P「気持ちだけ貰っておくから皆で食べなよ」
翌日、そこには自らにリボンを巻き「私がプレゼント」をする765プロの面々が!
>>3
小鳥「私がプレゼントですよ////」
高木社長「私がプレゼントだ////」
P「という設定でアイドルたちからの反応を見てみようと思うのですが」
高木「ふむ」
P「去年は全員からもらえましたし、今年ももらえるかと」
高木「それなら去年もらったって言われるんじゃないか?」
P「捨てたことにします」
高木「ふーむ」
ガチャッ
小鳥「あ、おかえりなさい」
P「小鳥さんだけですか」
小鳥「そうですよ。ふふっ」
P「どうしました?」
小鳥「いえ、バレンタインデーで期待してたのかなーと」
P「そりゃまぁ俺も男ですから期待くらいしますよ」
P「去年もみんなからもらいましたしね」
小鳥「そしたらまだ誰からももらってないんですね」ごそごそ
小鳥「はい、いつもお疲れ様です」すっ
P「あ、すみません。俺カカオアレルギーなんですよ」
小鳥「えっ、でも去年みんなからもらったって」
P「いや、確かにもらったんですけどね」
P「好意の手前、受け取らないわけにはいかないじゃないですか」
小鳥「えっと……どうされたんですか?」
P「そりゃまぁ食べられないから捨てましたよ」
小鳥「……えっ」
P「だから今年はみんなからもらうのを断ろうかなと」
小鳥「そ、そうなんですか?」
P「本音だと、正直見たくもないんですよね」
P「だいたい、チョコレートって何がいいんですかね?」
P「食べたら蕁麻疹でるし、なんか息苦しくなるし」
P「この時期は見るだけで気分悪くなりますよ」
小鳥「……ごめんなさい」
P「すみませんけど、今日はチョコレートの話とかやめてもらっていいですか?」
P「あー……無性にイライラしてきた……」
小鳥「……すみません、しまっときますね……」
P「そうしといてください。俺の前でチョコの話題出さないでくださいね」
小鳥「……はい」
ガチャッ
律子「あ、おつかれさまです」
P「お、律子。おつかれさま」
律子「あれ?小鳥さんどうしたんです?元気ないみたいですけど」
小鳥「えっ、いえ……ちょっと……」
P「……」
P「それより、律子。今日の予定ってどうなってる?」
律子「えっ、今日竜宮小町はバレンタインライブじゃないですか」
律子「昨日も話してましたが……」
P「そうだったな」
律子「……ははん、なるほど」
律子「遠まわしにおねだりですか」
P「なんのことだ?」
律子「ふふっ、わざとらしく聞かなくてもいいですよ」ごそごそ
律子「はい、ちゃんと用意してますから」すっ
P「……」
小鳥「……」あわあわ
律子「ど、どうしました?そんな怖い顔して……」
P「いらない」
律子「え?」
P「もらってもどうせ捨てるだけだからいらない」
律子「え……捨てるって……」
P「はぁ……あのさ、律子。バレンタインだからってみんながチョコがほしいってわけじゃないだろ?」
P「見てるだけで気分が悪くなるから、自分で食べてくれ」
律子「ちょ……なんですか、それ、ひどくないですか!?」
律子「いらないとか捨てるとか!人の好意をなんだと思ってるんですか!」
P「なら律子。お前の好きな食べ物が目の前にあったとしよう」
律子「なんですか急に」
P「大好きでたまらない、食べたくて仕方がない」
P「でも食べられないものが目の前にある」
P「どう思う?」
律子「意味が分かりません」
P「それに毒が入っているからだ。どうだ?食べられないだろう?」
律子「……私のは死ぬほどまずいってことですか?」
P「手作りなのか?」
律子「……べ、別に、プロデューサーのために作ってきたわけでは……」
P「そうか、なら受け取らなくてもいいよな」
律子「っ……」
P「今日はもうチョコレートの話をしないでくれ」
P「気分が悪くなる」
律子「もういいです!」
ガチャッ
亜美「さー!今日も元気にぃ……やったんでー!」
伊織「あんた、どこの方言つかってんの」
あずさ「ふふふっ……あら?」
伊織「……なに?この空気」
亜美「なになに?バレンタインにピヨちゃんと律ちゃんと兄ちゃんの三角関係!?」
律子「んなわけないでしょ!ほらみんな支度して!!」
伊織「っ、声大きいわよ律子。怒鳴んないでよ」
律子「うるさい!怒鳴ってないわよ!!」
伊織「怒鳴ってるじゃない……」
亜美「えーっと……どうしたの?」
あずさ「あらあら……」
P「みんな、今日のイベントがんばってくれな」
あずさ「あ、プロデューサーさん」
伊織「ちょっと、あんた何したのよ」
P「何もしてないよ」
亜美「ははーん。律ちゃんからの愛の告白を無碍にしたんだなー?」
P「勝手なこというな、このっ」パカンッ
亜美「イタッ、ぶったな兄ちゃん!」
亜美「そんなことする人にはこの亜美ちゃんからのチョコレートはあげられません!」
P「いらねぇよ」
亜美「えっ!?いらないの!?」
P「自分で食べときなさい」
亜美「……」
亜美「ほっ、本当に食べちゃうよっ!?」
P「かまわんよ」
亜美「……まっ、まぁ、その素直じゃないとこも兄ちゃんのかわいいところ」
P「いや、本当にいらないから」
亜美「………」
P「それより、早く準備しないと遅れるぞ」
P「律子はもうとっくに準備してでてんだから」
伊織「はぁ……アンタも素直じゃないわね」
P「ん?」
伊織「まぁいいわ。行くわよ二人とも」
P「頑張ってこいよ」
亜美「……」
P「ふむ……」
小鳥「えっと……プロデューサーさん?」
P「どうしました?」
小鳥「断るにしても、もう少しちゃんと伝えないと」
小鳥「プロデューサーさんが悪いみたいになっちゃいますよ?」
P「……まぁ、確かにちゃんと言わないとわからないと思いますけど」
P「好きだけど食べられないものを出されたら、だれだってイライラするじゃないですか」
P「しかもそれを笑いながら出してくるんですよ?」
P「『ほら、食えるもんなら食ってみろ』って感じに煽ってくるように見えるんですよね」
P「理性がプッツンですよ」
小鳥「困りましたね……」
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