さやか「ほむらの拳」(131)

前回→まどか「ほむらの拳」
http://sssokuhou.com/archives/6544361.html 
http://blog.livedoor.jp/dpdmx702/archives/14562700.html
http://2chmoeaitemu.dtiblog.com/blog-entry-1483.html
http://supermilk0704.blog.fc2.com/blog-entry-822.html
まとめていただきありがとうございます。
感謝…!圧倒的感謝…!!

先週の予告通り続きを投下します。

※今回は真面目成分が多めです。
また、先に言っときますが、私は特にまどかに恨みを持っていません。

前回のあらすじ

ほむら「武器がないなら魔力を流し込んで破裂させればいいじゃない」

QB「どうしてそういう発想に至ってしまったんだ」

まどか「どっかにケンシロウいないかな~」

さやか「ツッコミ疲れた…」

マミ「おうち帰る!!」ウワーン!


前回の最後にあった第2部予告↓

次回予告 テーレッテー

見事に謎の時間軸に対応しきったほむら!
しかし、さやかの恋の問題は解決していなかった…
新たな魔法拳士も現れ、物語は大波乱!?

次回、ほむらの拳 第2部「愛と義のさやか編」ご期待ください



それでは本編です………

QB「さて、さやか。とても重要な問題が有るんだ」

さやか「何?」

QB「君と僕がツッコミ役だったが、前回の後半に君が北斗の拳に目覚めたせいで

   ツッコめるのが僕しかいなくなってしまったんだ」

さやか「ああ、それなら安心して。私はあいつらほど狂人じゃないから、ツッコミは続けるよ」

QB「友達を狂人よばわりかい…」

さやか「だって…」

まどか「波乱の第2部、始まるぜ!ホアチャーッ!!」ババッ!

ほむら「ふふ…まどかったら、パンツがチラチラ見えているわよ」鼻血ドクドク

さやか「事実でしょ?」

QB「まあね」







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         ~世紀末救世主伝説~

     ほむらの拳 第2部「愛と義のさやか編」
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北斗語りの翌日、恭介の病室

ガラッ

さやか「恭介!かわいいさやかちゃんがお見舞いに来たよ!」

恭介「…やあ、さやか……」

さやか「?……どうかしたの…恭介…?」

恭介「……いや…」

さやか(なんか元気ないな…)

さやか「そう………ああそうだ、これお見舞いのCDね」

恭介「ッ…!」ギリッ

恭介「さやかはさぁ…僕をいじめてるのかい?」

さやか「え…?」

恭介「何で今でもまだ、僕に音楽なんか聴かせるんだ。嫌がらせのつもりなのか?」

さやか「恭介…何を…」

恭介「自分で弾けもしない曲、ただ聴いてるだけなんて…」

さやか「で、でも…腕が治ればまた…」

恭介「もう動かないんだよ!……医者から諦めろって言われたんだ……」

さやか「!」

恭介「うっ…うっ…」グスグス

恭介「僕の手はもう二度と動かない…奇跡か、魔法でもない限り治らないんだ!…ううっ…」グスグス

さやか「…」

恭介「…放っておいてくれないか、さやか……」グスッ

さやか「恭介…」

さやか「エイプリルフールならとっくに過ぎt」

恭介「嘘じゃねぇよ」

さやか「はい」

恭介「さやかは僕をいじめてるのかい?」

さやか「いいえ。すいません」

恭介「…帰ってくれないか」

さやか「やだ」

恭介「あ?」イラッ

さやか「恭介に…話さなくちゃいけないことがあるの」キリッ

恭介「なに急に真面目になっているんだい」

さやか「恭介…私ね、昨日まどかと…新しく転校してきた暁美ほむらって子と話したんだ」

さやか「それでね、愛のために自分を犠牲にすることができるかって話になったの」

恭介(………女の子の話題にしては堅いな)フム…

さやか「私達みんな…本当に心からの愛のためだったらできるって……そう言ったの」

さやか「私は今の…恭介の腕がもう動かないって話聞いて…泣いてる恭介見て……

    絶対に何とかしてあげたい、救ってあげたいって思った」

恭介「…さやか?」

さやか「私、恭介のためなら、どんな過酷な修羅の道でも行ける」

さやか「愛のためなら、喜んで犠牲になれる」ニコリ

恭介「さやか…それって」

さやか「待ってて。すぐに奇跡を起こしてみせる」

恭介「さやか…何をするつもりだい……?」

さやか「心配しないで。私を信じて待っていて」

さやか「じゃあね」

ガラッ ピシャッ

恭介「さやか…」


















恭介「今の告白だよね?うわーやっべどうしよ!!興奮してきた!!!」ホオオオオーッ!

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in魔女結界

ほむら「ほむぬああ!」バッ!!

ほむら「ほむ斗七死星点!!!」

ドゴォ! バゴォ! ズコォン! バグォ!
  
  ボゴォン! バコッ! ボグォ!

デビルリバースの魔女「いっ!」ベゴォ!

デビルリバースの魔女「あおお!!」ベキベキベキ!

ボゴォーン!



ほむら「…奴のために、祈る言葉など無い……」ファサッ

ほむら「ふぅ…巴マミがひきこもってるせいで魔女狩りが忙しいわ」

ホムラチャン!メールダヨ!

ほむら「あら…まどかからメール」


   formまどか
   
ほむらちゃんは南斗六聖拳の中で誰派?


