咲「死にたい…」久「!?」(282)
咲「そろそろクリスマスですね」
久「え、ええ…」
咲「私ももう16歳。そういう話の1つや2つあってもいいと思うんですよね」
久「そ…そうかしr」
咲「そうなんです!」バンッ!!
久「」ビクッ!!
咲「あとですね、大体なんでこんなクソ寒い時期に学校に来なきゃいけないんですか」
久「だって学生じゃない…」
咲「部長は何もわかってない!」
咲「寒いのをいいことに通学中にイチャついてる奴らを見てね、こちとら余計に寒くなるんですよ」
久(知らねーよ!)
久「じゃああなたも作ればいいじゃない…恋人」
咲「…は?」
咲「で、でも私…その…奥手ですし」モジモジ
久(どの口が…)
咲「それに私と付き合ってくれる人なんて…」
久「え?結構いるんじゃない?」
咲「そんなわけないじゃないですか!」モー!!
久「いやいや。多分、長野だけじゃなくて全国に腐るほどいるわよ?」
咲「ホントですか!?たとえば!?」
久(やけに食いついてくるわね…)
久「そうねーたとえば>>5とか」
末原さん
咲「末原さん…?」
久「そうそう。あの咲を見つめる眼差し…アレは間違いないわね」
久「カタカタしちゃうのも愛情の裏返し…ってね」ウインク
咲「…」
咲「わかりました。じゃあちょっと大阪まで行ってきます」
咲「それでは!」タッタッタ
久「うん。行ってらっしゃい!頑張ってくるのよー」
ハーイ!!
久「ったく…こんな時はアグレッシブなのn!!」ハッ
久「あの子1人で大阪に着けるわけがない…」
久「こうなったら…」タタタタタ
咲「大阪だから左の方へ向かえばいいんだよね!」
咲「待っててね末原さん…私と素敵なクリスマスをすごそうね」ゴッ!!
咲「えーっと、とりあえず左の方に向かう切符を…」
優しいお姉さん「ストーップ!!」
咲「え?あなたは…」
優しいお姉さん「今はそんなことどうでもいいわ!それより大阪に行きたいんじゃない?」
咲「えっ?なんでそれを…」
優しいお姉さん「細かいことは気にしない!」
優しいお姉さん「そんなことより、大阪に行くなら一回右の方へ行かなきゃいけないのよ?」
咲「え?それって遠回りじゃないですか」
優しいお姉さん「急がば回れよ。ちょうど私も大阪に用事があるから一緒に行きましょ?」
咲「でも知らない人について行っちゃいけないってお姉ちゃんが…」
久(あのシスコン余計なことを…)
優しいお姉さん「…そうね。でも私、照さんとも知り合いなのよ?」
咲「え!?そうなんですか?」
優しいお姉さん「そうなの。だから安心して?」
咲「それなら安心だよー。よろしくお願いします!」ペッコリン
久(…この子の将来が心配だわ)
咲「ちなみにお姉さんのお名前って…」
優しいお姉さん「上埜よ」
咲「ウエノ…どこかで聞いたような…」
上埜「似たような名前の人はいっぱいいるしね」
上埜「まあ、とにかくよろしくね。咲ちゃん」
咲「はいっ!よろしくお願いします!」ニコッ
上埜「それじゃあ大阪にレッツゴー!」
咲「おー!」
・・・・・・・・・・・・・・
上埜「てなわけで到着よー!」
咲「すごい…今日中に着くなんて…」
久(今日中に着かなかったらどうする気だったのよ…)
上埜「それじゃあ姫松高校に行きましょ?」
咲「え?なんでその事を…」
上埜「…私はね、咲ちゃんのことなら何でも分かるのよ?」ニッコリ
咲「」ドキッ
咲「そ、そうなんですね…」//////
上埜「?」
咲「あっ…でも上埜さんの用事って?」
上埜「…別に急ぎじゃないから気にしなくていいわ」
上埜「私、咲ちゃんとできる限り一緒に居たいし」
咲「え?あ…ありがとうございます」//////
上埜「よし、じゃあ行きましょう!」テクテクテク
・・・・・・・・・・・・・
上埜「ここが姫松ね」
咲「…もう着いちゃったんですね」
