シンジ「学校に行きたくないです」ミサト「は?」(594)

シンジ「・・・」

ミサト「どうしたのいきなり。何かあったわけ?」

シンジ「せめて、共学の中学に転入できませんか? 今からでも」

ミサト「居づらいのは分かるけど、しょうがないでしょ。
     色んな事情を考えたら、あそこが一番都合いいんだから」

シンジ「でも・・・」

ミサト「我侭言っちゃダメよシンジ君。四六時中拘束されないだけでもネルフに感謝して欲しいわね」

シンジ「じゃあ、もう中学行けなくてもいいです」

ミサト「そうやって逃げる気? 義務教育すら受けないでどうするのよ」

シンジ「・・・」

ミサト「あなたは世界で唯一のエヴァパイロットなんだから、もうちょっとシャキっとしてちょうだい」

学校~

シンジ「がはっ?!」ドサッ

アスカ「ふ~」

マナ「相変わらず、見事なハイキック」

マユミ「さすがアスカさん」

アスカ「まーねー。ほら、もう一回いくからさっさと立ちなさいよバカ」

シンジ「・・・・・・もうやめてよ。ぐはっ!」

アスカ「誰が喋っていいって言ったの? あんた今サンドバックなんだから」

マナ「無機物の代役も満足にできないんだねw」

レイ「・・・」

マユミ「綾波さん、なんですかそれ」

マナ「スタンガン?」

レイ「お義父様に、護身用に買ってもらった」

アスカ「いつもの事だけど、あんたのパパってホントなんでも買ってくれるのねぇ」

シンジ「と、父さんが・・・?」

マナ「血の繋がった息子のほうは、いらないからって捨てられちゃったけどねw」

レイ「・・・まだ使ったことないから、碇君で実験しようと思って」

マユミ「面白そうですね」

アスカ「良かったわねぇバカシンジ。
     あんたのパパが、愛しのレイの為に買ったスタンガンの実験台になれるわよ」

レイ「・・・」

シンジ「ちょ、ちょっと待・・・?!」

ビリビリビリ!

シンジ「がっ」ドサッ

マナ「あはは! すごーい」

レイ「全身、つったみたいになるのね・・・」

アスカ「ねえ、次は私にやらせなさいよ」

シンジ「ぅぅぅ・・・」

家~

ミサト「学校でイジメにあってるんですってね」

シンジ「えっ」

ミサト「今朝の話が気になって、ちょっと調べてみたのよ」

シンジ「・・・・・・・・・そうです。言いづらくて」

ミサト「情け無いわねえ」

ミサト「女子に苛められて転校したがるなんて。シンジ君、あなた仮にもおっとこの子でしょうが」

シンジ「でも、男子が僕1人だけだし、殴りあうってわけにもいかないじゃないですか」

ミサト「言い訳は余計にみっともないわよ」

シンジ「・・・すみません」

ミサト「いい? エヴァのパイロットが苛めで転校なんて、そんなの許可できるわけないでしょ」

シンジ「・・・」

ミサト「とにかく、これ以上ネルフのイメージを落とされちゃ迷惑なの。しっかり頑張りなさい」

シンジ「はぁ」

ミサト「分かったら、ご飯の用意よろしくね」

シンジ「はい・・・」

シンジ(苛めを止めてもらうよう、きちんと話をすればいいのかな・・・。とにかくもう少し頑張ってみよう)

学校~

シンジ「惣流さん、ちょと話があるんだけど」

アスカ「はぁぁ?」

マナ「あれえ。愛の告白?」

アスカ「キ、キモイ事言わないでよマナ」

シンジ「・・・あのさ、もう、変なことするの止めて欲しいんだ」

アスカ「変なことぉ?」

シンジ「僕に悪いところがあれば謝るし、直すよう努力するから。だから―――」

アスカ「ほれっ」ピラッ

シンジ「わっ!?」

アスカ「あっはははw 真っ赤になっちゃって、バッカみたい」

シンジ「ま、真面目に話を・・・痛っ」

アスカ「調子コイてんじゃないわよ蛆虫」

シンジ「ぅぅ・・・」

マユミ「蛆虫w アスカさん、容赦ないですねw」

アスカ「あんたの方から知り合い面して話しかけてくるなんてねぇ。キモチワルイ」

シンジ「・・・」

アスカ「この私と会話できるのは、私があんたに用がある時だけよ」

マナ「それってほとんど殴る時だけだよねw」

アスカ「ストレス解消って言ってよw」

シンジ「あの・・・」

レイ「そろそろ授業が始まるわ」

アスカ「だってさ。さっさと戻りなさいよ、蛆シンジ」

先生「―――では、今日は以上です」

ヒカリ「きりーつ」

シンジ(結局、きちんと話できなかったな)

アスカ「あ! 先生、ちょっと待ってください」

先生「なんですか?」

アスカ「じ、実は、体育の後で私のブルマが無くなってて・・・。きちんとしまったはずなのに」

先生「え?!」

マナ「せんせー。私、碇君が惣流さんの席でゴソゴソしてるところ見ましたー。ね? 綾波さん」

レイ「ええ」

シンジ「?!」

先生「・・・碇君。あなたの荷物を見せてもらえる?」

シンジ「ぼっ、僕盗ってません!」

先生「まぁとりあえずね。私としては、確かめないわけにいかないし」

シンジ「・・・分かりました」ガサゴソ

シンジ(あ―――な、なんで!??)

ざわざわざわ

先生「碇君・・・これはどういう事?」

シンジ「違います! 僕が入れたんじゃない!」

マナ「うわw」

マユミ「往生際悪いですね」

アスカ「サイテー」

シンジ「信じてください・・・」

先生「・・・そうね。一応、誰かのイタズラっていう可能性もあるし。
    話を聞きたいから、碇君はこの後職員室に来てちょうだい」

シンジ「はい・・・」

先生「さて。あのね、碇君。周りが女の子だらけで、魔が差しちゃうのは分かるけど・・・」

シンジ「?! ちょっと待ってください。なんで犯人だって決め付けるんですか!」

先生「ここは先生と二人だけだから、正直に言いなさい」

シンジ「正直にって」

先生「教室ではあえて言わなかったけど、二人も目撃者がいるわけでしょ?」

シンジ「あ、あれは・・・」

先生「それにねえ。碇君がいやらしい目で見る、っていう苦情が、他にもいくつか来てるのよ」

シンジ「そんな・・・。僕、そんなつもりなんて」

先生「男の子なんだから、仕方ないとは思うけど。物を盗むとか、犯罪行為は止めなさい!」

シンジ「・・・」

先生「自分のした事を認めないの? それじゃ先生も、反省してないと受け取るわよ」

シンジ「・・・僕は何もしてません」

先生「逃げちゃだめよ。認めて反省するまで、今日は返しません」

このクソ共を、学校もろともエヴァで踏み潰すんですねわかります

シンジ(遅くなっちゃったな・・・。早く帰らなきゃ)

アスカ「は~い。バカシンジ」

シンジ「!」

マナ「やっほー。待ちくたびれちゃったよ」

アスカ「あんた、余計なこと言ってないでしょうね?」

シンジ「・・・・・・アスカ達のせいで、犯罪者だって無理矢理認めさせられたよ。反省文も書けって」

アスカ「は? あんたバカ? なに人のせいにしてんのよ」

シンジ「ブルマ入れたの、アスカ達だろ!」

マナ「えーw 私達が入れたって証拠とかある?」

シンジ「そんなの、無くても決まってるじゃないか」

マユミ「証拠も無いのに犯罪者?扱いは酷いです」

シンジ「くっ・・・」

アスカ「まぁそんな事よりさ。スタンガン気に入っちゃったから、今日も実験台よろしくねw」

シンジ「ぐぁっ!」ドサッ

アスカ「あははっ。やっぱ面白いわねこれ」

ウゥーーーーゥゥゥ!

マユミ「! 非情警報ですよ」

マナ「使徒、また来たんだ」

アスカ「なによ、いいとこだったのに・・・」

マナ「しょうがないって。早く避難しよ」

アスカ「そうね。―――じゃ、私達は安全なところにいるから、頑張って化物と殺しあってねw」

レイ「さよなら」

マナ「人類の守護者さん、また明日!」

シンジ「ぅ、ぅぅぅ・・・」

NERV~

リツコ「勝つには勝ったけど・・・。毎度ながらギリギリね」

ミサト「シンジ君! なぜ作戦通りに動かなかったの!」

シンジ「あの、最初は作戦通りに・・・だけど目標に効果が無くて、反撃されて・・・」

ミサト「作戦が通じなかったのはあなたの力量の問題よ。言い訳しないで」

シンジ「・・・」

ミサト「まったくもうっ。結果的に倒したとはいえ命令違反。損傷も激しい。
    エヴァに何かあった時、あんた責任取れるの?」

リツコ「人類の命運をかけた戦いなのだから、もう少し自覚を持って欲しいわね」

シンジ「ゴメンなさい・・・」

ミサト「はぁ。先が思いやられるわ・・・。ま、今日のところはもう帰りなさい」

シンジ「はい。あの、僕片手が使えないから、夕ご飯は―――」

ミサト「私はどうせネルフに泊まりだから。自分の分くらい自分でどうにかして」

シンジ「はい・・・」

ミサト「片方は使えるんだから家事くらいどうとでもなるでしょ? あなたの分担なんだから、きちんとね」

これはスレの存在にみんなが気付いてないだけで絶対におもしろい
俺は寝るががんばって書き続けてくれ

>>35
その根拠のない自信に惚れた

家~

シンジ(学校、休んじゃったな・・・。でも昨日戦闘があったし、一応怪我もしたし。言い訳は立つか)

シンジ(だけど明日も行きたくない・・・どうしよう)

ピンポーン

シンジ「なんだ?」

ガチャッ

ヒカリ「こんにちわ。碇君」

シンジ「洞木さん?! どうしたの」

ヒカリ「今日、急ぎのプリントがあったから届けに来たの。怪我したって聞いたけど大丈夫?」

シンジ「あ、うん。大した事ないんだ」

ヒカリ「良かった。ね、少しあがっていってもいい?」

シンジ「え・・・う、うん。いいけど」

ヒカリ「やった! お邪魔します」

シンジ「お茶淹れてくるから、ちょっと待ってて」

ヒカリ「あ、お構いなく」

シンジ(ふう。学校と違って、家で女の子と二人きりって緊張するな・・・)

シンジ(いやいや、ヘンなこと考えないようにしないと。ただでさえ学校であんな事件あったばかりだし)