ほむら「そうね………サウザー派っと…」カチカチ

ホムラチャン!メールダヨ!

ほむら「今度は美樹さやか…」


   fromバカ

ごめんね
   あんたとの約束守れないわ


ほむら「急に何を…約束?…まさか!」

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前回の後の北斗語りの回想

まどか「…だから修羅の国編は必要なんだよ!わかる!?」ズイ!

さやか「わかったわかった」

ほむら「後付け設定感は仕方ないわ……ああそうだわ、ちょっと二人に約束してもらいたいのだけど」

さやか「何?」

ほむら「QBとは契約しないで欲しいのよ…もし契約すれば、すべてを失うことになるわ」

QB「えーっ、困るよそれ!」

まどか「すべてを…?まあ別にいいよ?やっぱり拳士になるより見てるほうが楽しいし」

QB「えぇー」

ほむら「そう。美樹さやかは?」

さやか「私は…」

さやか(恭介は…一生腕が治らない、ってわけじゃないだろうし…)

さやか「…うん、わかった。約束する」

QB「さやかまで…商売上がったりだよ!」

ほむら「本音が出てるわよ」

QB「おっと」

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ほむら「約束して次の日に破るバカがいるか!」

ほむら「電話をかけましょう…」ピピ…プルルルル…プルルルル…

ほむら「…出ないわあのバカ」

ホムラチャン!メールダヨ!

ほむら「メール!」


   fromまどか

サウザー……ないわー^^;


ほむら「…………まどか……うざい……」イライラ

その頃まどかは…

夕方の街中

まどか「ティヒヒwやっぱり南斗六聖拳の中だったらレイ一択だよね!」

まどか「あ~あ、どこかにレイいないかな~」

まどか「あれ?仁美ちゃんだ」

仁美「うふふ~うふふ~出番ですわ~出番がキマシタワー」

まどか「仁美ちゃん、今日はお稽古事…はっ!?」

まどか「あの首筋の紋章は…UD!?ユダの紋章!?」※全然違います

まどか「まさか仁美ちゃん…かつてエロ同人みたいな経験をしていたの…?」※明らかに魔女の口づけです

仁美「まどかさん、ごきげんよう」

まどか「かわいそうに…地獄を見てきたんだね…」※思い込みでそう見えるようにして自分を騙しています

仁美「何を言っているんですの?」

仁美「あ、そうそう、鹿目さんを連れて行かせてもらいますわ」

まどか「んーwwwやだwww」

仁美「ムカつきますわ…とにかく問答無用ですわ」ガシッ

まどか「うわっ!離せ!あれ?力強いなぁ仁美ちゃんは!!」

仁美「行きますわよ」

まどか「い…いったいどこへ?」

仁美「どこって、それは…ここよりもずっといい場所、ですわ」

まどか(ここよりもずっといい場所…世紀末?)※正解

怪しい工場

まどか「ここ…?」

仁美「うふふ、ただいま戻りましたわ」

工場長「…」

サラリーマン「…」

主婦「…」

まどか「何…この人達…みんな同じ刻印が…」

ガロンの魔女「連れてきたか…」

ガロンの魔女「貴様はこれから俺の奴隷になる。その刻印を焼き付けるのだ」

まどか「! 魔女!」

モヒカン「ええい!大人しくしろ!」ガシッ!

連れてこられた男「やめろ離せ!俺は従わないぞ!」

モヒカン「じゃあ死ぬしかねぇな~!」ズルズル

まどか「あの人…」

仁美「刻印を拒否しましたのね」

モヒカン「そら!この熱い炎の鉄板の上で死ぬまで踊れぇ!」バッ!

連れてこられた男「うわああああああああ!ひいいっ!」ジューッ!!!

連れてこられた男「あああ…」ボボボ…

まどか「なんてことを…!」

仁美「うふふ…従わないのが悪いのですわ!ヒャッハーですわ!」

まどか「そうか…仁美ちゃんもここの人たちも操られて…」

仁美「さあ、まどかさんもそこで刻印を焼き付けてください」

まどか(刻印を焼き付けるための炉…この展開は…)

仁美「その瞬間から、すばらしいガロン様の奴隷ですわ!」ヒャッハー!

まどか「…嫌だよ」

ガロンの魔女「何ぃ?」

まどか「わたしは魔女には従わない…たとえどんなことがあっても」

まどか(だって北斗の拳的展開ならレイが来てくれるもの!)ワクワク

ガロンの魔女「ならばあの上で黒焦げになるまで踊ってもらう」

モヒカン「うひひ!鉄板の準備完了ですぜ!」

まどか「いいよ」

仁美「正気ですの?」

まどか「さあ?半分は狂気かもね」トコトコ

ガロンの魔女「むっ、自分から行くか」

まどか(レイ…助けて…!)

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まどかがピンチになる少し前

QB「さやか…」

さやか「キュウべえ。私、契約するよ」

QB「僕が言うのもなんだけど…本当にいいのかい?」

さやか「うん…」

QB「…ほむらと約束したんじゃなかったのかい、契約しないって」

さやか「うん…でもね、愛のためだから、仕方がないの」

さやか「ほむらには謝ったよ…本当に悪いと思う。こんなすぐに約束破って」

QB「約束より愛か…人の心はわけがわからないね」

QB「でも本当に、単純に愛のため、かい?恭介が欲しいだけなんじゃないかい?」

さやか「…契約して、正義の味方になろうとか、街を救おうとか、そういうのじゃない」

さやか「もちろん彼の恩人になりたいわけでもない。彼からの愛は求めない」

さやか「ただ、私の彼への愛のゆえに、契約する。魔法拳士になる」

さやか「どんな残酷な結末が待ち受けていようと」

さやか「この愛だけは、真実だから」ニコリ

QB「!///」キュン!

