唯「二週目!」(769)

律「えーっと、ギターの平沢さん…だっけ?」

唯「うん」

律「はじめまして!私、部長の田井中律!」

唯(りっちゃん…)

律「ムギー、お茶の準備だー」

紬「はい♪召し上がって♪」

唯(敬語!)

律「平沢さん、好きなギタリストは?」

唯(わっ懐かしい質問)

唯(やっぱり言わなくちゃダメだよね)

唯(実は2週目なんですって…)

唯「じっじっ…」

澪「ジミーヘンドリックス?」

律「おーっ」

唯「あっあっ!!」

唯「ち、ちがっ!」ジタバタジタバタ

澪「ジェフベック?」

律「おーっ!!」

唯(前とおんなじ展開にっ!)アタフタ


律「そういえば、平沢さんはギターができるんだよな」

唯「あっ、ギターはできるよ!!」ふんす!

澪「弾いてみて!」

唯「えへへっ、任せなさい!」

紬「わあ♪」

すかっ

唯(あっ!!)

唯(この時点ではギー太いないよ!?)


律澪紬「ジー」キラキラ

唯(わわっ、そんな期待のまなざしで見ないで!)

唯「あっ…えーと…」

律澪紬「ジー」キラキラ

唯「え、えあぎたー!!」ガバッ

唯「ギュイーンギュイーン!」

澪「…」

律「…」

紬「わあー♪パチパチパチ」

唯「あわわわ、ほ、ほんとに弾けるんだよおー」

唯「ギー太を持ってきてなくて…」

律「ぎーた?」

唯「あ、私のギターなんだけど…」

澪「家に忘れたのか?」

唯「いや、この時点ではまだ持ってなくて…」

紬「?」

唯「でも大丈夫!みんなとバイトして買うことになるから!」

律(へんな奴…)

律「まあいいや、私達の演奏聴いていってよ!」

唯(あ…そういえば、演奏してくれるんだ!)

唯「聴きたい!」

律「そんじゃ、そこのイスに座ってくれ」

唯「わあい!」


―――――――
唯(楽器の準備してる皆、なんだかたどたどしくて新鮮だなあ)


律「行くぜ」

紬「はい♪」

澪「…」

~♪~♪


唯(えへへ、みんなリズムはズレてるし、3年の頃と比べると全然だなあ~)

唯(あんまり上手くないね!)

ジャーン


唯(演奏終わっちゃった…)


律「平沢さん大丈夫か?」

唯「えっ?」

紬「どこか痛むの?」

唯「ど、どうしたの皆急に…」

澪「だって…」

唯「えっ…」ポロポロ


唯(あれ、どうして私…泣いてるんだろう)ポロポロ

――――――――――

「高校でやる学園祭はもうないの!」

「そっかあー、それは残念だねえ…」

「やだやだあーっ」

「ムギ先輩わがまま言わないで、唯先輩も子供みたいに泣かないでください」

「これは汗だよお」


「良かったよなあ、本当に良かったよなあ」

「うん、とっても良かった」

「皆さんと演奏できて幸せです」

「みんなぁー!」

――――――――――

唯「・・・」

律「平沢さん?もしもーし」ユサユサ

唯「!」

唯「あ、大丈夫だよっ・・・」

律「ひょっとして私のドラムさばきに感動しちゃったのかー?」

澪「調子に乗るなよ」

律「冗談冗談!」

紬「本当に大丈夫?」

唯「うん、なんでもないから!」

律「で、涙を流すほどの私達の演奏はどうだった?」ニヤニヤ

澪「おいおい」

唯(えーと…)

唯「あんまり上手くないですね!」

律(バッサリだー!)

唯「私、この部に入部します!」

唯(だって私の居場所はここだから!)

律「ばんざーい!」

唯「あっ、あと平沢さんじゃ落ち着かないから、唯でいいよ」

唯「私はみんなのこと、りっちゃん、ムギちゃんね澪ちゃんで呼ぶからね!」

律「おおうっなんだかずいぶん昔から友達みたいな呼び方だなー、まっいいけど」

紬「よろしくね唯ちゃん!」

澪「唯…」

唯「なーに、澪ちゃん!」ジー

澪「はうっ…」///

律「あはは、唯は澪の扱いを心得てるなー」

唯「えへへー」



唯(まずは軽音部に入れた…)

唯(これでもっとみんなといられる…)

唯(うれしいなあ~)

―――――――
憂(お姉ちゃんの様子がおかしい…)

憂(最近まで、私がいつも起こしてたのに、この頃なんだか早起きだし…)

憂(どことなく、オトナっぽいしぐさをたまに見せるし…)

憂(お姉ちゃん…高校に入って、変わっちゃったのかな…)

唯「うーいー、あいすー」ごろごろ

憂「あっ!」

憂「んもうっごはんたべてからだよー」

唯「そんなああー」ゴロゴロ

憂(杞憂だったかな)ニコ

―――――――
唯「えへへー」ニヤニヤ

和「どうしたの唯?」

唯「軽音部ってところに入部しました!」

和「えっまじで?」

和「憂ちゃんに入るように言われたの?」

唯「ううん、私が軽音部に入りたかったから入ったんだよ~」

和(唯が独断で物事を決めるだなんて…)

和「あ、でも唯が軽音部だなんて…カスタネットや口笛ょやる部活と勘違いしてるんじゃないの?」

モワモワモワー

唯「うんたんうんたん♪」

モワモワモワー

和「こんな具合に」

唯「ううん、バンドだよバンド!」

唯「私はギターとボーカル!」

和「でも、あなたギターなんてもってないじゃない」

和「ギターがいくらぐらいするのか知ってるの?」

唯「ギブソン・レスポール・スタンダードを買うつもりなんだ、25万円ぐらいするけど」

唯「だから、今度交通量調査のアルバイトに行って、お金を稼ぐんだよ!」

和(うっ…帰宅部のニートみたいな事になると思ってたけど、思ったよりしっかりしてるわ…)

~~~~~~~

さわ子「ほら、起きなさい」

さわ子「こんな所で寝てると風邪引くわよ」

律「ん…さわちゃん…?」

さわ子「風邪引いちゃうわよ」

律「そっかぁ、ほら皆起きろ」
澪「ん…」

梓「ふぁ…」

紬「ん~」

唯「」

律「唯?」

律「おい早く起きろってー」

唯「」

バタン

律「ゆ…い?」

~~~~~~~

日曜日


唯「おまたせ~」

律「遅いぞ唯!」

唯「ごめんごめん。今日はみんなありがとうね」

澪「バンドにギターがいないとどうしようもないからな」

紬「私、アルバイトするのが夢だったの~」

律「よーし、今日は頑張ろうぜー!」

四人「おー!」

唯(まぁ最終的にムギちゃんの権力で買えるから適当にやろう)




ダメだ、こんなのになる

律「で~、楽器どうするの?」

唯「うん、買うよ」

澪「最初は5万円くらい出した方がいいぞ、あんまり安過ぎると使いにくかったりするし。入門でアンプやらチューナーやら全部そろったセットがいいよ」

唯「違うの澪ちゃん!私はギー太じゃないとだめなの!」

澪「ぎ、ギー太?なにそれ……オリジナルのギター?」

唯「そうだよっ!今日、買いに行こうよっ、お金持ってきたから!」

律「まじでっ!?じゃあ、行こう行こう!」

唯(5万円あれば買えるもん、ムギちゃんがいるから)

唯(あんまりこんな迷惑かけたくないけど……私、ギー太じゃないとだめだから)

紬「行こう行こう~っ」

唯「ほらっ、澪ちゃんはやく~!」

澪「お、おお~」

澪(なんだろう……この感じ……)

澪(なんか懐かしい感じがする……)

唯「ギー太ってね~、すっごい重いんだよ~」

澪(……)

律「へ~、もう買う場所決めてるのか?」

唯「うん、決めてるー」

紬「こっちに楽器屋さんなんてあったかしら……」

唯「なにいってるんだよムギちゃん!忘れちゃだめだよっ」

紬「へ?」

唯「ほら、ここの……」

澪「ん?ここ本屋じゃないか」

唯「あらっ、間違えちゃった……てへ」

律「全く唯は~」

唯「こっちこっち~、はやく来て~」

律「おいおい、もう相当歩いてるぞ……」

澪「あ、足が……」

紬「唯ちゃん、休憩しましょ。みんな疲れてるみたいよ?」

律「ムギはタフだな~」

唯「……」

律「唯、そこらへんで座らないか?」

唯「……ない」

律「え?」

唯「楽器屋さんが……消えてる……」

澪「潰れたのか?私はここに楽器屋があるなんて聞いたことないぞ?」

唯「む、ムギちゃんってお金持ちだよね!ムギちゃんのお父さんは楽器屋さんと関わりがあるんだよね!?」

紬「え……っと……う~ん……」

唯「いや、あるはずだよ!」

紬「いや……なかったと思うけど……現時点では確かないわ。どうしたの、唯ちゃん?」

唯「……」

律「ふう~、いや~唯お金ったんんだな~。私達でバイトして手伝おうか考えてたんだよ~」

澪「律のやつが週5でバイトとか言い出すから焦っちゃってな。私バイトとか無理だから……」

紬「困ったこととか言ってね、力になるから」

唯「う、うん……」

律「どうした?唯?いきなり元気なくなったな」

唯「あ……お腹痛くなってきて……へへ」

律「走りまわるからだろ~?私もくたくただよ、まったく」

澪「で、どうする?楽器屋さんがないとなると探さないとな」

唯「……」

唯(違うの……そんなはずないの……ここの楽器屋さんでギー太を買って……)

唯「……ただいま~」

憂「あ、おかえり~」

唯「あ、いい匂い……カレーだね?」

憂「お姉ちゃんが軽音部頑張ってるから私も頑張るからねっ」

唯「あははは、ういは受験がんばりなよ~」

憂「うん、そうだね、はい」

唯「あ、待って着替えてくるから……」

憂「う、うん」

憂「……」

憂(どうしたんだろう……元気ないよお姉ちゃん……)

唯「……」

唯「……」

唯「あれ、ギー太は……」

唯(あ、そっか……まだ買ってなかった……)

唯「はあ……」

唯(なんかおかしい……)

唯(ギー太がいないと私……)

唯(これからもこういう違った事とか出てくるのかな……)

唯(やだよ……みんなでもう一回、あの3年間を過ごしたいよ……)

唯「う……ううっ……ぐじゅ……」

唯「……」

唯(ダメだね私……なんでこんな落ち込んでるんだろ……)

唯(私がポジティブに頑張らないと軽音部はこのまま沈んじゃうかもしれないのに……)

唯「……」

唯「んんっ……よおしっ!」

唯「ういうい~っ!」

憂「わあっ、な、なにっ?どうしたの?」

唯「どうしてもないよっ?私、負けないから!」

憂「う、うん、負けないでね!」

憂(なんか元に戻ったみたい……)

唯「いただきま~す、おいしそ~、うへへ」

唯「わたし、負けないから!うん、おいしい!」

憂(なんかテンションがおかしい!)

唯(多分あれなんだよ、2週目は難易度が難しいんだよ!)

唯(これにクリアーしちゃえばまたみんなと暮らせるし、それだったら私誰にも負けない!)

唯「う゛っ……ううううぐぐ」

憂「お、おねえちゃん!み、水っ、みずっ!」

もうだめだ、つかれた

ういーあいすー

唯「しつれ~しま~……す」

律「うおおっ!なんだ唯、どうした!?」

唯「へへ……寝不足で……」

澪「なんで?寝てないの?」

唯「うん、なんか調子悪くって~……」

唯「あ、聞いて聞いて!ギー太ね、見つかったよ!」

紬「本当っ!?」

唯「うんっ、福岡県の楽器屋さんにあるみたい~」

澪「福岡県か……でも運送料は全国均一だから心配はいらないかな」

唯「それがね~、なんかネットで売ってないらしいんだ~、だから週末に行って買ってくるよ~」

律「ひ、一人でか?福岡まで?」

唯「そうだよ?」

澪「……それはそれは」

律「ほかに売ってあるところないのか?」

唯「うん、すごい探して、電話もしたけどないみたいなんだ~」

澪「ところでいくらなんだ?」

唯「31万円だった……すごいきついけどお母さんに土下座までして借りてきたの」

唯「だから私、今日からアルバイトするの!がんばらなくっちゃ!」

澪「な……」

律「さんじゅ……さんじゅういちまんえん?」

紬「……」

唯「なに?どうしたの?すごい顔してるよ?」

澪(この子、ただ者じゃない……)

律(なんて努力家なんだ……)

紬「わ、私、お金出すわ!」

唯「へ?」

紬「唯ちゃんばっかり頑張ってちゃ……私にも応援させて!」

律「何だとムギ……ぜ、全額投資か?」

紬「うん!」

澪(もう次元が違う……)

今書いてるの>>1

唯「いや、いいの。私が買う」

紬「えっ……?なんで?出すのに……」

唯「いいの、今度は自分の力で頑張るから……」

澪「……」

唯「だからみんなでこの軽音部、楽しくしようよ!」

澪「唯……」

律「そうか……わかった」

律「唯がそんなに真剣だっていうなら私だって負けないぞ」

唯「そうだよりっちゃん、その意気だよ!」

紬「うう……なんて立派な子……」

唯「へへ、ムギちゃんなんで泣いてるの~、照れるよ~」

澪「あぶn」

唯「わっ!」

唯「あああ~ごめん~、紅茶こぼしちゃったあああああ」

澪(立派だけどなんかドジだ……)

>>121
乗っ取らせていただいております^^
>>1さん、続けたいときはなんなく申し出を


唯「憂~、塾いくの~?」

憂「私、おねえちゃと一緒の所いきたいもん。頑張ってくるね!」

唯(ういはおつむいいから大丈夫なのに~)

唯「いかないで~うい~」

憂「ごめんね、お姉ちゃん……もっと一緒にいたいけど」

唯(憂がいなくなるのはやだよお……この設定はやめてほしいいいいいよおおおおおお)

憂「じゃあね、頑張ってくるね!」

唯「うう……いってらっしゃい」

唯「うう……」

唯「はっ!今何時!?」

唯「バイト面接忘れてたああああ!!!やばいやばい!!!」

唯「はやくいかないとおおおお!!!!いってきまああす!!!!」

唯「ああ制服のままだったああ、はやく着替えないと!!」

唯「はあ……」

澪「面接落ちたのか……」

唯「落ちました……撃沈でした……」

律「そりゃ遅刻したら落ちるさ、極め付けに……」

―――

社員「あ、入って入って、ここ座って」

唯「しし、しし失礼しますでありますっ!!」

社員「……」

―――

律「入社の一次面接でもそんなこと言わないぞ?」

唯「だってえ、緊張したんだもん」

澪「ま。それはいいとして、私も明日ついていくよ」

唯「え?福岡だよ?」

澪「いや、楽器とかみたいから……」

律「心配なんでちゅね、澪ちゅわん。唯のことがs……あだっ!いってええええ!!」

唯「みんなついてくるって~」

憂「え~、そんないいの?福岡って遠くない?」

唯「うん、でもみんなついてくるんだ~!楽しみだな~!」

唯(はやくあずにゃんにも会いたいな~、楽しみだよ、あと3年もあるんだし!)

