一歩「パンチドランカー?」(890)

一歩「って何です?」

青木「かー。お前本当にプロかよ」

木村「パンチドランカーってのは、簡単に言うとボクサー特有の病気だな」

一歩「どういう症状になるんですか?」

青木「酔っ払いだよ酔っ払い。そういやお前はあまり酒飲まないよな」

一歩「そうですね。まあちょっとなら飲めますが」

木村「じゃあ伝わりにくいか~。船酔いもあまりしたことないんだろ」

一歩「慣れてますから」

木村「まあ症状は頭痛、吐き気、記憶障害くらいかな。ちょうど一歩みたいなファイターがよくなるらしい」

一歩「頭痛……ですか(そういえば最近……)」

青木「どうした急に黙りこんで。まさか心当たりでもあるのか~」

一歩「…そんなことないですよ」

木村「だけど、一歩は打たれすぎてるからなあ。今は大丈夫でも後で来るかもしれない」

一歩「怖いこと言わないでくださいって」

鷹村「お~う。何の話をしてるんだ」

一歩「あ、鷹村さん」

青木「いやね。一歩がパンドラになるかもって木村が言ったんですよ」

鷹村「ほう。パンチドランカーか。確かにお前のディフェンスは下手だからな。かっかか」

一歩「うっ!?で、でも青木さんも木村さんももしかしたらそうなるかもしれないじゃないですか」

鷹村「こいつらは雑魚すぎるからパンドラになる前に引退するから大丈夫だ」

青木村「!?」

青木「くっくう~!!」

鷹村「どうした悔しいのか。悔しいなら殴っていいぞ。ん?」

青木「くあ~!!」

木村「やめとけ。鷹村さんに殴られたら本当にパンドラになるぞ」

会長「お前ら何をくっちゃべっている」

鷹村青木村「うお!?」

会長「こんなところで雑談してるのは良いが、ロードワークは済ませたんじゃろうな?」

青木「いやちょっとですね。一歩がパンチドランカーって何って聞いてきたんで」

一歩「何で僕のせいにするんですか!」

会長「パンチドランカー?」

会長「ふむ。まあボクサーなら一度は考える問題じゃな。かつてタコ八郎もそれで引退してからも
苦しめられたと言うくらいじゃ」

木村「たしか、夜におもらしをしたりしたんですよね」

会長「パンチドランカーの症状は理性の崩壊。そうなるのもいたしかたないじゃろ」

一歩「そうなんですか……ちょっと怖いですよね」

鷹村「(今の内にこっそり抜けとくか)」

会長「じゃが、それもきちっとガードを上げとけば防げる問題じゃ。というわけでお前ら練習を……鷹村はどこに行った」

青木「さっき、こっそりロードワークに行きました」

会長「ったく。あいつはいつもそうじゃな」

一歩「じゃ、じゃあ僕も走ってきますね」



一歩「……最近頭痛が治まらないのは…もしかして」

ズキリッ

あげ

一歩SSは需要ないか




一歩「ふう…今日の練習もきつかったな。さて家に帰るか、さっき鷹村さんにマニーパッキャオの試合のビデオ借りたから
帰ってみよう」

一歩「ただいま~」

母「お帰りなさい。ご飯できてるわよ」

一歩「ありがとう」


母「はい一歩。茶碗」

一歩「ありがとう」

ガチャリ

一歩「あ、ごめん母さん。茶碗割っちゃった」

母「良いわ。怪我はないかしらね」

一歩「うん大丈夫。(茶碗をちゃんともっていたはずなのに)」




一歩「ふんふん♪パッキャオのビデオでも見ようか。あれ?リモコンがないな……あ、あったあった」

一歩「へ~すごいなあ。階級を超えて世界挑戦かあ。僕もいつかは……いやその前に世界チャンピオンにならないと」

一歩「そろそろ寝るか。今日も疲れたし。おやすみなさい」

ズキリッ

一歩「いつっ!最近頭痛の頻度が増えてきたなあ。薬飲んで寝よ」



ジム

一歩「こんにちは~」

青木「ういーっす」

木村「よう一歩。今日は早いな」

板垣「先輩、こんにちは」

一歩「鷹村さんはまだですか?」

木村「あ~まだだなあ」

青木「どうせ、どっか風俗にでも行ってるんじゃねえの?」

板垣「またまた~鷹村さんはそんなとこ行かなくてももてるでしょ」

青木「あ?あんな野人がモテルわけねえだろ。あいつはチャンピオンはチャンピオンでも
AVチャンピオンなんだからなあ。ひゃっひゃっひゃ」

木村「……」

板垣「……」

青木「何黙ってるんだよお前ら」

一歩「……青木さん後ろ」

青木「へ?」

鷹村「誰がAVチャンピオンだと?」

青木「い、いや」

青木「ぐえー」

鷹村「言ったのはその口か、うん?」

青木「ひゃ、ひゃかむらさん首をしめないで」

一歩「あ、鷹村さんパッキャオのビデオ見ましたよ」

鷹村「おうそうか」

木村「しかし、パッキャオもすごいよなあ。ウェルターまで制覇できるなんて」

板垣「P4Pパウンドフォーパウンドの候補でしょ。すごいですよね」

鷹村「本当の強いボクサーってのは階級を超越できるものだ。チャンピオンは本来一人で良い」

木村「チャンピオンの中のチャンピオンってやつですか」

鷹村「まあ残念ながら世界で最強は俺と昔から決まってるがな」

青木「はいはい。すごうございますね」

鷹村「おやこんなところに日本でもチャンピオンになれないやつがいるな」

青木「う、人が気にしてるところを……」

木村「やめとけって青木」

板垣「あ、先輩走りに行きましょうよ」

一歩「……」

板垣「先輩?」

一歩「あ、ごめんちょっとぼんやりしてた。行こうか」

すまん風呂入ってた




板垣「そういや先輩最近くみさんと会ってるんですか?」タッタッタ

一歩「ん~そういや今月になって一回もあってないな」タッタッタ

板垣「な、何で会わないんですか?」タッタッタ

一歩「いや~自分から言うのもちょっと恥ずかしいかなって」タッタッタ

板垣「先輩。試合のときのようにたまにはアグレッシブに攻めてくださいよ」タッタッタ

一歩「もう~板垣君そんなにからかったら……あいた!?」

板垣「せ、先輩大丈夫ですか?何か今すごい勢いで電柱にぶつかりましたけど」

一歩「いった~たんこぶできてるな」

板垣「今日はもう帰ります?」

一歩「ん~まあこれくらいなら大丈夫だから」

板垣「頑丈な頭ですねえ」

ジム

青木「おー一歩。スパーしようぜ」

一歩「良いですよ。お願いします」

板垣「先輩頭打ったのに大丈夫なんですか?」

一歩「ん~まあ青木さんだし大丈夫かな」

板垣「はは…(さらりとひどいことを言うなあ)」



木村「おー青木と一歩がスパーしてるんか」

板垣「そうなんですよ」

木村「そうか……何か今日の一歩の動き悪くないか?」

板垣「青木さんの変則な動きに戸惑ってるからじゃないですか?」

木村「あいつと何回もスパーしてるからそんなことはないと思うんだがな」



青木「(何か今日の一歩は動きが鈍いな)」

青木「(ジャブ→ストレートのダッキングから俺の必殺技のカエル飛びを叩きこんでやるか)」

青木「シュッ!」

ドカッ

一歩「!?」

ドスン



板垣「先輩が尻もちをついた?」

木村「今のは特別見えにくいパンチじゃなかったがな」

青木「ひゃっひゃっひゃどうした一歩。それで日本チャンピオンなのか」

板垣「(まださっきのこと根に持ってるな)」

木村「おい一歩大丈夫か?」

一歩「あ、大丈夫です。ちょっとスリップしただけで」

木村「そうか分かった(スリップというかフラッシュダウンな気がするがな……)」

一歩「じゃあ続きやりましょう」

青木「ふふふ、どうやら今日の俺は調子が良いようだな」



鷹村「おうどうした」

木村「あ、鷹村さんですか。いやさっきね一歩が青木のパンチでダウンしまして」

板垣「普段の青木さんのパンチじゃ倒れないんですけどねえ」

鷹村「ふむう。確かに今日のあいつは動きが悪いな」

鷹村「(動きが悪いというか反応が若干遅れてる感じか)」

青木「おらおら一歩どうしたどうした」

ドカッドカッ



木村「一歩が不調と分かると急に元気になったな」

板垣「ああいうところが青木さんらしいですね」

鷹村「あいつは小物だからな」


一歩「(人がダウンしたからって急に元気になって)」イラッ

ヒュンヒュンヒュン

青木「い!?」


板垣「デンプシーロール!」

木村「おい一歩スパーだぞスパー!」

フラッシュダウン=バランスを崩して踏ん張れなかったのが原因のダウン?

>>45
脳が揺れないダウンだったような

ファイナルフラッシュは?




