*キャラ崩壊あり
*他エレミカssに影響された
*軽いエロあり
*性欲がないエレンきゅんが好きな人はすまん
「ミカサ、後でな」
「わかった」
倉庫の間を抜けて、月明かりの下を進む。
一番奥から二番目の鍵が壊れた倉庫。
扉に耳を押し付けて、中の音を探る。物音は聞こえなかった。
ノックはせず、1人分だけの隙間を空けて入り込んだ。
「...居るか?」
予想した通り、暗闇からは何の返事もなかった。
女子は寝付くまでが長いらしい。
抜け出すのに苦労すると言っていた。
ランプに火をつけて、床に落ちていたボロ切れを被せた。ぼんやりと小さな明かりになったそれを手繰りよせ、座り込む。
男子宿舎を出たのが、消灯してから30分程経ってからだ。
それを踏まえると、もう消灯してから一時間は経っている。
「...まだ寝ないのか、あいつら」
エレン、昨日来なかった。
待ってたのに。
訓練兵になってまだ日が浅かった頃、約束をすっぽかした事があった。
疲れの余り寝入ってしまったから。
翌日の責めるような表情が妙にいじらしかった。
それからは、余りにも相手が遅いときは諦めて帰るとルールを決めた。
それでも、何かを確かめるようにわざと約束を破ることを辞められなかった。
「...ン、エレン」
気づけば、目の前にミカサの姿があった。
オレの頬に手を添えて、不思議そうに覗き混んでいる。
手が予想外に冷たいな、と。意味のないことを考えてしまった。
「ごめんなさい。遅くなった」
「...いいよ」
ミカサは安心したように息をついて、エレン冷たい、と頬を撫でた。
心拍数が一気に上昇する。
ミカサが時折見せるこの表情は、やばい。
毒と一緒だ。やられそうになる。
「...早くいくぞ」
動揺を隠すように立ち上がり、ミカサの二の腕を掴んで引き寄せた。
そのまま誘導するように、奥へと歩く。
ミカサも同じ速度で、歩幅を合わせて歩く。
決して離れることはない。
ミカサはオレが望めば何でも与えてくるし、何でも受け入れる。
こんな関係さえも。
身体を重ねるようになったのは、オレが望んだからだった。
始まりは覚えていない。
たぶん出会ったときから好きだったんだと思う。
強くて物分かりがよくて大人しくて母さんの手伝いも何でもやる良い子。
生まれたてのヒヨコみたいにオレの後を着いてきて、オレがいないと何にも出来ない、泣いている女の子。
自分の気持ちを自覚しても、その想いを伝えることはなかった。
思ったことは、すぐ口に出してしまう性格にも関わらず。
その時点での関係に満足していたからだ。
シガンシナで暮らしていた時も、開拓地での辛い日々も。
一緒に泣いて、一緒に笑った。
一緒にいた。いつも傍にいた。
恋人、と名前もつけなくても、それと同等の立場にミカサはいた。
だからこそ、想いを口にするまでもなかった。
そんな関係が進展したのは、訓練兵になってからだった。
「ミカサってお前と付き合ってるわけじゃないんだろ?」
嫌になるほど聞かれたことだった。
「ああ」
短く返事をすると、じゃあいいよな、とそいつらは言った。汚い豚みたいな目だった。
とりあえずここまで
風呂入って起きれたらまたくる
このSSまとめへのコメント
>>1はもう1年近くも風呂に・・・原形をとどめているのだろうか
1 ふざけんなwwwお前のコメが一番面白いわwww