戒能「クールでビターでスウィート」(211)

ID:Bd4+gCem0

代行ありがとうございます

~飲み屋

恒子「どもどもー遅くなりました~」

健夜「お疲れ様~」

咏「おっせーぞふくよーん」フリフリ

はやり「おっせーぞーっ☆」

戒能「グッドナイトですー」

恒子「いやー、すんません…って、もう一部は出来上がっちゃってますねぇ」

はやり「酔ってまぁす☆」ゴロゴロ

咏「もなずくー」

グッドイブニングが正しい
まあ分かるけど

恒子「ま、見りゃわかるよ」

健夜「あはは…待ってようって言ったんだけどね」

恒子「いーのいーの。すこやんも、バンバン飲んでて良かったのに」

健夜「いやいや。あんなにペース早いのなんて咏ちゃんとはやりちゃんくらいだよ」

恒子「それもそっか。すこやんがあんなペースで飲んだらアル中でピーポーだもんね~」

健夜「シャレになんないよ…」

咏「ま、ま。駆けつけいっぱーい」

恒子「うっす!んじゃとりあえずビール!」

恒子「およ。そういやえり、…針生さんは?」

咏「明日の仕事の準備だとさ~。だから、気ぃ使って針生さんとか呼ばなくていいぜー」

はやり「えりちゃんのぉ、ワーカーほりっくぅ!!」

咏「ありゃあ重症だよ」グビッ

健夜(このメンツじゃ、絶対体調崩すもんね…えりちゃん下戸だし)

戒能「いやー、明日の仕事は書類の量半端じゃないですからねぇ。ワーカーホリック別にしても」

咏「ん?」

戒能「はい?」

咏「なーんでかいのんがえりちゃんの書類の量知ってんの?」

戒能「ああ。針生さんがキャスターやってるニュース。明日から一週間ゲストで呼ばれてるんですよ」

恒子「え、マジっすか!」

戒能「イエス」

恒子「うぉ、すげー。あの番組、お昼のニュース番組じゃ一番視聴率良いやつじゃないですかー」

健夜「そうなんだ」

恒子「そうそう。いーなー、私も出たいなー」

健夜「こーこちゃん局違うじゃん…」

恒子「ソレはソレ、コレはコレ」ビシッ

健夜「偉い人に怒られるよ…」

咏「ちぇー、私は呼んでくれたことねーっつのに、えりちゃんめ…わっかんねーマジわっかんねー」グビグビ

はやり「はやりもー☆」

咏「はやりんは明るいうちに出ちゃダメだろー」

はやり「あららー☆エロチックー☆」

健夜(牌のおねえさんがソレじゃダメでしょ…)

戒能「私はゲストなんで大したことないですけど、針生さんはすっげー量でしたよ。書類」

咏「うは、パネェーえりちゃんパネェー」

はやり「もぉー居酒屋でお仕事の話はやめよーよぉー☆」

恒子「ま、それもそっすねー。追加していい?」

咏「しちまえしちまえー」

はやり「お仕事の話してたら、はやりはおねむになってきちゃいましたよー…☆」

はやり「よしこちゃーん☆」ゴローン

戒能「おっと」

はやり「えへへ~☆」ゴロゴロ

恒子「あっは、一番年下に絡むとかタチ悪いっすねー」

はやり「ひざまくらー☆ゴロゴロー☆」

戒能「気にしてませんよ、別に」ナデナデ

はやり「えへ、良子ちゃんはぁ、おかあさんみたいだねぇ☆はやりと組む?牌のおか…」

戒能「ないない、ノーウェイノーウェイ」

咏「ま、でもなんとなーくわかるよ。わかんねーけど」

健夜(どっち…)

咏「大人びてるっつーかさ。落ち着いてるっつーか?」

はやり「甘えちゃうよねー☆」

咏「そーそー」

恒子「母性的、とは違うんだよなぁ。なんだろう」

健夜「良子ちゃんはクールなイメージがあったけど…うん、そうかも。いや、だからなのかな?」

良子「ノーノー。皆さん買い被りすぎですね」

………………

はやり「ぐぅー…」zzZ

健夜「えっへへー良子ちゃーんはしっかりものだねぇ~」グデグデ

戒能「いえいえ」

恒子「おぅ。酔ってるとはいえ、すこやんまで戒能プロに甘えに…」

咏「すっげー、かいのんすっげー!」ケラケラ

恒子「咏ちゃんは行かないの?」

咏「膝にはやりん腕にすこやん。どこも空いてねーって」

恒子「ま、たしかに。…私はもうちょい酔ったら行ってみるかなぁ~」

咏「ひゅぅ、かいのんモテモテー」

戒能「あはは…ノーウェイ」

戒能(とはいえ…)

はやり「すかー…んぐ」zzZ

健夜「よーしこちゃーん♪」グデグデ

戒能(こう、年上から甘えられるというのは、悪い気しませんね…)

戒能(ちょっとした…いえ、かなり優越感があります。…ふむ)

恒子「いやー、こりゃ戒能プロには誰でも甘えたくなっちゃう秘密でもあるんですかね!」キラン

咏「おぉ?なんだそりゃ」

恒子「なんか…あのクールオーラの中に秘密があるのかと」

戒能「ノーウェイ。シークレットなどありませんよ」

恒子「なんてのは建前でとにかく酔ったんで私も入れろー!」ガバーッ

戒能「おっと」

戒能(……これは……)

咏「モッテモテだねぃ~」

戒能(調子に乗って、いいんですかね?)