一歩「ぜえ…ぜえ…ありがとうございました」

青木「はあ…はあ…一歩がダウンしたから今回は俺の勝ちだな」

板垣「足が震えてますね」

木村「後1Rあったら負けてたな」

鷹村「おい一歩」

一歩「はあ…はあ…はい?」

鷹村「お前スパー中に何ぼんやりしてるんだ。相手がこいつだったから良かったものの
試合でそんなことすると死ぬぞ」

一歩「……すいません」

板垣「あ、先輩はさっき電柱に頭ぶつけたんですよ。多分それです」

木村「そうなのか。ならしょうがないな」

鷹村「(脳が揺れる……か)」

>>47
戦闘力…たったの5か…ゴミが




一歩「ふう今日も練習終わったかあ。今日は鷹村さんに長谷川穂積選手のビデオ借りちゃった
帰って見よう」

一歩「でも、今日は調子悪かったなあ。寝不足かなあ?」

ワンポ「ワンワンワン!」

一歩「あ、ワンポ。迎えに来てくれたんだ……うっ!あ、頭が!」

ワンポ「ワン?」

一歩「はあ…はあ…今までにないくらい痛さだったな……体のどこか悪いのかな?」

ワンポ「クーン」

一歩「よしよしワンポ。そんな顔しないでも大丈夫だよ。さ、家に帰ろう」



母「はい、一歩。昨日あんたが茶碗割ったから新しいの買ったわよ」

一歩「母さんごめん」

母「別にこれくらい謝らなくて良いわよ」

一歩「いただきまーす」

母「そういや最近薬の減りが早いけど、一歩が使ってるのかい?」

一歩「うん……たまに頭痛がするから(さっきの頭痛のことは黙ってよう)」

母「そうかい。でもあまり飲みすぎたら体に良くないよ。ただでさえボクシングなんかやってるんだし」

一歩「分かった。薬は控えるよ(これからは心配させないように自分で買おう)」

もしゃもしゃ

母「あら?あんた口からご飯こぼしてるよ」

一歩「あれ?あ、本当だ」

母「もう、しっかりしなさい。そろそろお嫁さんをもらってもおかしくない年なんだから」

一歩「ごめん(お嫁さんか……クミさんがお嫁さんだったら)」

母「急に鼻の穴を広げてどうしたの?」

一歩「い、いや何でもないよ!(板垣君が言ってたみたいに後で電話してみるか)」



一歩「板垣君も言ってたし、で、電話してみようか」ドキドキ

prrrrrrrrrrr

ガチャ

一歩「あ、もしもし久美さんですか?」

「」

一歩「あ、あのですね。良かったら今度の日曜日。遊園地にでも行きませんか?」

「」

一歩「あれ?久美さん?」

間柴「何、人の妹を勝手にデートに誘ってんだ?」

一歩「ま、ま、ましばさ!?」

一歩「い、いやこれはそのう…」

間柴「あまりなめたまねをしてると本当に殺して…」

クミ『お兄ちゃん!何勝手に電話に出てるのよ!』

間柴「いや幕ノ内の野郎が」

クミ『良いからあっち行って!あ、もしもし幕ノ内さん』ドキドキ

一歩「あ、久美さん久しぶり。あ、あのさあ今週の日曜日あいてるかな?」

クミ「あ、うん大丈夫よ」

一歩「じゃあさ。良かったら日曜のお昼に遊園地に行かない?」

クミ「うん。分かった。楽しみにしてるね」

一歩「じゃ、じゃあまた日曜日に」

ガチャリ

一歩「ふう…。日曜日楽しみだな」


間柴「おい。幕ノ内の野郎と遊びに行くのか?」

クミ「どっちだっていいでしょ!そんなの」

実際ありそうだよな終盤で一歩がパンチドランカーになる展開


そしてアニメでもその話をやって最終回


で、何年後かに『あのアニメの最終回』みたいな番組で放送


『最終回、ライバルの宮田に勝利した一歩は次の世界戦を目前にしていた』

一歩「うっ!」

『……しかし一歩の身体は長く酷使され続け限界にきていた』

画面右下では映像見てハラハラしてる芸能人のアップ

『そう。この時一歩はパンチドランカーになっていたのだ』


みたいな

間柴「あ、おい。部屋に戻りやがった。……後であいつに相談してみるか」



一歩「久美さんをデートに誘えたし良かったよかった。あ、鷹村さんが貸してくれたビデオ見よ」

一歩「リモコンリモコン……あれ?あ、あった昨日と同じ場所にあったか」

一歩「最近物忘れが激しいなあ。まあ良いやビデオ見よっと」



ジム

一歩「こんにちは~」

青木「よう一歩」

木村「ちーっす」

鷹村「おう」

一歩「あ、鷹村さんビデオありがとうございました」

鷹村「おう見たか?」

一歩「はい。すごいですよねマニーパッキャオ選手って」

鷹村「ん?俺が貸したのは長谷川穂積のやつだぞ」

朝飯食ってくる

くみちゃんと一歩は話す時敬語だぞ
と野暮なことを言ってみる
支援

一歩「あれ?そうでしたっけ?」

鷹村「……そうだ」

一歩「あ、思い出しました。すいません」

木村「まあ長谷川選手のは試合がすごい短いから印象に残らなかったのかもしれん」

青木「何であんなにKOできるんだろうな」

木村「バンタムだから一歩の一つ下の階級だからもしかしたら戦えるかもな」

一歩「そんな僕なんかとてもとても」

青木「ははっ。まあ穂積は日本の防衛記録更新を狙ってるから当分は大丈夫だ」

鷹村「…」

板垣「こんちはー」

>>70
忘れてたすまん

青木「おう板垣」

木村「よう」

一歩「こんにちは」

板垣「あ、こんにちは(昨日間柴さんから電話あったことは伏せておこう)」

一歩「あ、そういえば前板垣君が言ってたこと役に立ったよ」ニコニコ

板垣「え、あ、そうですか」



ガチャリ

鷹村「ジジイいるか?」

会長「何じゃ鷹村」

鷹村「ちょっと一歩のことで話がな……」

日曜日

クミ「幕の内さんまだかな、まだかな~」そわそわ

一歩「はあ…はあ…遅れてすいません」

クミ「いえ、良いですよ。私も今来たとこですから」二コリ

一歩「そうですか。じゃ、じゃあ行きましょうか(今日の久美さんはいつもより可愛いな)」

クミ「はい」



間柴「あの野郎。久美のことを10分も待たせやがって謝罪の言葉もなしか」

板垣「まあまあ、10分くらい多めに見ましょうよ(なぜか、当日二人で見張ることになってしまった。先輩すいません)」

間柴「久美に何かしたら叩きのめしてやる」

遊園地

クミ「幕の内さん。どれから乗ります?」ニコニコ

一歩「え、あ、そうですね」

回想

青木『良いか一歩。女の子と遊園地に行くときは刺激の強いものを選べ』

一歩『刺激ですか』ゴクリ

青木『吊り橋効果と言ってだな。女の子がドキドキしたら横にいる男性のせいだと錯覚してしまうんだ』

一歩『なるほど』

青木『つまりだな。お化け屋敷とかジェットコースターとかがお勧めだな。しかもお化け屋敷は暗闇だ
つまり中で何をしてもかまわない』

一歩『そうなんですか』ゴクリ

青木『ああ、そこは大胆に手を握ってしまえ。そしてだ。その遊園地の近くはホテル街だ。
言いたいことは分かるな』

一歩『つまり』

青木『これだよこれ!』にぎにぎ(親指を人差し指と中指ではさむ動作)

一歩『!?』

一歩『い、良いんですか?』

青木『お前なあクミちゃんと付き合ってどれくらいだ』

一歩『い、いや別に付き合ってるわけじゃ』

青木『はたから見たら付き合ってるも同然だ。そして時期的にはそろそろ大丈夫と思うぞ』

一歩『そ、そうなんですか?』

青木『一歩。男にはやらねばならんときがあるんだよ』

一歩『は、はい分かりました!』

鷹村『さっきから何をごちゃごちゃ話してやがる?』

一歩『い、いや何でもないです!』



一歩「お化け屋敷でも行きませんか?」

クミ「お化け屋敷ですか?良いですよ」ニコ

板垣「あ、間柴さん二人ともお化け屋敷の方向に行くみたいです」

間柴「あの野郎。暗闇に乗じて破廉恥なことをする気だな。行くぞ!」

板垣「え、あ、ちょっと間柴さん。距離が近いですって尾行がばれちゃいますよ」



お化け屋敷

一歩「うわ~結構本格的なんですね」

クミ「そうですね。……ちょっと怖いです」

一歩「ははっ何かあったら僕が守りますよ」

お化け役「がおー!!」

クミ「きゃあ!?」

一歩「!?(クミさんが僕に抱きついて……)」

間柴「……」ギロッ

お化け役「……ひっひい!」

一歩「あれ?お化けが逃げちゃった」

クミ「……本当ですね。…あ、すいません抱きついちゃって」ぱっ

一歩「あ、いや大丈夫ですよ(せっかくのチャンスが……)」



間柴「……」ギロリ

お化け役A「(死、死神だ!?)」

お化け役B「(とんでもない殺意を感じられるから今回の客には近づかないようにしよう……)」

板垣「間柴さん待ってくださいよ~」

クミ「結局最初のお化け以外一人も出ませんでしたね」

一歩「そうでしたね(まさかこんな結果に終わるとは……)」

クミ「次違うの乗りましょうか」

一歩「そうですね」



通行人A「ひっ!?」

通行人B「どうした?」

通行人A「い、今お化け屋敷から死神が」

通行人B「死神?そんなわけ……!?」

間柴「何かしたら殺す殺す」ブツブツ

板垣「あ、間柴さん。アイスクリーム食べません?おいしそうですよ」

クミ「コーヒーカップも久しぶりに乗ると楽しいですね」

一歩「ははっそうですね(なぜだろう……)」

間柴「……」

板垣「間柴さん。せっかくのコーヒーカップなんですから腕組みしないでまわしましょうよ」



クミ「幕の内さん。メリーゴーランドはどうです?」

一歩「は、はい楽しいです(……さっきから安らげないオーラがあるのは)」

間柴「……」

板垣「間柴さん。手摺持たないと危ないですよ」



クミ「ふ~楽しめましたね~」

一歩「そうですね(ん~このまま帰ってしまうのか……そうだ!)」

クミ「次は何に乗りましょうか?」

一歩「このジェットコースターにしません?」

内藤の呂律がおかしくて池沼みたいなのもパンチドランカーだからだっけ?

