響「ドーナツ・ソング」 (51)


アイマスSSです。
地の文と、(人名)「~~」を混ぜた作品になってます。
地の文がある時に「」横に名前を書くという形を好まない方もいると聞くので、ご了承ください。


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はいさい!自分、我那覇響だぞ!

今テレビでの収録が終わって、事務所にプロデューサーの車で戻ってる最中なんだ。

夕方の5時になってたんだな、大分日が傾いてるさー。

あ!そうそう!プロデューサーがさっきの自分の収録褒めてくれたんだ!

やっぱり、プロデューサーに褒めてほらったら嬉しいぞー!

え?何でかって?・・・ええっと、それは・・・


ぐううぅぅぅ・・・




突然車の中にお腹の鳴る音が響いたぞ?

・・・!!いや!自分じゃないぞ!!そうだぞ!!

収録が終わって楽屋で、春香の作ってきたクッキーを食べたからな!

自分じゃなくて、今車の中にいる人ってことは・・・


P「・・・あはは、やっぱ聞こえてたか。すまんすまん」

響「やっぱりプロデューサーだったんだなー!かなり大きな音がしたぞ!」

P「やっぱり、人に聞かれると恥ずかしいもんだな・・・あはは」


そう言ってるプロデューサーの顔はかなり赤くなってる。


響「最初自分のお腹が鳴ったかと思ったぞ・・・」

響「・・・お昼、食べてないの?」


・・・ちょっと心配だぞ?


P「昼は食べたよ。おやつも春香が朝くれたクッキー食べたからな」

P「でも、やっぱこうやって動き回ってたら夕飯時になる前にお腹が減るんだよ」

響「じゃあ、事務所戻ったらすぐに夕飯食べるの?」

P「いや、そうしたいんだけど、もし今夕飯食べたら、10時ぐらいにかなりお腹減るんだよ」

P「そうなって、夜遅くにしっかりしたの食べるとさ・・・ほら・・・」


そう言ってプロデューサーはお腹を指差した。


響「ああ・・・太っちゃうってこと?」

P「そういうこと。音無さんと律子も、俺と同じ感じで悩みの種みたいなんだ」

P「だからさ、今の時間帯に良い感じにお腹に溜まるものが欲しいんだよな」

P「それに、今から事務所で事務作業ってなったら頭も使うから、甘いもの食べたい!ってなるんだよ」

響「プロデューサーは結構わがままなモノを欲しがってるなー」

P「はは、そう言わないでくれよ、事実なんだからさ」


響「でも、太ったって自分たちがいれば大丈夫だぞ!」

P「え?なんで?」

響「自分たちのレッスンに一緒に参加したらいいさー!」

P「ばっ、バカ、お前たちのあんな激しい動きだなんてついていけるわけないだろ?」

P「若い律子ならともかく、俺とか音無さんみたいに年いってたら辛いものが・・・な?」

響「へぇ・・・プロデューサーはピヨ子のことそう思ってるんだな・・・」

P「い、いや、そういうのじゃなくて・・・言葉の綾って言うか・・・」

響「後でピヨ子に報告しておくさー!」

P「響、それだけはやめて・・・な?響?」


あははっ、かなり焦ってるぞ。まぁ、ちゃんと後でピヨ子に言うけどね!


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事務所に戻って、みんなとくつろいでるぞ。

こうやってみんなで話をしたりテレビを見たり、お茶を飲む時はホントに楽しいさー!

でも、事務机に座ってる3人はホントに忙しそう。

帰ってピヨ子に車内でプロデューサーが言ってたことを報告して、

そのあとピヨ子がプロデューサーに乾いた笑みを浮かべながら怒ってた後は、あの3人は最低限のこと以外はほとんど喋っていない。

プロデューサーも「あー」とか「うー」って呻いてるし、

律子に至っては、灰になりかけてるぞ・・・


こうして見ると、お腹が空くのも分からなくもないぞ・・・

甘くて、お腹に溜まるもの・・・

それに、手っ取り早く片手とかで食べられるものが良いよね・・・

こういうのは春香に・・・でも、自分で作ってあげたいぞ!

