姉「弟のニオイがたまらない」(902)

姉「臭すぎて」

カチャ

姉「…」 キョロキョロ

姉「いないな…」

姉「お、弟の枕…」

姉「クンクン」

姉「おっほぉ…臭い!頭が熱くなる臭さ!」

姉「…」 チラッ

姉「ハァハァ、弟のゴミ箱…」

姉「丸めたティッシュ…」

姉「クンクン」

姉「くっさ!くっさぁ…死ねるよぉ」

弟「…」

姉「こりゃたまらん!」

弟「…」

姉「たまら…あ」
においフェチの姉とか最高だと思います

そうだな

姉と弟が逆なら狩野蒼穹

>>9
姉の靴下くんくんしながらする描写は最高

姉「いやっほーい弟くんのベッドー」

姉「んーいいにおーい最高ー」

姉「弟くんの匂いに包まれてもうね・・・」

姉「いい気持ち・・・」

姉「zzz・・・」

弟「ただいまー・・・えっ」

姉「靴下、布団、制服、下着、普段着、風呂上がり…」

姉「弟の匂いは大体嗅ぎ終えた」

姉「最近の弟はよく汗を掻いて学校から帰ってくる。汗ばんだ男の子の匂い…実にたまらないわね…」

姉「首筋に顔を埋めて思う存分に嗅ぎたい。体を密着させて至近距離から思うがままに」

姉「あ」

姉「そういえば」

姉「男の子の自慰行為の後は独特な匂いがあるというけれど」

姉「弟もそうなのかしら…?」

こんな感じか?

姉「んーーーーすーはーすーはー」

姉「やっぱ洗った後のパンツじゃだめだ・・・」

姉「狙いはその辺に脱ぎ捨ててあるTシャツ!」

姉「んーーいい匂い!すーはーすーはー!」

姉「弟くんの匂いがするよーーー!」

姉「ああもうだめだ我慢できない」

姉「匂いだけじゃ足りない!着てみたい!」ガサゴソ

姉「ああああああああ!すごい!弟くんに包まれてる!」

姉「わたしの体中から弟くんの匂いがするよおおおおおおお!」

姉「はぁ・・・幸せ・・・」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「・・・」

姉「いつから・・・」

弟「今・・・」

姉「・・・」

弟「・・・」

姉「じゃ、じゃあ・・・」

弟「・・・」

姉「お姉ちゃんは部屋に戻るから・・・」

弟「・・・」

姉「・・・」

弟「おい」

姉「はい・・・」

弟「さりげにシャツ持ってこうとすんなよ」

姉「はい・・・」

ねる

姉「はぁ…これからどう接して行けばいいのかな…」

姉「まぁとりあえずこっそりくすねて来た弟のパンツをおかずに」

弟「おい」

姉「ひっ!?」

wktk

弟「とりあえずパンツを返しなさい」

姉「はい…」

弟「あと胸ポケットの靴下も」

姉「は…い…」

弟「あとブラの中のTシャツも」

姉「はい…」

弟「えっ」

姉「えっ?」

弟「予想外でした」

姉「やすっ!」
弟「もうやだ」

姉「弟は部活中…」

姉「…」 キョロキョロ

姉「弟のベッドにダイブ&潜り込み!」 ゴソゴソ

姉「くんくん、むむむ汗臭い、汗臭いけど、これがまた…」

姉「うん、うん」

姉「スゥー…あ、あたまがぼーっとする…」

姉「ぼーっとして…うん…」

姉「…」

―――…

弟「ぬあああああ、疲れたもおおおん」

弟「ほんと部活やめたく…ん?」

弟「掛け布団が盛り上がってる‥・」

ペラ

弟「…」

姉「すぴーぐぅぐぅ」

弟「なんでそんなに俺の臭いにこだわるのさ?


姉「だって…思い出すんだもん」

弟「え?思い出すってなにを?」

姉「小さい時一緒に遊んでたでしょ?沢山汗かいて…すごく楽しかった。」

弟「姉ちゃん…バカだなぁ」

姉「え?」

弟「俺でいいなら、いつでも付き合うよ。」

姉「!!ほ、本当!?」

弟「ああ、汗だくになってね。」

姉「や、やったぁ!!じゃあさっそく!」
ぬぎぬぎ
弟「ちょっとまて」

姉「えっ?」

弟「いや外で遊ぼうと思ったんだけど。なんで脱ぐの……?」

姉「え、だって汗だくになるといえばセッk」

弟「」

バタン

姉「あ、どっかいっちゃった…。まあいいや、これで弟の匂い嗅ぎパーティーのはじまりだああああああい!」

バタン

姉「え、弟?」

シュッシュ

姉「ファブリーズをかけなくても・・・・・」

シュッシュ

姉「ちょっと…なんであたしにまでかけるのよ…」

弟「汗かいてるようにみえるだろ」

姉「お姉ちゃんがかいても意味ないの!ってか匂いが消える一方じゃない!」

弟「臭いよ消えて春よこい」

姉「古いフレーズ使って無視しないでください……」

姉「弟はお姉ちゃんの匂い嫌い……?」

弟「俺焼き立てのパンの匂い好きだな」

姉「そういうんじゃなくて!」

弟「姉ちゃんはパンの匂い嫌い?」

姉「好きだけどさ……」

弟「パン食べたい」

姉「よし、お姉ちゃんが急いで買ってくる!」

タタタタタ……

10分後

バタン!

姉「お待たせ愛しの弟よ!パン買ってきたぞー!」

弟「ありがとう、姉ちゃんにご褒美あげる。目ぇつぶって」

姉「え、えええ!?いやちちちょっと待って!ここ心のじゅじゅ準備がががが/////」

弟「早く」

姉「……う、うん/////」ドキドキ



シュッ


姉「ファブリーズ……」

弟「走ってきて汗かいてたから」

姉「うぅ、色んな意味で冷たい…」

弟「パンは温かいよ。一緒に食べよう」

姉「い、いいの?」パアッ

姉「パン美味しいー!」

弟「そうそう姉ちゃん。今俺パン食べてるじゃない。」

姉「うん」

弟「俺からパンの匂いがするわけだ」

姉「パンの匂いって結構強いもんね」

弟「つまり今姉ちゃんが食べてるものは、俺の匂いそのものといっていいわけだ」

姉「……!!」

姉「そ、その考えはなかった……!!」ワナワナ

弟「姉ちゃん鼻血出てるよ」

姉「ふえっ!?あ、ほんとだ……」ドバドバ

弟「でも考えてみれば姉ちゃんからも同じ匂いがするってことだよね」

姉「う、うん」

弟「つまり俺と姉ちゃんは、匂いという世界で今一つになったんだよ」

姉「私の匂い……弟の匂い……ひとつ!!!!!!!」

ボンッ

弟「あ、壊れた」

姉「…ハッ!」

弟「なんだろう嫌な予感しかしない」

姉「と、という事は!!!」

弟「う、うん?」

姉「パンと同じである弟くんを食べてもいいってことだね!?」

シュシュシュシュ

姉「ひええええぇ」

弟「頭冷えたかな?」

姉「もう、ファブリーズはオチまでとっておこうと思ったのに!」プンスカ

弟「ゴメンゴメン。姉ちゃんのイースト菌も除菌できるかなって」

姉「うまくない」

シュシュシュシュシュシュ

姉「ごめんなさいうまいです!」

弟「あ、ファブリーズ切れた」

姉「そうやってお姉ちゃんにかけるからだよ!」

弟「誰か買ってきてくれないかなー」

姉「買って帰ってきたらまたかけるつもりでしょ?もう騙されないんだから!」プンプン

弟「ファブリーズは詰め替えるのに時間かかるから、さすがにそれはない」

姉「うーん、そういわれてみればそうだね…」

弟「ということは?」

姉「いってくるー!」ドタタタタタ

ドテッガラガラガラガラ

姉「ふぎゃー!!」

弟「あ、階段から落ちた」

姉「うおー!まっけるかー!!」

弟「逞しい」

15分後

姉「たっだいまー!買ってきt」

ドバッ

姉「ヒャッ!冷たい!」

弟「おかえり」

姉「な、なにかけたの?」

弟「液体消臭力」

姉「もうやだ……」

姉「今回はさすがに御姉ちゃんも怒るよ・・・!」

弟「本当にゴメン。走ってきて体火照ってると思ってさ」

姉「他に選択肢あるでしょー!」

弟「でもほら、姉ちゃんの匂いすごくいいし、Tシャツが濡れてすごい官能的だよ」

姉「(弟君が私のカラダに興奮している・・・!?)」

弟「すごく綺麗だ」

姉「!!」

姉「ん、まあ許してあげてもいいけど…」

弟「けど?」

姉「官能的なカラダは使わないと価値がないと思うんですよ……」

弟「まあそうだろうねえ」

姉「だから弟君が私のカラダを使えb」

弟「もしもし、保健所ですか?メス豚捕獲したんですけど」

姉「保健所活用しないでよ!」

弟「ええ、はい、ああなるほど。ベーコンの発想はありませんでした」

姉「的確なアドバイスするな保健所ぉぉぉ!!香りか?香りがついてるからか!?」

弟「わかりました。こちらでなんとかします。失礼します」

ピッ

弟「公務員ってのはどこもこんなものか。ヒドいな」

姉「弟君のがヒドいと思います」

弟「ああ、姉ちゃんたら服を濡らしちゃって」

姉「あれー?もう忘れてるのかなこの人ー」

弟「体も冷えてるだろ?一緒に風呂入ろうぜ」

姉「!!?」

姉「ふふふ風呂ですか!?だだだだダメでふよ!!」

弟「なんで?昔は一緒に入ってたじゃない」

姉「昔はまだお互い幼かったからそういうのは考えてなかったんだもん…」

弟「そういうのって?」

姉「あ、いやそのだから…その…」カアッ

弟「嫌?」

姉「ううん…入りたいです///」



なんか『あきそら』っぽくなってきた

支援

弟「俺部屋片づけてから行くし、姉ちゃん先入っててよ」

姉「あ、うん」

―風呂にて

姉「(はああ緊張するよぅ~)」

姉「(私のカラダ変じゃないかな?)」

姉「(ううん、私が緊張してたらダメだ!もっとこう年上の余裕を見せないと!)」

姉「(そうだ!弟君が来たらお湯をかけてビックリさせてやろう!さっきの仕返しなんだから!)」

以下姉の妄想
弟「うわっ」

姉「なにを驚いているの弟君?」

弟「姉ちゃんがお湯をいきなりかけるから……ゴクリ」

姉「どうしたの?お姉ちゃんのカラダ見て前を隠したりして」

弟「な、なんでもないよ!」カアッ

姉「フフ、いいのよ楽にして。ほら手をどかして」

弟「ダ、ダメだよ!」

姉「あら……」

弟「うう、ダメだっていったのに……」

姉「悪い子ね……おしおきしなくちゃ……」

以上姉の妄想


姉「(フフフフフ、完璧な作戦!『あきそら』の原作・OVA・小説までコンプリートした私に死角はないんだから!)」

姉「(さあかかってきなさい弟君!)」

ガラッ

姉「(今だ……!)」

バシャッ

弟「うわっ」

姉「なにを驚いているのおとうt……アレ?なんで水着来てるの?」

弟「いや、もう子どもじゃないんだから、普通隠すだろ」

姉「え……」

弟「なにを驚いているの姉ちゃん?」

姉「だって、ほら、風呂で水着もないじゃない!」

弟「この年で裸どうしで風呂はいるとかないだろ?」

姉「(あ、ああ、は、恥ずかしい……)」カアッ

弟「どうしたの?今更前を隠したりして」

姉「な、なんでもない!」カアアッ

弟「いいんだよ、楽にして。ほら手をどかして」

姉「ダ、ダメだよ!」

弟「うわ、ホントにすっぱだかなんだね」

姉「うう、ダメだっていったのに……」

弟「悪い姉ちゃんだな……おしおきしなくちゃ……」

姉「(おしおきってナニするんだろ?って私のバカ!ナニとかカタカナにしちゃダメ!)」

弟「……」

姉「弟君…?」

弟「……」

姉「おしおきしないの……?」

弟「視姦中」

姉「ぎゃ、逆に恥ずかしい!!」

姉「(うぅ……まだなにかされたほうがよかったのに……」)

弟「姉ちゃんさあ」

姉「ひゃ、ひゃいっ!」

弟「アソコ毛深いよね」

姉「!!」ササッ

弟「隠しちゃダメって言ったでしょ?」

姉「は、はい……」カアッ

弟「毛深い人ってエッチなんだってさ」

姉「そ、そんなことないもん!」

弟「そうだよな、姉ちゃんは至って普通だもんな」

姉「そうよ!」

弟「普通に風呂でローター使ってる人だもんな」

姉「っっ!!ど、どうしてそれを……!!」

弟「こないだ風呂に忘れてたんだけど」

姉「((ノД`)ああああああああ!!)」

弟「ねえ、誰のこと考えて使ってたの?」

姉「うぅぅ……」

弟「誰?」

姉「いえません……」

弟「そっかあ、姉ちゃんは好きな男の人がいて、その人のことばっか考えてるんだー」

姉「……」カアァァ

弟「その人のことばーっか考えてるから、俺のことなんて頭の片隅にもないよなー」

姉「違う!私は弟君のことs……」

弟「ん?誰のことだって?」

姉「え、あ、そ、その、ちがういまのわちがう!」アタフタ

弟「実の弟のこと考えてローター使ってるんだねえ」

姉「(もういっそ殺してくれえええ!!!)」

弟「さて、体洗いっこしようか」

姉「!!」

弟「じゃあ姉ちゃん、先に俺の体洗ってくれる?」

姉「う、うん、いいけど……」


ゴシゴシ

弟「姉ちゃん上手だね」

姉「そ、そう?」

弟「うん、背中がすごく気持ちいいよ」

姉「えへへ……///」

弟「じゃあ前も洗ってもらおうかな」

姉「え、ええっ!?」

弟「どうしたの?」

姉「ま、前も洗うの……?」

弟「姉ちゃんは風呂に入ったら前洗わないの?」

姉「洗うけど……」

ふぅ・・・

姉「(前向くってことは弟君に私のカラダまじまじと見られちゃうし、いくら水着とはいえ、ア、アソコを洗うのは恥ずかしいし……)」

弟「じゃあよろしくね」クルッ


ゴシゴシ

姉「(お風呂の中より恥ずかしい……!)」

弟「本当に姉ちゃんは上手だね」

姉「う、うん、ありがとう(速く終わらせなきゃ……)」

弟「うん、綺麗になった。さて、一か所洗ってないところがあるんだけど」

ガシッ

姉「ふえっ!?(わ、私の手を掴んだ!?)」

弟「こればっかりは水着の上からじゃどうしようもないからね」

姉「(やっぱり私の手で……弟君のア、アアソコを!?)」

弟「スポンジ」

姉「へ?」

弟「スポンジ貸して。ここは自分で洗うから」

姉「あ、ハ、ハイ(ビ、ビックリしたあ……!!)」ドキドキドキドキ

姉「(そうよ、こんなことでうろたえなくたっていいんだから!自信を持て私!)」

弟「よし、じゃあ今度は俺が姉ちゃん洗ってやるよ」

姉「ひうっ!(わっすれてたー!)」


ゴシゴシ

姉「(やっぱり恥ずかしい……)」

弟「姉ちゃんさあ」

姉「う、うん」

弟「なんか臭うんだけど」

姉「弟君が消臭力かけたからでしょー!」

弟「そうだったっけか……・。まあいいや、俺がしっかり洗うから」

姉「あれ、このボディーソープなんかおかしいなあ……」

弟「ああ、姉ちゃんがローターと一緒に忘れたリューブゼリー使ってるから」

姉「(私のアイデンティティが崩壊しそう……)」

弟「じゃあ前も洗うよ?」

姉「洗う……の?」

弟「恥ずかしい?」

姉「……」コクリ

弟「じゃあ仕方ない」

姉「ホッ」

弟「後ろから手を伸ばして洗うか」

姉「……」

ニュルニュル

姉「ちょ、弟君、スポンジ使わないの……?」

弟「姉ちゃんはリューブゼリー使うときスポンジで弄るの?」

姉「ち、違うけど……ひゃうっ!」

弟「どうしたの?」

姉「な、なんでもn…あ、くうっ

弟「もしかして実の弟の手で感じてるの?」

姉「ちがっっ……ふあっ!」

弟「姉ちゃん、ここの脇の下側弱いんだね」

姉「ダ、ダメ……」

弟「こういうこと想像してたんじゃないの?」

姉「し、してたけど……」

弟「もう隠す気もないのかw」

姉「も、もうだめ……弟君……して……」ハァハァ


ザバアッ

姉「ひゃあ!」

弟「俺もう出るから。頭冷やせ」

ガラッ

姉「え……」

姉「(なにも冷水かけなくたって……)」



――風呂から出て


弟「さっぱりしたね」

姉「う、うん」

弟「なんで不機嫌なの?」

姉「お、弟君がいじわるするからだよ……」

弟「意地悪?パン食べてお風呂入って、どこが意地悪なの?」

姉「う…」

弟「?」

姉「うえぇぇぇん、そういうところがいじわるなんだよぅぅぅ!」

弟「姉ちゃん泣かないでよ」

姉「泣きたくもなるよ!私の匂いフェチを邪魔するし、ファブリーズや消臭力かけてくるし、私だけ裸にするし、あげくの果てに生殺しだし!」

弟「なにも泣かなくたって」

姉「うえええええん!もういやだよう!」ジタバタ


ギュッ

姉「!?」

弟「ゴメンね、姉ちゃん」

姉「え?」

弟「困って恥ずかしがる姉ちゃんを見るのが好きだったんだ。」

姉「え?え?」

弟「恥ずかしがる姉ちゃんが可愛くてしかたなかった。本当は姉ちゃんのこと大好きだよ」

姉「そう…なの…?」

弟「嫌いな人と風呂入ったり、こうやって抱きしめたりすると思う?」

姉「ううん」フルフル

弟「そんなことができるのは姉ちゃんしかいない。いつも笑って許してくれるのは姉ちゃんしかいないんだ」

弟「姉ちゃんは俺が小さい頃から優しくて、俺が困ったときにはすぐ助けてくれた」

弟「俺が間違ったことをしても、大きな失敗をしても、叱るより先に抱きしめてくれた」

弟「自慢の姉ちゃんだよ。俺はそんな姉ちゃんに甘えるのが何よりも楽しかった」

弟「それが行き過ぎて姉ちゃんに迷惑かけてると思わなかっんだ。本当にゴメン」

姉「そ、そんな……」

弟「俺のこと嫌いになるのは構わない。だからもう泣かないで」



ギュッ

弟「!?」

姉「うん、もう泣かない」

姉「こうして弟君が抱きしめてくれるなら、もう泣かないよ」

弟「姉ちゃん……俺のこと嫌いになってないの?」

姉「嫌いな人を抱きしめたりすると思う?」

弟「……思わない」

姉「じゃあいいでしょ?」

>>107
まじちょっとこいつぶっ殺していいすか?

