リト「透明人間になった…」 (163)

美柑「リトーっ、起きてー」

リト「ん……おはよう……」 ゴシゴシ

モモ「おはようございます、リトさんっ♪」 ダキッ

リト「わわっ!?」

モモ「朝一番にリトさんのお顔を見れるなんて、良い一日になりそうです♪」 ムニムニ

リト「(む、胸が~っ!!)」 ドキドキ

ナナ「あっ! おいこらケダモノ! モモから離れろ!」 グイグイ

モモ「あらあらナナったら……ジェラシーかしら?」 クスクス

ナナ「なっ……!? そ、そんなわけ! 誰がこんなケダモノに!!」

美柑「はいはい、いい加減さっさと支度してー。モモさんも早く離れて」

モモ「はーい」

リト「あれ? そういえばララは?」

モモ「あら? そういえば……」

ナナ「姉上なら昨夜っからラボに篭ってなんか作ってたぞー」

美柑「また変な発明品じゃなきゃいいけど……」

ララ「リトーっ!!」 ドタドタドタ

モモ「あ、噂をすれば……って、あら?」

ララ「ジャーン!!」

一同「…………」

ララ「? あれ? 皆驚かないの?」

リト「いや……驚くもなにも……」

美柑「ララさん、どこにいるんですか?」

ナナ「姉上の声は聞こえるのに姿が見えないぞー」

ララ「あ、そっかそっか! じゃあ改めて紹介するねー! これは――」

モモ「(ハッ! ま、まさか……?)」

ララ「――すけすけインビジブルくん! これを使えば、透明人間になれるんだよー!」 テッテレー

リト「透明人間!?」

美柑「すごい……」

ナナ「姉上、今どこにいるんだ?」

ララ「リトの目の前にいるよ♪」

リト「そうなのか?」 スッ

もにゅん

ララ「ひゃんっ!」

リト「えっ!?」 ビクッ、ギュッ

ララ「あっ♪ もー、リトったら。そこおっぱいだよー」 ピク

リト「ええっ!? わわわっごめんっ!」 パッ

ララ「別にリトならイイよ♪」

リト「そ、そんなこと言ったって感触が……」

美柑「感触って……まさかララさん、服着てないんですか?」

ララ「うん。だって服着てたらどこにいるかすぐわかっちゃうじゃん!」

ナナ「服も一緒に透明にすればいいんじゃ……」

ララ「まあまあ! それで、どうかな、リト。すごい?」

リト「うん、凄いな。全然見えない」 ジロジロ

ララ「わーい!」 ダキッ

リト「わぷっ!?」 ムニュウ

ララ「リトに褒められちゃった♪」 ギュウウウウ

リト「モガモガー!(い、息がぁー!!)」 ジタバタ

モモ「あ、もしかしてリトさんを抱きしめてるんですか?」

ララ「うんっ♪」 ギュー

美柑「ちょっ! は、裸で抱きしめるなんて!」

ナナ「は、裸!? あああ姉上! そのケダモノからすぐに離れて!!」

ララ「えー? なんで?」 ムニュムニュ

ナナ「なんでも!」

モモ「ちなみにお姉様、どうやって元に戻るんですか? 時限式?」

ララ「んーん、リモコンですぐに元に戻るよ。ほらっ」 pi

リト「ムグッ!?」

美柑「ちょ……」

ナナ「なななっ……!?」

モモ「あらあら♪」

ナナ「姉上から離れろっ! このケダモノぉー!!」 グイー

美柑「ララさんも離れてっ!!」 グイ

ララ「そ、そんなに引っ張ったら……あっ」

どんがらがっしゃーん!