唯「あ~、よかったあ~」

憂「え?」

唯「いや、なんでもないよお~?」

憂(この顔はなにか隠してる顔だっ!)

憂(私、お姉ちゃんの事一番知ってなきゃやだ!!!)

憂「私に隠し事しないでよお姉ちゃん!」

唯「ひっ、え?」

唯(憂に2週目の事話したら、理解しそうで怖い……)

◇福岡◇

唯「ここ……だよね……」

澪「のはずだけど……」

律「どうみてもこれって倉庫だよな……」

紬「入り口とかあるのかしら……」

唯「探してみようよ……なさそうだけど」

澪「看板あるし、たぶんここだよ。探してみよう」

唯「どこだろ~」

律「裏に回ってみるか?」

唯「裏にもそんな入り口ないよ~?」

澪「じゃあこのシャッターを開けなきゃいけないのか?」

律「怪力自慢を連れてくればよかったな」

唯「え?誰それ」

律「いや、こっちの話……なんでもない」

唯「だめだ~、開かないよ~!」

律「当たり前だろっ」

澪「ここまで来たのにな……」

紬「どうする……?」

唯「あらっ、なんか車来たよ?」

澪「ワンボックスカー……あれ関係者かな」

律「さあ……」

関係者「ん、客の方ですか?」

澪(めっちゃ怖そう……)

関係者「すいませんね、待たせたみたいで今開けますんで」

唯「あ、はい」

唯(やっぱりこの倉庫がお店なんだなぁ……)

関係者「はい、どうぞ」

唯「わあ……・」

澪「うわ……」

紬「まあ……壁中楽器楽器楽器……すごい」

律「うお、パールじゃん」

澪「すごい……レフティ沢山ある……」

唯「わあ……可愛いのいっぱい……」

唯(ぷふっ、これさわちゃん使ってそうなギターの形してる~)

澪「フライングVなんかみてどうする、はやく見つけないと……」

唯「わあ、このギター見て見て!おかし、あはははは!」

澪(ああ、だめだこいつ)

唯「さて、ギー太を探さなくっちゃね!」

澪「メーカー言ったほうが早いんじゃないか?」

唯「あっ、見つけた!!これだよこれだよ!!」

澪(こいつ……早いッ!)

唯「あれだよあれだよ~!店員さ~ん!」

関係者「はいはい、あれですね……・え?あれですか?」

唯「はいあれです!私のギターです!」

関係者「あのビンテージですか?」

唯「はいっ!」

関係者(まじかよ……こんな初心者みたいな子が……)

関係者「ま、待っててください、いま在庫確認しますから」

唯「は~い、うふふギー太ようやく会えたね~」

ギー太「やあ」

澪「私もほしいなあ、マルチアンプシュミレーター……」

律「ツインペダルほしすぎる……」

関係者「ありましたありました、本当にいいんですね?」

唯「はいっ!!」

澪「よかったな、唯」

唯(よかったあ……これでスタートだねっ!)

唯「ギー太むちゅちゅちゅ~」

律「何だお前、気持ち悪いなあ」

唯「ギー太取り返したし、これからどうしよっか!」

澪「どうするって、帰んないのか?」

唯「え~、通天閣行かないの~?」

紬「ここは大阪じゃないわよ?」

律「暗くなってきたし、もう帰ろうぜ~」

唯「え~、そんなぁ~」

澪「はいはい、帰った帰った」

唯「ただいま~!ういうい~!」

唯「今日ね~、すっごく楽しかったよ~?」

唯「あれ~?憂い~?あ、そっか~、塾か~、今日楽しかったな~」

唯「ねっ、ギー太っ!」

唯「そうだよ、はやくバイト探さないとね!」

唯「よおし、今から求人あさってバイト先みつけなきゃ!」

唯「レッツゴー!」

唯「楽しみだな~、これから始まる軽音部!なんだしさ~」

唯「みんなとまた3年間過ごせるんだからすっごいうれしいよ!」

唯「うれしいな~……」

唯「……」

唯「……さて」

唯「お腹へったなあ、ご飯つくろ~」

唯「なんかレトルトあったっけ~?」

唯「ふわふわ時間~♪ふわふわ~時間~♪」

憂「ただいま~、お姉ちゃん居る~?」

唯「ういさびしかったよおおお!どこいってたのお?」

憂「塾だよっ?あっ、ギター買ったんだ~、かわいい~」

唯「でしょでしょ~?かわいいでしょ~?」

憂「弾いてみて弾いてみて~!」

唯「うんっ!」

~♪♪♪♪

唯「どうこのリフうまいでしょ~?チョーキングだってほら」

憂「えっ……お姉ちゃん?」

唯「あ……」

唯(しまった……3年間の成果をここで見せてしまったっ!)

唯「え、えへへ……なんかできたよ……」

憂「天才だよお姉ちゃん!!すごい!!将来プロになるかもしれないよっ!」

唯「えへへ~、そうかな~」

唯「テスト?」

律「ああ、そうだぞ?忘れてたろ~?」

澪「唯はちゃんと勉強したのか~?」

唯「してないよ~、ケーキおいし~」

唯(そういえばみんなで赤点の勉強したなあ……)

唯(またああやってできるんだもん、私は赤点取るべきなんだよ)

紬「高校に入ってから急に難しくなって大変だわっ」

澪「律、私は教えないからな?」

律「えええっ!?なんでなんで?」

澪「自分で勉強しろっ」

律「えええええ」

唯(大丈夫だよりっちゃん、澪ちゃん教えてくれるから)

先生「テスト開始!」

唯(名前は書いておこう……ええと)

唯(……)

唯(えっ、簡単。こんな問題テストに出しちゃだめだよ、ここの答えは……)

唯(なんで一年生の問題が出てるんだろう……ここの答えは……こう)

――――

唯「簡単だったね~」

律「な、なんだとう!?」

澪「まさか律、できなかったとか言うなよ?」

律「まあ、ボチボチできた……感じ……」

澪「いきなり教えてとか言ってきたんだからちゃんと点数とらないとだめだぞ?」

紬「私は多分、大丈夫だわ」

唯「……」

唯(なんかなあ……なんだろう……)

律「ははははなんとか凌げたぞ!」

澪「まあいいだろう、ムギどうだった?」

紬「なんとかできました~」

紬「唯ちゃんどうだったの?」

唯「ん?100点だったよ~、ほい」

律「はっ!?」

澪「えっ!?」

紬「まあ!!唯ちゃんすご~い!」

唯「あ、バイトの面接始まっちゃうから、また明日ね!」

澪「ああ、じゃあな頑張って……」

律「ああ……」

律「唯って……頭良いんだな……ショックだ」

澪「あいつあんな感じだけど本当は物凄くできた子なんじゃないか?」

紬「きっとそうよ……ちょっと見る目が変わっちゃうわ……」

唯(みんなすごい顔してたな~、でも当たり前の点数っていうか……)

唯(あ~あ、わざと0点取っとけばよかったなあ……)

社員「高校生?」

唯「あ、はい」

社員「うちは基本だれでもオッケーなんで、ええと、空いてる時間帯教えてくれる?」

唯「空いてる時間帯ですか?」

唯「……」

社員「うん」

唯「空いてる時間帯……」

唯「放課後は無理です、部活があります」

社員「あ~、じゃあ厳しいかも。うち7時閉店だから……」

唯「そうですか……じゃあ……大丈夫です……はい」

社員「放課後入れていいって事?」

唯「はい……いいです」

社員「わかりました~」

律「なんだよ澪、話って~」

澪「私達まだまだ下手くそだろ?」

律「うん、そうだな。唯なんてアンプに触れたこともないだろ~」

唯「アンプくらい触ったことあるよ~!」

紬「私も全然ダメなの~」

澪「私思ったんだ、こんなんじゃ絶対馬鹿にされるって」

澪「だから合宿をします」

律「合宿?」

唯(きたあああああああ!!合宿だああああああああ!!!)

唯「いいねっ!!合宿行こう行こう!!!!やっぱ合宿いいよね!!!!」

澪「言っとくけど遊びじゃないからなっ!?」

紬「行きたい行きたい!!私も行きたいです!!」

唯「やったあ合宿だあ!!ばんざーーい!!」

澪「人の話を聞け~!!」

律「それ、いつになるかな?」

澪「ん?まあ、夏休みあたりじゃないかな」

律「あ~すまん、じゃあ私いけないや、家族と世界旅行行くんだ」

唯「え?」

唯「……」

唯「えええええええええ!?」

唯「りっちゃんなに言ってるんだよ!?りっちゃんが世界旅行なんかしてなんの得があるんだよお!?」

律「やかましいわい!」

澪「それって……本当か……?」

律「ああ、すまん。行きたいんだけどなあ……」

紬「そう……」

唯「やだよ!行こうよ!破棄してよ!」

律「だーっ!お前は黙らっしゃい!」

唯「そんな……!そんな……」

律「そんなに落ち込むなよって、また今度行けばいいだろっ?」

唯「そんなぁ……」

唯(大事な思いで作りがなくなるなんて……なんの為の2週目なの……?やだよ……そんな2週目……厳しすぎるよ……)

澪「しょうがないな……合宿はお預けか……」

休憩入りまーす
すいません

唯「合宿が中止になった……うええええういいいい」

憂「そうなんだ、残念だね……」

憂「私、塾の合宿があるからお姉ちゃん一週間一人ぼっちだね……」

唯「えっ!?聞いてないよういうい!私一人になっちゃうの!?」

憂「お母さん達は旅行だし、一週間だけお姉ちゃんお留守番だね……」

唯「そんなのやだっ!!私もいくよぅ!!」

憂「うん……私もついてあげたいけどごめんね!お姉ちゃん!」

唯「うぐえええいじめだいじめだういがいじめるうううう」

憂「いじめじゃないよ!いじめじゃないよっ!いじめじゃないから!」

唯「うううううう」

唯「バイト行ってきます……ぐじゅ……」

唯(バイト行きたくない……つらいよ……なんかもう疲れたよ……)

◇夏休み◇

唯「はあ……おいーす」

澪「唯っ、大変だ!!」

唯「わっわっ、なに?」

澪「馬鹿律がクラブ申請書を出してない……このままじゃ……」

唯「……」

紬「廃部……」

唯「……」

唯(わちゃんにお願いすれば大丈夫だったっけ……でも二週目はどうだろう……うまくいくかな……)

唯「和ちゃんのところ行こう!生徒会だからなんとかしてくれるよ!」

澪「和ちゃん?」

紬「ああ、生徒会のあの子ね」

唯「和ちゃんならなんとかしてくれるよ、いこいこ」

唯(なんかワクワク感がないなあ……)

和「うん、クラブ申請用紙出されてないわ」

唯「澪ちゃん、りっちゃんいま世界中を無意味に渡り歩いてるんだよね?」

澪「だな、あの馬鹿は……」

紬「あの……なんとかならないかしら」

和「う~ん……私が作る分には問題ないけど、多分顧問が絶対条件になると思うわ」

唯「あっ、うん!そうだ!そうだよ!」

唯(なにか物足りないと思ったらさわちゃん先生が居なかったんだよ!)

澪「顧問……誰かいるかな……」

唯「私に任せて澪ちゃん!適材な顧問の先生知ってるよ!」

紬「本当、唯ちゃん?大丈夫かしら……」

唯「わかんないけど……とりあえず行こう!」

唯「失礼しま~す、山中先生はいらっしゃられるでしょうか~?」

澪「いらっしゃる、だろっ馬鹿っ」

唯「あっ、いらっしゃるでしょうか~」

さわ子「はい?なんでしょう」

唯「あっ、さわちゃん先生、けいおん部の顧問になってください」

澪(さわちゃん先生……だって?)

さわ子(さわちゃん……先生……?)

