恭介「さやか、可愛くなってきたよな……」(330)
ガララ
さやか「やっほ、恭介。お見舞いに来たよ!」
恭介「いらっしゃい、さやか」
さやか「よっこいせ、っと」
恭介「………」ジッ
さやか「? どうかした、恭介?」
恭介「あ、いや……」
恭介(さやか、可愛くなってきたよな……)
恭介(いや、可愛くって言い方はちょっと違うかな。こう、色気?が出てきたよね)
恭介(胸もなんか知らないうちに自己主張し始めてるし……)
さやか「ど、どうしたの恭介?じっと見られると、恥ずかしいじゃん」
恭介「あ、ゴメンゴメン。なんでもないんだ」
さやか「………」
さやか「その時まどかが―――」
恭介(ああダメだ、なんか気付いちゃったらもうそればっかり気になってしまう)
恭介(それほど大きいってわけでもないけど、これくらいがむしろベストなのかもしれないな)
さやか「そう言えば、最近ウチのクラスに転校生が―――」
恭介(うん、大きいのはいいと思うけど、これくらいあれば十分って範囲に収まってるよねさやかの胸は)
恭介(腰もいい感じにくびれが出てきたし、これはもう立派な大人の女性と言っても過言じゃないね)
さやか「……恭介?聞いてる?」
恭介「ああ、うん聞いてるよ」
さやか「それで、その転校生がまた―――」
恭介(頼めば、胸くらい触らせてくれるかな……いや、いくら幼馴染でもさすがにそれは無理かな)
恭介(第一、僕たち恋人ってわけでもないし……いやでも待てよ)
さやか「………」
ガララ
さやか「やっほ、恭介。お見舞いに来たよ!」
恭介「いらっしゃい、さやか」
さやか「よっこいせ、っと」
恭介「………」ジッ
さやか「? どうかした、恭介?」
さやか「あ、いや……」
さやか(さやか、可愛くなってきたよな……)
さやか(いや、可愛くって言い方はちょっと違うかな。こう、色気?が出てきたよね)
さやか(胸もなんか知らないうちに自己主張し始めてるし……)
さやか「ど、どうしたの恭介?じっと見られると、恥ずかしいじゃん」
さやか「あ、ゴメンゴメン。なんでもないんだ」
恭介「………」
さやか「あ、もうこんな時間か。そろそろ帰らなきゃ」
恭介「うん、毎日お見舞いに来てくれてありがとうね、さやか」
さやか「いいのいいの、気にしないってことで!幼馴染なんだしさ!」
恭介(幼馴染……今日ほどこの言葉が僕の心に響いたことはなかったな)
さやか「……」
恭介「あ……いや、うん、でもさ、やっぱりこうして来てくれると、僕もありがたいし」
さやか「そう?それじゃ、感謝の言葉、ありがたく受け取っておくことにするよ!」
さやか「じゃね、恭介!」ガララ
恭介「……ふぅ」
恭介「今日もさやかの体を堪能させてもらった……」
翌日、学校―――
さやか「なんか、最近恭介の様子がおかしいような気がするんだよね……」
まどか「え?上条くん?」
さやか「うん。なんて言うか、あたしを見る目がどことなく熱が籠ってるような……」
ほむら「あなたの事を好きになったんじゃなくて?」
さやか「えっ!?い、いやまさか……」
ほむら「隠さなくっても、わたしもまどかもなんとなく気付いているわよ?あなたの気持ちは」
さやか「あ、あたしの気持ちって……?」
ほむら「あなた、上条恭介のことが好きなのでしょう?」
さやか「い、いやいやまさか!」
ほむら「隠さずに言えば、わたしたちも協力してあげないでもないのよ?ね、まどか?」
まどか「うん、そうだね。さやかちゃん、隠してるつもりなんだろうけど……悪いけど、仲のいい人ならみんな気付いてるんじゃないかな」
さやか「……っ……え、えと……」カァァ
ほむら「まぁ、美樹さやかの気持ちについては今はいいでしょう。それよりも、彼の様子がおかしいとは?」
さやか「なんだろう、あたしが話しかけても上の空って感じで……」
ほむら「……ほむ。なるほどね」
さやか「え?」
ほむら「間違いなく、彼はあなたに惚れてるわね」
さやか「ま、まさかそんな……都合のいい話が……」
ほむら「とりあえず、そうね。わたしたちも、その彼のお見舞いに行ってもいいかしら?」
さやか「え?あの……どういうこと?」
ほむら「あなたがいない時に、彼の気持ちを探ってみようと思うの」
さやか「なんか……卑怯じゃない?それ」
ほむら「恋と言うのはそんなものよ」ホムッ
まどか「わたしは上条くんとは既に顔見知りだから、行っても不自然には思われないよね?」
ほむら「そうね、今日はとりあえずまどかに行ってもらいましょう」
まどか「ウェヒヒ、うんわかったよ」
さやか「あたしはどうすれば……」
ほむら「あなたはしばらくお見舞い禁止ね」
さやか「えぇっ!?どうしてさ!?」
ほむら「あら、行きたいの?」ニヤニヤ
さやか「え、あ、えっと……べ、別に行きたいってわけじゃ……」
ほむら「ならいいでしょう?一日くらい行かなくっても、問題ないわ」
さやか「う~……」
夕方、病院―――
恭介「ああ、さやか早く来ないかな……」ソワソワ
恭介「今まで毎日のように来てくれてたのに、今日はなんだか遅いな……」ソワソワ
恭介「早くさやかの体を舐めまわすように眺めたい……」ソワソワ
ガララ
