4/22 結衣誕当日
京子「あー食った食った……ケーキ美味しかったなぁ」ゲプッ
トゥルルルルルル トゥルルルルルル
京子『はいもしもし、どうしたのあかり』ピッ
あかり『こんばんは京子ちゃん、ごめんね急に電話しちゃって』
京子『いやいや気にしなさんな』
あかり『えっと、いよいよ明日だね』
京子『んー?なにが?』
あかり『結衣ちゃんのお誕生日!』
京子『??』
>>1さんへまたは代行を依頼した方へ
貴方のしている事は場違いです。速やかに消え去って下さい。
なんで勝手に語り出すのですか?ただの画像、動画、自分で作ったであろうつまらない文章を貼り出すのですか?
ここvipは貴方のブログでは無いのです。日記帳でもメモ帳でも無いのです。もうvipに来ないで下さい。
貴方「たったらかく 淡々と 書き溜めが 一人でも聞いてたら 需要があれば とりあえず 経緯を スペックを」
単発「支援 見てる はよ 詳しく」
本当に鬱陶しいのです。毎日毎日邪魔でしょうがないのです。
叩かれてもわざわざ続けて楽しいですか?単発と慣れあって楽しいですか?
vipじゃなければ駄目ですか?そうじゃないでしょう?
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今すぐvipから出て行って下さいお願いします。
あかり『え?』
京子『いや、え?』
あかり『結衣ちゃんのお誕生日が明日だよね』
あかり『パーティーとかやるのかなぁと思って電話したの』
京子『いや……あかり……』
あかり『?』
京子『結衣の誕生日は今日だったんだけど……』
あかり『え……』
あかり『ちょ、ちょっと待って……』ガタガタ
京子『中学生』
あかり『んもう!そういうのはいらないよぉ!!』
あかり『ど、どうしてあかりのこと誘ってくれなかったの!?』
京子『誘ったけどあかりは用事があるって断ったじゃんか~』
あかり『うぅぅぅ……そう言えば誘われたような……』グスッ
京子『こればっかりは私のせいじゃないぞ』
京子『結衣の家でパーティーするからおいでってメールしたよね』
あかり『て、てっきり前夜祭的なものかとばっかり……』
京子『結衣はキリスト様か何かかよ』
京子『根本的に結衣の誕生日を間違えてたワケか』ハァ
京子『参ったなぁー』
あかり『……うっ……ぐす』
京子『あかり?』
あかり『ひっぐ……うぇっ……うぇぇぇぇん……うぅぅぅ……ぐすっ……ひっ』
京子『ちょ、ちょっと泣くなあかり!!』
あかり『だ、だっで……ゆいちゃんのお誕生日会……すっぽかして……ぐすっ……』
京子『大丈夫だって、結衣なら分かってくれるよ!』
京子『あかりがおっちょいなのは今に始まったことじゃないし、な?』
あかり『うっ……うん……』グスッ
京子『結衣もあかりがいなくて寂しそうだったよ』
あかり『……ほ、ほんと!?』
京子『うんうん』
京子『どうする?私から事情を説明してあげてもいいけど』
あかり『……』
あかり『ううん、いまから結衣ちゃんのお家に行ってみる』
京子『そっかそっか』
京子『実家にも戻らないらしいし、この時間なら暇してると思うよ』
あかり『うん、ゴメンね京子ちゃん迷惑かけて』
京子『なーに、気にすんなって』
あかり『……本当にありがとう京子ちゃん!』
京子『おう!』
あかり「はぁっ……はぁ……」タッタッタ
あかり「はぁ……疲れちゃった……」
あかり「このプレゼント、結衣ちゃんきっと喜んでくれるよね……」ゴソッ
あかり「早く結衣ちゃんに渡したいな」
あかり「うぅぅぅ、お誕生日の日にちを間違えるなんて最低だよぉホント」
あかり「……早く行かなきゃ!」タッタッタッ
あかり「xxx号室……」キョロキョロ