QB「そ、そこまで言うなら!」

QB「契約しよう!うん!(やばいキュンときた…感情ないけどね僕は)」

QB「じゃあさやか、願いを」

さやか「うん…恭介の腕を治して…」パアア!

QB「君の願いはエントロピーを凌駕した!(耳を伸ばしッ!)」スッ

QB(ソウルジェムを取り出すと見せかけてッ!)

QB(そのままッ!)

QB「おっぱいを揉むッ!」モミッ

さやか「んっ!?」ビクッ

QB「やべっ!声に出ちゃった!」

ポロリ

QB「あ、ソウルジェムも出ちゃった」

さやか「おい」

QB「あ、スイマセンスイマセンスイマセン…」

さやか「恭介は治ったんだろうな?」

QB「はい!それはもう!」

さやか「そうか…じゃあ」ヘンシン!

さやか「てめえを切り刻むとするか!!!」

QB「一揉み出来たからいいもんね!この個体に一片の悔い無し!」

さやか「さやッ!」シュパッ!

ズパッ!スパッ!

QB「あぎ!」バラバラ…

さやか「フッ……ん?この感覚…魔女か!」

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時は戻って

まどか「…」トコトコ

モヒカン「うへへ!おもしれえガキだぜ!」

モヒカン「ほーらお嬢さん、死に場所まで手を貸してあげようか!」

モヒカン「ぐっへへへへ!!」

ビタリ!

モヒカン「ん!?人の顔に手を当ててるのは誰だ!?」

さやか「人の顔を被った悪魔め!」ギラッ!

モヒカン「あひ!?」ビクウッ!

スパッ!ズバババババ!

モヒカン「なにわ!!?」バラバラ…

まどか「レイ!!…じゃないんだな~これが……」タハ~

まどか「さやかちゃん!」

さやか「まどか、もう大丈夫だよ」

まどか「さやかちゃん…あれ?安心したら涙が…」ホロリ

さやか「まどか!……気丈なようでもまだ中学生…」

さやか「それを…こんな目に…」ワナワナ

まどか(持っておくもんだね、目薬!)ティヒヒ!

モヒカン共「おうおう!なんだてめえは!」

さやか「ゆるさねぇ………」



     さやか「てめえらの血は、なに色だーっ!!!」

モヒカン「うらぁーっ!!」グワッ!

さやか「さやッ!」ピシュッ!

モヒカン「うげ!」バラッ!

仁美「な!?ありえませんわ!武器もなく人がまっぷたつになるなんて!」

まどか「美樹水鳥拳…」

仁美「え!?」

まどか「動きは水面に浮かぶ水鳥のように優雅華麗だが、

    その拳の威力は比類なき残虐非道の必殺拳」

仁美「南斗水鳥拳…そのさやかさんバージョンというわけですね?」

まどか「そうだね…指先で相手の体を撫でるように拳を振るだけで、

    相手はその身を切断され無数の肉片となる…」

仁美「その鋭い手刀は、時に空気中に真空波を生み、

   触れずして相手の肉体を切り刻むことも出来る…なるほど」

仁美「ですが、なぜさやかさんが水鳥拳を?」

まどか「契約…しちゃったんだろうね」

仁美「契約…?」

まどか(さやかちゃん…)

モヒカン共「「「うおおおお!!」」」ドドド

さやか「はぁ~~~~~~~っ!」

バッ!

さやか「美樹水鳥拳奥義!美樹鶴翼迅斬!!!」シュパァッ!

ズバッ! スパッ! ズパァッ!

うげ! あば! おはら!

ボトボト… バラバラ…

まどか「濡れるわぁ…」

仁美「う、美しい…ハッ!?」

さやか「ふおおおおお~」ズオオオオ…

さやか「次はてめえの番だ」ビシッ!

ガロンの魔女「ふん…愚か者が」

ガロンの魔女「この俺が直々に処刑してやるわ!!」ズオオオ!

ガロンの魔女「ふん!」ガシッ!

さやか「! ガソリンの入ったドラム缶を!(マミさんを思い出すなぁ…)」

ガロンの魔女「ゴクッ…ゴクッ…」オプオプ

ガロンの魔女「ゲプッ…うわーははは!」

ガロンの魔女「俺の火闘術で焼け死ぬがいい!」ボボボボボボボ!

まどか「口から火を吐く技だけど、ガソリン大量に飲んだら普通は死ぬよね」

仁美「まどかさん。突然冷静にならないでください」

さやか「ぬぅっ!!」バッ!

後ろにいた一般人「ギャアアアア!」ボボボ…

ガロンの魔女「どうだ~!逃げるなら今のうちだぞ!」

さやか「フ…つまらない芸ね」ニヤッ

さやか「そんな大道芸で私に勝てると思ってるの?」

ガロンの魔女「なあにを~!!!」

さやか「死ぬ準備はいい?」

ガロンの魔女「ほざけ!!」ボボボボボ!!

