千早「パイズリってこうやるんですね、なるほど」(128)

千早「これなら私にも出来そうです」

P「千早……お前、いつの間に……」

千早「ずっといましたよ? さあ、ベッドに行きましょう。プロデューサーも随分我慢していたみたいですから」

P「ごめん」

千早「何を謝っているんですか?」

P「本当ごめん……だから機嫌を直してくれよ」

千早「ふふっ、へんなプロデューサー。私、なにも怒ってなんかいないのに」

P「……もう二度と観ないからさ、許してくれないか?」

千早「観ないって、何を?」

P「……」

P「この、巨乳モノのAV……」

千早「……」

P「ごめんなさい……」


P(千早と結婚して数年)

P(またやらかしてしまった)

千早「……私、何度も言っていますよね」

千早「プロデューサーも男性だから、こういうものを観てしまいたくなるときもある。
   私も忙しくてお相手できないときもあるから、仕方ない。それはわかっているって」

千早「ただ、私にバレないようにしてくれれば、それでいいって……」

P「ああ……」

P(えらい怒っていらっしゃる)

P(家で千早が俺のことをプロデューサーと呼ぶとき、
 それは生理のときか激怒しているときなんだよな……)

千早「……なのに、なんでですか」

千早「なんでこういうジャンルなんですか……!」

『超爆乳ソープ~91センチの乳地獄~』

P「い、いやぁ、たまたま目に入っちゃってさ」

千早「たまたま!? たまたま91センチに出会ったと!?」

P「ち、ちがうぞ。決してお前が考えているようなことはない。
 け、決して俺は、あずささんのことを想像なんてしていないんだから」チラッ

千早「嘘だ!! それが本当だっていうなら! こっちを、私の目を見て言ってください!!」

千早「……やっぱり、大きいほうがいいんですか……?」

P「ち、ちがうって! 胸の大きさなんて、俺、気にしないから!」

P「たださ、毎日大好きなカレーでもいいけど、たまにはからあげも食べたくなるとき……あるだろ?」

千早「そんな当たり前のことのように言わないでください」

P「はい」

千早「うぅ……」

P「……千早、本当にごめん」

千早「……」プイ

P「ほら、こっちおいで」

千早「……」チラッ

千早「……い、いつだって私の機嫌がそれで直ると思ったら、大間違いです」

P「そっか……それじゃあ、仕方ないな」

千早「あ……」

P「千早の機嫌が直るときが来るまで、俺はひとりで寝ることにするよ……」

千早「……」

P「それじゃあ、おやすみ……今日は俺、リビングで寝るから」

千早「……」

P「本当、ごめんな……」

千早「待ってください」ギュッ

P(おっ、かかった)

P「……どうした?」

千早「……わ、私、見張っていないといけません」

P「見張る?」

千早「私と離れた途端に、また、ひとりでその……し始めるつもりでしょう?」

P「そんなことはしないさ」

千早「……嘘です」

P「参ったな……じゃあ、どうしたら信じてくれるんだ?」

千早「……簡単なことです。行かないでください……」

P(ちょろい)

【寝室】

P「……千早、こっちおいで」

千早「……」モゾモゾ

ギュッ

千早「……私、怒ってます」

P「うん……あのビデオは、明日にでもレンタルショップに返しにいくよ」

千早「当然です。なんでわざわざ、よりにもよって……今日なんですか」

千早「明日は久しぶりの、ふたりそろってのオフだから……だから、私だってその……」

P「……ごめんな」

P(でもしかたないの。男の子ってそういうものなの。
 口が裂けても本人には言わない、というか言えないけど)

千早「……罰として、今日はしませんからね」

千早「あなたは性欲を発散できないまま、そのまま苦しんで眠れぬ夜を過ごせばいいんです」

P「あははは……それはキツイ罰だな」

千早「……ばか」

P(かわいい……)

