さやか「さわった瞬間に相手がイク魔法!」(186)


 ――見滝原中学への通学路―― 

さやか「ふあぁ……、ねむい……」

まどか「さやかちゃんおはよー」

さやか「おう、おっはよう!」

まどか「さやかちゃんは相変わらずだね」

マミ「元気そうでなによりだわ」

マミ「昨日は初めての魔女と戦いだったし、ショック受けていたりしないか心配してたけど、
   でも、美樹さんはそういうキャラじゃなかったわよねぇ。ふふふ」

まどか「そうそう。いつも元気はつらつーって感じだし!」

さやか「私だって年頃の女の子なんだから、傷つくときもあるって」

マミ「女の子、ねぇ」

まどか「なんか想像つかないなー」

さやか「……二人とも、なにかすごく失礼なこと考えてない?」

マミ「あのねそれは気のせいだと思うの」

 実際、昨日の魔女との戦いで少なからずショックは受けていた。
 上手く戦えなかった自分に対してだ。


さやか「だから、昨日はあれから徹夜で特訓したんだ!
     マミさんに頼ってばかりではいけないし……。
     私、魔法使えるようになったんですよ!」

まどか「本当!? さやかちゃんすごい!」

さやか「だろだろー? もっとほめてくれ」

マミ「――ねぇ、美樹さん。ソウルジェムを見せてくれない?」

さやか「え? あ、はい」

 さやかからソウルジェムを受け取ると、マミは自分の目の高さまで持ち上げてそれを覗き込む。


マミ「少し、穢れているわね」

 眉間に皺が寄っている。 


さやか「それって……やばいの?」

マミ「いえ、これくらいならまだ大丈夫よ」


 マミはふっと表情を和らげると、ソウルジェムをさやかに返す。
 受け取ったソウルジェムをもじもじといじるさやかに、マミは言う。


マミ「でも、毎日毎日特訓していたらとてもじゃないけど保たないわ。
   グリーフシードは無限に手に入るわけではないんだから。
   美樹さん。気持ちはわかるけど、あまり根詰めすぎては駄目よ。
   日常的に魔力を使っていたりしたら、肝心の魔女との戦いのとき
   思うように魔法を使えなくなってしまうわ」

さやか「はぁ、」

マミ「実はね、]


 さやかの肩に手を載せて、

マミ「私も魔法少女になったばかりの頃、よくそんなことしていたの。
   まだ魔女と一度も戦う前から、家で変身した姿を鏡で見てみたり、ポーズを取ってみたり。
   いろんな技を考えたわ。必殺技だって。魔女を倒すんだって、一生懸命だったの。
   だから、最初の魔女との戦いのときは胸が高鳴ったわ。いままでの特訓の成果を試すんだって。
   でも、あの時は苦労したわ。既にソウルジェムが濁っててね、魔法がうまく使えなくて、」


 マミはいい人だけど、話が少々長いのが難点だ。
 特に自分の話になると、すごく長い。

 というか、そろそろ学校行かなきゃ遅刻しちゃいそうなんだけど……。


さやか「あの、」

まどか「それで! どうやって魔女を倒したんですか!?」

マミ「あの時は機転を利かせてね、近くの製鉄所まで魔女をおびき出して、」

さやか「あのー……」


 マミは自身の武勇伝を身振り手振りを交えて語っている。
 彼女の、さやかの肩をつかむ手にも力が入る。

 ……そうだ。

 さやかは肩に置かれたマミの手の上に自分の手を重ねた。
 彼女の手を握り込むと体の内から魔力を呼び出す。


マミ「――で、魔女を溶鉱炉にぶち込んでやったんだけど、なんと、溶鉱炉の中は空っぽだったの。
   運悪くちょうど点検中でッ――ふあ!?」

まどか「ど、どうしたんですか!? いきなり変な声出して……」

マミ「??? なんか一瞬、変な感じが……」

さやか「それは大変だ、 はやく保健室に行かなければ! さぁ、学」

マミ「いえ大丈夫、もう治まったみたい。多分しゃっくりが出たのね」

まどか「なんだーしゃっくりですかー、よかったー。それで、そのあとどうなったんですか!?」

マミ「そうそう。そこからが大変だったのよ。
   溶鉱炉の中で高笑いする魔女を見てもう駄目かと思ったんだけど、」


 また語り出すマミ。


さやか(ふぁああああああああっっく!!!)


