モバP「篠原さんが売れないのは」 (35)


P「何でじゃ……こんなにカワイイのに……」


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ちひろ「かわいい……ですか?
    どちらかと言えば『綺麗』と言った方がいいんじゃ……」

P「……フーーーーーッ」ヤレヤレ

ちひろ「何ですかそのムカつくほど長い溜息は」

P「なんにも分かってないですねえ、ちひろさん。
  カワイイとキレイは両立できるんですよ」

ちひろ「ほほお、言い切りましたね?」

P「ええ。断言できますよ。篠原さんに至ってはプロフィールからしてかわいいですからね」

ちひろ「へぇー、たとえばどれですか?」

P「じゃあ一個ずつ見ていきましょうか。

  名前:篠原礼、
  年齢:27歳。ハイもうかわいい!!」

ちひろ「ちょっと何言ってるか分からないです」


P「この27、ってところがミソなんですよねえ」

ちひろ「というと?」

P「じゃあこういえば分かりますか?





  ………三船さんより上、川島さんより下」

ちひろ「あぁーーーー………」

P「実に『ちょうどいい』感じがしませんか!?」

ちひろ「言われてみると、確かに……」

P「プロデュースの方向性としても、どちらにでも振ることができる、
  超ユーティリティプレイヤーなんですよ!篠原さんは!」


ちひろ「そうですね。選択肢が大いに越したことはありませんし」

P「その通り。Coの25オーバー枠は激戦区と呼ばれていますが、
  潜在的な手札の数では篠原さんが一歩リードしてると言っても過言ではありません!」

ちひろ「そう言われると、何だかそんな気がしてきました!」

P「そうでしょう?そうでしょう!?」

ちひろ「あ、そのテンションはウザいです」

P「(´・ω・)」


…………

……………………

………………………………


P「さ、というわけで続きを見ていきましょう」

ちひろ「めげませんねえ」

P「身長体重………は後回しにして」

ちひろ「あら意外」

P「まあまあ。
  で、スリーサイズが上から93-58-88」

ちひろ「……おっきい」

P「でしょう?どのくらいデカいかというと、
  デカいデカいと言われるあの片桐早苗さんよりさらに1cm大きいです」

ちひろ「早苗さんよりも!?」

P「身長が20cm近く違うんで単純に比較はできませんけどね。
ちなみに、 一種のラインと目されている92を突破しているアイドルは篠原さんを含めて3人だけです」


ちひろ「ほぇ~~~~……」

P「身長の話が出たのでもう一つ。

  身長:171cm、
  体重:49kg」

ちひろ「あのスタイルで!!?」

P「そうでしょう?すごいでしょう?」

ちひろ「う、うらやましい……ん?ちょっと待ってください。
    何かその数字、見覚えが……」

P「さすが敏腕事務員さんですね。
  お察しの通り、この身長と体重、





高垣楓さんと全く同じです」

ちひろ「」

P「言葉もなし、と……」


ちひろ「え、いや……えっと、なんていうか……
    物理的にありえなくないですか?」

P「仰ることはよくわかります。
ですがこれは厳然たる事実です」

ちひろ「いやいやいや!!おかしいでしょ!!」

P「2人ともBMIが欠食児童並みなんですよねえ……健康診断受けさせようかな」

ちひろ「そこじゃねーよ!!」


…………

……………………

………………………………


ちひろ「え、いや……えっと、なんていうか……
    物理的にありえなくないですか?」

P「仰ることはよくわかります。
ですがこれは厳然たる事実です」

ちひろ「いやいやいや!!おかしいでしょ!!」

P「2人ともBMIが欠食児童並みなんですよねえ……健康診断受けさせようかな」

ちひろ「そこじゃねーよ!!」


…………

……………………

………………………………



P「このように、篠原さんが決して個性の弱いアイドルではないということが証明されました」

ちひろ「まあ、数字の上ではそうですけど……
    それだけでやっていける程甘い業界では……」

P「言いましたね!
  書類の上の数字だけでなく、素の言動も超かわいいんですよ!」

ちひろ「それそれ、そういうのが聞きたいんですよ」

ちひろ(プロデューサーさんのテンションはキモいけど)

