岡部「ラボから追い出された……」(269)


岡部「これから俺はどうすれば……」

鈴羽「それは困ったね岡部倫太郎」





的な感じでのんびり書いてく


鈴羽「そもそも、どうして君は追い出されたのさ」

岡部「うむ、それがだな――……」


―――
――


紅莉栖「あんたまた私のプリンを食べたわね!?」

まゆり「まゆしぃのバナナ……」

ダル「またサンボで僕に奢らせたよなオカリン、まじ許すマジ!」


――
―――


鈴羽「たったそれだけ!?」

岡部「ああ、10回ほどだ」

鈴羽「……ああ…」

>>7
どう考えても綯√だろ

>>8
何を言ってるんだ、どう考えてもダル&天王寺√だろ


岡部「それでだな、何故かラボのリーダーだる俺が追い出されたのだ……」

鈴羽「いやいや、それは追い出されるよ普通!?」

岡部「さて、これからどうするかな」

鈴羽「えっとさ、君って家があるんでしょ? 帰ればいいじゃん」

岡部「フゥーーーーハハハ!!! あんな場所、既に過去のもの! この俺、狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真の帰る場所では、ぬぁぁあああい!!!」

鈴羽「単純に家の手伝いが嫌ということなんだね」

岡部「……はい」

鈴羽「あはは。じゃあさ、あたしといっしょに来る?」

岡部「来る? とは、どこへ行くのだ」

鈴羽「この時代でのあたしの家だよ!」

岡部「……ふむ、そうだな。折角だし、遊びに行ってやらんでもない」

鈴羽「何を言ってるのさ? いっしょに暮らすんだよ」

岡部「なん……だと……」


岡部「おい待てバイト戦士! いっしょに暮らせるはずがないだろう!」

鈴羽「えー、なんでー?」

岡部「何でもかんでもないっ! 貴様の家に泊めてもらうなど、男女が同じ屋根の下など……」

鈴羽「んー、君が何を迷っているのかわからないんだけど」

岡部「ええい、とにかく間違いがあったらどうするのだっ!」

鈴羽「間違えないよぉー! だってあたしんちだよ!?」

岡部「家までの帰宅ルートのことではない!!」

鈴羽「とーにーかーく、あたしの家に行こうよ!」

岡部「……しかし」

紅莉栖「あ、岡部あんたこんなとこで何してんのよ」

岡部「く、クリスティーナ!?」

紅莉栖「ティーナ禁止!! ついでに助手も禁止だからな!?」

岡部「おもしかして、俺を迎えにきて」

紅莉栖「そんなわけないでしょーが」

鈴羽「牧瀬、紅莉栖っ」

紅莉栖「ちょ、ちょっとそんなに睨まないでよ……」

紅莉栖「ところで岡部、あんたは私にプリンだけでなく、その、ふ、服も買うべきたと思うのっ!」

紅莉栖「だってそうでしょ? 私がプリンを買う労力とか、時間とか、そういうのも奪われたわけだし……割りに合うには服とかいっしょに買いにいくしかないと思うの。それもね、荷物持ちとして、荷物持ちとしてだけであんたも来るべきだと、結論付けられるわけで」

