舞園「あなたのことが大好きです。」 (144)

ダンガンロンパSSです。

初投稿です

※だらだら更新なので遅筆です

キャラ崩壊や原作と違うところが有ります

ネタバレ等が有ります


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379602150

 《1日目 苗木の部屋》

苗木「んん……ここは……」

苗木「うわぁあ!ま、舞園さん!」

いつの間にか寝ていた僕は、目を覚ますと隣に舞園さんがいるのに気付き、慌てて飛び起きた。

舞園「よかった。」

そういって彼女は、にっこりと笑った。

さすが超高校級のアイドルなだけあってか、とてもかわいい笑顔に僕は少し胸がドキッとしてしまった。

苗木「えっと……ここは?」

舞園「苗木君のお部屋です」
 
苗木「えっ?」

舞園「それぞれに個室が用意されてたんですよ」

舞園「それで大神さん達に手伝ってもらって運びました」

あぁ、そうか。僕は、大和田君に殴られて気絶したのか……。

苗木「今、みんなは?」

舞園「あの後、皆バラバラに探索を初めて、私は……苗木君のことが心配で……」

苗木「ま、舞園さん……ありがとう。」

舞園さやか。超高校級のアイドル。まさかそんな彼女が僕のことを覚えていてくれたなんて

舞園「覚えていましたよ。」

苗木「えっ!き、聞こえた?」

舞園「私、エスパーなんです。」

苗木「はぁ?」

舞園「ふふ、冗談です。ただの感ですよ。」

苗木「あはは。」

すごすぎだろ……

舞園「でも……本当によかったです。知っている人がいてくれて」

そういって、少し顔を赤くする彼女の顔が、とてもかわいく、僕は恥ずかしくなってつい顔をそらしてしまう。

苗木「あ、うん……」

苗木「よ、よし……」

僕はベットから降り靴を履く。

舞園「もう大丈夫なんですか?」

苗木「大丈夫。それに僕だけこんな状況なのに僕だけ休んでるわけにはいかないよ」

舞園「ん~よし!そうですよね。それなら私は超高校級の助手になっちゃお!」

苗木「は?」

舞園「私は苗木君の助手です。一緒に頑張ってここから脱出しましょ!」

彼女は僕の手を取りそう言った。

苗木「あ……うん!」

助手になると急に言われた上に手まで握られて僕は驚いたが、同時に少し希望が湧いてくるのを感じた。


《2日目》

僕達全員は各自に学校を捜索したが、結局外に出る手がかりも何もみつからなかった。

苗木「せめて上の階に行けたらな~」

舞園「そうですね。どうやったら行けるんでしょう」


《3日目 視聴覚室》
 
3日目、僕たちは、モノクマに言われ、視聴覚室に来ていた。

そして、モノクマが用意したと思われるダンボールの中に各自の名前が書かれたDVDが入っていた。

僕たちは、それぞれ自分の名前の書かれたDVDを手に取り、DVDを見ることにした。

そして、DVDには僕の家族が僕に向けての応援の言葉を掛けていたが、最後には家族はいなくなっており

見るも無残な部屋のだけが写っていた。

苗木「あ……」

最悪の想像が頭の中を埋め尽くす

苗木「なんで……今すぐここから出なきゃ……」

僕は、今すぐ家族の安否を確認したい衝動に襲われる。

舞園「あ……あぁ……」

舞園「いやあああああ!」

舞園「うそ……でないと……早くここからでないと!」

苗木「舞園さん!」

舞園「どうして、こんなことになっちゃったの……。殺すとか殺されるとか、もうそんなの耐えられない……」

苗木「舞園……」

モノクマ「うぷぷぷぷ」

モニターにモノクマが写る

霧切「あなたは何者なの?どうしてこんなことをするの?あなたは私たちに何をさせたいの?」

モノクマ「お前たちにさせたいこと?それはねー。」

モノクマ「絶望。それだけだよ!」

舞園「いやあああああ!」

舞園さんが、悲鳴を開けがながら駆け出していく

苗木「舞園さん!」

僕は彼女を追いかけそして捕まえる

舞園「いやー!離して!」

苗木「皆で協力すれば脱出できるよ!」

舞園「うそ!」

苗木「もしかしたら、その前に助けがくるかもしれない!」

舞園「助けなんてこないじゃない!」

苗木「僕が君をここから出して見せる!どんなことをしても絶対に!絶対にだ!!」

舞園「う……うわぁぁぁぁん!」

舞園さんが僕の胸で泣いている……そして僕は決意する。絶対にここから脱出すると。

《苗木の部屋》

今、僕の部屋には舞園さんがいる。

苗木「えっと……こんな時間にどうしたの?」

舞園「ちょっと……へんなことがあって」

苗木「えっ?」

舞園「さっき、私の部屋のドアが、ガタガタと揺れだして。誰かが無理やりドアを開けよとしてるみたいでした」

苗木「モノクマじゃないのかな?」

舞園「ドアを開けて確認してみたんですけど、誰もいませんでした。」

苗木「モノクマじゃないとしたら誰だろう……」

舞園「だれかを疑うってわけじゃないんですけど、ちょと怖くて……」

もしかして誰かが舞園さんを殺そうと……いやでもそんなこと……

苗木「……ねぇ舞園さん。舞園さんは、えっと……その……誰かを殺してでもここから出たいと思ってる?」

舞園「えっ?」

苗木「どうかな?」

舞園「えっと、その……そんなこと……思いません……」

苗木「そうなんだ……。実はいうとね、僕は、さっきのDVDを見たときに一瞬だけ、考えちゃったんだ。」

苗木「誰かを殺すことを……」

舞園「えっ!ほ、本当ですか?」

苗木「うん……。あっ!でも、今はそんなこと全然思ってないから!」

舞園「……それは、本当ですか?」

苗木「うん。だってさ、たしかに家族の事は心配で今すぐ確認しに行きたいけど」

苗木「人を殺して外に出ても家族に合す顔がないと思って……。例え家の皆が……死んでたとしても……」

苗木「僕……思ったんだ。いくら家族が心配で人を殺して外にでても、「皆が心配で人を殺してでてきた」なんて言えなって」

舞園「……」

苗木「例え殺したことを黙ってても、僕は絶対人を殺したという罪の重さにも耐えられないって」

苗木「それによく考えてたらさ、舞園さんて超高校級のアイドルでしょ?」

舞園「……はい」

苗木「それに十神君は超高校級に御曹司だし他にもみんなすごい人ばかりでしょ?」

苗木「そんな人たちが急に失踪したりしたら絶対外は大騒ぎだよ」

苗木「そこで一人だけここから脱出して外にでたら、絶対色々聞かれるし、もしかしたら他の人間を犠牲にしてきた。とか言われるかもしれない」

苗木「そんな事になったら、もう今まで通りの普通の生活なんてできないなーって、といっても、もうすでに手遅れかもしれないけど……あはは」

舞園「……」

苗木「えっと……その……」

……変なこと言っちゃったかなー……


舞園「……そう……ですよね……」

苗木「え?」

舞園「そうですよね……苗木君の言う通りです。」

舞園「誰かを殺してここから出たとしても、私もきっと罪の重さに耐えられません」

舞園「それに今まで一緒に頑張ってきた仲間達にも合わせる顔がありません」

舞園「でも……どうしたらここから出られるんですか!教えてください苗木君!」

舞園さんは僕の服を掴み目に涙を浮かべながら僕に問いかけてくる

苗木「……。黒幕を見つけるんだ」

舞園「黒幕……?」

苗木「そうだよ!黒幕を見つけるんだ!監視カメラを付けてるってことはどこかで見てるんだ。」

苗木「それに、黒幕としたらきっと僕たちの事を近くで見ていたいはずだし、きっとここのどこかにいるよ!」

苗木「だから一緒に黒幕を探そうよ舞園さん!そしてここから出るんだ!」

舞園「……」

舞園さんは、ぽかんと口を開けこちらを見ている。

しまった……なんかやっちゃったかな?

舞園「……ふふ。ええ、そうですね。一緒に黒幕を見つけましょう苗木君!」

苗木「ま、舞園さん?手伝ってくれるの?」

舞園「何を言ってるんですか苗木君。言ったじゃないですか、私は、苗木君の超高校級の助手だって」

苗木「……。うん!そうだったね、それじゃあ、一緒に黒幕を見つけよう!」

舞園「はい!」

僕は舞園さんと握手をしながら黒幕を見つけることを決意した。

舞園「ところで苗木君。あの……」

苗木「どうしたの舞園さん?」

舞園「えっと、私、誰かにドアを無理やり開けられそうになったって言ったじゃないですか」

苗木「あ!そういえばそうだったね。……えっと、どうしよう?」

舞園「その……よかったら今日はここに泊めてもらえませんか?」

苗木「……ええええええええええええ!?」

舞園さんが僕の部屋に!?え、どうしようどうしよう!

舞園「だめ……ですか?」

う、その上目使いは反則だよ……

苗木「えっと、いいよ……」

舞園「本当ですか!」

苗木「うん。だって、僕だって舞園さんが心配だし、じゃあ僕は、床で寝るから舞園さんはベットを使ってよ」

舞園「そんな!ここは苗木君の部屋なんですから、苗木君がベットで寝てください。」

苗木「いいよ僕は!それに女の子を床になんて寝させられないし」

舞園「うーん。それじゃあ一緒にベットで寝ましょう」

苗木「えっ!そ、そんなの駄目だよ!」

何を言い出すんだ舞園さん。僕に襲われるとか思わないのかな

舞園「全然思わないですよ?私、苗木君のこと信頼してますから」

苗木「え!また僕声に出てた!?」

舞園「いえ、出てませんよ?言ったじゃないですか、私はエスパーだって」

苗木「あ、そういえば……ってあれ?あれは冗談っていってなかった?」

舞園「ふふ、さてどうでしょう?」

そうして僕たちは同じベットで一緒に寝ることになった。

横にいる舞園さんからは、すごくいい香りがしるし、舞園さんと一緒に寝るということだけで心臓がバクバクして全然眠れそうにない。

舞園「ねぇ、苗木君……」

苗木「なに?」

舞園「絶対、ここから出ましょうね」

苗木「……うん」

期待

《4日目》

苗木「ん……ふぁあ……」

苗木「……あれ?舞園さんがいない?」

ガチャリとドアが開く

舞園「あ、苗木君おはようございます」

苗木「あ、うん。おはよう舞園さん」

あれ?昨日僕は確か舞園さんと一緒に寝たはず……もしかして夢だった?