さやか「はっ!」シュン!

仁美「飛んだ!」

まどか「縞パン!!!」ミノガサナイッ!

さやか「美樹水鳥拳奥義!飛燕流舞!!!」ズパッ!

ピッ! ピッ!

さやか「はっ」スタッ

ガロンの魔女「あああ!腹に切り込みが!」ボボボ!

ガロンの魔女「ガソリンに引火したら吹っ飛んじまう!」アワアワ!

ガロンの魔女「だ、だれかっ!」

ガロンの魔女「たーすーけーてー!」





ガロンの魔女&まどか「えろばっ!」ボォォォォオオオン!!!





さやか「…一応聞くけど、なぜまどかまで?」

まどか「ふぅ…言ってみたい断末魔ベスト10に入ってたからね」

さやか「あっそ」

仁美「あらら、私操られ設定をすっかり忘れていましたわ」

仁美「なんにも覚えていませんわ。ええほんとに」

仁美「とりあえず倒れときましょう」バタン!

仁美「あいたっ!頭打ちましたわ!」

まどか「あ、仁美ちゃん大丈夫?」

さやか「ともかく…間に合ってよかったよ」

まどか「さやかちゃん最高だったよ!」

さやか「えへへ…いや~、初めてだけど上手くいってよかったよ」



ほむら「…美樹さやか……いえ、バカ。契約してしまったのね」

ほむら「昨日の今日で…」

さやか「あ、転校生。いきなりバカってなによ!」

ほむら「うるさいバカ!約束破って契約してまどか救っていい気になってんじゃないわよ!」

さやか「す、すいません…」

まどか「でも、さやかちゃんが来てくれなかったら私死んでたよ?」

ほむら「うっ…それは…」

さやか「そうだよ!なんで転校生こんなに遅く来たの?」

ほむら「えっと…(言えない!今の時間ならまどかが部屋に居ないからまどパンあさりの絶好のチャンスだったので

     パンツあさってクンカクンカしてましたwwwとか、絶対言えない!!)

まどか「ねー?なんでー?」

ほむら「うう…勘弁してちょうだい…」

さやか「絶対に許さない!私をバカ呼ばわりしたことは絶対に!」

まどか「ブーイングしちゃうもんね!ブーブー!」ブーブー!

さやか「あやまれー!あやまれー!」

まどか「D・V・D! D・V・D!」

ほむら「うう…」スルスル

仁美「なぜ服を脱ぐ」

まどか「仁美ちゃん?」

仁美「おっと、ですわ」バタン!

仁美「グハァ痛い!また頭打ちましたわ!!」

さやか「お嬢様はグハァとかそんなこと言わない!」

さやか「とりあえずさっきの爆発で警察の人が来るだろうし、撤収しようか」

まどか「そうだね」

ほむら「ああ…許して…許してまどか…」ガクガク

まどか「帰ろう」スタスタ

さやか「うん」スタスタ

ほむら「放置プレイ…んんっ!」ビクンビクン

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翌日、学校

まどか「仁美ちゃんは今日お休み?」

さやか「検査とか受けてるみたい」

まどか「へぇ…。あ、そういえば今更だけど…マミさんってどうなったの?」

さやか「あ~……昨日の転校生みたいに放置してきたからなぁ…死んだ?」

ほむら「彼女は生きているわ」

まどか「あ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…昨日の放置プレイは良かったわ…」ハアハア

さやか「お前は一応主人公なんだよ?自覚有る?この変態」

ほむら「ああっ!美樹さやかに罵倒されてる!」ビクンビクン

さやか「ダメだコイツは」

まどか「これがさやほむか…」ホホ~

さやか「ところで、マミさんって生きてるの?」

ほむら「ええ。彼女の部屋に引きこもっているわ」

ほむら「時々キュウべえが見に行くそうよ。死んでいないか確かめるために」

まどか「ふーん…割とどうでもいいね」

ほむら「何かきっかけがあれば出てくると思うのだけど…」

さやか「しばらく放置でいいんじゃない?」

ほむら「ええ、そうね……放置プレイね」ドキドキ

さやか「何か?」

ほむら「いいえ」ファサッ

さやか「マミさんはそれでいいとして…」

ほむら「?」

さやか「これからが重要、でしょ?」

ほむら「あ、なんか面倒くさいことになる予感」

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その日の夜

さやか「さて、私が魔法拳士になったということで」

ほむら「このバカと一緒に魔女退治するハメになったと」ハァ~

さやか「うん?」

ほむら「いえ、なんでもないわ」ファサッ

さやか「えー、では早速ですが、もう魔女の結界は発見しております!」

ほむら「なんでTVのリポート風なの?あっ、あなたバカだから?」

さやか「お?」

ほむら「なんでもないわ」ファサッ

さやか「じゃあ結界に入ってみよう!」

ほむら「早くしなさいよバカ」

さやか「おっと?」

ほむら「なんでもないったら」ファサッ

さやか「…さあ、中にはどんな敵がいるのでしょうか!楽しみですね!」

ほむら「楽しいわけないわよバカ」

さやか「やっぱりなんでもないんでしょうね?」

ほむら「ええ、なんでもないわ」ファサッ

さやか「では入りますよ~!緊張の一瞬です!」

ほむら「バカ!バーカバーカ!!」

さやか「変態…」ボソッ

ほむら「んんっ!癖になるそのつぶやき!」ビクン!

