放課後、終業のチャイムが鳴った瞬間、教室から少しずつ生徒が出てくる。
我々の待つ人物は、すぐに出てきた。
「おつかれさまでした」
「おつかれさまでーす」
彼の足は、自宅ではなく他の教室へと向かう。これから部活動のようだ。
「強制で入部させられたんです。俺は早く帰りたいんですけどね」
そう嘆く彼だが、表情は生き生きとしている。
言葉から察するに、今から部室へと向かうのだろう。同行の許可を願うと、彼は快く快諾してくれた。
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「うーす」
「こんにちは。 目は見えるかしら?」
「俺の目は腐っているが失明の危機ではない」
先に部室にいた一人の女子生徒とそんなやりとりを交わす。
《彼女とはどういった?》
「部活仲間っす。いつも俺にはこうですから気にしないでください」
我々の言葉から全てを察してくれたらしい。
「奉仕部部長、雪ノ下雪乃です。 比企谷くんの非生産的な日々を世に伝えるというのはこれからの社会を発展させていく重要な仕事だと思いますよ」
部長の評価は厳しい。
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