怜「京太郎の膝枕は気持ちええなぁ」竜華「」(138)

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昨日に引き続きふざけんな

釣りスレで落とすのも昨日に引き続き悔しいし、出だしだけ考えて誰かに託す

始まりの出会いあたりをば




竜華「怜―どこやー」オロオロ

船Q「気付かないうちに園城寺先輩と逸れてしまいましたね」

セーラ「いくら試合のない日やからっちゅーて怜連れて東京見物は止めといたほうが良かったな」

泉「江口先輩がウロチョロしてるからですよ!」

セーラ「なんやとー!?」

船Q「ハイハイ、そんな下らん喧嘩してるヒマがあったら先輩探しますよ」

竜華「うぅー怜―ゴメンなー、ウチがスカイツリーに目を取られたばっかりに」グスグス




怜「なんなーどこやー? りゅーかー せーらー ふなきゅぅー あと泉―」ウロウロ

怜「あぁ アカン気分悪なってきた……ウチ病弱やし」フラフラ

怜「あうぅ~」ヨロ

??「あのー」

怜「あぅ~?」

??「大丈夫ですか?」


……………

??「はいこれ、ミネラルウォーター買ってきたんで飲んでください」

怜「あー、なんかごめんな? こんなふらふらしてた女ん為になんや色々してくれて……」

??「いえいえ、困ったときはお互い様ですよ」

怜「ふふっ 君は良い子やな 頭なでてあげようか?」

??「何言ってんですかもう」

??「ふざけたこと言えるみたいだし少しは回復したみたいですね」

怜「そやなー 木陰のベンチ侮りがたしや。 どんどん元気になっていくわ」


??「熱中症になりかけてたみたいですね」

怜「そやなー ウチ病弱やしなー、熱中症になってしまってたんやなー」

??「はいはい」

怜「なんやその投げ槍な態度?」ムゥ

??「なんかまともに相手したら疲れるだけのようだったので」シレッ

怜「なんやとー!」ムキー

怜「そんなこと言うやつはこうや!」ポカポカ

??「ちょっ何するんですかもう、そんな暴れてるとまた気分悪くなりますよ!?」

怜「キュー」フラー

??「って早!?」


??「まったく、大丈夫ですか?」

怜「うぅ~ ちょっとだいじょば無い」

??「疲れてたのに暴れるからですよ」

怜「以後気を付けます~」

??「気を付ける気ないでしょ?」

怜「なんのことやー?」シレッ

??「ハァ、まったくもう」

怜「そういえば君、誰や?」

??「今更!?」


京太郎「俺は須賀京太郎、学校の関係で長野から来てるんですよ」

怜「ふむふむ、京太郎やな、覚えたで」

京太郎「……」

怜「……?」キョトン

京太郎「いやいやいや! 俺名乗ったんですから貴女も名乗りましょうよ!」

怜「おぉ 忘れとったわ」ポン


怜「ウチは園城寺怜、京太郎といっしょで学校の用事で大阪から東京に来とるんよ」

京太郎「あぁ、大阪の人だったんですか どうりで」

怜「道理でなんや?」

京太郎「関西弁をしゃべってるなー、と」

怜「当たり前や! こんな話し方の人が沖縄から来ましたーとか言うかい!」

京太郎「あはははは」

怜「むぅ 変なやっちゃな」

怜「でも何か不思議と落ち着く奴やな……」フム


京太郎「ん? どうしたんですか? 急に考え込んで」

怜「ふむ………」

怜「…なぁ、京太郎」

京太郎「はい?」


怜「ちょっと膝枕してくれへん?」

京太郎「いや、ホント何考えてんですか貴女!?」

怜「膝枕のことや!」ドドーン

京太郎「言い切った!?」


怜「いいから膝を貸せーい」ガバンチョ

京太郎「ちょっそんな無理矢理―!?」

怜「ほうほう、ふむふむふむ なるほどなるほどー」

京太郎「ちょ! 膝に顔うずめて喋らないで下さい、なんかムズムズするー!!」

怜「固い! 膝枕には向かん膝やな!」ドドーン

京太郎「無理矢理しといてその言い草!?」


怜「りゅーかと比べたら全然の全然やな、固くて頭を乗せてるとちょっと不安定になってまう」