舞園「夢じゃないですよ」

苗木「えっ!?」

舞園「自分の部屋にシャワーを浴びに戻っただけですよ」

そういえわれてよく見ると舞園さんの髪は少し濡れており、ほんのりと石鹸の香りがした。

苗木「そうなんだ。それじゃあ僕もシャワーに行こうかな」

舞園「それじゃあ私は、朝ご飯の用意をしてきますね」

苗木「あれ?今日は舞園さんの当番だったっけ?」

舞園「いえ、違いますけど。昨日苗木君にお世話になりましたし、そのお返しに苗木君のご飯を作ってあげたくて……」

そういって少し頬を赤らめながら舞園さんは言う

苗木「そ、そうなんだ……。でも、別にあれくらい気にしなくても」

舞園「そんなわけにはいきません。私は、苗木君にすっごく救われたんですから」

舞園「それに、探偵のご飯を作るのも助手の仕事ですから!」

舞園「それじゃあ行きますね」

そういって舞園さんは部屋を出ていく。

それにしても救われたか……。確かに落ち込んでいた舞園さんを元気づけることができたかもしれないけど

いつか絶対にここから脱出して、本当に舞園さんを救ってみせる。

舞園「苗木君は、中学生のときから変わっていませんね。あのときからずっと優しくて、そして強い……」

昨日私は、桑田君を殺そうとした。そしてその罪を苗木君に擦り付けようとした。

でも、苗木君の話を聞いていると、確かにこのやり方だと外にでたとしても、私の今まで頑張ってきた物全てがなくしてしまうかもしれない。

いや、もう無くなっているかもしれない。それは、外に出ないとわからない。

なら、外に出るのなら胸を張って出れるようにしたい。

だから、罪滅ぼしになるかはわかりませんが、私は苗木君の為に頑張ろうと思う。

そして、殺そうとした桑田君にも謝罪の意味を込めてご飯を作ってあげよう。

舞園「あ、大神さんおはようございます」

大神「む、舞園か。おはよう。どうした?」

舞園「私も朝ご飯作るの手伝いますよ」

大神「いいのか?今日は我の当番なのだが」

舞園「はい。私、昨日取り乱して皆さんに迷惑を掛けたのでその謝罪にと思いまして」

大神「そうか。だが、別にだれもお前に迷惑を掛けられたと思ったものはいないはずだ」

舞園「そうかもしれませんが、それじゃ私の気が収まらないんです」

大神「……わかった。それじゃあ、まずサラダを作ってくれ」

舞園「はい!」

苗木君、私はあなたの希望に掛けたい

あなたならきっと、こんな絶望に染まった世界からきっと私たちを救ってくれる

少し頼りないところもあるけど、あなたの優しさと強さは本物だと思ってます

だから、一緒に頑張りましょう

《食堂》

苗木「みんな、おはよう」

朝日奈「おはよーなえぎー」

不二咲「おはよう、苗木君」

大神「おはよう苗木」

石丸「おはよう!苗木君!」

大和田「うーっす」

山田「おはようですぞ苗木殿」

江ノ島「おっはよー」

舞園「おはようございます。苗木君」

苗木「あれ、他の人達は?」

石丸「それがまだこないのだ。よし、それじゃあ僕がみんなを起こしてくとしよう!」ガタッ

石丸は席を立つと皆の部屋へと向かった

大神「江ノ島盾子よ」

江ノ島「なによ」

大神「失礼だが。雑誌で見るときと少し違うようだが」

江ノ島「あっははは。あれは雑誌用に盛ってんのよ」

大神「なんと」

江ノ島「画像編集ソフト知ってんでしょ?」

大神「なんと」

江ノ島「そんなことくらいで驚かないでよ。軽くへこむんですけど」

江ノ島さんて編集ソフト使ってたんだ……やっぱり舞園さんも使ってたりするのかな

舞園「私は使ってませんよ?」

苗木「っ!?あ、あはは……」

皆で軽く談笑していると皆を起こしにいった石丸君と葉隠君がきた。

葉隠「みんなおはよ~だべ~」

苗木「あれ?葉隠君だけ?」

石丸「すまない皆。どうやら僕の力不足のせいで他の人を連れてこれなかった……」

大神「ふむ。では、今度は我が行くとしよう」

そして大神さんが呼びに行くと、あっさりと残っていた人たちができた

石丸「君たちはなんで僕が呼びに行ったときにでてこないんだ!」

大神「それでは頂くとしよう」

石丸以外「いただきます」

石丸「っちょ!君たち!ッく……いただきます!」

石丸君はみんなの対応に不服があるみたいだけど

大神さんが相手じゃ仕方ないと思うな……

舞園「苗木君、そのお味噌汁どうですか?」

苗木「うん。すごく美味しいよ」

舞園「よかった!それ私が作ったんです」パァー

桑田「え、なに?この味噌汁舞園ちゃんが作ったの?すっげー美味しいよ!」

舞園「ありがとうございます」ニコッ

舞園「あ、苗木君。この卵焼きも私が作ったんです」

苗木「これもすごく美味しいよ。舞園さん。」

舞園「よかったー。お口にあってなによりです」

セレス「あなたたち随分と仲がよろしいのですね」

苗木「えっ!?そ、そうかな?」

朝日奈「え?なになに?もしかして苗木と舞園ちゃんてもしかして」

桑田「な!苗木!お前舞園ちゃんと付き合ってるのか!?」

苗木「ち、違うよ!僕たちは別に付き合ってなんかないよ!」

苗木「ねぇ、舞園さんも何か言ってよ」

舞園「はい。私と苗木君は付き合っていませんよ」

桑田「そ、そうか……。よかった」

舞園「私は苗木君の助手なんです!」

桑田「じょ……助手?」

舞園「はい。苗木君は黒幕を見つける探偵で私はその苗木君をサポートする助手なんです」

苗木「ちょ、舞園さん!?」

山田「うっひょー!超高校級のアイドルが助手とはうらまやしすぎますぞ苗木殿!」

十神「ほう。お前みたいな愚民が黒幕を見つけると?」

苗木「う、うん。見つけれたらいいなーって……あはは」

十神「だが、どうやって見つける気だ?黒幕はモノクマを使って行動をしている」

十神「それに俺たちの行動範囲は限られている。それなのにどうやって黒幕を見つけると?」

苗木「う……たしかに、今のままじゃ見つけるのは難しいと思うけど……」

霧切「私も苗木君の考えに賛成するわ」

苗木「き、霧切さん?」

霧切「ただここでじっと暮らしているだけじゃ何も進展がないし、それなら黒幕の手がかりでも見つけることに使うほうが効率的だわ」

十神「ふん。まぁ、確かにそうだな」

舞園「そうです!それに苗木君は超高校級の幸運の持ち主なんです。きっと何か黒幕の手がかりを見つけてくれるはずです!」

苗木「舞園さん!?たしかに僕は超高校級の幸運で選ばれたけど、別に僕はそんなに運はいいほうじゃ……」

舞園「さぁ苗木君!食事が終わったらさっそく調査に行きましょう!」

桑田「苗木!お前舞園ちゃんと二人きりとかうらやましすぎるっしょ!」

苗木「ま、舞園さ~ん……」

朝食の後僕と舞園さんは、体育館へと向かった

苗木「う~ん。やっぱり何も見つからないや……って、舞園さん!?」

舞園「よいっしょっと」

舞園さんは舞台へと上っていた

そして舞台へとたった彼女を下にいる僕が見上げると、その……なんというかスカートの中が……

舞園「あれ?どうしました苗木君?顔が赤いですよ?」

苗木「え!?いや、これは!?」

舞園「っ!!」

舞園さんは気づいたのか慌ててスカートを押さえた

舞園「み、見ました?」

苗木「見えてない!本当に見えてないから!」

舞園「そ、そうですか……」

……、気まずい

苗木「あの!舞園さんなんでそんなとこへ?」

舞園「あ、そうですね。えっと、そこの机からモノクマが出たじゃありませんか」

舞園「だから、何か手がかりがあるかなと思いまして」

苗木「あぁ、そういえばそこはまだ調べてなかったね」

舞園「うーん。机のところに四角い切れ込みみたいなのがありますね」

舞園「きっとここ出口なんでしょうけど、全然開きそうにありませんね」

苗木「じゃあ僕がやってみるよ」

苗木「よいしょっと。それじゃあ、ん゛ーうぎぎぎぎ!はぁはぁ……全然だめだ」

モノクマ「こらー!君たち!そんなところ開けちゃだめだよ!」

苗木「うわ!」

舞園「きゃ!」

モノクマ「全く君たちは!そこを壊したらオシオキするからね!僕が華麗に登場できなくなっちゃうでしょ!」

モノクマ「もう触っちゃだめだからね!」

苗木舞園「……」

苗木「あー、びっくりした」

舞園「ですね……」

十神「おい貴様ら。さっきモノクマと何か話していたようだが何があった」

苗木「あ、十神君。実は、最初にモノクマが登場した机の出口のところを開けようと思ったんだけどモノクマに止められちゃって」

十神「ふむ、なるほど。確かにそこが開けばモノクマがどこを拠点にしているかわかるかもしれないが」

十神「だがそこを開けたところで誰がそこに入れるんだ」

苗木「あ」

舞園「確かにそうですね……私より小さい苗木君でも無理ですし……」

苗木「ぐふ」

その言葉地味にグサリと来るんだよね……

舞園「あ!ごめんなさい苗木君!別に悪気があって行ったわけじゃ!」

苗木「だ、大丈夫だよ。分かってるから」

十神「ふん。俺はもう行くぞ」

舞園「ところで苗木君、お腹空きませんか?」

苗木「あ、うん。実はそうなんだけど、なんでわかったの?」

舞園「もうお昼ですし、食堂に行きませんか?」

苗木「もうそんな時間か。それじゃそうしようか」

《食堂》

舞園「はい、お待たせしました」

苗木「ありがとう舞園さん。オムライスにサラダにスープかー。すごく美味しそうだよ!」

舞園「ふふ。腕によりをかけて作りましたからきっとお口にあうと思いますよ」

苗木「あ、霧切さん!」

霧切「……なに?」

サンドイッチを乗せたお皿を持った霧切さんがいたので思わず声を掛けてしまった。

苗木「あの、よかったら一緒に食べない?」

霧切「……じゃあそうさせてもらうわ」

そうして霧切さんは舞園さんの横に座る

苗木「それじゃあ、いただきます」

舞園「いただきます」

霧切「……いただきます」

苗木「うん。すごく美味しいよ舞園さん!」

舞園「本当ですか!頑張ったかいがありました」

苗木「霧切さんのサンドイッチも美味しそうだね?霧切さんが作ったの?」

霧切「えぇそうよ。」モグモグ

……。会話が続かない

舞園「えっと、苗木君はご飯を食べたらどうします?」

苗木「んー。もう行けるところはほとんど調べちゃったからなー」

舞園「モノクマの出口は、結局だめでしたからねー」

霧切「モノクマの出口?」

苗木「うん。体育館のモノクマが飛び出てきたところがあったでしょ?あそこを調べてたんだけど結局だめでさ」

舞園「モノクマにいじって壊したらオシオキっていわれちゃったんですよね」

霧切「そう、中々おもしろいところを探すのね」

苗木「霧切さんは何か見つけたの?」

霧切「黒幕やこの学園の手がかりのようなものは見つけれなかったわ」

霧切「ただいくつかわかったことはあるわ」

苗木「え!本当?」

霧切「1つは階段前にあったシャッターの事だけど、鍵があれば開けれるわ」

舞園「それって横の壁にあった鍵穴ですか?」

霧切「えぇそうよ。制御室かどこかからも開けれるでしょうが、ここにはそんなところはないし、開けれる可能性があるとしたら鍵ね」

苗木「でも、そんな鍵あったかな?」

霧切「今のところは見つかってないわ」

舞園「ピッキングとかも無理でしょうか」

霧切「ここの鍵には全てピッキング防止加工があるとと言っていたし無理でしょうね」

霧切「それに私が黒幕ならそんな鍵は、ここにいる人達の手のところに置くようなことはしないわ」

苗木「そっかー。それじゃあ結局2階にはいけないのか~」

霧切「でも、万が一鍵が見つかることがあればシャッターを開けられるということがわかっただけよかったわ」

舞園「まぁ、そうですよね」

霧切「それともう1つわかったことがあるわ」

霧切「トイレ内と大浴場内にはカメラはなかったわ」

苗木「えっ!?ってことは?」

霧切「モノクマに見られたくないようなことはそこなら可能ということね」

苗木「あれ?でも大浴場って入れたっけ?」

舞園「たしかキープアウトのテープがかかってたんじゃ?」

霧切「かかってたわね」

苗木「……それじゃあどうやって?」

霧切「気にせず入ったわ」

苗木「えー!」

舞園「えー!」

苗木「そんなことして大丈夫なの!?」

霧切「大丈夫だからここにいるのよ。それに校則でも禁止されているわけじゃないわ」

舞園「でも、よく気づかれませんでしたね」

霧切「大浴場内にはカメラもないし、それに調査しているのは私だけではないから運よく見つからなかったと考えるべきね」

苗木「それじゃあ、他の入れない場所も調べたの?」

霧切「えぇ、一通り調べたわ。だけど大した収穫はなかったわ」

苗木「そうなんだ。」

舞園「それじゃあ、私たちも行ってみます?」

霧切「やめておいたほうがいいわ」

舞園「え?」

霧切「あまり何度もやっていると校則に追加される可能性があるでしょうし、何度も使える手ではないからなるべく最小限にしときたいの」

舞園「そうですか……」

苗木「うーん。それじゃあこのあとはどうしようかな」

舞園「そうですね~。それじゃあ何かして遊びませんか?」

苗木「え!?遊ぶの?」

舞園「はい。だってここに来てからずっと捜索してますし、それに調べれるところも調べつくしました」

舞園「それにあんまり根を詰めすぎてもいい結果は出ませんから」

苗木「うーん。たしかにそうだね。それじゃあ何して遊ぶ?」

舞園「といっても、ここって遊ぶようなものがないですよねー?」

モノクマ「お困りのようですね?」

苗木「うわ!」

舞園「きゃ!」

霧切「……」

苗木「なんだよいきなり!」

モノクマ「ぷぷぷ。苗木君達が困ってたからきてあげたんでしょ」

苗木「別に困ってなんか……」

モノクマ「いいのかなそんなこといって。さっき遊ぶものがないっていってたでしょ?だから何か持ってきてあげようと思ったのに」

舞園「え、持ってきてくれるんですか?」

モノクマ「最初に言ったでしょ。君たちに不自由はさせないって!」

苗木「ここから出れないのがすごく不自由なんだけど……」

モノクマ「それじゃあ何を持ってくる?」

スルーかよ……

舞園「えっと、それじゃあトランプを」

モノクマ「はいはーい。それじゃあちょっと待っててねー」

そういって30秒ほどでモノクマは息を切らせてトランプを持ってきた

モノクマ「はぁ…はぁ…は…い。」

舞園「えっと……ありがとうございます」

モノクマ「いえいえ!それじゃあ、勝負に負け続けて絶望して誰かを殺すことを期待してるよー!」バイバイ

苗木「……」

舞園「……」

霧切「……」

-食後-

苗木「えっと、それじゃあ何しようか」

霧切「私は行くわ」

苗木「えっ!霧切さんも一緒にやろうよ!」

霧切「私はまだ調査を……。いえ、やっぱり混ぜてもらうわ」

苗木「うん!それじゃあ何をしようか」

舞園「3人でできることですかー」

セレス「あら、カードですか?」

朝日奈「なになに?トランプするの?私達もまぜてー」

桑田「ん?なんかすんの?」

トランプを始めようとするとドンドン人が集まりみんなで遊ぶことになった。

乙!
イイジャン!

やっぱり皆、ここに閉じ込められてストレスが溜まっていたんだろうか、皆はストレスを発散するように大はしゃぎしていた。

ちなみに結果は、ほとんどセレスさんの勝ちだった、2番は霧切さんで3番は舞園さん、僕は一番負けていた……超高校級の幸運て一体……

トランプの後はもう晩御飯の時間だったため、皆で一緒にご飯を食べた。

十神君と腐川さんと大和田君は離れたところで食べていたけど……あの三人も一緒に遊べたらよかったんだけどなー

《苗木の部屋》

舞園「すごく楽しかったですね」

苗木「そうだね。皆やっぱり不安だったんだろうね」

舞園「そうですね。実は私もまだ黒幕などの手がかりが見つからなくて色々と不安だったんですけど、今日でだいぶリフレッシュできました」

苗木「うん。僕もだよ。たまには皆で遊んだりしたほうがいいかもね」

舞園「そうですね」

舞園「それじゃあ、そろそろ夜時間ですし、自分の部屋に戻りますね」

苗木「うん。おやすみ舞園さん」

舞園「おやすみなさい。苗木君」

あれから2日。僕たちは、たまに遊んだりなどしながら調査を進めたが、結局何もわからずじまいだった。

そして、ここに来てからちょうど一週間がたった。

書き溜め終了しました。

また溜まったら投稿します。
舞園さんがネタ扱いばかりで不遇なのでメインヒロインらしくなるようにしたいと思ってます。



舞園さんがちゃんとヒロインやってるな
期待してる

呼びだされて放置されたのか桑田...

変態じゃない舞園で僕満足


モノクマが机から出るのは声優が同じネコ型ロボット関係……?

あのメモは苗木の部屋のものを使ってる
つまり……

期待させていただく

桑田千本ノック期待

《7日目 食堂》

苗木「みんな、おはよー」

舞園「皆さんおはようございます」

石丸「うむ!二人ともおはよう!」

朝日奈「おはよー苗木!舞園ちゃん!」

不二咲「おはよう、苗木君、舞園さん」

大神「……二人ともおはよう」

あれ?大神さん、どうかしたのかな?