>>108
まあ世界は広いんだ。サザエフェチぐらい許してやろうよ

弟「姉ちゃん……」

姉「ふふふ、弟君はいつまでたっても甘えんぼだな~」

弟「姉ちゃんが可愛いから」

姉「わ、私だって弟君のこと可愛いと思ってるもん!私のほうが弟君の可愛いより、一倍大きい可愛いなんだから」

弟「一倍って……同じだよw」

姉「へ?でも人一倍っていうじゃない?」

弟「人一倍の場合の「倍」っていうのは、二倍ってことだけど、普通に一倍ってのは、「同じ」ってことだよ」

姉「……」カァァッ

弟「そういうところが可愛いよね」

姉「うるさいうるさい!」ポカポカ

弟「イタッ」

姉「もぅ、すぐそうやってお姉ちゃんをバカにするんだから」

弟「してないよ。同じならそれでいいじゃない。姉ちゃんとお揃いだ」

姉「うぅ……なんかうまくまるめこまれたようで悔しい……」

そろそろネタバレしてやるか・・・

姉は57歳、弟は52歳

>>111
元気だせよw


姉「へへへ~」

弟「どうしたの?」

姉「弟君の匂いを直嗅ぎできて幸せ~」

弟「結局臭いか……」

姉「ダメ…かな……?」

弟「俺が断らないの知っててやってるだろ?」

姉「正解ですwww」

弟「好きなだけ嗅いで」

姉「うん」ニコッ

弟「そういえばなんで姉ちゃんって俺の臭い好きなの?」

姉「もちろん安心できるからだよ」

弟「安心?」

姉「そうだよ。さっき弟君は私が優しいみたいなこと言ったけど、私がなにか落ち込んでる時、いつも抱きしめてくれたじゃない」

弟「そうだっけ?」

姉「えー忘れてるのー?許せん……ほっぺた引っ張ってやる!」

弟「いふぁいいふぁい」

姉「だから弟君の匂い嗅いでると、すごく落ち着くんだ」

弟「このスレの最初のほうは、そんな感じしなかったけどな。逆に興奮してたよな」

姉「う、うるさい!あれは違うの!ちょっとオーバーになったの!」

弟「いやべつにいいけどさ」

姉「あー、今お姉ちゃんに呆れたなー!」

弟「呆れたよ」

姉「ムキー」

弟「そんな変態姉ちゃんを好きな自分にね」

姉「す、すぐそういうこと言うんだから……」

弟「ダメ?」

姉「いいよ。私も変態な姉のことを好きな変態弟君が大好きだから」

弟「認めるのかw」

姉「www」



姉「さて、じゃあ晩御飯にしようか」

弟「おなかすいたね」

姉「今日のおかずはなにがいい?」

弟「俺がオカズじゃないの?」

姉「!!お、弟君……!」カアッ

弟「はい、返すよコレ。次は忘れないでね」 つローター

姉「……!!調子にのるなあ!」ポカッ



おしまい

お付き合い頂きありがとうございました。

少し席を外します。

まだスレが埋まってないので、しばらく残っていたら第二部を書きたいと思います。

落ちてて、なおかつ需要があるようでしたら、自分で建てたいと思います。

第二部


姉「おっとうとくぅぅぅん!」

弟「食事中に叫ぶな。米がとんでくる」

姉「いいことを思いついたんだけど」

弟「事と次第によっては保健所が来るからな」

姉「ヒドイ……。ふん、弟君がツンデレなのは第一部で発覚してるんだからね」

弟「……」ドパパパ

姉「無言でお姉ちゃんのご飯にラー油をかけないでください…」

弟「それでいいことって?」

姉「明日デートしない?」

弟「ラブプラス欲しいの?」

姉「ち が う!弟君と私に決まってるでしょ!そりゃあ確かにラブプラスは欲しいと思ったよ。あれだけ可愛いギター娘が彼女になってあんなことやこんなことができるんでしょ?」

弟「それアズプラスじゃね?」

姉「!!な、なにそれ、そんなエッチなゲームお姉ちゃんわからないなあ……」

弟「よくそんなの知ってるな」

姉「うるさいうるさい!お、弟君だって知ってるってことでしょ!?わー弟君のエッチー!」

弟「リビングにあるPCでデモムービー見てたら、後ろにいる人は気づきます」

姉「そんなバカなぁぁ!音が漏れないようちゃんとヘッドホンしてたのに……」

弟「そりゃ後ろの人の気配に気づかんわけだ」

姉「あ」

弟「で、ラブプラスとアズプラス、どっちが欲しいの?」

姉「お、お姉ちゃんはデートがしたいんです!」

弟「最初からそういえよ」

姉「言ってたもん!弟君が変なこというから」

弟「……」ドパパパ

姉「無言でお姉ちゃんのご飯にケチャップかけないでください…」

弟「で、どこ行きたいの?」

姉「うーん、弟君は行きたいとこある?」

弟「保けn」

姉「お姉ちゃんが決めます!」

弟「じゃあ聞くなよ」

姉「ぐぬぬ……。とにかく!明日はデートするから早く起きてよね!」

弟「はいはい。じゃあちょっとスマブラ99機対戦やってくるわ」

姉「さっさと寝ろー!」


翌日

姉「(う、なんか苦しい……私息ができない…!?やだ、助けて弟君!!)」

ガバッ

弟「おはよう」

姉「あ、あれ、弟君?なんで私の部屋に?」

弟「いつまでたってもお姉様が起きないものですから。鼻と口を塞いでました」

姉「どうりで苦しいわけだよ!てかちょっとした殺人未遂じゃない!」

弟「寝坊するほうが悪い」

姉「え、まだ朝の八時じゃない」

弟「早く起きろといったから、四時に起きて待ってた」

姉「早っ!」

弟「姉の体たらくに魔がさしたんだ」

姉「他に方法あったと思うんだけど…。ん?弟君、そんなに楽しみだったの?」ニヤニヤ

弟「ショートコント、ファブリーズ」

姉「ゴメンゴメン、お姉ちゃんが悪かったから!ファブらないで!」

弟「さっさと支度してこい」

姉「は、はい!」ドタタタタ

ドテッガラガラガラガラ

姉「ふぎゃー!!」

弟「あ、また階段から落ちた」

姉「うおー!まっけるかー!!」

弟「逞しい」

姉「支度もできたところで、早速出発したいと思います!」

弟「おなかすいてないの?」

姉「う、言われてみれば……」

弟「はい、姉ちゃんの分」

姉「あ、ありがとう……なにこれ」

弟「グラタンとその皿」

姉「もっと手軽に食べれるものなかったの!?」

弟「俺が折角作ったのに……」

姉「うぅ、弟君のその顔には弱い…い、頂きます!」

弟「たっぷり召し上がれ」

姉「ハフハフ…あっつ!!」

弟「大丈夫?はい、温かいお茶」

姉「ありがと…あっつ!」

弟「早く食べてね」

姉「(わーん、猫舌なのにぃ…)」

姉「ご飯も食べたところで…い、行くわよ弟君!」

弟「俺もう疲れたんだけど」

姉「朝からグラタン作るから!」

弟「玄関でいいから寝かせて」

姉「まだなにも始まってない!チーズとマカロニのハーモニーしか始まってない!」

弟「また作ってあげるから」

姉「ああもう、お姉ちゃんに捕まって!」


――映画館にて

姉「というわけで、映画館に着きました!」

弟「映画か……。何見るの?」

姉「ふふふ、もちろん恋愛え」

弟「俺これ見たいな」

姉「え、なになに?『殺人者の館』?ちょ、ちょっと待って、これホラーものじゃない!」

弟「そうだけど」

姉「デ、デデ、デートでこういうのは、いけないとお、思います…!」

弟「そう?二人のカップルが森の奥の館に入るデート映画でしょ?」

姉「そんなに広義の意味で捉えられないもん!」

弟「あ、そうか。姉ちゃん怖いのか」

姉「!!」

弟「そうか、年上でしっかりしているはずの姉ちゃんが怖いのか。ならしかたないなー」

姉「そ、そんなことないもん!お姉ちゃんが怖いわけ、ななななないじゃない」

弟「俺一人だと怖くて見れないなー。姉ちゃんと一緒に見たいなー」

姉「しょ、しょうがないわね、お、お姉ちゃんが、一緒に……見てあげるわよ……」

弟「ほんとー?」

姉「ほほほほんとととおよ!弟君はほんとにここわわおこあ怖がりなんだから…」ガクガク

弟「(ショック死しないだろうな……)」

――館内にて

弟「ねえ姉ちゃん」

姉「はひっ!」

弟「まだ始まってないし」

姉「わか、わかってるわよ!」

弟「今日人少ないね」

姉「そういえば、あんまり人いないね……」

弟「まあわからなくもないけど」

姉「どうゆうこと…?」

弟「知らないの?この映画館、処刑場の跡地らしいよ」

姉「!!!」

弟「で、あまり明るくすると失礼だからってことで、基本暗い映画館にしたとか」

姉「し、失礼って……・だ、誰に……?」

弟「もちろん、亡r」

姉「にゃああああ!聞いてません、お姉ちゃんは何も聞いてません!」

ふぅ・・・しえん

――上映中

姉「(こわいこわいこわいこわい……)」

トントン

姉「(ふにゃあ!!)」

弟「姉ちゃん、俺ちょっとトイレに行ってくる」コソコソ

姉「え、トイレ……うん、わかった」ヒソヒソ


――15分後

姉「(弟君…遅いな…)」

姉「(ま、まさかトイレに行ってる途中で亡霊に…)」

姉「(そんなわけないそんなわけない!お、弟君は部活やってるし、そんな霊なんかにやられないもん!)」

姉「(ちょっと待った。弟君がいないってことは……私今一人……?)」

姉「(にゃあああ!怖い!弟君早く戻ってきてよぅ!)」

映画のヒロイン「どこ、チャーリーどこいったの!?」

姉「(え、映画のヒロインも恋人どっか行っちゃったの?え、もしかして今の私とおなじ…!?)」

姉「(弟くーん! o(;△;)o エーン)」

スッ

姉「(あ、弟君戻ってきた……)」

ギュッ

姉「(え、弟君が手を…?)」

姉「(弟君も怖いんだ……なんか安心…)」

姉「(うん、私はお姉ちゃんだもん。弟君を守らないと!)」


姉「(あ、スタッフロール。思ったより怖くなかったかも…弟君が手をつないでくれてたからかな……)」

姉「お、弟君、そんな怖かったの?お姉ちゃんの手、繋いじゃったりして」

弟「……」

姉「どうしたの?そっぽ向いちゃって。あ、もしかして泣いてるのかな~?」ニヤニヤ

クルッ

↑こんな感じのお面

姉「!!!!!!!!!」

バタッ!

「…ちゃん、姉ちゃん…」

姉「う、うーん…」

弟「姉ちゃん!」

姉「あ、弟くん!」

弟「よかった気がついて」

姉「お、弟君だよね…?」

弟「うん、そうだよ」

姉「お、お姉ちゃんね、さっき見たの!」

弟「なにを?」

姉「半分おばけの人!」

弟「なんだそりゃ」

姉「お、お姉ちゃんの隣に座ってたの!それで私が声をかけたら……にゃああああ!」

弟「おっと、姉ちゃん気を失うな」ペシペシ

姉「さっきのなにぃぃぃぃぃぃ!!!?」

弟「なんだろうねえ」

姉「怖いよぉ……」ガタガタ

弟「よしよし、次行こうか」

姉「う、うん。次は動物園行こう!」

弟「ほほう。可愛い動物が家以外でも見れるのか」

姉「……それってお姉ちゃんのことじゃないでしょうね?」

弟「可愛いじゃない」

姉「そ、そう?えへへ……ってお姉ちゃんは動物じゃありません!」

弟「いやいや、「ヒト」の檻がある動物園だって井の頭や日本平にあるんだぜ?」

姉「弟君が動物園に詳しい……」

弟「ズーラシアなんか迷うよアレ」

姉「そんなとこまで行きません!」

――動物園にて

姉「うわあ、見て見て、シロクマシロクマ!」

弟「すごいな、水中から見れるのか」

姉「キャー、赤ちゃんかわいい!!」

弟「ほほう、捕食ショーもやるのか。」

姉「赤ちゃんがちょーだいってしてる!キャー!」

弟「そういえばシロクマって毛が白いんじゃなくて、光が反射して白く見えるだけらしいね」

姉「もーう、さっきから弟君は地味な話しかしなーい!」

弟「姉ちゃんだって可愛いしか言わないじゃん」

姉「だってかわいいんだよ!もふもふしたいぃぃぃ!」

弟「ガチで死ぬぞ」

姉「そうやってお姉ちゃんを怖がらせようとしても無駄だよ!」

弟「係員さん、うちの姉がシロクマと泳ぎたいらしいです」

係員「もはや自殺ですよ……」

弟「ほら」

姉「うう、仕方ない。諦めよう……」

弟「(北極には連れてかないほうがいいな……)」

姉「わあ、なにここ!?犬がいっぱい!」

弟「ドッグパークだって。犬と直接触れ合えるらしいよ」

姉「リードをつけることで散歩ができるのかあ、どの子にしようかなあ」

カチャカチャ

姉「弟君、質問です」

弟「お、動物園にきたことで、姉ちゃんにも学問に対する積極的な姿勢が見られるようになったね」

姉「なんでお姉ちゃんにリードつけるのかな」

弟「だって、犬と一緒に散歩できるんでしょ?」

姉「お姉ちゃんは犬じゃありません!」

弟「チワワみたいじゃん。」

姉「え、そお?そんなに可愛い?」

弟「怖がりなのに威勢だけはいい」

姉「ワーン!」

弟「まあさすがにリードは可愛そうだ。家の中だけにしよう」

姉「え」

弟「さあ、次行こう」


姉「おお!ライオンだよ!ガオーって、強そうぅぅ!」

弟「百獣の王といわれるだけあるね」

姉「知ってるー?ライオンはメスが狩りをするらしいよ?」

弟「そう聞くね」

姉「メスのほうがしっかりしてるんだよ?」

弟「まあ、食べ物もってくるからね」

姉「私たちと同じだね!お姉ちゃんの方がしっかりしてるから!」

弟「そうかもな。確かに我が家は姉ちゃんがメスのライオンで、俺がオスライオンだ」

姉「でしょ~」

弟「メスライオンさん、おなかがへりました。食糧を調達してきてください」

姉「はーい!……あれ?」

弟「お、あれはキリンじゃん」

姉「首ながーい!」

弟「そういやキリンって舌も長いんだよな。40cmぐらいあるらしい」

姉「ひえー、飴舐めたらすぐ終わっちゃうね!」

弟「キリン飴食わないんじゃね?」

姉「そう?子どもの傘みたいな色してるんだよ?きっと性格も子どもっぽいよ~」ケラケラ

弟「姉ちゃんは黄色くないのに……」

姉「なにかいった?」

弟「いや、なんでもない」

――動物園から出て


姉「動物園も楽しかったねー」

弟「うん、ヒトは意外と動物に似てるってことがわかったよ」

姉「なにそれーww変な弟君!」


弟「で、次どこ行くの?もう日が暮れてきた」

姉「あれ乗ろう?」

弟「ん、あ、観覧車か……」

姉「景色いいよー?ロマンチックだし!」

弟「そ、そうだね……」

姉「……?」

――観覧車にて

姉「高ーい!見てみて高さ100mだよー!」

弟「……」

姉「うわー、宝石を敷き詰めてるみたいだねー!」

弟「うん……」

姉「弟君、さっきから元気ないぞー?」

弟「だって……」

姉「だって?」

弟「高いとこ怖いから……」

姉「え」

弟「……」ガクガク

姉「初耳だけど……」

弟「今までそういう場所は避けるようにしてきたし、誰にも言ったことなかった」

姉「そ、それなら先に入ってくれればよかったのに!」

弟「カッコ悪いじゃん……」

>>160「入ってくれれば」でなくて「言ってくれれば」でした


姉「そんなカッコつけなくたって」

弟「姉ちゃんがライオンの話するから」

姉「らいおん?」

弟「メスライオンはしっかりしてるとかいうから」

姉「うん」

弟「オスライオンだってしっかりしてるところを見せたかった……」

姉「弟君……」

弟「でもダメだ、やっぱり怖いし足が震える……」

姉「弟君、手、貸して」

ギュッ

弟「あっ」

姉「こうしてると安心でしょ?」

姉「今日の映画館だって、お姉ちゃんは弟君が手を繋いでくれたから安心できた」

姉「まあ最後には気絶しちゃったけどねww」

けいおん?

>>165
スマン俺けいおん見てないからわからん
地味なアニメが好きなんだww


姉「動物園だって、一人で行ったらあんなにはしゃげなかった」

姉「私がはしゃげるのも弟君のおかげ」

弟「俺だって楽しかったよ」

姉「うん、つまり二人でいるから楽しさを共有できるんだね」

姉「だから弟君の怖さも、私が吸い取ってあげる」

姉「そのかわり弟君が私の安心感を持っていっていいから」

弟「ありがと」

姉「お姉ちゃんの隣に座る?」

弟「うん……」

姉「じゃあこっちおいで」

ガタタッ

姉「(弟君が……覆いかぶさってきた!?)」

出来れば草生やさないで欲しいです

>>167
いいだろう!


姉「さ、さすがに安心しすぎっていうか、そういうことやるなら家で……ってなにいってるの!」

弟「……」

姉「あれ、弟君もしかして寝てる…?」

弟「zzz」

姉「うわあああああん!ベタすぎるー!」

姉「ハァ…まあ朝早かったからね……(正直ここで伏線回収すると思ってなかったけど)」


弟「あれ、ここどこだ?」

姉「あ、起きた?」

弟「あれ、姉ちゃん、なんで俺ベンチで膝枕されてるの?」

姉「さて、なんででしょう?」

弟「……もしかして気絶してた?」

姉「うーん、まあ近いかな?」

弟「マジか……」

姉「とにかく弟君は疲れてたんだよ」

弟「姉ちゃんだって疲れてるくせに」

姉「弟君が安心して床につくまでは倒れませんよー」

弟「今日倒れただろ…」

姉「あー、そういうこというなら膝枕してやんない!」

弟「ごめんなさい」

姉「素直でよろしい」

弟「でも膝枕はもういいよ」

姉「いいの?」

弟「家へ帰ろうか。俺も姉ちゃにはがゆっくり休んでほしいから」

姉「…ありがと」

>>169
「姉ちゃにはが→姉ちゃんには」でした

――翌日

姉「月曜日ね」

弟「月曜日ですよ」

姉「折角昨日は楽しかったのに、月曜日はこんなにも憂鬱です!」

弟「それが自然の摂理だもの」

姉「でもまあいいか」

弟「いいんだ」

姉「毎日弟君が隣にいるからね」

弟「毎日デートとでも?」

姉「うん」

弟「それは恥ずかしいな」

姉「わーい、弟君の恥ずかしがりー!」

弟「だから俺先に行くね」ガタッ

姉「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに……」

姉「ほんとーに先行くのー?」

弟「うん、ちょっと急いでるもんで」

姉「わかったー、いってらっしゃーい!」

弟「いってくるよー。ああそうそう、姉ちゃんさー」

姉「なにー?」

弟「昨日俺が持ってたバッグ、リビングにあるでしょー?」

姉「うん、あるけどー?」

弟「それ開けてみてー!それじゃ!」ダッ

姉「なになに?あ、こっそり買ったプレゼントとかだったりして…」

ガサガサ


姉「にゃあああああああああ!!半分お化けえええええ!!」


おしまい

最後までおつきあい頂きありがとうございました。

貯めて書くとかしないので、のろのろ書かせて頂きました。

ここまで長いSSを書くのは初めてでしたので、お見苦しい箇所があったかもしれません。

共通した流れとして
弟、姉をイジる→立場逆転→ほっこり→オチ
的な感じです。

これにて第二部はおしまいです。今週から少し忙しくなりますので、第三部を書くまでスレが残ってるかわかりません。

いずれにせよ時間があれば、第三部を書きたいと思っております。

他人様のスレをのっとった形となりましたが、のびのびと書くことができました。

夜分遅くまで付き合ってくださった方、貴重な日曜日を半日近く潰してしまって申し訳ない限りではございます。

まだ足りないぞ!という方が第三部を書いて下さっても構いません。



梅雨入りしましたが、まだまだ夜は寒うございます。

皆様もお体を冷やさずに、ご就寝ください。



それではお休みなさい。
姉ヽ(●´∀`)人(´_`●)ノ弟

寝る前ほ

>>184-185
お前大丈夫なのか?

保守

暇つぶしさせて


姉「はぁ……」

姉「弟君の匂い、最近嗅げてないなあ……」

姉「私は就職して一人暮らしだし、弟君は高校の部活で忙しい」

姉「家を出るとき頑張ってくすねてきた弟君グッズも、使い過ぎで私の匂いが染み着いちゃった……」

姉「いやね、グッズの補充は簡単なんだよ?」

姉「ふら~っと家に帰って、洗濯籠の中からパンツをゲットすれば良い話なんだけど」

姉「はあ……」

姉「たまには、直に弟君の首筋をクンカクンカしたいなって」

姉「弟君の首筋を……」

姉「クンカクンカ……///」モンモン

姉「ああああああああ!想像したらますます嗅ぎたくなるぅぅぅぅ!」ゴロゴロ

姉「……」

姉「弟君のパンツ」ガサガサヒョイ

姉「……」カブリ

姉「……」

姉「……」ペロペロペロペロ

姉「もう私の味しかしないや……」ヌギ

姉「それに弟君ももう高校生」

姉「いくら相手が実の姉とは言え、いきなりハグされて首筋に鼻先押し付けられたら拒絶されるかな……」

姉「ううん……弟君は優しいから多分いけるけど……」

姉「……正直に『弟君の匂いプリーズ!!』って言う?」

姉「……」

姉「流石に嫌がられるかな、縁切られるかも……」

姉「それは絶対に嫌だよ……」

姉「何とか合理的かつ、弟君があまり不自然に感じないようにクンカクンカする方法……」

姉「……」

姉「……」

姉「……!」

次の日 弟「いきなり姉ちゃんに呼び出されたんだが、何があったんだ?」テクテク

弟「姉ちゃんいる?来たよ?」コンコン

ガチャ

姉「うえへへへへへへぇ、弟くぅぅぅぅぅぅん」グデングデン

弟「ね、姉ちゃん!?何やってんの!?」

姉「弟くぅぅぅん!お姉ちゃんだよぉぉぉぉぉ」ベロンベロン

弟「いやそりゃ分かる……ってクッサ!酒クサ!姉ちゃん酒飲んでるの!?」

姉「んふぅ、のんれまへんよぉ、ちょ~っとばんしゃくしたらけでふぅ」ダルンダルン

弟「ちょっとした晩酌でそんなになるかよ!……ほら、玄関で寝てないでベッド行こうよ!」

姉「あははははぁ、世界がまらるぅ、おろうとくんがいっぱいいるよお」エヘヘヘヘヘ

弟「立てないのかよ……ほら、しっかりつかまって」グイ

姉「ん~~、おろうと~」ギュッ

弟「ね、姉ちゃん!そんな組み付かれたらバランスが」

姉「けいかくどうりれふぅぅぅ」ギュ~

弟「計画って何!?うわっちょ」
ドサッ

こんばんは。

第三部は>>200の続きでいいですか?