クミ「え?何かすごい迫力がありそうですね」

一歩「そうですね(少し怖いけどここは我慢)」


間柴「おい、乗るぞ」

板垣「僕ちょっとジェットコースターは苦手なんです。勘弁してください」

間柴「うるさい」

板垣「降りるの待てば良いだけじゃないですか!」



クミ「シートベルトつけるとドキドキしますね」

一歩「そ、そうですね。僕もですよ(……これで吊り橋効果になるかな)」

ガタリガタリガタガタガタ

クミ「あ、走りだしました」

>>92
内藤は新人王とったときからあんな感じだった

ちょっと幼児あるからでかける
夕方くらいに帰る

ただいま眠いな

一歩「いやー言うほど怖くありませんね」

クミ「そろそろきますよ」

ガタガタガタ……ゴー

一歩「え?うわぁ!?」

板垣「ちょっと僕おります!おろしてください!」

間柴「舌かむから黙ってろ!」



クミ「楽しかったですね♪昔からジェットコースター好きなんですよ」

一歩「ぜえ…ぜえ…思ったより刺激が強かったですね(……失敗したか……あれ?)」

グラリ

クミ「幕の内さん大丈夫ですか!?」

幕の内「ははっ。ちょっと酔ったみたいですね(おかしい……こんな酔い方は初めてだ……)」

クミ「と、とりあえず一度帰りましょうか」



間柴「おい?クミがどっか行っちまったぞ」

板垣「おえー。ちょ、ちょっと待ってください。は、吐きそうで」

間柴「勝手に一人で吐いてろ!」

板垣「ちょ、ちょっと間柴さんおいてかないでくださ……うぷ!?」



クミ「幕の内さん大丈夫ですか?」

一歩「ははっ。こんなところを見せて申し訳ないです(完全に失敗したな……くそう)」

クミ「いえ、今日はとても楽しかったですよ。幕ノ内さんと一緒にいれて楽しかったです」ニコ

一歩「え?」ドキリ

クミ「あの、ボクシングの練習で忙しい中わざわざ誘ってくれてとても嬉しかったというか…」もじもじ

一歩「(こ、これはチャンスなのか……)く、久美さん!」

クミ「は、はい」ドキッ

一歩「……うぷっ。う、吐きそう」

クミ「え、あ。大変!そ、そうだここのホテルで休ませてもらいましょう」



間柴「ったくお前がゲロ吐いてたせいで。見失ったじゃねえか」

板垣「だからジェットコースターは苦手って言ったじゃないですか」

間柴「うるせえ!……ん?あれは久美と幕の内が……まさか!?」

板垣「まだ日も明るいのにラブホってやりますねえ」

ご飯食べてくる

書く
眠い

間柴「糞!路地に入りやがった。板垣追うぞ!」タッタッタ

板垣「先輩も久美さんも大人なんだから別に良いんじゃないですか」タッタッタ

間柴「うるせえ殺すぞ」タッタッタ

板垣「す、すいません(今、目が本気だった……)」タッタッタ

間柴「ぜえ…ぜえ…。いない!?」

板垣「あきらめましょうよ。もう」

間柴「おい板垣」

板垣「はい?」

間柴「ここのホテル街を片っ端から探すぞ。来い!」

板垣「ちょ、ちょっと男同士でホテルって誤解されるじゃないですか!?」



一歩「うぷ……うおえ~」

クミ「幕ノ内さん大丈夫ですか?」

ちょっと眠くて頭回らん
後でまた書く

あげ

一歩「だ、だいじょうぶです……おえ~」

クミ「さっきからずっと吐きっぱなしじゃないですか」

一歩「お、おえ~。く、久美さん僕のバッグから薬を持ってきてくれませんか?」

クミ「あ、はい分かりました。じゃあ開けさせてもらいますね」

クミ「(……薬がいっぱいある。しかもぜんぶ痛み止め……どこか悪いのかしら)幕ノ内さんこれで良いですか?」

一歩「あ、それでお願いします。ゴクゴク……ふう……」

クミ「ちょっとはましになりましたか?」

一歩「ええ、大分。すいませんね。僕のせいで迷惑かけて」

クミ「いえそんなことは…(何も考えずにとっさに入ったけどここってひょっとして)」



受付「あ~うちは男同士で入るのは禁止だから」

間柴「だから人を探してるって言ってるじゃねえか!」

板垣「ちょ、ちょっと間柴さん。落ち着いて!」

一歩「(そ、そういえば気分がましになって気付いたけどここって……)」ドキドキ

回想

青木『一歩男にはやらねばならんときがあるのだ』

一歩「(まさか…今がそのとき!?)」

クミ「(ま、まだ心の準備ができてないけど……どうしよう)」ドキドキ

一歩「あ、あの!」

クミ「は、はい!?(え、いよいよなのかしら……)」ドキドキ

一歩「て、テレビでも見ませんか?」

クミ「そ、そうですね(何だ……)」がっかり

ポチっ

『あんあんあん!』

『ここか!ここがええんか!』

一歩・クミ「!?」

一歩「え!?あ?す、すいません!?」あたふた

クミ「い、いえ!?こちらこそ!?」あたふたふた

一歩「電源消しましょう!あれ?消えない!?」

クミ「た、確かここのボタンですよ。一歩さん貸してください」

ポチっ

一歩「ふう…消えた」

クミ「そうですね(あれ…いつの間にかこんなに近くに)」

一歩「(い、今がチャンスなのか?)く、久美さん!」

クミ「はい!(これって。そのあれなのかしら…)」



板垣「結局見つかりませんでしたね」

間柴「……」

板垣「しかも、ホテルに入るカップルには怪しい目で見られるわ」

間柴「……ん?あれは」

板垣「あ、先輩と久美さんだ」

間柴「おい!幕ノ内!?」

一歩「ま、間柴さん!?」

クミ「お、お兄ちゃん!?何でここに!?」

間柴「てめえ。人の妹に手出してただですむと思うなよ!」ガシっ

一歩「ぐえー。お、落ち着いてください」

板垣「ちょ、ちょっと間柴さん!」

一歩「い、板垣君!?何でここに!?」

板垣「え、あ、間柴さんから相談されて……つい。すいません」

クミ「ちょっとお兄ちゃんやめてよ!」

間柴「うるせえ!人の妹を傷ものにしやがって!こいつの命で償わせてやる!」

一歩「お、落ち着いてください。そ、そんなことはしてませんから!?」

クミ「そうよ。お兄ちゃん。幕ノ内さんの体調が悪かったから看病してただけで!」

間柴「男女二人でホテルに入っといてその言い訳が通じるとでも思ってるのか!?」

板垣「間柴さん!確かに二人ともホテルにいた時間を考えたら、二人の言い訳も信じられると」

間柴「入って何分くらいだ」

パッ

一歩「ぐへっぐへっ(首を絞め落とされるかと思った)」

板垣「僕らが見失ってから30分くらいですから、二人の言い訳にも信憑性が…」

間柴「30分でもやろうと思えばできるじゃねえか!?この野郎!」

ギュウッ

一歩「ぐえー!?」

クミ「ちょっとお兄ちゃん!?」




板垣「いやあ散々な目にあいましたね」

一歩「本当に殺されるかと思ったよ」

板垣「それで先輩。真相はどうなんですか?」

一歩「うん実はね」

回想

一歩『く、久美さん』ドキドキ

クミ『は、はい』ドキドキ

一歩『(よし、このまま……ん?あそこに張り紙が一時間4000円?……まずい財布の中に手持ちが)』

一歩『すいません。やっぱり出ましょう!』

クミ『え、あの、何で?』

一歩『今日は手持ちがもうないんで。すいません!急いで出ましょう』

ぎゅっ

クミ『それくらいだったら私が……きゃあ』

一歩「やっぱり女性に払わせるのは良くないなと思って出てきちゃったんだよ」てへっ

板垣「(つくづく女心のわからない人だ……)」

一歩「じゃあ。また明日ジムで会おうか」

板垣「はい。分かりました(久美さん怒ってるだろうな…)」

一歩「ふう…今日は色々あったなあ。さて帰ろうか……う、うぷ!?おえー!!」

一歩「ぜえ……ぜえ……さっき薬飲んだのにまた…」


間柴宅

間柴「……(帰ってからまるっきり口聞かなくなったな)」

クミ「……」トントンっ

間柴「おい」

クミ「……」トントントンっ

間柴「幕ノ内とセックスできなかったから怒ってるのか?」

クミ「!!!!!!……お兄ちゃんの馬鹿!!!!!」

シュッドサっ

間柴「うお!?包丁を投げるな!?」

すまんまた夕方書くわ

ただいま眠い




ジム

一歩「こんにちは」

木村「ういっす」

板垣「先輩こんにちは」

青木「よう一歩。そういやトミ子から聞いたんだがクミちゃんと何かあったのか?」

一歩「え?いや、まあ」

青木「そうか。クミちゃん機嫌悪かったらしいぞ」

板垣「(まあそうなるわね)」

会長「小僧。おるか」

一歩「あ、はい」

会長「少しこの問題を解いてみろ」

一歩「これは」

青木「なになに」

木村「これは懐かしいなあ」

板垣「確かプロテストの筆記試験の問題でしたよね」

一歩「何でこんなものを?」

会長「良いから解いてみい(あのとき……鷹村が言ってたことが果たして本当か)」

回想

会長『一歩がどうしたんじゃ』

鷹村『最近のあいつだが、ちょっと動きが悪いと思ってな』

八木『そうかな?前も見たけどとくに問題はないと思うよ』

会長『うむ。練習もお前と違ってちゃんとこなしておるしな』

鷹村『そうなら良いが。あいつは少々打たれすぎてると思ってな。前行ってたパンドラの疑いが
あるんじゃねえかと』

八木『はは。まさか一歩君がそんなわけ』

会長『……小僧のダウンした回数はいくつじゃ?』

八木『そんなの数えきれませんよ。試合に出るたびに一度はダウンかそれに
近いくらい攻撃をもらってるんですから……確かにそう考えると危ないですよね』

鷹村『一歩はあの階級でもチビだ。だから相手も一歩の頭部ばかり狙うことになる
それでダウン回数も数えきれないほど多い。そう考えたらパンドラにならないほうが不思議だ』

会長『……うむ』

八木『で、でも一歩君はまた近いうちに試合を控えてるんだよ』

鷹村『だから俺は一応忠告だけに来た。最終的な判断はジジイが決めてくれ』



会長「(鷹村の言ってたことは杞憂じゃと思うが念のためじゃ……パンドラの初期症状は記憶障害
とりあえず昔受けた筆記試験で小僧の記憶力を試してみる)」

一歩「できました」

会長「……う、うむ」

一歩「何点くらいですかね?」

会長「60じゃ」

青木「おいおい一歩俺でも80は取ってたぞ」

一歩「え?そうなんですか?」

板垣「あんなものちょっと勉強したら満点取れるくらいじゃないですか」

木村「まあ、あれはおまけみたいものだからな」

会長「(これくらいならまだ通常の範囲内か……)小僧。世界チャンピオンの名前を何人言える?」

一歩「え?多分10人は」

会長「じゃあ言ってみろ。引退したやつでも良い」

一歩「今日の会長変ですよ。何かあったんですか?」

会長「良いから言わんか!」

一歩「わ、わかりました。えーと(あれ?覚えてたはずなのにすぐに出てこない?)」

一歩「え~とマイクタイソン」

青木「いきなりマイクタイソンか」

木村「まあ一歩の好きなボクサーだしな」

一歩「シュガーレイレナード、メイウェザージュニア、トーマスハーンズ」

板垣「海外のボクサーが好きなんですね先輩」

一歩「う、うん。見てて迫力があるからね」

青木「確かに海外のボクシングは何か違うよな」

木村「やっぱり人種の違いってやつかねえ」

会長「良いから答えんかい!」

一歩「は、はい!」



一歩「えっと(9人目まで何とか思い出したけど、頭の中にきりがかかったように思い出せない……何でだろう)」

会長「……」

木村「こんだけ思い出せたら十分じゃないですか会長」

会長「(確かにそう思うが……念のためじゃ)小僧あと一人は?」

一歩「えっとえっと……」

鷹村「ういーっす」

一歩「あ、鷹村さんです」

青木「まあ鷹村さんもチャンピオンだしな。間違ってはない」

会長「(一応記憶力には問題はないとしておくか……)うむ。ごくろう。練習に戻れ」

一歩「分かりました」

鷹村「そういや一歩聞いたぞ。お前クミちゃんとラブホに行ってながら金をけちってすぐ出たんだな」

青木村「何だって?!」

一歩「え!?何でそれを!?……まさか」

板垣「……すいません帰ってる最中鷹村さんに会って……」

一歩「ひどいよ板垣君!」

木村「いやひどいのはお前だ一歩」

すまんまた寝てた
続き書く

一歩「いやそれには事情がありまして…」

鷹村「据え膳食わぬは男の恥という言葉があってだな」

青木「しかも理由が金がないとか」

木村「これはもう振られてもおかしくないな」

一歩「ちょっとやめてくださいよ!」

板垣「(今の内にこっそり抜けよう)」そろー

一歩「ちょっと板垣君。説明してよ!……あれ?」



八木「会長。一歩君の調子はどうでした?」

会長「多分、小僧は大丈夫じゃ。おそらく鷹村の勘違いじゃろう」

八木「そうですよね。それじゃあこの試合の話は進めても良いですか?」

会長「うむ。八木ちゃんに任せる」

ちょっと待ってくれ…

ごめん寝てた
書くわ

一歩「パンチドランカーって何です?」

青木「かー。お前本当にプロかよ」

木村「パンチドランカーってのは、簡単に言うとボクサー特有の病気だな」

一歩「どういう症状になるんですか?」

青木「酔っ払いだよ酔っ払い。そういやお前はあまり酒飲まないよな」

一歩「そうですね。まあちょっとなら飲めますが」

木村「じゃあ伝わりにくいか~。船酔いもあまりしたことないんだろ」

一歩「慣れてますから」

木村「まあ症状は頭痛、吐き気、記憶障害くらいかな。ちょうど一歩みたいなファイターがよくなるらしい」

一歩「へぇ…ところでパンチドランカーってなんですか?」

青木村「え?」

一歩「え?」




一歩「まったく板垣君のおかげでからかわれてひどい目にあったな」

一歩「でも、今日の会長が言ってたのはどういう意味なんだろ」

一歩「そういえば最近物忘れが激しいなあ……うっ!?」

ズキン……ズキ!?

通行人「おい、君。急にしゃがみこんで大丈夫か?」

一歩「は、はい大丈夫です……すいませ……ぐっ」

通行人「気分が悪いようだったら救急車呼ぼうか?」

一歩「大丈夫ですから!」ダッ



一歩「何なんだこの頭痛は……脳が溶けていくみたいだ……」

あげ




真田「というわけで僕のところに来たと」

一歩「うん。少し心配になってね」

真田「確かに幕ノ内君は打たれるのが多い。それも人よりずっとね」

一歩「で、でも今まで大丈夫だったわけだし」

真田「脳というのはボウルに入った豆腐のようなものなんだ」

一歩「?」

真田「そのボウルをゆっくりゆっくり揺らしていくとどうなると思う?」

一歩「豆腐の形が崩れていく?」

真田「そう。それがパンチドランカーなんだ。そして君の話を聞いたら大分それに近いと思う」

一歩「そ、そんな!」

真田「ダウンするということは、脳が激しく揺さぶられて平衡感覚を保てなくなって、倒れてしまう。まあこれは
説明しなくても分かるよね」

一歩「う、うん」

真田「この揺さぶられると言うのがさっき言ったボウルを
激しくゆするというのと同じ行動なんだ。つまり脳がゆっくりゆっくりと壊れていく。そして一度壊れた脳は回復しない」

一歩「な、治す方法はないの?」

真田「脳みそというやつは非常にデリケートな代物でね。筋肉や関節のように怪我したからと言ってすぐに治るのは無理なんだ」

一歩「も、もしパンチドランカーになったらどうなるの……?」

真田「パンチドランカーの症例は頭痛
認知障害(記憶障害・集中力障害・認識障害・遂行機能障害・判断力低下等)
人格障害(感情易変、暴力・暴言、攻撃性、幼稚、性的羞恥心の低下、多弁性・自発性・活動性の低下、病的嫉妬、被害妄想等)」

真田にタメ口なのは人格障害が出てきてるのか?

>>323
敬語だったっけ?