シンジ「お待たせ」

ヒカリ「ありがとう。ねえ、あれ何の楽器?」

シンジ「ああ、チェロだよ。前に習ってたんだ」

ヒカリ「へぇ。碇君、そんなこともできるんだ」

あぁ…チェロぶっ壊されるんだ…

シンジ「そんなこと『も』って。ちゃんと出来ることなんてなにも無いよ」

ヒカリ「そんな事ないわよ。家で、料理とか作ってるのも碇君なんでしょ? お弁当も」

シンジ「まぁ、うん」

ヒカリ「成績いいし、チェロも弾けるし、なんたって、エヴァに乗って人類を守ってるんだもの」

シンジ「そんな風に並べれば、そうかも知れないけど・・・」

ヒカリ「碇君は、もっと自信を持っていいと思う」

シンジ「・・・」

ヒカリ「アスカ達に苛められてるから無理?」

シンジ「・・・・・・・・・それだけ、ってわけじゃないけどね」

ヒカリ「ふーん・・・」

ヒカリ「ねえ、碇君」

シンジ「なに?」

ヒカリ「私とさ・・・・・・付き合ってみる気、ない?」

シンジ「ええっ!?」

ヒカリ「そうしたら、アスカ達も意地悪しづらくなると思うの」

シンジ「い、いや、だからってそんな理由で」

ヒカリ「碇君って顔も可愛いし、私としては、いいかなー・・・・・・なんて・・・」

シンジ「洞木さん・・・」

ヒカリ「・・・・・・目、閉じてみて」

シンジ「・・・」

ヒカリ「お願い」

シンジ「う、うん」

グサッ

シンジ「えっ?」

ヒカリ「見ててイライラするの、死んで」

グサグサグサ

バシャッ

シンジ(ぱしゃ?)

ヒカリ「よし。あ、もう目を開けていいよ」

シンジ「え・・・・・・っ。カ、カメラ??」

ヒカリ「ごめんねw アスカー、もう入って大丈夫よー」

ガラガラッ

アスカ「ハァイ」

マナ「おっじゃましま~す」

レイ「・・・」

マユミ「こんにちはw」

シンジ「なっ―――!? な、なに人の家に勝手に入ってきてんだよ!!」

アスカ「あんただって居候のくせにw」

マナ「シンジの本当の家に住んでる子供は綾波さんだもんねw」

レイ「・・・」コクリ

アスカ「いやー、ありがとねヒカリ。笑いこらえるの大変だったわよ」

ヒカリ「どういたしまして」

マユミ「写真、上手く撮れました?」

ヒカリ「うん。碇君の、顔真っ赤なキス期待顔w」

マナ「やだっ、かわいい~w」

シンジ「・・・・・・」

マユミ「あっ。碇君の、あそこ・・・」

マナ「あれ、勃起してない?」

シンジ「?! し、してないよっ」

アスカ「ヒカリとキスできると勘違いして興奮したのねw さすが、ブルマ盗んだ変質者」

ヒカリ「やだぁw」

シンジ「してないって!」

レイ「なら、見せて」

シンジ「!」

マナ「あ、じゃあせっかくの機会だから、取り押さえて剥いちゃおうか」

アスカ「何がせっかくなのよマナ。でもま、オーケー」

がばっ

シンジ「ちょ、止めろよ。このっ・・・!」

アスカ「あら? バカシンジのくせに抵抗する気?」

マナ「えー。暴れると、また学校でなにか事件が起きちゃうかもよ」

レイ「そしてきっと、あなたのお父さんの耳にも入るわ」

シンジ「そんな・・・っ」

アスカ「はん。そういうわけだから、諦めてじっとしてなさい」

ヒカリ「わぁ・・・」

マユミ「・・・」

アスカ「ふん。やっぱり勃起してたんじゃない。変態」

マナ「おちんちんってこんな風なんだぁ・・・。ね、でもこれ、もう小さくなりかけてない?」

レイ「多分」

シンジ「・・・」

マナ「どうせなら、大きくしてみせてよシンジ」

シンジ「・・・」

アスカ「そうねぇ。バカシンジ、自分でしごいて見せなさい」

シンジ「・・・・・・もうやだ。ぐはっ!?」

アスカ「あんたの意思なんて聞いてないっての。ほら、さっさとしなさいよ」

マナ「あーあ。泣いちゃってるw」

マユミ「どうせ逆らえないんですから、素直に従ったほうが楽ですよ?」

シンジ「ぐ・・・ぅぅ・・・」シコシコ

アスカ「あっはははは! 泣きながらオナニー始めちゃったw どんだけ変態なのよ」

ヒカリ「ちょっとやりすぎよアスカw」

レイ「・・・」スルッ

マユミ「あ、綾波さん?」

レイ「・・・・・・碇君、これ」

マナ「えっ。パンツあげちゃうんだ」

アスカ「そんなサービスしなくてもいいわよ、レイ」

レイ「面白いから・・・・・・。かぎながらして見せて」

シンジ「・・・」シコシコ

アスカ「本気でかいでるわ。キモチワルイ」

マナ「パンツの匂いかぎながら、泣いてオナニーって、なんかシュールw」

シンジ「・・・・・・・・・」シコシコ

アスカ「ふ~。そろそろ帰りましょ」

マナ「今日は面白かったねぇ。男の子の射精まで見れたし」

マユミ「動画、撮れました?」

ヒカリ「うん。ばっちり撮れてる」

アスカ「いい、変態シンジ。学校来なかったら、今日の写真や動画もバラまくからね」

ヒカリ「ズル休みしないで、義務教育はきちんと受けないとね」

マナ「逃げちゃダメだよシンジ」

アスカ「これからも、私達を命懸けで守りつつ、玩具としても頑張りなさいw」

レイ「―――さよなら」



シンジ「」

シンジ(もう、何も考えたくない―――)

シンジ(なんにも考えず、全部みんなの言うとおりにしたら)

シンジ(いつか、どこかで、誰かが優しくしてくれるかな・・・・・・)

あと考えて無いから寝ます

1「続き考えてないんで寝ます」俺「は?」

>>73
しっかりバトンは渡されてるな

じゃあ頑張ってくれよID:mv+lXITE0

シンジ「お早ようございます、ミサトさん」

ミサト「おはよ」

シンジ「お風呂できてますよ。上がる頃にご飯用意しときますから、すぐ入ってください」

ミサト「んー・・・。今日はめんど~だからパス。片しといて」

シンジ「・・・分かりました。じゃ、僕ゴミ捨ててきますね」

学校~

先生「―――はいそこまで。次の段落を、山岸さん読んで」

マユミ「はい」

シンジ(ん? メールだ)

『立ち上がって大きな声で、ほげーっと叫べ』

シンジ「・・・」

ガタッ

シンジ「ほげー!!」

先生「は?」

アスカ「あはははっ。バッカじゃないの」

マナ「ぷぷぷ」

先生「碇君、なんのつもり?」

シンジ「なんでもありません。失礼しました」

先生「・・・山岸さん、続けて」

シンジ(メール、また来てる)

『今度は、先生に怒られるまでやれ』

シンジ「・・・」

ガタッ

シンジ「ほげー! ほげー!」

先生「?! いい加減にしなさい!! 皆の授業の邪魔するつもりなら、出て行きなさいっ」

シンジ「ごめんなさい」

NERV~

シンジ「ぐがあぁぁぁぁぁ!!」

ミサト「痛みだけよ! あなたの身体じゃないんだからしっかりして!」

シンジ「は、はいっ」

日向「目標、さらに接近してきます!」

ミサト「シンジ君!」

シンジ「うぉぉぉぉっ」

・・・

マヤ「―――目標は完全に沈黙しました」

ゲンドウ「ご苦労だったな、葛城三佐」

ミサト「ありがとうございます」

冬月「初号機パイロットは無事かね?」

ゲンドウ「ふ。生きていれば問題ない。次の使徒に備え、初号機の修復を急げ」

リツコ「はい」

シンジ「・・・ハア・・・ハァ・・・ハァ・・・」

シンジ(疲れた・・・。今日は一人だし、コンビニ弁当でいいや)

マナ「あっ。おーい、シンジ~」

シンジ「?!」

マナ「なにビビってるのよw 使徒倒して、ネルフから帰るとこ?」

シンジ「う、うん」

マナ「私も。あ、避難所からって意味だけど」

シンジ「分かってる」

マナ「・・・」

シンジ「なに?」

マナ「最近、従順すぎてつまんないなぁと思って」

シンジ「―――逆らったら怒るじゃないか」

マナ「まぁそうなんだけど」

シンジ「・・・」

マナ「うーん」

マナ「ね、このまま一緒にウチに行こっ。どうせ帰っても一人でしょ」

シンジ「・・・なにしに?」

マナ「遊びに。ほら、逆らわないんでしょ、シンジ」

マナの家~

マナ「お待たせ~」

シンジ「ねえ。やっぱり止めようよ霧島さん。マズイって」

マナ「ムードないなぁ。あ、試しにマナって呼んでみて」

シンジ「・・・」

マナ「探してもカメラとか無いよ。あっても、私の裸も映っちゃうし」

シンジ「どうしてもするの?」

マナ「サンドバッグもいいけど、アスカが考える遊びってそればっかりで、私飽きてきちゃった」

シンジ「飽きたって・・・いや、だからってさ」

マナ「玩具は逆らっちゃダメ。言う通りにしないと、余計に酷い目に遭うのは同じだよ?」

シンジ「ぐ・・・」

マナ「この前さ、シンジのオナニーを見たでしょ?」

シンジ「・・・」

マナ「シンジって顔も可愛いし、パイロットだし、エッチな事に使うのも楽しそうだなって」

シンジ「使う・・・ってそんな言い方。わ?!」

マナ「ほら、もうくっついちゃった。あ! なんだ、やっぱり勃起してるw」

シンジ「うぅ。霧島さ―――んンン!??」

マナ「ちゅう~・・・。んっ。ふふ、ダメだよ。マ・ナ♥」

シンジ「マ、マナ」

マナ「付き合おうって言ってるわけじゃないんだし、ね? しよ」

シンジ「・・・ゴクッ」

学校~

シンジ(あれ? 弁当が)

アスカ「バカシンジー。どうかしたぁ?」

シンジ「・・・僕の弁当が無くなってる」

アスカ「あら大変。それじゃ、私のご飯分けてあげる」

シンジ「え?」

アスカ「白米だけねw みんなも、シンジに『ゴハン』分けてあげて!」

女子A「いいよー」

女子B「はい、碇君w」

女子C「どうぞ」

シンジ(ゴハンばっかり、こんな山盛り・・・)

