竜「不老不死ってそんなに良いものじゃないよ」(412)

竜「暇だな」

竜「良い天気だな」

竜「暇だしマンモスでも狩るか」

バッサ バッサ

竜「マンモスどこかな」

マンモス「パオーン」

竜「あ いた」

マンモス「パ、パオーン!」

竜「くらえ 鈎爪攻撃ー」ガシ

マンモス「パオーーーン!」グシャ

竜「一撃死とは、さすが俺」

竜「さっそく食べるか」

ムシャ ムシャ

竜「うめー」

竜「でも飽きた」

竜「帰るか」

原人「ウホ ウホ」

竜「あ 猿だ」

原人「ウホ ウホ」

竜「最近増えたな この猿」

原人「ウホーン!」

竜「おこぼれにあずかろうってか」

原人「ウホ ウホ!」

竜「別にもう食べないし良いか」

バッサ バッサ

竜「巣に到着」

竜「別に疲れてないけど疲れたな」

竜「寝るか」

竜「寝る」

竜「おやすみ」

竜「………」

竜「起きた」

竜「どれくらい寝てたかな」

竜「まぁ、良いか」

竜「別にお腹空いてないけどお腹空いた」

竜「マンモスでも狩るか」

バッサ バッサ

竜「………」キョロキョロ

竜「マンモスいないな」

竜「どういう事だろ」

人「うおー!」

竜「何だ?」

マンモス「パオーン!」

竜「猿がマンモスを追いかけてる」

人「うおー!」

竜「なんか毛が抜けてる」

竜「変なの」

ザシュ ザシュ

マンモス「パオーーーン!」ドサ

人「うおーー!」

竜「石の付いた棒で倒しちゃった」

竜「猿なかなかやるな」

竜「もしかしてマンモス少ないのはこいつらのせいか?」

竜「よく見ると沢山いるな」

竜「まぁ、どうでも良いか」

竜「帰ろう」

バッサ バッサ

竜「ただいま 俺」

竜「おかえり 俺」

竜「暇だな」

竜「寝るか」

竜「寝よう」

竜「おやすみ」

竜「………」

竜「起きた」

竜「良く眠った気がする」

竜「………」

竜「やけに暖かいな」

竜「なんか木が沢山生えてる」

竜「まぁ、良いか」

竜「暇だし散歩でもしよう」

バッサ バッサ

竜「ほんと木が増えたな」

竜「草原がまったくない」

竜「なんでだろう」

人間「キャー! 空飛ぶ化け物!」

人間「食われるー!」

竜「猿が増えてるな」

竜「何か喋ってるし」

竜「まぁ、良いか」

竜「何か食いたいな」

竜「海に出てみるか」

バッサ バッサ

竜「何か食えそうなの居ないかな」キョロキョロ

鯨「………」プシャー

竜「あ、あれ食えそう」

鯨「………」

竜「くらえ 鈎爪攻撃ー」ガッ

鯨「………!」グシャ

竜「さて、狩ったのは良いけど どうやって食うか」

竜「巣に持ってけば良いか」

バッサ バッサ

竜「重たくないけど重いな」

バッサ バッサ

人間「化け物がまたやってきたぞー!」

人間「食われるー!」

竜「食わねぇよ」

竜「まぁ、どうでも良いか」

竜「早く帰ろう」

人間「あっちの方にいったぞー!」

人間「やっつけろー!」

ムシャ ムシャ

竜「なかなかうまいな」

竜「でも飽きた」

竜「寝るか」

竜「寝よう」

竜「おやすみ」

人間1「こっちにいったぞー!」

人間2「さがせー!」

人間3「おい、見ろよ!」

人間2「見つかったか!」

人間3「このでかいの魚じゃないか?」

人間4「魚!? 食いたい!」

人間5「山じゃなかなか食えないしな」

人間1「後にしろ! 行くぞ!」

人間3「あ、あぁ…」

竜「何か騒がしいな」

竜「何だ?」

人間1「いたぞ! 化け物だ!」

人間2「で、でかい…」

竜「あれ? 猿だ」

人間3「こ、こんなの倒せるのか!?」

竜「ん? もしかしてやろうっての?」ムク

人間4「うわ! 起きたぞ!?」

人間5「に、逃げろ!」ドタドタ

竜「………」

竜「まぁ、良いか」