戒能(……年上の女性が、ついこの間成人したばかりの私に甘えてくるんですよ?)

戒能(これは、なんというか。癖になりそうですね)

戒能(バット。この人たちのこういうシーンなんて、何度も見たけど)

戒能(普段こんな姿を見せない人も、私に甘えてきたりするのでしょうか)

戒能(……ベリー見てみたい)キラン

翌日

戒能(さて。収録スタジオの前まで来たわけですが)

戒能(早く着すぎましたね。痛恨のミス)

戒能(スタートまで、あと…2時間オーバー)

戒能(……そのへんをウォーキングしてますか)

戒能(そういえば、ちょっと歩いたところにデパートがあったような)

戒能(ちょっくら行ってみましょうか。ゴートゥーデパート)テクテク

ちょっと晩ごはん食べてきます
すいません

おk

食事代行って意味ないよね

代行代行

h

o

s

……………

戒能(……思ったより遠かった……)

戒能(もうスプリングですねー…ホットです)

戒能(さて、さっさと中に……)

??「あの…困ります…」

戒能(ん?)

男「いーじゃん、時間あるんでしょー?」

??「しかし……」

戒能(やれやれ、今どきナンパとは。昼間っから…)チラリ

男「デートしようぜー?」

えり「通してください!」

戒能(ホワッツ!?)ビクッ

いえー
えりちゃん来たぜ

戒能(なんと。知り合いが巻き込まれているとは)ドキドキ

戒能(というかこのあとミーティングで会う人だし)

男「いーでしょ?えりちゃん♪」

えり「で、ですから……」

戒能(…………)

男「チッ…つべこべ言うなよ、ほら」グイッ

えり「きゃっ…!」

戒能(チッ…あまりこの手は使いたくありませんが…!)

戒能「エクスキューズミー」

男「あん?」

えり「あ…」

戒能「失礼」ポンッ

男「なんだアン…た……っ!?」

えり「?」(手が緩んだ…)

男「………………」フラフラ

戒能「バァーイ」フリフリ

えり「え?…え?」オロオロ

戒能「無事ですか?オーライ?」

えり「え、ええ……えっと……?」

戒能「アイムオカルティック」

えり「へ?」

戒能「ま、気にすることはありませんよ。それよりも、お怪我は?」

えり「あ、はい…あの」

戒能「?」

えり「ありがとう、ございます」

戒能「…いえ、このくらい」

× えり「あ、はい…あの」

○えり「あ、だ、大丈夫です。…あの」

えり「…すみません」

戒能「ホワイ?」

えり「助けて貰っちゃって。…あのくらい、自分でなんとかできるようにならないといけないのに」

戒能「うーん…」

えり「情けないところを見られてしましました」シュン

戒能「ま。気にすることはありませんよ。それに」

えり「……?」

戒能「偶然でもなんでも、見かけたらヘルプしますから」

4

えり「……え……」

戒能「…あ、あー。ところで、針生さんはここになんの用事で?」

えり「あ、えと。…と、特に用はないんです。ただ、ちょっと、時間を潰そうと思って…」

戒能「なるほど、そうでしたか」

えり「戒能プロは…?」

戒能「私も暇つぶしですよ」

えり「は、はあ…お荷物、控え室において来られ無かったんですか?」

戒能「え?」

えり「控え室は、二時間前になったら開けられる筈ですが…」

戒能「oh...」

えり「…ご存知ありませんでしたか」

戒能「…イエス。まぁ、着いた時はまだ開いてなかったみたいですが…ウォーキングの直後でした」

えり「…ちょっと、タイミングがずれてしまった、と」

戒能「…ま、結果オーライですよ」

えり「え?」

戒能「あなたを助けることができましたから」

えり「…っ」

落としに掛かってますねえ

戒能「…どうかしました?」

えり「い、いえ!…じゃあ、行きますか?」

戒能「いいんですか」

えり「ええ。…場所もわかりにくいところにありますし、案内ついでに」

戒能「場所、ミーティングの時に使ったルームとチェンジされたんですか」

えり「はい。上の階の……って、書類にかいてありませんでしたか?」

戒能「あ……えーっと」

えり「……まぁ、せっかく会えましたし。行きましょうか」

戒能「い、いえす……よろしくお願いします」

控え室

えり「ここですよ」ガチャ

戒能「失礼します…」

えり「二人で一部屋ですから、広いですね…」

戒能「よっと……おお、ソファふかふか」ポスッ

えり(ソファ一つなんだ……)