是非アナタの続きを

私も後程書きます

せっかくなので、第三部は酒の話にします。

第三部

弟「ただいま」

姉「おかえり~」

弟「今日は姉ちゃん帰ってくるの早いな」

姉「え~、そお~?」

弟「しまった、姉ちゃんが酔ってる」

姉「お姉ちゃんは酔ってなんかいましぇ~ん!」

弟「姉ちゃん、それ俺じゃない。観葉植物」

姉「ああん?誰がサンスクリット語だって!?」

弟「少し無理があるだろ」

姉「うるさい!弟君、ここに座りなさい」

弟「ああ、長い夜になりそうだ」

飯作りつつ打ってるので、のろくた進行します


姉「弟君に言いたいことがあります」

弟「はい、聞きましょう」

姉「弟君は普段お姉ちゃんのことを大事にしていません」

弟「そんなことないよ」

姉「あろうことか隙あらばお姉ちゃんをイジメてきます!」

弟「イジってるだけです」

姉「えっち!どこをイジってるの!?」

弟「なにが?」

姉「な、ナニですって!お姉ちゃん弟君をそんなふうに育てた覚えはありません!」

弟「俺もまともな姉に育てられた覚えはありません」

姉「うるさーい!」バンッ

ガシャーン

姉「あっつ!あっつ!」

弟「(机叩けばお茶も落ちるさ)」

姉「ほらー、弟君がうるさいからお姉ちゃんがヤケドするでしょー!」

弟「水で冷やしてきなさい」

姉「弟君も頭を冷やす必要があります!」

バシャッ

弟「……なにかけたの?」

姉「しょうしゅうりき!」

弟「思ったより匂い強いんだな……」

姉「弟君と同じことやっただけですー」

弟「ほんと申し訳ないと思っています」

姉「お姉ちゃんを敬う気持ちが足りません!」

弟「愛しの我がお姉さま、どうか愚弟を許してくださいまし」

姉「まだある!」

弟「(コレ一回一回謝らせるの…?)」

姉「こないだの半分おばけの正体が、今日一日考えてわかりました!」

弟「(月曜の時点で気づこうぜ…)」

姉「あれは弟君だったんでしょ!?」

弟「そうです」

姉「びっくりしたんだからー!」プンスカ

弟「いや、だって姉ちゃん映画見る前から怖がってたし。ビックリしたらどうなるかと思って」

姉「怖がってませんー!!映画なんて全然怖くなかったですー!」

弟「>>153一行目」

姉「そ、それはちがいますー!演技ですー!」

弟「あれから一週間夜俺のベッドに、お札持ってもぐりこんできたのはなんでかな?」

姉「う、うぅ…」カアッ

弟「正体わかったから、もう平気でちゅか?」

姉「お姉ちゃんぱんち!」ボカッ

弟「(必殺技…?)」

姉「弟君はすぐそうやって調子に乗るー!」プンプン

弟「酒の勢いに乗ってる人に言われたくないです」

姉「つぎー!」

弟「なんでしょう」

姉「お、弟君は、お、おふろで、お姉ちゃんに……その・・・・・・」

弟「聞こえません」

姉「お、おふろでー……うぅぅ……」

弟「お風呂でなんですかー?」

姉「えーい!」グビグビ

弟「あ、酒に力を求めだした」

姉「うぃぃい……おーねえちゃんにー」

弟「もう酔拳だな」

姉「え、えっちなことをしましたー!!」

弟「そうだっけ?」

姉「なんでーわすえてうのよー!」

弟「どんなことしたか覚えてないなー」

姉「よくききなはい!お、おねえちゃんのー、からだをー、後ろからさわさわしたー!」

弟「(お、言えた)」

姉「おねえちゃんおおっぱひをー、もみしだいたー!」

弟「いい位置にあったから」

姉「にゅるにゅるできもちよかったー!」

弟「本音でてるぞ」

姉「うそじゃないー!」

弟「いや、否定しろよ」

姉「おかげで自分でもはつでんちゅーです!」

弟「聞きたくなかったわ」

姉「今日もおふろで……」

弟「今日入ったら死ぬぞ」

姉「お、おねえちゃんをころそおとしてるなー!?」

弟「自殺は他殺になりません」

姉「わおー!おねえちゃんなっくる!」ポカッ

弟「(パンチとなにが違うんだ)」

姉「まああれだけどねー」

弟「?」

姉「おねーちゃんがせくしーだからあ、しかたにゃいよねー」

弟「消臭力もうないか」

ボタボタ

弟「……今度はなにかけましたか?」

姉「りゅうぶぜりー」

弟「明日学校になに着てけばいいんだ俺」

姉「おとうとくんはさあー」

弟「うん」

姉「おねーちゃんをせくしー?」

弟「意味わからん」

姉「おねーっちゃんをみてー、えっちにならないのー?」

弟「大きいムカデ見たときぐらい興奮する」

姉「えーい!」ポカッ

弟「いたい」

姉「むかで、あしはやくなーい!」

弟「(酒まわるのはやい)」

姉「おねえちゃんは、おとうとくんの、シャツでイけるんだからあ」

弟「胸はるな」

姉「さわりたい?」ニヤニヤ

弟「5000円もらったら触ってもいい」

姉「しかたにゃいなー、ハイ」 つ5000円

間違えた>>107だった

>>231サザエルートに入ったか…健闘を祈る


弟「おいマジか」

姉「さあ、おとーとくん!しゃわりなさい!」

弟「いや、5000円いらんから」

姉「タダでいいのー?」パアッ

弟「そっちに捉えたかー」

姉「はやく!」

もにゅっ

姉「にゃああああ!」

弟「そんないいもんなの?」

姉「も、もう一回…」ハァハァ

弟「構図的にセリフ逆じゃね?」

姉「ほら、しゃあ!」ヌギヌギ

弟「直ですか」

姉「じかしぼりだー」

弟「違う…いや違わないのか?」

姉「もみしじゃけー!」

弟「(手で触るより……)」

ちゅぱ

姉「ひああああっ!」

弟「サーバーから直送で口に含んでみました」

姉「……い、いい……!」

弟「いいのかよ」

姉「これは、じ、じぶんっでできにゃいもん……」

弟「まあそうだね。それは今後の課題として、とりあえず服着なさい」

姉「ひゃいぃ……」

弟「(素直になった。今後はシャツぐらい貸してやるか)」

姉「そんにゃことより!」

弟「なんでしょう」

姉「おとーとくんも飲みなさい!」

弟「俺未成年」

姉「だめー!」

弟「法律にダメ出しするな」

姉「ほら、飲む!飲まないとぬぐー」

弟「わかったわかった、ちょっとだけ」

くぴ

姉「おいひぃ?」

弟「……」

姉「おーとーとくーん」ユサユサ

弟「ふえぇ……」

姉「あ、おとーとくんがこわれた。アハハハハ」

弟「ねえちゃんわー、いつも僕をこまらせる……」

姉「おとーとくんがいじわるするからー」

弟「そうやってわがままばっかいうー」

姉「いわないー」

弟「おとうとじゃすてぃす!」ポカッ

姉「いたいー!えええええんおとーとくんがぶったー!」

弟「ねーちゃんのほうが二発たたいたー!」

姉「うわああああああん」

弟「うわああああああん」


次の日

姉「頭いたい……」

弟「気持ち悪い……」

姉「昨日…どこまで記憶ある…?」

弟「なんか、姉ちゃんに酒飲まされて…あと覚えてない」

姉「お姉ちゃんも、ベッドのなかで二人で朝まで愛しあったとこまでしか覚えてない…」

弟「嘘だよな……?」

姉「お姉ちゃんは大人になりました」

弟「おい勘弁してくれよ。記憶ないんだからさ」

姉「弟君にけがされたよー」

弟「まだ酒残ってんじゃないよな?」

姉「ん、でも弟君だったら、けがされたっていうか、綺麗にされたってほうがしっくりくるかも」

弟「しっくりいくなよ」

姉「弟君、とりあえず学校行ってらっしゃい」

弟「酒くさいうえに制服がリューブゼリーまみれなんだけど」

姉「!?ひ、卑猥……。弟君がけがされたー!」

弟「まあ間違ってはいない」

姉「お姉ちゃんは悲しいよー」

弟「そのままボートで悲しみの向こうへいってこい」

――夕方

弟「ただいまー」

姉「おかえりー」

弟「今日は酒飲んでないな」

姉「同じ過ちは繰り返しません。バッカスに誓って!」

弟「酒の神に誓ってる時点で、もう過ちだろ」

姉「弟君、今日学校どうだった?」

弟「あだ名が「五反田」になった」

姉「おしゃれ!」

弟「舎弟にしてくださいって、クラスメイトから言われた」

姉「かっこいい!」

弟「ロッカーの中にラブレターとローション入ってた」

姉「ぬぬぬ、お姉ちゃんのライバルになりそう……!」

弟「俺転校したい」

姉「えーなんでー?」

姉「それより、弟君、お姉ちゃんにする?」

弟「選択肢がありません」

姉「人生なんて振り返れば一本道なんですよー」

弟「じゃあ家からでてく」クルッ

姉「そんなところで振り替えらないでよー」ガシッ

弟「冗談半分」

姉「半分本気じゃないー!」

弟「おなかすいたからご飯食べたい」

姉「うん、じゃあご飯にしようか!」


夕飯後

弟「じゃあ俺先風呂入るわ」

姉「……」チラチラ

弟「ああ、金魚の水替えといたからいつでもどうぞ」

姉「ちがうう!弟君のいじわる!」

姉「今日は入浴剤入れといたから!」

弟「おお、そりゃいい」

――風呂にて


弟「さて入るか」

ザブッ

弟「(なんかぬるいな……)」

弟「(シュワシュワしてるし。入浴剤の炭酸ガス?)」

弟「(なんか変な匂いするし……めまいしてきたし……)」


ジーッ|ω´・;)

姉「(作戦成功……。今日はシャンパン風呂なのです……!)」

姉「(弟君はお酒に弱い。お姉ちゃんは昨日のこと覚えてるんだから!)」

姉「(昨日はあたしもフラフラしてて襲えなかったけど、これならなんでもし放題!)」

姉「(しかし今入ったらあたしも酔ってしまう……)」

姉「(したがって勝負は短期決戦!泥酔したところをお持ち帰り!)」ニュフフフフ

以下姉の妄想

弟「ふえーん、おねーちゃーん!」

ガラッ

姉「わははは!お姉ちゃん参上!」

弟「わーい、お姉ちゃん!」

サササッ

姉「さあ、こっちで一緒にふぇすてぃばる!」

弟「かーにばる!」

以上姉の妄想

姉「(策士!策士すぎる!)」

姉「(えふびーあいってところからスカウトくるかも!?)」

姉「(そしてあたしはこういうの。「私はえふびーあいより、ぶらざー愛!」)」

姉「(か、かっくいいいいいいい!)」

姉「(コホン)」

姉「(こ、ここで慌てたら全てが水の泡。落ち着いていかなくちゃ!)」

弟「うわー、なんかフラフラだー」

姉「(よし、いまだ!)」

ガラッ

姉「わははは!お姉ちゃんs」

ツルッ

姉「にゃっ!?」

ザバーン

姉「んーんんー!?」

プハッ

姉「(し、しまったー!滑って浴槽に浸かっちゃったああ!)」

姉「(あ、あれ弟君がいない!?)」

弟「何してんの」

姉「え……なんで?なんで外にいるの……?」

http://uproda.2ch-library.com/3865485S2/lib386548.jpg

http://uproda.2ch-library.com/386549TEp/lib386549.jpg

http://uproda.2ch-library.com/3865514D2/lib386551.jpg

弟「そういうことです」

姉「紙芝居形式で説明されるとは思わなかった……」

弟「匂いで気づくわ」

姉「ぐぬぬ」

弟「で、ドアの横に張り付いて「ふらふらー」っていったのさ」

姉「策士策に溺れる……」

弟「シャンパンに溺れてんだろ」

姉「全てが水の泡だー!」

弟「シャンパンの泡だろ」

姉「くぅう……」

弟「てか覗いてたのバレバレ」

姉「!?」

弟「そんで自分の妄想に入った後、俺から目離してただろ」

姉「し、しまった!」

弟「隠れる時間もできるわ」

姉「か、乾杯だ!」

弟「完敗な。悪いな姉ちゃん。ゆっくり浸かっててくれ」

クラッ

弟「(あれ、めまいが……!?)」

姉「くくく……」

弟「!?」

姉「弟、知らないの?シャンパンはアルコール高いんだから!」

姉「酒に弱い弟が少し浸かって、浴槽からでてもこんな籠ったところにいれば酔う!」

弟「最初から…それを…!?」

姉「だから言ったじゃない、乾杯ってね」

弟「こ、こんなブリーチみたいな展開になると思わなかった……」

姉「モノは使いようなのよ」

姉「売上ナンバーワンの雑誌でやるにはお粗末な手法だけど、辺境のスレではまだまだ使えるんだから!」

弟「姉ちゃんは……姉ちゃんだってもう酔ってもいい頃だ!」

姉「確かにお姉ちゃんでも5分は持たない」

姉「だから事前にキャベジン飲んでいたのよ!これで+3分は持続!」

弟「キャベジン……・そんな効果あったのか…!」

姉「正直キャベジンの臭いは、匂いフェチのお姉ちゃんでもキツかった……」

姉「小さい時風邪ひいたんだけど、アレ嗅いだらトイレで吐いたわ」

弟「子どもが嗅ぐもんじゃねーよ……・」

姉「にゃはははは!姉完全勝利!そうるそさいてぃ!」

弟「くっ、俺の負け……」ガクッ

姉「さて、月は満ちた」

姉「カーニバルゥゥウウゥ!」

姉「(第三部にして弟に勝利!)」

姉「(そして弟のシャンパンを……にゅふふふふ!)

弟「zzz」

姉「(弟は泥酔、いや泥睡!)」

姉「(お姉ちゃんの赤ワインは、弟に捧げるためにあるんだから!)」

姉「(あれ、ど、どうしよ、なんか緊張してきた……)」

姉「(落ち着くのよあたし。姉が慌てたら弟は不安になるだけ……!)」

弟「zzz」

姉「(まあ寝てるけどさ)」

姉「(よ、よし!弟のベッドで……)」

ボフッ

姉「(弟を……寝かせて……)」

姉「(お、弟君の……ビール瓶を……)」ゴクリ

スルッ

姉「ふ、ふわあ、ふにゃふにゃ……!」

姉「(こ、声でちゃった……)」

姉「(こ、これが大きくなって……あたしに……入るのかな……)」

姉「(えと、確かイジると大きくなるんだよね……)」

姉「(こうかな……んしょんしょ……)」

弟「ん……」ムクムクッ

姉「(反応してる!き、気持ちいいのかな……?)」

姉「(こ、これを……入れる……?)」

姉「(無理無理入んない入んない!裂ける裂ける!)」

姉「(でも弟君と……一つになりたい……)」

姉「(ついに……念願かなうんだ……)」ジュル

弟「うーん」

姉「!!」

弟「ね……えちゃ……」

姉「(寝言……だよね……?)」

弟「姉ちゃんは……無理やりそういうこと……しないよね……?」

姉「お、起きてる……!?」

弟「うん……」

弟「俺が倒れたら……どうするのかなって思って」

姉「あ、その……」

弟「そしたら姉ちゃんは俺のパンツを脱がしはじめた」

弟「ちょっと怖かった」

姉「!!」


弟「怖くて動けなかった」

姉「あ、ご、ごめん!」

弟「できればこうして声かける前に自制してほしかった」

姉「ごめん、ごめん!弟君!」

弟「その後のことも考えてほしかった」

姉「ごめんなさい!本当にごめんなさい!」

弟「見損なったよ」

姉「うう、ご、ごめんなさいぃぃ……」


弟「でもさあ」

弟「なんか少し期待もしてた」

姉「グスッ、ふえ……?」

弟「俺だって思春期の男だぜ。そういう気持ちもあるさ」

弟「ああ、このまま姉ちゃんに襲われてもいいんじゃないかなーって」

弟「快楽に身を任せてもみたかった」

弟「そしたら姉ちゃんはずっと一緒にいてくれるのかなって」

弟「でもさ、今まで通りの関係ではなくなるよね?」

弟「なんていうか、姉と弟じゃなくなる気がした」

弟「普通の男と女になっちゃう」

弟「そう考えたらまた怖くなった」

弟「で、二つの恐怖と一つの快楽、天秤にかけた結果、恐怖が勝った」

弟「それだけのこと」

姉「……」

弟「姉ちゃんのことは大好きだよ」

弟「だからこういう形で結ばれたくない」

弟「仮に、仮にだよ?」

弟「この先俺が姉ちゃんと一つになるとするよ?」

弟「その時はさ、お互いが満足する形でやりたいわけ」

弟「じゃないと絶対後悔する」

弟「ああ、あの時あんなことしなければな、って絶対思う」

弟「そしたら絶対俺たちは離れ離れになる」

弟「お互いの顔も見たくなくなる」

弟「それはこの先天秤にのる恐怖」

弟「3対1で快楽が勝つことはありえない」

弟「だからさ、姉ちゃん」

弟「今夜はこれで終わりにしよう」

弟「そしてまた明日からいつもの姉弟でいよう」

姉「うん……」

姉「弟君」

弟「ん?」

姉「ごめんなさい」

弟「うん」

姉「ごめんなさい……」

弟「もういいよ、わかってくれたなら」

姉「でもね、今夜は……一緒に寝ていい……?」

姉「一緒に……寝るだけ……だから」グスッ

姉「だってね、なんか今自分の部屋に戻ったら……弟君がどっかいっちゃいそうで……」

弟「どこもいかないよ」

姉「今更ね、自分がしようとしたことが怖くなったの……」

姉「こんなことしといて弟君がお姉…あたしのこと見捨ててさあ……」

姉「なんか弟君がもう……あたしの知ってる弟君じゃなくなっちゃったような気がして……」

姉「あたしがこんなことしたばっかで、弟君がもう違う人になった気がして……」

姉「自分が怖くなった……朝起きたらもう弟君はもう他人になっちゃって……」

ぎゅっ

姉「あ…」

弟「大丈夫だよ」

弟「こうして泣いてる姉ちゃんを俺が見捨てたことあった?」

姉「……ない」グスッ

弟「それでも不安なら、今日は一緒に寝ようか」

姉「いいの……?」

弟「変なことしないって約束できる?」

姉「うん…できる」

弟「まあ、姉ちゃんはもとから変だからなあ…」

姉「ごめんなさい……」

弟「ああ、こりゃあちょっと言い過ぎたかなw」

弟「俺のほうこそごめんね、試すようなことして」

姉「ううん、お姉ちゃんが悪いの。弟君は謝っちゃダメ」

弟「謝るほうが決めるってどうなの?」

姉「お姉ちゃん特権ですよー」

弟「ちょっと元気になったかな?」

姉「うーん、一緒に寝ないとわからない」

弟「そう?じゃあお休み、姉ちゃん」

姉「うー、寝たくない……」

弟「ほら、もっとしっかりくっついて」

グイッ

姉「弟君、温かい……」

弟「誰かさんのせいで体火照っちゃったからね」

姉「……そ、それならお姉ちゃんのほうが火照ってるんだから。体温かいもん!」

弟「そうでもないなあ」

姉「え、そうなの?おかしいなあ……」

弟「血の気がひいたからかな?」

姉「い、いじわる……」

弟「おやすみ」ヨシヨシ

姉「うん…おやすみ弟君……」」


翌日

姉「あれ、もう朝か……」

姉「弟君…いない!?」

ぷに

弟「もう起きてます。おはよう」

姉「……お姉ちゃんのほっぺたつつかないください」

弟「ほら、朝ご飯俺作ったから早く食べて」

姉「うん、ありがと……」

――食事中

姉「昨日はゴメンね弟君……」

弟「もういいよ。弱気な姉ちゃんは俺の好物だからね」

姉「うぅ…しばらくいいかえせない……」


姉「そういえばさ、なんで昨日弟君はお風呂で酔わなかったの?」

弟「ああ、あれ本当に入浴剤だからね」

姉「え?」

弟「シャンパンなんかじゃないんだよ」

姉「で、でもでも、私入れたもん」

弟「姉ちゃんさあ、シャンパン飲んだことある?」

姉「ないよ。あるこーる高いから、大人の飲み物だなーって思って」

弟「蓋、開けやすくなかった?」

姉「そう、すごい開けやすかったの!シャンパンって便利だねー」

弟「俺が中身入れ替えてたから」

姉「!」

弟「それ中身は入浴剤入れた水」

姉「なん…だと…」

弟「姉ちゃんは買ったもの隠さないで冷蔵庫の隣に置いとくからさ、普通に気づく」

弟「で、シャンパン風呂のサイト見てたろ」

姉「なんでそれを!今回はちゃんと背後確認しといたのに!」

弟「履歴」

姉「ふわあああああああ!!」

弟「後さあ、キャベジン飲んでも酔わなくなるわけじゃないからね」

姉「えええ!そうなのお!?」

弟「アルコールなければ、そら酔わんわ」

姉「そんな…ばかな…それじゃあ全部」

弟「計算どおり」

姉「まじか……あ、じゃあシャンパンはどこ?捨てたの!?」

弟「いや、別のビンに移し替えてあるよ。一本は特殊なビンに入れてあるけど」

姉「とくしゅなビン……?」

弟「俺そのビンに移し替えたこといったんだけどね」

姉「え、そんなのきいてないよ!」

弟「>>243

姉「え、どれどれ……」

弟「いつでもどうぞといったよね?」

姉「!!」

トタタタタ

姉「わーん金魚が酔ってるー!!」

弟「そういうことです」


おしまい

今夜も遅くまでお付き合い頂きありがとうございました。

いつもと展開を変えてみました。

そんな弟みたくなかったわ!ちょっとシリアスだったわ!という方申し訳ございません。


明日も時間と需要があれば第四部を書きたいと思います。




それではお休みなさい

計画(*・∀-)db(-ω・*)通り

こんばんは。第四部をはじめたいと思います。

ご飯を作っているので、少々お待ちを

第四部


姉「え、なんて?」

弟「だから、俺告白された」

姉「よく意味がわかりません」

弟「これ以上わかりやすい解説もありません」

姉「告白ってあの……病気のやつだよね?」

弟「それ宣告。そっちのが由々しき問題だわ」

姉「え、え、い、意味がわかんない」

弟「だから俺k」

姉「うわああああああああああああああ」ガタッ

弟「おお、姉ちゃんは今日も元気だ」

姉「うわああああああああああああああ」シャッシャッ

弟「(網戸を開け閉めする意味がわからん)」

姉「うわああああああああああああああ」バシャバシャ

弟「(金魚が可愛そうだ)」

姉「お姉ちゃんのが可愛想!」

弟「なんで?」

姉「だ、だって…お、お姉ちゃんだよ!」

弟「たぶん別の意味で可哀想な姉ちゃんではあるけど」

姉「あ、相手はだれよ!どこのメス豚よ!」

弟「弟の臭いをブヒブヒ嗅ぐ人が一番のメス豚だと思う」

姉「え、お姉ちゃんが好きなの?」テレッ

弟「そのフィルター便利だな。違うよ、クラスの女の子」

姉「連絡網の紙どこだっけ?」

弟「おい、実行に移すな」

姉「くぅ…弟君がロリコンだったなんて……」

弟「クラスメイトだって言ったろ。姉ちゃん基準にすんな」

姉「お姉ちゃんより魅力のある女がいるっていうの!?」

弟「そのフィルター、目にもついてるのか」

姉「いいもん、お姉ちゃんは愛人でもいいもん。カラダだけの関係でいいんだもん!」

弟「既成事実をねつ造するな」

姉「そして猟銃でその女を……」

弟「昼ドラかよ」

姉「い、一度つれてきなさい!」

弟「俺を共犯者にするつもり?」

姉「い、一緒に犯すですって!お、犯すならお姉ちゃんだけn」

ポカッ

弟「すこし黙れ」

姉「ふえぇ…」

弟「そもそも俺はまだ返事をだしていない」

姉「え、そうなの!?」パアッ

弟「ほとんど話したことなかった人だし」

姉「そうなんだあ」ニヤニヤ

姉「てか、どんな人なの?」

弟「なんか美人系で大人しい人」

姉「お姉ちゃんに似てるね」

弟「対極だな」

姉「な、なにをぅ……」

弟「高嶺の花なのに、みんなに優しい」

姉「それアレだよ。悪い組織が弟君をだますために作ったサイボーグだよ!」

弟「真っ先に姉ちゃんを改造手術に出すわ」

姉「ぐぬぬ」

弟「まあ俺に縁の無い人だと思ってた」

姉「縁者のほうがいいですよー」

弟「そんな彼女から手紙をもらった」

姉「手紙?」

弟「>>240の人」

姉「えーと…え…ろーしょん入れてきた人…?」

弟「そうらしい」

姉「どこが清楚なのよ!」

弟「俺は正直ひいた」

姉「そうだよね。そんなえっちなもの使うなんて信じられない」

弟「姉ちゃんはリューブゼリー派だもんね」

姉「ち、ちが……」カアッ

弟「まあ俺も悪ふざけだとは思ったさ。でも呼び出された場所に行ってみたら」

姉「行ってみたら…?」

弟「告られましたとさ」

姉「ふわあああああああ!」

弟「姉ちゃんがリューブゼリーかけてくれたおかげだね」

姉「ちがう、ちがうもん!」

弟「まあ俺はそんなよく知らない人と知ってる姉は正直苦手だ」

姉「あれ、今後半…」

弟「そこで今度家に連れてくることにした」

姉「い、いきなり!?」

弟「いや変なことしないからね。デートとかで彼女の人となりを探るより、リラックスして話したいからさ」

姉「ローション渡す女が変なことしないわけないじゃない!」

弟「まあそうなんだよ。ただそんな簡単に襲ってくる女なら、俺は好きじゃない」

姉「え、そうなの?」

弟「だからなにかしてきた時点で終了ってこと」

姉「なにもおきなかったら…?」

弟「さあ、どうするかなあ」

姉「うわあああん!弟君があああああ!」

弟「(面白い……)」

――翌日

姉「(うあぁ、今日弟君がその娘を連れてくるのか……)」

姉「(お姉ちゃんだってモテてるのに、「弟君が好きです!」って断ってるんだよ…?)」

姉「(これで弟君がその娘となんやかんやあったら……!)」

姉「(うわああああん!どうしようぅ!お姉ちゃん溶けてなくなっちゃいそうだよう!)」

姉「(いや待て、まだその娘を見てない…)」

姉「(弟君はあたしをイジめるために、わざとおおげさに美人とか言ってるのかも…)」

姉「(そんじょそこらの女に負けるお姉ちゃんじゃありません!)」

姉「(かかってきなさい小娘!大人の魅力で差を見せつけてあげるんだから!)」

ピピピピ!

