提督「加賀さん、中あったかいですよ」 (37)

加賀「鎮守府に炬燵あったんですか」

提督「そろそろ冬将軍来るって天気予報で見たんで、買ってきたんです」

加賀「提督にしては気が利きますね」モゾモゾ

提督「もっと褒めていいんですよ!」

加賀「……暖かいです」ホウ

提督「無視ですか」

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加賀「ところで蜜柑は」

提督「あっ、買ってくるの忘れちゃいました」

加賀「これだから提督は」ヤレヤレ

提督「褒められたと思ったらこの仕打ち! 上げて落とすとはまさにこの事……」

加賀「お腹が空きました」

提督「コンポタージュならありますよ。お湯入れるだけの」

加賀「お願いします」

提督「あ、自分は出ない気だこの人」

これか

                              i!
                         ___ノ;}

                      ,  ´: : : : : : : : `ヽ、,_ _
                    /: : : : : : : : : : : : : : :\: ::ヽ 
                    /: : : l: : : : | : : : : : : ト、 : ヽ : :ヽ
                   /: : : : l : : : 八 : : : : ./: .ヽ_ : ヽ: : |
                  ,/: : : : l : : : 八 : : : : ./: .ヽ_ : ヽ: : ||

                  ,: :: : : : !: : :ノ  ヽl\/    ヽ:ノ: : |::j 
                  l: :「ヽ: :| : ノ TT    TT  :i: |: : ::j,'< ここは譲れません

                    ヽ:ヽィ: : :|  U     U   |: | : :,'  
               _____V:ヽ :::|_ "   _, "  ィ_`ヽ______     
               /.       ヘ:ヶヽr/ =ー‐---‐ァ:イ        ./ /l
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.        /     (;゚;;)                      / /   ハ
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         /                                 ハ          〉
      /                                    ハ         ノ
.     /                                      ヘ       ノ
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.    /                                       ヘ.  ノ
   ノ                                           ,ゝ′
  ``´`¨´``´`¨´``´`¨´``´`¨´``´`¨´``´`¨´``´`¨´``´`¨´``´`´¨´