戒能「どうぞ、針生さん」

えり「は、はい……あ、ホントだふかふか…」ポフッ

戒能「さて、本番前のミーティングまで、あと二時間…ないくらいですか」

えり「ええ……」

戒能「…………」

えり「…………」

戒能「…………」

えり「…………」ゴソゴソ

戒能(………?)チラリ

えり「…………」ペラッ

戒能(書類の確認、か…)

えり(…………)ペラッ

間が持たねー

戒能(じゃあ、私も……)ゴソゴソ

えり「…………」ペラッ

戒能「…………」ペラッ

えり「…………」カリカリ

チッ…チッ…チッ…

戒能「…………」ウトウト…

えり「…………」ペラッ

戒能(マズイ…さっきオカルトパワーを使ったから…副作用が…)ハッ

えり「…………」ペラッ

s

えり「…………」ペラッ

戒能(…どう、すべきか…)ウトウト

えり「…………」カリカリ

戒能(ミーティングまで…二時間弱…少し……少しだけ……)コックリ…

えり「…………」ペラッ

戒能(……スリーピング……)スゥ…

えり「…………ぁっ…?」

………………

i

e

………………
…………
………

「…………ぅ……ろ…」

戒能(ん……?)

「…ぉ…て………ぃの……」

戒能(ノイジー…もう少し……)

「かぃ……ぅ……ろ………」

戒能(久々に寝心地がよくて…あたたかくて…)

「おき……さい、…のう……ろ…」

戒能(べりー…ぐっどふぃーりんぐ……)

えり「戒能プロ?」ユサユサ

戒能「…………はっ?」

n

えり「起きてください、戒能プロ」

戒能「は……は?」パチッ

えり「あ、目覚めました?」

戒能(針生さんの顔が……目の前?)パチクリ

えり「……まだおねむですか?」クスッ

戒能(頭の下が…柔らかいけど柔らかすぎない暖かいものが?)

えり「……戒能プロ、起きて?」

戒能(こ、これは……)

戒能(HIZAMAKURA!?)ガバァッ

えり「きゃっ」

戒能「あ、あああああのわたたたた」グルグル

えり「お、落ち着いて…」

戒能「ほ、ホワイ、何故?」

えり「いつの間にかお休みになられてたようで。こう、横に倒れかかってきて、そのまま私の…」

戒能「ソーリー!」

えり「大丈夫ですよ」

戒能「起こしてくだされば良かったのに…!」

えり「気持ちよさそうに寝ていましたから」クスクス

戒能「し、しかし…」

えり「それよりも、ミーティングまであと30分ですよ?」

戒能「あ……」

えり「目、覚ましておいてくださいね」ニコッ

戒能「…フェイスウォシングしてきます」

えり「場所はわかりますか?」

戒能「イエス。では」

カチャ パタン…

戒能「……………」

戒能(のぉぉぉぉぉぉうっ!!)ズガーン

戒能(痛恨の、ミス!)

戒能(なんつーことを…うわぁ……なんつーことを……!)

戒能(甘えてくれる姿が見たいとかなんとか、クールにアピールしたりしたというのに!)

戒能(何をやっているんだ、私は…!)モンモン

戒能(…やはり、調子に乗り過ぎたようですね…)ガックリ

…………………
……………
………

えり「本日はお疲れ様でした」ペコリ

戒能「お疲れ様でしたー」ペコリ

えり「明日もよろしくお願いしますね、戒能プロ」

戒能「イエス。こちらこそ」

えり「それにしても、流石でした」

戒能「?」

えり「生放送で、しかも初登場となると緊張なさる方が多いので…その点、戒能プロは終始冷静で」

戒能「いえいえ…」

戒能(色々と吹っ切れましたからね…ほぼ無心で)

えり「素敵でしたよ」

戒能「………はっ」

えり「明日も、この調子で頑張りましょう」

戒能「…は、はぁ。そうですね」

えり「では、私はここで」ペコリ

戒能「し、シーユーアゲイン」ペコリ

えり(……戒能プロ、か)

えり(ルーキーオブザイヤーとシルバーシューターを受賞した、若手注目プロ…)

えり(これからも活躍は続き、やがては…)

えり(……アナウンサーとしては、仲良くなっておきたい人物)

えり(……ただ……)

えり(…………)

戒能『あなたを助けることができましたから』

えり「っっ!」ギュゥッ

えり(……なに、考えてるんだろ)ハァ…

戒能(…………)

戒能(なんと、いうか……)

えり『素敵でしたよ』

えり『明日も、この調子で頑張りましょう』


戒能(………)

戒能(…………)

戒能(………調子に乗って、いいんだろうか)

戒能(……………)

えり『……戒能プロ、起きて?』

えり『……まだおねむですか?』クスッ

戒能「あ゛ぁ~~~~~っ!!」ワシャワシャ

戒えりですかめづらしい

戒能(……なんだ、この、何とも言えない、気持ちは……)

戒能(久々に、あんな恥をかいた…ベリー恥ずかしい)

戒能(というか、何故、私はこんなに焦っているんだろう…ホワイ)

戒能(私らしくもない…)

戒能(私は、昨日のメンバー曰く…)

戒能(クールで、つい甘えちゃう存在……メイビー)

戒能(今の私は、完全に違う……)

戒能(……ホワイ、何故?)

