ギャル「あんたってゲーム詳しいよね?」
オタク「え、わからないけど…」
ギャル「いつもやってんじゃん、このゲームしってる?」
オタク「…あぁ、これならよくやるよ」
ギャル「マジで?よかった。あのさ、助けて欲しいんだ…。」
ほう
――――ギャルの家
オタク「え、弟さんが?」
ギャル「うん…もうこのゲーム始めて数十時間経ってるんだ」
オタク「これは仮想世界に自分の意識だけを投入するものだからね、自分が戻ろうとしなければずっと戻らなくていい」
ギャル「お願い!弟を助けて!」
オタク「…それは構わないけど、ここには僕用のパソコンがないから、自宅からでいいかな」
ギャル「ほ、本当に良いの?」
オタク「うん、じゃあ、僕帰るね」
ギャル「あ、待って!」
ギャル「あんたってゲーム詳しいよね?」
オタク「オウフwwwいわゆるストレートな質問キタコレですねwww
おっとっとwww拙者『キタコレ』などとついネット用語がwww
まあ拙者の場合ゲーム好きとは言っても、いわゆる娯楽としてのゲームでなく
メタSF作品として見ているちょっと変わり者ですのでwwwダン・シモンズの影響がですねwwww
ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwwwいや失敬失敬www
まあ萌えのメタファーとしてのキャラクターは純粋によく描けてるなと賞賛できますがwww
私みたいに一歩引いた見方をするとですねwwwポストエヴァのメタファーと
商業主義のキッチュさを引き継いだキャラとしてのですねwww
○○の文学性はですねwwww
フォカヌポウwww拙者これではまるでオタクみたいwww
拙者はオタクではござらんのでwwwコポォ」
ギャルの彼氏「うぉーいっす」
ギャル「こ、こいつがゲーム教えて欲しいってしつこいから…」
オタク「ん?」
ギャル「も、もし、その、弟助けられたら、デートしてやるよ」
オタク「そういうのはいいよ、無理しなくて、それじゃ」
―――――――――――
オタク「さて、と…ログイン」
オタク「うーん、そういや何て探せばいいんだ?」
オタク「叫ぶか…」
オタク「"○×高校に通ってる女さんの弟さんいたらメッセージお願いします"」
漆黒の魔剣士「おい」
オタク「ん?」
漆黒の魔剣士「何だか知らないが人の名前を勝手に出さないでもらえるかな?」
オタク「ああ、じゃああんたが…」
漆黒の魔剣士「俺はこの地域の頂点に君臨してるんだ。知らないはずないだろう?」
オタク「いや、知らんけど、それよりお姉さんが心配してるよ」
漆黒の魔剣士「貴様…俺を愚弄する気か?」
オタク「いや、そうじゃなくて2日も3日も飲まず食わずでゲームしてるらしいじゃん」
漆黒の魔剣士「ふん。知ったことか、この世界にいる限り空腹も何も感じない」
オタク「良いから、早く現実に、あまり依存すると戻れなくなるぞ」
漆黒の魔剣士「ふっ、あのような家庭など、俺には必要ない」
オタク「そうなんだ、でも俺はね」
漆黒の魔剣士「ん…?」
オタク「君をどうしても連れ戻さなければならないんだよ」
フォォォォォ、シャキン
漆黒の魔剣士「ほう、双剣の高位スキルとは…中々手馴れと見た」
オタク「ソウルイーター…」
漆黒の魔剣士「なに!?」
オタク「どうしても戻らないと言うなら使うよ」
オタク「君も自称頂点に君臨する者ならわかるよね。」
オタク「ソウルイーターで倒されたユーザーは強制的にログアウト及び1時間のログイン不可能状態になる」
漆黒の魔剣士「ハハッ…よし、場所を変えようか…」
オタク「うん、そうだね。街は人が多い…」
漆黒の魔剣士「北の草原にある高台の上だ。広さもちょうどいいだろう」
オタク「わかった」
――――北の草原、決戦の高台
漆黒の魔剣士「いでよ、邪剣ダークブレイズ!」
オタク「召喚武器か、やるね」
漆黒の魔剣士「行くぞ!ソウルイーター!」
オタク「何だ、使えたのか」
漆黒の魔剣士「ハハハハハ!どうしたその構えは!ガラ空き…ッ…」
漆黒の魔剣士を倒しました。
漆黒の魔剣士がログアウトしました。
オタク「まさかソウルイーターがカウンターでダメージ倍率かかることを知らないとは…」
―――――現実、オタクの家
オタク「もしもし?あの、オタクですけども…」
ギャル「あ、オタク?あのね!弟戻ってきたんだけど、凄い怒ってるんだけど…」
オタク「だろうねー…」
ギャル「あ、あのさ…もっかいうちに来てくれない?」
オタク「…いいけど」
オタク「あんな倒され方じゃ怒って当然か…」
――――――――ギャルの家
ギャル弟「てめぇどういうことだなんだコラふざけんなあああああ!この糞チーター!!」