姉「わーい、ホットケーキ焼けたー」キャッキャッ

姉「うまうま」φ(c・ω・ )ψ

ガラッ

弟「ただいま」

姉「あ、弟君!おかえりー!今ね、ホットケーキ…」

弟「連れてきたから」

姉「!!」

弟「岡本さん、これうちの姉ちゃん。こちらクラスメイトの岡本さん」

姉「(め、めっちゃ美人ー!!)」

姉「(飾り気がないのにおしとやかな佇まい!黒髪がさらりと広がり、純粋そうなイメージに拍車をかけているぅ!立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は大納言!これは強敵だああああ!!)」

弟「姉ちゃん?」

姉「うあ、あ、あの、その…」

岡「初めまして、岡本と申します。弟君にはいつもお世話になっています。よろしくお願いします」

姉「あ、よ、よろしくおねがいしましゅ…」

弟「(あ、噛んだ)」

何故岡本さんなんだ

>>330
http://www.okamoto-condoms.com/
こちらから名前を借りました


弟「じゃあ俺の部屋いこうか」

岡「はい」

バタン

姉「……」

姉「(うああああ!いきなりしくじったあああああ!)」

姉「(足ぶらぶらしながらホットケーキを食べてるのみられたー!)」

姉「(お、大人の魅力失敗……)」

姉「(どうしよう…このままじゃ二人きりでらぶらぶになっちゃう!)」

姉「(ぐぬぬ、阻止せねば……)」

姉「(そうだ!お茶持ってくついでに様子を見にいこう!)」

姉「(古典的だが、いい作戦!)」

姉「(にゅふふ、首を洗って待ってなさい岡本さん!)」

ガチャリ

姉「お、おお、おお茶ですよー」

弟「ああ、ありがとう」

岡「ありがとうございます」

姉「じいーっ……」

岡「?」

弟「姉ちゃんどうしたの?」

姉「ふえ、な、なんでもない!どうぞごゆっくり!」

バタン

姉「(あっというまに出てきてしまった……)」

姉「(どう見てもローション持ってくる人には見えない……)」

姉「(弟君がウソついてるのかな?)」

姉「(もうちょっと様子を見てみよう…)」

ジーッ|ω´・;) ←姉


弟「岡本さんは普段音楽とか聴く?」

岡「その…私あまり流行の曲とか知らなくて…」

弟「そうなんだ、カラオケとか行かないの?」

岡「カラオケは……その、はずかしくて……」

姉「(か、かわええ…鼻血でそう…!あたしなんかホルモン歌うのに)」

弟「そうなの?こんど一緒にいこうよ」

岡「む、無理です…!私多分音痴ですし…」

弟「声綺麗なのに」

岡「うぅ、からかわないでください……」カアッ

姉「(うおーい!生娘ここに極まれりいいい!)」

弟「そんなつもりないけどさ。じゃあ好きな食べ物とかは?」

岡「絶対聞いたら笑います…」

弟「好物で笑ったりしないよ」

姉「(そ、そうだよ、なんだったらこの娘を食べちゃいたいよ!)」ジュルリ

岡「本当ですか…?」

弟「うん」

岡「……キ」

弟「?」

岡「ホットケーキです…」

弟「え、ホットケーキなの?」

岡「…」コクリ

弟「そういやさっき姉ちゃん食べてたな」

岡「お、美味しそうでした……」

ドタタタタ

ジュージュー

ドタタタタ

ガチャ

姉「岡ちゃんお待たせー!ホットケーキだよー!」

弟「なにしてんだ」

姉「しまった!」

弟「覗いてたろ」

姉「そ、そそそなことしてないよ!」

弟「まったく、今日は岡本さんいるんだから。ねえ岡本さん」

岡「いただきます!」パク

弟「え」

岡「ふああ、すごくおいしいです…!」パクパク

姉「ほんとうほんとう!?」

岡「はい!(*´ω`*)」パアッ

姉「(か、かあいい…!)」

弟「あれ、波長が同じなのかな」

岡「!あ、私ったら……ご、ごめんなさい!」カアッ

姉「ふおおおおおお」

だきっ

姉「よしよしー今日からお前はうちの子だー」ナデナデ

弟「扶養家族が増えた」

岡「そんな、私なんて……」カアッ

姉「そうゆうところもかあいい!」

弟「姉ちゃんは不要家族にでもしてやろうか」

姉「いいもん!そしたら岡ちゃんと暮らすもん!」

弟「岡本さんの親に負担かけるな」

姉「弟君にはもったいない…この逸材はもったいない…」

岡「そんなことありません!弟君は素敵です!」

姉「いうねえ」

岡「あ……」カアッ

弟「なんだろう、俺も恥ずかしい」

姉「で、弟君のどこが好きなの?」ニヤニヤ

岡「う、うぅ……」カアアッ

弟「俺がお客さんになってきたのは気のせいだろうか」

姉「さあ、お言いなさい!」

岡「その…クラスではクールで」

弟「家にいる時が一番クールだと思う」

岡「でもすごく優しくて」

弟「そうかなあ」

姉「い、いいなあ…」

岡「前電車でおばあさんが弟君の前に立ってたんです」

姉「ほおほお」

岡「そしたら弟君は、おばあさんに席を…」

姉「なかなかできないよねー」

岡「作ってあげたんです」

姉「へ?」

岡「隣にいた女性を頭上のネットの上に乗せたんです…」カアッ

姉「ごめん、ちょっとよくわからない」

岡「ですから、隣の女性をネットの上に乗せたんです」

岡「そしておばあさんに「さあ、席が空きましたよ」って」

岡「あの時のおばあさんの気まずそうな顔……」

岡「そして上に乗せられた女性……」

岡「あれが自分だったらと思うと…」カアッ

姉「あ、わかった、この娘変態だ」

弟「そんなこというなよ」

姉「なんでそんな涼しそうな顔してんのよ!」

弟「てかその隣に座ってた女性って姉ちゃんだよね」

姉「あ、そういえばそうだ」

姉「弟君が高い高いしてくれたから嬉しくなっちゃったんだ」

岡「いいなぁ……」

弟「(今更だが罪悪感が湧いてきた)」

岡「その頃から少しずつ気になり始めて」

姉「ふむふむ」

岡「でも私は声をかけられなかった。自信も勇気もないですし……」

岡「そんな時衝撃がおこりました」

姉「しょうげき?」

岡「リューブゼリーを、制服につけながら登校してきたんです!」

姉「ああ…」

弟「ああ…」

岡「しかもなんかいい匂いするんです!」

弟「消臭力だね」

岡「私は稲妻に打たれたような気がしました……」

岡「私のいた世界なんてちっぽけだった」

岡「世界にはこんなにスケールの大きい人がいるんだ」

岡「もう動くアートですよ!」

弟「今日は独白タイムを、もう使ってしまうのか」

岡「そこで手紙とローションを用意して、ロッカーの中にいれたんです」

弟「しかも蓋閉まってなかったから、ジャージがぐちゃぐちゃになってたわ」

岡「ご、ごめんなさい!興奮してロッカーに入れる前に自分で使っちゃったんです…」

弟「校内で使うなよ」

姉「エロテロリストって案外近くにいたんだね…」

岡「それで手紙を読んでくれた弟君がきてくれたんです……」

弟「うん、まあローションで濡れてて名前の部分見えなかったけどね」

弟「会って驚いたよ」

姉「それで行く弟君も勇者だよね」

弟「それに最後の文章も滲んでわからなかったし。なんて書いてあったのアレ?」

岡「OKだったら、私にそのローションをぶっかけてくださいって書きました…」カアッ

弟「俺退学になるわ。そもそもローションこぼれてたし」

姉「こ、こういうのが弟君は好きなのかあ…」

弟「俺こんなに性癖歪んでねえわ」

岡「でも弟君は私のことがよくわからないから、とりあえず話し合おうって」

姉「うわー、弟君のチキンー!」

弟「これでひかなかったら、人類皆チキンになると思う」

岡「だから私、今日はりきってきたんです…!」

岡「いつ弟君にローションかけられてもいいように…」

岡「ノーブラノーパンなんです!」

姉「ひゅーせくしー!」

弟「いつから日本は無法地帯になったんだ」

岡「そ、それを考えてここにくるまでで、もうビショビショですよ…」ハァハァ

姉「わかるわかる!私もネットの上に乗せられているとき、アソコがきゅーってなったもん!」ハァハァ

岡「ですよね!」

姉「ね!」

弟「女子の下ネタってここまでエグイのか」

姉「ねえ、岡ちゃんはローション派なの?」

岡「はい!水に溶かさず使います!」

弟「ガチじゃねえか」

姉「私りゅーぶぜりー!」

岡「お、お姉さんもですか……」

姉「大人の嗜みってやつ?」

岡「な、なるほど…勉強になります…!」

弟「強く勉めるな」

姉「でねでね、ピンクローター4つ使うの!」

岡「私はR-1にフィールモンブランつけるんです」

姉「なにそれー、なんかすごそー!」

岡「Amazonで手に入りますよ」

弟「お前らの頭の中がAmazonだろ」

姉「なんかうずうずしてきたー」モジモジ

岡「わ、私もです」ドキドキ

弟「百合はいいけど俺の部屋でやるなよ」

姉「えー、けちー!」

弟「いやまさかこんな展開になるとは思わなかった」

姉「で、弟君、岡ちゃんのことどう思うの?」

岡「!」

弟「どうって……」

姉「お姉ちゃん、こんな娘なら大歓迎だよ」

弟「いや、その…」

岡「……」

弟「ご」

姉「ご?」

弟「ご飯にしようか」

姉「ちきん!」

――夕飯

姉「今日は岡ちゃんが作ってくれるんだって!」

弟「それは楽しみだ」

姉「でも今冷蔵庫の中、いもとひき肉ぐらいしか入ってないの…」

弟「買い物いくヒマなかったからなあ」

姉「ねえ、なにがでてくると思う?」

弟「うーん、コロッケとか?」

姉「お姉ちゃんコロッケ好きー!」

弟「まあ楽しみに待ってよう」

岡「お待たせしましたー」

姉「お、きたきた!」

岡「ムサカです!」

姉「むさ…か…?」

弟「あれか、岡本さんは世に聞く錬金術師か」

岡「お口にあうかわかりませんが…」モジモジ

弟「奥地で会いそうな名前だよな」

姉「でもなんかおいしそうだよ」

弟「確かに」

岡「ムサカを知らないんですか?」

弟「え、有名なの?」

岡「なすを使ったギリシャの家庭料理ですよ」

弟「いや待て、なんでギリシャ料理があたりまえに出てくるの」

姉「ギリシャの人?」

岡「え、だって私はギリシャ人じゃないんですよ?」

弟「え?」

岡「だから世界の料理を作ってみたくなるじゃないですか」

姉「なるほどー!」

岡「そのなすは使おうと思って持ってきたんですけど、料理に使っちゃいました」

弟「なににつk……いや、あえて聞くまい…」

姉「岡ちゃんは、わーるどわいどだねー!」

岡「そんなことないです。弟君に比べたら…」

弟「そこに帰結するのか」

姉「これうまいよー!」

岡「よかった…」ホッ

姉「うーん、やっぱ岡ちゃんを嫁にほしいなあ」

岡「そ、そんな…!」カアッ

姉「で、弟君がいらないっていったら、お姉ちゃんが嫁にもらうの」

岡「うう、どうしよう……」

弟「揺らぐなよ」

姉「ねえねえ、岡ちゃん、一緒にお風呂入ろう!」

岡「いえそんな申し訳ないです!」

姉「いいのいいの。いつも弟君と二人で混ぜこぜしながら入るから、たまには違う人と入りたいの」

弟「混ぜこぜってなんだよ」

岡「混ぜこぜ…」ブルッ

姉「あー今えっちなこと考えたー!」

岡「ご、ごめんなさい!」

弟「君には否定する権利があるんだよ」

姉「おとうとくーん?」ニヤニヤ

弟「なんだよ」

姉「絶対に入ってきちゃダメだよ!絶対だよ!」

弟「はい、わかりました」

姉「へそまがりー」


――風呂にて

姉「気持ちいいねー」

岡「そ、そうですね…」

姉「ん?どうしたの?」

岡「は、恥ずかしくて…」カアッ

姉「ほほぅ」

姉「そりゃっ」モミッ

岡「ひあっ!」

姉「かあいい声だすねえ…」

岡「うぅ…」カアッ

姉「もういっちょ!」モミュッ

岡「あ、はあっ…!」

姉「うひょー!あたしがおとこのこだったらスパーキングしてたわ…」ハァハァ

岡「も、もうやめてください」モミュゥ

姉「にゃあん!ちょ、ちょっと、そんなことしちゃだめでしょ!」

岡「お姉さんも…いい声しますね…」

姉「お互い開発済みですな」

岡「そうですね」

姉「まあ経験ないんですけどw」

岡「私もです。なすをこすりつけるのが精一杯ですw」

二人「アハハハハ」

――その頃の弟

弟「(しかしまあ入浴シーンがよくでるスレだ……)」


――風呂場

岡「ところでお姉さんって、弟君と仲いいんですね」

姉「え、そう?」

岡「私一人っ子なんで羨ましいです…」

姉「弟君と結婚すればあたしがお姉ちゃんになるよ?」

岡「そ、そんな…いいんです私は…」

姉「そんなことない!あたしが許す」

姉「あたしは弟君がそこいらの女の子になびくのが怖かったんだ」

姉「昔から「姉ちゃん、姉ちゃん」ってどこでも付いてきて」

姉「今はあんなに無愛想だけどねw」

姉「でもなんやかんやで優しいし、あたしが無茶したらちゃんと叱ってくれる」

姉「弟君がいなくなったら、きっと自分がいなくなっちゃう」

岡「お姉さん…」

姉「でもね」

姉「今日岡ちゃんと話してて気づいた」

姉「ああ、寂しいけど怖くないな、って」

姉「弟君は心を開いた相手にしか、ぶっきらぼうな話し方しないもん」

姉「つまり岡ちゃんを気にいってるの。むしろあたしが背中押してやらないとね」

姉「だってあたしはお姉ちゃんなんだもん」

姉「弟の幸せがあたしの幸せ」

姉「だから岡ちゃん、弟君をよろしくお願いします」

岡「そ、そんな…頭下げないで下さい!」

姉「いいの、これはあたしが好きでやってるから」

姉「後は岡ちゃんが弟君を好きにする番だぞ?」

岡「……そうですね」

岡「それでは…好きにさせてもらいます…」

岡「お姉さん、ありがとうございます」

姉「……うん」

姉「私先にでるね」

岡「…はい」

姉「外…出た方がいい?」

岡「いえ、お部屋に戻っていてください」

姉「わかった。でもね、弟君は無理やりが嫌いなんだからね?」

岡「はい、弟君の意思を尊重します」

姉「そう、じゃあもういうことないわね…」

ザバッ

姉「じゃあ、改めて弟君をよろしく、岡ちゃん」

ガラッ

バタン

姉「(弟君には姉離れしてもらわないと……)」

姉「(実の姉より可愛いクラスメイトのほうがいい…)」

姉「(自分で決めたことなのにね)」

姉「(力抜いたら泣いちゃいそうだ…)」

――姉の部屋

ギイッ

バタッ

ボスッ

姉「(もう今日は早く寝よ…)」

姉「(寝れるといいなぁ……)」

姉「(これから弟君と寝るのは避けないとね)」

姉「(浮気って岡ちゃんに怒られちゃう)」

姉「(ああ、確かにあの時一つにならなくてよかった)」

姉「(お互い気まずさを引っ張って)」

姉「(顔を見るのも嫌になっちゃう)」

姉「(弟君は賢いなあ…)」

姉「(でもなんでだろう、あんまり弟君と会いたくないかも)」

姉「(本当はすごく会いたい)」

姉「(ぎゅーってしてもらいたい)」

姉「(でも会ったら、うまく笑えない)」

姉「(これからあたしは嘘をつき続ける)」

姉「(おかしいなあ、どっちにしてもあたしは苦しいよ)」

姉「(じゃあなんであんなことを言った?)」

姉「(そりゃあ決まってる)」

姉「(あたしがお姉ちゃんだからだ)」

姉「(あーあ、姉じゃなかったらなあw)」

姉「(あ、でもそしたら弟君と一緒にすごした過去もなくなっちゃう)」

姉「(うーん)」

姉「(もうなんかいいや…寝よう…)」





姉「」グスッ

――翌朝

弟「起きなさい」

姉「ふぇ…?」

弟「朝だよ」

姉「うわあああああ!おとうとくん!?」

ガラガラガラ ドテッ

姉「ふえっ!」

弟「そこまで驚くなよ」

姉「あ、そうだった。コホン」

弟「?」

姉「お…岡本さんを…大事にしなさい…」

弟「まあ粗末にはしないよ」

姉「なにその言い方!ひどいじゃない!」

弟「いや、こんなもんじゃね?」

パシッ

弟「いたっ。なにすんだよ」

姉「いい、弟君はいつもぶっきらぼうだけどね、女の子にはもっと優しくしないとダメなの!」

弟「はぁ」

姉「そういう態度がよくないの!」

弟「そういわれても」

姉「そ、そんなんだと、岡本さんが、あなたの側から離れちゃうでしょ!」

姉「最後までやったんなら覚悟と責任を持ちなさい!」

姉「お姉ちゃんが、あ、諦めたんだからね!」

弟「?それはともかく、俺も聞きたかった」

弟「岡本さんとの間になにがあった?」

姉「え、どういうこと?」

弟「こっちが聞きたい。姉ちゃんが変なこと言ってああいう行動とったら、俺は姉ちゃんを許さない」

姉「あ……そう…そうか…岡ちゃん…無理やりだったんだ…」

姉「よかったね弟君…岡本さんはいい女の子だよ」

姉「優しいし、可愛いし、料理だって美味しい」

姉「ちょっと変態かもしれないけど」ポロ…

姉「弟に発情する姉よりはマシだよね…」ポロポロ…

弟「なんで泣くんだよ」

姉「おめでとう…お姉ちゃんは嬉しいよ…」

姉「これで普通の男の子だよ」

姉「お姉ちゃんも…ヒック…かっこいいひと見つけるんだから…グスッ」

弟「話が見えてこない」

姉「話…?」

弟「姉ちゃんが風呂で変なこと言ったから岡本さんは昨晩帰ったんだろ?」

姉「岡ちゃんが…帰った…!?」

――昨晩

弟「帰る!?もう夜遅いし泊まってけよ」

岡「いいんです。帰ります」

弟「姉ちゃんと…なにかあったのか…?」

岡「そうですね…なにもないといったらウソになりますね」

弟「気にしなくたっていい」

岡「気にしますよ…お姉さんはすごく純粋なんですもん」

岡「私じゃかなわないです」

弟「?」

岡「私の好きにするよう言われました」

弟「どういうことだよ」

岡「だから好きにさせてもらいます」

弟「姉ちゃんが傷つけるようなこといったなら、俺が謝るから」

岡「確かにその発言はお姉さんを傷つけてますね」

弟「姉ちゃんを?傷つけたのは姉ちゃんのほうだろ?」

岡「これはお姉さんも苦労しますねw」

弟「とにかく泊まってけって」

岡「あれ、弟君は無理やりするのキライなんでしょ?」

弟「!」

岡「それじゃ、お姉さんを大事にしてください」

岡「ただ一つこれだけ言っておいてください」

岡「今はかないませんが、絶対負けません、って」

岡「それじゃ」

弟「おい!」

ガチャ

岡「(あれだけ弟君のことを見ていて大事に思っている人に、今の私じゃかないません)」

岡「(姉弟という絆……強敵ですね…)」

岡「(いいライバルと先輩が同時にできてしまいました)」

岡「(でも負けませんよ…!)」

弟「――ということがあったんだよ。姉ちゃんなにか知ってる?」

姉「……全部バレてたんだ……」

弟「どういうこと」

姉「弟君」

弟「なんだよ」

姉「私はいいお友達ができました。これからも仲良くしていきたいです」

弟「え、喧嘩してるんじゃないの?」

姉「あーあ、弟君は頭の回転が速いくせに、こーいうことは気づかないんだから」

姉「まだまだお姉ちゃんが世話しないと」

弟「負けないぞ、とか言ってんだぜ?」

姉「そうです。お姉ちゃんも負けませんよ!」

弟「???」

姉「うーん、今日学校で岡ちゃんに私からもいっておいてほしいことがあるんだけど」

弟「え、なにをいえばいいの?」

――学校

弟「よお…」

岡「あ、弟君、き、昨日はごめんなさい!」

岡「いきなり帰っちゃって…」

弟「いや、二人が喧嘩してないならいいけどさあ」

岡「フフフ、してませんよ」

弟「それで姉ちゃんから返事がきてる」

岡「お姉さんから?」

弟「「いつでもかかってきなさい、妹よ。ホットケーキ妬いて待ってるわ!」だってさ」

岡「フフッ。そっちの妬く、ってのがお姉さんらしいですよねw」

弟「そうか?」

岡「また「お邪魔」させていただきます」

弟「あ、ああいつでもどうぞ…?」



おしまい

今夜もお付き合い頂きありがとうございました。

そろそろ姉のライバルを出してみたくなったので、「清楚系変態同級生」という設定だけ考えて入れてみました。

思った以上に強烈なキャラになりましたが、後半の雰囲気にもしっかり合わせてくれました

ムサカは私の得意料理なのでなんとなく出してみました。

今回は弟がカッコ良く立ち回りませんでしたが

弟の知らない場所でお姉ちゃんが立ち回ってるんだぞ、ということを書いてみたかったのです。



仕事の関係でいつ書けなくなる日がくるかわかりませんが

いずれにせよ第五部も書きたいと思います。


それではおやすみなさい

(姉´ω`人´ω`岡)