アスカ「なぁに呆然としてんのよ。お礼くらいいいなさいよ」

シンジ「あ・・・ありがとう、みんな」

女子D「残さず食べてねw」

ヒカリ「碇君、そろそろ掃除なんだけど」

シンジ「ごめん・・・んグっ」

アスカ「男のくせに情けないわね。さっさと食べなさいよw」

マナ「好意で集められたものなんだから、全部貰わないとね」

シンジ「・・・分かってる。げほっ」

マユミ「やだ」

アスカ「あはは、何むせてんのよ」

マユミ「えい!」

シンジ「ぐはっ」

マナ「おぉ~」

アスカ「マユミの蹴りも、随分さまになってきたわね」

レイ「・・・」コクリ

シンジ「・・・ぅぅ」

マユミ「アスカさん達に教えてもらったおかげです」

マナ「どういたしまして!」

アスカ「なんであんたが威張るのよ。ほとんど私じゃない」

マユミ「まぁまぁ」

アスカ「それじゃ、そろそろ帰りましょうか。バカシンジ、お勤めご苦労さまw」

シンジ「・・・」

マナ「あ、私は用事あるからちょっと残るね」

マナ「さてっと―――今日もだいぶやられたね、シンジ」

シンジ「もう・・・慣れたよ」

マナ「ふぅん。まぁ、そういう反応の薄さも飽きてきた理由だから、ホントなのかも」

シンジ「もう、なにも考えたくないんだ」

マナ「なら・・・今からのことも、余計なことは考えずにね。よいしょっと」

シンジ「・・・」

マナ「ふふ。シンジのおちんちん、いただきまぁす。・・・んっ」

ピチャ…レロッ

シンジ「う・・・くぅ・・・」

マナ「あ、あン、もっと! 突いて、あッ、ストレスをぶつけてよ、シンジ!」

シンジ「くそっ、くそっ、くそっ!」

マナ「はっ、あ、あっ、そこぉ、いい♥ あ、いい、いいよ、あはぁ!!」



帰り道~

マナ「シンジってさ、結局、なんで従ってるの?」

シンジ「なんでって」

マナ「ん~。色々だろうけど、一番の理由っていうか。やっぱりお父さん?」

シンジ「・・・・・・うん。多分ね。綾波がいるし、父さんに変なこと言われたくないから」

マナ「ふーん」

マナ「じゃ、私こっちだから。また明日」

シンジ「うん」

マナ「あ! そうだ。せっかくだし、別れ際にキスしてみて」

シンジ「ええっ」

マナ「いいじゃない。どうせ知ってる人なんて見てないよ」

シンジ「・・・分かった」

マナ「ん・・・」



ヒカリ「え。あの二人って・・・」

翌日~学校~

アスカ「なんのつもりよ、マナ」

マナ「・・・」

アスカ「よりにもよって、バカシンジとなんてっ」

マユミ「マナさん・・・」

マナ「別に、シンジと付き合ってるわけじゃないよ。ただエッチしてるだけ」

アスカ「なっ?!」

ヒカリ「不潔」

レイ「・・・」

マナ「いたぶるのもいいけど、そればっかりじゃツマンナイし。
    私達の玩具なんだから、ちょっと変わった遊び方したっていいでしょ?」

マナ「大丈夫だよ。普通にイジめるのにも参加するから」

アスカ「そういう問題じゃない!」

マナ「なら何が問題? 倫理はいまさらだから、中学生でエッチなんて・・・とかそういう事以外で」

アスカ「マナ―――あんたケンカ売ってんの? 一人だけ勝手なことすんな、って言ってんのよ」

マナ「そんなつもりじゃないってば。したかったら、皆すればいいと思うし」

ヒカリ「み、みんなって・・・」

マナ「殴る蹴るより、ずぅっと気持ちいいよ? シンジとのセックス。病みつきになっちゃいそうなくらい」

アスカ「こっの変態!! はぁ・・・・・・・。相手してらんないわ」

ヒカリ「あっ。待ってよアスカ」

マナ「あ~あ。綾波さんも行っちゃった」

マユミ「・・・・・・マナさん、最低です」

マナ「だって私、アスカの腰ぎんちゃくってわけじゃないから。アスカもああ見えてすっごく子供だし」

マユミ「・・・」

マナ「ね、マユミ。今日うちに来ない?」

マユミ「行きません」

マナ「残念。エッチできるのに」

マユミ「したくありません」

マナ「ふーん・・・でも、シンジのオナニー動画は何回も見てるんでしょ?w」

マユミ「!」

マナ「あの時、マユミがすっごい興奮してるの気づいてたよ」

マユミ「い、言いがかりです!」

マナ「そうなの? 私はあれで、ああシンジって可愛いなーと思っちゃったけど」

マユミ「・・・」

マナ「まぁ、気が向いたら来てみてね。一緒に楽しいことしようってだけだから」

マナの家~

シンジ「つっ・・・くぅ」

マナ「うわ。いつにも増してアザだらけだね」

シンジ「今日は、やたら不機嫌だったから」

マナ「挑発しすぎたかもw」

シンジ「・・・・・・楽しそうだねマナ。大丈夫なの?」

マナ「心配してくれるんだ?」

シンジ「まぁ、一応」

マナ「ん、どうかなぁ。アスカってクラスというか、学校のリーダー格って感じだから。
    シンジへの苛めにしたって、アスカに右倣えしてる子が大半だもん。私は楽しいからだけど」

シンジ「・・・」

マナ「ふふ」

ピンポーン

マナ「わ、来たみたい。思ったとおりだね」

シンジ「?」

山岸マユミでぐぐろう。休憩

シンジ「山岸さん―――」

マユミ「・・・ど・・・どうも」

マナ「あー、警戒しなくていいよシンジ。マユミも一緒にセックスするってだけだから」

シンジ「え!?」

マナ「元々、シンジ使った遊びの延長なんだから、驚くことないでしょ」

マユミ「そ、そうですよね?」

シンジ「マナ・・・」

マユミ「えっ。『マナ』って」

マナ「ああ、二人の時は下の名前で呼ばせてるの。その方が雰囲気でるから」

マユミ「はぁ」

マナ「マユミも、要望あるなら命令すれば何でもさせられるよw」

シンジ「・・・」

マナ「もう、シンジ。そう辛気臭い顔しないで。せっかくだし、皆で気持ちよくなることだけ考えよ?」

シンジ「・・・・・・うん」

マユミ「くぁっ! あ、はン、ひぁっ、あっ~」

シンジ「はっ、はっ、はっ」

マユミ「ひっ、あぁ、いぃ、碇くぅん! あ、あ、あ、あァァ!」

マナ「すっごい。まだ痛いはずなのに、マユミったら大胆」

マユミ「っ! ち、違うの、こんなの、私こんなぁ・・・ぁひっ、ぁああッッ♥」ガクガク

マナ(ふふ、やっぱり。ねぇ、本当は前からしたくてたまらなかったんだよね? 心のどこかで)

マナ(アスカに抑えられてるだけで、他にもマユミみたいな子は結構いるはずだし・・・)

マナ(上手につついて、そこを利用すれば・・・)

マナ「うん。シンジ、これからも宜しくねw」

シンジ「?」

マナ「えへへ」

学校~

先生「それでは、二人一組になってお互いの似顔絵を描いてください」

ガヤガヤガヤ…

マナ「一緒にやらない?」

女子A「ご、ごめん。私はBと組むから」

マナ「じゃあ―――」

女子C「ねえD、組もうよ」

女子D「うん」

マナ「あ・・・・・・」

アスカ「クスクス」

マナ(アスカの仕業か。相変わらず、手回し早いんだから)

マナ「ふんっだ。マユミぃ、ペアになろ」

マユミ「は、はい」

先生「ペアが出来てない人は、っと」

シンジ「・・・」

先生「あー、どこか、碇君を入れて3人のグループを作って」

マナ「イヤで~すw」

レイ「・・・」

アスカ「先生。そいつ私のブルマ盗んだし、皆組みたくないと思いますw」

先生「ダメです。誰かいないなら、勝手に決めるわよ」

シンジ「あ! あの、僕は一人でいいです。鏡で自分描きますから」

先生「碇君・・・。でもねぇ」

シンジ「一人だけ男だと描きづらいみたいだし、お願いします」

先生「・・・・・・分かりました」



カキカキ

シンジ(僕の顔か―――。母さん似らしいけど、父さんにも似てるのかな?)

NERV~

シンジ「あれ、綾波?」

レイ「・・・」

シンジ「珍しいね。父さんに用事?」

レイ「・・・」

シンジ(無視か)

カツカツカツ…

シンジ「! あ、父さんだ」

ゲンドウ「来たか、レイ」

レイ「はい」

ゲンドウ「今日はまだしばらく掛かる。しばらく待っていてくれ」

レイ「はい」

シンジ「とっ・・・父さん」

ゲンドウ「――――――なんだ?」

シンジ「今日、学校で自分の顔を描いたんだ。そ、それで、僕って母さんと父」

ゲンドウ「無駄話ならやめろ。私は忙しい」

シンジ「・・・・・・ごめんなさい。あのさ、今度、たまには一緒に食事とかできないの?」

ゲンドウ「お前はエヴァのパイロットだ。その役目を果たす事だけを考えろ」

シンジ「・・・」

ゲンドウ「いいな?」

シンジ「・・・・・・はい」

ゲンドウ「いくぞ、レイ」

リツコ「では本日のシンクロテストを開始します。準備いいわね、シンジ君」

シンジ「はい」

マナ「第一次接続開始」

シンジ(なにやってんだ、バカみたいだ―――もう期待しないって決めたはずなのに。父さん・・・あっ)

ゲンドウ「~」

レイ「~」

シンジ(何の話をしてるんだろ。あんな―――あんな、笑顔・・・で?)

リツコ「シンジ君?」

シンジ(あ、あんな表情。父さんの笑った顔、僕、初めて見た・・・。綾波に笑う顔で、初めて―――)

シンジ「ぅ・・・・・・」

ミサト「ちょ、ちょっとどうしたの?」

シンジ「ぅ、ぅぅ・・・く・・・・・・グスッ」

マヤ「?! パイロットの神経回路に異常発生! パルスが逆流しはじめています」

リツコ「なんですって!?」

シンジ(父さんに見て欲しくて、必死で戦ってきて、それで。それでも―――え? なんだ、これ?)