戒能(膝枕は、人をクレイジーにさせる何かがあるんでしょうか…)

翌日

戒能「……………」ボー

えり「戒能プロ?」

戒能「……………」ボー

えり「あのー……」フリフリ

戒能「はっ……ハイ?」

えり「だめですよ、ボーっとしていては。…本番までもう時間がないんですから」

戒能「そ、ソーリー……」

いいよいいよー

戒能(…ダメだ、ついディープに考えてしまう…)

戒能(くっ……クレイジー膝枕め……)

戒能(もしや、針生さんもオカルティック……?)

えり「…………」

えり(これは、アナウンサーとして必要なこと…あくまでも、仕事……)

えり(決して、私事は挟んでいない…!)

戒能・えり「「あの」」

戒能・えり「「えっ!」」

えり「あ、その、戒能プロから……!」ワタワタ

戒能「い、いえ!どうぞ!」オロオロ

えり「う……その……えぇっと……」

戒能「は…はい…」

えり「……本番終わった後、お時間ありますか?」

戒能「…………えっ」

えり「……い、一緒にお食事でも……いかがですか……?」

戒能「…………ら、らんち?」

えり「え、ええと、時間的には、ディナーに近いかと…」

戒能「あ、あぁ、そうでした」

えり「……それで、その……」

戒能「ん、んーと……」

えり「その、昨日のお礼も兼ねて!」

戒能「お礼?」

えり「デパートの前で、助けていただいて…」

戒能「あ、ああ!気にしないでくださいって…」

えり「いえ!ホントに、ほんのお礼…」

戒能「それなら!そのあとの控え室のことでチャラですよ!」

えり(昨日、助けて貰って…)

戒能(昨日、控え室で…)

えり「…………///」ポフンッ

戒能「…………///」カァッ

えり(あぁもう!ばかばか!)ブンブン

戒能(ノーウェイ!)ペチンッ

えり「こほんっ!」

戒能「あ、ハイ!本番後はフリーです!」

えり「へっ!?……あ、それでは……」

戒能「一緒にディナーしましょう!」

えり「あ、ありがとうございます……」

戒能「い、いえ……」

えり「…………」

戒能「…………」

スタッフ「針生さーん!」

えり「は、はーい!では、後ほど…」

戒能「は、ハイっ」

えり「…………」タッタッタ…

戒能「…………」

戒能・えり((よしっ!))

………………
…………
……

戒能(ディナーで一緒したとはいえ、特に変わったことはなく)

戒能(食事をして、軽いトークをしたくらい)

戒能(バット。……アドレス、ゲット!)グッ

戒能(調子に乗ってしまいますよ?これは、調子にのります)

戒能(徹底的に、甘える針生さんが見たくなりました)

えり(…………)

えり(………コネ、ゲット。…多分)

えり(いつか、実況や…麻雀関係のことでお世話になることもあるだろうし、これは大きな進歩)

えり(このまま、少しずつ仲良くなって…)

えり(……そうしたら……)

えり(……うーん……)

えり(……どうしよう……)ハァ…

翌日

駅前

えり「……よし」

えり(今日は、収録前にデパートで買い物を…)

戒能「針生さーん」

えり「へっ……か、戒能プロ?」

戒能「ハロー」

えり「な、何故……本番まで、まだ随分…」

戒能「ま、ま。良いではありませんか」

えり「……?」

戒能「針生さん、バッグ重そうですね」

えり「え?ええ、まぁ…書類の量が多いので…」

戒能「プリーズ」グイッ

えり「えっ?」

戒能「お持ちします。どうせ同じ方向ですし」

えり「そ、そんなっ!大丈夫ですよ!?」

戒能「まぁまぁ。さ、どうぞ」スッ

えり「……?」

戒能「エスコートさせてください。お手をここに」

えり「………はぁっ!?」

戒能「さぁ」

えり「い、いえ、その…いいですから、荷物も!」

戒能「遠慮せずに。どうぞ」

えり「で、ですが……っ」

戒能(甘えてもらうための極意。徹底的に甘やかす)

戒能(……インターネットは本当に、ユーズフル)キラーン

控え室

えり(結局、あれ以上駅で騒ぐと目立つという理由で…)

えり(荷物を持ってもらった上に、腕を組んでここまで……)

えり(これじゃ、まるで、まるで……っ)

えり(………変なウワサ立たないといいけど………)タメイキ

戒能(甘えてもらうための極意、その2)

戒能「針生さん?」ソッ…

えり「は、はい?」

えり(何故、肩に手を……)

戒能(適度のスキンシップ)キラーン

戒能(そして、すかさずその3ッ!)

