C.C.「せがまれるままにキスして。ふん、どれだけ偉そうなことを言っても所詮は口先だけの頭でっかちな童貞坊やか」
ルルーシュ「…………なんだと?」
C.C.「女が迫ってくると断れないのが童貞の特徴だもんなぁ」
ルルーシュ「……」
C.C.「図星をつかれて何も言えないのか、童貞」
ルルーシュ「……違うな。間違っているぞ」
C.C.「なんだと?」
ルルーシュ「あのあと済ませたからな。シャーリーと」
C.C.「なに!?」ガタッ
ルルーシュ「フハハハ」
C.C.「見え透いた強がりはよせ。見苦しいぞ、お前」
ルルーシュ「強がりだと?俺から溢れ出る自信が見て取れないというのか?」
C.C.「童貞はな、童貞と言われると否定するものだ」
ルルーシュ「おやおや。これは異なことを。俺は童貞ではないから否定しただけだが?」
C.C.「証拠でもあるのか?ないだろ?」
ルルーシュ「証拠だと?」
C.C.「ほら、見ろ。何も出てこないじゃないか。お前は童貞で決まりだな」
ルルーシュ「ならば、シャーリーに確認を取るか?」
C.C.「その小娘と口裏を合わせているんだろ。そんなものなんの証拠にもならん」
ルルーシュ「何故、認めようとしない!!」
C.C.「お前からは童貞の臭いしかしないからだ」
ルルーシュ「違う!!もう俺は!!!」
C.C.「しつこい奴だ。現実を見ろ」
ルルーシュ「貴様……」
C.C.「私はもう寝る。おやすみ、童貞坊や」
ルルーシュ「いいだろう。そのときの写真がある」
C.C.「写真……?」
ルルーシュ「シャーリーが思い出にと携帯電話のカメラで撮ったんだ。事後だがな」
C.C.「捏造写真か。見る価値はないな」
ルルーシュ「ほら、見てみろ」
C.C.「見ない」
ルルーシュ「これを見ろ!!」
C.C.「うるさいっ!!」
ルルーシュ「貴様ぁ……!!」
C.C.「そんなもの、なんの証拠にもならない。お前は童貞。チェリーボーイだ。私が言うのだから間違いない」
ルルーシュ「ちぃ……強情な女め……」
C.C.「ふん」
ルルーシュ「ならば、お前が証拠になりうる条件を提示してくれ。その条件に見合ったものを提出できれば文句などないだろ?」
C.C.「……」
ルルーシュ「さぁ、言え」
C.C.「……じゃあ、どこで済ませた?」
ルルーシュ「待ち合わせ場所の近くにあったホテルだ。最初はシャーリーの服を乾かす目的で入った」
C.C.「それで?」
ルルーシュ「そこで……。まぁ、そこは言う必要はないか」
C.C.「童貞だから言えないんだろ。嘘じゃないか」
ルルーシュ「……そういう雰囲気になってしまったんだ」
C.C.「雰囲気?雰囲気だと?笑わせる」
ルルーシュ「なに?」
C.C.「それなりに勇気が必要な行為なのに、雰囲気で済ませる?バカを言うな。そんなことあるわけないだろ。これだから童貞は……」
ルルーシュ「お前、処女か」
C.C.「違うぞ?失礼な奴だな、お前」
ルルーシュ「……」
C.C.「いい機会だから教えてやろう。私も元はギアス能力者だったんだよ」
ルルーシュ「そうなのか」
C.C.「誰からも愛される力を私は持っていた。いいか?愛されるギアスだ。この意味が分かるな?」
ルルーシュ「相手の心を操るのか」
C.C.「そうとも。愛されるということはだ、それなりのことも済ませている。歴戦の女戦士だぞ、私はな。数多の男が私の体の上を風のように過ぎ去っていったんだよ」
ルルーシュ「……」
C.C.「坊やでは絶対に手が届かない位置に私はいる。人生の大先輩だ。その私に向かって……清き乙女だと?侮蔑するにしてももう少しマシなことをいえないのか?」
ルルーシュ「……」
C.C.「これだから、童貞坊やは困る。私は寝る」
ルルーシュ「愛されるギアスか……。それはどのように愛されるんだ?」
C.C.「……」
ルルーシュ「愛され方も色々だと思うがな」
C.C.「何がいいたい?」
ルルーシュ「いや、なに。ギアスの力は凄まじい。それは俺の絶対遵守の力からでもよく分かる」
C.C.「そうだな」
ルルーシュ「となれば、愛されるギアスは心酔、いや崇拝に近い形で愛されていたんじゃないのか?」
C.C.「……!」
ルルーシュ「深く愛しすぎると行き着く先は、リリジョンだ」
C.C.「いうな」
ルルーシュ「お前、愛されすぎてそういう行為など誰にもしてもらえなかったんじゃないか?」
C.C.「ちがう……」
ルルーシュ「ただ供物を与えられ、崇められ、傍に居てもらえるだけで幸せと言われていたんじゃないのか?」
C.C.「違う!!結婚も迫られたことだってある!!憶測で語るな!!童貞め!!」