原作読んでこい

一歩「え……つまりどうなるんですか?」

真田「分かりやすく言うとアルツハイマー老人のボケのようなものに近い。
そして鬱などの精神への病気にもなりやすくなる」

一歩「……」

真田「このパンチドランカーの怖いところは症状が進み続けること」

一歩「……真田さん。その状態でボクシングを続ければどうなるんですか?」

真田「……極端なことを言えば、リング禍として試合中に死ぬかもしれない」

>>326
今まで3回くらい読んだんだが忘れたわ

一歩「……死ですか」

真田「今まで蓄積したダメージが試合中に突然出てきてということもあり得ない話ではない」

一歩「……そうなんですか」

真田「ボクシングは他の格闘技の中でも極端に頭を打つ。幕ノ内君に自覚症状があるとしたら
医学の見地から言えば早めにやめたほうが良いと思う」

一歩「ありがとうございました」

真田「幕ノ内君。これは起きてからじゃ遅いんだよ。さっきの君の話を聞く限りパンチドランカーの危険性が高い
引退と言うことも考えないといけないんだ」

一歩「忠告ありがとうございます。
でも……やっぱり僕はボクシングをやめたくないんです……例え僕が死ぬことになったとしても」

真田「……」ぞわり




真田「幕ノ内君がパンドラの疑いがあるなんてね。いや彼のファイトスタイルじゃならないほうがおかしい…か」

真田「(思えば僕との戦いのときでもダウンしていた。あの時は完全に幕ノ内君の
脳が揺れた手ごたえがあった。でも彼が勝った……)」

真田「(彼の脅威はパンチ力でも試合をフルに戦いぬけるスタミナでもなく、一番怖いのは彼の
不屈の精神力……しかし、それが今回のように彼自身をむしばんでいるとは)」

真田「くくくっ。しかし、僕も不適切なことを言ったもんだな。ボクシングをやめろなんて。
ボクシングの魅力にとらわれたものならやめるわけがないだろう。ははは」


真田「(しかし、彼がそこまでして強さを求めた先にあるのは果たして何なんだろう……
かつては僕もそれを求めていたはずなのに忘れてしまった……)」


ジム

会長「小僧。試合が決まったぞ」

一歩「試合ですか?」

八木「うん。相手は元スーパーバンタム級の世界チャンピオンランキングは現在1位になってる選手だよ」

会長「スタイルは基本に忠実なオーソドックスタイプ。ジャブとジャブからのコンビネーションが武器じゃ」

八木「現在一歩君は世界ランキング6位。これに勝ったらあのリカルドマルチネスに挑戦することもできるよ」

一歩「分かりました。頑張ります!」

青木「一歩試合決まったんか。良いなあ」

木村「そういや、八木さん俺らはどうなんですか?」

八木「もちろん青木君と木村君の試合も持ってきたよ。前座で出てもらうから」

青木「よっしゃあ!前座とは言え負けないぜ」

木村「そうだな。練習するか」

会長「小僧。今回の試合に勝てば世界チャンピオンへの道も夢ではない
心してかかれよ」

一歩「はい!分かりました」

板垣「いやあでもこれで勝てばあのリカルドマルチネスに挑戦できるんでしょ。良いなあ」

一歩「ははっ。まずは今回の試合で勝たないとね」

鷹村「……」

あげ




鷹村「邪魔するぜ」

宮田父「おう鷹村珍しいなどうした?」

鷹村「いや何、ちょっと顔を見に来ただけだ。そういえば一歩の試合が決まったのは知ってるか?」

宮田父「ふむそうらしいな。しかも相手は階級が下とは言え、元スーパーバンタム級世界チャンピオン
幕ノ内でも苦しい戦いになるだろう」

鷹村「宮田はどう思ってるんだ?一歩がもし勝ったら世界ランキング1位はあいつになるぞ」

宮田「ふん、関係ないさ。俺は東洋太平洋のベルトはあるし、急いでチャンピオンに挑戦
しないといけないというわけじゃない」

宮田父「鷹村は今回の試合はどう思ってるんだ?」

鷹村「多分、一歩は負ける」

宮田父「ほう?なぜだ。確かに今回の相手は強いが幕ノ内がそれほど劣ってるとは思えんぞ」

鷹村「多分俺の予想が正しかったらあいつは壊れてる」

宮田「!?」

宮田父「どこか故障してるのか?」

鷹村「おそらく一歩はパンチドランカーになりかけていると思う」

宮田父「パンチドランカー……か。本人が言ってたのか?」

鷹村「いや、そうじゃないが最近のあいつはどこか変でな。練習に二度来たり物忘れが激しい」

宮田「まあもともとどんくさいやつだったからな」

宮田父「しかし、それだけでパンチドランカーと決めつけるのは早いんじゃないか?
言っちゃあ悪いがボクシングをしていると物覚えが悪くなるやつは確かに多い」

宮田「確かにボクサーは大なり小なりそういうことがあるね」

鷹村「まあ俺の勘だからな。だが、もう今までの頑丈な一歩ではないと俺は思ってる」

宮田父「……ふむ。確かに症状が出るならおそらくどこか悪いのかもしれんな……。会長には言ったのか?」

鷹村「一応は言った」

宮田父「そうか……最終的な判断をするのは会長だしな。おそらく幕ノ内は大丈夫と判断したんだろ」

鷹村「まあそんなとこだ。宮田にライバルが弱ってるってことを知らせたくてな」

宮田「別にこっちはライバルとは思ってないさ」

鷹村「じゃあ帰るわ。もしかしたら一歩とお別れの準備もしといたほうが良いかもしれんぜ」



宮田父「鷹村は相変わらずだな。しかし一郎よ、もし鷹村の言っていたことが本当だったらどうする?」

宮田「どうするって?」

宮田父「もしも幕ノ内が壊れているのが本当だとしたらお前も無理してフェザーにいなくても
いいんじゃないかと」

宮田「……」

宮田父「こんな形で決着がつくのはお前にとって残念かもしれんが、お前も無理してフェザーに居続けると
壊れるかもしれん。そうならんために早めに決めたほうが良い」

宮田「……考えておくよ。父さん」

ジム

板垣「じゃあ先輩お願いします」

一歩「うん。よろしく」

会長「今回の相手で警戒すべき点は相手の左。相手との距離を見誤るな」


木村「ほう一歩と板垣のスパーか」

青木「確か、最近まで板垣と一歩のスパーは禁止されてたのにな」

木村「今回の相手は左が上手いから左の使える板垣で仮想練習と言うとこか」

青木「まああいつは何でも器用にこなすからな」


一歩「(板垣君とのスパーは久しぶりだな。……あのときは勝ったけど今回は板垣君も成長してるだろうから
慎重に行かないと)」

後三分の一くらいだがなかなか進まんな

>>1もういいわ
俺がかく



春菜「角!野!卓!三じゃねぇよ!」



さんま「ヒーァー!ヒーァー!」

さんま「以上のメンバーで最初のテーマ!」



春菜「………ねえ…」

箕輪「どうしたの…?」

春菜「私…角野卓三じゃないよ…」

箕輪「え?…」

春菜「角野卓三じゃ…ない…」

箕輪「春菜……」

すまん寝てた

板垣「しっ」

シュッ、パーン

一歩「!?」

青木「良い左出すじゃねえか」

木村「前見たときと全然違うな」

会長「小僧!ガードを上げろ!!相手の距離に合わせるんじゃなくて自分の距離に相手を
引き込むんじゃ!」

一歩「(自分の距離……)」

板垣「(急に先輩からオーラを感じるな……。さすがに簡単には攻めさせてくれないか……)」

一歩「(板垣君のの左をもらわないように……)」

ジリジリ

青木「おい一歩のやつマジじゃねえか?」

木村「まあ板垣もそれほど成長したということだろ」

板垣「(できるだけ距離を取りたいな……ん?後ろにコーナーが……)」

一歩「(今だ!)」

シュッ!ドサっ

会長「!?」

青木「おいおい、どういうことだ?追いつめていたと思った一歩がダウンしたぞ」

木村「カウンターにしては軽すぎるな……」

一歩「(あれ?……左を合わせられた?)」

板垣「(どういうことだ?今のは軽い左でダウンを取れるほどのパンチじゃなかったはず……)」

会長「小僧。まだやれるのか?(カウンターのように見えたが、普段の小僧ならとくに問題のないレベルじゃったはず……)」

一歩「あ、大丈夫で」グラリっ

板垣「先輩大丈夫ですか?」

一歩「う、うん……だ、大丈夫だよ(何だこれは……景色が歪んで見える……)」

会長「当たり所が悪かったようじゃな。小僧休め」

一歩「は、はいすいません」

青木「おい、一歩大丈夫か?」

一歩「だ、大丈夫です……ちょっとロッカーで休ませてもらいますね」

木村「試合も近いからあまり無理するなよ」



一歩「頭が……割れそうに痛い……この前ジェットコースターに乗ったよりも気分が悪い……」

一歩「ぼ、僕の体は、どう、なって、いる…んだ…痛い痛い痛い痛い…頭が痛い」

一歩「い、痛み止めを飲まないと……」

おもしろいけど書き溜めてからスレ立ててくれよ

>>398
台詞だけを書きためするのは難しいんで……

一歩のやつは初めて見るな
ところで>>1はボクシング経験ありますかい?




一歩「ふう……薬を飲んでからは少しマシになったかな……。でも最近は薬を飲んでも効きが悪いなあ」

一歩「飲む量がどんどん増えていってる……」

クミ「幕ノ内さん」

一歩「あ、く、久美さん!?どうしてここに」

クミ「今日は仕事早く終わったんで、ちょっとジムのほうに行かせてもらったんです。それで幕ノ内さんが帰ったって
聞いたから歩いてたら偶然見つかりました」

一歩「あ、そ、そうなんですか(なぜか気まずい……)」

クミ「会ったのはこの前以来ですね」

一歩「あ、あ、あのときはすいませんでした!」

>>401
アマチュアボクシングをちょっと
まあグローブ空手がメインでしたけど

クミ「いえ、気にしてないですよ。こっちこそ兄が迷惑をかけてすいませんでした」

一歩「あ、あ、そうなんですか(良かった怒ってないみたいだ)」

クミ「そういえば聞いたんですけど試合が決まったみたいですね」

一歩「そ、そうなんです。良かったら応援に来てくれませんか?」

クミ「良いですよ。頑張って応援させてもらいます」

一歩「あ、ありがとうございます。そ、それでですね良かったら試合が終わったら遊園地にでも行きません?
この間のお詫びとして」

クミ「え?」

一歩「え、あ、だ、駄目ですか。す、すいません。変なこと言っちゃって」

クミ「いえ、誘ってくれたのは嬉しいんですけど。そのう…確か…前も遊園地に行きませんでした?」

一歩「……え?」

一歩「そ、そうでしたっけ?」

クミ「え、ええ。一緒にジェットコースターに乗ったじゃないですか」

一歩「あれえおかしいな……すいません。ちょっと今日は帰らせてもらいます」ダッ

クミ「あ、幕ノ内さん!?」

クミ「帰っちゃった……前も幕ノ内さんの鞄の中に薬がいっぱいあったけど、もしかしてどこか
悪いのかしら……」

あげ



母「あれ?一歩ご飯はいらないのかい?」

一歩「今日はいい」

母「どうしたのかしらあの子」

ガチャリ

一歩「(そう言えば確かに久美さんと遊園地に行った)」

一歩「(だけどあのときそのことが思い出せなかった……)」

一歩「(真田さんが言っていたパンチドランカーの症状が僕にあてはまってるかもしれない……)」

一歩「(でも…でも引退はしたくない……)」

一歩「(とりあえず練習でスパーは控えよう。これ以上頭を打たないために)」

ジム

会長「小僧。前の板垣とのスパーではすぐにダウンしたがどこか悪いのか?」

一歩「い、いえ!(会長にばれたら試合がなくなってしまう……黙ってよう)」

会長「ふむ、そうか。じゃああれはタイミングが悪かっただけか」

一歩「は、はい」

会長「ならば試合まではガードとスタミナについての強化練習とする。以前から思ってたが
小僧は不用意に相手の攻撃をもらいすぎる」

一歩「そ、そうですね(一瞬ドキッとしてしまった)」

会長「そうですねじゃないじゃろ馬鹿もん。とにかく対戦相手は一発がないがそれを補うほどの
正確な左を打てる。左を制する者は世界を制す。こいつが世界チャンピオンになった理由もそうじゃろ」

一歩「(確かリカルドマルチネスさんも綺麗なジャブをうっていたな)」

会長「じゃから常にガードを上げとく癖をつけい。そして頭は振っとくこと。基本じゃが大事なことじゃ」



板垣「(先輩は果たして大丈夫なんだろうか……。もしも、壊れていたら試合に出ること自体が自殺行為に……)」

青木「よう板垣。何ぼさっとしてる」

すまん寝てた

板垣「青木さん。いえちょっと先輩って体の調子が悪いんじゃないかと思ってまして」

青木「一歩がか?俺には普段通りにしか見えないがな」

木村「でも、確かに最近の一歩はぼんやりしてるよな。前も二回同じ練習をしたりしていたしなあ」

板垣「それに最近先輩の歩き方がおかしいような気がするんです。こう、まっすぐ歩けていないというか」

会長「よし、一歩ミット打ちの練習をするからグローブをつけて来い」

一歩「分かりました」

木村「……確かにまっすぐ歩けてないな」

青木「おい、一歩。何でフラフラ歩いてるんだ?」

一歩「え?あ、す、すいません。ちょっとぼんやりしてました」

青木「おうそうか」

板垣「(ぼんやりしていた……だけにしてはおかしいところが多いような)」




板垣「(先輩は我慢する人だからな……何か大事なことを隠してるかもしれない)」

クミ「あ、板垣さん」

板垣「あ、久美さん。前はすいませんでした」

クミ「それより、幕ノ内さん知らないかしら?」

板垣「先に帰りましたが、先輩が何か?」

クミ「前、幕ノ内さんと会ったんだけど……調子が悪そうなのよね」

板垣「……久美さんから見てもおかしいと分かります?」

クミ「ええ。普段から患者さんと接してるけど幕ノ内さんもなぜか患者さんと同じ雰囲気を
感じちゃうのね……それに前見たけど幕ノ内さんすごいたくさんの数のお薬持ってたし」

