貴音「リスナーの皆さん、こんばんは。今宵も語りim@SHOWのパーソナリティを務めさせていただきます、四条貴音と申します」
冬馬「同じく。ジュピターの天ヶ瀬冬馬だ。よろしく頼むぜ」
貴音「この番組は私とそこの、えー……」
スタッフサンチョットカンペヲミセテクダサイ
ソノヨウナナマエダッタトハ……メ、メンヨウナ
貴音「大変失礼いたしました。私と鬼ヶ島羅刹がゲストを交えて雑談しつつ、お互いを罵りあうという番組となっております」
冬馬「おい」
貴音「それでは記念すべき第一回目のゲストですが……」
冬馬「待てっつってんだろうが!」
貴音「? 何か問題でも? 始まったばかりでお手洗いですかピピンさん?」
冬馬「翔太の話はしてねえよ! 俺の名前なんつったこら!」
貴音「俺の名前を言ってみろ」
冬馬「む、胸に7つの傷……お、お前はまさかっっっ! って誰がジャギだ!」
貴音「兄に勝る弟など……」
冬馬「いない! ってだから誰がジャギだこら!」
貴音「面妖な……私は一言もそのようなことは申し上げておりませんのに」
冬馬「ネタ振ってきたのお前だろうが! つーか共演者の名前くらい覚えとけ! 天ヶ瀬冬馬だ、わかったか銀髪面妖女」
貴音「天駆ける馬? ペガサスの事でしょうか」
冬馬「オーウソレハチガイマース、タカネガール」
貴音「そっちで来るとは……w あ、天ヶ崎竜馬だった気もしてきました……」
冬馬「微妙に惜しいな。もう一息、だぜ」
貴音「えー……恐竜、というかワイバーンが好きだった気も……」
冬馬「ワイノワイバーン……って違うところだけピンポイントに残すな! ていうかジャンプはもういいだろ!」
貴音「www」
貴音「ふぅ。まぁそう怒鳴らないでくださいませ、割と真剣に耳障りなので」
冬馬「お、おう……すまねぇ」
貴音「まぁ天ヶ瀬冬馬の名前は置いておいて、だいぶ脱線しましたがゲストの紹介に戻りたいと思います」
冬馬「それもそうだ。えー、本日のゲストですが――――」
バーン!
貴音「なにやつ!」
亜美「やっほ→!亜美だよ→!」
真美「真美だよ→!」
亜美・真美「二人揃って亜美真美だよ→ん!」
冬馬「はえーよチビっ子ども! 俺が紹介してから登場する予定だろ!」
貴音「はい、765プロより双海亜美さんと真美さんがお越しくださいました。お忙しい中誠にありがとうございます」
冬馬「お前も普通に俺の台詞を奪うな!」
亜美「んーん! お姫ちんの頼み事なら全然オッケーだYO!」
真美「そーだよー! それに久々にあまとうもいじりたかったしNE!」
貴音「あまとう?」
真美「あまとうはあまとうだYO! あまとう、来てあげたんだからジュース買ってこいYO!」
冬馬「はぁ!?」
亜美「んーとねー、亜美はエネドリね!」
真美「んーっふっふー、亜美さんは相変わらずお目が高いですな~。んじゃ、真美はスタドリ満タン、ハイオクでね!」
冬馬「お前ら自由か! ここはアメリカじゃねぇぞ!」
亜美・真美「それは知ってる」
冬馬「お、おう……」
真美「まーまー、プレジデント亜美、今日は勘弁してやろーZE。あんなキレの悪いツッコミしかできないあまとう訓練兵にお使いは少々酷ってもんよ」
亜美「そうだねクリーミー真美……あまとうにはまだ早かった……無茶言ってごめんねあまとう」
亜美・真美「ごめんねあまとう」
冬馬(なんだこれ、俺何一つ悪くねぇのにすっげー負けた気分……)
亜美「ほらほらあまとう! ぼさっとしてないでさっさと最初のコーナーに行こうZE!」
真美「真美がリスナーだったらクレームつけてるYO!」
冬馬「なんでお前らが仕切ってんだ! つーか誰のせいだと……」
貴音「あ、私らぁめん二十朗で。もしも麺が伸びていたら……」グググ
貴音「ボンッ、です」パッ
冬馬「その話題を掘り返すんじゃねぇ! つーか言うのが遅ぇしそもそもラーメンは飲み物じゃ――」
貴音「それでは、最初のコーナーに移りたいと思います」
冬馬「聞けよ!」
亜美「わーい! さっすがお姫ちん!」
真美「真美ねー、こういうラジオのお仕事ってあんまりした事ないからめちゃんこ楽しみにしてたんだYO! もうこのまま番組終わったらどうしようってハラハラしてたYO!」