竜「寝る」

竜「………」

竜「起きた」

竜「何かあんまり寝た気がしないな」

竜「………」

竜「散歩でもするか」

バッサ バッサ

竜「あれ? 海獣の死骸が無い」

竜「骨くらい残ると思ったけど」

竜「まぁ、良いか」

人間「あ! 森の主だ!」

人間「もしかして狩りか!?」

人間「やった! 魚だ!」

竜「何か前と態度が違う」

竜「森の主か」

竜「悪くは無いな」

バッサ バッサ

竜「食う気はあまり無いけど海獣でも狩るか」

竜「どうせ残しても猿が食うだろ」

竜「そういや昔もよくマンモスの残りを与えたもんだ」

竜「いくら知恵を付けても猿は猿だな」

竜「まぁ、どうでも良いか」

バッサ バッサ

竜「ん? 何だあれ?」

船「………」スイー

竜「何か浮いてる」

竜「……狩ってみるか」

竜「くらえ 鈎爪攻撃ー」ガッ

船「………」ガシャン!

竜「ん?」

人間「ひー! 化け物が襲ってきたー!」

竜「あれ? 猿が乗ってる」

人間「ひー! 沈むー!」

ブク ブク ブク

竜「………」

竜「まぁ、良いか」

竜「海獣でも狩るか」

竜「海獣どこだー」キョロキョロ

鯨「………」プシャー

竜「あ、いた」

竜「くらえ 鈎爪攻撃ー」ガッ

鯨「………!」グシャ

竜「よし、帰るか」

竜「最初の獲物は何だったんだろうな」

竜「まぁ、良いか」

バッサ バッサ

竜「そろそろ巣か」

人間「あ! 森の主だ!」

人間「魚を掴んでるぞ!」

人間「やったー! 魚だー!」

竜「何かえらく喜んでるな」

竜「山菜沢山あるだろうに」

竜「まぁ、良いか」

ムシャ ムシャ

竜「うめー」

人間「………」チラ

竜「ん?」

人間「………」チラチラ

竜「何かすごい見てる」

竜「堂々と食いに来れば良いのに」

竜「まぁ、良いか」

竜「さいなら~」

バッサ バッサ

人間「魚だー!」

人間「解体だー!」

人間「主の恵みだー!」

竜「疲れてないけど疲れたな」

竜「寝るか」

竜「寝よう」

竜「おやすみ」

竜「…………」

竜「起きた」

竜「うーん 眠ったようなそうでないような」

竜「まぁ、良いか」

竜「散歩でもするか」

バッサバッサ

竜「また海獣でも狩るか」

竜「ついでに猿の様子でも見るか」

バッサ バッサ

人間「うわ! 何だあれ!」

人間「でかい化け物だ!」

人間「おや? あれは」

人間「知ってるのか爺様」

人間「あれは森の主様だ」

人間「森の主?」

人間「今夜はごちそうじゃのう」

人間「?」

バッサ バッサ

竜「あれ? 何か水に草が沢山育ってる」

竜「猿の食い物かな?」

竜「猿 草食になったのか」

竜「まぁ、良いか」

竜「猿が海獣食わなくてもどうせ土が食うだろ」

竜「しかし猿増えたなー」

竜「まぁ、良いか」

バッサ バッサ

竜「海は変わらんな」

竜「いつも青いや」

竜「変わる物も面白いが 変わらない物も良いもんだな」

竜「さて、海獣狩るか」

ワアァァァァァ!

竜「ん?」

人間「射れ!射れ! 勝利は目前ぞ!」

人間「怯むな! 撃ち返せぇ!」

竜「何だ? あれ」

ワァァァァァ!

竜「猿が木に乗って争ってる」

竜「何か他でも違うの見た気がするな」

竜「こっちのは小さいが」

人間「何だ! あれは!」

人間「射れ! 射れぇ!」

バシュ バシュ

竜「何だ? 何か撃ってくる」

人間「死ねぇ! 化け物!」

竜「何だよ やる気なのか?」

人間「殺せ! もののけぞ!」

竜「どうやらやる気みたいだな」

竜「やってやろうじゃないか」

バッサ! バッサ!

竜「ほれほれ~」

人間「うわ! 風が!」

人間「ふ、船がぁ!」

バッサ! バッサ!

竜「羽ばたき攻撃~」

竜「ほれほれ~」

バッサ! バッサ!