京太郎「いや、俺そのりゅーかって人知らないんですけど」

京樽「てかボロクソじゃないですか、そりゃー男の膝枕とか女の人のに比べれば散々なもんでしょうけど」

怜「でも、この固さも案外嫌いじゃないわ」

京太郎「え?」

怜「うん、どっちかというと好きかもな」

怜「京太郎の膝枕は気持ちええなぁ」ニヘラ


ドサッ

京怜「「?」」

竜華「あ…あぁぁ……怜?……なんで知らん人に膝枕されて嬉しそうにしとんの?」


竜華「それに今…嫌いじゃないって」

竜華「それどころか…す、すすす好き?」

怜「りゅうーか!?」

京太郎「えっ? この人がりゅうかさん?」

竜華「と、怜の…………怜の…」

竜華「ばかぁあー」ピヤー

怜「りゅーかー!!」

京太郎「うわっ走って行っちゃった」

出だしだけの予定だったし
スレタイ回収できたしもう終わってもいい気がしてきた

ふんふむ


怜「りゅーかー カムバーック!」

怜「りゅーかー りゅうーかぁー!!」

京太郎「………あの」

怜「りゅー、ん? なんや?」

京太郎「今のりゅうかさん、追っかける気なんでしょ?」

怜「むっ それは心外やな、なんでそう思うんや?」

京太郎「いや…だって」


京太郎「膝枕止める気ないじゃないですか、さっきからずっと人の膝を枕にしながらのんびり名前叫んでて……」

怜「………」

京太郎「………」

怜「りゅーかー!!」

京太郎「あくまで膝枕のまま叫ぶの!?」


怜「いや、だって言うたやん? 京太郎の膝枕は気持ちええなぁーって」

京太郎「はぁ、言いましたね」

怜「膝枕ソムリエとしてはこの膝枕から降りる訳にはいかんのよ」

京太郎「何そのソムリエ!?」

怜「ウチが理想の膝枕を探しているときに身に着けた技術や」

京太郎「思ってた以上にしょうもない!!」

??「まったくや!」


セーラ「やっと見つけたと思ったら知らん男に膝枕させとるとか何考えとんねん!」

船Q「先輩に春がきたんですかね? もしそうやったら清水谷先輩マジ泣きしそうですね。 あ、もうしてたか」

泉「てか清水谷先輩追いかけないでいいんですか?まぁそれよりも……」チラ

怜「?」ヒザマクラ

セーラ「そうや! 今何より優先するべきはこれやろ!」

泉「はい」


セーラ「固い膝枕が気持ちいってどーいうことや!? 俺の膝は固くてダメやとか言うてたやないか!!」ウガー

泉「ちっがーう! そんなんどうでもいいいいいい!!」

セーラ「なんやとー!?」

船Q「アホなこと言っとらんと、先輩探しに行く前に自己紹介でもしときましょか」

泉「あ、それもそうですね。この人がいったい誰なのか気になりますし」

セーラ「うぅ、後輩が無視する……」イジイジ


船Q「ウチは船久保浩子って言いますわ、まぁ仲のいい人はみんな船Qって呼びますね」

泉「私は二条泉、この中では唯一の1年生なんですよ」

セーラ「うぅ、 江口セーラや、よろしくな」

泉「もう、なに拗ねてんですか」

セーラ「拗ねてへんもーん」ツーン

怜「まぁセーラがへそ曲げるのはいつものことやから気にせんといてな」

怜「そして自己紹介がまだやったな、ウチは西園寺怜って言うんよ。病弱やから京太郎の膝で膝枕させてもらうで」モゾモゾ


京太郎「いや、園城寺さんはもう聞いてますから! なに偽名使ってるんですか!! それとモゾモゾしないでください、くすぐったいです」

怜「うおーローリング膝枕やぁー!」グリングリン

京太郎「頭回転させないでください! なんか摩擦熱で熱く感じてきた!!」

怜「ふおぉおお」グリリリリリリリ

京太郎「せい!」デコピン

怜「アミバッ」

怜「きゅー」

京太郎「まったく……っと自己紹介がまだでしたね、俺は須賀京太郎って言います。高校1年なんでこのなかじゃ同い年は二条さんだけ、になるのかな?」


船Q「あぁ1年は泉だけですね。そして私が2年、そこの西園寺先輩と江口先輩、そしてさっき走って逃げた清水谷先輩が3年です」

京太郎「え!? これ、いやこの人3年生なんですか!?」