板垣「薬ってどんなやつですか?」

クミ「鎮静剤……痛み止めばっかりね。幕ノ内さんって頭痛持ちだったかしら?」

板垣「……いえそんなことは(頭痛、物忘れ、歩き方がおかしい……もしかして先輩は)」





一歩「ただいま」

母「一歩お帰り。梅沢君が遊びに来てるわよ」

梅沢「よう一歩。久しぶり」

一歩「梅沢君!久しぶりじゃない。漫画のほうはどうなの?」

梅沢「へっへ~これ見てくれよ。じゃじゃーん。ほらコミックスだ。最近ようやく出版してくれたんだ」

一歩「うわ~すごい」

梅沢「しかも、サイン入りだからな。将来値段が上がるからって売っちまうなよ」

一歩「売らないよ。ちゃんと金庫に入れとくから」

梅沢「おいおい、金庫に入れる前にちゃんと読んでくれよ。自信作なんだから。
そういや一歩も試合が決まったみたいだな。雑誌で見たぜ」

一歩「うん」

梅沢「しかも対戦相手は元世界チャンピオンだって?こりゃ一歩が本当に世界チャンピオンになる日も
近いなあ」

一歩「はは、まあ階級は僕より下だけどね」

梅沢「下と言っても世界チャンピオンだしなあ。一歩は世界で戦ってると思うとすげえと思うよ」

一歩「僕より強い選手はたくさんいるよ。ちょっとコーヒーいれるけど梅沢君も飲む?」

梅沢「コーヒー?珍しいな一歩コーヒー飲んでたっけ?」

一歩「最近、コーヒーが好きになってね。よく飲んでるんだ」

梅沢「あーカフェインには覚醒作用があるからな。でもあまり飲むなよ、中毒になっちまう」

一歩「ふふ、大丈夫」


梅沢「そういや一歩はこの試合で勝ったらどうするんだ?やっぱり世界チャンピオンに挑戦するのか?」ズズッ

一歩「ん~ジムの関係ですぐには挑戦できないと思うけど機会があったらしたいなあ」ズズッ

梅沢「でもすごい強いんだろ。そのリカルドなんとかってやつは」

一歩「この雑誌にも書いてるけど68戦68勝64KOだね。すごい強いよ」

梅沢「かーっ。不敗じゃねえか。よくそんなのに挑もうと考えられるなあ。俺ならそんなチャンピオンは無視して
違うチャンピオンを狙うぜ」

一歩「確かに普通はそう考えるよね」

梅沢「一歩は何でまたその偉く強いチャンピオンに挑もうとするんだ?」

一歩「強さを……知りたいからかな」ズキリッ

梅沢「ふーん?一歩も俺からしたら十分強いように見えるけどね」

一歩「強いって何かが分かりそうなんだ。あともう少しで」ズキズキっ

梅沢「なるほどねえ。まあ夜も遅いし今日は帰るわ。試合頑張れよ。応援に行くから
(改めて一歩の部屋を見ると薬が増えたな……)」

一歩「うん。ありがとう」ズキズキズキズキズキズキ


あげ

ジム

会長「小僧。試合は近いが調子はどうだ?」

一歩「は、はい大丈夫です」

会長「(体は出来ておるな……以前板垣とのスパーでは少し心配したがその後は
とくに問題はなかった)よし、試合が近いから今日は流すだけにしとけ」

一歩「分かりました」

八木「今回の試合は相手も元チャンピオンなだけあって、盛り上がりそうだね。ほらポスター
はこれだよ」

木村「世界前哨戦とはまた大きく出ましたね」

青木「おい、見ろ俺らも結構大きく扱われてるぞ」

八木「ふふっ。二人もこれに勝ったらランキング上がるからね。頑張って」

青木「ふふっ。俺の新技を披露するときが来たか」

木村「俺らも猛練習してきたしな。しかしポスターの副題が最強を求めてか」

八木「実質この試合に勝てばチャンピオンのリカルドマルチネスに挑戦が出来るからね
ちょっと大げさだけどこうさせてもらったよ」

鷹村「ふむ、世界で最強はこの俺と決まっているがな」

一歩「た、鷹村さん。お久しぶりです」

鷹村「……おう。俺の試合はまだ決まらないのか?」

八木「鷹村君は対戦相手が見つからないからね。もうちょっと待ってよ」

青木「まあ鷹村さんくらいの試合になると億の金が動くからな」

鷹村「まったくさっさとベルトも返上したいのに。試合のあてもみつからんか」

鴨川「たわけ!そんな心配でもしてる暇があったら練習せんか!」

鷹村「うお!?いきなり大声で怒鳴るなジジイ!」

一歩「ははは」

板垣「……先輩ちょっと良いですか?」

一歩「ん?あ、板垣君どうしたの?」

板垣「ちょっとここじゃあれなんでロッカーのところで……」

一歩「?分かった」

ロッカールーム

一歩「どうしたの板垣君?」

板垣「……先輩。今回の試合は辞退してください」

一歩「……もうポスターもできたし会場も決まっちゃったし無理だよそんなこと」

板垣「僕も一緒に会長に直訴します。だからお願いします」

一歩「さっきから板垣君は何を言ってるの?そんなこと聞けるわけないよ
じゃあ僕は練習に戻るから」

板垣「……先輩。パンチドランカーですよね」

一歩「!?」

板垣「今もこう話してるだけで頭痛がするはずです」

一歩「ははっ何を根拠に言ってるんだ。僕はこの通り元気だよ。ほら」

板垣「失礼ですけど最近先輩は頭痛がすごいですよね?勝手に鞄を見せてもらいました。
この薬の数はどう考えても異常です」

一歩「……」

板垣「これ以上パンチドランカーがひどくならないために今回の試合は辞退してください
このままじゃ本当に命が危ないですよ」

ああすまん寝てた

一歩「……」

板垣「さすがに僕もボクシングをやっていますから引退しろとは言えません。ですが今回の試合
の辞退なら先輩も出来るはずです。会長と八木さんには事情を話せば分かってくれます」

一歩「板垣君が心配してくれるのは嬉しいけど……辞退はしないよ」

板垣「で、でもこのままじゃ危ないんですよ」

一歩「多分防御をしっかり上げれば大丈夫だし。今回はそれに重点をおいて練習したから大丈夫だよ」

板垣「そういう問題じゃないんですって。調べましたけどパンチドランカーはひどくなるとシャドーやサンドバッグを
叩く衝撃だけで酔ってしまうんですよ。そうなったら試合どころの話じゃないんです」

一歩「……覚悟はしてる」

板垣「先輩!?」

一歩「心配してくれてありがとうね。でも今回は勝つから大丈夫だよ。じゃあ練習に戻るね」


板垣「あ、糞……行ってしまったか……」

鷹村「おう」

板垣「鷹村さん」

板垣「…聞こえましたかね?」

鷹村「まあお前の声がでかいからな」

板垣「……何で先輩辞退してくれないんでしょうね。たった一個くらい良いじゃないですか」

鷹村「たかが一試合、されど一試合。プロボクサーは一つ一つの試合に命をかけてる」

板垣「……それは僕も知ってますけど、それで体が壊れたら本末転倒じゃないですか」

鷹村「昔、俺は試合を中々組んでもらえなかった」

板垣「そうなんですか?」

鷹村「体がでかいからな。なかなか俺の階級に合うやつはいなかったんだよ、
だから試合がしたくてもできなかった」

板垣「……」

鷹村「だから俺は試合を組まれたら体調が悪くても、減量をちゃんとこなして試合に挑んでたな。
自分の体調で言い訳はしたくねえんだ」

板垣「……ですが先輩の場合は立派な怪我です。試合をしても勝てる保証はありませんよ」

鷹村「ボクシングは本来格闘技。テンプル、みぞおち、ハートブレイク、レバーブロー。全部人体の急所だ。
そこを狙って殴りあうボクシングはスポーツと銘打ってるが本来は効率よく相手を破壊するものだ
だから、上に行こうってやつは大なり小なり怪我はある」

板垣「……」

鷹村「それに今回の試合に勝てば世界チャンピオンに挑戦するのも夢じゃない大事な試合だ
これを逃したらまたいつ戦うか分からないだろ」

板垣「……」

鷹村「対戦を本人達が熱望しても、ジムや興業側の思惑で戦えなくなるってのはよくある話だ
だからあいつは自分の体調が悪くても試合をしたいんだろ」

板垣「(幕ノ内さんと宮田さんの関係も確かそうだったな)」

鷹村「だから会長と一歩が戦えると判断してるんだから、外野が口をはさむことはないだろ
せいぜい勝ってくださいしか言えんな」

板垣「……分かりました。僕が間違ってましたすいません」

鷹村「お前もあと何戦かしたら言葉の意味がわかるさ。気にすんな」

板垣「(……ポスターの副題は最強を求めて……か。先輩の求めてる強さって何なんだろう)」



試合当日

解説「さあ今大会のメインイベントが始まります。日本が誇るWBAフェザー級世界ランキング5位の幕ノ内一歩選手と
元スーパーバンタム級世界チャンピオン、現在ランキングは1位のレオナルド・バルケス選手の試合です」

控室

会長「小僧ええか。普段通り練習の成果を出せば相手が元世界チャンピオンと言っても勝てる
落ち着いて行けよ」

一歩「はい」

篠田「木村も青木も今回の試合は勝ったから、一歩お前も頑張れよ」

一歩「はい。あ、会長バンテージを巻くので少し一人にしてもらえませんか?」

会長「うむ。精神統一か。分かった10分後また来るからな」

ごめんうとうとしてた
書く

ズキズキズキズキ

一歩「(いよいよ試合……朝飲んだ痛み止めも切れちゃった)」

ズキズキズキ

一歩「(青木さんも木村さんも勝ったみたいだし、頑張らないと……)」

ズキ…ズキ…

一歩「(体調は……最近の中では良い方かな……)」

ズキ…

一歩「(……この試合を超えればまた何かが変わりそうな気がする……)」

コンコン

会長「小僧!準備はできたか?」

一歩「はい!」

鷹村「よう来てたのか」

宮田「ふん、あんたが言ってたことが本当か確認しに来てね」

青木「おう宮田」

木村「何だ久しぶりだな」

宮田「久しぶりです」

青木「それより俺勝ったんだけど見たか?」

木村「いやいや青木より俺の試合のほうがすごかったぜ」

宮田「(この二人はいつもセットだな……)」

鷹村「相変わらずショボイ試合見せやがって。チケット買う客が可哀そうだろ」

青木「うるせえ!」

板垣「あ、こんなところにいたんですか。そろそろ先輩の試合が始まりますよね」

青木「おい、板垣。俺の試合ちゃんと見たか?」

板垣「え?そ、そりゃあもちろん(青木さんの試合のときはご飯食べてたな……)」

原作の一歩は確かWBCだったはず。

(会長曰わくリカルドに挑戦なんて100年早いから遠回りしてもWBC狙うってことで)

このSSみたいにリカルド目指して欲しかった…

青木「じゃあ俺のフィニッシュブローを言ってみろ」

板垣「いやあ青木さんのカエル飛びすごかったですよね」

青木「左フックだよ!」

板垣「あ、そんなことより先輩の試合が始まりますよ!」

木村「(最近板垣も青木のかわしかたが上手くなったな…)」

解説「さあいよいよメインイベントが始まります。赤コーナーからは22戦21勝21KO。勝つ試合すべてがKO勝ちついた異名が『風神』
下の階級から上がってきたバルケスを文字通り粉砕することができるか!?
幕ノ内一歩選手の入場です!」