 握ったままのマミの手に、さっきより強い魔力を、今度は一瞬ではなく持続的に送り続ける。


マミ「必死に戦ったけど、魔力も尽――ひぁあんっ!!」

 マミはビクンと痙攣して、体を大きくのけ反らせた。


まどか「だ、大丈夫ですか!? ずいぶんと激しいしゃっくりでしたけど……」

マミ「ええ……だいじょうぶよ……ふふ、ちょっと朝ご飯、食べ過ぎちゃったかしら……」


 マミは微笑を浮かべてそう言い、凛と姿勢を正すが、まどかには大丈夫そうには見えない。

 のぼせたように頬をほてらせているし、目も心なしか潤んでいる。


まどか(マミさん、熱でもあるのかな……?)

 見ると、さやかも心配そうにマミの右手を両手で包み込んでいる。


まどか「具合、悪いんですか?」

マミ「いえ…はぁ、ぅん……私は平気だから、はぁ、心配しないで……」

まどか「全然平気に見えないですよ! さやかちゃん、マミさんを保健室に連れて行こうよ!」

 ここからなら学校が一番近い。


マミ「そんな……おおげさよ」

 マミは体に言いしれぬ違和感を感じていた。
 妙に体が熱い。どうしたんだろう。

 でも後輩たちの前で格好悪い姿は見せられない。
 あくまで平然とふるまうことにする。


マミ「気にしないで……私は元気だから……」
 
まどか「マミさんったら! もう、さやかちゃんもマミさんに言ってあげてよ!」

さやか「まぁまぁ、落ち着けって。本人が大丈夫って言うなら大丈夫なんだろ。
     自分の体は自分が一番よくわかるってもんだよ。

     それよりマミさん、さっきの話の続き聞かせてよ!
     どうやってそのピンチを切り抜けたか、是非教えてください!」


マミ「ふふ、まったく、しょうがないわねー。えーっと、どこまで話したっけ……?」

 マミは続きを話し出す。が、さやかはろくに話を聞いていなかった。

さやか(マミさんがやばい! すげーエロい!)

