でしょうか///)

当麻「もう着いた」

当麻「じゃあそこのベッドに」

学生「ありがとうございました」

当麻「足、まだ痛むか?」

学生「少し・・・」

当麻「どこかに湿布あるといいんだけど・・・お、あった」

当麻「じゃあ湿布貼るから足を伸ばして靴下脱いでくれるか?」

学生「はい」

当麻(パ、パンチラ!)

学生「出来ました」

当麻「じゃあこれで・・・」

当麻「少し休んだら部屋に戻ろうか」

学生「上条様は命の恩人です、ありがとうございました」

当麻「命の恩人ってほどではないぞ」

学生「私にとっては命の恩人です」

当麻「照れるな・・・」

学生「上条様、一生に一度のお願いがあるのですが聞いてくださいますか?」

当麻「ん?」

学生「バレンタインデーの事ですが・・・私上条様のために作りますから、受け取ってください」

当麻「へ?」

学生「義理とかそういうのではなくて・・・その、受け取ってください///」

当麻「断る理由なんてないからな。ありがたくもらうよ」

学生「上条様、2月14日忘れないでくださいね」

当麻「楽しみに待ってる」

当麻「そろそろ部屋に戻ろうか」

学生「ええ、そうします」

当麻「じゃあ・・・」

学生「帰りは一人で大丈夫です」

当麻「危なくねえか?」

学生「一人で歩けますからご心配なさらないでください」

当麻「本当に大丈夫なのか?」

学生「はいこの通り・・・っ!」

当麻「ダメじゃねえか。ほら」

学生「上条様にまたご迷惑を」

当麻「いいよこれぐらい、じゃあ部屋の場所教えてくれるか?」

学生「はい、ここをまっすぐ・・・」

「まあ、上条様に抱っこされて。羨ましい」

「わたくしもけがしたらしてくださるのかしら?」

学生(ちょっと優越な気分です)

当麻「ここか?」

学生「はい」

当麻「じゃあベッドまで」


当麻「お疲れ様」

学生「それは上条様ですわ」

当麻「じゃあなんかあったら呼んでよ。絹保と万彬の部屋にいるから」

学生「はい、ありがとうございました」

当麻「さてと、部屋に戻るか・・・」

「「「「「「「上条様ー」」」」」」」

当麻「な、なんだあ?」

「「「「「「「上条様、わたくしたちも看病してください!」」」」」」」

当麻「君たちどこかケガしてるのか?」

「「「「「「「これからケガするかもしれませんので予約をしにきました」」」」」」

当麻「保健室の先生がいなかったらな」

「「「「「「「あとバレンタインデー真心をこめて作りますから受け取ってください!」」」」

「「「「私のも」」」」「「「わたしのも」」」

当麻「俺なんかに?じゃあありがたく受け取るよ」

「「「「「「調理室ー」」」」」」」

当麻「なんだかあわただしかったけど」


絹保「廊下が騒がしいと思い見にきたら・・・」

万彬「お兄様・・・」

今日はここまで

当麻「特にすることもないし戻るかな」

当麻「・・・ん?」

壁・))

当麻(・・・なにしてるんだ?」

当麻「おい」



当麻「絹保さーん、万彬さーん」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「部屋にいたんじゃなかったのか?って言うかなんで隠れてたんだ?」

絹保「それは・・・」

当麻「言いにくいなら言わなくてもいいぞ?」

万彬「廊下が騒がしかったので気になって様子を見に来たのです。そうしたら」

万彬「お兄様が・・・お兄様が」

当麻「俺が?」

万彬「お兄様がみなさんにバレンタインデーの話をされてて」

当麻「ああ、見てたのか」

当麻「みんなにたくさんもらったら食べきれるかな?」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

絹保「お兄様、いただくのは自由ですけれども」

絹保万彬「わたくしたちのは本当に食べていただけるのですか?」

当麻「食べないなんて上条さん言いましたか?」

絹保「おっしゃっていませんが、しかし心配になります」

万彬「わたくしたちのを忘れられてるのではと・・・」

当麻「忘れるわけねえだろ」

絹保「お兄様嬉しそうにされてたではありませんか」

当麻「そりゃまあもらえたら嬉しいさ」

当麻「嬉しいけど、二人の事を忘れてなんかいないから安心しろ」

絹保「証明・・・してくださいますか?」

当麻「信じてくれないのか?」

絹保「信じていますけれどその、万彬さん?」チラッ

万彬「ええ、何かしていただければと///」

当麻(何かしてほしそうにこっちを見てる。何をしたらいいのかサッパリ分からないんだが何かしたほうがいいよな)

絹保万彬「んー///」

当麻(目を瞑ってどうしたんだ?うーん女の子ってわからねえな))

当麻(ううん、何をしてほしいんだ?ううん、ううん)

当麻(分かった、あれだな)

当麻「二人のしてほしい事分かったぞ」

絹保万彬「何をしていただけるのです?///」

当麻「二人とも目を瞑ってくれ」

絹保万彬「はい」

当麻「じゃあ行くぞ」

おでこごっつん

絹保「ぁ///」 万彬「温かい///」
当麻「これがしてほしかったんだろ?こないだ見てたテレビでやっててさ。いやーテレビ見てて良かった」

絹保「本当は違うのですけれど///」

万彬「嬉しいです///」

今日はここまで

絹保「はぁ・・・」

万彬「どういたしましょう・・・」

当麻「溜息なんかついてどうした?」

絹保「お兄様、実は・・・」

万彬「少し困った事に・・・」

当麻「困った事?」

絹保「調理室が・・・」

当麻「調理室が、どうした?」

絹保「調理室が使えなくなってしまい練習が出来ないのです」

当麻「なんで使えなくなったんだ?」

絹保「生徒のみなさんが調理室に一度に入ったらどうなります?」

当麻「全員が一片に入ろうとしたらそりゃなあ」

絹保「そういった訳でして」

万彬「わたくしたちも練習をしたいのですが場所がなかなか見つからず・・・」

当麻「・・・二人ぐらいならできる所があるぞ」

絹保「そのような場所があるのですか?」

万彬「そのような場所があるのですか?」

当麻「俺の寮」

絹保「あっ!」

万彬「すっかり見落としていました!さすがですお兄様!」

当麻「褒めるな褒めるな」





当麻「じゃあ材料持って行こうか」

絹保「はいお兄様」

万彬「行きましょう?」

当麻「荷物俺が持とうか?」

絹保「いえ、重たくありませんから自分で持ちます。お心遣いありがとうございます」

当麻「そうか?じゃあ万彬、持とうか?」

万彬「わたくしも、自分で持てますから大丈夫です」

当麻「じゃあ一緒に持たないか?それならいいだろ?」

絹保「それって」

万彬「新婚さんみたいで憧れます///」

絹保「それって」

万彬「カップルみたいで憧れます///」

お子様「ねーねー、なんでお兄ちゃん彼女が二人いるのー?」

お子様「浮気してるんだよー」

お子様「浮気いけないんだよー」

当麻「浮気じゃなーい!」

当麻「・・・最近はませた子が増えたなあ」

絹保「わたくしたちがカップルに見えるのでしょう」

当麻「どこをどうみたらカップルに見えるんだ?大体二人も女の子を連れてる男いるかよ」

当麻「まあ学園都市なら仕方ないけど」

万彬「お兄様はそのように見られることについていかがですか?」

当麻「ありえねえよwww」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「急に黙ってどうした?上条さん言っちゃいけないような事言いましたでしょうか?」

絹保「いえ何も仰っていません」

万彬「正直なお言葉ありがとうございました」

当麻「なんで冷ややかな応対をされるのでせうか?」

当麻「はい着きました」

絹保「万彬「お邪魔いたします」

当麻「なんか二人に手伝える事あるか?」

絹保「では味見をしていただけますか?」

当麻「味見だけで良いのか?」

絹保「お兄様のお口に合うものを作りたいですから」

当麻「食うのは任せろ」

万彬「ではお兄様はゆっくりされていてください」

当麻「ほーい」

今日はココまで

当麻「ちょっと見学しようかな」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「へえ、二人とも上手だな」

絹保「・・・緊張しますね」

万彬「ええ・・・」


じー

絹保「お兄様、そのように見られてはわたくし、集中できません///」

万彬「見ないでください、お兄様///」

当麻「エロス」

当麻「仕方ねえな、じゃあ待ってるから何かあったら呼んでくれ」


万彬「お兄様に見つめられると何といいましょうか、非常にドキドキします」

絹保「わたくしも、見つめられるとあがってしまいます」

絹保「でももっと見つめてほしいのですけれど見ないでほしかったり・・・」

絹保「このような気持ちになるのは初めてです・・・」

万彬「わたくしたちどうしてしまったのでしょう」

当麻「カゼ引いてんじゃないのか?体温計持ってこようか?」

絹保「結構です、お引取りください」

当麻「絹保がグレたー」

・・・
絹保「味も形も問題ありませんね、」

万彬「最初にしては良く出来ましたね」

当麻「腹減ったー、食べさして」

絹保「あ、お兄様、それはわたくしの食べかけ・・・」

当麻「いただきー」

万彬「ああ!」

当麻「うん、うまうま」

当麻「ごちそうさん、うまかったぞ」

絹保「わたくしの食べかけだったのですが」

当麻「え、そうだったのか?」

当麻「わ、悪い、食欲に負けて食べちまった!ごめん許して、このとおり!」

絹保「いえ食べられて困るわけではありませんから」

絹保「少し驚きはしましたけれど・・・」



万彬「点数をつけるなら100点満点で何点いただけますか?」

当麻「うーん、100点だな」

万彬「もう少し考えていただけますか?」

当麻「考えろったって100点しかねえだろ。うまいもんはうまいんだから」

絹保「ふふふっ、お兄様らしいですわね」

万彬「仕方ありませんね」


絹保「でもどうせならもう少しムードのある場所でいただきませんか?」

当麻「ムード?そんなのいいだろ?」

絹保「さあ行きましょう」

当麻「こら押すなって」

当麻「なんでベッドなんだ?」

ぎゅー

当麻「こら、密着されたら食べれないだろ」

絹保「お兄様、あーん」

万彬「あ~ん」

当麻「妙に色っぽいんですけど」

絹保「お兄様、ムード、ですわ」

当麻「上条さんよくわかんないけどすごくデンジャー臭がするからやめー!」

絹保「ふふ、バレンタインデーのデモンストレーションはこれぐらいにしておきましょうか」

万彬「お兄様の慌てられていた顔、好きですわ」

当麻「・・・本気にしちまったじゃねえか」

ここまでです

当麻「ポッキーがあるな。食べるか?」

絹保「いただきます」

万彬「ありがとうございます」

当麻「ウサギにエサあげてるみたいで癒されるな」

当麻「ほら、まだあるから」

絹保「あ、はい」

万彬「お兄様はお食べにならないのですか?」

当麻「見てるだけでお腹いっぱいになりそうだからいい」

当麻「ほら、まだあるからな。どんどん食べろよ」

当麻「ポッキー、ポッキー、ポッキーゲーム」

当麻「なあ、ポッキーゲームしないか?」

絹保「ポッキーゲームですか?」

万彬「あのポッキーゲームですよね?」

当麻「ああ、そのポッキーゲームだけど」

絹保「はい、やります!やらせてください!」

万彬「早くしましょう」

当麻「二人ともやる気だなあ」

当麻「んじゃ端っこ加えて」

当麻「まず絹保としようか」

当麻「よーいスタート」

かじかじかじかじ

当麻(そろそろ離さないとヤバいかな?だがここで離したらチキンだと思われちまうな)

絹保(もう少しでお兄様とき、キス///)

絹保(変な事を考えてはお兄様にご迷惑が)

ポキッ

当麻「折れたな。俺の勝ちっと」

当麻(兄貴の面目躍如ってとこか?)



当麻(兄貴の面目が保たれたってとこだな))

当麻「次は万彬とだな」

万彬「絶対に負けません」

当麻「お、強気だな。よーし、スタート」

カリカリカリ

当麻(ちょっと大胆に攻めてみるか)

万彬(!!)

当麻(万彬びっくりしてるな?作戦成功)

万彬(わたくしだって負けません!><)

当麻(うわっ、早い!このままじゃキスしちまう!どうするどうする?)

当麻(くそ、仕方ねえ、事故る前にこっちから負けてやる!)