貴音「そのような思いをしていたとは……申し訳ありません、亜美、真美……」
真美「ううん、お姫ちんは何も悪くないよ。悪いのは……」チラッ
亜美「そーそー、お姫ちんには感謝してるんだよ。悪いのは……」チラッ
冬馬「え」
亜美・真美「……」
冬馬「す、すまねぇ……?」
亜美「すまねぇ、だって。どうする真美?」
真美「ん~? どうしよっかな~?」
貴音「天ヶ瀬冬馬。貴方のせいでせっかくのらじおが初回から失敗してしまうかもしれません……亜美、真美、どうしたら機嫌を直してくれますか?」
亜美「あ……亜美ね? ヒック……あとでハーゲンダッツ食べたい……グスッ」ウルウル
真美「真美も……エグ……食べたい……ヒック」ウルウル
冬馬「はぁ!? 何急に泣くふりなんてしてんだおい!」
貴音「あ、私もらぁめんが食べとうございます」
冬馬「聞いてねぇよ! いやさっき聞いたけど!」
亜美・真美「ヒック……グスッ」
貴音「……天ヶ瀬冬馬」
冬馬「……」
亜美・真美「……」ジーッ
冬馬「……おい」チラッ
亜美・真美「!!!! グスッ……ヒックヒック」
冬馬「……ああもう、わかったぜ! ラーメンでもアイスでもスイーツでもなんでも食わせてやる! だからさっさと次行くぞこら!」
亜美「イェーイ! あまとう太っ腹ー! 亜美、ノリノリで行っちゃうよー!」
真美「真美も真美もー!」
貴音「おかわりは何杯まで……」
冬馬「好きなだけすればいいだろ! オラ、さっさと本題に行くぞ!」
――――
冬馬「えー、ここからは文字通り! 俺たち2人についてゲストやリスナーが見たり、実際に体験した事を喋っていくぜ」
貴音「どんな些細な事でも構いません、たくさんのめぇるをお待ちしております」
冬馬「それじゃ、メールが来るまでゲストの2人に話してもらうぜ」
亜美「お姫ちんもたくさんあるけど、亜美はあえてあまとうについて話すYO!」
真美「お! なんだなんだ~?」
亜美「この前ね~、竜宮小町でおっきなライブがあったんだけど」
貴音「ありましたね。非常に良きライブでした」
亜美「だよねだよね!? なのにあまとうったらライブ終わった後めちゃくちゃ駄目だししてきたんだよ!?」
冬馬「俺が思った事を言ったまでだぜ。いい出来ではあったかもしれねぇが、完璧には程遠いだろあれは」
真美「ていうか、あまとうは竜宮小町のライブ見に行ってるんだね」
冬馬「直接見ねぇとパフォーマンスに駄目だししづらいからな。アドバイス求められてるからには中途半端な真似できねぇだろ」
真美「妙なところで真面目だ……」
冬馬「誰かが言ってたぜ、ライブってのはお茶の間でせんべいかじりながら見るもんじゃねぇってよ」
亜美「でもでも、いおりんに対してあれは言いすぎっしょ! ぶっちゃけちょっと涙目だったし! うさちゃん握りつぶされそうだったし!」
冬馬「歌はソロパートが微妙でダンスもあれだったのは本当だろうが。そもそも俺がライブ見に行ってるのも頼まれたからだしな」
亜美「誰に誰に?」
冬馬「誰ってそりゃ――――」
貴音「天ヶ瀬冬馬」
冬馬「な、なんだよ」
貴音「めぇるが届いてます」
冬馬「おっ、どれどれ…………げっ」
――
HN シャルル・ドナテルロ8世
アンタ、それ以上喋ったらただじゃおかないわよ
ラジオにゲストとして乗り込んである事ない事吹聴してやるから覚悟しなさい
客観的に見た厳しいアドバイスくれるのには感謝してるけど、ね
――
冬馬「はい、この話はやめやめ! さー次の話題いこうぜ!」
亜美(日和ったなあまとう、まぁどうせいおりんでしょ)
真美(あー、たぶんいおりんかなぁ。結構ストイックなとこあるし)
貴音「真美は何かありませんか?」
真美「んとねー、あっ、そういえばお姫ちんに聞きたい事があったんだYO!」
貴音「私に?」
真美「うん。お姫ちん、この前のオフの時プロデューサーに事務所の皆でラーメン食べないかって誘われたのに断ったよね?」
貴音「ええ、そのような事もありましたね」
真美「いつもなら2つ返事でついて行くのに何があったのかなーって」
貴音「ええとですね……」チラッ