上埜「ええ。ここでお別れよ。頑張ってね、咲ちゃん」
咲「はい…」ウルウル
上埜「もぅ…そんな顔しないの。それに機会があったらまた会えるわ」
咲「ホントですか!?」
上埜「ええ。もちろん」
上埜「じゃあ、またね!」タタタタタ
咲「はい!ありがとうございましたー!」ブンブン
咲「…」
咲「上埜さん…素敵な人だったなぁ」
咲「ってなわけで、たのもー!!」
恭子「あ…ああぁぁぁぁぁぁぁぁ」カタカタカタカタ
洋榎「ちょっ!?いきなり何しに来たん!?」
咲「末原さんを…貰いに来ました」
洋榎「恭子?わかった。やる」
恭子「ちょっ!?主将!?」
恭子「そいつ私の命狙ってるんですよ?勘弁してください!」
洋榎「アホか!んなわけないやろ」
咲「せやせや」
咲「ウチは末原さんと素敵なクリスマスすごしたいだけやで!」
恭子(うざっ…)
洋榎「ん?クリスマス?」
咲「独り身は寂しいじゃないですか…だから私のことを好きだっていう末原さんとしっぽりしようと思いまして」
恭子「!?」
洋榎「え?それどこ情報なん?」
咲「うちの部長です」
洋榎「久かー…」
洋榎「…」チラッ
恭子「…」コクン
恭子「あのな、咲ちゃん…落ち着いて聞いてほしいんやけど」
咲「?」
恭子「ウチな、付き合ってる子おんねん」
咲「…は?」
恭子「この前告白されてな、オッケーしたんや」
咲「そ…そんな…」ガクガク
恭子「だから私は咲ちゃんとは付き合えへん。ごめんな」
咲「な、なら私はどうすれば…誰とクリスマスをすごせば…」ガタガタ
恭子(しらんがな)
恭子「でもまあ…私以外にも知りあいなんていっぱいおるやろ?」
咲「それはそうですけど…」
洋榎「お!なら>>36なんてどうや?ウチの目が腐ってなければ咲ちゃんにベタ惚れやで」
竹井久
咲「え?部長!?」
洋榎「おお。咲ちゃんを見るあの眼差しは普通のそれとは明らかに違うからな」
咲「…まったく同じこと言われて大阪まで来たら失敗したんですけど」
洋榎「え」
咲「ちょっと諸事情で今は部長にはアタックできないんですよねー」
洋榎(なんやそれ)
咲「てなわけで他に居ません?」
恭子「なら>>41とか?」
和
咲「あー…和ちゃん」
恭子「間違いないやろ?」
咲「うー…まあ、ありがとうございました」
恭子(歯切れ悪っ!)
咲「それでは」トボトボ
洋榎「で、う…漫とは上手くいっとるん?」
恭子「ボチボチですよ」
洋榎「ならええんやけど」
恭子「心配には及びませんて」クスクス
・・・・・・・・・・・・・・・・・
上埜「あら?お疲れ様」
咲「失敗しちゃいました…」
上埜「それは…うん。次よ次!誰のとこ行くの?」
咲「部長です」
上埜「!?」
咲「というのは冗談で…和ちゃんです」ハァ
久(び、びっくりしたぁ…)
上埜「…それにしても随分テンション低いじゃない」
咲「いや…和ちゃんも考えて無くは無かったんですけど…」
咲「実は見ちゃったんです」
上埜「何を?」
咲「和ちゃんの携帯の待ち受け…私を盗撮した写真でした」
上埜「」
咲「だからちょっと怖いんですよね…」ブルブル
久(あの子…)
咲「とりあえず私は長野に帰ります。上埜さんは?」
上埜「…私も用事が終わったから帰るわ。ついでに和ちゃんのところにもついて行ってあげる」
咲「上埜さん…ありがとうございます!」ダキッ
上埜「よしよし」ナデナデ
上埜「じゃあ長野まで急いで帰りましょ?」
咲「はい…」
もう部長でいいんじゃないかな
・・・・・・・・・・・・・・
咲「ああ、我が故郷…」レ○プ目
久(弱ってる…)
上埜「てか無理に恋人探さなくてもいいんじゃ…」
咲「上埜さんはわかってない!」
咲「クリスマスにお父さんと2人でケーキを囲むんですよ?それがどれだけ辛いか…」
上埜「ま、まぁ」
咲「だから私は和ちゃんのところへ行くんです」
咲「たとえ…私の純潔が散ることになっても」
