幕之内一歩「ぼくと野球部入らない!?」矢部明雄「え」 (23)

注意

はじめの一歩とパワプロのクロス
野球をテーマにしている都合上、原作の一歩との設定、年齢、世界観に若干の違いあり

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(河川敷)

梅沢「ミミズ臭いんだよ!!」

ボゴォッ

一歩「うっ…痛っ!」

竹村・松田「オラオラ!」

一歩「や、やめ…」

ドゴッ

梅沢「まだ伸びるのは早ぇよ!」

一歩「も、もうやめ…」

鷹村「プレイボールだ!!!」

全員「……!?」


一歩「……?」

鷹村「ピッチャー振りかぶって…投げました!!」

硬球が梅沢の腹部に直撃する

ボゴォォン!!

梅沢「ぐあああ!?」ドサッ

竹村・松田「!?」

一歩「……?」

鷹村「おおっとデットボールだ。とっとと一塁に進みやがれ」

梅沢「なんだてめえは」

鷹村「む、このおれ様をしらないとは…もう少しテレビ見たほうがいいぞお前ら」

梅沢「あ?」

鷹村「審判が指示してるぜ!とっと一塁にいきやがれってな!」

ボゴォォ!

梅沢「ぐああ!!」

鷹村が投げた硬球はまたしても梅沢に直撃する。今度は頭部の額だった
刎ねかえって戻ってきた硬球を手にすると、再び振りかぶる

鷹村「さてノーアウト、ランナーは一塁…ピッチャー投げた!!」

ボゴォォ

竹村「ぎゃああ!!」

鷹村「ノーアウト、ランナーは二塁、一塁…おれ様はピンチだ!!」

鷹村「どうしてくれるんだこの野郎!!!」

ボゴォォ

松田「ぐあああ!!」

鷹村「なんてことだ。おれ様としたことがノーアウト満塁だと」

鷹村「こんなクソ試合はもう終わりだ。ゲームセット!」

そういうと鷹村は一歩に背を向け、歩き始める

一歩「あ…待ってください」

鷹村「あ?」

一歩「あ、ありがとう…ございます…」クラッ

一歩「」ドサッ

鷹村「お、おい!気絶しちまいやがった…」

鷹村「ふん、知るか。オレ様は早く練習に行くんだ」

鷹村「……」

一歩「……ん?ここは」

一歩「野球グラウンド?」

鷹村「おう、起きたか」

一歩「あっ…さっきはありがとうございます」

鷹村「ここなら治療器具も揃ってるしな」

チームメイトたち「」ジーッ

鷹村「お前たち、なにを見てるのかね」

チームメイト「す、すいませんキャプテン!」

鷹村「ふん」

鷹村「お前も目が覚めたんならとっとと帰れ」

鷹村「オレは弱い者イジメは嫌いだが、やられっぱなしのダンマリも虫唾が走るんだよ」

鷹村「情けねぇ」

一歩「……」

一歩「……」テクテク

鷹村「あーもう…チョット待て」

一歩「は、はい?」

鷹村「ピッチングマシンでバッティングしてこい」

鷹村「スカッとするぜ」

一歩「で、でも僕、野球なんかやったこと」

鷹村「つべこべ言ってないでやってみろ」

一歩「こ、こうかな」

鷹村「いくぞー。とりあえず100キロだ」

ビュンッ

一歩「えい」ブーン

鷹村「かああ!ダメだ!ぜんぜんなってない!」

鷹村「かせ!おれ様が手本を見せてやる!」

鷹村「そこのお前!ピッチングマシンを140キロに設定しろ」

後輩「ウス!」カチッ

鷹村「いくぞ!!」

ビュンッ

鷹村「オラァァ!!」

ガキィィン!