人間「うわぁぁぁぁ!」

ドラゴンからルックしたらこのワールドなんてスモールなんだろうなぁ

ブク ブク ブク ブク

竜「なんだよ 弱いな」

竜「所詮猿か」

竜「海獣でも狩ろう」

竜「しかし猿は海にもいるのか」

竜「どこにでもいるのかな」

竜「まぁ、良いか」

バッサ バッサ

竜「そろそろ巣だな」

竜「さっさと帰るか」

人間「あ、森の主帰ってきた」

人間「あれが森の主か」

人間「久しぶりに魚が食えるのぉ」

人間「勝手に食っても良いのかい?」

人間「大丈夫じゃよ」

人間「そうなのか」

ムシャ ムシャ

竜「うめー」

竜「………」

竜「猿来ないな」

竜「やっぱり草食化したのか」

竜「まぁ、良いけど…」

竜「帰ろ」

バッサ バッサ

人間「………」サッ

人間「いったか」

人間「しかしでかい魚だな」

人間「ほんとに食っても大丈夫なのかい? 爺様」

爺様「大丈夫じゃよ わしは子供の時に食べたがとても美味しかったぞ?」

人間「祟られたりしないかい?」

爺様「大丈夫じゃよ」

人間「まぁ、村一番の長生きが言う事だし信用出来るかな」

人間「うん」

爺様「そうじゃろう そうじゃろう」

人間「それじゃあ解体するか」

人間達「おー」

竜「疲れてないけど疲れたな」

竜「寝るか」

竜「寝よう」

竜「おやすみ」

竜「………」

竜「起き…」

竜「………」

娘「………」シクシク

竜「え?」

娘「………」シクシク

竜「ん?」

竜「何で猿が居るの」

娘「ひっ……」

竜「出てけよ 猿」ガオー

娘「キャアァァァ!」

竜「………」

竜「だから出てけって」ガオー

娘「あ…あぁ…」ガクガク

竜「何だよ まったく」

竜「おい」ガオー

娘「………」ブルブル

竜「訳が分からない」

娘「も、森の神様ど、どうかお怒りをお鎮めください」

竜「出てったら早急に鎮めるよ」

娘「わ、私の身を捧げます どうか…」

竜「別に猿なんていらないよ」

娘「う……うぅ…」

竜「どうしろって言うんだよ」

娘「お爺様…」ガクガク

竜「むぅ……」

竜「寝てるうちに居なくなるだろ」

竜「………」

娘「………」

竜「………」

娘「………」

竜「気になるなぁ…」

娘「ひっ……」ビク

竜「何でまだ居るんだよぉ」ガオー

娘「あぁ…ど、どうかお怒りを…」

竜「もう……何だよ」

娘「うぅ……」

竜「巣から離れたら勝手に出ていってるかも」

竜「少し離れるか」

娘「………」ガクガク

竜「……歩いていくか」

ノッシ ノッシ

娘「………」ガクガク

バキバキ バキバキ

竜「ちょっと木が邪魔だな」

竜「しかしこうやって地に足つけて散歩するなんて初めてだな」

竜「たまには陸も良いもんだ」

バキバキ バキバキ

竜「お 開けた所に出たな」

竜「今日はここで夜を明かすか」

竜「朝になったら猿も居なくなるだろう」

竜「こっち見んな」

竜「………」

竜「星が綺麗だな」

竜「そういえばいつも朝に出かけて帰ったらすぐ寝てたわ」

竜「夜に星なんて見た事無かった…」

竜「星綺麗だな…」

ガサ ガサ

竜「ん?」

娘「………」

竜「猿?」

娘「も、森の神様…」

竜「何で来るのかねぇ…」

娘「うぅ……」ガクガク

竜「………」

竜「ここじゃ寒いか……」

竜「巣に帰るか…」ノッシ ノッシ

娘「あ……」

これは竜と娘の恋物語に発展…か?