冬馬「…………はっ、この大食い面妖ラーメン女の事だ。お前らに掃除機みてーにラーメン食うとこ見られたくなかったんじゃねえのか?」
貴音「なっ! サイクロン式ですからそこまで音は出ません!」
亜美「吸い込む力が弱くならないのもサイクロン式だから……ってお姫ちん否定するとこ違くない!?」
貴音「スポンサーにダ○キン様がいますので宣伝を……」
真美「あ、そういえば真美んちもこの前掃除機買い替えたんだー。たしかあれもサイクロンだったよね?」
亜美「そーそー。今までのと違って静かでいいよねー」
冬馬「へー、やっぱ○イキンの掃除機はいいのか?」
真美「いや、真美んちのはひ○ち」
冬馬「おい!」
ソウイウアブナイネタハマジデヤメロ
ナンデー? ヒタ○ノソウジキイイジャン
オイ! シーエムシーエム!!
――765プロ――
P「ま、真美のやつ……」
律子「まーまープロデューサー。真美らしいっていえば真美らしいわよ」
響「でも自分、貴音がちょっと羨ましいぞ」
P「ん? なんでだ?」
千早「ジュピターの天ヶ瀬冬馬といえば、もう日本を代表するアイドルですから。そのようなアイドルとラジオとはいえ共演するとなれば話題性は抜群」
律子「ドラマで共演したのがテレビ局の偉い人の目に止まったんでしたっけ?」
P「ああ。役もあれだったからな。冬馬君、毎回毎回貴音に一方的にボロボロにされてたし」
美希「アホ毛がどんどん萎びていく演出は笑っちゃったの」
響「正直あれはおもしろかったぞ」
小鳥「ピヨ……あれが放送されてたとき事務所は案外大変だったんですよう」
P「ですね。苦情というかクレームというか……ネットでも女性ファンが騒いだりしてましたし」
小鳥「ラストの貴音ちゃんがキスするとこなんてもう……あれだけで1年分の電話対応をした気がします」
P「ははは……あ、CM終わるみたいですね」
――――
冬馬「えー、じゃあそろそろメールの方を見ていくぜ」
貴音「まずはHN、ヒビキン・スカイウォーカーさんからのお便りです」
貴音「先日、デパートに買い物に行ったときのこと。私服でキョロキョロと挙動不審な冬馬を見かけたからついていったら、ア○メイトに入っていったんだぞ。
何をしてるのか見ていたら、ナイススマイルカンパニーって書いてあるブースの前で立ち止まって、萌え萌えなフィギュアを眺めていたのを見かけたぞ。
妙にニヤニヤしていて、あの時の冬馬は気持ち悪かったぞ……」
冬馬「……」
真美「お、おぉう……お姫ちん、いきなりぶっこんできたね」
亜美「うわぁ……」
冬馬「いや違うから、あれはあれだから。……北斗、そう北斗に頼まれて買いに行っただけだから」
真美「もういいっ、もう休めっ……」
亜美「で、あまとう的には今のおすすめのアニメはなんなの?」
冬馬「そりゃお前スマプリ一択……はっ!」
真美「あ、真美それ知ってる! いくよあまとう! ピカピカピカリン、ジャン、ケン、ポンッ!」
真美 パー
冬馬 チョキ
冬馬「いよっし! ジャンケンポン♪で勝利のピィィィィィス! ……はっ!」
真美「~~~~~~~~ッッッ(爆笑)」バンバン
亜美「あっはははは! 笑わせないでよ→!」バンバン
貴音「……はい、天ヶ瀬さんがオタクだと判明したところで次の――――」
冬馬「北斗がやってたから知ってるだけだから。 北斗がスマプリだっけ? それおすすめって言ってただけだから」
貴音「別に隠さなくてもいいんですよ天ヶ瀬さん。世の中そういう趣味をわかってくれる方もきっといますので……」
冬馬「お前はなんで微妙によそよそしいんだよ!」
貴音「気のせいでは?^^」
冬馬「その顔やめろ!」
貴音「^^;」
冬馬「てめぇ……つーかそんなキャラだったかお前?」
貴音「煽りを覚えた私はいろいろと新しいイメージを模索中なのです」
冬馬「お、おう。そうなのか」
貴音「さぁさぁ、あまりこの話題を引っ張るわけにはいかないので、次のめぇるに行きましょう」
冬馬「えー、次のお便りは……HN、ナイチチハーヤさんから」
――
HN.ナイチチハーヤ
貴音さんに質問です。
ついこの間まで放送されていたドラマの撮影で一番苦労したことってなんですか?