舞園「また皆さんは遅れているようですね」

石丸「うむ!本当に皆困ったものだ!ここに来てから一週間も経つのに未だに時間通りに集合できないとわ!」

石丸「ということで、僕は皆を起こしてくる!」

苗木「あ、うん。いってらっしゃい」

朝日奈「ねー!皆聞いてよ!」

苗木「どうかしたの?」

朝日奈「私、最近さくらちゃんと一緒に寝てるんだけどね、今日起きたら、さくらちゃんがいつの間にかいなくなってたんだよ!」

舞園「え?朝日奈さんと大神さんは、いつも一緒に寝ているんですか?」

朝日奈「うん。えっと、あの、あんまり思い出したくないんだけど」

朝日奈「あのDVDを見た日から、私怖くて、さくらちゃんにお願いして一緒に寝てもらってたんだ」

DVDと聞いて一瞬皆の表情が暗くなるのを感じた

舞園「あっ……」

不二咲「……」

苗木「……」

朝日奈「あーあー!ごめん!変なこと思い出させて!」

苗木「いや、大丈夫だよ」

何が大丈夫かわからないけど、とりあえずそういうことにしておいた。

大神「……すまぬ、朝日奈よ……」

朝日奈「もー!とっても怖かったんだよ!罰として今日寝るときは起きるまでずっと一緒にいてよね!」

大神「あぁ、わかった。……すまない朝日奈」

そうして雑談している間に皆が集まってきた。

石丸「あとは、桑田君だけか」

大和田「あぁん?あいつまだ来てないのかよ」

十神「愚民の癖に俺を待たせるとは……」

君がそれを言うのか、十神君……

腐川「き……きっと、わた……わたしと一緒に……ご飯が……食べたくないから……こないのよ……」

腐川さんは相変わらずネガティブだなー……

舞園「それにしても本当に遅いですね。いつもならとっくに来ているのに」

セレス「もう、彼はほおっておいといて先に私たちだけで食べませんこと?」

石丸「いや!それはだめだ!朝食は全員揃っての約束だからな!」

不二咲「えっと、風邪でも引いたのかな……?」

石丸「なに!それはいけない!だれかが看病しなくては!」

霧切「……様子を見に行ったほうがいいわね」

石丸「それでは皆行こう!」

苗木「あ、うん。」

舞園「はい」

不二咲「え?皆でいく意味は……うん」

朝日奈「さくらちゃん、私たちも行こ!」

大神「……あぁ」

山田「では私、不肖山田一二三も行きますぞ!」

葉隠「桑田っちは、寝てるって俺の占いに出てるべ!俺の占いは3割あたる!」

大和田「俺はいかねーぜ」

十神「ふん。俺も行かんぞ」

腐川「わ……わたしも」

セレス「私も行きませんわ」

石丸「な!君たち!」

霧切「いいから早く行きましょう」

あれ?霧切さんの様子が少しおかしい気がする……

舞園「そうですね。どうかしたんでしょうか?」

苗木「……。舞園さん。ナチュラルに心の声読むのやめてほしいんだけど……」

舞園「エスパーですから」

苗木「それ説明になってないよ……」

《桑田の部屋の前》

石丸「桑田君、まだ寝ているのか!」

石丸「もし体調が悪いなら言ってくたまえ!」

舞園「動けないくらい体調が悪いのでしょうか……」

石丸「くそ!全然だめだ!」

なんだろう……何かわからないけど漠然と嫌な予感がする

舞園「苗木君……」

舞園さんも不安そうに僕を見る

霧切「……」

朝日奈「こらー!桑田ー!起きろー!」

舞園「桑田君大丈夫ですか?」

苗木「桑田君!大丈夫ー!?」

……みんなが何度叫んでも桑田君は出てくる気配がない。

ん?霧切さんが電子手帳を見ている。

霧切「……ドアを壊しましょう」

そして、いきなりとんでもないことを言った。

もちろんそんなことを言われた皆は

石丸「霧切君!いきなり何を言い出すんだ!」

朝日奈「そ、そうだよ!そんなことしてたらモノクマに怒られるよ!」

苗木「……いや。僕もそれがいいと思う」

そうだ、たしか校則には……

石丸「苗木君!君までいったいどうしたんだ!」

舞園「苗木君?どうし……あっ」

舞園さんも気づいたようで急いで電子手帳を操作しだした。

苗木「校則には、ドアを破壊していいとは書いてなかったはずだよ。」

舞園「はい、確かにありません」

舞園さんはそういって校則のページを皆に見せる

石丸「だ……だが、だからといってそんなこと……」

苗木「もしかしたら、桑田君は本当に危険な状態かもしれないんだ。」

苗木「だから、ここは迷っている場合じゃないと思うんだ。そうだよね霧切さん」

霧切「……えぇ。だから早くここを開けるべきだわ」

もう手遅れかもしれないけど……小さな声で霧切さんはそう言った。

苗木「え?」

舞園「だけど、どうやってドアを壊すんです?」

山田「それなら、超高校級の格闘家の大神さくら殿ができるではないですか!」

朝日奈「さくらちゃん、できる?」

大神「……うむ」

霧切「では、お願いするわ」

扉の前に立つ大神さんは、ドアノブの近くを強く叩くと、ドアノブと鍵の部分が壊れて落ちた

大神「これで、入れる」

石丸「そ、それでは失礼する!桑田君、大丈夫か!」

石丸君に続き霧切さん、僕、舞園さん、山田君と皆部屋に入った。

部屋の中にはベッドの上に寝ている桑田君がいた。

ただし桑田君を覆うようにシーツがかかっていた。

嫌な予感がどんどんとしてくる。

石丸「桑田君!失礼するぞ!」

そういって、石丸君は、桑田君にかかっていたシーツをはぎ取る

苗木「う、うわあああああああああああああああああ!」

舞園「え?……きゃああああああああああああああああああ!!」

朝日奈「きゃあああああああああああ!」

山田「んぎゃああああああああああああああ!」

桑田君は、ベッドの上で目を見開き、口から舌をだし、ひどく苦しそうに、そして、絶望したような表情をして、死んでいた。

桑田ェ……

安定の桑田で安心した

ミス発見しました。

>>45を少し変えます。

《桑田の部屋の前》

石丸「桑田君、まだ寝ているのか!」

石丸「もし体調が悪いなら言ってくたまえ!」

舞園「動けないくらい体調が悪いのでしょうか……」

石丸「くそ!全然だめだ!やはり鍵もかかっている!」

石丸君がドアノブをなんでもガチャガチャとする。

なんだろう……何かわからないけど漠然と嫌な予感がする

舞園「苗木君……」

舞園さんも不安そうに僕を見る

霧切「……」

朝日奈「こらー!桑田ー!起きろー!」

舞園「桑田君大丈夫ですか?」

苗木「桑田君!大丈夫ー!?」

……みんなが何度叫んでも桑田君は出てくる気配がない。

ん?霧切さんが電子手帳を見ている。

霧切「……ドアを壊しましょう」

本日は終了です。

またある程度書き溜めができたら書き込みます。

やっと事件パートに入れる……桑田ェ……

あまりにも苗木と舞園がいちゃいちゃしていたせいだな。
よって、クロは苗木舞園

桑田ェ
そう思うなら[ピーーー]なやw

期待してます 舞園さんヒロインの話をみたかった

三階開放までにさくらちゃんがクロになっちゃった場合万能キー手に入らないんだよなぁ

そこに突如スピーカーからモノクマの声が聞こえた。

モノクマ「ぴんぽんぱんぽ~ん。死体が発見されました。一定の自由時間のあと学級裁判を開きます」

モノクマ「その前に皆さんに説明があるので体育館に集まってください」

モノクマ「早くこないとオシオキしちゃうぞ~うぷぷぷ」

石丸「な!こんなときになんで!」

霧切「行きましょう。今はあいつの言うことに従いましょう」

苗木「霧切さん……」

霧切「私たちは囚われの身なのよ。むやみに敵に逆らうわけにはいかないわ」

霧切「これ以上犠牲を増やさないために」

《体育館》

十神「おいお前たち。これはいったいどういうことだ」

腐川「そ、そうよ。し、死体、は……発見ってなによ……」

苗木「それが……皆で桑田君を起こしに行ったら、桑田君がベッドの上で、その……死んでたんだ……」

大和田「何!マジかそれかは!?」

苗木「う、うん……」

葉隠「じょ……冗談だよな?これってドッキリでお前らが俺らを騙してるとかだべ?」

霧切「嘘じゃないわ。桑田君は確かに死んでいたわ」

不二咲「で、でも……一体だれが……」

腐川「き、きっと、モノクマよ……モノクマが殺したんだわ……」


モノクマ「違うよ僕はそんなことしないよ。それだけは信じて」

苗木「モノクマ……」

モノクマ「あのね、僕はこの学園生活の趣旨に反するようなことは決してしません」

モノクマ「僕ってクマ一番ルールにうるさいってサファリパークでも有名だったんだから」

不二咲「じゃあ他に、だれが」

モノクマ「わかっているくせに。桑田怜恩を殺したのは、お前らの中のだれかじゃん!」

桑田君を殺したのは僕たちの中の誰か?

何を言っているんだモノクマは……そんなわけ……

苗木「っ!?」

舞園「……」

突如袖をつままれて横を向くと怯えた表情をした舞園さんがいた。

モノクマ「あれあれ、どうしたの?鳩がガトリングガンを食らったような顔をしているよ?」

モノクマ「お前らの誰かが卒業の為に桑田君を殺しただけだよ!」

モノクマ「それがルールじゃん!悪いことじゃないよ」

不二咲「そんな……」

朝日奈「うそだよ……」

卒業の為に誰かが殺した?そんなの

苗木「嘘に決まってる!!」

モノクマ「い~や。殺したのはお前らの中の誰かだよ。それは殺したとうの本人がよーく知っているはずだけどね」

不二咲「本当、なの?」

皆は不安そうに周りの人を見ている。

石丸「正直に言うんだ。誰が桑田怜恩君を」

腐川「は、犯人がいたとして、いうわけないじゃない」

セレス「まぁ、だれでも構いませんけど」

山田「ぼぼぼ、ぼくじゃありませんよ」

大和田「俺だってちげーよ!」

駄目だ、皆疑心暗鬼に陥っているみたいだ……

舞園「苗木君……」

舞園さんが不安そうに僕の顔を見てくる

苗木「舞園さん……」

十神「静かにしろ。おい、俺たちの中に殺人者がいるのだとすると、その犯人はここから卒業できるんだな?」

そうだ、確かに誰かを殺した人は、ここから卒業できるはずだ。

じゃあ桑田君を殺した犯人はここから卒業するのだろうか。

でも、モノクマはそんな僕たちをバカにするように

モノクマ「うぷぷぷ、ぷひゃひゃひゃひゃ」

モノクマ「そんなの大甘だよ。デビルアーマーだよ。地獄アーマーだよ」

モノクマ「むしろ本番はここからじゃん」

苗木「本番?」

モノクマ「ではここで、卒業に関する補足ルールの説明をいたします」

セレス「自分がクロだと他の生徒に知られてはいけない。その点を言っておられるのでしょう」

モノクマ「そう。ただ殺すだけじゃダメなの!他の生徒に知られないように殺さないとだめなの!」

セレス「完全犯罪を成立させろ。っということですわね」

モノクマ「それを査定するために殺人を起きた一定時間後に必ず学級裁判を開くこととします!」

苗木「学級裁判?」

モノクマ「学級裁判では、犯人はだれかお前らに議論してもらいます」

モノクマ「ここで、お前らが導き出した答えが正解だったら秩序を乱したクロだけがオシオキとなります」

モノクマ「ただし、もし間違った場合は逆に残ったシロ全員がオシオキされてしまいます」

モノクマ「以上これが学級裁判のルールなのです」

山田「あの~ところで、オキオキとは……」

モノクマ「簡単に言えば処刑だよ」

不二咲「処刑って、なんのこと……」

モノクマ「処刑は処刑だよ。電気椅子とか毒ガスでモクモクとかだよ!」

そんな……もし間違えた場合、処刑だなんて……

舞園「そんな……そんなの、私……」

苗木「舞園さん……」

不安や恐怖で顔を白くした舞園さんに僕はなんといえばいいのかわからなかった。

あまりの事に、僕自身頭の中が真っ白だったからだ。

石丸「犯人を外せば、僕ら全員が処刑される?」

モノクマ「つまりは、裁判員制度ってやつだよ。犯人を決めるのはお前らだ!」

江ノ島「何が学級裁判よ!私そんなのに参加するの嫌だからね!」

江ノ島「なんで私らが犯人当てなんてしなくちゃいけないんだよ!

モノクマ「そんな身勝手な」

江ノ島「身勝手なのはそっちだろ!殺し合いなんて勝手にやって!私は関係ない!」

モノクマ「目の前の圧倒的な悪の迫力に正直ぶるってるぜ」

モノクマ「だけどなー僕は悪に屈する気はない!」

モノクマ「どうしても通りたければ僕を倒してからにしろ!」

爪を立てたモノクマが江ノ島さんにトコトコと向かっていく

そしてそのモノクマを江ノ島さんが踏みつける

江ノ島「はい。これで満足?」

モノクマ「そっちこそ」

江ノ島「はぁ?」

モノクマ「学園長こと、モノクマへの暴力を禁ずる。校則違反だといったよね」

モノクマ「召喚魔法発動する!助けてグングニルの槍!」

突如現れた無数の槍が江ノ島さんを突き刺す

江ノ島「あれ?おかしくない……なんで……私が……」バタッ

腐川「血が……」バタッ

皆「うわっあああああ」

不二咲「そんな……」

モノクマ「関係ないとこではできるだけ犠牲は出さないようにと思っていたんだけど」

モノクマ「やっぱり見せしめは大事だよね。それでは後ほど学級裁判で会いましょう」

苗木「見せしめ……そんなことで……」

そんなことで人をこんなにも簡単に殺すのか……?

