P「悪いな、響。この車は3人用なんだ」(177)

クリスマスには全く関係ありません

――事務所――

…ガチャ

P「うう……。最近、急激に寒くなってきたなあ」

春香「あ! プロデューサーさん! お帰りなさい!」

亜美「兄ちゃん、おかえり→!」

P「ああ。ただいま」

真美「……ってあり? 兄ちゃん、その手に持ってるのは?」

P「……ああ、これは営業先でお土産にもらったんだ」

真美「え→!? なになに!? 食べ物!?」

亜美「見せて見せて→!!」

P「かりんと饅頭だってさ」

真美「わ→い!!」

亜美「食べよ食べよ→!!」

真「ボクたちで食べちゃっていいんですか?」

P「ああ。事務所の皆さんでどうぞって貰ってきたんだ。みんなで食べてくれ」

P「って、本当にみんないるのか……」

千早「ええ。みんな、ちょうどレッスンが終わって帰ってきたところなんです」

美希「ちょうど、おやつの時間なんだよね」ニコニコ

P(この事務所大丈夫なのか……?)…タラー

響「自分、お饅頭大好きだぞー!!」

P「……あっ」

響「……? どうしたんだ? プロデューサー」

P「……その」

P「……悪いな、響」

P「……響の分はないんだ」

響「ええ!?」

春香「……」クスッ

響「な、なんで……?」

P「実はこのお饅頭は15個入りなんだ」

P「俺と音無さんと社長と律子」

P「それにアイドルが11人……」

P「そういうわけで……、すまんな」ポン

響「」

響「……お、おかしいぞ!」

P「……え?」

響「なんで足りないからって自分が我慢しなくちゃいけないんだ!?」

響「別にプロデューサーが我慢したっていいじゃないか!」

P「……あのなあ、響」ヤレヤレ

P「俺はこの寒い中、営業に行ってたんだぞ?」

P「それで、この御土産は俺が受け取ってきた物だ」

P「その俺に食べる資格がないっていうのか?」

響「……そ、それは」

律子「プロデューサー。○○さんから電話入ってます」

P「ああ、わかった」

スタスタ

亜美「早く食べよ→よ!」

真美「ゆきぴょん! お茶入れてー!」

響(うぅ……)

響(自分もお饅頭食べたかったぞ……)

――そして

――給湯室――

雪歩「お茶、入りましたー」ニコッ

真「雪歩、ありがと!」

やよい「とっても良い香りですー!」

美希「たまには和菓子もいいよねー」ニコニコ

春香「……あれ? 響ちゃんは?」

春香「……? もちろんあるよ?」

貴音「お饅頭はたくさんありますよ、響」

響「でも、さっきプロデューサーが……」

春香「…………?」

春香「……ええ!? さっきの本気にしてたの!?」

響「……?」

――給湯室――

伊織「あんたも毎回毎回、よく騙されるわね」フゥ…

真美「あんなの兄ちゃんの冗談じゃ→ん」

やよい「なんの話ですかー?」モグモグ

亜美「ひびきんがまた兄ちゃんの冗談を真に受けたんだよ→」

響「……むー」ムシャムシャ

真美「ひびきんは純粋ですな→」ナデクリナデクリ

響「うぎゃー! 馬鹿にするなー!」

あずさ「あらあら」

――そして

響(プロデューサーめえ……)

響(また自分をからかって……)

響(許せないぞ!)

響(文句言ってやる!)

ダダダッ!

――奥の部屋――

ダダダダッ!

響「プロデューサー!」バッ!

P「……ええ、ええ。はい。了解しています」

P「ええ、その件につきましては……」

響(……電話中か)

響(……ちょっと待ってようかな)