ルルーシュ「証拠はあるのか。貴様が幾多の男を受け入れたという確固たる証が!!!」
C.C.「……」
ルルーシュ「ふん。どうやら、無いようだな」
C.C.「ちがう……わたしは……」
ルルーシュ「魔女ではなく処女だったとはな。フハハハハハ!!!」
C.C.「この……!!全て貴様の想像だろう!!いい加減にしろ!!」
ルルーシュ「では、提示してくれ。お前が魅力あふれる女だったということモノを!!」
C.C.「あるわけないだろ」
ルルーシュ「フハハハハ。ならば、俺の勝ちだな」
C.C.「勝ちってなんだ?」
ルルーシュ「経験の差だ」
C.C.「うぐっ……」
ルルーシュ「人生の先輩が色々と教えてやろうか?」
C.C.「……」
ルルーシュ「あーっはっはっはっはっはっは!!!」
C.C.「分かった。呼べ」
ルルーシュ「……なに?」
C.C.「シャーリーとかいう小娘を呼べ。確かめる」
ルルーシュ「……おいおい、勝負はついただろ」
C.C.「いいから呼べ。早く」
ルルーシュ「時間も時間だ。今からだと迷惑だろ」
C.C.「知るか。早くしろ、ほら」
ルルーシュ「ふざけるな!!貴様の我侭にシャーリーを巻き込むんじゃない!!!」
C.C.「なんだと?」
ルルーシュ「未経験者は部屋の片隅で丸くなっていればいいんだよ」
C.C.「ああ。丸くなってやる。だから、シャーリーをここに呼べ」
ルルーシュ「認めるんだな?」
C.C.「ああ、そうとも。私はC.C.、処女だ。誰からも愛され過ぎた女だ。これで満足か?」
ルルーシュ「あ、ああ……」
C.C.「さぁ、シャーリーを呼べ。女同士じゃないと聞きづらいこともあるからなぁ」
ルルーシュ「長年生きてきて、何を今更恥じることがある」
C.C.「生娘が相手を童貞と罵っていた。そして生娘であることが発覚した。本人の気持ちになれないのか?」
ルルーシュ「お前……今、恥ずかしがっているのか?」
C.C.「かなりな」
ルルーシュ「もう少し恥ずかしそうにできないのか」
C.C.「黙れ。早くしろ。あとピザもな」
ルルーシュ「……もう寝るぞ」
C.C.「聞こえないのか。私はシャーリーを呼べと言っているんだぞ?」
ルルーシュ「だから、迷惑だろ」
C.C.「電話だけでもいい。かけろ」
ルルーシュ「貴様のことをどう説明するつもりだ!!」
C.C.「妹ってことにしておく」
ルルーシュ「ナナリーに扮する気か?!ふざけるな!!」
C.C.「バレない自信はある。根拠はない」
ルルーシュ「できない。この話は終わりだ」
C.C.「貴様、私に赤っ恥をかかせて終わりにするのか?」
ルルーシュ「貴様が悪いんだろ」
C.C.「分かった。もうお前には頼まない」
ルルーシュ「……」
C.C.「……」
ルルーシュ「おい。いつまで部屋の隅にいるつもりだ。ベッドを使え」
C.C.「丸くなれとお前はいった」
ルルーシュ「何を拗ねている」
C.C.「考え事をしているだけだ」
ルルーシュ「……もういい。勝手にしろ」
C.C.「するとも。私はC.C.だからな」
ルルーシュ「ちっ……」
C.C.「……」
ルルーシュ「灯り、消すぞ」
C.C.「好きにしろ」
ルルーシュ「全く……」パチンッ
C.C.(こうなったら……)
翌朝 学園内
シャーリー「……」スタスタ
C.C.「……とまれ」
シャーリー「わぁ?!誰ですか?!」
C.C.「私のことはどうでもいい」
シャーリー(見たことないなぁ……。うちの制服着てるし、アッシュフォードの生徒なんだろうけど……)
C.C.「単刀直入に訊く。お前、最近、経験したか」
シャーリー「はい?」
C.C.「いいから答えろ」
シャーリー「なんの経験ですか?」
C.C.「女が経験すると言ったらアレしかないだろ」
シャーリー「……」
C.C.「どうなんだ」
シャーリー「ど、どうしてそんなこと初対面の貴方にいわないとダメなの?」
C.C.「ということは、経験済みか?」
シャーリー「知りません」
C.C.「待て。逃がさん」
シャーリー「ちょっと……なに?」
C.C.「答えろ」
シャーリー「ああもう!!貴方には関係ないでしょ!!いきなりなによ!?」
C.C.「貴様の所為でこっちは大恥をかいたんだ!!それぐらい言え!!」
シャーリー「大恥ってなに?!私は関係ないでしょ?!」
C.C.「あるな!!大いにある!!お前が諸悪の根源だ!!」
シャーリー「なんでよ?!」
C.C.「このアバズレ!!」
シャーリー「はぁ!?」
カレン「シャーリー?なにやってるの?」
リヴァル「授業始まるぜ」
シャーリー「あ、二人ともたすけてー」
C.C.「話は終わっていないぞ」
カレン「ぶっ!?」
C.C.(カレンか……!!)