恭介「! さやか?」
まどか「こ、こんにちは上条くん!」
恭介「!?」
まどか「き、今日はさやかちゃん、用事があって来れないみたいで……代わりと言ってはなんだけど、さやかちゃんの親友代表ってことでわたしが来たの」
恭介(鹿目さん……?いや、この際鹿目さんでもいいか。体を堪能させてもらうとしよう)
淫乱さやかちゃん支援
まどか「い、椅子に座らせてもらうね」
恭介「あ、うん」
まどか「………え、ええっと……」
恭介(うーん……さやかと比べたら、色々と物足りないな)
恭介(胸も大きいってわけじゃないし、腰のくびれもイマイチだ)
まどか「あ、そ、そういえばね、この前さやかちゃんが―――」
恭介(なんだろう、こう……さやかの体を眺めてる時と違って、込み上げて来るものがないな)
恭介(ああ、そうか。なんて表現したらいいのかわかったよ)
まどか「……か、上条くん?話、聞いてる?」
恭介「キミは幼児体型なんだね」
まどか「!?」
恭介「体に起伏が少ないんだ」
まどか「え、えっと……?え?上条くん?」
恭介「キミじゃ物足りないな。やっぱりさやかが来てくれないと、僕の熱い思いは報われないよ」
まどか「え?え?」
恭介「ごめん、鹿目さん。無理に来てもらうことないよ。さやかが来れない日、って言うのは珍しいけれど、まぁ今日くらいは僕も我慢出来るし」
まどか「……ぅ」ジワァ
恭介「? どうかしたかい?」
まどか「上条くんのスケベぇぇぇ!!」ダッ
恭介「あ、鹿目さん!……行っちゃった」
病院の外―――
ほむら「帰って来たわね、まd」
まどか「さやかちゃああああんっ!!」ダキッ
さやか「おぉぉううっ!?どうした、まどか!?」
まどか「あの人ダメだよ!なんかもう、色々と!」
さやか「なんか言われたの?」
ほむら「………」
まどか「あ、あたしの体が、幼児体型って……」グスグス
ほむら「ほう……」ジャコッ
さやか「ほむら、落ち着け落ち着け!」
さやか「いや、いきなり恭介がそんなこと言うとは思えないんだけど……?」
まどか「だって、現にわたし言われたもんっ!」グス
ほむら「……制裁が必要みたいね、彼には」
さやか「ちょっ、落ち着けってばほむらっ!」
ほむら「わたしは落ち着いているわ。と言うことで、ちょっと彼のところまで行ってくるわ」
さやか「あ、ほむら!……行っちゃった」
まどか「さやかちゃぁん……」グスグス
さやか「とりあえず、まどかも泣きやみなって。きっと何かの間違いだからさ」
まどか「うぅっ……」グス
恭介「ふぅ……それにしても、さやかが来ないだけでこんなに暇なんだな……」
ガララ
恭介「! さやかかい!?」
ほむら「残念、わたしよ」
恭介「!?」
ほむら「こうして顔を合わせるのは初めてね、上条恭介」
恭介「だ、誰だキミは?」
ほむら「美樹さやかから話は聞いていないのかしら?転校生の、暁美ほむらよ」
恭介「転校生……そう言えば、そんな話をしてたような気もするな」
ほむら(あなたは普段美樹さやかとどんな話をしてると言うの……?)
ほむら「ついさっき、まどかがここに来たわよね?」
恭介(ふむ……鹿目さんと違って、すらっと長身……スタイルも悪くは無い)
恭介(それに、黒髪ロング……これだけでポイントはかなり高いはずなんだが……)
ほむら「聞いてるのかしら?」
恭介「ああ、うん聞いてるよ。確かに、さっきまで鹿目さんはここにいたけれど……すぐに出て行っちゃったよ」
ほむら「あなたが酷い事を言ったからではないのかしら?」
恭介(何かが足りない……ああ、そうか)
恭介「胸がないんだ」
ほむら「!?」
恭介「正直スタイルはいいんだけど、胸がぺったんこなんだ」
恭介「だからこう……込み上げて来るものがないんだね」
ほむら「な……な……」ワナワナ
恭介「暁美さんのスタイルで胸があれば、僕のストライクゾーンだったかもしれないけれど……」
恭介「胸がないとやっぱり物足りないね」
ほむら「ほむっ!!」バチーン!!
恭介「ぶっ!!」ドサッ
ほむら「人の気にしてることをずけずけと!!デリカシーと言うものがないのかしら!?」
恭介「いや、僕は思ったことを言ってるだけなんだけど……」
ほむら「……もういいわ、あなたに構っている程わたしも暇じゃないの!」
ほむら「さようなら、上条恭介。二度とあなたの顔、見たくないわ」ガララ ピシャ
恭介「……今の一撃、響いたな。なるほど、胸がなくてもそっちなら関係ないのか……」
さやか「あ、おかえりほむら。で、どうだった?やっぱり、まどかの気のせい……」
ほむら「………」ゴゴゴゴ
さやか「………え、えっと……」
ほむら「帰りましょう、まどか。時間を無駄にした気分よ」
まどか「う、うん」←ちょっと落ち着いた
さやか「……何があったって言うのさ……」
さやか「と、とりあえずあたしもお見舞い、行ってみよう。直接聞いてみればいいよね」
恭介「痛い……」ヒリヒリ
ガララ
恭介「今度は誰……?」
さやか「や、やっほ、恭介」
恭介「さやかっ!!」パァァ
さやか「あ、あはは!やっぱり来ちゃった!」
恭介「いやいや、いいんだよ。ほら、座って」
さやか「う、うん」(いつも通りの恭介……だよね?)