千早「……」

ぎゅぅぅ……

P「……するのはダメなのに、抱きつくのはオーケーなのか?」

千早「そ、それは……あなたをより苦しめるためですからっ」

P「苦しめる? どういうこと? 俺としては幸せなんだけど」

千早「……だって、こうしたら大抵、我慢できなくなるじゃないですか」

千早「でも、それでも私は怒っていますから、今日はしないんです。だから……」

P「俺が我慢できなくなって襲っちゃったらどうする?」

千早「……そのときは、もっと怒ります」

P「そっか……それなら我慢せざるを得ないな」

ぎゅぅぅっ

千早「!」

P「でも、こうやって抱き返すのはセーフだよな?」

千早「……はい。しかたありませんから……それくらいなら」

千早「……」ドキドキ

P(千早の胸、ばっくんばっくん言ってる……。
 まるで千早の心臓が直接俺の胸にくっついてるみたいだ。まぁ、余計なお肉が無いk

千早「……いま、失礼なこと考えませんでしたか?」

P「い、いや……そんなことないよ」チラッ

千早「目をそらさないでください」

P「よくわかるな、もう電気消してるのに……」

千早「声を聞くだけでわかります。あなたのことなら、私、なんでもわかってしまうんですから……」

P「……」

P(千早と結婚して数年)

P(何年経っても、これだ。不意にきゅんとさせてくるんだ、この子は)

P「千早、俺さ……お前と結婚できて良かったと思うよ」

千早「っ!? な、なにを急に言い出すんですか? こんなときに……」

P「だって、本心だから」

千早「……」

P(千早の心臓の音が、また激しくなった……気がする)

P「なぁ、キスしてもいいかな」

千早「……な、なんでわざわざ、そんなことを聞くんですか……?」

P「だって、怒ってるんだろ?」

千早「……」

P「もしかして、もう許してくれたのかな?」

千早「ち、ちがいますっ。私、あなたのことはもう許さないんですから!」

P「でもさ、もういつもみたいに、『プロデューサー』じゃなくて『あなた』って呼んでくれてるし」

千早「……!」

P「……だめ?」

千早「……知りません」プイッ

千早「キスしたいなら……勝手にすればいいんじゃないですか」

P「それじゃあ……」スッ

千早「ひゃっ……」

P「あはは、どうしたんだよ、そんな声だして」

千早「きゅ、急に顔にさわるからですっ! 手、冷たかったから!」

P「ごめんごめん……でもこうしなきゃ、千早の顔はそっぽ向いたままじゃないか」

千早「……私がそっちを向いていないって、よくわかりますね。もう電気消してるのに」

P「声を聞くだけでわかるさ。俺だって、千早のことなら、なんでもわかるんだから」

千早「……」

P「……千早。愛してるよ、世界中の誰より」

千早「……わ、私も──」


ちゅっ


千早「……!!」

P「……私も、なんだって?」

千早「……ばか」

ぎゅぅぅぅ

P(うっ苦しい)

