森夏「冨樫君が中二病を再発した!?」(122)

凸守「これでようやく駒が揃ったデス」

六花「私たちのダークフレイムマスターは不滅だった」

勇太「クックッ……」

森夏「……どういうことよ」

勇太「ああ、感じる。闇の力が再び肉体を蝕んでいく」

六花「不可視境界線はダークフレイムマスターの力無しには発見できなかった。しかし、今だからこそっ」

凸守「さぁダークフレイムマスターよ!わがマスターの願いを!!」

森夏「ちょっと何遊んでるの冨樫君、バカなことしてたらクラスのみんなに言いふらすわよ」

勇太「ふふっ、我が闇の力を憎む聖なる神、いやモリサマーよ、ひれ伏すのだ、この復活せしめた闇の力の前でっ!!」

森夏「いい加減にしなさいよ」

くみん「うるさいよぉ……ムニャムニャ」

凸守「だっ、ダークフレイムマスター!? こいつはニセモリサマーデスぞ!!」

六花「それより勇太、いやダークフレイムマスター、早く不可視境界線を!」

森夏「し、知らないからね!今日は先に帰る」

凸守「早く帰れデス」

六花「丹生谷、また明日同じ時間に」

勇太「ハッハッハッ、焔がみなぎる」

翌日 クラス

一色「ど、どうしたんだ!?勇太そのアクセサリー。V系バンドに触発されたのか?」

勇太「これは我の闇の力を封じ込める為の魔具」

六花「ゆうt、ダークフレイムマスター、管理局の発行する卑しい数学の本を忘れた」

一色「ちょっと小鳥遊さん、どうしちまったのさ勇太は?」

六花「闇の力が解放された」

一色「はぁ?」

六花「これは我ら結社の悲願」

勇太「そうだ、この力が復活されたのは、我が闇の支配を再び……」

森夏(クラスでもあんな調子って……)

森夏(で、でもまさかね……)

女1「丹生谷さん? ずっと冨樫君のこと見てるけど……」

森夏「あ、なんか冨樫君が変なアクセサリー付けてるからあれは生徒指導受けるんじゃないかってね」

女2「なんか今の冨樫君かっこいいわね」

女1「確かに前みたいなナヨナヨしてなく、ちょっとおかしいけど男らしいっていうか」

森夏「そ、そう?」

女2「今の冨樫君の方がいい感じよ」

森夏「でもおかしすぎない? 私はちょっと……」

女1「個性のある男子っていいと思うんだけどなー」

森夏「やっぱそうかな」

森夏(何よ、中二病がかっこいいって……)

森夏(見てて恥ずかしいだけよ)

昼休み

勇太「闇の書物の召喚には生贄が必要だ」

勇太「黄色い生命の源が必要だ」

六花「だったらこれを、ダークフレイムマスター」

森夏(小鳥遊さん卵焼きを箸で……しかもアーンって……)

勇太「プリーステスとやらの作りし物は闇の力の生成にうってつけだな」

六花「これは私の作ったもの」

森夏(えぇぇぇ!?あれって小鳥遊さんの作ったの!?っていうかどうみてもカップルの昼時のイチャイチャみたいじゃない)

放課後

森夏(冨樫君、中二病再発したとたん、妙に小鳥遊さんと仲が良い風に見える)

森夏(それだけじゃない、クラスの女子受けも良い……中二病があれだけ嫌だった冨樫君がね……)

凸守「ニセモリサマー、お前もダークフレイムマスターの力に気があるようデスね」

森夏「はぁ!?何言ってんのよ」

凸守「ずっと見ているデスよ」

森夏「あんた達冨樫君に何かしたの?」

凸守「ふっふっふ、我らの願いが通じたデス」

くみん「冨樫くん最近カッコ良くなったね」

勇太「それは闇の力の副作用、これら全ては我の力を抑えるために付ける魔具」

六花「ゆうt、ダークフレイムマスターよ、それを一つ私にも」

勇太「よかろう、この力をもって不可視境界線を見つけ出すのだ」

森夏(あ、ブレスレットもらってる。仲が良すぎじゃない。中二病同士だから?)