岡部「」

紅莉栖「……え、えと。どうかな?」

岡部「だが断るっ!」

紅莉栖「へ?」

岡部「ええい!! そこまでして俺を攻め立てるのか助手よぉ!? もうよい、鈴羽行くぞっ!」スタスタ

鈴羽「え、えと……うん!」スタスタ

紅莉栖「ちょっと岡部!?」



紅莉栖「何よ、岡部のくせに……ばか」


スタタタタタ


鈴羽「ちょ、ちょっと岡部倫太郎!?」

岡部「どうしたのだバイト戦士?」

鈴羽「そのさ、ブラウン管工房に寄ってもいいかな?」

岡部「駄目に決まっている!! あそこは既に敵となってしまったラボメン達が……くっ」

鈴羽「そうじゃなくてぇ、あたしの自転車ー!」

岡部「……あ、ああそうだったな! いいぞ、俺はここで待っている!」

鈴羽「そう? きっとここからだと10分で帰って来れるから待っててね?」

岡部「ああ待とう! では行ってくるのだ、バイト戦士!」

鈴羽「オーキドーキー!」


まゆり「あー、オカリンだぁー!」

岡部「むっ、まゆりではないか?」

まゆり「オカリンはまゆしぃに謝るべきなのです」

岡部「まゆり?」

まゆり「オカリンのせいでまゆしぃはお腹ぺこぺこなんだよ?」

岡部「お、怒っているのか……?」

まゆり「怒らないほうが不思議なんだよぉ?」

岡部「……その、すま」

まゆり「だからねぇ、オカリンはまゆしぃに美味しいお店へ連れていく義務があるのです」

岡部「……ん?」


まゆり「えっとねぇ、ディナーがあるお店で、夜空が見えるところがいいなぁ」

岡部「」

まゆり「それでね? まゆしぃとおかりんは、いつもと違ってきちんとした服を着てるの」

岡部「」

まゆり「まゆしぃならオカリンの服も作れるんだよぉ?」

岡部「」

まゆり「それでそれでぇ、きっと良い雰囲気になると思うのです♪」

岡部「……そうか、貴様もそうなのか小僧」

まゆり「え? え、えと、出来損ないのくだらない生きものめ?」

鈴羽「ごっめ~ん、ちょっと遅れちゃった、って椎名まゆりじゃん! トゥットゥルー♪」

まゆり「」

鈴羽「えと、えっと……」


岡部「おさらばだまゆり! リンボでまた会おう!」

まゆり「えと、ばいばーい?」

鈴羽「ちょっと岡部倫太郎!? もう引っ張らないでってばぁ!! こける、自転車、こけるーー!!」



まゆり「えっと……んー、大丈夫かなぁ?」


鈴羽「それで君はどこに行こうとしてるのさ!」

岡部「あ、すまん」

鈴羽「すまんじゃないよ! せっかくのジャージが伸びちゃうじゃんかぁ」

岡部「すまない。……ふ、ジェニファー、ジョン、マリア……もう俺には見方がいないようだ」

鈴羽「見方ならいるよ、それはあたしのこと」

岡部「―――っ!? バイト戦士!! お前だけだ、俺にはお前だけしかいないみたいだ!」

鈴羽「ちょ、ちょっと大声出さないで、見られてる、見られてるからさぁ」


ヒソヒソ
ヒソヒソ


岡部「しまった!」

鈴羽「……もう」


岡部「それで、どこにお前の住処があるんだ」

鈴羽「ちょっと遠いけど、大丈夫そう?」

岡部「ふん、この俺を誰だと思っている!」

鈴羽「おかりんおじさん!」

岡部「おじさんではない!! 鳳凰院凶真だ!! それにまだまだ若い!!」

鈴羽「えー」

岡部「なんだその不満そうな返事はっ」

鈴羽「まぁいいじゃん。とりあえずさ、行こうか?」

岡部「……って少し待て、どうして俺がお前の家に行くことになっている」

鈴羽「うそぉ!? いまの流れはそうでしょ普通!」

岡部「…まぁ仕方あるまい、今回だけは行くことにしてやろう」

昨日のシュタゲssでオカクリ分が満たされた


鈴羽「じゃあさ、ちょっといけないことだけど二人乗りで行こう!」

岡部「くっ、まさかここでも体力を使うハメに」

鈴羽「何言ってるのさ? 君くらいなら、あたしでも十分に乗せて駆動させることができるよ」

岡部「くどう? ああ、駆動か」

鈴羽「というわけで、後ろに乗って乗って!」

岡部「あ、ああ……」

鈴羽「よぉーっし、いっくよぉー!」

岡部「……いいのか、これで本当にいいのか?」

鈴羽「ぶつぶつ言わない! あたしは平気だから」

岡部「お前がそこまで言うのならば、お願いしよう」

鈴羽「うん! しっかりと肩を掴んでて!」


ギコギコ
シャー


鈴羽「とーちゃっく!」

岡部「と、到着? ここは公園ではないか」

鈴羽「ここは玄関だよ?」

岡部「……どういうことだ」


――
鈴羽「ほら見て。そこに空間のねじれがあるでしょ?」

岡部「た、確かに。俺の邪気眼が反応している」

鈴羽「あれがね、カオスへの入り口だよ」

岡部「……」ゴクリ

鈴羽「君に覚悟はあるかい? もう、日常には帰って来れないかもしれない」

岡部「ふっ、俺は狂気のマッドサイエンティ」
――


鈴羽「ほら、行くよー?」

岡部「ええい、いい所でっ!!」

鈴羽「?」


鈴羽「じゃあ、こっちに来て」

岡部「こっち?」


ザクザク


岡部「……」

鈴羽「じゃーん! 鈴羽ハウスなんだ!」

岡部「お前、これ、ダンボール……」

鈴羽「この公園、丁度ここが橋の下になってて雨がしのげるんだよね」

岡部「……」

鈴羽「公園だし、雑草とか虫とかいっぱいあるから食事にも困らないんだ。この前なんて蛇を捕まえることができたんだ!」

岡部「もういい、もういいんだ……」

鈴羽「じゃあここでいっしょに暮らそうよ!」

岡部「なにっ!?」


鈴羽「2人くらいなら十分なサイズだと思うけどなぁ。父さんも、この公園の橋の下なら大丈夫って言ってたし」

岡部「一体何もだ貴様の父親は」

鈴羽「んー、何者なんだろうね、あはは……」