久(もうわけわかんないわね…)
テクテクテクテクテク
咲「着いた…」
上埜「ご武運を」
咲「はい。ありがとうございました」
上埜「またどこかで会いましょ?」
咲「もちろんです!…それでは」
ピンポーン
和「はーい!」
咲「いきなりごめんね和ちゃん…今って時間あるかな?」
和「ももももももももちろんです!どうぞあがっていってください!!」
咲「あっ…はい。おじゃまさせていただきます」
和「お邪魔だなんてそんな!あ!最高級のお茶とお菓子を用意します!!先に部屋に行っていてください!!」ダダダダダダ
咲「…うん」テクテク
久「頑張るのよ、咲!」
和「…」ソワソワソワソワソワ
咲「…」
和「…」ソワソワソワソワソワソワ
咲「…このお菓子おいしーね」ニコ
和「そそそそうですね!」パクパク
咲「この紅茶もおいしい。さすが和ちゃんだね」
和「ありがとうございますっ!」ゴクゴクゴクゴク
咲「…」
和「…」
咲(くそ…会話が進まない…)
和「そ、そういえば咲さんは…クリスマスの予定とかあったりします?」
咲「…特にないよ?」
和「そ、そうですか!ならうちでパーティーをする予定なのですけど、どうですか?」
咲(パーティ!その手があったか!)
咲「もちろんだよ!じゃあ麻雀部のm」
和「2人っきりで!」
咲「…はい?」
和「2人っきりで!」
咲「…大事な…大事なことなんだね…」ガタガタ
咲「それで…さ、和ちゃん。大事なお話があるんだ」
和「え?なんですか?」
咲「わ、私と…」
和「?」
咲「私と、恋人になってくださいっ!」
咲(言ってしまったーっ!)
和「…」
咲「…」フルフル
和「…」
咲「の…和ちゃん?」オソルオソル
和「…」
咲「…」ユッサユッサ
咲「…」
咲「…死んでる」
チームiPSが介入してこない限りは順調にいきそうなんだが…
咲「えっ?これ私がやったことになるの?」
咲「…それはごめんだよぉ」
和「…」
咲「指紋とかべっとりだよね…とりあえずできる限りふき取っておこう」フキフキ
咲「んで、和ちゃんはとりあえずベッドに寝かしておこう」ヨイショ
和「…」
咲「…」
咲「…お邪魔しましたー」ダッシュ
久「あら?おかえりなさい。咲」
咲「ただいまです。う…部長」
久「末原さんはどうだった?」
咲「…ダメでした。なんで他に誰かいませんかね?」
久(あれ?和は?)
久「ええーと、じゃあ>>78とか?」
加治木
咲「え?でも桃子ちゃんが…」
久「そそ。でも私にはわかるわ。本命はあなただってね!」
咲「部長…適当なこと言ってません?」ジー
久「まさか!じゃあ今回は私もついて行くわよ」
咲「…まあ、お願いします」
久「おまかせあれ!」
咲「その発言怖いなぁ…」
久「…気にしたら負けよ。それじゃあレッツゴー!」
・・・・・・・・・・・・・・・
咲「ここが鶴賀…」
久「思ってた以上に遠かったわね…」
咲「疲れたんで抱っこしてください」ンー
久「しません」
咲「ちぇー…」
咲「そういえば加治木さんってどこにいると思います?」
久「ん?呼んだからそろそろ来るわよ」
咲「おお!さすが部長」
久「もっと褒めていのよ?」
咲「調子に乗らないでください」
久「…」ショボーン
久「とりあえず…せっかくここまで着いてきたんだから今回は成功してよねー」
咲「了解です!」
衣「衣もきたぞー!」
ワハハ「ワハハー」
ゆみ「や。待ったかな?」
咲「あ、加治木さーん!」ダキッ
ゆみ「ちょっ…どうしたんだ急に」ナデナデ
咲「えへへーお久しぶりですー」
ゆみ「ふふふ。そうだな」
久「なんかね、咲がどうしてもゆみに会いたいって言うから連れてきたのよ」
ゆみ「…悪い気はしないよ」
咲「…やっぱりお邪魔でしたか?」ウルウル
ゆみ「っ!」ドキッ
ゆみ「い、いや…照れてるんだよ。察してくれ」//////
咲「…」
咲(これはいける!)