あかり「あった、ここが結衣ちゃんのお家だね」
あかり「インターホン押して……」スッ
あかり「て、手が震えてる……」
あかり「もしかしたら嫌われちゃうかもしれない……」
あかり「幼なじみなのに、お誕生日間違えちゃったんだもん」グスッ
結衣『どうしたのあかりいまさら私の家に来て』
あかり『ごめんなさい……』
あかり『じ、実は一日結衣ちゃんのお誕生日の日を間違えて覚えちゃってて』
結衣『……ふーん』
結衣『最低、もうあかりの顔なんて見たくない、帰って』
あかり『ゆ、結衣ちゃん……せめてこのプレゼントだけでも!!』
結衣『そんなものいらない、早く帰ってよ』グイグイ
結衣『泣きべそかいて虫みたいに地べたでも這って帰りなよ』
あかり「ううっ……ふぇっ……ゆ、結衣ちゃん……」グスッ
あかり「ぐすっ……うっ……うぇぇぇぇぇん……」
あかり「あ、あかりのこと嫌いになっちゃイヤだよぉ……」ポロポロ
結衣「うるさいなぁ……」ガチャッ
あかり「うわぁぁぁぁん……」
結衣「なっ!?」ギョッ
あかり「せ、せめて虫じゃなくてわんわんがいいよぉ~……うぅぅぅ……」グスッ
結衣「ど、どうしたんだよあかり!!」
あかり「うぅぅぅぅ、ひっく……ゆいちゃん……あかり……」グスグス
お隣さん「あら結衣ちゃん、また昼間から女の子お家に連れ込んでるの?」
結衣「またってどういうことですか!!」
結衣「あの、特にやましいことは一切ないんで失礼します!」
結衣「とにかく上がってあかり」グイッ
あかり「あうっ……」
バタン
お隣さん「あら~」
あかり「ふっ……ふぇっ……ひっ……」グスッ
結衣「あかり……」ナデナデ
結衣「誰かにひどいことでもされたの?」
結衣「……許せないな」
結衣「今から仕返しに行ってくるから、名前教えてくれるかな」
あかり「ち、違うよぉ結衣ちゃん……」フルフル
結衣「じゃあどうして私の家の前で泣いたりなんか……」ナデナデ
あかり「じ、実はね……かくかくしかじかで」
結衣「あぁ……そっか、私の誕生日の日を間違えちゃったのか」
結衣「もう、しょうがないなぁ」
あかり「……」ショボン
結衣「……」
結衣「…………もう」
結衣「ほんと、しょうがない子だよあかりは」ギュ-ッ
あかり「ひょえっ!」
結衣「昔からおっちょこちょいだとは思ってたけどさ」
結衣「まさかここまでだったとはなぁ……」ギュ-ッ
あかり「ゆ、結衣ちゃん……」
結衣「あ、ゴメン苦しかった?」
あかり「ううん、……怒らないの?」
結衣「……怒るわけないよ、ちゃんとこうして来てくれたんだし」ナデナデ
あかり「んっ……」
結衣「そろそろ落ち着いたよね、もう離れるよ」
あかり「……」ギュッ
結衣「……分かったよ、もうちょっとだけな」
あかり「あのね、……ずーっと心配だったのあかり」
あかり「結衣ちゃんに嫌われちゃうんじゃないかなって……」
結衣「泣いちゃうくらい心配だったのか」
結衣「あぁもう、こんなに目元も真っ赤にして……」ナデナデ
あかり「な、泣いてなんかないよぉ」
結衣「はいはい」
結衣「今日はやけに引っ付いてくるね」
あかり「えっ!?……確かに、なんでだろう」スリスリ
結衣「いい子いい子」ナデナデ
あかり「……ぇへへ」
あかり「ずっと不安だったんだもん、これくらいは許してよぉ……」ギュ-ッ
あかり「吊り橋効果って言うのかな、こういうの?」
結衣「吊り橋効果って言ってもあかりの一人相撲だけどな」ツンツン
あかり「あぅ……」
あかり「……ふぅ」
結衣「落ち着いた?」
あかり「うんっ!ゴメンね取り乱しちゃって」
結衣「でもまだ離れないんだな」
あかり「……」ピトッ
あかり「で、でも最初に抱き着いてきたのは結衣ちゃんだもん」