恭介(やっぱりさやかの体が一番見ごたえあるよね。眼福眼福)ニコニコ
さやか(……まどかとほむらの勘違いだよね、やっぱり。恭介はいつも通りだし)
翌日、学校―――
ほむら「……」ムスッ
まどか「……」ショボン
さやか「え、えっと……」
ほむら「美樹さやか。悪い事は言わないわ、あの男はやめておきなさい」
さやか「いや、あの後あたし普通にお見舞い行ったけど、いつも通りだったよ。まどかとほむらの勘違いなんじゃないの?」
ほむら「まどかもわたしも彼に直接悪口を言われているのよ?勘違いも何もないと思うのだけれど」
さやか「うーん……解釈の違いだったり、とか?」
ほむら「胸がないと言われてどう変に解釈すればいいのかしら?」
さやか「………」
仁美「お話は聞かせていただきましたわっ!」バァン!
まどか・ほむら・さやか「!?」
仁美「上条さんのお見舞いの件ですわね?」
さやか「え、えっと、仁美?」
仁美「それで、彼の気持ちを探ろうと、そういう話ですわね!?」
さやか「今ここで話してないことまでなんで知ってるのさ!?」
仁美「それならわたくしにお任せくださいな!もう、一から十まで聞きだして見せますとも!」
ほむら「……志筑さん、ちょっといいかしら?」グイッ
仁美「? なんですの、暁美さん?」
ほむら(色々と説明が面倒だから省くけれど、あなた、上条恭介のことが好きなのよね?)ヒソヒソ
仁美(え!?ど、どうしてそれを!?)
ほむら(いいわ、あの男をさやかとくっつけるのはどうにも癪だし、あなたが彼を落としてくれるとありがたいわ)ヒソヒソ
仁美(え、ええとその……わ、わかりましたわっ!わたくしなんかでよければっ!)
夕方、病院―――
恭介「今日もさやか、来てくれるかなぁ」
ガララ
恭介「!」
仁美「し、失礼しますわ」オズオズ
恭介「………えっと、キミは確か……」
仁美「志筑仁美ですわ、上条さん」
恭介「ああ、うん……」(なんで志筑さんが僕のお見舞いになんか……?)
仁美(き、緊張しますわね、ほぼ密室に二人きりですと……)
恭介(……スタイルはいいな。顔も可愛いし、背もそれなりにある)
恭介(ただ……どうしても、気になる部分がひとつ)
仁美「あ、あの、上条さん?」
恭介「その頭は、パーマをかけてるのかな?」
仁美「っ! え、ええそうですけれど……」(この髪形、気に入ってくれたのでしょうか……?)
恭介「いや、確かにパーマをかけてると大人びて見えるけれど……」
恭介「キミの地毛の色も相まって、あれだね」
恭介「ワカメに見えるよね」
仁美「!?」
恭介「その色でウェーブをかけちゃうともう、ね……」
恭介「それ以外はさやかといい勝負なだけに、余計に目が行ってしまうよ」
仁美「え、あ、あの……」
恭介「なんか、志筑さんの頭を見てたらお腹減ってくるなぁ」
仁美「……」ウルウル
恭介「……あれ?志筑さん?」
仁美「し、失礼しますわっ!!」ダッ
恭介「あ!……行っちゃった」
恭介「とりあえず、バナナでも食べようかな……」
病院の外―――
さやか「あ、仁美出てきた」
仁美「っ……」ダッ
まどか「あ、仁美ちゃん!?」
ほむら「わたしが行くわ」タッ
まどか「まさか、仁美ちゃんも何か言われたのかな……?」
さやか「うーん……さすがに被害者が三人になると、あたしも恭介のこと庇いきれなくなりそうだね……」
ほむら「志筑さん、大丈夫?」
仁美「うぅっ……上条さんがあのような事を言うとは思いませんでしたわっ……もう、彼の事を好きでいられませんわ……」
ほむら(……今までループしてきた世界では、ほとんどの確率で二人はくっついていたと言うのに、容赦ないのね……)
・巨乳好き
・M
・正直
まどか「おかえり、ほむらちゃん」
さやか「仁美は?」
ほむら「家に帰したわ。酷くショックを受けていたみたいね」
さやか「……あたし、ちょっと恭介に確認した方がいいんじゃないかな?」
ほむら「いえ、その前にもう二人ほど、彼に会わせて確かめたいことがあるわ」
まどか「え、二人って……まさか?」
ほむら「ええ。巴マミと、佐倉杏子ね」
ほむら「この二人を相手にして酷い事を言うようなら、もう救いようがないってことになるでしょう?」
さやか「マミさんはともかく、杏子はまずいんじゃないかな……もしホントにそういうことになったら、勢い余って殺しかねないよ?」
ほむら「それならそれで世の為になるわ」
まどか「うん、そうだね。わたしも賛成かな」
さやか(あたしじゃもう既に庇いきれなくなりつつある……)
上条「マミさんって太ってますね」
>>80
マミ「ドスコイ!!!」ハリテッ
上条「ごっつあんです!!」バキィ
ほむら「と言うわけで、あなたたちに協力をお願いしたいの」
杏子「おい、わざわざ悪口言われるってわかってて行くバカがどこにいるんだよ?」