唯「この紙にハンコ押すだけでいいですからお願いします!」

澪「危ないセールスマンかお前はっ!いいから先生に謝れって、まずいぞ……」

唯(さわちゃんはまずかった……)

唯「山中先生、ごめんなさい!それとお願いします!顧問に、顧問になってくれませんかっ!」

さわ子「いいわよ、ここに押すの?」

紬(かるっ)

唯「あ、はい!そこに押すだけで顧問です!」

さわ子「じゃあ私がけいおん部を受け持つから、みんなよろしくね」

さわ子「ふーん文化祭でるの。やる曲出来上がったの?」

唯「あ、はい、ふわh」

唯「……」

唯「あ~、やる曲は出来てないです」

澪「私、歌詞作ってきたんだけど……」

唯(仕事が早いね、澪ちゃんは)

さわ子「どれどれ見せて……ふむ」

澪「ど、どきどきするな……みんなは見ちゃだめだからな」

唯「え~、見たいよー」

紬「私も見たいなあ」

澪「ダメだって!絶対だめ!」

澪「ふわふわ時間……っていうんだけど……」

唯「うん」

唯(わたしもう弾けるし歌えるよ、澪ちゃん)

紬「へえ~、素敵ね」

さわ子「う~ん……なんかいまいちね……」

澪「ええっ……そうですか……?」

さわ子「ボーカルは?」

唯「はいはい、私で~す」

澪「う、うんうん!唯がボーカルだな!」

唯(あ、そういえばこの時澪ちゃんボーカルだったっけ……)

唯「澪ちゃん、ボーカルお願いします」

澪「はええっ!?なんで私がb」

さわ子「うん、私も澪ちゃんがいいと思うわ」

◇夏休み明け◇

憂「ただいまお姉ちゃん~!」

唯「う゛~~~~い゛~~~~」

憂「えっ、どうしたの!ちゃんとご飯食べたのお姉ちゃん!」

唯「ずっと……澪ちゃんの家にいた……寂しかったよおおおおおお!!!」

憂「わっ、あ、あはは、ごめんお姉ちゃん、私も会いたかったよっ」

唯「うううう、一人ぼっちにするなんてひどいよ……」

憂「ごめん、ごめんね……なんかつくろっか?」

唯「ぐじゅ……あいす……」

憂「それなら冷蔵庫っ」

唯「立てない取ってきて~」

憂「もう、お姉ちゃんったら」

唯「えへへへへ」

唯「やっぱ憂の作るご飯は最高だね~最高だよ~」

憂「そうっ!よかった!」

唯「楽しんできたかい?」

憂「うん、楽しんできたよっ!すっごい楽しかった」

唯「お友達と一緒にお受験するお約束はしてきたかい?」

憂「えへへ、それはできなかったけどすごい仲良くなれたよっ」

唯「それはよかったねえ」

憂「もうお姉ちゃんったらお年寄りみたい」

唯「あんたが幸せだったらあたしゃ、もう満足だよ」

憂「あはは」

憂(お姉ちゃん、それちび○子ちゃんにしか聞こえないよ……)

律「はろーえヴりでい!!あたいが居なくて寂しかったろっ!」

澪「ぼちぼち」

唯「いうほど」

紬「そうね」

律「ちょっと待ておい!冷たすぎるだろお前たち!」

澪「みんなで冷たくしようって決めたんだ、お前一人変な旅にでるから……」

律「ごめんなさい、もうしません」

紬「りっちゃんも帰ってきたし、みんなでぱーっとね?紅茶でも」

律「紅茶かよ」

唯「りっちゃん、文化祭出場だよっ、私達!」

律「な、なに!?」

律「私、全然練習してないぞ?」

澪「私はまあ、なんとか」

紬「私も一応弾けるわ」

唯「りっちゃんだけだね~」

律「なにおう!わ、私だってやる時はやるぞっ!!」

唯「まだスコアも渡してないからしょうがないよ、むきになったら負けだよりっちゃん」

律「キイーっ、頭が良いからって調子乗るなよお!よーし、見返してやるからなっ!」

紬「唯ちゃんは勉強すごいからね」

澪「はははっ、その意気だぞっ、ばか律」

唯「……」

唯(そっか……私、二週目では頭がいいって設定なんだね……忘れてた)

唯(なんか違和感があるなあ、私はお馬鹿さんのほうが性に合うね)

◇文化祭◇

律「緊張するなあ……ううう」

澪「ひとひとひとひと……」

唯「みんな緊張しすぎだよ~」

律「お前は緊張しなさすぎだっ!」

唯(もう慣れちゃったっていうか)

澪「ムギはまだなの?」

律「昨日まで、ロサンゼルスにいたらしいからなムギは……」

唯「え?行ってたっけ?」

律「聞いてないのかお前は」

唯(一周目もそうだったっけ……)

和「みんな、ちょっと来て」

律「ん?ほいほい」

澪「えっ?事故?」

律「ムギが?うそだろ……」

和「違う違う、紬さんが乗る一つ前の便が墜落したらしいのよ」

唯「えっ?墜落?」

和「今日の朝、ニュースになってたでしょ?」

唯「……」

和「で、その文化祭の事で連絡があって……残念ながら間に合わないみたいなのよね」

律「じ、じゃあ……」

和「そう、キーボード抜きでやるしかないわ」

唯「そんな……」

唯(そんな……ずるいよ……墜落事故なんか敵うわけないよ……)

澪「じゃあ辞退しよう、今回のライヴは」

唯「えっ?」

澪「ムギだけ出れないなんていやなんだ」

和「それはちょっと勝手すぎるわ、せとりもう決めちゃったんだから」

澪「でも……」

唯「……」

唯(もうなにがなんやら……)

律「私からもお願い、急いでせとり仕組んでくれないかな」

和「そんな……」

唯「……」

唯「和ちゃん、お願い」

和「……」

和「わかった、先輩に話してみる」

澪「本当!?ありがとう!」

和「本当は許されないんだからね、わかってる?」

唯「うんありがとう和ちゃん」

唯「……」

唯「……」

澪「ムギを責めちゃだめだぞ?」

律「責めるわけないだろ馬鹿澪」

澪「なっ、律に言われるなんて心外だな」

唯「でも……残念だね……」

澪「ま、来年もあるし、そんな落ち込まなくてもいいよ」

律「だなっ、これが最後ってわけじゃないんだしさ!」

唯「うん……そうだね」

唯「そうだよ……うん」

唯「……」

ご飯食べさせて

いま親父が暴れて書ける状況じゃないです
もうちょっとまってね、保守


唯「ういー親父大人しくさしてー」

憂「うん分かった。待っててお姉ちゃん。行ってくる」

親父「ポニーテールの悪魔が・・・」ガクッ

>>1「親父! 親父ィィィィ!」

◇数日後◇

紬「本当にごめんね……」

律「いいっていいって!気にすんな、ムギはなにも悪くないさ」

紬「私のせいよね、本当にごめんなさい……」

澪「私たちぜんぜん練習してないからかえってよかったのかもな、はは」

唯「そうだよムギちゃん!来年最高のライヴにすればいいよ!」

紬「ありがとう……みんな」

唯「うん!じゃあ来年にむけて練習をしようよ!」

律「焦るな焦るな」

澪「ライヴがやりたくてしょうがないんだな、唯は」

唯「当たり前だよ!!これからいっぱい思い出作ろうよ!」

唯(1週目よりなにもしてないんだもん、こんなの絶対やだ) 

親父は大丈夫なのか?w

唯「そうだっ、クリスマス会やろうよ!クリスマス会だよっ!」

澪「まだ11月だぞ?」

唯「うん、やろうやろう!企画するだけだよ、ね?」

紬「うん、クリスマス会賛成!私は賛成よ!」

唯「だよね!だよね、クリスマス会やろう~!」

律「テンション高いなあ……」

澪「これに反対する人はいないだろうな」

唯「じゃあ決定だね!クリスマス会決定!じゃあ次はなにする?」

澪「な、なんだよ次って」

唯「次すること決めようよ!あっ、バレンタインデーのチョコ作りしよう!後はなにしよっかな~」

紬「張り切ってるわね~唯ちゃん」


唯「>>1おかえり~ういーありがと~」

>>222
ようやく倒した



唯「みんなでね~、プレゼント買いに行くんだ~」

憂「みんなで行くの?プレゼント交換の意味なくなると思うんだけど……」

唯「楽しい思い出作るんだ~」

憂「そっかぁ、はいご飯」

唯「憂も行く~?行こうよ~」

憂「私は塾があるからいけないよ?」

唯「来ればいいのに……でも楽しみだよ~、あっ、ういパーティのご飯よろしくねっ」

憂「りょーかいっ」

憂(お姉ちゃんけいおん部の人が大好きなんだねっ、すごく幸せそうな顔してるもん)

倒すって・・・お前まさか・・・!

唯「なに買おっかな……このうまい棒100本っていうのどうかなっ?」

律「唯のプレゼントだけは当たりませんように神様お願いします」

唯「なにそれひど~いりっちゃん!」

澪「私は……こ、これとか」

紬「ぴゅあ☆ぴゅあまくら?かわいい~」

律「澪のプレゼントだけはガチで当たらないよう神様おn…あだっ!いたい!」

澪「ば、馬鹿にするからだっ!この馬鹿律」

唯「りっちゃんはどんなのがいいの?」

律「いてて、ん?私?私は~ん~と、ん~と、これとか!」

唯「あはは、なにそれ!ゾンビセットだって~」

紬「需要ないわね~」

律「澪~、澪~、ちっ、逃げ足の速いやつめ」

唯「で、みんな結局なんにしたの?」

澪「バラしちゃったら意味なくなっちゃうだろ?」

律「ど~せ澪はシンデレラセットとか、かわいいクマさんとかそんなもんだろ?」

唯「クマさんは私だよ~」

律「言っちゃダメだって、話聞いちゃいねえ」

紬「今日は楽しかったわ~、こんな日もたまにはいいわね」

唯「毎日こんなふうに遊ぼうよ!みんなで!」

律「はは、そんなに暇人じゃないよ私だって」

唯「私はずっとみんなと一緒にいたいな~、3年間ずっと」

澪「まだ3年もあるんだし、簡単に離れたりはしないだろっ?」

唯「う、うん……そうだけど……」

唯(みんなともっと一緒にいたいんだよお)

唯「ただいま~、憂~うい~」

唯「今日はすっごく楽しかったよ~?ほらほら」

唯「うい~?ういは?あっ、塾か、いや~楽しかったぁ」

唯「さて、お風呂に入ろうかな……明日バイトだし、疲れちゃった」

唯「うん……」

唯「……」

唯「うい遅いな~、はやく帰って来てよ~、寂しいよ~」

唯「う~い~、う~……い~……」

唯「くう……むにゃ……」

唯「……」

唯「……」zzz

◇クリスマス会◇

唯「飾り付け大変だねっ、うんしょ」

憂「転ばないように気をつけてねっ!」

唯「うんっ……あっ!」

憂「お姉ちゃん!」

唯「いててて……手が……私の利き手がああ」

憂「大丈夫、お姉ちゃん?痛い?」

唯「大丈夫、大丈夫!これくらいへっちゃらだよ!」

憂「だったらいいけど……」

憂「あっ、今日、私ね、冬期講習行かなくちゃいけないの、だから参加できないの、ごめんねお姉ちゃん」

唯「えっ!?ダメだよ!ういも参加するのっ!」

憂「だけど……もう友達と約束しちゃって……お姉ちゃんと一緒の所受かりたいし……」

唯「真面目すぎるようい~、さぼっちゃいなよ~」

憂「ごめんね、ご飯は本気で作ったから任せて!」

唯「むうううう」

憂「じゃ、行ってくるね~」

唯「いってらっしゃ~い……はやく帰ってくるんだよ~」

憂「わかった~、さ、いこっ」

唯(あ、友達玄関に来てたんだ。私のだらしない声が筒抜けに……・)

唯「暇だよ、暇すぎるよ~、早くみんな来てよ~」

ピンポーン

唯「はいはいはいはい!いらっしゃい!入って!」

律「うおっ!!!!ば、馬鹿!!!心臓が止まるだろ馬鹿!!!!」

唯「いいからさっさと入った入った!!ほれほれ」

澪「朝からなんだそのテンションは……」

紬「は~い、ケーキ。忘れないように持ってきたの」

唯「ういのケーキとムギちゃんのケーキ……今日は贅沢だねっ」

澪「うい?誰それ」

唯「え?知らない?私の妹だよ?」

律「お前、妹いたのかよ!どこどこ!?」

唯(あ、私が100点取っちゃったからみんな憂と会ってないんだっけ?)

唯「ういは勉強でいません!偉い子だから」

紬「姉妹そろって勉強できる子ね」

唯「う、うんっ」

唯「じゃあ……どうしよっか?これからどうしよう」

澪「とりあえず、クリスマスだし……乾杯するかっ」

律「よっしゃあ、全力で乾杯だあ!お前らシャンパン片手に高らかに上げろぉ!」

澪「やかましい!」

律「あだっ!!いてえええ、いつになく威力増してていてえええ!!!」

紬「じゃあ乾杯~、メリークリスマス~!」

唯「乾杯~!」

唯「さあ、食べよう」

澪「乾杯したんならまず飲め!」

唯「和ちゃんも来たしプレゼント交換、もうやっちゃおうよ~」

和「なんかすごい威圧を感じるんだけど、隣の女性から」

さわ子「プレゼント交換~!」

律「っていつから居た!?」

紬「先生の本職は忍者ですか?」

さわ子「そーよ、忍者よ!なにか文句ある!?」

唯(この人、絶対お酒入ってる……缶ビールどこから持ってきたんだろう……)

さわ子「私も持ってきたから、さっさ回して回して!私がストップって言うまで永遠に回し続けなさい!永遠に!」

律「先生、酒臭いぞ?」

さわ子「ストップ!ストップよ!ストップだって、ちょ、止めて止めて無視しないで!」

和「お酒癖悪いですね、先生……」

唯「あ、これムギちゃんのだ~!」

律「げっ、澪のだっ!」

澪「律のプレゼント……」

紬「唯ちゃんのだ~」

律「なんだこれ、ドキュン☆ハートデラックス?うう寒気が……」

唯「えっ、豪華客船の旅ペア2名様って……」

紬「わあかわいいクマさんっ、ありがとう唯ちゃん!」

澪「ひいいいい、みえないみえないみえないみえない!!!」

さわ子「和ちゃん、これ御歳暮じゃないのっ!」

和「先生だってこの砂時計、どうなんですか?」

さわ子「結構高かったのよ!?1万円くらいしたのに!!」

律「無駄な事にお金かけるなあ……」

さわ「う、うるさい!」

唯「はやく彼氏できるといいですね~」

さわ子「うううううっ、もうやめて!!与えられる才能も無く、努力もせず、そのくせ与えられるものに不平を言って、努力する人間の足しか引っ張れないような人は、
    目を瞑ってどっか隅っこに挟まって、口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きてればいいのよっ!!うわあああん!!!」

律「ちょ……落ち着いてさわちゃん……ゆ、唯、とりあえず謝っとけ」

唯「すいませんでした……」

唯「あ~、楽しかったね~」

唯「さわちゃん帰っちゃったね、みんなはこのまま泊まるよね?初日の出みるよね?」

紬「ごめん、唯ちゃん~、私これから親戚の会に出席しないといけないの」

唯「えっ?そ、そうなの?」

澪「私、家族と行くことになってるんだ。だから私は帰るなっ」

唯「えぇっ、そんなっ!」

律「私も私も~、だからあとで合流しようぜ~」

唯「和ちゃんも……?」 

和「私はこれから他県にいかないといけないから、ごめんね」

唯「ええええっ、そんなぁ……」

律「ははっ、なんちゅー顔してんだよお前はっ。明日会えばいいじゃないか」

澪「そうそう、唯は甘えん坊さんだなっ」

唯「うううう……」

唯「みんな帰っちゃった……」

唯「……」

唯「本当はみんな泊まってたはずなのになぁ……」

唯「なんでこんな意地悪するんだろう……やめてほしいよ、本当に……」

唯「あ~あ、もう一年生の冬かあ……本当にあっという間……」

唯「……」

唯「ういが帰ってくるまで寝ようっと……考えると寂しくなっちゃうよ……」

唯「もう何週もしたいなあ……高校生の間だけが私の人生でいいから何回も何回も……みんなで……」

唯「合宿して……パーティも開いて……あはっ、今度は世界旅行にでも行く?楽しそうだなぁ……」

唯「絶対楽しいよ……絶対……」

唯「……」

唯「……」zzz

――――――――唯


”えっ、誰?”


