千早「ホップ!スキップ!ジャンプ!」 (46)

初SSです。
Pは千早の過去について知っている設定です。

ボンバーマンジェッターズ10周年おめでとうございます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379947666

千早「新曲ですか……」

P「そうだ、人気が上がっている状態で新しい曲を披露する。
これでファンのハートもがっちりだ」

千早「なるほど……それで、新しい歌と言うのは?」

P「すわひでおさんが歌っていた『ホップ!スキップ!ジャンプ!』のカバー曲だ」

P「蒼い鳥はクールでかっこいい歌だろ
  今回は正反対のを歌わせようって思ってな」

千早「…………あの」

P「どうした、千早?」

千早「私、何度かすわひでおさんの歌をCD屋で聴いたことがあるのですが
   とても、私にぴったりとは思えなくて……
   新曲は嬉しいのですが、私が歌って十分にその曲の魅力が出るのかどうか……」

P「いいや、これは千早じゃなきゃ出せない味があるんだ」

千早「私じゃないと出せない……?」

P「そうだ、この歌は明るい歌だがちょっと寂しい歌でもある。
  と前置きはこれくらいにして、今からこれを見てもらおう」

千早「『ボンバーマンジェッターズ』……?」

P「小鳥さんから奪っ……借りた奴なんだが、
  これの後期OPが千早にぴったしの曲なんだ。
  それを見てもらおうと思ってな」

千早「アニメのDVDを渡さないで、普通に曲が入っているCDを渡した方がいいのではないでしょうか?」

P「まぁ、歌の元になった作品を見ることでイメージを掴めると思えるし」
  
千早「といって、本当はプロデューサーさんが見たいだけなのだけではないでしょうか?」

P「そっそそっ、そんなことないさー」

千早「……目が泳いでます」

P「ということでさっそく見るぞー」


ーーーーー第一話「あこがれのボンバーマン」ーーーーーー

千早「宇宙に一つしかない物を奪うヒゲヒゲ団とそれを守るジェッターズ。
   いかにも子供のアニメらしい展開ですね」

P「ああっ、子供らしい導入部分だと思う」

 前期OP『僕は崖っぷち』

千早「私に……ぴったり?」

P「違う違う、これは最初のOPだからね」

千早「あの小さ子が、主人公なのね」

P「この物語の主人公シロボンだ」

千早「マントを羽織っているのがシロボンのお兄さん、マイティなのね。
   弟思いのいいお兄さんだわ」

P「女の子をさっそうと助けるあたり、すごいよな」

風船ボムのシーン

千早「(弟の方が爆弾で風船を作ったわ)」

P「」

千早「(えっ、ぷ……プロデューサーさんが泣いている、……この風船を作るシーンのどこで泣く要素が……!?)」

P「(二週目だと、ここの良さが分かるなぁ……)」ジーン

シロボン&マイティ『ボムの心はボムにあらず、心にあり』

千早「(あの兄弟仲がいいなぁ……、小さい頃の私と優みたい……)」ボー

千早「主人公の男の子が真っ白に光ったと思ったら敵をやっつけたわ。
   お兄さんはビームで打たれたみたいだったけど無事みたい、良かったわ」

P「…………ああっ、そうだな」

千早「?」

P「それじゃあ次の話いってみようか」



ーーーーー第二話「5人目のジェッターズ」ーーーーーー

千早「コネでジェッターズに入るなんて……」フフッ

P「(なんだかんだでそこまで使わない、出撃シーン。
   間延びするからしょうがないが、もう少し増やしてもよかったんじゃないのかな)」

千早「お兄さん、行方不明になったのね」

P「一話の出発シーンの後、行方不明になったそうだ」

千早「OPみるとあのメカみたいな子の正体がお兄さんね、途中で戦ったりするのでしょう」

P「…………」

千早「バーディって言う鳥がシロボンにお兄さんのバッチを渡して終わりましたね」

P「せめて形だけでもマイティにってことだろ、バーディなりの気遣いだな」

P「(あのバッチ通信もできるし、けっこう便利なんだよなぁ)」

ーーーーー第三話「強敵!合体ボンバーマン」ーーーーーー

千早「宇宙に一つしかない不幸せの招き猫」