 もはや当初の目的も忘れていた。


マミ「魔力が尽き、て、初めて、気づいたのよ……魔法に頼っていては、駄目だって……ぅんんっ」

さやか「うんうん、それでそれで!?」

 相づちを打ち、マミの手をぎゅっと握る。


マミ「ひあああんっ!!」

まどか「マミさん!?」

マミ「だいじょうぶ……ふぅ、だいじょぶよ……」


 絶対に大丈夫じゃない、とまどかは思う。
 マミは何かに耐えるように体を細かく震わせている。


マミ「ごめんなさい、ちょっとお手洗いに――」

 マミは歩きかけて、さやかに手を握られている事に気づいた。


マミ「あの……手、放してもらえる?」

さやか「まだ話の途中じゃないですか! せっかくいいところだったのに!」


マミ「あとでちゃんと話すから! トイレに行かせて!」


 マミは悲鳴に近い声を出すとさやかを振り払おうと走り出す。
 さやかは負けじと手に力を込め、全力でマミを引き留めようとする。

 さやかの腕とマミの腕がそれぞれ逆方向に引っ張られ、ピンと伸びきったとき、


マミ「ひあああああああああああっ!!」

 マミが絶叫した。


まどか「マミさぁん!」


マミ「あっ……ああっ……」

まどか「どうしたんですかぁ!?」


 まどかは慌てて駆け寄って、地面にへたり込んでいるマミの両肩をつかむ。
 呼びかけても反応がないし、目の焦点も合っておらず、これはひょっとして


 じゅわわわわ。


まどか「…?」

まどか「ひゃあっ!?」


 アンモニア臭のする液体が、
 マミの下に、まどかの足下に広がり、アスファルトにシミを作っていく――――


まどか「いったい……マミさん、しっかりしてください!」


 まどかはマミの肩を揺すぶるが、マミは答えない。
 表情は虚ろで口角からはよだれが垂れている。


まどか「わわわ……どうしよう、どうしよう」

さやか「まどか、どいて。ここは私に任せて」

まどか「さやかちゃん……」


 ただうろたえる事しかできないまどかには、
 この状況でも平常心を保っているさやかがこの上なく頼もしく感じた。


 さやかがマミを抱きかかえるように肩に手を回す。と、

 さやかがマミの背中に手を置くと
 マミの体が電気ショックを受けたかのようにビクンと跳ねた。

マミ「うひゃあっ」

 マミが、息を吹き返した。

まどか「さやかちゃんすごい! さすが!」


 さやかはそのままマミを、肩に手を回し、お姫様だっこの要領で抱き上げようとする。

まどか「ええっと……」

 まどかは言いにくそうに、

まどか「さやかちゃん……重たくない? わたしも手伝うよ」

さやか「大丈夫大丈夫、これでも魔法少女なんだから、これくらいどうってことないよ」


 抱きかかえられたマミは、さやかの胸の中で
 激しく泣きじゃくり、だだをこねる赤子のように暴れている。

マミ「いやぁあああああ、はなして、やだ、やだあああああああああ」

>>48の最初の一行はミスなので脳内削除で……


まどか「マミさん……?」

 錯乱しているらしい。
 四肢をばたつかせ、さやかを振り払おうとしている。

 錯乱状態の魔法少女が街で暴れでもしたら、非常にまずいことになる。


まどか「さやかちゃん、マミさんを絶対放さないようにして!」

さやか「おう、任せなさい!」


マミ「ああっ……あああああああああああ」

 さやかの胸から腹にかけてマミの尿が付着し、制服にシミになっている。


さやか「ほらほらマミさん、落ち着いて」

 それでもさやかは嫌な顔一つせず、マミから激しく抵抗を受けても、
 笑顔を浮かべて子供をあやすように、マミに優しく話しかけている。


まどか(さやかちゃんはすごいなぁ……)


マミ「しぬぅ――――、しんじゃぅ――――!!」

 暴れる少女を抱いて歩くとなると、魔法少女といえども思うようには進めない。

 結局、20分の遅刻だった。


 教室に入ってそうそうに漢文の先生に小言を言われた。
 一限が英語でなくてよかったと思う。


 先生は相変わらず機械のような一本調子で教科書を読み上げていて、
 クラスの半分はとうに睡魔と戦うことを放棄し机に突っ伏しており、
 残りの半分はこっそり漫画を読んでいたり他の授業の宿題をしていたりと自分の世界に忙しい。


 日頃真面目に授業を聞く数少ない生徒の一人のまどかだが、どうしても授業に集中できない。
 一応机の上に教科書はあるが、しかしページは開かれてない。

 今頃保健室で寝ているであろうマミを気にかけていた。

 隣の席のジャージ姿の生徒に小声で呼びかける。

まどか(さやかちゃん)


 教科書も出さずに既に寝る準備をしていたさやかはやや不機嫌な声で、

さやか(なに)


まどか(マミさん、どうしちゃったのかなぁ?)


 数秒の沈黙のあと、

さやか(ストレスでもたまっていたとか。あの人、見えないところで苦労してそうだし)

まどか(そうかな……わたしにはいつも通りのマミさんに見えたけど……)

さやか(うん。彼女はあまりそういうのを表に出さないタイプなんだと思う。ポーカーフェイスって言うのかな)


 そんなこと、考えたこともなかった。
 今度はまどかが沈黙する。

 マミはいつも気丈でしっかりした人だと、そう思っていた。


まどか(わたし、マミさんのこと何もわかってなかった)

さやか(何いきなりシリアスなこと言い出してるのよ?)


まどか(うんん、でも、わたしがマミさんのことをちゃんとわかってあげられれば、
     こんな事にはならなかったと思うの)

さやか(――知りたいの?)

まどか(えっ、なにが?)

