菫「やっぱり咲ちゃんは妹だったんだな」
照「っ!?私に妹はいない!!」
菫「そんなこと言ってていいのか?手遅れになるかもしれないぞ」
照「私には関係ない……」
菫「そうか……」
照「でも百歩譲って仮に私に妹がいたとして、手遅れってどうなるの?」チラッチラッ
菫「そうだな……無視するような冷たい元お姉ちゃんは他人扱いされるとか」
照「そ、そんな……」
照「あ、ああああわわわわわわわ」カタカタ
菫「そんなに動揺するなら早く仲直りしてくればいいじゃないか」
照「仲直り……?わ、私に妹なんていない!!」
菫「まあ意地を張るのならもういい。ただの噂かもしれないしな」
照「咲……」
咲「お姉ちゃん今日もいっしょに帰ろ」ギュッ
久「も~咲は甘えん坊さんなんだから~w」ナデナデ
咲「だって今のお姉ちゃんは優しくて甘えたくなっちゃうんだもん」スリスリ
久「咲はかわいいからつい甘やかしちゃうのよねぇ」
咲「お姉ちゃん……」スリスリ
久「咲を妹にしてよかったわ」テクテク
咲「私もお姉ちゃんが出来て嬉しいよ。ずっと優しいお姉ちゃんが欲しかったの」トテトテ
久「この前部室で1人泣いてたものね。お姉ちゃんお姉ちゃんって」
咲「あうぅ……それは言わないでよぉ」ウルウル
久「咲は本当に可愛いわ~食べちゃいたいくらいよ」ケラケラ
咲「あはは、私は食べ物じゃないよぉ」
咲「それじゃあ私はこっちだから」
久「私の家に遊びに来ない?」
咲「え、いいの?」パアァ
久「当然じゃない。私は一人暮らしだから気を使わなくていいからね」ニコ
咲「いいなあ。一人暮らしかあ」
久「なんなら泊まっていく?咲なら大歓迎よ?」
咲「え、お父さんも心配するしいきなりお泊りなんて出来ないよ」アセアセ
久「それは残念ねえ」
咲「ここがお姉ちゃんの家かあ」
久「狭いところだけどゆっくりしていってね。それじゃお茶いれてくるわ」
咲「あ、お構いなく」
咲「……」キョロキョロ
咲「……なんだかお姉ちゃんの匂いがするよぉ」ウットリ
咲「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」トロン
久「はい、お茶どうぞ」ドンッ
咲「はっ!?」
久「どうしたの?何だかボーっとしてたわね」
咲「お姉ちゃんのことを考えてたの……あっ!?」カアァ
久「あら、光栄じゃない」ニコ
久「でも照さんのことはいいの?私で代わりになるのかしら?」シュン
咲「おね、照さんはもうお姉ちゃんじゃないですよ。嫌われてるし……」ジワッ
咲「私のお姉ちゃんはお姉ちゃんだけだよぉ」ギュッ
久「嬉しいこと言ってくれるじゃない。ねえ咲、私あなたのこと好きよ」
咲「えっ!?」
ちくしょ!このネタで書こうと思ってたのに
先越された
>>29
気にせず今度書いてくれよ。てか書いてください。
咲「あ、あの……私……そんなこと言われたの初めてで……」カアァ
久「咲は私のことどう思ってるのかしら?」
咲「わ、私も……お姉ちゃんのことは好き……だよ……」
久「それは姉として、かしら?」ギュッ
咲「あわわわ……顔が近いよお姉ちゃん」
久「私は妹ととしても一人の人間としても咲のことが好きよ」
咲「んなっ!?」
久「ねえ、咲……咲も姉としてじゃなく、一人の人間として私のこと好きかしら?ねえ?」
咲「あうぅ……そんな急に言われても困るよぉ……」アセアセ
久「咲……好きよ……ん」チュ
咲「んむっ!?」
久「ちゅぅぅ……んっ……んふっ……んちゅぅ……」
咲「んんっ!?んんんぅっ!?」
久「ふう。気持ちよかったわ咲」ニコ
咲「ぷはあ……初めてだったのに……こんな無理やり……」
久「あら、それは嬉しいわねえ」
咲「あうぅ……」
久「ねえ、この先も……いいかしら?」ガシッ
咲「んなっ!?」バタッ
久「ねえ……咲……いいでしょ?」モミモミ
咲「んっ、やめて、お姉ちゃん……」ウルウル
久「咲のこと好き、好きなの……」クビペロペロ