さやか「キモッ」

ほむら「ああ~!」ビクンビクン

in結界

ケッケッケ… ヒヒヒ… フックックッ…

さやか「いきなり敵の真っ只中みたいだね」

ほむら「そのようね…」

バッ!

牙一族A「わはは~!てめえらはすでに囲まれているぞ!」

牙一族B「俺達が切り刻んでやる!」

さやか「そうだ転校生、一緒に魔女を倒すとは言ったけど、別に連携プレーはしないからね?」

ほむら「当然よ。本来魔法拳士は一人だけで戦うものだわ」

牙一族C「なにをごちゃごちゃと!」

さやか「そういえば転校生、こんな時になんだけど……あんたってなんで契約したの…?」

ほむら「そうね……愛のため、とだけ言っておくわ」ニッ

さやか「フ……そう」ニヤリ

牙一族A「な…な…なんだ!そのお前たちの余裕は!」

牙一族B「それが殺されに来た人間の態度か!!ああ!?」

さやほむ「…」ジロリ…

牙一族B「うっ、うう…!?」

さやか「そんなに早く死にたいか…!」シュウ~ッ…

ほむら「………」パキッ! ポキッ!

牙一族A「ぬくく…群狼拳の恐ろしさを教えてやれ!かかれ!」

牙一族たち「「「「「「おうっ!!」」」」」」バババッ!

さやか「フ………さやッ!!」フヒョッ! ヒョオッ!

牙一族C「うげぇ!」ズバッ!スパッ!

さやか「次っ!」クルリ

牙一族の小男(ケケケ…後ろを向いたな…今だ!)

なんと倒した男の背中には小さい男が隠れていた!
これが中国拳法象形拳の流れをくむ集団殺人拳、崋山群狼拳である!!
だが!

牙一族の小男(くらえ!)シャッ!

ビタッ!

牙一族の小男「なにィ!?」

ほむら「そんな子供だましは通用しないわ」

さやか「私たちは漫画で既に貴様らの拳を見ている!隙はない!」

ほむら「ほむっ!」トン!

牙一族の小男「ひゅ!」ボゴォォォ!

牙一族A「ちぃっ!こうなったら上下一斉に攻撃だ!」

牙一族たち「「「「「「おおお~!!!」」」」」」

  バッ! ババッ!

さやか「フォ~ッ!!さやッ!!!」

ズバズバズバッ!!!


ほむら「はっ!」トンッ!

牙一族の小男「げえーっ!こいつ飛んできやがった!」

ほむら「ほむほむほむほむほむ!!!」

ドスッ! ピシッ! メシッ! ピシッ!

ドバドバドバドバッ!


牙一族A「あ、あああ…兄弟が…」

さやか「おい、残っているのはお前だけだぞ」

牙一族A「クソッ!だが牙一族はおれが最後だと思うなよ!」

ほむら「言い残すことはそれだけ?」

ほむら「ほむっ!ほむっ!」シュッシュッ!

フッ フオッ フッ フオッ

バッ バッ バッ 



牙一族A「あ…ああああああ…!」


シャアアアアアアアアア!! 


ほむら「ほむ斗千手壊拳!!!」クワッ!


牙一族A「あわびゅ!!」ボコボコボコボコボコ!


シュウウウウゥ~…

牙一族A「あれ?痛くも痒くもない…」キョトン

ほむら「しかし、お前の命はあと5秒よ」

牙一族A「そ、そんな~!あと5秒なんていや」

さやか「では、今死ね!!」シュパッ



ズババッ ボン!ボンボン!


ほむら「美樹さやか、あなた今回(のループ)結構強いのね」

さやか「まあね………ん?今回?私って前回(第1部)戦ったっけ?」

ほむら「おっと、なんでもないわ……それよりここの魔女をまだ倒していないわ」

牙大王の魔女「きさまらか~!俺のかわいい息子たちを殺したのは!」

ほむら「お出ましね」

牙大王の魔女「身内を殺されたこの恨み!晴らしてくれるわ!」

牙大王の魔女「はああああああああああ!」

牙大王の魔女「崋山鋼鎧呼法!!」ビキッ!!

さやか「崋山鋼鎧呼法…奴の体は鋼鉄と化した」

ほむら「どのくらい硬いのか…知っていても確かめたくなるわね」ホムム

ほむら「ほむんっ!!」ズッ!ズゴッ!メキメキ!

ほむら「その体、この鉄柱で試してやるわ」ブンッ!ビシッ!

さやか(ビルに使われる重さ数十トンの鉄柱を軽々と…やはり転校生は只者ではない…)

牙大王の魔女「わはは!そんなものが通用するか~!!」ドドド

ほむら「おおお!!」

ほむら「ほむぁあ!!!」ブンッ!!

クシャッ!

さやか「おお…鉄筋がぐにゃりと曲がった」

牙大王の魔女「フン!思い知ったか」

ほむら「チッ…あなたごときに私の拳を使いたくなかったけど、仕方ないわ」

牙大王の魔女「な、なんだと!舐めおって!!」

牙大王の魔女「おりゃあああああ!」ドオッ!

ほむら「はっ」スウッ

ほむら「ほむあぁああ!!」ボゴォ!メコォン!

牙大王の魔女「へぐっ!」バゴォーン!

牙大王の魔女「ぬくく…だが、きかぬなぁ~」グフフ!