>>1「へへっ、くっさ、ぼっち、動物臭いんだよっと」

>>1「これで俺のスレも伸びるぞ!」

>>1「ん?>>1はリアルボッチ、ガキ、通訳連れてきたぞ……なんだこれ」

>>1「おい、どうして俺だけが叩かれなきゃいけねぇんだよ!お前らだっていつも叩いてただろうが糞!!」ドンッ

>>1母「うるさいわよ!」

>>1「……」

>>1母「そんなことしてる暇あったらね、仕事でも探してきたらどうなの」

>>1「うっせーんだよ糞ババア!」

>>1母「あぁそう。じゃあもういいわ、アンタとはもう暮らせないから、明日出て行ってくれる」

>>1「は?お前何言ってんだよ……」

>>1姉「アンタこそ。なんていうかお前臭いんだよね、ママにも前から言ってたんだけど効き目ないみたいだし」

>>1「何勝手なこと言ってんだよ!!」

>>1母「とにかくそういうわけだから、まあ少しくらいお金は上げるわ、準備しておきなさいよ」バタン

>>1「なんなんだよ……俺もこいつと同じってことかよ……」

>>1「こいつには本当は仲間がいて、俺には……う、うわああああああ!!」 

P「はい、はい。作用でございますか」

響「……」

P「ええ、ええ。よくわかります」

響「……」

P「うちの響は本当にマヌケで……」

響「!?」

P「ええ、ええ。おっしゃるとおりです」

響(なんの話をしてるんだ!?)

P「ええ。マヌケもマヌケ、大マヌケですよ」

響(???)

P「この間なんか、靴を左右逆に履いていたぐらいで……」

響「……!? 自分そんなことしてないぞ!」

律子「……プロデューサー、電話もう使ってないなら戻してください」

P「ん? すまんすまん」ガチャ

響「……?」

P「……」

響「……!」

響「……また騙したな!?」グワッ

P「はっはっは!」

これいじってる姿が可愛いとか思ってるかもしれないがただのキャラdisで面白くないぞ?

――別の日

――スタジオの楽屋――

響「美希の撮影、まだ時間かかりそうなのか?」

P「ああ。今回は美希がメインだからな」

P「もうしばらくかかると思う」

響「そうなのか……」ペラ…

P「……」

P「……そうだ」

響「……?」

P「響、いいものあげるから、手、出してみろ」スッ

響「……?」スッ

P「ほい」

響「……?」

響「……ん?」

響「……ただの飴の袋じゃないか!」

響「……ゴミなんていらないぞ!」サッ!

P「……いや」

P「俺もいらない」ニッコリ

響「」

P「飴、うめー」コロコロ

響「むぐぐ……」

――そして

――廊下――

響(またからかわれたぞ……)

響(今度こそ仕返ししてやる!)

スタスタ

――メイク室――

ガチャ

響「……」キョロキョロ

貴音「……」フキフキ

響「あ、貴音」

貴音「おや、響。どうかしましたか?」

響「うん、ちょっと」

響「貴音はメイク道具の手入れか?」

貴音「ええ。メイク道具は仕事をする上で欠かせませんから」

貴音「大切に使わねばなりません」

響「そっか。偉いな、貴音は」

響「……!」ピコーン!

響「貴音、これ貰ってもいいか?」

貴音「うぇっとてぃっしゅ、ですか?」

貴音「構いませんよ。こちらにありますから」スッ

響「ううん! この使い終わった奴でいいんだ!」ニコッ

貴音「……?」

――廊下――

響(……ふふふ。いいもの手に入れたぞ!)

響(待ってろ! プロデューサー!)

響「仕返ししてやるさー!」

AD「……」ビクッ

響「……あ」////

AD「……?」ジーッ

響「~~ッ!」タタタッ

――楽屋――

P「……」カリカリ

響(……ふふふ。こんな時にのんびりスケジュールの管理か?)

響(……これから起こる惨劇も知らずに!)クワッ!

響「……プロデューサー」

P「……ん? どうした、響」

響(……かかったさー)ニヤッ

響「プロデューサー! いいもの上げるから手を出して!」

P「……」

P「いや、いらない」

響「!?」

響「……え? あの、えっと……」

P「話はそれだけか?」

響「い、いいものだぞ!? すっごくいいものなんだぞ!?」

P「……ああ」

P「そんなにいいものなら響が持っておくといい」ニッコリ

響「」

P「……」カリカリ

響「」

――そして

美希「お疲れ様なのー!」

P「ああ、お疲れ様」

美希「撮影、すっごく疲れたけど……」

美希「とっても楽しかったの!」

P「良かったな」ニコッ

美希「うん!」

響(…………)

P「……あ、響」

響「……?」

P「飴、食べるか?」スッ

響「い、いらないぞ!」プイッ

P「……? そうか。美希は食べるか?」スッ

美希「食べるの!」スッ

響(……)

P「ほら」

美希「ありがとうなの、プロデューサー!」ピリッ パクッ

響(!!!)