マミ「そうね……わたしもそれはゴメンね」
ほむら「美樹さやかの恋がかかっているのよ。どうにか、了承してくれないかしら?」
杏子「うーん……思わず手ぇ出ちまってもかまわねぇってんなら行ってやってもいいけど」
ほむら「ええ、そうなった場合は仕方ないわ」
杏子「本気かよ……?」
ほむら「これでもわたしはわたしなりに美樹さやかのことを思って行動しているの」
さやか「なんか色々と複雑な心境だけど……お願い出来ないかな?」
杏子「ちっ、しゃあねぇな……行くだけ行ってやるか」
マミ「そうね、ホントに美樹さんの為になるのなら……」
ほむら「ああそうそう、二人一緒に行かずに、一人ずつ行って欲しいの」
ほむら「二人一緒だと、何も発言しない恐れがあるわ」
さやか「なんか徹底してるね……何が目的だったっけ?」
杏子「あたしが最初に行く羽目になった……」
杏子「えーと、上条上条……おっ、あった。ここか」
ガララ
恭介「さやかかい?」
杏子「いや、さやかじゃねぇよ」
恭介「? だ、誰?」
杏子「さやかの……まぁ、なんつーか、友達だ」ポリポリ
杏子(こういう自己紹介はちっと照れ臭いな……)
恭介「ああ、さやかの友達か。さやかから話を聞いたのかい?」
杏子「まぁそんなとこだ。椅子、座っていいか?」
恭介「うん、いいよ」
杏子(悪い奴な印象はとりあえずねぇな……)
恭介(ポニーテール、ホットパンツ、口にくわえたロッキー……)
恭介(文句のつけどころがないな。スタイルもいいし)
杏子(さやかの話の通り、人をじろじろと見る奴だな……)
恭介(うん、これなら問題ない。眼福だ)ニコニコ
杏子「………」
恭介「………」
杏子(特になんも言ってこねぇ……?)
恭介「………♪」
杏子(むしろ機嫌よくねぇか……なんか、居心地わりぃな……)
あんこちゃん合格か
杏子「………じ、実はさ。ちょっと、あんたに聞きたいことがあって来たんだ」
恭介「ん、何?」
杏子「まどかやほむらが来た時に、お前、なんか言ったのか?」
恭介「え?なんかって?」
杏子「ほら、こう……人を傷つけるようなこととか」
恭介「僕は僕の思ったことしか言っていないはずだけど……?」
杏子「具体的に言ってみろ」ギロ
恭介「……ああ、その顔いいね」
杏子「!?」
恭介「口の端から除く八重歯もなかなかポイント高い」
杏子「え、ちょ……」
恭介「さやかには及ばないけど、キミも中々見ごたえのあるいい体をしてるね」
杏子「な、なんだよいきなり……」
恭介「キミさえよければ、今後も僕のお見舞いに来てほしいんだけれど?」
杏子(なんだこいつ……何を考えてるのかさっぱりわかんねぇ……)
恭介「ダメかな?」
杏子「わ、悪い。あたし、もう行くわ」スタスタスタ
恭介「あ……行っちゃった」
まどか「杏子ちゃん!大丈夫だった!?」
ほむら「しかめっ面ね。どんなことを言われたのかしら?」
杏子「……いや、なんも」
まどか・ほむら「!?」
杏子「あいつ、お前らが言うほど悪い奴じゃねぇんじゃねぇかな。確かにちょっとエロいとこはあるみてぇだけど」
さやか「ほ、ほら!杏子が行っても何もなかったんだし、きっとまどかとほむらも何かの間違いだったんだよ!」
ほむら「そんな馬鹿な……」
まどか「杏子ちゃん、上条くんのこと庇ってない?」
杏子「いや、あいつを庇う理由なんかねぇだろ」
ほむら(どういうこと……?)
マミ「ええと……わたしが行く意味はあるのかしら……?」
ほむら「後はあなたに全てがかかっているのよ。お願い、行ってきて、マミ」
マミ「で、でも彼、佐倉さん曰くちょっとエロいところがあるって……」
ほむら「マミの体なら大丈夫!自信を持ちなさい!」
マミ「それは褒められているのかしら……まぁ、いいわ。それじゃ、ちょっと行ってくるわね」
杏子「つかあいつ、天然の女たらしじゃねぇかな?」
さやか「いや、あんたは人の幼馴染をなんだと思ってんのさ……」
コンコン
恭介「はい、どうぞ」(なんか久々にノックされた気がするな……誰だろう?)
ガララ
マミ「こんにちは。ええと……上条くん、よね?」
恭介「!?」
マミ「あ、あら?違った?」
恭介「いえ、ぼ、僕が上条ですけどっ!?」
マミ「よかった。美樹さんから話は聞いてるわ。わたしは巴マミ」
恭介「最近はさやかの友達がよく来るんですけど……何かあったんですか?」
マミ「わたしもよくわからないけれど……あなたのことが心配だから、じゃないかしら?」
恭介「………」ジッ
マミ(な、なんだか居心地が悪いわ……)
恭介(とにかく胸がすごいことになってる。なんだあれは。最早凶器じゃないか)
恭介(あれで人を殺せそうだよな……主に窒息的な意味で)
マミ「あ、あの……?」
恭介「すみません、ちょっと黙っていてくれますか?」
マミ(なんなの……?)