ほむら「では、もう一度鉄柱で試してやるわ」スチャッ

さやか「フフ…」ニヤニヤ

ほむら「はぁっ!」ブンッ!

メシャッ!

牙大王の魔女「あれ!?あいっでえええええええええええええ!!!!!!」

ほむら「あなたの筋肉を強縮できなくする魔力をそそいだわ」

さやか「あんたの筋肉は脂肪の塊同然になっちゃったってわけ!」

ほむら「おりゃおりゃ」ボゴォ!ボゴォ!

牙大王の魔女「いでえええええ!!いでええええええええ!!!

       ちょっと待って!やめて!痛いから!!マジで!」

ほむら「くらえくらえ」バゴォン!バグォン!

牙大王の魔女「あがががががあぁ~~~~!!!」

ほむら「あ、そうそう。もうあなたの肉体は腐り始めているわ」ベシベシベシ!

牙大王の魔女「タイタイタイタイッ!!!」

ほむら「確実な死はあと5秒。念仏でも唱えなさい」ビシッ

牙大王の魔女「な…」

さやか「5…4…」

牙大王の魔女「ふざけるなぁ~!!」ドドド

さやか「3…2…」

さやか「1…」

ほむら「はぁ~~~~~~~~~~~~」

ほむら「ほむ斗神拳奥義!岩山両斬波!!」

ズカッ!

牙大王の魔女「あ…!!」ズズゥーン…

ほむら「ゼロよ」

さやか「頭真っ二つ…いつも思うけどその技って秘孔とか関係なしに力技だよね」ホクトナノニ

ほむら「それは言わないで」

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恭介の退院の日、恭介の病室

さやか「…」ガラッ

恭介「! さやか!久しぶりじゃないか」

さやか「えへへ…ごめんね?しばらく来れなくて」

恭介「いや、それはいいんだよ…。でも心配したよ、あんな別れ方じゃあ…」

さやか「ああ~確かに……って」

さやか(思い出したらめっちゃ恥ずかしいこと言ってる!)

さやか「そ、それよりも、腕が治って良かったね!今日退院できるんでしょ?」

恭介「うん…奇跡が起こってね………もしかして本当にさやかのお陰かい?」

さやか「うん」

恭介「ええ!?」

さやか「かくかくしかじか」

恭介「まるまるうまうまだね」

恭介「なんてことだ…僕の幼馴染は魔法拳士になったっていうのか!!」

恭介「最高じゃないか!」

さやか「ほう」

恭介「そうだ、さやかはこの前僕に愛の告白めいたことを言っt」

さやか「じゃあ帰ろうかな!!!退院したらゆっくり話そう!!!!!」

恭介「わかった!この前の事には触れないから帰らないで!!」

さやか「よろしい」

恭介(やだ…この幼馴染疲れる…)

恭介「それじゃあ…僕に奇跡を起こしてくれて

    いつもお見舞いに来てくれたさやかに、僕から贈りたい物が有るんだ」

さやか「! 童貞か!!」バンッ!

恭介「ど、ど、童貞ちゃうわ!!」

さやか「え…」

恭介「ああ!そういう意味じゃない!違う!!僕は童貞です!童貞でーす!!」

さやか「アハハwwwどーてーwwwww」

恭介「さやか…ずいぶん面倒くさくなったね」

恭介「いいかい?さやか」

恭介「贈りたい物が有るから、屋上に行こう」

さやか「え?キレちまったの?」

恭介「違う!」

さやか「久しぶりに?」

恭介「さやか、キレていいかい?」

さやか「だめ」

恭介(本当に僕に気があるんだろうな?不安になってきたぞ)

病院の屋上

恭介「さやか、贈り物っていうのは…コレさ」スッ

さやか「! ヴァイオリン…」

恭介「治って一番に僕の演奏を聞かせたかったのは、さやか、君さ」

さやか「!///」

恭介「君のためだけのコンサートだ…聞いてくれ」

♪~ ♪~

さやか「…っ」ホロリ

………演奏終了

恭介「ふぅ…久々だったけど、上手く弾けた」

さやか「…っ……うぅ……」グスグス

さやか「本当に…良かった……!」パチパチパチパチパチ!

恭介「どうもありがとう…さやか」ニコッ

さやか「曲は…さいとう・たかをの『G線上の狙撃』だっけ?」

恭介「狙撃だっ!今のは狙撃されたのだ!って違ぇよ!!」

恭介「J.S.バッハの『G線上のアリア』だよ…台無しだよ…」ゴルゴ スキナノ…?

_____________________________________________

そのころ…

QB「いいかい?マミはもう再起不能だ。見滝原を獲るなら、今が絶好のチャンスだよ」

「フン、久々に来て何を言うかと思ったら…アンタの口車には乗らないよ」

QB「今は新米拳士が一人とイレギュラーが一人」

「聞けよ……ん?イレギュラーだと?なんだよそいつは?」

QB「僕にもわからない。契約した記憶もない」

「はあ?なんだよそれ」

QB「ともかく、チャンスは今なんだよ」

「ふーん…」

QB「来るかい?杏子」

杏子「アンタの話に乗るわけじゃない…あそこは良い狩場だしな、くれてやるのも癪だ」

杏子「それから…その新米に魔法拳士ってのは何か、教えてやらねえとな」ニヤリ

_____________________________________________

翌日、学校

まどか「上條くん、退院できてよかったね」

さやか「ほんとだよ…脚はまだ治ってないからしばらく自宅でリハビリするみたいだけど」

仁美「ごきげんよう!みなさん!」

さやか「あ、仁美!久しぶりじゃん」

仁美「何度も倒れて頭をぶつけましたので精密検査を受けていましたの」

さやか「ああ~、バタンバタン倒れてたもんね」

まどか「大変だったね」

ほむら「………」

ほむら(統計では、今日の夕方に美樹さやかと佐倉杏子が衝突する可能性が高い)