竜「………」

娘「………」

竜「………」

娘「あの…森の神様…」

竜「何だよ て言っても聞こえないか」

娘「わ、私の身を捧げます ですから天候を…」

竜「天候なんて知らねぇよ」

娘「………」

竜「………」

>114
エー
美人なんじゃないの? 勿体ないなぁ

竜「さっきからよく捧げますとか言ってるけど もしかして食われたいのかな」

娘「………」

竜「とするとこの猿は狂ってるのか」

竜「狂ってなきゃこんな事しないもんな」ガオー

娘「ひっ……」

竜「猿なんて短命だし、くたばるのを待つか」

竜「たまには寝ないでとどまるのも良さそうだし」

娘「男さん……」ガクガク

竜「こうなりゃ我慢比べだ」

娘を咥えて村に返しに行ったらいいんじゃないか?
そうればゆっくり寝れるのに

娘「………んん」

こっくり こっくり

竜「猿眠そうだな」

娘「………はっ」カクン

竜「猿おもしれー」

竜「眠っても取って食ったりしないのにな」

竜「あれ? 食われたいんじゃなかったっけ?」

竜「まぁ、良いか」

娘「………」

竜「あれ? 寝たわ」

娘「………」

竜「翼に入れてやるか…」ファサ

竜「………」

娘「………」

娘「はっ」

竜「あ、猿起きたわ」

娘「私眠って……」

竜「猿おはよう」ガオー

娘「ひっ!」

竜「驚くくらいなら逃げりゃ良いのに」

竜「まぁ、狂ってるし無駄か」

娘「昇竜拳!」

竜「えっ」

娘「えっ」

こうして竜の拳士が誕生したのか

竜「………」

娘「………」

竜「………」

娘「………」ぐぅ~

娘「あ…」

竜「猿の腹が鳴ってる」

娘「うぅ……」

竜「そういや、昨日から何も食べてないな この猿」

竜「………」

竜「森から何か採ってくるか」ノッシ ノッシ

娘「あ」

獣肉は駄目だぞ?生だと腹を壊す
血抜きしてなければ、人間には受け付けられないからな

ぐちぐちうるせーよ

ノッシ ノッシ

竜「………」

娘「………」

竜「………」

娘「………」

竜「猿付いてきてるや」

竜「狂ってるし仕方ないか」

猪「ブー ブー」

竜「ん? 何だ」

猪「ブー ブー」

竜「あれ 食えそうだな」

竜「ちょうど良いや あれを狩ろう」

猪「ブー ブー」

竜「火球 食らえ~」ボッ

猪「ぷきぃぃぃぃぃ!」ゴオォォォォ!

娘「す、凄い…」

竜「ほら 食えよ猿」クイクイ

娘「え?」

竜「ほら早く食えよ」グイグイ

娘「あっ」

猪「………」バチバチ

娘「………」

どうやら人間の食サイクルも判ってるようだ。よっかた

竜「………」

娘「………」

竜「………」

娘「うぅ……」シクシク

竜「あれ?」

娘「うぅぅ……」

竜「猿食わねぇな」

娘「………」シクシク

竜「そういや、猿草食になったんだっけ」

竜「草食じゃ肉は食えないか…」

竜「食えそうな草を探すか」ノッシ ノッシ

バキバキ バキバキバキ

竜「猿が食えそうな草って何だろ」

竜「うーん、わからん」

娘「………」

娘「もしかして食べ物を探してくれてるのかな…」

竜「そうだよ」

娘「太らせてから食べる気なんだ……」

竜「違うよ」

竜「お前も探せよ 猿」グイグイ

娘「あっ」

娘「うぅ…」キョロキョロ

娘「あ」

竜「何だよ」

娘「マイタケだ…」

竜「食えるんなら早く採れよ」グイグイ

娘「う、うわ」

竜「早く採れよ~」グイグイ

娘「採れっていってるのかな…」

竜「そうだよ~」グイグイ

子供同士みたいだなwwwww

鼻先だろ

娘「………」

竜「………」

娘「と、採れました…」

竜「じゃあ早く食べろよ」クイクイ

娘「あ、あの…や、焼かないと食べれません…」

竜「じゃあ焼くよ」ボッ

娘「あっ」

竜「火力は調節出来るよ」パチパチ

娘「………」

娘「もしかして言葉がわかるのかな…」

竜「わかるよ」

竜「………」

娘「………」

竜「………」

娘「………」

竜「寝たか…」

娘「………」

竜「良く寝てる猿だ…」

竜「まぁ、良いか」

竜「明日も飯を探しに行くか」

翌朝

ガサ ガサ


竜「何だ?」

男「………」

竜「また猿か」

娘「ん……」

男「む、娘!」

娘「お、男さん!」

竜「ん?」

男「娘! 生きていたのか!」

娘「男さん! 何で?」

男「せめて亡骸だけでもと思って…」

娘「男さん…」

竜「ん? どういう事だ」

娘「男さん…私」

男「一緒に逃げよう!」 

竜「だが、もう遅い!この雌猿はお前の知っている雌猿では――」
娘「昇竜拳!」 ドカッ
竜「ぐはっ!」
男「!」
竜「雄猿よ…俺はこの時を待っていたのかも知れん…」 ガクッ
娘「男さん!」
男「む、娘さん…」

                                              なんて

娘「でも…私は生け贄で…」

男「そんなのは関係ない! 俺が幸せにするから!」

娘「お、男さん!」ギュ

竜「………」

男「行こう 一緒に!」

娘「はい!」

ダッダッダ

竜「………」

竜「………」

竜「まぁ、良いか」

竜「これで良く眠れる」

竜「猿なんて居なかった」

竜「まったく、いったい何だったんだよ…」

竜「寝る」

竜「おやすみ」

竜「………」

竜「起き

娘2「………」ガクガク

竜「………」

竜「………」

竜「お い ふ ざ け ん な よ 」

まぁ、そうなるわなwww

バッサ バッサ

人間「何だ…」

人間「風が」

竜「お 前 か ぁ !」

人間「ひぃ!」

人間「神だぁ!」

竜「猿を巣に置くんじゃねぇ!」

ボォォォォォ!