P「何か言いました?」

ちひろ「何も言ってませんよー?」

P「釈然としないなあ……
  ともかく、この間ラジオの収録に行った時の話なんですけどね?」



…………

……………………

………………………………


――――数日前 ラジオ局・収録ブース

MC『本日のゲストは、篠原礼さんでーす!』

礼『よろしくね』

MC『よろしくお願いしまーす!』



P(順調そうだな……ちょっと一服してくるか)コソコソ


礼『………』


MC『そういえば、篠原さんは特技がなぞなぞということですが、
  一問出してみてくれませんか?』

礼『え?あっ……そうね、じゃあこんなのはどうかしら?
  大人が二人、裸で密着する行為で、出たら終わりになるコトと言えば、何?』

MC『え゛っ!?そ、それはちょっとラジオじゃあ言えないかなあ……』

礼『あら、言えないことなの?
  …………答えは『相撲』なのだけど』

MC『あっ……』

礼『クスッ……かわいいわね』


――― 廊下


ガコンッ

P「あー眠ぃ………

  あの構成部長なんにも分かってねえよ。
  あの企画ならどう考えても礼さん一択だろ。爆発しろ」カシュッ

??「あれ?Pちゃん?」


P「ん?……あっ、ディレクターさん!
  お疲れ様です!」

D「お疲れ!久しぶりだねえ~~~~!
  元気してた?」

P「ええ、おかげさまで!」

D「ホントに?また痩せたんじゃないの?
某有名司会者並みに分身してるって評判だぜ?」

P「誰ですかそんなこと言いふらしてるの!?」


ハハハハ……



―――― 二時間後


D「いや~~相変わらず面白いなあPちゃんは!」ハハハ

P「恐縮です」


D「あ、もうこんな時間か……じゃ、俺もう行かなきゃだからここで。
  またどこかで飲もうか!」

P「いいですねえ。仕事の話も交えながら、ね?」

D「ちゃっかりしてんなぁ!モチロンだよ。じゃあね」

P「ありがとうございます!お疲れ様です!!」


P(ふう、すっかり話し込んでしまった。
  あのディレクターさん良いひとなんだけど話長いんだよなあ……)

P「……いっけね。礼さんの収録!」

礼「もう終わったわ」ツカツカ


P「あっ、れ……篠原さん。
  お疲れ様でした」

礼「………何してたの?」

P「えっ、あっ、いや、そこで知り合いのディレクターさんに会って、
  ちょっと話し込んじゃって……」

礼「急にいなくなるからどうしたのかと思ったわ」フゥ

P「すみません。でも今後の仕事の話もできましたし……」

礼「それもわかるけど」ツカツカ

P「ちょっと篠原さん、近っ…」



礼「あまり、お姉さんをほっといたらだめよ……?」ヒソヒソ

P「」ゾクゾクッ




礼「さあ、帰りましょうか。この後はレッスンなんでしょう?」


P「は、はい……」

礼「ほら、早く。
  ………お姉さんのこと、退屈させちゃだめよ?」


…………

……………………

………………………………


P「どうですか!
あの人、ちゃんと見てないと拗ねるんですよ!かわいくないですか!?」

ちひろ「とりあえず話が長い」


P「とにかく、ただの発言がエ口いお姉さんだと思ったら、大きな間違いなんですよ!!」

ちひろ「ま、まあそれは分かりましたけど……
    その、それが認知されてないのは………」

P「………」







P「メディア露出が少ないからです……!」


P「まともなイベントオファーは回ってこないし、
地方営業も鳴かず飛ばず……!」


P「そのせいでちっとも知名度が上がらない!」


P「未だに『篠田』だの『篠塚』だのまともに名前を憶えてないのもいるし!」


P「挙句の果てには『激寒なぞなぞおばさん』?月までぶっ飛ばされて―のか!!」






P「激カワなぞなぞお姉さんだろうが!!!」

P「パッションの攻守下げんぞゴルァ!!!!」クワッ


ちひろ「…………」

P「はぁ……はあ……」ゼェゼェ

ちひろ「なるほど、お話はよく分かりました」

P「本当ですか!」パァァ







ちひろ「ところで、ご本人の立場からはどう思われますか、礼さん?」

礼「………正直、少し驚いてるわ」

P「」


ちひろ「それはプロデューサーさんのキモさ加減ですか?」

礼「そうではないけど」

P「………篠原さん、いつからそこに?」ガタガタ

礼「27歳、の辺りから……」

P「ほぼ最初からじゃないですかー!やだー!!」


礼「私に隠れて二人で内緒話しているから、気になって、ね?」

ちひろ「まー内緒話って音量じゃなかったですけどねー」

P(この銭ゲバ最初から気付いてやがったな……!!)

P「し、失礼しました篠原さん!!
  ですが、これは篠原さんのプロデュース方針を左右する重要な…」

礼「あら、『礼さん』じゃないの?」クスクス

P「」


礼「いつ名前で呼んでくれるか、楽しみにしていたのだけど」

P「しかし、ですね………」ダラダラ

礼「なぁに?……P君」

P「うぐっ!!」




礼「久しぶりに体が熱くなっちゃったわ……鎮まるまで相手、してもらうわよ?」




おしまい

ここまでです。読んでくださってありがとうございます。

ちなみに礼さんの誕生日は11月22日(「いい夫婦の日」)である。
結婚してえ……

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