卯月「迷惑にならないように並んで下さーい」モバP「一番くじ販売となりまーす!」 (20)

このスレは前作
モバP「ウチの事務所のアイドルの一番くじが出ることが決まった」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369436305

の続編となります

前作も、誤字脱字が酷かった部分を訂正して総集編としてどこかで投下したいです

それではシンデレラガールズ二周年を祝って開始しましょう

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385641730

新宿

モバP「一番くじ販売となりまーす!」

卯月「係員の指示に従って列を作って順番を守ってお待ちくださーい」

未央「私たちは逃げないからねーくれぐれも他の人の迷惑にならないようにね!」

ファン「はーい!!」ワイワイガヤガヤ

卯月「それにしても、ホントに私達の一番くじがこうやって販売されるとは思ってもいませんでした」

モバP「俺もだ…まさか、ここまでの規模のイベントを用意してもらえるとは……」

未央「まさか…ちひろさんのコネがあったとか?」

モバP「ありえなくもないだろう。あの時、最終的に交渉をしてくれたのもちひろさんだったわけだし」

未央「ちひろさんの仕事って事務作業だけだよね…?」

モバP「あまり深く考えるな…あの人の事を調べるとけさ……」

ちひろ「けさ…何ですか?」ニコッ

モバP「っち、ちひろさん!!?なっ、何でここに!!」

ちひろ「心配で心配で来ちゃいました。悪いですか?」

モバP「別に…悪いってわけじゃないですが……」

卯月「ちひろさんはイベントがある会場を回ってるんですか?」

ちひろ「そうよ。これでも事務員の端くれなのでアイドルの体調をケアする為にもサポートに回っているんですよ」

未央「あっそれなら、しぶりんの所行ってない?」

ちひろ「えっ凛ちゃんの所ですか…?」

モバP「凛なら、確か…ローソンの開催店で一日店員をしてるんだっけ」

未央「もはやしぶりんもローソンの顔になったね」

ちひろ「まだ行って来てないので今から行ってみます」

モバP「もう行くんですか?」

ちひろ「ウチの事務所に何人のアイドルがいると思ってるんですか…」ハァー

ちひろ「一応、トレーナーさん達にも声をかけて見回ってもらってるので何とかなりますが…結構、大変なんですからね!」

モバP「分かってます…」

ちひろ「卯月ちゃん、未央ちゃんはファンの方達との交流を深めれる大事な時間なので一人一人を大切にして下さいね」

未央「それ位分かってるって!」

卯月「心配いりません。他の人たちの様子を見てきてあげて下さい!」

ちひろ「分かりました…なら、後は頼みましたよ。プロデューサーさん」

モバP「ええ。勿論!」

未央「しぶりんの事、頼んだよーちひろさーん!」

モバP「思えば…あれが、始まりだったんだよな……」

未央「どうしたのさ?」

モバP「俺が、企画担当者から書類を貰って来たあの日の事を思い出してたんだよ」

未央「あー確かに、あの日だったよね」

何故、俺たちが今…このイベント会場に立っているのか
始まりは、俺がこのプロダクションに相手さきからある企画を持ち込んだ事から始まったんだ

半年前

モバP「突然だが、お前たちの一番くじが出ることが決まった」

卯月「い、一番くじですか!?」

凛「卯月、何それ?」

未央「凛ちゃん知らないの?」

凛「う、うん…」

未央「一番くじとはハズレ無しのくじのことなんだよ!」

卯月「そうそう!」

凛「へぇーハズレ無しのくじなんてあるんだ」

未央「凛が依然タイアップしたローソンでも開催してるんだよ」

凛「一番くじってコンビニで引けるんだ…」

楓「それで、私達を集めた理由って何かあるんですか?」

モバP「お前たちに一番くじの景品のアイディアを企画担当者からお願いされたんだ」

菜々「それは凄いですね」

紗南「確か、一番くじって言うと各賞に分かれてるんでしたよね」

川島「分かるわ」

モバP「いや、アンタは分かってないだろ!?」

奈緒「い、一番くじの景品のアイディア!?」バタン

加蓮「どうしたの奈緒!?とりあえず落ち着いて…」

奈緒「アニメ好きの私にやっとあった仕事が飛び込んで来たんだぞ!?これが落ち着いていられるか!!」