人間「わーーー!」

人間「いやーーー!」

どっかの秘境に引っ越しちゃえw

竜「二度も同じ事があるわけない!」

竜「お前等がやったんだろ!」

竜「もう怒ったぞ!」

ボォォォォォ!

人間「わあぁぁぁぁ!」

人間「田んぼがぁ!」

竜「もうこんな所に居てられるか!」

竜「俺は引っ越すぞ!」

竜「あばよ!」

バッサ バッサ

いや、リナより姉だろ

この竜と永遠に生きていたい

バッサ バッサ

竜「さて、引っ越そうと旅に出た訳だが…」

竜「どこも猿で一杯じゃないか!」

竜「どういう事だ!」

竜「前はあんなにいなかったのに!」

竜「くそぉ…」

竜「どこか良い所ないかな」

竜「はぁ…」

すこし休憩します

竜「少し休憩します」

もしかして厄年なんじゃね?

バッサ バッサ

竜「お」

竜「山だ…」

竜「自分から見てもかなり大きいな」

竜「ここなら猿も来ないかも」

竜「……よし」

竜「巣作りするか」

バッサ バッサ

竜「山頂付近は雪で一杯だ」

竜「空気も薄い気がする」

竜「ここなら猿も来ないかな」

竜「さて、巣穴に出来るような穴はないかな?」

バッサ バッサ

竜「………むー」

竜「巣穴に出来るような穴なんて無いな」

竜「仕方ない、自分で作るか」

竜「そ~れ 火球連発」ボッ

ゴオォォォォン!
ゴオォォォォン!
ゴオォォォォン!

竜「これくらいで良いかな」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

竜「ん?」

雪山でブレスはだめえええええ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

竜「あれ? 上から雪が落ちてくる」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

竜「ありゃりゃりゃりゃ」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…

竜「穴塞がっちゃった…」

竜「う~ん もっと上に行かなきゃ駄目か」

竜「頂上に行ってみるか」

竜「山に巣作りって大変だな」

バッサ バッサ

竜「もう少しで山頂か」

竜「巣に出来そうな穴は無いかな」

バッサ バッサ

竜「お」

竜「山頂にでっかい穴が空いてる」

竜「これもしかして住めるんじゃないか」

竜「行ってみるか」

ノッシ ノッシ

竜「おぉ!」

竜「少し地面が黒くて堅いけどなんとか住めそうだ」

竜「ここなら猿も来ないし快適に暮らせそうだな」

竜「こんな良い場所があったなんて」

竜「日頃の行いが良いからだな」

竜「さて、さすがに疲れたな」

竜「寝るか」

竜「なんだか良く眠れる気がする」

竜「寝よう」

竜「おやすみ」

竜「………」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

竜「………」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

竜「ん~何だ?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ プシャ! プシャ!

竜「うわ! 何だ」

竜「何か周りが赤いぞ?」

竜「何事?」

竜「地面がドロドロしてるし」

竜「変な臭いもする」

竜「最悪だな」

噴火と同時に竜が飛び出してきて
猿「ぎゃー、山の神がー」ってなるんでs(ry

竜「一体どうなってんだ?」

竜「何か噴き出してるし」

竜「待ってればおさまるかな」

竜「よし待とう」

竜「早くおさまりますように」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ プシャ! プシャ!