咲「あんっ……そんなこと言われても、困るよぉ」ジワッ
久「ごめんね。咲が愛おしくて我慢出来ないわ……ん」チュ
咲「んんっ!?ぷはっ……やめて……お願い……」ポロポロ
咲「えぐっ……ひっく……」ポロポロ
久「……そうね。あなたの返事を聞かないままする訳にはいかないわよね」ニコ
咲「ぐすっ……お姉、ちゃん……?」
久「来週の週末にデートしましょう。その時答えを聞かせてくれないかしら?」ギュッ
咲「お姉ちゃん……分かったよ」
>>47訂正
× 久「来週の週末にデートしましょう。その時答えを聞かせてくれないかしら?」ギュッ
○ 久「週末にデートしましょう。その時答えを聞かせてくれないかしら?」ギュッ
久「……」
咲「……」
久「……」
咲「……今日は帰るね」
久「分かったわ。気をつけてね……なんて私には言う資格ないわよね」
咲「お姉ちゃん……それじゃまた明日」
咲の部屋
咲「はぁー」パタッ
咲「まさかお姉ちゃんがあんなことするなんて……」カアァ
咲「私のことが好き、かあ……」
咲「私はお姉ちゃんのことどう思ってるんだろう……?」
咲「お姉ちゃんとしては好きだけど……一人の人間として見たら……?」
咲「…………分からないよぉ……」
_____________
照「じゃあ私はしばらく長野に帰省するから」ヨイショ
菫「は?」
照「じゃあ後のことは頼んだよ菫」スタスタ
菫「ちょっと待て」ガシッ
照「何?私は忙しいのどいて」
菫「なんで長野に行くんだ?」
照「べ、別に咲に会いに行く訳じゃない」アセアセ
菫「咲ちゃんに会いに行くかなんて聞いてないぞ……」
照「騙したの菫?」
菫「勝手に自滅しただけじゃないか……」
照「とにかく私に妹はいないから、でもちょっと長野に用があるから帰省する」
菫「まあ家族は大事だししょうがないか……ちゃんと仲直りしたら帰って来いよ」
照「仲直りとか何のことだか分からないけど、帰って来るから安心して」
菫「安心出来るか」ハァ
_____________
照「疲れた……久しぶりの我が家ね」
照「咲に会ったらどうしよう……」
照「まあ咲はお姉ちゃんのことが大好きだからきっと何とかなるよね」
ガチャッ
照「ただいま。お姉ちゃんが久しぶりに帰って来たよ」
照「咲はいないの?」キョロキョロ
咲「えっ!?お、おね……照さん久しぶりだね」
照「えっ!?て、照さん……?」
咲「お父さんもいるから挨拶してきたら?」スッ
照「え……咲……?」
_______________
咲「うん。明日楽しみにしてるね。お姉ちゃん」
咲「うんうん。それじゃまた明日ー」ピッ
照「咲……明日どこか行くの?」
咲「ん?照さん気になるの?変なのー。明日お姉ちゃんとデートなんだ」ニコ
照「ああああああ……私の咲が……きっと悪い女に騙されてる……」ブツブツ
咲「どうしたの?照さん?東京から来て疲れてるのかな?」
デート当日
久「咲~こっちよ~」フリフリ
咲「はあっはあっ……ごめんなさい。待っちゃいました?」
久「今来たところよ。それにまだ待ち合わせの10分前じゃない」
咲「で、でも……」
久「ほら、いきましょ」ウデグミ
咲「きゃっ……お姉ちゃん……」カアァ
照「なっ!?あいつ……咲から離れろ!許さない!」ギリッ
映画館
久「最近話題の恋愛物だけど楽しめてるかしら?」
咲「うん。私ホラーとか苦手だし……こういうの好きだよ」
久「そう。よかったわ」ニコ
男『お、俺と結婚してくれ!』
女『……はい』
咲「わっ」カアァ
久(咲の反応がいちいち可愛いわねえ)ニヤニヤ
照「くそ……調子に乗るなよ……咲は私のなんだ!」ギリッ
ショッピングモール
久「このワンピース咲に似合うんじゃない?ちょっと着てくれるかしら?」
咲「えっ、でもこんな可愛いの私には……」
久「きっと似合うわよ。ね?」
咲「う、うん。分かったよ」
シャッ
照「私の咲をおもちゃにして……咲をなんだと思ってるんだ!」ドンッ!
