どうなるか
岡部「ふむ……まずは一番安定しそうなまゆり当たりにしとくか」
---ラボ---
岡部「まゆり。 いるか?」ガチャ
まゆり「あーっ、オカリン~。 とぅっとぅるー♪」
岡部「(まゆりはいつものコス作り中か……)」
岡部「いたか。 隣、座るぞ」スッ
まゆり「うんっ。 どうぞ~」
岡部「………」
まゆり「………」
岡部「(さて……と)」
ギュッ
まゆり「ん~?」
岡部「……」ギュッ
まゆり「オカリン? なあに?」
岡部「まゆり……」ギュッ
まゆり「ふ、ふぇええ!? オカリーン!?」
岡部「少しの間でいい…… このままでいさせてくれ……」
まゆり「あわ、あわわわわ……」
岡部「ああ…… まゆりの匂いがする……」
まゆりまま、まゆしぃの匂いなんて嗅がないでよぉ……」
岡部「いい匂いだ…… まゆり……」
まゆり「あわわわわわ……」
まゆり「(い、いつものオカリンじゃない…… 変に大胆だよオカリン……////)」
岡部「まゆりは本当に抱き心地がいいな……」ボソッ
まゆり「みみっ、耳元で変なこと言わないでよぉ……」
岡部「いつまでもこうしたくなる……」ナデナデ
まゆり「ふぇえ!?」
まゆり「(いつまでも!? それって……////)」
岡部「まゆり……」
まゆり「オカ……リン……」
岡部「お前を抱くのは、この俺だけだからな……」
まゆり「 」
岡部「(あれからまゆりは気を失ってしまった)」
岡部「(少し臭すぎたが、まあまゆりが喜んでいたようだからいいとしよう)」
岡部「(さて、幸先良いスタートを切った所で次は誰にしようか……)」
キキーッ
岡部「んっ、このブレーキ音は……バイト戦士か」
オハヨウゴザイマース,テンチョー
スズハオネーチャーンッ
岡部「……よし、次はバイト戦士だな」
---ブラウン管工房前---
岡部「……暑いな……」
鈴羽「あ、岡部倫太郎っ。 店長に何か用?」
岡部「工房に用はない。 むしろ遠慮したいぐらいだ」
天王寺「言ってくれるじゃねえか岡部。 あぁ?」
岡部「ひっ! い、いらしてたのですかミスターブラウンっ」
天王寺「いたら都合がワリイみたいな言い方だな?」
岡部「そ、そんなことは断じてない! ……ありません!」
天王寺「ああ、そうかい。 んま、そんなことより頼んだぞ、バイト」
鈴羽「わかってるよ。 そんなことより、いい加減バイトっていうの止めてよ店長っ」
岡部「…? これから用事か、ミスターブラウン」
天王寺「綯を連れてちと買い物に行ってくる。 それじゃ、留守番しっかりな」
鈴羽「はいはーいっ」
岡部「(……ほぉ)」
綯「行ってくるねっ! 鈴羽おねーちゃんっ。 ……と、オカリンおじさん……」
鈴羽「いってらっしゃーい」 岡部「オジサン言うな!」
~~~
鈴羽「……とゆーわけであたし暇なんだよね~」チラッ
岡部「……」
鈴羽「こんなにいい天気なんだし。 どっかにサイクリングにでも行きたいな~」チラッ
岡部「……」
鈴羽「でも一人で行くのもなんだしな~…… だれか一緒に行ってくれないかな~」チラッ
岡部「……」
鈴羽「……」
~~~
鈴羽「風が気持ち~♪」シャー
岡部「ああこうなるだろうなっ!」キコキコ
---ある公園---
鈴羽「はい、ドクターペッパー」
岡部「はぁっ、ふぅっ、 た、助かるっ、」ハァハァ