――その日の夜

――事務所からの帰り道――

美希「……ねえ、響」

響「……なんだ?」

美希「なんか元気ないね?」

響「……そんなことないぞ」

貴音「なにかあったのでしたら、いつでも言って良いのですよ?」

響「……うん」

美希・貴音「……」

――数日後

――事務所――

P「今日は予定通り、来週のオーディションに向けてダンスレッスンをする」

P「全国ネットのテレビ番組だ。通れば一気にお前たち3人の道が開けるかもしれない」

P「気合入れていくぞ!」

美希「はいなの!」

貴音「最善を尽くします」

響「頑張るぞ!」

P「よし! じゃあ、事務所の前に車停めてあるから、はりきって行くぞ!」

――事務所前――

P「よし、じゃあ貴音と美希は後ろに乗ってくれ」

美希「はーい」トコトコ

貴音「わかりました」

P「響はちゃんと離されないようについてこいよ?」

響「え!?」

P「……」スタスタ

響「ちょ、ちょっと待って!」ガシッ

P「……?」

響「ど、どういうこと?」

P「いや、だから」

P「俺たち3人は車で行くから……」

P「響は走って――」

響「おかしいだろ!」

響「お・か・し・い・だ・ろ!」 

P「悪いな、響。この車三人用n――」

響「そんなわけないだろ!!」ウガーッ!

何この素晴らしいスレ

もっと画像を

――車内――

響「いい加減にしてほしいぞ!」

P「あー、悪かった悪かった」

響「本当に反省してるのか!?」

P「してるしてる」ヘラヘラ

美希(なんだかんだ結局、いつも響を助手席に乗せるんだよね)

貴音(……お腹が空きました)グゥゥ…

――しばらくして

ブロロロロ…

美希「ねえ、プロデューサー」

P「なんだ、美希?」

美希「なんだか退屈なの」

P「音楽でもかけるか? 響、頼んだ」

響「わかったぞ!」

ゴソゴソ

響「自分たちのCDがあるけど?」

美希「うーん。ちょっと今はそういう気分じゃないかな?」

美希「お仕事でたくさん聞いてるし」

美希「正直、いまからレッスンでも聞くしね……」

響「ジュピターのCDもあるけど?」

美希「……なんで?」

P「なんでも新曲を出す度に黒井社長が送ってくるらしい」

美希「……なんで?」

――レッスン場――

P「それじゃあ、この間からの繰り返しになるが……」

P「今回のオーディションの肝はなんといってもダンスだ」

P「そういうわけで何度も練習してるわけなんだが」

P「その努力のかいあって、大体の形は見えてきた」

3人「……」

P「だが、こんなところで満足してないよな?」

3人「「はい(なの)!!」」

P「それじゃあ、それぞれ今回の練習ポイントを挙げていく」

P「まず、美希はもっと周りを見ること」

P「美希のダンスは完璧だが、今回は一体感が重要視されるからな」

P「逆に貴音はもっと前に出ていいぞ」

P「このユニットはみんなダンスが上手いからな」

P「あと響は唯一のソロパートだ」

P「難易度は高いがこれが決まれば合格はほぼ間違いないだろう」

P「だが、失敗する危険ももちろんある」

P「どうだ、響。いまなら、まだ難易度を下げられるぞ?」

響「難易度を下げるなんてそんなのしないぞ!」

響「自分、完璧にダンスを決めて、絶対合格してみせるさー!」

P「……そうか。よし! それじゃあ、練習始めるぞ!」

三人「はい(なの)!」

SSが邪魔なんだよなあ・・・

>>68
まだNG入れてなかったの?

――そして

P「それじゃあ、美希と貴音は律子の車で先に帰ってくれ」

P「俺は響とダンスを仕上げてから帰る」

美希・貴音「はい(なの)」

美希「それじゃあ、響、頑張ってなの!」

貴音「うまくいくことを祈っています」

響「うん! 二人ともありがとう!」

P「よし! それじゃあ、始めるぞ!」

響「わかったさー!」

P「ソロパート、しっかり仕上げような」

響「任せて!」

……カチッ

~~♪ ~~♪♪

――そして

――オーディション当日

審査員「それでは、結果を発表します」

P「……」ギュッ

審査員「合格したのは――」


――――
――

――
――――

美希「合格できたなんて夢みたいなの!」

貴音「真、素晴らしきことです」

響「すっごくうれしいさー!」

P「そうだな。三人ともおめでとう」

P「……ただ」

美希「……どうしたの?」

P「……響」

響「なんだ?」

P「ダンスのソロパート、ミスが目立ったな」

響「……!」

P「今回は合格することが出来たが」

P「これからはライバルも手強くなってくる」

P「今回のようなダンスでは……」

貴音「あなた様……」

美希「……」

P「当然だが、俺のミスでもある」

P「今回のダンスで行くと最終的に判断したのは俺だ」

P「だがな、響。響は完璧にこなすと言ったんだ」

P「そう言った以上、プロとして――」

響「なんで!?」

P「……?」

響「なんでプロデューサーは自分に意地悪するんだ!?」

P「……響?」

響「こんなの・・・…、こんなのおかしいぞ!」

P「響、俺がいま言いたいのは……」

響「いっつもいっつも自分ばっかり!」

P「……」

響「もういいぞ!」

響「帰る!」バッ

P「響!」

貴音「あなた様」スッ

P「……」

貴音「今回は私が響に付き添います」

P「……」

貴音「失礼します」

……スタスタ

ピタッ

貴音「すみません」クルッ

P「……?」

貴音「私は、あなた様の言いたかったことはわかっています」

P「……」

貴音「この世界の道で私たちが目指している場所」

貴音「そこに辿り着くためには、より一層の努力と結果が求められます」

貴音「……しかしながら」

貴音「それは私たちの力だけでは足りないのです」

貴音「私情を挟んではなりませんよ」

P「……」

貴音「失礼します」スッ

――車内――

ブロロロ……

P「良かったのか? 美希は行かなくて……」

美希「うん、貴音に任せておけば大丈夫なの」

美希「それに、みんな居なくなっちゃったら」

美希「プロデューサーが寂しがるの」

P「……そうだな」

P「ありがとう、美希」

P「……なあ、美希」

P「俺は響に意地悪であんなことを言ったんじゃないんだ」

P「俺はお前らにトップアイドルに……」

美希「やめて、プロデューサー」

P「……」

美希「そんなことを美希に言ってもなんにもならないし」

美希「なにを言っても言い訳になっちゃうって思うな」

P「……そうだな」

美希「プロデューサーもまだまだ子供だね」

P「……世の中に本当の大人なんてそうそういないもんさ」

美希「……そうだね」

P「俺、どうしたらいいんだろうな」

美希「そんなこと、美希は知らないの」

P「……美希は厳しいな」

美希「いつものプロデューサーは響にもっと厳しいの」

P「……」

美希「言いたいことがあるなら、さっさと言っちゃえばいいの」

P「美希ならきっとそうするだろうな」

P「でも、大人には立場ってものもあってな」

美希「……言い訳ばっかりなの」

P「……」

美希「美希、もう寝るね」

美希「なんだか疲れちゃったの」

P「……ああ、おやすみ」

――その日の深夜

――事務所の前――

P(結局、響は事務所に帰ってこなかった……)

P(それに、美希と貴音に言われたこと……)

P(そればかり考えてたら、忘れ物して事務所に戻ってくるはめに……)

P(流石に電気は点いてない。音無さんも帰ったんだろうな)

……スタスタ

――事務所――

……ガチャ

P「……あれ?」

P(鍵が開いてる……)

P(音無さん、カギ閉め忘れたのか?)

スタスタ

……ゴソゴソ

P(な、なにか物音が……)

P(うちに盗むものなんて……)

P(ま、まさか……、常軌を逸したファンが……!)

……ゴソゴソ

P(給湯室から……)スススッ

???「うわあああああ!」

P「どわああああ!」

――――
――

――
――――


P「そうだったのか。貴音とずっと一緒に……」

響「……うん」

P「それで、まっすぐ家に帰ったら家の鍵を事務所に忘れたことに気がついたと」

P「……でも、事務所の鍵はどうしたんだ?」

響「ぴよ子に電話して、秘密の隠し場所を教えてもらったさー」

P「そんなのがあるのか……」

P(流石に無用心じゃないか……?)

P「電気ぐらい付ければよかっただろ」

響「……どうせすぐに見つかると思って」

――そして

P「……」

P「……あの、響」

響「……なんだ?」

P「その……、今日はすまなかったな」

響「……」

P「俺がいつもお前に意地悪ばかりしてるせいで……」

P「負担、かけてたよな」

P「……でも」

P「今日言いたかったのはそういうのじゃないんだ」

P「俺はお前をトップアイドルにしてやりたいと思っている」

P「……いや」

P「お前と一緒に頂点に立ちたい」

響「……プロデューサー」

P「だから……」

響「大丈夫だよ、プロデューサー」

響「貴音と話して、落ち着いて考えたら分かったんだ」

響「プロデューサーが意地悪で言ったんじゃないってこと」

P「……ごめんな。響」

響「え……?」

P「俺、響がどんな気持ちだったか考えてなかった」

P「美希にも子供だって怒られたよ」

P「……これからは、いつもしてるような意地悪はしない」

響「……」

P「ちゃんとプロデューサーとして」

響「……えい!」

ズビシッ!