カレン(C.C.じゃない……!!なにやってるのよ?!)
C.C.(黙っていろ)
カレン(どうしよう……ゼロに言ったほうがいいかな……)
リヴァル「その子、誰?」
シャーリー「知らない人なの」
C.C.「私はお前をとても知っている」
シャーリー「どういう意味?」
C.C.「で、どうなんだ。したのか、してないのか」
シャーリー「何でも知らないじゃない」
C.C.「揚げ足をとるな。質問に答えればいいんだ、小娘」
シャーリー「小娘って同い年ぐらいでしょ」
C.C.「一緒にするな。積み上げてきた経験には雲泥の差がある」
シャーリー「わけわかんないんですけど」
カレン「……もしもし……ゼロですか?あの……はい、いえ、え?あ、ありがとうございますっ!」
リヴァル「二人とも落ち着けよ。何の話なんだ?」
C.C.「シャーリーが経験者がどうかって話だ」
シャーリー「だから、なんの経験なんですか?!」
リヴァル「経験って……ズバリ、男でしょ」
シャーリー「おとこぉ?!」
C.C.「そうだ。お前、中々見所があるな。今度、可愛がってやってもいいぞ?」
リヴァル「マジで?!」
C.C.「さあ、シャーリー。答えろ」
シャーリー「尚更、言えません!!」
C.C.「人数もか?」
シャーリー「あなたはどうなんですか?!」
C.C.「……ざっと、1000人かな」
リヴァル「すげー……」
シャーリー「同じ女として……ひく……」
C.C.「私は答えた。次はお前の番だ」
シャーリー「……ひ、ひとりです」
リヴァル「えぇ!?」
C.C.「ひ、ひとり……だと……?」
シャーリー「それが普通でしょ?!」
リヴァル「まぁ、うん……。で、ルルーシュとはどこで?」
シャーリー「なんでルルが出てくるの?!」
C.C.「ルルーシュ以外に一人いるのか?!」
シャーリー「はぇ?!」
リヴァル「シャーリー……ルルーシュが聞いたらショック受けるぞ……」
シャーリー「いや……あの……」
C.C.「ふふ……なんだ……ただの浮気性な女だったのか」
シャーリー「1000人も相手にした貴方がいうことじゃないでしょ?!」
C.C.「一人の男も愛せないお前がいうな」
カレン「それで……ええ……そうなんです。え?はい、それはもう……私はゼロのこと……その……す、好きですけど……」モジモジ
C.C.「よくわかったよ。お前は魔性の女。魔女だ」
シャーリー「なっ……!?」
C.C.「お前なんか地獄に落ちろー」タタタッ
シャーリー「あ!ちょっと!!待ちなさいよ!!」
リヴァル「行っちゃったな」
シャーリー「……」
カレン「あれ?さっきの子は?」
リヴァル「向こうに行ったけど」
カレン「そう……」
シャーリー「カレンの知り合い?なら、失礼なこと言わないでって言っておいてほしいんだけど……」
カレン「ああ、うん。言っておいてあげる」
シャーリー「何が目的だったんだろう」
リヴァル「ルルーシュのこと狙ってる子じゃねーの?」
シャーリー「それはありえるけど……」
カレン(ゼロに一番信頼しているって言われた……今日はよく眠れそう……)
ルルーシュ「シャーリー」
シャーリー「あ、ルル……」
リヴァル「ルルーシュさんよぉ、すげー可愛い子が今、いたんだけどぉ」
ルルーシュ「何か言っていたのか?」
シャーリー「経験がどうのこうのって……。よくわかんないけど」
ルルーシュ「なんて答えた?」
シャーリー「そんなの言えるわけないでしょ?!」
ルルーシュ「そうか」
シャーリー「そうかって……」
リヴァル「いいよなー、ルルーシュは。色んな女から想いを寄せられて」
ルルーシュ「気苦労しかないって」
リヴァル「ちくしょう……強者の余裕かよ……」
シャーリー「あ、それよりも早く教室にいこ。授業始まるし」
ルルーシュ「ああ、そうだな」
カレン「ふふ……ぜろぉ……」
中庭
C.C.「くそ……あんな小娘に……小娘にすら……私は負けるのか……経験で……」
C.C.「ふざけるな……。こっちはなぁ……多くの王族や政治家にだって傍にいてほしいって言われたんだぞ……」
C.C.「私以外にそんな女がどこにいるというんだ……まったく……小娘は何もわかっていない……」
C.C.「これだからすぐに体を許すような……やつは……」
C.C.「うぅぅ……」
咲世子「C.C.さん?」
C.C.「ん?」
咲世子「ここに居られましたか。ルルーシュ様から探して欲しいと言われまして」
C.C.「そうか」
咲世子「何かあったのですか?」