鈴羽「汗だっくだくだね。 普通の速さで走っただけなのに」
岡部「んっ、 んっ、 ……っはぁ!お、お前と俺の普通を一緒にするなっ!」
鈴羽「岡部倫太郎は本当に体がひ弱だなぁ。 毎日少しでもいいから動けばいいのに」
岡部「お、俺の本質はこの頭脳にあるわけで、体力など必要はないのだっ!」
鈴羽「ふふ~。 言い訳はかっこ悪いよ? 岡部倫太郎っ」
岡部「ぐっ……。 こ、こいつっ!」ダッ
鈴羽「へへーん! 捕まえてごらんよっ!」ダッ
鈴羽「さて、そろそろ帰ろうよ岡部倫太郎」
岡部「そ、そうだなっ。 こんな炎天下の中で走るのはもう懲り懲りだっ……」
鈴羽「……あれ?」
岡部「ん…? どうしたのだバイト戦士」
鈴羽「マウンテンバイクが……無い……」
岡部「……は?」
鈴羽「ここに置いてあったはずのマウンテンバイクが無いの!」
岡部「なん……だと……」
鈴羽「岡部倫太郎の自転車はあるけど……」
岡部「……これはもしや……」
鈴羽「……盗ま……れた…?」
岡部「……」
鈴羽のおっぱいと紅莉栖の壁どうして差がついたのか
岡部「お前のMTBには防犯登録シールは貼ってなかったな…」
鈴羽「うえぇ……」
岡部「それにこの炎天下。 MTB探しなどしてたら熱中症になりかねん」
鈴羽「うーん……」
岡部「今日はとりあえず帰るぞ。 後日MTBを探そう」
鈴羽「……うん…」
~~~
鈴羽「大丈夫? 岡部倫太郎」
岡部「こ、これっしきのことっ、この鳳凰院凶真にとってはっ、何の苦でもない!」ギッギッ
鈴羽「やっぱりアタシが前で漕ごうか?」
岡部「気にするなっ! 二人乗りで女に漕がせられるかっ!」
鈴羽「う、うん……」
岡部「くっ、 ぬぐっ、 んがっ、」
鈴羽「……」
鈴羽「岡部倫太郎…… ごめんね……」
岡部「なんだっ…… 藪から棒にっ!」ギッ,ギッ,
鈴羽「こんな暑い中サイクリングを無理強いさせて…… 公園でも鬼ごっこさせて……」
鈴羽「挙げ句の果てにMTBが盗まれて…… 二人乗りで漕いで貰っちゃってるし……」
岡部「……ふっ、 ……んっ、」ギッ、ギッ
鈴羽「岡部倫太郎もうんざりだよね…… 今後こんなこと頼んだりしないから」
岡部「馬鹿者がっ!」 鈴羽「っ、」ビクッ
岡部「いいかバイト戦士! ラボのリーダーである俺が! ラボメンの頼みを無碍に断るものか!」
岡部「正直久々に運動したものだし、気分は悪くはなかったぞ!」
鈴羽「……岡部…」
岡部「ああ、それとな! 」
岡部「俺がお前としたいからやってるんだ! 鈴羽!!」
鈴羽「 」
やだこのオカリン大胆……///
岡部「お前はいつも一人でなんでも行動したがる傾向があるっ!」
岡部「それ故にお前とは交流が少ないっ!」
岡部「だからこういう時ぐらいは素直にお前と遊びたいっ!」
鈴羽「岡……部……」
岡部「……俺が漕いでる理由の一つでもある……」
鈴羽「………」
岡部「わかったら素直に俺の後ろで景色でも眺めてるがイイ……」
ムギュッ
岡部「ふおうっ!?」
鈴羽「へ、へへーんだっ! 岡部倫太郎らしくないこと言ってさ! この暑さでヤラれちゃってるんじゃないの~?」
岡部「お、お前っ!」
鈴羽「そうだよ……こんなに暑い日なんだもん……」
ムギュムギュッ
岡部「FOOO!?」
鈴羽「アタシも……ヤラれちゃったみたいだよ……////」
飯
飯代行はまだか!?