恭介(でも、胸以外は平均的……むしろ、少しふとましいとさえ言える)
恭介(しかしそんなことを言うのは無粋だと思えるほどに、自己主張の激しい胸だ)
恭介(さやかがこれくらいの胸だったら……っ)ポタポタッ
マミ「!?」
マミ「は、鼻血出てるわよっ!?」
恭介「っ……すみません、ちょっと妄想が膨らみまして……」
マミ「い、いいからティッシュをっ!」
~~~
恭介「ふぅ……」
マミ「一体何を考えていたのかしら?」
恭介「いや、あの……」
マミ「?」
恭介「えっと……その胸、なんですけど……何をしたらそこまで大きくなるんですかね?」
マミ「えっ?」
恭介「いやあの、あくまで参考程度に聞けたらな、と思いまして」
マミ「初対面の相手に対して、いきなり聞く様な話題かしら?それは」
恭介「あ、あの……もしかして、怒ってます?」
マミ「ちょっとだけ、ね。どうやらそれだけ正直だと、他の人の言ってたことも間違いではなさそうね?」
恭介「僕は誰よりも自分に正直な自信がありますからね!」
マミ「威張るようなことじゃないでしょう!反省しているのかしら!?」
恭介「すみません……」
マミ(……悪い子では、なさそうね)
マミ「いい、上条くん?自分に正直なのはいいことだけれど、なんでも思ったことをすぐ口にするのはどうかと思うわよ?」
恭介「はい、わかってはいるんですけど……」
マミ「少しは、相手の気持ちも考えて発言しなさい。いいわね?」
恭介「努力します……」
マミ「それで?わたしにそんなことを聞いて、どうしようと言うのかしら?」
恭介「僕の幼馴染、いるんですけど……彼女、最近可愛くなってきたと思いません?」
マミ「はい?」
恭介「いや可愛いのは昔からなんですけど、なんて言うか、こう……色気!色気が出てきたと思うんですよね!」
マミ「いや、あの、ちょっと……」
恭介「それでも毎日のように僕のお見舞いに来てくれて、僕も暇してるからそれがすごいありがたくって」
恭介「でも、ちょっと困ったこともあるんですよね。こう……毎日のように近くにいられると……」
恭介「あれですよ!込み上げて来るものがあるんですよ!なんなんですかね、あれは?」
マミ(暴走し始めてるわ……どうすればいいのかしら……)
恭介「そりゃ幼馴染ですし、さやかも幼馴染だから毎日来てくれてると言ってくれるんですけど」
恭介「なんて言うかね、僕ももう辛抱たまらんって感じなんですよ!」
恭介「近くに座られるから、こう、決して大きいってわけじゃないけどそれなりに自己主張している胸とか」
恭介「女の子特有の甘い匂いとかもするし」
恭介「スタイルもいいじゃないですか、彼女!」
恭介「ああもう、一体僕はどうすればいいんですかね?」
マミ「ええと……それはつまり、あなたは美樹さんの事が好き、と言うこと?」
恭介「え?」
マミ「え?」
マミさんマミさんマミさん
恭介「すみません、もう一回言ってもらえますか?」
マミ「だから、あなたは美樹さんのことが好き、と言うことかしら?」
恭介「………………………おお」
マミ「なにかしら、その『合点が行った』みたいなノリは」
恭介「なるほど、言われるまで気付きませんでした。僕、彼女の事が好きだったんですね」
マミ「まさか、今までその自覚も無しに発言していたのかしら?」
恭介「ええ、ありませんでしたね」
マミ「反省しなさい!」バチンッ
恭介「オブッ!?」ドサッ
マミ「何!?じゃああなたは好きな自覚も無しに美樹さんをそう言う目で見ていたの!?」
恭介「ええと、はい、まぁ、そういうことになりますね……」
さすがマミさん、キレのあるハリテだなぁ
マミ「………はぁ。あなたと話していると頭が痛くなってくるわ」
恭介「頭痛薬ありますよ?飲みますか?」
マミ「比喩表現よ!真に受けないでくれるかしら!?」
恭介「すみません……」
マミ「まぁいいわ。なら、その気持ちを早く美樹さんに伝えてあげることね」
恭介「………エ?」
マミ「どうかしたのかしら?」
恭介「ボクノキモチヲサヤカニツタエル、デスカ?」
マミ「何故カタコトで話しているの……?」
恭介「残念ですが、僕にそんな度胸はありません」
マミ「自信満々に言いきるところがいっそ清々しいわね……」
マミ「心配しなくても、うまくいくと思うわよ?」
恭介「もしうまくいかなかったらどうするんですか!」
マミ「どうしてそうネガティブ方面にポジティブなのよ!?」
恭介「これで振られたら、今までお見舞いに来てくれるような微笑ましい関係も何もかもパーですよ!?」
マミ「………」
恭介「………」
マミ「残念だけれど……わたしからはそれくらいしか言えないわ」
恭介「そうですか……」
マミ「まぁ、あなたも自分の気持ちに気付けたし、一歩前進ってことで今回は終わりかしらね」
恭介「うーん……なんかこう、さやかの事が好きだって自覚が芽生えちゃったら、顔を合わせるのが恥ずかしくなりそうなんですけど」
マミ「それはさすがに知らないわよ。あなた自身の問題でしょう?」
マミ「それじゃ、わたしももう行くわ」
恭介「はい、ありがとうございます」
マミ「美樹さんと恋人同士になりたいのなら、頑張りなさい?わたしは応援させてもらうわ」
恭介「ど、努力します」
マミ「それと、思ったことをすぐ口に出すのもやめること。いいわね?」
恭介「ど、努力します……」
ガララ
恭介(そうか……さやかの事が好きだったのか、僕は)
恭介(あれ、巴さんって確かさやかと知り合いだったような……っ!!?)