十神「少なくとも江ノ島盾子は犯人ではなかったというわけか」

セレス「では、さっそく捜査を始めましょう。いつまでも死人の事ひきずっていても仕方ありませんことよね」

舞園「な、なんでそんな風に言えるんですか」

セレス「私くは言いましたよ。適応力がないものから死んでいくと。自業自得ですわ」

そういって、ニッコリと笑うセレスさんに僕は寒気がした。

朝日奈「いくらなんでもあんまりじゃん!」

霧切「今は、犯人がだれか突き止めるのが先。そうじゃないと全員まとめて処刑されるだけ」

朝日奈「あ……」

葉隠「なんだこれ!ページが増えてるぞ!」

葉隠君が電子生徒手帳を操作しながらいう

苗木「えっ?」

皆が電子生徒手帳を見る

苗木「モノクマファイル……」

そこには、桑田君の写真にバツ印がついていてその横に、桑田君の死因が詳しく書かれていた。

舞園さん我慢できなくなって桑田殺っちゃったのか……

被害者は桑田怜恩。
死亡時刻は午前2時頃。

死体発見現場とはったのは、寄宿舎エリアの桑田怜恩の個室。

被害者はベッドの上で死亡。
首には何かで首を絞められた跡がある。
首にはひっかき傷がある。

山田「桑田怜恩殿の死因が克明にかかれていますぞ!」

セレス「殺害現場は桑田君の部屋ですわね」

セレス「つまり、何者かが桑田君の部屋に侵入し、桑田君を殺したということですか」

十神「おいお前ら。桑田の部屋は、鍵がかかっていたか?」

苗木「う、うん。鍵はかかってたよね?」

石丸「あぁ。鍵はかかっていた!」

十神「つまり密室だったということか」

セレス「鍵がかかっていたのにどうやって桑田君の部屋に入ったのです?」

大神「我がドアを壊した」

十神「なに?まさかバラバラにしたのか?」

石丸「いや!ドアノブと鍵の周りに穴が開いただけだ!」

十神「っち!大事な証拠を壊すとは馬鹿か!…っち、まぁ全損じゃないだけましか……」

苗木「だ、だってそういないと部屋に入れなかったから……」

十神「もういい。俺は行くぞ」

大和田「おい!てめーどこにいくつもりだ!」

十神「殺害現場に決まってるだろ。ここで馬鹿共とぐだぐだ話していても意味もないしな」

大和田「ってめー!!」

セレス「それでは私も行かせてもらいますわ」

苗木「セレスさん……」

霧切「私も行かせてもらうわ」

舞園「苗木君……。私たちも行きましょう……」

苗木「舞園さん、大丈夫なの?」

舞園「苗木君と一緒ですから」ニッコリ

そういって笑う彼女の笑顔は、どうみても無理やり作った様にしか見えず

僕の胸は少し痛んだ

苗木「……そうだね。僕たちも行こう。これは、僕たちの問題でもあるんだ」

そうだ。ここで突っ立っていても意味はない。このまま学級裁判が始まってクロをあてることができなかったら

クロ以外の人間が……舞園さんが死んでしまう。

僕は舞園さんを守ると決めたんだ。だったら進むしかない。

《桑田の部屋》

桑田君の部屋にはすでに十神君、セレスさん、霧切さんがいた。

十神「お前たちも来たのか。俺の捜査を邪魔するなよ」

苗木「うん」

十神君は、壊れたドアを調べているみたいだ。

セレスさんは、部屋の中を調べている。

霧切さんは、桑田君の死体を調べている。

こういうのもなんだけど、よく死体なんて平気で調べられるな……。

舞園「っう」

苗木「舞園さん大丈夫!?」

舞園「……はい。なんとか……」

苗木「無理せず戻ってもいいんだよ?」

舞園「いえ。私にも手伝わしてください」

私は桑田君を殺そうとした。苗木君のおかげでそれを実行することはなかったけれど

桑田君が殺されたなら、殺そうとした私にはこの事件の真相を明かさないといけないと思った。

私にいったい何ができるかわからないけれど、それでも私はやらないといけない……。

それが今となっては私にできる唯一償いだと思ったから……。

調査から学級裁判終了まで書き溜めができたら投稿する予定です。
少々時間がかかります。


がんばって

期待大

ふむ、クズ桑田は自殺だな

苗木と舞園見てたら自殺したくなったのか・・・

末尾DOは触れちゃダメ

>>76
いつも色んなダンロンSSに顔出してはとりあえず桑田ディスるよね

これ、犯人すぐわかるよね…

霧切「あなた達も来たのね。私は他の場所を調べるから、死体を調べるならどうぞ」

苗木「あ、うん。わかったよ。行こう、舞園さん」

舞園「はい」

僕たちは桑田君の死体の前へと来た。

桑田君の格好はシャツにトランクスという格好だった。

苗木「桑田君……」

舞園「……桑田君、ごめんなさい」

僕と舞園さんは桑田君に向けて手を合わせる。

苗木「これは、何かで絞められたあと……」

桑田君の首には何かで絞められたあとがあった。

舞園「死因は絞殺でしたから……」

苗木「そうだったね……このひっかかれた傷はもしかして……」

舞園「自分でつけた傷ですか?」

苗木「たぶんそうだろうね。首を絞められ苦しくて絞められているものを取ろうとしたときにできたのかな」

舞園「でも、いったい何で絞められたんでしょう」

苗木「たぶん、これじゃないかな」

僕は桑田君の上に掛けられていたシーツをとった

苗木「普通に寝たにしてもシワが多すぎるし、たぶんこれをねじって首を絞めたと思うよ」

舞園「たしかにすごいシワですけど、苗木君よくこんなことに気づきましたね」

苗木「あ、うん。単にすぐ目のつくところにあったから、もしかしたらこれかなって思っただけで……」

苗木「でもまだ決めつけるのは早いし、他にも調べてみようよ」

舞園「はい!」

苗木「次はひっかき傷を調べようか」

そういって僕は桑田君の首に触れた

苗木「っ!」

舞園「な、苗木君?」

苗木「大丈夫……」

なんて冷たいんだろう。人間ってここまで冷たくなれるのか……

苗木「ひっかいたせいで皮膚が破けて血が少しでたみたいだね」

舞園「あ、ならその血がシーツについてるかも!」

そういった舞園さんはシーツ調べる始めた

舞園「ありました!ここです!」

苗木「本当だ。ならやっぱり凶器として使われたのはこのシーツだったのか」

シーツ同士が重なって見えなかった部分に血はついていた

【血の付いたシーツ】

苗木「次は手を調べよう」

苗木「っ……これは」

桑田君の爪にはおそらく首をひっかいたときについたであろう血があった。

それと爪が2枚ほど剥がれそうになっていた。

爪が剥がれそうになるほど強くひっかく程苦しかったということか……

【爪が剥がれそうな指】

そのあと、桑田君の身体を一通り調べたが特に異常はなかった。

舞園「次はどこを調べましょう?」

苗木「ドアの方は今セレスさんが調べてるみたいだし部屋の中を調べようか」

舞園「はい!」

そうして僕たちは、部屋の中を一通り調べた。

苗木「鍵は机の上にあったのか」

舞園「あれから誰も触っていないとしたら、元々ここにあったということですね」

苗木「……」

だとしたらやっぱりこれは……

舞園「密室殺人ですか?」

苗木「うん。そういうことになるね……」

なんかもう、考えてること読まれることに慣れてきたよ……

苗木「うーん、あと調べてないところあるかなー……」

舞園「あ、苗木君。ベッドの下まだですよ」

苗木「そうだったね。それじゃあ僕が調べるよ」ッス

僕がしゃがむと舞園さんが僕から少し離れた

苗木「舞園さん?」

舞園「はい?」

苗木「いや、えっとどうして離れるの?」

舞園「……苗木君。少し考えてください」

???なんだろ、本当にわからない。

苗木「……あ!ご、ごめん。わざとじゃ!」

舞園「大丈夫です。わかってますから。気にせず調べてください」

苗木「う、うん」

なるほど、僕がしゃがんで上をみてしまったら舞園さんのスカートの中が見えてしまうからか……

苗木「あれ?なんだろこれ」

舞園「何かあったんですか?」

苗木「うん。もーっちょっとで届く。っと、取れた!」

僕は立ち上がり、拾ったそれを舞園さんに見せる

舞園「なんですかこれ?シーツの切れ端?」

苗木「いや。さっき部屋を調べたときに破けたシーツなんてなかったし……触感もシーツよりザラザラしてるし」

なんだろう。でも何かこれと似たものを見たことがある気がする……

【布の切れ端】

舞園「っあ!苗木君、セレスさんが行きましたよ」

苗木「じゃあ、次はドアを調べようか」

ドアは開かれた状態だがドアノブと鍵周りは穴があいていてない。

そしてドアの付近にドアノブと鍵穴がついた板が見つかった。

ドアノブと鍵穴の板は一枚の板ではなくて割れて別々にある。

舞園「たしか私たちが来たときは、鍵はかかってましたよね?」

苗木「うん。ドアノブを握ってたのは石丸君……」

苗木「漫画とかだとドアノブを握ってる人が、密室に見せかけてドアが開かないっていうことがあるんだけど……」

舞園「っえ!それじゃあ石丸君が!?」

苗木「いや、それはないと思うよ。石丸君が何度もドアを開けようとガチャガチャやってるのを僕らは見てるし」

苗木「さすがにあれだけやれば鍵がかかっていたと思うよ」

苗木「うん。そうなるね……」

落ちているサムターンを見る。

サムターンのつまみは横を向いており、やはり鍵はかかっていたようだ。

【つまみが横を向いたサムターン】

苗木「あれ?舞園さん何してるの?」

舞園さんはドアに指を這わせていた。

舞園「あ、密室のトリックって、よくテープとか使ってるのがあるじゃないですか」

舞園「だから、テープを使ってたら粘着の後が残ってるかと思って調べてるんです」

苗木「あぁ、そういえばそれもあるね。それなら糸のこすれた後とかもあるかも……」

そして僕と舞園さんは扉を調べたが、粘着の後も糸のこすれた後も見つからなかった。

舞園「なかった……ですね……」

苗木「うーん。テープの粘着後も糸のこすれたあとも必ず残るわけじゃないからね」

舞園「じゃあ使われたテープとかが残ってるとかはありませんか?」

苗木「それもないと思うけど……」

舞園「どうしてです?」

苗木「テープとか、小さい物ならトイレで流したら簡単に証拠隠滅できちゃうからだよ」

舞園「そうですね……」

苗木「あ!でも、もしかしたらゴミ箱とかに捨ててるかもしれなしいまだわからないよ!」

舞園「ありがとうございます。苗木君」

苗木「あはは……」

舞園「あ!苗木君、ここ見てください!」

舞園さんはドアのある部分を指さした

苗木「蝶番?」

舞園「はい!ここに螺子があるじゃないですか。ここを外せばドアを外すことができます!」

苗木「あ、たしかにそれならドアを外すことができるね。」

苗木「螺子を外すならドライバーが必要だけど、男子には工具セットが配られてる……」

舞園「つまり犯人は男子ってことですか?」

苗木「そうなるのかな……」

舞園「あれ?ここ少しへこんでません?」

苗木「あ、本当だ。」

舞園さんは蝶番のある部分を指さした

舞園「なんでしょうこのへこみ。何かぶつけたんでしょうか」

苗木「うーん。どうだろう」

僕は試しにその部分を触ってみたが、へこみ部分はとても綺麗だった。

【一部がへこんだ蝶番】

苗木「うぎぎぎ!」

舞園「苗木君?」

苗木「はぁ……はぁ……だめだ。回らないや」

舞園「??」

苗木「あぁ、ここ回るのかと思ったんだけど素手じゃ無理みたい」

舞園「素手じゃ無理ならペンチならどうですか?」

苗木「うーん。どうだろう。でも回せたとしてもこれだけ固いなら絶対に後も残るだろうし」

苗木「何かをかませたとしても滑って無理だと思うな……」

舞園「そうですか……」

苗木「まぁどちらにしろ、工具セットを調べた見たほうがいいかな」

舞園「そうですね。それじゃあ、みんなの部屋を調べに行きましょう」

苗木「うん。そうだね」

そうして僕達は部屋を出ようとした

苗木「うわ!」

舞園「きゃ!」

ドアの前に大和田君と大神さんがいた

苗木「お、大和田君と大神さんなんでそこに……」

大和田「犯人が証拠隠滅しねーように見張ってんだよ」

大神「我には推理なで出来ぬゆえ、他にできることがないかと思ってたな」

大和田「本当は部屋の中に入りたかったんだがお前らがずっとそこで話し込んでるから入れなかったんだよ!」

苗木「あ、ごめん……」