ポキッ

万彬「わたくしの勝ちでよろしいのですか?」

当麻「ああ、負けだ負け」

絹保「さっきは負けましたから2回戦させてください!」

当麻「また負けんじゃねえか?ww」

絹保「絶対に負けませんからお願いします」

当麻「じゃあ勝負してやろうか」

当麻「スタート!」

当麻(さて、お手並み拝見)

ガリガリガリガリガリガリ

当麻(なにぃぃ?!)

絹保(負けません!><)

ガリガリガリ

当麻(と、止まれえええええ)

絹保(・・・)

当麻(良かった、思いが通じた)

当麻(後一口二口で大事故だったな)

絹保(お兄様の唇が目の前に///)

絹保(どうしましょう)

当麻(絹保口をもそもそさせて・・・ま、まさか)

ポリ

当麻(ひいいいいい)

ポキ

絹保「・・・」

当麻(この年になってチビりそうだったぞこの子悪魔ちゃんめ)

絹保(ちょっと残念です)

おやすみ

絹保「とりあえず寮に帰りましょうか?」

万彬「そうですわね、帰りましょう」

当麻「一つ提案があるんだがいいか?」

絹保「なんでしょう?」

当麻「いつも二人には色々してもらってるからどこか遊びにいかないか?」

万彬「どこかといいますと?」

当麻「特に決まってないから二人で相談して決めればいいよ」

絹保「どこにいたしましょう?」

万彬「この間開店したばかりの喫茶店はいかがでしょう?」

絹保「高級なケーキや紅茶をいただけるお店ですね」

当麻「食べる所じゃないほうがいいんじゃないか?ほ、ほら、もう少し思い出に残る方が」

絹保「そうかもしれませんね」

当麻(高級とかNG過ぎるわ)

万彬「では映画館はいかがでしょうか?」

当麻(万彬ナイス!)

絹保「いいですね、映画館にしましょうか」

万彬「お兄様、映画館はいかがでしょう?」

当麻「いいよ、じゃあ映画館な」

当麻「二人と映画館に行くのは初めてだな」

絹保「そうですわね」

当麻「で、何を見るのか決まってるのか?」

絹保「まだ決めていません。いい作品があるとよいのですけれど」

当麻「どうだ、何かあった?」

絹保「正直あまり・・・」

当麻「しょうがないな、また別の機会にしよう」

万彬「それしかありませんね」

絹保「お兄様見てください、写真館があります」

当麻「へえ、こんな所にあったのか」

万彬「お兄様、ここで写真撮りましょう」

絹保「いいですね、お兄様、写真撮りましょう?」

当麻「二人がいいなら寄ってみようか」


当麻「こんにちは」

店員「おやおや若いお客さんが来たね。それにお嬢ちゃんもご一緒で。写真かい?」

当麻「なんかオススメあります?」

店員「そうだなあ、ウエディングはどうだい?」

絹保「わたくしウエディングドレス着てみたいです!」

万彬「お兄様、わたくしも///」

店員「じゃあお兄ちゃん真ん中でお嬢ちゃんたちが両隣でいいかな?」

絹保万彬「はい!」

店員「お兄ちゃんモテモテだねえ」

当麻「いや、その」

店員「じゃあこれに着替えてね」

当麻「はあ・・・」

店員「お嬢ちゃんたちはもう選び始めてるから待たせちゃダメだぞ」


絹保「どれも素敵ですわね」

万彬「これは少しウエストが・・・」

絹保「あ、これにいたしましょう・・・サイズもぴったりです。万彬さんはいかがです?」

万彬「大丈夫です、それでは参りましょう」

店員「ふふ、まだダメよ。しっかりお化粧しましょうね」

絹保「お化粧までしてくださるなんて」

万彬「本格的ですわね」

店員「はい、終わりました。じゃ写真がんばってね」

絹保「ありがとうございました。万彬さん、とっても綺麗です」

万彬「絹保さんこそお人形のようですわ」

絹保「本当ですか?」

絹保「お兄様、お待たせしました」

万彬「少し着替えに手間取ってしまいまして」

当麻「」

万彬「お兄様?」

当麻「綺麗になったなあ」

絹保「お化粧していただきましたから」

万彬「早く撮りましょう」

当麻「じゃあお願いします」

店員「お嬢ちゃんたちもうちょっとお兄ちゃんに寄って~、そうそう」

当麻「うぅ・・・」

当麻(胸元についつい目が。こら、俺の目玉、動くんじゃない!)

店員「お兄ちゃんあんまり胸を見ちゃダメだぞ」

当麻「見てません!」

店員「じゃあ撮りますよー」

カシャ

店員「次は二人ずつで撮ろうか」

絹保「ではわたくしから」

店員「お嬢ちゃん、お兄ちゃんに抱きついてくれるかな?」

絹保「はい」

当麻「ふふ」

店員「お兄ちゃんは腰の辺りに手を当てて」

当麻(なんかやらしい気分になってきたぞ・・・邪心退散退散!)

店員「じゃあ撮りまーす」

店員「じゃあ交代しようか」

万彬「結婚式をしているようで幸せな気分で・・・す!」

万彬(お兄様そこは腰ではなくてお尻・・・)

当麻「きてよかったか?」

万彬「は、はいとっても」

店員「お兄ちゃんお尻触っちゃ写真撮れないよ?」

当麻「す、すみませんです!手が滑ってしまっただけです」

店員「撫で回してたような気がするんだけど・・・まあいいか。じゃ撮ります」

店員「はい、完了です、じゃあ着替えてお支払いをお願いしまーす」

店員「ありがとうございましたー、またご利用ください」


当麻「二人ともお化粧落とさなかったのか?」

絹保「もう少し気分を味わいたいですから」

万彬「お兄様と本当に出来たらいいですわね」

当麻「何を?」

万彬「・・・結婚式です///」

当麻「出来るの?!」

絹保「出来ましたか?」

万彬「さあ・・・」

当麻「え、出来るの?出来ないの?どっちなんですかー?」

当麻「絹保と万彬って好きな男っているのか?」

絹保「好きな殿方、ですか?」

万彬「何故そのような事をお聞きになられるのですか?」

当麻「ここって女子校だろ?だから男っていないからさ、そういうのがいるのかな~って」

絹保「殿方はお一人いらっしゃるではありませんか」

当麻「え、どこにだ?」

絹保「わたくしの目の前に」

当麻「俺?ああ、いたか」

絹保「殿方はお兄様お一人だけなのですからもう少し意識されたほうがよいかと」

当麻「そうかあ?」

絹保「そのほうがよいと思いますけれど」

万彬「お兄様が将来この寮のどなたかとご結婚されるかもしれませんから」

当麻「それはないだろ。だってここお嬢様学校なんだから上条さんみたいな庶民と結婚しようなんて物好きいないだろ」

絹保「ご謙遜なされているのかもしれませんがみなさんに同情します」

万彬「まさかお兄様は同棲愛車の方なのですか?」

当麻「な、何いってんだ!」

万彬「ち、違うんです!わたくしは決してお兄様がそういった方でもお兄様を失望したりはしませんから!」

当麻「だから違うって!俺はそっちのシュミはねえよ!俺は女が好きだ!」




万彬「そうですよね、違いますよね。お兄様に誤った認識をしてしまいそうになりました」

当麻「いや誤解されなかったから別にどうでもいいんだけどな」

当麻「で、さっきの話だけど」

絹保「います、でよいのでしょうか?」

万彬「わたくしもまだはっきりとは・・・」

当麻「やっぱいるのか。で、どんな奴なんだ?」

絹保「その方には妹が二人いるのです」

絹保「妹の面倒を嫌な顔をせずに見る方で」

絹保「周りの人にも妹にも尊敬されている方です」

万彬「ただとても恋愛に鈍い方なのです」

当麻「ん、もしかして二人とも同じ奴が好きなのか?」

絹保「そうかもしれませんね」

当麻「誰だそいつ、思いっきり右手で殴りたくなってきた」

絹保「とても痛いと思いますよ?」

当麻「そいつボクシングとかやってるのか?」

絹保「いえ、そういう意味ではありません」

当麻「まあ大丈夫だ。こう見えても打たれ強い方だと思うから」

絹保(遠まわしでは通じませんね)

万彬8お兄様に気持ちを伝えるのは難しいですわね)

絹保「でも伝えようか迷っているというか」

絹保「今までの生活を壊したくないという気持ちもあります」

万彬(同じ事を考えているのですね絹保さんも)

絹保「告白したら今までのように暮らせないかもしれません」

絹保「だから不安なのです」

当麻「二人とも色々考えてるんだな」

当麻「まあ、なんだ?二人ともがんばれ」

当麻「きっとなんとかなるさ」

当麻「なるようになる、ってな」

絹保「お兄様にそういわれると安心します」

万彬「お兄様のお力でしょう」


当麻(さて今日は二人が好きな奴をぶっ飛ばす事だけを考えて寝るか)

今日はここまで

絹保「わたくしたちこれから調理室に行くので何か御用がありましたらいらしてください」

万彬「場所お分かりになります?」

当麻「知ってるけど何をするんだ?」

絹保「バレンタインデー、です」

当麻「ああ、なる。でも俺の部屋じゃなくていいのか?」

絹保「大丈夫だと思います。きっともうみなさん作業が終わっていらっしゃるでしょうから」

当麻「そうだといいけどな」

当麻「さて俺は二人がいたから見れなかった」

当麻「お宝本を読ませていただこうかしら」

当麻「どれ・・・ああ、うわあ、いいのかこれ」

当麻「すごい・・・」

絹保「お兄様」

当麻「ああ!な、なんだ?」

絹保「今お背中に隠されたものはなんでしょう?」

当麻「いやたいしたものじゃねえよ。二人とも忘れ物か?」

絹保「いえ、やっぱりお兄様のお部屋をお貸しください」

当麻「ほいほい」



絹保「お兄様、作っている時だけお外でお待ちいただけないのでしょうか?」

当麻「なんかワケありか?」

絹保「ワケありというか・・・」

万彬「愛情を込めて作るのが恥ずかしいというか」

当麻「二人がそうしてほしいならそうするよ」

当麻「じゃあ外で待ってるから」

絹保「申し訳ありません」

万彬「戦場に行きましょう」

当麻「女の戦場か」

万彬(料理は愛情、作る相手への愛を込めて)

絹保(お兄様、好き、好き、大好き)

万彬(お兄様、お兄様、愛しいお兄様)



当麻「ちょっとだけ、ちょっとだけ覗き見しようか」

当麻「どれ・・・」

当麻「な、なんだこの空気!俺なんかが入っていい領域じゃない・・・」

当麻「外で待つか・・・」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

絹保「なんだか頭がボーっと・・・」

万彬「甘い香りがしますから・・・」

万彬「少し外の空気を吸いましょうか・・・」

絹保「お兄様のお顔が見たいですわ・・・」

万彬「わたくしも・・・」

ガチャ

絹保万彬「お兄様?」

当麻「ん、すげえ甘い匂い・・・」

当麻「二人とも涎出てるぞ」ふきふき

絹保「ちょっと香りのせいでボーっとしてしまいまして」

万彬「換気も兼ねてお兄様のお顔を拝見しに来ました」

当麻「シャキっとしたか?」

絹保「とても清清しい気分です」

万彬「外に出て正解だったようですね」

当麻「さっきみたいな顔もっかい出来ないか?」

絹保「なぜですか?」

当麻「また見たくなった。あの顔みながらご飯三杯はいけると思う」

絹保万彬「絶対しません!」

当麻「ですよねー」

絹保「後は焼くだけですのでもう少しだけお待ちください」

万彬「失礼いたします」

当麻「がんばってな」

絹保「生地が焼けるのを見ていますとまるで自分のようです」

万彬「どういう意味ですか?」

絹保「お兄様の事を考えるだけで胸が焼けてしまうのです」

万彬「絹保さんはそれほどお兄様を思っていらっしゃるのですね」

絹保「わたくしにとっての初恋ですから」

万彬(絹保さんには負けられませんね)

当麻「お、いい匂いがする。もうそろそろかな?」


絹保「わたくしのは終わりましたから万彬さんの番ですね」

万彬「上手に焼けますように」

絹保「万彬さんはお兄様のどのような所が好きなのですか?」

万彬「わたくしは・・・いつでも優しくしてくださって甘えたい時には、いえ、いつもですわね。甘えさせてくださる所とか時々ドキドキさせてくださったり・・・そんなお兄様が好きです」

