？？？「なんか得体の知れない変な薬を作ってしまった…」

？？？「捨てようにも捨てれないしな…どうしよ？」

？？？「今日の訓練で12位以内に入れたのが嬉しくてつい…」

？？？「今日のところはここに置いて、明日捨てようかな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

？？？「今日は特別メニュー作るんでしょ？」

？？？「そうそう、昨日の訓練で12位以内に入った人限定でって」

？？？「頑張った子達のためにも作っちゃいましょうか…あれ？この液体は？」

？？？「なにそれ？調味料かなんか？」

？？？「なんでそんな豪華なものがこんなところに置いてあるのよ」

？？？「まあいいじゃない。どうせならその調味料を料理に使っちゃいましょうよ」

？？？「でも余るわよ？結構」

？？？「それだったら教官におすそ分けしましょうよ」

？？？「それもそうねー。じゃあ作りましょうか」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

食堂

エレン「今日は確か俺らは特別メニューなんだって？」

ミカサ「ええ、昨日の立体機動の訓練で12位以内に入った人のみとのこと」

サシャ「私は今日のためにどれだけ頑張ったことか…！」

ベルトルト「普段なら笑って済ませるけど、昨日のサシャはミカサを超えた1位だったからね…」

ライナー「2人に全然付いていけなかったぞ」

コニー「いやー…なんかサシャに負けたことが悔しいぜ」

アニ「食べ物がかかった勝負のサシャに挑むことがまずダメでしょ」

クリスタ「12位以内なのに1位を狙ってしかも、1位をとれちゃったもんね…」

ユミル「全く怖い芋女だな」

ジャン「意識してなかったけど特別メニューに凄え期待しちまうな」

マルコ「そうだね。…アルミン？どうしたの？浮かない顔して」

アルミン「あ、マルコ…ううん、大丈夫だよ」

アルミン(朝になってたらいつの間にか薬が消えてたんだよなぁ…誰かが捨てたのかな？)

キース「待たせたな」

ベルトルト「教官」

キース「今日は訓練成績優秀者に特別メニューを振る舞う日だ」

サシャ「待ってましたよぉ…」

キース「ブラウス、目怖い。今日は時間も制限を設けない。お前たちで好きに食べるといい」

キース「感謝すると共に、これからも訓練に励むことを誓い食べるように」

ライナー「はっ」

キース「食堂は今日は貸切だ。存分に。私は部屋で食べるから、なにかあったらその時に誰か私を呼びに来い」

コニー「了解です！」

キース「では心ゆくまで食べるといい…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エレン「ふう、今日は久しぶりに美味しい料理を食べれた気がするな」

アルミン「食べれた気じゃなくて実際に食べたじゃないか」

アルミン(今は特別メニューを食べ終えて、食堂の裏にいる)

アルミン(実はボク達は今日いた12人で密かに夜にここに集まっているんだ)

アルミン(誰が集まりだしたのかは覚えてないけど、夜になるとここに来るのがもう習慣になってると思う)

サシャ「うーん、確かに全部美味しかったですけど、スープだけなんかこう、独特な味がしてましたね」

クリスタ「あ、私も思ったかな、それ…」

ベルトルト「少ししょっぱかったかもね」

アルミン(目的などない、ただの雑談だ)

アルミン(だけど、この変哲もない雑談が結構面白くてね)

ユミル「さて、今日はここまでにするか。これ以上クリスタを外に出すと風邪を引きかねないからな」

ライナー「うむ、全くだ」

クリスタ「もう…ユミルもライナーも私を子ども扱いして…」

ミカサ「おやすみ」

エレン「ああ、おやすみ」