P「お金を呼ぶけど幸せは訪れないってことだな」

千早「なかなか、考えさせられる品物ですね……」

P「幸せって言うのは人それぞれだからな。お金を持っていても心は満たされないんだろう」

千早「シロボンが誤って落として壊してしまったわ」

P「誤って落としたのか、それともワザと落としたのか分からんがな」

千早「お金はなくなってしまったけど、元の持ち主と部下は幸せそうね」

P「お金って言うのは人を変えるからなぁ、適度にあるのがいいのかもしれん」

ーーーーー第四話「シロボン無断発進!」ーーーーーー

千早「無断発進してないわね」

P「手紙置いてたけど、博士が鼻を噛む為に使ったからな」

P「(近くの物で鼻を噛む癖は昔からあったらしいからな)」 第38話「大発明を守りきれ!」より

P「まっ、置手紙だけで宇宙船を勝手に借りていいのかと思うが」

千早「それもそうね」



ドルフィーンボンバー『ドルフィーン』プルルン

千早「っく」

千早「(イルカにすら……負けるなんて)」

P「(なにか対抗心燃やしてるぞ)」

千早「結局、宇宙に一つしかない香水、使っちゃいましたね」

P「だが、ガングとボンゴとの友情は深まったわけだ」

P「(実際、声優同志も仲が深まったからな)」 金田朋子とアメリカザニガニ

ーーーーー第五話「地底ゴー!ゴー!ゴー!」ーーーーーー

千早「エレベーターで自分が乗った時にちょうど重量オーバーの警告が鳴ると恥ずかしくなるわ」

P「自分の体重のせいなのかと思うからな。実際にはエレベーターに乗る人数が多いから鳴るんだが」

千早「シャウトも女の子だし、体重は人一番気にしてるのでしょうね」

P「ラーメン屋さんの娘ってこともあるしな、体重については敏感なんだろう」 

千早「中華料理は美味しいけど、毎日食べてたら太りそうね」

P「つい食べ過ぎちゃて、後悔することもあるんだろうな」

P「(いくら食べても太らない奴もいるがな)」

ーーーーー第六話「謎の男、MAX」ーーーーーー

千早「シロボンのお兄さんね。敵に洗脳されたか記憶喪失にでもなったのかしら」

P「まだシロボンのお兄さんと決まった訳じゃないぞ」

千早「それにしてもシロボンって本当お兄さんっ大好きっ子だったのね」

千早「(そういえば……優も私にべったりだったわ。なんだか懐かしいわ………)」

ーーーーー第七話「ヒゲヒゲ団を追いかけろ!」ーーーーーー

千早「お弁当を食べているシーンを見ていたら、なんだかお腹が……」グゥ~

P「そろそろ、ご飯にするか。朝から見続けてもうお昼だからな」

千早「私、爆弾おにぎりでお願いします」

P「落っことして、ネズミに拾われないようにしろよ」

千早「それにしても、爆弾を使って風船を作ったり傘で回したり……遊びで使って大丈夫なのかしら」モグモグ

P「実際にお兄さんもボムは遊びじゃないって注意してたからな、やっちゃいけないんだろう」モグモグ

P「(この風船ボムが、後に重大な伏線になるんだよな)」


ーーーーー第八話「想い出の、青いバラ」ーーーーーー

千早「崖っぷちね」

P「崖っぷちだな」

千早「歌のタイトルをネタにつかってくるなんて」プックク

千早「バラの部分も素敵だったわ、シャウトはお父さん想いのいい子ね」

P「お店の手伝いもしてるし、居候のシロボンの面倒も見ている。立派な子だと思うぞ」

千早「(そういえばシャウトのお母さんって登場してないけど何故かしら?)」

ーーーーー第九話「宝島を目指せ!」ーーーーーー

千早「シロボン、遊園地行けなくて残念だったわね」

P「まぁ、仕事じゃあしょうがないがな」

P「(バーディの行動や、メカードの影など色々伏線が散りばめてるいい回なんだけど。さすがにそこまでは分からないか)」

ーーーーー第十話「夕焼けのボムスター」ーーーーーー

~~ミスティ回想シーンより~~~

千早「マイティにも素敵なガールフレンドがいたのね」

P「(この回見てると胸が締め付けられるな。
   ちなみに、誤ってボムをミスティに投げた回は後で登場するぞ)」第31話「ミスティ大作戦」

千早「ボムスターが二個になったわ」