大和田「で、お前ら現場を荒らしちゃいねーよな?」

苗木「う、うん。大丈夫だよ……」

大和田「そうか、ならいい。んじゃさっさと出てくれねーか?俺らが入れねーじゃねーか」

苗木「うん。それじゃあ……行こう、舞園さん」

舞園「はい」

そういして僕達は、桑田君の部屋を後にした。

まずは男子の部屋を全部回ることにした

舞園「どれも新品ですね……」

苗木「だね……」

全部の部屋の工具セットは全て新品の状態だった

【未使用の工具セット】

苗木「ドライバーとかペンチも使えば多少なりとすり減る物だからわかると思うんだけど……」

一応持ってきた僕の部屋の工具セットと見比べてもどこも変わっていない

舞園「ゴミ箱とかも調べても何もありませんでしたしね」

苗木「うーん。今度は女子の部屋かな」

舞園「えっ!?」

苗木「どうかしたの?」

舞園「苗木君……。女の子の部屋を探すのは……」

苗木「?でも一応調べないと手がかりがあるかもしれないし……」

舞園「そうですが、クローゼットとかは覗いちゃだめですからね」

苗木「あ!う、うん。そこは舞園さんに任せるよ……」

そうして今度は女子の部屋を調べることにした。

苗木「舞園さん、霧切さん、セレスさんの部屋は、何も異常はなかったね」

舞園「まぁ私は犯人じゃありませんから当然ですけどね。」

舞園「というか、苗木君私の部屋を調べるときやたら熱心じゃなかったですか?」

苗木「そ、そんなことないよ!」

舞園「本当ですか?」

苗木「ほんと!ほんと!」

舞園「なんだ、残念です……」

苗木「え?そ、それって……」

舞園「さて、冗談はさておき次の部屋に行きましょうか」

苗木「あ、うん」

《腐川の部屋》

苗木「この部屋も何も異常はないかな……」

舞園「苗木君、あのゴミ箱はスルーですか」

苗木「だ、だって、あれは見ないほうがいいと思うんだけど……」

僕はチラリと丸められた紙屑が大量に入ったゴミ箱を見る。

舞園「でも、何か証拠があるかもしれませんよ?」

苗木「うっ。そ、そうだね……」

そういって僕は、ゴミ箱に入った紙屑を拾って広げる。

苗木「こ、これは……!」

舞園「小説……ですね」

そこには、腐川さんが書いた小説があった。

苗木「……」

舞園「苗木君?」

なんだこれは、おもしろすぎるよ……

続きが気になって読むのが止められない。

苗木「つ、続きは……」

舞園「苗木君!」

苗木「うわ!」

舞園「苗木君。今は捜査中ですよ?」

苗木「あ、ごめん。そうだよね」

腐川「あああああああ!あ、あ、あんた達何してるのよ!」

苗木「あ、ごめん腐川さん。勝手に見ちゃって……」

腐川「か、勝手にみたって……そんな失敗作みないでええええ!」

苗木「えっ!これが失敗作?」

腐川「そ、そうよ。ど、どうせあんたも、つまらないって、お、思ってたんでしょ!」

苗木「そんなことないよ!すごくおもしろいよ!」

腐川「ほ、本当?」

苗木「本当だよ!もし完成したらよかったら読ませてくれないかな?」

腐川「……。ま、まぁ、あんたがそこまでいうなら……別にいいわよ……」

苗木「やったー!って、イテテテ」

舞園さんに耳をひっぱられた

苗木「痛いよ舞園さん!」

舞園「ふん!早く次に行きますよ苗木君!」

苗木「い、いたっ!行く!行くかあら手をはなしてー!」

《朝日奈の部屋》

舞園「セレスさんと江ノ島さんの部屋も何もなかったですね」

苗木「朝比奈さんの部屋は、机にドーナツの箱がある」

舞園「ゴミ箱の中は、空のドーナツの箱とペーパータオルですかね」

苗木「うーん。他に何も異常は、ないし次の部屋に行こうか」

《大神の部屋》

苗木「あれ?あれって」

机の上に包帯みたいなものが置かれている。

舞園「これって、いつも大神さんが腕に巻いているものですよね?」

苗木「うん。そうみたいだね。これは、バンテージだったかな」

舞園「ゴミ箱の中にも、入ってますけどこれは古いやつですね」

舞園さんは、ゴミ箱の中に入っていたバンテージを取り出して広げた。

舞園「あっ。ここが破けたみたいだから捨てたみたいですね」

苗木「本当だ。」

舞園「捨ててあるのはこれだけで、他には何もありませんね」

【破けたバンテージ】

苗木「うーん。一応全部の部屋の裁縫セットも調べたけど、糸も使われてないみたいだね」

【未使用の裁縫セット】

舞園「全部の部屋を見ましたけど次はどうします?」

苗木「そうえいばまだ皆の証言を聞いてなかったから聞きに行こうか」

僕達はみんなの証言を聞きに行ったが、皆その時間は寝ていたと言っていた。

舞園「まぁ、あの時間は、普通皆さん寝ていますもんね」

苗木「朝日奈さんと大神さんは、一緒に寝ていたみたいだから一応アリバイは成立するのかな」

舞園「じゃあ、アリバイがないのは、朝日奈さんと大神さん以外になりますね……」

苗木「……いったい誰が犯人なんだ」

僕達が話しながら歩いていると倉庫についた

《倉庫》

苗木「うーん。どこを探しても糸とテープが見つからない」

舞園「本当ですね」

苗木「ダンボールに使われているガムテープは、一度使ったらダンボールが引っ付いて使えないみたいだし……」

舞園「つまり、このガムテープは使えないっということですね」

舞園「苗木君。そもそも、ここにテープ類なんてありましたっけ?私、見たことないですけど」

苗木「僕も見たことないや」

舞園「それじゃあ、テープ自体もともとないということになるんですけど……」

苗木「あっ!そうだ!おーいモノクマー!」

舞園「苗木君!?」

モノクマ「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!」

その登場の仕方は、全然別のものだよ……

苗木「モノクマ。聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

モノクマ「なんだい苗木君!クロなら教えてあげないよ!あっ!もしかして僕のスリーサイズが知りたいって!?」

モノクマ「どーしてもっていうなら教えてあげてもいいかなー!うぷぷぷ!」

苗木「ここに、テープってあるのかな?セロハンテープとかガムテープとかそういうの」

モノクマ「何、苗木君。もしかしてそれを使って誰かをコロスの!?」

苗木「そんなことしないよ!」

モノクマ「なんだしないのか……。えっと、テープ類があるだっけ?」

モノクマ「それはないです!セロハンテープにガムテープ、はたまた紙テープ!そういった物は一切ありません!」

苗木「それは本当?」

モノクマ「本当だよ!こういうことで僕は嘘をつきません!」

苗木「じゃあ、糸とか針金は?」

モノクマ「糸なら女子の部屋にある裁縫セットがあるよ!それ以外は糸も針金もありません!」

舞園「テープ類と糸がないということは、それを使った密室のトリックが使えないってことですよね……」

苗木「うん……そうなるね……」

【モノクマの証言】

一体どうやってクロは、密室を作ったんだ……。

モノクマ「ねぇ、もう僕は行っていいかな?」

苗木「あ、うん。ありがとう。」

モノクマ「それじゃー頑張って調査してねー!ジュワ!」

だからそれも違うって……

それから、僕たちは思いつく処をすべて調べたが、何も収穫はなかった。

キーンコーンカーンコーン

モノクマ「えー僕も待ちつかれたんで、そろそろはじめちゃいましょうか」

モノクマ「お待ちかねの学級裁判を」

モノクマ「学校エリア1Fにある、赤い扉にお入りください」

舞園「苗木君……」

苗木「……行こう。舞園さん」

《エレベーター前》

僕たちが行くと、すでに皆が居た。

石丸「君たち遅いじゃないか!」

苗木「ごめん」

舞園「ごめんなさい」

皆の顔を見ると皆怯えたり何かを考えているようだった。

モノクマ「うぷぷ。皆揃いましたね。そいつがお前らを裁判所連れてってくれるよ」

そういとエレベーターの扉が開き始めた。

モノクマ「お前らの運命を決める裁判所にね」

皆がエレベーターに乗るとエレベーターが動き出す。

そして幕は開く。

命がけの裁判

命がけの騙しあい 

命がけの裏切り 

命がけの謎解き 

命がけの言い訳 

命がけの信頼 

命がけの学級裁判!

調査パート終了
続きは後で

乙!苗舞に期待!

《学級裁判場》

苗木「ここが……」

舞園「裁判場……」

モノクマ「やっときたねー」

モノクマ「どうこれって?いかにもって感じじゃない?」

大和田「悪趣味だぜ」

霧切「ちょっといい?あれってどういうことかしら?」

霧切さんは円を作る様にしてできた席に建てられた桑田君と江ノ島さんの遺影に目をやった

モノクマ「死んだからって仲間外れはかわいそうでしょ?」

セレス「それでしたら、私たちは15人なのになぜ席が16もあるのですか?」

モノクマ「深い意味は無いよ。最大16人収納できるってだけ」

モノクマ「それでは裁判を始めましょう!」

苗木「本当にこの中に犯人はいるのか……」

モノクマ「当然です。それは間違いありません」

石丸「よし!それでは皆で目を閉じよう。そして犯人は挙手しよう!」

大和田「あほか。あげるわけねーだろ」

モノクマ「うぷぷ。それでは議論を始めましょう」

皆がそれぞれ席に着く

そして僕の席の横に舞園さんが立つ

舞園「……」

舞園さんが僕を見る

そうだ。間違えるわけにはいかない。僕だけじゃない、皆の……舞園さんの命がかかってるんだ。

僕は舞園さんを助けると誓ったんだ。だから、ここで死ぬわけにはいかない!

《学級裁判開始》

朝日奈「議論しろって言われても……」

山田「何から話したものか」

霧切「まずは犯行に使われた凶器について、検証を始めましょう」

大和田「凶器ったって、そんなもん部屋にあったか?」

朝日奈「そんなもの見当たらなかったよね?」

葉隠「きっと毒殺だべ!」

苗木「それは違うよ!」

   break

葉隠「そうだべ!違うべ!」

葉隠以外「……」

石丸「桑田君の死因は、首で何かを絞められたということは窒息ということだ!」

石丸「つまり、ロープか何かで首を絞めたに違いない!」

山田「たしかに、そうなりますぞ。ですが、それでは早計ですぞ石丸清多夏殿!」

石丸「何!?」

山田「ロープなどを使わずに首を絞める方法はありますぞ!つまりそれは!」

セレス「手、ですわね」

山田「あふん!」

不二咲「えっと、つまり手で首を絞めたってこと?」

苗木「それは違うよ!」

【血の付いたシーツ】

    break

不二咲「っえ!?」ビクッ

苗木「桑田君の首には何かで絞められた跡があったんだけど、それは手の跡じゃなかったんだ!」

朝日奈「じゃあ何で絞められたのさ!」

山田「確かに、他に絞められる物は考えればたくさんありますが、どれが凶器かはわからないですぞ!」

苗木「いや、凶器はわかるよ。」

山田「なんですと!?」

苗木「桑田君にシーツがかかっていたのは、覚えているよね?凶器はあのシーツだ!」

大和田「なんでそんなことがわかんだよ!」

苗木「あのシーツには血がついていたんだ」

大和田「血だぁ?」

舞園「確かについていました!」

霧切「それなら私も確認したわ」

セレス「私も確認しましたわ」

十神「ふん。あれくらい見つけれないでどうする。お前の頭は飾りか」

大和田「なんだとテメー!」

苗木「お、おちついて大和田君!それに大和田君は捜査をしてなかったんだから仕方ないよ。」

というか、皆確認してたならなんであんなわかりにくい様にシーツを置いたんだよ……

十神「ふん」

大和田「テメーあとでぜってー殺す!」

セレス「それより、はやく議論を再開しましょう」

不二咲「でも、なんで血なんかついてたの?」

苗木「桑田君の首には、ひっかいた傷があったんだ。そこで出た血がシーツについたんだよ」

石丸「それでは桑田君を殺害した凶器は、そのシーツで決まりということだな!」

霧切「状況的にみてそうでしょうね」

朝日奈「じゃ、じゃあだれがシーツで桑田の首をしめたの」

舞園「手なら手の大きさなどで判別できますけど、シーツだとわからないですよね……」

苗木「いや……。大まかな判断ならできるよ」

舞園「え?」

そう、クロがだれなのか大まかな判断ができる証拠はこれだ!

