戸塚「すいません、八幡いますか?」 (157)
雪ノ下「…あら戸塚君、何か御用かしら」
戸塚「あっ雪ノ下さんこんにちは。ちょっと八幡に用があって来たんだけどいるかな?」
雪ノ下「八幡……八幡………ああ、あれのことね。あれなら先ほど平塚教諭に連れて行かれたわ」
雪ノ下「社会科見学のレポートの書き直しがどうとか……あの様子だと戻ってくるのは遅くなると思うけれど」
戸塚「あ、あはは…あれって………それじゃあもし良ければここで待たせて貰ってもいいかな?」
雪ノ下「ええ、戸塚君が良ければ構わないわ」
戸塚「うん待たせて貰うね。雪ノ下さんありがとう」
雪ノ下「……………」ペラッ
戸塚「(………雪ノ下さんやっぱり綺麗だなぁ)」
雪ノ下「………どうかしたのかしら、何か変なところでも?」
戸塚「う、ううん!…え、えーと八幡社会科見学のレポートに何書いたんだろうね?」
雪ノ下「そうね…あの男のことだからまたろくでもない事を書いたというのは確実でしょうけれど…」
雪ノ下「全く、前回も怒られているというのに本当に成長しない男ね」
戸塚「あはは、やっぱり奉仕部は仲良いね。けど八幡が書くものって気になるなぁ」
雪ノ下「…何故その結論に至るのかが理解出来ないのだけれど。それと確か前回は自宅に職場見学したいなどと言って平塚先生に連行されていたわね」
戸塚「じ、自宅?あ、あははそれはまた…でも八幡のおうちになら行ってみたいなあ」
雪ノ下「戸塚君、この際だから言っておくけれどあの男に必要以上に関わるべきではないわ。…あなたの人生を棒にふりたくなかったらね」
雪ノ下「あの男のあなたを見る目は普通の女子を見るそれとは明らかに違うもの」
戸塚「え…?それって……えへへ、友達って認めてくれたってことかなぁ」
雪ノ下「………」
戸塚「あとそれなら雪ノ下さんも八幡と関わったら人生がどうのってなっちゃうかもよ?」
雪ノ下「いえ、それはないわ。あの男如きがこの私の人生に影響を与える可能性はないもの」
雪ノ下「だからこそ悪影響を与えてしまいそうな戸塚君と由比ヶ浜さんのことが心配だったのよ」
戸塚「あはは…雪ノ下さんはありがとう。あれそう言えば由比ヶ浜さんは今日は…?」
雪ノ下「ああ、彼女なら三浦さん達とカラオケだそうよ」
戸塚「へぇーいいねカラオケ!僕も久しぶりに歌いたいなあ。雪ノ下さんはカラオケで何歌うの?」
雪ノ下「わ、私はそういうものはあまりしたことが無いから……」
戸塚「えーっ勿体無いよ楽しいのに」
雪ノ下「興味がないわけではないのだけれど」
八幡「……うーっす」ガラッ
雪ノ下「あら、帰ってきたわね。誰も望んでないのに」
戸塚「あっ八幡おかえり!待ってたんだよ!」
八幡「……(あれ?俺いつ天使と結婚してたっけ?プロポーズはまだなのにおかえりされてる。この後は伝説のご飯?お風呂?そ・れ・と・もの流れか?いやそれより俺は戸塚を待たせていたらしい。これはもう責任をとるしか…)
戸塚「もう八幡!聞いてるの?」
雪ノ下「鼻の下を伸ばして気持ち悪いわよ、キモガ谷君」
八幡「……天国かと思ってたがやっぱり部室だったか一気に現実に引き戻されたわ。…戸塚悪い悪い聞いてた聞いてた………ただいま戸塚、いや彩加」キリッ
戸塚「えぇっ、う、うんおかえり、八幡」ニコッ
雪ノ下「…怖気が走るわね」
八幡「うるせー雪ノ下。それで戸塚?待ってたってなんの用なんだ?」
八幡「(もしかして逆プロポーズか?しかしこういうのは戸塚の口から言わせるわけには…いやでも最近は向こう側からってのもあるらしいしな…)」
戸塚「あ、うん、えーと…その…社会科見学のことなんだけどさ……八幡って…」