千早「……あなたは、いつもそうです」

P「な、なにが?」

千早「初めて出会ったときから、ずっと……私が想像もしないようなことばっかりしてくる」

千早「私は歌の仕事がしたいって言ってるのに、
   『かわいいからかわいいから、絶対似合うから!』なんて言っておかしな衣装を着させて踊らせたり」

千早「仕事が終わったら……『よくやったな』なんて言って頭を撫でてきたり」

P「……いやだったか?」

千早「……あの頃の私は、そうでした」

P「あはは……正直だな」

千早「あなたに、嘘はつきたくないから」

P「……」

千早「……でも、今はちがいますからね」

P「ああ……わかってるよ」

千早「……私は、アイドルになんてあまり興味はなかったのに……。
   それに、あなたはプロデューサーで……仕事上の関係でしかないはずだったのに」

千早「あなたは……私の心の中に、すぐに入り込んできて……
   アイドルでも、歌手でもない……本当の私自身を大切にしてくれて」

P「……」

千早「私はそんなこと、望んでいなかったのに……」

千早「毎日毎日、あなたと一緒に過ごすたびに……私の心の色はみるみる変わっていって……」

千早「気が付けば私は、いつだってあなたのことを、頭の片隅で考えるようになってしまいました」

P「……後悔してるか?」

千早「……」フルフル

千早「そんなわけありません。私は、今の私が好きですから。
   過去にとらわれて、ただすがるように歌っていた私ではなくて……今の私が、好き」

P「そっか……それなら、本当に良かったよ」

千早「……だから、嬉しい。あなたといっしょだったこと」

P「いっしょ?」

千早「……はい。私も……」

千早「私も、あなたのことを、愛しています。世界中の、誰よりも……」

P「……千早っ!」ガバッ

千早「きゃっ……」

P「……」

千早「……」ドキドキ

P「……怒らせてしまったこと、本当にごめん。もう二度と、あんなビデオは借りないよ」

千早「と、当然ですっ! なんですか、今更またそんな話題を掘り返して……」

P「でも、今はさ……また怒られてもいいって思っているんだ」

千早「え……? どういうことですか?」

P「あとでみっちりお説教されたって構わない。
 それなら俺は、時間をかけて、一生かけてでも……千早が許してくれるまで、正座し続けてやる」

千早「……な、なにを言って……?」

P「……怒られるかもしれない、口を利いてもらえなくなるかもしれない。
 でも、いまの俺は……そんなあと先のことなんて考えられないんだ」

P「それくらい、俺は……」


P「いま、お前のことを、抱きたいんだよ」

千早「……!」

千早「……」

P「……だめか?」

千早「もう! な、なんでそこで、そう聞くんですか!」

P「いやぁ……なんだかんだ言ってやっぱり、千早の嫌がることはしたくないしさ」

千早「……あなたは優しすぎるし、鈍感すぎます。
   私がこの想いを初めて伝えたときも、それに、プロポーズのときだってそう……
   私の気持ちなんて、全然察してくれないでっ」

P「お、おいおい、そんな昔のこと掘り返さないでくれよ」

千早「……」

P「あの……」

千早「……ふふっ、ごめんなさい。困った顔、させちゃいましたね」

P「え?」

千早「私は、あなたのそんなところも……大好きです。
   変に優しすぎるところも、人のことを悩ませるくらいに鈍感なところも……
   照れた顔も、困った顔も……」

千早「いまの私は、あなたのすべてが愛おしい。……だから」


千早「……好きにして、ください。私もそれを、望んでいるから……」

俺「わかった」ボロン

P「……千早」

千早「……んっ……」

P「愛してるよ」

千早「私も……! 私も、愛していますっ! あなt




(うっうー! えっへへー、ちょっとだけ省略でーす!)




──────
────
──

ちゅんちゅん……

               ぴよぴよ……


P「ん……朝か」

千早「すぅ……すぅ……」

P「ふふっ、幸せそうな顔して寝てるな……」

うっうー(憤怒)

千早「ん……」

モゾモゾ

千早「……?」

千早「いない……」


千早「……!! プロデューサーっ!?」ガバッ


千早「どこっ、どこに……!?」タタタッ

P「おー、起きたか」

千早「!」

P「あはは、いつもより寝坊しちゃったな。まぁ今日はオフだか──」

ぎゅぅぅぅぅっ!!

P(ぐぇっ苦しい)

千早「……な、なんで……?」

P「へ?」

千早「なんで、そんなところにいるんですか……?
   なんで……私のそばに、いなかったんですか……!?」

P「い、いやぁ……たまの休みだし、ゆっくり寝かせてさせてやりたいと思ってさ。
 今日は俺が、朝ごはん作ってたんだよ」

千早「……」

P「……こわい夢、見たのか?」

千早「……昔の夢です」

P「そっか……」

千早「……頭を、撫でるべきです」

P「……うん」

ナデナデ……

千早「プロデューサー……プロデューサー……!」

ぎゅぅぅ……

P(……少し、混乱しているのかな。
 怒ってるわけでもなさそうだけど、また呼び方が昔に戻ってる)

千早「私のそばを……勝手に、離れないでください……!」

P「うん、うん……ごめんな」

P(……昨日から、俺は……やらかしてばっかりだな)

×たまの休みだし、ゆっくり寝かせてさせてやりたいと思ってさ。
○たまの休みだし、ゆっくり寝かせてやりたいと思ってさ。
でオナシャス

ちょっと頭が回らなくなってきたのでコーヒーいれてきます

72

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /

  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。
       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ

 
 *  *  *

千早「……ごめんなさい、取り乱してしまって」

P「いや、いいさ。俺が悪かったんだし」

千早「ちがいますっ、あなたは悪くありません! ただ、私が……その」

P「……朝ごはん出来るまで、もう少しかかるから、シャワー浴びておいで。髪ボサボサだぞ」

千早「……はい」

テクテク……

千早「……ちらっ」

P「……一緒に入るなら、お湯沸かさないとな」

千早「! わ、私は別に、そんなこと──」

P「俺が、千早と一緒に入りたくなったんだよ。いいかな?」

千早「……し、しかたありませんね。あなたがそう言うなら……」

P「あはは、素直になれないやつめ!」

千早「……」プイッ

P(どえらいかわいい……)