さやか(マミさんの身に何があったのか、だよ。知りたい?)

 知りたい。即答していた。


さやか(そう。わかった)

 なぜかさやかはにたにた笑っている。


さやか(じゃ、ちょっと手を握らせてくれない?)

 さやかが手を伸ばし、まどかの机の下に手を滑り込ませる。

まどか(…?)

 いまいち意図がわからないがとりあえず言われたとおりにさやかの手を握ると、


 ――ひやあぁ!?



  ※教室は漫画版の方をイメージしてくださいな。


 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


 声が悪いんだと思う。
 相変わらず僧侶のお経を聞いているかのようだった。


 ほむらは今まで漢文をおもしろいと思ったことは一度も無いが、
 何度も何度も同じことを繰り返し聞いていれば嫌でも頭に入ってしまうもので、
 「(新課程) 精選 古典 漢文編(II部)」のP32からP54の孔子の一節を
 白文でも読めるほどに暗記している彼女にとって、授業はこの上なくつまらないし退屈だ。


 かといって他の生徒のように昼寝したり内職したりするのは真面目な彼女の性格上はばかれ、
 結局ほむらはなんとか授業を聞くふりだけはしている状態だった。


 聞くだけで眠たくなるような声は勘弁してほしい。
 同じことを何度も聞かされるこちらの身にもなってほしいものだ。

 魅力ある先生の授業なら、同じ内容の繰り返しでも苦にならないんだけど、とほむらは思う。

 あそこに立っているのがあのハゲでなくて、たとえば――そう、鹿目まどかだったら!

ほむ?


 だったらどうなるだろう。


 ――では、この問題を……ほむらちゃん、解いてくれる?

 ――わ、私ですか!? えぇっと、その……。

 ――もぅー、この前教えたところでしょ?

 ――すみません鹿目先生……ちょっと難しくて、よく理解できなくて……。

 ――うーん……、ほむらちゃんには補講が必要ね。
    学校が終わったら一緒に先生のお家まで行きましょう。
    分からないところは徹底的に教えてあげるから!


 そして鹿目先生のお家で二人っきりの特別授業……。


 ――先生!? なにを……!?

 ――ほむらちゃんお勉強頑張ったから、ご褒美だよ。
    先生と、保健体育の実演授業しましょ?

 ――だ、だめですよ……そんなこと……ぁあんっ


 素晴らしい。これはたまらない。
 こんな授業なら何千回でも受けていい――というか今すぐ受けたい!


 頭の中で繰り広げられようとしているまどかとの淫らな行為にほむらはひどく興奮し、
 既に下半身はぬれぬれだった。

 よし、今夜のオナネタはこれで決まり!


 お経がバックグラウンドミュージックな狭苦しい教室の中でほむらは妄想を加速させ、
 頭の中の自分は鹿目先生に一通り責められてよがらされたあと、
 じゃあ今度は69の姿勢でお互い気持ちよくなりましょうねという流れになっていて、
 ほむらは「よーしさっきの仕返しだ」とばかりに激しく先生のおま


 その押し殺したような悲鳴はクラスの多数には聞こえなかったし、
 聞こえた少数も「誰か寝ぼけている奴がいるな」程度にしか思わなかったはずだ。


 だが、暁美ほむらはそれが自分から二つ左三つ後ろの席の鹿目まどかが発したもので、
 それが性的な快感からくる喘ぎ声だと理解した。

ほむほむ


 だが――

 振り返る。

 ――!


 必死に身をよじらせている。
 口をぱくぱくと開閉しているのは声を出すまいとこらえているからか。

 そこには、非常にエロスティックな鹿目まどかがいた。


 いったいなにが――

 それに、彼女はなにやら机の下に両手を隠して、ごにょごにょと肩を動かしているように見える。

 もしかして……いや、間違いない、鹿目まどかは自慰をしている!


