冬月「碇、どういうつもりだ…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

リツコ「まず、プラグスーツの替わりなのだからシンジ君はそれを脱いで」

シンジ「え」

リツコ「脱いでちょうだい」

シンジ「うう……」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

リツコ「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ミサト「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ゲンドウ「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

リツコ「先に着座していて」

シンジ「……はい」

リツコ「とりあえず今は、マヤにスーツ役をさせるわ」

シンジ「マ、マヤさん！？

マリ「あの……し、失礼します」

シンジ「！？ なんで水着！？」

リツコ「あら、全裸を期待したの？」

ミサト「さすが中学生男子ね」

マヤ「フケツ……」

シンジ「違いますよ！ せめてマヤさんにはちゃんとした服を―――」

リツコ「サイズの合うプラグスーツは用意していないし、LCLに浸かるのだから水着が最も適当よ」

シンジ「それは……そう言われれば、そうかも知れないけど……」

ゲンドウ「では、まとえ」

シンジ「だからまとうってどうするんだよっ父さん！」

マリ「ごめんなさいね。シンジ君」

シンジ「マヤさ……」

だきっ

シンジ「！？？？」

むぎゅぅぅ

シンジ「ーーーーーー！！！？？？」

ミサト「着心地はどう？シンジ君」

リツコ「と言ってもとりあえず、上半身前面を覆っただけにすぎないけど」

シンジ「きっ、きご……！？」

マヤ「ん……」

ぎゅむぅ

シンジ「あああああ」

シンジ（水着一枚通して、マママヤさんの、おっぱいがっ。そこ以外は肌が、当たって……！）

マヤ「きゃっ」

ミサト「どうしたの？ マヤちゃん」

マヤ「あ、あ、あ、あの、あの」

リツコ「勃起のことなら事前に説明したはずよ。うろたえないで」

マヤ「ひぃぃ」

リツコ「では、シンクロテストを開始します」

ミサト「集中してね、シンジ君」

シンジ「無理ですよ！！！」

冬月「なんだ…」

ミサト「ん～……」

リツコ「どうしたの？ミサト」

ミサト「例の実験の件よ。シンジ君がうろたえまくってて、結局上手くいかなかったじゃない」

リツコ「……これを見て。その実験のシンクロ値。確かに平均的には低かったけど」

ミサト「！ 一瞬だけ跳ね上がってる！ 現場では分からなかったわ……理由は解析できてるの？」

リツコ「ええ。その瞬間だけ、シンジ君が―――」

ミサト「集中できた？」

リツコ「逆よ。完全に我を忘れた瞬間」

出したのか

リツコ「おそらく忘我することで暴走状態に近い反応をエヴァから引き出してるんだわ」

ミサト「じゃあ、パイロットがぼーっとしてるほうがエヴァは強いってわけ？」

リツコ「まさか。通常なら集中力が必要なことに変わりはないわよ」

ミサト「女体スーツの場合は違うのね……」

リツコ「シンクロに必要なA10神経が活性化されるんじゃないかしら。まだ断言はできないけど」

ミサト「そう。でもとにかく、これで使えるメドが立ったわね」

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜ…

アスカ「なんかうっさいわねえ。あ、ヒカリおはよう」

ヒカリ「アスカ！ あの張り紙なんなの！？」

アスカ「張り紙ぃ？」

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アスカ「……」

ちんこは立ったけどな

アスカ「どぉぉぉぉぉっぉおいうことよっ！！」

ミサト「どうもなにも、今説明した通り」

アスカ「私の知らないとこでコソコソと……女体スーツぅ！？ バッカじゃないの！？」

リツコ「勝つためならあらゆる手を打つのがネルフよ。それはあなたもよく知ってるでしょう」

ミサト「応募したのが気に入らないなら、アスカ、やってみる？ 女体スーツ役」

アスカ「死んでもイヤっ」

ミサト「冗談よ。戦力増強が目的なのにあなたやレイをエヴァから降ろしたんじゃ本末転倒だもの」

リツコ「かといって、ネルフの女性スタッフが、エヴァ機動のたびに持ち場を離れるわけにもいかないわ」

ミサト「となれば人を外から集めないとね」

アスカ「だ……だからって、なにも学校で」

ミサト「戦自にも事情説明して人材派遣を依頼してあるわよん」

アスカ「やめて、ネルフの恥だわ！！！…………って、戦自ってことはもしかして」

マナ「あ。久しぶり」

アスカ「出たわねスパイ女」

リツコ「―――シンクロスタート」

マナ「ふふっ。エヴァに乗ってるなんて、不思議な感じ」

シンジ「マナ……」

マナ「密室で二人きりなのに、人に見られてるんだよね。なんだかドキドキする」

ぎゅっ

シンジ「う」

マナ「なに、『う』って。もう出しちゃいそうなの？シンジ」

シンジ「ちっ違うよ！……女の子がそういうコト言うなよ」

マナ「はーい」

ぎゅぅぅ

シンジ「うぅぅ」

ミサト「ダメね。数値が伸びない」

リツコ「ええ……緊張と欲情は確認できるけど、まだ正気を残しすぎてるんだわ」

ミサト「霧島さん、聞こえる？ もっとシンジ君を興奮させてみて」

マナ「―――だってさ。どうしよっか、シンジ」

シンジ「ど、どうしよって言われても……」

アスカ「ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ」

青葉「霧島スーツ、初号機パイロットになにか囁き始めました」

マヤ「あ……パ、パイロットの肉体の一部が熱量増加」

ミサト「なに？」

リツコ「淫語ね。おそらくは」

日向「これは！？ 霧島スーツ、フトモモで初号機パイロットの股間を摩擦し始めました！」

シンジ「ハァ、ハァ、ハァ」

マヤ「シ……シンクロ率、みるみる上がっていきます……フケツ……」

シンジ（ああ、もう、もう……ダメだっっ！）

シンジ「うぁぁ！」

ビュルビュルッ

マヤ「！」

リツコ「どうしたの？ マヤ」

マヤ「瞬間的に……ですが、数値が！」

リツコ「凄いわね。新記録どころじゃないわ」

ミサト「やるじゃない、霧島さん。どれどれ……あれ？ でもどんどん下がっていってるじゃない」

リツコ「……」

リツコ「今回のテストの結果、射精をピークとして、その前後の瞬間は非常に高いシンクロ率を実現できることが分かったわ」

ミサト「でもそこからの急激な下降線……無視できないわね」

リツコ「シンジ君がいわゆる『賢者モード』と呼ばれる状態に突入したせいよ」

ミサト「賢者モード……人の性交の大敵。こんなところで私達の前に立ちはだかるか」

リツコ「とりあえず現状、シンジ君には、ギリギリまで欲情しつつ射精しないでいてもらうしかないわね」

ミサト「つまり生殺しってことね」