C.C.「……お前は経験があるのか?」
咲世子「はい?」
C.C.「男に抱かれたことはあるのか?」
咲世子「男性にですか……」
C.C.「ああ……」
咲世子「ありませんね。恥ずかしながら。仕事一筋だったもので」
C.C.「そうなのか?」
咲世子「はい。それが何か?」
C.C.「現状から脱したいと思ったことはないか?」
咲世子「いえ。特に私はルルーシュ様のお傍に居られたらそれで幸せですので」
C.C.「……そうなのか。お前にとってルルーシュはそれだけの存在なのか」
咲世子「ええ」
C.C.「私は脱したい」
咲世子「そうなのですか」
C.C.「時々、色々なものが頭を巡る。想像もする。五感を働かせることもある」
咲世子「C.C.さん……」
C.C.「どうしたらいいかな……」
咲世子「襲ってしまっては如何ですか?」
C.C.「無理やりは好かない。合意の上でないとなんか、気持ち悪いだろ」
咲世子「ご希望のお相手は居られるのですか?」
C.C.「……一人だけな。条件付きだが」
咲世子「では、そのかたに言ってしまえばいいじゃないですか」
C.C.「何をだ?」
咲世子「私を抱いてくれー!!!と」
C.C.「言えるか!!」
咲世子「それほどの仲ではないと?」
C.C.「私のプライドの問題だ」
咲世子「では、その気にさせれば問題はないわけですね」
C.C.「その気?」
咲世子「ええ。相手から求めてくるなら、C.C.さんもそれを受け入れるわけですから」
C.C.「まあ、そうだな」
咲世子「では、その方法を伝授してさしあげます」
C.C.「お前も未経験者だろ?偉そうになにを……」
咲世子「誘惑の心得はあります。ベッドに入る前に事は済むので男性に抱かれたことはないだけです」
ルルーシュの部屋
ナナリー「お兄様、お帰りなさい」
ルルーシュ「ただいま、ナナリー」
ナナリー「お兄様、ちょっといいですか」
ルルーシュ「どうした?」
ナナリー「少し服が乱れているような気がして……」
ルルーシュ「どれどれ……」
ナナリー「どうですか?」
ルルーシュ「いや、大丈夫だ」
ナナリー「そうですか。ありがとうございます、お兄様」
ルルーシュ「気にするな」
C.C.「帰ってきたのか、坊や」
ルルーシュ「なんだ、居たのか」
ナナリー「……」
C.C.「それにしてもこの部屋は暑いな……。服でも脱ごうかな……」チラッ
ルルーシュ「勝手にしろ。それより、貴様。今日、学園のほうに居たらしいな。何が目的だ」
C.C.「……」
ナナリー「お兄様?」
ルルーシュ「俺とシャーリーの関係を探っていたのか?」
C.C.「上着から脱ぐか」チラッ
ルルーシュ「質問には答えないか。まぁいい。お前の自由だからな」
ナナリー「何かあったのですか?」
ルルーシュ「ナナリーの気にすることじゃない」
ナナリー「はぁ……」
C.C.「下も脱ぐかな。これは出血大サービスだなぁ、まったく」チラッ
ルルーシュ「ナナリー、夕食はなにがいい?」
ナナリー「お兄様のお作りになるものでしたら、なんでも」
ルルーシュ「それが一番困るんだけどな」
ナナリー「ふふっ」
C.C.「ぬぐぞー、本気だからなー」
C.C.「咲世子」
咲世子「どうでしたか?」
C.C.「まるで効果がなかった。そればかりか他の女のことばかりだ」
咲世子「そうですか……」
C.C.「このままでは終われない。どうにかしろ」
咲世子「そうですね。あからさまな誘惑には屈しない人物には、さりげないスキンシップなんてどうでしょうか?」
C.C.「さりげないスキンシップだと?」
咲世子「ええ。何気なく手に触れたり、肩に触れたりするのです」
C.C.「……」メモメモ
咲世子「そうすることで相手は自然と好意を持ってくれるものですから」
C.C.「本当か。それで向こうから来るのか」
咲世子「来ます」
C.C.「分かった」
咲世子「ご武運を」
C.C.「さりげないスキンシップ……さりげない……」
ルルーシュ「できたぞ、ナナリー」
ナナリー「ありがとうございます」
ルルーシュ「熱いから気をつけてな」
ナナリー「えっと……」オロオロ
ルルーシュ「ここだよ」ギュッ
ナナリー「あ……。ありがとうございます」
ルルーシュ「全く」
ナナリー「私にはお兄様がいないとダメですね」
ルルーシュ「そうだな」
ナナリー「もう、お兄様ったら。ふふっ」
ルルーシュ「ははは」
C.C.「ルルーシュ」
ルルーシュ「なんだ?」