千早「所で、どうしてペンダントがボムスターになったのでしょうか」

P「それは後で明らかになるぞ」

千早「そして、この話と私の新曲がどう関係あるんでしょうか」

P「それも後で明らかになるぞ」

ーーーーー第十一話「ママをたずねて三千光年」ーーーーーー
ーーーーー第十二話「キャラボンを守れ!」ーーーーーー

千早「前編、後編なのね。キャラボンの名前がヒロシって言うのもびっくりしたけど、実は女の子だったとは」

P「ピンク色のキャラボンだったからな、なんとなく分かる視聴者もいたと思う」

千早「ムジョーに似た人、アチョーでしたっけ。仲良くなりましたね」

P「一回限りのゲストキャラだと思ってたんだけどな」

千早「また登場するんですか?」

P「そうだぞ、しかも結構重要な所で再登場すんだ」



千早「(ところで、いつまで見るのかしら。朝からみてたから、ちょっと眠くなってきたわ……)」アクビ

P「(ここまでは、まだキャラの掘り下げや伏線につかってたからな……なんで見ているんだって思ってるんだろうな)」

ーーーーー第十三話「シロボンの敗北」ーーーーーー

千早「キャラボンを合体して作ったボンバーマン……強そうな子達が現れたわね。
   シロボン、調子に乗ってるけど大丈夫かしら」

P「(タイトル通り負けます)」

千早「四天王との対決だわ。バトルフィールドが出てきたりと本格的ね」

P「それだけ相手が強いってことを演出したかったんだろう。
  ……そういえば、アイドルが手を上げたらライブ会場が出てくるみたいな演出とかどうだろうか?」

千早「それだったら、アイドルが歌ったらロボットが出てくるみたいな演出等どうですか。面白そうですし」

P「アイドルでロボットか、面白そうだな」


フレイムボンバー『おもしれー、もっとやってー、もっとやってー』

千早「シロボンに爆弾を投げられて、あんなにはしゃいでるなんて」

P「どMにしか見えないよな」

千早「手も足も出せなかったわね、ショックにならなきゃいいけど……」

ーーーーー第十四話「栄光のヒゲヒゲ団」ーーーーーー

千早「ぷっくくく……」バンバン

千早「面白くて、お……お腹が……」

P「(この回は年末の影響で時間帯が移動した奴だったな)」

P「(面白かったのに、見れない人もいたんじゃないかな)」

千早「ヒゲちゃん達も可愛かったし、楽しい回だったわ」

千早「シロボン達が気になるけど、やっぱり………っぷ」ククク

P「(アイドルの歴史がまた1ページ)」CV.屋良有作風に

ーーーーー第十五話「さらばジェッターズ」ーーーーーー

千早「シロボン、四天王に負けてからやる気がないみたいだわ
   ああいう時の気持ち分かるわ、私もオーディションで負けてしまうとレッスンに行いたくなくなる時があるから」

P「ドタキャンだけはしないでおくれよ……」

Dr.アイン『シロボンにはジェッターズを辞めてもらうと言ったんじゃ
      大切なのは気持ちじゃ、それがなくなった物をジェッターズに置いておくわけはいかん』

千早「ジェッターズをやめさせられたわね」

P「そうだな、実家のボンバー星に帰っちゃったし」

千早「ボン婆さん、辞めたことを責めたりしなかったわね」

P「いつも厳しい人がふいに優しくしてれる時ってさ、安堵すると同時に戸惑うよな
  なんで怒られなかったんだろう……って」

千早「ジェッターズの方はシロボンが抜けてから連敗続きみたいね」

バーディ『マイティはどんなに苦しくても、弱音なんて吐かなかった
     何故なら、奴はジェッターズのリーダーだからだ
     お前も言わないよなリーダー。』

千早「バーディは本当に励ますのが下手みたいね、そこがいいのだけど」

P「(この発言が、後にとんでもない地雷だったんだよな)」

千早「……………」

マイティ『シロボンいいか     
     好きなら人がなんと言おうとあきらめちゃだめだ
     でも、そうじゃなかったら、いくら続けようと思っても続かないよ
     だから、もしシロボンが野球が嫌いならお兄ちゃんはお前に野球をやれなんて言わない
     だってそんなことをすれば、シロボンが辛いだけだからね。』