岡部「(その後、工房前にミスターブラウンが帰っていたのを見て鈴羽はげんなりしながらも店に戻っていった)」
岡部「(とばっちりを食らうわけにもいかんので俺は鈴羽と別れた)」
岡部「(……別れ際に何度もこっちを振り返っていたが、まあ気にせんでいいだろう)」
岡部「しかしこれでラボにも戻れなくなった……」
岡部「……こんな暑い日で涼めるところと言えば……」
---メイクイーン+ニャン2前---
岡部「やはりここだろう」
岡部「(それに、涼みよりも大きい目的もあるわけだしな……)」
岡部「(しかし、フェイリスと会えば訳の解らん厨二妄想談義が始まってしまうのは読めている)」
岡部「………」
岡部「ここは少し、趣向を変えてみるか……」
カラーンカラーン
フェイリス「おかえりニャさいませっ、ご主人……ニャニャっ! 凶真!」
岡部「今日はまるで仕向けられたかの如く太陽が輝き続けるのでな。 一時撤退の場として借りさせてもらうぞ」
フェイリス「ニャはり、終にアポロンがフェイリス達人間に」
岡部「留未穂」
フェイリス「神罰の業火をもってして裁断の見極めを…………」
フェイリス「……えっ?」
フェイリス「きょ、凶真!? いっ、今なんてっ。 あ、いや、ニャンて!?」
岡部「どうした留未穂。 お前が狼狽した姿勢を見せるなど珍しい」
フェイリス「ま、また!?」
岡部「フゥウウウウハッハッハ!!! 留未穂ともあろうものが、まさか業火に焼かれてしまったわけではあるまいな?」
フェイリス「ななななな、なに言ってっ、」
岡部「ん~? 顔が赤いな。 本当に熱でもあるのか? 留未穂」ピタッ
フェイリス「ニャッ……////」
岡部「ふむ……、熱は無いようだ……。 良かった…」
フェイリス「よ、良かったってなんニャっ! それより手をっ」
岡部「留未穂」
フェイリス「ニャっ…」
岡部「良かった……。 留未穂」ニコッ
留未穂「 」
---メイクイーン+ニャン2 更衣室---
フェイリス「……ニャっ」
岡部「気付いたか……」ナデナデ
フェイリス「ここは……更衣室…? って、何やってるニャ!」
岡部「何って…、膝枕だが」ナデナデ
フェイリス「だから、それが何してるってことニャ!」
岡部「もしかして、頭をなでられるのは嫌いだったか? 留未穂」ナデ....
フェイリス「べ、別に嫌ってわけじゃ……、ってまたっ!!」
フェイリス「さっきっから何で本名のほうで呼ぶのニャ!」
岡部「そりゃ、ラボメンだからな」ホ
フェイリス「い、意味がわからニャいニャ……」
岡部「それにだ、留未穂よ」
フェイリス「な……なんニャ…?」
岡部「少なくとも俺は、お前とはこう呼び合うような仲だと思ってるわけだが」ナデ....
留未穂「 」
フェイリス「うニャ~……」
岡部「……また気を失ってしまった……」
岡部「自分がリードすることに慣れてるばかりで、リードされることには初心な所がある…か」
フェイリス「ニャ~……」
岡部「悪かったフェイリス。 誂うばかりかバイトの邪魔もしてしまったな」ナデ...
岡部「お前とはいつも紙一枚の隔たりを感じていたんだ」
岡部「だからこそ、偶にはお前とこういった新鮮な触れ合いもしてみたかったんだ」
フェイリス「………」
岡部「だが、やってみてわかった。 お前はやはり訳の解らん厨二談義している時のほうが輝いて見える」
岡部「だからこれで最後にしておこう」
フェイリス「………」
岡部「またな、留未穂よ。 次はいつも通りの俺で来る」ガチャ
....バタン
「………」
留未穂「岡部さん……////」
岡部「……もう夕方だというのに暑い……」
岡部「……」
岡部「近い所まで来たし、寄ってくとするか……」
---柳林神社---
ヤッ! ハッ!
岡部「……おっ」
岡部「この暑い中、精が出るな」
岡部「ルカ子」
るか「えっ? ああっ、岡部さんっ」
風呂
岡部「この暑い中、精が出るな」
岡部「ルカ子」
るか「えっ? ああっ、岡部さんっ」ドピュッ
るか「聞いてください岡部さんっ。 今日は素振りが50回もできたんですよっ!」
岡部「この炎天下でか? よくやった、流石は我が愛弟子だな」
るか「ま、愛弟子……///」
岡部「その苦労が汗となって滲み出ているのがわかる。 偉いぞ、ルカ子」
るか「そんな……今日は少しやる気が出ていただけで……////」
岡部「というわけで風呂に入るぞ、ルカ子」
るか「別に岡部さんに褒めてもらおうとかそんな……」
るか「………え?」
岡部「ちょうど俺も汗をたっぷりかいた後で白衣がベタついてな、風呂に入りたかったんだ」
るか「え、えええええええ!!?」
岡部「何をそんなに驚いている……」
るか「お、お風呂って、まさかっ、 おお、岡部さんと二人でですか!?」
岡部「無論、そのとおりだ」
ラボメン「ガールズ」だって言っとろーが!!