【爪が剥がれそうな指】

苗木「桑田君はシーツで首を絞められ、その時にシーツをなんとかはがそうと指を首にかけた」

苗木「そしてその時にできたのがあのひっかき傷なんだ」

葉隠「それはさっき言ったべ!」

苗木「問題はそっちじゃないんだ」

舞園「あっ!私わかりました!」

舞園「桑田君のあの爪が剥がれそうな指ですね!」

苗木「うん。桑田君の爪は爪が剥がれそうになっていた。それはどうしてだと思う?」

葉隠「なんでだべ?」

不二咲「爪が剥がれそうになるほど強く首をひっかいたってこと?」

大和田「それがどうしてったんだよ」

苗木「おかしく思わない?爪が剥がれそうになるほどひっかいているのにシーツを剥がすことができないんだよ?」

大和田「だからそれがどーしたってんだよ!」

苗木「大和田君。もし君が不二咲さんにシーツで首を絞められたらどうする?」

不二咲「っえ!?」ビクッ

大和田「あん?そんなの引きはがすに決まってんだろ!それかぼこる!」

不二咲「えぇ!」ナミダメ

石丸「大和田君!君はなんてことをするんだ!」

大和田「例え話だろーが!」

苗木「そうだよね。大和田君なら不二咲さんに首を絞められても引きはがせると思う。それだけの腕力差があるのなら」

大和田「はん!俺がこんな女なんかに力で負けるわけねーだろ!」

苗木「つまりそういうことだよ」

大和田「あん?」

十神「ふん。まだわからんのか、愚か者め。」

十神「桑田は超高校級の野球選手だ。練習嫌いと言っていたがそれでもそこらの学生よりは腕力はあるほうだろう」

十神「それなのに引きはがせないということは、相手は同じくらいかそれ以上の腕力がある物。つまり男だということだ」

石丸「な、つまりクロは、我々男子の中にいるということか!?」

皆の視線が自分以外の男子に向けられる

葉隠「ちょっとまつべ!それならオーガも可能性があるべ!」

朝日奈「ちょっと葉隠!さくらちゃんがそんなことするわけないじゃない!」

大神「……」

セレス「とりあえず、男性と大神さんにアリバイでも聞きましょうか」

霧切「そうね。ここでもう一度聞いてみましょう。男性と大神さんは犯行時刻はどこにいたのかしら」

苗木「僕は自分の部屋で寝ていたよ」

不二咲「ぼ、僕も自分の部屋で寝ていたよ」

大和田「俺も自分の部屋で寝ていた」

葉隠「俺も自分の部屋で寝ていたべ!」

石丸「僕は自室で寝ていた!」

十神「俺も自分の部屋で寝ていた」

山田「僕も自分の部屋で寝ていました!」

霧切「男子は全員自分の部屋で寝ていたのね。では大神さん、あなたは犯行時刻どこにいたのかしら」

大神「我は……」

朝日奈「さくらちゃんは、その時間私の部屋で一緒に寝ていたよ!」

大神「朝比奈……」

十神「お前ではなく大神に聞いているのだ」

セレス「朝比奈さんは時間起きていて、大神さんがいるのを確認したんですか?」

朝日奈「っえ、そ、それは……私寝てたから……確認はしてないけど……」

セレス「では、あなたの証言はあてになりませんね。大神さん、あなたは犯行時刻どこにいましたか」

大神「……我はその時間、朝日奈の部屋にはいなかった」

朝日奈「さくらちゃん!?」

大和田「ってことは、桑田を殺したのは大神ってことか!?」

朝日奈「ちょっと!さくらちゃんが人を殺したりするわけないじゃない!」

朝日奈「そうでしょ!さくらちゃん!」

大神「……」

朝日奈「ちょっと!さくらちゃん違うって言ってよ!」

大神「……」チラッ

あれ?今一瞬モノクマをみた?