モモ「(やっぱりこうなりましたか……それにしても)」

リト「ん、んんぅ……ハッ!?」

美柑「ぃ……」

ナナ「なっ……」

ララ「あんっ♪」

モモ「(ミカンさんのパンツの中に手を突っ込み、ナナの服の裾から入れた手で胸を直に揉み、お姉様の乳首に吸い付くなんて……)」

美柑「リトーっ!!」

ナナ「ケダモノー!!」

リト「ひでぶっ!!」

モモ「(やっぱり才能というか、宇宙の意思というか、そんなのを感じますね~)」

~学校~

モモ「(しかし透明人間とは……さすがお姉様)」

モモ「(透明人間といえば殿方のロマン……リトさんに使わせれば、今度こそ理性のタガを外すことも……)」

モモ「(…………いえ、無理かしら。リモコンを取り上げたとしても、リトさんは率先してエッチな行動をしているわけではないし……)」

モモ「(服を透明にできない以上、最悪服を着てしまえばこちらの要求は無効にできる……)」

モモ「はぁ……どうすればいいかしら」

メア「なにをどうするの?」 ヒョイ

モモ「メアさん」

メア「随分考え込んでるね、どうしたの?」

モモ「…………」

モモ「(メアさんに言ってもいいのかもしれないけど……でも、やっぱりなんか信用できないのよね、このコ)」

モモ「(ネメシスと繋がっているのもあるし……ハーレム候補ではあるけど……)」

モモ「(あくまでもヤミさんとの姉妹丼こそが理想……でも……)」

メア「……当ててあげようか? 透明人間のことでしょ」

モモ「!?」

モモ「(い、いつの間に思考を!? トランス……やっぱり油断ならない……)」

メア「あはは、そんなに怖い顔しないでよ。ナナちゃんに聞いたってだけで、別にトランスを使ったわけじゃないから」

モモ「あ、ああ……そういうことですか」

メア「相変わらず、信用されてないみたいだね?」

モモ「……そんなことありませんよ。貴女はヤミさんの妹ですから」

メア「でも、マスターネメシスの手先……でしょ?」

モモ「…………」

メア「あーあ、傷ついちゃうなー。私はこーんなにモモ姫と仲良くしたいのにー」

モモ「それが、今回の指令ですか?」

メア「ナナちゃんの妹だから、だよ」

モモ「…………」

メア「前にも言ったけど、自由に行動しろっていうのが最新の指令なの。だから別に皆をどうこうしようなんて考えてないよ」

モモ「……そうですか」

メア「もう……ちょっとは信用してくれてもいいと思うんだけどな」

モモ「考えておきます」

メア「酷いなぁ……じゃあ、そうだね。その悩みの解決方法、教えてあげよっか?」

モモ「解決方法……?」

メア「うんっ。聞きたい?」

モモ「……ま、参考に聞かせてもらいましょうか」

メア「つれないなぁ……まあいっか。それはね―――」

~結城宅~

モモ「…………はぁ」 ガチャ

美柑「あ、お帰りなさい」

モモ「美柑さん、お出かけですか?」

美柑「うん。牛乳と卵が切れてたの忘れてて、ちょっと買いに行ってくるね」

モモ「そうでしたか。お手伝いしましょうか?」

美柑「ううん。すぐだから、大丈夫」

モモ「わかりました。リトさんは帰ってますか?」

美柑「ううん。一回帰ってきたんだけど、お父さんの方にお遣い頼まれて、ナナさんと一緒にそっちに行ってる」

モモ「ナナと?」 ピク

美柑「うん。結構いっぱいあったし、ナナさんもやってくれるって言うから」

モモ「……そうですか」

美柑「じゃあ、行ってきます」 ガチャ

モモ「……美柑さん」

美柑「なに?」

モモ「……リトさんを自分の好き放題にできるとしたら、どうしますか?」

美柑「え?」

モモ「……いえ、なんでもありません。行ってらっしゃい。気をつけて」

美柑「……? 行ってきます」

パタン

モモ「…………はぁ……」

~モモ自室~

モモ「…………」

モモ「(どうしよう……)」

モモ「(……メアさんの言う通りにすべきなのかしら……)」

モモ「(それとも罠……? メアさんの作戦を実行することでメアさん――ひいてはネメシスになんらかの利益が……?)」

モモ「…………」

==========

モモ『―――リトさんじゃなくて、周りを透明人間に……?』

メア『うん、そうだよ』

モモ『…………』

メア『疑り深いなぁ。コレは私の意見であって、マスターは関係ないよ』

モモ『いえ、そういうわけでは……』

メア『ま、どっちでもいいけど』

モモ『…………』

メア『……モモちゃんは、妄想したことない?』

モモ『も、妄想って……』

メア『大好きな人の身体を、自分の好きなように弄って、舐めて、こすって、抱きついて、あわよくばそのまま……なんて』

モモ『ぅ……///』

メア『別にそんな直接じゃなくてもいいけどね。例えば……』

モモ『た、例えば?』

メア『……先輩の目の前でオナニーする、とか』

モモ『お、おなっ!?』

メア『したことないなんて言わせないよ?』

モモ『そ、それは……』

メア『見られながらスるのって、すっごく興奮すると思うよ。まあ、実際には見られてないんだけど……でも、気分は味わえるよ』

モモ『み、見られながら……』 ゴク…

メア『むしろ、見せつけながら、かな? 自分で擦って、おまんこ開いて、クリちゃんを転がして……
そんなあられもない姿を見せつけて、恥ずかしいところも全部曝け出して、裸の身体が跳ねて、
足腰にも力がはいんなくなって、えっちで……ハレンチで……でも気持ちいいからやめられない……
そんなオナニー、したくない?』

モモ『ぅ……ぁっ…………』

メア『ふー……』

モモ『ひゃあっ!? や、やめてくださいっ!!/////』 ドンッ

メア『あいたっ。もう、乱暴だなぁ』

モモ『あ、貴女がいきなりヒトの耳に息吹きかけるからでしょうっ!?///』 ドキドキドキドキ

メア『だってモモちゃんったらトリップしてたんだもん。そろそろお昼休みも終わるし、帰ってきてもらおうかと思って』

モモ『と、トリップなんか――』

キーンコーンカーンコーン

メア『チャイム鳴ったからもう行くね。それじゃ』

モモ『ちょっと、まだ話は』

メア『やるのもやらないのも、モモちゃん次第だよ』 ピタ

モモ『…………』

メア『他の人を巻き込むのか否かも、ね―――』

==========

モモ「…………」

モモ「……あーもうっ! なんなのよあの子ーっ!」 キー!