絹保「わたくしたちもやはり兄弟ですわね、同じ方を好きになって好きな所も同じなんて」

万彬「いつまでも仲良くしてくださいね?」

絹保「こちらこそよろしくお願いします」

ちーん

絹保「焼きあがったようですね」

万彬「良かった、綺麗に焼けているみたいです」

絹保「お兄様のご加護かもしれませんね」

万彬「お兄様には感謝、ですわね」


今日はここまで

当麻「ううん・・・インデックス・・・もう食材がない、ない・・・」

絹保「お兄様、起きて下さい」

万彬「遅刻なさいます、起きて下さい」

当麻「うん・・・おはよう」

絹保「お兄様、受け取ってください!」

万彬「愛を込めて作りました!」

当麻「ん、ああ、そうだったな。ありがたくもらうよ」

当麻「じゃあ一個ずつ食べちゃおうか」

当麻「うんうん、おいしいよ、万彬のもなかなか・・・」

当麻「どっちもおいしいなあ、バレンタインデーに限らず作ってほしいよ」

絹保「かしこまりました。それと・・・包みの中に手紙があるので読んでもらえますか?」

当麻「ん、これか・・・」

当麻「I love you・・・」

当麻「万彬も手紙ある?」

万彬「」コクリ

当麻「愛しています、か」

ギュッ

当麻「俺も二人の事を愛してるからな」

絹保「はい」

万彬「お兄様」

当麻「なんだ万彬?」

万彬「念のために聞きますがお兄様はわたくし達の言葉をどのように受け取ったのですか?」

当麻「そりゃもちろん、家族として愛してるって事だろ?」

万彬「ああ・・やっぱりそのようにとられていましたか・・・」

絹保「悪気はないにしてもやっぱりひどいです・・・」

当麻「なんかテンションが落っこちてるみたいだな」

絹保「当たり前です・・・告白のつもりで作ったのですから」

万彬「このような時ならお兄様だってそう受け取ってくださると思っていたのです」

当麻「二人ともなんの話をしているのかよくわからないんだけど」

絹保「それなら直接言わせてください」

万彬「わたくしもお兄様に申し上げます」

絹保「わたくしは」

万彬「わたくしは」

当麻「うん」

絹保「お兄様が」

万彬「お兄様が」

当麻「はい」

絹保「特別に好きです!」

万彬「特別に好きです!」

当麻「そうかあ」

当麻「・・・なんだってー!?」

当麻「いや、待て、これは夢だ、きっと夢だ、ほっぺをつねったら痛くな、いってえ!」

絹保「毎日毎日お兄様と一緒に過ごす度にお兄様の事を好きになって・・・」

絹保「胸の中がお兄様でいっぱいになりました」

絹保「でもお兄様に告げる事も出来ず」

絹保「だからこの機会に告白しようと・・・」

万彬「わたくしも何をしてもお兄様の事ばかり考えてしまって・・・」

当麻「悩んでたのに悪かったな、気づいてやれなくて」

絹保「受け取っていただけませんか?わたくし達の気持ちを」

万彬「これ以上を望みません。我侭な妹ですがお願いします・・・」

当麻「二人の気持ち、ちゃんと受け止めるよ」

絹保「嫌いに・・・ならないでくださいね?」

当麻「誰が誰を嫌いになるって?」

絹保「お兄様がわたくしを・・・」

当麻「二人の事を嫌いになる訳がないだろ」

当麻「二人は俺の大事な妹なんだぞ?」

絹保「お兄様・・・」

万彬「お兄様の事、好きになってよかったです」

絹保「お返事は・・・」

当麻「ああ」

絹保「無理、ですよね・・・妹では」

万彬「・・・」

当麻「少し、少しだけ考えさせてくれないか?」

絹保「え?」

当麻「真剣に考えるから。少しだけ時間をくれないか?」

絹保「お願いします」

万彬「ちゃんと考えてくださいね?」

当麻「任せろ。じゃあ朝ごはん食べに行こうか」

絹保「はい!」

万彬「はい!」

きょうはここまで

当麻「やばい、学校に遅れる!」

当麻「じゃあ俺行くから!」

婚后「お待ちになって、上条さんお渡ししたいものが・・・」

当麻「じゃあ帰ってきたらちゃんと受け取るから!今は無理だ、また後でな!」

婚后「このわたくしがヤケドしてまで作って差し上げたのに後回しにするなんて!とんでもないお方ですわ、全く!」

絹保「お兄様も悪気があってやっている訳ではないのです」

万彬「お気持ちはよく分かりますから落ち着いてください」

万彬「わたくしは怒ってなどいませんわ!」

婚后「このわたくしがヤケドしてまで作って差し上げたのに後回しにするなんて!とんでもないお方ですわ、全く!」

絹保「お兄様も悪気があってやっている訳ではないのです」

万彬「お気持ちはよく分かりますから落ち着いてください」

婚后「わたくしは怒ってなどいませんわ!」

学生「上条様に手渡しするのは少し恥ずかしいですわね」

学生「こっそり上条様のお部屋に置いておきましょうか」

ポイポイポイ

学生「あら、こちらにおいておけばよいのかしら」

ポイ

「「「「「「こちらでよろしいのですね」」」」」」

ポイポイポイポイポイ

絹保「あら、みなさまわたくしたちの部屋にお越しになるなんて珍しいですわね」

万彬「それにしても人が多くありませんか?」

絹保「誰もいなくなったようですから部屋に戻りましょうか」

万彬「そうですわね、少しお掃除でも・・・」ガチャ

万彬「こ、この包みの山は一体・・・」

絹保「きっとチョコとかクッキーとかだと思います・・・お兄様への」

絹保「とりあえずお兄様の机の上に移動させましょう」

万彬「机の上だけでは収まりそうにありませんね・・・」

姫神「君、いつもお世話になってるから。あげる」

当麻「ありがたやー」

吹寄「上条当麻、貴様姫神さんからもらったからって鼻を伸ばしてるんじゃないわよ」

当麻「いいじゃねえかよ、少しぐらい」

吹寄「貴様に朝食べたチョコの残りをあげてもいいわよ」

当麻「吹寄さんお優しいですね」

吹寄「別に、貴様の為に作ったわけじゃないから勘違いするんじゃないわよ!」

当麻「へいへーい」

土御門「妹がいるのに義理チョコをもらってニヤニヤしやがるとは許せんぜよ」ガシッ

当麻「いてえ!ニヤニヤしねえから離せ」

土御門「仕方がないにゃ」

当麻「なあ、土御門がもし妹に好きって言われたらどうする?」

土御門「カミやんもしや・・・」

当麻「たとえば!たとえばの話だ」

土御門「そうだな・・・イエスだにゃー」

当麻「血の繋がってる妹でもか?」

土御門「関係ないぜよ。好きだったら関係ないと思うんだにゃー」

当麻「なるほどな」

当麻「じゃあ俺約束があるから帰るわ」

土御門「妹とかにゃー?」

当麻「いや妹の友達と」

土御門「困った兄貴を同情するんだにゃー」

当麻「誰に同情してんだよ?」

土御門「カミやんの妹に決まってるぜよ・・・」

当麻「じゃあまた明日なー」

土御門「妹を泣かしたら月に代わってお仕置きぜよー」

当麻「やなこったー」

当麻「早く光子ちゃんのを受け取らないと・・・」ガチャ

当麻「ただいま帰ったぞー・・・ってなんじゃこりゃー!」

絹保「お帰りなさいませ・・・」

万彬「もう、クタクタです・・・」

当麻「なんなんだ、この山は?」

絹保「すべてお兄様宛のお菓子です」

当麻「これ全部俺にか・・・」

当麻「今日一日でこれを全部食べるのは不可能だぞ」

当麻「二人とも一緒に食べてくれたり・・・してくれるか?」

絹保「お兄様の為に作ったものをわたくしが頂くわけにはいきませんから。申し訳ありません」

当麻「そんなあ!」

万彬「そういえば先ほど婚后さんがお兄様をお探しでした」

当麻「ああ、そういえばそうだった・・・」




コンコン

「どうぞ」

婚后「上条さん、お帰りに・・・」

婚后「・・・これは一体」

当麻「ちょっとしたドッキリみたいな」

婚后「まあよろしいですわ。このわたくしが直々に来て差し上げたのですから今度こそ受け取って頂けますわね?」

当麻「朝は悪かった。急いでたもんだから」

婚后「別に気にしてませんからよろしいですけれど」

絹保「とても怒っていらして」

婚后「もうよいのです!」


当麻「光子ちゃんのはどこにあるんだ?」

婚后「廊下にありますので・・・」

婚后「持ってきましたわ」

当麻「おい、まさかそれ・・・

婚后「おほほ、このわたくしが作った特製、額縁サイズのクッキーですわ!」

当麻「そ、そうなんだ・・・あ、あのさそれ、一緒に食べないか?」

婚后「いいえ、これは全てわたくしがあなたの為に作った物ですから上条さん一人で召し上がってよろしいんですのよ。それではごきげんよう」

絹保「ではわたくしも・・・」

万彬「お兄様・・・ごめんなさい!」

当麻「待って、待ってくれー!」

当麻「・・・食べよう」

当麻「おいしい。おいしいけど悲しい」


万彬「お兄様には少し反省をしていただきたいですわね」

絹保「でもよかったのでしょうか?少し可哀想な気もします」

万彬「謝りましょう」

絹保「そうですわね」

絹保「お兄様?」

当麻「二人とも戻ってきてくれたのか!」

絹保「お兄様を見捨てるようなことをして申しわけありません」

万彬「それだけをいいたくて・・・」

当麻「気にするなって」

当麻「俺がんばるから俺の事見守ってくれるか?」

当麻「みんなが俺の為に作ったお菓子だから、ちゃんと食べたいんだ」

絹保「はい、わたくしお傍で見守らせていただきます」

万彬「最後までお供いたします」

当麻「二人がいればなんでもできる気がする」

当麻「俺これを全部食べ終わったらいいたい事があるんだ」

当麻「だから食べ終わったら・・・」

絹保「待っています」

万彬「お兄様」

当麻「うわああああ」

ここまで

当麻「おろ?小さいし少なめだな。もっとでかくていっぱい入ってるもんだと」

絹保「少な目の方が喜ばれるのではないでしょうか?」

当麻「そうかもな」

当麻「かなり覚悟をしたんだが大丈夫そうだな」

当麻「うんうん、みんな上手だなあ。お嬢様って料理が下手なイメージがあるんだがそうでもないのかもな」

当麻「二人も食べるか?」

絹保「先ほども言いましたが遠慮しておきます」

万彬「わたくしも遠慮します」

当麻「おいしいのになあ」

絹保万彬(お兄様を好いている方がお兄様のために作ったものをいただくのはよくありませんし気分のよいものではありません・・・)

当麻「ちょっと口が渇いてきたからお茶くれるか?」

万彬「淹れてきます」

当麻「ちょっと肩が凝ったな」

絹保「お揉みしましょうか?」

当麻「頼む」

当麻「ああ、キモティー」



万彬「お兄様、どうぞ」

当麻「おいしー。献なんとか的な妹を持って幸せだなあ」

絹保「これからもお兄様お一人に尽くしてまいります」

万彬「なんでも申しつけください」

当麻「二人もヤリたい事があったら言ってくれよ?」

当麻「さてここで問題だ・・・」

当麻「婚后さんのこれは一体なんだ」

絹保「少し大きいですわ」

当麻「少しってもんじゃないだろ。デカすぎだろこれは」

当麻「しかしこれがラストなんだ。やらなきゃ男がすたるってもんだ」

当麻「・・・この緑色はなんだ?」

絹保「ゴーヤ・・・でしょうか」

当麻「なんで入れたんだ?」

万彬「お兄様の為にだと思いますが・・・」

当麻「料理したことないんだろうな・・・」

当麻「うう、綿処理してない・・・」

当麻「でも半分くった」

当麻「ラストおおおおお」バクバクバク

当麻「お茶・・・」

万彬「お兄様どうぞ」

当麻「強敵だった・・・」

絹保「お兄様、お話、聞かせていただけますか?」

万彬「お返事・・・いただけるのですよね?」

当麻「ちょっと休みいれさせてくれ・・・」

当麻「もういいかな」

絹保「話してくださいますか?」

当麻「まあそうあせるなって」

当麻「二人はその、なんだ、好きか?俺を男として」

絹保「お兄様としても殿方としても大好きです」

万彬「なぜ聞かれるのです?」

当麻「確認だ、確認」


当麻「じゃあさ、もし二人のうちどっちを好きになったら二人はどう思う?」

絹保「それは・・・」

万彬「・・・」

当麻「だよな、それは普通だと思うぞ」

当麻「どっちも複雑だよな。という事で提案がある訳だが」

絹保「?」

万彬「?」




当麻「まずこいつを見てくれ」つお宝本

絹保万彬「っ!!!キャーーー!!!」

当麻「し、しまったあ!」

絹保万彬「どういうおつもりですか!あ、あ、あのような破廉恥な本をお見せするなんて!」

当麻「いや、これには手違いが・・・」

当麻「ま、まあ落ち着いて聞いてくれ。二人とも「ハーレム」って知ってるか?」

絹保「一夫多妻の事ですよね」

当麻「そこでだ、二人とも俺の事を好きだって訳だろ?片方が振られたら二人にとってもあまりよくないし、俺もそうはなってほしくない」

当麻「だから、二人とも俺の彼女にするってのはどうだ?」

絹保万彬「・・・」

当麻「あれ、もしかして引いちゃってる?」

絹保「・・・良いかもしれませんね」

万彬「たしかに、これならお互いに傷つきませんわ」

万彬「お兄様らしいお考えでしょう」

当麻「それって褒めてるって事でいいのか?」

万彬「一応そのつもりです」

当麻「そうだといいんだけど」

絹保「ではお兄様、お付き合いをしてくださるのですか?」

当麻「待て待て、その話はまた別の話だ」

当麻「言っていいか?」

万彬「はいお兄様」

絹保(お兄様と・・・///)