なにかいいもの・・・う~ん・・・


真「ねぇ、響!」

響「・・・ん?真、雪歩、どうしたー?」

真「あのさ、さっきテレビで沖縄特集があってて」

雪歩「レポーターが『サーターなんとか』って言ってたんだ」

真「ボクも雪歩も、何て言ったのかちょっと分からなくて」

雪歩「響ちゃんなら分かるかなぁって・・・」


響「う~ん、自分、その特集見てなかったから分かんないけど・・・」

響「多分『サーターアンダギー』じゃない?」

真「そうそう!それだよ、それ!でも・・・」

雪歩「サーターアンダギーってどんなのかな?」

響「簡単にいうと、ちょっと大きなお団子状のドーナツなんだ!」

響「外はサクサクで、中はフワッと、しっとりしてて、自分の大好物さー!」

真「へえ!美味しそう!」

雪歩「お茶とも合いそうな感じだね!」

響「自分はさんぴん茶と飲むのが好きだぞ!」


響「・・・あっ!そうだ!明日作ってこようか?」

真「ええ!?ほんと!?・・・って響、作れるの?」

響「作れるぞ!地元にいた時は、よくあんまーと作ってたからな!」

響「こっち来てからは作ってないけど、作り方は覚えてるから大丈夫さー」

雪歩「わあ・・・楽しみ!じゃあ、私は明日とびきりのお茶、持ってくるね!」

真「響のサーターアンダギーと、雪歩のお茶かぁ・・・楽しみだなぁ!」

真「あ!そうだ!みんなにサーターアンダギーのことメールしておくね!」

響「分かったぞ!よ~し、腕をふるうさー!!」


あんなに2人がサーターアンダギーに興味持つとは思わなかったぞ。

今日の夜は頑張るさー!自分、完璧に作って見せるぞ!

でも、サーターアンダギーはとっても美味しいんだ!

普通の砂糖と、黒糖の2種類にするだけでも味が変わるし、

甘くて、食べごたえもあるから腹持ちも完璧で・・・って・・・




響「これだぁ!!!」ガタン!


雪歩真「「うわぁ!!」」

真「ど、どうしたの?響?」

雪歩「びっくりしたぁ・・・」ドキドキ

響「ご、ごめん、2人とも!な、何でもないぞ!」


思わず立ち上がったから、びっくりさせてしまったぞ・・・


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ジュワァァ  パチパチッ


・・・うん、良い感じに揚がっているぞ!

これなら、みんな喜んでくれるかもしれないな!

ああでも、プロデューサーたちにもあげるんだよね、

この大きさだと手づかみして食べることになるなぁ。

そうしたら、油が手にちょっとついちゃうぞ。

パソコンも、書類も扱うから・・・どうしよう・・・


・・・ちょっと待って、もしかしたら!!

よかった、あったぞ!紙製の小さな箱!

小さいサーターアンダギーを作って、この箱に詰めて・・・ 

あと、楊枝を差したら・・・よし!これでプロデューサーたちの為のサーターアンダギーができたぞ!

あ、でも、これってどこかのドーナツ屋が作ってたような・・・

サーターアンダギーだから、大丈夫だよね!



袋にも入れて、よし!準備完了!!

みんな美味しいって言ってくれるかな・・・ちょっと心配だぞ・・・

・・・ん?ハム蔵どうした?それにイヌ美たちも。

うんうん、ああ、サーターアンダギー揚げた匂いでお腹が減った?

そっか、みんな寝てたのにごめんだぞ・・・

何か食べ物・・・サーターアンダギーは家族にあげるには揚げ物だから、あまり良くないよね。

よぉし!みんなのために夜食も作ってあげるさー!!