結衣「はいはい」
あかり「あのね結衣ちゃん」
結衣「うん?」
あかり「今からお誕生日のプレゼント渡すけどね」
結衣「……」ピクッ
あかり「あ、ちょっと嬉しそう 顔に出てるよ結衣ちゃん」
結衣「う、うるさい……」
あかり「ふふ、……あ、変なプレゼントだったとしても笑っちゃダメだからね」
結衣「笑わないよ」
あかり「……」ゴソゴソ
結衣「……」
あかり「だ、ダメだよぉ……あっち向いてて!」
結衣「分かった分かった」
あかり「なんか恥ずかしいな~」ゴソゴソ
あかり「よっと……結衣ちゃん、お誕生日おめでとう!」
あかり「あかりからのプレゼントです」スッ
結衣「これは……」
結衣「クマのぬいぐるみだ、テディベアって言うのかな」
あかり「や、やっぱり変かな……」モジモジ
結衣「ううんそんなことない、ほんとに嬉しいよ」ニコッ
あかり「……」ギュ-ッ
結衣「……っておい」
結衣「そのテディベアで自分の顔を隠してどうする」ヒョイッ
あかり「……」カァー
結衣「耳まで顔真っ赤」
あかり「み、見ちゃダメ、こっち見ないで~!」ブンブン
結衣「もふもふでふかふか……」フニフニ
あかり「へ、変じゃない?子供っぽくない?」
あかり「何をあげようかほんとに迷ったんだけどね」
あかり「大人っぽい結衣ちゃんに可愛いぬいぐるみなんておかしい……」チラッ
結衣「……♪」ムギュッ
あかり「……」ニコニコ
結衣「な、なんだよ」
あかり「結衣ちゃんってこう見えて可愛いもの好きなんだね」
結衣「ねーよ」
あかり「じゃあそのクマさん返してよぉ」
結衣「だ、だめ……もう私のものだから……」ギュ-ッ
あかり「じゃあ気に入ってくれたんだよねっ!」
結衣「えーっと……」
あかり「……」ジーッ
結衣「うぅ…………」
結衣「……………………う、うん」モッフモフ
あかり「わぁい!」
あかり「あ、そうだその子に名前も付けないとね」
結衣「名前かぁ」
あかり「ゆっぴー!」
結衣「え」
あかり「結衣ちゃんみたいにキリッとしてるからゆっぴーがいいな」
ゆっぴー「……」キリッ
結衣「恥ずかしいけど……まぁあかりがそう言うなら」モフモフ
結衣「テディベアの他にもプレゼントの候補はあったの?」
あかり「うん、ほんと悩んでて……」
あかり「結衣ちゃんはパソコンも持ってるでしょ?」
あかり「だから起動速度でイライラしないように、ガンガンガン速」
結衣「……」
あかり「あとは夜スリムトマ美ちゃん、しじみ習慣……」
結衣「お前が来てくれて本当に嬉しいよ、ありがと」ギュッ
ゆっぴー(さすがにそいつらよりは上だろ)
あかり「あとダイヤモンドコートフライパン!」
結衣「あ、それは欲しかったかも」
ゆっぴー(むぅ……)
結衣「あかり、お家の人に連絡した?」
あかり「うんっ!お姉ちゃんに電話したよぉ」
あかり「……ほ、ほんとに泊まって行ってもいいの?」
結衣「いいのいいの、自分の家だと思ってくつろいで」
あかり「ふ、ふつつか者ですがよろしくお願い……」カチコチ
結衣「ははは……」
結衣「はいあかり、おかわりもあるからね」コトッ
あかり「……」
結衣「あ、ゴメン……オムライス嫌いだった?」
あかり「ううん、結衣ちゃんのオムライスは大好物だけど……」
あかり「ゆっぴーが一人で寂しそうだからちょっと気になって」
ゆっぴー「……」ポツン
結衣「うーん……」
結衣「……」
結衣「…………あー」
あかり「ふわふわオムレツほかほか 刻み玉ねぎシャリシャリッ
作りたてチキンライスあっつあつ ケチャップトットット…ハムッ ハフハフ、ハフッ!! 」ガツガツ
あかり「お、美味しいよぉ……ほっぺたとろけそう……」ウットリ
ガチャッ ゴソゴソゴソ パタン