ギャル弟「つーかよおおおお!俺の最強装備がカウンターでオーバーキルされるってんだコラァァ!」
オタク「これ、ID打ち込んで僕のステータス見てみなよ」
ギャル弟「あぁん?」
カチャカチャ
ギャル弟「ガクガクブルブルアワワワワワオミソレシヤシタァ…」
バタン
ギャル「ちょっお!」
オタク「…はは、正直、弟さんあの地域で最強って言ってたけど」
オタク「僕はあの世界でトップ10に入るランカーだから…」
ギャル「なに?オタクってそんな凄いの?」
ギャル弟「すげぇぜ…いやすげぇなんてもんじゃねぇ…」
ギャル弟「お願いします!どうか俺とフレンドになってください!」オナシャス!ドゲザー
オタク「う、うん、そうしたいのは山々なんだけどフレンドリスト満員で…」
ギャル弟「ぐわああああああああああああああああああああああ」
ギャル「現実じゃ授業中にゲームで遊んでるのにね」
オタク「む、次から助けてあげないよ」
ギャル「ごめんっ!!あ、ねぇ、ハンバーガー食べ行こ!奢るよ!弟もほら!」
オタクつえぇぇぇぇぇぇ
――――ファストフード店
ギャル弟「にしても…ねーちゃんも手段選ばないよなー」
ギャル「へへ、だってねぇ、可愛い弟が3日も目覚めないとなると」
ギャル弟「ちっ、三日天下だったか…」
オタク「あ、あのさ、ギャルさん」
ギャル「ん?なに?」
オタク「やっぱり…あー…」
ギャル「なになに?ご褒美やっぱり欲しいの?」
オタク「え、あ、まぁ…」
ギャル弟「ご褒美ってなんだ?乳揉ませてもらえるのか?ねーちゃんでけぇからなぁ」
ギャル「コラ!!!!」
オタク「ていうか、あの、ギャルさんキャラなんかちがくない…?」
ギャル「あっ…」
ギャル弟「え?いつものねーちゃんだけど」
オタク「あー、なるほど」
ギャル「わ、悪い!?学校だと何かああなっちゃうのよ!」
オタク「そうなんだ」
ギャル「う、うん、そうよ!」
オタク「僕はどっちも好きだな」
ギャル「なっ…」
ギャル弟「では、私はこれにて帰投させて頂きます!」
ギャル「おい!」
ギャル友「あれぇ?ギャルじゃん」
ギャル友2「マジだ~ギャルだ~」
ギャル「あっ、二人共いたんだ…」
ギャル友「うん、うちら彼氏と来てんのー」
ギャル友2「ねぇ、何でそんなキモい奴と飯食ってんの?」
ギャル友2「ねー!ダーリン見て!あいつ超キモいんだけど」
DQN2「あぁ?んだよどんなきめぇ奴が来てんだぁ?」
DQN2「あ、あ、あなたは!」
オタク「え?あの…」
DQN2「天空の聖騎士オタクさんですよね!?」
オタク「え?あ、何で知ってるんですか…」
DQN2「プロフィールに写真載せてたじゃないっすか!」
DQN2「おい!天空の聖騎士オタクさんだぞ!」
DQN「っべぇ!マジかよおい!」
オタク「あ、もしかしてモヒカンさんと肩パッドさん…?」
DQN「はい!あの時は巨獣ケルベロス討伐を手伝ってくださってありがとうございました!」
ギャル友「えっ…何なの…キモいんだけど」
ギャル友2「うん…うちら帰るわ…」
DQN来たな…(´・ω・`)
あ、エヴァ始まった
エヴァいいから、はよ(^^)
∧_∧
(・ω・ )
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ババババ
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/ と_)_) つ て / /
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はよぉぉぉぉぉぉお!
早く(^^)
まだか
ほしゅ(´・ω・`)
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ー=彡.:::::::::::::/::::://)/ }从:::::::::::.
//.::////// / 八j:::::::::.
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イ / :::/j x====ミ〈 〉彡===x }::::: {
И:::::「 ( : : f;j: : q} {p: :f;j : : )j:::}: ト
八从 `¨¨¨¨´/ ',`¨¨¨¨´ }厶リ
{'^( ) / `^ ^´ー- 、 。⌒Y
'. ℃。 r ‐───┐ }C しノ
ヽハ V´ ̄ ̄`V ( 。)゚
八 '. / ( い
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