るか「そんなっ、ボク、心の準備がっ」
岡部「心の準備も何も男二人の風呂だろうが」
岡部「ああ、いや。 風呂というのは少し語弊があるか。 二人でシャワーでも浴びる、といったほうが正しいか」
るか「そんな大して変わりませんよ! あうぅ……」
岡部「それにどうだ、これを機に(友情を)深め合おうではないか」
るか「ふふっ、深め合うぅ!? お、岡部さんとボクで……、そんなっ、」
岡部「ええいごちゃごちゃ言うな! シャワー借りるぞ。 ルカ子も来いっ」
るか「ふあっ、ふあぁあ……」
女からは精は出ないお
---漆原家 浴場---
岡部「いつまでマゴマゴしているルカ子よ。 さっさと入ってきたらどうだ」
るか「う、ううぅ……」
岡部「さっさと入らんと汗が冷えて風邪をひく。 それはお互い嫌だろう?」
るか「で、でも……」
岡部「……ああもう面倒だっ! 早く来いっ!」グイッ
るか「きゃぁっ!」
バタンッ
岡部「………」
るか「………」
岡部「なぜ………」
るか「………////」
岡部「なぜタオルを巻いている!!」
るか「だ、だって。 岡部さんと二人っきりでお風呂だなんてっ、恥ずかしくて!」
岡部「わけが分からん……。 ほら、そこに座れ。 俺がシャワーをかける」
るか「ううぅ……。 はい……」オソルオソル
岡部「目をつぶる意味も分からん……」
るか「ううぅ……」
~~~
岡部「このぐらいでいいか?」
るか「はい……。 とっても気持ちいいです……」
岡部「ふむ……」ナデ
るか「ひゃぁっ! ……あ、あの……岡部さん? 一体何を…」
岡部「いや、随分と白い肌をしているな、と思ってな」
るか「………」
岡部「……ルカ子?」
るか「やっぱりボク……男らしくないですよね……」
岡部「何だと?」
るか「岡部さんと比べたら腕も足も細いし、肌だって白いし……」
岡部「………」
るか「内気でナヨナヨしてて……岡部さんを困らせてばっかりだし……」
るか「これだったら……いっそのこと女の子として生まれたほうが良かった……」
岡部「ルカ子よ、言いたいことはそれだけか?」
るか「……えっ?」
岡部「では一言言っておく……」
岡部「そんなことはどうでもいい!」
るか「っ、」ビクッ
>るか「岡部さんと比べたら腕も足も細いし、肌だって白いし……」
岡部も身長比でみたら相当細いし全体的にインドアだからもやしだけどな
岡部「いいか? お前が男らしいか女らしいか? そんなことはどうでもいいっ!」
岡部「いくら自己主張が乏しく、恥ずかしがり屋な所があろうとお前はお前だ!」
るか「お、岡部さん……」
岡部「お前が自分に自身を持てない気持ちはわかる!」
岡部「だがな、自分を嫌いになることは! 自分を否定することは絶対にするな!」
るか「岡部……さん……」
岡部「お前がお前を嫌いになるんじゃない……」
るか「………はい……」
岡部「謙虚で内気で恥ずかしがり屋がなんだ! それ全部を含めてこそ『漆原るか』なのだ!」
るか「……はいっ」
岡部「そんな所が俺は好きなのだ! だからこそ、それを否定するのはやめろ!」
るか「はいっ!!」
るか「………えっ?」
るか「岡部さん……、今『好き』って……」
岡部「ん? 好きなものを好きと言って何が悪い」
るか「っ、!?」
岡部「お前の謙虚な所! 内気であるがやると決めたことはやり抜き通す所! 全部好きだ!」
るか「えええええ!!?」
岡部「だからいいか? 『るか』 」ガシッ
るか「ふぁっ」
岡部「俺の好きなお前を否定するな」
るか「 」
るか「あふぅ……」パタリ
岡部「まさかシャワーで逆上せるとは思わなかった……」
岡部「(バスタオル一丁のルカ子をルカ子の部屋に運んでいる所をルカパパに見つかった時は心臓が止まりそうになった)」
岡部「(俺とルカ子を一瞥した後、何か納得したような顔で頷いたのは何だったのだろうか……)」
岡部「っと……、もう日が沈んでいたとは」
岡部「さっさとラボに戻るか……んっ」
♪~♪~♪
From:閃光の指圧師
【私メリーさん】
[今、ブラウン管工房の前にいるの]
岡部「…指圧師? このメールは……」
♪~♪~♪
From:閃光の指圧師
【私メリーさん】
[今、メイクイーン+ニャン2の前にいるの]
岡部「こ、このパターンは……」
From:閃光の指圧師
【私メリーさん】
[今、柳林神社の前にいるの]
岡部「どんどん近づいてきてる……。 と言うことはっ」
From:閃光の指圧師
【私メリーさん】
[今……]
「アナタの後ろにいるの……」
岡部「ファオッ!?」
萌郁「………どう?」
岡部「どう? ではない! 貴様またこのパターンを使ったなっ!」
萌郁「でも……岡部くん……驚いた……」
岡部「う、うるさい! 二度目であろうが不意打ちのようなものだ!」
岡部「……それで?」
萌郁「………?」
岡部「……どうして貴様がここにいるのだっ」
萌郁「取材の……帰り……」
岡部「取材って……また心霊スポットのか? こりん奴だ……」
萌郁「……」カチカチカチ
♪~♪~♪
【怖かったよぉ~(;_;)】
[夏の肝試しとして有名な所の取材だったんだけど、どこも真っ暗でどこからともなく音がなったりしてさ!