――――――――私たちはどうなるんだよ


”だ、誰?わかんないよ、どこにいるの?” 


――――――――私たちは―――――だろ―――?


”……”


―――――はやく―――起きて――――おき―て――起きて― 


”……待って!”

憂「はやく起きて!お姉ちゃ~ん、風邪引いちゃうよ?」

唯「えっ……うい……みんなは?」

憂「え?帰ったんじゃないの?」

唯「……」

唯「……うん」

憂「塾から急いで帰ってきたよっ!お姉ちゃんが言ったからっ」

唯「うん……うい、おかえり」

憂「ただいまっ」

唯「……」

憂「どうしたのお姉ちゃん?怖い夢でもみた?」

唯「う、ううん!なんでもないようい~、そば作ってそば~」

憂「はい、そばっ。とうとう年を越しちゃうね」

唯「だね~」

憂「あっと言う間だったなぁ……本当にあっと言う間」

唯「ほんとだよ、時間なんていらないのにね」

憂「あっ話変わるけどね、塾の私の友達がね、桜ヶ丘にいかないって言ったの、なんか寂しかったなぁ」

唯「そうなんだ~、でもういさえ受かってくれればいいよ」

憂「けいおんがどうのこうの言ってたけど、吹奏楽で有名な高校に行くって」

唯「音楽熱心だね~、いいことだよ」

憂「だねっ、だから私、応援したくなっちゃって」

唯「……」

唯「うい……ちょっと待って……」

憂「ん?なあに?」

唯「その子って今日、玄関に来てた子?」

憂「うん、そうだよ?」

唯「……」

唯「なんて子……?」

憂「夏くらいに塾で知り合ったの、中野梓ってちいっちゃくて可愛い子だよ~」

唯「……」

憂「お姉ちゃん達の演奏見たかったって言ってたけど、やっぱり実力が物を言うんだね、桜ヶ丘は受けないって」

唯「……」

憂「お姉ちゃん?どうしたの?」

唯「……」

唯「あ、あずにゃんが……来ない……そんな……」

限界だぜ、いろいろと
俺から呪われたくなかったら保守☆って定期的に書いてください、お願いします

3時頃です
今日中に終わる予定なのでおやすみ

遅くなりました
保守ありがとう

唯「えっ……えっ……?」

憂「どうしたの?えっ?お姉ちゃん?」

唯「嘘だよッ!来るよッ!」

憂「え……っと……」

憂「知ってるの?知り合いだったとか?」

唯「そうだよ!?私と……あ、あっあずにゃんは友達で……けいおん部の後輩で……リードギターで……」

憂「お、落ち着いてっ、お話聞かせて……」

唯「……」

唯(ボロ出しちゃった……落ち着いて私……今ならまだ間にあうよ……)

憂「どんな友達なの?梓ちゃんお姉ちゃんの事、一度も話題にしてこなかったけど……」

唯「え、えへへ!間違っちゃった~っ、いや~勘違いしちゃったよぉ!梓ちゃんっていうの?じゃあ間違い!私の間違いだよ~!ごめんごめん!えへへっ!」

憂「あ、そ、そう?なら……いいけど……」

唯「うん……お恥ずかしい、へへ……」

憂「……」

唯「……」

あずにゃんはリズムギターな

◇お風呂◇

唯「……」

唯「……」

唯「……私のせいじゃないもん」

唯「私は頑張ってるもん……みんなと……一緒に……前みたいに一緒にお菓子食べて……ライヴできるようにがんばってるもん……」

唯「こんなのおかしいよ……いくらなんでも難しすぎるよ……文化祭でライヴしたら、あずにゃん来たの?おかしいよ……」

唯「じゃあ私のせい?みんなとの高校生活をいけない方向へ向かわせたのは私のせい……?おかしいよ……」

唯「……」

唯「あずにゃんを連れてくればいいんだから……誘えばあずにゃんだってすぐ来てくれるよ……」

唯「……」

唯「あずにゃんは他の高校に行かせない……そうだよっ、私が絶対いかせないっ」

唯「……」

唯「よしっ!」

>>337
まじですか、唯を見縊っていた


澪「おまたせ~っ……てあれ?り、律……私服?」

律「あらあら気合入ってますわねえ、晴れてるわよ澪ちゃん」

澪「騙したなあぁあ!!律!」

律「私は着ていくかどうか聞いただけですわ、なにか文句でも?」

澪「んぎいいい、あ、頭だせっ!ほらっ!」

紬「ごめ~ん、遅くなっちゃっって~」

律「あっ、ムギっ!みてみて澪の奴~、こんな気合入れてるんだぜ~」

紬「あら、澪ちゃん!すご~い、かわいい~」

澪「あ~もう!!」

律「ところで唯は?遅いな」

紬「もうちょっとしたら来るわよ、唯ちゃんの事だし寝坊してるんだと思うけど」

律「あ、もしもし?平沢さんのお宅でしょうか」

憂「あっ、はい」

律「なんだよ唯か、はやくしろ~もうみんな集まってるぞ~、ていうか携帯出ろよ~」

憂「あ、私、平沢唯の妹の憂と申します」

律「あっ、ほんまですか、失礼しましたっ!」

澪「どうだった?」

律「びっくりした~、唯の妹が出てきてさ~、切っちゃった」

澪「それじゃ意味ないだろ!?はい、かけ直して!」

律「ええ~っ、緊張すんなぁ……」

唯「あ、はいもしもし~?」

律「あっ、まことに申し訳ございません、貴殿様が電話に出られて吃驚しまして切っちゃいまして、ええと、かけ直させてもらった次第であります田井中律ですが……」

澪「……」

唯「あっ、りっちゃん?ちょっと待ってて~」

律「え?唯?」

唯「うん」

律「唯がさ~、遅れるって。なんか初詣済ませててって~」

紬「ててって~、うふっ」

澪「どうしたんだろ……昨日帰ったこと怒ってるのかな……」

律「いつものほーげーとした調子だったし、それはないんじゃないかな」

澪「じゃあ、3人だな……」

紬「どうしたのかしら……」

律「な~に、考え込んじゃってるんだよっ!はやく済ませようぜ~」

律「で、唯を誘ってもっかい行けばいいことだろ?」

澪「ま、そうだな」

紬「そうね」

唯「あずにゃん……あずにゃんの家はここだね」

唯(出てくるまで待機して……)

唯「……」

唯「最初なに喋りかけたらいいんだろう……」

唯「う~ん……」

唯「けいおん部にっ、けいおん部で熱い青春を共にしましょう!!……う~ん」

唯「……」

唯「げへへ、お嬢ちゃん、おばさんと遊ばない?げへへ」

唯「……」

唯(決めてからくるべきだった……)

唯(どうしようどうしよう……!一応あずにゃんは初対面だし……)

あずママ「気をつけていってらっしゃい」

梓「は~い」

唯(きたっ!)

梓「~♪」

唯(どうしようどうしよう……)

唯(もうこうなったら強行突破あるのみ!) 

唯「な、中野梓ちゃん……?」

梓「え……はい?」

唯「私ね、平沢唯っていうんだけどっ、今から憂の所いくんだね?」

梓「えっ、お姉ちゃんですかっ?ど、どうも憂ちゃんとは仲良くさせてもらってます」

唯「その、ここで私と会ったこと……言わないでほしいの。秘密にしてくれる?」

梓「はいっ、大丈夫ですよ」

唯「そっか、よかった」

唯「……」

梓「えっと……あの……」

唯(あずにゃんだ……あずにゃん……)

梓「用件って……」

唯「うん、あのね……」

梓「はい……」

唯(久しぶりだね、元気にしてるみたいでなによりだよ)

唯「……」

梓「……」

唯「私、桜ヶ丘……けいおん部のボーカルをやっててね、文化祭にはでれなかったけどいっぱい練習して、これからいっぱいライヴとかするの」

唯(あずにゃん私がいなくて寂しくなかった?私は寂しかったよ?あずにゃんも私たちのけいおん部だもん)

梓「はい」

唯「……文化祭のライヴ、あずに……梓ちゃんに見せたかったなぁってすごい後悔して……」

梓「……」

唯(澪ちゃんも待ってるよ、りっちゃんもムギちゃんも待ってるから、おいでよ)

梓「私も……みたかったです……」

唯「うん、見せたかったよすごく。でも見せれなかったんだよね……」

唯(一緒に合宿行こうね、放課後ティータイムでライヴハウスに行ってはやく演奏したいよ、夏フェスにもいってさ)

梓「はい……いろいろな高校の文化祭をみて、私高校を決めたんです」

唯「うん、知ってるよ」

唯(でも……)

梓「それで、有名な高校なんですけど……音楽の検定が影響して、もう内定もらっちゃって、
  手続きも済ませたんです。 だから桜ヶ丘はやめることにしました……来月には他県に引っ越します」

唯「知ってるよ、憂から聞いた」

唯(もうダメなんだよね、みんなで演奏はできないんだよね)

唯「うん、私は梓ちゃんがそれでいいと思ったんならそれでいいと思う」

梓「ありがとうございます、わざわざすいません」

唯(私はやだよ……私は良くないよ……)

唯「うん……あ……あずっ、さちゃんも……頑張って……バ、バンドとか……私たちにまけな、いくらい……」

梓「えっ……」

唯「……っ」

梓「えっ、どうして……泣いてるんですか……?」

唯「ちょっと……先輩と重なっちゃっ、て……えへ……ううっ」

梓「……そうですか」

唯「っ……へへ……うんっ!負けちゃだめだよっ?私たちにっ!」

梓「……」

唯「私たちの放課後ティータイムより…っ…ずっと……ずっと楽じいバンド……っ……約束してっ……」

梓「……先輩……」

唯「ぐじゅ……ほ、ほらっ、ゆびきりっ!」

梓「……」

梓「指きり……」

唯「ゆびき~りげ~……っ……んまんっ」

梓「……」

唯「う~そついたら~はりせんっぼんの~ますっ!」

梓「……」

唯「ほらっ」

梓「……」

唯「ゆびきった!だよ?」

梓「……」

唯「ほらっ……ゆ、ゆびきった……って言゛ってよ……」

梓「……」

梓「ゆび……きった……」

梓「……」

唯「うんっ、約束だからっ!破ったら私が連れ戻しに行くからね!」

梓「……」

唯「じゃあ……」

梓「……」

唯「またね……」

梓「……」

梓「……」

梓「……」

梓「……」

梓「……」

ちょっと待って、ご飯食べるから

唯「……」

律「言っとくけどなあ、二回目なんだぞ?」

唯「うん……」

澪「元気ないな、どうした?」

唯「ううん……元気あるよ」

紬「本当に?」

唯「うん……」

律「……」

澪「……」

唯「ちょっと疲れちゃった……私帰る……」

律「は?ちょ……」

紬「ゆ、唯ちゃん?」

澪「……」

律「どうした……なにがあった……」

唯「……」

唯「ただいま……うい……」

唯「……」

唯「あずにゃんと出かけたの?」

唯「……」

唯「そっか……」

唯「……」

唯「……」

唯「もうやだ……疲れた……」

唯「はあ……もうダメだね、私」

唯「なんにも……っ……守れないや……」

唯(もうダメ……私の負け……)

唯「もうけいおんなんかどうでもいいや~……一人でいいや」

唯「そうだよ、このまま続けても未練残るだけだし、もうどうにでもなれ~」

唯「もう疲れたの」

唯「考えたくもないよ……けいおん部なんて……」

唯「澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃんごめんね~、一抜けするね」

唯「もう勝手に頑張って、ライヴの時くらいは見に来るから……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「私はもう……戻る資格ないよ……うっ」

唯「うぅっ……ぐっ……う゛ぅう゛ぅぇぇぇぇぇぇ」

唯「じゅぐっ……うえ゛ぇぅぅぅええええ……」

律「……」

澪「着信拒否……?」

紬「えっ……えっ?」

律「なーんかおかしいよなぁ……私達なんかしたっけな……」

澪「やっぱり唯の家に泊まらなかったから怒って……」

律「そんなに器小さい奴じゃないよ、あいつは」

紬「そうよ、ふつうなら笑顔で流してくれるわ」

澪「……」

澪「……」

澪「……」

澪「なんなんだよ、もう……」

律「……」

紬「……」

澪「これから頑張るんだろ?私達。唯の家に行こう。私は納得できない」

憂「お姉ちゃん?風邪ひいちゃうよ?」

唯「いいよ、別に」

憂「……」

憂「あっ、梓ちゃんがね」

唯「えっ……」

唯「なになにっ!?どうしたのっ!?」

憂「うっ、い、いや、なんかありがとうございましたって言っててって……やっぱり何かあるの?」

唯「……」

唯「別に……」

憂「お姉ちゃん……」

憂(どうしたの……?)