怜「   」←これ

セーラ「ちゅーか怜の懐きっぷりがすごかったな、こりゃー竜華もうかうかしてられんな」

セーラ「やっちゅーのに逃亡かましよってからに……」

泉「あ、復活した」

怜「はにゃー 京太郎の膝枕で回復やでー」テテーン

泉「あ、あっちも復活した」

西園寺ネタやめたれ言うけどあのアホやらかしたの自分だからな

もう開き直ってネタにすることで昨日のやらかしなかったことにする勢いですよこれ


船Q「さて、自己紹介も済んだ所で清水谷先輩探しに行きましょうか」

怜「りゅーかどこ行ったんやろな?」

セーラ「怜はもうちょい休んどき、まだちょっと気分悪そうや」

怜「むぅ、小見通しか」

セーラ「そりゃー怜やしな。あぁ、竜華は気にせんでいいよ、ウチが見つけてとっ捕まえといたるから」

怜「うん、頼むわ」


セーラ「任せときぃ! ホラ、行くで泉」

泉「今話の流れ的に1人で行く流れじゃなかったですか?」

セーラ「そんなん知らん、ほらブツクサ言ってないでさっさ行くで」

泉「もう、はいはい分かりましたよ」

船Q「ほな私も手伝いますかね」

船Q「須賀君、悪いんやけどもうちょいこの人見といてくれんかな? 先輩見つけたらすぐ戻ってくるから」

京太郎「あぁ、お安い御用です。探すにしても焦ってケガとかしないように気を付けてくださいね」

船Q「ふふ、心配してくれてありがとな。 ほな行ってくるわ」



京太郎「行っちゃいましたね」

京太郎「でもあの人たちならすぐ見つけて戻ってきそうですね」

京太郎「そういえば園城寺さんまだ体調が良くはなってなかったんですか、言ってくれればよかったのに」

京太郎「………園城寺さん?」

京太郎「園城寺さん!?」バッ


怜「すぴー」

京太郎「………………」

京太郎「……」ペチン

怜「ふにゃっ」

怜「うぉお! なんや京太郎 いきなり人にしっぺかまして来おって」

京太郎「今寝てたでしょ?」

怜「……ネテナイヨ?」


京太郎「いやいや、そんなウソつかなくていいですから」

京太郎「疲れてるんでしょう? 少しくらいなら寝ててもいいですよ」

怜「ほか」

怜「それならもうちょい京太郎の膝を堪能させてもらうかな」モゾモゾ

京太郎「そんなにいいですか? 俺の膝枕」

怜「やね、女なら竜華。男なら京太郎が1番やな」


京太郎「……それは喜んでいいんでしょうか?」

怜「いいんとちゃう? まぁ男の膝枕とか京太郎にしかされたことないし1位以外ありえんのやけどな」

京太郎「少しでも喜んで損した!!」

怜「あはは、まぁでも京太郎の膝枕が好きやーってのは本当なんよ?」

京太郎「ソウデスカー」

怜「竜華のは優しい感じがするんやけどな、京太郎のは何か安心するんよ」

怜「あぁ、守って貰っとるなーって感じでな、安心するんよ」

京太郎「……そうですか」


怜「なんかな、このままずーっと膝枕されてたいなーって思うんよ」

京太郎「……」

怜「これからもずーっとやって欲しいなー思うんよ」

京太郎「……」

怜「なんでやろなぁ? 京太郎にずっと守って貰いたいなとか思ってしまってるんよ」

怜「今日初めて会ったっちゅーのに変やろか?」

京太郎「……」ナデナデ

怜「ふみゅ」

怜「あぁ、本当ならここで年上なんやから撫でんなーって言わんとアカンのかな?」

怜「変やなぁ、もっと撫でて欲しいって思っとるわ」




怜「あぁ……京太郎の膝枕は気持ちええなぁ」ホッコリ


ドサッ

京怜「「?」」

竜華「あ…あぁぁ………あぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ」

泉「あちゃー」

船Q「先輩見つけて連れてきたんですけど……タイミングが悪かったみたいですね」

セーラ「りゅ、りゅーか?」オソルオソル


竜華「と、怜の…………怜の…」

竜華「ばかぁああああああ」ピヤー

怜「りゅーかー!!」

京太郎「うわっまた走って行っちゃった」