生きて帰れたことが奇跡って感じだよぉε-(´∀`*)ホッ]
岡部「一人で行ったのか……。 怖がりのお前がよく行けたもんだな…」
萌郁「……」カチカチカチ
【えっへん( ̄ー ̄)】
[すごいでしょ? 褒めて褒めて☆]
岡部「別に褒めるほどすごいことでは無いとは思うが。 まあ、よくやったな」
萌郁「……うん……」
ペロ、これはδ世界線!これで萌郁かつる!
岡部「それじゃ、俺はラボに帰る。 お前も気を付けて帰れよぉおぅおっ!?」グイッ
萌郁「……」グッ
岡部「何をするっ! 離さんか指圧師!」
萌郁「怖い……」
岡部「……何だと?」
萌郁「アパートまでの道……怖い」
岡部「……一緒に来い、と?」
萌郁「……」コク
岡部「………」
萌郁「………」
~~~
---ボロアパート前---
岡部「これでいいだろっ! そろそろ離せっ!」
萌郁「……うん…」パッ
岡部「はぁ……。 今度こそ俺は帰るぞ。 じゃあなってってっとうおぃ!」グイッ
萌郁「………」グッ
岡部「今度は何なんだっ! 家にも着いたし、することっつったら飯食って寝るだけだろうが!」
萌郁「夕飯は……もう、食べた……」
岡部「ああそうでらっしゃいますかだったら布団に入ってゆっくり寝てろ!」
萌郁「……い…」
岡部「……は?」
萌郁「……」カチカチカチ
岡部「ったく……口で言え口……で……」
【一人で寝るのも怖いの(;_;)】
[添い寝……してほしいな~……なんて/// (/ω\)キャー]
岡部「……」
萌郁「……お願い……」
岡部「………」
岡部「いいか? お前が寝たとわかったら俺はすぐ出るからな?」
萌郁「……」コク
岡部「例えお前が完全に寝てなかったとしても俺が寝たと判断したた出ていく。 これでいいな?」
萌郁「……」コクコク
岡部「よし……ならばさっさと布団しけ」
萌郁「……」カチカチカチ
【(//∇//) テレテレ】
[今の岡部くんの言葉……ちょっとエッチ////]
岡部「ふ、ふざけてる余裕があるなら帰るぞ!」
萌郁「……」グッ
岡部「……わかった……。 ほら、寝るぞ」
萌郁「……うん」
萌郁「おやすみ…なさい……」
岡部「ああ、寝ろ寝ろ……」
萌郁「……」
岡部「……」
萌郁「岡部くん……いる……?」
岡部「いる」
萌郁「……」
岡部「……」
萌郁「岡部くん……」
岡部「いる」
萌郁「……」
岡部「……」
萌郁「おk」
岡部「いいからさっさと寝んかっ!」
萌郁「……岡部くん…」
岡部「……なんだ?…」
萌郁「手、繋いで……?」
岡部「……繋げば寝るか?」
萌郁「寝る……」
岡部「……ほら」
萌郁「ん……」ギュ
岡部「………」
萌郁「………」
岡部「……指圧師?」
萌郁「………」
岡部「……やっと寝たか」
萌郁「………」
岡部「萌郁よ……」
萌郁「……」
岡部「ラボメンで一番年上のお前がこんな子供らしい姿を見せてくれるとは思わなかった」
萌郁「……」
岡部「そして、俺の手一つでも、お前の役に立つことができて俺は嬉しいと思う……」
萌郁「……」
岡部「俺は行く。 だが、代わりの物を置いておく。 これで我慢してくれ」スッ
萌郁「……」ファサ
岡部「それじゃあ、おやすみ。 萌郁」ガチャ
バタン...