音が笑える

竜「…………」

竜「全然おさまらないな…」

竜「なんか赤いドロドロが溜まってきたし」

竜「もしかしてここもう住めないのかな」

竜「とほほ、良い場所だと思ったのに」

竜「他に引っ越すかな」

竜「あ~あ また巣穴探しか」

バッサ バッサ

竜「めんどくさいわ~」

バッサ バッサ

竜「何か黒いのが体に付いちゃったな」

竜「全身真っ黒だわ」

竜「とほほ、ついてないな」

人間「な、なんだ! 山から黒い鳥が!?」

人間「あ、悪魔の使いだ! この世の終わりだ!」

人間「神さま~!」

竜「うわ、猿だ…」

竜「とほほ、まだ猿いたのかよ」

竜「いい加減滅びろよ」

竜「まったく」

溶岩が体に付いちゃったのか

ブルーアイズとかレッドアイズとかそういうのだろ
つうかそんなの個人で妄想してろよ

バッサ バッサ

竜「………」

竜「何か猿だらけだな」

竜「どこにいっても猿がいるわ」

竜「どうしてこうなった」

竜「とほほ」

竜「黒いのも取れないし」

竜「俺が一体何をした」

竜「まったく」

バッサ バッサ

竜「さすがに遠出しなきゃ駄目かな」

竜「あ~あ 何だか住む所少なくなっちゃったな」

竜「昔は良かった」

竜「猿は少なかったし、そんなに木が無かったし」

竜「まぁ、愚痴っても仕方ないか」

竜「新天地に期待」

バッサ バッサ

竜「………」

竜「結構飛んだな」

竜「ほんと何処も猿だらけだったわ」

竜「何処にでもいるよな~」

竜「お 陸が見える」

竜「ここに猿がいない事を祈るか」

「龍」は「竜」の当て字だって聞いたけど

略文字とかってのじゃないのか?

バッサ バッサ

竜「なんかうっそうとしてるな」

竜「他に比べて気温も高いや」

竜「猿もいるけどそんなに多くないな」

竜「なんか黒いし、昔の猿みたいな格好してる奴ばっかりだ」

竜「草原も多い」

竜「もしかしてここ理想郷じゃないか」

竜「なんかワクワクしてきた」

竜「巣穴に出来そうな穴探すか」

>>254
「竜」の方が架空の生き物の「リュウ」の形を表した元々の字なんだけど
大昔の人が「画数多い方がカッコ良くね?」って言って「龍」って字を使った
みたいな事を美術の先生が言ってた

バッサ バッサ

竜「おいおいおい」

竜「巣穴に出来そうな所が一杯あるじゃないか!」

竜「やっぱりここは理想郷だったのか!」

竜「猿がいるのがちと気になるが」

竜「少ないから無問題だ!」

竜「ここならずっと住めそうだな」

竜「とりあえず適当な所に巣を作るか」

さすがはPC様

ドシン

竜「ここが良いかな」

竜「よくよく考えたら飛びっぱなしだったな」

竜「寝るか」

竜「起きたら別の所に移るか」

竜「引っ越しし放題なのは嬉しいな」

竜「おやすみ~」

竜「………」

竜「起きた」

竜「ふう…」

竜「なんかちゃんと起きたのは久しぶりな気がする」

竜「さすが理想郷」

竜「よし、起きたし散歩…いや」

竜「探検だ!」

竜「はっはっは」

   Λ___Λ三 ー_        Λ___Λ
   |ノ  Λ   三-二     ー二三 ノ  Λ   ヽ
  /  (゚)   (゚)三二-  ̄   - 三   (゚)   (゚) |
  |    ( _●_)  ミ三二 - ー二三    ( _●_)  ミ  ウオーォオォーアッヒャアアアウオホーオオオオオ
 彡、   |∪|  、` ̄ ̄三- 三  彡、   |∪|  ミ    テンション上がってきた!!テンション上がってきた!!
/ __  ヽノ   Y ̄) 三 三   (/'    ヽノ_  |
(___) ∩___∩_ノ    ヽ/     (___)

   Λ___Λ三 ー_        Λ___Λ
   |ノ  Λ   三-二     ー二三 ノ  Λ   ヽ
  /  (゚)   (゚)三二-  ̄   - 三   (゚)   (゚) |
  |    ( _●_)  ミ三二 - ー二三    ( _●_)  ミ  ウオーォオォーアッヒャアアアウオホーオオオオオ
 彡、   |∪|  、` ̄ ̄三- 三  彡、   |∪|  ミ    テンション上がってきた!!テンション上がってきた!!
/ __  ヽノ   Y ̄) 三 三   (/'    ヽノ_  |
(___) ∩___∩_ノ    ヽ/     (___)

バッサ バッサ

竜「………」

竜「ここ面白いな」

竜「大草原もあれば大森林もある」

竜「さすが理想郷」

竜「永住の地なだけあるな」

ワアァァァァァ

竜「何だ?」

人間「くたばれ! 土人共!」グシャ グシャ

人間「俺達が文明ってやつを教えてやるよ!」バン! バン!

人間「やめてくれー!」

人間「ギャー!」

竜「何か黒猿と白猿が争ってる」

竜「白猿なんていたっけ?」

人間「ん? なんだありゃ!?」

人間「でけぇ鳥だ!」

竜「あ、気づかれた」

人間「捕まえて見せ物にしてやるぜ!」

人間「ヒャッハー!」

竜「何か好戦的な猿だな」

人間「死ね! 死ね!」バン! バン!