千早「回想シーンで……シロボンがボールを探してる所ってここだったんですね
   なんだか……心にずっしりきますね」

P「そうだな」

P「(この言葉は、今の千早にも言えることなんだがな)
  (千早、お前の歌唱力は抜群だ)
  (歌を伝えたいって想いも分かる)
  (だが、千早が歌う蒼い鳥には、歌を楽しんでると言う風には聞こえなかった)」

シロボン『僕は、なんで真のボンバーマンになろうとおもったんだろう』

千早「私がアイドルになろうと思ったのは……」

ボン婆さん『シロボン、お前が真のボンバーマンになろうあきらめようがそれはお前の人生じゃ、
      お前の好きなようにするがいい
      じゃがな、本当に自分がしたいことはなんなのか、時に悩み苦しむものなんだ
      それから逃げたらいかん』

P「どんなことをしても、どこかで必ず大きな壁にぶつかるんだ
  そこで諦めるか、それとも進むかっていうのは本人にしか選べない
  だから、本当に自分がしたいことには立ち向かうんだぞ
  ボンバーマンになることだって、アイドルになることだってな」

P「(悩むんだな、千早もシロボンも)
  (悩んだ分だけ大きくなれるんだから)」

ーーーーー第十六話「帰ってきたシロボン」ーーーーーー

P「よく、勲章とか表彰状とか貰うけどさ、
  そこで満足して、練習しなかったら元も子もないんだよな
  千早も、アイドルマスターになった後でも練習を怠るなよ」

千早「もちろん、そのつもりです
   プロデューサーも、ちゃんと私に付いてきてくださいよ
   私を煌めく舞台に連れて行ってくれるんですよね」

P「もちろん、そのつもりさ」

千早「シロボンの新しいボンバーシュートが出たわね」

P「バーニングファイアーボムだな、シロボンの成長の証だ」

千早「シロボン、ジェッター星に『帰る』って言ってたわね」

P「ああっ、シロボンの居場所はお婆さんのいるボンバー星じゃなくて、ジェッター星なんだなって感じさせる一言だ」


シロボン『昔、兄ちゃんから言われたんだ。好きなら続けろ
     でも、嫌いなら辛いだけだからやめろって』

P「千早は歌は好きか?」

千早「突然なにを言うんですか、もちろん好きですよ」

P「そうだな、千早は歌が大好きだもんな」 ポン

千早「もうっ、頭に手を置かないでください。……恥ずかしいじゃないですか(//」

ーーーーー第十七話「魅惑のマーメイドボンバー!」ーーーーーー

千早「また、近くの物で鼻を噛みましたね」

P「あの癖は直せそうにないだろうな」

千早「炎が水に弱いって当たり前ですけど重要ですね」

P「同じ技ばっかり使ってたからな、そろそろ対抗策も出さないといけない時期なんだろう」

ーーーーー第十八話「友情のサンライズボム」ーーーーーー

千早「サンライズサンダーボムの演出すごかったですね」

千早「ギャグもキレがよかったですし」

P「本職がお笑い芸人だけあって、ノリとツッコミをわきまえてるよな」

千早「マーメイドボンバーも倒したし、ボムスターも三つになったし、この調子で進んでいって欲しいわ」

ーーーーー第十九話「MAXとシロボン」ーーーーーー

シロボン『風船ボムは、風船ボムは……僕と……僕の兄ちゃん……伝説のボンバーマンマイティしか投げられないんだぁぁぁぁ!!』