――
貴音「えー、そうですね。ドラマのラストにキスシーンがあったと思うのですが」
亜美「あー、あったあった」
真美「あったねー」
冬馬「はい、この話はやめやめ! 次の質問に行こうぜ!!」
貴音「天ヶ瀬冬馬のせいで何十回リテイクをくらったことか……」
貴音「キスはおろか、顔を近づけただけで「ちょっ、待て待て待て待て。心の準備ってもんがあるだろーが!」と言って真っ赤になって逃げ回るのでもう……」
冬馬「やめやめ……」
貴音「挙句の果てに「キスすると子供ができちまうだろーが!」ですからね。あれには呆れを通り越して失笑してしまいました」
冬馬「あのほんとにやめてくださいおねがいします」
真美「あっははっははっは!」
亜美「プププ、DTのあまとうにはお姫ちんは刺激的すぎたんだYO!」
冬馬「誰がDTだこら! つーか女がそんな言葉使うんじゃねーよ!」
真美「あれ、でも放送された分はけっこー自然な演技だったよね?」
貴音「ああ、あれは――――」
――――
監督「んー、あれだね。一回休憩して、その後また挑戦してみようか」
冬馬「すんません……あの、別の演技に差し替えてもらうとかは……」
監督「いやー、ラストは今まで散々きつくあたってきた彼女が、実は主人公を好きだったっていう締めにしたいからね」
演出「今までの演技は100点以上なんだから、最後も頑張って」
冬馬「うっす……四条も悪いな」トボトボ
監督「でも困ったなぁ。女の子に耐性がないとは聞いてたけど、今までは完璧だっただけに……うーん」
貴音「私に考えがあります。耳を貸してくださいませ」
貴音「ゴニョゴニョゴニョリータ」
監督「――――ほぅほぅ、いいね!」ニヤリ
貴音「では、早速準備を」ニヤリ
――楽屋――
冬馬「はー……駄目だ、どうしてもできねぇ……」
コンコン
冬馬「あ、はーい」
貴音「天ヶ瀬冬馬」ガチャ
冬馬「……おう、四条か」
貴音「どうです? 気分転換に散歩でも」
――廊下――
冬馬「悪いな。俺のせいで随分時間とらせちまってよ……」
貴音「お気になさらず」
冬馬「そういうわけには……散々お前らに言っといて、情けねえな俺は」
貴音「ええ、その通りですね。気合が足りないのです気合が」
冬馬「気合か……」
貴音「というわけで、気合を注入するためにデコピンでもしてあげましょう」
冬馬「うわっ……まぁ、いいか。おもいっきり頼む」
貴音「ええ。もう少し顔を下げてください。もう少し……あ、そのくらいで。では目を閉じて……」
冬馬「……」グッ
チュッ
冬馬「~~~~~~~~~~~~~!?」
冬馬「な、え、お、おま、おままままま」
貴音「ふふ」
冬馬「いやおま……え? はい? ちょっ、え?」
監督「はいカーーット! 最高最高! 今の表情最高だよ!」ゾロゾロ
冬馬「はぁ!?」
監督「いやー、貴音ちゃんの提案でね。突然キスすればいいシーンがとれるってね! 最高の作品になるよこれは!」
冬馬「あ、あぁ……そういうことね……」
――
貴音「とまぁ、こういうエピソードがありまして」
亜美「お姫ちん大胆~」
真美「あまとう、絶対なんか誤解したでしょ。あぁ、DTの俺にもついに春が来たー、とかNE!」
冬馬「してねぇ! 断じてしてねぇ!」
亜美「でも本当は?」
冬馬「……ちょっとだけしました、ってんなわけねぇだろ!」
真美「あははははは! あまとうさいこ~!」
亜美「あまとうはいじられキャラで売り出せるYO!」
冬馬「嫌に決まってんだろ! ああもう、これ以上傷が広がる前に次の質問いくぞ!」
亜美「あ、亜美が選びたーい」
真美「真美も真美もー」
冬馬「仕方ねぇな……頼むからまともな質問にしろよ」