咲「あ、あのー加治木さん?」
ゆみ「ん?どうした?」
咲「もしよかったら…なんですけど」モジモジ
咲「ゆみお姉ちゃんって呼んでもいいですか?」
ゆみ「」
咲「ダメ…ですよね」ウルウル
久(これが姉属性を落とすテクか…)
ゆみ「そ、そんなことないぞ!」
ゆみ「私、一人っ子だから…咲みたいな妹ができたら素直にうれしい」/////
咲「ありがとう!ゆみお姉ちゃん!!」ダキッ
ゆみ「//////」
桃子「おいコラ」
出たww
咲「」
ゆみ「」
桃子「黙って聞いてれば好き勝手やりやがって…」ゴゴゴ
咲「えっと違うんです。ホントに。お姉ちゃんがかまってくれないので新しいお姉ちゃんが欲しかっただけなんです」
桃子「…ふーん」
桃子「じゃあまさかクリスマスに先輩を誘ったりしないっすよねぇ…?」
咲(なんで知ってんの!?)
咲「い、いやーでも姉妹って一緒に居るものだし…」
桃子「あ?」
咲「いえ、何でもないです」
桃子「大体先輩も先輩っす」
桃子「私という後輩兼恋人兼妹というものがありながら…」
ゆみ「後輩以外知らな…」
桃子「」ニッコリ
ゆみ「その通りでございます」
桃子「てなわけで清澄組にはお引き取り願うっす」
桃子「刺されたくなかったら…ね」
咲「帰ります」
久「帰ります」
桃子「じゃ、結婚式には呼ぶんで来てくださいっすねー」
桃子「バイバーイ」
・・・・・・・・・・・・・
咲「…生まれて初めて死を覚悟しました」ブルブル
久「よくよく考えると私関係ないじゃない…」
咲「関係なくもないでしょ…部長が言ったんだし」
久「そういえばそうだった…」
咲「あーもう!部長は見る目無さすぎです!」プンプン
久「逆ギレ!?」
咲「今度こそ頼みますよー!」
久「ったく…じゃあ>>115とか?
菫
咲「…まあ、姉系ですよね」
久「姉御系ね」
咲「でもあの人も恋人みたいな人いるんじゃ…」
久「じゃあさっきみたいに妹でゴリ押せば?」
咲「リアル姉に最も近い人なんですけど…」
久「ま、いいじゃない。とりあえず行きましょうよ」
咲「負け戦はしたくないんですけどー…」
久「ぐだぐだ言わない!あ、私も東京行きたいし着いてくわよ?」
咲「…どうぞお好きに」
・・・・・・・・・・・・・・
久「都会ー」
咲「田舎者丸出しですね」
久「ほっとけ」
菫「やぁ、妹ちゃんと…竹井」
咲「ほらー!妹キャラ封印されましたよ!」ボソッ
久「知らないわよ!」ボソッ
菫「?」
咲「あ、なんでもないです」
菫「ならいいんだが…」
菫「ちなみに今日はどういった要件なんだ?」
咲「あ、えっとー…」
咲「菫さんってクリスマス暇かなぁ…なんて」
久(直球!?)
菫「あー…」ポリポリ
菫「ごめんな。照へのサプライズか?」
咲(違う!)