戒能「えり、と呼んでよろしいですか?」

えり「………ふぇ?」

戒能(名前、もしくは親しみを込めたニックネームで呼ぶ)キラーン

えり(…あぁもう……変な声出たし……///)

戒能「ダメでしょうか、えり」

えり「だめ、じゃ、ないですけど……」

えり(呼び捨て…なんて…瑞原プロや三尋木プロでさえ“ちゃん”ってつけるのに…)

戒能「それが気に入らないのでしたら…エリーなんて」

えり「えりで、いいです……」

えり(ほんとに、どうしたのこの人……)

戒能「では、私のことも良子、と」

えり「は、はいぃ…?」

戒能「嫌ですか?」

えり「そ、それは……」

良子「それか……そうですね。“ヨッスィー”とでも」

えり「………それは、ちょっと」

良子「………そうですか」

えり(残念そうな顔をされてしまった)

戒能「では、良子と」

えり「…あー…えーっと」

戒能「…………」ワクワク

えり「………よ、よし…こ、さん……?」

戒能「イェスッ!」グッ

えり「!」ビクッ

戒能(これで、はり……えりが私に甘える日も近い!)

戒能(当分のゴールは私“が”えり“に”膝枕をすること!)メラメラ

えり「あ、あのぅ、かい…よ、よしこさん…」

戒能「ハイ?なんですか、えり」

えり「っ…」(呼び捨て…慣れないっ…)

戒能「?」

えり「その…皆さんの…スタッフさんや、他の方がいるときには、その呼び方は避けてもらえますか…?」

戒能「ホワイ?」

えり「あ、えっと……変なウワサがたったら、お互い面倒でしょう?」

戒能「……ふむ。オフコース」

えり「そ、そういうことで…」

戒能「ハイ。…バット」スッ

えり「………?」

戒能「今は良いですよね?えり」ギュッ

えり「っ!?」アワワワ

戒能(極意その4。目を見ながら話す)ジッ

戒能(更に手を握って名前を呼ぶというコンボ技。…イエス!)キラーン

えり(えっ…え、えぇっ……!?)コンワク

………………
……………
………

えり(収録は無事終わったけど…帰りも戒能プロはあんな調子だった…)

えり(荷物を持って、腕を組んで…駅まで。…ほんと、どうしちゃったんだろう)ハァ…

えり(結局、デパートで買い物も出来なかった…)

えり「明日は行かないと…」

えり(じゃないと……間に合わない……)

戒能(……ふむ。上々ではないでしょうか)

戒能(このまま続ければ、えりも私にいつか甘えてくれる!…メイビー)

戒能(しかし、あのニュースもあと2日ですか…)

戒能(エブリデイやればいいのに。何故ニュースはウィークデイとホリデイで違うのでしょう)

戒能「………ふふ」

戒能(なんだか、待ち遠しいですね)

戒能(最近、エンジョイしています)

翌日

駅前

えり(よし、昨日より少しだけ早い時間に…)

戒能「ハロー、えり!」

えり「ひゃっ!?」

戒能「本日もご機嫌麗しゅう。いい天気ですねーナイスサニー」

えり「な、な、な、何故…っ」

戒能「イエスタデイと同じですよ。お荷物、貸してください」

えり「い、いえ!その…」

戒能「遠慮はいりません。…さ、お手をどうぞ」

えり(ま、またですかーっ!?)

戒能「えり?」

えり「だから呼び捨てはっ」

戒能「おっと。つい」

ピリリリリ…

えり「!」

戒能「おや。…私のですね。失礼」ピッ

戒能「ハロー?」

えり「で、では私は先に……!」

戒能「あっ」

はやり『はーいハロー☆』

戒能「あ、瑞原プロ…バッドタイミングですね」

はやり『およ?かけ直したほうがいい?』

戒能「いえ、いいです。それで?」

はやり『良子ちゃん、欲しいモノとかあるかな?』

戒能「欲しいモノ…?」

はやり『そーそー☆』

戒能「あー…?甘えるえり、とか?」

はやり『うん?今なんて?』

戒能「あ、いえ。…急ですね」

はやり『まぁまぁ☆それで、今えりちゃんがなんとか…って言った?』

戒能「い、いえ。ノーウェイ」

はやり『ふーん…☆』

戒能(謎のプレッシャーが…)ダラダラ

はやり『そういえば、ニュース見てるよー☆良い感じだね☆』

戒能「そ、そうですか。サンキューです」

はやり『えりちゃんとは仲良くなった?』

戒能「イエス」

はやり『およ、良子ちゃんが断言するなんて、珍しい☆』

戒能「……メイビー、ですが」

はやり『ふぅーん?詳しく聞いていいかな☆』

戒能「は、はぁ……」

……………

戒能「………みたいな」

戒能(甘える、とかそのへんは誤魔化して、今していることを掻い摘んで話した)