竜「何か撃ってきたな」

人間「おら! 死ねよ!」バン! バン!

竜「小さい鉄の球か…昔は鉄の付いた木だったのに」

人間「くそ! なかなか落ちてきやがらねぇ!」

人間「降りてこい! 卑怯者!」

竜「………」

竜「馬鹿らしい」

竜「帰ろ」

バッサ バッサ

竜「………」

人間「火を放てぇ!」

人間「いやぁぁ!」

バッサ バッサ

竜「………」

人間「おい、殺すなよ 売れなくなるだろう?」

人間「や、やめ…」

人間「大人しくしろ! この!」ビシ! ビシ!

竜「………何か殺伐としてるな」

竜「まるで狩りだ」

竜「まぁ、猿共が殺し合って数が減るなら歓迎するけど」

竜「いささか白猿が優勢な気がするな」

竜「まぁ、関係ないか」

竜「十分見て回ったし」

竜「帰って寝るか」

竜「起きた後にはきっと落ち着いてるさ」

竜「なんたってここは理想郷だからな!」

竜「………」

バサァァァァァ

竜「何だ?」

人間「良し!捕まえたぞ!」

人間「ハハハ!間抜けな鳥だぜぇ!」

人間「こりゃすごい! 国に持ち帰ったら高く売れるぞ!」

竜「なんだぁ~」

人間「おら! 引っ張れ奴隷共!」ビシ!

人間「………!」

竜「何だよ…また猿かよ…」

竜「全身に紐みたいなのかけられてるし」

竜「うぜぇ」

人間「麻酔をありったけ撃ち込め!」

人間「殺すなよ! 生け捕りにしろ!」

竜「………」

竜「火球攻撃~」

人間「え

ギャァァァァァ… ヒィィィィィ…

バッサ バッサ

竜「まったく何なんだよ…」

竜「白猿うざいな」

竜「別の所移るかぁ」

竜「きっとたまたまあそこが白猿の生息地だったんだよ」

竜「きっとそうだ」

竜「ここは理想郷なんだからな」

竜「うん」

竜「どこに行くかな~」

竜「………」

ド オ オ オ オ オ ン

竜「なんだ~!?」

竜「外からうるさい音が!?」

竜「もう~! 何だよ!」ノシ ノシ

人間「来たぞ! 悪魔だ!」

人間「一斉砲撃!」

ドオオオン! ドオオオン!