菫「でもな…その…クリスマスはちょっと用事があって」テレ
咲「え?」
菫「ちょっと奈良の旅館に泊まることになってるんだ。温泉もあるらしいし…」
菫「キャンセルするわけにもいかんからな。すまんが今回ばかりは手伝えん」
咲「あ…いえ。お気になさらず」ガクガク
久(膝が笑ってる…)
菫「でもプレゼントを買うとかなら手伝うぞ?」
咲「いえ…そうじゃないんです…そうじゃ…」ガクガク
菫「!?」
久「…」
久「呼び出しちゃってごめんなさい!一応、今日はそれだけ確認しに来たのよ」
菫「ならメールでよかったんじゃ…あ、せっかくだしこの近くにおいしい店があるんだ。寄ってかないか?」
久「ごめんなさい!また今度!それじゃ!!」ダダダダ
咲「」
菫「…なんだったんだ?」
菫「…」
菫「それにしても…クリスマス楽しみだなぁ」ニヤニヤ
咲「どいつもこいつも…あいつもそいつも…」ブツブツブツブツ
久(咲のメンタルがヤバい…)
咲「部長、次です…」
久「…もうやめにしない?」
咲「それはもう希望がないってことですか?」ジワッ
久「違うわよ!貴女が弱っていくのを見たくないのよ…」
咲「…」
咲「わかりました。でもあと一人だけ、お願いします」
久「咲っ!」
咲「次で最後です。本当に」
久「…約束よ」
咲「はい。それじゃあお願いします」
久「…>>128」
豊音
咲「…」
久「2回戦でいい雰囲気だったじゃない。だから自信持って?ね?」
咲「…わかりました」
咲「でも岩手は遠いので…着いてきてください」ギュッ
久「はいはい」ナデナデ
咲「じゃあ行きましょう。最終決戦です」
久「頑張りなさいよ?」
咲「はい!」ゴッ
・・・・・・・・・・・・・・・・
久「…まさかバスが2時間に1本しかないなんて」
咲「しかも村まであと3キロくらいありますよ」
久「タクシーも拾えそうにないし…徒歩ね」
咲「…生きるんて、辛いなぁ」
久「あなたの場合自ら茨の道を選んでるわけだけど」
咲「わざとじゃないんです…わざとじゃ…」
久(そうにしか見えないんですけど…)
久「とりあえず歩きましょうか」テクテク
咲「ですねー」テクテク
テクテクテクテク
久「この道を曲がったらすぐね」
咲「やっとですか…ん?なんだろうこのお地蔵さん」
久「『お疲れ様!』って言ってくれてるのよ。きっと」
咲「そうですかね。ありがとーね」ナデナデ
久「ふふふ…って危ない!」
咲「きゃっ!」ドシンッ!!
久「あっぶなー…まさかお地蔵さんが倒れるなんて…ケガはない?」
咲「なんとか…でも不吉です…」ガタガタ
久「…まあ、気にしたら負けよ!ちゃっちゃと豊音さんゲットしちゃいましょう」
咲「はい」
咲「…」
豊音「うわわー!ようこそようこそ!こんなとこまで来てもらえるなんてちょーうれしいよ!」
咲「えへへ。そんなに喜んでもらえるとこっちもうれしいです」テレッ
豊音「ほんっとに何もないところだけど、ゆっくりしていってね!」
久「そうさせてもらうわー。ここ来るまででもけっこう疲れちゃって」
豊音「だよねー。精いっぱいおもてなしはするよ!」フンスッ
久「期待させてもらうわー」クスクス
咲「でもなんか…落ち着きますね」
久「そうねー若干長野に近い空気あるし」
咲「確かに」クスクス
・・・・・・・・・・・・・・・
久「ご飯も美味しいし、お風呂は露天風呂だし、村の人はやさしいし」
咲「ここが地上の楽園だったんですね」ハフゥ
豊音「褒めすぎだよー」クスクス
咲「いやもうここに永住したいくらいですよ。ホント」
久「それもいいかもねー」
豊音「あははは。でも若い人全然いないし、大歓迎だよー」
久「本気で揺らいでる私がいるわ」
咲「同じく」
豊音「えへへ。でもね…この村にはこわーいお話もたくさんあるんだよ」クスクス
咲「聞こえないです」