茜「燃えてますねー!」

夕美「奈緒ちゃんアニメ好きですからね」

夏樹「(今の奈緒の状態が茜が言ってる『燃え』とは違うって事をつっこんじゃだめなんだろうな)」

凛「奈緒、一番くじってアニメグッズが当たるの?」

奈緒「そうとは言い切れないけど大体そうだな!」

奈緒「メジャーなものからマイナーなアニメ、特撮、アイドル等まで幅広いんだ」

光「と、特撮!?って事は、ヒーローモノも入るって事だよね!!」

比奈「オタクの自分にとっては夢のようなくじッスよ」

モバP「話を戻すがいいか?」

モバP「一番くじには各賞に階級が分かれてるんだ」

亜季「階級ですと!?」

モバP「…」

美玲「亜紀…、多分あんたの思ってるのと違うと思う」

亜季「そうでありますか…そうですか……。残念です…」

モバP「コホン 大体、A~K賞まで別れてたりするんだ」

凛「K賞までって多くない?」

モバP「メジャーなものは等級数も多い。逆にマイナーなものは等級数が少なかったりするらしいんだ」

比奈「メジャーなものだけでなくマイナーなものにも等級数を増やしてもらいたいッスよ」

奈緒「だよな。あたしも欲しいアニメのくじがあってもフィギュアがラインナップに入って無くてイライラする事の方が多かったんだよ」

モバP「オタク二人は少し黙っててくれ」

凛「フィギュアとかも当たるの?」

モバP「ああ。A~C賞までが上位賞扱いででかいフィギュアで大体が構成されてるらしい」

凛「だい…たい?」

未央「そこから下がほとんどが下位賞って呼ばれてて『ストラップ』や『クリアファイル』、『ぬいぐるみ』等がうじゃうじゃ当たるんだよね…」

凛「それって外れありなんじゃ…」

モバP「ま、それがこの『一番くじ』の醍醐味みたいなもんだからな」

凛「ふぅーん…大体、一番くじのことは分かった気がするよ」

卯月「それで、各賞の景品ってほんとに私達が決めてもいいんですか?」

モバP「らしいぞ。ただ、等級はまだウチの事務所もメジャーじゃないから少ない」

比奈「少ないと言ってもどれ位なんスか?」

モバP「これを見て貰えば分かる」

一番くじ AMCGP“モバマス プロデュース” 企画説明書
1セット69本+ラストワン、1回600円予定

A賞 上位賞フィギュア(全3種)…4個
B賞 きゅんキャラ(全5種)…9個
C賞 ビジュアルファンブック(全3種)…6個
D賞 ぬいぐるみ(全3種)…7個
E賞 アイドルポスターセット(全3種)…9個
F賞 クリアファイル4枚セット(全4種)…12個
G賞 ラバーストラップ(全7種)…22個
ラストワン賞 未定


※実際に販売された内容とは全く異なります

ソフマップ

比奈「あの企画を見せられた時には目を疑ったッスよね」

奈緒「だよなー。A賞のフィギュア3種って前例が一番くじでなかったからそりゃ驚くっての」

加蓮「二人ともはしゃいでたよね」

奈緒「はしゃいでないっつの!」///

奈緒「でも正直…相手の方もあたしらに期待してくれて企画を提案してくれただけでも嬉しかったな」

加蓮「そうだね」

比奈「でも、あの時見せられてた企画書って大方決まってたんスけどねー」

加蓮「あれには私も驚かされたな…」

奈緒「私達が決めるんじゃないのかよってな!」

~回想~

卯月「G賞までなんだね」

比奈「最近のくじは600円でG賞までってよくあるッスよ」

奈緒「600円のくじでA賞にフィギュア3種もあんの!?」

モバP「俺も企画を説明された時にはびっくりしたよ」

モバP「等級数が少なくてA賞のフィギュアが3種なんて初の試みらしい」

奈緒「マジで!?」

凛「それって、私達に期待されてるってことでいいのかな?」

卯月「いいんじゃないかな…?」

未央「一つ、気になった事があるんだけど…いいかな?」

モバP「ん…いいぞ?」

未央「この説明書によると大体景品決まってない…?」

みんな「あ…」

今日の所はここまでです

回想込みでスタートし始めましたがいかがでしょうか?
前回の最後に安価を取りました結果を反映させ、後日談という形で今回のストーリーは書いて行きます
前回に引き続き、良ければ最後までお付き合い下されば嬉しいです

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