【お風呂ルーム】

ちゃぽん……

P「ふぅ……」

千早「ふふっ、あったかいですね……」

P「ああ、そうだな」

千早「……」ヒリヒリ

P「……お湯、しみるか? 胸に」

千早「な、なにを言っているんですか!? そんなこと……」

P「だって昨日の夜さ、千早、無理してパイズ──」

千早「……! ……!!」ポコポコ

P「うそっ! うそうそ冗談ですっ!」

千早「……ばかっ!」

P「あははは……ごめん」

千早「……でも、私も……ごめんなさい」

P「え? なにが? 俺が謝ることはたくさんあっても、
 千早にはなんにもないと思うんだけどな」

千早「そんなことありません、私にだっていっぱいありますっ」

千早「……今朝、あんな風に取り乱してしまったこと。
   昨日の夜、あんな……ビデオのことなんかで、怒ってしまったこと」

P「……どれも、俺が悪いんだ。気にしないでくれ」

千早「……まだあります。さっきも……あなたに言われたこと」

P「さっき?」

千早「素直になれないこと……」

P「……」

千早「もう結婚して数年になるのに……、私はまだ、素直にあなたに甘えられない」

千早「……本当は、いつだって考えているんです」

千早「抱きしめて欲しい、頭を撫でて欲しい、キスをして欲しい。
   それに、その……体だって、いつもはあなたの方から求めてくるけれど、本当は私だって……」

P「千早……」

千早「……うぅ」

千早「本当に、こわいくらいにたくさん……いつだってあなたのことを考えてしまうんです。
   でもそれを全部言ったら、あなたに嫌われてしまうかもしれない……」

千早「いまの私は、それが一番こわいから……」

P「……いいんだよ」

千早「……」

P「大丈夫、何も心配することないさ。
 俺が千早を嫌いになるなんて、それこそあり得ない」

千早「……全部、言ってもいいんですか? どんなわがままも?」

P「ああ、もちろん。……でもな、千早」

千早「え……?」

P「たとえこのまま、何も変わらなくたって……
 いつまでも素直になれないお前のままだって、俺はいいんだよ」

千早「で、でも……!」

P「だって、千早のそんなところを……俺は、好きになったんだから」

千早「……」

P「千早が素直になれないなら、俺はいつも通り無茶振りするだけだよ」

P「それで、千早が想像も出来ないくらい……甘えさせてやる」

千早「……」

P「俺たちは昔から、そうやってきたんだろ?」

ちゃぷ……

千早「……すき」

P「……俺もだよ」

千早「本当に、だいすき……!」

ぎゅぅぅぅ……

P「……」




P(いかん)

P(こんなときに、空気も読まず……俺のpちゃんが元気になってきた)

千早「……」カァァ

P(そして気づかれてしまった)

P「なぁ、千早……」

千早「だっ、だめですっ! こ、ここはお風呂場だし……明るいところでなんて、そんな」

P「まだ何も言ってないじゃないか。あはは、やっぱり考えてるんだなー!」

千早「……」カチン

ぎゅっ

P「おうふっ! ちょ、そこを攻撃するのは……だめ、そんな強く握らないでっ、ちぎれちゃうっ」

千早「……そんなこと言いつつ、それならなんで、余計に……
   こういうの、好きなんですか?」

P「ま、まぁ……悪くはないかな……へへ」

千早「……変態なんですね」

P「あ、ありがとうございますっ」

千早「も、もう……!」

 
千早「……でも」

千早「そんなあなたのことを、こんなにも好きな私も……いっしょかもしれませんね」

P「変態ってこと?」

千早「ふふっ……あなたのためなら、どんなことだって出来ますから」

P「……」

千早「もう、あがりましょう? 続きは、ベッドで……」

P「う、うん……」


──────
────
──

 

(えっへへー、次の曲は……『おはよう!!朝ご飯』でーすっ!)