店員「ちょっとお客さん困ります!」
照「やっぱりあいつに咲は騙されてるんだ……でも下手に出て行って咲に嫌われたらどうしよう……」ウムム
シャッ
咲「ど、どうかな……?」カアァ
久「やっぱり咲は美少女だから何でも似合うわね」ニコ
咲「そ、そそそそそんなことないよ!」アセアセ
照「て、天使だ……」ハァハァ
照「まさに純白の天使!」ジュルルッ
久「いやいや、本当に素敵よ。咲」
咲「あうぅ……」カアァ
久「ねえ。そのワンピース買ってあげる。だから今度じっくり見せてよ」
咲「え、でもこれ高いし……お姉ちゃんに悪いよ……」アセアセ
久「いいからいいから」
照「あいつがプレゼントすると聞いて吐き気がしてきた……早く脱がないと体腐っちゃうよ咲!」ドンッ!
店員「お客さんいい加減にしてください!」
久(うるさいわね……ん?あれはチャンピオンじゃない)
久(そう。私から咲を奪おうっていうのね。見せ付けてやろうじゃない)ニヤ
久「咲いこっ」ウデグミ
咲「きゃっ!?もうお姉ちゃん……」ニコ
照「そんな……咲もまんざらじゃなさそう……」ジワッ
咲「あっ……この桜のヘアピンかわいい」パアァ
久「あら?咲に似合いそうじゃない。店員さんこれください」スッ
咲「なっ!?お姉ちゃん!……いいの?」
久「安いし気にしなくていいのよ」ニコ
照「またあいつは点数稼ぎか……あれ?」
照「私は咲に何かプレゼントしたことあったっけ?」ウーンウーン
照「それどころか家族麻雀で咲に負けたらイライラして怒鳴ってた……」
照「プラマイゼロされることに怒って勢いで絶交してしまったし……」
照「もしかしてあいつの方が咲にふさわしいんじゃ……?」
照「ぐすっ……全然お姉ちゃんらしくなくてごめんよ咲ぃ……」ジワッ
公園
久「ちょっと休みましょうか。はいお茶」
咲「ありがとうお姉ちゃん」
久「今日は楽しかったわ咲」ニコ
咲「私も楽しかったよお姉ちゃん」ニコ
照「なんかいいムード作ってる……」
久「……」
咲「……」
久「ねえ、咲?」
咲「は、はい……」
久「私のこと竹井久として好き?」
咲「っ!?……それは……」カアァ
照「え?え?竹井久として好きって……?まさか……告白!?」
久「私は宮永咲として好きよ」ニコ
咲「はうぅ……」カアァ
久「ねえ、咲はどうかしら?聞かせて」ガシッ
咲「あっ!?わ、私は……!」
照「あいつ……咲にキスしようとしてる……」カタカタ
照「あいつの方が私より咲にふさわしいかもしれない、けど……」
久「ねえ、咲……?」
咲「私、お姉ちゃんのこと……」
ブチッ
照「咲のお姉ちゃんは私なんだあああああああああああ!」ガシッ
久「な、なんなの!?」
咲「お、お姉ちゃん!?痛いよ離して!」
照「いやだ!もう離さない!」ギュー
咲「お姉ちゃん……苦しい……」
照「咲……咲……」ギュッ
咲「お姉ちゃん……」
久「ちょっと、あなた『妹はいない』とか言ってたらしいじゃない?」
照「うるさい!咲は私の妹なんだ!お前には絶対渡さない!咲行くよ!」グイグイッ
咲「えっ……?お姉ちゃん今私の妹って……?」ボー
久「ちょっと待ちなさい!」
美穂子「久しぶりですね上埜さん」ガシッ
久「へ?みほ、こ……?」
美穂子「酷いじゃないですか、いきなり別れようだなんて……そんなにあの子がよかったんですか?」ギュー
久「ちょっと!今はそれどころじゃ……」
美穂子「逃がしませんよ上埜さん」ニコ
久「うぅ……咲は絶対諦めないわよ。こんな半端で諦められるもんですか」
照「……」
咲「あの、お姉ちゃん?」
照「何?」
咲「さっき私の妹って言ってくれたの……聞き間違いじゃないよね?」
照「うん。咲は私の妹だよ。今までごめんね。ただ意地を張ってただけなの」
咲「お姉ちゃん嬉しいよ……」ニコ
照「よかった。……私も仲直り出来て嬉しい」ニコ