真美「任せて! んとねー……」
亜美「あ、これなんかいいんじゃない?」
真美「!! ププッ、これさいこーだね」
冬馬(嫌な予感しかしねぇ……)
亜美「えーと、HN.>>42さんからの質問」
P head death
――
HN.P head death
内容>>45
――
アイドルと結婚するほうほう
貴音「アイドルと結婚する方法、ですか」
真美「やっぱとりあえずアイドルと出会わないと駄目だよねー」
貴音「そうですね。出会いとなると自身も芸能人になって共演するのが手っ取り早い気がしますね」
亜美「あまとうは? なんかアドバイスしてあげなよ」
冬馬「人気絶頂中のアイドルと付き合いたいだけっつー安易な考えで言ってんならそれがいいかもな」
真美「どーゆーこと?」
冬馬「つまりだなぁ、俺はそんな浅い関係でいいのかと言いたいわけ」
亜美「浅い?」
冬馬「おう」
貴音「では深いというのは?」
冬馬「例えば、自分がプロデューサーになって、自分好みの女の子をアイドルとして育てていくとするだろ」
貴音「ふむふむ」
冬馬「トップアイドルになる過程で訪れる様々な困難や障壁、それらを乗り越える度に絆が深くなっていくわけだ」
真美「へ、へー」
冬馬「そしてファンや他の人間には見せない一面を知っていく事で、お互い徐々に惹かれていくんだよ」
亜美「お、おう」
冬馬「次第に近づいていく2人の距離、しかしそこには最大のアイドルとプロデューサーという立場の壁が!」
真美・亜美「…………」
冬馬「お前はアイドルなんだ。人を笑顔にするのがお前の夢なんだろ? わかってくれ」
冬馬「いいんです、私、プロデューサーだけのアイドルになれればいいんです」
冬馬「駄目だ、俺とお前は付き合えないんだ」
冬馬「……でも、プロデューサーさん、悲しそうです。私、一番好きな人には、いつも笑顔でいて欲しい、笑顔でいてほしいんです。それとも、私といるのは嫌ですか?」
冬馬「最高だぜ! こんな事言われた日にはもう――――」
亜美「わ、わかった! わかったから落ち着いてあまとう!」
冬馬「あん? 言っとくけどこれは1つのシナリオだからな?」
真美「まだそんな妄想のストックあるの?!」
貴音「そもそもどうやってプロデューサーになるのですか?」
冬馬「あぁ? 街歩いてりゃ物好きの社長が声掛けてくるだろ多分」
亜美「適当すぎない?!」
冬馬「仕方ねぇな。次はもうちょい現実的なのを聞かせて――」
真美「も、もうこの話はいいYO! 次の質問いこ!」
冬馬「はぁ? 待てy」
亜美「はい次ー! HN.巣立ちを迎えられない小鳥さんからの質問でーす!」
「冬馬くんは765プロのアイドルのなかで誰が一番好みのタイプですか?」
冬馬「あー、これはあれだな」
亜美「うんうん」
真美「なんとなく、あまとうってはるるんとかあずさ姉ちゃんとか好きそうだよね」
冬馬「高槻やよい」
亜美「え」
真美「え」
貴音「……え……」
冬馬「高槻やよい」
亜美「……あまとうてロリコンなの?」
真美「なになに? もしかして真美たちもやばい感じ?」
冬馬「……」
真美「……」
亜美「……」
真美「……え、マジ?」
冬馬「……」
亜美「うわぁ……うわぁ……」
真美「ちょっ、無言で近づいて来ないでYO!」
冬馬「ああ、正直お前らもどストライク……とでも言うと思ったか! 秘密だ秘密!」
真美「なぬっ! 誤魔化したなあまとう! それは卑怯っしょ!」
亜美「そんなだからいつまで経ってもマーズ4KなんだYO!」
冬馬「マーズ4……てめっ、誰が火星人だこら! つーかアイドルがそんな言葉使うな!」