シンジ「頭に・・・・・・うわあ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁっ!??」

シンジ「はっ」

レイ「・・・起きたのね」

シンジ「綾波? ここは・・・」

レイ「ネルフの病院よ」

シンジ「―――そっか。僕、シンクロテストで」

レイ「起きたら、葛城三佐のところに出向くように命じられているわ」

シンジ「・・・」

シンジ「綾波、さっきさ・・・いや、いいや」

レイ「なに」

シンジ「・・・・・・。父さんと、何話してたの?」

レイ「気になるのね」

シンジ「・・・」

レイ「嫉妬したの? 私がお義父様に優しくしてもらっているから。あなたは捨てられたままだから」

シンジ「?!」

レイ「エヴァで命を捧げても、相手にされないからw」

シンジ「このッ!!」

どさっ

レイ「・・・何をする気?」

シンジ「押し倒してすることなんて、決まってるだろっ」

レイ「触らないで―――ンンッ!?」

シンジ「ん・・・ちゅっ、ちゅく・・・痛ッ?!」

レイ「ふはぁ。はぁ、はぁ」

シンジ「つ・・・・・・」

レイ「この部屋には監視カメラがある。私が報告すれば確認されるわ」

シンジ「いいよ別に。もう、どうでもいい。
     どうせ他の人がエヴァに乗れないんじゃ、怒ってみせたって僕に頼るしかないじゃないか」

レイ「・・・」

シンジ「・・・」

レイ「・・・」

シンジ「そんな顔しないでよ・・・・・・・・・。ゴメンね、綾波。もう何もしない」

パァンッ!

シンジ「ぐぅっ」

ミサト「あんた、自分が何したか分かってんの?」

シンジ「・・・」

ミサト「情緒不安定で初号機を暴走させて、起きたと思ったら部外者の子をレイプ未遂だなんて」

シンジ「・・・ごめんなさい、ミサトさん」

ミサト「映像には、あなたの発言もしっかり記録されてるのよ」

シンジ「発言?」

ミサト「『何をしても自分に頼るしかない』といった主旨の内容!
    下手すれば危険思想と取られて大変なことになるところよ」

シンジ「ああ・・・」

パァンッ!

ミサト「ああ、じゃないわよ! あなたの監察役である私の立場も考えてちょうだいっ」

ミサト「言っとくけどね、もうじき、エヴァの新たな正式パイロットが本部に来る予定なの」

シンジ「え! 適格者が見つかったんですか?」

ミサト「ええ。だからあなた一人が全てではなくなる。これまでみたいな甘えは許されなくなるわよ?」

シンジ「・・・」

ミサト「ともかく、今回の件でシンジ君には、懲罰として二週間の独房入りを命じます。いいわね」

シンジ「はい」

家~

シンジ(た・・・たった二週間でこれかぁ)

ペンペン「クェェ」

シンジ「久しぶり、ペンペン。待っててね、今からキレイにするから」

ペンペン「クェェ!」

学校~

女子A「誰よ!? こんなの置いたのは」

シンジ「どうしたの?」

女子A「あ。あの、碇君の机に・・・」

シンジ「花? ああ、二週間も来ないから、死んだってことか」

アスカ「ぷっはははは! なに本人が冷静に分析してんのよ」

シンジ「・・・」

アスカ「何よ、なんか文句あるの? 今日から復帰だっていうから、飾り付けしてあげたんじゃないw」

シンジ「これ、どこに戻せばいいの?」

女子A「えっと、多分、向こうの水道の脇かな」

アスカ「バカシンジ・・・無視してんじゃないわよ」

シンジ「―――なんかさ、バカらしくなってきたんだ」

アスカ「は?」

シンジ「色んなことが。だからもう、無意味に従いもしない」

アスカ「ふーんw なんだか知らないけど、調子コイちゃって、この・・・」

女子B「ちょっと、もうやめなよ、惣流さん」

女子A「そうだよ」

シンジ「?」

アスカ「な、なによあんた達。この変態の肩持つつもり?」

女子B「肩持つとか、そういうわけじゃないけど・・・」

女子D「碇君、別に何もしてないじゃない。花を片づけようとしただけで」

シンジ(なんだ?)

マナ「んふふ、びっくりしてたね、今朝のアスカw」

シンジ「やっぱり、マナの仕業か」

マナ「仕業って。なんだか悪巧みする女みたい」

シンジ「・・・」

マナ「まぁね。シンジが休んでた間に、頑張って女子を私側に引き込んだの」

シンジ「私側? どうやって?」

マナ「それなんだけどね・・・。シンジ、今度の週末空いてる?」

シンジ「え、うん」

マナ「全員じゃないけど、来れる人は来て、仲直りにパーティしようってことになったの」

シンジ「へえ。分かった、是非行くよ」

マナ「よしよし」

朝方まで少し書き溜める。保守も、折を見て自分でするから寝てて

マユミの家~

マユミ「いらっしゃい」

女子C「あ、碇君こんにちは」

シンジ「お邪魔します。広いんだね、山岸さんの家」

マナ「でしょ? 皆で集まるにはぴったり」

シンジ「うん」

女子D「これで揃ったし、料理運んでくるね」

女子A「えー。では改めまして」

女子「「「「碇君、ごめんなさい」」」」

シンジ「い、いいよ。そこまで」

マユミ「でも、今日はそういう機会ですから」

女子B「それでね。これは一同からのお詫びのしるしというか、プレゼント」

シンジ「ええ?!」

女子C「開けてみて」

シンジ「う、うん・・・。流し―――え? 『家庭用流しそうめんセット』?」

女子B「どうか水に流してください、的な意味を込めてみました」

シンジ「ははっ。ありがとう。家で使ってみるよ」

マナ「・・・」

女子A「それじゃ、料理取り分けるから、こっちにお皿くださーい」

マナ「あれ。シンジは?」

マユミ「さっきベランダの方に行きましたよ」

マナ「ふぅん」

ガラガラガラ

マナ「なにしてるの、今日の主役が」

シンジ「・・・ちょっと休憩。人の賑やかなところって、慣れてないんだ」

マナ「・・・」

シンジ「なに?」

マナ「んー。笑ってるけど、心の中では呆れてるんじゃないのかなぁ、と思いまして」

シンジ「・・・・・・そんな事ないよ。嬉しかったし。そういうんじゃなくて、ただ―――なんだろ。
     ついこの前まで苛められてたのって、じゃあ結局なんだったのかなって。不思議な感じがする」

マナ「・・・ねえシンジ。私がさ、どうやって皆を味方につけたと思う?」

シンジ「え? さあ」

マナ「シンジで釣ったの」

シンジ「僕?」

マナ「うん。あ、そういえば。何人かには、直接シンジとデートできる約束で話通しちゃったw」

シンジ「えっ」

マナ「もう私たちに従わないって言ってたけど、引き受けてくれる?」

シンジ「それはまぁ、そのくらいなら・・・でもどういう事?」

マナ「あのねシンジ。なんたって、女子校に一人だけヒーローが混じってるんだよ?
    ほとんど皆、本音では親しくしたいの。シンジはそういうの、謙遜でもなく否定するだろうけど」

シンジ「・・・」

マナ「だけどアスカがいて、皆アスカの味方だったから、我が身可愛さでアスカの標的は苛めるわけ。
    ―――でもじゃあ、皆で一斉にアスカの味方をやめちゃえば良くない?」

シンジ「って言って回った?」

マナ「まぁ、言い方は色々だけどw」

マナ「それで多分、きっと今度はアスカが苛められるよね」

シンジ「そんな・・・っ?!」

マナ「反動だし、仕方ないよ」

シンジ「・・・」

マナ「そういうもんなんだよ? シンジ。ほら、そろそろ部屋に戻ろう」

学校~

ガタッ

アスカ「ちょっと! 私のお弁当の中身捨てたの誰!?」

ヒカリ「な、中身?」

レイ「・・・どうかしたの」

アスカ「弁当箱の中だけが無くなってんのよ。くそっ」

女子A「クスクス」

女子B「クスクス」

アスカ「! あんた達なの?」

女子B「え~・・・。いいがかり止めてよ」

女子E「あっ! そうだ。私の醤油が余ってるから、惣流さんにあげる」

女子F「私もソースがあるよ。お弁当箱の中に注げばいいよね?w」

女子A「協力しまーす」

女子C「じゃ、私はお茶あげるw」

チュー ドボボ ジョロロロッ

アスカ「あっ・・・あっ」

ヒカリ「止めなさいよ! あなた達」

女子B「どうして? 好意であげてるんだし、前に碇君にしたのと同じじゃない」

アスカ「くっ」

女子D「全部飲んでね?w」

アスカ「このっっぉ」

ヒカリ「アスカ・・・」

シンジ「・・・」

NERV~

シンジ「ふぅ」

カヲル「おや。なんだかけだるそうだね。碇シンジ君」

シンジ「え? あの、君は・・・」

カヲル「僕は渚カヲル。本日付けで配属された、君と同じ立場の者だよ」

シンジ「?! 前にミサトさんが言ってた、新しいチルドレンって」

カヲル「そう。僕のことだね。よろしく、シンジ君」

シンジ「あ、うん。渚君」

カヲル「カヲルでいいよ」

リツコ「驚いたわね・・・」

マヤ「全ての計測システムは、正常に作動しています。数値に間違いはないはずです」

ミサト「いきなり、新品の弐号機とこのシンクロ率とはね。こりゃ、シンジ君もうかうかしてられないわよ」

シンジ「・・・」

ミサト「なんか嬉しそうね」

シンジ「あ、だって、僕の周りって女の人ばかりだったから」

リツコ「そういえばそうね。第三に来てからは、同世代は彼が初めて?」

シンジ「ええ。それに、さっきカヲル君と少し話したんだけど、凄くいい人みたいで」

シンジ「凄いねカヲル君! 一回目であんなにシンクロできるなんて」

カヲル「数字だけさ。実戦経験が無い分、シンジ君から学ばせてもらうよ」

シンジ「僕のはあんまり・・・身になってる気がしないけど」

カヲル「そんな事はないさ。失礼だが、君はもっと己を信じるべきだと思うよ。
     適度な自信は、それもまた必要な心構えだからね」

シンジ「・・・・・・責任をかぶるために?」

カヲル「いささか重荷ではあるかも知れないけれど、運命から逃れる事はできないんだよ」

シンジ「うん・・・」

カヲル「ところで、僕のシンクロにはちょっとした秘密があるんだよ。さっきのもそれのお陰なんだ」

シンジ「秘密?」

カヲル「そう。勿論、秘密だから簡単には教えられないけどね」

進研ゼミですね、わかります

>>247
シンジ「すごい!テストに出るところが全部でてる!これならネルフの仕事とも両立できるよ!」

アスカ「ちょっとバカシンジ!あんたなにやってるの?ってこれ進研ゼミじゃない!」

シンジ「えっ!アスカもやってたの?!」

周り「ざわ・・・ざわ・・・」

続き書けよカス

>>258
貴様はキエロ

>>207とはなんだったのか

             _,..、__

          _, -‐ '´    ,--`\
       /    ̄   /    `ー、
       /  /     |        ヽ
      /   /   _ \     /    |
   _,../ / / i  / ‐ \r'   ,,ノ ..,,   i|   シナリオの進行に遅滞が見られるな。
 /´ _,,/,ノ /  | ∧ (r-、 `- 、_==ii;;;`'ヾ|i、             これで大丈夫なのかね?
 |/ //  ノ ノ ∧{;::(  |  `-=r;;ッ//ァ
  >、/ / // /´ ヘ二,  \   `"´/ /i|
/:::::\|_| | ri |  /  |    |    r`'´ {
::::::::::::::::::\\lヽ` /   |    |  ,、 r-、  |
:::::::::::::::::::::::::\\ /|   \  `  〉`´  ヽ_|
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ),,、-‐ '' ´\  |
::::::::::::::::::::::::::://´      `ー'