恭介「と、巴さああああああああああああん!!?さやかには言わないでくださいよおおおおおおおお!!!?」
さやか「マミさん、遅いな……」
ほむら「大方、あの変態に捕まっているんじゃないかしら?」
杏子「ほむらやまどかが言うような奴だとは思えねぇけどな……」
まどか「あっ、マミさん戻ってきた!」
マミ「ふぅ……」
ほむら「どうだったかしら、マミ?彼と会った感想は」
マミ「ええ。悪い子、と言うわけではなさそうと言った感じかしら」
ほむら「嘘……でも、わたしとまどかには酷い事を言ったのよ?」
マミ「思ったことをすぐ口に出す癖があるみたいね、彼は」
まどか「そ、それはつまりわたしはやっぱり……」
ほむら「いけないわね。やはりここで始末しておいた方が……」
さやか「す、ストップストップ!ほら、マミさん言ったでしょ!?ちょっと素直すぎるだけなんだってば、恭介は!」
マミ「あとは、そうね……」チラッ
さやか「?」
マミ「ふふ、美樹さんも、頑張ってね?」
さやか「え?」
マミ「それじゃ、わたしたちは帰りましょうか?」
ほむら「いえ、まだまどかを泣かせた愚か者の処分が済んでいないわ」
まどか「わ、わたしのことはもういいよ……わたし自身も、自覚はあるつもりだから……グスン」
マミ「彼のこと、話をした時間はそれほど長くないけれどわたしはわかったつもりよ」
マミ「あとは当事者同士の問題ってところかしらね」
さやか「えっと……それじゃ、あたしはまた恭介のお見舞いに行くんで」
マミ「ええ、行って来なさい。彼も、喜ぶと思うわ」
ガララ
恭介「!」
さやか「や、やっほ!恭介」
恭介「さやか……」
さやか「マミさんと結構話しこんでたみたいだね?」
恭介「う、うん、まぁね」
恭介(こ、これは……巴さん、さやかに僕のことを全て話してしまったんじゃないだろうか……)
さやか「何の話をしてたの?」
恭介(か、カマをかけられてるのか!?これは!?)
さやか「?」
恭介「い、いや、他愛ないことだよ、あ、あははは……」
さやか「そういや、まどかやほむら、仁美は恭介に酷い事を言われた、とか言ってたけど……何を言ったのさ?」
恭介「えっ?」
さやか「まどかと仁美はなんか落ち込んでるし、ほむらはすごいご乱心だし……」
恭介「え、えっとね……」
恭介(巴さんに『思ったことをすぐ口に出すな』って言われてるからな……)
さやか「正直に言って?場合によっては……」
恭介「い、言うよ!だから、その、ちょっと待ってくれ!」
恭介「ええと、確か鹿目さんには……幼児体型、って言ったんだったかな」
さやか「!?」
さやか「ちょっ、それはいくらなんでも酷くない!?」
恭介「いや、悪かったって思ってる!ホント、ホントだって!」
さやか「……ほむらには?」
恭介「む、胸がない、と言ったような……」
さやか「……………仁美には?」
恭介「髪がワカメに見える、と……」
さやか「………」
恭介「悪かったと思ってます、ホントです」(うう、さやかの目が怖い……)
さやか「悪気はあったの?」
恭介「悪気はありませんでした、ホントです」
さやか「………それじゃ、今度まどか達を連れて来るから、ちゃんと謝ってよ?」
恭介「もう僕に会ってくれないんじゃないでしょうか……」
さやか「その辺のフォローはあたしがしとくから」
恭介「すみません、ホントすみません……」
翌日―――
ほむら「わたし、もう彼の顔は見たくないのだけれど?」
まどか「わ、わたしも会いたくないかな……」
仁美「……複雑な心境ですわ」
さやか「いやまぁ、みんなの気持ちはわかるけどさ。でも恭介も反省してるみたいだし、謝りたいって言ってたから、それで許してあげてよ」
ほむら「それは彼の態度次第ね」
さやか「うーん……、それじゃ、行くよ」
ガララ
恭介「あ、さy」
さやか「約束通り、連れてきたよ」
まどか「……」
ほむら「……」
仁美「……」
恭介「」
さやか「ほら、恭介」
恭介「! あ、あぁうんっ!」
恭介「え、えっと……この度は、皆々様方お揃いで、僕の病室へようこそ、あ、アハハ……」
ほむら「挨拶はいいわ。わたしたちに言うべきことがあるんじゃないのかしら?」
恭介「え、ええはいそれはもうっ!先日は大変失礼な事を言ってしまい、今回それの謝罪をしたいと思いましてですね、えっと……」
恭介「すみませんでしたぁっ!!」ガバァッ
まどか「えと……謝罪もそうなんだけど、なんであんなことを言ったのかの本音を聞きたいかな、なんて……」
恭介「それは、その……」
ほむら「何か言いづらいことでもあるのかしら?」