十神「ふん。決まりだな」

朝日奈「さくらちゃん!!……そ、そうだ!あの時実は私トイレに行くのに起きたんだ!そのときさくらちゃんはいたよ!」

セレス「それは本当ですか?」

朝日奈「ほ、本当だよ!」

セレス「ですが先ほどあなたは寝ていて確認していないとおっしゃっていましたが?」

朝日奈「あれは勘違いだったんだよ!」

大神「朝日奈よ……もういいのだ……」

朝日奈「さ、さくらちゃん?何を言っているの?」

霧切「それは自白ととっていいのかしら?」

大神「あぁ。桑田を殺したのは我だ」

葉隠「なっ!」

石丸「本当かね!」

大和田「まじか!」

不二咲「う、うそ……」

山田「ひぃぃぃ」

十神「やはりな」

朝日奈「ちょ、ちょっとまってよ!……そう、証拠は!?さくらちゃんが殺したっていう証拠はどこよ!!」

大神「朝比奈……」

苗木「証拠なら……あるよ……」

朝日奈「え?」

苗木「それは……これだよ【布の切れ端】」

大和田「なんだそりゃ?」

苗木「桑田君のベッドの下にあった物だよ……」

朝日奈「そ、その布の切れ端がどうしたっていうのよ!」

苗木「この切れ端は、最初シーツかと思ったんだけど違ったんだ。」

苗木「そして大神さんの部屋にあったあるものと一緒だということがわかったんだよ」

舞園「あのヴァンテージですか?」

苗木「うん。この布の切れ端は、ヴァンテージなんだ。」

苗木「そして、この切れ端と一致するヴァンテージが大神さんの部屋のゴミ箱にあったんだよ……」

【破けたバンテージ】

朝日奈「え……」

苗木「おそらく大神さんは、桑田君の首をシーツで絞めているときに桑田君に腕をひっかかれるなどして
   
   そのときヴァンテージの一部がちぎれたんだと思う。」

朝日奈「で、でも……そんな……」

十神「自白もありこの証拠もあるのだ。もう決まりでいいだろう」

朝日奈「……」

苗木「朝比奈さん……」

朝日奈「まだ……まだだよ……」

苗木「え?」

朝日奈「密室だよ!密室の謎がまだ解けてないじゃない!」

十神「何をいまさら。そんなもの解かなくてもクロは大神で決まっているだろうが」

朝日奈「それは違う!だって男子は全員アリバイがないんでしょ!?だったらまだ男子の中の誰かがクロの可能性があるじゃん!」

朝日奈「そうだよ!本当のクロが桑田を殺してさくらちゃんにかばわせているんだよ!」

十神「ではなぜ大神はクロをかばうんだ」

朝日奈「それは……わかんないけど……でもきっとそうだよ!」

十神「ふん。話にならん。おい、モノクマ。クロがわかったからさっさと投票を始めろ」

モノクマ「うん?もういいの?それじゃあ投票を開始するよー!」

朝日奈「まって!まってよ!」

霧切「……そうね。まだ大神さんをクロと判断するには早いわ」

十神「なんだと?」

霧切「朝比奈さんの言う通り大神さんが、誰かを庇っている可能性もあるわ」

霧切「それに、密室の謎を解かないと朝日奈さんも納得しないみたいだし」

苗木「……そうだよ。この裁判は、クロを外せばクロ以外全員が死ぬことになるんだ」

苗木「だから、慎重にクロを決めたほうがいいと思うよ」

十神「……ふん。勝手にしろ」

モノクマ「あれー?投票しないのー?」

霧切「えぇ、まだ待って頂戴」

モノクマ「仕方ないなー。それじゃあ皆精々頑張って議論して頂戴、うぷぷぷ」

十神「お前達は密室だと言っていたがそれは本当だったのか?」

石丸「うむ!確かに鍵はかかっていたぞ!」

十神「だが、ドアノブを握っていた者が鍵はかかっていないが鍵がかかっている風に見せかけることも可能だ」

石丸「僕はそんなことはしていない!」

霧切「そうね。私も横で見ていたけど、あれだけガチャガチャしていたから間違いなく鍵はかかっていたわ」

舞園「そうです!それにちゃんと鍵がかかっていたという証拠もあります!ね!苗木君!」

苗木「うん。それは【つまみが横を向いたサムターン】だよ」

大和田「サムターンってなんだ?」

セレス「鍵のつまみがある処の事ですわ」

苗木「大神さんがドアを壊したあとに僕達は誰もその部分を触っていない」

苗木「だからあれは桑田君が死んだときに鍵がかかっていたという証拠だよ!」

葉隠「じゃあ、クロはどうやって桑田っちの部屋にはいったんだべ」

不二咲「鍵がかかってなかったとか?」

舞園「それはないと思います。」

舞園「あんまり言いたくないですけど、いくら皆さんを信頼していると言っても、この状況じゃ怖くて普通は鍵は絶対に閉めると思います」

山田「そもそもこんな状況でなくとも普通は鍵を閉めますぞ!」

腐川「じゃ、じゃあ、桑田が、招きいれたとか?」

苗木「それもないと思うな……」

十神「どうしてそう思う」

苗木「仮に桑田君が招きいれたとしても、あの死に方はおかしいんだ」

舞園「どういうことです?」

苗木「桑田君の死に方は明らかに寝ているときに殺されたものだ」

苗木「だけど、あれが桑田君が誰かを招き入れた後、殺されたなら、普通ならうつ伏せで倒れているはずなんだ」

舞園「気づかれないように後ろから絞めるからですね」

セレス「クロが仰向きにさせたかもしれませんが?」

苗木「わざわざそんなことする意味がないよ。それに……」

舞園「血の付いたシーツですか?」

苗木「うん。シーツの血の付いた位置を確認すればわかるよ」

霧切「うつ伏せで殺したなら、後ろから首を絞めたことになる。」

霧切「仰向けなら前から絞めたことになる。血の位置を確認すればそれがわかるということね」

苗木「そして血の付いた位置は、明らかに前から絞めた場所なんだ」

葉隠「でも、後ろから前に交差するように絞めれば同じことになるべ!」

セレス「わざわざそんなことする意味がありませんわ。」

苗木「それにそれだと、手が、桑田君の前にくるから余計抵抗されやすくなるよ……」

山田「なら、クロは桑田怜恩殿の部屋に泊まり、桑田怜恩殿が寝た頃に殺害、その後に密室を作ったのですぞ!」

山田「ちなみに密室は糸とテープを使い密室を作ったのですぞ!」

苗木「それは違うよ!」

【モノクマの証言】

   break

山田「なんですと!?」

苗木「ねぇモノクマ。君は倉庫で言ったよね。ここにはテープ類や糸、針金は無いって」

モノクマ「いったよ!まぁ、糸だけは、女子の部屋にある裁縫セットにあるけどね!」

葉隠「じゃあその糸を使ったんだべ!」

苗木「それは違うよ!」

【未使用の裁縫セット】

葉隠「そうだべ!違うべ!」

葉隠以外「……」

苗木「……女子の部屋の裁縫セットは全部調べたけど、全部新品で使われた形跡がなかったんだ!」

大和田「お、おいちょっと待てよ。つまりどういうことだよ」

不二咲「糸もテープも使わないのにどうやって密室ができたの……」

舞園「桑田君はベッドの上で殺されてるわけですから自分で閉めることもできませんし……」

山田「そもそも、先ほどの舞園さやか殿の言う通り、こんな状況で誰かを部屋に泊めるなど普通はしませんぞ!」

大和田「いや、テメーさっき部屋に泊まったとかいってたじゃねーか……」

舞園さんは僕の部屋に泊まったことあるんだけどね……

山田「というか、桑田怜恩殿が部屋に入れていないというならば、どうやってクロは部屋に入ったのですか?」

大和田「ピッキングとかか?」

石丸「いや!ここのドアは全てピッキング加工がされているのでそれはできないはずだ!」

不二咲「で、でも、密室を作るだけならまだできるかもしれないけど」
   
不二咲「ピッキング加工されている部屋を開けて入るなんてが難易度が全然違うよぉ……」

全員「……」

……クロは一体どうやって部屋に入ったんだ……

何か……何かないのか……

舞園「あっ……」

苗木「舞園さん?」

舞園「蝶番はどうでしょうか?」

セレス「蝶番ですか?たしかに蝶番を外せれば扉を開けることができますが……」

十神「だがそれは、部屋の中からじゃなければ螺子を外さなければならないぞ」

霧切「えぇ、そうね。だけどまだ開ける方法があるわ」

大和田「なっ!本当か!?」

霧切「えぇ。それに、その証拠も残っていたわ」

セレス「そんなものありましたか?私は特に何もなかったと思いましたが」

苗木「それは違うよ!」

【一部がへこんだ蝶番】

   break

苗木「蝶番にはへこんでいる部分があったんだ!」

セレス「へこみ?そんなものありましたっけ?」

舞園「ありました!私も苗木君と確認しました!」

だけどあのへこみは一体どうやってついた物なんだ……

まずは、蝶番の仕組みを思い出せ……

蝶番は2枚の板を合わせそこにピンを差し螺子で扉に固定する……

そしてへこみがあったのは、ピンの下のナットの部分

だけどあそこは……

十神「なるほど。そういうことか」

苗木「!?」

セレス「あら、十神君。分かったのですか?」

十神「お前らが言っている凹みは、蝶番のピンがついている下のナットの部分だろう?」

舞園「えぇ…」

十神「ふん。なら話は簡単だ。あのナットを外せばピンを外し扉を外すことができる」

十神「クロは、ナットをペンチで回し外したのだ。男子には工具セットも配られているしな」