岡部「それにしても、こんな生活では体を壊しかねないぞ?」

鈴羽「大丈夫、これでも立派な戦士だからね!」

岡部「それは関係ないと思うのだが……」

鈴羽「じゃあ丁度いい頃合だし、晩御飯を作るよ!」

岡部「まてまてまて、うぇいうぇいうぇいうぇーーーーーい!!!!!」

鈴羽「え、なに?」

岡部「な、何を料理するつもりなのだ」

鈴羽「カレーだけど……」

岡部「……ん?」

>>37
あれは良いものだった…同時にネタ被ったので人知れず漏れは書き貯めを消した…

>>37
>>59
読むから教えてくれ


岡部「おい、さっきの虫や蛇というのは……」

鈴羽「それは貴重な蛋白源かな? 野菜が足りないと体を壊すからね」

岡部「それで今日の夕飯は?」

鈴羽「カレーだよ」

岡部「なんだよそれぇ!?」

鈴羽「普通でしょカレー? あ、もしかして食べたこと無いとか」

岡部「カレーくらい食べたことあるに決まっているだろう!?」

鈴羽「じゃあ何をそんなに驚いて……」

岡部「どうやってここでカレーを作るというのだ!」

鈴羽「そんなの決まってんじゃん、飯盒炊爨(はんごうすいさん)だけど」

岡部「なに?」

鈴羽「丁度さ、ゴミとして捨てられてて。拾ったらまだまだ使えた!」

岡部「使えた! ではぬぁい!!……しかし、今回の場合では良かった、のか?」


岡部「し、しかし食材は……」

鈴羽「ちょっとぉ、あたしはどこでバイトしてるのさ」

岡部「ハッ!? だが給料は」

鈴羽「日給現金払い!」

岡部「そうだったのか……」

鈴羽「だからなんとか食い繋ぐことができるんだよ」

岡部「それも言われてみればそうだな」

鈴羽「あ、でも虫が食べたいって言うなら」

岡部「いらぬ、断じていらぬぞ」

鈴羽「ちぇ」

んー、なんか俺がSS書くといつも他のSSの褒める話しばっかだし
もう書かなくていいんじゃないかなぁっと思う今日この頃なのです

というわけで、ちょっくら読んで来ようと思うのだぜ!


岡部「しかし、カレーとなると……」

鈴羽「この時代ってレトルトが便利なんだ!」

岡部「ああ、なるほど! それならば安心して食べれそうだなっ!」

鈴羽「でも、君の分を想定してなかったからなぁ」

岡部「」

鈴羽「あたしは虫と雑草でいいや! 君がカレーを食べなよ?」

岡部「……」

鈴羽「あたしは慣れてるから大丈夫だけど、君はなれてないでしょ?」

岡部「くくく、ふふは、ふはふは、フゥーーーーハハハハ!!!! この俺を舐めるなよバイト戦士!? 俺はラボメンリーダーだぞぉ、ラボメンを何よりも大切にするリーダーなのだっ! 
   その俺がラボメンの大事な食料を奪うと思っているのか!?」

鈴羽「奪ったから追い出されたんじゃん」

岡部「……そうだった」


岡部「しかしだ、お前の大事な食料を奪うわけにはいかない」

鈴羽「岡部倫太郎……」

岡部「少し待っていろ! 確か、この近くにコンビニがあったはずだが……」

鈴羽「ああ、それなら確か向こうの方に……」

岡部「……いいや、違うな」

鈴羽「あれ? でも確かにあっちだったはずなんだけどなぁ」

岡部「こっちだ! 付いて来い鈴羽!」テクテク

鈴羽「ちょっと岡部倫太郎!? ああもう、勝手にどっか行こうとしないでっ!」アセアセ

―――
――



鈴羽「ったく、君はどうしていつも勝手に動くかなぁ」

鈴羽「……って、もしかしてここって」



店員「イラッシャッセー」



岡部「どうだぁ、ファミレスだ!」

鈴羽「うわぁ、初めて入ったよ!! ここってあたしが入ってもいいの、ねぇいいのかな!?」

岡部「もちろんだとも、バイト戦士!」

鈴羽「わぁ、うわぁ……はー」ポケー

岡部「ほら、テーブルに行くぞ」

鈴羽「う、うん……!」


鈴羽「で、でもなんで? だって、他のラボメンには」

岡部「流石にお前の生活を聞いていると……同情しえないだろう……」

鈴羽「あ、あはは……」

鈴羽「で、でもあたしお金なんて」

岡部「ふん、この俺のサイエンティストとしての収入を考えると問題ではぬぁい、ぬふー」

鈴羽「うわぁ、すごいドヤ顔だね君…」

岡部「まぁ実際は家の手伝いをしたときの小遣いが残っているだけなのだがな」

鈴羽「え!? 君が素直にそんなこと言うなんて……明日は雨かなぁ、やだなぁ」

岡部「ええい、さっさと注文を選ぶのだバイト戦士!!」

鈴羽「あはは、はーい! おーきーどーきぃ♪」

うわなんだこれマグマだー


鈴羽「えっと、えと……その、岡部倫太郎ぉ」

岡部「なんだ?」

鈴羽「これでも、いいかな?」

岡部「なんだ、ハンバーグセットではないか。いいだろぉ」

鈴羽「ホント!? やった!」

岡部「デザートは要らないのか?」

鈴羽「えっと、どれがいいのかわかんないからいいや」

岡部「ならば、このイチゴのパフェにしろ。きっと上手いぞ」

鈴羽「……へへ」

岡部「どうしたバイト戦士、いきなり笑い出して」

鈴羽「こういうの知ってるよ、足長おじさんだっけ?」

岡部「ええい、だから俺はおじさんではない!」

鈴羽「うん、そうだね」


オマタセシマシター


鈴羽「うっはぁ! 岡部倫太郎、お肉だよお肉!」

岡部「ええい静かにしろ! 俺が恥ずかしいだろうっ!」

鈴羽「食べていい? 食べていいよね!?」

岡部「ああ食べろ、ゆっくりと味わってな」

鈴羽「うん! いただきまーす!」

鈴羽「んーーーーー!? うっまぁーーーい!!!」

岡部「ええい、お前は静かに食べられんのか!?」

鈴羽「だってお肉だもん、すっごく美味しいんだよ?」

岡部「一体お前は普段、何を食べて……くっ」

鈴羽「おいしぃー!」パクパク

鈴羽良かったね(´;ω;`)