当麻「二人とは・・・まだ付き合えない」

絹保「・・・え?」

万彬「付き合えないとは・・・何故なのですか?お兄様はわたくしが嫌いなのですか?」

当麻「まあ話を聞けって」

当麻「二人はまだ中学生だろ?まだ時間があるんだから」

当麻「もしかしたら俺より好きな奴が出来るかもしれないだろ?」

絹保「お兄様以外に好きにはなりません!」

万彬「わたくし、お兄様が好きなのです」

当麻「じゃ、じゃあさこういうのはどうだ?」

当麻「二人が中学を卒業して、二人がまだその気があればって事で?」

絹保「・・・お兄様がその時他の女性とお付き合いしている可能性があるのではないですか?」

万彬「それにまだお兄様がわたくしを女として好きだと聞いていないのですが・・・」

当麻(う、たしかに俺時々女として意識をする時はあるけど女として好きとは一度も言わなかった・・・)

万彬「お兄様、わたくしたちをどのように思っているのかお聞かせくださいますか?」

当麻「・・・正直、二人の事を女の子として見れてないかも知れない」

万彬「・・・」

絹保「・・・」

当麻「でもさ、一緒に風呂入ったりすると女の子として見ちゃう時があるから心配しなくても・・・って俺は何言ってんだか」

絹保「ふふ」

万彬「今のうちに女を磨いてお兄様にそう見られるようにがんばりましょう」

絹保「そうですわね」

当麻「納得してもらたのか?それならいいけど」

当麻「まあそういうことだから分かってもらえるか?」

絹保「お兄様のお考えが分かりましたからわたくしは何も言う事はありません」

万彬「卒業まで待ちます。ですから・・・他の方を好きにならないでくださいね?」

当麻「がんばります・・・」

ここまで

絹保「お兄様、先ほどのいやらしい雑誌ですけれど、始末して差し上げます」

当麻「それは自分でやるから気にしなくていいぞ」

絹保「あのような雑誌を読んでいてはお兄様に有害ですわ」

万彬「それにお兄様は未成年ですしお持ちになるのはよくないと思います」

万彬「・・・今気づきましたがこの本どちらでお買い上げに?未成年には売ってくださりませんよね?」

当麻「・・・拾った」

当麻「不良に追いかけられて隠れてた所にあったからその・・・持って帰った」

絹保「拾ったものでしたら始末してもよろしいでしょう?」

当麻「分かった・・・」

絹保「では早速始末して参りますので」ニコ

万彬「少しお待ちください」ニコ

当麻(怖すぎる・・・目が笑ってない・・・)

・・・・・・

絹保「終わりましたよ」

万彬「これでもう大丈夫ですわ」

当麻「ありとうな・・・」

当麻「あーあ・・・」

絹保「お兄様そんなにあの本が気になるのですか?」

当麻「・・・男ってそういうもんだからな」

絹保「・・・お見せしましょうか?わたくしの裸・・・」

当麻「いやいい!そこまで言われたらもうどうでもいい!」

当麻「だからしなくていい!」

絹保「そうですか・・・」

絹保「お兄様、お休みはご予定はありますでしょうか?」

当麻「ないけど?」

絹保「遊園地のチケットを3枚ほどいただいたので一緒に行ってくださいませんか?」

当麻「遊園地か・・・行こうか」

絹保「では何時に出発しましょう?」

当麻「8時ぐらいでいいんじゃねえか?」

万彬「お兄様、バナナはおやつに入るのでしょうか?」

当麻「遠足か!」

当麻「じゃあ今日はもう寝るか」

絹保「あ、少しお待ちください」

万彬「写真写真・・・」

当麻「ん?二人とも何かやる事があるのか?」

絹保「枕の下に写真を入れるとその方の夢を見れるそうですから試してみたいのです」

万彬「お兄様の・・・写真を///」

当麻「いい夢見れるといいな。じゃあおやすみー」

絹保「おやすみなさい」

万彬「おやすみなさい」

きょうはここまで

当麻「おい、遊園地行くぞ」

絹保「んん、お兄様・・・スしてください」

当麻「ゆ・う・え・ん・ち」

バッ

絹保「お兄様、デートですわ!」

当麻「うわ、びびった!」


当麻「万彬、置いてっちまうぞ?」

万彬「おにいさま・・・むにゃむにゃ」

当麻「万彬起きろ、デートするんだろ?」

万彬「デート!早くお出かけいたしましょう!」

当麻「今度からこうやって起こすか」

当麻「二人ともよく眠れたか?」

絹保「はい」

万彬「眠れました」

当麻「写真のやつは効果あったか?」

絹保「はい///」

万彬「効果テキメンでした///」

当麻「どんな夢をみたんだ?」

万彬「お兄様と抱き合ってゴロゴロと・・・」

絹保「いいな」

当麻「ふ、ふーん!絹保はどうだったんだ?」

絹保「わたくしはお兄様と・・・お兄様と///」

当麻「俺と、なんだ?」

絹保「お兄様と・・やっぱり言えませんわ///」

当麻「言いたくなければ言わなくていいぞ」

絹保「いえ、言いたいのですけれど口にするのも恥ずかしいのです///」

当麻「どういう夢だよ」

当麻「まあとにかく着替えて出かけようか」

・・・・

当麻「じゃしゅっぱーつ!」

当麻「まずはコーヒーカップにしようか」

絹保「目が回ったら介抱よろしくお願いしますわね」

万彬「わたくしもたぶん耐えられませんのでお願いいたします」

当麻「俺も自身なくなってきた・・・」

・・・・・・

絹保「きゃああああああ」

万彬「おにいさまあああああ」

当麻「うおわああああ」

絹保「おにいさま・・・」@@

万彬「おにいさま、抱きしめてください・・・」@@

当麻「ちょっとキツかったから休もう」

当麻「治まったか?」

絹保「はい、なんとか」

当麻「二人ともジェットコースターは無理そうだな」

万彬「今日は回避いたしましょう・・・」

当麻「じゃあ次はお化け屋敷行こうか」

絹保「お兄様、手をつないでいただけますか?」

万彬「離れないように手をつなぎましょう」

当麻「ちょっと力入りすぎてないか?」

絹保「絶対に、絶対に、離さないでくださいね?」

万彬「決して、決して、怖くなどありませんわ」

当麻(怖いんだな)

当麻「さーてお化けさんはどこかしらーっと」

グギギギギ

当麻「二人とも怖いからって力みすぎだぞ」

絹保「お、お兄様、も、もう少し近づいても、よ、よろしいですか?」

当麻「いいって言う前からくっついてるじゃねえか」

パキッ

万彬「きゃあ!」

当麻「ただの木の枝だぞww」

お化け「グゴガアアアアアア」

絹保万彬「イヤアアアアアア!!」ギュウ

当麻「うわっ!」

お化け「ガアアアア」

絹保「お兄様!」

万彬「お助けください!」

当麻「こ、こら、そんなにくっつかれたら歩けないぞ」

絹保「で、でも・・・」

万彬「体が勝手に動いてしまうのです・・・」


当麻「こうしたら・・・」ギュウ

絹保「あっ・・・」

万彬「お兄様?」

当麻「安心したか?」

絹保「はい、とても」

万彬「お兄様に守られているようですわ」

当麻「怖くない、怖くないぞ」

お化け(早くどっか行ってくれ)

絹保「お兄様」

万彬「お兄様」

当麻「なんだ?」

絹保「大好きです」

当麻「そ、そう」

万彬「わたくしも大好きですわ」

当麻「こんな時に言わなくてもいいだろ・・・」

お化け「・・・」

当麻「ほら、お化けの人も早く行けって」



・・・

絹保「お化け屋敷楽しかったですわね?」

当麻(二人がベタベタくっつくから驚けなかったな。お化けさんごめん・・・)

万彬「次はどこにいたしましょう?」


股明日

当麻「フリーフォールか。あれやってみようぜ」

当麻「わくわくしてきたな」

きゃあああ

絹保「まぁ・・・」

万彬「・・・」

当麻「俺たちの番だな」

当麻「おー高いなあ」

絹保「お兄様は怖くないのですか?」

当麻「まだ怖くないな」

万彬「お兄様はお強いですわね・・・」

当麻「そろそろ落ちる頃かな」

ビューーーン

絹保「やあああああ」

万彬「落ちてますわああああ!」

当麻「いてええええ!手が砕けるううう!離せえええ!」


当麻「いだだだだ!」

絹保「ふぅ・・・」

万彬「もう終わりですか?」

当麻「いたた、二人ともすげえ怪力だな」

当麻「時間的に最後は観覧車だな」

絹保「観覧車ってカップルで乗るイメージがあります」

当麻「一人で乗るのは勇気がいりそうだな」

当麻「じゃ入ろうか」

絹保「座り心地よくありませんわね」

万彬「クッションになるものがあると良いのですが」

当麻「そうだな」

当麻(なんとなく向かいに座ってしまった)

絹保「建物が小さく見えますわね」

当麻「そうだなあ」

万彬「お兄様、こちらにいらっしゃいませんか?」

当麻「いやいいよ、せまくなっちゃうからな」

万彬「そうですか・・・」

万彬「ではそちらに行っても構いませんか?」

当麻「いいけど狭くなるぞ?」

万彬「お兄様のお傍にいられるなら関係ありません」

当麻「じゃあおいで」

絹保「お兄様、わたくしもお隣失礼させてください」

当麻「じゃあ絹保もこっち来な」

当麻「暗くなってきたけど寒くないか?」

絹保「お兄様とこうしていれば温かいですわ」

万彬「温かい」

当麻「楽しかったか?」

絹保「ええとても」

万彬「また来ましょう」

当麻「そうだな、1年に一回は行きたいな」

・・・・

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「・・・」

当麻(会話が続かねえな)