千早「やっぱり、MAXがシロボンのお兄さんなのね
   シロボンも嬉しそうだし生きててよかったわ!」

P「……………」

千早「(それにしても、どうしてバーディはみんなに教えちゃダメだって言ったのかしら)」

ーーーーー第二十話「耕せグランボンバー!」ーーーーーー

千早「グランボンバー、敵だけど気さくでいい人だわ」

マイティ『いいかい、シロボン。田んぼで泥まみれになる人に、悪い人はいないんだよ(満面の笑みで』

千早「回想シーンでこれを使うのは、や……やめて」プクク

P「(シリアスでもギャグでも使える回想シーンって珍しいよなぁ)」



千早「グランボンバーの弱点は火だから、シロボンが有利ね」

P「このまま戦っていたら、グランボンバーが負けるな」

千早「あら、MAXが宇宙に一つしかない、大根を奪って行ったわね」

千早「シロボンも仲良くなったグランボンバーを倒したくなかったし、
   戦う理由をなくして上げたってことはやっぱりMAXがお兄さんね」

P「…………」

ーーーーー第二一話「古代温泉郷の決闘!」ーーーーーー

千早「グランボンバー、シロボン達とずいぶん仲良くなったわね
   このままジェッターズの一員になるのかしら」

グランボンバー『兄貴ー見ててくれー!、きっとジェッターズを倒してみせるだー』

サンダーボンバー『任せたぞー、グランボンバー!
         …………頼んだぞ……グランボンバー』

千早「……やっぱりジェッターズに入らなかったわね」

P「自分を作ってくれたムジョーを悲しませたくなかったんだな」

千早「でも、このまま戦ってもシロボンには勝てないわよ」

P「グランボンバーだって考えがあるさ」



千早「シロボンの対抗策としてレンガボムを編み出したわ」

P「これでシロボンに一泡吹かせられるな」

サンダーボンバー『お言葉ですがムジョー様、グランボンバーの技は所詮防御技、このままでは勝機はありませんっ!』

千早「そんな……せっかく編み出した必殺技なのに」

P「それだけボムの相性が絶望的だったんだ」



千早「マイティの悪口を言って、シロボンを怒らせて……」

シロボン『おじさんっ!、ワザと僕にボムを投げさせようとしたねっ!』

グラン『ワザとでねぇ、さぁ……その調子でかかってこい!』

シロボン『いやだぁあ!!』




千早「グランボンバー……勝てないって分かってる勝負なのにっ!」

P「それが男の意地ってもんだよ……」

ムジョー『そうか……グランボンバー……』

グラン『シロボン、頼みがある
    オラを、元のキャラボンに戻してくれ
    このままじゃオラ、親父に顔向けできねぇ
    オラやっぱり、ヒゲヒゲ団なんだよ……』

シロボン『おじさん……グランのおじさんっ!!』

グラン『また……田植えしような
    勝負だ、シロボン!』

P「ついに、グランボンバーもやられたか」

千早「サンダーボンバー……、一人になっちゃったわね」

ムジョー『なにやってるんだ小僧……
     俺の息子は、お前のライバルとして最後までがんばったんだ
     正々堂々とな……
     覚えていてくれ小僧
     グランボンバーはお前の良きライバルだったとな』