八幡「!あ、あーそのことか、実家は駄目だって絞られてきたところだ。また今から書き直さなきゃならんらしい」
雪ノ下「呆れた、本当に前回から何も成長していなかったのね」
八幡「はっ、初志貫徹で自宅見学したいという何事にも揺るがない強い気持ちを持ってるってことだよ」
八幡「だからすまん戸塚、本当に本当に心苦しいが今日はちょっと時間がないんだ」
戸塚「あっ…そうなんだ。…それならまた明日でもいいかな………八幡頑張ってね!」
雪ノ下「でももうそろそろ今日の部活動は終わりにしようと思っていたのだけれど」
八幡「あーそうか、なら教室で書き直しするかな」
雪ノ下「そう、では帰りましょうか戸塚君」
戸塚「う、うん。八幡レポート頑張って!また明日ね!」
八幡「おうまた明日な戸塚!」
戸塚「うん、ばいばい!」
雪ノ下「……それじゃあね」
八幡「あぁ」
戸塚「おい、両津はいるか?」
大原「あの馬鹿ならベッドで寝てるぞ」
中川「部長が5回戦もするから……」
大原「な、中川だって3回もやったじゃないか!」
雪ノ下「…………」テクテク
戸塚「…………」テクテク
戸塚「そう言えば雪ノ下さんさっきの話の続きだけど今度みんなでカラオケに行こうよ!」
雪ノ下「遠慮しておくわ」
戸塚「ええっ、興味あるんじゃなかったの?」
雪ノ下「そうね、別に興味がないわけではないとは言ったけれどわざわざ行く必要があるとも思えないのよね」
雪ノ下「それにみんなとは誰を指すのかも不明瞭だし」
戸塚「みんなって言ったら八幡に「却下ね」」
戸塚「まだ最後まで言ってないよ~」
雪ノ下「あの男とカラオケに行く理由がないわね、それにあの男もそう言う場所に来たがる人間ではないでしょう」
戸塚「えーっ、八幡とカラオケ行ったら絶対楽しいよ!あと由比ヶ浜さんに材木座君も誘ってさ」
雪ノ下「…あなたのあの男への信頼度も謎ね。それに由比ヶ浜さんはともかく、ざ、ざ、財津君とは誰だったかしら?詳しく無いけれどカラオケに知らない人間と行く理由も見つからないわ」
雪ノ下「以上の理由からカラオケに行くことはないでしょうね」
戸塚「絶対行ったら楽しいと思うんだけどなぁ…」
雪ノ下「本当ごめんなさいね…私はここで迎えが来るから。それじゃあ」
戸塚「う、うん。ばいばい」
____翌日部室
バアン!
八幡「…………」ビクッ
由比ヶ浜「ゆきのん聞いたよ!?カラオケ行こーよー」
雪ノ下「…入ってくるなりいきなりなんなのかしら…」
由比ヶ浜「彩ちゃんが今日なんか暗かったからどしたの?って聞いたらみんなでカラオケ行けなくて残念だなーって今朝言ってたの!」
雪ノ下「ああ、戸塚君が…」
由比ヶ浜「ねー、みんなで行こーよー、かーらーおーけー」
雪ノ下「ハァ……………………わかったわ。あなたがそこまで言うのなら行きましょうか」
八幡「………(えっ、行っちゃうんだ、甘すぎじゃないですかね雪ノ下さん)」
由比ヶ浜「本当!?やったーゆきのーん!」ギュー
雪ノ下「あ、暑苦しいから離れてちょうだい……」
由比ヶ浜「へへー、じゃあいつにする?」
雪ノ下「そうね、今週末のどちらかなんてどうかしら」
由比ヶ浜「おっゆきのーん、なんだかんだやる気じゃーん!」
雪ノ下「ちっ、違うわよ。行くと決めたのならそれに沿って計画を練り物事に取り組むということが最も効率が良くまた「うんうん私もゆきのんとカラオケ行けて嬉しいよー!」」
雪ノ下「…………ハァ」
由比ヶ浜「んじゃ土曜日にしよっか!1時に南千葉駅前で!」
由比ヶ浜「ヒッキーもね!」