竜「またかよ! まったく!」

竜「ふざけんな!」

竜「皆殺しにしてやる!」

竜「ガァァァァァァ!」

バッサ バッサ

竜「何だよ!何だよ!」

竜「次から次へと白猿が!」

竜「俺が何したってんだよ!」

竜「高く売れるだの! 不老長寿の妙薬だの!」

竜「そんな訳ないだろ!」

竜「キィーーー!」

竜「俺は諦めないぞ! ここは理想郷なんだ!」

竜「やっと見つけた永住の地なんだからな!」

竜「くそぉ…」

人間「いたぞ!ドラゴンだ! 殺して名を上げろ!」

竜「………」

バッサ バッサ

人間「殺せ! 血を流させろ!不老長寿の妙薬だぞ!」

竜「………」

バッサ バッサ

人間「ありったけの毒を撃て! 毒ならやれるはずだ!」

竜「………」

バッサ バッサ

バッサ バッサ

竜「………」

竜「………」

竜「………」

竜「ここは理想郷じゃなかったのか…」

竜「余所に移るか…」

竜「気にいってたのに…」

竜「とほほ」

バッサ バッサ

竜「………」

竜「………」

竜「どこなら猿がいないのかな…」

竜「静かに暮らしたいなぁ」

竜「そういや、寒い山には住んでなかったな」

竜「寒い所か…」

竜「よし、北に行こう」

竜「うんと北に!」

竜「理想郷はきっとある!」

竜「あるんだ…」

バッサ バッサ

竜「だいぶ気温が下がってきたな」

竜「しかし寒い所にも猿は住んでるんだな」

竜「大陸系は全滅だな」

竜「どこも猿だらけだ」

竜「ここらへんにも猿がいたらもう終わりだぁ」

竜「猿がいませんように」

バッサ バッサ

竜「………」

竜「あ」

竜「陸が見える」

竜「陸というよりは氷…かな」

竜「むむむ…これは期待できる」

竜「探索してみるか…」

竜「希望は捨てんぞ!」

バッサ バッサ

竜「………」

竜「………」

竜「………」

竜「あれ? 猿いないな…」

竜「………」

竜「とするとここが理想郷…」

竜「安住の地か!」

竜「やった!」

竜「周りが氷だらけなのが ちとあれだが」

竜「猿が一匹もいないんだ! 小さい事だ!」

竜「ここが俺の安住の地だ!」

竜「うれしい!」

竜「これでゆっくり眠れるぞ!」

竜「さっそく巣穴を探さなきゃ!」

バッサ バッサ

竜「巣穴に出来そうな所はなかったな」

竜「火を吐くと溶けちゃうし」

竜「巣穴が欲しいな…」

竜「まぁ、贅沢いっていられないか」

竜「地面で寝るか」

竜「猿がいないだけまし」

竜「寝よう」

竜「おやすみ」

竜さんの生活がドンドン不憫になってく・・・

さっきまで「俺ちょっと竜さん探しにいってくるわ」とか書き込もうと思ってたけど、ちょっと考えなおすわ

竜「………」

竜「ん…」

竜「起きた」

竜「………」

竜「ん?」

人間「氷の魔獣が起きたぞ!」

人間「すごい! 世紀の瞬間だ!」

人間「大ニュースだ!」

竜「え?」

竜「ん?」

竜ざまぁ

人間「氷の魔獣が起きるなんて観測所始まって以来のニュースだ!」

人間「ぜひ生体観測を!」

人間「血液サンプルを採れないものだろうか!」

人間「ビデオを回せ! 高く売れるぞ!」

竜「………」

竜「なんで…」

竜「なんでいるんだよ…」

竜「………」

竜「ここは俺の安住の地のはずだろ…」

竜「なんで猿がいるんだよ…」

竜「ここは俺の土地だぞ…」

竜「ふざけんなよ…」

竜「なんでそんなに何処にでも住むかなぁ…」

竜「………」

頭が回らないだけだろ

竜「………」

竜「………」

竜「………」

竜「………」

竜「ゆるさんぞ…」

竜「ゆ る さ ん ぞ 猿 ど も ! 」

とうとう竜VS人類の本格的な争いになる・・のか?
竜さんのことだから「あ、眠いわ」とか言いそうwww

まぁサクっと皆殺しに・・あれ?なんか窓の外がうるさいな?

人間「な、なんだ!」

人間「急に暴れだしたぞ!」

竜「ゆるさんぞ! 猿共!」

竜「何処にでも住みやがって!」

竜「もう許さない! 一匹残らず皆殺しにしてやる!」

竜「 グ ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! 」

人間「み、耳がぁぁ!」

人間「ひぃぃぃぃ!」

バッサ バッサ

竜「ゆるさんぞ!ゆるさんぞ!ゆるさんぞぉ!」

竜「戦争だ! 戦争してやる!」

竜「ただ静かに暮らしたかっただけなのに!」

竜「 絶 対 に ゆ る さ ん ! 」

竜「安住の地を取り戻すぞ!」

竜「勝つのは俺だ!」

竜「ひひひひひひひひひ!」

竜「猿は皆殺しだ!」

竜「 勝 つ の は 俺  だ ! 」

はい解散





竜「いててて…」

竜「体中が痛いや…」

竜「あの変なピカドンが無ければもっと楽に勝てたのに」

竜「でも、もう猿はいないや」

竜「俺の勝ちだ!」

竜「やった」

竜「へへへ」

竜「今日から世界の王者だ!」

竜「うれしいな」

竜「もう猿害に悩まされなくて良いや」

竜「うれしいな」

竜「なんか疲れたな…」

竜「休もうか」

竜「猿はもういないからゆっくり休めるぞ」

竜「眠い…」

竜「おや…すみ…」

竜「………」

竜「………」

竜「起きた」

竜「猿は…」キョロキョロ

竜「いない!」

竜「やった!」

竜「散歩にでも行くぞ!」

竜「ひゃっほう!」

男「───…!!!?」がばっ

男「なんだ……夢か……」




       ~終わり~

バッサ バッサ

竜「うんうん 猿はいないな」

竜「念入りに駆除したかいがある」

竜「今日から世界が安住の地だ!」

竜「やった!」

キロロロロロロ

竜「ん?」

竜「何だ?」

爬虫原人「キロロロロロロ」

爬虫原人「キロロロロロロ」

象「パオーン!」

竜「トカゲが2本足で立ってる…」

竜「猿の最初の頃みたいだ」

竜「もしかしてこいつらも猿みたいに…」

竜「………」

竜「とほほ」

竜「不老不死ってそんなに良いものじゃないよ」

なんでそこから不老不死に繋がったの…
竜は辛いよでよかった希ガス

終わり

竜「ガイアが俺にもっとやれと囁いてる」

乙!

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