C.C.「手を握ってやろうか」
ルルーシュ「気持ち悪いことをするな」
C.C.「じゃあ、肩でももんでやろうか……」
ルルーシュ「必要ない」
ナナリー「お兄様、フォークは……」
ルルーシュ「ここにある」ギュッ
ナナリー「ありがとうございます」
C.C.「……」ススッ
ルルーシュ「なんだ?」
C.C.「私はこう見えて手相占いが得意なんだ」
ルルーシュ「手相だと?」
C.C.「見てやろう」
ルルーシュ「結構だ」
ナナリー「お兄様、見てもらえばいいではありませんか」
ルルーシュ「いいんだよ。どうせ嘘だからな」
C.C.「ええい!!触らせろ!!!」ギュッ
ルルーシュ「離れろ!!!」
C.C.「咲世子」
咲世子「ダメだったのですか?」
C.C.「ああ……」
咲世子「……」
C.C.「もうどうしていいのかわからない……」
咲世子「C.C.さん、元気を出してください」
C.C.「このまま一生……花弁を散らすことの無い可憐な花のままでいるんだろうな……」
咲世子「そう悲観しないほうが」
C.C.「はぁ……」
咲世子「分かりました。では、最終手段です」
C.C.「最終手段だと?」
咲世子「ええ。これで篭絡されなかった殿方はおりません」
C.C.「聞かせろ」
咲世子「紙とペンをご用意ください」
C.C.「よし」
咲世子「用意しましたか」
C.C.「ああ」
咲世子「では、日本の言葉を紙に書きます」
C.C.「日本の?」
咲世子「はい。それでどのような男も……確実に落ちます」
C.C.「それは本当か?妖しいモノだな」
咲世子「効果は絶大ですよ」
C.C.「で、なんと書けばいい?」
咲世子「貴方の」
C.C.「あな、たの……」カキカキ
咲世子「肉」
C.C.「に、く……」
咲世子「便器です」
C.C.「便器、です……これでいいのか?」
咲世子「その紙を胸に貼り付けて意中の男性の前に言ってみてください。言葉を理解してもらえば、間違いなく向こうから迫ってきますから」
ナナリー「……」
ルルーシュ「ナナリー?何をしているんだ?」
ナナリー「えっと……秘密です」
ルルーシュ「俺に秘密か。寂しいな」
ナナリー「ごめんなさい。でも、もう終わりましたから。あとはプリントアウトするだけです」
ルルーシュ「そうか」
ナナリー「はい」
C.C.「ルルーシュ」
ルルーシュ「なんだ。さっきから落ち着きのない奴だな。―――何を貼り付けている?」
C.C.「読めるか?」
ルルーシュ「貴方の……にく……便器……です?」
C.C.「そうだ」
ルルーシュ「どういう意味だ」
C.C.「調べてみろ」
ルルーシュ「ちっ……。はいはい」
ナナリー「よいしょ」ペタッ
C.C.「ナナリー?」
ナナリー「お兄様ぁ」
ルルーシュ「なんだナナリーまで同じものを貼り付けて……。なんだそれは?」
ナナリー「咲世子さんから教えてもらったおまじないです」
ルルーシュ「咲世子さんから?」
C.C.「ナナリー?!お前も……?!」
ナナリー「なにか?」
ルルーシュ「なんのおまじないなんだ?」
ナナリー「秘密です」
ルルーシュ「また秘密か」
ナナリー「ふふっ。調べたら分かりますから」
ルルーシュ「そうか。なら調べてみるか」
C.C.(まずい……。言葉の意味だけでなく、もし男性を振り向かせる方法なんてことがバレたら……!!)
C.C.(またルルーシュに弱みを握られる……!!)
ルルーシュ「ええと……にく……べん……」カタカタ
C.C.「ま、まて!!」ガシッ
ルルーシュ「なんだ、離せ」
C.C.「いや、離すわけにはいかなくなった」
ルルーシュ「なんだと?お前が言葉の意味を調べろと言ったんだろうが」
C.C.「そうだが、状況が変わった。調べるな」
ルルーシュ「いいから離せ」
C.C.「できないな」
ルルーシュ「C.C.……!!」
C.C.「……」
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ「分かった。調べないから、腕を離してくれ」
C.C.「分かってくれたか、坊や」パッ
ルルーシュ「―――フハハハハ!!!今だ!!!」カタカタカタカタカタ
C.C.「ルルーシュ!!!」
ルルーシュ「これは?!」
C.C.(終わったな……。もうここには居られない……)
ナナリー「お兄様、分かったのですね」
ルルーシュ「ナナリー。その紙は貼り付けるものではない。取れ」
ナナリー「でも……」
ルルーシュ「取るんだ!!」バッ!!!