ギャーギャーギャー
冬馬「ゼーゼー……ああっ、くそ。双子と言い争ったせいで余計な時間を使ってしまった」
亜美「亜美達に勝とうなんて100年早いっしょ」
冬馬「2対1だったから」
真美「うわっ、男らしくない」
亜美「まぁでも、亜美達はなんだかんだ言ってあまとうの事嫌いじゃないよ」
冬馬「は?」
真美「あまとうはムキになって言い返してくるから、からかい甲斐あるよね」
亜美「そーそー。手のかかる弟って感じー」
冬馬「待て待て、逆だろ? 普通は年齢的にも俺が兄貴だろ」
真美「えー? モンハンでいっつもサードフィニッシュ決めるくせに」
貴音「もんはん?」
亜美「あれ、お姫ちん知らないの? おっきいドラゴンとかを倒すゲームの事だよ」
貴音「あぁ、げぇむですか」
真美「そーそー。収録の待ち時間とかに一緒に遊ぶんだけど、あまとうのせいでいっつも負けちゃうんだよねー」
冬馬「おめーらこそいっつもファースト無様とセカンド惨め決めてるじゃねーか! しかも散弾で人のキャラ足止めしやがって!」
貴音「協力してできるのですか?」
亜美「そだねー。まこちんといおりんはなかなか上級プレイヤーだよ。はるるんはいっつもモス倒して生肉集めてる」
冬馬「菊池はともかく、水瀬もやってんのか……って、うわっ。モンハンの話してたらいつの間にか時間がもうねえ」
亜美「グダグダすぎない?」
貴音「まぁまぁ。喋くるだけの番組ですのでこの際リスナーの皆様には多めに見てもらいましょう」
冬馬「誰のせいだ誰の」
真美・亜美「あまとう」
冬馬「おい!」
貴音「次回からはもう少ししっかりしていただきたいものです」
冬馬「くそっ、3対1かよ……まぁいい。じゃあ次のゲストを……双海亜美さんに発表してもらいます。どうぞ」
亜美「んとねー、次は765の歌姫こと千早お姉ちゃんがゲストだよ!」
真美「お楽しみにー!」
亜美・真美「それじゃまた来週、バイバーイ!」
冬馬「おい! 勝手に終わらせんな!」
貴音「それではご機嫌よう」
冬馬「お前らコンチクショウ! リスナーの皆、またな!」
――収録後・らぁめん二十郎――
冬馬「くっそ……双子め覚えてろあいつら」
貴音「まぁまぁ。なんだかんだ懐かれているではありませんか」
冬馬「玩具にされてるだけじゃね?」
貴音「それが懐かれている何よりの証拠でしょう。あ、私大豚Wで」
冬馬「あ、俺は小で」
貴音「それにしても、貴方にあのような理想があったとは」モグモグ
冬馬「……頼むから忘れてくれ」
貴音「私でよければ言ってあげましょうか?」
冬馬「だああああああ! 忘れろ、頼むから忘れてくれ!」
冬馬「つーか貴音こそ、プロデューサーに誘われてたんならそっち優先しろよ! 今日も危なかったじゃねぇか!」
貴音「バレるところでした?」
冬馬「ああ。俺はともかく、お前はバレたらヤベェだろうが」
貴音「そうでしょうか」
冬馬「そうだよ」
貴音「ふぅ……私は、別にアイドルとしてやっていけなくなっても構いません」
冬馬「は?」
貴音「私は、貴方様だけのアイドルになって、貴方様の笑顔を独り占めできれば満足ですから」ニコッ
冬馬(あぁ……)
貴音「さぁ、早く食べないと麺が伸びてしまいますよ」
冬馬「オ、オウ。ソウダナー」
冬馬(最高DAAAAAAAAAAAA!!)
完
――という夢を見たんだ
安価もうちょいやろうかとも思ったけど、落ちそうだったから終わらせてしまった
冬馬のssが増えれば嬉しい、ゲストちーちゃん編はやるかわからん
おやすみ
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