玄関「おかえり、あなた」(91)

男「おう。ただいま、玄関」

玄関「今日は暑かったわね。先にシャワー浴びる?」

男「そうだな。とりあえず汗を流してくるよ」

玄関「そう。今日も一日お疲れ様。」

クローゼット「あら、帰ってたのね」

男「ああ、今日は仕事が少し早く終わってな」

クローゼット「明日は着てくスーツとネクタイはどうするの?」

男「そうだな……タンスに聞くか」

タンス「ふぇっ……あ、あたし?」

男「うん。明日の服はタンスにお願いしたいんだ」

タンス「ぇ、えっとぉ……い、いつものやつでいいんじゃないかなっ……」

男「そうか。相変わらずつれないやつだな」ナデナデ

タンス「は、はずかしいですっ……」

男「あ、それと風呂に入るから着替えよろしくな。もちろん、下着もちゃんと用意してくれよ?」

タンス「ふええぇっ……」

洗濯カゴ「あ!男が帰ってきたー!お帰りー!!」

男「ただいま、洗濯カゴ。洗濯物いれておくけど、今日のはちょっと汗臭いから、ごめんな」

洗濯カゴ「いいのいいの!これが私の役目なんだから!」

洗濯カゴ(はぁ~……この匂い、だぁーいすき///)

IDコロコロ変わってんな


洗濯機「もう、洗濯カゴだけずるい~!!早く洗濯してあげたい~!!」

洗濯カゴ「ごめんね、お姉ちゃん……朝まで我慢してね。」

洗濯機「やだやだー!独り占めはいけないんだよ!!」

洗濯カゴ(幸せって、この事を言うんだよね……匂いに包まれるのが、こんなに素敵なことだなんて……///)

シャワー「お帰りなさいませ。御主人様。」

バスタブ「ちょっとぉ!帰ってくるのが遅いんじゃないの!?」

男「二人ともただいま。今はさくっとシャワーを浴びに……あれ?お湯が張ってあるな」

バスタブ「な、なによっ……何か文句でもあるの!」

男「いや、なんでもないよ。わざわざ俺のために、ありがとうバスタブ」

バスタブ「べ、別に、何か誉めてもらおうなんて、思ってないんだからねっ!!」

現実
給湯機「お風呂が湧きました」
わい「おう、サンキュー」
給湯機「…」
わい「…」
温度変更のボタン押す
給湯機「給湯温度を変更します」
わい「おう、サンキュー」

給湯機「…」
わい「…」

(´;ω;`)

男「まずはシャワーで身体を流すか。シャワー、いつもの温度で頼むよ」

シャワー「かしこまりました。」シャアー

男「ふぅー、気持ちがいいな……」

シャワー「しかし今日はやけに気温が高いの日ですが、少し温度を落とさなくてよいのですか?」

男「心遣いは嬉しいが、一番にシャワーを浴びる時はこの温度にするのがこだわりなんだ」

男「湯船からあがって汗を流すときには、少し冷た目にしてもらえないかな」

シャワー「かしこまりました。御主人様の仰せのままに」

男「ついでに体も洗っちまうか。タオル、よろしくな」

タオル「兄さんの体ごしごしするの、好き」ゴシゴシ

タオル「兄さんの体がキレイになっててくの、肌でわかる。嬉しい」ゴシゴシ

男「今日もありがとうな、タオル」

タオル「気にすること、ない」ポワー

男「次は髪を洗うか」

バスタブ(はやく、はやくしてよぉ……)

シャンプー「あわあわ~!キレイにするよ~!」ワシャワシャ

シャンプーハット「んっ……ぁっ……!ブルブル、震えてっ……!」ビクンビクン

シャワー「それでは泡を流しますよ」シャアー

男「んーっ…さっぱりしたぜ。みんなサンキューな」

男「よし、せっかくバスタブがお湯をためてくれたんだ。体の芯まで暖めないとな」

バスタブ(きっ……来たっ!!)