ピンポーン

憂「あっ、はいっ」

唯「……」

憂「はいはいっ」

憂「あら……えっと」

澪「あっ、唯と一緒のけいおん部の……秋山澪っていうんだけど」

憂「あ、はい、ちょっと待ってください。よかったらそこに腰をおろしてもらっても構いませんので」

澪「いや、大丈夫です……」

憂「……お姉ちゃん、なんかお友達来たよ?」

唯「……」

憂「お姉ちゃん?」

唯「帰って、って言って」

憂「えっ?」

唯「私はなにも用ないんだもん……帰ってっていって」

憂「……」

憂「でも……」

唯「帰ってっていってっ」

憂「……」

澪「……」

律「……」

紬「なんで……」

憂「あの……お姉ちゃん、具合悪いみたいで……また今度来てって言ってますけど……」

澪「……」

澪「わかりました……帰るぞ」

律「お、おいっ……」

紬「……」

澪「……」

律「……」

律「は、はは、ごめんなんかお邪魔したみたいで。ムギ、行くぞ」

紬「……」

唯「……」

憂「どうしたの?言ってよお姉ちゃん……」

唯「絶交したの、もう」

憂「絶交って……どうして!?あんなに楽しそうだったのに!」

唯「……」

憂「……」

唯「……もう憂は心配しなくていいから」

憂「そんな……!私はお姉ちゃんの妹だよっ!?なんでも話してくれなきゃヤダっ!」

唯「……」

唯「憂……」

唯「ありがとう」

憂「……」

唯「大丈夫だよ、憂だけは変わらないでいてくれるって信じてる……」

憂「……」

唯「私はもう……それでいいよ、憂さえいてくれば」

律「……」

紬「……」

澪「……」

律「ははっ、唯はもう来ないかぁ」

澪「みたいだな……」

紬「……」

律「ムギには悪いけど、このケーキまずいよ」

紬「私も……すっごく紅茶苦いわ」

澪「砂食ってるみたいだ……」

律「はぁ……学校には来てるよな?勿論」

澪「来てない」

律「は?」

澪「ここ一週間、不登校だ」

律「……」

憂「お姉ちゃん、バイト先から電話……」

唯「……」

憂「ちゃんと来てもらわないと困るって……どうする?」

唯「眠い……」

憂「……」

唯「眠いからいきませんって憂が言って」

憂「……」

憂「あ、あの……ええと……」

憂「姉がい、インフルエンザにかかりまして、はい、新型の、はい」

唯「……」

唯「……はぁ」

唯(ずっとお昼寝の生活も悪くないよ……うん……)

憂「お姉ちゃん、どこ行ってきたの?なんで携帯でないの?」

唯「お腹減ったから……ハンバーガー食べてきた……」

憂「い、言ってくれればなにか作ったのに!」

唯「ハンバーガーが食べたかったんだもん、いいじゃん」

憂「う……」

唯「もう私、寝るよ」

憂「……」

唯「学校はずっと行かないから」

憂「……」

憂(お姉ちゃん……)

唯「あ、このギー太売っていいから」

憂「……」

唯「もう……あれだから……うん」

唯「だからもういいよ……」

憂「……」

澪「違うだろ?ここはこう!」

律「お前詳しいな~、ドラムもわかるのか」

紬「りっちゃん頑張って!」

澪「そんな呑気な事言ってないで、しっかり8ビート叩けるようになるぞ!今日中に!」

律「だ~か~ら~、合ってるだろ?ほら、メトロノームをしっかり見てっ、チッチッチッ……わんつーわんつー、ほら合ってるだろ!?」

澪「なんで裏拍刻んでるんだよっ、逆に難しいことだぞそれ」

律「だろっ?それは私の能力が長けているからだっ!」

澪「いいから真面目にやれ!」

律「あだっ!!いてえ!いてえ!」

紬「あはっ、りっちゃんタンコブすごーい」

さわ子「……」

さわ子(唯ちゃんは来なくなっちゃったけど、みんな頑張ってるわね……)

さわこ(その調子よっ、ライヴまで時間ないんだからっ)

唯「……」

唯「澪ちゃんから……メール……」

唯「……」

唯「ライヴ……やるんだ……すごいね」

唯「そっかぁ、私もう二年生なんだ……」

唯「……」

唯「……」

”けいおんって軽い音楽だって思ってたんですよ~”

唯「……」

唯「あはっ、恥ずかしいよ」

唯「私のグダグダトーク、結構うけてたなぁ」

唯「でもみんななら私が居なくても大丈夫だよ」

唯「……」

唯「……」

澪「唯の妹、合格したらしいぞ」

律「そりゃよかったな、肝心の姉があんなんだけど」

紬「でも唯ちゃん、もうわかってるはずだわ」

澪「どうだろうな……」

澪「まあ、唯次第だよ」

律「全く迷惑ばかりかけやがってあいつ~」

澪「ははは」

律「私達ができることはもうこれしかないからな」

律「あとは来るか、来ないか、本当に唯次第だよ」

澪「うん」

紬「来るまで待つわ、唯ちゃんは大事な大事な軽音部員だもん」

憂「お姉ちゃん、どうするのっ?」

唯「いかないよ」

憂「そう……本当に?」

唯「うん、もう関係ないもん」

憂「……」

憂「受験の貼りだしの時ね、律さんに会ったんだ」

唯「……」

憂「唯は大馬鹿野郎って言ってたよ?」

唯「はは、りっちゃんらしいや……」

憂「唯は大馬鹿だって、何回も言ってた」

唯「……」

憂「青春を無駄に過ごすなだって」

唯「……」

憂「同じ青春は二度と訪れないから、だからそんな青春を今、楽しんでおけって。私もそう思うよ?」

唯「……」

三週目!

唯「あ、まだチャンスあったんだ……」

唯「でもどうせまた二週目みたいになるんじゃ……」

唯「……」

唯「ううん、今度はちゃんと成功させてみせる!」


なーんてね

唯「……」

唯(私……2週目なんだよね……)

唯(そういえばまだ一周目もリタイヤしたままだ……)

唯(私、投げ出して……逃げてきたんだ……)

唯(現実逃避……みんなと別れたくないから……もう一度みんなと楽しくやっていきたいから……)

唯(自分勝手に……自分だけ逃げてきたんだね……)

唯(あれ?じゃあ一周目のみんなはどうなるの……二週目のみんなは誰……?本物……?)

唯(偽物……?もう意味がわからない……)

唯(もし偽物だったら……って私なに考えてるんだろう……)

唯(そもそも二週目って……なに?あり得るの?そんな事……)

唯「……」

唯「あり得ないよ……二週目だなんて」

唯「……」

唯「……私はみんなと別れるのが怖いんだ……」

唯「3年間頑張ってきたの゛に……卒業の、為、に……頑張ってきたのに……」

唯「……」

唯(みんな……)

唯「……」

唯(私……私……)

唯「……」

唯「……」

唯「澪ちゃん……りっちゃん……ムギちゃん……あずにゃん……」

唯「……」

唯「ごめんね……う゛っさ、最後なのに゛……私が……逃げて゛……ごめん゛……」

唯「戻りたいよ……みんなの所に……戻りたい……戻りたいよっ!!!!」

唯「う゛ぐっうぅううえええええええええええん!!!!やだやだやだ戻りたいい゛いいい!!!!」

唯「う゛う゛ううううえええええええええん!!!!!」

◇朝◇

憂「お姉ちゃん~、本当に行かなくていいの?」

憂「おねえちゃ……あれ、お姉ちゃん?」

憂「どこいっちゃったんだろう……」

憂「お姉ちゃ~ん」

憂「あれぇ……もう行っちゃったのかな……」

憂「ギー太と添い寝しちゃって……ちゃんと立てかけてないと錆ついちゃうよ」

憂「……」

憂「なにこれ……温泉マーク?落書きされてる……」

憂「……」

憂「違う……ティーカップ?」

憂「なんでティーカップなんだろう……」

唯「はあっ、はあっ、はあっ」

唯「はあっ、はあっ、はあっ」

唯「みんな……はあっ……みんな……っ……」

唯(私は諦めない……まだ終わりじゃないよっ!)

唯「はあっ、はあっ、はあっ」

”けいおん部が……恋人みたいなものだから……”

唯「はあっ……はあっ……待ってて、澪ちゃんっ!」

”唯ッ、泳ぐぞっ!”

唯「はあっ、りっちゃんっ、はあっ、んっ」

”これ、沢庵なの~”

唯「ムギっ……ちゃんっ!はあっ、はあっっ、はあ!」

”私、先輩方と演奏したいですっ!”

唯「あずにゃんっ……!っ……待っててっ!!」

唯が何回もループするけど毎回上手くいかずに病んでいく超絶鬱展開を考えたが
こんなもん需要ねえな

唯「はあっ……はあっ……」

唯(講堂から声が聞こえるっ……!)

唯「待って、おいていかないでっ!!私をっ、おいてっ!私もいくからっ!!」

唯(間に合って……!間に合って、お願い……!!)

ガチャッ!

唯「はあっ……はあっ……はあっ」

澪「最後の曲です、聞いてください」

律「1、2、3、……」

~♪~♪~♪

唯「……」

唯「……」

唯「……」

http://www.youtube.com/watch?v=1a4sd73VWC4

唯「……」

唯(これって……)

唯「……」

~♪~♪~♪

唯「……」

ぱちぱちぱちぱち

唯「……」

唯「……」

「以上、軽音部の発表でした」

唯(終わり……終わり……?)

澪「……」

唯「み、澪ちゃん!待って!私、来たよッ!」

澪「……」

唯「……」

澪「……随分、遅かったじゃないか」

じゃあこのSSが終わるか何時間も更新なかったら書こうかな

唯「……はあ……はあ……」

澪「……」

唯「た…はあっ…ただいま…はっ……はっ……」

澪「……」

澪「おかえり……」

律「まったくぅ……唯はお騒がせな奴だなぁ」

紬「ほんと、頭は良いのにね、うふっ」

唯「へ……へへ……良かった……良かったよ……」

澪「でも違うだろ?帰るところが」

唯「えっ……」

律「だな、さっさと帰って謝ってこい」

唯「えっえっ?みんな……?」

紬「じゃあね、唯ちゃん」

唯「ま、待って!待ってよ!どこ行くの!?みんなっ!」

唯「みんなっ!ねえっ!どこ行くの!?」

唯「あれっ……お客さんは……?みんな何処行ったの!?」

唯「私……一人……えっ?」

唯「憂っ!さわちゃん!?みんなっ!!どこっ!」

唯「……」

唯「部室……部室に……部室!?みんな部室に居るの!?」

唯「はあっ、はあっ、私だけ、うっぐ……おいて行かないでっ!お願いっ!はあっ、はあっ!」

唯「はあっ、やだよっ!!一人ぼっちはやだよっ!!一人にしないでっ!」

唯「ごめんなさいごめんなさい!!謝るから!!ぜんぶわ゛たしがわるいの゛っ!!はあっ、はあっ、はぁ」

唯「お願い……みんなっ……はあっ……はあっ……」

バンっ!

唯「はあっ……はあっ……はあっ……」

唯「部室に……も……い゛ないよぉぉぉぉ……」

唯「うぐぅぅうう……みんな……どこ……行くのっ……」

唯「はあっ、はあっ、うぐっ……はあっ……はあっ……」

唯「はあっ……はあっ……はあっ……」

唯「うぐぅぅうう……目指せ……武道館……うううう」

唯「もう……武道館なんて……いらない……ぐっぅ」

唯「みんなが帰ってきたら……それでいいのっ……!」

唯「うううぐうう……みんなぁぁぁぁ……」

唯「……」

唯「えっ……これ……なに……」


”げーむおーばー by放課後ティータイム”


唯「……ゲーム……オーバー……そんな……やだよ……嘘でしょ……」

唯「いやっ……いやっ……!終わりなんていやっ!!絶対いやっ!!!」

唯「……」

唯「……」

唯「あ……ああ……」


”こんてにゅー?”

唯「ああ……こんて……にゅー……?」

唯「あ……あっ……私達の……印……」

唯「私達の……」

唯「うぐうぅぅぅ、しっ、じるじっ!!」

唯「ティー……カップ……が……書いで、ある……ううううぐう」

唯「みんな……戻れるの゛……っ?わだしっ……わだしっ……」

唯「や゛るっ!!私、みんなとっ……そ、卒業したい……!!!」

唯「私は……放課後ティータイムがいいよ゛ぉ……」

唯「みんなとっ……最後に……!」

唯「演奏しだいよっ!!!!」

唯「ううぐっ……う……はあっ……」

唯「ふぅっ……ふうっ……ふうっ……」

唯「みん……な……」








”ここ……どこっ……?”


―――――大馬鹿だよ、唯は


”み、りっちゃん……?りっちゃんだよねっ!?”


―――――おかえり、唯ちゃん


”む……ムギちゃん?ムギちゃん?”


―――――卒業ライヴを台無しにする気か?笑って卒業するって約束しただろ?


”澪ちゃん……!ごめんね……私が……”


―――――子供ですね、先輩は

”ごめんね、あずにゃん……ごめん……”


―――――もういいよ、起きろ


”いいの?私……戻ってきてもいいの?”


―――――だって私達は、5人で軽音部だろ?


”……本当にっ……?いいのっ……?”


―――――起きろ、いいから、はやく


”わかったよっ、いまっ、起きるから!”


―――――はやく……はやく……起きろ……起きろって……おい


”う、うん起きるってば……待って、あれ、起き上がれない……”

―――――はやく起きろ!

唯「はいっ!」

律「何回言わせるんだよお前は~!」

唯「……」

唯「りっちゃん……?ここは……」

律「お前んちだよっ!みんなで歌詞作りしてたんだろっ!?覚えてないのかっ!?」

唯「……」

唯「私、二週目、二週目で!クリアできなくてっ!!」

澪「はは、こいつ寝ぼけてんな」

唯「寝ぼけてない!寝ぼけてないってば!……寝ぼけて……ないよ……っぐすん」

紬「あらあら……」

唯「……みんなぁ」

律「ははっ、なんだよ、どうした唯?」

律「怖い夢でも見たのか?」

唯「……ぐうえええええええん!!!」

梓「えっ!?なんですか、どうしたんですか!?」

唯(そうだ……卒業ライヴで歌う歌を作ってて……)

唯(徹夜でやってたら寝ちゃって……)

唯(変な夢……見ちゃったのかな……)

唯(でも……夢……?)