絹保「お兄様、あちらの方々・・・」

当麻「ん?ああカップルだな」

絹保「キスされてますわ・・・」

万彬「まあ///」

当麻「興味心身にじろじろ見るのはよくないぞ、プライベートなんだから」

絹保「失礼いたしました///」

万彬「じろじろは見ていませんわ///」

絹保「・・・」

万彬「・・・」

当麻「・・・」

絹保「お兄様目を閉じてくださいませんか?」

当麻「こうか?--」

絹保「///」

万彬「///」

絹保「んー」

万彬「んー」

チュッ

当麻「え、なになに?」

絹保「ほっぺにキス、ですわ///」

万彬「ほっぺにするのにも勇気がいるものなのですね///」

当麻「Fooooooo!!!」


絹保「今日は思い出の遊園地デートになりましたわね」

当麻「そ、そうだな」

万彬「お兄様、お顔が赤いような・・・」

当麻「ちょっと血行が良くなりすぎてるだけだ」

当麻「じゃあお土産買って帰ろうか」

絹保「三人で同じキーホルダーを買うのはいかがでしょう?」

万彬「いいお考えですわ。お兄様もそうしましょう?」

当麻「そうだな、じゃあミッツ買おうか」

・・・・・

当麻「今日は楽しかったな・・・」

絹保「Zzz」

万彬「Zzz」

当麻「嬉しそうな寝顔してるな」

当麻「・・・妹にキスされちゃったな」

当麻「ううん///」

当麻「寝るか」

今日はここまで

当麻「きぬほー?まあやー?デートするぞー」

絹保「どちらに行くのですか?」

万彬「どちらに行くのですか?」

当麻「おはよう」

絹保「お兄様、どちらでデートするのですか?」

当麻「二人を起こすための嘘だ。悪いな、はっはっは」

絹保「むっ」

万彬「むっ」

・・・・・

絹保「」ぷいっ

万彬「」ぷいっ

当麻「・・・」

当麻「なあ、謝るから許してくれよ」

絹保「知りませんわ」ぷいっ

万彬「デートを軽く扱った罰ですわ」ぷいっ

当麻「はぁ・・・」

当麻「つちみかど~」

土御門「どうしたんだにゃー?」

当麻「妹が口聞いてくれないんだよ~。どうしたらいいんだー?頼む、助けてくれよー」

土御門「何があったのか聞かせてほしいぜよ」

当麻「それがな」

・・・・・

土御門「・・・」

当麻「それで口聞いてくれねえんだよ。どうしたらいい?」

土御門「カミやん」

当麻「うん?」

土御門「なーにやってるんだにゃー!」

当麻「な、なんだよ!」

土御門「んなこと言ったら怒るのも無理ないにゃ」

当麻「じゃあどうしたら許してくれるんだよ?」

土御門「謝罪して許してもらってデートに誘って彼女たちのハートをグッと掴むんだにゃー」

当麻「さすがだな、じゃあ行ってくる!」

土御門「がんばるんだにゃー」

今日はここまで

当麻「ただいま」

当麻「まだ戻ってきてないのか」

当麻「よし謝罪の練習しておこう」

当麻「えー、絹保、万彬、朝は悪かったこの通りだ」

当麻「お詫びにプールで一緒に泳がないか?」

当麻「これで大丈夫だろう。早く来ないかな」

ガチャ

当麻「絹保、万彬、朝は悪かった!この通りだ!」

当麻「お詫びにプールで一緒に泳がないか?」

婚后「プール?あなたの頼みでしたら行って差し上げてもよろしくてよ?」

当麻「やっちまったあ!」

婚后「やってしまったとはどういった意味での発言なのか教えていただけますこと?」

当麻「絹保と万彬に謝るためにいったつもりだったんだ・・・」

婚后「そうでしたの・・・」

当麻「これじゃあもう仲直りできねえよ・・ウワーン」

婚后「・・・お二人とももうよいのではなくて?」

「ええ」

絹保「お兄様、もういいですわ。わたくしこそお兄様と口を利かなかったを許してくださいますか?」

万彬「お兄様、申し訳ありませんでした」

当麻「二人が謝る事なんかねえよ、全面的に俺が悪いんだから」

絹保「いいえ、わたくしが悪いのです・・・」

万彬「わたくしだって・・・」

当麻「それならさ、俺と一緒にプールに行こう。それでチャラにしようぜ」

絹保「お兄様はそれでよろしいのですか?」

当麻「もちろん。っていうか来てくれるのか?」

絹保「ぜひともお兄様と行きたいですわ」

万彬「いつですか?今日ですか?」

当麻「じゃあ明日行こうぜ」

婚后「仲直りできたようでよかったですわ。それでどちらのプールに行くご予定ですの?」

当麻「一応近くの市民プールにでも・・・」

婚后「市民プールなんて他の客がいて騒がしいですわ。ここはわたくしにいい方法がありますわ」

ピッピッ

婚后「もしもし?婚后光子ですわ。少々お願いしたい事があるのですけれど・・・」

婚后「・・・では、そういうことで」

当麻「なあ、一体何をしたんだ?」

婚后「明日になってのお楽しみですわ」

当麻「?・・あ、そうだ、よかったら光子ちゃんも一緒に行かないか?」

婚后「わたくしも?」

当麻「俺と二人が仲直りできたのも光子ちゃんのおかげだ。だから一緒にどうだ?」

婚后「わたくしお邪魔では?」

絹保「婚后さんも一緒にいらっしゃいませんか?」

万彬「お兄様の言うとおりですわ」

婚后「そ、そういうことにしておいてあげますわ!」

婚后「で、ではわたくしこれから用事ありますので失礼いたしますわ」

当麻「ありがとなー」

婚后「///」

今日はここまで

当麻「忘れ物ないか?」

絹保「確認いたしました」

当麻「じゃあ行こう」

当麻「・・・と思ったけど光子ちゃんは?」

万彬「ちょっと準備があるそうなので先に行ってほしいと」

当麻「じゃあ先に行こうか」

当麻「せっかく一緒に行くんだし泳ぎとか教えてくれるか?」

絹保「お兄様は泳げないのですか?」

当麻「泳げるけど二人って水泳部に入ってるから少し教えてもらおうかと思ってさ」

絹保「では手取り足取り教えて差し上げますわ」

当麻「よろしく頼むな」

万彬「お兄様ならきっとすぐに上達されますわ」

当麻「ここがプールだな」

当麻「・・・あれ?今日貸切になってるぞ?」

絹保「お兄様、お調べにならなかったのですか?」

当麻「いやだって大丈夫だとばかり・・・」

万彬「お兄様、よく見てください」

当麻「どれだ?」

万彬「貸切をした方のお名前が・・・」

当麻「上条当麻様ご一行の貸切・・・」

当麻「なんだってー!俺何にもしてねえぞ、どうなってるんだ?」

当麻「とりあえず中に入って話を聞いてみるか」

当麻「あの、上条と言いますけど」

「いらっしゃいませ、本日は貸切ですのでお時間までお楽しみください」

当麻「はぁ」

絹保「着替えて待ちませんか?」

当麻「そうだな、そうするか」

当麻「あった、更衣室」

当麻「じゃあ中で落ち合おう」テクテク

絹保「お兄様、そちらは女性の更衣室ですわ」

当麻「おっとっと」

万彬「とても自然な形で入ろうとなさいましたね」

当麻「いやわざとじゃなくて本当に入ろうとしてた」



当麻「本当に誰もいないんだな」

当麻「誰もいないといえば・・・」

当麻「一度は誰もいない所で素っ裸でウロウロしたいよな」

ウロウロウロウロ

当麻「よし」

当麻「じゃあ二人を待たせちゃ悪いし行くか」

当麻「とっとっと、素っ裸で行く所だった」

当麻「おーい待った?」

絹保「いえ、わたくしたちも今来た所ですわ」

当麻「二人の水着はやっぱりそれか」

万彬「これしかありませんし気に入っていますから」

当麻「そうだな、よく似合ってるぞ」

絹保「お兄様、わたくしは似合っていますか?」

当麻「ああ、絹保もいいと思うぞ」

当麻「っていうかここ・・・市民プールだよな?」

絹保「いかがなさいました?」

万彬「なにかお気づきになられたのですか?」

当麻「なんかすんごい高級感があるしそこら辺にはないようなビーチチェアとかあるし・・・」

絹保「たしかに・・・」

婚后「驚きましたこと?」

当麻「光子ちゃん?もしかしてこれ光子ちゃんがやったのか?」

婚后「ええ、わたくしがこちらの土地を購入して家の者が内部に少し手を加えましたの」

当麻「へ、へえ・・・」

婚后「そんなことよりも、いかがですの?このわたくしのパーフェクトボディは?」

当麻「でけえ・・・ビリビリとは全然違うな」

婚后「おほほほ、いくらでも見ていいのですのよ?」

絹保万彬「お兄様!」

当麻「あ、うん・・・」

また明日

当麻「そろそろ泳ごうか」

絹保「そうですわね」

婚后「わたくしはこちらで飲み物でも飲んで待っていますわ」

当麻「泳がないのか?」

婚后「疲れますから」

当麻「じゃあ泳ぎたくなったらおいで」

当麻「二人は背泳ぎ出来るか?」

絹保「ええできますわ」

万彬「それほど難しくはありませんわ」

当麻「じゃあ背泳ぎ教えてくれるか?」

絹保「背泳ぎですわね。かしこまりました」

万彬「それではまず仰向けになって浮く事からはじめましょう」

絹保「わたくしがお兄様のお体を支えますのでお兄様はお力を抜いてください」

当麻「こうか?」

万彬「お兄様、足が曲がっていますわ」

当麻「これでいいか?」

万彬「ええ」

絹保「では離しますわ」

当麻「お、初めてにしては・・・うわ、沈む!」


絹保「お体を水平にしてください」

当麻「こう?」

絹保「ええ、そうです」

当麻「おお、浮けた」

絹保「では、そのまま少し泳いで見てください」

当麻「こんな感じだったよな・・・お、泳げる泳げる」

万彬「飲み込みが早いですわね」

当麻「二人の指導がいいからだな」

絹保「後は足が下がるのを直しましょう」

絹保「わたくしと万彬さんで足を支えますから気になさらないでください」

当麻「じゃ遠慮なく」

バシャバシャバシャ

絹保「お兄様、曲がっています。・・・そうです、それでいいのです」

当麻「おりゃー」

ボヨン

絹保万彬「!!」

当麻「今俺どこ蹴った?」

絹保「胸です、わたくしたちの・・・」

万彬「わざと蹴られましたか?」

当麻「上条さんワザとやるようなことはしねえです絶対!」

当麻「い”い”っ!つったー!」ぶくぶく

絹保万彬「お兄様!」

当麻「うぐぐぐ沈むう!助けてー!」じたばた

万彬「落ち着いてくd、きゃあ!どこをおさわりになられているのですか!」

当麻「いたいたい!」

絹保「そんなに抱きつかれたら支えられませんわ!」

婚后「大変ですわ、ここはわたくしが!」スタタタ

婚后「今助けますわ!」ドバーン

婚后「っ!あ、足が・・・」

当麻「光子ちゃん!」ばしゃばしゃ

当麻「光子ちゃん、大丈夫か!ほら、俺に捕まって!」

婚后「上条さん・・・」

婚后「助けるつもりが助けられてしまうなんて情けないですわ・・・」

当麻「その気持ちだけでいいよ」




婚后(ああ、上条さんとこんなに抱き合う時がくるなんて・・・)

当麻「近い近い!非常に近い!爆弾が目の前にぃ!)

当麻(しかも駅弁状態になっちゃったし・・・)

当麻「婚后サン?もう足大丈夫?」

婚后「い、いえ、まだ痛みが・・・」

当麻「そ、そう・・・」

婚后(つい嘘をついてしまいましたわ・・・)

婚后「上条さん・・・」

当麻「どうした?」

婚后「もう少しこのまま・・・よろしいでしょうか?」

当麻「まあ病人だしいいよ」

婚后「ありがとうございます」


絹保万彬「うーん・・・」

今日はここまで

絹保「・・・」むーっ

万彬「・・・」むーっ

当麻(ちょっと怒ってるぞ・・・ちゃんと処理しないと好感度が下がっちゃいそうだな)

当麻「光子ちゃん、プールから上がって休もう?」

婚后「そうですわね」

当麻「じゃあ向こうまでこのまま運ぶぞ?」

婚后「よろしくお願いしますわ」

絹保万彬「・・・」

当麻(背中にグサグサ刺さるっ!)

