周瑜「…疲れた。」 (315)
なんか違う人がスレ立てたので負けじと書いて行きます
国乱れて英雄立つ
…時は後漢末期
綺羅星の如く英雄達が集い争う
裏切り、謀略が覆うこの乱世で
後の世に断金の絆と謡われる程の絆で結ばれた
二人の漢がいた。
一人は孫策伯符
小覇王と呼ばれ激動の時代を駆け抜けた者。
…そしてもう一人の名は周瑜公瑾
…巨人曹操を打ち破り
三国定立の決定付けた男。
この物語は天命無く散った男の物語。
三国志xのプレイ内容をssにしてます。
ので注意を
二人は出逢い
固い絆を結んだ。
勇猛果敢ではあるが無謀な孫策
知勇兼備だが慎重過ぎる周瑜。
端から見れば何故そのように深い仲になったのかと首を捻る組み合わせ。
お互いが自分に無い物を求めるように、
片翼しか持たぬ鳥が、
同じように片翼しか持たぬ鳥に出会ったように、
二人は親友となった。
しかし時代は英雄を求めていた。
国は既に腐敗
各地で乱が起こった
黄巾の乱
董卓の専横
孫堅の死
数多の命を散らせながら未だに戦乱の世は晴れず
深まるばかりであった。
激動の時代は若き英雄二人も飲み込んだ
孫堅の死による孫家の崩壊
地方の有力者袁術に取り込まれ
孫策と周瑜は一時の別離を得た。
孫策は袁術の元で屈辱を呑み込み雌伏した。
周瑜もまた世に雌伏し時が流れた。
そして
孫策は父孫堅が洛陽で得た玉璽を袁術に渡し
その見返りとして旧孫家の臣下千人を得て世に放たれ、
周瑜もまたその時をもって孫策に合流した。
こうして若き天才達はようやく天に向かって羽ばたき始めた。
久しく見ぬ友の顔は少し変わっていた。
かつての荒々しさはそのままに
深い威圧感を持ち
孫策の父孫堅に似ているようにも思えた。
そのことをからかいながら周瑜は孫策に見えぬように、
血が滲む程に手を握り締めた。
…どれ程の屈辱を飲んだのか、
どれ程の涙を噛み締めたのか、
その時側にいれなかった己を呪った。
だが周瑜はそれを決して孫策に見せようとはしなかった。
また孫策も味わった屈辱をその無念を周瑜には見せなかった。
受けた屈辱の分だけ己を高めた、
受けた無念の分だけ志を強くした。
それこそが我が誇り
わからぬようにしているつもりか、
周瑜の手より流れ出る血を見ぬようにして、
ただ長く離れていた己の半身が側にいる喜びを味わっていた。
快進撃は続く
地方の有力者を次々と撃破
その余りの速さと強引さに周瑜は苦言を挺したが、
孫策は笑いながら、
お前がいれば安心だと笑顔を見せた。
それを言われてしまうと周瑜も苦笑しながら頷いた。
…確かに、お前の無鉄砲さを補佐するために私はいるのだと。
時を待たずして揚州に置ける覇権を確立。
その勢いの凄まじさから古の猛将項羽の異名に習い、
小覇王と呼ばれるようになった孫策。
それを誇らしげに自慢する孫策と、
項羽と同じような結末を迎えるなよとたしなめる周瑜。
二人の志は既に天下を見つめていた。
中原では曹袁が対立を深めていた。
かつて孫策を縛っていた袁術は既に滅び
西に孫堅の仇である劉表がいたが動かず、
ただ世の動向を見守っていた。
そんな中孫策は臣下を集め、
1つの策を打ち立てる。
袁家との戦に備えて北に目を向ける曹操に対し、
洛陽に出陣皇帝を拐い揚州に迎え、
揚州こそを大陸の中心にするという無謀とも言える策を立てた。
動揺する臣下の中で周瑜は真っ向から反対した。
未だに揚州に置ける孫策の立場は不安定で、
性急な孫策に対して恨みを持つ者も大いと、
今は地盤を固める時だと。
いつもは冷静で声音を荒げることの無い周瑜が、
吠えるその様を他の臣下は信じられない物を見たという顔で見守っていた。
議論は深夜まで及び、
それでも決着を見なかった。
普通であれば主君が決めた命令には従うのが当然である。
周瑜を諌めようと他の臣下が周瑜を止めようとしたが、
周瑜は決して譲らず孫策の策の無謀さを説いた。
夜も深まり議論は決着を見ぬまま一時解散となった。
孫策は周瑜のみを呼び立て自室に招いた。
どれ程対立しようが、
その絆が揺らぐ事は無い。
議論を忘れ互いに酒を酌み交わした。
二人でいったいどれ程の酒を飲んだのか、
朝日が二人を照らし始めた時、
孫策は城壁の上に周瑜を誘った。
朝日に目を細めながら、
孫策は呟いた。
…俺は怖いと。
孫策は語る
何故親父は死んだのだろう?