バスタブ「もう、遅すぎるわよ!!どれだけあたしを待たせたと思ってるの!?」

男「ふふっ、ごめんなバスタブ。じゃあ今から入るよ。」

バスタブ「四の五の言わずに早く入りなさいよ!」

男「ん?怒ってる割には、最高の湯加減じゃないか」

バスタブ「とっ、当然でしょ!さっさとあったまって、夕飯でも食べてきなさいよ!」

シャワー「御主人様。バスタブは御主人様が帰ってくる3時間前から、お湯をためて湯加減を調整していたのですよ」

バスタブ「ちょっ!ちょっとお!!何言ってるのシャワー!!そんな事なんか、バスタブがびっくり返ってもあり得ないんだからね!?」

男「そうだよな、バスタブ。俺が帰ってくるタイミングを見計らって、お湯をためてくれたんだよな」

バスタブ「きっ…決まってるじゃない!ほらもう、いい感じに暖まったでしょ!」

男「そうだな。いいお湯をありがとうな、バスタブ」ナデナデ

バスタブ「っ~~///」

バスタブ(はぁー、今日も冷たく接しちゃった。あたし、嫌なバスタブよね……)

シャワー「御主人様は全てお見通しですよ。バスタブが一番優しい性格の持ち主であることも」

バスタブ「そ、そんなことあるわけないわ!」

バスタブ(でも、それはそれで、幸せかも……//)

男「あーいい風呂だった。さて、風呂上がりの一杯、何を飲むかな」

冷蔵庫「おかえりなさぁ~い!ジンジャーエールやカルピス、ビールと枝豆、どれもキンキンに冷えてるわよ♪」

男「それじゃ今日はビールにするか」

冷蔵庫「了解で~す!暑い日はビールに限るわよね~♪」

男「全くだな。おーいキッチン、準備はできてるか?」

ガスコンロ「おう!あたいの炎でガンガン燃やしてやるぜ!」

包丁「一々なんなの?何か言わないと気がすまないわけ?」ギラッ

まな板「ほ、包丁ちゃん!落ち着いて、落ち着いて!」

流し「準備、オッケー」

換気扇「お酒飲みながら料理ですか?怪我しないように気をつけてくださいね」

男「わかってるよ、換気扇。…よし、始めるか!」

包丁「………………」ザクッザクッザクッザクッ

まな板「ひっ、ひぃ、あんっ!」

フライパン「あ、あの~ガスコンロさん、少々火が強い気がするんですけど…」

雪平鍋「猫舌の男は味噌汁で火傷しちゃうんじゃないか?」

ガスコンロ「細かいことは気にしねえ!!アッツアツに熱してやるのがあたいの仕事でい!!」

--料理終了--

テーブル「へえー。今日はまたシンプルな料理だね」

食器「サトウのごはん、味噌汁、もやし炒めですね」

男「最近はそうめんや蕎麦ばっかりだったからな」

イス(男のお尻、気持ちいい///)

男「それでは、いただきます」

箸「さぁーウチの出番だね!遠慮なく使っていいけどお行儀よく食べてね!」

男「そういうお前が一番行儀悪いんだよな。この変態め」パク

箸「んぁああ~~ん♪男の口の中に入って食べられるようなこの感触、たまんなぁ~い♪」

コップ「私に入ってるビールも飲んでね。………しっかり口を付けないと、私、割れちゃうよ♪」

男「ごちそうさま」

流し「食器はこちらにお願いします」

男「へいよ。今夜もよろしく頼むよ」ガチャ

流し「お任せくださいね」

男「さて、食後の時間をどうすごそうか」

テレビ「今日は何を見たいの?ドラマ?バラエティー?それともア・ニ・メ?」

PC「あたしなんかどうかしら?ゲームやネット、色々できるわよ」

漫画「み、見られるのは恥ずかしいですっ!」

男「>>32にするか」

要するに一人か

男「一人でする娯楽と言ってもやることが限られるなあ」

男「やっぱり>>35にするか」

筋トレ

男「なあ押し入れ、たしかダンベルが奥にあったと思うんだけど」

押し入れ「あるよーちょっと待ってねー」ゴソゴソ

------------

押し入れ「はいよー」

ダンベル「さあ、始めるよ!久々の外の空気は美味しいね!」

男「イチ ニッ イチ ニッ」

ダンベル「いい調子だよ!そのまま一時間続けてね!」

男「え?いや、そんな」

ダンベル「なんか言った?」

男「滅相もございません」

ダンベル「よろしい!残り30分になったらキロ数上げるからね!」

男「マジかよ!」

----筋トレ終了----

男「あ"ー疲れたあ"ー」

ダンベル「今日はこれでおしまいだけど、明日もやるよね?」

男「すまない、押し入れに戻っていてくれ」ガラッ ヒョイッ

ダンベル「あ、ちょ」ピシャッ

男「汗ギトギトだなー。もう一度風呂に入るか」

男「追加の洗濯物だけど、よろしくな」ポイッ

洗濯カゴ「まっかせて!」

洗濯機「ちっきしょーなんで妹に取られなきゃならんのだ!」

洗濯カゴ(えへへー///)

バスタブ(う、嘘っ……!!こんな時間に男が風呂に来るなんて、何があったのよ!)