澪「はは、だって唯が書いてる歌詞、あからさまに離れたくないって言ってるもんなっ」

律「そんなこと思ってるから変な夢みるんだよっ、なになに?高校生活二週目をプレイした夢だって?あっはっは、腹いてぇ~」

梓「先輩……」

紬「どうだったの?唯ちゃん?その二週目は」

唯「……ぐすん」

唯「みんな……みんなバラバラになっちゃって……あずにゃんが……他の高校受験して……それでっ、ううっ」

梓「先輩……」

律「はは、もういいよっ、わかったからっ、泣くなって」

唯「sりゃなくようgええええええん」

律「へへ……っ……馬鹿だなっ……唯は」

澪「……唯」

明日、朝書くんで勘弁してください
もう眠過ぎて限界です、ごめんなさいおやすみなさい

じゃあ俺三週目の書いていいですか?
ちょっとだけ書き溜めてるんで

結構頑張って書いた方なのでこれで完結ということでお願いできませんか?
どんなクソみたいなオチでも、それで終わらせたいんです
のっとりが言うのもなんだけどその3週目は個別にスレたててお願いします

わかりました
じゃあ完結したらスレ立てます

なぁ
二週目の週って周じゃねえの?
まぁどうでもいいけどな

>>508
俺の書いてるのがって意味だったんだけど、あんまり溜めてないけど立てて大丈夫かな

じゃあここに書くかんじでいいですか。そんなにがっつりしたやつにはならないと思うんで
ちょっと思いついただけなんでちゃちゃっと書きます

純「はじめまして、平沢さん(本当は二回目なんだけどなー、でも信じて貰えないだろうから黙ってよっと)」

憂「はじめまして、えっと鈴木さん?」

純「純でいいって、私も憂って呼んでいい?」

ROMも出来ないもしもしは死ね

>>519
べろべろばー

>>518
憂「馴れ馴れしいんだよお前」

純「なっ…」

「以降憂とは一切話をしなかった、因みに三周目はなかった」


END

じゃあ投下します。書きながらなんで遅いと思うけど、そこは一つよろしく


唯「二周目は一周目と私のキャラが違ってたから展開が変わっちゃったのかも」

唯「今回は一周目に近い感じにしないと!」



紬「家ではどんなことしてるの?」

唯「ギタ……っ! ……ご、ゴロゴロ」

律「パートは?」

唯「えーと、あ、そだ。ハーモニカ!」

律「あ、ハーモニカあるよ。吹いてみて」

唯「ごめんなさい吹けません!」

唯(案外覚えてるもんだねー)

次の日

唯「はあ……はあ……!」

唯(軽音部には入ったけど、まだ心配なことはある)

唯(ムギちゃんの楽器屋……もし今回もなかったら)

唯「……! あ、あった!」

唯「これでギー太の件は安心だね!」

唯「あ……いや、もしかすると」



唯「よかった、ちゃんとギー太もある……」ホッ

唯(もしかしたら、お店はあるけどギー太はない、なんていう可能性もあるかもって思った
けど、大丈夫そう)

唯「三週目は二週目より難易度低いのかな。今度こそ一周目みたいな楽しい軽音部にできるかも!」

唯「よーし、次はバイトだ!」

唯「ギターってどれくらいするのかなー」

澪「だいたい五万円くらいのがいいんじゃないかな」

唯「五万円かー……私のお小遣い十ヶ月分……」

唯「……」

律「あ、お前今、ギター代は部費で落ちないかなーとか考えてたんじゃないのか? 落ちな
いからなーw」

唯「え?……」ハッ

唯(そ、そうだ、そういうくだりがあったんだっけ)

唯「え、えっと……ぶ、部費で落ちませんかー?」

律「だーから落ちないってば」

唯「……」

唯(一週目と返し方が違う……。一週目とすれ違いがおこっちゃうかも。次からは気をつけ
ないと……」

律「よし、明日みんなで唯のギター買いに行こうぜ!」

一同「おー!」

唯(大丈夫、ギー太もちゃんとあったし。買いに行って、ギー太が変えなくてバイトするんだっけ)



唯「みんなー!」

ドンッ

唯「あ、ごめんなさい!」

ワンッ

唯「おーしおしょしょしょしょ」わしゃわしゃ

唯(確かこんなことしてたよね、うん)

唯「ジーッ」

澪「そういえば私も今のベースが欲しくて……」

律「私も中古のドラム値切って値切って……」

唯(あのときは気づかなかったけど、皆こんな話してたんだ。へー)

唯(そっか、こういう話してたから皆私に同情してくれてバイトの話に……)

唯(なら真剣にギー太を欲しそうにしてるフリしなきゃ)ジー

澪「唯……」

律「よーし、皆でバイトしよ!」

唯(来た!)

唯(確か交通量調査だったはず。違うバイトとかして一週目と食い違っちゃだめだし、
ここは私からさっさと切り出しちゃおう!)

唯「あ、じゃあ交通量調査とかどうかな!?」

律澪紬「え……?」

唯「え……?」

唯(あれ? 交通量調査……だったよね……?)

唯「――――あ!!!!」ハッ!

唯「ち、違う! そういうことじゃなくて! わ、私が交通量調査のバイトするから、ってことだよ!
み、皆にバイトなんかしてもらうなんて悪いよーえ、えへへ……」

唯(そ、そうだよ、まずは遠慮するに決まってるよ! バイトすることばっかり意識してたからつい……)

律「まあこれも部活の一環だって!」

紬「私やってみたいです」

唯「そ、そんな悪いよー」

唯(でもバイトはしなきゃ……。ど、どこで遠慮するのやめるべきなんだろ……)

律「いいっていいって!」

唯「で、でもー」

唯(……あれ? もう遠慮するところ終わってる? うう、そんな詳しいことまで覚えて
ないよ……)

律「よーし、やっるぞー!」

紬「おー!」

唯(あ、もうバイトはする流れになったんだ)

唯「お、おー!」

唯(……あれ、私「おー」なんて言ったっけ? というか私が「おー」っていうのもなんか
おかしいような……)

唯(……余計なことはしないほうがいいのかな。いつもどおり、いつもどおり……)



唯(バイトは記憶にある通りに終わった。ちゃんとお礼も言ったし、お金も返した)

唯(やっぱり私が一週目と同じようにしてれば一週目みたいになるんだ。がんばろう!)

唯(あとは私がギー太をじっと見ていればムギちゃんが店員さんを値切ってくれたはず)

唯「ジー」

澪「よっぽどあのギターが欲しいんだな」

律「よーし、やっぱまたバイトするかー!」

唯「ジー……」

澪「そうだな、唯はああいってたけど、やっぱり皆でバイトを……」

唯「ジー……。……?」

紬「そうですね。私もっといろいろバイトしてみたいです」

唯(あれ、なんか……?)

唯(確かムギちゃんが値切ってくれたはずなんだけど……。私また何か失敗しちゃったのかな)

唯「……」

唯「あー、なんていうかあれだねー、あの、ギター値切ったりできないのかなー?」

澪「唯も案外そういうタイプなのか」

律「値切るっていっても、25万を5,6万にするのは流石になー」

紬「そうですねー」

唯「……」

唯(なんで? ムギちゃんが値切ってくれるんじゃ……)

唯「こ、この店のオーナーがお父さんだったりしたらよかったのにー、あ、あはは」

律「それはさすがにないってww」

唯「……え、っと、ムギちゃん……?」

紬「ん?」

唯「ここって、えっと、ムギちゃんのおうちの系列だったり、しないのかな……」

紬「え? 違うけど?」

唯「え!?」

唯(う、うそ……)

唯「こ、ここって、え、そうじゃないの!?」

紬「ど、どうしてそう思うの? うちは海外旅行とかがメインの会社よ」

唯「そんな……」

律「おいおい唯、いくらなんでもそれは都合よすぎるだろ」

澪「そうそう上手くいかないぞ」

唯「で、でも!」

唯(一周目は、だって……!)

唯(一週目と違う。どこかで食い違っちゃったんだ!)

唯(でもムギちゃんのお父さんの仕事なんて私にはどうしようも……)

律「唯、いま話してたんだけどさ、やっぱりもう一回みんなでバイトを」

唯「! だ、だめ!!」

唯(一週目ではそんなことしなかった。一週目ではこの日にギー太を――ううん、
ギターを買ったはず。これ以上一週目と食い違っちゃいけない!)

唯「わ、私このギターは諦めるよ!」

紬澪律「え!?」

澪「いいのか? あんなに欲しそうにしてたのに」

唯「いいよ。初めから手が出るギターじゃなかったし、あはは」

唯(とにかく適当にギターを買わないと)

正直そういうのは投下する前に言って欲しかったんだけど
投下しだしてから待ち構えてたみたいに言われてもどうしようもないし
スレ立てたら立てたでなにかしら文句いったんじゃないの?

やめろって言ってた人もいたけど、その人らは俺が投下しだしてからは何も言ってないじゃん
粘着してるのは投下しだしてから言ってる二人だし

>>556
別スレ立てて面白かったら伸びるし、つまらんかったらdatに沈むだけだろ

>>561
別スレ立てたら重複スレ立てんなとかあっちでやれとか言ったんじゃないの?
叩きたいだけにしか見えないんだけど。それか皆叩いてるから俺も叩こう、ってやつ
まあ粘着してんのも二人だけなんだけどな
まあいいわ。落ちも考えたけど書く気失せたし

>>556
そもそもなんであの流れからこのスレ乗っ取ろうとしたのか神経疑うわ
完結させる意思もあったし、保守頼んでたんだからそれでよかったのに
書きたかったら別スレ立てて読みたい奴らだけ誘導してりゃよかっただろ

>>565
は?もう結構がんばったからこれで終わりにするっつってたじゃん
お前らこそちゃんと読み返せよ

なんだかんだいってお前らこのスレ見てたんかよww
なんかそこは安心したわww
まあ正しいかどうかは別にしてもやりかたはまずかったのかもな
叩く要素与えちゃったってことだし
勉強になったわ

>>568
このSSを自分が仕上げて、その後続かずにこのスレは落としてほしいと言いたかったんです
誤解招くような文章ですいません

おきてますよ
自分最後にこけやすいんでちょっと展開を考えてます……
朝中には投下しますと思います

唯「いいの?全部私が書いても」

梓「リアルな夢をみた、唯先輩だから任せてるんですよ」

紬「私達より一番、想いのこもった歌が出来上がると思うの」

律「そうだぞ、唯~お前寝てたんだからその分働けっ」

澪「お前もだろっ」

唯「本当にいいの?私だけが……」

律「唯のくせに遠慮とかやめろ」

澪「むしろ書いてほしいな、いつも私が書いてたから……」

唯「……」

唯「そっか……じゃあ……任せてっ!私が歌詞全部つくるね!」

律「おう頑張れ頑張れ、その間憂ちゃん捕まえてゲームしてるから、ね!」

憂「えっ、あっ、はい、お姉ちゃんファイトっ!」

唯「……」

唯(書きたいことがありすぎて……)

唯(1曲で収まるかどうかわかんないや……)

梓「私はギブアップです……寝ますね……」

唯「……」

澪「私も寝よう……私と梓は寝てないからな……」

唯「……」

紬「あっ、りっちゃんずるい!私がファ○コン使うっ!」

律「速いもん勝ちだいっ!」

憂「私、プリンが使いやすくて~」

律「プリンとか誰得キャラクターだろ~」

憂「そんなことないですよ~」

唯「……」

唯(本当に……本当に帰ってこれたんだ……)

唯(みんなのいる場所に……私、卒業できるんだ……)

唯(……)

唯(もし……初めっからみんなと出会ってなくて……音楽なんかやってなくて……)

唯(3年間過ごしたら……どんな毎日になってたのかな……)

唯(あの日……私とみんなが出会っていなかったらどんな今日になってたのかな……)

唯(……きっと、毎日お昼ねしたり……勉強もしないで、グダグダしてたんだろうなぁ)

律「ああっ、プリンつえぇっ!プリンまじ勘弁!もう憂ちゃん使わないで!」

憂「吹き飛ばしやすいですから嫌で~す」

律「くそぉっ……さわやかに吹き飛ばすとか言いやがって~」

紬「ぱ~んち」

律「あっ!タンマしてただろっ!?タンマ中だったから無効無効~!だめだぞムギ、一回死ねよぉ、対等になれよぉ」

紬「嫌で~す」

律「くんにゃろぉおおお!!!かかってこいっ!」

唯「……」

唯「……」

澪「んん~っ、ママ……」

梓「すーっ……すーっ……」

唯「……」

唯「みんな……っ……」

律「かんべんしてくだしあ~ぁ~あ」

紬「りっちゃんもっと強いと思ってたわ~」

憂「なにかもってきましょうか?温かいものでも?」

律「やけ酒じゃぁ!貢げ、貢げぇ!」

澪「ふにゃ……うるさい……ふふっ……」

梓「あ゛うっ!……先輩……顔に……手が……痛いぃぃ……」

唯「……」

唯「……」

唯「ありがとね……」

唯「……」

唯「ありがと……」

~♪~♪~♪

律「んなもんか」

澪「うん、上出来だ」

唯「これすごいね!私達もうプロなんじゃない!?」

梓「プロだったらここにいませんよ」

紬「ふふ、そうね」

唯「いやっ、これはスカウトくるんじゃないっ?そして卒業ライヴでスカウトされてメジャーデビュー!!」

唯「武道館も夢じゃないねっ!」

澪「はははっ、だったらいいけどな」

紬「ねえねえ、本当に来たらどうする?」

律「お引き取り願うな」

唯「え~っ、なんでなんで~?」

唯「梓はどうなるんだよっ、馬鹿ちん」

梓「私、中退しないといけないですね……」

唯「あっ、そっか~、残念だね~」

さわ子「早いわね~ほんと3年間って」

律「さわちゃんは3年間ずっとここに通い続けたから大したもんだよ」

さわ子「だってお菓子あるんだもん」

澪「先生」

さわ子「ん?な~に?」

澪「えっと……お、お世話になりました……これ……」

さわ子「えっ?えっ?なに?」

唯「みんなからのプレゼントで~す」

紬「一生懸命選びました~」

さわ子「だ、騙されないんだからっ!どうせあんたたちの事でしょ?びっくり箱とかそんな悪戯じみたもんでしょ?」

律「じゃあ開けてみればいいじゃないですか~」

さわ子「むう……」

さわ子「いいわ、上等よ、私のビビり耐性舐めたら痛い目に合わせて……」

さわ子「あらっ……」

唯「へへへ、かかったな」

さわ子「……これ……あなたたちが作ったの?」

唯「放課後ティータイムの名付け親はさわちゃんだよっ?」

律「特別に私達のベストアルバムと、放課後ティータイムのバッチを進呈しようとしたのになぁ~」

澪「びっくり箱って……古っ……ぷっ」

さわ子「あ、ああんた達ねえ」

紬「私達は卒業しますけど、そのアルバムとバッチを持ってれば寂しくないですね」

さわ子「……なっ」

さわ子「べ、別に寂しくなんか……」

唯「さわちゃん」

さわ子「……」

律「……」

さわ子「……」

唯「3年間、お世話になりました」

さわ子「……」

澪「これくらいしかできませんけど……私達が卒業してもそれを持っていてください」

さわ子「……」

律「放課後ティータイムを語り継いでいくのはさわちゃんですよ~?」

紬「梓ちゃんの事、よろしくお願いします」

梓「よろしくお願いします……これからも」

さわ子「……」

梓「けいおん部の顧問でいてください」

さわ子「……っ……」

唯「えっ!?泣いてるさわちゃん!?えっ、えっ!」

律「泣いてやんの~、しっかりしろ~」

さわ子「な……ない、な、ないて……ない……わよ」

唯「強がらなくていいですよ~」

さわ子「……んもうっ!っさいわねえ!わ、私、仕事あるからもういくっ!」

唯(大成功~♪)