セーラ「逃がすか! 泉追うぞ!」

泉「はい! って先輩逃げ足早!! 急がないと見失っちゃいますよ」

セーラ「うぉおお 待てぇーい!!」ダダダダダ


京太郎「………」

怜「………」

船Q「………ふむ」

船Q「これはウチも席外すべきですかね? ちょっとお茶でも買ってきますんで、さっきのお話の続きをどうぞ」テクテク

怜「あっ」

京太郎「行っちゃいましたね」

怜「うん……」


怜「なぁ、京太郎」

京太郎「はい」

怜「ウチな、さっきも言ったけど、京太郎に守って欲しいって思っとるんよ」

京太郎「…はい」

怜「京太郎は長野から来たし、ウチは大阪や。今は同じ東京におるけどすぐ帰っちゃうやろう」

京太郎「……はい」

怜「わがままや分かってるんやけど、離れ離れになるって分かってるんやけど……ウチは京太郎にウチの事を守ってもらいたいんよ」

京太郎「………」


怜「こんなわがままで病弱なウチやけど……守ってはもらえんやろうか?」

怜「言った通りウチは病弱や、京太郎にしてあげられることなんか何もないかもしれん。そんなめんどくさい女やけど、守ってくれんやろうか?」

怜「答え……聞かせてくれんかな?」


京太郎「………」

京太郎「正直まだ頭が追い付かないです」

京太郎「そりゃ園城寺さんは守ってあげてないと大変なことになってしまいそうな印象がありますけど、それを守るのが俺なんかでいいのか? って感じです」

怜「それは!」


京太郎「でも」ナデナデ

怜「ふぁ」

京太郎「守ってとまで言われてしまっては、男としては守ってあげたくなってしまいます」

京太郎「いや、護ってあげたくなります」

京太郎「俺はしがない高校生ですから、長野と大阪という離れた距離はどうにも出来ません。でも、それでもいいのなら、こんな情けない俺でいいのなら」




京太郎「貴女の事を護らせてください」


怜「あ……あぁ…」

怜「うん……いや、…はい」

怜「守って………ください」

怜「私の事を、護ってください」


京太郎「はい、喜んで」

怜「きょぉたろぉ」グス

怜「ありがとな、ありがとうな。 こんなウチなんかのことを護るだなんて言ってくれて」

京太郎「こんな、じゃないですよ」

怜「ふぁ?」


京太郎「俺が守りたいと思った人は、護るべき人は『こんな』人なんて言葉で表したりしません、」

京太郎「俺なんかには勿体ない『素敵な』人なんですから」

怜「うぅううう」ウルウル

怜「ウチが素敵なら京太郎だってそうや!」ガバ

京太郎「お、園城寺さん!? んっ」


怜京「「――――」」

怜「――ぷはぁ」

京太郎「え? 今? くちとくちが???」

怜「さっき、ウチからあげられる事が何もないかも、なんて言ったけど、探せばあるもんなんやな///」

京太郎「おぉおおぉ園城寺さん…///」

怜「これから思いつく限りの全部を君にあげるから、楽しみに待っててや?///」


京太郎「はい! ……いや」

京太郎「貰うんじゃダメです」

怜「え?」

京太郎「あげたり貰ったりの関係じゃありません。共有、して行きましょう?」

怜「京太郎……」

京太郎「ね、怜さん?」


怜「うん! うん!!」

怜「えへへ 京太郎、これから大変やろうけどよろしくな?///」

京太郎「大変なんか思いませんよ、こちらこそよろしくお願いしますね」

怜「うん、お互いによろしくやな」




怜「えへへ京太郎の隣は気持ちええなぁ///」


よし、なんでこんなに速攻でどでかいフラグ立ったのかは知らないけどこれで終わりです

因みにこの後連れ戻された竜華は2人のいちゃいちゃっぷりにまた逃げます
あと船Qは2人の告白合戦を録画してました


後日談とかは考えてないし清澄のみんなの反応も考えてない
てか考えてない状況から絞り出されるようにして完結までもって行けました
保守とか本当にありがとうですわ

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