久「咲ってホントにこういう話に弱いわよねぇ」
咲「ほっといてください」プンプン
豊音「あははー二人ともちょー仲いいね!うらやましいなぁー」
久「まあねーん」
咲「長…くもない付き合いですね、そういえば」
久「一年弱だもんねー」
豊音「うらやましいなー」
久「ふふふ。でもね、私は姉帯さんとも同じくらい仲良くなれると思ってるわー」
咲「私もですー」
豊音「竹井さん…宮永さん…」ウルウル
豊音「2人とも大好きだよー」ギュー
咲「ちょっ…苦し…」
久「むぐぅ!」バンバン
豊音「うええええーん!!」ギュー
咲「」
久「」
豊音「うええええ…え…あれ?」
咲「」チーン
久「」チーン
豊音「」
豊音「と、とりあえずお布団に寝かさないと」ヨイショ
豊音「…ふぅ。これでよしっと」
豊音「とりあえずお休みだよー!」
豊音「…明日は2人と何しよっかなー」ルンルン
・・・・・・・・・・・・・・・
咲「もうやめてぇ!」ガバッ
咲「ん?あれ?ここは…」
咲「あ、そうだ。姉帯さんの家に来てるんだった…ってすっかり目的忘れてたよ」
咲「もう夜なのかな?随分暗いけど…」
??「」スッ
咲(ん?あの人影…)
咲「姉帯さん!?」
??「」ジー
咲(え?白のワンピース!?この寒いのに?」
??「」
咲「ちょ…姉帯さんどうしたの?寒いよ!?」
??「…ぽ」
咲「?」
??「ぽぽぽぽ…」
咲「何?」
??「ぽぽぽぽぽぽぽ…」
咲(なんか気味悪いなぁ…)
咲「部長!起きてください!部長!」
久「やったー…新入部員だー…」
咲「起きれ!」パンッ
久「!?」ガバッ
咲「おはようございます」
久「んぁ…おはよー」
久「どったの?」
咲「いやなんか…姉帯さんが変な感じなので」
久「…?ってホントだ。寒いでしょうに」
咲「ですよねー」
SS速報のも読みたいので良ければタイトル教えてください
咲「姉帯さーん!寒いでしょ?部屋に入ってください」ガラガラ
八尺「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」
咲「」バタンッ
久「何してんの?」
咲「…これ、やばいやつです」
久「?」
咲「姉帯さんより…大きかったんですけど…」
久「え?じゃあ姉帯さんのご家族?」
咲「っていうより…」
バンッ!
咲「」ビクッ
バンバンバンバンバンバンバンバン!!!!
ポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポポ!!!!
久「」
咲「メゲるわ…」
久「ちょちょちょ!!何コレ何コレ!!」
咲「落ち着いてください!!」
久「いや無理っしょ何この状況!?」
咲「どうせ夢ですよこんなの」
久「…」
久「…あーなるほど」
咲「幸い部屋には入ってこれないみたいですし、寝て忘れましょう」
久「…それもそうね」
咲「でもちょっとだけ怖いんで手をつないでください。そうすれば安眠できます」
久「はいはい。甘えん坊ね」ギュ
咲「なんか起こしちゃってごめんなさいね。じゃあお休みなさい」
久「いいのよ。どうせ夢だし、気にしないで。お休み」
咲「…」
久「…」
咲&久(やっっっべぇ!!)ガタガタガタガタ
>>174
ちょっと言っていいのかわからんのです…ごめんなさい
咲「 久「 みたいに検索してもらえれば出るかなぁと。2人がクズのやつです
咲「」ブルブル
久「…大丈夫よ」ギュッ
咲「部長…」
久「なんかあっても私が守ってあげるから」
咲「…はいっ!」
ポポポポポポポポポポ
咲「…もしかしてあのお地蔵様!」
久「あー…」
久「まあでもSOAってことで、いいから寝なさい」
咲「はい…」
ポポポポポポ
チョーサムイヨー
ポポポ
ワーワタシヨリオオキイヨー
チョースゴイヨー
ポポポー
アレ?マッテー!!