当麻「お姫様どうぞ」

婚后「ありがとうございます」

当麻「足はもう大丈夫か?」

婚后「おかげさまで大丈夫ですわ」

当麻「もう無茶はしちゃだめだぞ?」

婚后「ええ」

当麻「俺はもう少し泳いだらまた戻ってくるから、それまでおとなしくしてるんだぞ?」

婚后「ご心配ありがとうございます」

当麻「いいんだよ、光子ちゃんは俺にとって妹みたいなもんだから」

婚后「妹・・・ですか」

当麻「じゃあ行ってくるなー」

婚后(妹・・・。妹もいいのかもしれませんわね)

当麻「おまたー」

絹保「婚后さんとどのようなお話を?」

当麻「うん?いや光子ちゃんは俺にとって妹みたいなって話をしただけだけど?」

絹保「妹ですか?」

当麻「ああ、常盤台のみんなは妹みたいなもんだよ」

絹保「そうですか」

万彬「みなさんお兄様の妹・・・。ではわたくしたちは?」

当麻「特別な存在、かな?」

絹保「特別っていいですわね」

万彬「ええ」

当麻「休憩しようか」

絹保「のどが渇きましたわね・・・」

婚后「もしもし、飲み物持ってきてくださる?」

「みなさま、お飲み物をご用意いたしました」

当麻「ど、どこから・・・これ飲んでも大丈夫か?」

婚后「もちろんですわ、外国から取り寄せた高級フルーツ牛乳ですわ。女性には胸の発達が促進される効果もあってセレブに人気の・・・」

絹保「いただきます」ごくごく

万彬「いただきます」ごくごく

婚后「ふふふ」ごくごく

当麻「なんちゅう高級なものを・・・。ところで男が飲んでも胸がでかくなるのか?」

ぶーーー

当麻「あ、悪い変な事いっちまって」

当麻「あー、少し疲れたな」

絹保「とてもがんばられましたから」

当麻「少し横になろうかな」

絹保「わたくしもお隣に・・・」ぴた

万彬「わたくしも失礼させていただきます」ぴた

当麻「こいつ重さに耐えられるのか?」

婚后「1000人乗っても大丈夫ですわ、乗れませんけれど。あの、わたくしもそちらにいってよろしいでしょうか?」

当麻「妹だしいいぞ」

婚后「お二人とも失礼しますわね」ぴた

当麻「うぎゃー、妹まみれだああ」

当麻「なんか汗かいてきたからお風呂入りたいな」

婚后「あちらに温泉がありますわよ?」

絹保「プールと温泉が一緒にあるなんて珍しいですわね」

婚后「本物の温泉ではありませんけれど本物に限りなく近いですわ」

当麻「もうなんでもありだな」

婚后「混浴も出来ますからご一緒しませんか?」

絹保「一緒に入りましょう?」

万彬「早く行きましょう」

当麻「腕が折れるー」

当麻「ほんとに入るの?光子ちゃんもいるのに?」

婚后「わたくしだけ仲間はずれにするおつもりですか?」

当麻「そうじゃないけどでもなあ」

婚后「わたくしがいいと言っているのですからいいのです」

当麻「じゃあ」

当麻「温泉だなあ」

絹保「温泉ですわね」

万彬「温泉です」

婚后「極楽ですわ」

当麻「おっさんみたいなこというなあ」

婚后「な、お、おっさん!」

当麻「今日はありがとな楽しかったよ」

絹保「わたくしも楽しかったですわ」

万彬「みなさんで一緒にいるのはいいですわね」

婚后「今度は御坂さんたちも呼んで来ましょうか」

当麻「俺がいたらこないんじゃないか?」

婚后「きっときますわよ」





絹保「絶対に来てくださると思いますわ」

万彬「そう思いますわ」

当麻「なんで分かるんだ?」

絹保「女の勘ですわ」

婚后「ですわね」

当麻「女の勘って便利だな」

当麻「もう帰らないと寮監さんに怒られちゃうな」

絹保万彬婚后「!!!」ガクガクガク

当麻「ど、どうした?」

絹保「寮監に・・・」

万彬「怒られたら・・・」

婚后「早く帰りますわ!」

当麻「あんなに慌ててどうしたんだ?」

・・・・・・

当麻「あんなに急いで帰らなくても良かったんじゃないか?」

絹保「お兄様には寮監の恐ろしさが分かっていないからそう言えるのですわ」

万彬「規則をやぶったのが見つかったら・・・怖くて口にも出せませんわ」

当麻「そ、そうなんだ・・・まじめな人っぽいしな」

婚后「ではわたくしは自分の部屋に戻りますわ」

当麻「今日はありがとな、また一緒に遊べたらいいな」

婚后「そうですわね、ではごきげんよう。・・・お兄様」

当麻「ああ!」

絹保「お兄様?」

万彬「お兄様と呼ばれましたわね」

当麻「第3の妹、ってとこだな」

今日はここまで

絹保「お兄様、今日はお父様とお母様がいらっしゃるので外出はなさらないでください」

当麻「はいはい、父さんと母さん・・・今日?」

絹保「はいお昼です」

当麻「俺にはなんの連絡も無かったぞ?つうか昼って・・・」



絹保「

刀夜「三人とも元気にしてるか?」

詩菜「あらあら、三人はとっても仲良しなのかしら」

当麻「父さんに母さん!なんで前もって連絡してくれないんだよ」

刀夜「そっちのほうが面白いじゃないか」

当麻「こっちに都合があったらどうするつもりだったんだよ・・・」

刀夜「こうしてあえたんだからいいと思うぞ」

当麻「なんでそうなるんだ」

詩菜「絹保さん万彬さん元気にしてたかしら?」

絹保「はいお母様」

万彬「お兄様のおかげで元気にしています」

詩菜「当麻さんは刀夜の悪い所を受け継いでるから二人をいつも困らせてるのかしら?」

絹保「いえ、お兄様はとてもお優しくてむしろわたくしがお兄様を困らせてしまったり・・・」

万彬「お兄様はとてもよくしてくださいますから困らせるなんていうことは・・・たまに」

詩菜「あらあら、具体的に教えてもらえるかしら?」ひそひそ

絹保「例えば・・・」ひそひそ

万彬「このような・・・」ひそひそ

詩菜「あらあら、当麻さんには少し矯正をする必要があるのかしら」

刀夜「・・・当麻、少し男だけで話をしようか」

当麻「なんだよ父さん?」

刀夜「特に意味はないんだ、別に身の危険を感じたとかそういうわけじゃないぞ!」

詩菜「今日はこれからみんなでご飯を食べに行く予定じゃなかったしら?」

刀夜「みんな一緒にご飯を食べに行こう」

絹保「はいお父様」

万彬「はじめてお兄様と家族でお食事をするのは」

当麻「そういやそうだな」

当麻(うわ、あのお姉さん際どいなあだがそこがいい)

刀夜(なかなか・・・)

絹保「さきほどからあちらの女性を・・・」

万彬「見つめていらっしゃいますわね・・・」

詩菜「」ニィィ

当麻「!?」

刀夜「!?」

当麻刀夜「か、母さん?」チラ

詩菜「刀夜さんも当麻さんも素敵な女性は見つかったのかしら?」ニィィ

当麻刀夜「ごめんなさいごめんなさい」

当麻(こ、怖すぎる・・・)

当麻「」ガタガタ

詩菜「あら、当麻さんどうしたのかしら」

当麻「足が勝手に震えて・・・」

詩菜「あらあら。それじゃあお母さんが手を貸してあげようかしら?」ニコ

当麻「い、いい!」

詩菜「当麻さんは反抗期かしら。じゃあ絹保さんと万彬さんに手を貸してもらったらどうかしら」

当麻「お願いしていいか?」

絹保「もちろんですわ」

万彬「一緒に歩きましょう」

刀夜「母さん、足が・・・」

詩菜「」ニィィ

刀夜「母さん、その手に持ってる石ころは?」

ヒュンヒュンヒュン

刀夜「母さん、悪かった許してくれー!」ひょいひょい

当麻「」ブワッ

刀夜「」ブワッ

詩菜「あらあら。二人ともなみだ目になってるけど怖いものでも見たのかしら?」

当麻「なんにもみてない!」

刀夜「ああ、なんにもみてない!」

詩菜「もう着いたわ。人もあまりいないからのんびりしましょう?」

絹保「お兄様、もう少しくっついてもよろしいでしょうか?」

当麻「ちょっと近くないか?」

万彬「お兄様、服装乱れていませんか?」

当麻「ボタンが一個ずれてるぞ」

刀夜「この間あったばかりだというのにもうそんなに仲良くなったんだな」

詩菜「すっかりお兄ちゃんらしくなってお母さん頼もしいわ」

・・・・・・・

詩菜「ではいただきましょうね」

当麻「いただきまーす」

絹保「いただきます」

万彬「いただきます」

当麻「うまい」

絹保「お兄様、あーんしていただけますか?」

当麻「ここでか!」

絹保「こっそりと・・・お願いできますか?」

当麻「一回だけだぞ。ほら」

絹保「幸せですわ」

万彬「お兄様、わたくしにもしてください」

当麻「ほれ、あーん」

万彬「これ以上の幸せはありませんわ」

詩菜「あらあら。二人とも身も心もお兄ちゃんに奪われちゃったのかしら」

当麻「ごふっげほっ!」

詩菜「あらあら。当麻さんは嘘を隠せないみたいね」

今日はココまで

詩菜「それじゃあ本題に入るけど絹保さんと万彬さんは当麻さんの事をどう思っているのかしら?」

絹保「お兄様の事を、ですか?」

詩菜「当麻さんをお兄ちゃんとして好きなのかそれとも男の子として好きかしら?」

絹保「そのようなこと、お父様とお母様に申し上げてよいのですか?」

詩菜「三人は私の子供よ。だからなんでも話していいのよ?」

絹保「わたくし、お兄様の事を殿方として好きですわ」

万彬「わたくしもお兄様の事が好きです。お兄様としても殿方としても」

詩菜「あらあら。それじゃあこの話は寮に戻ってからにしましょうか」

刀夜「そうだな」

帰宅

刀夜「お茶を飲みながら話の続きをしようか」ずーっ

詩菜「絹保さんと万彬さんは当麻さんとABCのどこまでいったのかしら?」

刀夜「か、母さん、そういう話は・・・」

当麻「ABCってなんだ?マイケルジャクソンの?」

絹保「ABC・・・?」

万彬「ABC・・・」

絹保(Aは「遊ぶ」?Bは・・・「バス」、一緒に入浴でしょうか?ではCは「cookie」クッキーですわね)