ほむら(でも巴マミは死んではいない…佐倉杏子は現れるの?…さらにこの異常な状況)

ほむら(魔法少女ですらなく魔法拳士…QBに至っては、しばらく見ていない)

ほむら「いったい…」

まどか「何が始まるんです?」

さやか「第三次対戦だ」

仁美「コマンドー!!」声:内海賢二

ほむら「いいわねえ!あなた達はバカで!!」

さやか「戦うパパは、かっこいい!」声:内海賢二

まどか「ねえ、これって元々は北斗の拳的まどマギだよね?」

ほむら「あなたがネタを振ったんでしょうが!!」

さやか「まあほら、声優のラオウつながりで…」

ほむら「関係薄いわよ!」

まどか「なにぃ~?聞こえんな~?」

ほむら「」プチッ

ほむら「もういい!キレたわ!こうなったら行き当たりばったりでやってやるわ!!」

さやか「おお!?急にどうした転校生?」

ほむら「もーやだ!もーやだ!まどかなんか火炎放射器で消毒されろ!!」

まどか「あついぜ~!あつくて死ぬぜ~?」

ほむら「修羅の国編の方じゃなくて…ってどうでもいいわ!!!」

ほむら「もう勝手にしなさい!」ダダダッ!

まどか「あ、授業サボり」

仁美「なにか怒っていらっしゃいましたね」

さやか「あらら。仕方ない、今日のパトロールは一人で行くか」

______________________________________________

その日の夕方、さやかパトロール中

さやか「む…魔女…いや、使い魔の反応か…?」

………

路地裏

さやか「ここだ…」

モヒカンA「おお?女だ!!」

モヒカンB「これほどの上玉なら高く売れるぜ!」

さやか「お前ら…魔女はいないの?」

モヒカンA「いねえなぁ~」

さやか「じゃあグリーフシードは持っていないの?」

モヒカンC「フフ…実はなぁ…俺は魔女になりかけなんだな~!」

モヒカンC「そして、すでにグリーフシードは出来ている!」

モヒカンC「十字剣ヌンチャク!これさえあれば俺は無敵よ!」スチャッ!

モヒカンA「その通りよ!」

モヒカンB「どうだ~!恐ろしいだろ~!!」グヘヘ

さやか「フ…そうかい!じゃあ」

 
     「そいつをいただくとするか!!!」


さやか「なに!?」

フォッ! ピシュ! ピシュ!

モヒカンAB「「あが!?」」バカァッ!

ドドォ……

杏子「ふん」

モヒカンC「な、なんだぁ!?」

杏子「もらうぞ、お前のグリーフシード」

さやか(背を向けているが…赤い髪だと?知らない魔法拳士だ!)

杏子「はっ!」ピシュゥ!

モヒカンC「おろら!?」バググググ!

さやか「な!?正面ではなく背中から裂けた!?あれは…」




杏子「あんこ紅鶴拳奥義、あんこ鷹爪破斬」




.

さやか「南斗紅鶴拳ってわけか…」

さやか「顔を見せてくれない?乱入者さん」

杏子「ふん、アンタが新米の魔法…」クルリ

















………あたしが振り向いた瞬間、時は止まったかに思えた。

そこにいたのは紛れもなく、美、そのものだった。
圧倒的な、ただただ圧倒的な美しさ。その奔流に、あたしは飲まれた。
スラリとした躰。豊満でありながら慎ましさをもった胸。
ちらりと見える健全で健康的な太もも。
長く細い指が収められた純白の手袋は天使の羽のようだ。
美しい…。彼女にはあらゆる美を賞賛する言葉を贈らねばならない衝動に駆られる。
だが、いくら言葉を重ねようと、この言葉しか当て嵌まらないのだ。
美しい、美しい、美しい…。
永遠にも感じられる一瞬。網膜に写り聳え立つ、美の概念そのもの。
彼女は、美、であった。また、美とは、彼女のための言葉であった。
いや、もはや彼女に「美しい」などという言葉は役者不足だ。
美を超越せし者。なんと素晴らしい!「美しい」より、遥かに「美」とは!!

…しかしあたしが言いたいことは、結局、彼女に一目惚れしたという事なのだ。

そうだ、だから、









杏子「結婚んんんんしてくださいィィィィイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!」

さやか「なにぃいいいい!!!???」ビックウウ!

杏子「まず名前を教えてくれ!あたしは佐倉杏子!」

さやか「私は美樹さやかだけどちょっと待って、プロポーズ(?)してから名前聞くかフツー!?」

杏子「美樹さやか…さやか…なんていい名前なんだ!結婚しよう!!さやか!!!」

さやか「イヤイヤイヤイヤ!!」ナイナイ!