こんばんは、第五部をはじめたいと思います

帰宅→調理の流れですので、しばしお待ちを

第五部


姉「そんなベタなことってあるんだね」

弟「まあ21世紀だ。なにがおこっても不思議ではないな」

――少し前

姉「今日は待ちに待ったお姉ちゃんの日です!」

弟「今日は誕生日じゃないだろ」

姉「違います、お姉ちゃんの日です」

弟「女の子の日、的なアレか?」

姉「ちがう!」ドンッ

姉「これからお姉ちゃんが決めた日を、お姉ちゃんの日とすることにしました」

姉「弟君がお姉ちゃんを大事にしなければならない日です」

姉「その日はカレンダーに丸をつけてあります」

弟「ちょっと待て。ほぼ毎日ついてるじゃねーか」

姉「そう、つまり毎日がお姉ちゃんの日なのです!」

姉「さーあ弟君!お姉ちゃんを大事にしなさい!」

弟「……」コロコロ

姉「弟君……なにをしてるのかな」

弟「え、ほら床を綺麗にするコロコロで、姉ちゃんを綺麗にしてさしあげようかと」コロコロ

姉「こらー!お姉ちゃんは床じゃなーい!」プンスカ

姉「そりゃあアレだよ、確かにお姉ちゃんは床上手かもしれないけど……」モジモジ

弟「そうだな、床上手だな。床にするにはいい心地だ」ギュウギュウ

姉「わーん!踏まないでぇ!」ジタバタ

弟「暴れるなよ。踏んじゃうじゃない」

姉「もう踏んでるでしょー!」

弟「姉の毛皮を床に敷いたら我が家も豪華になるかな」

姉「ひいぃ!くまさんみたいになりたくないー!」

弟「だったらカレンダーの丸を修正液で消しなさい」

姉「そ、そんなぁ……」

弟「あ、もしもし、保健所ですか」

姉「わかりましたー!消しますー!」

弟「よろしい」スッ

姉「ふうー解放されたー……と、見せかけてお姉ちゃんへっどばっとー」

弟「!」

ゴチーン

弟「いった!」

姉「ふふふ、お姉ちゃんをナメるからそうなるのだ!」

弟「こぶできたらどうs……あれ、なんで俺がそこにいるの…?」

姉「あれ、なんでお姉ちゃんが目の前にいるの……?」

弟「え、俺が姉ちゃんになってる……?」

姉「お姉ちゃんが弟君に…?」

弟「もしかして今の頭突きで体が入れ替わったのか!?」

姉「そ、そんなベタな!?」

――回想終了

姉(体は弟)「うわあああああああ!」

弟(体は姉)「落ち着け姉ちゃん」

姉「どうしようううううう!」

弟「それを今から考えよう」

姉「弟君のカラダをどうしてしまおうううう!」

弟「そっちかよ」

姉「ふわあぁ、いつも舐めるように見ている弟君のカラダがお姉ちゃんのものに…!」ハァハァ

弟「自分の声でそんな言葉聞きたくなかったわ」

姉「へ、うへへ……」

弟「おいなにするつもりだ」

姉「な、ナニって……」カアッ

弟「しまった、姉ちゃんの守備範囲にひっかかった」

姉「堪能させていただきます」ジュルリ

ポカリ

姉「わーん弟君がぶったー!いた…あれ、あんまりいたくないぞ?」

弟「そうか、姉ちゃんの体だから力が弱くなってるのか…!」

姉「ふーん」ニヤニヤリ

弟「嫌な予感」

ギュゥ

姉「お、弟君を踏める!」

弟「おい、自分の体だぞ…!」

姉「ふふーん、このカラダはもうお姉ちゃんのものですー」

弟「とんだインベーダーだ」

姉「ほれほれー、姉の力はどうだー」グリグリ

弟「リアルギニューじゃねーか…」

姉「ここがええのんかー?」モミモミ

弟「くぅ……」ビクッ

姉「弟君がお姉ちゃんの体で感じてる…」

弟「これは悔しい…」

姉「あれ?なにこの感覚」

弟「?」

姉「下半身からなにか伸びてきてる…」

弟「おいまさか」

姉「……」そーっ

ピコーン

姉「!お、お姉ちゃんからアソコが生えた!」

弟「もとから生えてたわ」

姉「ゲームボーイの起動音みたい!」

弟「今のはイメージ音だろ」

姉「これが噂に聞く性剣エクスカリバー!」

弟「エクスでもカリバーでもねえよ」

姉「固くて大きい…。さ、触ってみようかな……」

チョン

姉「ふあっ…!」

弟「画的にキビシい。文字でよかったわ」

姉「なんか変な感じかも…」ハァハァ

弟「ああ、導火線は短くなるばかりだ…」

いや、カリはあるだろ

>>442
確かにカリもバーもあったな…

姉「も、もっと…」

イジイジイジイジ

姉「くぅぅ!女の子のとはなんか違う…!」

弟「なんか恥ずかしい…」

姉「ふぅっ、なんかくる…!」

ドピュッ

姉「なんかでた……」

弟「需要のないことするなよ…」

姉「ふぅ…なんかもうどうでもいいや…」

弟「賢者さん、しっかりしてください」

姉「ルイーダの酒場の樽になりたい…」

弟「旅立ってくれ」

姉「もう寝るー、おやすみー」

ガチャッ

弟「おい、夢の世界へ旅立てとは言ってないぞ」

弟「はあ…」

弟「イっちゃった…違う、行っちゃった…」

弟「とりあえず俺も風呂入って寝るか…」

――風呂

弟「(なんで姉ちゃんはあんなに楽天家なんだろう)」

弟「(普通もっとあせるだろう)」

弟「(なのに入れ替わったらまずオナニーって…)」

弟「(姉ちゃんのほうが男っぽいわ)」

弟「(いや、性欲が肉体的なものだとすればエロに走るのは自然なことなのか?)」

弟「(俺は自分がこんな体になってもエロいことしようとは思わん)」

弟「(と、するとやはり男の肉体だからエロに走るのか)」

弟「(まあ姉ちゃんは元からエロ娘だからわからんが)」

弟「(とりあえず明日は休みだし、解決方法をゆっくり考えるか…)」

――翌日

弟「というわけで、解決方法を考えたいと思います」

姉「えーっ、まだ堪能したいー!」

弟「もう十分堪能しただろう」

姉「だって一回しかイってないんだよー!女の体の時は五回はイケたのに」

弟「まあそういうもんだ」

姉「ぶーぶー」

弟「今日は休みだからいいが、明日から俺学校だぞ?姉ちゃんに行かせるわけにはいかねーんだ」

姉「学校かあ…行きたいなあ」

弟「火に油を注いでしまった」

姉「よしこうしよう」

弟「どうするの」

姉「弟君は解決方法を考えなさい。お姉ちゃんはまだまだ楽しみたいのです」

姉「そういうわけで外出てくるー」ピュー

弟「ちょっと待て!今姉ちゃんがなにかしたら、全部俺の責任になるんだぞ!」

姉「へっへーん、追いつけるもんなら追いついてみろやーい」ピョンピョン

ガンッ

姉「いったー!」

弟「俺の身長で跳ねると頭ぶつけるぞ」

姉「ふえーん、いたいよー!」

弟「その声でそういう言葉言うな」

姉「確かにこれは不便だ。跳ねられないもん…」

弟「跳ねることがそんなにウェイト占めてるとは思わなかったわ」

姉「よし、お姉ちゃんもアイデアだすよ!」

弟「その勢いだ」

姉「それにやっぱり女のオナニーのほうが気持ちいいしねー」

弟「うん…もうそれでいいや…」

弟「しかしどうしたもんかな」

姉「もう一回お姉ちゃんへっどばっとやってみる?」

弟「まあ一番可能性としては高いな」

姉「じゃあいくよー…お姉ちゃんへっどばっと!」

ガツゥン

弟「いたっ!コレいたっ!」

姉「だいじょうぶ弟君?」

弟「力が強くなってるから厄介だな…」

姉「まだ戻ってないね…」

弟「だめか…」

姉「もっと力入れたほうがいいのかな?」

弟「姉ちゃんの力で入れ替われたのなら、力の問題じゃないだろう。」

姉「じゃあ弟君がやってみてよ」

弟「わかった。せーの…」

姉「待って!」

弟「なんだよ」

姉「「お姉ちゃんへっどばっと!」って言わなきゃダメなんだよ!」

弟「なんでそんなこと言わなきゃなんないんだよ」

姉「それで入れ替わったからです!」

弟「ぐぬぬ…」

姉「さあ、言ってみよう!」

弟「お…」

姉「お?」

弟「お姉ちゃん…h」

姉「もっと元気よく!」

弟「くっ……お姉ちゃんへっどばっとー!」

ガツゥン

弟「いたっ!」

姉「いたた…」

弟「だめか…」

姉「弟君が照れたからじゃない?」

弟「なにが悔しいって、初めて照れたのが、こんなしょーもないところだったということだ」

姉「弟君」ニヤニヤ

弟「なんだよ」

姉「かわいかったよー」クスクス

弟「なっ……」カアッ

姉「ああんもうかあいい!お姉ちゃんの胸で抱きしめてあげる!」

弟「痛い痛い!ゴリゴリして痛い!」

姉「あ、忘れてた…ヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ」

弟「なんにも可愛くない」

弟「他の方法はないだろうか…」

姉「はい!いい考え思いつきました!」

弟「いってみなさい」

姉「せっk…」

弟「他に意見のある方」

岡「はい」

弟「!!」

姉「あ、岡ちゃん!」

岡「お邪魔してます」

弟「本当に他の人がいるとは思わなかった…」

姉「あのね、実はね…」

岡「大丈夫ですお姉さん。状況は把握しております」

弟「なんで把握してんだよ」

岡「おそらくこんなことになってるかと思って」

姉「どういうこと?」

岡「>>356で私はムサカを作りましたよね?」

姉「うん、美味しかったよ!」

岡「実はそのムサカに使ったナスなんですが…」

弟「確か岡本さんが持ってきたナスだったな」

岡「実はそれ…二人で食べるとお互いが入れ替わってしまうナスなんです」

姉「!!」

弟「そんなナスがあるか!!」

岡「実はそれ、Amazonでとりよせて…」

弟「またAmazonか。ってかAmazonでそんな危険なナス扱ってねーよ」

岡「なんでもアマゾンの奥地で採ってきたやつだそうで」

弟「どうりでお口にあうわけだ…」

姉「でも岡ちゃんも食べたよね?」

岡「本当は私と弟君の分にだけ、そのナスを入れようと思ってたんです」

弟「俺が岡本さんと?」

岡「ええ、そして弟君のカラダを堪能しようと…」

弟「俺の周りはこんなのばっかか」

岡「しかし今日になっても反応しない」

岡「そこでこの家に侵入してみたところ」

弟「いや、普通に入れよ」

岡「入れ替わってるのがお二人ということで…」

岡「どうやら私のムサカとお姉さんのムサカを間違えてしまったようです」

姉「む、むさか!」

弟「「まさか!」、だろ…」

岡「ほんとうにごめんなさい…」

岡「お姉さんを巻き込むつもりはありませんでした…」

弟「おい、俺は?」

岡「そこで全力でお二人に協力したいと思います!絶対戻してみせます!」

姉「ありがとー岡ちゃん!」ギュッ

岡「あ…弟君が私を抱きしめてくれる…」

弟「それ俺じゃない」

姉「あ、そうか…」

コホン

姉「岡本…俺と付き合ってくれねーか?」

岡「は、はい!」パアッ

弟「だからそれ俺じゃないって」

岡「もうどうでもいいです…」

弟「同じレスで言ってることが変わる人初めて見たわ」

姉「でもね、あたしも元に戻りたいの…」

岡「うーん…もったいない…」

コホン

姉「手伝ってくれねーか、岡本」

岡「はい、わかりました!」

弟「ああそうか、女の方が体狙いか」

岡「じゃあとりあえずPC貸してくれます?」

姉「いいけどなんで?」

岡「知恵袋で聞いてみます」

弟「知恵袋で解決しねーだろ」

岡「なにをいってるんです!世の中には色々な人がいるんです!」

岡「カラダが変わった人がいてもおかしくありません!」

姉「なるほど…」

弟「まあなにもしないよりはマシか…」

岡「というかもうページを作ってあるんですよね…」カタカタ

弟「もうお前楽しんでるだろ」

岡「はい、コレです」

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1264077262

岡「これであとは待つだけですよ!」

姉「うわあ、もう解決策がきてるよー!」

弟「どれどれ…呪文を唱える…ハリーポッター…階段…」

弟「適当すぎるだろ」

姉「この人たちも今まで同じことあったのかな?」

岡「世界は広いですね」

姉「とりあえず呪文からやってみようか!」

弟「呪文ねえ…」

姉「この呪文ってアッコちゃんの呪文を解くやつだよね?」

岡「はい、テクマクマヤコン…の逆ですね」

弟「お前らいくつだ」

姉「じゃあ弟君!」

弟「え?」

姉「弟君が言うに決まってるでしょ?」

弟「俺がかよ」

姉「ラミパスラミパスルルルルル~…はい、戻らなーい!」

弟「なんで嬉しそうなんだ…」

姉「さあ!」ニヤニヤ

岡「早く!」ニヨニヨ

弟「こいつら…こ、コホン…ら、ラミパスラミパス、ルルルルル~」カアッ

姉&岡「か、くぁいあいいいいいいい!」ナデナデスリスリ

弟「いたたた!姉ちゃんのほうはいたたた!」

姉「いいよねえー、普段無愛想な弟君が照れながらかわいいセリフいうのって!」

岡「私は彼がどうしてもお姉さんに見えてしまうんですけど、それもそれでかわいくて!」

弟「く、悔しい…」

岡「じゃあ次はハリーポッターに頼んでみましょうか」

弟「これは無理だろ…」

姉「お話の中の人物だもんね…」

岡「ご安心ください。こんなこともあろうかと、これも質問してみました」

姉「その手があったか!」

弟「おい、これ新手のイタチごっこだろ」


カタカタ

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1464080369

岡「まだ答えがありませんね…」

弟「さすがにこれはないだろ…」

姉「知恵袋もまだまだだね」

岡「いずれ回答があるかもしれません。ゆっくり待ちましょう」

姉「そうしようかあ」

岡「最後は…階段から突き落とすですね」

弟「もう殺人未遂じゃねーか」

姉「成功するかもしれないよ?」

弟「失敗のリスクが大きすぎるわ」

岡「ちょうど私が押す係ですね」

弟「なんでこの人こんなに冷静なの」

姉「じゃあ弟君…」

ギュッ

弟「抱きしめられて不安しか覚えないのはシリーズ初です」

姉「お姉ちゃんが守ってあげるからね…」

弟「仮に守ってもらっても、それ俺の体なんですけど」

岡「じゃあ、いきますよ…」

弟「なんでこの人躊躇ないの?」

岡「それっ!」ダッ

ピピピピ

姉「あ、ホットケーキ焼けた!」スッ


岡「あっ」スカッ





ガタタタタタタタガラガラドターン!!



弟「おい、岡本!大丈夫か!?」

岡「……」

弟「おい、岡本しっかりしろ!」ユサユサ

岡「…ッター…」

弟「え?」

岡「私はハリーポッター!」

弟「もう心と体が一致しているやつがいなくなってしまった…」

――そして

弟「で、どうしたものか」

姉「困ったね」φ(c・ω・ )ψ モグモグ

岡「おっと、これが僕のニンバス2000だ」

弟「設定が古いわ」

姉「今やもう誰も元のカラダに戻れないからね」

弟「コイツは病院に送っとけばなんとかなるだろ」

岡「ああ、聖マンゴ魔法疾患傷害病院はあまり好きじゃないんだ」

弟「これは重症だ」

姉「知恵袋できいてみようか」

弟「もういいわ!」

姉「これだけやってもダメかあ…」

姉「ごめんね、弟君」

弟「いや姉ちゃんは悪くないよ、悪いのはコイツだ」

岡「そうやって僕を目の敵にするんだからスネイプは…」

姉「弟君、お姉ちゃんのカラダ嫌でしょ?」

弟「嫌じゃな…なんだろう、不思議な感じ」

弟「姉ちゃんだからかな…なんか安心するよ」

姉「弟君は優しいよね…」グスッ

弟「泣くなよ…男が泣いても可愛くないぜ」

姉「弟君は今だったら泣いても恥ずかしくないよ?」

弟「泣かねーよ」

弟「俺が泣いたら姉ちゃんが不安になるから」

姉「弟君…」ボロボロ

ぎゅっ

弟「ほら…今の俺には姉ちゃんを抱きしめられるだけの胸があるんだぜ?」

姉「温かい…ありがとう弟君…」

弟「これは姉ちゃんが育てた体だけどね」

姉「ううん、いいの…」

姉「あたし達がこうやって抱きしめあえるなら、もうそんなことはどうでもいい」

姉「弟君がお姉ちゃんを抱きしめてくれればそれでいい」

弟「姉ちゃん…」

岡「あー、お楽しみのところスマンが」

弟「うるせーよ、ってかポッターってこんな横柄な仰々しい喋り方しねーよ」

岡「心とカラダが入れ替わってしまったんだって?」

弟「説明するのがめんどいんでいいです」

岡「話は最後まで聞きたまえ、ロン」

弟「誰が燃えるような赤毛だよ」

岡「解決する方法はあるのだよ」

姉&弟「…!」

弟「ど、どうするんだ!?」

岡「落ち着きたまえ。薬草学のジャンルだ。これはネビルに習ってね…」

弟「早くいえよ」

岡「いたたたた、額のアザを押さないでくれ!」

弟「そんなもんねーよ」

岡「いいかい、ナスと大量のアルコールを混ぜたものを飲めばいいんだ」

弟「そんなんでいいのか!?」

岡「ああ、もちろんだ。これはアマゾンナスに含まれる独自のアントシアニンが…」

姉「よし、お酒を買ってこよう!」

弟「その必要はない…」

姉「どういうこと?」

弟「今こそこいつの出番だ…>>281!」

姉「それは…弟君が移し替えたシャンパン!」

岡「なんとご都合主義だろうか」

カシュッ

姉「うーん、あんまりシュワシュワしてないね」

弟「一回開けたからね」

岡「バタービールはどうだい?」

弟「好きなだけ浴びてこい」

岡「なんだ君は失礼だな。もうこの後のことを教えてやらんぞ!」

姉「お願い、教えて!」

岡「ふん、例え中身が女でも、男に頼まれるのは気持ち悪いだけだ」

姉「うぅ…」チラッ

弟「(……わかったよ、姉ちゃん…!)」

コホン

弟「あ、あの…続き教えていただけませんでしょうか…」ウルウル

岡「ゴクリ…いいでしょうマドモワゼル!ミキサーでかき混ぜなさい!」

弟「それだけかよ!」

ガーッ

姉「できた」!

弟「こいつを飲むのか…」

姉「なんかぶどうジュースみたいだけど…」

岡「さあぐいっとお飲みなさい!」

姉「弟君…」

弟「姉ちゃん…」

グイッ

弟「体が…!?」

姉「熱い…!?」


ピカーッ

岡「この光…!」

シューッ……

姉「…?」

弟「…?」

姉「元に戻ってる…」

弟「まじか…」

姉「やった、やったよ弟君、戻ってるよ!」

弟「ああ、よかったなあ!」

姉「ありがとう弟君!。・゜・(/Д`)・゜・。うわぁぁぁぁん」

弟「おいおい、また泣くのかよ…w」

岡「よかったよかった」

弟「あー、ありがとなおk…ポッター(でいいのか?)」

岡「気にしないでくれたまえ。私は自分のすべきことをやっただけだ」

姉「岡ちゃん…どうしよう…」

岡「さて、私はこれにて失礼するよ。また会おう諸君!行けーニンバス2000!」

姉「あ…そっちは階段…」

岡「とおーーーーーーーっ!」



ガタタタタタタタガラガラドターン!!

弟「物理法則は打ち破れないのか」

姉「岡ちゃん大丈夫!?」

岡「うーん、いたた…あ、お姉さん…あ、弟君か。ホットケーキ私も食べます!」

姉「わーい、岡ちゃんが戻ってきたー!」ギュウッ

岡「く、苦しい…ってこの話し方…お姉さんですか!?