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「「「「「・・・いただきまーす!!!」」」」」

「「「「「・・・わあ!美味しーい!!!」」」」」



真「ホントに美味しいよ!響!!」

雪歩「響ちゃんが言ってたとおり、サクサクしっとりって感じだね!」

響「でしょでしょ!久々に作ったけど、上手く出来たんだ!」


亜美「こいつぁホントに→!」

真美「ゆきぴょんのお茶との相性もバツグンですな→!!」

伊織「黒糖のもかなりいけるわよ♪」

響「黒糖は自信作さー!あ、今度チョコを混ぜて作っても面白いかも!」

千早「それに、萩原さんの抹茶を入れても面白いかもしれないわ」

響「千早!それは良いアイデアだぞ!」


美希「・・・これは、イチゴババロアと張るぐらいの美味しさなの!」

貴音「まことに、この『さぁたぁあんだぎぃ』は美味ですね。どれ、もう1つ・・・」

響「貴音・・・食べすぎだぞ・・・」


あずさ「あの~、響ちゃん?」チョイチョイ

響「どうしたの?あずさ」

あずさ「このサーターアンダギー、とっても美味しいわ~!でもね・・・その・・・」

響「?」

あずさ「やっぱり揚げ物だから・・・ほら・・・」


響「ああ、お腹周りに来るってこと?それなら大丈夫だぞ!」

響「油も少量で済むように作ったし、揚げてからキッチンペーパーで余分な油をしっかり落としたからね!かなりヘルシーに仕上げてるぞ!」

あずさ「まぁ♪それなら安心ね♪じゃあ、もう1つ・・・」

響「でも、流石に貴音みたいに食べたら変わらないと思うけどね?」

あずさ「」


あずさが固まっちゃったぞ・・・


春香「むむむ・・・これは新たなお菓子作りのライバルが出て来たかも・・・」

響「でも、自分一人で作れるお菓子っていえばこれだけだから、何でも色々と作って来る春香と比べたらまだまだだぞ?」

やよい「響さん、とーっても、美味しいですー!!これ、長介たちにも食べさせてあげたいかもー!!」

響「じゃあやよい、今度長介たちの分も、作ってこようか?」

やよい「良いんですか!?あ、でも、自分で作って、みんなに食べさせてあげたいです!」

やよい「それだったら、家族にあげるおやつの種類も増えますから!」


響「ああ、もう!やよいは良い子だなあ!!」ナデナデ

やよい「えへへ・・・///」ワシャワシャ

響「よし、じゃあレシピを後で書いて渡すからね!春香もレシピいる?」

春香「えっ、いいの?響ちゃん!?」

響「もちろんだぞ!みんな美味しく作れるようになった方が幸せさー!!」

春香やよい「わーい!ありがとー!!」「ありがとうございまーす!!」ガルーン


やよいや春香も、自分で作りたくなるぐらい美味しいだなんて、とっても嬉しいぞ!

そういえば、さっきやよいと話していたら、遠くで千早がこっちを見て鼻血を出してたぞ・・・どうしたんだろう?


響「律子、ピヨ子、どうかな?」

小鳥「とっても美味しいわ。ありがと、響ちゃん♪」

律子「私もとても美味しく頂いてるわよ。でもあなた、本当に器用よねぇ・・・」

響「でしょでしょ!それと・・・」ガサゴソ

響「はいっ!!」コトッ

小鳥「あら、可愛い箱に入ってて、また可愛い楊枝にささってるわね~」


律子「響、このDポ○プみたいなのは何?」

響「うう・・・その商品名だけは言われたくなかったぞ・・・」

響「昨日、プロデューサーが夕方に食べる用の軽食が欲しいって言ってたから、3人のために作って来たんだ!」

小鳥「適度な糖分と腹持ち・・・確かに、あの時間に食べるにはうってつけね!」

律子「しかも手づかみしないで済むから、手も汚れないし・・・」

律子「うわぁ・・・響!こういうの本当にありがたいわ!!」ギュー!

響「り、律子、ちょっと恥ずかしいぞ・・・」///

響「とにかく!夕方お腹が減った時に食べるんだぞ!!」

律子小鳥「「はーい!!」」


響「あ、そうだ!プロデューサーは?どこにいるんだ?」

小鳥「あ、そういえば今日・・・」

律子「・・・今日は朝早くから遠くに営業行ってて、遅くなるからそのまま直帰するって言ってたわね・・・」

響「ええっ!!そんなあ!!」

小鳥「残念だけど、響ちゃん・・・今日渡すのは無理ね・・・」

律子「ほら、響、がっかりしないで?永遠にプロデューサーがいなくなったわけじゃないんだから、ね?」

律子「今日それは自分自身のおやつにして、明日プロデューサーに渡せばいいでしょ?」

響「うん・・・そうする」

小鳥「こんなに美味しいんだからね?明日はプロデューサーさんには何としてでも食べてもらいましょう!」

律子「そうですね!プロデューサー殿には口あけて無理矢理詰め込ませてでも食べさせるわよ!!」

響「あはは!!二人とも、よろしく頼むぞ!!」


よかった、みんな喜んで食べてくれたぞ!

美味しいって言ってくれて・・・とっても嬉しいな!!

社長も美味しいって言っていっぱい食べてくれたんだ!

明日も作っていいかなって聞いたら、みんな喜んでOKしてくれて・・・

次はいろんな味のサーターアンダーギーを作るぞー!!

・・・あ、でも、プロデューサーがいなかったのが残念だぞ。

プロデューサーが何か食べたいって言ったから作ったのに・・・

明日はちゃんと来るみたいだから、その時に渡そう!やっぱり、手渡ししたいもんね!

チャンスはその時が来るまで、じっと待ち続けるものだぞ!