バスタブ(ど、どうしよう……!!このままじゃ、嫌われるっ……!!)

シャワー(大丈夫ですよ、私がフォローしておきます)ヒソヒソ

バスタブ(た、助かるわっ…………ありがとっ)ヒソヒソ

男「ふぃー疲れた疲れた。シャワー、いつもの温度で頼む」

シャワー「かしこまりました。しかし御主人様、酷い汗ですね何か運動をなされたのですか?」

男「この暑い日に筋トレをすることになってだな。もうクタクタだよ」

シャワー「そうですか。ならばバスタブの温水に浸かるのもいいですよ」

バスタブ「そうよ!アンタが運動をしてるのを計算して、この温度に保っていたのよ!!感謝して入りなさい!」

男「そ、そうか。……うん、ありがたくお湯をいただくよ」ニヤニヤ

バスタブ「な、なによ!この私をからかってるの!?」

男「そんなつもりは全然ないよ。いつも俺に最高の湯船を用意してくれて、すごいなバスタブは」ニヤニヤ

バスタブ「う、うるさいうるさーい!!もういいから、シャワーだけ浴びて早く出てって!!!」

男「じゃあ、今回はそうさせてもらうよ」

男「シャワー、冷水を頼む」

シャワー「かしこまりました…」

バタン

------------

シャワー「申し訳ありません、バスタブ。フォローがうまくいきませんでした」

バスタブ「あぁ、絶対嫌われる…………」


------------


男「たまにはドジを踏むバスタブも可愛いもんだな。いい収穫になった」

男「ふう、またまたさっぱりした。今度はテレビでも見るか」

テレビ「あら~ようやく私の出番ね♪何を観たいのかしら?」

男「>>47を観よう」

AV

テレビ「えッ……あの、えっちなビデオかしら…本気で言ってるの?」

男「ああ。ちょっとバスタブが可愛くてムラムラしててな。性欲を処理しようと思って」

テレビ「そ、そう…。とは言っても、AVは流石にどこも映してないわ。下のDVDレコーダーを使ったらどう?」

男「そうだな」

DVDレコーダー「だめです!えっちなのは、いけないです!めっです!!」

男「そうは言っても、レコーダーを使わないといけないんだよ。頼む、この通り」ペコリ

DVDレコーダー「ぱそこんをつかえばいいじゃないですか!」

男「俺は、テレビでAVが観たいんだ。より良い画面の質、より良い迫力を求めて」

DVDレコーダー「いみがわかりません!とにかく、だめなものはだめです!」

男「そうか……言うこと聞いてくれないのは、残念だなあ」(表紙見せる)

DVDレコーダー「ひっ……!?お、おちんちんがおしっこのあなにっ……!」

テレビ(さっきから何をやってるのよこの変態は……)

DVDレコーダー「いい、いやです!こ、こんなのはよくないですっ…!」

男「そうか。ならばこうするしかないようだね」ヌキサシ

DVDレコーダー「ひぎぃっ!!そ、そこはいじっちゃだめです!!……っんああ?!」ビクンビクン

男「レコーダーはこの外部出力のところが弱いんだよね。それに……」ウィーンウィーン

DVDレコーダー「あああああ!でたりはいったりしてるッッ!!やめて、やめてよ!!」ビクビクビクッ

男「おいじり、やめて欲しいのか?」

DVDレコーダー「おねがいしますッ!おねがいしましゅう!!」

男「ならこのエッチなビデオ、映してくれるね?」

DVDレコーダー「わかりましたッ!なんでもしますからあああッッ!!」ビクビクビク

男「よし、交渉成立だ」

テレビ(全くもう……わ、わたしもムラムラしてきちゃったじゃない……)