一歩「……」

鷹村「ふむ、気合入ってるな」

解説「青コーナーからは元世界スーパーバンタム級チャンピオンであり、42戦37勝33KO
一撃必殺のパンチ力とスピードを兼ね備え、カウンターを決めることも上手い攻撃的で天才肌。スーパーバンタム級を
制した勢いで階級の上の幕ノ内を撃退できるかレオナルド・バルケス選手の入場です」

板垣「強そうな相手ですね」

>>527
一歩はWBCのほうだったっけ?
まあいっか

宮田「特筆すべきは一撃一撃が必殺になるパンチを持っていること
KO数からも分かるようにかなりのハードパンチャーだ」

鷹村「しかも、メキシカンだからパンチが伸びるぞ」

宮田「仮想リカルドマルチネスの相手としてはもってこいの相手だな(もし幕ノ内が本当にパンドラなら……)」

板垣「そうですか(果たして先輩は勝てるのだろうか……)」

解説「さあ。リング上にて両選手が向き合います。お互い屈指のハードパンチャー。KOは必至な試合です
フェザー級歴代『最強』リカルドマルチネスへの挑戦する権利をかけて、リングで両雄がぶつかります」

会長「良いか!小僧!相手の左には注意せいよ!」

一歩「……」

解説「今ゴングがなりました!」

カーン

クミ「ちょっとお兄ちゃん急いでよ!」

間柴「うっせえなあ。幕ノ内の試合だからいいじゃねえか」

クミ「もう、せっかくチケットもらったんだからそんなこと言わないで!(幕ノ内さんは本当に試合に出て大丈夫なのかしら)」


解説「おっと!早くも!早くも1Rにてダウンしました!!!?」

クミ「!?」

また眠いな

クミ「試合はどうなってるのかしら!?」ダッ

間柴「おい久美!」


青木「おいおい……」

木村「これは……」

板垣「先輩がダウンを奪った!?」

宮田「(相手が警戒しているところを幕ノ内が詰めてテンプルに左フック……)」

解説「なんとなんと幕ノ内選手。バルケス選手が警戒して左を出したところを一気に詰めての
左フック!バルケス選手これは効いたか!?」

会長「よし小僧!ええぞ!」

一歩「……」

バルケス「(階級が違うとここまでパンチ力が違うとは……石で殴られたみたいだ……だが、ここで負けるわけにはいけない)」

一歩「……」シュッ

解説「しかし、バルケス選手立ち上がった!そこに一歩選手が休む時間を与えまいと襲いかかる!!」

会長「小僧!ええぞ!相手は戸惑っておる!そのまま攻めるんじゃ!!」


板垣「(普段よりも断然切れがある……)」

青木「一歩すげえな始まってそうそうダウンを奪ったのかよ」

木村「あのパンチはバンタム級じゃ味わえないものだろうな」

宮田「幕ノ内調子良いじゃないですか」

鷹村「そうか?俺にはそうは見えんがな」

宮田「なぜです?」

鷹村「ろうそくは消える前には一瞬だけ激しく燃えて見えるんだよ」

一歩「……」ゆさゆさっ

バルケス「(ガードを上げて上体をゆすって近寄ってくる……まるでマイクタイソンだな)シュッ!」

解説「幕ノ内選手。バルケス選手のジャブを上手に交わして、またも距離を詰めていきます!」



宮田「どういう意味です?」

鷹村「どういう意味も何も言葉通りだ。俺から見たら勝負を急ごうとしてるように見えるな」

木村「しかし、普段の一歩らしいっちゃらしい気がしますけどね」

宮田「(そう言われてみれば確かにあせっても見える……)」



バルケス「(糞!?ジャブが当たらねえ)」

一歩「……」ヒュンヒュンヒュン

解説「おっと!?ここで一歩選手が無限の軌道を刻み始める!これは必殺のデンプシーロールか!?」

一歩「……」ヒュンヒュンヒュンヒュン

バルケス「(これが噂のデンプシーロールか……思ってたより速い)」

ドコッ!

バルケス「(ぐうっ!?)」

解説「無限の軌道から繰り出されるパンチは幾多のファイターどもを沈めてきた必殺の拳!!
右に左に幕ノ内選手が叩きこんでいます!!」

カーン

解説「おっとここでゴングが鳴りました。1Rは幕ノ内選手がフェザーの階級の洗礼を浴びせる
ラウンドで終わりました!」

会長「よし小僧。練習の通りだな。今のペースで行けば5RまでにKOもありえるぞ」

一歩「……」

会長「小僧?」

一歩「……あ。すいません。ちょっとぼんやりしてました」

会長「何を不抜けたことを言っとる。気合をいれい!」

ss書いてるだけでニート扱いか…

青木「しかし一歩は強いな。このままじゃすぐKOできるんじゃないか?」

木村「確かにこのペースならそうかもしれん」

宮田「(ろうそく……か)」


解説「ゴングが鳴って試合がふたたびはじまりました。1Rでは圧倒的な強さを見せた幕ノ内選手!
このままバルケス選手を圧倒できるか!?」

一歩「(相手の攻撃をもらう前に……勝つ!)」

ダッ

解説「おっと幕ノ内選手。ゴングが鳴るや否や再び相手に飛び込む!?」

クミ「幕ノ内さんが勝ってるわね」

間柴「ふん。あんなやつ死ねば良いのに」

クミ「もう!何でそんなこと言うのよ!」

間柴「……だが、どことなく幕ノ内に危なさがあるな」

クミ「え?」



鷹村「しかし一歩は少し気負いすぎだな」

宮田「……幕ノ内は勝負をあせりすぎてる」

青木「そうか?決着は早く着く方がいいじゃん」

木村「急いてはことを仕損じる……か」

板垣「(……今のところパンチドランカーの影響は出てないように見えるけど……どうなんだろう)」

なんか遅くてごめん

まだあったか
書くわ

解説「第4Rが終了しましたが、幕ノ内選手が圧倒的に有利。階級の差を元チャンプに身をもって
教えております!」

一歩「はあ……はあ……」

会長「よし、小僧。息を整えい。今のところお主がペースを握っておる。この調子で攻めていくんじゃ」

一歩「……光が……」

会長「ん?どうした?スポットライトがまぶしいのか?」

一歩「……綺麗ですね」

会長「何を言っておる?」

ブー!

会長「ちっ!セコンドアウトか。小僧!相手はボディで動きが鈍っておる。ボディを攻め続けてガードの下がったときに
お主のパンチを叩きこんでやれ!」

一歩「……」

八木「一歩君大丈夫ですか?何かぼんやりとしてたように見えましたが」

会長「何、あいつはああ見えてやるときはやる男じゃ心配ない。
(だけどこの違和感はどこかであったような……そう何十年も前に感じたのと似ておる)」

青木「なんだかんだ言ってもう5R目。ここまでは一歩が断然有利だな」

木村「ジャッジもみんな一歩を支持してるからこのまま逃げ切れば勝ちだ」

宮田「……チャンピオンってのは皆自分が一番だと言うプライドがある」

青木「まあそりゃあなあ」

木村「(鷹村さんを見れば分かる話だ)」

宮田「つまり一筋縄ではいかないんだよ」

板垣「でもそういうなら先輩も日本チャンピオンですから大丈夫ですよ」

青木「意地と意地のぶつかりあいってか」



バルケス「(最初は戸惑ったが攻撃にはリズムがあるな……)」シュッ

一歩「!?」

解説「おっとバルケス選手!ジャブからボディテンプルの二連打!そして幕ノ内選手がガードを上げたところで
ボディへの右ストレート!!」

板垣「あんな風に連打するのは初めて見た」

青木「あの柔らかさは日本人には出来ない芸当だぜ」

宮田「メキシカンや黒人の特有の体の柔らかさ。これが二連打三連打という動きを一つの動きに
錯覚させる」

木村「一歩も本格的なメキシカンとやったことないから戸惑うなこりゃ」



一歩「(ぐぅ!?確かにパンチは軽いけど体の芯まで通る……)」

バルケス「(少しガードが緩くなってきたか?)シッ!シッ!」

解説「バルケス選手。エンジンが上がってきたか幕ノ内選手の周囲を周りながら、ジャブジャブジャブの高速連打!!
幕ノ内選手対応ができません!これが世界を取った男の左か!?」

会長「小僧!足を止めるな!!打ちあうんじゃ!!」

クミ「ちょっとお兄ちゃん幕ノ内さん負けそうよ」

間柴「負ければ良いんだあんなやつ。ついでに死ねばもっといい」

クミ「もう!やめてよ!!」

間柴「(幕ノ内はリーチがないから相手の懐に飛び込まざるを得ない。
だが、今回の相手はトップクラスのジャブを打てる。これに入りこむのは難しい)」



宮田「しかし、逆に考えればそのジャブを持っていることにより近距離が弱いはず。
中に入り込めばむしろ幕ノ内が有利」

青木「しかしよう、あそこまで左の上手いやつの中に入るのは自殺行為だぜ」

板垣「でも、先輩はいつも無理な状況でも乗り越えてきましたよ」

宮田「参考になるのは千堂戦(だが……幕ノ内は体がもつのか明らかに動きが悪い)」



会長「小僧!距離を取られたら向こうが有利!!だからガードを固めて突っ込めい!!」

一歩「……」ダッ

バルケス「(ジャブでつき放せば頭を丸めて飛び込むのは分かっていた)」シュッ

ゴツッ!

一歩「!?」

ドサっ

板垣「先輩が倒れた!?」

鷹村「飛び込むときに相手の左を警戒しすぎたな」

宮田「(右アッパーをまともにもらってしまったか……)」

解説「おっと!?幕ノ内選手ダウン!ガードを固めて飛び込んだ際にバルケス選手の右アッパーがクリーンヒット!!
これは立てるか!?」

レフェリー「1、2、3、4」

一歩「(あれ?……飛び込んだと思ったら……)」

会長「小僧!!立て!(まさかここに来て初のアッパーか……。これは予想外じゃった小僧は立てるか)」

一歩「(景色がぼやける……何だろうこの浮遊感は……)」

レフェリー「5、」

会長「小僧!聞こえるか!?立つんじゃ!?」


板垣「(先輩は大丈夫なんだろうか……)」

宮田「今のは相手のアッパーの使い方が上手かった」

鷹村「警戒していないところからもらうパンチは効くからな」

宮田「もし、あんたの言ってることが本当ならこれ以上は……」


一歩「(……光がまぶしいな……よく倒れるけどいつもより綺麗に見える……)」

レフェリー「6」


間柴「あの倒れ方はやべえな」

クミ「ねえねえお兄ちゃん幕ノ内さんは大丈夫なの!?」

間柴「普通ならあのままダウンだが……(ちっ!倒れても倒れてもあいつが立つ姿が見える)」

ズキズキズキズキ
一歩「(……また頭痛が……)」

一歩「(……頭が痛い…吐き気がする…奥歯が痛い…殴られたところが痛い…息ができない…痛い痛い痛い苦しい)」

ズキズキズキ

一歩「(……何で僕はボクシングを続けているんだろう…こんなに苦しくて痛いのはいやだったはずなのに…このまま寝てたら試合は終わる…)」

ズキズキズキズキズキ

一歩「(……でも何だろう。…負けたくない…このまま倒れていたくない…)」

ズキズキズキズキズキズキズキ

レフェリー「7」

一歩「(…まぶしいな……光が…光が僕を溶かしていく……そうだ、僕は、僕は、僕は)」

ズキ…ズキ…

レフェリー「8」

一歩「……」すっ

解説「おっと幕ノ内選手立ちました!?」

会長「小僧!いけるか!?」

八木「一歩君大丈夫ですか?」

レフェリー「幕ノ内大丈夫か?」

一歩「……」コクリ

レフェリー「(普通の選手ならここで止めるが……大丈夫か)」

カーン

解説「おっとここでゴングが鳴りました。今まで優勢に進めていた幕ノ内選手。ここに来てまさかの逆襲の
パンチをもらいました!!」

一歩「……」

会長「小僧!ここがこらえどころじゃ!相手もお主のタフさには驚いておろう。そろそろ
向こうもスタミナが切れるとき。こっちが一気に攻勢をかけるぞ」

一歩「……」

ブー

会長「小僧!後は気持ちの問題じゃ!頑張れ!!」

八木「会長。このまま続けさせるんですか?」

会長「……あいつならいける」

八木「そうですか……一応タオルの準備はしておきますね」

会長「(確かに普通の選手なら止めている……だが、あいつはいつもわしに夢を見させてくれた……)」

がんがれ

カーン!