よぉーし!今日も腕をふるうさー!!


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響「はいさーい!!」ガチャ

小鳥「おはよう、響ちゃん」

響「ねえ!プロデューサーは?どこどこ?」

律子「ごめん、響・・・今日もプロデューサー朝早くから出て行ったのよ」

響「そんな・・・まただぞ・・・」

響「プロデューサーは、サーターアンダギーが嫌いなのかな・・・?」

律子「そんなわけないわよ。あの人ドーナツも大好きだから」

小鳥「そうよ?昨日のこと話したら、自分もいたらよかったのに~!って悔しがってたんだから!」


小鳥「あ、そうだ響ちゃん。プロデューサーさんは夕方には帰って来るから、ここに置いておいたらどうかしら?」

律子「響も午後から予定入ってたでしょ?」

響「うん、それじゃあ置いておくことにするさー」

響「でも、やっぱり手渡ししたかったぞ・・・」

亜美「おやー?ひびきん、愛しの兄ちゃんにだけ手渡しできないことがショックなんだね→?」

響「うぎゃっ!!亜美!びっくりしたぞ!!」

響「って、『愛しの』とか・・・そんなんじゃないぞ・・・」///

亜美「でも、ひびきん照れてるYO→!!」

律子「もう、亜美!からかわないの!」

亜美「うわ→!逃げろ→!!」タタタ


響「もう、亜美・・・恥ずかしいぞ・・・」///

響「そうだ!二人にも・・・これっ!」

小鳥「あら・・・今日は色とりどりね」

響「今日は、さらに抹茶とチョコと、キャラメル味のサーターアンダギーも増やしたんだ!」

律子「ありがと、響。本当に助かるわぁ・・・」

小鳥「仕事が終わって帰ってきたら、プロデューサーさんから感想聞いてあげて?」

律子「それまで、シャキッと仕事してくるのよ?」

響「うん!頑張って来るぞ!!」


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響「ただいまー!」ガチャ

P「お、響おかえり!」

響「あ!プロデューサー!ねえねえ、自分のサーターアンダーギー食べた?」

P「ああ、すっごく美味かったぞ!ありがとう、響!」

P「それに、昨日はごめんな?せっかく作ってくれたのに、俺が朝早くからいなかったから・・・」


響「ううん、大丈夫だぞ!それより、美味しく食べてくれたんだな!それが一番嬉しいさー!」

小鳥「良かったね?響ちゃん」

響「うん!!」

響「そうだ!プロデューサー、明日の収録はプロデューサーもついてくれるの?」

P「えっと、たしか・・・ああ、その予定だな。どうかした?」

響「ううん、いいこと思いついただけだぞ!」



今日はちゃんと渡せなかったけど、美味しいって言ってくれたぞ!!

明日の収録は2人っきりで行動なら、今度は手渡しできるチャンスさー!


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カーット!  オッケーデース!!  オツカレサマデシター!  パチパチ