八幡「俺はパスその日予定があるから(えっ俺そのメンツに入ってたんだ…)」
由比ヶ浜「ヒッキーに予定なんかあるわけないじゃん!…それに彩ちゃんも来るんだよ?」
八幡「と、戸塚か………くっ、いや俺その日アレだから本当アレがあるから…」
雪ノ下「あら?歌うことですら無様に負けるのが怖いのかしら?下手が谷君?」
八幡「いや、お前と違って俺を煽ったってなんにもなんねーから。…そもそも人前で歌を歌うという意味がわからん、何それ罰ゲーム?」
由比ヶ浜「罰ゲームじゃないし!いーじゃん!みんなで歌ったら楽しいよー!」
雪ノ下「ハァ…比企谷君じゃないけれどあなたたちはみんな同じことを言うのね」
由比ヶ浜「とにかく!ヒッキー!土曜1時に南千葉ね!」
八幡「はいはい…行けたらな」
由比ヶ浜「むー、もう!絶対だからね!」
ちょっとなか卯のカツ丼食べてくる
___土曜13時
戸塚「あっ雪ノ下さーん!」フリフリ
雪ノ下「ごめんなさい少し遅れてしまったわね。ほんの少しだけ道に迷ってしまって」
戸塚「ううん!時間ぴったりだから全然大丈夫!」
雪ノ下「そう、それなら良かったわ。…それと由比ヶ浜さんは今日親戚の結婚式があって来られないそうよ。当日まで身内のそんな大切な行事を忘れてるってどういうことなのかしら」
戸塚「あっ、由比ヶ浜さんもそうなんだ、残念だね…」
雪ノ下「…「も」とは?それにあの男の姿がまだ見えないようだけど」
戸塚「あっうん、八幡も今日カマクラちゃんが熱出しちゃったみたいで来られないんだって。電話ですごい勢いで謝られちゃった」
雪ノ下「そう、カマクラが…………なら仕方ないわね、そんな大変な時に来られるわけがないものね」
戸塚「うん、やっぱり八幡は優しいよね!あと材木座君は由比ヶ浜さん連絡先知らないみたいで…僕もまだ知らないから呼べなかったんだ…」
雪ノ下「そう……ならカラオケに行きましょうか、場所を知らないので案内してくれると助かるのだけれど」
戸塚「えっ2人で大丈夫?」
雪ノ下「?何か問題があるのかしら、そもそも今日の目的はカラオケで歌うことでしょう?」
戸塚「うっ、うんそうだね。じゃあ案内させて貰うね、雪ノ下さん!」
雪ノ下「えぇ、よろしくお願いするわ」
戸塚「よーし!今日は思いっきり歌っちゃおう!」ニコニコ
戸塚「ここだよ雪ノ下さん、段差があるから気を付けてね」
雪ノ下「ええ、ありがとう。……ここがカラオケ…」
戸塚「うん、ちょっと待ってて。受け付けだけ済ましてくるね」
雪ノ下「ええ」
戸塚「すみませーん、2人なんですけどフリードリンクバー付きでお願いします」
受付「はい、ありがとうございます。~番のお部屋にお願いします。お帰りの際こちらの伝票をお持ち下さい。ごゆっくりどうぞ」
戸塚「ありがとうございます。雪ノ下さん、行こう?」
あれ、凸八の予定じゃないんだけどどうしよっか
雪ノ下「…どういう風に過ごせばいいのかしら」
戸塚「えっと……僕がまず見本でやってみるね、それでわからないところがあったら後で質問って感じで」
雪ノ下「そうね、よろしくお願いするわ」
戸塚「あはは、遊びなんだしそんなに畏まらなくても大丈夫だよ」
戸塚「まずはこの機械に歌いたい曲を~」
戸塚「♪もっともっと一緒にいたい~♪君の隣で笑顔になるよ~♪」
戸塚「ふう、だいたいこんな感じ。あーやっぱり歌うのって気持ちいいね!…ちょっと恥ずかしいけど」
雪ノ下「なるほどだいたい把握したわ。それと戸塚君、歌、上手いのね。高い音程を歌える技量もそうだけど心が篭っていたわ」
戸塚「ええっ、そうかなー」
戸塚「えへへでもありがとう!すごい嬉しい!」
雪ノ下「………」
雪ノ下「つ、次は私の番ね。あれを歌おうかしら」
戸塚「ふぅ、いっぱい歌ったね」
雪ノ下「ええ、たまにはこういうのも良いものね」
戸塚「でも雪ノ下さん本当に歌うまいね!」
雪ノ下「それほどのものでもないわよ」
戸塚「ううん!雪ノ下さんが歌ってる間は他のことが手につかなかったもん!」フスー
雪ノ下「そ、そう」
戸塚「そうだよ!本当に聴き惚れるとはこのことだと思ったよ」ドンッガタッ
戸塚「うわっ」ゴツッ
雪ノ下「きゃっ……」ゴツッ
戸塚「…………」
雪ノ下「…………」
戸塚「………」カーッ
戸塚「あ、あの、その、ごめ「そ、そろそろ時間だし帰りましょうか」」
戸塚「……え、う、うん。そうしよっか」
受付「ありがとうございましたー」
戸塚「………」
雪ノ下「………」
戸塚「…あのさ、さっきは」
雪ノ下「あれは事故よ。それも加害者も被害者もない誰にも非はない事故」
戸塚「で、でも雪ノ下さんの、その…くちび「別に誰も悪くないものに対してとやかく言うつもりもないしどうこうしてくれと頼むつもりもないわ」
戸塚「けどそれじゃあ…」
雪ノ下「私はここに迎えが来るから、ここで」
戸塚「え、う、うん………………それじゃあまたね」トボトボ
雪ノ下「ええ…」
雪ノ下「……なんであんなに良い匂いがしたのかしら」ドキドキ
戸塚「…本当に良かったのかな」
戸塚「でも雪ノ下さんも問題ないって言ってたし…」
戸塚「うーん…けどなにより」
戸塚「雪ノ下さんの唇柔らかかったな…」ドキドキ
____月曜朝
戸塚「……うーん少し眠いなぁ」テクテク
戸塚「でもせっかく学校があるんだからビシッとしなきゃね!」テクテク
戸塚「………」テクテク
雪ノ下「あら、戸塚君おはよう」ニコッ
戸塚「えっ、ゆっ雪ノ下さん!お、おはよう」
雪ノ下「早いのね、朝練?」テクテク
戸塚「う、うんみんなの特訓のおかげで強くはなれたけどまだまだ頑張らないと」
雪ノ下「そう…自分を成長させるための努力は素晴らしいことよね…」テクテク
戸塚「雪ノ下さんも早いね」
雪ノ下「ええ、今日は日直なの。…では私はここで。練習、頑張って」
戸塚「うん、ありがとう雪ノ下さん!それじゃ行ってくるね」フリフリ
雪ノ下「ええ」
雪ノ下「…普通に、出来てたかしら」
戸塚「…良かった、なんともないみたい。…よし練習頑張ろう!」
____放課後
由比ヶ浜「ゆきのんごめんね!あたしすっかり従姉妹のお姉ちゃんの結婚式があるの忘れてて!」
由比ヶ浜「それとヒッキーも行かなかったんでしょ!ほら、謝る!」
八幡「本当に理由があったんだよ…俺は悪くねえ、カマ先生がカマ先生が言ったんだ!」
由比ヶ浜「は?意味わかんない」
八幡「うっ…カマクラが熱出したから病院連れてったんだよ…俺は悪くないので謝らない。以上」
雪ノ下「…別に2人とも構わないわ」
由比ヶ浜「うぅー、本当ごめんねゆきのん。………クラスも違うし彩ちゃんと2人で気まずかったりしなかったか心配で…」
雪ノ下「いえ、有意義な時間を過ごせたわ」ニコッ
由比ヶ浜「ええーっ、何その笑顔!ゆきのん何があったの!?」
雪ノ下「カラオケに行ったのだから歌っただけよ」フフッ
八幡「……(まじで何があったんだよ、戸塚の身に何かしてたら許さねえぞ)」ギリッ
由比ヶ浜「…ヒッキー目がキモい」
八幡「何にもしてないし何にも言ってないんですけど…」
雪ノ下「そうよ、由比ヶ浜さん。正しくは存在が気持ち悪い、よ。ちゃんと言わないと比企谷君に失礼だわ」
八幡「なんで何もしてないのに傷つけられなきゃいけないんですかね…」
由比ヶ浜「そう言えば彩ちゃん最近練習頑張ってるね。あたしたちの特訓の後もずっとあのメニューとそれ以上をこなしてるみたい」
雪ノ下「ええ、そうみたいね。今朝も練習を頑張っていたわ」
八幡「戸塚は何でも頑張れる天使だからな」
由比ヶ浜「……」
雪ノ下「ええ、あなたとは違ってね」
八幡「はっ頑張ることが正しいとは限らないんだよ」
雪ノ下「さっきと言ってることが180°違っているのだけれど……」ハァ
八幡「頑張ることは正しいとは限らないが、戸塚は正しいってことだな」ハン
由比ヶ浜「………」
八幡「まっお前も頑張りが美徳だっていうなら頑張って体力を付けたらどうだ?」
雪ノ下「あら、あらゆることが人並み以上に出来るのだからそんな非効率的なことは必要な……………」
雪ノ下「……そうね、確かにこの前の試合で体力の無さを実感したのは事実だし体力を付ける必要がありそうね、比企谷君にそれを指摘されると言うのは屈辱だけれど」
八幡由比ヶ浜「「へっ?」」
雪ノ下「今度戸塚君に朝の練習を一緒にさせて貰ってもいいか聞いてみようかしら。そもそも依頼は強くなるまで、だったのだし途中で投げ出すのも奉仕部の理念に反するわ」
八幡由比ヶ浜「………」
雪ノ下「あなたたちも一緒にどうかしら」
由比ヶ浜「えっいやーあはは、あたし朝弱いしサブレの散歩もあるんだよねー。ゆきのんとトレーニングはしたいけど厳しいかも…」
八幡「俺朝は寝るって決めてるんだ悪いな、なんなら昼も寝るまである」
雪ノ下「そう…なら後で頼んでみるわ」
八幡「お、おう」
由比ヶ浜「う、うん」
ゆきのんが戸塚に惚れるなんて…失望しました
材木座×ガハマさんのSS書きます
>>115
お願いします
戸塚「ふぅ、今日も疲れたなー、でもちゃんと強くなってってる気がする。先輩達に託されたんだし頑張らなきゃ」ヨシッ
戸塚「………」テクテク
雪ノ下「戸塚君、待っていたわ」
戸塚「えっ、ゆ、雪ノ下さん!ビックリしたよー」
雪ノ下「ごめんなさい、驚かせるつもりはなかったのだけれど」
戸塚「うーうん、別に大丈夫だよ」フリフリ
戸塚「でも待ってたってどうしたの?(まさかカラオケの時のことかな…?)」
雪ノ下「ええ、折り入ってお願いがあるのだけれど」
戸塚「お願い?僕に?」
雪ノ下「その、戸塚君の朝の練習を私も一緒に行っても構わないかしら」
戸塚「……え、うん。別に全然大丈夫、というか大歓迎だよ!」
戸塚「でも朝練に参加したいってどうしたの?」
雪ノ下「理由はいくつかあるのだけれど、前回の依頼達成を最後まで補助する、と言うのが主な理由よ。……それと私の体力作りも兼ねてるわ」
戸塚「えっ、そんなのむしろお願いしたいのは僕のほうだよ!」
戸塚「…でも本当いいの?」
雪ノ下「ええ、是非」
戸塚「………うん、ありがとう」ニコッ
戸塚「それじゃあ明日から頑張ろう!」
____翌朝
戸塚「おはよう、雪ノ下さん!」フリフリ
雪ノ下「ええおはよう、戸塚君。…朝練はあなただけなのかしら」
戸塚「うん…まずは部長の僕自身から強くならないとみんなついてこないと思って……強くなったらみんな自然に参加してくれると思う。…多分」
雪ノ下「そうね、自分を変えて世界も変えて見せましょう」フッ
戸塚「…うん、そうだね!そのためには練習あるのみ、かな。まずは走り込みからだけど雪ノ下さん大丈夫?」
雪ノ下「え、ええ、大丈夫よ走り込みくらい」
戸塚「と言ってもコートの周りを10周するだけだから自分のペースで無理せず走ってね」
このSSまとめへのコメント
これはまた……不思議な組み合わせがきたな
八幡敗北とはwww
え、面白いじゃん。続きみたいなー