恭介「じ、実はですね、僕、どうやら思ったことをすぐ口に出してしまう癖があるようで、僕も治したいとは思っているのですが……」
ほむら「本当に反省しているのかしら?」
恭介「それはもう、海より深く反省しています……」
仁美「どちらにしても、もうわたくし、以前のように接する事は出来そうにありませんわ」
恭介「僕のことはいくら嫌ってくれても構いませんが、えと、さやかは何も悪くないので、嫌うのは僕だけにしていただけたらな、と……」
まどか「………」
ほむら「………」
仁美「………」
さやか(ちょっとだけ恭介が不憫に思えてきた……完全に自業自得なんだけどさ……)
ほむら「……はぁ。もういいわ」
まどか「うん……」
仁美「お顔を上げてください、上条さん」
恭介「え、ええと……それじゃ、その……許していただけるのでしょうか……?」
ほむら「あなたの誠意は伝わったけれど、それとこれとは話が別ね」
恭介「スミマセンデシタ……」
ほむら「反省していると言うのは伝わったわ。ね?二人とも」
まどか「う、うん……まぁ、上条くんがわたしのことをどう見ていたのかはわかったよ」
仁美「わたくしも、よくわかりましたわ」
ほむら「あなたが今後同じことを言わないと誓えるのなら、わたしはもう気にしないわ」
まどか「わ、わたしも……自覚は、一応あるつもりだから……」
仁美「わたくし、この髪形変えた方がよろしいのかしら……?」
さやか(お?なんか許す流れになってる?)
ほむら「それともう一つ、詫びが欲しいところね」
恭介「わ、詫び……ですか?」
ほむら「あなたの反省の証として何かひとつ、欲しいと言っているの」
恭介「は、反省の証と言われましても、その……何をしたらいいのでしょうか……?」
ほむら「あなたの心中をひとつ、ここで告白してもらおうかしら」
恭介「!?」
ほむら「誰にだって、ひとつくらい人に言えない秘密があるでしょう?」
ほむら「それをここで吐露することで、反省の証としてあげるわ」
恭介「ぼ、僕の心中ですか……それは、その……」
ほむら「あら?言えないのかしら?」
恭介「ええと……人に言えないこと、ですよね?」
ほむら「そうね。何かあるでしょう?」
恭介「………じ、実はその……」
まどか「ほ、ほむらちゃん、もう許してあげてもいいんじゃないのかな……?」
ほむら「ダメよ、ここで許したらこいつはまた調子に乗るに決まっているわ」
恭介(人に言えないことと言ったら……やっぱり、あれしかないよな……)
ほむら「さあ、言いなさい」
恭介「き、昨日自覚したばかりの事なのですが………」
恭介「ぼ、僕はどうやら、さやかの事が好き、みたいで、その」
ほむら・まどか・仁美「!?」
さやか「!!!??」
恭介「あ、でもこれはすでに巴さんが知ってるから意味ないですかね……?」
ほむら「………」
まどか「………」
仁美「………」
さやか「え、ちょっ、あの……」
恭介「でも、僕が告白出来るようなことと言ったらこれくらいしかなくてですね、その……」
恭介「第一、僕は基本的に隠し事をしない人間ですので、ホントにこれくらいしかなくて……」
ほむら「……なんか、ごめんなさい」
まどか(き、気まずいよ仁美ちゃんっ!!)
仁美「」
ほむら「いいわ、許してあげる」
恭介「ほ、ホントですかっ!?」ガバッ
ほむら「まさか今ここでそんな爆弾発言が出るとは思っていなかったもの」
ほむら「行きましょう、まどか、志筑さん」
まどか「仁美ちゃん?」
仁美「うふふふふふふ、なんですかぁ鹿目さん?」
まどか「ひ、仁美ちゃんっ?どうしたの?」
仁美「いえ、なんでもありませんわぁ。それじゃ上条さん、美樹さん、ご機嫌よう」
ほむら(志筑仁美……心中察するわ)
恭介「………行っちゃった」
さやか「えと、あの、恭介……?」
恭介「ん、何、さやか?」
さやか「さっき言ったことだけど、その……」
恭介「? さっき言ったこと……?」
さやか「あ、あたしの事が好きだとか、なんとか……」
恭介「……―――!!?」
さやか「ほ、本気……なの……?」
恭介「いいいいいいいいいいやそれはそのええと………」
さやか「まさか、嘘、だったの……?」
恭介「い、いやホントだよっ!?う、うん、昨日ね、巴さんと話をしててねっ!うん!それで自覚したんだよ、うんっ!」
さやか「………」カァァァ
恭介(い、勢い余って色々言っちゃったような気がするけど……ど、どうなるんだ、僕は一体……っ!?)
恭介(なぜこんなことになったんだ!?いや、全ては僕の正直さが招いた結果か!!)