ナナリー「あ……」
C.C.(さようなら、ルルーシュ)コソコソ
ルルーシュ「C.C.。お前はこっちだ」グイッ
C.C.「なんだ?何を怒っている?」
ルルーシュ「こい」
C.C.「私は悪く無いぞ。全部、咲世子だ。咲世子の入れ知恵だ」
ルルーシュ「いいからこい」
C.C.「やめろ。怒られるのは嫌だ」
ナナリー「……」
C.C.「……」
ルルーシュ「この紙に書いてある文字。どういう意味なのか、分かっているのか?」
C.C.「意味は知らない」
ルルーシュ「……やはり処女だな。お前は」
C.C.「お前だって知らなかったのだろ」
ルルーシュ「……知らないこともある。生きていくうえでは必要のない言葉だ」
C.C.「ふん」
ルルーシュ「これ、簡単に言えば「私を抱いてください」ってことだぞ」
C.C.「……」
ルルーシュ「……」
C.C.「……」ビリビリ
ルルーシュ「今更破いても遅い。どういうつもりで胸に貼り付けた?」
C.C.「深い意味はない。気にするな」キリッ
ルルーシュ「……」
C.C.「分かったよ。部屋の隅で丸くなる。それでいいな?」
ルルーシュ「そうやって膝を抱えていればうやむやになるとでも思っているのか、お前は」
C.C.「なるだろ。私が口を噤んでいればな」
ルルーシュ「ならないな」
C.C.「いーや、なるな」
ルルーシュ「……」
C.C.「部屋の隅で丸くなった。もう私に構うな。触れるな」
ルルーシュ「お前、何を拗ねている?」
C.C.「拗ねてなどない。私はC.C.だぞ?」
ルルーシュ「今日のお前の行動を考えればすぐに分かるがな」
C.C.「ほう?シスコン坊やが?言ってみろ。大ハズレに決まっている」
ルルーシュ「シャーリーのことだろ」
C.C.「……」
ルルーシュ「当たりか」
C.C.「いや、ハズレだ。間抜け。顔を洗って出直して来い」
ルルーシュ「こいつ……」
ルルーシュ「ならば、俺が大人の階段を上りきったことか」
C.C.「違うな。ぜんっぜん、違う。まるで関係がない。どうしてそこに行き着いたのか理解できない」
ルルーシュ「そんな事実などないと言ったら?」
C.C.「……え?」
ルルーシュ「お前に童貞と言われて、つい口から出た嘘だったと言ったらお前はどうする?」
C.C.「嘘……なのか……?」
ルルーシュ「仮の話だ」
C.C.「どっちだ?嘘なのか?嘘なんだな?」
ルルーシュ「……」
C.C.「だろうと思ったよ。私は初めから分かっていた」
ルルーシュ「待て」
C.C.「何かな、万年チェリー坊や?」
ルルーシュ「急に態度がでかくなったな。貴様、自分の立場がわかっているのか?」
C.C.「どういう意味かな?」
ルルーシュ「お前は俺に向かって抱いてくださいと願ったんだぞ?」
C.C.「それも嘘だ」
ルルーシュ「バカか」グイッ
C.C.「なっ?!」
ルルーシュ「それがお前の願いなんだろ?」
C.C.「やめろ……」
ルルーシュ「怖気づいたか?」
C.C.「……無理やりは……嫌だ……」
ルルーシュ「くっ……」
C.C.「……」
ルルーシュ「もういい。寝る」
C.C.「なんだ、やめるのか」
ルルーシュ「ふん……」
C.C.「童貞の限界か。つまらんな」
ルルーシュ「貴様っ!!」
C.C.「な、なんだ。やるか?!」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
ルルーシュが童貞なたシャーリーは・・・?
ルルーシュ「……ふんっ」
C.C.「ふぅー……」
ルルーシュ「するつもりも無いくせに、粋がるな」
C.C.「何をいう。その言葉、そのままお前に返す」
ルルーシュ「やはりシャーリーのほうが可愛げがあっていいな」
C.C.「なら、あの小娘とやることやればいいだろ」
ルルーシュ「それもそうだな。今から呼び出すか」
C.C.「ああ、でもあいつ、ルルーシュ以外の男とすることしているらしいけどな」
ルルーシュ「シャーリーの交友関係は熟知している。特定の男性などいない」
C.C.「……」
ルルーシュ「残念だったな」
C.C.「だが、奴は男と経験をしたと言っていたが」
ルルーシュ「俺とキスしたことを言ったんだろ」
C.C.「じゃあ、シャーリーは呼ぶな。危険だぞ」
ルルーシュ「お前よりは何倍も安全だ」
>>128
スザク「膣内から変えていけばいいのに」
C.C.「くっ……」
ルルーシュ「さて……」
ピリリリ
C.C.「誰からだ」
ルルーシュ「カレンだな……。―――私だ」
カレン『あ、ゼロ。今日はこちらにこないのですか?』
ルルーシュ「ああ。色々あったからな……」
カレン『そうですか』
C.C.「……」
ルルーシュ「何か緊急の用でもあるのか?」
カレン『い、いえ……あの……ゼロ?』
ルルーシュ「どうした?」
カレン『あの……私は……ゼロのこと……す、好きですから』