ウィーン カチャカチャ

DVDレコーダー「あふっ、なかでえっちなでぃすくがまわってるぅ……」キュイーン

テレビ「準備できたわよ?」

男「なら前戯の場面に飛んでくれ」

テレビ「い、いきなりそんなとこまでいくの?もっと、こう、手順を踏んでからの方が……」

男「テンプレート過ぎて飽きるんだよね。ちょっとオナホとってくるから飛ばして待機しといてね」

テレビ「は、はぁ……」

男「よし、準備完了」

オナホ「いーっぱい搾りとっちゃうゾ☆」

ローション「今日はこれまたあっついねー。あたしなんてヌルヌルのダラダラだよ」

男「よろしく頼むぜ」

AV女優「んっ……チュッ///」

AV男優「アークチビルオイシイヨ」

男「喋ってんじゃねぇよこのクソ男優め……」

AV女優「あん……もうこんなに……」ヌトォ

男「おお!糸引き最高じゃねえか!これあ抜けるぜ!!」ヌポヌポ

AV女優「んんっ//見ないでぇ……」ヌトォー

AV女優「アーイクイクッ!出る、出ちゃうっ!!」プシャアアア

男「うおおおお!!お漏らし最高だぜ!!」

男「くぅーこっちも持たねえ!テレビ!糸引きシーンに巻き戻してくれ!!全力でいく!!」ヌッポヌッポヌッポヌッポ

テレビ「はいはい」

AV女優「アーイクイクッ!出る、出ちゃうっ」プシャアアア

男「あぁああ、出る、出るっイク!うぅ、うあぁああぁ!」ドピュドピュ

男「ふぅ…」

テレビ「なんなのよもう……コロコロ感情変えて馬鹿みたいに手動かして……」

男「それが世の中の男性ってもんよ」

男「あ、それと挿入シーンの後半に飛んでくれないか?」

テレビ「もう終わったんじゃないの?」

男「いいからはやく」

男優「アーイキソッ!アーイキソッ!イクヨ?イクヨ!?ウオオオオオオ!!!」

男「馬鹿みたいに声出しやがって…。挿入シーンはハズレだったか……しかし想定外のシーンがあったのでよしとしよう」

テレビ「ホントに、しょうもないことばかりやってるんだから……」

DVDレコーダー「ッッ……!!!」ビクッビクッビク!!