鷹村が打った打球はネットを越えて遠くに消えていく

チームメイトたち「流石ですキャプテン!」

鷹村「まあ、ざっとこんなもんよ」

一歩「」

鷹村「いいか?バットを振る時は、ボールをよくみて打つ」

鷹村「それと、腰をよくいれてバットを振れ。重要なのは上半身より下半身だ。構えてる時は力を込めすぎるな」

一歩「はい…」

一歩「よーしやるぞ」

後輩「いっきまーす」

後輩(素人っぽいし…初めと同じ100キロにしておくか)

ビュンッ

一歩「きた!」

キィィン

全員「おー」

一歩「あ…当たった!」

一歩が打った打球は、一塁の側をそれて転がる痛烈なゴロだった

鷹村「マグレといえ、やるじゃねぇか。だが今のはファールだ」

鷹村「まだフォームが硬い。もっとリラックスしろ。そしてインパクトの時にグッと力をこめろ」

一歩「リラックス…当る瞬間にグッと力を…」

後輩「いきまーす」

後輩(今度は110キロにしてみるか)

ビュンッ

一歩「リラックスして、バットは腰を入れて振って、インパクトの瞬間に一気に力を…!」ブツブツ

カキィィィン!!

全員「なっ…!?」

鷹村「」

ゴォォン!

一歩が打った打球は、ライトまで弾丸ライナーで飛んでいき、そのままフェンスに直撃する

一歩「わぁぁ…気持ちぃぃ…」

鷹村「お、おまえ」

一歩「いわれたとおりにやったら、本当にできました!」

鷹村「ちょっといいか」ペタペタ

一歩「わわわ!な、何ですか急に人の体を触って!」

鷹村「一歩とか言ったな。お前見かけによらず、良い筋肉してるな」

鷹村「なにかスポーツやってたのか?」

一歩「いや~クラブ活動なんて全然、家が釣り船屋だからその手伝いやってるし…」

鷹村「ふーん…釣り船屋ねぇ…」

鷹村「何にしろ、バッティングのセンスはあるみたいだな。素人のクセにやるぜ」

鷹村「お前いくつだ」

一歩「じゅ、十四歳。中学二年です」

鷹村「そうか」

鷹村「おれ様は鷹村守だ。これでも有名人なんだがな…知らないか」

一歩「すいません、知りませんでした」

鷹村「そうか。じゃあ今後、テレビで注目しておけ」

鷹村「あかつき大付属高校の鷹村守が、今年の甲子園で大活躍する、その姿をな」

一歩(凄い人なんだなこの人…)

一歩「今日はありがとうございました」

鷹村「おう、気をつけて帰れよ」

一歩「……」

一歩「あの、僕でも野球はできますか?僕なんかでも」

鷹村「お前が野球?」

一歩「はい」

鷹村「……野球ってのは色んな意味で厳しい世界だ」

一歩「……」

鷹村「それに必死に頑張らないと、虐められるぜ?」

一歩「えぇぇ…」ガガーン

鷹村「ま、オレ様なんかはむかつく先輩達をノックアウトさせちまったがな」

一歩「」

鷹村「止めやしない。やりたきゃやってみろ」

鷹村「オレ様は来年プロに行く。そしていつかはメジャーにもな」

一歩「プロ…メジャーリーグ…」

鷹村「それじゃ、テレビでオレ様の活躍を見届けるんだな」


一歩(その年、鷹村さんは甲子園で大暴れした)

一歩(高校生にして160キロを投げ)

一歩(高校通算本塁打記録を、軽く塗り替えしまい)

一歩(決勝戦では完全試合を達成し…ドラフトでは全12球団が指名した)

一歩(鷹村さんはプロに行ってからも活躍してるけど)

一歩(僕は結局、中学時代は野球部に入る事はなかった)

矢部「……」

チームメイト「おい矢部!なにをボサッとしてんだよ」

矢部「あ、ゴメンでやんす」

矢部「なんかあの少年が、いつもいつも、熱心に見学してるから」

チームメイト「あ?あー…あれは幕之内だ」

矢部「知り合いでやんすか?」

チームメイト「ああ、同じクラスだ」

チームメイト「よく梅沢たちにイジメられてるからな」

矢部「う、梅沢くんってあの不良の…」ブルブル

チームメイト「帰り道、襲われるのが怖くて、野球部を見学しながら、時間稼ぎでもしてんじゃねぇか?」

矢部「なんか可哀そうな奴でやんす」

一歩「……」

一歩(僕も野球したいな…結局、入部する勇気がなかった)