解説「ゴングが鳴るや再び前に出たのは幕ノ内」

↑ミス

板垣「先輩大丈夫なんですかね……何かぼんやりしてるように見えますよ」

青木「まああれだけの衝撃をもらえば普通は足に来るわな」

板垣「(脳に病気がある人がさらに打撃をもらえば……脳挫傷の恐れもある……)」

宮田「……」

鷹村「どうした宮田。一歩が心配か」

宮田「いや、今の幕ノ内は何で動いてるのか気になってな」

板垣「……やっぱり先輩が言ってた気持ちなんですかね」

宮田「(精神が肉体を殺す……これがあいつの戦い方か……)」

カーン!

解説「ゴングが鳴るや再び前に出たのは幕ノ内。先ほどの攻撃がなかったかのように
距離を詰めていきます!」

一歩「……」

バルケス「(さっきあれだけのパンチを食らわせたのにまだ動けるのか……!?)」

解説「おっと!幕ノ内選手のガゼルパンチが炸裂!?」

バルケス「(まだこれだけのパンチが打てるのか!?)」

解説「しかしバルケス選手。幕ノ内選手のガゼルパンチをブロック。それを気にせず幕ノ内選手が叩きこみます!」

会長「よし!小僧ええぞ!!」

木村「おいおい、どういうことだよ。ダウンしてから一歩の動きが良くなったぞ」

青木「この勢いなら一歩が勝てるんじゃないか」

宮田「……幕ノ内が危ない」

板垣「どういうことですか?」

鷹村「多分今のあいつは意識がとんでやがる。無意識で今までの練習の結果が出てるだけなんだろ」

青木「でも今のままでもいけてるじゃないですか」

鷹村「意識がないんだぞ。ということは防御がろくにできないだろ。その状態でカウンターを食らったらそれこそ
命が危ない」

板垣「!?会長のところに行ってきます!!」ダッ

木村「おい馬鹿!」



解説「連打連打連打!!『風神』幕ノ内。いよいよ台風の目の中にバルケス選手を巻き込む!!」

一歩「……」ヒュンヒュンヒュン

解説「そして!頭をゆっくり振って再び出すはデンプシーロール!!
果たして、はたしてこの暴風雨の中をバルケスは生き残れるか!?」

  ズドドドドドド!!!

マックノーウチ! ゚ヾ  ″

  =≡ ̄)∵∧_∧∵
∴ Λ_≡∴(   )∴
 ̄)(゚Д/⌒)/ / ̄( ̄

=| ∧ | ソ⌒ 丶_Λ=

=|/ Λ_L_/  ||Д゚)
  (゚Д゚|  リ/∴
_=≡丶|  |( ̄=

"∴-=≡/ ノ )∵≡
  ∴// /| |ゞ
  〃/( ∧| |マックノー
  / | | 丶 \ ウチ!
  / | || v⌒)
 (_ノ(_)(_(_/

バルケス「(確かにこのデンプシーロールかは脅威。だが……先ほどに比べて動きが単調になっている)」

一歩「(……まぶしい)」

バルケス「(この戦いはもらった!)」

会長「小僧!リズムが読まれるぞ!!重心をずらせ!!!」

一歩「(……リングってこんなにまぶしかったっけ?)」

バルケス「(まるで振り子のように単調なリズムだ。これならフックで……)」

一歩「(……覚えてないな……でも…僕自身が真っ白に……)」

宮田「幕ノ内!!!かわせ!!!!!!」

会長「小僧!!よけろ!!!!!」

一歩「(……え?)」

板垣「はあ…はあ…か、会長!!!試合を!試合を止めてください!」

篠田「板垣何でここに!?」

グシャッ

カンカンカン!!

解説「なんとなんとなんと!攻めていたはずの幕ノ内がダウーン!おっとここでタオルが投入されました!!!
『風神』幕ノ内!!!デンプシーを抱えて玉砕!玉砕しました!!!!勝者はレオナルド・バルケス!!
見事台風の目を突き破りました!!!!!!」

青木「ま、まさか」

木村「一歩が負けるなんて」

鷹村「意識が飛んでいてデンプシーが普段より単調になってカウンターをあわされたか。おい一歩のところに行くぞ」

青木村「わ、わかりました」

宮田「…………」

解説「幕ノ内選手が担架で運ばれて行きます!まさか誰がこんなことを予想できたでしょうか!?」

クミ「そ、そんな……」

間柴「あのカウンターは見事だったな。さすが元チャンプ勝負どころがわかってやがる」

クミ「幕ノ内さん!?」

間柴「おい!勝手に近寄るな!」



板垣「先輩先輩!!大丈夫ですか!?」

会長「小僧!聞こえるか!?」

一歩「あ、あ、ぅ……すいませんでした」

会長「小僧!しゃべらんでええ!!(……目が揺れておる。脳のダメージは大丈夫なのか……)」

板垣「先輩!大丈夫ですか?」

一歩「……ぁ、板垣君。…や、っぱり、負け、ちゃったね……ごめ、ん」

板垣「今救急車が来ますから大丈夫です!しゃべらないでください!」

一歩「……光がね……、見え、たん、だ…」

会長「(意識が混濁しとる?)小僧しゃべるな!!」

一歩「……光でね…、……真っ白になるかと、思ったら、会長、と、宮田、…君の……声が、聞こえたんだ」

板垣「先輩!落ち着いてください!!(光?何を言ってるんだ?)」

兄ちゃん、一歩は童貞のまま死んでしまうん?

一歩「……ぁと……少しで……光と……一緒になれたのになぁ…」

会長「(意識が飛んでいる?)小僧しっかりせい!!」

青木「会長!今救急車が来ました」

会長「よし!わしは小僧につきそう。誰か幕ノ内の親御さんに連絡を頼むぞ!」

板垣「僕が電話番号知ってるのでかけときます!」



宮田「…………」

間柴「お友達が倒れて心配かい」

宮田「お前は……」

間柴「くくくっ。良かったじゃねえかお前の代わりに幕ノ内を始末してくれたんだから」

宮田「……今の俺は機嫌が悪いんだよ。失せろ」

もう少しだ~がんがれ?

間柴「あ?誰に口きいてるんだ?殺すぞ」

宮田「……喧嘩売ってるなら買っても良いが」

間柴「この野郎」

ヒュンヒュン

宮田「……」スッ

クミ「ちょっとお兄ちゃん!何してるのよ!」

間柴・宮田「!?」

クミ「お兄ちゃんが迷惑かけてすいませんでした」ペコリ

宮田「いや……」

クミ「今から幕ノ内さんのとこに付き添いで行ってくるからお兄ちゃん先に帰っててね。喧嘩はしちゃダメだからね!!」

間柴「ちっ」

宮田「妹さんに免じて許してやるよ。じゃあな」

間柴「ふんっ。(しかし、幕ノ内もこれで終わりか)」


一歩と宮田は最後に鴨川ジムで最初のスパーみたいに戦う。
レフェリーは鷹村さん。
 
強さなんてどうでもよかった。
これを求めてたんだ。

 
 