::::::::::::::::::::::::::ヽ ´|、

学校~

アスカ「あ―――」

ヒカリ「おはよう、アスカ」

アスカ「今度は、椅子が無くなってる・・・」

ヒカリ「え!?」

アスカ「ま、いいわ。椅子くらい。そこらの空き教室から持ってくるわよ」

ヒカリ「アスカ・・・」

先生「えー、では、笛を出してください」

アスカ「?!」

先生「まず一回全員で合わせてから・・・」

アスカ「あ、あの。先生」

先生「どうしました?」

アスカ「私、笛持って来てません。連絡聞いてないです」

先生「聞いてない? 音楽係から伝えるように言っといたはずだけど」

女子G「私はちゃんと伝えました!」

女子C「言ってたよねぇw 全員に」

女子E「うん。だから皆持って来てるんだしw」

アスカ「・・・」

先生「惣流さん。笛は持ち帰ってもいいけど、それは必要な時に忘れない人だけ、と言ったはずよ」

アスカ「・・・・・・・・・ゴメンなさい」

先生「今日は課題曲の小テストだから無いわけにいかないし、
    準備室のほうに何本かあるから、洗ってそれを使いなさい」

アスカ「はい」

期待

女子A「ねえ、駅ビルの上の階で、猫の動物園やってるの知ってる?」

女子B「動物園? 猫の?」

女子A「色んな種類の猫を集めてるんだって。セカンドインパクト後には希少になったのもどーのとか」

女子D「なにそれ、めっちゃ見たい!」

女子A「今月末までだし、皆で一緒に行こうよ」

ヒカリ「面白そう。ね、私も行っていい?」

女子A「そりゃ、ヒカリはいいけど」

女子D「惣流さんは置いてきてねw」

女子C「惣流さんがいたら、暴れるかも知れないしw」

ヒカリ「・・・・・・ならいい。私、アスカと行くから」

アスカ「いいわよヒカリ。気にしないで行ってきなさいよ」

ヒカリ「だけど」

アスカ「お願い。お願い、ヒカリ・・・」

シンジ「・・・」

マナ「『なんだかなー』って思ってる?」

シンジ「え?」

マナ「『いい加減なもんだよな』とか『人間なんて信じられない!』とかさ」

マユミ「もう、余計な事しないで、大人しくしておいた方がいいですよ」

シンジ「何もしないよ。僕には関係ないし、どうでもいいから」

マナ「ふーん・・・。そういえばシンジってさ、アスカとは幼馴染なんだよね?」

シンジ「でも、小さい頃に少し知り合いだったってだけだよ。その後、僕も惣流さんも引越しして―――」

マユミ「だから時々、『アスカ』って呼ぶんですか? アスカさんのこと」

シンジ「―――?」

マナ「いじめてた頃に何度かあったんだけど、シンジ、怒ってる時とか、たま~に『アスカ』って」

シンジ「そ・・・そうだっけ?」

マナ「それで対抗して、私も下の名前で呼んでもらう事思いついたの」

マナ「ね、シンジ、今日は久しぶりにウチに来なよ。マユミもおいで」

マユミ「あ・・・あの」

マナ「面倒なことに関わるより、キモチいいことして遊ぼ♥」

シンジ「き、霧島さん、こんなトコでくっつかないでよ」

マナ「相手してくれないと、またイジメちゃうかもw」

シンジ「・・・ゴメン。今日は、お客さんが来るんだ」

マナ「え~。学校の人?」

シンジ「ううん。ネルフ関係。だから、ね」

マナ「むぅぅ」

家~

シンジ「――――――」

・・・パチパチパチパチ

カヲル「お疲れ、シンジ君。キレイな音色だったよ。話してたよりずっと上手じゃないか」

シンジ「何年も練習したから。それでようやくこの程度だけど」

カヲル「修練を続けられる―――というのは、それ自体が能力のうちさ」

シンジ「・・・」

カヲル「なにか心配事でもあるのかい?」

シンジ「え?」

カヲル「出会った時も、今も、ずっと何かに悩んでいるように見えるからね。君は」

シンジ「そうかな」

うわ、それはないよカヲル君

                     _,,_

                  _ -‐ヘ |   >、
                 z' ̄_\ l / ,_ \
                礼 /  ヾi」,j/ ヾ入
               __,/ ,仏、_      _,以.ハ
           _,,/´| |/ 〔_ー-`⊥!∟'-‐グノト、              全ては補完計画のため…

         / ||  | l rtヾ`'====='ラr ァ| \

        / j  ||   | ゝ_ヾト ̄犬_jス ̄ム'//   \             シナリオにない801など許されんぞ
          l |   |l   l  ヽ`\{辷=弍} イi´ /    r/\
        ノ い,  |l  \ 〉 〉ヽ'二ン/ /   〃     ヽ
      /_〉ヽ」  L-、  \_//_`l 「ヽ /    〃    / !
     /´`ヽ ヾヘ    ||   // || L/  _〃   /  |
      |    ヽ、り   |l   ヽ辷'_」    // ̄    ん     |
    /    _,人/    !L_  | || |   〃     / 八/  |
   /     ̄ 'ー|    `l|  | || |  _〃      / //   |
  /l       /|       ll  l∥l 〃´   ヽ、/ 丿       |
 /  ̄ ー一¬' _) |      ll l ll l ||    _,r/         |
 l   二ニ= ' l |   ,イ⌒^ ⌒ヽ_|L ‐'  ̄/ /^ヽ、_ __    |
  l        〉 \ ゝ!  ヽ  _y′   / /    Z_    ̄`ヽ|
  l        /   l {、   / {    { し -‐<       |

カヲル「―――そうか。君のお父さんが」

シンジ「・・・父さんのことだけじゃないんだ。他にも沢山、嫌な目に遭って、嫌なものを見て」

カヲル「・・・」

シンジ「何も考えないようにしようと思ったんだ。・・・けど、そんなの無理だった」

カヲル「・・・」

シンジ「そしたら、今度は頭の中が冷えてきて、なんだかみんな下らなく思えてくる。
     そんなの嫌なのに。奥はざわざわするのに―――」

カヲル「・・・」

シンジ「ゴメン・・・一人で喋って。自分でも、何言ってるのかわけわからなくなっちゃった」

カヲル「いや。話してくれて嬉しかったよ。やはりリリンは、繊細な心を持っているね。特に君は」

シンジ「リリン?」

カヲル「・・・・・・僕は君が好きだよ、シンジ君」

シンジ「あ、ありがとう。うん、僕も、カヲル君のことは好きだ」

NERV~

シンジ「・・・・・・・・・・・・え?」

ミサト「もう一度言うわね。碇司令が殺害された。やったのはあの渚カヲル―――いえ、使徒よ」

シンジ「父さんが・・・? カヲル君・・・が?」

ミサト「・・・」

シンジ「う、嘘でしょ? 冗談だよね、ミサトさん」

ミサト「こんな冗談言うわけないでしょ! どんな事であれ、起きてしまった現実は受け止めなさい」

シンジ「そんな―――だって・・・」

日向「目標は現在、芦ノ湖沿岸で停止中です」

ミサト「相手は人型だけど、油断しないで。シンジ君、あなたのお父さんの仇討ちでもあるわ」

>>262
進み遅すぎて、書き溜めがあっさり尽きたんだ。ゴハン食べてくるけど今日中に戻ります

ミサトがウザいのは
カヲルみたいに最初から人当たりが良い訳でもなく、
アスカみたいに自分を貫き通す訳でもなく、
マナみたいに上手く立ち回る訳でもなく、
マユミみたいに明確なきっかけがあって心変わりする訳でもなく、
いつの間にか「シンちゃーんwww」とかコロッと掌返しそうな所

正直ミサトはおっぱいだけだからな保守

芦ノ湖~

シンジ「カヲル君! 見つけたっ」

青葉「初号機、目標を捉えました」

ドンッ!! ガガガガガガガガ!