P「痛ッ!」

響「えい! えい!」

ズビシッ!ズビシッ!

P「痛い! 響、痛いって!」

響「プロデューサー、なんか気持ち悪いさー!」

P「……」

響「自分、もう怒ってないぞ!」

響「だからプロデューサーはいつも通りでいればいいんだ!」

P「響……」

響「今度からは自分、もっとやり返すことにするさー!」

響「そうすればお互い様になるだろ?」

P「……いいのか?」

響「だって……」

響「これで余所余所しくなったりしたら」

響「……寂しいさー」

P「……」

P「……そうだな」

響「うん」

P「……」

響「……」

P「……」

ペシッ!

響「……いたッ!」

P「……」

響「……」

ズビシッ!

P「痛ッ!」

――
――――

――事務所の近くの駐車場――

P「さ、早く乗れ」

響「うん」

ガチャ ……バタン

響「でも、本当にいいのか? まだ、電車あるぞ?」

P「いいんだよ。今日ぐらい送らせてくれ」

響「……うん」

――車内――

ブロロロロ……

P「……」

響「……」

響「プロデューサー、自分の車持ってたんだな」

P「ん? ああ、中古だけどな」

響「初めて見たぞ」

P「……まあ、見せる機会もないしな」

ブロロロロ……

ブロロロロ……

P「……」

響「……」

響(暇だな……)

響「なあ、プロデューサー」

P「……ん?」

響「音楽聴いてもいいか?」スッ

P「……ッ!」

……ガシッ!

響「うわ! な、なにするんだ!?」

P「こ、これは俺のプライベート用の車なんだ」

P「あんまり、いじらないでくれ」

響「……ご、ごめん」

――響の家の前――

P「……着いたぞ」

響「うん」

ガチャ ……バタン

響「……」

P「……」

響「行かないのか?」

P「響が部屋に入るのを確認したら帰るよ」

響「部屋なんてすぐそこだぞ?」

P「……」

響「……また何かたくらんでないか?」

P「……いいから早く行け」

P「俺は帰ってからサッカー見るんだからな」

P「早くしないと見逃しちまう」

響「……」

響「……」トコトコ

P「……」

響「……」チラッ

P「……」

響「……」…タタタッ

響「……あ、あの!」クルッ

響「きょ、今日は、あ、あ……」

P「……?」

響「あr……」

P「早く部屋に入れ」

P「風邪引くぞ」

響「……ッ!」

響「わ、わかってるさー!」ダダダッ

タタタッ

ガチャリ

響「……」チラッ

P「……」

響「……」

バタンッ

P「……」

美希『言いたいことがあるなら、さっさと言っちゃえばいいの』

P「……」

……ウィィィン

カチッ ブロロロ……

P「……」

ブロロロ……

――響の部屋――

響「プロデューサーめえ! 人がせっかく!」ボスボスッ!

ハム蔵「ジュイ!」

響「……え? 埃がたつからやめろって?」

ハム蔵「ジュイ!」

響「でも、こうでもしないとおさまらないぞ!」ボスボスッ!

ハム蔵「ジュイー……」

響「……はあ」

ハム蔵「……?」

響「……プロデューサーは自分のことどう思ってるんだろ?」

ハム蔵「ジュイ!」

響「……え?」

ハム蔵「ジュイ! ジュイ!」

響「そんなわけないさー」

響「ハム蔵は幸せ者だな」…フゥ

ハム蔵「……ジュー」

――車内――

ブロロロ……

P「……」

ブロロロ……

P「……」カチッ

~♪ ~♪♪

P「……」

~~♪ ~~~♪

P「……」

ブロロロ……

P「……」

~♪ ~♪♪

P「……すすめー」

ブロロロ……

P「……まけないー」

        
         おわり

以上です。ありがとうございました。

蛇足ですが、
以前書いたSSです。

P「音無さんに告白する!」 春香「頑張ってください!」
P「昼飯一緒に食わないか?」 真「はい! もちろんいいですよ!」
P「幸運の女神像?」

読んでいただけたら幸いです。

キャラdisのつもりはなかったんです。
不快に思った方、以後気をつけます。

とってもよかった乙!

響「ウッ・・・・・・ウッ・・・」

P「ギャーーヒャッヒャッヒャッーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

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