千早「ムジョー……」

P「…………」



ーーーーー第二二話「マイティの一番長い日」ーーーーーー

千早「マイティ行方不明になった日のことね」

千早「一体シロボンと別れた後なにがあったのかしら」

P「…………」

バーディ『あの野郎……かすり傷なんて嘘つきやがって、俺よりひどい傷だった癖に……!!』

千早「……えっ?」

千早「嘘……だって、かすり傷だって言ったじゃない!」

P「シロボンに心配かけないように言ってたんだな」

千早「じゃあマイティはあの時、怪我をしたまま出撃したって言うの!」

千早「それで行方不明になったってことは……」

P「シロボンのせい……なんだよな」

千早「そんな……」



バーディ『仮に事故が原因で記憶喪失だったとしても
     奴にはマイティと決定的な違いがある
     奴のボムには暖かみがない……まるで機械のような』

P「(改めて見ると、伏線の散りばめ方が逸材だと思うわ)」



ナイトリー『あんたに会わせたい奴がいる、マイティの情報を持っている』

バーディ『ガセネタじゃないだろうな!』

P「どうやらバーディは、なにか情報を掴んだみたいだな」

千早「MAXがマイティだって情報よ。きっとそうだわ!」

千早「早く次の話を見ましょう!」

ーーーーー第二三話「「シャウトの涙」ーーーーーー

ムジョー『マイティは死んじまったよ』

    『マイティは死んじまった……』

千早「」

P「…………」

P「(ショック受けてるな)」

千早「……MAXがマイティじゃ……風船ボムだって知ってたし」
   ムジョーが見間違えたんだわ、きっとそうよ
   …………きっとそうよ」




P「シャウトがバーディ達の会話を聞いてしまったな」

千早「シャウト……」

シャウト『私も、もうお母さんは戻ってこないって言うのを認めるのが辛かった……』

P「シャウトも子供の頃に母親を亡くしてたんだな」

千早「………………」




シロボン『たこ焼き大好きなんだぁ兄ちゃん』

千早「シロボンがお兄さんの話をする時って本当に嬉しそう
   本当に……嬉しそう」

千早「(私も優と遊んでた時、とても楽しかった)
   (一緒にアイドルのコンサートに行った記憶も覚えてる)
   (でも……)
   (同じくらい辛かった……)」

P「シロボンとボンゴとガングが落ち込んでるシャウトを励まそうとしてるな」

千早「仲間思いのいい人達ね」

P「(春香達も千早が落ち込んでたりしてる時色々励ましてたな)
  (空まわっている所とか春香そっくりだ)
  (なんだか思い出させるな)」

千早「シャウト……やっぱりシロボンのお兄さんのこと言うのでしょうか」

P「そこはシャウト次第さ。
  だがな、言う言わないどっちを選んだとしても、シャウトがシロボンのことを思ってしたことだ。
  それを責めちゃいけない」

シャウト『いつまでもお兄ちゃん、お兄ちゃん言ってちゃダメだよシロボン
     シロボンはもう、小さなシロボンじゃないんだから……』

千早「……………」

シロボン『今度MAXにあったら僕が助けてあげるんだ。兄ちゃん事故で記憶喪失になったんだよ!
     だって、MAXは兄ちゃんなんだから!』

シャウト『MAXはお兄ちゃんじゃない……』

シロボン『お兄ちゃんだ!』

千早「だめ……言っちゃ!」

シャウト『お兄ちゃんは死んだの!』

千早「………………あっ」

シャウト『ムジョーがバーディに話しているのを聞いたの、お兄さんは死んだって!』

千早「お兄さんが生きてるって思って喜んでたのに
   楽しそうに花火だって見てたのに……
   やっぱし……言わなくてもよかったんじゃないかしら……」

P「たしかに、言わなくてもよかったかもしれない
  だが、いつかはシロボンにだって気づくことだったんだ
  それは分かるよな、千早」

千早「……はい」

P「(それにMAXがマイティだとは限らないからな)」

ーーーーー第二四話「電撃サンダーボンバー!」 ーーーーーー

シロボン『シャウトなんて大嫌いだ!
     バーディも大嫌いだ
     嘘つき、嘘つき、嘘つき!!』

千早「見て……られません。シロボンがお兄さんを思う気持ちが痛いほど分かる、私だって……」

P「…………」



P「シャウト、ジェッターズを辞めちゃったな……
  シロボンにしゃべったことに負い目を感じてるんだな。自分の発言はリーダー失格だって」

千早「そんなことない!、シャウトだって辛くて苦しくて……だから自分のせいだなんて思わないで!」

シャウト『お父さん。私、お母さんが急にいなくなって……どうしていいか分からなかった
     頭の中が真っ白になって、なんにも考えられなくなった
     ……でも、不思議だね。もう最近はあんまりお母さんのこと思い出さなくなったの
     あれだけ悲しかったのに、辛かったのに……』

千早「……私も、優がいなくなった時どうしていいか分からなかった
   寂しいって気持ちも悲しいって気持ちもあった
   でも年を重ねるにつれて……どういう遊びをしたとか。どこに行ったのかとか
   思い出せなくなって……
   残ってるのは、いなくなった寂しさだけ
   そのことが本当に辛くて、なんでもいいから優に触れたくて……歌ってた
   最近は、プロデューサーや春香達がいてくれたおかげでそういう気持ちが少なくなって来た」

シャウト『シロボンが本当のこと知っちゃったの、お兄さんがもういないって……
     私がしゃべったの、私……もうお母さんがいなくても大丈夫だよ
     大丈夫なの……嘘じゃないよ
     ……でも、毎日毎日、お母さんのこと考えたら、胸が張り裂けそうで……辛くて……辛くて
     だから忘れようと思ったの、一生懸命忘れようと思ったの!
     でも、それじゃあお母さん……かわいそうだよね、寂しいだろうね
     私、わたし……』