一歩(鷹村さん、凄かったな…輝いてたな…)

一歩(輝くって…どんな気分なんだろう。どんな気持ちなんだろう)

一歩「……」

一歩(それから時はたち、僕は高校に入学した)

~教室にて~

一歩「あーどうしようー…野球部入ろうか…やめるべきか…」

一歩「ん?」

矢部「野球部…もう補欠はイヤでやんす」

矢部「そうだ、マンガ研究会にでも入ろうでやんす」

一歩(あの人、たしか同じ中学の矢部くん。話したことないけど、野球部なのは知ってる)

一歩(足が速くて守備が上手。でも打撃が苦手で、いつもベンチだったのを覚えてる)

一歩(でも確実に僕よりも野球歴が長くて、実力もある)

一歩「……」ググッ

一歩「ま、待って!」

矢部「っ!?」

一歩「あ、ごめん。びっくりさせちゃって」

矢部「……同じ中学の幕之内君でやんすか?」

一歩「し、しし、知ってるの!?」

矢部「そりゃあれだけ熱心に野球部を毎日見学してたら、いやでも覚えるでやんす」

矢部「それで、どうしたでやんすか」

一歩「ぼ、ぼぼ…」

一歩「ぼくと野球部入らない!?」

矢部「え?」

一歩「本当は中学の頃から野球部に入りたかった。でも勇気がでなくて」

一歩「知り合いがいるなら安心かなって」

矢部「知り合いって、いまはじめて話したばかりで」

一歩「野球の事、いろいろ教えてほしいんだ!」

矢部「それはオイラじゃなくても他に」

一歩「僕は…プロ野球選手になりたいんだ!」

矢部「」

一歩「お願いします!!!」

矢部「」

矢部「しょ、しょうがないでやんすね…」

一歩「本当に!?やったー!」

矢部「野球は完全に初心者なんでやんすね?」

一歩「うん」

矢部「高校で野球をやろうって言うのは、普通は小学校から習い続けてるのが基本なんでやんすがね…」

一歩「あ、でも14歳の頃から、欠かさず毎日やってる事なら」

矢部「何でやんすか」

一歩「えーと素振りと、壁当て、筋トレ…それと家の手伝いかな」

矢部「家の手伝い?」

一歩「うん。うちは釣り船屋だから、その手伝い」

矢部「そうでやんすか。まあとにかく、届けを出すでやんす」

アンケートとります。一歩が進学した学校は?

①パワフル高校
(同級生として宮田がいます。パワプロキャラでは先輩キャラの尾崎、石原)

②極亜久高校
(1つ上の先輩として青木と木村がいます。パワプロキャラでは同級生として外藤がいる。妨害作戦はしません)


※後輩キャラは、パワプロ9のキャラを出します(円谷、手塚、猿山)
 一歩キャラでは、板垣とゲロ道を出します


締め切りは、明日5/27の夜0時まで

今日はここまで
サクセスやマイライフで、よく一歩キャラを作ってたので、そのノリで書きました

アンケでは恋恋高校も入れたかったけど、一歩の泥臭さみたいなのが無くなってしまう気がしたので却下した
でも、あおいちゃん自体は頻繁に出す予定

アンケ決まったら、そのうち更新しますので、気が向いたら見てって下さい

パワポケは持ってなくて、じつはよく知らないんです…

パワプロ5や99の迷球島はやってるから、一部のキャラは覚えてるけど
それとぶっとんだストーリなのは聞いてます


現時点では既存のパワプロキャラでは、外藤以外は出さない予定。プロペラ団とかも
もし2で決まったら、プレイ動画とかみて確認はしてみます

それで必要だと思うキャラは追加します

本筋から逸れそうだし無理して出す必要ないかと

アンケどうも。2の極亜久高校でいきます
>>20の指摘を受け、パワポケ1のキャラは、外藤以外は出さない方針で

ただメンバーを1からかき集めるというシステムでいきます
他のメンバーは一歩の原作キャラから、同級生という設定で誰かしら入れていこうと思います
監督は、ようこ先生にします

では書き溜めしてきます

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