鈴羽「あれ、ところで君は何を食べるの?」

岡部「ん? ああ俺は別にいい」

鈴羽「え!? なんで!?」

岡部「帰宅後に、お前が普段食べているものを食べさせてもらおうと思っている」

鈴羽「えー、趣味わるぅ」

岡部「ふん、別にお前が普段食べているものを俺も食べてみて、どんな気持ちだったのか知ろうとしている訳ではないからな」

鈴羽「……君は」

岡部「なんだ、顔が赤いぞ」

鈴羽「な、なんでもないよ!? ああおいしーなー!」

岡部「変なバイト戦士だな?」


鈴羽「んー、満足したー!」

岡部「いいのか? 次はイチゴパフェが来るぞ?」

鈴羽「ハッ! そうだった!」



オマタセシマシター



鈴羽「おおおおおお」キラキラキラ

岡部「待て!」

鈴羽「へ?」

岡部「待て!」

鈴羽「えええええええ!!!!」


鈴羽「ううぅ……」

岡部「……」

鈴羽「うぅ…」

岡部「よ」

鈴羽「う?」

岡部「し、と言ったら食べていいぞ」

鈴羽「ううううう!!!!!」

岡部「よ、し牛の牛丼はうまいなぁ」

鈴羽「うぅうぅううぅう!!!」

岡部「よ」

鈴羽「……うっ」

岡部「習は大事だな」

鈴羽「君はあたしを苛めて楽しいんだ、絶対にそうだっ!」

鈴羽世界一可愛いよ鈴羽


岡部「フゥーーハハハ、すまんすまん! さぁ思う存分食べてくれ!」

鈴羽「うん! いっただきまーす!」パク

鈴羽「……」

岡部「お、おい?」

鈴羽「んーーー♪」ニコ

岡部「おう?」

鈴羽「すっごく美味しい、美味しいよこれ!?」

岡部「ふん、初めて食べたみたいな感想だな」

鈴羽「うん初めて食べた! この時代って素晴らしいんだね!」

岡部「……初めてだったのか」


アリガトーゴザーシター



鈴羽「本当にありがとう! 美味しかった!」

岡部「喜んでくれたなら、俺としては幸いだ」

鈴羽「……で、でも君は本当に虫でいいの? カレー、あるんだけど」

岡部「ふん、狂気のマッドサイエンティストになると虫すらディナーになるのだ」

鈴羽「戦士にとってもだよ!」

岡部「うむ、お前は話がよく解る奴だな!」

鈴羽「うん! 立派な戦士だもん!」

岡部「さぁ帰るか、お前の家に!」

鈴羽「違うよー! 私たちの家に、なんだよ!」

岡部「ああそうだな! フゥーーーハハハ!!」

鈴羽「そうだね、うん! ふーーーははは!!」

―――
――


岡部「さぁついたぞ!」

鈴羽「……」ムスー

岡部「おいどうしたバイト戦士」

鈴羽「帰ってきたら、言うことがあると思うんだけどなー」

岡部「ん? ああ、そうか。ただいま帰還を果たした!」

鈴羽「ちょぉっとイメージとは掛け離れてしまうけど、おかえり岡部倫太郎!」

岡部「なんだ、嬉しそうだな」

鈴羽「うん! 誰かにこういうの言うの、本当に久しぶりなんだよね」

岡部「ほぉ、そうだったのか」


鈴羽「……えとさぁ、これなんだけど」

岡部「ぐっ、これはなんだ」

鈴羽「えっと、セミにカミキリムシだよ」

岡部「お前はこういうのばかり食べていたのか」

鈴羽「野菜としてあとは雑草とか」

岡部「ふむ、それでは頂こうか」

鈴羽「ちょっと本気!?」


パクリ


岡部「解せぬ」

鈴羽「どういうことなの!?」

>>134
鈴羽のことは俺に任せてぐっすり眠るといい!

>>136
ありがとう!!

