比企谷八幡の心配 (33)
ある冬の日。
ぼんやりと目覚めるとまだあたりは薄暗い。スマートフォンに手を伸ばし時間を確認する。6時半。いつもの起床時間より随分早い。
んー、二度寝するには微妙な時間だし、たまには早起きもいいか。起きる決心をつけ布団を抜けだす。寒い。やっぱ寝ようかな。ふと曇っている窓の外を見る。
「げっ、雪積もってるよ」
昨夜から降り始めた雪は千葉の街に薄く白く化粧をしていた。幸い自転車での登校はいけそうだ。けどいつもよりは時間がかかるだろうから早く目覚めてよかった。日頃の行いのおかげだな。人に苦労や迷惑かけてないし。かけるほど人と関わってませんね。そうですね。
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