今考えた

>>690
コラ

>>693
wwwww

真田「幕ノ内君が負けた……か」

藤井「よう」

真田「あ、お久しぶりです。どうしたんですか?」

藤井「いや、幕ノ内が負けてだな。今までの戦った選手のコメントもらってるんだ」

真田「はは…。僕はもう引退した選手ですし」

藤井「今は医学の道を志す大学生様だからな。……幕ノ内がパンチドランカーがの症状が出てると言うのは知ってるか?」

真田「……はい。一度僕のところにも相談に来ましたし」

藤井「……そうか。何の話をしたんだ?」

真田「頭痛とめまいがひどいという相談です。あと物覚えが悪いと」

藤井「なるほど……それを知ってた上で試合に出たのか」

真田「僕も現役のときは若干物覚えが悪かったんです。やはり頭を打つのは体に良くない」

藤井「だけどそれすらも超える魅力ってのがボクシングにはあるんだろ?」

真田「……」

藤井「俺は見る方専門だから良く分かんねえんだけど、強い弱い関係なくみんな
何かを求めて闘っている」

真田「……それを僕は忘れてしまいましてね」

藤井「幕ノ内は負けた後、光が見えたって言ってたんだってよ。何が見えてたんだろうな」

真田「……ボクシングを志す者が一度は夢見る強さってやつですかね……」

藤井「強さねえ。……まあまだ幕ノ内は現役を希望してるが、あれじゃ難しいだろうな。まあ、ありがとさん
勉強頑張ってくれよ」

真田「……そういえば僕も強くなりたくてボクシングをしてたんだったな……そう遥かなる高みの」

真田「ふふっ……。しかし幕ノ内君ほどボクシングの魔力に取りつかれたものがそう簡単にやめることは難しいだろうなあ」

真田「あのときの彼が言ってた死んでも良いってのは本当だったんだろ……」

真田「……とりあえず無事でよかった」



ジム

板垣「こんにちは~」

「だからいい加減にせんか!!」

「でも、僕はやっぱり!」

板垣「ん?」

会長「勝手にせい!!!」

バタンッ

一歩「……」

板垣「せ、先輩!?もう退院したんですか!?」

一歩「あ、うん、板垣君。もう自分で歩けるようになったからね」

板垣「でもまだ二週間は経ってないですよ!?」

一歩「うん。でも治ったと思う」

板垣「そんな馬鹿なことがあるわけないでしょ。KOされて一週間しかたってないのに!?」

八木「……一歩君はね試合の時の記憶がないんだ」

板垣「え!?」

八木「……だから会長が一歩君に引退を勧告した時ひどく取り乱してね…
病室が滅茶苦茶になったんだよ」

板垣「……そうなんですか……でもこれ以上は危ないじゃないですか」

一歩「いや、板垣君僕はまだやれるよ。ほら」

シュッシュ

ぐらり…

一歩「……あれ?」

板垣「……先輩」

一歩「い、いや今のはちょっと立ちくらみがしただけだから。でも大丈夫。後しばらくすれば
怪我も治って普段通り練習もできるよ」

はじめの独歩ちゃん

板垣「青木さんも木村さんも先輩には何も言わないんですか!?」

青木「……一応は言ったんだがな。一歩が言うこと聞かねえんだよ」

木村「それに一歩の今回の試合はノンタイトル戦。ランクが下がったとは言っても
日本チャンピオンのベルトはなくしたわけじゃない」

板垣「で、でも!?今のままじゃ……」

青木「引退するかしないかは本人が決めるものだからな……」

木村「CTの診断結果は現役を続けるのにはとくに異常なしだった。
だから今のところやめる要素はない……」

板垣「そんな!?どう見ても前の先輩とは違うじゃないですか。そ、そうだ鷹村さんは?」

青木「鷹村さんは一歩が負けてからはしばらくジムに来ていない」

板垣「そんな……。じゃあ先輩に誰も言える人がいないじゃないですか」

八木「……会長も激しく言ったんだけどね。まるっきり耳を貸さなくてね
あんな頑固な一歩君初めて見たよ」

板垣「……先輩。もう休んで良いんですよ」

一歩「板垣君何を言ってるの?僕はまだやれるよ…」

板垣「……」

一歩「試合があったときの記憶はないんだけどね……光が見えたんだ」

板垣「(そういえば、あの時言っていた……)」

一歩「……あれをね掴めれば、きっと分かるんだよ」

板垣「……何がです?」

一歩「強さってやつがさ。それを掴むまで……僕はやめたくないんだ」

板垣「……」ゾワリ

鷹村「いよう。お前ら」

板垣「鷹村さん!?それに宮田さんも!?」

宮田「……」

一歩「宮田君!?何でここに!?」

宮田「どこかに引退を拒否してるやろうがいると聞いてな。教えに来た」

一歩「な、何を?」

宮田「お前の言ってた強さってやつだよ」

八木「ちょ、ちょっと宮田君まさか一歩君とスパーをするのかい!?」

宮田「ああ」

八木「駄目だよ!一歩君はダウンしてからまだそれほど日も経ってないんだよ!?そんな状態でしたら……」

会長「……構わん」

八木「会長!?」

会長「小僧。アップをするぞ。準備せい」

一歩「はい!」

八木「あーもう。どうなっても知らないよ!」

藤井「こんにちは~っと。あれ?幕ノ内に宮田も?」

木村「藤井さん」

藤井「おう久しぶり。これは一体……」

木村「宮田の優しさってやつですかね」

藤井「ははっ。とんでもないとこに来てしまったな。まさか因縁の対決ってのをこんなところで
見れるなんて」

木村「……もともとここが始まりでしたからね」

鷹村「え~レフェリーは二階級制覇をした現ミドル級世界チャンピオンの俺がします」

青木「鷹村~ちゃんとレフェリーしろよ!」

鷹村「うるせえ!ごほんっ失礼しました。青コーナーからは現東洋太平洋フェザー級チャンピオン
川原ボクシングジム所属宮田一郎」

宮田「……」

鷹村「そして赤コーナーからは我らが鴨川ジム所属
現日本フェザー級チャンピオン幕之内一歩」

一歩「……(まさか…まさかこんなところで宮田君と……)」

宮田「鷹村さん」

鷹村「ん?何だ宮田。せっかく俺様がしゃべっているときに」

宮田「すいません。ヘッドギアは外させてもらっていいですかね?」

八木「グローブが10オンスなのに外したら怪我しちゃうよ!?」

鷹村「と、宮田が言ってるがどうする一歩?」

一歩「ぼ、僕も同じです!」

八木「もう!勝手にしな!!」

鷹村「ということで八木ちゃんの許可も出たし、一歩も外すことになりました」ニヤリっ

青木「おいおい、宮田も一歩もマジかよ……」

板垣「……でもまさかこの二人の対戦を見れるとは思いませんでした」

藤井「普通に金を取れるなこれは」

会長「ええか!小僧!カウンターには気をつけい!ガードを上げて細かく打つんじゃ!」

一歩「はい!」

青木「会長もマジとはな……」

鷹村「勝負は3分3R。お互い全力で戦うように。それでははじめい!!」

カーン

一歩「(宮田君宮田君宮田君)」ダッ

青木「うお!?一歩がいきなり飛び出した!?」

一歩「(く…く…ま…眩しい・・・父さん!?)」

会長「どうした小僧!?」



会長「わしの事じろじろ見おって・・・(照)」


一歩「か、会長・・・(なんだ会長の頭だったのか・・)」

一歩「シッ!!」

宮田「(速い……あのときとは大違いだな)」

一歩「シュッシュ!(宮田君覚えてるかな……あのときもこうやってリングで戦ったことを)」

木村「はは……タイムスリップでもしたのかな。あのときのあいつらが被って見える」

青木「俺もだよ。なぜか滲んで見えちまう……」

藤井「……これが宮田と幕ノ内か……」

会長「小僧!ラウンドが少ないから最初から全力でいけ!お主のすべてを出しつくすんじゃ!!」

一歩「シュッ(会長見てますか。僕は昔よりも強くなりましたよ)」

宮田「(重いパンチだ……こんなパンチを打てるのも誰がいたっけ……いやこいつしかいなかったな)」

会長「(本当は……こんな汚いリングじゃなくてもっとでかい場所で戦わせたかった……小僧すまぬ…すまぬ)」

板垣「先輩!頑張ってください!!」

宮田「シッ!」

パアンッ

一歩「!?(鋭いジャブだ……これが宮田君なんだね……)」

会長「小僧!ガードを上げい!!頭を下げろ!油断するな!!!」

一歩「シュウッ!(宮田君……これが僕の……僕の必殺技です)」

木村「一歩のリバーブロー……」

宮田「グッ!?(重い!アバラが折れそうだ……)」

一歩「シッ!!(だから……だから……)」

青木「ガゼルパンチ……」

一歩「……(僕が引退しても……僕と戦ったことを忘れないでください……)」ヒュンヒュンヒュン

板垣「そしてデンプシーロール……」

会長「よし小僧!ええぞ!!後はタイミングを合わされんように重心をずらせ!!!!
(すべて……すべて……血と汗が出るほど練習したものばかり)」

宮田「シッ!(これがデンプシーロールか……何度も見てきたがいざ目の前でされるとすごい圧力だな……だけど…今だ!!!)」

ドカッ!?

ドサっ

藤井「宮田がダウン!?」

板垣「宮田さんがカウンターを失敗した!?」

鷹村「ダウン!一歩はニュートラルコーナーに1、2、3、4」

一歩「はあ……はあ……」

鷹村「5、6、7」

宮田「……まだ行ける(これが……幕ノ内のデンプシーロール……)」スッ

青木「宮田がカウンター失敗するとは……」

木村「……一歩はずっと宮田対策をしてきたからな」

藤井「今まで幾多のカウンター使いを撃破してきた幕ノ内か……これもすべてこの日のためだったとは」

鷹村「ん?まだ行けるか?」

宮田「ああ(……意識が飛びそうなくらい重い打撃だ。……だけど)」

鷹村「よし!試合再開!」

一歩「……(何だろうこの高揚感は……)」ヒュンヒュンヒュン

青木「一歩がまたデンプシーを!?」

木村「いや……またさっきとリズムが変わっている」

板垣「これがデンプシーの進化系……」

会長「よし!小僧!!もっと頭を振れい!!宮田にリズムを覚えられるな!!」

一歩が宮田に敬語なのはわざと?

青木「こんなに早いデンプシーロールは初めて見た……」

木村「一歩はこの試合でまた壁を越えたんだよ」

板垣「戦うたびに先輩は進歩していくんですね……」

会長「よし!小僧!ええぞ!(じゃが……小僧はもはや限界……わしもこの続きが見たかった)」

一歩「シッ!(宮田君宮田君宮田君。これが僕の僕の限界の一撃)」

ブンッ!?

青木「横の軌道のデンプシーからアッパー!?」

木村「あれはジミーシスファーとのときに見せた……」

板垣「フックを警戒してガードを上げているからこれは絶対に防げない!?」

宮田「(何故だろう、すべてがスローに見える……幕ノ内も鷹村さんもリングの外にいる人たちも)」

一歩「(これが……これが……僕の探していた……本当の)」ヒュンヒュンヒュン

宮田「(幕ノ内……これが俺の最高のカウンターだ。受け取れ)」

一歩「(光が……宮田君の腕から……僕はこれをこれをこれを待って……)」



鷹村「ダウーーーン!!!!!」

>>775
どこらへんが?

鷹村「勝者は宮田一郎!」

宮田「……」

会長「小僧!!大丈夫か!八木ちゃん氷を持ってこい!」

八木「だから言ったんですよ!!もう!」

青木「……ああ」

木村「やっぱり負けちまったか」

藤井「やっぱりというか当たり前というか、しかし、もう二度と見れない勝負と思うとさみしいものがあるな」

板垣「先輩大丈夫ですか!?」

一歩「……うん」

宮田「ふん、じゃあな、幕ノ内」

一歩「……あ、宮田君!」

宮田「何だ?」

一歩「え、と、あ、ありがとうございました!……あれ?」

ドサリッ

会長「小僧!また脳が揺れておるんじゃおとなしくせい!!」

宮田「……ふん」



藤井「やれやれこれが公式試合じゃなかったことが残念だぜ」

板垣「そうですね」

木村「でも、これで一つの区切りがつきましたね」

青木「長かったような短かったような……良く分かんねえな」

藤井「次は板垣君の時代だな」

板垣「え!?そ、そんなことないですよ」


会長「ほれ小僧。氷じゃ」

一歩「ありがとうございます。あ、、か、会長」

会長「何じゃ?」

一歩「今までお世話になりました!!」

会長「……ふん。まあ、御苦労じゃった」

幕ノ内一歩
生涯戦績24戦21勝(21KO)3敗(うち一つは非公式)

鷹村「まあ小物同士の割には迫力があったな」

鷹村 守
WBCジュニアミドル級、世界ミドル級、世界スーパーミドル級の三連覇後
ジムを転籍

青木「それより藤井さん!これからは俺の時代が来ますって」

青木 勝
最終ランク日本ライト級3位で引退

木村「いやいや俺のほうが先に来ますね」
最終ランク日本ジュニアライト級2位で引退

藤井「ははっそうなったら良いな」

青木村「ちょっと待ってくださいよ!?」



宮田「……(相変わらず騒がしいジムだったな…)」

宮田父「終わったのか?」

宮田「うん」

宮田父「そうか。じゃあ後悔はないな?」

宮田「ああ」

宮田父「じゃあ車に乗れ」

宮田「分かった……」グラリっ

宮田父「おいどうした?」

宮田「今になって足に来たみたいだ…(あのとき……少しかすっただけでこれか)」

宮田父「やれやれ、肩を貸そうか?」

宮田「良い。歩ける(もしも、少しでもカウンターが遅れたら俺の……いや仮定の話はやめとくか)」

宮田 一郎
減量苦だった階級をライト級に上げ、後に世界ライト級チャンピオンとなる

藤井「そういえば幕ノ内は何が見えたのかね?」

板垣「え?先輩がですか?」

藤井「担架に乗った時ひたすら呟いてたらしいじゃないか」

板垣「……何でしょうね。きっと夢でも見てたんじゃないですか?」

藤井「夢ねえ。……まあ次は板垣君が受け取る番だな」

板垣「何をです?」

藤井「バトンだよ」

おつかれちゃーん!

面白かった!

板垣学
日本フェザー級チャンピオン。後世界フェザー級3位



一歩「宮田君がライト級チャンピオンになって、間柴さんがジュニアライト級チャンピオンかあ」

一歩「間柴さんのコメントがライト級のベルトももらう……相変わらずだなあ。でもこの場合どっちを
応援したら良いんだろう。宮田君応援したらクミさんに怒られるかな?」

青木「おーい一歩。そろそろ時間だぞ板垣呼んで来い」

一歩「あ、はい青木さん」

青木「おいおい、青木さんじゃなくて青木トレーナーと呼べよ」

一歩「ははっ。ごめん青木トレーナー」

青木「しかし、お前が引退してからは早かったなあ」

一歩「うんそうだね」

青木「まさか板垣が日本チャンピオンになって3戦しただけであの
リカルドマルチネスに挑戦できるなんてな」

一歩「うん……。あ、呼んでくるね」

青木「おうそうだったな。そろそろ入場の時間だから」

コンコン

一歩「板垣君大丈夫かな?」

板垣「はい、大丈夫ですよ」
ガチャリ

板垣「お待たせしました」

一歩「じゃあ行こうか」

板垣「はい!あ、先輩」

一歩「ん?」

板垣「絶対ベルトを取りますからね」

一歩「うん。板垣君なら大丈夫だよ」

板垣「先輩の分まで頑張りますから(あのとき言ってた先輩の言葉……)」

一歩「相手のジャブは気をつけるんだよ。それと右も。思ったより伸びてくるから」

板垣「分かりました(それがようやく分かるかもしれない。先輩の言っていた強さが)」

解説『さあ!今夜のメインイベントです!青コーナーからは世界WBAフェザー級チャンピオンであり戦績は71戦71勝67KO
防衛回数は24回。生きる伝説ことリカルドマルチネス選手の入場です。赤コーナーからは鴨川ボクシングジムの秘蔵っ子。WBA世界第3位
天才板垣学選手の入場です!先輩である幕ノ内の代わりに悲願のベルトは取れるでしょうか!?』

終わり

疲れた眠い
これで終わりです
昔道場にいた先輩がパンドラだったのでこれをモデルに描いてみました

その先輩はちょっとあれでしたので普段同じ会話を2回も3回もするので
ちょっと浮いてましたが、師範は優しく話を聞いてたので師範の人間性に少し感動したと思ったら
実は師範もその先輩に同じ話を2回言ってて、パンドラの恐怖を味わいました
突っ込みのないボケを見てる気分でしたな

ちなみに途中で出てきたレオナルドバルケスのモデルは
ラファエル・マルケスという実在のボクサーです
暇があったら見てください

それじゃさよなら

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月24日 (木) 01:27:31   ID: 7XHPG9U8

もうこれが公式最終回(への流れ)でよかったのに・・・

2 :  SS好きの774さん   2014年08月31日 (日) 09:32:48   ID: n4jBincv

クソスギワロタwww
主役の口調くらい確認してから書けよwwwwwww

3 :  SS好きの774さん   2014年10月22日 (水) 07:39:38   ID: prjAN120

凄い、原作が今まさに同じような展開になってるよ

4 :  SS好きの774さん   2016年09月02日 (金) 18:29:39   ID: K5TCxk2_

やべぇくらい寸分の違い無く原作予知してんなこのスレ
いま連載してるパンドラが明らかになったところの鷹村とかぴったりじゃないか

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