>>137                                ,...、

                             _,.-‐---‐''"¨τ三ミ
                     _    ._,.-‐-'´^ー<.... ,.._ 、,/'"π丿
                  σ   λ _,,.._ /`‐、_'´´.._,,./`ヽ', --'ゞ
                    ,.... ~~~~" ,.-、 リ´ ,/´            ̄
              _,,.._-'" _,. (´・ω・`)  ..,,_ノ-''"
           _/´  `ーヽ、ヽ.`ニニ´.λ'´ .{
       ,. '´ '{′   ;  ,, ' _゙.`ーv''´ , ' ,|       <起きて―
     _/〉-._,人,._,.,.'__≠''´  .',│ ,.. ' /   
    ,'´ ヽ_,ィ   /'"λ  `゙  } 、_, .ノ   
  /.'"`ー、ノー-‐へ ,ノ 《 ゙ヽ、.__.. ノ , ', リ

  ヽ. 、.  、!_,-'.ー. \ヽ._  - 、._, '",)ノ
   ヽ、ヽ,-'"ニ  ̄}  .ヾミ゙ヽ_,'"´ /,、_〃
     `ヽ._ ヽ '"〉  {ヘ, ,(`ー_,./,.-'/
       ``ー--''


食後


鈴羽「だ、大丈夫?」

岡部「いや、いざ食べてみると癖になる味わいだな」

鈴羽「うそ!?」

岡部「本当だ、嘘など言ってもしかたあるまい」

鈴羽「……うぅ、君って本当にいい奴だよね」

岡部「なんだ、感動したのか?」

鈴羽「うん! 君と知り合えて本当に良かったって思ってる!」

岡部「……こういう生活も悪くないかもしれないな」

鈴羽「本当!? 君がいてくれるなら、ずっとここに居てくれてもあたしは構わない!」

岡部「そうだな、しばらく世話になってみてもいいかもしれん」

鈴羽「そうしてよ! 嬉しいなぁー!」

岡部「こんな場所に一人は寂しいだろ。大学も長い夏休みだ、問題はない」


鈴羽「さてと、今日はお風呂の日だ!」

岡部「お風呂の日?」

鈴羽「奇数日だけ、銭湯に行ってる」

岡部「なるほど、ならば偶数日は?」

鈴羽「体だけタオルで拭いてるけど? あと、公園の水道使って軽く頭を洗ったり」

岡部「……」

鈴羽「公園って本当に便利だよね! まぁ、夜中にトイレが閉まってると少し困るけど」

岡部「そ、そういう事を言うんじゃない!」

鈴羽「なんで?」

岡部「ぐっ、なんでと言われてもなんでもだ!!」

鈴羽「へんなのー」

岡部「ぐぬぬぬ」

岡部「ラブホから追い出された・・・」

に見えた


鈴羽「確か今日は奇数日だったよね!」

岡部「既に日付が変わって、偶数日になってしまっているがな」

鈴羽「え? うそぉーーー!」

岡部「本当だ。携帯電話を見てみろ」

鈴羽「……本当だ、しくじったぁ」

岡部「さてと、銭湯に」

鈴羽「……行かないよ」

岡部「なに?」

鈴羽「こういうのはしっかりとしないと、どんどんだらけちゃううからね!」

岡部「……おいおいおい!!! そこは柔軟性も持ってもいいだろう!?」

鈴羽「だめだめ! こういう所から緩みが生まれるんだからさ」

岡部「……」


鈴羽「ちょっと待ってて!」

岡部「おい鈴羽!?」



鈴羽「ただいま!」

岡部「早かったのだな」

鈴羽「公園の水道水を汲みに行ってただけだからね」

岡部「……まさか」

鈴羽「とりあえず家に入ろう!」