モモ「はぁ……」 ボフッ

モモ「…………」

モモ「…………」 チラ

モモ「(……まだ、晩御飯までには時間がある……か……)」

モモ「…………」

モモ「…………」 モゾ…

モモ「んっ……」 スリ…

モモ「……っ………ふっ……」 スリ、スリ…

モモ「…………ぁっ……ん」 コスコス

モモ「んぅ……ん……」 クチクチ

モモ「あっ、は……ん……」 クチュ

モモ「っあ!」 クリッ

コンコン

モモ「っ!?」 ビクッ

リト『モモ、いるか?』

モモ「り、リトさん!?」

リト『うん、ちょっと話があるんだけど、今いいか?』

モモ「へっ!? あっ、ちょ、ちょっと待ってくださいっ!!」 バババッ

モモ「ど、どうぞっ!」

リト「じゃあ、お邪魔します」 ガチャ

モモ「は、はい」

リト「ごめんな、なんかしてたか?」

モモ「いいいいいいいいえっ!? ななにもしてませんよっ!?」

リト「そ、そうか……」 ビク

モモ「……コホン……それで、お話とは?」

リト「ああ、いや、俺の思い違いだったら良いんだけど……その、今日の昼頃から、あんまり元気ないから、なんかあったのかと思って……」

モモ「えっ……」 ドキ

リト「えっと、力になれるかわかんないけど……なんか悩みがあるなら、言ってくれよ?」

モモ「…………」

リト「……モモ?」

モモ「ふふっ……もうっ、リトさんったら、乙女の悩みを詮索するなんて、不躾ですよ?」

リト「あっ、ご、ごめん!」

モモ「別に怒ってないですよ。謝らないでください」

リト「ご、ごめ……いや、うん」

モモ「…………」 ジー

リト「な、なに?」

モモ「……うふふっ……リトさんは、本当に優しいですね?」

リト「そんなこと……」

モモ「リトさん、もし……もしもですよ? 透明人間になったら、どうしますか?」

リト「今朝の話か? どうするもなにも……すぐに元に戻してもらうけど……」

モモ「じゃあ、そのリモコンが……なんかの拍子に壊れて、元に戻れなくなったら?」

リト「え? えっと……リモコンが直るまで、全身タイツ着てる、とか?」

モモ「全身タイツ?」

リト「? うん」

モモ「…………うふっ……ふふっ……ふっ、あはっあはははははははっ」

リト「え? な、なんかおかしいこと言ったか?」

モモ「あははっあはっ、うふふっ………はぁ……いえ、やっぱりリトさんだなぁって……ふふっ……思っただけです♪」

リト「なんだそりゃ……」

ナナ「モモー、晩御飯だぞ……って、リト?」 ヒョコ

モモ「あら、もうそんな時間?」

リト「ホントだな」

ナナ「……二人で何してたんだよ」 ジトー

リト「何もしてないって!」

モモ「あら、気になる?」 ギュッ

ナナ「だ、誰が! さっさとしろよ!」 フイッ、ドタドタ

リト「はは……じゃあ、行こうか」

モモ「…………」

リト「……モモ?」

モモ「……リトさんっ」

リト「ん?」

モモ「楽園(ハーレム)計画、絶対に成功させましょうねっ!」 ギュッ

リト「えぇー……」

~~~~

~翌日・学校~

モモ「こんにちは、古手川さん」

唯「あら、こんにちは、モモさん。お元気そうね」

モモ「え?」

唯「いえ、昨日結城くんが心配していたから、私もちょっと気になってたのよ」

モモ「…………そうでしたか」

唯「ええ。だから、元気そうで良かったわ。結城くんにでも相談したの?」

モモ「いいえ。でも、リトさんのおかげで解決しました」

唯「……? わからないけど、それならそれでいいわ。それで、何か用?」

モモ「ああ、そうでした。今日の夜、ちょっとお話しできませんか?」

唯「夜?」

モモ「ええ、学校では人が多すぎますし、それに日中だとヒトに聞かれそうで嫌なんです」

唯「……結城くんが言ってた、悩みってやつかしら? でも、解決したんじゃ……」

モモ「あー……えっと、それとはまた別の相談というか……」

唯「…………」

モモ「…………」

モモ「(う……怪しんでるかな……)」

唯「……まあ、男子には言いづらいことだってあるものね。いいわよ、何時ごろに何処に行けばいいのかしら?」

モモ「そうですね。明日は丁度土曜日で学校もおやすみですし、お泊まりという体でウチに来てもらえませんか?」

唯「ウチって……ゆ、結城くんのお宅ということ?」

モモ「厳密には別空間の私の部屋ですが……まあ、リトさんのお家に来てもらえれば結構です。そこからは私が案内しますから」

唯「そう……じゃあ、放課後になったら一旦帰って、お泊まりの準備をして行くわ」

モモ「はいっ、よろしくお願いします」

~~

ごめん
眠くて無理
今度また立て直す

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