渋谷凛「ほらハナコ、おいで!」モバP「わんわん!」 (35)

凛「はあっ…はあ…忘れ物忘れ物…」ガチャッ

P「!?」ササッ

凛「…あれ?プロデューサーだけ?」

P「え?あ、ああそうそう!最近営業が多かったから、俺だけ書類溜まっててなーHAHAHA」カタカタ

P(バレてない?良かった…)

凛「ふーん…あんまり無理しちゃダメだよ?」

凛「プロデューサーが休んじゃったら、皆が困るんだから」

P「そ、そうだな!じゃそろそろ切り上げて帰るよ。ありがとな、凛」

凛「…ところでプロデューサー?」

P「ん?」

凛「さっき何を隠してたの?」

P「」

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凛「確かココの引き出しに何か隠してたよね?」ガラッ

P「ちょっ、ダメー!」バッ

凛「なにそれ?雑誌?」

P「凛さん、今回はマジでカンベンしてください…何でもしますから!」アセアセ

凛「…見せて」ジトー

P「いや、だからホントに今回は

凛「いいから見せて」キッ

P「………は、はい…」スッ

凛「何これ…?へ、変態…マゾ犬……調教…?」

P「」


凛「…」

P「…」

凛「…」

P「いや、あ、あのこれはたまたまそこに置いてあったというか、そもそも俺のじゃ

凛「…プロデューサーって」

P「ふぇっ?」

凛「こういうのが好きだったんだね」ニッコリ

P「」

P(アカン、目が笑ってないヤバい)

P「えっと、その…本当に申し訳ありませんでした!」ドゲザー

凛「…」

P「…」

P(どうしようこの沈黙超気まずい…)


凛「…ほらプロデューサー、じゃなくて、ハナコ」スッ

P「えっ」

凛「お手」ニッコリ

P「」


P「り、凛?何言ってるんだ?俺がそんなことするわけ

凛「さっき何でもするって言ったのはどこのワンちゃんだっけ?」ニッコリ

P「」

P「え、えっとその、アレはその場の勢いでっていうか…」

凛「言うこと聞かないなら、さっきのことちひろさんに教えちゃおうかな」ボソッ

P「」

P(仕方ない。ここは従うしか…)

P「…わ、わんっ!」ポン

凛「!?」ゾクゾクッ

凛(何だろう、今の感覚…)

凛(病みつきになりそうかも)ドキドキ


凛「つ、次は、お座り!」

P「わんわん!」チョコン

凛「さ、さすがハナコだね。よしよし」ナデナデ

P「きゃい~ん…/////」

凛「じゃ、ご褒美に…」

凛「もっとナデナデしてあげる」ギュッ


P「く、くぅ~ん…///」テレテレ

P「…って違う違う!ちょっと待て凛!」ジタバタ

P「そ、その色々当たってるっていうか、その…」ゴニョゴニョ

凛「ふふっ」ナデナデ

凛「ハナコはそんなふうに喋ったりしないよ?」ボソッ

P「」


P(凛の吐息が耳に当たってくすぐったいし甘い匂いが…ってこれじゃ本当に犬みたいじゃないか!)

P(凛も変なスイッチ入ってるし一体どうしたら…)


凛「…ねぇ、プロデューサーは知ってる?」トンッ

P「ふぇっ」ドサッ

凛「…犬はね、先にメスが発情するんだよ?」


P(どうすればいいか考えてるうちに、押し倒されてしまった…)

P「ちょ、凛、何を…つーか顔が近…ひゃっ」ビクッ

凛「…あぅ、んっ」ペロペロ

P「ちょ、首は、やめっ…」ゾクゾクッ


凛「ん……ふろ、りゅーさー…」ペロペロ

P「あっ、ぐ、ん……」ビクビク

凛「……今なら、好きにして、いい、よ?」ボソッ



P(ああ、このまま凛わんわんにぺろぺろされたままわんわんしてしまいたい理性がもうヤバい)

P(でも俺達はあくまでアイドルとプロデューサーで、ましてや凛はJKだし…)

P(止めるなら今しか…)


P「り、凛!」ガシッ

凛「!」ビクッ

P「そ、そういうことは大切な人とすべきだし、俺はあくまで凛のプロデューサーで…ってあれ?」

凛「……う、うぅ…ぐすっ」ポロポロ

P「」


P「え、えっと、こういうときはどうしたら……」オロオロ

凛「…ひっぐ、違うの。その、プロデューサーは、悪くないよ」


凛「ただ、プロデューサーに、手首を捕まれて、いざああいうことするって思ったら、急に、怖くなっちゃって…」

凛「プロデューサーがそういうつもりじゃないって分かったら、ホッとして涙が出てきちゃった…」


P「そ、そういうことだったのか。でも、そもそも何で俺を押し倒したり…?」

凛「…それはその、最近プロデューサーと一緒にいられなかったから…」グスッ


凛「プロダクションが大きくなるにつれて、色んなアイドルが入ってきて」

凛「それだけプロデューサーと、一緒に過ごす時間が少なくなっていって」

凛「それを何とかするにはこうするしか、ないのかなって…」

P「…」


凛「…やっぱり、あんなことした後だし、ぐすっ、プロデューサーに、嫌われても仕方な

ギュッ

凛「…ひゃっ!」ビクッ

凛「プ、プロデューサー…?」


P「ごめんな、凛。今まで凛の気持ちに気づいてやれなくて…」

P「凛は俺が悪いんじゃないって言ってくれたけど、さっきみたいなことさせちゃった原因は俺にある」

P「これからは昔みたいにはいかないかもしれないけど、できるだけ凛と一緒にいられるようにするから…」

凛「…本当?」ウルウル

P「ああ、約束する。だからその…」

凛「?」

凛「…その?」


P「そ、そろそろ離してもいいか?つ、つい勢いで抱きついちゃったけど恥ずかしくなってきたってゆーか、えっと…///」

凛「…ダメ。もうちょっとだけでいいから……このままで、いて」ギュー

P「…///」


P(凛はちょっとだけって言ったけど、それからかなり長い間、二人で抱き合っていたと思う)

P(凛は相変わらず、いい匂いがして、華奢だけど、めちゃくちゃ柔らかった)

P(いつからか、凛の心臓の音が伝わってきて、俺の心臓もこんなふうに脈うってるのかと思うとまた何だか恥ずかしくなってきたし…)

P(夜の二人っきりの事務所には、お互いの息遣いしか聞こえなくて、余計にドキドキした)


P「そ、そろそろいいか?」パッ

凛「…あっ……うん…」

凛「……プロデューサーの、馬鹿」ボソッ

P「…ん?何か言ったか?…ってもう真っ暗じゃないか!」

P「一人じゃ危ないし、せっかくだから送ってくよ」

凛「こういうところがズルいんだよね…」ボソッ

P「?」


P「そう言えば、もう事務所出ちゃったけど忘れ物か何か取りに来てたんじゃないのか?」テクテク

凛「…まだ忘れたわけじゃないんだよ?」ピタッ

P「えっ」

凛「ちゃんと家まで私を引っ張って行ってね、ハナコ」ギュッ

P「」


凛(実はあの本がその忘れ物だったなんて、今さら言えないよね)

凛「ふふっ♪」



〈おしまい〉

三日遅れたけどしぶりん誕生日おめでと!
今度はみくかアーニャの書きたいです
レスくれた人ありがとう

読み返したら全然SMっぽくないね…
その他にもお粗末な点が多々あるかもしれないけど初SSなので許してください…

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