姉「そうだよー!戻れたんだよー!」

岡「おめでとうございます!ど、どうやって戻ったんですか!?」



弟「…知恵袋にでもきいてくれ」


おしまい

今夜もおつきあいいただきありがとうございました。

今回はとりあえずラブコメの王道の話をやってみました。

折角ネットという媒体を利用している話なのだから、なにかネットでしかできないことをしてやろうと思いました。

それが知恵袋です。

今まで使ったことのないものでしたので、うまくいくか心配でしたが。

話に合うような回答を頂けたのが幸いでした。

一応ベストアンサーとお礼をつけておきました。


岡ちゃんはどんどん変な方向にいってしまいましたが。



それではおやすみなさい。

岡(*゚ー^)/'`*:;,

少し早いですがこんばんは。

申し訳ありませんが、今晩は少し遅くなりそうです

お待たせしました。第六部をはじめさせて頂きます。


あまり長くなるようでしたら、前後編で分けたいと思います。

第六部


姉「岡ちゃんが入院した!?」

弟「ああ、骨折らしい」

姉「え、いつ!?」

弟「前回階段から落ちたろ?」

姉「二回落ちたね……」

弟「その一回目でどうやら片方の腕が折れて」

姉「でも、その後動いてたよね」

弟「そうなんだよ」

姉「あ、もしかしてポッターがいたから?」

弟「うーん、魔法で応急処置してたのか?」

姉「で、その後もう一回落ちたよね」

弟「そこでもう片方の腕も折ったらしい。精密検査の結果入院だそうだ」

姉「ふえー、重症だー!」

このスレ長寿だな

>>542
一日中張り付いてるやつがいるからな
俺ではない

>>542
みなさんの支援のおかげです。ありがとうございます。


弟「だからお見舞いに行こうと思うんだが」

姉「お姉ちゃんも行くー!」

弟「じゃあ今から行こうか」

姉「なに持ってこうかなー」ガサゴソ

弟「あんまり変なもん持ってくなよ」

姉「えっちな本でしょー?ローターでしょー?」

弟「両手骨折してるやつにそれは酷だぞ…」

姉「もちろんお姉ちゃんがあててあげるのです…!」ジュルッ

弟「(動物病院にでも送ってやろうか…)」

>>543
ツンデレいただきました。


病院――

弟「よお、元気か」

岡「あっ、弟君…」

姉「こんにちわー!」

岡「お姉さんも!」

弟「声抑えろよ」

姉「うわー両手にぎぷす付いてる…いたそー!」

岡「今はそこまで痛くないんですが」

弟「不便だろうな」

岡「ええ、不便でしかたないんです」

岡「自家発電もできません」

弟「姉ちゃんの読みは鋭かった……」

姉「ご飯とかはどうしてるの…?」

岡「看護師さんに食べさせてもらっています」

弟「気ぃ使うよな」

岡「そうですね。もっと下顎をつかんで無理やり入れられたりしたいんですが」

弟「お前は病院に何を求めているんだ」

姉「お風呂は?」

岡「ビニールで腕を濡れないようにして、体を拭いてもらうんです」

弟「それも大変だ」

岡「それでも濡れてしまうのが困っていて…」

姉「ビニールの隙間から?」

岡「いえ、知らない女の人に体を拭いてもらってると、どうしてもアソコが濡れて…」

弟「もう改造手術でも受けてこい」

姉「弟君!お姉ちゃんも入院したいー!」

弟「隔離施設にか?」

姉「違うー!病院!」

姉「そしてね、病気のお姉ちゃんの手術を弟君がしてくれるの!」


――以下姉の妄想

ピピピピピピ!

弟「どうされましたかお姉さん!」

姉「うう、なんか調子が悪くて…」

弟「それはいけない!今すぐ手術を!」

弟「失礼ですが服を切らせてもらいますよ…」

姉「だめ…」

弟「なぜです!?」

姉「ゆっくり脱がしてあげないと、女の子は不安になるんだから…」

弟「すいません。わかりました…」


スルッ

弟「綺麗な体だ…。クッ…私にはメスを入れることができない……!」

姉「だったら先生、私を雌にしてくださる?」

弟「お姉さん……」

姉「先生の太くて熱いメスで、私のアソコを切り開いて……!」

――その時部屋の外のランプは「非処女中」という文字を煌々と照らしていた……

――以上姉の妄想

姉「うっひょうううううう!!」ハァハァ

弟「もうどっからツッコんでいいかわからん」

姉「こら弟君!つ、突っ込むところは一つしかないでしょ……」モジモジ

弟「……」ズボッ

姉「ふがが、はぬぬあぬぬにに!(鼻の穴じゃない!)」

岡「……」カアッ

弟「なぜ照れる」

姉「とにかく、あたし達にできることがあったらなんでも言ってね」

弟「性的じゃない方向でな」

岡「そうですねえ…じゃあ肩を揉んでもらえますでしょうか…」

姉「お安い御用!」

弟「肩だけだよな?」

岡「ど…どこまで揉む気ですか…!」カアッ

姉「弟君へんたいー!」

弟「俺が変態ならお前らはなんなんだ」

姉「こんな危険人物に岡ちゃんのカラダは任せられません!」

姉「あたしが揉みます!」

弟「一番危険じゃねーか」

姉「ほらほらどう岡ちゃん?」モミモミ

岡「あぁ…いい力加減ですー」

姉「肩こってるねー」モミモミ

岡「両手にギプスはまってると、力入っちゃって……」

姉「まあ両手が不自由だとそうなるよねー」モミモミ

岡「んんっ…はあっ…」

弟「おい、文字ならわからないだろうとでも思ったのか」

姉「うへへー、いいおっぱいしとるのー」モミモミ

岡「お、お姉さん…そこはダメです…」

弟「色々な意味で場所がアウトだわ」

ガラッ

?「お前らあああ!病院では静かにしろおおおお!」

岡「あ…、大那先生」

姉「誰?」

岡「私たちのクラス担任です」

弟「うるせーのが来たぞ」

大「岡本―!大丈夫かあああ!どこが痛いんだあああ!?」

弟「耳がいてーよ」

大「お、弟じゃないか!なんで病院にいるんだ!?」

弟「お前と同じ理由だわ」

大「む!こちらの美人さんは誰だ弟!?」

弟「うちの姉です」

姉「ど、どうも…いつも弟がお世話になっています…」

大「なんだ弟め!こんなに綺麗な姉さんがいるのなら早く言ってくれよ!」

弟「言ってどうする」

大「あんなことやこんなことをだなあ!」

ガツンッ

先生の名前の由来は?

>>559
1.「大」声で「名」を呼ぶ、2.オナニー→大那

今更ですが品の無い名前ばかりで申し訳ありません


大「いたい…ポットは痛いぞ弟よ!」

弟「紹介した自分が憎い」

姉「うぅ……」ブルブル

弟「ほら、姉ちゃんが怖がってるだろ」

姉「弟君はいつも学校であんなことやこんなことを先生にされてるの…?」ガクガク

弟「どう解釈したらそう聞こえるんだ」

姉「弟君がけがされたー!」

大「違いますお姉さん!弟のほうが私を汚す側だったんです!」

ジャーッ

大「あっつ!ポットのお湯あっつ!」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14669929
支援

この先生は女か?

>>563
すいません、男です…

大「まったく…弟は俺をなんだと思ってるんだ…」

弟「小惑星がぶつかればいいと思っています」

大「お前はなんか俺に恨みでもあるのか?」

弟「>>240に書いてある俺のあだ名つけたのがお前だからだ」

姉「おしゃれ!」

大「このセンスをわかってくれますかお姉さん!」

弟「センスがいいからムカつくんだよ」

大「こんなことをお姉さんの前でいうのもなんですがね」

大「コイツは体にリューブゼリーを付けて登校しやがったんですよ…」

姉「まあ!なんて卑猥なことを!」

弟「実行犯は姉ちゃんだろ」

岡「……」カアッ

弟「頬を染めるな」

弟「てかお前もう帰れ」

大「まだ来たばかりだろう!」

弟「なにしに来たんだっけ」

大「お見舞いだ!ちゃんとお土産もってきたんだからな」

岡「え、そんなもうしわけありません…」

大「ヒマだろうと思ってな、いいものを買ったんだ」

弟「エロいものだったら今すぐお前を窓から落とすぞ」

大「俺はこれでも教師だぞ。そんなことするわけないだろ」

姉「なにかなー?」ワクワク

大「さあ、みて驚け!知恵の輪だああ!」

岡「先生、私両手塞がってるんですけど……」

大「……」

弟「お前の知恵が足りなかったな!」ガシャンッ

大「うわああああぁぁぁぁ……!」ヒュゥゥウゥゥゥゥ

姉「あ、窓の外から帰ってった」

弟「黄泉帰らないでほしいところではある」


姉「ねえ岡ちゃん、他にしてほしいことはある?」

岡「うーんそうですねえ。歌を聴きたいです」

姉「歌?」

岡「はい、お姉さんの声って可愛いじゃないですか」

姉「そ、そうかなあ…」テレッ

岡「その声でなにか歌ってほしいです」

弟「だからここ病院だぞ」

姉「そこまでいうなら仕方ない…歌っちゃうよ!」

岡「ぜひ!」

姉「コホン」

♪あーあー あーあー
おとーとくーん だいすーきー
 あーあー あーあー
 あーねーのーうーたー

弟「なに今の」

姉「姉の歌」

弟「25%俺のことじゃねーか」

姉「お姉ちゃんの25%は弟君でできているのだ!」

弟「残りは?」

姉「水です」

弟「もうそれ俺だ」

姉「弟君と同じ……」ハァハァ

岡「す、すばらしい歌……」ハァハァ

弟「耳鼻科にも入院するか?」


続く

今夜もおつきあい頂きありがとうございました。

明日は早いので、今日はここで中断させていただきます。


>>562の方の動画にヒントを得て、「姉の歌」のMP3を作ってみました。

http://firestorage.jp/download/93734b229c9015781b2aa76edc50036541ff6ad5


それではおやすみなさい。

少し時間ができたので投下


第六部後半

岡「お姉さん、素晴らしい歌をありがとうございました」

姉「いいってことよ!」

弟「おい、逆ナースコールきてるぞ」

岡「少しうるさくしてしまいましたかね」

姉「バラード調のほうがよかったのかな」

弟「観点が違いすぎるわ」

姉「そういう弟君はなにかお土産もってきたの?」

弟「あ…しまった、忘れてた」

姉「もう、そういうところ抜けてるんだから!」

岡「いいんですよ。来てくれただけでもお土産です」

弟「ごめんな、岡本」

姉「あ、そうだ!」

弟「どうした」

姉「岡ちゃんは今いいことを言ったよね」

岡「?」

姉「弟君がお土産なんだよ!」

弟「どういうこと?」

姉「今日一日弟君を岡ちゃんに貸してあげます」

岡「そ、そんな!こ、困ります!」アセアセ

姉「あれ、岡ちゃんは弟君のこと嫌いだっけ?」

岡「ち、違いますけど…」

姉「誰に一番お世話をしてもらいたいの?」ニヤニヤ

岡「え…そ、その……お…」カアッ

姉「お?」

岡「弟君…です…」カアァッ

姉「ならOKね」

弟「おい俺の意思はどうした」

姉「お土産忘れた人にそんなことをいう権利はありませーん」

弟「うーむ…」

岡「でも、お姉さん!」

姉「なに?」

岡「そ、その…いいんですか…弟君を私に貸しても」ヒソヒソ

姉「一日ぐらい、いいよ。岡ちゃんに負ける自信はないんだから!」コソコソ

岡「うぅ…すごい余裕ですね…。悔しいですが…ご厚意に甘えさせてもらいます」

姉「よし決まり!弟君、今日一日岡ちゃんのいうことをきいてあげなさい!」

弟「仕方ないな」

岡「あ、あの…よろしくお願いします…」




すいません、また出かけてきます

お待たせしました。続きを書いていきます。

姉「じゃあお姉ちゃんは帰ります」

弟「え、帰るの?」

姉「うん、お姉ちゃんだって忙しいんだから!」

弟「たとえば?」

姉「友達と遊びにいく予定たてるでしょー?」

姉「それから同窓会の幹事やるでしょー?」

弟「遊んでばっかだな」

姉「そ、そんなことないもーん!」

弟「わかったわかった。じゃあ後は俺が引き受けるよ」

姉「弟君……」

弟「なに?」

姉「ベッドあるからって、いつでも押し倒せると思っちゃダメだよ?」コソコソ

弟「大那と同じように押して落としてやろうか」

姉「わー怖いー!」キャッキャッ

弟「なぜ喜ぶ」

姉「それじゃ岡ちゃん弟君、まったねー!」

岡「はい、今日はありがとうございました」

姉「いいっていいって!」

姉「それより岡ちゃん」

岡「はい」

姉「カラダには気を付けてね」

岡「はい……あ、カ、カラダって……」カアッ

弟「さっさと帰れ」

姉「ひーー!」ピューッ

弟「うるさいのが帰ったな」

岡「そ、そうですね……」

弟「……」

岡「……」

岡「(気まずい……)」

弟「なあ岡本」

岡「ひゃいっ!」ビクッ

弟「どうした?」

岡「え、あ、いやなんでも……」ドキドキ

弟「?まあいいや。なんか俺にできることあるか?」

岡「え、えーとそうですね……」

岡「もうすぐ夕飯なので……その……」

弟「うん」

岡「その……」

弟「?」

岡「た…」

弟「た?」

岡「食べさせて……ください……」カアッ

弟「ああ、いいけど…」

――夕飯

弟「おかゆに味噌汁」

弟「漬物と冷奴」

弟「ひじきとおからの和え物」

弟「これは侘しい」

岡「病院食なので……」

弟「育ちざかりの若者にこれはキツいな」

岡「そんなことないですよ。栄養豊富ですし、量的にも丁度いいです」

弟「岡本ってもっと食べるイメージあるんだが」

岡「わ、私は作るのが好きなんです!」

弟「あ、ゴメン」

岡「あ、いえこちらこそ……」カアッ

弟「あ、俺が食べさせるんだったな」

岡「よ、よろしくお願いします…」

弟「なにから食べる?」

岡「ではひじきの和え物から…」

ヒョイッ

弟「はい」

岡「あ……」カアッ

弟「食べないのか?」

岡「い、いえ…い、いただきます!」パクッ

弟「どう?」

岡「美味しいです……」

弟「えーと次は…」

岡「あ、ではおかゆを…」

ヒョイッ

岡「あ、熱そう…」

弟「ほんとうだ」

フゥ

弟「はい」

岡「!」カアッ

弟「まだ熱い?」

岡「い、いえ…」アセアセ

パクッ

弟「味薄いんじゃない?」

岡「とっても…美味しいです…」

岡「(幸せ……)」

――夕飯後

弟「あ、そういえば俺の夕飯がない」

弟「ちょっと買ってくるよ」

岡「あ、はい!」

バタン

岡「(き…)」

岡「(緊張したあああ!!)」ドキドキドキドキ

岡「(本当に食べさせてくれるんだもん……!)」

岡「(私のためにわざわざ……)」

岡「(嫌じゃないんでしょうか……)」

岡「(私にもまだまだチャンスはあるんでしょうか……)」

岡「(ううん!そんなことではいけません!)」

岡「(このチャンスを生かさないとあのお姉さんには勝てません……!)」


一方あの姉

姉「夕飯うまうま」φ(c・ω・ )ψ

岡「(とにかく落ち着きましょう)」

岡「(落ち着かないとなんにもはじまりません!)」

スーッ ハァー

岡「(よーし、頑張るぞー!)」

ガラッ

弟「ただいま」

岡「ひゃいっ!」

弟「そんなに驚いてどうした?」

岡「あ、いえ、その…なんでも……」

岡「(無理だーっ!(´Д⊂グスン)」

――弟の夕飯後

弟「岡本ってさあ」

岡「は、はい!」

弟「普段音楽とか聴かないって前言ってたよね?」

岡「は、はい…」

弟「夕飯後のヒマな時間とかなにしてんの?」

岡「えーと、勉強とかしてます…」

弟「マジか。偉いなー」

岡「い、いえ!そんなことは…」

弟「俺も宿題とかやらないといけないんだけどさ」

弟「机に向かってると後ろから…」

岡「後ろから…?」

弟「「弟君やっほー!」とかいって、姉ちゃんがとびついてくる」

岡「www」

弟「それで頭を背中にグリグリ押し付けてきて」

弟「耳元でにゃあにゃあいって」

岡「可愛いですねww」

弟「胸を後頭部に押し付けてくる」

岡「……」カアッ

弟「俺が当たってるぞとかいうと」

弟「「当たりー」と言う」

姉「な、なるほど…」

弟「そう考えるとさあ」

弟「岡本と二人だと静かでいいよ」

岡「でもなんか羨ましいです…」

弟「そう?」

岡「そんな楽しいお姉さんがいるなんて」

岡「前も言いましたけど、私一人っ子ですから」

すいません、>>634
姉「な、なるほど…」→岡「な、なるほど…」
でした


弟「いたらいたでうるさいぜ?」

岡「それでもなんかいいなー、って思います」

弟「いらなくなったらそっちにやろうか」

岡「扶養家族が増えますね」

弟「不用ってか」

岡「そのくだり前もやりましたねw」

弟「ほんとうだw」

岡「(あ、弟君が笑ってる…)」

岡「(なんか珍しい…)」

――2時間後

弟「あ、もうこんな時間化か」

岡「本当ですね」

弟「じゃあそろそろ…」

岡「(あ、弟君が帰っちゃう……)」

岡「あ…あの…頼みたいことがあるのですが…」

弟「なに?」

岡「そ、その……」

岡「(どうしよう…!なにも思いつかない…!)