提督「ついでにお菓子持ってきますけど、何がいいですか?」

加賀「では、間宮さんのアイスを」

提督「いやいや、贅沢はだめです」

加賀「冬に炬燵に入って食べるアイスほど美味しいものはありません」

提督「そんなキメ顔で言われても……せめて一緒に行きましょうよ」

加賀「ここは譲れません」キリッ

提督「言うと思ってましたけどね」

>>3 先にやられちゃったよ…


提督「まさしくあのAAの格好ですね。蜜柑はないけど」

加賀「どうせ炬燵から出るなら蜜柑買ってきてください」

提督「外に出ろと!? 嫌です寒いです」

加賀「冬ですから当然です」

提督「分かってて言ってくるとはなんというお人だ」

加賀「提督なら大丈夫」

提督「何が大丈夫なんですかね」

提督「というか加賀さん体温高いし炬燵入らなくてもいいんじゃ……」ボソリ

加賀「何か?」

提督「いえ、何でも」

不知火「不知火に何か落ち度でも」ガラッ

提督「おおう不知火さんおかえりなさい」

不知火「ただいま遠征から帰投しました。次の命令を」

提督「あー……じゃあ近所の芳川さんのところから蜜柑買ってきてください」

不知火「またおつかいですか」

加賀「駆逐艦の子たちにそんなことさせてるんですか」

提督「二人共視線が冷たいです」ゾクゾク

提督「お釣りは好きなお菓子でも買ってきていいですからね」

不知火「了解しました」

提督「財布財布……あ、あった」バリバリ

漣「支払いは任せろー!」ガラッ

提督「支払いはゴールドカードで」

漣「抱いて! じゃなくてですね、そろそろマジックテープの財布はやめてくださいご主人様!」

提督「使ってるのは鎮守府の中でだけです。漣が反応してくれるのが面白くって」

加賀「そんなことより早く蜜柑を」

不知火「そんなことより早くお金を」

提督「私のお金が目当てだけだったのねってやつですな」バリバリ

不知火「それでは行ってまいります」ガシ

漣「え、あ、どこに!?」

不知火「おつかいです」ズルズル

漣「外出るのやだーっ」

 バタン

提督「嵐が去った」

加賀「お腹が空きました」グー

提督「夕飯までまだ時間ありますよ……」

加賀「私の体内時計ではもう夕飯の時間のようです」グー

提督「そのようで。あ、ポッキーならありますよ」

加賀「頂きます」

提督「あ、ポッキーゲームしましょうよ」

加賀「提督、残念ですが本日は11月11日、いわゆるポッキーの日というのは終わっているのでポッキーゲームはできないよう当鎮守府では規定されています」

提督「いつからそんな決まりが!?」

加賀「今日からです」

提督「あ、はい」

加賀「くだらないことを言っていないで早くそのポッキーを渡しなさい」

提督「自分が食べたいだけじゃないですかー」

加賀「そうとも言います」

提督「あ、でも来年の11月11日ならポッキーゲームしてくれるってことですよね!?」ピコーン

加賀「……そのときまで提督がご存命なら」フッ

提督「あ、これ死亡フラグが建つパターンや」

加賀「そろそろ夕方のドラマの時間ですね」

提督「そうですねー」

加賀「……」

提督「……」

加賀「おやリモコンはどこでしょうか」キョロキョロ

提督「加賀さんの後ろの棚にありますよ」

加賀「……」

提督「……取ります取りますよ、取ればいいんでしょう」ヨッコイセ

加賀「さすが提督、私の事をわかってますね」

提督「加賀さんのことなら何でもわかりますよ! 来週から女の子の日ってことも!」

加賀「提督?」

提督「じょ、冗談ですよ」

加賀「冗談の範疇を超えているようですが」

提督「はい、すいません……でも艦娘の体調管理も提督の仕事の内といいますか!」

加賀「これから同じようなことがあったら削ぎます」

提督「ど、どこを……」ヒィ

加賀さんウチにも来て欲しいなぁ
赤城さんは4人もいるというのに…

ごめん…
加賀さんと炬燵と聞いて思わず

ポッキーがボーキに見えた俺はもう末期

>>14
さあ建造しようか

>>15
気持ちはすごくわかる
可愛かったですありがとうございます!

>>16
ボーキゲーム? 知らない子ですねぇムシャムシャ

提督「何チャンでしたっけ」ピ

加賀「6です」

提督「即答ありがとうございます」

加賀「しかし蜜柑がないのが口惜しいです」ポリポリ

提督「いつまで引っ張るんですか蜜柑……ポッキー食べてるじゃないですか」

加賀「蜜柑とポッキーを一緒にしないで」ポリポリ

提督「腹に入る時点で一緒だと思うんですけど……あ、ちょうど始まりましたね」

加賀「……」ポリポリ

提督(食い入る様に見ている……かわいい)

加賀さんの那珂あったかいナリィ

かと思ったら違った

<ナ、ナニヲスルダー

加賀「……」ポリポリ

提督「……」ハラハラ

<ハンニンハアナタデスネ

加賀「……」ポリポリ

隼鷹「艦隊が帰ってきたよ~っと」ガラッ

提督「お、おかえりなさい」

加賀「静かに」ギロ

隼鷹「ふぁいっ」ビクッ

加賀「……」ポリポリ

隼鷹「提督提督」ヒソ

提督「ん?」

隼鷹「なんか加賀ちゃん機嫌悪くない?」

提督「あー、たぶん腹減ってるから……」

隼鷹「そっか」

提督「よく気づくなぁ隼鷹は」

隼鷹「けっこう怒らせちゃってっからわかるようになってきたんだよねぇ」テヘ

提督「あんまり加賀さんにちょっかいかけないように」

隼鷹「はーい」

隼鷹「今日の食事当番って誰だっけ」

提督「あー、天龍と龍田さんだったかな」

隼鷹「じゃあ唐翌揚げだなー」

提督「竜田揚げもだな」

加賀「……」グー ギュルルル

隼鷹「……」

提督「……」

隼鷹「ほ、補給いってくるね」マッサオ

提督「き、気をつけて……」


提督(対空上げるときはたいてい軽空母だったからなぁ)