恭介(こ、こんな空気で告白なんかしたって、イエスなんて貰えるわけない……)
恭介「……短い、春だったな……」
さやか「え?恭介?」
恭介「ははは、幻滅したよね……そうさ、僕は思ったことをすぐ口に出すような、そんな男さ……」
恭介「もういいや。この際だから全部言っちゃおうか?」
さやか「いや、ちょっと待ってよ恭介!なんでもう諦めモードなの!?」
恭介「え?」
さやか「え?」
恭介「いやだって、僕こんなんだよ?」
さやか「う、うん……わかってるよ」
恭介「キミの親友に酷い事を言っちゃう最低な奴だよ?」
さやか「うん、わかってるよ」
恭介「ぐっ!」グサッ
さやか「でも、それとこれとは話が別……いや、別とも言い切れないっか」
恭介「ど、どういうこと?」
さやか「あたしは、その……そう言うところも含めて、恭介のこと……えと、好き、だよ?」
恭介「………はい?」
さやか「確かに、今回のことでちょっと見損なったとこもあるけど……」
恭介「えっと……さやか?」
さやか「でも、そんくらいであたしが恭介のこと嫌いになるわけないよ」
恭介「っ!?」
さやか「もう……なんであたしが恭介の為にここまでしたと思ってるのさ?」
恭介「え、いや、そりゃ幼馴染が嫌われるのはいやだからとかそんな感じじゃ?」
さやか「ただの幼馴染の為だけにここまですると思う?」
恭介「………思う」
さやか「はぁ……あんたも相当鈍いねぇ」
恭介「え?じゃあ何?僕たち両思いってこと?」
さやか「まぁ……そんな感じでひとつ」
恭介「おぉう……」
さやか「……もう、女の子の方から言わなきゃわかんないの?」
恭介「えっ?」
さやか「両思いだってことがわかったんなら……その後に、続く言葉があるんじゃないの?」
恭介「あ、あぁそうだねっ!え、ええっと……それじゃ……」
恭介「ちょっと、僕の近くに来てくれる?」
さやか「?」トコトコ
恭介「ん」グイッ
さやか「え」グラリ
チュッ
さやか「っ!!?」バッ
恭介「両思いなら、これくらいは普通だよね?」
さやか「ちょっ、え、なんでっ……!?」
恭介「あれ、違った?」
さやか「~~~~~~……恭介の馬鹿っ!!」ダッ
ガララ ピシャッ
恭介「……あれ?僕なんか間違えた?」
さやか「はぁっ、はぁっ……」
さやか「……もう、恭介の馬鹿……!」
翌日―――
恭介「はぁ……昨日は結局あれ以降はさやか、来てくれなかった……」
恭介「僕、なんか間違えたかなぁ……」
ガララ ヒョコッ
恭介「?」
さやか「………」ジーッ
恭介「あ、さやか。来てくれたんだ」
さやか「………ん」オズオズ
恭介「どうかした?なんか、様子おかしいけど?」
さやか「き、昨日は、その、ゴメン」
恭介「え?さやかが謝ることなんて何もないでしょ?」
さやか「いや、いきなり走って帰っちゃったりして……」
恭介「ああ、別に気にしてない……ことはないけど、いいよ、うん」
さやか「それで、えっと……」
恭介「?」
さやか「あ、あたしたちさっ!両思いなんだよね!?」
恭介「うん、そうだね」
さやか「なら、さ……つ、付き合おっか?」
恭介「え?」
さやか「え?」
恭介「いや、僕はもうすっかりそのつもりだったんだけど……」
さやか「~~~……だから恭介は馬鹿なんだよ……」
恭介「僕、そんなに馬鹿かな……?」
さやか「お互いの気持ちを知っただけで、まだ付き合ってはいないの!」
恭介「そうだったの!?」
さやか「だから、こういうことを女の子の口から言わせないでよ……」
恭介「あー……ごめん」
恭介「んー………コホン!それじゃ、改めまして……」
恭介「僕と、付き合ってくれる?」
さやか「……うん!」
終わり
色々とすまんかった
恭介がまどか、ほむら、仁美をディスったりしたけど
俺はまどマギキャラはみんな好きだ!
それだけ言いたかった
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
QB「さて、志筑仁美。上条恭介を自分のものにしたくないかい」
QB「何、話は簡単さ。ボクと魔法少女の契約をすればいい。魔法少女として魔女と戦う運命と引換に、何でも一つ願いを叶えてあげよう」
QB「人の心替わりなんて簡単さ。願えばそれだけで、その瞬間から、上条恭介は君の恋人になる」
QB(そして恋人を失った美樹さやかは魔女になる。大したエネルギー量じゃないけど、まどかの精神を追い詰められる事を考えれば十分だろう)
QB「さぁ、どうする?失った恋を、取り戻したくないかい?」
おまけ―――
恭介「いやぁ、やっと退院出来たよ」
さやか「退院おめでと、恭介」
恭介「でも、腕はもう治らないみたいなんだ……」
さやか「……」
恭介「奇跡か魔法でもあれば、治るんだろうけど……はは、今更、都合のいいことなんて言えないよね」
さやか「奇跡か魔法でしか治せないんだったら、さ……」
恭介「え?」
さやか「後は、自分でその奇跡を掴み取るしかないよ、恭介」
恭介「……うん、そうだね」
さやか「あたしは、恭介の支えになるからさ。元気出してよ。ね?」
恭介「さやかが側にいてくれるんなら……奇跡も、掴めそうかな」
さやか「その意気だ、恭介!頑張れ!」
蛇足終わり
まぁ何が言いたいかって言うと、このSSではさやかちゃんは契約してないよって話
>>324
お前のそれは蛇足とは言わないw
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