凸守「あれが欲しくなったのデスか?ニセモリサマー」

森夏「べ、別にあんな気味が悪い物いらないわよ」

森夏「冨樫君? ねぇどうしちゃったのよ」

勇太「これが我の真の姿」

森夏「中二病があんなに嫌だったのに? はぁ情けないわ全く」

勇太「数ヶ月間の我は身を隠すための仮の姿、モリサマーよ、お前もその真の姿を解放したらどうだ?」

森夏「す、するわけないじゃない!」

凸守「ダークフレイムマスター、こいつはニセモノデスよ」

勇太「いや違う、こいつはモリサマーだ。今は仮の姿で騙しているのだ」

凸守「ま、マジデスか!?」

六花「ゆうt、ダークフレイムマスターは嘘はつかない」

森夏「あー、もう帰る!」

凸守「本物ならちゃんと姿を表すのデス!」

森夏「うるさいわよこの厨房」

六花「丹生谷、また明日この座標で」

くみん「もりさまちゃんまた明日……ムニャムニャ」

森夏(もしかしたら、私も中二病再発したら……いやいや、それはない)

森夏(決めたのよ丹生谷森夏、あの頃には絶対に戻らないって)

森夏(でも、ちょっとだけ戻ってもいいかな)

翌日

一色「何が楽しくてそんなもんつけてんだよぉぉおお」

勇太「だから言っただろう、闇の力を(ry」

一色「お前知ってるか? それ結構女子受けがいいって評判だぞ。まさかお前モテるためにワザと!?」

六花「ゆうt、ダークフレイムマスターはそんな卑しい気持ちで闇の力を解放したのじゃない」

一色「ああそうかいそうかい……勇太、それ一つだけ俺にも」

六花「闇の力を持たないものには危険すぎる。ゆうt、ダークフレイムマスター」

森夏「と、冨樫君。あまりそういうものクラスで見せびらかせていると生徒指導よ」

勇太「我の闇の力の前ではもはやそんなものなど!」

六花「丹生谷、我らの活動の前に立ちはだかる物は無い」

森夏「とりあえず、あまりひけらかさないように」

森夏(見ててはずかしいっつうの)

女1「ねぇ冨樫くん、ちょっと私にもそのアクセサリー見せて」

女2「かっこいいんだけどこれ、丹生谷さんもそんな硬いこと言わなくてもさー」

女1「冨樫くんいい趣味してるよねー」

森夏(中二病がモテる!?)

六花「その……ゆうt、ダークフレイムマスターには近寄らないで……」

女1「え? やっぱり小鳥遊さんと冨樫くんって」

女2「そうだと思ってたけどやっぱりお二人お似合いよね」

森夏(何この展開!?)

放課後

森夏(あ、小鳥遊さんが一人で……)

六花「ううっ」

森夏(小鳥遊さんが窓の外の様子を見てるようだけど気になるわね)

森夏「小鳥遊さん何してるの?」

六花「勇太がぁぁ」

森夏「ちょ、ちょっとどこに行くのよ」

森夏(冨樫君がどうしたのよ、外に冨樫君がいるのかしら。それにしても小鳥遊さんがなんで?)

勇太「闇の焔で火傷するぞ」

女1「えー、だって富樫くんが闇の力を授けてくれるって言ってくれたじゃん」

女2「でもでもーいいじゃないさー」

勇太「ハッハッハッ我は愉快」

森夏(次はクラスの女の子とイチャイチャ!?)

森夏(中二病だからって調子乗りすぎじゃない)

森夏(そっか、こういうのを見て小鳥遊さん耐えがたかったのね。ってか、中二病ってそんなカッコいいものなの?)