ミサト「なに!?」

日向「きょっ、強力なATフィールドです!!」

青葉「全ての情報が遮断されていきますっ。何もモニタできません!」

マヤ「同時に初号機のケーブル、切断されました!!」

ミサト「くっ」

カヲル「―――これで、この空間には僕たちだけだ。降りてきてくれないか? シンジ君」

シンジ「・・・」

プシュー

カヲル「良かった。まだ僕を信用してくれるんだね」

シンジ「違う・・・っ。なにがなんだか分からないだけだ。どうして! 父さんをっっ」

カヲル「それが使命だったからさ。もう一つ、アダムとの融合を目指していたのだけど―――」

シンジ「?」

カヲル「どうやら上手く隠されてしまったらしい。外れを引かされたよ」

シンジ「何を・・・?」

カヲル「君が気にしなくてもいい話さ。どうせこうなれば、誰かが処分してしまうだろうからね」

シンジ「おじいちゃん家の蔵で見つけたブレスレットを(ry」

カヲル「僕を殺すのかい? 僕が使徒だから」

シンジ「カヲル君がっ!!・・・・・・父さんを・・・殺したからだ。でも・・・」

カヲル「・・・」

シンジ「殺したくない・・・・・・」

カヲル「だから、泣いているんだね」

シンジ「泣いてる・・・? あ・・・」

カヲル「それが君だよ。捨てられ裏切られ、拒絶して憎んでも、その誰かを喪うことに涙を流す」

シンジ「・・・」

カヲル「心が冷えて無関心になると言っていたね?
     だけど君は、本当に鉄になってしまえるようにはできていない。もっと・・・弱々しく優しい心だ」

シンジ「カヲル君・・・」

カヲル「だから僕は、シンジ君が好きだよ。さあ―――僕を自由にしてくれ。エヴァではなく、君の手で」

シンジ「・・・」

カヲル「僕の死体は、エヴァに食わせるんだ。そうすれば初号機は無敵になる。
     後は―――この世界を守るも滅ぼすも、シンジ君の思うようにするといい」

シンジ「カヲル君・・・っ」

カヲル「さよなら、シンジ君」

シンジ「・・・・・・・・・さよなら。会えて、嬉しかった」

ぐっ
ぐぐっ

・・・

どさっ

シンジ「ああ、ああああ・・・」

シンジ「うあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッッッ!!!!!!!!!」

家~

ミサト「シンジ君? いつまでそうしてるの? お父さんの葬式にも出なかったし」

シンジ「・・・」

ミサト「気持ちは分かるけど、一生部屋に篭ってるわけにはいかないでしょ?」

シンジ「・・・」

ミサト「ね、無理やりでも一度外に出てみて、散歩でもしてきた方がいいわよ」

シンジ「・・・」

ミサト「はぁ」

ガラガラッ

シンジ「・・・」

ガラガラッ

シンジ「・・・」

レイ「碇君」

シンジ「!」

レイ「・・・」

シンジ「あや、波?」

レイ「葛城三佐に入れてもらったの。三佐は出かけたわ」

シンジ「・・・」

レイ「お義父様が・・・死んでしまった」

シンジ「・・・」

レイ「私の居場所、無くなってしまった」

シンジ「?! そんなものっ!! 僕には―――僕には最初から無かった」

スルッ…

シンジ「な・・・何してるんだよ」

レイ「お義父様が言ってたの。万一の時には、碇君を頼れって」

シンジ「父さんが―――!?」

レイ「ええ。あの人の傍では娘だった・・・・・・でも、碇君の娘にはなれないから」

シンジ「・・・だから服脱いで、セックスするの?」

レイ「私には、何も無いもの」

シンジ「ふざけるなよッ!! 大体なんで僕が、何もしてくれなかった父さんの後始末なんて!」

レイ「・・・」

シンジ「それも・・・父さんが可愛がってた綾波の面倒なんて・・・」

レイ「・・・」

シンジ「バカにするなよ!! くそッッ!」

どさっ

シンジ「・・・・・・覚えてる? 前にもこういう体勢になって。綾波に噛まれた」

レイ「ええ」

シンジ「あの時はレイプで、今は合意なんだよね。違いは、父さんが・・・死んじゃったから?」

レイ「ええ」

シンジ「なんなんだよ、それっ?! ホントにっ」

レイ「・・・」

シンジ「・・・・・・。経験は?」

レイ「無いわ」

シンジ「僕が優しくするとか、まさか期待してるわけじゃないよね?」

レイ「ええ」

シンジ「そう・・・。いいよ、ヤるよ。
     面倒見るつもりなんてないけど、好きにしていいってなら、そうさせてもらう」

ピンポーン

ミサト「はぁい」

マユミ「あ、こんにちは」

マナ「こんにちは! 霧島と、山岸いいます。あの・・・」

ミサト「ひょっとして、シンジ君のお友達?」

マナ「そうです。碇君のお父様が亡くなったって聞いて、それ以来、碇君学校に来てないから」

ミサト「心配で来てくれたんだ。ありがとね」

マナ「それで、碇君いらっしゃいますか?」

ミサト「ん~。それがねえ、ここ数日、この家には帰ってないのよ」

マナ「えっ!?」

ミサト「ああ家出とかじゃなくてね。その、亡くなったお父さんの家に行ってるの。後片付けもあるし」

マユミ「そうなんですか・・・」

マナ「無駄足だったねー」

マユミ「でも良かったじゃないですか。碇君、動く元気くらいはあるらしいのが分かって」

マナ「うん。けど、お父さんの家のほうでふさぎ込んでるかも。それに・・・」

マユミ「?」

マナ「綾波さんも一緒のはずだよねw」

マユミ「あっ」

マナ「あ~ぁ。早くシンジ学校に来ないかな。アスカも来なくなっちゃったし、最近楽しくない」

マユミ「はぁ・・・・・・マナさんって、多分、一番タチ悪いですよね」

ゲンドウの家~

レイ「あぁっ! あ、はぁ、ああっ」

シンジ「はっ、はっ、はっ、はっ」

レイ「あン、あ、ィ、ああッ! ぁ、あぁ~っ」

シンジ「く―――ぅっ!」

どくンっ! どくっどくっどくっ…

レイ「はぁぁ・・・はぁ・・・」

シンジ「ふ、ぅ・・・・・・。綾波。舐めて、きれいにして」

レイ「はい・・・んっ」

ピチャ…レロッ

シンジ(何日経ったっけ・・・? あれから、こんな事ばっかりしてるな)

レイ「んン・・・ちゅぅ・・・ん」

         _;ィ-ゞ、`ヽ; : : .`゙'-、;_: .    ヾ、、  ゙l; : .ヽ、
      _,、-‐'"´. : : : : ヾト‐-、: : : : : .`ニィ   ヽK、 ゙i; : . ヽ、
_,、-‐''"´  . : : : : : : :/-‐'゙: :_;、>-'ヾ、'"´:゙.ヽ  ヽミ、 ゙ト、; : .
: . .  . . : : : : : : : : ;/.:-‐='". :,ィ-‐=<ヽ、; : .ヽ、 ヾi、 ゙!: .ヾ : .

: : : : : : : : : : : : : ;/. : : テニ=、、:、;_;_,、-‐-ミ、; : . ゙、 ヾ; . ゙i、 ト、:
: : : : : : : : : : _;,ノ': ,ィ'"´. : : : :`.<、ニ‐- _,;ゞ、: .゙ヽ、 ヾ、 i  |ヾ
: : : : : _;,、-'". : : : 《 . : : : : : : : : : .!: :`:´: : : ヾ、、; . ヽ、) ! ゙i、
:‐:-;ニ". :_; : : : : : : ゞ=ュ、;_;_: : : : : リ. : : : : : . !: ヾ`ミ、-ィ  | ,リ         再開したか…
':": _;、-'". : : : : : ;/;/. : : :`:゙:":'=ュ、、. : : : : : : : : : . ゙i; :゙i、 i、!
:/'". : : : : : : : : ;/. : : : : _;、-─-=-‐≠ー--、、;_: : . 〉、゙i、 i ∧
」ヽ-‐ー-=、;_;、ニ-‐''"゙´; ; ; ; ;_;__;_;_,;、-ッ=‐'"ヾミ ゙̄iヾミ、 !;リ
; , , ; ; ; ; ; , ; ,シ='"゙´ ̄`゙"'ー=‐--‐''"´, ; , ; ; ; ; , ; , ヾ、ィ'",!i

|i; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; , ; ; , ; , , ; , ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ,ヾ、ゞノ|    
||li; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; :'. : ': ; ; ; ヾニ三彡'"; : '. : : : .': ; ; ; ; ; ; ,ヾ、!  
|||li、; ; ; ; ; ; ; ; ; ;': , . : : : : ' : ; ; : ' : ' . . : : : : : : : . ': ; ; ; ; ; , ゞi|| 
|||||lミli、; ; ; ; ; ; ; ; ; ;':, . : : : : . . . : . : : : : : : : : : : : : . ': ; ; ; ,;il|||||

レイ「あ、はぅ・・・。ぁ・・・ぁぁ、ぁン」

シンジ「愛撫だけで、随分感じるようになったね。普段あんなに澄ましてるくせに」

レイ「ぁひ!・・・あっぁ・・・」

シンジ「案外スケベなんだ」

レイ「ぁ、だって・・・ああン! いかりくんが・・・ッ。あ、あっ」

シンジ「人のせいにするなよ」

ジュプッ

レイ「ひァっ!」

ぐりっ

レイ「あぁ、ぁっ」

シンジ「脚、緩めて・・・また入れるよ」

じゅぷ、じゅぷ

シンジ「はっ、く・・・」

レイ「はぁ! あ、は、はぅっ」

じゅぷ、じゅぷっ、じゅぷっ

レイ「あ~~、あ~~」

シンジ「うぅっ。そろそろ・・・」

ずぷ!

レイ「あうぅッ!」

シンジ「く、ううう」

どくっ! ビュルルルル…

レイ「ひぃ、ぁ、あぁぁぁぁぁッッ!!」

シンジ「フロは命の洗濯だって、ミサトさんが言ってたんだ」

ちゃぽ…

シンジ「こうやってお湯につかってたら、本当に―――」

シンジ(命が洗濯できればいいのに)

レイ「? なに」

シンジ「ん・・・・・・毎日セックスばかりしてる」

レイ「そうね」

シンジ「あれだけ怒ってさ、悲しくて・・・今もそうだけど。
     でも散々ヤってたら、それで結構すっきりしたりするんだなって」

レイ「・・・」

シンジ「ムカついてた綾波の裸見て、キレイだとか、可愛いとか思っちゃうんだ」

レイ「それは、いけない事?」

シンジ「・・・・・・間抜けだなって思う」

       r '――- 、_-、 \`丶、
     ,ィ′ニ二 ー 、  \ ヽ、、`‐ 、
     r'  ̄ ̄_、 ̄ヽニr‐''\ ! ヽ. l、
     Y'´//ィァ八\_」   ヾ|_ | l |
    ,.ノ∠_,ハ (_メ='r'´ ノ ノ( /{_| | イ L_
  r 、_ン¬'´ ゝ/ごj′ ‐=:、_^ {  ト<ぐ^l )
ベ、 (、    j 〉‐'′,〉  `'ッ汀、 りツ) !/   まったく…
  \ \ ,/ 〈    _   j゛ f'∧ \〃       10行しか持たんとは……
   _ゝ、\  ヽ √r‐、 く i {  ;)  j′
\、/   \ `7ヽ、  `ラ'`⌒`'’ ` /
、 l\    `L厂ヽ__/ ノ   _ /
_ ヽ.|  \  〃    ヽハ _''"{
 ̄ \、  ヽ〃      l    人
    ヽ  |「i|       ゝ ''´  〉ヽ
         |l !  fバ}  ∧  / 八





     /:::::::::::::::::::::::::::::::\

     /:::. :::::::::::::::::::::::::::::: ..::i
     j::::::::::::::::::::: : ::i....:::::::::::|
      }::::::/以/|;i:/Yゞト::::::j     あぁ…早漏だな。 
     fヾ',,, __'iir'___ ,,レ〈         シンジ……お前には失望した。

     \i`{:!;:゙-丐{ヾ::'j/レ'、
    _,/::;ミ///7,.、 ̄'fミj::::\
 -::''´:::::::::|/ / / /-/j/ミ/::::::::::::`:-.、_
::::::::::::::::::::/ ' / ///;:'゙/:::::::::::::::::::::::::::`
:::::::::::::::::::fi i  ´ /''"  ヽ:::::::::::::::::::::::::::