律「卒業式まであと1週間かぁ……」

紬「ほんと……とうとう来たって感じがするわ」

澪「色々、あったからな……」

唯「うん……」

梓「……」

律「私達で、目標を決めよう!」

唯「え、なんの?」

律「どうやって卒業するかだよっ!」

澪「どうやって?意味がわからん……」

紬「そうねぇ……」

律「私はもう決めてるぞ?」

澪「そ、そうなの?」

唯「なに?言って言って!」

律「多分、お前らには無理な目標だと思うけど聞くか?」

唯「笑って卒業?」

律「そうっ!卒業式と卒業ライヴが終わって、帰宅して、お風呂に入るまで泣かないっていう目標だよっ」

澪「笑って卒業……」

紬「笑って卒業……」

律「ん……どうした……?なんだよ?」

唯「私も……っ……笑って卒業したい!」

律「えっ?」

澪「私も……卒業の時くらいかっこよく……」

律「なっ……」

紬「はいはいっ、私もっ!私も笑って卒業したいですっ!」

律「な、なんだってぇ……」

梓「笑って卒業……じゃあ私は笑って先輩方を見送ります!」

律「できるのかよ……お前らに」

唯「だってそっちのほうがかっこいい!かっこいいから!」

律(だめだこりゃ)

唯「憂~」

憂「な~に?」

唯「私がいなくなると寂しい?」

憂「当たり前だよ~、寂しいよっ?」

唯「そっか……」

憂「卒業だね……とうとう」

唯「だね~」

唯「憂は私に卒業してほしい?」

憂「そんなわけないよっ!ずっと一緒にいたいっ!」

唯「そっかぁ……」

憂「お姉ちゃん……?」

唯「うい~、塾とかいかないでね」

憂「へ?」

唯「私、家の中で一人ぼっちになっちゃうから」

憂「い、いかないよっ?だってお姉ちゃんと一緒にいたいんだもん」

唯「よかった」

憂「えへっ」

唯「ういっ!」

憂「へっ?」

唯「今日、お姉ちゃんのお布団でねないか!?」

憂「ど、どうしたの急に」

唯「お姉ちゃんに甘えていいからねっ!私は憂のお姉ちゃんだからっ!」

憂「あははっ、なんかおかし~」

唯「どういうこと~なにそれ~」

憂「じゃあお言葉に甘えて、お姉ちゃんのお布団にお邪魔しよっかな?」

唯「そうかっ!じゃあお姉ちゃんに甘える権利を与えよう!今日限り!」

憂「わ~い、万歳~」

唯「いよいよ明日だねっ」

律「卒業だな」

澪「私、絶対笑って卒業するからな」

律「なんでそんなに気合はいってんだよっ」

紬「私もっ!毎日口角を上げるマッサージやってるんだからっ!」

律「意味あるのか、それ」

唯「とうとう最後の部活だよ」

律「そうだな……」

澪「律が暗くなってどうするんだ~?」

律「く、暗くなってないわい!」

唯「えへへ、しつれいしま~……」

律「……」

澪「……」

紬「……」

梓「……」

唯「あ……れ?」

澪「ま、まって」

紬「ティーセットは……?食器棚は……?」

律「ホワイトボードも……机も……椅子も……」

梓「全部なくなってる……」

さわ子「やっぱり来みたいね、みんな」

唯「さ、さわちゃん」

澪「ど、どういうことですか?なんでなにもかもなくなってるんですか……?」

さわ子「それがね……この教室、合唱部が使うことになったの」

唯「えっ……」

梓「じゃあ私は……けいおん部はっ……!」

さわ子「それは安心して、けいおん部はまた別の教室に移ったから廃部じゃないわ」

唯「……」

唯「でも……私達の部室……」

唯「……」

唯「みんなで……お菓子食べた机が……なくなってる……」

澪「……」

唯「武道館ライヴ……書いてあったホワイトボードも……とんちゃんも……」

律「……」

唯「……」

――――――――

「あんまりうまくないですねっ、でもっ……すっごく楽しそう……!」

「私、この部に入部しますっ!」

「本当!?ありがとう!!」

「これから一緒に頑張ろう!」

「うんっ!よろしくっ!」

「ほらほら写真撮るぞ~、はいチーズっ」

唯「……」

唯「写真も……なくなってる」

さわ子「……」

律「……」

澪「……」

紬「……」

澪「出よう……私、ここにいたくない」

唯「……」

澪「ここはもう……私達の部室じゃないんだ」

律「……」

唯「……」

唯「そうだね……うんっ」

唯「なんてったって明日、卒業なんだからね」

澪「うん……行こう……」

唯「……」

唯(本当に……卒業なんだね……)

唯(あんまり実感なかったけど……明日にはもう、私達のけいおん部は活動してないんだ……)

唯(明日、ライヴしたら……本当にこれでこの学校とはさよならなんだね……)

律「緊張してきた~……うまく歌えるかな……あえいうえおあお~」

紬「りっちゃんと私と梓ちゃんはライヴで歌ったことないから緊張して当然よ」

梓「私、絶対裏返りそう……」

澪「ほら、もういっかい合わせるぞ、明日が本番なんだからなっ」

律「はいはい、わかったってば」

唯「……」

唯(これが最後の練習……本当に最後なんだね)

唯「……」

唯「……」

◇卒業式◇

憂「~♪」

憂「お姉ちゃ~ん、そろそろ起きないと……」

憂「……」

唯「起きてるよ、うい」

憂「……」

憂「……そっかっ」

憂「ご飯できてるから食べようっ」

唯「うん、すぐ降りるね」

唯「……」

唯「さあて、ギー太っ!今日は必殺技は封印しよっ!」

唯「高校生活、最後のライヴだよっ」

唯「うんしょっと」

ご飯を食べてきます
やっべ、眠い

唯「緊張してきた~」

憂「気を抜いて頑張って」

唯「うん」

憂「こうやってお姉ちゃんと登校するの……最後だね」

唯「なに暗くなってるのさ、うい」

唯「送り迎えだったら任せなよ、大学生でもそれくらいはしてあげれるよ?」

憂「えへ」

唯「なんでも最後最後って言っちゃだめだよ」

憂「だね、お姉ちゃんの言うとおりだ」

唯「……」

憂「着いた……」

憂「……」

唯「……」

憂「入らないの……?」

唯「……」

唯「いこっ」

唯(入学式を思いだすなぁ……)

唯(今日から高校生っていう期待に胸を膨らませて、この校門から学校を眺めたんだっけ)

唯(はやいなぁ、もうお終いだ)

唯(私の高校生活はもうこの日を以って、閉じるんだ……)

唯「……」

唯(ダメだよ、暗くなっちゃ……笑って卒業なんだから)

唯「あら」

さわ子「もうっ、平沢さん遅いですよっ?みんな整列してるんですから」

澪「おはよう」

唯「すいません……おはよう澪ちゃん」

律「最後までこの調子か~?」

紬「うふっ、唯ちゃんらしいわ」

唯「えへ、みんなおはよ~」

姫子「おはよ」

唯「おはよう姫子ちゃん」

いちご「……」

唯「おはよ~」

いちご「……うん、おはよ」

唯「へへ」

さわ子「ほらっ、並んで並んでっ」

「卒業生、入場」

憂「お、お姉ちゃんがはいってくるよっ」

純「はいはい」

律「……」

憂「律さんだ……っ」

澪「……」

純「澪先輩……」

紬「……」

梓「……紬先輩」

唯「……」

憂「お、お姉ちゃんっ、足と手が一緒……っ!」

純「ロボットみたい……」

梓「唯先輩……」

唯(卒業証書授与式が始まる……)

「田井中律」

律「はいっ」

唯(りっちゃんは緊張してないみたい……)

「秋山澪」

澪「はい」

唯(みんなリラクゼーションしてるなあ)

「琴吹紬」

紬「はいっ」

唯(私、ちゃんと返事できるかな……)

「立花姫子」

姫子「はい」

唯(姫子ちゃん、卒業式くらい前止めようよ……)

「校歌斉唱、一同起立」

唯「……」

憂「う……ぐぅう……お姉ちゃ……ん」

純「ま、まだ泣いたらダメだって……」

~♪~♪~♪

澪「澄し~碧空~仰ぎ~見~て」

紬「遥け~き~理~想を~結ば~んと~」

律「香れ~る~桜花の~咲~く丘~に~」

唯「ああ 励みし~友垣が~集~う校庭~」

~♪~♪~♪

http://www.youtube.com/watch?v=hdsOSuN7OdM&feature=related

「卒業生、退場」

憂「うぐぅ、うぐぅうう、おね、えちゃゃゃん……」

梓「……」

和「みんなわかってるわね……?」

信代「わかってるって……」

いちご「うん」

和「行くよっ」

さわ子(なんとか我慢できたわ……最近涙腺が……)

さわ子「えっ、なにっ?なにっ?」

和「整列して」

律「ほいほい」

さわ子「……」

和「さわ子先生」

さわ子「……」

和「一年間、お世話になりました」

「お世話になりました~っ」

さわ子「……」

和「先生からのご恩を忘れずに、私達3年2組生徒一同はこれからもがんばっていきますのでよろしくお願いします」

「よろしくお願いしま~すっ」

さわ子「……な……なにょ……もぅ……」

ぱちぱちぱちぱちぱち

さわ子「泣かないって……決めたのにぃぃぃぃ……ううううう」

律(お~い、素が出てる素が出てる)

唯「じゃあ、私達は準備しよっ……」

澪「……うん」

紬「ああ……緊張してきた……」

憂「ぐううっうう、げほっ、ごほっ、ううっううう」

純「ちょっと……大丈夫?」

梓「……」

梓「よしっ、やってやるです……」

律「さわちゃんには悪いけどさ、最後は制服で出よう」

澪「ばかっ、当り前だっ」

紬「卒業式にコスプレはちょっと……」

唯「……」

唯「ついにきちゃったね、この時が」

澪「……」

澪「ほんとうにきちゃったな……」

律「ほ~んと、まさかくるなんて思ってもなかったよ、ははっ」

紬「今、実感がわいても遅いのにね……」

唯「……」

唯「こんな寂しくなるなら、もっとなんかやっとけばよかったね、卒業旅行とか」

澪「それは卒業してからでも行けるじゃないか」

唯「違うの澪ちゃん……高校生じゃないとダメなんだよ……」

澪「……」

律「……」

唯「大切な青春のうちに、色々と思い出をつくらないとダメなんだよ……」

律「……」

唯「私ね、学んだことがあるの……もう二度と同じ青春は訪れないって」

律「ははっ、当り前じゃないか……なにいってるんだよ……」

唯「青春ってマネできないんだね……私、もっとチープなものだと思ってて……」

唯「此処に私達がこうしているのも奇跡の連続なんだよ」

唯「もし、私達が1年の文化祭に出場していなかったら……」

梓「……」

唯「ギー太だってほとんどムギちゃんのお陰だし、合宿だって……」

紬「……」

唯「私がりっちゃんや澪ちゃんに、あの職員室で出会わなかったら……私がけいおん部を勘違いして入部しなかったらもうそこでこの今はないんだよね」

澪「……難しい話は、苦手分野じゃなかったのか……唯は」

唯「え……」

律「おまえらしくないぞ~?どうしたいきなり?」

梓「そうですよ……やめてくださいよ、いきなり……っ」

唯「そうだよねっ……恥ずかしい、私、えへ」

律「ああ、そんなの考えないで、笑って卒業しようぜ」

澪「……」

紬「うん……笑って卒業するんだからっ」

梓「……」

唯「はいっ、じゃあみんな!手を出して!」

律「うおっ、な、なんだっ?」

唯「放課後っ……うんしょっ、はい出来上がりっ!私達のしるし!」

律「……」

唯「澪ちゃんもっ!ムギちゃん、あずにゃんもっ!」

澪「……」

唯「私にも書いて……っと、出来上がり!」

唯「さ、準備は整ったよっ」

澪「……」

唯「笑って卒業するんだよっ!はい、みんな笑ってっ!」

さわ子「遅いわね……なにやってんのかしら……ぐすん」

さわ子「……」

さわ子「……」

唯「むううう」

紬「むうううう」

澪「む、むー」

律「こんなの意味あるのか?」

梓「さ、さあ……」

さわ子「なにやってんの……あんたたち……」

唯「あっ、さわちゃん!口角を手で上げてるんだよ!」

さわ子「口角……?」

唯「うんっ」

さわ子「……そ、そう」

さわ子(もうあなたたちがナンバー1よ……色々な意味で)

「今日を以って卒業を迎える、お馴染のあのバンド放課後ティータイムです」

パチパチパチパチ

ヒューヒュー

唯「……最高のライヴにしようね」

澪「よしっ」

律「全身全霊を注ぎこんでやるよっ」

紬「うんっ!」

梓「……」

唯「あずにゃん、泣いちゃだめだよ?終わってからなら泣いていいから」

梓「な、泣きませんよっ……誰が……」

唯「放課後ティータイム、いくよ?」

唯「……」

キャーーーユイーーーー!!! ムギュウウウウウウ!!!!! アズサガンバッテー!
ミオチャンミオチャン!!!
リツナクナヨー!!!

唯「う、ううんっ!ごほんっ!」

律「……いくぞ?」

唯「うんっ!」

澪「よしっ!」

紬「うん……!」

ジャガジャ、ジャガジャガシジャンンジャジャガジャンンジャガジャン!!!!!

キャーーーーー!!!! キタアアアアアアア!!!!!!
ガンバレーーー!!!

唯「ふわふわ時間っ!!」

~♪~♪~♪

http://www.youtube.com/watch?v=lEN-3gPgy4A&feature=related


パチ!!パチ!!パチ!!パチ!!パチ!!パチ!!パチ!!パチ!!

唯「ベース、秋山澪っ!!!」

ドウルルル、ドュルル、ドュルッドュッ、ドゥ~♪

キヤーーーーーーーミオーーーーーー!!!! カッコイイイーーーー!!!!