萌郁「……」ムクリ
萌郁「……岡部くんの……白衣……」
萌郁「少し汗臭いけど……暖かい……」
萌郁「……嬉しい……////」
~~~後日~~~
---ラボ内---
まゆり「オカリーンッ……えへへ~」ギュッ
フェイリス「キョーマー……ゴロニャー……ニャフフッ」スリスリ
鈴羽「岡部倫太郎! 今日もいい天気だねっ! 一緒にサイクリング行こうよ! 勿論、二人乗りでね!」
るか「お、岡部さんっ! こんな日にサイクリングに行ったら汗だくですよね! 帰ってきたらお背中流しますっ!」
萌郁「お風呂の後は……お昼寝……。 今度は……私が……添い寝してあげる……」
ガチャ
紅莉栖「………」
紅莉栖「ああ、私だ。ラボに入ったら実に奇妙な光景が広がっていた」
紅莉栖「まゆりが岡部に抱きついてフェイリスさんが岡部に膝枕されていて」
紅莉栖「阿万音さんが岡部を二人乗りのサイクリングに誘って漆原さんが岡部を風呂に誘って桐生さんは添い寝すると言っている」
紅莉栖「新手の精神汚染攻撃だろうか。今回は強力過ぎるようだが」
紅莉栖「……すまない、正直耐えられそうにない……。 ああ、お前だけでも生き残ってくれ……」
紅莉栖「エル・プサィ・コングルゥ………」
岡部「ふむ……紅莉栖は厨二に逃げる…っと」
紅莉栖「アハハコレハキカンニヨルコウゲキデアッテケッシテゲンジツナンカジャナイソウダワタシハダマサレナイゾ」
完
規制解除の嬉しさのあまり久々のSS乗っ取りを勢いでやってしまった。
終わりどころがよくわからなくて正直悩んだけどまあこれでいいべ。
ただどうしてもまゆりの場面が短すぎて納得いかないから、これからまゆりだけもう一度書く。
岡部「こうしてるとあの頃を思い出すな」
まゆり「あ、あの頃ってぇ?」
岡部「お前の祖母の墓の前でのことだよ」
まゆり「……」
岡部「あの時、お前を何処にも行かせないと言った。 覚えてるな?」
まゆり「う、うん……」
岡部「今、まさしく同じ気持ちだ」
まゆり「え……えぇぇ!?」
岡部「まゆり」
まゆり「オカ……リン……」
岡部「お前を何処にも行かせない」
岡部「一生俺の側にいろ。 絶対だ」
まゆり「 」
紅莉栖「岡部おかしいよねどうして私以外のラボメン皆とはイチャイチャしてるのに私は含まれてないの」
紅莉栖「論理的に考えてこれは絶対的に矛盾してるわええそうよこれじゃ世界の秩序が崩壊するわ」
紅莉栖「抱きつきに膝枕に二人乗りにお風呂に添い寝?どうみてもこれ彼氏彼女のすることよねおかしいわよね」
紅莉栖「逆転すれば私とはこれ以上のことをしなければならないという結論に行き着くのよね」
紅莉栖「そうよそうすればこの場も丸く収まるし皆HAPPYよねなんて私ったら天才なのかしら」
紅莉栖「以上に挙げた行動以上の行為となればこれはもう結婚よそうね結婚しかありえないわ」
紅莉栖「私と岡部の新婚ライフなんて考えただけで顔が自然とニヤケついてきちゃうけどそれは岡部も同じよね?」
紅莉栖「ねえ岡部?勿論この期に及んで逃げ出すなんてそんなことしないでしょう?受理してくれるよねこの婚姻届」
紅莉栖「子供の名前はどうしようね?私と岡部の名前から取ったほうがより良い子に育ってくれる気がするわ」
紅莉栖「いいえ私と岡部の子供ですもの名前なんて関係なく良い子に決まってるわよねだって私と岡部の子供だもの」
紅莉栖「ああ、そういえばパパと会う約束してたよね今すぐ行きましょう思い立ったが吉日よさあ準備して岡部」
紅莉栖「勿論明日は岡部のご両親に挨拶に行くわとってもいい印象を与えられるよう努力するから安心してね岡部」
紅莉栖「ああごめん今私変な顔してるよねごめんねでもやっぱりどうしても嬉しすぎてニヤケが止まらないの」
紅莉栖「えへへ。えへへへへへ。えへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ」
紅莉栖「岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き」
それじゃ、おやすみ。
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