凸守「どうしたデスか?ニセモリサマー?」

森夏「あんた本当に富樫君があんなのになった理由知らないの?」

凸守「お前みたいな奴に言えるわけないデスよ」

森夏「牛乳」

凸守「わ、分かったデス分かったデス、言うデスよ」

凸守「あれは前の放課後だったデス」

森夏「それって私がチア部でいなかった?」

凸守「そうデスね。その日私とマスターで不可視境界線を創造する儀式をしてたデス」

凸守「ダークフレイムマスターはある雑誌を読んでたデス。すると突然『闇の力を解放させよ、邪王真眼を持つ者よ』と言ったのデス」

凸守「マスターと私でその儀式を行ったデス。するとダークフレイムマスターは復活したのデス」

凸守「マスターは大喜びだったデスよ」

森夏「ふぅーん、まぁよく分からないけど、気になることがあるわね」

凸守「ふっふっふ、これは我ら結社の悲願でもある不可視境界線を発見する為の大いなる一歩デス」

森夏「うるさいわね厨房」

森夏(とりあえず何処かに行った小鳥遊さんが帰ってくるまで待つか)

森夏「ところであんたのマスターは?」

凸守「さぁどこにいるやらデス」

六花「ううっ……勇太ぁ~」

森夏「た、小鳥遊さん!?」

六花「あれはもう……違う」

森夏「顔色悪いわよ小鳥遊さん。どうしたのよ」

六花「ダークフレイムマスターは我々の手に負えないっ」

凸守「ま、マスター!まさかダークフレイムマスターが裏切りを!?」

六花「……」

森夏「小鳥遊さん、富樫の事?」

六花「私があんなことしちゃったから……もしかして……」

森夏「富樫君が中二病再発したのってあなたにとっては良かった事じゃない?」

六花「今までの勇太じゃない……優しくて叱ってくれる勇太じゃなくなった」

六花「前の勇太に戻って欲しい……」

森夏「小鳥遊さんが原因じゃないの? それに望んだことでしょう?」

六花「これが……原因」

『流行をチェック!中二病男子のモテるワケ』

森夏(これって男子向けのファッション雑誌じゃない)

六花「これを読んでから勇太は変わった」

森夏「あいつって本当に馬鹿ね」

六花「ううっ……」

六花「……モリサマー、助けて」

森夏「小鳥遊さん……」

森夏「私にどうしろって言うのよ。あんたが蒔いたような種じゃない」

六花「私じゃどうしようもない」

凸守「マスターのお困りならこの凸守がミョルニルハンマーで……」

森夏「あんたは黙っててなさい」

凸守「ニセモリサマーに何ができるデスか?」

森夏「牛乳」

凸守「ヒィイイ」

くみん「モリサマちゃん?」

森夏「その呼び方はやめてって……」

くみん「前に凸ちゃんにしたように今度は富樫くんと戦ってみるのはどう?」

森夏「戦うって、前みたいに!?」

くみん「いけるとおもうんだけどな?」

森夏「改心させるのも……良い手ね

六花「ありがとう、丹生谷」

森夏「まだやるって言ってないわよ……まぁやってみてもいいかも」

>>72
アニメで今のとこ六花がモリサマーって言ったことあったっけ?

翌日朝

女1「富樫くんおもしろーい」

女2「もっかい、もっかい」

勇太「闇の炎に抱かれて、しねぇぇえええ!!」

女1&2「キャーキャー」

一色「なんだよ、勇太ぁ」

森夏「ねぇ富樫君? 今日の放課後裏庭で待ってるね」

一色「ゆ、勇太!? くそぉ丹生谷にまでって、ええぇぇええええ」

勇太「ハッハッハッ」

>>82
間違えて表記しちゃったデス

放課後

勇太「やはりモリサマーよ、我の闇の力に惹かれたのか?」

勇太「ハッハッハッ滑稽だな」

森夏「あんたねぇ……寒いと思わないの?」

勇太「この力の前では下賤な人間どもがひれ伏すのだ。実に愉快」

森夏「こうはしたくなかったけど、致し方ないわね。富樫勇太ダークフレイムマスター!!」

勇太「どうやらその瞳、お前も覚醒しようとするのだな、面白い」

森夏(確かに先輩の言ったとおりね)