さやか「だいたい同性でしょうが!結婚ムリだろ!!」

杏子「じゃあオランダに行こう!な!?」

さやか「な、じゃねーよ!なんなのこの子は!!」

さやか「だいたいわたしには…えっと…愛してる男がいるんだ!!///」

杏子「!?」

さやか「だから…ムリだよ……………なんか、ごめんね」

杏子「」

さやか「ちょっと…?」

杏子「」

さやか「う!? し、死んでる!」

さやか「立ったまま絶命している!!」

杏子「カハッ!」

さやか「あ、生き返った」

杏子「う、嘘だ…さやかはあたしの嫁なんだ…どこのどいつだ!その男ってのは!」

さやか「上條恭介…あたしの大切な幼馴染だよ」

杏子「ゆるさねぇ…そいつを殺して、あたしがさやかを貰う!」

さやか「ええ!?なーんでそういう発想に至っちゃうのかね最近の10代は!」

杏子「そいつの居場所なんか調べればすぐにわかる…あたしには魔法があるからな」

さやか「本気で恭介に危害を加えるというなら…ここは通さない」

杏子「どきな、さやか」シュパッ!

さやか「うっ!?」ババッ


グバァッ!


さやか「何のためらいもなく来るとは…」ツツーッ

さやか「それもコンクリート壁をえぐるほどの威力…」

さやか「でも!絶対に行かせない!!」

さやか「さやッ!」

杏子「はぁぁぁあ!!」

シュパァッ! スパァッ!


ガッギィィィィィイイイイイン!!!

さやか「ぐっ!(拳はほぼ同質!威力では互角か!?)」ズザザザザ!

杏子「新米にしては強いな…でも!」バッ!

さやか「う!(体勢の立て直しが速い!?)」

杏子「経験不足がぁ!!」シュッ!

さやか(やられる!)












     「まったく、手間のかかるバカね」カシャッ



さやか「え!?」

杏子「!?」


ゴバァッ!!

杏子「はっ!?」

さやか「あれ!?わたし、あの子の後ろにいる…!?」

ほむら「無益な争いはやめなさい」

さやか「転校生!」

杏子「なるほど…あんたがイレギュラーか」

ほむら「これ以上ふざけた真似をするなら死ぬわよ、佐倉杏子」

杏子「! あたしの名前を知って…」

さるさんくらった

ほむら「それから…さっき上條恭介の居場所はすぐわかると言っていたけど」

ほむら「魔法を使っても、一人の人間を見滝原市民数万の中から名前だけですぐに探す、というのは難しいわ」

ほむら「そのバカは気づかなかったみたいだけど」

さやか「ああ!?」

杏子「さやかを馬鹿にするな!……はん、ハッタリとバレたなら仕方ない」

杏子「それに2対1じゃな…ひとまずここは退散させてもらうよ」

ほむら「それが賢明ね」

杏子「あ、そうだ。このグリーフシードはもらっとくよ」スチャッ

さやか「いつの間に…」

杏子「さやか、また会おうな。それじゃあ」バッ!バッ!バッ……

さやか「転校生…なんか昼間怒ってたのに、なぜ助けに?」

ほむら「……なんだかんだいって、やっぱり心配だったのよ

    だいたいあなたはまどかのネタ振りに乗っただけだし」

さやか「転校生…ツンデレさんだね」ニコリ

ほむら「茶化さないで………ほら、さっき拳がかち合ったとき、結構ダメージ受けたでしょ?

    肩貸してあげるから帰るわよ」

さやか「いてて……もう、見てたのならはやく助けてよ」ヨロ…

ほむら「苦しむあなたを見るのは実に痛快だったわよ、美樹さやか」ヨイショ

さやか「キツいなぁ…転校生は」

ほむら「…まどかが狂ってるこの時間軸じゃそうでもないわ」

さやか「うん?」

ほむら「いえ、なんでも…」

ほむら「さて、それじゃ私の知る限りの佐倉杏子の過去についてでも語りながら行きましょうか」

さやか「あの子のこと、知ってるの?向こうは初対面みたいだったけど…」

ほむら「ええ、よく知ってるわ…「昔」から、ね…」

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深夜

QB「きゅっぷぁ!!」ズササ!

杏子「おい、何か吐いたらどうだ?」

QB「そんな…さやかの弱みになることなんて恭介ぐらいしかないよ」ガクガク

杏子「またそいつか…じゃあその恭介ってやつの居場所を吐け」

QB「個人情報は「ドスッ」ぎええええ!知らないんです!!」

杏子「何かないのかよ!!弱みになりそうなことは!!」

QB「そうだね…君たちの魂はソウルジェムの中にあって肉体には無いってこととか?」

杏子「え?」

QB「あ」

杏子「どういうことだオイ…」

QB「あ、あ、やばいよこれは!」

QB「口滑らすってレベルじゃねえぞ!!」

QB「自分から言ってしまった……ワンチャン本星からお叱り来るで……!」ガクガク

杏子「つまり…あたしたちゾンビみたいなもんってことか…?」

QB「…きゅぷぷ!うん!!そうだよ!!」

QB「もう開き直るしか無いね!もうどうでもいいや!そうだ杏子!パンツちょうだい!!!」

スパッ!

QB「あはら!」マップタツ!!

杏子「これは…使えるかもしれねえな」



なにやら思いついた杏子…さやかは恭介と自分をを守りきれるのか?
決着編につづく!         
                      第2部「愛と義のさやか編」未完

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