ルルーシュ「私もカレンのことは信頼している。できることなら、ずっと傍にいてほしい」
カレン『ゼロぉ……はいっ!!紅月カレンはこの身を色んな意味でゼロに捧げます!!』
ルルーシュ「それは嬉しいな」
カレン『でへへ……』
C.C.「ぜろぉ、まだぁ?C.C.、がまんできなぁい」
ルルーシュ「!?」
カレン『え……ゼロ……?』
ルルーシュ「おい!!」
C.C.「もうこんなになってるのにぃ」
カレン『あ、ごめんなさい……。それじゃあ……』
ルルーシュ「まて!!カレン!!」
C.C.「ふふっ……あはははは」
ルルーシュ「貴様!!何の真似だ!!」
C.C.「ただの悪戯だ」
ルルーシュ「ふざけるな!!カレンに何らかの悪影響が出たらどうする?!」
C.C.「この程度で動揺してしまうなら遅かれ早かれ戦死する」
ルルーシュ「おまえはぁ……」
>>143
事後・・・ではないな
C.C.「カレンなら何も心配はいらない」
ルルーシュ「その根拠はなんだ……。全く」
C.C.「さてと、そろそろ寝ようかな」
ルルーシュ「お前!!」
C.C.「男は床で寝ろ」
ルルーシュ「どこまで身勝手なんだ……お前は……」
C.C.「求められて唇を重ねるような軟派な男が言うと滑稽だな」
ルルーシュ「お前はどうなんだ?」
C.C.「私は求められたからと言って、それに応じたりはしない。見た目ほど尻は軽くないからな」
ルルーシュ「ほう……?」
C.C.「私はC.C.だからな。特に小僧の頼みなんて―――」
ルルーシュ「C.C.……」
C.C.「お……」
ルルーシュ「……」
C.C.「まて……歯を磨いてからだ……」
ちょっと歯磨いてくる
ルル-シュ「なんだ。貴様はキスすることもできない軟弱で脆弱で臆病な女じゃないか」
C.C.「なに……?」
ルルーシュ「そのような奴にとやかく言われる筋合いはないな」
C.C.「この……」
ルルーシュ「こんな女に罵声を浴びせられたであろうシャーリーが不憫でならない」
C.C.「歯を磨けばいいと言っている」
ルルーシュ「磨いているうちに断る理由を考えるんだろ?」
C.C.「そ、そこまで嫌じゃないが」
ルルーシュ「そ、そうか」
C.C.「……やはり、今日は部屋の隅で丸くなっておく」
ルルーシュ「もういいから、ベッドで寝ろ。お前みたいな女が部屋の隅にいると怖いからな」
C.C.「じゃあ、男は床で寝ろ」
ルルーシュ「はいはい」
C.C.「おやすみ」
ルルーシュ「ああ」
ルルーシュ「……」
C.C.「……」コソコソ
ルルーシュ「なんだ?」
C.C.「私は寝相が悪いからな」
ルルーシュ「わざわざ床にいる俺の隣まで来るほどか。とんでもないな」
C.C.「今日は特別寝相が悪くてな。私も困っている」
ルルーシュ「お前の傍で寝ることになる男は大変だな」
C.C.「だろうな。同情するよ」
ルルーシュ「貴様に同情されても何一つ嬉しく無いな」
C.C.「お前に同情したわけじゃないがな」
ルルーシュ「俺以外の誰がお前の傍に居られるというんだ?」
C.C.「それはこっちに台詞だな」
ルルーシュ「寝言も多いし。最低の女だ」
C.C.「お前こそ歯軋りが酷いな。最悪の男だ」
ルルーシュ「魔女が……」
翌日
ルルーシュ「ん……」
C.C.「すぅ……すぅ……」
ルルーシュ「顔を洗うか……」
咲世子「おはようございます、ルルーシュ様」
ルルーシュ「おはよう」
咲世子「おや?」
ルルーシュ「あ、これは……」
咲世子「どうやら、おまじないの効果が出たようですね」
ルルーシュ「おまじないって……」
ナナリー「咲世子さん!!私は効果が出ませんでした!!」
咲世子「そんなことは……。では、この藁人形を使ったお呪いを試してましょうか」
ナナリー「はい」
ルルーシュ「咲世子さん。ナナリーにおかしなことを吹き込むのはやめてください」
咲世子「も、申し訳ありませんでした……」
学園内 生徒会室
カレン「はぁ……」
シャーリー「カレン?どうしたの?元気ないみたいだけど」
カレン「べつにぃ……」
リヴァル「ふられたのかぁ?」
カレン「あ?」
リヴァル「うわ……マジで?」
カレン「そんなじゃないわ……」
ミレイ「そんなんじゃないって顔じゃないわねー」
カレン「放っておいて下さい……」
スザク「カレン……」
ルルーシュ(昨日の電話の影響か……)
ナナリー「カレンさん、あの……」
カレン「なぁに?」
ナナリー「何があったのか聞かせてください。お力になれなくても、お話しを聞くことはできますから」
リヴァル「そういえばルルーシュ。昨日の女の子とは出会えたか?」
ルルーシュ「いや。会えていないな」
シャーリー「もう、なんだったのかな。あの子!!」
リヴァル「でも、シャーリーさ。ルルーシュ以外に思いを寄せている男なんているのか?」