絹保「全部しました」

刀夜「ブフーッ」

詩菜「あらあら、刀夜さんアニメみたいに吹いちゃって」

当麻「なあ、ABCってなんの話?」

詩菜「うふふ、なんでもないのよ、気にしないで」

詩菜「いつから好きになったのかしら?」

絹保「お兄様と一緒に暮らすようになってからですわ」

万彬「デートをしたり一緒にお風呂に入ったりして仲を深めていく内に好きになりました」

詩菜「若いわねえ。お母さんにもそういう時期があったわ」

詩菜「告白はしたのかしら?」

絹保「はいしました」

詩菜「絹保さんもかしら?」

万彬「私も告白しました」

詩菜「当麻さん、返事はきちんと返したのかしら」

当麻「ちゃんと言ったよ。もうちょっと待ってくれって」

詩菜「あらあら、意外と大人な対応ね」

当麻「そういうもんじゃないのかな」

刀夜「二人はよっぽど好きなんだな」

詩菜「当麻さんのことをを見つめっぱなしですから」

刀夜「さて、父さんたちの結論、もちろん絹保と万彬のお母さんもだけど」

絹保「」シャキッ

万彬「」シャキッ

刀夜「特にどうこう言うつもりはないよ、まだ保留みたいだしな」

刀夜「それに初対面のお年頃の男の子と女の子の兄弟が一緒になったらそういうこともあるとは思っていたから」




絹保「それはつまり・・・?」

万彬「お兄様とお付き合いをしてもよいということでしょうか?」

刀夜「三人が本気なら止めないよ。それが幸せならそれでいいんじゃないか?」

絹保「お父様、お母様、ありがとうございます」

万彬「本当に、本当にいいのですね?嬉しいですわ」

当麻「あんなこと言っちゃってほんとにいいの?」

詩菜「当麻さん、浮気したらオシオキしちゃおうかしら?」ニィィ

当麻「ウンウン!ゼッタイシナイ!」

刀夜「それじゃそろそろおいとましようか」

当麻「もうちょっとゆっくりしていけばいいのに」

刀夜「もともと長居するつもりじゃなかったからな。それじゃあ三人とも元気にしてるんだぞ」

詩菜「仲良くしているのよ」

絹保「はいお母様、お父様」

万彬「ありがとうございました」

当麻「寮の前まで送っていくよ」

刀夜「じゃあそうしてもらおうか」

刀夜「それじゃあ当麻、二人のことは頼んだぞ」

当麻「分かってるよ」

詩菜「病気には気をつけるのよ?」ニコ

当麻「うん」

詩菜「それから・・・」

詩菜「女の子に目移りしたらダメよ?」ニィィ

当麻「」ブンブン

詩菜「それじゃあまたね」

当麻「気をつけてね」

当麻「部屋に戻るか

・・・・

絹保「今日はお会いできてよかったですわ」

万彬「お付き合いはだめといわれたらどうしようかと思いましたけれど」

当麻「学園都市補正もあると思うけどな」

当麻「そういえば二人は母さんと会ったことあるのか?」

絹保「ええ、こちらに来た際にはお会いしていますわ」

万彬「とてもよくしてくださいます」

当麻「そうだったのか」

当麻「ちょっと疲れたな」

絹保「お兄様、耳かきして差し上げましょうか?」

当麻「いいのか?」

絹保「もちろんですわ」

万彬「片耳づつ交代ですわ」

当麻「じゃあ耳かきしてもらおうかな」

・・・・・・

当麻「ああ、気持ちよかった」

絹保「それはなによりですわ」

当麻「なんか疲れちゃったしこのまま寝ちゃいたいな」

万彬「ここで寝たら風邪を引いてしまいますわ。・・・今日はわたくしのベッドにいらっしゃいませんか?」

当麻「そうしよう。絹保もいいよな」

絹保「いつでも一緒ですから」

当麻「それじゃベッドにダーイブ!」

今日はここまで

当麻「暇だな」

絹保「お兄様、お暇でしたらわたくしたちとデートいたしませんか?」

万彬「映画館にでも行きましょう」

当麻「デートねえ、まあ丁度いいか」

絹保「お兄様、お支度を急いでください」

万彬「わたくしたちすでに着替えましたので」

当麻「二人とも準備がいいな」

・・・・

当麻「で、どんなのを見るんだ?」

絹保「ピューマの休日という映画を・・・」

当麻「なんか安物のパクリ映画っぽい気がするなあ。しかも動物かよ」

絹保「恋愛作品だそうです」

当麻「恋愛映画?妹と恋愛映画ってどうなんだ?」

万彬「わたくしたちと恋愛をしているのですから気にされる必要はないのではないでしょうか?」

当麻「そこは気にするべきなんじゃないか?」

当麻「・・・客全然いないぞ」

絹保「あちらの方に女の子がいますわね」

当麻「世の中には変わり者がいるんだな」

万彬「席はどこでしょう?」

当麻「そこみたいだな」

当麻「お、始まる」

ニギニギ

当麻「どうした?」

絹保「手を繋ぎたいのです、構いませんか?」

当麻「もちろん」

万彬「わたくしも」

ニギニギ


絹旗「なんなんですかあのカップルだかなんだかよく分からない人たちは」

チュッチュッチュッ

当麻「なんなんだこの映画は」

絹保「・・・」

万彬「まぁすごい・・・」

当麻「さっきからチューしかしてねえじゃねえか」


絹旗「なかなか超深い作品ですね、期待以上ですね」

絹保「お兄様、キスしていただけますか?///」

万彬「わたくしにも・・・お願いいたします///」

当麻「キス食べてみたいな。天ぷらがおいしいみたいだけど」

絹保「そのキスではなくてチューする方のキスです」

万彬「お分かりなのに知らんぷりされましたね?」

当麻「こういうところでできるわけねえだろ、女の子がいるんだから」ひそひそ

絹保「こういうところでするのがカップルですわ」

当麻「まだ付き合うっていってねえぞ?」

万彬「今しても何年か経ってからしてもそれほど変わらないですわ」

当麻「まあそうかも知れないけどさ・・・もういいや」

当麻「んー」

絹保「んー」

チューーーーーーー

絹保「わたくしのファーストキスですから、いつまでも覚えていてくださいね?」

当麻「忘れられるわけがないだろ」

万彬「お兄様、んー」ーзー

当麻「はいはい、んー」>з<

チュー

万彬「夢に出てきそうですわ///」

当麻「俺も」


絹旗「あそこの人たちは映画を超冒涜していますね」

絹旗「上映中にキスなんて信じられない行為です、最悪です、近頃の若い人は映画の見方を知らないんでしょうか全く!」

チュッチュッチュッ

当麻「もう終わっちゃったのか」

絹保「以外と面白かったですわね」

万彬「まだ入ったばかりの感覚ですわ」

当麻「そうだな、また来ようか」

絹保「お兄様、手を繋いだまま帰りましょう」

万彬「手を離したら罰ゲームですわ」

当麻「二人こそ離したら罰ゲームだぞ?」

トコトコ

絹旗「期待していたのに超集中力が途切れました、あの人たち今度会ったらマナーを一から刻み込んであげます」

bbbbb

当麻「ん、メールだ」

絹保「どなたからですか?」

当麻「母さんからだ」

絹保「なにかあったのでしょうか?」

当麻「当麻さんもうキスしたかしら?だって」

絹保「していしまいましたね」

万彬「それもたくさん///」

当麻「しちゃった、っと」

bbb

当麻「返信はやいな、映画館で堂々とするなんて当麻さんなかなかやり手なのかしら?」

当麻「映画館に母さんいたか?」

絹保「いえそんなはずは・・・」

万彬「お母様たちはお帰りになったのではないのですか?」

当麻「聞いてみようか。なんで知ってるんだ?」

当麻「・・・なになに、おいとまするとは行ったけど家に帰るとは言ってない、だと・・・」


詩菜「三人とも映画館は楽しかったかしら?」

絹保「お母様!」

万彬「楽しかったというか恥ずかしかったというか」

当麻「帰ったんじゃないの?」

詩菜「事件は次の日に起こるのが定番よ」

当麻「事件てなんだよ」

詩菜「子供の成長が見られてお母さん幸せ」

当麻「と、父さんは?」

詩菜「買出し中よ。特売セールをやってたからお願いしちゃったの」

当麻「そうなんだ」



詩菜「お母さんたちがデートをしたときと同じ作品をやってたから予約しておいたんだけど三人が同じ映画をみるなんてやっぱり親子かしら」

当麻「そうかも・・・」

絹保「運命ですわね」

万彬「やっぱりわたくしたちは赤い糸で結ばれているのですわ」

当麻「赤い糸ねえ」

詩菜「それじゃあそろそろ刀夜さんの荷物を持ってあげないと、それじゃあ今度こそまたね」

当麻「気をつけてね」

絹保「お気をつけてください」

万彬「またいらしてください」

当麻「まさか見られてるなんてな」

絹保「油断していました」

万彬「まだいらっしゃるかもしれませんわね」

当麻「そこか!」

猫「ニャー」

当麻「なんだ猫か驚かすんだから・・・」




今日はココまで

絹保「お兄様、わたくしたちと一緒に喫茶店に行きませんか?」

当麻「たちって絹保と万彬と?」

絹保「あと御坂様と白井さんとですわ」

万彬「ご一緒にいかがですか?」

当麻「うーん、行ってもいいけど二人はいいって言ってるのか?」

絹保「いいそうですわ。わたくしもお兄様に是非きていただけたらとても嬉しいのですけれど」

当麻「じゃあちょっと待ってろ、支度するから」


当麻「待ったか?」

御坂「遅すぎよ、女を待たすんじゃないわよ」

当麻「女って時間にうるさいんだよなあ」

白井「これだから類人猿は」ヤレヤレ

当麻「はいはい、さっさと行こうぜ」

御坂「アンタ達ってホントに仲いいわね」

絹保「お兄様を嫌うなんて出来ませんわ」

万彬「世界で一番大好きな方ですわ」

白井「それほど思っているならさっさと付き合ってしまえばいいですわ」

白井(そして黒子はお姉さまと、ヒヒヒ)