はやり『………ふふ☆』

戒能「?」

はやり『んーっ!なんだかおねえさん嬉しいよー☆』

戒能「ホワイ?」

はやり『ふふ、良子ちゃんって歳の割に落ち着いててクールなんだもん☆』

戒能「は、はぁ……」

はやり『そんな良子ちゃんでも、甘えられる人ができたんだね☆』

戒能「………………は?」

はやり『だって、そうでしょ?』

戒能「な、ないない。ノーウェイノーウェイ。…ノーウェイ」

はやり『えー?話を聞いてる限り、良子ちゃんはえりちゃんにデレデレだぞぉ?おねえさんちょっと羨ましい☆』

戒能「ノーウェイ…のーうぇい…」

はやり『ノーウェイ返し☆』

戒能「…あー…はん?」

はやり『こんがらがってるねー大丈夫?』

戒能「…?」

はやり『…うぅん…☆』

はやり『下の名前で呼んじゃうとか、スキンシップ取っちゃうとか…甘えてると思うんだけどなぁ…☆』

はやり『下の名前は仲良しの証だし、スキンシップはそれ以上になりたいってことだと思うけど☆』

戒能「…………」グルグル

はやり『それじゃま、はやりはそろそろ切るねー☆バイバイ☆』

ピッ ツー ツー ツー

戒能「………のーうぇい」

―――――

デパート

えり「…………」ジー

えり「……んー……」

えり(……どうしよう……)

えり(そういえば、好みとか…何も聞いてない…)

えり(でも…せっかくなんだし…)

ヴー ヴー

えり「……?」

えり(メール?)ピッ

えり(あ、戒能プロから…?)

『先程はベリーソーリーでした。今どこですか?荷物持ちのミッションを遂行します』

えり(メールでもこの口調なんだ…)クスッ

えり(えっと…今、デパートに居ます…すぐに向かうので、荷物持ちはいいですよ…先に行っていてください……っと)ピッピッ

えり(よし。これで……あ)

えり(今、メールで何か好きなもの聴けば良かった……もう送っちゃったし、タイミングズレちゃったな…)

えり(……まぁ、仕方ない…かな。じゃあ……)

?「………ん?」

えり(これ…とか。…うぅん…どうしよう…)

?「………へぇ」ニヤリ

戒能「…………」

戒能「……うーん……」

戒能(先に行ってと書いてあるけど…どうすべきか…)

戒能(…………)

ピキィン

戒能「!?」

戒能(オカルティックレーダーが…リアクション……?)

戒能(まさか………)

戒能「………えり!」ダッ

男「よっ、この間はどぉーも」ヒラヒラ

えり「あ、なた……っ」

男「なに?覚えててくれたんだーえりちゃん」

えり(この間…絡んできた人…)

男「この前の…顔見てねーけど、アイツはいねーんだ?」

えり「…あなたには、関係ないでしょう」

男「冷たいなー。ね、てことはフリーでしょ?デートしよ、デート!」

えり「いい加減クドいですよ」

男「くぅ~冷たいなぁ。そこがまた堪んないんだけど」スッ

えり「っ!?」ビクッ

男「とにかく、」

えり「変なとこ触らないでっ!」バッ

男「ひゅぅ、こわーい」ヒラヒラ

えり「………っ」イラッ

男「謝るからさ、ほら行こうよ」

えり「お断りしますっ!では!」フイッ

男「待てよ」パシッ

えり「なっ…」

えり「は、離してください…」

男「やーだ」グググ

えり「離して…っ」

男「そそ、怖い顔より今みたいに怯えてる顔のが可愛いって」

えり「誰が、怯えてなんか…離して!」

男「むーりー。いこいこ」グイッ

えり「いや…離して!!…やっ…」

ポンッ

男「………へっ」

戒能「ヒーロー登場~」

男「おまっ……!?」

えり「よし…こ……さん……?」

戒能「はいはい、ヒールはさっさとリターン。ここからはヒーローとヒロインのパートです」

男「ふざけっ」

戒能「シット。…リターン」パチンッ

男「」バタンッ

えり「ひっ…!?」

戒能「はーいプリンセス~」

えり「よ、よしっ…よしこさん…っあのっ、あの人…っ!?」

戒能「はい? ああ、死んでないから大丈夫です。ドントウォーリー」

えり「でも、動いてな…っ」

戒能「殺す勢いのことしてますけど、殺すよりはマシだからノープログレム」

えり「そ、そう、なんですか…?」

戒能「イエース……プッ」

えり「なっ!?」

戒能「し、しつれ……っ…ククッふ、ふふ…」プルプル

えり「な、なんで笑うんですか…っ」

戒能「そ、ソーリー…クッ、ちょっと、失礼?」スッ

えり「んんっ…?」

戒能「涙目」クスッ

えり「そ、それは…っ」

戒能「怖かったですか?」

えり「そ…それは……」

戒能「……ま、行きましょうか」

えり「え…?」

戒能「仕事ですよ。…あと30分でミーティングです」

えり「えっ…あっ……!」

戒能「さ、お荷物をこちらへ。エスコートしますよ」スッ

えり「だから、それはっ」

戒能「タイムアップはすぐそこです。ハリーアップ」

えり「……ぅ……」タジッ

戒能「………さぁ」

えり「…………」

スッ

戒能「……ハイ。ゴートゥーミーティング」ニコッ

えり「………っ///」

戒能「ちょっと早足になりますよ~」

えり「はい……あの」

戒能「はい?」

えり「……ありがとう、ございます」ポツリ

戒能「なにが」

えり「…来て、くれて」

戒能「前よりも遅くなってしまいましたが」

えり「それでも、です」

戒能「…結果オーライですよね」

えり「……?」

戒能「あなたを助けることができましたから」

えり「…………」

戒能「…………」ニコッ

えり「…………///」カァァ

…………………
……………
………

戒能(甘えるとか、甘えてるとか。別にどうでも良いのかもしれない)