咲「お姉ちゃんの笑顔雑誌と違うね」
照「あれは営業スマイルだからね」ニコ
咲「やっぱりお姉ちゃんは今の自然な笑顔の方が似合うよ」ニコ
照「そう、かな……」カアァ
______________
照「いっしょに寝ていい?」
咲「もう高校生だし恥ずかしいよ……」
照「いっしょにお風呂はダメ、いっしょに寝るのもダメ。咲はケチ」
咲「私が悪いの……?」
照「仲直りの記念にいいじゃない」
咲「……そうだね。お姉ちゃん」ニコ
照「やっぱり咲は天使!」ガバッ
咲「きゃっ!?お姉ちゃん!?」
照「咲……ずっとこうしたかった……」ギュー
咲「お姉ちゃん……」
照「私……咲のこと大好き」
咲「なっ!?」カアァ
照「咲は私の妹…………」スヤスヤ
咲「お姉ちゃん……寝ちゃったんだ」
咲「私も……眠くなってきちゃった……」
咲(結局返事……出来なかった、な……)スヤスヤ
____________
咲「うーん……」
照「咲……んっ」
咲「……?あ、お姉ちゃん……?私の口に何かした?」
照「な、ななななにもしてないよ……」カタカタ
咲「そう……?」
照「……朝ご飯作って来るね」ガバッ
咲「うん……ありがと……」
咲「んっ、やっぱりお姉ちゃんの卵焼きすごくおいしいよ」ハムハム
照「よかった」ニコ
咲父「照は料理上手いよなあ」モグモグ
咲(でも……どうしよう。早くお姉ちゃん……これじゃお姉ちゃんが2人になっちゃう)
咲(えっと……久お姉ちゃんに謝らなくちゃ)
照「咲。あいつのこと考えてない?」イラ
咲「えっ?あいつって久お姉ちゃんのこと?」アセアセ
照「久お姉ちゃん……?」イライラ
照「お姉ちゃんは私1人だよ。あんな偽者にお姉ちゃんなんて言わないで」
咲「照お姉ちゃん……」
照「照お姉ちゃん……?」イライラ
咲「ううぅ……」シュン
________________
咲「家族でサンマなんて久しぶりだね」
照「そうね」
咲父「照にはお母さんしか勝てなかったなぁ」
咲「お母さんと照お姉ちゃんは強いからね」
照「照……お姉ちゃん……あいつのせいで単純にお姉ちゃんと呼ばれなくなった」イラッ
ピンポーン
咲「はーい!」
ガチャッ
久「遊びに来ちゃった」ニコ
咲「久お姉ちゃん!?」
久「あら、久お姉ちゃんだなんてフレンドリーね」ニコ
照「帰れ偽者」
咲「ちょっと照お姉ちゃん!?」
久「ずいぶん嫌われてるわね」
照「お前のせいで私が照お姉ちゃんと呼ばれるようになった。特別な感じがしない」ギロリ
久「そんな態度取ってるとまた咲に嫌われちゃうわよ~」ケラケラ
照「なっ!?」
咲「そうだよ。照お姉ちゃん。あんまり久お姉ちゃんに酷いことばかり言うと……」ニコ
照「……ふん」カタカタ
咲「立ち話もなんだしあがってよ」
久「そうするわね」
照「っ!?それだけはダメだ!咲に近付くな!家に入るな!」
咲「照お姉ちゃん……いいでしょ?」ジー
照「ひっ、咲……」カタカタ
久「どうしても?」
照(……まあこいつのおかげで自分の悪いところを自覚出来たし、咲と仲直りも出来た)
照(それぐらいなら許してやってもいいか)
照「まあ咲も言ってるししょうがないか……でも咲と私は血の繋がりがあるんだからな!お前とは違うんだからな!」
咲「照お姉ちゃん……」パアァ
久「意外とかわいいところあるのね照」ニコ
照「なっ!?気持ち悪いこと言うな!」カアァ
久「それで咲……昨日のことなんだけど……」
咲「あっ……久お姉ちゃん……」カアァ
照「こら!咲は絶対渡さないからな!」ガシッ
咲「わっ、照お姉ちゃん苦しいよ……」
久「私も絶対諦めないからね!」ギュッ
咲「あわわわ……」
カン
続きは未定です。たくさんの人が支援してくれて助かった。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません