キース「遅咲きの最強兵士ダズ」(143)
諦めてはならない....例え今でこそ芽が出なくとも
修羅場を超え、技を極め続ければ....
いつの日か必ずその才能は開花するのだ!
教官「卒業した104期生の成績上位10名ほとんどは調査兵団を選んだみたいですよ」
キース「そうか....勇敢な子達だ」
教官「それにしても104期は優秀な子が多かったですね」
キース「あぁ」
教官「特に歴代最高成績を残したミカサ・アッカーマンを超える者は今後現れないでしょうね」
キース「ん?....さらに凄い奴が104期にいたではないか」
教官「え?」
キース「ダズだ」
教官「ダズって....あのお爺ちゃんみたいな顔した...」
キース「奴の才能に気付いてないのか?」
教官「いや....特に目立った成績ではなかったような...」
キース「はぁ.....だから貴様は出世できんのだ」
キース「奴は将来ミカサやリヴァイを超える兵士になる」
キース「もっとも、ダズ自身自分の才能に気付いてないがな...」
教官「まさか....」
立体機動訓練所
リコ「遅い!また遅刻か!」
ダズ「す、すいません、装備を着けるのに手間取ってしまって...」
リコ「言い訳をするな!!訓練兵団で何を学んできたんだ!?」
ダズ「すいません...」
リコ「いつ超大型巨人が現れるかわからない状況で駐屯兵団の役割は極めて重要だ」
リコ「そんな状況で装備の装着に遅れるような兵士は囮にもならん、気を引き締めよ」
ダズ「はい...」
リコ「うん...では訓練を始めよう」
ヒュン! ヒュン!
リコ「遅い!そんなスピードでは巨人の格好の餌になるだけだ!」
ダズ「は、はい!」ヒュウウウ
リコ「装着の装着も遅い立体機動も遅いで話にならんぞっ!」
ダズ(はぁ....やっぱり俺向いてないのかなぁ...)ヒュウウウ
リコ「ん...?」
ダズ(どうせ俺は小心者で技術もない...)
リコ「ダズッ!ちょっと止まれ!!」
ダズ「な、なんでしょうか?」スタッ
リコ「お前....全然ガスを噴かしてないじゃないか!?」
ダズ「は、はい....勿体無いのでアンカーを刺した直後だけしかガスは使ってません....」
リコ「......それだけであのスピードを出してたのか!?」
ダズ「え?」
リコ「いや、何でもない....とにかくガスを沢山使え!」
ダズ「は、はい!」
リコ「....」
ギュオオオオ!
ダズ「おぉ!速くなった!皆に簡単に追いつける!」ヒュウウウ
リコ(あれでもまだガスを抑えてるようだが....速いな)
リコ(改めて見ると一つ一つの動きが恐ろしく丁寧だ....)
リコ(もしかしたら駐屯兵団は素晴らしい逸材を獲得したようだな)
ダズ「すげー!最初からこうしとけば良かった!」ヒュウウウ
昼食時間
同期「お前急に立体機動上手くなったな」
ダズ「あぁ、コツを掴んだんだ...」
同期「ふーん....話変わるけど何で今日遅刻したんだ?装備の装着で手間取るわけないだろ?」
ダズ「装備が壊れてたから修理してたんだ...」
リコ「....」チラ
ダズ「レバーがスカスカだったからさ、バネ交換して調整してたんだ」
同期「早くねーか?5分遅刻だろ?」
ダズ「あぁ、まぁ急いで直した」
リコ「何で言わなかった!!」机バーン!
ダズ「!?」
ダズ「へ、下手な言い訳になると思ったので....」
リコ「......報告はちゃんとしろ」
ダズ「はい.....」
リコ(装備の異変に早く気付き瞬時に修理した....って事か)
ダズ(また怒られた....俺向いてない)
午後 固定砲整備
ダズ「はぁ~....兵士辞めようかな~」ガチャガチャ
同期「おーい、いつまで時間掛けてんだー?」
ダズ「お前等と違って俺は不器用なんだよ...」ガチャガチャ
リコ「ふむ....」
リコ(作業スピードこそ遅いが安全で確実な作業だ)
リコ(こうも丁寧に作業できる奴はそういない)
リコ(一見トロい兵士にしか見えないが....立体機動の時といいダズは何か持っている)
リコ(トロスト区戦で敵前逃亡しようとしたのが嘘みたいだ)
リコ(いや、臆病者だからこその慎重で堅実なスタイルなのか...)
リコ「ダズ、整備が終わったら来い、話がある」
ダズ「え!?」
同期(ついに開拓地に....)
リコの部屋
ダズ「失礼します」
リコ「うん、来たな」
ダズ「あの....話とは?」
リコ「来週に駐屯兵団精鋭部隊の編成を行うのは知っているな?」
ダズ「えぇ、でもそれが何か...?」
リコ「.....精鋭部隊に入る気はないか?」
ダズ「へっ!?」
リコ「ほとんどはベテランが務めるのだかな....教育も兼ねて若い兵士がほしいのだ」
ダズ「いや....若い兵士なら他に沢山いるじゃないですか!?そもそも俺なんて!」
リコ「あまりに実力不足......と言いたいのか?」
ダズ「当然です、同期達は俺より良い成績で卒業してます」
リコ「訓練兵団の成績など意味を持たない....所詮あそこは的を多く斬れば好成績が取れるのだろう?」
ダズ「俺は皆に的を取られてばっかりでした」
リコ「結果より技術だダズ」
ダズ「精鋭部隊こそ結果が大事じゃないですか!?」
リコ「技術の無い者に結果はついてこない」
ダズ「俺に技術なんてありませんよ!」
リコ「いや、私はお前の才能を買ってるんだぞ?」
リコ「的が取れない理由は恐らく、ガスを極力抑えたやり方で遅いからだ」
リコ「しかし、皆に追い付く為無意識にお前は無駄の無い立体機動術を習得している」
リコ「だから今日ガスの使用量を増やしだけで見違えたんだ」
ダズ「.....俺に....できるんでしょうか?」
リコ「最初から期待してない、将来の為の経験と教育が目的だ」
ダズ「.....」
リコ「やはり恐いか?」
ダズ(俺なんかに期待する上司なんて初めてた.....)
ダズ「や.....やってみます!」
リコ「よく言ってくれた!」
ペラペラ
キースはいつものように卒業生たちの移動・負傷リストをみていた
キース「・・ダズが精鋭部隊か
いい先輩に出会えたようでよかった」
ダズは気も弱さもそうだが、肉体がまだ出来上がっていなかった
キースが彼の才能に気づいたのは2年目の冬
訓練後のガスの残量報告書に目を通していたときだった
キース(アッカーマンはさすがだ。次ぐのはキルシュタインか・・・イェガーとブラウンはまだまだ使いすぎる。今度キルシュタインと組ませて、直に見てもらうか。ブラウンがいればいいクッションになってくれるだろう)
ペラペラ
(・・・!なんだこれは、ありえない)
(・・・ダズ?確かあの・・・ほぼ消費してないではないか
こんなことがありえるのか?
いや・・・記載ミスか?)
キース「ダズのポンプはたしか・・・245番」
カンカン
(!かなりの残量だ)
キースはワイヤーの磨耗のように直接生命にかかわるようなものは訓練後、逐一目を通していたが、ガスは訓練前に満タンに入っているか確認するだけであった
キース「明日、少しみてみるか」
ダズは臆病な性格からガスを使うことを極端に恐れていた
~~
教官「機動力がなくたったら私たちにできるのは、食われることだガスは極力使わないようにするに越したことはない」
~~
ダズはほぼガスを使わなくても、中の下くらいの立体機動の成績であった
彼は、自分の能力を恐ろしく低く見積もっていた
だがそれにより、彼は沢山のものを得ていく
次の日の立体機動訓練
「くっそ!なんで死に急ぎ野郎と同じ班なんだよ!」
「はっ!こっちだってお前となんか組みたくねーよ」
ライナーがエレンに寄って耳打ちをする
「ジャンの立体機動の扱いは1、2位を争う。ミカサのはなんかもう参考にならん
ジャンの側でやつの立体機動を見ることに価値がある」
「!・・・まぁ訓練は訓練だ。よろしく・・な」
教官「ラスト10班ミカサ・ユミル・ダズ」
「・・・
(うわー主席となんかよくクリスタといる目つき悪い女かよ・・・)」
「おい、足ひっぱんなよ
(まぁ多少引っ張ってもらった方が、順位落ちていいか)」
キース(さて最終の10班についていくか)
3人はどんどん森を進んでいく
キース(確かにスピードこそないが、的確な立体機動・・・
これでもう少しガスを吹かすことを覚えれば・・・)
そのとき
ユミル「ちっ!なんだ、アンカーが出ない・・・」
ミカサは先行していたので、反応が遅れた
そのとき
ギュオーブシュー
ダズは無意識にガスを吹かしていた
ズサァー
教官「ダズ、ユミル、大丈夫か?」
ダズ「すいません、腰と首が・・・
(おかしいな、着地は成功したのに・・・)」
ユミル「私は大丈夫だ」
キース「ダズは戻って医務室でみてもらえ」
ダズ(はぁヒーローみたくかっこよくは助けられないな)
ミカサ「・・・」
アドバイスありがとう
読んでくれてるかたいるのうれしいです
それから立体機動・斬撃訓練のとき、ミカサとダズは組むことが多くなった
「ミカサも大変だなーあんなノロマと組まされてさー」
「まぁ主席様なんだから、
ダズくらいくっつけないと周りと釣り合いとれないんでしょ」
キャハハ
ダズ(そうだよな・・・ミカサにいつか謝んないとな)
ミカサ「・・・」
卒団のときにはダズの身体はできあがっていった
キース(やはり体はできたが、
立体機動については教えることができなかったか
明日で104期は終わりか
調査兵団にいくにしても、駐屯兵団にいくにしてもこれからが楽しみだ
誰か優秀なやつが気づくかもしれんがな)」
リコ「いい忘れたが、今週末調査兵団との合同訓練が決まった
といっても駐屯兵段は精鋭部隊だけだがな」
ダズ「はい(足引っ張らないようにしなきゃな・・・)」
結果は11班中11位
調査兵団A「うちらが駐屯兵団にまけるわけないのになー
」
B「ほんとほんと、わざわざごくろーさんって感じだよねー」
前精鋭班のほとんどは前回のマリアの扉をふさぐときに
リコ以外殉職しているのだから無理もない
そんな駐屯兵団の訓練を誰も見るはずはなく
思い思いに雑談をしたり、帰りの準備をしていた
そう
ある男を除いては・・・
「リコ班長、すいません。俺の斬撃が浅いばかりに・・・
「気にするな。お前はよくやった
(しかしスピードは目を見張るものがあったが
それを制御できていないのか
斬撃が浅い・・・
まぁいずれ慣れてくるか?)」
「私はエルヴィン団長に挨拶をしてくる。
ダズは荷物まとめて帰る準備をしておけ」
「はい
(はぁ、リコ班長にいいとこ見せたかったんだけどなー)」
片付けをしていると急に、後ろから声をかけられる。
「おい、お前」
リヴァイ兵長だ。
ダズ「(うわぁぁ人類最強)は、はい」
リヴァイ「窮屈そうにブレードを握ってるな
お前の持ちやすいようにブレードをもってみろ」
そう言われるとダズはブレードを見つめた
~~幼少時代~~
「じいちゃーん、こぶじゅつ教えて!」
「おー!ダズ
また遊びに来てくれたのか!
いいぞ!」
ダズは引っ込み思案で友達が少なかった
唯一祖父には心を許していた
祖父の逆手抜きがかっこよく彼の目に映ったのだ。
友達がいなかったダズは逆手抜きの練習にいそしんだ
シュッ スチャ
「じいちゃん、こう?」
「斬撃半径が狭い分もっと体にひねりをくわえるんだよ」
「ざんげきはんけい?」
「はっはっは、難しいか?ちょっと貸してみなさい」
ダズにとってこの時間は幸せだった
その幼少から慣れ親しんだ持ち方と逆の持ち方でブレードを握ることが
斬撃が浅いことの要因になってることは
キースもリコも気づかないことであった
~~
「これが一番いいような気がしますが・・
(やっぱりじいちゃんに教わった持ち方がしっくりくる)」
リヴァイは少し驚いたように呟いた。
「ほう・・・(逆手持ちか)
その時小指薬指をトリガーにかけてみろ
あとは技巧に相談してみろ
少しばかり逆手持ち用にいじってくれるはずだ
そして逆手持ちの利点と欠点を理解しろ。
あとは慣れろ」
「はっ!ご指導ありがとうございます」
そんなことをしてるとリコが怪訝そうな顔で近づいてきた。
「おい、リヴァイ兵長になに怒られてたんだ?」
「怒られてたといいますか・・・ブレードの持ち方を指導されてました」
(遠目からみて、怒られてるようにしか見えなかったが・・・)
「それで、技巧の人に相談したいことがあるのですが、
どうすればいいんでしょうか?」
「今日は遅いから明日頼んでやる」
数日後
「今日は休みかー
・・・せっかくだから逆手持ちで練習するか
リコ班長が技巧の人に頼んでくれたし・・・」
スパッーン
「このほうがうまく切れる」
(移動スピードも上がるし、アンカーも打ちやすい
けど斬撃半径が狭いし、刃を当てる角度も今までと違う・・・
ブレードより先に体がでてるのは怖いな・・・これが欠点か・・・)
「まだまだ浅いんだよなー
ミカサのはもう少し深かったし」
(なんかじいちゃんが死んだ後、
じいちゃんの家で一人逆手抜きの練習してた頃を思い出すな
ひとりぼっちで・・・)
「・・・ふーそろそろパンでもくうか」
このときダズは並の兵とは
比べ物にならないくらいの斬撃を身に着けていた
これもキースの狙いの一つであった
ダズは訓練兵時代、ミカサの斬撃を見ることで目が肥えていたのだ。
ムシャムシャムシャ
「リコ班長今何してるんだろーな」
続く
次回作はどうでしょう?
気が向いたら書きたいと思います
過去作はありません。初めてのつたないSSにお付き合いいただきありがとうございます
本日更新
夜までだ!!夜までにこの森に着けばまだ間に合うかもしれない!!
ダズ(まさか、壁外にいくことになるなんて・・・)
――――
「光った!?」
「今森の奥のほうで・・・
一瞬光が見えました!
巨人に変化した際の光だと思われます!」
「・・・間に合ったか
総員散開!!
エレンを見つけ出し奪還せよ!
敵は既に巨人化したと思われる!
戦闘は目的ではない!
何より奪い去ることを優先せよ!」
「フィル、リコ!馬を一箇所に!」
「了解!」
「敵は外側に向かってるはずだ!散れ!」
ダズ(この森の中で取り返せないと厳しいな
平地は立体起動にはむかない)
―――
(もう森の端まで来ちまうけどどうなる?)
「止まるな!
馬使って追うぞ
絶対に取り返すぞ!
エレンは・・・
俺の命に代えでもって」
(平地戦になったか・・・)
「クソ・・
少し様子を見るんだ」
「ん・・・!?
お前らそこから離れろ!!
信じらんねぇ・・・
どういうつもりだ!?
エルヴィン・・・!?
巨人を引き連れて来やがった
お前ら!!今すぐ飛べ!!」
「総員散開!
巨人から距離をとれ!!」
「何だこりゃ!?地獄か?」
「いいや・・・これからだ!
総員!!突撃!!」
「な・・・!?」
「人類存亡の命運は今!!この瞬間に決定する!
エレンなくして人類がこの地上に生息できる将来など永遠に訪れない!!
エレンを奪い返し即帰還するぞ!!
心臓を捧げよ!!」
ダズは、リコの方見た。
リコはそれを見て、頷いた。
「うおおおおお」
「進め!!」
「うああああエルヴィン団長!!」
「進め!!エレンはすぐそこだ!!
進め!!」
リコ(ちっここでエルヴィン団長を失うわけには行かない)
「ダズやるぞ!!」
「わかってます!」
ズバッン
「君がリヴァイが言ってたダズか?」
「えっあ、俺はダズですが兵長はなんと?」
「いや今は悠長にしてられん
腕を見込んで頼みがある
私のホローをしてくれ
リコも頼む」
「はっ」
「あの巨人をやってくれそしたら鎧への道が開ける」
「私がやつの注意を引く
ダズ、お前が削げ」
「はっ」
「総員撤退!!」
「ライナーの野郎・・・!
巨人を投げて寄越しやがった!!」
馬が負傷し、リコは草原に放り出された。
そのリコの目の前には、6メートル級、そのスグ後ろには13メートル級
ダズは、足がすくんでいた。
そのときリコに言われたことが頭を巡っていた。
『もう少し自信をもて』『あとは一歩踏み込む勇気』
(ここでリコさんを・・・失いたくない!)
巨人がリコに手を伸ばす。
「リコ班長に・・・!(あとは一歩踏み込む・・)
さわんなっ!!(勇気!!)」
ダズのアンカー後ろの13メートル級の額にささった
真正面から巨人に飛び込んだ
リコはこの時感じた
(真正面から巨人のうなじを削ぐのは不可能、ダズがわたしのせいで)
だが
ダズが巨人の首もとを通り過ぎるその刹那巨人が倒れる
そして後ろの巨人は目を押さえている
次の瞬間糸の切れた操り人形のように倒れた
「リコ班長大丈夫ですか?!」
まさか・・・回転逆手切りの本当の強みは
真正面からの討伐を可能にしたことだ
通常では真正面から飛び込み斬撃を加えることは可能だが、
そのときは斬撃が浅すぎ致命傷を与えるにまでいたらなかった
一度後方に下がってから、後方から攻撃するのがセオリーだが、
逆手回転切りなら巨人の首もとを通り過ぎる際にも
まだ斬撃でうなじをそげるスチールの長さが残ってのか
もちろん真っ正面に飛び込めるのは
ダズの立体機動の驚異的スピードをもってしているから可能なのである
ダズやリコの周りに巨人が集まるが、覚醒したダズの敵ではなかった
すると他の巨人が一斉に一方向へ走り去った。
二人(!?)
エルヴィン「この機を逃すな!!撤退だ!」
ダズ(撤退か)
「リコ班長!俺の馬にのってください!」
リコはダズの後ろに乗った
パカラッパカラ
(背中・・暖かいな)
(ダズの背中ってこんな大きかったんだなぁ)
ギュッ
―――
リコ「エルヴィン団長から直々にだ
お前の力が欲しいそうだ
ダズ、お前はどうしたい?」
(俺は・・・)
「・・・(やはり決めかねるか)
お前はそこまで器用じゃない
頭で悩むな
もしこれから先、悩むことがあったらここに聞いてみろ」
リコは、ダズの左胸を叩いた
「心がそうしたい、そうありたいと思う方にすればいい
どっちがより誇れるのか
頭で考えても答えはでない
心に聞いてみるといい」
「す、少し時間をください
(心か・・・・)」
数日後
コンコン
「誰だ」
「駐屯兵団精鋭班ダズです」
「入れ・・・決めたか?」
「俺、行きます」
「そうか」
「どうしてかはわからないんですけど・・・いかなきゃって思ったんです」
「それでいい、理由なんかわからないよ
それでいいんだ
けど
お前には自由の翼が似合うと思うぞ」
「ありがとうございます、リコ班長」
「それともうお前の班長ではない
班長はやめろ」
「わかりました
いってきます、リコさん」
よく晴れた日
ダズは調査兵団に入隊した
―――
壁外遠征
リヴァイ「おい、今回はお前ら遊撃部隊の出来にかかってる
わかったか
ダズ、根暗女」
荒れた長い住宅街を抜けると荒原が広がっていた
彼は戦い続けるだろう
今は理由はわからない
いつの日か彼が気づくまで
捧げた心が想うままに
この荒原に死すとも
fin
みなさまありがとうございます
本編終了です
最終投稿は漫画をよんでいないとわかりにくいと思います
ぜひ読んでから、こっちを見てみてください
このSSまとめへのコメント
途中抜けてるとこがあるみたいだねー
現行スレ飛んだほうがいい