弟「岡本もそろそろ風呂の時間だろ?帰るよ」

岡「い、一緒に入ってください!!」

弟「え」

岡「あ!!」

弟「それはマズい」

岡「いえ、あの、その今のは!」カアッ

弟「さすがに岡本とは入れないよ」

岡「とは…?」

岡「もしかしてお姉さんとは入ってたりするんですか…?」

弟「あ、いや…まあ岡本ならいいか…」

弟「こないだ一回入った」

弟「詳しくは>>73

岡「!!」ワナワナ

弟「あ、さすがにひいたか…?」

岡「推します!」

弟「え」

岡「私を推します!」

弟「よく意味がわからん」

岡「私と一緒に入って頂きます!!」

>>637
弟「あ、もうこんな時間化か」→弟「あ、もうこんな時間か」
でした、すいません……

――風呂

弟「おい本当に入るのか」

岡「と、当然です…!」

岡「(勢いで言ってしまったけど)」

岡「(は、恥ずかしい…!)」

岡「(でも今更「やっぱイヤ!」とか言えないし……)」

弟「岡本がいいならいいけどさ…」

岡「私は別に……」

弟「じゃあ…脱がすぞ…」

岡「!!」

――その頃の姉

姉「ガンダムSEED DESTINYの良さがわからない」

姉「なんで主人公途中から変わってんのさ!頑張れよ主人公!」

弟「やっぱやめる…?」

岡「いえ…す、好きに脱がしたらいいじゃないですか!」

弟「そ、そう?」

スルッ

岡「はやい!」

弟「入院してる時の服って脱がしやすいからさ…」

弟「で、その…下着もか…?」

岡「うぅ…で、できれば…目をつぶって…お願いします…」カアッ

弟「難しいな……まあ一応上からやってみる」

弟「こうか…?」モミュッ

岡「ひゃうっ!」

弟「あ、ゴメン!」

岡「そこじゃないです…」

弟「てか岡本が後ろ向いてるぶんには、俺が目空けててもいいんじゃないか?」

岡「あ」

俺が夜も寝ずにずっと張り付いててやるから何も心配せずに心置きなく続けてくれればいいからな

あと俺もこんな姉や友が欲しかった変態大好きです

>>642
ありがとうございます。支援がある限り続けます。


岡「じゃ、じゃあ最初からそうしてください!」

弟「お前が言ったんだろう…」

スルッ

弟「これでいいか……?」

岡「け、結構です…」

岡「(うわあ…本当に弟君の前で裸になっちゃったよ…)」

岡「(いくら後ろにいるからって…)」

岡「(はずかしい…)」

弟「岡本」

岡「は、はいっ!」

弟「いつもギプスにビニールつけるんじゃなかった?」

岡「順番…間違えました…」

岡「(どうしよう…)」

弟「やっぱ看護師さん呼ぼうか?」

岡「あ…」

岡「(どうしよう……)」

岡「(弟君が行っちゃう…)」

岡「ないで……」

弟「え」

岡「行かないで弟君!」ポロポロ

弟「おいどうした岡本!」

岡「私と一緒にいてよ!ウワーン!」

弟「おい、ここで大声出すな!」

ガラッ

看「どうされましt」

弟「……」

看「……」

――しばらくして


看「そう、ならいいけど…」

弟「6時間拘束して、そんな言葉で片付けるんですか」

看「だってあんな光景みたら誰でもそう思うじゃない」

弟「まあ俺が看護師でも思いますけど」

看「あまり無茶はしないでね」

弟「すいません。では最後に岡本の部屋に行ってから、失礼します」

ガラッ

弟「(もう夜中の三時だぞ…)」

弟「(岡本も恥ずかしいなら最初からそう言えばいいのに…)」

ガラッ

弟「岡本…寝てるか…」

岡「起きてますよ」

弟「!」

岡「とても眠れませんよ」

弟「あ、ゴメン…」

岡「申し訳なくて眠れないんです」

弟「え?」

岡「折角弟君が私のためにやってくれたのに」

岡「私はどうしても恥ずかしかった」

岡「普段はあんなにエッチな話ができるのに…」

岡「いざ二人きりになるとなんにもできない…」

岡「不思議です」

岡「きっとお姉さんがいたからでしょうね…」

弟「姉ちゃんが?」

岡「お姉さんがいるから、私はなんでも平気で話せる」

岡「こんなことじゃ…やっぱかないませんよ…」グスッ

弟「岡本…?」

岡「ごめんなさい、グスッ、ごめんなさい…」

弟「…」スッ

岡「やめて!」

岡「今の私を抱きしめることなんてしないでください!」

弟「でも…」

岡「なんで今…私を抱きしめようと…?」

弟「いや…泣いてたし…」

弟「姉ちゃんが泣いたらいつもこうしてるし…」

岡「お姉さんですか…」

岡「やっぱそうですよね」

岡「私は気づきましたよ」

岡「弟君はお姉さんのことが好きなんでしょ?」

弟「え、まあ姉弟だし…」

岡「いえ、女性として好きなんですよね?」

弟「!」

岡「今日私と喋ってる時もお姉さんの話ばかり」

岡「そのくせお姉さんがいる時は無愛想で」

岡「あれはただの照れ隠しでしょ?」

弟「そんなことは…」

岡「聞きましたよ、最近お姉さんに優しいらしいじゃないですか」

弟「え…」

岡「お姉さんが言ってましたよ」

岡「「弟君が最近優しいんだよー。あんまりヒドいことしないの!」って」

岡「以前どんなことをしていたかわかりませんが」

岡「少なくともあなたの心境に変化があった」

岡「それもここ最近で」

岡「なにかあったんですか?」

弟「……」

岡「……言いたくないならいいですよ」

弟「ごめん…」

岡「いいえ、弟君はちーっとも悪くないです」

岡「悪いのは勝手にはしゃいでた私」

岡「あーあ、かなわないなあ…」

岡「なにがダメなんだろ…」

岡「やっぱ姉弟という絆かな…」

岡「こんなことならあの時弟君を素直に襲えばよかったかも」

岡「それをカッコつけちゃって…」

弟「岡本…」

岡「帰ってあげてください…」

弟「え…」

岡「帰ってあげてくださいと言ってるんです!」

弟「……」

岡「お姉さんはたぶん…寝ないで待ってます…」

弟「ご…」

弟「いや…」

弟「ありがとう…」

岡「お礼なんて言わないでください…」

弟「あ、ごめん」

岡「そうやってすぐ謝る」

弟「…」

岡「早く帰って。私のためにも、お姉さんのためにも」

弟「うん…」

岡「でも帰る前に一つ」

岡「弟君はお姉さんが好きなんですよね?」

弟「……よくわからない」

弟「なんだろう、まだ自分の中で整理がつかない…」

弟「ただ言えるのは」

弟「こうやって岡本に言い寄られても」

弟「姉ちゃんのことばかり考えてしまう」

弟「姉弟だからかもしれないけど…」

岡「自分をごまかしているだけなんじゃないですか?」

岡「あなたは今までお姉さんに強くあたってきた」

岡「そんなお姉さんを好きになることに照れがあるのでは?」

弟「……」

岡「ハァ…もういいです」

岡「さっさと帰ってください」

弟「岡本…」

岡「まだなにか?」

弟「これが最後だ。ごめん…」

弟「そしてこれも最後。ありがとう…」

岡「…」

弟「じゃあ帰るよ…」

弟「体に…気を付けてな」

弟「お休み…」

ガラッ

岡「(せいせいしましたよ…)」

岡「(あんなヘタレた弟君と付き合ったって)」

岡「(なんにも楽しくない)」

岡「(でも考えてみたら)」

岡「(いつまでも三人の関係が続くと思ってた私も)」

岡「(この関係に甘えてた私も)」

岡「(負けないくらいヘタレですよね…)」


岡「(なんでかな…)」


岡「(涙も出ないよ…)」

――家

ガチャッ

弟「ただ…いま」

弟「さすがに寝てるかな」

姉「あ、お帰り弟君」

弟「起きてたの…?」

姉「そうだよ!」

姉「だってお姉ちゃんだもん!」

姉「そんなことより弟君!」

姉「夜遅くまでなにしてたのかな~?」ニヤニヤ

弟「色々…あったんだ」

姉「ええ!?ほ、ほんとに!?」

弟「多分姉ちゃんが想像してる色々じゃない…」

姉「え、○○や××や、@@@とか!?」

弟「@@@ってなんだよ」

姉「こんなに遅くなるから心配したんだよー!」

弟「ごめん…」

姉「あれ、元気ないぞー?」

姉「疲れたのかな?」

弟「疲れた」

ギュッ

弟「!」

姉「ほーら、お姉ちゃんが抱きついたら疲れが取れるのです!」

弟「……」

弟「ありがとうな、姉ちゃん」

姉「うわ!弟君が素直だよー!」

弟「うん、元気でた」

姉「よかった!じゃあ寝ようか」

弟「(どうしよう…ドキドキしてきた)」


おしまい

第六部はこれにて終了です。

今回は岡本の心境と、弟の変わりつつある心を書いてみました。

弟が段々大人しくなったことに気づいた方もおられたと思います。


さて、もう人も少なくなってきました。

そこで明日を持ちまして最終部にしたいと思います。

申し訳ありませんが消化不良なオチはそのためだと思ってください。


私は個人的にバッドエンドが大好きです。

しかしこの話にそれを求めるのはいかがなものかと悩んでおります。

今のところオチは特に考えていません。


とりあえず明日を最終部とします。


まあ明日までスレが落ちてなければ、の話ですが。

言い忘れていました。


おやすみなさーい!!


弟(*´・ω・`*)ドキドキ

お待たせしました、ただいま戻りました。>>49です


本人である証拠でございます。
http://uproda.2ch-library.com/3886444GC/lib388644.jpg
>>254の絵の元のやつ


それでは第七部を始めさせて頂きます。

今更ですが、今までの話にサブタイでもつけておきます。


第一部:弟のニオイ

第二部:弟とデート

第三部:弟とお酒

第四部:弟とクラスメイト

第五部:弟と弟?

第六部:弟の心

第七部:姉と弟


弟「(今日は姉ちゃんがいない)」

弟「(>>621で言ってた友達と遊ぶ件と、同窓会のダブルヘッダーだそうだ)」

弟「(遊ぶことに関しては敏腕だと思う)」

弟「(というかなんであんなにいつも元気なんだろう)」

弟「(静かだ……)」

弟「(今までもどっか行くことはあったけど)」

弟「(一日どっか行ってることってあったっけ?)」

弟「(今までは「弟君、寂しかったでしょうー?)とかいって」

弟「(帰ってくることが多かった)」

弟「(その度にひどい言葉を言ってたかも)」

弟「(それでも毎回言ってくれるんだよな)」

弟「(優しいよな)」

弟「(俺が姉ちゃんのことを好きか……)」

弟「(そんなことはない、と思いたいところではある)」

弟「(しかし考えてみれば)」

弟「(俺は確かに姉ちゃんのことばかり考えてた節がある)」

弟「(姉ちゃんにはなんの遠慮もなく接していたと思う)」

弟「(それが姉弟だからと思っていた)」

弟「(いや、今もそう思いたい)」

弟「(しかしこれも岡本に言われたことだが)」

弟「(俺はここ数週間で姉ちゃんに接する態度が変わったらしい)」

弟「(前は容赦なくひどいことをしたり、>>67)」

弟「(風呂であんなことをしたりした。>>81)」

弟「(あの時は特に意識していなかった)」

弟「(今同じことやれと言われたらできるか?)」

弟「(>>446で姉ちゃんの体を見たときはなんとも思わなかった)」

弟「(しかしあれが男の状態だったらわかったものじゃない)」

弟「(姉ちゃんとデートもした)」

弟「(まああの時点ではデートとは言えないのかな)」

弟「(ただ言えるのは)」

弟「(とても楽しかった)」

弟「(お面で姉ちゃんを驚かしたりもしたけど>>148)」

弟「(あの頃は姉ちゃんの怖がる反応を見るのが好きだった)」

弟「(今はなんだろう)」

弟「(罪悪感すら感じる)」

弟「(その後俺が観覧車で怖がっていた時も)」

弟「(俺の手を握っていてくれた)」

弟「(すごく安心できた)」

弟「(思えばあの日早起きしたのも>>135)」

弟「(楽しみだったのかな)」

弟「(もし今日デートするということになっていたら)」

弟「(多分寝れなかっただろうな)」

弟「(だけど大きく変わったのは)」

弟「(酒を飲んだ時だと思う)」

弟「(普段から俺のことを「好き好き」言うから」

弟「(一遍倒れたフリしたら)」

弟「(本当に襲ってきやがった)」

弟「(あの時俺は落ち着いて対処をしたつもりだった>>270)」

弟「(でも本当は)」

弟「(心臓がバクバクしていた)」

弟「(だからかな)」

弟「(「満足した形」だとか言ってしまった>>274)」

弟「(あれは姉ちゃんを落ち着かせるためでも混乱していたからでもない)」

弟「(本音だったんじゃないだろうか)」

弟「(現に俺はあっさり勃たされた)」

弟「(あのままイジられてたら多分イっていたと思う)」

弟「(だから瞬時に本能が働いて)」

弟「(寝てるフリをやめたんだろう)」

弟「(次の日俺は普段通りに接していたけど)」

弟「(あの後しばらく引きずっていた)」

弟「(ところが姉ちゃんときたら)」

弟「(あっさり忘れたかのように普段通りにふるまった)」

弟「(そして普段通り俺にエロいことを言ってくる)」

弟「(俺は姉ちゃんがわからなくなった)」

弟「(俺を襲ったのも悪ふざけか、と)」

弟「(反面どこか期待をするようになったのかもしれない)」

弟「(俺が許したら姉ちゃんは俺を求めてくるのか、と)」

弟「(でもやっぱり怖くてそんなことできなかった)」

弟「(そこからかな)」

弟「(俺が姉ちゃんにひどいことをしなくなったというのは)」

弟「(岡本もよくそれに気づいたな)」

弟「(岡本がうちに来たのはその後だというのに)」

弟「(なにかあったことがわかるなんて)」

弟「(マジメだからなのかな)」

弟「(マジメ……)」

弟「(岡本がねえ…)」

弟「(あいつも変なやつだよな)」

弟「(そんな俺のことを好きになるなんて)」

弟「(まあ変態ウケするんだろうな)」

弟「(あ…そろそろ昼か…)」


弟「(…ホットケーキでも焼こうかな)」

――昼食後


弟「(しかしまあ静かだ)」

弟「(いつもなら姉ちゃんが)」

弟「(「膝枕してー!お昼寝するー!)」

弟「(とか言ってくる)」

弟「(で、してやると)」

弟「(たまに俺が寝ちゃって)」

弟「(上に毛布がかけてある)」

弟「(で、姉ちゃんがかけてくれたのかな、と思ったら)」

弟「(隣でなにもかけずに寝てるんだよな)」

弟「(しょうがないから俺がかけてた毛布をかけてやる)」

弟「(しばらくして俺がまた寝ちゃうと、俺の上に毛布がかかってて)」

弟「(隣で姉ちゃんが毛布かけずに寝てる)」

弟「(……お互い同じことしてたんだな)」

弟「(それで二人で風邪ひいて)」

弟「(お互い静かに寝ていると)」

弟「(たまに俺の部屋にやってきて)」

――回想

姉「弟くーん…」ズルズル

弟「なんだよ…」

姉「一緒に寝ようよー」

弟「風邪ひいてるやつ同士が寝たら悪化するだろ」

姉「二人で寝たほうが、汗かいて風邪も早く治るかもよー」

弟「関取でも雇え」

姉「高くつきそう…」

弟「じゃあ姉ちゃんが太れ」

姉「お姉ちゃんが太っても…いいの…?」

弟「痩せててもダメだ」

姉「ヒドイ…」

弟「しょうがないな…温めてやるよ」

姉「え、ホント!?」パアッ

弟「自分のベッドに入ってて」

姉「うん!」トタタタ


ガチャッ

弟「やあ姉ちゃん」

姉「……」ドキドキ

弟「今温めてあげるね。フトン空けて」

ヒョイッ

姉「……熱い!熱い!熱い!」

姉「なに入れたの……?」

弟「あたたか~い缶しるこ」

姉「ふえーん!」

――回想終了


弟「(今思うと)」

弟「(俺悪魔だな)」

弟「(で、姉ちゃんが先に治ると)」

弟「(仕返しするどころか)」

弟「(病み上がりの体を顧みず、俺の看病をしてくれる)」

弟「(……)」

弟「(罪滅ぼしをしたくなってきた…)」

弟「(……)」

弟「(岡本の見舞いでも行くか……)」






すいません、また少し出かけてきます

姉可愛い( *・ω・´)

ただいま戻りました。再開します。

――病院

弟「よお」

岡「あ、弟君。いらっしゃい」

弟「あ、げ、元気…?」

岡「え、ええまあ腕以外は…」

弟「こないだは…」

岡「ごめんなさい!」

弟「え…」

岡「折角きていただいた弟君にあんなことを言ってしまって…」

弟「いや、特に気にしてないよ」

弟「岡本に気づかされたっていうかさ」

弟「今日一日色々考えてみた」

弟「やっぱり姉ちゃんのことはよくわからないんだ」

弟「本当に俺のこと好きなのかなって」

弟「で、俺も姉ちゃんのこと好きなのか、よくわからない」

弟「でも振り返ると」

弟「姉ちゃんとの思い出でいっぱいなんだ」

岡「はぁ…あいかわらずヘタレですね」

弟「そうかな…」

岡「あの時弟君がリューブゼリーなんて被ってこなければ」

岡「ただの優しいクラスメイト、で終わってたのに」

岡「仲良くなってしまったために」

岡「ヘタレな部分を見つけてしまいました」

岡「好きになったほうが負けですから仕方ないんですけど」

弟「好きになったほうが負けねえ…」

岡「貴方たち姉弟は両方負けですかね」

弟「姉ちゃんが俺のこと好きなら…な」

岡「そういうところがほんっっとヘタレなんです!」

弟「ぐぬぬ」

全部読んだけど
これ最終章?
そんなのやめてくれよ

岡「そういえば今日お姉さんは?」

弟「ああ、友達と遊びに行って、18時くらいから飲み会だとか」

岡「ははーん、なるほどねえ」ニヤニヤ

弟「?」

岡「今日一日寂しかったでしょ?」

弟「え、あ、いや…まあその…」ドギマギ

岡「私をお姉さんの代わりに、暇を潰せる相手にでもしようとしてたんですか?」

弟「そんなことはない」

弟「ただその…」

弟「おかげで色々考えることができたし」

弟「ああ、ついでに岡本に聞きたいんだが」

弟「やっぱ好きな相手のことってずっと考えるもんなのかな」

岡「そ、それを私に言わせますか…」カアッ

弟「参考までにさ」

岡「……」イライラ

弟「岡本?」

岡「あああああ!!」

弟「!」

岡「ああそうですよ!ずっと考えますよ!」

岡「普段なにしてるのかな、とか!好きなタイプはどんな娘なのかな、とか!どういうことで笑うのかな、とか!」

岡「おっぱい大きいほうがいいのかな、とか!私とエッチなことしたいのかな、とか!最初のデートはこういう所行きたいな、とか!私のこと好きになってくれるのかな、とか!!!」

弟「……」

岡「……ハッ、あ、あの…私ったらつい…」カアッ

弟「あ、いや、参考になったよ…」

岡「うぅ…本人の前で…うぅ…」

弟「ありがとう岡本」

弟「今の聞いたけどさ」

弟「そんなことを考える相手が、「好きな人」というのであれば」

弟「俺は…その…」


弟「姉ちゃんのことが好きなんだと思う」

岡「…やっと本音が出ましたね」

弟「うん…なんか恥ずかしいな…」

岡「どうみても今の状況は私のほうが恥ずかしいんですが」

弟「そうかもなw」

岡「あ、笑った!ヒドい!」



弟「実はさ、岡本」

弟「俺、同じクラスだけど」

弟「岡本のことは一目置いていたっていうか」

弟「高嶺の花だと思ってたんだ」

岡「私が?」

弟「うん、綺麗だし、優しいし」

岡「そ、そんな…」カアッ

弟「そんな岡本にここまで言われてるのに」

弟「ドキドキしたことがないというのも変な話だよな」

岡「むか!」

弟「あ、いや、変なのは俺の方だよ?」

弟「じゃあなんでドキドキしないのかっていったら」

弟「姉ちゃんの存在があったからなんだろうな」

弟「俺の知ってるなかでもトップレベルに魅力的で」

弟「なのにドキドキしない」

弟「この矛盾はさ」

弟「姉ちゃんが作ってるのかな」

岡「さりげなーく、ひどいこといってません?」

弟「いや、だから世間一般では岡本のほうがモテるんじゃないかと」

岡「あのですねえ…」

岡「世間一般の人にモテたところで」

岡「好きな人にモテなければ意味がないんですから」

弟「あ…そうか…」

岡「ほーんと、弟君はひどいひどい」

弟「いやその…」アタフタ

岡「いいですよー」

岡「私から見てもお姉さんは魅力的なんですから」

岡「私は自分の趣味が変態的だと知っています」

岡「それを必死で隠そうとしていた」

弟「いや、俺のロッカーに入れている時点で隠す気ないだろ」

岡「あれはいいんです」

岡「好きになった人には、隠しごとをしたくなかったから」

弟「俺がクラスのやつに言いふらす、とか考えなかったのか?」

岡「そんな人を好きになりません」

岡「好きな人のことはよーくわかるんですから」

弟「俺にはよくわからないけどな…」

岡「だったらわかるように努力すればいいだけでしょ?」

弟「どうやって?」

岡「好き、と言えばいいんです」

弟「……」

岡「それで相手が自分のことを想っているか、すぐにわかりますよ」

弟「それはそうだけど…」

岡「そこがヘタレなんですよ」

弟「返す言葉もございません」

岡「しっかりしてくださいよー」

弟「精一杯努めたいところではありますが…」

岡「うーん、そうですねえ…」

岡「あ、弟君」

弟「なに?」

岡「今日お姉さん友達と遊びに行ってるんですよね」

弟「うん」

岡「お姉さん素敵だからなー」

岡「町でナンパされてたりして」

弟「!!」

岡「もしくは同窓会で…」

――以下岡本の想像


姉のクラスメイト「え、姉ちゃん、今彼氏いないの?」

姉「うん、寂しいんだ…」

ク「じゃあ俺と付き合わない?」

姉「え、私なんかでよければ…」

ク「決まり!今夜はホテル行こうぜ!」

姉「はい……」

THE END


――以上岡本の想像

岡「―ってことになるかも」

弟「……!」ワナワナ

弟「ど、どうしよう……」ブルブル

弟「気が気じゃなくなってきた…」

岡「早くしないとお姉さん取られちゃいますよー?」

弟「ちょっと同窓会出てくる」

岡「それはさすがに…」

弟「だって…姉ちゃんが輩に…」

岡「早く告白しないからですよ」

弟「ちょっと斧か鉈買ってくる」

岡「そういうお話じゃないでしょ」

弟「どうしよう…」

岡「今日帰ってきたらすぐに言いなさい」

弟「今日…?」

岡「弟君にはお姉さんを放っておいた罪があります」

岡「今夜告白される可能性が生まれたわけですが」

岡「それが弟君の罪です」

弟「……」

岡「そして無事お姉さんが帰ってきたら」

岡「弟君の罪は許されるのです」

弟「そこで俺に告白する権利が生まれるというわけか…」

岡「そうです。それまで大人しく待っていてください。」

弟「はい…」

岡「じゃあ今日はもう帰りなさい」

弟「そうします…」

岡「元気出して!」

岡「元気のない男は嫌われるぞー」

弟「そ、そうなのか!?」

岡「そうです」

弟「むむむ…が、頑張るか…!」

岡「その意気です」

弟「うん、頑張る…!」

弟「岡本…ありがとう!」

岡「いえ、今夜弟君がフラれる可能性もありますからねー」

弟「……」サーッ

岡「元気のない男は…?」

弟「!」

弟「そうだった…!」

弟「フ、フラれたら…な、泣いて綺麗になる!」

岡「どこのOLですかww」

弟「じゃあ今度こそ帰るよ!」

岡「ええ、気を付けて」

岡「ああ、そうそう」

岡「一つ私から言う事が」

弟「?」

コホン

コホン

岡「弟君、お姉さんををよろしくお願いします」

弟「え…?」

岡「そんな不思議そうな顔しないでくださいよ」

弟「いや、だっていきなり…」

岡「いいんです、これは私が好きでやってるだけなので」

弟「…?」

岡「後は弟君がお姉さんを好きになる番ですよ?」

弟「まあ…もう好きになってるけど…」

岡「女の子はは無理やりが嫌いなんですよ?」

弟「まあ…俺も嫌いだし…」

岡「これでよし」

弟「?」

岡「気にしないでください。儀式みたいなものですから」

岡「はい、早く帰った帰った!」

弟「あ、ああうん…じゃあまた」

>>760
岡「女の子はは無理やりが嫌いなんですよ?」→岡「女の子は無理やりが嫌いなんですよ?」
でした、すいません。


岡「(お姉さん…あなたの言葉は…弟君に渡しましたよ)」

岡「(しかし弟君は鈍感ですねえ…)」

岡「(どう考えてもお姉さんが他の男になびくわけがないのに)」

岡「(まあ弟君の気持ちに気づかないお姉さんも十分鈍感ですが)」

岡「(世の中鈍感な人が得するんですかね……)」


――自宅

弟「(とは言ったものの…)」

弟「(不安だ)」

弟「(あ、留守電入ってる)」

ピーッ

姉「あ、もしもし弟君?」

弟「(姉ちゃん…)」

姉「えーとお姉ちゃんは、今から同窓会に行ってきます」

姉「帰りは21時ぐらいになるかと思います」

弟「(早いな…)」

姉「弟君にお土産買っていくので、楽しみにしていてくださーい!」

プー、プー……

弟「(幹事なのにそんな早く…)」

弟「(俺のためかな…?)」

弟「(いかんいかん、気にしすぎだ…!)」

弟「(とりあえず告白の言葉でも考えておいたほうがいいかな…)」

弟「(姉ちゃん好きです!)」

弟「(俺と姉弟の垣根を越えてみないか?)」

弟「(今日からここはシャングリラ!)」


弟「(意外と難しいな…)」

――19時

弟「(おなかすいたな…)」

弟「(なんにも準備してなかった)」

弟「(昼の残りのホットケーキぐらいか…)」

弟「(温めよう…)」

チーン!