岡部「お、お前が一人で入ればいいだろう!?」

鈴羽「えー、背中くらい拭いてくれても罰は当たらないと思うんだけどなぁー」

岡部「なぜだ!?」

鈴羽「家賃代! えへへ」

岡部「ぐぅ……もしもし俺だ、現在……って携帯も電源が落ちてしまっているのではないかぁーーーー!!!!」

>>147
紅莉栖「そんなの挿れようとするなんて岡部のバカ!HENTAI!!出てけ!」
岡部「(´・ω・`)」




岡部「駄目だったか…可愛いと思ったんだがな犬の尻尾ついてて・・・」トボトボ
鈴羽「あれーなにしてんのー?」

こうか


鈴羽「ほらほら、早く拭いて。虫に刺されたら困るんだからさ」

岡部「ってもうすでに脱いでるだと!?」

鈴羽「いいじゃん、背中なんだしさ」

岡部「くっ、ええいままよ!!」



フキフキ


鈴羽「んっ、いいね。気持ちいいよ」

岡部「(諸行無常諸行無常)」

省略しました


鈴羽「うん! 気持ちよかった、ありがとう岡部倫太郎!」

岡部「そ、それはよかった」

鈴羽「あれ? なんか疲れてない?」

岡部「そんなことはないぞ!?」

鈴羽「それなら別にいいんだけど……ん」ブル

岡部「どうした?」

鈴羽「えっと、その……トイレしてくるからついて来ないで欲しいんだよね」

岡部「あ、ああ……」

鈴羽「あ、あはは。じゃあちょっと行ってくる」

岡部「き、気をつけてな……」


鈴羽「あ、あはは。ただいま……」

岡部「ああ、おかえり……」


ドギマギ


鈴羽「そ、そろそろ寝よう!」

岡部「そうだな、そうしよう!!」

鈴羽「んーっしょっと」ヌギ

岡部「お、おいバイト戦士、なぜ脱ぐ必要があるのだ!?」

鈴羽「えー、流石にジャージ着ては寝れないよ?」

岡部「……確かにそうだな」

鈴羽「ったく、これからいっしょに暮らすんだから慣れて欲しいな」

岡部「俺が悪いのか!?」


鈴羽「さてと、流石に2人で横になるとちょっと狭いね」

岡部「うむ、そうだな」

鈴羽「……どうして君は向こうを向いているの?」

岡部「おい、まさか対面して寝ろというんじゃ」

鈴羽「もしかして君はあたしが嫌い?」

岡部「そんなことは断じてない!」

鈴羽「じゃあいーじゃん、こっち向いてよ」

岡部「……」

鈴羽「ねーえー!」

岡部「ええい、わかったわかった!! これでいいのだな!?」

鈴羽「えへへ」

岡部「うおっ!? 近い、近いぞバイト戦士!!!」

寝るぞ!
俺は寝るからな!

お前ら保守頼んだ

>>166
隣に行ってもいい?


鈴羽「誰かといっしょに寝るなんて本当に久しぶり」

岡部「だからってこれは近すぎではないか!?」

鈴羽「でも暗くて顔がほとんど見えないよ?」

岡部「月明かりで見えるではないか!」

鈴羽「君って意外とロマンチスト?」

岡部「そういう訳ではない!」

鈴羽「あはは。でもさ、こういうのって良いよね……」ダキ

岡部「……鈴羽?」

鈴羽「んー、安心する。いつも一人で寝てたからさー」

岡部「そうか。俺でよかったらいつでも胸をかそうか」

鈴羽「ありがとう。これだと、牧瀬紅莉栖やまゆり達に嫉妬されちゃうかもしれない」

岡部「何故だ?」

鈴羽「……はぁ、まーいっか」

訂正
>>10
岡部「それでだな、何故かラボのリーダーだる俺が追い出されたのだ……」

岡部「それでだな、何故かラボのリーダーたる俺が追い出されたのだ……」


鈴羽「おやすみ、岡部倫太郎」

岡部「おやすみ、バイト戦士」




スースークークー

zzz

つぎに>>1は「おやすみ、俺」と言うッ!

>>182
言っていい!?言っていい!?

