-年末 湾岸署刑事課-
青島「…んー」ガサゴソ
真下「どしたんすか、先輩?」
青島「おー、こないだの張り込みのときの領収書探してんの」ガサゴソ
真下「えー、自腹は勘弁してくださいよー」
青島「分かってるって。俺も今月厳しいんだから」ガサゴソ
真下「まったく…すぐ整理しないから」
ピーピーピー…
『警視庁から各局。警視庁から各局。港区台場〇〇で他殺死体発見。繰り返す…』
青島「和久さんっ!」
和久「応。青島、真下。行くぞ」
真下「はいっ!」
-同日数分後 殺人現場-
緒方・森下「「お疲れ様です!皆さん!!」」
青島「お疲れ。いつも元気だねー」
緒方・森下「「はいっ!」」
和久「あんまり大きい声出すな…腰に響く」
真下「和久さん、僕の紹介した病院行ってないでしょ?」
和久「忙しいんだから仕方がないだろぉ?」
青島「…被害者について教えて」
緒方「被害者は刃物のようなもので胸を一突きされています」
森下「凶器は見つかっていません」
真下「身元は?」
緒方「所持品がなくまだ何も」
青島「第一発見者は…」
高木「警視庁捜査一課だ!所轄は大人しくしてろ!」
和久「おーおー、本店のお出ましだ」ボソッ
真下「僕らお払い箱ですね」ボソッ
青島「…あーぁ」
緒方「青島さん……残念」ボソッ
青島「はーい、所轄は撤収ー」
コナン「あれれー?高木刑事だー」
青島「!?」
高木「おや、コナンくんじゃないか。もしかして…」
コナン「うんっ!ビックリしちゃったよ、たまたまここを通ったら人が倒れちゃってるんだから」
青島「…撤収ー」
-同日 湾岸署刑事課-
青島「課長!!」
袴田「なんだなんだ?…今度は何の問題を持って帰ってきた」
青島「そんなんじゃないっすよ!」
和久「だからあんまりわめくな」
青島「どうして所轄は現場から追い出されれるのにガキは捜査に加わってんすかっ!!」
袴田「…?何を訳のわからんことを言っとるんだ」
真下「先輩の言ってることは本当ですよ、課長。さすがに今日は僕も腹がたちました」
和久「刑事長くやってるとな…理不尽なことに耐性ができるもんだ」
青島「他の何かを我慢しろと言われても、あれは我慢できません!」
パンパンパンパン
秋山「はーい、皆さん注目。署長からお話があります」
神田「知ってのとーり、殺人事件が………あれ?みんないないじゃないの」
秋山「もう捜査本部の準備に入ったようですな」
神田「優秀だねぇ」
青島「ったく…現場を知ってるのは俺達だって言うのに……」ブツブツ
魚住「ちょっとちょっと青島くん」
青島「ん?なんすか、係長?」
魚住「なんすか?じゃないよ。君、忘年会の準備は進んでるんだろうね?」
青島「!?…いやだなぁ、進んでるに決まってるじゃないすかぁ」
魚住「はぁ…捜査本部で忙しかったからとかはなしだよ」
青島「もちろんです!」
魚住「じゃ、頼んだよー」
青島「…真下」
真下「いやです」
青島「…そこをなんとか」
真下「無理です」
青島「なにが昇進試験だよ……もう…」
室井「相変わらず何かに悩まされているようだな」
青島「うおっ!?室井さん、こりゃまたお早いお着きで」
室井「うむ。たまたま近くにきていたからな早めに「まーた眉間が狭くなってら」
青島「すみれさん…管理官殿に何言ってんの」
恩田「いつもいつも青島くんの方が暴言はいてるじゃない」
青島「っとぉ!そうだ!」
室井「…なんだ」
青島「所轄よりガキを優先させるなんて本庁は何を考えてんですか!?」
室井「む…耳が痛い話になりそうだ……」
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恩田「…なによそれ。あり得ないじゃない」
青島「でしょ?現場を知ってるのは俺たち所轄なんですよ」
室井「うむ…毛利という探偵を知っているか?」
青島「毛利…?」
恩田「毛利って、あの…居眠り小五郎とかいう?」
室井「そうだ。正確には眠りの小五郎…青島の言う子どもはその毛利探偵の連れている子だろう」
青島「それで、なんとかいう探偵の連れている子だからって現場に入ることが許されるんすか?」
室井「…私も聞いただけなんだが、なんでもその子どもは妙なところに気がつくらしくてな」
恩田「つまり…その意見を求めて本庁の捜査官が現場に留めたがる……と」
室井「…その通りだ」
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