御坂「ちょっと黒子、何言ってんのよ!」

絹保「ですって」

万彬「白井さんいい事を仰いますわね」

当麻「本気にするなよ、冗談で言ってるんだから」

白井「70%本気ですわよ?」

当麻「残りの30%はなんだんだ?」

白井「わたくしの願望のためですわ」

当麻「願望?」

白井「大きな声ではいえませんが、おねえさまああああ」

御坂「な、な、何すんのよ!」

白井「くんかくんか、ハァァァお姉様いい匂いですのおおお」

御坂「やめろっていってんでしょーが!」ビリビリビリ

白井「痺れますのおおおお!これがお姉様からのご褒美ですのねええええ!」

絹保「・・・」

万彬「・・・見ていられませんわ」

当麻「なんなんだこれは」

今日はここまで

>>923
>絹保「お兄様、わたくしたちと一緒に喫茶店に行きませんか?」
>当麻「たちって絹保と万彬と?」
2人の時点で「たち」にはならんのか…

当麻「おいもうやめろ、うちの妹になんてものを見せるんだ、やめろやめろ」

御坂「見せたくてやってるんじゃないわよ、つい・・・」

当麻「白井大丈夫か?大丈夫そうだけど一応聞いておくけど」

白井「ご心配には及びませんわ、慣れていますもの」

当麻「いつもやってんのか?」

御坂「いつもじゃないわよ、たまに・・・」

当麻「たまにやってるんだな」

御坂「何よその目は!」


御坂「大体アンタは」

当麻「はいはい、ビリビリも白井も少しおとなしくしような」よっこいしょ

御坂「何すんのよ、さっさと下ろしなさいよ!」

当麻「さもないとなんだって?」

御坂「さもないと・・・やっぱなんでもない」

白井「離さないとセクハラで訴えますわよ?」

当麻「俺を挟んでビリビリもいるんだけどな」

白井「ま、まあおとなしくしてあげてもいいですわ!」

白井「フフフ、むしろ好都合ですわ。こうしていれば触りたい放題」

当麻「声に出てるぞ」

御坂「くーろーこー!」

当麻「白井はビリビリが本当に好きだな」

白井「当たり前ですわ」

当麻「がんばれよ」

白井「何をですの?」

当麻「だからビリビリと結ばれるようにだよ」

白井「べ、別に貴方に言われなくてもがんばっていますわ」

御坂「アンタ余計な事言うんじゃないわよ」

当麻「余計な事ってなんだよ、白井は本気なんだぞ?」

御坂「わ、分かってるわよ。・・・なんで私が怒られなきゃ」

当麻「別に怒ってねえよ」

御坂「怒ってるわよ」

当麻「怒ってねえって」

御坂「ぜーったい怒ってる!」

当麻「それはともかく、妹たち」

御坂「誰が妹よ!」

白井「貴方の妹になった覚えはありませんが」

当麻「俺より年下なんだから妹でいいだろ、もう他人じゃないんだからさ」

御坂「変な言い方するんじゃないわよ///」

白井「か、勘違いしないでほしいですわね///」

当麻「はいはい」

絹保「お兄様、またですか」

万彬「またですわね・・・」

当麻「もうついたぞ、後は自分で歩け」

御坂「アンタが勝手に担いだんでしょうが」

白井「全くですわ」

御坂「じゃあ私オレンジジュース」

白井「わたくしも同じものを」

絹保「わたくしは紅茶で」

万彬「わたくしも紅茶を。お兄様は?」

当麻「んじゃ俺コーヒー」

当麻「んじゃ兄弟の杯だな」

御坂「ドラマの見すぎじゃないの?今時そんなの流行らないわよ?」

当麻「こういうのは気分だよ気分」

御坂「・・・まぁいいけど」

白井「仕方なくですわよ?」

絹保「もうしなくていいですわ」

万彬「その通りですわ」

当麻「なんか機嫌を損ねる事言ったか?」

白井「言ったかもしれませんわね」

当麻「なんて言った?」

白井「教える程親切ではありませんわ」

絹保「お兄様、わたくしコーヒーを飲んでみたいですわ」

当麻「飲むか?」

絹保「はい、是非いただきます!」

万彬「その次はわたくしに飲ませてください!」

当麻「全部飲むなよ?」

絹保「いただきます・・・」

当麻「どうだおいしいか?」

絹保「ぅぅぅ・・・苦いですわ」

当麻「絹保にはまだ早かったかな。万彬どうする、止めておくか?」

万彬「いえ、飲みます、飲ませてください!」

万彬「・・・」><

当麻「無理するから・・・、ほら」

万彬「ありがとうございます、もう平気です」

当麻「無茶しなくても良かったのに」

万彬「無茶ではなくてその、飲みたかったから飲んだのです」

当麻「あんまりうまいもんじゃなかったのにか?」

万彬「お兄様のですから///」

当麻「そ、そうか」

当麻「頑張ったしおでこにチューしてやるか」

ちゅっちゅっ

御坂「ああっ!何してんのよ!」

絹保「御坂様たちがいるのに恥ずかしいですわ///」

万彬「ありがとうございますお兄様///」

当麻「可愛いなあもう!」ギュー

イチャイチャイチャ

御坂「ちょっと、私たちを放置してんじゃないわよ!」

当麻「いや、悪い、ほんと」

白井「いいではありませんか兄弟仲がいいことにこしたことはありませんし」

御坂「ねえ、さっきの事だけど」

御坂「本気で言ってるの?妹とかなんとか・・・」

当麻「本気に決まってるだろ、俺が冗談を言うと思ったのか?」

御坂「じゃ、じゃあお兄ちゃんって・・・呼ばなきゃいけないの?」

当麻「別に無理して呼ばなくていいんだぞ」

御坂「無理ですって!いいわよ、呼んでやるわよ、お兄ちゃん///」

当麻「お前もそういう風にしてりゃ可愛いのになあ」

白井「お姉様がそうされるならわたくしもそうしましょうか。・・・お兄様」

当麻「よろしくな」

今日はここまで

御坂「これから用事があるから先に帰るわね」

白井「わたくしもジャッジメントの仕事がありますのでこれで」

当麻「もう行くのか?」

白井「ええ、ではごきげんよう」

御坂「お金は後で返すからー」

当麻「がんばれよー」




当麻「忙しいんだな二人とも」

万彬「そうですわね・・・」

絹保「・・・」

当麻「二人ともなんか暗くなってるような気がするんだけどどこか痛いのか?」

絹保「特にどこも悪くはありません・・・。あえて言うなら胸が痛いですわ」

万彬「わたくしも胸が痛みます」

当麻「どうしたんだ?」

絹保「お兄様がわたくし達だけのお兄様ではなくなってしまったような気がして・・・」

当麻「そんなことねえよ、俺の妹は二人しかいねえんだから」

絹保「婚后さんや御坂様がお兄様と呼ばれたらわたくし達だけのお兄様ではなくなってしまいます・・・。そう思うと胸が・・・」

当麻「そんなに深刻に悩んでたのか・・・」

万彬「お兄様、わたくし達だけのお兄様でいてくださいませんか?」

絹保「お願いします」

当麻「分かった、分かった。もうしない。約束だ」

絹保「本当にわたくしたちのお兄様でいてくださるのですか?」

当麻「男の約束に二言はない。絶対にしない」

絹保「お兄様のこと、信じています」

万彬「絶対に、ですわ」

当麻「ごめんな、悪い兄貴で」

絹保「いいえ」

万彬「お兄様はとても素敵なお兄様ですわ」

・・・・・



御坂「・・・盗み聞きするつもりはなかったんだけど・・・聞こえちゃったわね」

白井「お二人もつらかったのですわね」

御坂「やっぱり今まで通りの方がいいわね」

白井「そうですわね」

御坂「じゃ私今日は遅くなるから」

白井「ではわたくしは裸で待っていますわ」

御坂「服着てなさいよ?絶対によ?」


当麻「んじゃお会計お会計・・・」

当麻「さて、帰るか」


当麻「二人とも、さっきの約束だけどさ」

当麻「誓いのキスで・・・いいか?」

絹保「十分以上ですわ///」

万彬「破らないでくださいね」

当麻「分かってるよ」

ちゅっ

ちゅっ

当麻「通行人の目が痛いよー痛いよー」

今日はここまで

当麻「そういや今日は女の子の日だな」

絹保「なんていう事を仰るのですか!」

万彬「いくらお兄様でもそのようなことは」

当麻「何の事を言ってんだ?今日はひな祭りだろ」

万彬「え?あ、そ、そうでしたわね」

絹保「ちょっと勘違いをしていました、お恥ずかしいですわ///」

当麻「どんな勘違いをしてたのかは聞かないでおくぞ」

万彬「そうしていただけるとありがたいですわ」

絹保「顔から火が出てしまいそうです」

当麻「という訳で今日は女の子の日だから二人のしてほしい事をしてやりたいんだけどなんかあるか?」

絹保「してほしい事ですか・・・いろいろありますね」

万彬「どれかひとつになんて決められません」

当麻「ゆっくり考えな」

絹保「何がいいでしょうか」

万彬「お兄様に抱きしめていただくのはいかがでしょうか?」

絹保「普段とは違う何かがあるといいのでは?」

万彬「抱き合ってゴロゴロ転がるというのは?」

絹保「いいですわね、それにいたしましょう?」

絹保「お兄様、決めました。お兄様と抱き合ってゴロゴロ転がりたいですわ」

当麻「目が回りそうだな。それに二人一緒にやったら転がらなさそうだけどな」

絹保「一人ずつ交代ですれば問題ないですわ」

当麻「そうだな。じゃあどっちからする?」

絹保「万彬さんお先にどうぞ」

万彬「いえ、絹保さんこそお先に」

絹保「いえでも」

万彬「しかし」

当麻「ずっとループさせるつもりか?」

絹保「ではわたくしが先に」

当麻「こういう時は俺が下になるんだっけ?」

絹保「そうだと思いますけれど」

当麻「やっぱりそうだよな。絹保おいで」

絹保「お兄様」

当麻「転がってる時に頭打たないように抑えてあげないとな」ぽふ

絹保「はい///」

当麻「じゃあいくぞ?」

ゴロゴロゴロゴロ

絹保「お兄様、大好きです」

当麻「俺も絹保が大好きだ」

ゴロゴロ

コンコン、ガチャ

寮監「湾内、泡浮、いるか?」

絹保「え、りょ、寮監!?」

当麻「なんだ?なんなんですか?」

寮監「お楽しみ中だったようだな」キラーン

絹保「こ、これはその、スキンシップというか」

寮監「後で出直す」

バタン

絹保「おにいさま~・・・」

当麻「泣くな絹保、嫌なことは忘れような。俺が忘れさせてやる」

ゴロゴロゴロ

当麻「じゃあいいか?」

絹保「はい、万彬さんいいですわ」

万彬「ありがとうございます、お兄様、エスコートよろしくおねがいいたします」

当麻「エスコートったってあんまりすることはないんだけどな」

当麻「やっぱり細身だよな万彬も」ふにふに

万彬「手つきがいやらしいですわ」

当麻「ごめんつい手が勝手に」

万彬「いえ」

当麻「じゃあもうちょっとくっついてくれるか?」

万彬「////」

当麻「ゴロゴロ~」

ゴロゴロゴロ

万彬「お兄様、もっとしていただけますか?」

当麻「誰か来てもしらねえぞ」

ゴロゴロニャンニャン

万彬「お兄様愛しております」ギュギュー

当麻「ぐえええ、首が絞まるううう」

今日はここまで

当麻「絹保って動物にたとえると子犬っぽいよな」

絹保「そうですか?」

当麻「純粋に甘えてくるっていうのかな。とにかく子犬みたいで可愛いよ」

絹保「そうでしょうか///」

当麻「ちょっとわんわん!って言いながら甘えてみろよ」

絹保「するのですか?」

当麻「いつものことなんだから気にするなよ」

絹保「なんだか意地悪されてる気分ですわ」

絹保「わんわん!」

当麻「結局やるんだな」

絹保「わん!」

当麻「おーよしよし、いい子だなー」

絹保「わんわんわん!」

当麻「こらー突き飛ばすなーははは」

万彬「絹保さんばかりずるいですわ!わんわん!」

当麻「ぐふっ・・・鳩尾に入った・・・ぅ・・・」

万彬「わたくしのせいです、申し訳ありません!」

当麻「怒ってないから・・・ただちょっとパワフルだったぞ」

万彬「でもわたくしが飛び込んだりしなければ・・・」

当麻「暗い顔するなよ、死にやしないんだから」

当麻「ところで二人とももう一つやってみたい事があるんだがいいか?」

絹保「はい、いいですわ」

万彬「どのような事ですか?」

当麻「ちょっとうつ伏せになってくれるか?」

絹保「いいですけれど」

万彬「ナニをなさるのです?」

当麻「うつ伏せの女の子を抱っこしたいんだ。じゃあ万彬から」

当麻「よっ・・・あれ?」

万彬「お兄様どこを触っておられるのですか!」

当麻「どこだかわかんない」

万彬「胸です、わたくしの胸です!」

当麻「悪い気が付かなかった。つうか持ち上げられないんだけど」

万彬「もう小さくありませんから」

当麻「横からじゃないと無理か。ふんっ!」

当麻「持ち上がった持ち上がった」

当麻「思ってたのとちょっと違うけどなんかいいな」

当麻「じゃあ俺のベッドまで運ぶぞ」

万彬「落とさないでくださいね?」

当麻「上条さんがそんな不手際する訳」ズルッ

当麻「うわっ、とっとっとっ!」

万彬「きゃー!」

ポン

当麻「・・・びびった」

万彬「わたくしのほうが驚きましたわ!」

当麻「すまん」






当麻「絹保はおんぶして運ぶよ」

絹保「よろしいのですか?」

当麻「おんぶなら危なくないからな」

絹保「重くはないと思うのですが・・・」

当麻「うっ!」

絹保「あの、重かった・・・ですか?」

当麻「重くはない。重くはないけど当たってるのが気になるというか」

当麻「別の意味の危険が」

当麻「うわあ!」よろよろ

絹保「お兄様大丈夫ですか?」

当麻「ダメだな、危ない。一旦降りてくれ」

絹保「やはり重かったのではありませんか?」

当麻「重くてよろけた訳じゃないよ」

当麻「安全に運ぶならやっぱ駅弁だな」

絹保「駅弁とは?」

当麻「俺の首に腕を回して」

絹保「こうですか?」

当麻「そうそう、で足を俺の腰の所に巻きつけてくれ」

絹保「これでいいですか?」

当麻「おっけーおっけー。やっぱこっちの方が安定するかもな」


絹保「これならこのまま寝てしまっても問題ありませんね」

当麻「寝るなよ?絶対に寝るなよ?」

絹保「冗談ですわ」

当麻「やりすぎると腰を痛めそうな感じがする」

当麻「ご到着でーす、降りてくれ」

絹保「わたくし駅弁というものが気に入りましたわ」

当麻「そりゃ良かった・・・」

当麻(なんか腰に違和感が)

万彬「お兄様、わたくしもしてほしいですわ」

当麻「「いや今はちょっとまずい」

万彬「どこか悪いのですか?」

当麻「腰がちょっと・・・」

当麻「あー、仕事の時間だ。じゃあ行ってくる」

万彬「そうですか、無理なさらないでください」

絹保「わたくしに出来ることがあれば仰ってください」

当麻「ありがとな、行ってくる」

当麻「っつー、なんか痛くなってきた」

寮監「上条君、どうかしたか?」

当麻「あ、寮監さん、ちょっと腰が・・・」

寮監「腰?」

当麻「はい、ちょっと腰を使いすぎたみたいで」

寮監「私生活が乱れているんじゃないか?見直すべきだ」

当麻「たしかに・・・」

寮監「若いからといって節度のないふしだらな生活を送っているとそういうこともある。気をつけるんだな。仕事に影響が出ないようにしてくれ」

当麻「ふ、ふしだら・・・」


今日はここまで

当麻「ちょっと俺用事があるから買い物に行ってくるな」

絹保「わたくしもついていってもよろしいですか?」

万彬「わたくしも連れていってくださいませんか?」

当麻「ごめん、今日はちょっと一人で行きたいんだ」

絹保「そうですよね、たまには一人でいたい時間もありますわよね」

万彬「お帰りになるまで部屋でおとなしく待っていますわ」

当麻「ごめんな」

当麻「二人にはいえねえよ、どこに行くかなんて」

当麻「俺だってまだ怖いんだ・・・」

萌えー!萌えー!

当麻「なんか妙な雰囲気だな、魔術とも科学とも違う」

当麻「・・・ここか」

当麻「・・・」ごくり

当麻「行くぞ、俺、勇気を出せ」

うぃーん

当麻「どこにあるのかな?」

当麻「聞くのがかなり恥ずかしい・・・」

当麻「どこかなー?」きょろきょろ

当麻「あー?、見あたらねえなどこだ?」

当麻「ここでもない」

当麻「ここも違う」

当麻「どこにあるんだ?」

当麻「やっぱり店の人に聞くほうが早いんだろうな」

当麻「でも店の人に買いたいものが分かるから恥ずかしいんだよな」

当麻「男があんなもの買うの見られたら笑われるに決まってる・・・」

当麻「だが聞かなきゃ手に入らないし・・・はぁ、不幸だ」

店員「何かお探しですか?」

当麻「え、えっとあの、」

当麻(言え、言うんだ、言わないとダメだ)

当麻「耳ください!」

店員「はい?」

当麻「猫耳と犬耳ください!」

店員「はい、こちらになりますねー」

当麻(あれ、笑われなかった。なんでだ?)

当麻「じゃあ一つずつください」

店員「ありがとうございますー」

・・・・・

当麻「か、か、買ってしまった」

当麻「勇気を出して入ったのにこんなにあっさり買えていいのか?」

当麻「それよりも二人がつけてくれるかどうかがまず問題だけど」

当麻「・・・ただいま」

絹保「お帰りなさいませ、お兄様」

当麻「ただいま」

万彬「もう少し遅くなると思っていましたがお早いですわね」

当麻「男の買い物は早いからな」

絹保「お兄様、その袋は一体何が入っているのですか?」

当麻「え、うん・・・可愛いのが」

絹保「お兄様がお使いになるのですか?」

当麻「いや俺じゃない」

絹保「どなたかへのプレゼントですか?」

当麻「二人に、さ」

絹保「わたくし達に?」

万彬「どのような物かお見せいただけますか?」

当麻「ああ、ちょっと待て」

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