提督「いやー、犯人がまさかあの人だったとは」

加賀「少し動機が無理矢理こじつけた感がありましたが、面白い展開でした」

提督「ですねー。でもこの主役の俳優さんの演技、好きです」

加賀「奇遇ですね。私もこの人の演技が気に入っています」

提督「……へー」

提督(ちょっぴりジェラシー)

提督「あ、この女優さん脇役だけどよかったですよね」

加賀「どの人ですか?」

提督「あ、今映った人」

加賀「……ああいう人が好みなんですね」ジロ

提督「好み? 好みは加賀さんみたいな人ですよ!」

加賀「そうですか」プイ

提督「すごい興味なさそうな反応されるとちょっと傷つきます」シュン

天龍「味噌汁できたぞ」

龍田「こっちも完成~」

天龍「あとは米が炊きあがるのを待つだけだな」フゥ

龍田「お疲れ様、天龍ちゃん」

天龍「龍田もそろそろ揚げ物以外作れるようになろうな……」

龍田「天龍ちゃんが料理得意だからいいじゃない」

天龍「あんまり提督に揚げ物ばっか食わせてると年取ったら危ねぇぞ?」

龍田「ふふ、お嫁さんみたいなこと言っちゃって~」

天龍「は!? お、お、お嫁さんとか何言ってるんだよ!」

赤城「おや、美味しそうな匂いが」フラ

天龍「げ、赤城さん……」

赤城「今日も美味しそうですね」

龍田「つまみ食いはだめですよ~」

赤城「あら残念」グー

天龍「……一つだけ、食べてもいいっすよ」

赤城「本当? ありがとう、天龍さん」パァ

龍田「もう、天龍ちゃんは優しいんだから」

赤城「あ、提督には内緒にしてね」モグモグ

天龍「一口で……」

>>19のご期待に答えて

提督「お願いします、加賀さん! 一回だけでいいんです! ちょびっとでいいんです!」

加賀「無理ですって」

提督「ほんの先っちょだけですから! ね、ね!」ズズイ

加賀「そんなこと言われても……」

提督「どうか、この通り!」ドゲザッ

加賀「……本当に、一回だけですからね」

提督「加賀さぁん……」ブワッ

加賀「な、泣かないでください」

提督「じゃあ……服、めくりますね」

加賀「はい……」

提督「加賀さんの肌、すごく綺麗です」

加賀「あんまり見ないでください……」

提督「筋肉が適度についてて、肉が締まってる感じが……」ゴクリ

加賀「早くしてください、冷えちゃいます」

提督「で、では失礼します」ピト

加賀「ひっ……」

提督「すいません、大丈夫ですか?」

加賀「も、大丈夫です……」

提督「でもすごくあったかいですよ……」

加賀「私は寒いですんですが……」

提督「もう十分です、ありがとうございます」パッ

加賀「いえ、これで満足されたなら」

提督「いきなりお腹を触りたいなんて言ってすいません」

加賀「まさか提督がお腹フェチだとは思いませんでした」

提督「お腹フェチというか加賀さんのお腹が触りたかっべふ」

加賀「恥ずかしいことを言わないでください」

提督「加賀さんの炬燵よりも温かいお腹の感触を味わって[ピーーー]るなら本望です……」バタ

瑞鶴「翔鶴姉、加賀さんってあったかいの?」

翔鶴「らしいわね。提督が炬燵に入ってるよりも温かいって言ってたわ」

瑞鶴「へー……」

瑞鶴(夜に一緒に寝たらあったかいんだろうなぁ)

赤城「加賀さんの話?」

翔鶴「あ、はい」

赤城「布団は加賀さんの隣なんだけど、案外寝相が悪くてよく私の布団に入ってくるのよ。冬は温かいからいいんだけど」

翔鶴「まぁ、そうなんですか」

瑞鶴「へ、へー……」

瑞鶴(羨ましい)ギリィ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月06日 (土) 23:44:54   ID: fGFnAAMj

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