千早「私だって……大丈夫だって嘘じゃないわ……
   でも、辛い時ににしか思い出せなくなって、それでも離したくなくて!」

千早「……ヒック、…ヒック……」

P「(千早……)」

P「シロボン、MAXの正体を掴もうとヒゲヒゲ団に混じって潜入したな」

千早「MAXに会って確かめるんですね……」

P「そうだな、そこでなにかが分かるかもしれん」


P「MAXに会えたがいいが、同時にサンダーボンバーとも会ってしまったか」

サンダーボンバー『ようやく分かったよ……散って行った仲間の痛みがな!』

千早「わざとシロボンのボムに当たって!」

P「そんだけ仲間思いだったんだな」

サンダーボンバー『とどめだシロボン!』

MAX『不意打ちとは、こうやるんだ』

千早「……MAXが……サンダーボンバーを倒しちゃった
   MAXは自分がマイティをころしたって言うし
   どうなっちゃうんだろう、これから………」

ーーーーー第二五話「明かされた真実」 ーーーーーー

千早「監視カメラの映像ってこれだったんですね……」

P「この時点でMAXがいるってことは。MAXとマイティは別人だったと言うことになるな」

千早「そん……な……」

シロボン『バーディ……もういいよ……お兄ちゃんは死んじゃったんだよね……
     バーディの言う通りだった……
     MAXは兄ちゃんじゃなかった
     僕の勘違いだった……
     勘違いだった!
     ごめんね…………バーディ』

千早「」

P「(千早が泣きそうなのを必死に堪えてる)」


バーディ『最後の基地から発見されたらしい』

千早「マイティと……シロボンが一緒に乗ってる写真……」

シロボン『お兄ちゃん……ボク……もう、婆ちゃんの稽古で泣かなくなったのに
     泣かなくなったんだ……
     一生懸命守ったのに……守ったんだよ』

千早「ヒック、ヒック………」

P「(このシーンは金田朋子さんの演技も相まって心にグッと来るからな)
  (俺も何度も泣いてしまったし)」

P「MAXの独断ではあるが、ついにヒゲヒゲ団がジェッターズ本拠地に攻撃するんだな」

千早「そう……ですね」ズズッ

千早「プロデューサーさん。ハンカチありがとうございます。後で洗って返しますので」

P「落ち着いたのならいいよ、俺だってあのシーンで何回も泣いちゃったからな
  それじゃあ、続き見ようか」

千早「はい」


ーーーーー第二六話「ボクらジェッターズ!」 ーーーーーー

千早「バグラーとドクターアインって知り合いだったのですね」

P「昔からの腐れ縁って奴だな、961プロの黒井社長と高木社長を見ているみたいだ」

千早「そういえば、そんな感じしますよね」

Dr.アイン『ツイストさんのラーメンは最高じゃのぉ
      ツイストさんは偉いのぉ』

シャウト『お父さんが偉いのなんて知ってるわよ早く帰って!』

Dr.アイン『いいや……お前さんは、お前さんのお父さん偉さがちーとも分かっておらん

      なぁ、ツイストさん
      ツイストさんがこの星に始めてきた時のことを覚えてるかのぉ
まだ、レストランのシェフをしている時のことだよ

あんた、最年少で料理長を任されて天狗になってた時だ
馬鹿な客相手にいつも同じ料理を出したくない
俺はもっとすごい料理を作りたいんだって
ツイストさん、その時奥さんに怒られたよな
「一体誰の為に料理作ってるんだ、食べてくれる人の為に作ってるんじゃなかったのか」って
それから奥さんが亡くなって……ここでラーメン屋を始めてからのツイストさんは偉かった
毎日、毎日、この店でこのラーメンを作る』


Dr.アイン『人生なにが一番大変かって、それは同じことを続けていくことじゃよ』

Dr.アイン『いつ来ても、こないだ食べたのと同じ味、旨さ……これが一番大変じゃ
シャウト……お前さんだけがお前のお母さんを失った悲しみに耐えてるんじゃない、みんな悲しいんじゃ
けどな、いつまでもそこにいたんじゃなんにも始まらないよ……』