レイ「だったら、もっと私を痛めつけたらいいのに」

シンジ「え?」

レイ「碇君、好きにするって言ったけど、本当に乱暴なことはしないから」

シンジ「そんなの―――僕が楽しくないからってだけだよ。勝手にはしてるさ」

レイ「そう?」

シンジ「・・・・・・・・・。立って、綾波。後ろ向いて、脚開いて」

レイ「・・・はい」

.       /   : : : : : : : : : : : : :.| : : : : : ; :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
      /  . . : : : : : : :./  . : : :|: : : : : ハ|  . . : : : : : : : : : : : : : : : : : :.i
.     //. : : : : : : : : :/ . : : : : : 「```´   |: :.i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i
    /( : : : : : : : : . : ' : : : : : : : |     |: :八: : : : : : : : : : : : : : : : : : : i  __________

.   /         . : : i: : : : : : : : :|      |:/ ハ: : : : : : : : : :, -=ミ: : : :.i '  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   /イ '. . . . . : : .:. : : :i : : : : : : ハ:i       j>'⌒ヽ : : : : : : ∧{く^ヽ Y: : i| (○    . . : : : : : : : : :
     i : : i: : : : : : : : :iN : ∧:/      x≦=ミ  ヽハヘ: :' j⌒Y  j: : :i |         . : : : : : : : :
     | : : |: : : : : : : : :ト从{ /   、>'〃 ん心 `>      }′ ) 丿 /: : : i |    (○    . : : : : : : :       碇シンジの性欲が増大しています!
    八: :.ヘ: : : : : :八|Y{ 心、 `     弋rツ           し  /: : : iハ  (○           . : : : : :
      ヽ{ \: : ト、: ハ 弋r)        ´           __ .イ: : : : ト、|            . : : : : :
       ヽ   \! ヽハ `  :..                 /  Vハハ八 ヽ 
              ∧   ノ.:::::.                    /     \
                   人  ゝ    ___             /        > 、
                    \   く  .::::::)    /     /           /. : :ー-= . _
                     `   . ー一'     /      /       /  /. : : : :/. : : : :`丶、
                        `丶. _   .イ、    /`ヽ         i : : : : /. : : : : : : : : : :\
                          xく〃||::ヽ、__く    \  /     |: : : :/. : : : : : : /
                           /《: :《 ヽ:::::\i:i:i\    Y     | : /. : : : : : /
                           /: : : 》: :》  \::::\i:i:i\  j       / : /. : : : : /

レイ「あぁ、あっ、んっ、あぁ!」

シンジ「ほら。こうやって、感じさせる方が、楽しいからっ」

レイ「ひ、ああ、ぁッ」

シンジ「僕のこと、好きだって言ってよ、綾波」

レイ「?!」

シンジ「ウソでいいから。父さんより、僕が好きだって」

レイ「そ、それ・・・あン!」

ぐりっ

レイ「あああっ」

シンジ「言ってよっ」

じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ

レイ「ぁ、すご、あ、ひぁっ、あ、あン!」

シンジ「言え! 言えよ!・・・綾波っ!!」

レイ「あ、ひぃ、いい、ああ、あはぁっ」

シンジ「くそっ・・・・・・ぉ・・・?」

ズルリ…

レイ「?」

どさっ

レイ「いかりくん・・・。碇君?」

     _ ―- ‐- 、
    (r/ -─二:.:.:ヽ         < 死しても、お前の息子はまだお前に劣等感を抱いているようだな
    7''´ ̄ヽ-─<:.:.',                  __         
.   〈t<  く=r‐、\:く       _ ...-::‐::¬::::: ̄:::::::::::::::::::::::::::::::       
   ∠j ` / ,j={_/ヽヽr'       >:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.    っ Y _/ ヽ了       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.    し イ --─¬       /::::::/:/|:::/::∧:::∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::
      f: :_: : :_:_:_└ 、     |/f|/|/ .|/ |/ ∨ ヽ|\:::::::::::::::::::::::::
     /-ー/: : : : : : :\      {            ヘ:::::::::::::::::::::
    /7: : : :r: : : : : : : : : }     ',  .j /     }   .}::::::::::::::::::::
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 ./: : : : : : : \::::ヘ: : : : : : :ヽ    {::ア{:::::::}厂¨,`_______j:::::://
 {: : : : : : : : : : ヘ:::ヘ: : : : : : :',    V ヘ::::ノ` ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ .{::::|ヽ
 ',: : : : : : : : : : : :\ヘ: : : : : :ヘ.   /  ヘ¨       //:}::::|/
  ',: : : : : : : :::::::::::::::::::〉: :_:_.r--―く   >ヽ      /   _ノ::::{ _/
  '; : : : :.::::::::::::::::::::::r</ :.:..   `ー¬\__        /::::/
  〈: : : : :ー---‐‐r―'´  :.:.:.  ヘ: .  ヽ . . }ー、    ./::::<
  〈: : : : : : : : : : 〈r-‐、:.:.:.:ヘ.:.:.:.:.  ', : :  ',: . .|: : 〉  /:::::::/

NERV~

日向「結局、俺達はどうなるんだ?」

青葉「さあな。今また、冬月司令代行と赤木博士がお偉方のほうに出向いてるよ」

マヤ「使徒は全部倒したし・・・地下にあったっていう巨人も・・・」

青葉「ああ。碇司令が隠匿してた情報は、おおむね日本政府の方に報告が行ってるはずだ」

日向「あとは、噂に聞くウチの上層組織ってやつが・・・」

青葉「面倒なことにならなきゃいいけどな」

       f」} ´’,ォ_!`’j/   .| .ii |       /:::::::::::::::::::::::::,.イ:/イ::::::/,イ:::::::∧::::r
.______ヽi ,イ`_´ヾ/____|. ii |       /イ::::::::::::::::::/ .|'  |::::/. /::イ::/  ',::|
        |∧´¨`/|    .|. ii |       ,'::::::::::::::/       V  '´ /   ヽ      < そろそろオペレータにも事情を説明した方が良いんじゃないか?
.        f冖ゝイイ}     |. ii |       |:::::::::::::i  i
.       , ィL:::___||__::::トュ__   |. ii |       .|::::::::::::|   |                              << 必要はない。 時期が来れば判る事だ
.  _ ,..イ´: : : . . ヘ,冖/. . .  .ゝ、|..ii..|        ノ::::::::::|,' :i          i   ,       
./i!::::. . . . . . . . . . .Ⅴ . . . . . . . . ..:`ヽ       イ::::::::/ / ,,、       ..:}  :i:        < だが、その結果、日本政府の介入を許してしまった
. .ヘ. . . . . . . . . . . . ||. . . . . . . . . . .: /\      'ル::::{  <´¨≧三二三ゞュ:〉::::::{.,;;;;;                         今までのように動く事はできんぞ
:::.. ゝイ,′. . . . . . .:||. . . . .ィ冖ュ.....イ. . .::',      ,rーyヽ__f´       `Y::::::::::::::Y´  
::::::::::i|/. . . . . . . . . ||. . . . .ヽニソ. .:::::. . ./     / r'^┼‐-┤        i!ニニ≦!                 << 問題ない。 アダムはまだこちらにある

::::::::::::. . . . . . . . . . ||. . . . . . . . . .i:::/. . .ゝ,    i | /i|   ヽ、      _ノ   ::;ゝ、                             それより問題はシンジだ
::::::ヽ:::. . . . ...::::::::::::||::::::::::::::... . . ..y:::::. . ./     ヽ. 八L     ` ー-‐彡´    ::i::`ヾ
:::::::::::\.:::::::::::::::::::::||::::::::::::::::::::::::/::....... . ハ      〉、ゝ`ヽ      '´ ノ´    :j::ヽ..       < 倒れるとは…な。 若さとは言え、やり過ぎだな
:::::::::: イ::::::::::::::::::::::||::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::. ..;i_,,斗イ ̄ ハ ヾ|::::i   ,,ュ-イ,,_`ニヾ、___ ィ‐^::

::::::::`ヽ|:::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::::}ノ::::::; ィ'´   ..:::::::::::i .ゝ-‐―,=-イ/    `二二ニニ==                 << 若さとは絶倫ではない
::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::||::::::::::::::::::::;!'^ ´            / ,斗チ´   ,イ   ,'    ̄ ̄`¨¨¨¨
`ヽ::::::::/::::::::::::::::::::::||::::::;;イ´     , ‐ '     ,/ |.   /  :y   . . . . . . ...........       < …老人達がまた騒ぎ出すぞ
  \:|ニニニ」::::::;斗!'´      /       f    ! ヽY.   /    : ; : : : : :::::::::::
    ,':::; -‐<´   _, -‐‐  '         .「  r':|  i!:|  /  r ’ ,_イ: : : : : ::::::::::::                <<委員会には別のモノ(画像)を提出する
   ./´-- __ ,  ・ '                .|  i!::| .i!:| :|  .ノ ,r'´  ^ーチ<::::::::::
  /     `\                 }. i!::| i!〈  |  i |        `ー´
  /         \               .ゝ,/イ .i!ノ:\\ ヽ }       ,rヘ