シャーリー「え?!いや、いないよ……って、何いってるのかな?!」
スザク「ルルーシュ、シャーリーはルルーシュのことが好きらしいよ」
ルルーシュ「そ、そうだったのか……」
シャーリー「わぁぁああああ!!!!!」
ミレイ「間接的こくはくぅ」
シャーリー「なんでそんなこというのぉ!!!」
スザク「こういうことは早いほうが」
シャーリー「自分で言うから!!!」
スザク「じゃあ、今言ったらどうかな」
ルルーシュ「……」
シャーリー「いえるわけないでしょぉ!!!」
シャーリー「みんながいぢめるぅ……」
ミレイ「よしよし」
スザク「あれ……泣かせてしまった……」
リヴァル「よくやったよ。スザク」
スザク「そうかな?シャーリーが前進できたなら、僕も嬉しいよ」
ルルーシュ「全く……」
ニーナ「ふふっ」
カレン「へー、そうなんだ」
ナナリー「是非、試してください」
カレン「ありがとう、ナナリー。元気でてきたよ」
ナナリー「いえ」
シャーリー「うぅぅぅ……」
ナナリー「シャーリーさん」
シャーリー「なに……?」
ナナリー「元気の出るおまじない、教えてあげますから。涙を拭いてください」
黒の騎士団アジト
ゼロ「色々すまなかったな」
扇「いや。ゼロの用事は済んだのか?」
ゼロ「ああ、問題はない」
扇「ならいいんだ」
ゼロ「さてと」
カレン「ゼロー!!」タタタッ
ゼロ「カレ―――」
扇「カ、カレン?!何を貼り付けて!?」
カレン「魔法の言葉だって聞いて……。ゼロ……ドキドキしますか?」
ゼロ「あ、ああ……」
カレン「よかった……」
玉城「なんだ、カレン!?ゼロ専用の便器になったのか?!」
カレン「うん」
ゼロ「肯定するな!!お前はその言葉の意味がわかっていないのか?!」
カレン「え?」
ゼロ「それは……抱かれてもいいという合図なんだぞ……」
カレン「そうみたいですね」
ゼロ「なに?」
カレン「ゼロ。C.C.のようにはいかないかもしれませんが、私も精一杯がんばりますから」
ゼロ「カレン!!私は!!」
カレン「ゼロの親衛隊ですから!!私!!」
ゼロ「が……!?」
扇「ゼロ」
ゼロ「なんだ?」
扇「カレンを幸せにしてやってくれ」
ゼロ「何を言っている?!」
カレン「ゼロ……リードしてくれると嬉しいです」
ゼロ(そんなことできるわけがない……!!ここは……戦術的撤退だ!!)ダダダッ
カレン「あ!!ゼロー!!!」
翌日 学園内
ルルーシュ(昨日は酷い目にあったな……。カレンめ。わかってやるなんて、なんと性質の悪い……。今後も注意しておかなくては……)
シャーリー「あ、ルルー」
ルルーシュ「シャーリー。おは―――」
シャーリー「この胸に貼った紙?これ、ナナちゃんから教えてもらったの。元気の出るおまじない」
ルルーシュ「シャーリー……」
シャーリー「どうしたの?」
スザク「シャーリー!?」
シャーリー「スザクくん、どうかした?」
スザク「……君は男なら誰でもいいっていうのか!!!」
シャーリー「え?」
ルルーシュ「スザク!!よせ!!」
スザク「一途だと思っていたのに!!君は最低だ!!まるっきり痴女じゃないか!!!」
シャーリー「ち……」
ルルーシュ「スザク!!もういい!!やめろ!!」
スザク「シャーリー!!反省するんだ!!!」
シャーリー「ごめっ……なさい……私……しらなくて……」
スザク「知らなかったじゃ済まされない!!僕は君のことを思っていっているんだ!!!」
シャーリー「はい……」
ルルーシュ「スザク、もういいだろ。シャーリーも反省している」
スザク「でも……」
ルルーシュ「今後は気をつければいいだけだ、シャーリー」
シャーリー「ルル……」
スザク「シャーリー、もうこんなことしちゃいけない」
シャーリー「うん……もうしない……こんなこと……恥ずかしいもん……」
スザク「よし。なら、いいんだ」
ナナリー「……」
ナナリー「次のおまじないを試しましょうか……」
ナナリー「ふふっ」ウィィン
ルルーシュの部屋
ルルーシュ「酷い一日だった。カレンもシャーリーも……。困ったものだ」
C.C.「満更でもなかったんだろ?童貞坊やめ」
ルルーシュ「……は?」
C.C.「なんだ?」
ルルーシュ「魔処女がよく言う」
C.C.「お前……!!」
ルルーシュ「なんだ?」
C.C.「……な、なら、お前が私を魔女にすればいいだろ?」
ルルーシュ「ごめんだな」
C.C.「なに!?」
ルルーシュ「お前は図に乗って、今以上に可愛くなくなりそうだからな。暫くは様子をみる」
C.C.「ふざけるな!!もうお前以外にいないんだからな!!」
ルルーシュ「……そうか。なら、考えてみてもいい」
C.C.「……部屋の隅で丸くなるから……契約する覚悟ができたら、こい……」
おしまい
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