澪「ギター、平沢唯っ!!!」

ユイーーーーー!!! カッコイイヨォォォォォ!!!!! ウンタン!!!

澪「あ~あ、神様~っお願~いっ、一度~だ~け~のっ!!」

唯「ドリいームータイムっ、くだ~さい!!」

澪「もしすぐにっ、話せ~れば、その後~はっ!!ど~に~か、な~る~よ~ねっ!」

「「「ふわっ、ふわっ、タイム!!!!!!」」」

~♪~♪~♪

澪「ありがとうございましたっ」

ヤバイーーカッコイイヨー!! パチパチパチ!!!

唯「ありがとうございました~!」

澪「ふうっ……」

唯「MCいれる……?」

澪「いやっ……このままいこう」

唯「……いく?」

澪「最後のライヴだから、思いっきり歌わせて……」

唯「……」

澪「あとは唯に任せるからっ……!」

唯「わかった、じゃあ続けていくよっ!りっちゃん!」

律「おうっ!」

カッ!!カッ!!カッ!!

~♪~♪~♪

http://www.youtube.com/watch?v=tzymp_Tb_R4&feature=related

さわ子「もうやってるのね……」

さわ子「どれどれ……」


キャーーーーーカッコイイイイイイ!!!! ティータイムーーーー!!!!!


「NO,thanksyou!!!」



さわ子「……」

さわ子「……」

さわ子(こんなに成長するだなんて思いもしなかったわ……)


澪「みんなっ、ありがとおおっ!!!」

パチパチパチパチパチ!!!!!!!!

澪「はあっ……はあっ……」

澪「唯っ……」

唯「任せて……澪ちゃん」

なにこのクソss
失望した

唯「どうもっ、放課後ティータイムですっ!!」

ワアアアアアアーー!!!!パチパチパチ!!!!

唯「とうとう卒業ですね……・私、今日が来るまで全然意識してなかったんですよ~」

唯「今、こうやって立って見ると、本当に卒業なんだなって……寂しくなります」

紬「……」

唯「これから私達、バンドを続けるか悩んだんです……何日もかけて」

梓「……」

唯「その結果……放課後ティータイムはこのライヴを以って解散することになりましたっ」

梓「えっ……唯せn」

唯「だからみんなで演奏するのはこれで最後です、5人みんなと楽しくバンド活動できる最後のライヴなんです」

梓「……」

梓(違う……続けるって言ったじゃないですか……どうして)

唯「あんまりしゃべってると前みたいにグダグダになりそうなんでっ、次の曲にいきます!」

唯「私が作詞……だけをやりましたっ!」

サクシダケカヨー ナンダヨソレー アハハ

唯「じゃあ、聞いてください!kirakira☆daysっ!」

~♪~♪~♪

キャーーーーーーー!!! ガンバッテーー!!!!

http://www.youtube.com/watch?v=8O01ipcRCXQ&feature=related

唯「このままでいいよ~っ、このまま~がいいよ~っ!」

紬澪律梓「うううう~♪」

~♪~♪~♪

~♪~♪~♪

唯「イエイっ!!」

ジャガジャガジャガジャガ~♪

唯「大きな声で~伝えあってゆこ~お~っ、幸せっ!!」

ジャーーン♪

パチパチパチパチ!!!!!!

唯「ありがとうございました~っ!」

律「ふぅ」

パチパチパチパチ!!!!! ヨカッタヨーーー!!!
パチパチパチパチパチパチ!!!!!

唯「じゃあ……みんな……」

律「私、多分笑いものにされるな」

紬「とうとうこの時が……どきどき」

梓「……」

梓「……」

唯「もう次で最後の曲になりますっ」

エエエエエエーーッ!!! ヤダーーーーーッ!!

唯「私達で作った……桜ケ丘高校校歌のアレンジバージョンですっ」

梓(卒業しても、会えるからって思ってたけど……)

唯「みんなで歌の練習をして~、あっ、その前にりっちゃん歌うように説得したんですよ~」

梓(もう……本当に最後……)

アハハハハハ、リツカオマッカーーー

律「ううう、うるさいっ!」

梓「……」

梓「……」

澪「もう、これが最後の曲か」

紬「さいご……さいご……」

律「む、ムギッ!だめだっ!約束しただろ?」

紬「うう……だって……だって……」

唯「私だって……わ、たしだって我慢して、るんだからねっ?ムギちゃん、頑張ってよ」

紬「ぅ……ぅん……」

梓「……」

梓「っ……嫌です……よっ」

唯「あ、あずにゃん……」

梓「どうして……嘘ついたんですか……っ?」

唯「……」

梓「私……私っ……もっと先輩方と……演奏できるって……思ったのぃぃ……」

律「へ、へへっ、あ、あっ……梓の奴ないてや、んのっ……」

澪「……っ……」

唯「だ、ダメだよ……笑顔だ……よっ……?え、がおで……」

紬「ううっ……私も……もっと……みんなと……演奏したい……」

律「はははっ、む……む、ムギもっ、リタイヤ~、やっぱり無理だったじゃん、へへ……」

澪「……っ……ぅぅ……っ……」

唯「み……みんな、ずるぃ……よぉ……」

律「……ゆぃもっ……泣いて……やんのっ……っ」

唯「ううっ……」

紬「……っ……」

信代「な~に泣いてるんだよっ!!しっかりしろっ~!」

律「泣いてないわっ……!ぐ…ぅ…」

姫子「ゆい~、頑張れ~!!」

ガンバッテー!!!!ミンナーーーー!!!
ナクナーーーーー!!!!! ガンバレガンバレ!!!!

唯「……っ」

唯「私達……ダメだね……へへ」

唯「ごめんね、あずにゃん……」

梓「……っ……先輩の……嘘つき……」

唯「みんなで……一緒に活動できないと嫌だったんだっ……」

唯「あずにゃん抜きで放課後ティータイムは成り立たないよ……?」

梓「……」

律「い、いいからちゃっちゃと終わらせるぞっ……!ほらっ、歌だ歌っ」

唯「へへへっ……りっちゃん泣いてるじゃ~ん……うっ」

律「……っ」

唯「えっ……と……っ……放課後ティータイムはもう終わりです……けど……」

唯「これからも……音楽、がんばりますっ……」

唯「私は、このけいおん部が大好きですっ!!!もう他に変わりはいないくらい……大好きですっ!!!」

イイゾーーソノチョウシーー!!! ワタシモスキダーーーーー!!!!ダイスキダーーーー!!!!

唯「じゃあ最後に!!みんなで歌って終わりにしましょう!!」

ジャガジャーン!! ジャーン!!

唯「せーのっ!!」

唯「桜高けいおん部は永遠に不滅ですっ」

澪「……は?」

律「え?」

紬「え?」

唯「あ……れ……ごめん……悪ノリです……」

律「ぷっ、もういいから歌始めろ~」

澪「ははっ、最後にすべったな」

唯「じゃあみんな立って~!!みんなでこのライヴを終わらせようっ!!」

ウタッテイイノ!!? ウタオウ、ウタオウ!!

唯「わんつすりー!!」

~♪~♪~♪








唯「……」

唯「ん……」

澪「部室でも寝るかお前は……」

唯「えっ……あれっ……」

律「さぁて、片づけをしないとな~、めんどくせ~」

唯「えっ……夢?」

唯「今……何周目……?」

律「なに言ってんだよ、ライヴ終わった後、お前死んだように眠りだしたんだろ?」

澪「色々、疲れたな」

唯「あ……そう……」

唯「……」

唯(なんか夢みてるみたいだった……私達、ちゃんとライヴ終わったんだね……)

唯「本当に終わっちゃった……」

澪「何度目だろうな、その台詞聞くの」

紬「泣いちゃったね……」

律「お前ら、ずるいんだよ~。あんな泣かれたらもらい泣きしちゃうだろ~」

唯「……」

唯「今……1周目……だよね……」

律「は?なにそれ」

唯「今のこの状況だよっ、一度きりだよね……?これが初めてだよね……?」

澪「寝ぼけてんな、こいつ」

唯「……」

唯(なんかすごい既視感……)

唯(前にもこんな事、あったような……)

文句いうやつなんなの? 全部終わってから……いや言わずに死ね

>>675
糞野郎w

律「寝ぼけたこと言ってないで、手伝えよ~」

唯「う、うん……」

唯「……」

律「このケロケロ持って帰れよっ、ほらっ」

唯「あ、私の……」

律「……ぉ、懐かしいもんでてきたなぁ」

唯「唯が入部するっていった時の写真じゃないか」

梓「えっ、見せてくださいっ」

律「ほらっ、こいつ緊張してるだろ?」

澪「はは、強張ってるな」

唯「……」

唯(さわちゃんが来る……そしてさわちゃんが来るんだ)

さわ子「どう~?ある程度片づけた?」

律「あ、は~い」

>>694
自分が書けない書く力の無いものだから、妬みで適当に批判してるだけだろ

唯「……」

さわ子「記念写真撮ろうっ!って思ったわけ」

律「いま、取り込み中ですよ~」

さわ子「なによう!せっかく顧問の先生が直々に来たっていうのにっ!」

澪「ま、いいじゃないか。撮ろうよ、記念写真」

紬「そうね、撮りましょう!」

唯(……それでみんなここから出て行って)

律「ったく、小学生か」

さわ子「もう何とでも言いなさいっ!さっ、いくわよっ、場所は決めてあるのっ!」

律「はいはい……」

紬「行きましょう行きましょう~♪」

唯「……」

澪「先に行ってるぞ……唯」

唯「……」

律「待ってるからなっ」

バタン!

唯「……」

唯「私、一人になる……そうだ……そう……」

唯(それで私、すごく寂しい気持ちになって……みんなと離れるのがいやになって)

唯「……」

唯「ホワイトボードを見たんだよ……そしたら……」

唯「……」

唯「……」

”にゅーげーむ?”

唯「……」

唯「……思いだした……ここから私の二週目が始まったんだ……」

唯(泣きながらこのにゅーげーむの文字に触れて、離れたくないって思いながらこのにゅーげーむに触れたんだっけ……)

唯「……」

唯「夢じゃなかったんだ……本当に私、二週目に行ったんだ……」

唯「……」

唯「これ触れたら……3周目に行けるのかな……」

唯「……これに触れたら……また最初から、みんなと……」

唯「……」

唯(私……もっとみんなと一緒にいたいよ……あずにゃんといっしょにいたいよ)

唯「……」

唯「……」

唯「ニューゲーム……」

唯「……っ」

唯「これに触れ続ければずっと高校生……私の望んだ人生がずっと……」

”高校生だけが人生でいいから、みんなと別れたくないよ”

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「へへ……」

唯「私って馬鹿だなぁ~、ほんと馬鹿だね」

唯「もう懲りたはずだよっ?馬鹿にも程があるね~」

唯「待っている友達がいるのに……私の事を」

”先に行ってるぞ……唯”

”待ってるからな”

唯「……っ……馬鹿だよっ……大馬鹿だよ……」

ガチャ

唯「……?」

唯「み……みんな……」

澪「なにやってるんだ?まだ泣いてるし、はは」

律「さわちゃん怒ってるぞ~?はやくこないと~」

唯「うう……う゛ん……いくよ……」

唯「へへ……」

唯「もうニューゲームはしないよっ!私はこれでクリアっ!」

澪「は?」

律「……?

紬「……?」

唯「私が何周目してるかわかんない……これがもしかしたら200週目だったかもしれない……何回もコンテニューして同じことをずーっと繰り返していたのかもしれない」

唯「私馬鹿だから今やっと気づいたよ……やっぱりこのけいおん部が好き!!」

梓「……」

律「ふっ」

唯「うん」

澪「わかったから行くぞっ、唯」

唯「うんっ!」

さわ子「遅い!!!」

唯「す、すいません……」

さわ子「化粧が崩れちゃうじゃない!ほらっ、はやく並んで!」

律「はいはい、わかったって」

澪「おい律っ、お前が前だぞっ?」

律「私、背が高いからこれでいいんだよっ」

澪「聞いたか?みんな、こいつ……ぷっ」

唯「あははははっ、背が高いだって~」

律「なっ……おまえらなぁ!」

紬「りっちゃんより澪ちゃんの方が高いわね、あははっ」

梓「苦しいですよ先輩~」

律「き、きいいいいうるさいうるさいうるせ~、もう怒ったかんな!ヤクルト6本がぶ飲みしてやる」

澪「あはははっ、勝手にしてろ~」

律「ちくしょおおおッ、ぜ、絶交よっ、ひどいわっ!私乙女なのにっ!」

唯(やっぱりいいね……けいおん部は)

さわ子「あ゛~もう!はいチーズッ!」

律「ちょっとまt」

澪「あはははは、りっちゃん変な顔~!」

紬「いい写真が撮れたわね~」

唯(ここが私の居場所……)

梓「あははっ、もう一回お願いします~先生」

律「うるせーっ、もう知らないっ!う゛ぇぇぇぇん」

唯(私の大好きなけいおん部はもうなくなっちゃうけど……それでいいの。私達は卒業したんだ、みんなで。卒業できたんだ)

唯(あずにゃんもおいで、待ってるよ。来年みんなでまたけいおん部やろうよ)

梓「私、先輩方を追っかけます!来年またけいおん部やりましょう!」

律「言わなくてもそうさせるわい!」

澪「約束しような、また来年もけいおん部だ」

紬「じゃあ私、ティーカップ強化してくるわねっ」

律「あははは、なんだよ、強化って」

さわ子「いい!今、すごいいいから撮るわっ!はいチーズっ!」

パシャッ

――――後悔?そんなのしないよ?もう約束できたもん、またけいおん部をやるって

――――もう振り返るのはやめるよ、私は今を生きたい

唯「さわちゃんもはいってはいって!!」

さわ子「ああっ、け、化粧を……」

――――今の私達に敵う青春はないと思う、何周しても敵わないよ

――――やっと、戻ってこれた気がする

唯「はいチーズっ!!」

――――けいおん部に

――――此処が、私の居場所なんだ これからもずっと ずっと

唯「えへへ、もいっかいもいっかい!!」

唯「こんどはどんな私達を撮ろっか!」

律「お前が入ってこないと話になんねーよ!ほらっ、こい!」

唯「おっとっと……ぴ、ピース!」

パシャッ
                                               おしまい

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