ゲンドウの家~

シンジ「・・・ぁ?」

レイ「起きたのね」

シンジ「僕・・・・・・」

レイ「お風呂で倒れたの。あまり食べてなかったから」

シンジ「そっか・・・。ごめん、綾波」

レイ「今、消化の早いもの作るわ」

シンジ「うん、ありがとう。・・・・・・そういえば綾波って、料理できたんだね」

レイ「・・・」

シンジ「考えてみたらできておかしくないのに、なんとなくダメなイメージだった」

レイ「お義父様に作る機会は、あまりなかったけど―――」

シンジ「そうなの?」

レイ「いつか、碇君と結婚した時のためにって。家事はずっと練習させられたから」

シンジ「・・・・・・・・・は?」

レイ「『花嫁修業』だって・・・あの人が。
    もしこの世界が終わらなかったらだけど、私と碇君を結婚させたがってた」

シンジ「は、え? じゃあ僕を頼れって、そういう意味?」

レイ「コクリ」

シンジ「だって・・・花嫁修業って・・・。何考えてたんだ、父さん」

レイ「さぁ」

シンジ「さぁって・・・。くくっ」

レイ「?」

シンジ「あはははははっ」

レイ「なに?」

シンジ「いや、ゴメン・・・くく・・・。だってさ、わけわからなすぎて」

レイ「・・・」

シンジ「はぁ。なんだかな。ねえ綾波、食べたら、散歩でも行こうよ」

シンジ「―――じゃあ、『綾波』っていうのは・・・」

レイ「ええ。作られた戸籍。私の身許のことは、私もよく知らないの」

シンジ「・・・」

レイ「あの人は私を娘にしてくれた。でも、碇の養子にはしなかった・・・」

シンジ「なんでだろう」

レイ「分からない。ずっと一緒にいても、あの人が何を考えてたのかは、分からなかったわ」

シンジ「綾波・・・・・・あのさ。間違ってたら悪いんだけど、僕を苛めたのって」

レイ「あなたは、どれだけ離れても『碇』だったから」

シンジ「嫉妬した、ってこと」

レイ「そうね。多分」

シンジ「しかも結婚させられそうだったしね」

レイ「ええ」

シンジ「でもそれってさ、僕にとっては凄く八つ当たりだよ」

レイ「ごめんなさい」

シンジ「まぁ・・・もういいけど」

シンジ「あれ。ここって」

レイ「・・・?」

シンジ「あ、やっぱり違うか。第三に初めて来た時に行った公園に似てたから、そこかと思った」

レイ「寄っていくの?」

シンジ「いいかな? ジュースくらいなら奢るよ」

シンジ「リツコさんから聞いたんだけどさ、使徒と人間の遺伝子情報は、99.89%同じなんだって」

レイ「・・・ほとんど変わらないのね」

シンジ「うん。だから、0.11%違えば人間が使徒になるんだ」

レイ「・・・」

シンジ「なんだか僕ら同士も、ちょっとずつズレて、みんなで空回ってる気がする」


ウーーーーゥゥゥゥゥーーー


レイ「!」

シンジ「警報だ・・・! あっ、電話も」

ミサト『もしもしっシンジ君? 現在位置は?』

シンジ「えっと、父さんの家の近くにある公園です」

ミサト『分かった。そこからなら私が拾っていく方が早いわ。そのまま待ってて』

シンジ「はい。・・・・・・」

レイ「どうしたの?」

シンジ「え。いや、今まで見てなかったけど、着信やメールがいっぱい来てた」

レイ「霧島さん?」

シンジ「マナとか、学校の皆から」

レイ「そう」

シンジ「これも知り合いから聞いた話だけど―――初号機があれば、僕は世界を滅ぼせるんだって」

レイ「そう」

シンジ「綾波は、どっちがいいと思う? 滅ぼすのと、守るのと」

レイ「私は・・・・・・。まだ生きてみたい」

シンジ「良かった、僕もだ」

キキキキッ

シンジ「来た! それじゃ、また後でね」

レイ「いってらっしゃい」

シンジ「行ってきます」

ブロロロ…

ミサト「状況を説明するわね」

シンジ「はい」

ミサト「碇司令の目指してた形での『人類補完計画』ってやつは、司令と共に失われた。
    即座にリツコ達が政府に情報公開して、
    本部全体としてインパクト発生の意思があるわけでない事は証明してある」

シンジ「ええ、そこまでは前に教えてもらいました」

ミサト「ただ、元々司令に補完計画を指示していた上層組織―――ゼーレっていうんだけど。
    そいつらの諦めは悪いらしくてね。所有のエヴァ全機をこちらに向かわせてるそうよ」

ミサト「連中は、本部を占拠して強硬手段に出るつもりだわ」

シンジ「じゃあ・・・敵はエヴァなんですか!? 中に人が」

ミサト「新型の無人機だから、そこは安心して。ただし、全部で9体」

シンジ「9、って」

ミサト「勝てる?」

シンジ「・・・・・・勝ちなさい、って言ったほうがミサトさんらしいですよ」

ミサト「・・・」

シンジ「どうしました?」

ミサト「あ、いや、シンジ君に皮肉言われたのも久しぶりだと思って。車だし、初めて会った時みたいね」

NERV~

「発進準備!」

「第一ロックボルト外せ!」

「解除確認。アンビリカルブリッジ、移動開始」

「第二ロックボルト外せ!」

「第一拘束具除去。同じく、第二拘束具を除去」

「1番から15番までの安全装置を解除」

「内部電源、充電完了」

「外部電源用コンセント、異常無し」

マヤ「了解。エヴァ初号機、射出口へ。進路クリアー、オールグリーン! 発進準備、完了しました」

ミサト「了解。聞こえる? シンジ君」

シンジ「はい」

ミサト「結局本当に、あなた一人に頼る事になったわね・・・。後は全部あなた次第」

シンジ「・・・」

ミサト「いい、必ず勝ちなさいっ! 戻ってきたら、ステーキ山ほどご馳走するわよ」

シンジ「友達に言われたんです。人類の守護者だって。
     自信じゃないけど、そうなっちゃったから、そうして来ます」

ミサト「よし! エヴァンゲリオン初号機、発進!!」

残りエピローグだけなので、書いてまとめて投下します

数日後

シンジ「猫展、行かなくてよかったの?」

ヒカリ「うん。やっぱり、今度アスカと行こうと思って。あ、こっち」

シンジ「とにかく助かったよ。洞木さんが惣流さんの家知ってて、道案内までしてくれて」

ヒカリ「ううん。私のほうこそ、碇君がアスカの心配してくれて嬉しかった。碇君、被害者なのに」

シンジ「・・・なんか洞木さんって、惣流さんの保護者みたいだよね」

ヒカリ「そんな事ないってば。ほら、私にも責任あるし」

シンジ「ああ、そういえば写真撮られたっけ」

ヒカリ「あの時は、調子に乗っちゃってごめんなさい! できれば忘れて」

シンジ「いや。忘れなくても、もう平気だから」

猫「ぅにゃー」

女子A「かわいいいいぃぃぃ! この子なんていう種類?」

レイ「『マンチカン』」

女子B「名前はギリギリだね・・・」

マユミ「あれ、マナさん、何してるんですか?」

マナ「連絡待ちー。もうそろそろかなぁと思って」

マユミ「ヒカリさんから?」

マナ「うん。アスカの件で。シンジにも釘さされちゃったし、これからどうするか考えなきゃだねw」

シンジ「―――マナ。惣流さんへの苛めって、マナが指揮してるんだろ?」

マナ「え゛。なんで分かったの?」

シンジ「そりゃ・・・いくらなんでも、段々気づくよ、そのくらい」

マナ「あ、でも、指揮してるっていうと大げさだよ。止めて欲しいの?」

シンジ「うん。もう、そういうのはイヤなんだ」

マナ「うーん・・・それじゃ、シンジ。女に言うこときかせる対価は?」

シンジ「た、対価!? ええっと。続けるようなら、今後はエッチな事しない!とか・・・対価じゃないな」

マナ「うわ、凄い自信w」

シンジ「う・・・。だってさ、僕がマナに出来ることで、思いつくのってそれくらいしかないよ」

マナ「ん~。でも私、シンジのエッチ無しじゃ、結構ホントにダメかも」ぎゅっ

シンジ「わっ」

マナ「ねぇ。言う通りにするから、キスちょうだい」

シンジ「あのね・・・・・・・・・マナが一番タチ悪いよ、絶対」

ヒカリ「ここよ。今の時間なら、アスカ一人だと思う」

シンジ「うん」

ピンポーン

ヒカリ「こんにちは。洞木です」


ガチャッ

ヒカリ「よし。鍵開いたわ。無言だったから、アスカ一人で間違いないし」

シンジ「じゃあ、突入してみるよ」

ヒカリ「でも、いいの? アスカには、碇君だけで会った方がいいって言ったのは私だけど・・・」

シンジ「正直分かんないけど。けど家から出てこないんじゃ、待ってたら会えないから」

ヒカリ「頑張ってね」

シンジ「うん。ま、話をしてみるだけだからね」

シンジ「ぉ・・・おじゃましまーす」

アスカ「ヒカリ? ちょっと待ってて」

シンジ(惣硫さんの部屋、あそこか)

コンコン

シンジ「碇です」

アスカ「・・・・・・は!?」

シンジ「話がしたくて来たんだ。入っていい?」

アスカ「い、えっ、や、待って!! なんであんたがここにいるのよ!?」

シンジ「洞木さんに替わってもらった。空けるよ。あっ、着替え中?」

アスカ「き、きき着替えてないけど、ダメ、変態!! そのまま回れ右しなさいっ」

シンジ「ヤダ。惣流さんだって、勝手に僕の部屋に入ったじゃないか」

ガチャッ

アスカ「ひぃいやああああああああああああああああっっっっ??!!!!」

シンジ「・・・・・・・・・なんだこれ・・・」

シンジ(壁も天井も写真だらけで―――)

シンジ「僕?」

アスカ「うぎゃああああああああーーーーーーーっっ!!」

シンジ「うわッ!?」

アスカ「うにゃあああああああああああああっっっ!!!」

シンジ「ちょ、待って?!」

アスカ「コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルぅぅぅ!!!」

シンジ「痛、わ、ああああっ。くそ、このっ」

がしっ!

アスカ「はー、はー、はー・・・。こ、ここは、ヒカリにだって見せた事無いのに・・・なんでっ」

シンジ「はー、はぁぁぁ・・・。惣流さん。って、あの。ひょっとして、僕のこと―――」

アスカ「違うわよっっ!! だって、あんたっ、私のこと忘れてたくせにッ!!!」

マナ『え』

ヒカリ「だからね。中学に入って碇君と再会した時、思い出してもらえなかったのが・・・」

マナ『アスカってさ、馬鹿なの? 何の病気?』

ヒカリ「・・・アスカにとっては、天地がひっくり返るような衝撃だったのよ。それでグレちゃったんだから」

マナ『グレてはないと思うけど』


シンジ「それにしたって、そんな」

アスカ「な、なによぅ」

シンジ「あのね、僕、毎日アザ作るような生活だったんだよ? その原因がそれって」

アスカ「・・・」

アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・ゴメンナサイ」

シンジ「・・・」

アスカ「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい、シンジぃぃ」

シンジ「――――――うん。謝ったから許す」

アスカ「私のこと、嫌い?」

シンジ「多分、嫌いだったら、わざわざ惣流さんの家に来てないよ」

アスカ「じゃあ・・・・・・ア、『アスカ』って」

シンジ「アスカ。学校行こう」

アスカ「ムリよ。いまさら。苛めたり、苛められたりばっかりバカ騒ぎして・・・」

シンジ「そうかなあ? きっと大丈夫だよ。全部、すぐは無理でもさ。
     何かズレてぎこちなくたって、ゆっくり・・・ゆっくり直していけばいい」

おわり

すいません後日談とかは書くつもりないです
落とすか他の人が書くかしてください

終了後に書き込んで申し訳ないけど一応これだけ。>>582は別の人
読んでくれた人、レスしてくれた人、ありがとうございました

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