結衣「ちゃんとお座りできるかな……」
あかり「あれ、結衣ちゃんどうしたのその子」
結衣「……ん、一人じゃ寂しいだろうなと思って」
あかり「可愛いよぉ、結衣ちゃんもテディベア持ってたんだ~」
結衣「……小学生のころにお母さんに買ってもらってね」
結衣「ぬいぐるみなんてらしくないと思われそうでずっと押入れに入れてたんだ」
あかり「……ふふ、可愛い結衣ちゃんにピッタリだね」
結衣「……うっさい」
結衣「我ながらオムライスだけは美味しいな……」モグモグ
あかり「その子はお名前どうするの?」
結衣「ん?あかりでいいんじゃない」
あかり「えぇっ!?」
結衣「あかりみたいに可愛……げほっ、ごほっ……!」
あかり「か、可愛……?」
結衣「か、川相って言う野球選手スゴイよね、あんなにバントするなんて」
あかり「え?うん、そうだね」
結衣「……」モグモグ
あかり「……」ジーッ
結衣「…………な、なに?」
あかり「べつに、なんでもないよぉ」ツーン
結衣「えーっと……おかわりあるけどどうする?」
あかり「食べ物でご機嫌回復するほどあかりは甘くないよぉ」
あかり「……や、やっぱりもうちょっとだけ食べたい、かも」スッ
結衣「……」クスッ
結衣「あかり、そろそろ電気消すけどいい?」
あかり「……」ツーン
結衣「参ったな……」パチン
結衣「……」
結衣「あのさ、私寒がりだからもっとそっち詰めてもいい?」
あかり「……うん」
結衣「ありがとうあかり」モゾモゾ
結衣「……」
あかり「……」
あかり「……ゆ、結衣ちゃん」
結衣「うん?」
あかり「あかりも寒がりだからもうちょっとそっち行っていい?」
結衣「うん、ほらおいで」
あかり「……」モゾモゾ
あかり「……」ピトッ
結衣「……」
あかり「……」
結衣「……ふふ」
あかり「……ぇへへ」
結衣「私さ、あかりが誕生日間違えて良かったと思ってるんだ」
あかり「……え?」
結衣「こうやって二人で話す機会ができたし」
あかり「そうだね、あかりもとっても楽しかった」
あかり「……ふぅ」
あかり「また一つ歳の差が開いちゃったね」
結衣「……そうだな」
あかり「京子ちゃんも結衣ちゃんも、いつもあかりを置いて先に行っちゃうんだもん」
あかり「……たまには後ろを向いて、あかりのこと待っててほしいな」
あかり「なんてね」
結衣「あかり……」
結衣「……」ギュッ
あかり「……く、苦しいよ結衣ちゃん」
結衣「おっちょこちょいでも、一つ歳の差があっても……」
結衣「あかりは私の大切な幼なじみだよ、それだけは変わらない」
あかり「結衣ちゃん……」
結衣「京子だってそう思ってる、だから二人でごらく部を作ったんだ」
あかり「……うん……うんっ」
結衣「また泣いちゃうの?」
あかり「……な、泣いてないもん」ズビッ
結衣「今日はほんとにありがとな……」ナデナデ
結衣「また遊びに来たかったらいつでもおいで、連絡なんか要らない」
結衣「ゆっぴーもあかりもきっと喜ぶからさ」
あかり「……ん」
結衣「おやすみ、あかり」
あかり「……」zzz
結衣「……」ナデナデ
~後日~
あかり「こんにちは結衣ちゃん、おじゃまします」
結衣「いらっしゃいあかり、ゆっくりしていきなよ」
結衣「今お茶でも淹れるから適当に座ってて」テクテク
あかり「うん、ありがとう!」
あかり「……」キョロキョロ
あかり「わぁ~ゆっぴーとあかり、またお洋服作って貰ったんだね!」
あかり「ふふふ」
結衣「~♪」コポコポ
ゆっぴーたちが来て以来お裁縫も上手になり、さらに嫁スキルが上達した結衣ちゃんでしたとさ。
おわり
おやすみなさい
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