弟「(なんだろう、昼の時より美味しくない)」

弟「(時間が経ったからかな…)」

弟「(姉ちゃんはいつのホットケーキでも「美味しい!」って食べるのに)」

弟「(なにが変わったのかな…)」

――20時

弟「(長い……)」

弟「(こんなに長い一時間は初めてだ…)」

弟「(姉ちゃん今頃なにしてるかな)」

弟「(お酒飲みすぎてべろんべろんになって)」

弟「(そのままお持ち帰り……)」

弟「うわあぁあわああ!!」ガタッ

弟「ハァハァ……(声出しすぎた…)」

弟「(落ち着け俺…)」

弟「(お、お土産、そう!お土産のことを考えよう!)」

弟「(なに買ってきてくれるのかな…)」

弟「(「お土産は…彼氏との赤ちゃんです…」)」

弟「うわあぁあわああ!!」ガタッ

弟「(疲れる…!)」ハァハァ

わろた

――21時

弟「(そろそろか…)」

弟「(緊張してきたな…)」

弟「(い、いつ帰ってきてもいいように)」

弟「(玄関で待ってようかな…)」

弟「(いや…かえって不自然か)」

弟「(しかしリビングで告白するのも雰囲気がなあ…)」

弟「(風呂…)」

弟「(ダメだ…確実に目を合わせられん…)」

弟「(寝室…)」

弟「(雰囲気はいいが、フラれた場合、その相手と一日寝るのは気まずいな…)」

弟「(こんなことなら告白部屋でも作っておけばよかった)」

そろそろ完結か

――22時

弟「(遅い…)」

弟「(21時って言ったのに)」

弟「(二次会とかやってるのかな)」

弟「(そうだよ、それで盛りあがって)」

弟「(じゃあなんで電話してこない…?)」

弟「(いや、変なこと考えちゃだめだ…)」

弟「(きっと事情があるんだ…)」

弟「(そもそもこんなことぐらいで慌てるようではいかん)」

弟「(げ、元気のある男にならねば…)」

弟「(でも姉ちゃんが時間守らなかったことってあったっけ…)」

弟「うわあぁあわああ!!」ガタッ

弟「(お、落ち着け…)」

――23時

弟「(さ、さすがにおかしい…)」

弟「(そうだ、俺が電話すればいいんだ…)」

弟「(もうこの際何を言われてもいい…)」

弟「(とにかく心配なんだ…!)」

弟「(よし、電話するぞ…)」

プルルルルル!

弟「!」

弟「(で、電話かかってきた!)」

弟「(姉ちゃんかな…)」

ガチャッ

弟「は、はいもしもし…」

岡「あ、弟君!?」

弟「え、岡本?」

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

岡本ぉ

岡「お姉さん帰ってます!?」

弟「いや、まだ…」

岡「ひょっとしたら…」

弟「なにがあったの?」

岡「さっき窓の外を見てたんですけど…」

弟「うん」

岡「救急車が飛び込んできて…」

弟「まあ病院だからなあ」

岡「お姉さんに似た人が運ばれてきたんです!」

弟「え……?」

やめてくれやめてくれやめてくれ

岡「まだ確認していませんけど…」

弟「……え?」

岡「もしお姉さんだった場合、こちらに連絡するよう言っておきます!」

弟「いや…よくわからないんだけど…」

岡「では確認してきますので!」

岡「すぐに出かけられる準備しておいてください!」

ガチャッ

プー、プー……



弟「嘘だろ?」

いぎゃあぁあぁあわぁああぁ

弟「……」

弟「……」

弟「……」

弟「……」

弟「……」


弟「いや、まだ…」

弟「まだわからないよ…」

弟「きっと見間違いだよ…」

弟「姉ちゃんが…」

弟「絶対ないって…」

俺も仲いい姉ちゃんいるけどこんなん絶対嫌だ

プルルルルルル!

プルルルルルル!

弟「!」

プルルルルルル!

弟「大丈夫、そんなわけがない…」

プルルルルルル!

弟「姉ちゃんのはずがない…」

プルルルルルル!

弟「だって姉ちゃんだよ?」

プルルルルルル!

弟「ひょっこり帰ってくるさ」

プルルルルルル!

プ……

電話「メッセージを録音します」

弟「!」

病院「こちら○○病院です。姉さんの自宅でしょうか?」

病「姉さんが当病院に急性アルコール中毒で運ばれました」

病「意識の喪失が窺えます」

病「至急当院へ起こしください!」

ガチャッ

プー、プー……



弟「姉ちゃん…」



弟「姉ちゃん…」

アル中なら俺も大丈夫だったし大丈夫だろ

(´・ω・` )もう…

弟「嘘だよ」

弟「嘘だよな」

弟「誰か嘘だといってくれ…」

弟「うう…」

弟「姉ちゃん…」グスッ

プルルルルル!

弟「またか…」

弟「出ればいいんだろ…」

ガチャッ

弟「はい…もしもし…」

岡「あ、私です!」

弟「岡本…」

岡「やはりお姉さんでしたね…!」

弟「らしいな…」

岡「しっかりしてください!」

岡「こういう時弟君がしっかりしなくてどうするんですか!」

弟「うん…」

岡「病院に来て下さいよ!」

弟「うん…」

岡「一人で来れますよね!?」

弟「うん…」

岡「あー、もう!」

岡「わかりました!とにかく病院に急いでください!」

岡「お姉さんはあなたを待っているんですよ!」

ガチャッ

弟「姉ちゃんが俺を…」


弟「待ってるのか…?」


弟「とりあえず病院行こう…」

トボトボ

弟「あれ、病院ってどっちだっけ…」

弟「どうやっていくんだっけ…」

弟「はあ…」

弟「もうどうでもいい…」



?「危ない!!」



キキイィィィィィィ!!



弟「!!」

えええええええええええええ

?「危ねえだろ!」

弟「…すいません」


?「まったく…最近のガキはしつけがなってねえな…」

弟「……」





?「担任の顔でも見てみたいもんだぜ、なあ弟?」




弟「え…お、大那先生…!?」




大「話は岡本から聞いてるぜ。さっさと乗れ」

弟「は、はい…」


http://www.youtube.com/watch?v=hsDzUP5l-5Y&feature=related
(↑今こんな雰囲気です)

新キャラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

>>805
お前という奴はwwwww

ちょい最初から読んでくる

――車の中

大「飛ばすぜええ!」

弟「先生…そんなに飛ばしたらマズいでしょ…」

大「だって急ぐんだろ?」

弟「減点されますよ」

弟「なにかあったら教師クビですよ…」

大「お前ナメてんのか」

弟「え…」

大「生徒が迷ってる時に」

大「それを全力で助けられないのが教師だというのなら」

大「そんな免許捨ててやらあ!」

弟「先生…」



大「今のこと他の先生には内緒にしといてね…」

弟「そういうこというからモブキャラ扱いされんだよ」

――病院

弟「あ、あの…その…」

大「姉さんの弟と、その担任です。お姉さんはどちらでしょうか」

病「現在集中治療室で治療中です」

弟「姉の…状態はどうなんでしょう…」

病「意識がなく昏睡状態です…」

弟「そんな…」

病「最悪のケースも覚悟しておいてください…」

弟「あぁ…」ガタッ

大「弟!気を確かにしろ!」

弟「先生、俺もう…」グスッ

大「お前が姉ちゃんを信じないで誰が信じるんだよ!」

大「ここで地面に這いつくばりにきたんじゃないだろう!?」


病「すいません、お静かに」

大「あ、スンマセン…」

支援

先生(´;ω;` )ブワワ

岡「あ、二人とも来ましたか!」

弟「岡本…」

大「岡本、電話ありがとうな。腕も使えないのに」

岡「いえ、同じ病室の方に手伝ってもらったので…」

大「弟がこの体たらくでな…」

岡「弟君…気持ちはわかりますが…気をしっかり持って…」

弟「嫌…だったのかな…」

岡「?」

弟「姉ちゃんは俺が嫌いだから」

弟「家に帰りたくなかったから」

弟「酒をガブ飲みしたのかな…」

岡「まだそんなこと言ってるんですか!?」

弟「だって…」

パシッ

ワロタwwwwwwwwwwwwww

すまん誤爆だROM

バチーン

岡「バカなこと言わないでください!」

岡「お姉さん悲しみますよ!」

岡「大好きな弟が、自分の無事を信じてくれないなんて…」

弟「俺だって信じたいよ…」

弟「でも俺が姉ちゃんに嫌われてるなら…」

弟「もう信じる意味もない…」

岡「ちょっと待っててください」タッタッタッ


岡「連れてきました」

弟「誰…?」

岡「こちら同窓会に出席していた、お姉さんのクラスメイトの方です」

岡「病院に連絡して、一緒についてきてくれたんですよ」

ク「あなたが…弟君?」

弟「はい…」

大「なにがあったんですか!?」

ク「今日の同窓会で、姉ちゃんはすごく楽しそうだったんです」

ク「弟君の話ばかりしていて」

ク「姉ちゃんを狙ってる男も何人かいたんですが」

ク「そんな彼らが入れないほど、姉ちゃんは弟君の自慢をしていたんです」

弟「俺の話…」

ク「誰かが言ったんです」

ク「「もうそれなら弟と結婚しちゃえよー」って」

ク「そしたら姉ちゃん」

ク「本気で照れだして」

ク「その後お酒をドンドン飲みだして」

ク「気持ちよくなったんでしょうね」

ク「話にブレーキがかからなくなって」

ク「お酒も増える一方」

ク「私たちが気づいた時には様子がおかしくて」

ク「突然バタッと倒れまして…』」

ク「私たちがもっと早く気づいてあげていればよかったんですけど…」

ク「本当にゴメンナサイ…」グスッ

大「もう泣かないでください」

大「お姉さんは、きっとすごく楽しかったのでしょうから」

岡「そうですよ、勢いある時のお姉さんは誰にも止められませんよ」

ク「ありがとうございます…」

大「我々にできることは信じることだけですよ」

岡「そうですね、待ちましょう…!」



弟「姉ちゃんが俺の話ばかり…?」


弟「本気で照れた…?」


弟「俺の事…」

ドキドキ

ガチャッ

弟「!」

医者「治療終わりました」

大「どうなんですか、お姉さんの容体は!?」




医「無事ですよ」




医「相当の量飲んでらしたので危険でしたが」

医「それでも今は安静にしておきます」

医「相当体が弱ってますからね」

医「今病室を用意しますので」


弟「よかった…」

弟「よかったよぉ…」グスッ

弟「ウワーン!!(ノД`)・゜・。」

安心した

岡「よかった…よかったです…」グスッ

大「やったな、弟!」

ク「よかった…」

弟「もう…死んでもいい…」

岡「弟君が今死んだら今度はお姉さんが悲しみますよ!」

弟「ハハハ…そうだな…」


医「病室の準備が整いましたのでどうぞ」

岡「さあ、弟君。行ってあげなさい」

弟「俺が…?」

大「お前が行かないで誰が行くんだ?」

岡「目を覚ました時に、誰に一番会いたいと思います?」

弟「……」

岡「それに」

岡「弟君には言わなきゃならないことがあるんですよね?」

弟「あ…!」

大「なんだ!なにがあるんだ!?」

岡「先生はさっさと帰ってください」

大「そんなこというなよー!」

岡「クラスメイトさんも、どうぞお帰りになってください。遅くまで付き合って頂きありがとうございました」

ク「いえ、そんな…」

ク「あ、弟君」

弟「はい」

ク「姉ちゃんは弟君が好きだから…お酒が進んじゃったんだと思うの…」

ク「だから責めないであげてね…」

弟「わかりました…」



弟「みなさん、ありがとうございました」

弟「後は俺一人で見てきます」

岡「しっかりね…!」

大「男を見せてやれよ!」

――姉の病室

ガラッ

弟「姉ちゃん…」

姉「Zzz…」

弟「…」ホッ

弟「(よかった…)」グスッ

弟「(また涙出てきた…)」

弟「姉ちゃん…」ヨシヨシ

弟「そうか…俺の事が自慢かあ…」

弟「本気で照れたりしたんだって?」

弟「嬉しいなあ」

弟「俺も姉ちゃんのこと好きだよ…」

弟「前も言ったって?」

弟「あれとは多分違う意味」

弟「一人の女性として…かな」

弟「岡本に言われたんだよ」

弟「「弟君はお姉さんのことばかり話す」って」

弟「おんなじだよな」

弟「俺も姉ちゃんの話をしている時が一番楽しいかも」

弟「いや、一番じゃないか…」

弟「一番は姉ちゃんと話している時」

弟「姉ちゃんと一緒にすごしている時」

弟「姉ちゃんがぎゅーって抱きしめてくれる時」

弟「一番がたくさんだって?」

弟「どれが一番なんて選べないよ」

弟「全部姉ちゃんなんだもん」

弟「目、覚ましてよ姉ちゃん」

弟「本当は今すぐにでも」

弟「抱きしめてあげたいんだけどな」

弟くん良い子や…

弟「そうそう、これも岡本に言われたんだよ」

弟「最近俺が姉ちゃんに優しくなってるんだって」

弟「あんだけヒドいことをした俺がね」

弟「ホントごめんね」

弟「多分あの夜」

弟「姉ちゃんが襲ってきた夜」

弟「そこから俺はわからなくなった」

弟「姉ちゃんが本当におれのこと好きなのか」

弟「岡本を歓迎したりもするしさ」

弟「あれ、やっぱ好きっていうのは弟としてなのかな、って」

弟「だから俺は自分の気持ちを抑えていたんだと思う」

弟「それを岡本に見透かされてね」

弟「まったく、岡本様々だよ」

弟「でも俺は岡本にフラれた」

弟「いや、俺がフッたのか」

弟「あいつは綺麗だし優しいけど」

弟「みんなの高値の花だけれど」

弟「ドキドキしないんだ」

弟「友達…として見ていたんだと思う」

弟「そんな俺をさ」

弟「アイツはずっと支えてくれた」

弟「今日だってギプスはめた手で俺を叩いてな…」

弟「意外と熱血なんだよ、アイツ」

弟「そんなアイツに俺はなにもしてやれない」

弟「姉ちゃんを選んだからさ」

弟「もちろんアイツが困った時は全力で助けるよ?」

弟「でも、女性として俺の側に寄り添ってほしいのは」

弟「姉ちゃんなんだよ」

弟「俺が誰よりも傍にいてほしいのは」

弟「姉ちゃんなんだ」

弟「だからさあ」

弟「起きてよ姉ちゃん…」

弟「大好きだよ姉ちゃん…」グスッ






姉「そっかー。弟君もお姉ちゃんのこと好きなんだー」






弟「!?」

ブッ

弟「え…いつ…いつか・・・・ら」

姉「>>836の「「姉ちゃん…」ヨシヨシ」から」

弟「え、全部聞いてたの…」

姉「弟君だって前やったよねー?」

弟「姉ちゃん…」ブルブル

姉「あ、ゴメン…怒った…?」

ギュッ

弟「うわーん(ノД`)・゜・。 」

姉「ちょっとちょっと泣かないで弟君!」アタフタ

弟「うわーん(ノД`)・゜・。 」ギュウゥ

姉「く、苦しい…」

弟「よかったよぉ…よかったよぉ…!!」

姉「心配かけて…ごめんね…」ナデナデ

うわーん

――少したって

弟「もう体は大丈夫なの?」

姉「ちょっとフラフラするけどね…」

弟「寝てなきゃ!」

姉「あれー、誰が起こしたのかなあ?」

弟「ごめん…」

姉「なーんてね。ウソだよ」

姉「嬉しかったなあ」

姉「弟君の告白」

姉「途中で泣いちゃいそうになるのガマンしてたんだから」

弟「泣いてくれてもよかったのに…」

姉「もっと幸せなひと時を味わいたかったからね」

弟「で、姉ちゃんは…俺のこと…」

姉「前から言ってるでしょ?」

姉「大好きだよ。一人の男性として。」

弟「本当に…?」

姉「本当」

弟「なんか姉ちゃんの「好き」はさ」

弟「弟として言ってるのかなって思って」

姉「実はね…」

姉「お姉ちゃんも恥ずかしかったんだ…」

弟「え…」

姉「心から「好き」って言ったら」

姉「弟君がお姉ちゃんのことキライになるかと思って」

姉「だからちょっとフザけて言ってたの」

姉「弟君を襲った時だって」

姉「心の中ですらフザけたことを言っていたのに」

姉「奥底では緊張しっぱなし」

姉「それと既成事実を作って、弟君に振り向いてもらおうとしてた、ってのもあるしね」

今更だけどこういうSSすごい好きだ

弟「そうだったのか…」

姉「弟君と同じ」

姉「本心を見せるのが恥ずかしかったの」

弟「でも俺の場合は、姉ちゃんにヒドいことした後ろめたさがあったし」

姉「そんなに気にしないで」

姉「お姉ちゃんだって後ろめたさがあったの」

姉「普段弟君にアタックしてたけど」

姉「弟君があまり振り向かないから」

姉「嫌がってるのかなって思った」

姉「でもその嫌がってる反応を見るのが楽しかったんだ」

弟「え…」

姉「無愛想な弟君が」

姉「可愛くてしかたなかった」

姉「だからごめんね」

姉「お姉ちゃんを許してください」

弟「許すだなんてそんな…」

弟「嫌じゃなかったし」

姉「本当?」

弟「本当」

姉「そーいうところまで似てたんだねw」

弟「姉弟だからな」

姉「うれしーい」ギュゥウ

弟「痛い痛い。ほら、安静にしてないと」

姉「はーい」


弟「本当はもっと色々言いたいことがあったんだけど」

弟「いざ姉ちゃんと話したら」

弟「準備していたものがどっかいっちゃった」

姉「お姉ちゃんもだよ」

姉「家に帰ったらたくさん話そうって思ってたのに」

姉「今は嬉しさで頭がぼーっとしてます」

弟「酒のせいじゃないの?」

姉「あ、いじわる言うー」

弟「あ、ごめん」

姉「いいの」

姉「そーいうところも大好きなんだから」

弟「なんか…恥ずかしいな」

姉「お姉ちゃんも恥ずかしいかな」

弟「一緒だね」

姉「一緒だねw」


弟「そろそろもうひと眠りしないと」

姉「もっと話したいなー」

弟「体を大事にしないと」

弟「帰ってきたら好きなだけ一緒にいてあげるから」

姉「はーい…」

弟「ほら、手繋いでいてやるから」

ギュッ

姉「ありがと…」

姉「ねえ弟君?」

弟「なに?」

姉「おね…あたし達さあ…今日から…その…」

弟「恋人ってこと?」

姉「わ…わわ…そんな…ハッキリ言われると…」カアッ

弟「お互いの意見が一致したんだからそうなるだろ」

姉「弟君のむーどぶれいかー!」

弟「なんだそりゃ」

姉「でも本当は照れてる?」ニヤニヤ

弟「ご名答でございます」

姉「かわいいなあもう!」

弟「ほら、騒がない」

姉「ちぇーけちんぼー」

弟「病人は病人らしくしてなさい」

姉「はーい…」

弟「でもまあ恋人ですから」

弟「姉ちゃんを大人しくさせる方法も知っていまして」

姉「ふえ?」

弟「確か王子様がお姫様を寝かす時にはさ…」




チュッ



弟「こうするんじゃないっけ…」

姉「……」

弟「あれ、起こすほうだっけかな?」

姉 「( ゚д゚)ポカーン」

姉「い、いいいいいいい、いまあまmっまあmっまあ……」

弟「王子様のキスでございますよ、お姫様」

姉「(( ;゚Д゚))))」アワアワ

姉「ウーン……」

バタッ

弟「あ、本当に寝ちゃった」

弟「(今のは結構勇気だしたんだからな)」

弟「(もうヘタレなんて言われないといいけどw」






弟「(愛してるよ姉ちゃん)」

――翌日

姉「退院します!」

岡「よかったですよー!」

姉「ごめんね、岡ちゃんウワーン(ノД`)・゜・。」

岡「いいんですよ。」ナデナデ

弟「(どっちが年上かわからんな)」

岡「私もあと一週間ぐらいで退院しますし」

岡「その時は退院祝いやってもらおうかなー?」

岡「あ、でもやっぱいいです」

岡「二人のイチャイチャっぷりを見せられるのは勘弁ですからねー」

姉「!!」

弟「……お前どこまで知ってる」

岡「知りませんよ」

岡「ただお二人の態度を見ていたらなんとなくわかりました」

岡「で、昨日どこまでいったんですか?」ニヤニヤ

姉「ど、どこまでって…その…」カアッ

弟「お前が思っている3分の1ぐらいだ」

岡「そ、そんな…もう木馬プレイを…!」

弟「俺の考えが甘かった」

岡「お姉さん、弟君とどこまでしたんですか?」ニヤニヤ

姉「う、うぅぅ…」カアッ

岡「ほうら、いってごらんなさい」

姉「ふえーん、岡ちゃんがいじめるー!」

弟「よしよし」ナデナデ

岡「見せつけてくれますねー」

弟「岡本…」

岡「はい」

弟「本当にありがとう。お前には感謝しきれないほど世話になった」

岡「いいですよー。二人が幸せなら私も幸せですから」

姉「お、岡ちゃん!」

岡「はい」

姉「お、弟君は、大事にします!」

岡「はい」

弟「俺も大事にします」

岡「フフフ、まるで私が結婚式場の神父さんみたいですねw」

姉「……」カアッ

弟「ぐぬぬ」

岡「では誓いのキスを」

姉「ふえ!?」

弟「できるか」

岡「あれー?好きなんでしょー?」

弟「そういうのは家でやるんだよ」

姉「ふわぁ…」カアッ

岡「ならとっとと帰りなさい」

岡「二人ともお幸せにね」

弟「ああ、岡本も体を大事にしてくれよな」

姉「じゃあね、岡ちゃん!」


――家

姉「うーん、1日ぶりの我が家!」

姉「落ち着く空気!」スーハー

弟「それはよかった」

姉「でもね」

ギュッ

弟「どうした、顔を押し付けて」

姉「やっぱりさ」


姉「弟君のニオイがたまらないんだ!」


おしまい

以上で第七部兼、姉と弟の話は終了です。

今までありがとうございました。

思えば先週、他人様のスレを軽い気持ちで乗っ取ったところから始まりました。

その後なんやかんやで自分が書くことになっていました。


普段私は仕事上堅い文章や難しい漢字ばかりを読み書きしています。

なので、ここで全く関係ない話を書けたのはとても面白かったです。

そんな私の自己満足な文章がここまで伸びたのは、ひとえに皆様の支援のおかげです。

夜分遅くまで保守してくださった方や、たくさんの支援をして下さった方

申し訳ない気持ちと、感謝の言葉でいっぱいでございます。


さて、この姉弟の話は終わりですが、恋人関係になった二人というのも楽しいかもしれません。

数々の困難辛苦がふりかかるかもしれませんが、ようやくイチャイチャできるようになりましたからね。

それはともかく、長い間本当に皆様には苦労をかけました。重ね重ねお詫びを申し上げると共に、感謝いたします。


どうもありがとうございました。

ヾ(*´(    )ツ彡☆ 姉チュウゥゥ~~~~~♪

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