P「響、お疲れ様!」

響「ねえプロデューサー、自分の収録、どうだった?」

P「ああ、相変わらず完璧だったぞ!」

響「へへー!でしょでしょ!!」

P「よし響、事務所に戻ろう!楽屋で着替えておいで」

響「うん、分かったぞ!」タタタ


P「・・・響、シートベルトはしたか?」バタン

響「大丈夫だぞ!」

P「よーし、じゃあ出発するぞー」 ブロロ…

響「プロデューサー、今から忙しい?」

P「俺?・・・今日は比較的楽な方かな」

響「じゃあ、帰りの途中の大きな公園に寄れる?」

P「う~ん・・・1時間なら大丈夫かな。何で?」

響「なんででも!」

P「?・・・とりあえず、その公園に寄るぞ?」




響「日なたはまだまだ暑いぞ・・・」

P「まだ9月だからな。セミもちらほら鳴いてるし」 ツクツクボーシ ミミミン

P「でも、8月に比べたらかなりマシだぞ?今はかなりカラッとしてるから、日陰だと大分涼しいんじゃないかな」

響「じ、じゃあ、あそこのベンチに座ろう!日陰になってるし、涼しいと思うぞ!」

P「ああ、そうしよっか」


響「うん、日陰だと涼しいさー」

P「そうだな・・・でも響、この公園で何か用があったんじゃないのか?」

響「そうそう、ちょっと待って!今バッグから取り出すから!」ガサゴソ

響「はいっ!プロデューサー、開けてみて!」

P「ん?・・・おお!サーターアンダーギーか!美味そうだな!」

響「左から、チョコ、抹茶、後の二つは黒糖さー」

響「2人で、2個ずつ食べよ!」


P「ああ!響、ありがとな!・・・じゃあ、この抹茶からいただきます」 パクッ モグモグ

P「・・・うん!美味い!」

響「それは良かったさー!自分はチョコを貰うね!」

響「あと、はいっ!さんぴん茶!」トクトク

P「ありがとう・・・プハッ、よく冷えてて、美味しいな!サーターアンダーギーともピッタリだよ」

響「でしょ?雪歩のお茶とも美味しいけど、さんぴん茶とも相性抜群なんだぞ!」


P「じゃあ次はこの黒糖にするか」

P「今回は黒糖をたっぷりまぶしてるんだな・・・これもいけるな!」

響「自信作だからな!・・・って、あはは!プロデューサー!いっぱい顔に黒糖がついてるぞ!!」

P「そう言ってる響もいっぱい黒糖ついてるじゃないか!」

響「え?・・・うがー!本当だー!」

P響「「あはははは!!!・・・・」」

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響「自分、プロデューサーのことが心配だったんだぞ?」

P「え?」

響「だって最近のプロデューサー、朝から外出て色んな所駆けまわって、事務所にいる時間はずっとパソコンの前からほとんど動かないんだもん」

P「そっか・・・響、心配させてごめんな?」

響「自分だけじゃないぞ?みんなも心配してたんだからね?」

P「・・・ちょっと、みんなに悪いことしちゃったな」

響「そうだぞ、みんな、プロデューサーが大好きなんだからさ!」

響「だから、自分はこうやってプロデューサーを連れ出して、プロデューサーにゆっくりできる時間をあげたかったんだ!」


P「響・・・ありがとな?本当に・・・ありがとう」ナデナデ

響「うう・・・撫でられると恥ずかしいぞ・・・」///

響「あ、あと!それと!」

P「それと?」

響「その、なんていうか・・・上手く言いづらいけど・・・!」

響「あの・・・自分は2人きりでプロデューサーと食べたかったんだ!」


P「・・・俺と一緒に食べたって、何もそう変わらないんじゃないのか?」

響「そんなことないぞ!」

響「もう・・・プロデューサーはもうちょっと自分に自信を持った方がいいさー」

P「う~ん、そうかなぁ?」

響「そうだぞ!」





P「・・・よし!そろそろ戻ろっか」

響「え?もうそんな時間なの?そっか・・・」

響「プロデューサー、ゆっくりできたかな?」

P「ああ、とってもゆっくりできたよ。本当にありがとう、響」

響「それならよかったぞ!」


P「・・・なあ、響」

響「どうしたー?プロデューサー」

P「また今度さ、ここに来てゆっくりしような」

P「こうやって、2人で・・・な?」


響「!・・・うん!!」


響「よお~し!じゃあ事務所に帰るさー!」スッ

響「プロデューサー!自分、先に車に行ってるから!」タタタ

P「お、おい!響!まだ俺の準備ができてないから!ってお~い!!」


へへっ、やっぱりプロデューサーといると幸せさー!

またこうやってプロデューサーと一緒にゆっくりできるのはいつだろう?楽しみだなぁ!

やっぱり自分、プロデューサーのこと・・・うん、そうだよね。

だから、こうやって振り向いて言ってあげるんだ!

他のみんなじゃ言えない、自分しか使えない言葉で!こうやって!!



響「プロデューサー!





かなさんどー!!」


ってね!



おわり



以前書いたSSに見事に響だけ書き忘れてしまったので、急遽書きました。
響好きには大変申し訳ないことを・・・

また不備あるかも・・・あったらゴメンなさい。

まとめサイトで響の書き忘れを指摘された時、たまたま聴いていた曲が山下達郎の「ドーナツ・ソング」だったのでこの曲を基にして書きました。

ドーナツ→サーターアンダーギー→響、ということで(笑)

響を喋らせるのって結構ムズイ・・・口調が合っているのか心配です。

最近、響に「かなさんどー」を言わせ過ぎとか言われてるけど、自分は響に言われたいから書いた(迫真)
響の作ったサーターアンダーギー食べたい。

ちなみに、「サーターアンダギー」と「サーターアンダーギー」の2つの呼び方が作中に出てますが、
これは最初にサーターアンダーギーと書いていたのを語呂が悪いので「ー」を外しながら投下してたのですが、
途中で外し忘れてしまったため、ごっちゃになっています。悪しからず。

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