戒能(自分がしたいことをしてれば、それが甘えてるのかもしれないし、甘えさせているのかも……)

戒能(エニウェイ。…自分がやりたいことをやれば………)

戒能(……とか考えてるのは置いといて)

えり「……どう、しましょうか」

戒能(どーすんでしょ、これ)

戒能(四日目のニュースもフィニッシュ。しかし……)

ザーーーーー

現在、激しい豪雨の影響で鉄道各線が運休となり……

えり「100円の傘じゃ、この雨凌ぐには厳しいですね…」

戒能「今朝はあんなに晴れていたのに……」

戒能(あれがフラグだったんでしょうか…)

えり「どえします?」

戒能「あー……そうですねぇ…」

えり「この分じゃ、タクシーも……ああ、あんなところまで行列が……」

× えり「どえします?」

○ えり「どうします?」

戒能「……あ。そういえば、すぐそこにビジネスホテルがありましたね」

えり「え?……ああ、たしかに……」

戒能「あそこにステイします。えりは?」

えり「あぁ…そうですね。私もそうします」

戒能「ではさっそく」

えり「ええ。どうせ、明日もここで仕事ですものね。いっそ楽かも」

戒能「ザッツライト。…行きましょうか」

…………………

「申し訳ありません。ただいまシングルのお部屋は埋まっておりまして…」

戒能「oh...」

えり「そりゃ、同じことを考える人は山ほど居ますよね…」

「同じお部屋でよろしければ、ご用意できますが」

戒能「えっ」

えり「えっ」

「いかがいたしましょう?」

戒能「…………」

えり「…………」

……………

戒能「……おお、ダブルベッド……」

えり「最近のビジネスホテルのパジャマ…薄いんですね……」

戒能「バスローブにも近いですね」

えり「はぁ…良子さん、シャワー先にどうぞ」

戒能「ノーウェイ。えりからです」

えり「いや、良子さんが…」

戒能「ノーウェイ!」

えり「………じゃあ、ジャンケンで」

戒能「………いいでしょう」

シャワー

えり「あったかい……」シャワー

えり(良子さんが次入るんだから、早く出なきゃ…)

戒能「…………」

戒能(オカルティックパワーを使って、ウィン)

戒能(……我ながらセコいですね)

戒能(…………)

はやり『えー?話を聞いてる限り、良子ちゃんはえりちゃんにデレデレだぞぉ?』

戒能(…………)

戒能(…ホテル。えり。シャワー。ダブルベッド。えり)

戒能「…のー…うぇい…」モンモン

ガチャ

えり「お待たせしました」ホクホク

戒能「!!」

えり「?」

戒能「い、いえ!入ってくます!↑」ダダダッ

バタンッ

えり「……そんなに待たせちゃったかな……」

戒能(風呂上がり…パジャマ…ぐはっ)

戒能「ノーウェぇイ!!」

えり「!?」ビクゥッ

えり「…………」ギシッ

えり「……広い……」

えり(さすがダブルベッド……)

えり(……今は、良子さんシャワーだし……)