チュンチュン


岡部「……体が重い」

岡部「機関の兵器かと思ったが」

鈴羽「おっはー!」

岡部「どうして貴様が朝から俺にのしかかっている!?」

鈴羽「父さんから、幼馴染はこうやって起こすって教えてもらったよ? 確か、騎乗位っていうんだっけ?」

岡部「貴様の父親に会わせろ!!!」

鈴羽「もしかしたら会えるかもしれないねー」

岡部「そもそも降りろ、重くて敵わなん!」

鈴羽「ちょっとぉ、女の子に思って酷くない?」

岡部「ええい、降りろと言えば降りるのだ!!」

―――
――
~1ヵ月後~


岡部「なんだかんだで、この生活にもすっかりと慣れてしまったな」

鈴羽「そうだね。この前は台風で家が飛ばされてどうしようかと思っちゃったけどさ」

岡部「あのときは酷かった。しかし、俺たちは屈さなかった!! 新しいマイホームを建てたのだ!」

鈴羽「おかげで、大引越しするハメになったんだけどね」

岡部「いいではないか。新しい街とお前と俺の3人で、新しい生活をしようではないか!」

鈴羽「そうだね!」

訂正
>>190
岡部「いいではないか。新しい街とお前と俺の3人で、新しい生活をしようではないか!」

岡部「いいではないか。新しい街とお前と俺の2人で、新しい生活をしようではないか!」


街を1人に換算してしまった


岡部「さてと、では出掛けるとしようか」

鈴羽「行こう、岡部倫太郎!」


テクテク


紅莉栖「……岡部? ちょっと、岡部なの!?」

岡部「ん、ああ久しいな? 1ヶ月ぶりではないか、助手」

紅莉栖「助手じゃない!!! あ、あんた1ヶ月も何をしてっ」

岡部「普通に暮らしていたが? そうだろ、鈴羽」

鈴羽「そうだよ、岡部倫太郎」

紅莉栖「……どうして普通に鈴羽と呼んでいるのか気になるが、それよりも岡部あんた1ヶ月も音信不通だったじゃない!!」


岡部「ん? ああそうか、携帯の充電をまるっきりしていなかったな」

紅莉栖「はぁ!? どれだけ私たちが心配したか!!」

紅莉栖「あんたの家に行ったこともあったわ! でも、なんでかあんたの母親は、大丈夫ってしか言わないし……」

岡部「そうだろうな。母は俺が高熱を出しても病院に連れていかず、気合と根性で治せと言うくらいだからな」

鈴羽「なんか共感できる!!」

紅莉栖「すんな!!! でも、なんでここであんたと出会うわけ? それに阿万音さん、あなたも突然ブラウン管工房のバイトをやめてしまうし……」

鈴羽「あはは。ちょっと家庭の事情で収入を増やさなくちゃだめだったんだよ」

紅莉栖「家庭の事情?」

岡部「俺と鈴羽の家庭だ」

紅莉栖「はぁーーーー!?」


岡部「それでだ、やっと収入がある程度溜まったのでな、安い賃貸ではあるがそこに引っ越すことになった」

鈴羽「はっとホームレス生活から解放されるんだね……」

紅莉栖「ちょちょちょちょっと!? あんたたち、まさかずっと家無しで生活してきたんじゃ……」

岡部「冷えてくると流石にきつかったな」

鈴羽「君の体温が暖かかったから大丈夫だよ」

紅莉栖「……そ、そんな」

岡部「さてと、俺たちはそろそろ帰らねばならない」

紅莉栖「そ、そうだ岡部!! あんた、ラボには帰ってくるよね!?」

紅莉栖「まゆりも橋田も、漆原さんもフェイリスさんも桐生さんも……そ、その……私だって心配してずっと待ってたんだからっ!!」

岡部「そうだな。確かにそうだ、心配をかけっぱなしというのも悪い」

紅莉栖「岡部!」

岡部「しかし、今はこいつと……鈴羽と離れるわけにはいかない」


紅莉栖「岡部?」

岡部「改めて紹介しよう、俺の新しい家族であり、恋人のバイト戦士こと、阿万音鈴羽だ!」

鈴羽「あはは、ちょっと照れるね」

紅莉栖「」

岡部「どうしたのだ助手よ」

紅莉栖「送らなくちゃ、Dメール送らなくちゃ……」

鈴羽「それなら無理だよ? だって店長、私の退職金として42型ブラウン管テレビを倍脚してくれたもん」

紅莉栖「なんですとぉ!? というか、あの店長がそんなことを!?」

鈴羽「なんかさ、これくらいしか恩返しができませんが、っていきなり丁寧な口調になってさぁ」

紅莉栖「詰んだ。もうこれは確実に詰んでる……」


岡部「ラボから追い出された結果だ」

紅莉栖「ああああああ!!! プリンくらいどうして許してやれなかった私はーーーーー!!!!」

鈴羽「岡部倫太郎、そろそろ行こうよ」

岡部「そうだな」

紅莉栖「……ふん、せいぜい末永く爆発し続ければいいのよ!!!」

岡部「お、おいなんかやけっぱちになっていないか?」

紅莉栖「ふんだ、今日はまゆり達とパーティーよ!! 失恋ハートブレイクパーティーなんだから!!」

岡部「失恋失恋パーティー?」

鈴羽「相乗効果によって、大失恋ってことじゃないかな?」

岡部「まったく、誰にふられたと言うのか」

鈴羽「……君のそういうところ、怖いよ」

紅莉栖「岡部のばかーーーーーーーーーーー!!!!ダダダ



岡部「……行ってしまった」


岡部「さてと、では本当に帰るとするか」

鈴羽「うん、そうだね! これからもよろしく!」




fin

口説きシーンとか要る? 需要ある?