…ボッチダヨー
チュンチュン
久「これが…朝チュン」
咲「何アホなこと言ってんですか」
久「…とりあえず咲、あなた目的を果たしなさい」
咲「なんかもうどうでもよくなってきました…死にたくない…」
久「それでいいならいいけど」
咲「とにかく長野に帰りたいです。何しに来たのかわかりませんけど」
久「オッケー。じゃあ荷物まとめちゃいましょうか」
久「それと姉帯さんにも挨拶に行きましょ?」
咲「…そうですね」
村人A「…豊音ちゃん、昨日の夜にいなくなっちまったみてぇだ」
咲「!?」
村人A「地蔵が倒されててな…このままだと大変なことになるかもしれねぇ」
村人A「嬢ちゃんたちも悪いことは言わんから故郷へ帰るといい」
村人A「…変なもん見ちまう前にな」
咲「」
久「」
咲「…私のせいで姉帯さんが…」ガタガタ
久「ちょっ!まだ決まったわけじゃないでしょ!?」
咲「でも…でもぉ…」ポロポロ
久「…」
豊音「ただいまー」
咲&久「!?」
豊音「大きい人追っかけてたらすっごい遠くまで行っちゃったよー」エヘヘ
咲「」
久「」
村人A「」
豊音「…あ、怒らないでほしいよー」アセアセ
豊音「私もまさかあんな遠くまで行っちゃうとは思わなかったんだよー」
咲(…ああなんかもう)
久(すっごい…)
咲&久(疲れた…)
咲&久「…てなわけでお世話になりました。帰ります」
豊音「えーもう帰っちゃうの?」
咲「はい。でもまた必ず遊びに来ますね」
豊音「約束だよー」ウルウル
咲「では、また」
豊音「バイバーイ!!」ブンブン
・・・・・・・・・・・・・・・
咲「やっぱり長野がナンバーワン!」
久「帰ってきたわね…」
久「どう?満足した?」
咲「…でもやっぱクリスマス1人は嫌です」
久「ちょっ!最後って約束したじゃない!!」
咲「…実はですね、1人残ってるんですよ」
久「?」
咲「>>36、愛宕洋榎さんからの推薦で部長でーす!」
久「!?」
久「え?私!?」
咲「はい」ニッコリ
咲「まさか振られ続けた私を振るなんて…そんなひどいことしないですよね?」
久「」ポカーン
咲「…なんて、ズルいですよね」
久「…」ハァ
久「ホントにズルいし…かなり無駄なことしたわよ?」
咲「?」
久「最初から私に言えっての。バカ」ギュッ
咲「えへへ…だって怖かったんですもん」
久「私だって怖かったわよ。誰かとくっつくんじゃないかって」
咲「部長…」
久「幻滅した?かっこ悪い私に」
咲「まさか。もっと好きになりましたよ」
久「…ホンットにバカね。大馬鹿」
咲「クリスマス…楽しみですね」
久「そうね」ギュッ
咲「えへへ」
久「?」
咲「でも…部長もフリーだったんですね」プ
久「…何か問題が?」
咲「別にー」
久「別にじゃないでしょ別にじゃ」ウリウリ
咲「ちょっ…やめてくださいってー」アハハハ
久「でも今となってはフリーでよかったわ」
咲「あ、照れるんでそれ以上ダメです」
久「…はいはい」クスクス
-クリスマスイブ-
久「ごめーん!待った!?」
咲「ええ!そりゃあもうこの寒空の下1人寂しく待ってましたとも!!」プンプン
久「ホントにごめんなさい…なんでもするから許して?ね?」
咲「…ホントに何でもするんですね?」
久「…いいわよ?」
咲「ふっふっふ。覚悟しておいてくださいよー」
久「はいはい」クスクス
咲「ちなみに今日の予定は…」
久「…何にも考えて無い」
咲「サイテーです」ジトー
久「ひどい…私だって忙しいのに…」オヨヨ
咲「知ってますよそんなのー!でもちょっとでいいから頑張ってくださいよー!」プンスカ
久「…」
久「…実は…その…」
咲「?」
久「咲に…クリスマスプレゼントがあります!」
咲「…どうしたんですか改まって」
久「死ぬほど恥ずかしいんだけど受け取ってください!」ゴソゴソ…バッ
咲「?」
咲「あっ…マフラー」
久「下手でしょ…?まさかこんなに上手くいかないなんて…」ズーン
咲「…」
咲「よいしょ」ファサッ
久「咲…」
咲「すっごい…あったかいですよ」
咲「ありがとうございます。ずっと大切にしますね!部長」ニコッ
久「…」ウルウル
咲「ちなみに私からは私が編んだ上手いマフラーです」ホレ
久「ちょ」
咲「考えることも同じとか、いよいよって感じですね」クスクス
久「そうね」アッタカー
咲「んじゃ、ウチに行きましょうか。こうなると思って料理とかも準備できてるんで」
久「…面目ない」
咲「ちなみにお父さんは追い出したのでいません。今日は泊まっていってくださいね」
久(申し訳ない…)
咲「今日は2人だけの…クリスマスです!」ニコッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
久「ごちそうさま」
咲「おそまつさまでした」
久「これならもうウチに嫁に来ても問題ないわね」
咲「じゃあちゃんと稼げるようになってくださいね」
久「わぉ現実的…」
咲「当然です!」フンス
久「まあ、咲らしいわ」クスクス
久「あ、片付けは私がやっとくからいいわよ」
咲「…」
咲「…片づけなんて明日でいいじゃないですか」
久「?」
咲「部長…好きです…大好き」ンー
久(ん!?目をつむって唇をこっちに…)
久(これはつまり…そういうこと!?)