江東の虎と呼ばれ、
あの董卓ですら恐れた我が父こそが、
この天下を掴む漢ではなかったのかと。
周瑜は孫策に声を掛けられなかった、
…孫策は涙をこぼしていた。
幼き頃も、
孫堅が死んだ時も孫策は涙を見せなかった。
…その孫策が幼子のように泣いていた。
そして譫言のように言葉を重ねる
強き父は雑兵が放った矢の一本で死んだ、
…そしていつか俺も死ぬのだろうと。
死ぬのはいい、
そんなもの天下を目指すと決めた時に覚悟はしている。
…だが志を果たせず死ぬのは嫌だ、
俺が見た親父の顔は無念さで歪んでいた、
こんな所で終わるのかと。
そんな顔で死んでいった。
…だから俺は急ぐのだと、
周瑜、お前の言うことの方が正しい。
だがそれでも俺は待てない、
回りから生き急いでいると思われても構わない。
俺が生きている間に天下を掴み、
そして
最後に見た親父の顔を変えてやりたいと。
周瑜は強く孫策の肩を抱いた
本当に危なくて見ていられないなと苦笑する。
策は私に任せて貰う
安心しろお前は私が天下に連れていってやると。
驚いたように振り替える孫策に笑顔を見せた。
すまんちょっと一服してくる。
10分で戻るのでよかったら保守🙏。
そうして二人は笑顔で拳を付き合わせた。
周瑜は兵や戦舟の用意に城を離れた、
全ての用意を為すのに一月
数多の難問が周瑜に降りかかるが、
それら全てを噛み砕き策を整えた。
全ての準備が整い
あとは城に戻り孫策の号令を待つのみとなり、
周瑜は別城で朝を迎えた。
これから孫策の元に戻り策を他の臣下に説明し、
それを実行に移さなければならない。
ふと鑑を見ると随分痩せたように見える、
そして孫策の瞼の裏に浮かべる。
そして苦笑してしまう
本当に苦労ばかりさせる親友だと。
それを苦に思わぬ自分もまた可笑しかった。
旅支度を整え城を出る周瑜の前に遣いが来た。
どれ程急いで来たのか、
半死半生と言っても過言では無いその様に、
周瑜は何故か震えが止まらなくなった。
支援
遣いは半狂乱になりながら、
回りの兵士達に問いかける。
周瑜様はどこか!?
周瑜様はどこか!?
その様に言い様の無い不安を抱きながら、
遣いの前に出て問いかける
何があったと?
遣いは周瑜を見るや否や
膝を突き血涙を流しながら、
喉も裂けよと叫んだ。
孫策様が刺客の手にかかり負傷!!
明日をも知れぬご容態との事!!
ただひたすらに周瑜様をお呼びになっておられます!!
周瑜は膝から崩れ落ちた。
>>35
保守ありがとうね
力の入らぬ膝に肌が裂ける程に爪を立て、
どうにか立ち上がった。
回りの兵士に待機を命じ、
己一人馬に飛び乗り孫策の元に急いだ。
まさに死に物狂いの強行軍であり、
馬は道中半ばで倒れ、
そのあとは己の脚で孫策の元へと急いだ。
普通なら十日は掛かるであろう道程を、
半分に満たぬ日数で駆け抜けた。
その姿を見た兵士が一瞬物狂いかと思う程に、
荒れ果てていた。
その姿のまま孫策の自室の前に行くと、
弟である孫権を初め数多の臣下が涙を流しながら周瑜を迎えた。
その姿を見て周瑜は全てを悟った。
一度自室に戻り身なりを整え、
改めて孫策の元に向かった。
孫策の自室では孫権や張昭を初めとする重臣、
更には妻の大橋や孫策の母呉夫人までもがいた。
皆の顔は悲痛に満ちていた。
その中を掻き分け孫策の姿を見た周瑜は、
死人のように眠る孫策の顔を見た。
周瑜は叫び出しそうな己を必死に抑えた。
痩せ果てて、
顔には深い死相が表れている。
これが死人だと言われたならば周瑜は疑いなく信じるだろう。
僅かに上下する胸だけが孫策が生きている証であった。
側にいた孫権に目を向ける。
孫権は涙をこらえて語り出した。
兄上は戦の準備が終わったあと、
一人で父上の墓に参ったと、
そこで刺客に襲われ返り討ちにしたが、
矢を一本腕に受けて毒に犯されたと。
周瑜は天を仰いだ
孫堅も矢の一本でこの世を去った。
少し休憩してきます
支援
>>47
人いない中おまいさんだけが頼りだ。
>>48
保守するから前いったとおり昼ぐらいに
やってもいいんだぞ。
>>49
いいのか?
なんかうえたるって人が同じスレ立てたから
立ててしまった。
反省してる。
眠い
ちょっとだけ仮眠取ってくる。
完結は絶対にさせるので任せます
支援
支援
支援
かきため中
>>266
_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''> ゆっくりしていってね!!! <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
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_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
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,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
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保守
保守
保守
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>>290
読みたい気持ちはあるがなかなか筆が重そうだし
書く方も読む方も時間の縛りのない速報(か深夜)のがいい気はする
ここで完結させてくれれば言うことないが
>>293
ただなあー速報だと縛りが無い分
そのままになって落ちていくんだよな。
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