森夏「爆ぜろリアル、弾けろシナプス!バニッシュメント・ディス・ワールド!!」

森夏「さぁあんたもその真の姿を表せなさい!」

勇太「500年を生きし清廉なる魔術師モリサマーよ、今この目に我の力を焼き付けるのだ!」

勇太「魔凰炎閃波!!」

森夏「キャァアアアアっ!熱い、熱いっ!これがダークフレイムマスターの力なのね」

勇太「闇の炎に抱かれてしねぇえええええ!!」

森夏「イヤァアアアアアア、闇の炎が身体を蝕む」

凸守(こ、これがダークフレイムマスターとモリサマーの戦い!?)

森夏「天と地に宿りし精霊たちよ、その祝福を持って我に力を与え給え。ジンブリーロックッ!」

勇太「うわぁあああああああ」

勇太「この身が焼ける……聖なる炎に!」

勇太「やめろぉ……やめろぉ……」

森夏(効いてる効いてるw)

森夏「ところで富樫君、周り見てご覧」

勇太「えっ?」

一色「何してるんだ勇太?」

男1「おい、あれ富樫だぜ」

男2「何やってんだよ馬鹿らしい」

女1「さすがにこれじゃあちょっとダサいね」

女2「だねー、マジで引くわー」

勇太「そ、そんな……」

森夏「あんたのやってること、寒いしキモい」

勇太「うわぁあああああああ」

勇太「恥ずかしいいい」

森夏「簡単にあんな雑誌に騙されてるのが悪いのよ」

勇太「ううっ、死にたい」

森夏(どうやら改心成功のようね)

勇太「こ、これは……恥ずかしいっ」

森夏「もう改心した?」

勇太「はい、恥ずかしい……」

男1「なんだなんだ?」

女1「どうしたのよ」

森夏「みんな、これは今度の発表会に向けて劇の練習していたの。どうだった? 迫力のある演技だったかな?」

女2「結構迫真のある演技だったわね」

男2「確かに、丹生谷さん可愛かったな」

勇太「丹生谷……お前って奴は……」

森夏「行こう、富樫君」

くみん「二人ともおかえりー……ムニャムニャ」

六花「勇太!丹生谷!」

勇太「その……話があるんだ」

凸守「ダークフレイムマスターどうしたデスか?」

勇太「俺はもうダークフレイムマスターを辞めたよ」

六花「勇太ぁ」

凸守「な、なんですと!?我らの王ダークフレイムマスターがああ……」

勇太「六花近いって」

森夏「これで一件落着ね」

勇太「その丹生谷、感謝はするんだがあれじゃお前も……」

森夏「あ……」

勇太「多分、絶対に噂になってると思うぞ。俺も含めて」

森夏「い、イヤァアアアアアア」

凸守「やはりニセモリサマーだったようデスね」

凸守「ちょっとは本物かと疑いったデスが、どうやらニセモノだったようですね」

森夏「ううっ……」

六花「大丈夫、なんとかなる」

くみん「そうだよモリサマちゃん……ムニャムニャ」

森夏「ならないわよ!!」

翌日

男1「やっぱりあの丹生谷さん可愛かったな」

男2「いやーいいもん見れたぜ」

ねら「僕は見てなかったぞくそぅ」

女2「演技って言ってもねぇ、すごくノリノリだったじゃない丹生谷さん

女1「自分も寒いよってねw」

森夏「ううっ、一件落着じゃなかったわ、どうしてくれるのよ富樫君」

勇太「いっそのこと丹生谷も中二病再発したら?」

森夏「そ、それもいいわね」


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