千早「…………」

P「子供が迷った時に、大人がちゃんと道標になる
  俺もこいつらの道標にならないとな」

シャウト『バカッ!、みんながんばってるのよ!あんたばっかりが悲しい訳じゃないの

     ガングだってボンゴだって、バーディだって!
     でも、それだけじゃだめ……だめなの
     マイティから死んだことから逃げちゃだめ、お母さんが死んだことから逃げちゃだめなの
     じゃないとお母さんがかわいそう!』

シロボン『兄ちゃん……っ!』

千早「……っ!」

シロボン『ボムの心はボムにあらずっ!』
    『心にあり』





シロボン『ここが兄ちゃんの最後の場所……』

千早「バーディがバッチを拾った、辛い思い出の場所……」

シャウト『今は無理だけど、きっといつの日かお母さんのお墓参りが出来るようにって……』

千早「いつか……私も」

千早「私も、家族で……お墓参りができたら」

P「……………」



千早「大分、見ましたね」

P「そうだな」

千早「私……プロデューサーが何故ジェッターズを見せたかったのか分かった気がします」

千早「まだまだ途中ですが、私このジェッターズを見てよかったと思い…………」

~~ED後 Cパート~~

MAX?『ここは……どこだ?』

千早「えっ……!」

千早「えええええぇぇぇっぇえ!」

千早「MAX生きてたんですか、記憶喪失って……」

千早「もしかして、もしかして、もしかしてーーーー!」

P「落ち着け千早」

P「今日はもう遅くなったし続きはまた今度な」

千早「それは……たしかにもうこんな時間ですけど」

P「また今度続きをみせてあげるさ。車で送るぞ」

千早「……はい」

今日はここまでです。
読んでくださったみなさんありがとうございます!
9/24がジェッターズ最終回放送日だったので、どうしても投稿したいと思い文章にしました。
ブルーレイ化、応援してます。
それがなくても、せめてニコ生再放送までは……


後半部分は10月末までには終わらせる予定です。
本当にありがとうございます!

ーーーーーーー おまけ1 社内   ----------

千早「3・2・1、大人になったもー、忘れない~♪
   ふふっ……」

P「大分ハマってるな」

千早「もちろんです
   シロボンを見ていると、私もがんばんなきゃって思ってきまして
   それに、後期OPも早く聞きたいです」

P「それじゃあ、早く続きをみせないとな」

千早「ふふっ、お願いしますね」

P「(……CDを借りて聞けばいいのでは、と思ったのは内緒にしておこう)」

ーーーーーーー おまけ2 千早帰宅後   ----------

律子「プロデューサー」

律子「朝からずっと仕事もしないでアニメばっかみてて……」

P「ち、違うんだ律子、これは千早の歌の研究の為で……それに小鳥さんにはちゃんと断って」

律子「だからと言ってプロデューサーも一緒に見てなくてもいいでしょ!」

P「はいっ!」

律子「……この前は貴音にも見せてましたね」

P「そうそう、貴音……ツイストさんのシーンで号泣してて」

律子「その時も一緒に見ていましたね」

P「…………はい」

律子「しかも仕事中ですよね」

P「…………はい」

律子「……………反省してます?」

P「………………はい」

律子「よろしい、じゃあ次からは仕事の時以外で見てくださいね」

ーーーーーーー おまけ3 一方モバマス組   ----------

奈緒宅アニメ鑑賞会

凛「そういえば、今日はなにを見るの」

拓海「前にモバPから借りた奴なんだけど
   なんでも『知り合いのプロデューサーから借りた、面白いから見てみろ』だってよ
   ボンバーマンってという奴なんだが」

奈緒「それ、子供の時にやってたのを見たことあるぞ」

菜々「菜々も知ってます、それ日曜日の朝にやってた奴ですよね!」

奈緒「…………ん?」

菜々「朝から起きるの大変でしたよ、ホワイトゲイルがかっこよくて頑張って早起きしてたんですから!」

奈緒「(それって、もしかして)」

菜々「ほら、ビーダーエクスプレスの時、主人公の味方機が全滅した。あの時はショックでした!」

凛「へえー」

奈緒「(そっとして置いておこう……)」

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