久「さ、咲…」
咲「…恥ずかしいです。早くしてください」
久「う、うん」ドキドキ
咲「…」ドキドキ
久「…」ドキドキ
咲「…」ドキドキドキ
久「…」ドキドキドキドキ
ピンポンピンポンピンポーン!!!
咲&久「!?」
久「も、もー!タイミング悪いわね」
咲「…ホントに」ハァ
咲「とりあえず私出てきますねー…続き、してくださいよ?」
久「も、もちろん」ドキドキ
テクテクテク
バタンッ
咲「はーい。どなt…」
和「来ちゃった」
咲「き、きゃぁぁぁぁっ!!」
咲「え?なんで?死んだんじゃ…」
久「ちょっ!どうしたの…って和じゃない。元気してたー?」
和「…なんで私の咲さんの家に部長がいるんですか?」ギロッ
久「うっ…」
久「じ、実はね…」
咲「ダメです部長!!!」
久「!?」
咲「和ちゃん…なんで生きてるの?」
久「!!??」
和「いや…もともと死んでなんていませんよ?」
久(何が何だか…)
咲「だ、だって私が告白したらそのまま…」
和「アレは嬉しすぎて息をするのを忘れていただけです」
久(あの時か!)
久「え?失敗したんじゃないの?」ボソッ
咲「死んだと思って放置してたんですよ!」ボソッ
久「結構な爆弾発言よ!?それ!!」ボソッ
和「私の咲さんから離れてください!!」バンッ
咲「ひっ!」ビクッ
久「…」
久「和…落ち着いて聞いてね」
咲「ぶ、ぶちょもごっ…!!」バタバタ
和「…」
久「私たちね、付き合ってるの」
和「…は?」
和「だって咲さんは私と…」
久「ごめんなさい」
和「…つまりアレですか?咲さんを寝取ったということですか?」
久「順番的には…そういわれても仕方ないかも」
和「…」
和「…咲さんは」
和「咲さんは私と部長、どっちが好きなんですか」
久「…」
久「…」スッ
咲「…和ちゃん」
咲「和ちゃん…私…」
咲「どう考えても和ちゃんみたいなストーカーを好きにはなれないよ」アワレミノメ
和「」ゴンッ
久「ちょっ!?頭から崩れ落ちたわよ!?」
咲「じゃあ救急車呼びましょう…荒川病院の」
久「咲…あなた結構容赦ないわね」
咲「はい」
ピーポーピーポー
咲「ふぅ。これで一難去りました」
久(私は咲の知りたくない一面を知ったわ…)
咲「じゃ、続きです部長」
久「いやもうそんな気分じゃ…」
咲「部長?」ニッコリン
久「はい」ガクブル
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
咲「とまあそんなこんなで私は今日も幸せです」
咲「ちなみにこの年のクリスマスから私はもうお父さんと2人ってことは無くなりました」
咲「だって…」
久「咲ー!!ツリーの準備できたわよー!!」
咲「はーい!今行きまーす!!」
咲「こういうことです♪」
カン!
お疲れ様でした
読んでくれた方はありがとうございます
そして和ちゃんごめん
-荒川病院重症患者用隔離施設-
和「くっ…私はこんなところで油を売っているヒマは…」
憧「ん?新入りーって和じゃん!」
和「憧!?…ここは?」
竜華「ここはな、愛する人と強制的に隔離される鬼畜な施設や」
美穂子「まあ、慣れれば思いの人を具現化するくらい簡単にできるようになるわよ?そう悲観しないで?」
和(ダメだ。この人たちと関わるのは…)
数日後この4人は脱走する
キャップはすでに別の次元にいた…ってことで続きません
チームiPSに幸あれ!
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