男「久し振りに充実したオナニーができたな。しかしオナホ洗うのがめんどいんだよな」

洗面台「うへぇ、くっさぁい。なによこれ」

男「そういうなよ。チンポを持つものはこの快感は味わっておかないと損だからな」

洗面台「んなもんどーでもいいわー。ほら、キレイになったしさっさとけえれけえれ」

男「おう、またな」

男「さて、次は何をするか。」

男「寝る時間まではあと一時間半くらいか」

男「>>62>>63をしよう」

バスタブ

佐天「完結しててもつまんない奴も多いんだね……」

初春「本文がよくても、後書きや合いの手で興醒めするのもですね」

初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」

初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねえ」

初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」

初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」

佐天「初春?」

男「バスタブで>>65をするか」

バスタブをからかう

男「よし、バスタブをからかうか」

男「今頃俺のために風呂の温度を最高の状態に保ってくれてるハズだ」

男「そうと決まれば風呂場に行くか」



------------


バスタブ「こ、今度はいつ男がきてもいいようにしなきゃならないんだから……一瞬たりとも気が抜けないわ!」

シャワー「バスタブは一途ですね。こんな立派な浴槽をお持ちの御主人様は幸せ者ですよ」

バスタブ「そ、そうかしら……?で、でも男に喜んで貰えるのは、何よりも嬉しいから…///」

ガラッ

バスタブ「ふん、いいところに来たわね!今は完璧のコンディションよ!」

シャワー「本日3回目のお風呂ですね」

男「いや、風呂に入りに来たんじゃないんだ」

シャワー「?」

バスタブ「じゃあなんなのよ!このパーフェクトなアタシに対して失礼だと思わないの!?」

男「お前のどこがパーフェクトなんだよ。笑わせてくれるなよ」

バスタブ「え……?」

男「役に立たないと言っているんだよ。お前はさっき俺の気持ちを満たすことができなかった。違うか?」

バスタブ「っ………!」

男「そんな軽い気持ちでバスタブやろうなんて100年はやいっすよ、お嬢ちゃん」

バスタブ「ぅぅ………」

シャワー「御主人様、何を!!バスタブは、自分なりに――」

男「すまない、お前は黙っていてくれ」ガムテープグルグル

シャワー「………………!!」

男「お前はいつでも、俺が風呂に入るときは最高の湯加減にしてくれた」

男「俺は、バスタブが湯加減をみるのは当然だと思っていたし、何よりそれがお前の仕事だ」

男「しかし、さっきのザマはなんだ?俺が激しい運動をしてクタクタになった所で湯船に浸かりたいところを、お前は盛大に裏切ってくれた」

バスタブ「そ、それは………!」

男「言い訳は聞きたくないよ。もうお前が役に立たない粗大ごみなのはよくわかった」

男「俺を満足させることの出来ないやつは、この家には必要ない」

バスタブ「そ……そんなッ……!」

バスタブ「ごめんなさい!もう2度としませんから!!」

男「うん?乞いが足りなくないか?」

バスタブ「次に満足させることができなかったら、ホントに捨てていいですからぁ!!」

バスタブ「どうか許してください!お願いします!」

男「……次に満足させられなかったら……と言ったね?」

男「なら今の湯加減をみてみよう」

バスタブ「えっ!?ちょっと待って!心の準備が―――」

男「どれ……」チャプ

バスタブ「いや……そんなぁ……」

男(…………)

男(最高の湯加減だな。文句なしだよ、バスタブ。さて、あともう一息…)

男「気が動転しているのがストレートに表れているね。ぬるい。ぬるすぎる。」

男「こんなんじゃ、満足はできるわけないなあ」

バスタブ「嘘っ!嘘っ!!そんな、やめてよ、やめてよお!!」

男「約束は守れなかった。君はもう産廃だ」

男「短い間だったけど、なかなかいいお風呂を楽しむことができた……かもしれないな」

バスタブ「ごめんさないっ!ごめんさないぃっ!!」ポロポロ

×ごめんさない
○ごめんなさい



男「そういう訳だ。理解してくれるとこちらとしても助かる」

バスタブ「い"やっ!い"やぁ"!!理解なんて出来ない"!!ごめんなさいっ、ごめんなさい!!」

男「いや、理解してほしいのはそっちではない」

男「俺のバスタブへの愛を、好きという気持ちを理解してほしいんだ」

バスタブ「……え"?……なにいって……」

男「もう一度言う。俺はバスタブのことが好きなんだ」

バスタブ「え…………え?」

男「俺は全て知っているんだよ。風呂に入るときに最高の湯加減で体を暖めることができるのは、バスタブの相当な努力があることを」

男「しかし何より、俺への心をこめた気持ちが家具一倍ずば抜けていること。これはバスタブにしかない、お前の良さだ」

男「それはいつしか、『好き』という気持ちになり、知らぬ間に俺を暖めていった」

男「そして俺はその温もりに暖められ、知らぬ間にお前を好きになっていった」

男「今日のぬるま湯の件も、お前のミスであることには変わりはない」

男「だが、そのあとお前は2度と俺に不快感を与えないようにの、ずっと湯加減をみていてくれた」

バスタブ「な、なんでそのことをっ……!」

男「さっき手を入れたときだよ」

男「いつも通り、いや、今までのなかで最高の湯加減だった」

バスタブ「で、でも、さっき、ぬるいって……!!」

男「そんなのは嘘だよ。それどころか、風呂に入ってきてから気持ちを打ち明けるまでの俺の言葉は、全部嘘」

バスタブ「え、え?……じゃあ、それって…!」

男「バスタブの努力や気持ちを傷付けるようなことをいって、本当に申し訳ない」

男「そして、バスタブの心からの湯加減をもらった。本当にありがとう」

バスタブ(ありがとうって言ってくれた……う、嬉しい!嬉しくてどうにかなっちゃう!!)

男「そして……もう一度、改めて言いたいことがある。受け入れてくれるか?」

バスタブ「う、うん!」

男「俺はバスタブのことが好きだ」

バスタブ「ッッーーー///」

男「もし、許されるのなら、バスタブと一生涯の関係を築きたい」

男「自分とバスタブに恥じないよう、こちらも精一杯精進してまいります」

男「僕と、けっ」

バスタブ「それ以上は、言う必要ないわよ」

男「……!」

バスタブ「ふつつかものですが、これからもよろしくお願いします!」

男「おう!これからも幸せな時間を作っていこうな!」


終わり

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