──────
────
──

P・千早「……いただきます」ゲッソリ

P「あはは……朝ごはん、随分遅くなっちゃったな」

千早「あなたのせいですよ」モグモグ

P「千早だって……」

千早「……」

P「さすがに少し、疲れたな……」

千早「そうですね……」

P「昨日から通算で何回だ? えっと……」

千早「十を越えてからは、私、数えていません……」

P「ああ、そうか……そんなに……」

 
  *  *  *

P・千早「ごちそうさまでした」

P「さてと……千早、片付けが終わったら、今日はどうする?」

千早「……」

P「せっかくの休日だし、どこか出かけようか。前に言ってた映画でも……」

千早「……家……」

P「へっ?」

千早「家に……いましょう……」

P「お前がそれでいいなら、それでもいいけど……」

千早「……」

P「……あれ、千早?」

千早「……すぅ……すぅ……」コックリコックリ

P「……」

P(疲れちゃったのかな。またおねむみたいだ)

P「よいしょ、っと」

ぎゅっ

千早「きゃっ……な、なに?」

P「眠り姫になっちゃったみたいだから。ベッドまで連れてくよ」

千早「だ、大丈夫ですっ、自分で歩けますから……」

P「いいからいいから。ちょっとは甘えなさい」

千早「だからって、お姫様だっこだなんて……こんな年になって、恥ずかしい……
   もう私、ティーンエイジャーでもないんですよ」

P「しっかりつかまってろよー」

千早「……」

ぎゅぅぅ

千早「……本当に、もう……私の言うことなんて、なんにも聞いてくれないんだから」

P「素直になれないみたいだからさ、しかたない」

千早「……」プイッ

P(本当、かわいい……)

【寝室】

P「はい、到着」

千早「ん……」

P「……離してくれないと、寝かせられないぞ」

千早「……あなたも一緒に寝ればいいんです」

P「でも、食器とかそのままだし、片付けないと……」

千早「……」フルフル

千早「いや……離れないで……」

P「休日だからな、あとで片付ければいっか!」

千早「ふふっ……そうです、最初からそう言ってくれればいいんです。ふふふっ……♪」

P「あははは……」

P(さっきは、素直に甘えられない、とか言ってたのに)

P(でも、こういう千早も……やっぱりかわいいな)

 
P「それじゃあ、二度寝するかぁー……ふわ~ぁ」

千早「……眠るまで、頭を撫でてください」

P「うん……」

ナデナデ……

千早「……あなた」

P「ん?」

千早「いつまでも、こうして……私のそばに、いてくださいね」

P「……ああ、もちろん。だってあのとき、約束したもんな」

千早「あのとき?」

P「千早が初めて、俺に告白してきたとき」

千早「……まだ、覚えていたんですか」

P「忘れるはずもないよ。あとから聞いたんだけど、春香も一枚噛んでたんだって?」

千早「そ、それは……そうです、けど……」

 
千早「……本当は、告白するつもりなんて無かったんです」

P「それも聞いたよ」

千早「つい、出ちゃったというか……その……」

P「うん、うん……」

千早「ただ……あなたの笑顔を見ていたら、つい……」


『──あなたが好きです』


千早「そもそも、あのとき初めて……自分の気持ちに気づいたくらいなんですから」

P「……」

千早「……あなた? 聞いていますか?」

P「……zzz……」

千早「……ふふっ、もう……」

千早「眠るまで撫でてくれるって、約束だったのに……しかたないんだから」

ナデナデ……

P「ん……」

 
『これからもずっと、私のことを……』

『プロデュース、してくださいね』

  *  *  *

千早(あのときの私は……こう言うだけで精一杯だったけれど)

千早(でも……今の私は、ちがう)


P「すぅ……すぅ……」

千早「ふふっ……かわいいわね」


千早(……これから先。また喧嘩してしまうことも、
   悲しい気持ちになることも、たくさんあると思います)

千早(でも……、どんなことでも、私は……あなたと一緒なら、乗り越えられる)

千早(だって、私は──)

 
千早「……あなた」

P「んー……?」

千早「愛しています……世界中の、誰よりも」

P「うん……むにゃむにゃ……」

千早「……だから……」


千早「これからもずっと……」

千早「私のことだけを、見ていてくださいね」

おわり

おわりです。読んでくれた方支援してくれた方ありがとうございました
ちーちゃん世界一かわいい俺と結婚して

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