 授業中に自慰。なんて大胆なことを。
 ほむらも無性にやってみたくなったことは何度かあるが、さすがに実行する勇気は出なかった。

 それを彼女は……。さすが、鹿目まどか。


 まどかの体がぴくんと跳ねる。
 上気した顔を慌ててうつむかせて、唇から息を漏らしている。

 これはいい。そそられる。
 録画して永久保存したいくらいだ。


 それにしても、なぜだろう。
 鹿目まどかから、ちらちらと視線を投げかけられている気がする。

 なぜ? なぜ私を?
 もしや、勝手に彼女で淫らな妄想をしていたことがばれていたとか……?

 万が一、なにかの間違いで無意識にテレパシーを使ってしまっていたら思考がだだ漏れになってしまう。


 でも、さすがにそんな愚行はおかしていないはず。

 念のためソウルジェムを確認してみるが、魔法を使った形跡はない。


 また視線。潤んだ瞳。
 もう身悶えはしていない、最初と比べてだいぶ静かだ。
 だが恍惚したような表情がいやらしい。


 もしかして、誘っているのではないか。
 突拍子もなくふと思った。


 ほむらは即座にまさか、と否定するが、しかし、
 いったん意識の表層に上昇した思考はなかなか頭から離れず、
 一度そう思うと本当のことのように思えてきて、やがてそうとしか思えなくなる。


 ほむらは、いつの間にかまどかがこちらをしっかり見ていることに気づく。

 彼女の潤んだ瞳がこう言っている。

 ――ほむらちゃんも一緒に、しようよ。

 そんな……恥ずかしいよ。

 まどかのくちびるが動く。

 ――大丈夫。わたしも一緒だよ。

 でも……やっぱり、できないよ、そんなこと……。

 ――ひどいよ、
    わたし、ほむらちゃんのことを考えながらしているのに、
    ほむらちゃんはわたしのこと思ってくれないの?

 私の、ことを……?

 ――お願い、わたしを一人にしないで。

 大丈夫、あなたは一人じゃない、私がついている、だから安心して。


 ほむらはまどかに力強くうなずき、ほほえんでみせる。
 もうあとには引けない。やるしかない。

まどほむ


 さて――。

 ハゲは相変わらず抑揚のない声で教科書を解説している。

 ほむらの後ろの生徒は机によだれを垂らすほどに熟睡している。
 右の生徒は一応顔を上げてはいるが、視線はどこか遠いところをさまよっている。
 左の生徒はあろうことか教科書を立てて早弁をしている。


 ほむらは右手を握って、ゆっくりと開く。
 大丈夫、絶対ばれない。周囲は安全。

 胃のあたりが熱い。魔女と戦うときの比じゃないくらいに心が張り詰めている。

 右手を、そろりそろりとスカートの中に、パンツの中に滑り込ませていく――――

ほむニー

モブA「ほむらさんがオナニー!よし、私も!」クチュクチュ

モブB「モブAがオナニー!よし、私も!」クチュクチュ

広がるオナニーの輪


 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


 まどかの体がぴくんと跳ねる。

 ――いまのは誰かに気づかれたかもしれない。

 まどかは怖くて顔を上げる気になれない。

 体中に電撃が走り続けているかのようだった。体の内側がぞくぞくする。
 どういう原理かはわからないが、原因はなんとなくわかる。たぶん彼女のせいだ。


まどか(もうやめて、変なことしないで)

 ささやき声がうまく出せない。


さやか(マミさんがどういう目に遭ったか知りたいって、そう言っていたじゃない)

 たしかに言ったけど――

まどか(もう充分わかったから! だから手を放して)

さやか(駄目だよ、こんなのまだまだ序の口だもの。それに、ここまできたら最後までやらなくちゃ)

まどか(最後ってなん――ひぁあん!?)


 出そうになった叫びをどうにか押さえつける。
 なんとか呼吸を落ち着かせようと努力する。

まどか(さやかちゃん! ほむらちゃんがこっちを見てる! お願いだからもうやめて!)


さやか(えっ、転校生が?)


 ほむらは依然としてまどかに視線を向けている。
 彼女の目に浮かぶクエスチョンマークがここからもハッキリと見て取れる。


ほむら(――もしかして、誘っているのではないか――)
ほむら(突拍子もなく、ふと思った)

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