えり「……えいっ」ポフンッ

えり(……広い……)ゴロンッ

えり「んん~…っ」ノビー

えり「……やっぱり、広い……」ゴロゴロ

えり「…………♪」ゴロゴロ

戒能「フィニッシュ!」バンッ

えり「ひゃいっ!?」ガバッ

戒能「はい?」

えり「い、いえっ…」ドキドキドキ

戒能「は、はぁ…」

えり「…………」

戒能「…………」

えり「あの、お腹空いてます?」

戒能「あ、あぁ…いえ、大丈夫ですよ。ドントウォーリー」

えり「そ、そうですか…」

戒能「…………」

えり「…………」

えり「あ、あの…どうぞ?」

戒能「は、ハイ?」

えり「いえ、立ち尽くしていたので…ベッド」ポフポフ

戒能「あー、いえ。まだだめです」

えり「?」

戒能「ドライヤーでヘアーをドライしないと」

えり「あ、なるほど」

戒能「と、いうわけで。ちょっとノイジーかも知れませんが」

えり「ど、どうぞ」

カチッ ブォォォォ…

戒能「…………」

えり「…………」

ブォォォォ…

戒能「………よしっ」カチッ

えり「え?」

戒能「こんなもんでいいでしょう」

えり「い、いや…だって使ってまだ1分も…」

戒能「ドライしましたよ?ほら」

えり「は、はぁ…失礼します」サワッ

戒能「アイムオカルティック」

えり「……ホント、何者なんですかあなたは……」クスッ

戒能「さて、と。ワットタイム?」

えり「え?えぇと…23時57分……あああああああ!!」

戒能「ホワッツ!?」ビクッ

えり「あ、すみませ…で、でも……」

戒能「どうしましたか…」

えり「ぅ、ど、どうしよう…結局、なんにも買えなかったし…」オロオロ

戒能「?」

えり「あと3…あぁ、もう2分もない…!う、うぅー……」

戒能「あ、あのー、えり?」

チッ チッ チッ チッ

えり「も、もう……っ」

チッ チッ チッ チッ

戒能「えり?」

チッ チッ チッ チッ

えり「戒能良子さんっ!」

戒能「は、はいっ?」

カチッ

えり「お誕生日、おめでとうございます…!」

戒能「……えっ」

えり「すみません、こんなことになるとは思わず、プレゼントは……」

戒能「え?え?」

えり「良子さん?」

戒能「トゥデイ?」

えり「4月10日……あってます、よね?」

戒能「い、イエス。……はぁあ~、すっかりフォアゲットしてました……」

えり「そうだったんですか?」

戒能「色々ありましたからねぇ…」

えり「ええと、改めておめでとうございます……」

戒能「…サンキューです、えり」

えり「ん、と……」

戒能「?」

えり「あの、私にできることとか…ありますか?」

戒能「は?」

えり「プレゼントの用意が、出来なかったので…その、代わりに。あ、なにか欲しいものがあれば、後日差し上げますが…!」

戒能「……なるほど?」

えり「なにか、ありますか…?」

戒能「……それじゃあ、一つ」

えり「私にできることであれば」

戒能「あー……ぅー……そのぉー……」

えり「…………?」

戒能「えっと……ですね、……ま……」

えり「……ま?」

戒能「………ひざまくら、オーケー?」ポツリ

えり「ひざ、まくら……?」

戒能「その、数日前の、控え室のときみたいな……」

えり「あ、あぁ……なるほど」

戒能「………おっけー?」

えり「あ、ええと……」ゴソゴソ

戒能「………?」

えり「………ん。よし。…ど、どうぞ…」ポフポフ

戒能「し、失礼…します…」

ポフンッ

戒能「ヘビーでは、ありませんか?」

えり「え、ええ…ちゃんと乗せて頂いたほうが、こちらも良いので…」

戒能「り、リアリィ?」

えり「ええ。……少し浮かせてました?」

戒能「…………」ズシッ

えり「はい、いい感じです」

戒能「…………」

えり「…………」

戒能(べりー…グッドフィーリング)ホッコリ

えり「……ふふ」クスッ

戒能「?」

えり「良子さん、意外と甘えん坊さんだったんですね」ナデナデ

戒能「ノーウェ……」

戒能「…………」

えり「…良子さん?」

戒能「………あなただけ、ですよ」

えり「はい?」

戒能「……ね、えり」

えり「なんですか、良子さん」ナデナデ

戒能「あいらぶ、ゆー」


おわり

おまけ
良子「えりの甘えさせ方」

①クールにします

えり「あの、よしこさ……」

良子「ストップ、取り込み中です」

えり「す、すみません…」


えり「あ、あの……」

良子「ノーウェイ、手が離せません」

えり「は、はい……」


えり「…………」シュン

②ビターにします

えり「良子さ……」

良子「ノーウェイ。…電話です」

えり「す、すみません…」

良子「……ハロー?瑞原さん。ああ、今度の休日ですか?」

えり(……休日…たしか、二人で一緒の日に取った……)

良子「ああ、オーライ。行けます」

えり「っ!」ズキッ

えり(……忘れてる、のかな……)ズキズキ

③スウィートにしましょう

良子「オーケー、ではまた」ピッ

えり「…………」キュ

涙目で袖を摘みながら伏し目がちにチラチラとこちらを見る彼女に
安心させるように微笑みかけながら

良子「忘れ物をゲットしに行くだけですよ。…すぐにエンドさせて、すぐリターンします」

えり「…ホントですか?」

良子「イエス。欲しいものがあったらついでに買ってプレゼントしましょう」

えり「…デパ地下のスウィートポテト」

良子「うっ……い、いいでしょう」

えり「……なら、いいです」

良子(またリッチなものを……)ハァ

おしまい。

…え?
甘えるってもっとベタベタ甘々すること何じゃないかって?
いえいえ、これも立派な“甘える”の一つです。
普段の彼女ならそんなこと頼みません。
相手が彼女だから、頼めるんです。

ベタベタ甘々にする方法?それは…

良子「教えるわけないでしょう。ノーウェイ」

おわり

スレタイ回収。

支援保守読んでくれた方ありがとうございました
よしえりもいいと思うよ、クーデレコンビ

じゃおやすみなさい

個人的には妬いちゃう咏ちゃんとかも見たかったかも

>>203
書きたかったけど明日朝早いんですんません

あれ、ID変わったけど>>198です
なんもかんもスマホが悪い

>>45
× えり「情けないところを見られてしましました」シュン
○ えり「情けないところを見られてしまいました」シュン

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