おまけ
口説き


鈴羽「もう半月になるけど」

岡部「うむ、少し髪の毛が伸びてきてしまったな」

鈴羽「そうだね」

岡部「バイト戦士も髪の毛が伸びたのではないか?」

鈴羽「んー、どうだろう。自分ではわかんないや」

岡部「ふむ、どれどれ」ナデナデ

鈴羽「ちょ、ちょっと君!?」

岡部「お前と俺は同じ条件のはずなのに、どうしてお前の方が髪の毛がさらさらなのだろうな」

鈴羽「し、知らないよっ! 恥ずかしいから、そろそろ止めて欲めて!」


岡部「それでは俺は少し出掛けてくる」

鈴羽「もしかしてバイト? 別にいいじゃん、あたしが頑張るからさ」

岡部「それでブラウン管工房をやめて日給手取りがもらえる工事作業のバイトをしているのだろう」

鈴羽「そうだけど? 何かへんかな」

岡部「同じ家族として、共に頑張るべきではないか。確かに俺には体力がない。しかし、それでも派遣をして頑張ることができる」

鈴羽「って言っても、毎朝早いし、毎晩遅いじゃんか」

岡部「それはお前もいっしょだろ!?」

鈴羽「なにさ、あたしはあたしなりに頑張ってるってのに酷くない!?」

岡部「だからお前だけを頑張らせるのではなくてだな?」

鈴羽「なんでさ!! いっしょにいる時間を作ってくれてもいいと思う!!」


岡部「しかし、鈴羽……お前も毎朝と毎晩、大変ではないか。それこそいっしょに居られる時間が少ない」

鈴羽「そんなことない!!」

岡部「……少しお互い頭を冷やそう」

鈴羽「ねぇ、家から出て行くとかしないで」

岡部「そんなことはしない! とにかく、俺は派遣だから行ってくる」

鈴羽「……うん、いってらっしゃい」



タイフウノセッキンガチカヅイテイマス
チュウイシマショウ

――



岡部「ふぅ、今日も疲れたな……っと、風が出てきている。風が余計なものを運びこんできそうだ」





――



鈴羽「今日は台風の影響でバイトが休み。……この家、大丈夫かなぁ」

ビュービュー


鈴羽「ちょっと風が強すぎる気がする……」


バサバサバサ
ザーザー


鈴羽「え!? うそ、そんな……雨が風に乗ってくるなんてっ!?」

鈴羽「だめ、だめ!! ダンボールは雨に弱いんだ、だから濡らしたらっ!!!」


鈴羽「あ、崩れる!! 壁が飛ばされる!!」





鈴羽「そんな、待って!! 屋根が、屋根が……」





鈴羽「やめて、やめて……これ以上壊さないで……」





鈴羽「想い出が、岡部倫太郎と過ごした家が……待って、飛んで行かないで!!」





鈴羽「あ、あはは……ほとんど全壊……」


鈴羽「でも、それでも岡部倫太郎の私物は守ってみせるから!!」




―――
――



岡部「……」

鈴羽「おかえり……ごめん、家、壊れちゃった」

岡部「なんだよこれ……」


鈴羽「えと、ごめん!!」

岡部「そういうことじゃない!!! 傷だらけではないか!!」

鈴羽「そういえば色んな物が飛んできたからね、全部を避けるのはできなかったんだよね」

岡部「……いいか、家以上に…家族のお前が傷つくほうが俺は嫌だ」

鈴羽「え?」

岡部「バイト戦士よ……いや、鈴羽、お前も一人の少女ということを忘れるな」ダキ

鈴羽「……ごめん、ごめんね岡部倫太郎。あたし、精一杯頑張ったんだけどね……ごめん…」グス

岡部「今は泣いていい、そういう時だ」

鈴羽「……ん、うん……ううう」ヒック

―――
――


岡部「それにしても、綺麗に無くなったな」

鈴羽「ごめん……」シュン

岡部「いいや、俺の事物や貴重品を死守したのは良いことだ。お前は何も失敗していない」

鈴羽「……うん!」

岡部「しかし、今日だけはどこで眠ろう。せめて風がしのげれば」

鈴羽「ね、ねぇ。そこのタコみたいな遊具の中とかどうかな?」

岡部「少し狭そうだが、ふむ……あれだけ大きければ大丈夫かもしれぬな」

鈴羽「そうだね!」


鈴羽「とは言ったもの」

岡部「やはり狭いことには変わりがないな」

鈴羽「……ハックチュ!」

岡部「なんだ? くしゃみか?」

鈴羽「え、えへへ。ちょっと濡れちゃったから……」

岡部「……鈴羽、濡れた服を脱いだ方がいい」

鈴羽「え!? でも、それってあれだよね……」

岡部「風邪を引いたらもっと最悪だ。だから脱いだ方がいい」

鈴羽「……でも」

岡部「俺では役が立たないと思うが、俺の体温でお前を温めてやろう」

鈴羽「……わ、わかったよ岡部倫太郎」


鈴羽「そのさ……脱いだけど…」

岡部「寒くはないか?」

鈴羽「少し……」

岡部「……大丈夫だ、見えていないから安心しろ」

鈴羽「そういう問題じゃ!」

岡部「……」ダキ

鈴羽「ひぅ!? お、岡部倫太郎!?」

岡部「これで少しは暖かいか?」

鈴羽「え?……うんと、その……うん、暖かいよ。君のぬくもりを感じる」

岡部「それならばよかった」

鈴羽「なんだろう、外はまだ台風で騒がしいのに……こんなにも穏やかになれている」

岡部「……」

鈴羽「あはは、こういう時に言うのもなんだけどさ。好きだよ岡部倫太郎」


鈴羽「あたしのためにいつも優しくしてくれた君が好き」

鈴羽「あたしのために本気になってくれる君が好き」

鈴羽「あたしのことを理解してくれようとする君が、大好きだ」



岡部「……」

鈴羽「もしできることならさ、君だけのあたしになりたい。あたしだけの君になって欲しいと思う」

岡部「……」

鈴羽「……」

岡部「俺は、この生活を過ごしていく中でお前の直向きさや真っ直ぐなところを知った」

岡部「お前が生きる努力をしていることや、たった一人で過ごしてきた不安を知った」

岡部「お前の作る料理にはいつも驚かされてきた。それを食べるのが幸せなのだ」

岡部「気付けば、お前とは離れられない自分に気付いた」




岡部「きっと俺も、お前が好きだ鈴羽」


鈴羽「へへ、えへへ。なんでかな、家が壊れて悲しいはずなのに、なんだか今はとっても嬉しいや」

岡部「……鈴羽」

鈴羽「ねぇ岡部倫太郎。キスして欲しい」

岡部「……ああ」



チュ




鈴羽「これからも、いっしょだよ?」

岡部「もちろんだとも、決して離したりはしないから覚悟しておくのだな!」





fin

これでグランドフィナーレだ!!!!!!
自分の中では最後までちゃんと書けた気がする!!!
投げっぱなしにせずに、岡部と鈴羽がくっついた理由も書けた気がする!!!!
というかそういうことにしておいてくらさい、いやホント、がちで

読み手も少ないと思うけど、お付き合いして頂いて本当にありがとうだったんだぜ><

いま起きたけど残ってて良かった
>>1

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