朝日奈「だったら犯人は男子じゃん!やっぱりサクラちゃんがクロじゃないよ!」

セレス「ですが、それでは何故犯行現場に大神さんのバンテージの切れ端があったのです?」

朝日奈「きっとクロがさくらちゃんのバンテージを取って置いたんだよ!」

霧切「それは違うわ」

面白いな ダンガンロンパやってみようかな

朝日奈「ち、違うってなにがだよ!」

霧切「クロは大神さんよ。それに、ナットはペンチで外されていないわ」

十神「何!?」

霧切「そうでしょ?苗木君」

苗木「うん。その証拠はこれだよ!【未使用の工具セット】」

苗木「工具は全て調べたけど、どれも使用された形跡はなかったんだ」

苗木「僕はペンチを使ったのかと思ったんだけど、ペンチだとナットにペンチ特有の後が残る筈なんだ」

苗木「でも、それは無かった。何かを挟んで使ったのかと思ったけど挟んだら滑るかもしれないし」

苗木「それに、あの固さなら挟んでいる物を破いてしまうと思うよ」

十神「じゃあどうやって回したというんだ。まさか、素手とは言わないよな?」

苗木「それは……」

霧切「素手で回したのよ」

十神「何!?」

霧切「苗木君、あなたもそう思ってるんでしょ?」

苗木「うん……だけど、そんなことできるわけが……」

霧切「いえ、可能よ。それができる人物はこの中にいる」

霧切「ここまで言えばわかるわね?」

あの固いナットを素手で回すことができる人物……そんなの本当にいるのか……

……あっ

苗木「そうか……わかったぞ」

舞園「本当ですか!?」

苗木「蝶番のナットを素手で回し、扉を外すことができる人物。それは……大神さんだ!」

大神「……」

朝日奈「そんなわけないじゃない!なんでサクラちゃんならできるのよ!」

苗木「大神さんは超高校級の格闘家だよね」

朝日奈「だからそれがどう関係あるのよ!」

苗木「大神さんの力は、桑田君の部屋のドアを壊すときに見たじゃないか」

苗木「ドアなんて普通の人には、殴って壊すことなんてできないよ」

苗木「だけど、超高校級の大神さんなら簡単にできるんだ」

苗木「だったら、大神さんの力ならナットだって素手で回すことができるはずだよ!」

朝日奈「違う!サクラちゃんはそんなことできない!だからクロじゃない!」

苗木「あのへこみは大神さんがナットを回すときに力を入れすぎてできたものなんだ!」

朝日奈「違う違う!サクラちゃんじゃない!」

苗木「そうだよね、大神さん!?」

朝日奈「違う違う違う!サクラちゃんはクロなんかじゃない!あの優しいサクラちゃんが人を殺すわけがない!」

大神「朝比奈よ。もういいのだ……」

朝日奈「よくないよ!だってサクラちゃんは、だれも殺してないんだよ!?」

大神「朝日奈よ、桑田を殺したのは我だ」

朝日奈「……そんなの嘘だよ……嫌だよサクラちゃん……」

大神「密室のトリックも苗木の言った通りだ」

朝日奈「うぅ……嫌だよ……ひっぐ、サクラちゃん……えっぐ、いやだよおぉぉぉ……」

大神「すまない朝日奈よ……」

大和田「テメー!どうしてこんなことしやがった!」

大神「それは……」チラッ

モノクマ「……」

大神「それは、……我が弱かったのだ」

舞園「なんで殺したのは桑田君なんですか?」

苗木「それは、もしかして大神さんの部屋の隣だったからじゃないかな?誰か出てきそうになったらすぐ自分の部屋に戻って隠れれるだろうし」

大神「……そうだ」

葉隠「ちょっと待つべ!それだと、俺もオーガの横の部屋だったから俺も殺される可能性もあったってことべか!?」

霧切「そうなるわね」

葉隠「あわわわ」

モノクマ「ねー。そろそろ投票タイムに行っていいかなー?いいよねー?それじゃあお手元のスイッチで投票してくださーい!」

朝日奈「ま、まってよ!」

モノクマ「待ちませーん。早く押さないと押さない人もオシオキしちゃうよー」

大神「朝比奈よ、押してくれ」

朝日奈「そんなの嫌だよ…だって押したらさくらちゃんが……そ、そうだ!」

僕達がスイッチを押すとスロットが回り始め大神さんの顔が3つ揃った。

モノクマ「ひゃっほー!大正解!」

モノクマ「今回、桑田怜恩を殺したクロは、大神さくらさんでした!」

朝日奈「え?」

モノクマ「ちなみに今回は満場一致ではありませんでした。朝日奈さん、自分に入れるなんて……」

モノクマ「でも多数決に救われたね」

朝日奈「そ、そんな、いやだよぉ……さくらちゃん……」

大神「すまない朝日奈よ……弱い我を許してくれ……」

モノクマ「今回は、超高校級の格闘家である大神さくらさんの為にスペシャルなオシオキを用意しました!」

モノクマ「では、はりきっていきましょー!オキオキタイムー!」

そうして大神さんは死んだ……

モノクマ「ヒャッホー!エクストリーム!アドレナリンが染み渡るー!」

モノクマの愉快そうな声と

山田「あわわわわわ」

腐川「いやー!な、なんなのこれー!」

不二咲「も、もう、ひっぐ、嫌だよー……」

皆の恐怖の声と

朝日奈「さくらちゃああああああん!うわああああああああああああん!」

朝日奈さんの悲痛な叫び声が僕の胸に響く。

モノクマ「これが嫌なら、きっぱりと外の世界との関係を断ち切ってここでの一生を受け入れるんだね」

モノクマ「まぁお前らにそれができたらの話だけどね」

朝日奈「ひっぐ、えっぐ、うぅ……」

モノクマ「わかる。分かるよ朝日奈さん」

朝日奈「わか、わかるって……何がだよぉ……うぅ」

モノクマ「自分を騙してた大神さんに絶望してるんだよね?」

朝日奈「ふ、ふざけないで……!」

モノクマ「うん?」

朝日奈「全部、全部あんたのせいじゃない!」バッ

いけない!

苗木「だめだ!」ガシ

僕は朝比奈さんを抱き着くようにして押さえる。

朝日奈「離して!離してよ苗木!全部あいつが、いや、あんた達のせいでさくらちゃんが!」

朝日奈「あんた達が、代わりに死ねばよかったんだ!」

苗木「朝比奈さん落ち着いて!」

舞園「朝比奈さん落ち着いてください!」

舞園さんも朝日奈さんを押さえてくれる。

朝日奈「うぅ……」ペタッ

朝日奈さんの身体から力が抜けるとペタリと地面に座った。

朝日奈「いやだよさくらちゃん……私を一人にしないで……」

その後僕達は朝比奈さんを連れてエレベータに乗った後朝日奈さんを自室に運んだあと、各自、自分の部屋へと戻った。


《苗木の部屋》

苗木「くっそ!」

ピンポーン

朝日奈さんの泣いている姿を思い出しながら僕はベッドで寝ているとインターホンが鳴った。

扉を開けると舞園さんがいた。

舞園「苗木君……」

苗木「舞園さん……」

舞園さんの目には泣いた後があった。

舞園「私、怖くて……なんで桑田君も大神さんも……朝日奈さんもあんな目に合わなくちゃいけなかったんですか……」

苗木「それは……」

苗木「それは、全部黒幕のせいだ……」

苗木「黒幕がこんなことさせなければ誰も死んだりしなかったんだ!」

舞園「苗木君……」

そうだ、全部黒幕が……

苗木「僕は絶対に黒幕を見つける!そして、こんな馬鹿なことは止めさせてやる!」

舞園「……一緒に頑張りましょう苗木君。私、もうこんな辛い思いしたくないです……」

もう僕はだれも悲しむ姿なんて見たくない。

大切な人を亡くした人の悲痛な叫びがこんなにも辛いのなら。

僕は……

今日はここまで
推理物とか書いたことなかったからかなりごり押しになってしまったけど申し訳ないです
一応オリジナルは最初の事件だけの予定ですが第4の事件は無しで行くのかオリジナルかどうかまだ決めてません

ちなみに布の切れ端は実は、さくらちゃんがわざと残したものです
クロがわからなかった場合も自分から言うつもりでしたとさ
大天使さくらちゃんをこんな目にあわした黒幕に激おこ

苗木と舞園もっとイチャイチャさしたいのにどうなってんだよ!


甘い苗舞を期待

よかったよ

そういえばクライマックス推理いれてなかった……

お詫びにおまけ

ちなみにネタバレだからご注意





《視聴覚室》

戦場(あ、私にもDVDあるんだ。何が写ってるんだろう?)

戦場のコレクションの銃器が壊され、レーションは燃やされたりしている

戦場(……え?ちょ、ちょちょちょっと!?なんで私の大事なレーションが燃えてるの!?)アワワワ

戦場(盾子ちゃんなんでこんなことしちゃうの)ナミダメ

戦場(お姉ちゃん何か悪いことしちゃったのかな?ううう、私のお気に入りのレーションが……

   あれすっごい美味しかったのに……)グスン

戦場(っは!もしかして、盾子ちゃん私の事嫌いになっちゃったのかな)ガーン

戦場(お姉ちゃん今すっごく絶望してるよ盾子ちゃん……)

防音室ってそんな構造になってなさそうだが……乙

戦刃ね

次回も楽しみにしてます

乙!

>>135
>>136
>>137
>>138

[ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー][ピーーー]

>>139
w

>>140
:-)

>>141そっちは下げるのな

まだ?

続きはないの?

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