赤沢「恒一君、チョコ食べない?」 (22)

赤沢「…部活の後輩から貰ったんだけど私チョコって苦手なの」

恒一「そうなんだ。じゃあ遠慮なく貰うね」

赤沢「味わって食べてあげてね。手作りみたいだから」

恒一「うん、ありがとう赤沢さん」


赤沢「咄嗟に嘘ついてどうするのよ!?」

鳴「知らないよ…」

鳴「素直に私が作ったって言えばいいんじゃない?」

赤沢「言えるなら最初からそうしてるわよ…」

赤沢「…そういえばあなたは渡したの?恒一君に」

鳴「渡してないよ。貰ったけど」

赤沢「よこせ」

鳴「やだ」

赤沢「はぁ…何とかして恒一君に私が愛情とか諸々込めて作ったって伝えられないかしら」

鳴「自分で言うのが一番早いと思う」モグモグ

赤沢「『恒一君、実はそれ私が作ったの』『え!?こんなに美味しいチョコレートを赤沢さんが僕の為に!?嬉しいよ!結婚しよう!』ってな感じかしら」

鳴「(ねーよ)うんそれでいいんじゃないかな」

赤沢「よ、よし!行ってくるわ!」

鳴「逝ってらっしゃい」

赤沢「恒一君、ちょっといいかしら」

恒一「うん。なにかな」

赤沢「その…さっきあげたチョコなんだけど…」モジモジ

恒一「?」

赤沢(言え!言うのよ泉美!頑張って泉美!結婚!結婚よ!)

赤沢「じっ、実は…」

綾野「おーいこういっちゃん」

赤沢「!?」

恒一「綾野さん?どうかしたの?」

綾野「はい!バレンタインチョコあげる!」

恒一「え?さっき貰ったよね?」

綾野「あれは男子皆に渡す用のだよー。これは特別なの」

恒一「えっ?///」

綾野「…その、変な意味じゃないから!特別な友達って言うか…その…まぁその辺は深く考えずに貰ってくれれば…うれしい」モジモジ

恒一「う、うん。ありがとう綾野さん」ニコッ

綾野「うへへ…///」

赤沢「」

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